JP2004289949A - Dc−dcコンバータ回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】ノイズ対策素子の削減により回路の大規模化を避けつつ、スイッチング動作に伴うノイズ問題に対処する。
【解決手段】コイル3、逆流防止用ダイオード4、出力電圧安定化用コンデンサ5、スイッチング素子6、電流検出抵抗7及び制御部8を備え、制御部8から出力される発振信号で該スイッチング素子6のオンオフ制御を行うことにより入力電圧を昇圧して出力する。制御部8は、スイッチング素子6を所定のオフ/オン時間だけオフ/オン状態にしオフ/オン時間経過後にスイッチング素子6をオン/オフするOFFタイマ11/ONタイマ12を備えている。オフ時間及びオン時間のうちの少なくとも一方をランダムに変更して発振信号の発振周波数をランダムにすることにより、ノイズピークを広帯域に分散させ、ノイズレベルを下げる。
【選択図】 図1
【解決手段】コイル3、逆流防止用ダイオード4、出力電圧安定化用コンデンサ5、スイッチング素子6、電流検出抵抗7及び制御部8を備え、制御部8から出力される発振信号で該スイッチング素子6のオンオフ制御を行うことにより入力電圧を昇圧して出力する。制御部8は、スイッチング素子6を所定のオフ/オン時間だけオフ/オン状態にしオフ/オン時間経過後にスイッチング素子6をオン/オフするOFFタイマ11/ONタイマ12を備えている。オフ時間及びオン時間のうちの少なくとも一方をランダムに変更して発振信号の発振周波数をランダムにすることにより、ノイズピークを広帯域に分散させ、ノイズレベルを下げる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はDC−DCコンバータ回路に関する。本発明のDC−DCコンバータ回路は、例えば、衝突時など、車両に極端な減速度が掛かったときに乗員を保護するエアバッグを駆動させるための駆動回路に好適に適用することができる。
【0002】
【従来の技術】
従来、エアバッグの駆動回路においては、車両の衝突状態を検出したときに、車載バッテリまたはバックアップコンデンサから点火装置(以下、スクィブという)に点火電流を供給して、エアバッグを展開させるようにしている。また、車両の衝突時にバッテリ配線などが切断しても、駆動回路の最低動作電圧を確保するためにDC−DCコンバータ回路よりなる昇圧回路が内蔵されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
例えば、図9に示すDC−DCコンバータ回路よりなる昇圧回路は、コイル81、ダイオード82、コンデンサ83、スイッチング素子84、コイル81やスイッチング素子84に流れる電流値を検出するための電流検出抵抗85及び制御部86を備え、制御部86から出力される発振信号でスイッチング素子84のオンオフ制御を行うことにより、バッテリ電源90からの入力電圧を昇圧して出力する。制御部86は、このDC−DCコンバータ回路駆動用の基本発振回路87と、基本発振回路87から発振信号が供給され、スイッチング素子84を所定のオフ時間だけオフ状態にし該オフ時間経過後にスイッチング素子84をオンするOFFタイマ88と、電流検出抵抗85の両端電圧(V1=I×R)を検出電流値(I)及び電流検出抵抗85の抵抗(R)から求め、この電圧(V1)が規定値(V0 )に達したか否かを判定する電圧判定部89とを備えている。そして、制御部86は、昇圧電圧が目標値に達するまで(所望の昇圧電圧が得られるまで)、上記電圧(V1)が規定値(V0 )に達した時にスイッチング素子84をオフし、OFFタイマ88のオフ時間経過後にスイッチング素子84をオンすることを繰り返すように、所定の発振周波数の発振信号をスイッチング素子84に供給する。
【0004】
【特許文献1】
特開平6−331668号公報(第3頁、第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のDC−DCコンバータ回路では、スイッチング素子84のスイッチング動作に伴ってノイズが発生し、このノイズのピークがラジオ等の公共電波帯に重なると、その公共電波の受信性能に悪影響を及ぼすという問題がある。
【0006】
ここに、上記スイッチング動作に伴って発生するノイズは、図10に示されるように仮に上記電圧(V1)の基本周期(T)が常に一定であれば、図11の実線で示されるように基本周波数(1/T)とその倍数の周波数(2/T、3/T、…)にピークをもつ波形となって現れることから、これらのノイズピークが公共電波帯に重ならないように上記OFFタイマ88のオフ時間や上記規定値(V0 )を適宜設定することにより、上記ノイズ問題を容易に回避することができる。
【0007】
しかし、上記電圧(V1)の基本周期(T)を常に一定にすることは、以下の理由により困難である。すなわち、図10に示されるように、この基本周期(T)は、上記OFFタイマ88のオフ時間(a)と、このオフ時間経過後にスイッチング素子84がオンされてから上記電圧(V1)が上記規定値(V0 )に達するまでの到達時間(b)との和である。ここに、OFFタイマ88のオフ時間(a)は常に一定に設定することが可能であるが、上記到達時間(b)はコイル81の両端電圧やコンデンサ83の電圧等の影響を受けて変動することから、この到達時間(b)を一定に制御することは困難である。すなわち、オフ時間(a)の経過後においても、コイル81にはエネルギーが残っており、スイッチ素子84がオンされた瞬間にこのエネルギー残量に応じてコイル81の両端電圧が立ち上がる(図10のP矢印で示す立ち上がり部分)が、このコイル81のエネルギー残量、ひいてはコイル81の両端電圧の立ち上がり量を一定に制御することは困難である。そうすると、このコイル81の両端電圧のばらつきにより、上記到達時間(b)がばらつくことになり、したがって上記電圧(V1)の基本周期(T)を常に一定にすることが困難となる。
【0008】
したがって、実際に発生するノイズは、図11の破線で示されるように、上記電圧(V1)の基本周期(T)が常に一定であるときのノイズを示す実線に対してばらつきをもち、ピーク部分が下がりピーク以外の部分のノイズレベルが上がるような波形となる。そうすると、仮にノイズのピークが公共電波帯に重ならないように上記OFFタイマ88のオフ時間や上記規定値(V0 )を設定したとしても、このノイズ分布のばらつきにより、比較的高いレベルにあるノイズの周波数が公共周波数帯に重なって公共電波の受信性能に悪影響を及ぼす場合がある。
【0009】
そこで、従来のDC−DCコンバータ回路では、図9に破線で示されるように、コイル91及びコンデンサ92よりなるノイズ除去用のフィルタ等のノイズ対策素子を別途設けてノイズの発生を抑制する必要があり、DC−DCコンバータ回路の大規模化に繋がっていた。
【0010】
