JP2004289903A - インバータ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】インバータ装置の地絡を簡易に検出する。
【解決手段】インバータ4は、車載バッテリ6の直流電力を交流電力に変換してモータ2に供給する。インバータ4の車載バッテリ6の負極側に接続されたインバータ4の母線にノイズ吸収用のコモンコンデンサ100が設けられる。コモンコンデンサ100の端子電圧あるいは充放電電流はECU20の短絡検出装置30で監視される。短絡検出装置30は、端子電圧あるいは充放電電流が所定量増大した場合にモータ巻線の短絡あるいはインバータ出力結線の短絡が生じたことを検出し、モータ制御処理部22に制御信号を出力してスイッチング素子を全てOFF制御する。
【選択図】 図1
【解決手段】インバータ4は、車載バッテリ6の直流電力を交流電力に変換してモータ2に供給する。インバータ4の車載バッテリ6の負極側に接続されたインバータ4の母線にノイズ吸収用のコモンコンデンサ100が設けられる。コモンコンデンサ100の端子電圧あるいは充放電電流はECU20の短絡検出装置30で監視される。短絡検出装置30は、端子電圧あるいは充放電電流が所定量増大した場合にモータ巻線の短絡あるいはインバータ出力結線の短絡が生じたことを検出し、モータ制御処理部22に制御信号を出力してスイッチング素子を全てOFF制御する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はインバータ装置、特にGNDへの短絡(以下、地絡と称する)異常を検出する機能を備えたインバータ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、インバータ装置において地絡を検出してインバータ素子の破壊等を防止する技術が知られている。
【0003】
例えば、下記に示す従来技術では、直流母線のプラス側(正極母線)及びマイナス側(負極母線)に地絡電流を検出する電流検出回路を設けることが開示されている。地絡電流検出回路は、フォトカプラ、フォトカプラに直列接続された第1の抵抗、フォトカプラ及び第1の抵抗に並列接続された第2の抵抗から構成される。フォトカプラは、それぞれ異なる向きの電流に対して作動する2つの発光素子を有し、第1の抵抗及び第2の抵抗により、インバータの通常動作時には発光素子は作動せず、基準値を超える地絡電流が流れたときに発光素子が作動するように調整して地絡を検出している。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−112267号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、新たにフォトカプラ、第1、第2抵抗等をインバータ回路に設けることは煩雑であり、できるだけ既存の回路構成を援用しつつ、簡易に地絡を検出することが望まれている。
【0006】
本発明の目的は、簡易な回路構成で地絡を検出し、これにより素子の破壊等を抑制できるインバータ装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、直流電力を交流電力に変換して負荷に供給するインバータ装置であって、前記直流電力の正極側に接続される正極母線または前記直流電力の負極側に接続される負極母線のいずれかに一端が接続され、他端が接地されたコンデンサと、前記コンデンサの端子電圧または充放電電流を検出するセンサと、前記端子電圧または充放電電流の変化に基づき地絡異常を検出する地絡検出手段とを有することを特徴とする。通常、インバータ装置には直流電力を交流電力に変換するための複数のスイッチ群のON/OFFによるパルスノイズを吸収するためのコンデンサ(コモンコンデンサ)が母線に接続されている。本発明は、このコンデンサを援用し、コンデンサの端子電圧あるいは充放電電流の変化から地絡を検出する。
【0008】
本発明の1つの実施形態では、前記直流電圧をVBとした場合に、前記正極母線の電圧をVB/2に、前記負極母線の電圧を−VB/2に設定する分圧手段を有し、前記地絡検出手段は、前記端子電圧が0あるいは−VBに変化した場合に前記地絡異常