本発明は上記実状に鑑みてなされたものであり、ノイズ対策素子の削減により回路の大規模化を避けつつ、スイッチング動作に伴うノイズ問題に対処しうるDC−DCコンバータ回路を提供することを解決すべき技術課題とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する請求項1記載のDC−DCコンバータ回路は、コイル、ダイオード、コンデンサ、スイッチング素子、抵抗及び制御部を備え、該制御部から出力される発振信号で該スイッチング素子のオンオフ制御を行うことにより入力電圧を昇圧して出力するDC−DCコンバータ回路において、上記制御部は、上記発振信号の発振周波数がランダムになるように構成されていることを特徴とするものである。
【0012】
このDC−DCコンバータ回路では、スイッチング素子のオンオフ制御を行う発振信号の発振周波数がランダムになるように制御部が構成されていることから、前記基本周期(T)がランダムになる。このため、基本周期(T)が常に一定である場合に現れる基本周波数(1/T)とその倍数の周波数(2/T、3/T、…)のノイズピークが広帯域に分散し、その結果広帯域に亘って平坦なノイズレベルになり、また、そのノイズレベルも全体的に下がる。これにより、公共電波の受信性能に及ぼす影響を小さくすることができる。したがって、従来必要であったノイズ対策素子を削減することができ、ノイズ対策素子の付加による回路の大規模化を避けつつ、スイッチング動作に伴うノイズ問題に対処することが可能となる。
【0013】
好適な態様において、前記制御部は、前記スイッチング素子を所定のオフ時間だけオフ状態にしオフ時間経過後に該スイッチング素子をオンするOFFタイマ及び該スイッチング素子を所定のオン時間だけオン状態にしオン時間経過後に該スイッチング素子をオフするONタイマを備え、該OFFタイマのオフ時間及び該ONタイマのオン時間のうちの少なくとも一方をランダムに変更することにより、前記発振信号の発振周波数をランダムにする。
【0014】
この態様によれば、OFFタイマのオフ時間及びONタイマのオン時間の少なくとも一方をランダムに変更することにより、前記基本周期(T)を容易かつ確実にランダムにして、スイッチング素子をオンオフ制御する発振信号の発振周波数を容易かつ確実にランダムにすることができる。
【0015】
なお、OFFタイマのオフ時間を所定の一定値に設定するとともに、ONタイマのオン時間のみをランダムに設定する場合は、基本的には、ONタイマによる信号でスイッチング素子がオフされ、前述した従来のDC−DCコンバータ回路のように、電流検出抵抗の両端電圧(V1)が規定値(V0 )に達した時にスイッチング素子をオフする制御構成とはされていない。ただし、ONタイマによる信号以外の信号でスイッチング素子がオフされる制御構成も場合によっては許容される。
【0016】
上記課題を解決する請求項3記載のDC−DCコンバータ回路は、コイル、ダイオード、コンデンサ、スイッチング素子、抵抗及び制御部を備え、該制御部から出力される発振信号で該スイッチング素子のオンオフ制御を行うことにより入力電圧を昇圧して出力するDC−DCコンバータ回路において、上記制御部は、上記発振信号の発振周波数が一定になるとともに、上記スイッチング素子のスイッチング動作に伴って発生するノイズのピークが公共電波帯を避けた特定周波数帯に集中するように構成されていることを特徴とするものである。
【0017】
このDC−DCコンバータ回路では、スイッチング素子のオンオフ制御を行う発振信号の発振周波数が一定になるように制御部が構成されている。すなわち、前記基本周期(T)が一定となるように制御構成されており、このため、基本周期(T)に応じて現れる基本周波数(1/T)とその倍数の周波数(2/T、3/T、…)のピークレベルが上がり、ピーク以外のノイズレベルが下がる。そして、これらのノイズピークが公共電波帯を避けた特定周波数帯に集中するように構成されていることから、公共電波の受信性能に影響を及ぼすノイズを確実に低下させることができる。したがって、従来必要であったノイズ対策素子を削減することができ、ノイズ対策素子の付加による回路の大規模化を避けつつ、スイッチング動作に伴うノイズ問題に対処することが可能となる。
【0018】
好適な態様において、前記制御部は、前記スイッチング素子を一定に設定されたオフ時間だけオフ状態にしオフ時間経過後に該スイッチング素子をオンするOFFタイマ及び該スイッチング素子を一定に設定されたオン時間だけオン状態にしオン時間経過後に該スイッチング素子をオフするONタイマを備え、該OFFタイマ及び該ONタイマの作動で該スイッチング素子をオンオフ制御することにより、前記発振信号の発振周波数を一定にする。
【0019】
この態様によれば、オフ時間が一定に設定されたOFFタイマ及びオン時間が一定に設定されたONタイマの作動によりスイッチング素子をオンオフ制御することから、前記基本周期(T)を容易かつ確実に一定にして、スイッチング素子をオンオフ制御する発信信号の発信周波数を容易かつ確実に一定にすることができる。このとき、コイルの両端電圧やコンデンサの電圧等の影響を受けて、この基本周期(T)が変動するようなこともない。
【0020】
なお、この態様のようにOFFタイマ及びONタイマの作動によりスイッチング素子をオンオフ制御する場合は、基本的には、ONタイマによる信号でスイッチング素子がオフされ、前述した従来のDC−DCコンバータ回路のように、電流検出抵抗の両端電圧(V1)が規定値(V0 )に達した時にスイッチング素子をオフする構成とはされていない。ただし、ONタイマによる信号以外の信号でスイッチング素子がオフされることも場合によっては許容される。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0022】
[第1実施形態]
本実施形態は、本発明のDC−DCコンバータ回路を自動車用エアバックの駆動回路に適用したもので、請求項1又は2に記載の発明を具現化したものである。
【0023】
図1に示されるこのDC−DCコンバータ回路は、入力部の逆流防止用ダイオード1a〜1c、入力電圧安定化用コンデンサ2、コイル3、昇圧部の逆流防止用ダイオード4、出力電圧安定化用(平滑用)コンデンサ5、FETトランジスタ等よりなるスイッチング素子6、コイル3やスイッチング素子6に流れる電流値を検出するための電流検出抵抗7及び制御部8を備えている。そして、直流電源としてのバッテリ電源9の電流は、入力部の逆流防止用ダイオード1b、コイル3及び昇圧部の逆流防止用ダイオード4を介して出力電圧安定化用コンデンサ5に供給される。また、スイッチング素子6は制御部8の後述する信号発生部13から出力される発振信号でオンオフ制御される。このスイッチング素子6のオンオフに伴ってコイル3に流れる電流が変化し、バッテリ電源9からの入力電圧が昇圧されて出力安定化用コンデンサ5に供給される。なお、車体の衝突時には、図示しない加速度スイッチ等が閉ざされることにより、出力安定化用コンデンサ5に充電された電荷が放電され、その放電電流がエアバッグを展開させるためのスクイブ(図示せず)に供給される。
【0024】
上記制御部8は、このDC−DCコンバータ回路駆動用の基本発振回路10と、この基本発振回路10から発振信号が供給され、スイッチング素子6を所定のオフ時間(A)だけオフ状態にし該オフ時間(A)経過後にスイッチング素子6をオンするOFFタイマ11及びスイッチング素子6を所定のオン時間(B)だけオン状態にし該オン時間(B)経過後にスイッチング素子6をオフするONタイマ12を備えた制御ロジック部よりなる信号発生部13と、過電流検出用の第1電圧判定部14と、出力電圧制御用の第2電圧判定部15と、入力電圧判定用の第3電圧判定部16と、上記ONタイマ12のオン時間(B)をランダムにするための乱数発生手段(マイコン等)17とを備えている。
【0025】
上記第1電圧判定部14は、コイル3やスイッチング素子6に流れる電流値を検出して過電流が流れたことを検出する回路よりなり、上記第2電圧判定部15は、昇圧電圧が目標値に達したことを検出するフィードバック回路よりなり、上記第3電圧判定部16は、入力電圧の低下を判定して、その電圧低下に応じてDC−DCコンバータ回路作動を停止させる回路部よりなる。そして、これら第1〜第3電圧判定部14〜16の出力信号は制御ロジック部としての上記信号発生部13に供給される。なお、第1電圧判定部14により過電流が検出された場合及び第2電圧判定部により昇圧電圧が目標値に達したと検出された場合は、信号発生部13からスイッチング素子6をオフする出力信号がスイッチング素子6に供給される。
【0026】
そして、上記基本発振回路10から発振信号が供給されてOFFタイマ11が作動すれば、所定のオフ時間(A)だけスイッチング素子6がオフ状態にされ該オフ時間経過後にスイッチング素子6がオンされると同時に、ONタイマ12が作動し、これにより所定のオン時間(B)だけスイッチング素子6がオン状態にされ該オン時間経過後にスイッチング素子6がオフされ、これと同時にOFFタイマ11が再び作動する。こうしてOFFタイマ11及びONタイマ12の繰り返し作動により、スイッチング素子6のオンオフ制御が行われる。
【0027】
ここに、本実施形態のDC−DCコンバータ回路では、上記OFFタイマ11のオフ時間(A)は所定の一定値に設定され、上記ONタイマ12のオン時間(B)は乱数発生手段17の制御によりランダムになるように設定されており、これにより制御部8の信号発生部13からスイッチング素子6に供給される発振信号の発振周波数がランダムになるように設定されている。
【0028】
また、上記第1電圧判定部14は、電流検出抵抗7の両端電圧(V1=I×R)を検出電流値(I)及び電流検出抵抗7の抵抗(R)から求め、この電圧(V1)が過電流判定用の規定値(V1 )に達したか否かを判定する。そして、この第1電圧判定部14によりコイル3やスイッチング素子6に過電流が流れたと判定された場合は、コイル3等の各素子を保護すべく、スイッチング素子6を強制的にオフする信号が制御部8の信号発生部13からスイッチング素子6に出力される。
【0029】
なお、ランダムに設定される上記ONタイマ12のオン時間(B)は、基本的に、スイッチング素子6がオンされてから電流検出抵抗7の両端電圧(V1)が上記過電流判定用の規定値(V1 )に達するまでの時間(以下、過電流到達時間という)よりも短い時間とされている。このため、スイッチング素子6をオンオフ制御するために制御部8の信号発生部13からスイッチング素子6に供給される発振信号の基本周期(T)は、図2に示されるように、オフ時間(A)とオン時間(B)との和となる。ただし、ランダムに設定されるオン時間の全てが過電流到達時間よりも短い時間とされることを必須の要件とするものではない。
【0030】
こうして、制御部8は、昇圧電圧が目標値に達するまで(所望の昇圧電圧が得られるまで)、上記OFFタイマ11及びONタイマ12の作動により所定の発振周波数の発振信号をスイッチング素子6に供給して、スイッチング素子6のオンオフ制御を繰り返す。
【0031】
このとき、本実施形態のDC−DCコンバータ回路では、上述のとおり、OFFタイマ11のオフ時間(A)が一定に設定され、ONタイマ12のオン時間(B)がランダムになるように設定されていることから、図2に示されるように、制御部8の信号発生部13からスイッチング素子6に供給される発振信号の基本周期(T)もランダムとなり、この発振信号の発振周波数(1/T)もランダムとなる。このため、図3に示されるように、基本周期(T)が常に一定である場合に現れる基本周波数(1/T)とその倍数の周波数(2/T、3/T、…)のノイズピークが広帯域に分散し、その結果広帯域に亘って平坦なノイズレベルになり、また、そのノイズレベルも全体的に下がる。これにより、公共電波の受信性能に及ぼす影響を小さくすることができる。
【0032】
したがって、本実施形態のDC−DCコンバータ回路によれば、従来必要であったノイズ対策素子を削減することができ、ノイズ対策素子の付加による回路の大規模化を避けつつ、スイッチング動作に伴うノイズ問題に対処することが可能となる。
【0033】
なお、この実施形態のDC−DCコンバータ回路では、上述のとおり従来必要であったノイズ対策素子を削減することができるものであるが、このDC−DCコンバータ回路内にノイズ対策素子としてのフィルタ等を別途設けることを完全に排除するものではなく、必要に応じて保護フィルタ等をこの回路内に設けることも勿論可能である。
【0034】
(その他の実施形態)
なお、上述の第1実施形態では、OFFタイマ11のオフ時間(A)を所定の一定値に設定するとともに、上記ONタイマ12のオン時間(B)がランダムになるように設定することにより、基本周期(T)、すなわち基本の発振周波数(1/T)をランダムにする例について説明したが、発振周波数(1/T)をランダムにする態様としては、これに限定されない。
【0035】
例えば、図4に示されるように、OFFタイマ11のオフ時間(A)をランダムに設定するとともに、ONタイマ12のオン時間(B)を所定の一定値に設定したり、あるいは図5に示されるように、OFFタイマ11のオフ時間(A)及びONタイマ12のオン時間(B)の双方をランダムに設定したりすることも可能である。
【0036】
また、OFFタイマ11のオフ時間(A)をランダムに設定する場合は、前述した従来のDC−DCコンバータ回路と同様に、電流検出抵抗9の両端電圧(V1)が所定の規定値(V0 )に達したときにスイッチング素子6をオフするような制御構成としてもよい(図6参照)。この場合、ONタイマ12のオン時間(B)を上記過電流到達時間(オフ時間経過後にスイッチング素子6がオンされてから両端電圧(V1)が規定値(V0 )に達するまでの到達時間(b)よりも長い時間)に設定することにより、ONタイマ12によるスイッチング素子6のオフ制御を過電流防止のためのガードとして利用することができる。
【0037】
[第2実施形態]
本実施形態は、本発明のDC−DCコンバータ回路を自動車用エアバックの駆動回路に適用したもので、請求項3又は4に記載の発明を具現化したものである。
【0038】
この実施形態のDC−DCコンバータ回路は、第1実施形態のDC−DCコンバータ回路から乱数発生手段17を除いたもので、その他の構成は基本的には第1実施形態のDC−DCコンバータ回路と同様である。そして、この実施形態のDC−DCコンバータ回路では、上記制御部8は、信号発生部13からの発振信号の発振周波数が一定になるとともに、スイッチング素子6のスイッチング動作に伴って発生するノイズのピークが公共電波帯を避けた特定周波数帯に集中するように構成されている。
【0039】
すなわち、上記OFFタイマ11のオフ時間(A)は所定の一定値に設定されるとともに、上記ONタイマ12のオン時間(B)も所定の一定値に設定されており、これにより制御部8の信号発生部13からスイッチング素子6に供給される発振信号の発振周波数が一定になるように設定されている。こうして、OFFタイマ11及びONタイマ12の作動のみでスイッチング素子6をオンオフ制御することにより、信号発生部13の発振信号の発振周波数を一定にしている。
【0040】
なお、上記第1電圧判定部14は、第1実施形態と同様、コイル3等に過電流が流れることを防止するために、電流検出抵抗7の両端電圧(V1)が過電流判定用の規定値(V1 )に達したか否かを判定する。
【0041】
また、所定の一定値に設定された上記ONタイマ12のオン時間(B)は、基本的に、上記過電流到達時間よりも短い時間とされている。このため、スイッチング素子6をオンオフ制御するために制御部8の信号発生部13からスイッチング素子6に供給される発振信号の基本周期(T)は、図7に示されるように、実施形態1と同様、オフ時間(A)とオン時間(B)との和となる。
【0042】
こうして、制御部8は、昇圧電圧が目標値に達するまで(所望の昇圧電圧が得られるまで)、上記OFFタイマ11及びONタイマ12の作動により所定の発振周波数の発振信号をスイッチング素子6に供給して、スイッチング素子6のオンオフ制御を繰り返す。
【0043】
このとき、本実施形態のDC−DCコンバータ回路では、上述のとおり、OFFタイマ11のオフ時間(A)及びONタイマ12のオン時間(B)が所定の一定値に設定されていることから、図7に示されるように、制御部8の信号発生部13からスイッチング素子6に供給される発振信号の基本周期(T)も一定となり、この発振信号の発振周波数(1/T)も一定となる。そして、コイル3の両端電圧やコンデンサ5の電圧等の影響を受けて、この基本周期(T)が変動するようなことはない。
【0044】
このため、図8に示されるように、基本周期(T)に応じて現れる基本周波数(1/T)とその倍数の周波数(2/T、3/T、…)のピークレベルが上がり、ピーク以外のノイズレベルが下がる。そして、これらのノイズピークが公共電波帯を避けた特定周波数帯に集中するように構成されていることから、公共電波の受信性能に影響を及ぼすノイズを確実に低下させることができる。したがって、従来必要であったノイズ対策素子を削減することができ、ノイズ対策素子の付加による回路の大規模化を避けつつ、スイッチング動作に伴うノイズ問題に対処することが可能となる。
【0045】
また、この実施形態のDC−DCコンバータ回路において、OFFタイマ11のオフ時間(A)及びONタイマ12のオン時間(B)の和である基本周期(T)の小さくすることにより、信号発生部13の発振信号の発振周波数を高くすれば、基本周波数(1/T)とその倍数の周波数(2/T、3/T、…)に現れる各ピーク間の間隔が広がるため、ピーク以外の低ノイズ領域を広くすることができる。したがって、ノイズ対策素子の削減により貢献して、回路の大規模化をより効果的に避けることが可能となる。
【0046】
なお、この実施形態のDC−DCコンバータ回路では、上述のとおり従来必要であったノイズ対策素子を削減することができるものであるが、このDC−DCコンバータ回路内にノイズ対策素子としてのフィルタ等を別途設けることを完全に排除するものではなく、必要に応じて保護フィルタ等をこの回路内に設けることも勿論可能である。
【0047】
例えば、基本周波数(1/T)とその倍数の周波数(2/T、3/T、…)に現れるピークのうちの一つが、ある公共電波帯に重なった場合は、その特定周波数に合ったノイズ対策素子を設けることができる。この場合、本実施形態のDC−DCコンバータ回路ではピークのばらつきが少ないので、このノイズ対策素子により確実かつ容易にノイズを除去することが可能となる。
【0048】
なお、前述した第1及び第2実施形態では、自動車用エアバックの駆動回路に適用本発明を適用する例について説明したが、その他の駆動回路、例えば車両における車輪のロック状態を検出したときに車輪のロック状体を解除するABS(Anti−lock Break System)や、ブレーキアシストシステムを駆動する回路に本発明を適用してもよい。
【0049】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明のDC−DCコンバータ回路によれば、ノイズ対策素子の削減により回路の大規模化を避けつつ、スイッチング動作に伴うノイズ問題に対処しうるDC−DCコンバータ回路を提供することが可能となり、回路の小型化、低コスト化に貢献しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るDC−DCコンバータ回路を示す電気回路図である。
【図2】第1実施形態に係るDC−DCコンバータ回路において、時間と電流検出抵抗の両端電圧(V1)との関係を示す図である。
【図3】第1実施形態に係るDC−DCコンバータ回路において、スイッチング動作に伴って発生するノイズレベルを示す図である。
【図4】第1実施形態に係るDC−DCコンバータ回路のその他の態様において、時間と電流検出抵抗の両端電圧(V1)との関係を示す図である。
【図5】第1実施形態に係るDC−DCコンバータ回路のその他の態様において、時間と電流検出抵抗の両端電圧(V1)との関係を示す図である。
【図6】第1実施形態に係るDC−DCコンバータ回路のその他の態様において、時間と電流検出抵抗の両端電圧(V1)との関係を示す図である。
【図7】第2実施形態に係るDC−DCコンバータ回路において、時間と電流検出抵抗の両端電圧(V1)との関係を示す図である。
【図8】第2実施形態に係るDC−DCコンバータ回路において、スイッチング動作に伴って発生するノイズレベルを示す図である。
【図9】従来のDC−DCコンバータ回路を示す電気回路図である。
【図10】従来のDC−DCコンバータ回路において、時間と電流検出抵抗の両端電圧(V1)との関係を示す図である。
【図11】従来のDC−DCコンバータ回路において、スイッチング動作に伴って発生するノイズレベルを示す図である。
【符号の説明】
3…コイル 4…逆流防止用ダイオード
5…出力電圧安定化用コンデンサ 6…スイッチング素子
7…電流検出抵抗 8…制御部
9…バッテリ電源 10…基本発振回路
11…OFFタイマ 12…ONタイマ
17…乱数発生手段
【発明の属する技術分野】
本発明はDC−DCコンバータ回路に関する。本発明のDC−DCコンバータ回路は、例えば、衝突時など、車両に極端な減速度が掛かったときに乗員を保護するエアバッグを駆動させるための駆動回路に好適に適用することができる。
【0002】
【従来の技術】
従来、エアバッグの駆動回路においては、車両の衝突状態を検出したときに、車載バッテリまたはバックアップコンデンサから点火装置(以下、スクィブという)に点火電流を供給して、エアバッグを展開させるようにしている。また、車両の衝突時にバッテリ配線などが切断しても、駆動回路の最低動作電圧を確保するためにDC−DCコンバータ回路よりなる昇圧回路が内蔵されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
例えば、図9に示すDC−DCコンバータ回路よりなる昇圧回路は、コイル81、ダイオード82、コンデンサ83、スイッチング素子84、コイル81やスイッチング素子84に流れる電流値を検出するための電流検出抵抗85及び制御部86を備え、制御部86から出力される発振信号でスイッチング素子84のオンオフ制御を行うことにより、バッテリ電源90からの入力電圧を昇圧して出力する。制御部86は、このDC−DCコンバータ回路駆動用の基本発振回路87と、基本発振回路87から発振信号が供給され、スイッチング素子84を所定のオフ時間だけオフ状態にし該オフ時間経過後にスイッチング素子84をオンするOFFタイマ88と、電流検出抵抗85の両端電圧(V1=I×R)を検出電流値(I)及び電流検出抵抗85の抵抗(R)から求め、この電圧(V1)が規定値(V0 )に達したか否かを判定する電圧判定部89とを備えている。そして、制御部86は、昇圧電圧が目標値に達するまで(所望の昇圧電圧が得られるまで)、上記電圧(V1)が規定値(V0 )に達した時にスイッチング素子84をオフし、OFFタイマ88のオフ時間経過後にスイッチング素子84をオンすることを繰り返すように、所定の発振周波数の発振信号をスイッチング素子84に供給する。
【0004】
【特許文献1】
特開平6−331668号公報(第3頁、第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のDC−DCコンバータ回路では、スイッチング素子84のスイッチング動作に伴ってノイズが発生し、このノイズのピークがラジオ等の公共電波帯に重なると、その公共電波の受信性能に悪影響を及ぼすという問題がある。
【0006】
ここに、上記スイッチング動作に伴って発生するノイズは、図10に示されるように仮に上記電圧(V1)の基本周期(T)が常に一定であれば、図11の実線で示されるように基本周波数(1/T)とその倍数の周波数(2/T、3/T、…)にピークをもつ波形となって現れることから、これらのノイズピークが公共電波帯に重ならないように上記OFFタイマ88のオフ時間や上記規定値(V0 )を適宜設定することにより、上記ノイズ問題を容易に回避することができる。
【0007】
しかし、上記電圧(V1)の基本周期(T)を常に一定にすることは、以下の理由により困難である。すなわち、図10に示されるように、この基本周期(T)は、上記OFFタイマ88のオフ時間(a)と、このオフ時間経過後にスイッチング素子84がオンされてから上記電圧(V1)が上記規定値(V0 )に達するまでの到達時間(b)との和である。ここに、OFFタイマ88のオフ時間(a)は常に一定に設定することが可能であるが、上記到達時間(b)はコイル81の両端電圧やコンデンサ83の電圧等の影響を受けて変動することから、この到達時間(b)を一定に制御することは困難である。すなわち、オフ時間(a)の経過後においても、コイル81にはエネルギーが残っており、スイッチ素子84がオンされた瞬間にこのエネルギー残量に応じてコイル81の両端電圧が立ち上がる(図10のP矢印で示す立ち上がり部分)が、このコイル81のエネルギー残量、ひいてはコイル81の両端電圧の立ち上がり量を一定に制御することは困難である。そうすると、このコイル81の両端電圧のばらつきにより、上記到達時間(b)がばらつくことになり、したがって上記電圧(V1)の基本周期(T)を常に一定にすることが困難となる。
【0008】
したがって、実際に発生するノイズは、図11の破線で示されるように、上記電圧(V1)の基本周期(T)が常に一定であるときのノイズを示す実線に対してばらつきをもち、ピーク部分が下がりピーク以外の部分のノイズレベルが上がるような波形となる。そうすると、仮にノイズのピークが公共電波帯に重ならないように上記OFFタイマ88のオフ時間や上記規定値(V0 )を設定したとしても、このノイズ分布のばらつきにより、比較的高いレベルにあるノイズの周波数が公共周波数帯に重なって公共電波の受信性能に悪影響を及ぼす場合がある。
【0009】
そこで、従来のDC−DCコンバータ回路では、図9に破線で示されるように、コイル91及びコンデンサ92よりなるノイズ除去用のフィルタ等のノイズ対策素子を別途設けてノイズの発生を抑制する必要があり、DC−DCコンバータ回路の大規模化に繋がっていた。
【0010】
本発明は上記実状に鑑みてなされたものであり、ノイズ対策素子の削減により回路の大規模化を避けつつ、スイッチング動作に伴うノイズ問題に対処しうるDC−DCコンバータ回路を提供することを解決すべき技術課題とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する請求項1記載のDC−DCコンバータ回路は、コイル、ダイオード、コンデンサ、スイッチング素子、抵抗及び制御部を備え、該制御部から出力される発振信号で該スイッチング素子のオンオフ制御を行うことにより入力電圧を昇圧して出力するDC−DCコンバータ回路において、上記制御部は、上記発振信号の発振周波数がランダムになるように構成されていることを特徴とするものである。
【0012】
このDC−DCコンバータ回路では、スイッチング素子のオンオフ制御を行う発振信号の発振周波数がランダムになるように制御部が構成されていることから、前記基本周期(T)がランダムになる。このため、基本周期(T)が常に一定である場合に現れる基本周波数(1/T)とその倍数の周波数(2/T、3/T、…)のノイズピークが広帯域に分散し、その結果広帯域に亘って平坦なノイズレベルになり、また、そのノイズレベルも全体的に下がる。これにより、公共電波の受信性能に及ぼす影響を小さくすることができる。したがって、従来必要であったノイズ対策素子を削減することができ、ノイズ対策素子の付加による回路の大規模化を避けつつ、スイッチング動作に伴うノイズ問題に対処することが可能となる。
【0013】
好適な態様において、前記制御部は、前記スイッチング素子を所定のオフ時間だけオフ状態にしオフ時間経過後に該スイッチング素子をオンするOFFタイマ及び該スイッチング素子を所定のオン時間だけオン状態にしオン時間経過後に該スイッチング素子をオフするONタイマを備え、該OFFタイマのオフ時間及び該ONタイマのオン時間のうちの少なくとも一方をランダムに変更することにより、前記発振信号の発振周波数をランダムにする。
【0014】
この態様によれば、OFFタイマのオフ時間及びONタイマのオン時間の少なくとも一方をランダムに変更することにより、前記基本周期(T)を容易かつ確実にランダムにして、スイッチング素子をオンオフ制御する発振信号の発振周波数を容易かつ確実にランダムにすることができる。
【0015】
なお、OFFタイマのオフ時間を所定の一定値に設定するとともに、ONタイマのオン時間のみをランダムに設定する場合は、基本的には、ONタイマによる信号でスイッチング素子がオフされ、前述した従来のDC−DCコンバータ回路のように、電流検出抵抗の両端電圧(V1)が規定値(V0 )に達した時にスイッチング素子をオフする制御構成とはされていない。ただし、ONタイマによる信号以外の信号でスイッチング素子がオフされる制御構成も場合によっては許容される。
【0016】
上記課題を解決する請求項3記載のDC−DCコンバータ回路は、コイル、ダイオード、コンデンサ、スイッチング素子、抵抗及び制御部を備え、該制御部から出力される発振信号で該スイッチング素子のオンオフ制御を行うことにより入力電圧を昇圧して出力するDC−DCコンバータ回路において、上記制御部は、上記発振信号の発振周波数が一定になるとともに、上記スイッチング素子のスイッチング動作に伴って発生するノイズのピークが公共電波帯を避けた特定周波数帯に集中するように構成されていることを特徴とするものである。
【0017】
このDC−DCコンバータ回路では、スイッチング素子のオンオフ制御を行う発振信号の発振周波数が一定になるように制御部が構成されている。すなわち、前記基本周期(T)が一定となるように制御構成されており、このため、基本周期(T)に応じて現れる基本周波数(1/T)とその倍数の周波数(2/T、3/T、…)のピークレベルが上がり、ピーク以外のノイズレベルが下がる。そして、これらのノイズピークが公共電波帯を避けた特定周波数帯に集中するように構成されていることから、公共電波の受信性能に影響を及ぼすノイズを確実に低下させることができる。したがって、従来必要であったノイズ対策素子を削減することができ、ノイズ対策素子の付加による回路の大規模化を避けつつ、スイッチング動作に伴うノイズ問題に対処することが可能となる。
【0018】
好適な態様において、前記制御部は、前記スイッチング素子を一定に設定されたオフ時間だけオフ状態にしオフ時間経過後に該スイッチング素子をオンするOFFタイマ及び該スイッチング素子を一定に設定されたオン時間だけオン状態にしオン時間経過後に該スイッチング素子をオフするONタイマを備え、該OFFタイマ及び該ONタイマの作動で該スイッチング素子をオンオフ制御することにより、前記発振信号の発振周波数を一定にする。
【0019】
この態様によれば、オフ時間が一定に設定されたOFFタイマ及びオン時間が一定に設定されたONタイマの作動によりスイッチング素子をオンオフ制御することから、前記基本周期(T)を容易かつ確実に一定にして、スイッチング素子をオンオフ制御する発信信号の発信周波数を容易かつ確実に一定にすることができる。このとき、コイルの両端電圧やコンデンサの電圧等の影響を受けて、この基本周期(T)が変動するようなこともない。
【0020】
なお、この態様のようにOFFタイマ及びONタイマの作動によりスイッチング素子をオンオフ制御する場合は、基本的には、ONタイマによる信号でスイッチング素子がオフされ、前述した従来のDC−DCコンバータ回路のように、電流検出抵抗の両端電圧(V1)が規定値(V0 )に達した時にスイッチング素子をオフする構成とはされていない。ただし、ONタイマによる信号以外の信号でスイッチング素子がオフされることも場合によっては許容される。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0022】
[第1実施形態]
本実施形態は、本発明のDC−DCコンバータ回路を自動車用エアバックの駆動回路に適用したもので、請求項1又は2に記載の発明を具現化したものである。
【0023】
図1に示されるこのDC−DCコンバータ回路は、入力部の逆流防止用ダイオード1a〜1c、入力電圧安定化用コンデンサ2、コイル3、昇圧部の逆流防止用ダイオード4、出力電圧安定化用(平滑用)コンデンサ5、FETトランジスタ等よりなるスイッチング素子6、コイル3やスイッチング素子6に流れる電流値を検出するための電流検出抵抗7及び制御部8を備えている。そして、直流電源としてのバッテリ電源9の電流は、入力部の逆流防止用ダイオード1b、コイル3及び昇圧部の逆流防止用ダイオード4を介して出力電圧安定化用コンデンサ5に供給される。また、スイッチング素子6は制御部8の後述する信号発生部13から出力される発振信号でオンオフ制御される。このスイッチング素子6のオンオフに伴ってコイル3に流れる電流が変化し、バッテリ電源9からの入力電圧が昇圧されて出力安定化用コンデンサ5に供給される。なお、車体の衝突時には、図示しない加速度スイッチ等が閉ざされることにより、出力安定化用コンデンサ5に充電された電荷が放電され、その放電電流がエアバッグを展開させるためのスクイブ(図示せず)に供給される。
【0024】
上記制御部8は、このDC−DCコンバータ回路駆動用の基本発振回路10と、この基本発振回路10から発振信号が供給され、スイッチング素子6を所定のオフ時間(A)だけオフ状態にし該オフ時間(A)経過後にスイッチング素子6をオンするOFFタイマ11及びスイッチング素子6を所定のオン時間(B)だけオン状態にし該オン時間(B)経過後にスイッチング素子6をオフするONタイマ12を備えた制御ロジック部よりなる信号発生部13と、過電流検出用の第1電圧判定部14と、出力電圧制御用の第2電圧判定部15と、入力電圧判定用の第3電圧判定部16と、上記ONタイマ12のオン時間(B)をランダムにするための乱数発生手段(マイコン等)17とを備えている。
【0025】
上記第1電圧判定部14は、コイル3やスイッチング素子6に流れる電流値を検出して過電流が流れたことを検出する回路よりなり、上記第2電圧判定部15は、昇圧電圧が目標値に達したことを検出するフィードバック回路よりなり、上記第3電圧判定部16は、入力電圧の低下を判定して、その電圧低下に応じてDC−DCコンバータ回路作動を停止させる回路部よりなる。そして、これら第1〜第3電圧判定部14〜16の出力信号は制御ロジック部としての上記信号発生部13に供給される。なお、第1電圧判定部14により過電流が検出された場合及び第2電圧判定部により昇圧電圧が目標値に達したと検出された場合は、信号発生部13からスイッチング素子6をオフする出力信号がスイッチング素子6に供給される。
【0026】
そして、上記基本発振回路10から発振信号が供給されてOFFタイマ11が作動すれば、所定のオフ時間(A)だけスイッチング素子6がオフ状態にされ該オフ時間経過後にスイッチング素子6がオンされると同時に、ONタイマ12が作動し、これにより所定のオン時間(B)だけスイッチング素子6がオン状態にされ該オン時間経過後にスイッチング素子6がオフされ、これと同時にOFFタイマ11が再び作動する。こうしてOFFタイマ11及びONタイマ12の繰り返し作動により、スイッチング素子6のオンオフ制御が行われる。
【0027】
ここに、本実施形態のDC−DCコンバータ回路では、上記OFFタイマ11のオフ時間(A)は所定の一定値に設定され、上記ONタイマ12のオン時間(B)は乱数発生手段17の制御によりランダムになるように設定されており、これにより制御部8の信号発生部13からスイッチング素子6に供給される発振信号の発振周波数がランダムになるように設定されている。
【0028】
また、上記第1電圧判定部14は、電流検出抵抗7の両端電圧(V1=I×R)を検出電流値(I)及び電流検出抵抗7の抵抗(R)から求め、この電圧(V1)が過電流判定用の規定値(V1 )に達したか否かを判定する。そして、この第1電圧判定部14によりコイル3やスイッチング素子6に過電流が流れたと判定された場合は、コイル3等の各素子を保護すべく、スイッチング素子6を強制的にオフする信号が制御部8の信号発生部13からスイッチング素子6に出力される。
【0029】
なお、ランダムに設定される上記ONタイマ12のオン時間(B)は、基本的に、スイッチング素子6がオンされてから電流検出抵抗7の両端電圧(V1)が上記過電流判定用の規定値(V1 )に達するまでの時間(以下、過電流到達時間という)よりも短い時間とされている。このため、スイッチング素子6をオンオフ制御するために制御部8の信号発生部13からスイッチング素子6に供給される発振信号の基本周期(T)は、図2に示されるように、オフ時間(A)とオン時間(B)との和となる。ただし、ランダムに設定されるオン時間の全てが過電流到達時間よりも短い時間とされることを必須の要件とするものではない。
【0030】
こうして、制御部8は、昇圧電圧が目標値に達するまで(所望の昇圧電圧が得られるまで)、上記OFFタイマ11及びONタイマ12の作動により所定の発振周波数の発振信号をスイッチング素子6に供給して、スイッチング素子6のオンオフ制御を繰り返す。
【0031】
このとき、本実施形態のDC−DCコンバータ回路では、上述のとおり、OFFタイマ11のオフ時間(A)が一定に設定され、ONタイマ12のオン時間(B)がランダムになるように設定されていることから、図2に示されるように、制御部8の信号発生部13からスイッチング素子6に供給される発振信号の基本周期(T)もランダムとなり、この発振信号の発振周波数(1/T)もランダムとなる。このため、図3に示されるように、基本周期(T)が常に一定である場合に現れる基本周波数(1/T)とその倍数の周波数(2/T、3/T、…)のノイズピークが広帯域に分散し、その結果広帯域に亘って平坦なノイズレベルになり、また、そのノイズレベルも全体的に下がる。これにより、公共電波の受信性能に及ぼす影響を小さくすることができる。
【0032】
したがって、本実施形態のDC−DCコンバータ回路によれば、従来必要であったノイズ対策素子を削減することができ、ノイズ対策素子の付加による回路の大規模化を避けつつ、スイッチング動作に伴うノイズ問題に対処することが可能となる。
【0033】
なお、この実施形態のDC−DCコンバータ回路では、上述のとおり従来必要であったノイズ対策素子を削減することができるものであるが、このDC−DCコンバータ回路内にノイズ対策素子としてのフィルタ等を別途設けることを完全に排除するものではなく、必要に応じて保護フィルタ等をこの回路内に設けることも勿論可能である。
【0034】
(その他の実施形態)
なお、上述の第1実施形態では、OFFタイマ11のオフ時間(A)を所定の一定値に設定するとともに、上記ONタイマ12のオン時間(B)がランダムになるように設定することにより、基本周期(T)、すなわち基本の発振周波数(1/T)をランダムにする例について説明したが、発振周波数(1/T)をランダムにする態様としては、これに限定されない。
【0035】
例えば、図4に示されるように、OFFタイマ11のオフ時間(A)をランダムに設定するとともに、ONタイマ12のオン時間(B)を所定の一定値に設定したり、あるいは図5に示されるように、OFFタイマ11のオフ時間(A)及びONタイマ12のオン時間(B)の双方をランダムに設定したりすることも可能である。
【0036】
また、OFFタイマ11のオフ時間(A)をランダムに設定する場合は、前述した従来のDC−DCコンバータ回路と同様に、電流検出抵抗9の両端電圧(V1)が所定の規定値(V0 )に達したときにスイッチング素子6をオフするような制御構成としてもよい(図6参照)。この場合、ONタイマ12のオン時間(B)を上記過電流到達時間(オフ時間経過後にスイッチング素子6がオンされてから両端電圧(V1)が規定値(V0 )に達するまでの到達時間(b)よりも長い時間)に設定することにより、ONタイマ12によるスイッチング素子6のオフ制御を過電流防止のためのガードとして利用することができる。
【0037】
[第2実施形態]
本実施形態は、本発明のDC−DCコンバータ回路を自動車用エアバックの駆動回路に適用したもので、請求項3又は4に記載の発明を具現化したものである。
【0038】
この実施形態のDC−DCコンバータ回路は、第1実施形態のDC−DCコンバータ回路から乱数発生手段17を除いたもので、その他の構成は基本的には第1実施形態のDC−DCコンバータ回路と同様である。そして、この実施形態のDC−DCコンバータ回路では、上記制御部8は、信号発生部13からの発振信号の発振周波数が一定になるとともに、スイッチング素子6のスイッチング動作に伴って発生するノイズのピークが公共電波帯を避けた特定周波数帯に集中するように構成されている。
【0039】
すなわち、上記OFFタイマ11のオフ時間(A)は所定の一定値に設定されるとともに、上記ONタイマ12のオン時間(B)も所定の一定値に設定されており、これにより制御部8の信号発生部13からスイッチング素子6に供給される発振信号の発振周波数が一定になるように設定されている。こうして、OFFタイマ11及びONタイマ12の作動のみでスイッチング素子6をオンオフ制御することにより、信号発生部13の発振信号の発振周波数を一定にしている。
【0040】
なお、上記第1電圧判定部14は、第1実施形態と同様、コイル3等に過電流が流れることを防止するために、電流検出抵抗7の両端電圧(V1)が過電流判定用の規定値(V1 )に達したか否かを判定する。
【0041】
また、所定の一定値に設定された上記ONタイマ12のオン時間(B)は、基本的に、上記過電流到達時間よりも短い時間とされている。このため、スイッチング素子6をオンオフ制御するために制御部8の信号発生部13からスイッチング素子6に供給される発振信号の基本周期(T)は、図7に示されるように、実施形態1と同様、オフ時間(A)とオン時間(B)との和となる。
【0042】
こうして、制御部8は、昇圧電圧が目標値に達するまで(所望の昇圧電圧が得られるまで)、上記OFFタイマ11及びONタイマ12の作動により所定の発振周波数の発振信号をスイッチング素子6に供給して、スイッチング素子6のオンオフ制御を繰り返す。
【0043】
このとき、本実施形態のDC−DCコンバータ回路では、上述のとおり、OFFタイマ11のオフ時間(A)及びONタイマ12のオン時間(B)が所定の一定値に設定されていることから、図7に示されるように、制御部8の信号発生部13からスイッチング素子6に供給される発振信号の基本周期(T)も一定となり、この発振信号の発振周波数(1/T)も一定となる。そして、コイル3の両端電圧やコンデンサ5の電圧等の影響を受けて、この基本周期(T)が変動するようなことはない。
【0044】
このため、図8に示されるように、基本周期(T)に応じて現れる基本周波数(1/T)とその倍数の周波数(2/T、3/T、…)のピークレベルが上がり、ピーク以外のノイズレベルが下がる。そして、これらのノイズピークが公共電波帯を避けた特定周波数帯に集中するように構成されていることから、公共電波の受信性能に影響を及ぼすノイズを確実に低下させることができる。したがって、従来必要であったノイズ対策素子を削減することができ、ノイズ対策素子の付加による回路の大規模化を避けつつ、スイッチング動作に伴うノイズ問題に対処することが可能となる。
【0045】
また、この実施形態のDC−DCコンバータ回路において、OFFタイマ11のオフ時間(A)及びONタイマ12のオン時間(B)の和である基本周期(T)の小さくすることにより、信号発生部13の発振信号の発振周波数を高くすれば、基本周波数(1/T)とその倍数の周波数(2/T、3/T、…)に現れる各ピーク間の間隔が広がるため、ピーク以外の低ノイズ領域を広くすることができる。したがって、ノイズ対策素子の削減により貢献して、回路の大規模化をより効果的に避けることが可能となる。
【0046】
なお、この実施形態のDC−DCコンバータ回路では、上述のとおり従来必要であったノイズ対策素子を削減することができるものであるが、このDC−DCコンバータ回路内にノイズ対策素子としてのフィルタ等を別途設けることを完全に排除するものではなく、必要に応じて保護フィルタ等をこの回路内に設けることも勿論可能である。
【0047】
例えば、基本周波数(1/T)とその倍数の周波数(2/T、3/T、…)に現れるピークのうちの一つが、ある公共電波帯に重なった場合は、その特定周波数に合ったノイズ対策素子を設けることができる。この場合、本実施形態のDC−DCコンバータ回路ではピークのばらつきが少ないので、このノイズ対策素子により確実かつ容易にノイズを除去することが可能となる。
【0048】
なお、前述した第1及び第2実施形態では、自動車用エアバックの駆動回路に適用本発明を適用する例について説明したが、その他の駆動回路、例えば車両における車輪のロック状態を検出したときに車輪のロック状体を解除するABS(Anti−lock Break System)や、ブレーキアシストシステムを駆動する回路に本発明を適用してもよい。
【0049】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明のDC−DCコンバータ回路によれば、ノイズ対策素子の削減により回路の大規模化を避けつつ、スイッチング動作に伴うノイズ問題に対処しうるDC−DCコンバータ回路を提供することが可能となり、回路の小型化、低コスト化に貢献しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るDC−DCコンバータ回路を示す電気回路図である。
【図2】第1実施形態に係るDC−DCコンバータ回路において、時間と電流検出抵抗の両端電圧(V1)との関係を示す図である。
【図3】第1実施形態に係るDC−DCコンバータ回路において、スイッチング動作に伴って発生するノイズレベルを示す図である。
【図4】第1実施形態に係るDC−DCコンバータ回路のその他の態様において、時間と電流検出抵抗の両端電圧(V1)との関係を示す図である。
【図5】第1実施形態に係るDC−DCコンバータ回路のその他の態様において、時間と電流検出抵抗の両端電圧(V1)との関係を示す図である。
【図6】第1実施形態に係るDC−DCコンバータ回路のその他の態様において、時間と電流検出抵抗の両端電圧(V1)との関係を示す図である。
【図7】第2実施形態に係るDC−DCコンバータ回路において、時間と電流検出抵抗の両端電圧(V1)との関係を示す図である。
【図8】第2実施形態に係るDC−DCコンバータ回路において、スイッチング動作に伴って発生するノイズレベルを示す図である。
【図9】従来のDC−DCコンバータ回路を示す電気回路図である。
【図10】従来のDC−DCコンバータ回路において、時間と電流検出抵抗の両端電圧(V1)との関係を示す図である。
【図11】従来のDC−DCコンバータ回路において、スイッチング動作に伴って発生するノイズレベルを示す図である。
【符号の説明】
3…コイル 4…逆流防止用ダイオード
5…出力電圧安定化用コンデンサ 6…スイッチング素子
7…電流検出抵抗 8…制御部
9…バッテリ電源 10…基本発振回路
11…OFFタイマ 12…ONタイマ
17…乱数発生手段
Claims (4)
- コイル、ダイオード、コンデンサ、スイッチング素子、抵抗及び制御部を備え、該制御部から出力される発振信号で該スイッチング素子のオンオフ制御を行うことにより入力電圧を昇圧して出力するDC−DCコンバータ回路において、
上記制御部は、上記発振信号の発振周波数がランダムになるように構成されていることを特徴とするDC−DCコンバータ回路。 - 前記制御部は、前記スイッチング素子を所定のオフ時間だけオフ状態にしオフ時間経過後に該スイッチング素子をオンするOFFタイマ及び該スイッチング素子を所定のオン時間だけオン状態にしオン時間経過後に該スイッチング素子をオフするONタイマを備え、該OFFタイマのオフ時間及び該ONタイマのオン時間のうちの少なくとも一方をランダムに変更することにより、前記発振信号の発振周波数をランダムにすることを特徴とする請求項1記載のDC−DCコンバータ回路。
- コイル、ダイオード、コンデンサ、スイッチング素子、抵抗及び制御部を備え、該制御部から出力される発振信号で該スイッチング素子のオンオフ制御を行うことにより入力電圧を昇圧して出力するDC−DCコンバータ回路において、
上記制御部は、上記発振信号の発振周波数が一定になるとともに、上記スイッチング素子のスイッチング動作に伴って発生するノイズのピークが公共電波帯を避けた特定周波数帯に集中するように構成されていることを特徴とするDC−DCコンバータ回路。 - 前記制御部は、前記スイッチング素子を一定に設定されたオフ時間だけオフ状態にしオフ時間経過後に該スイッチング素子をオンするOFFタイマ及び該スイッチング素子を一定に設定されたオン時間だけオン状態にしオン時間経過後に該スイッチング素子をオフするONタイマを備え、該OFFタイマ及び該ONタイマの作動で該スイッチング素子をオンオフ制御することにより、前記発振信号の発振周波数を一定にすることを特徴とする請求項3記載のDC−DCコンバータ回路。
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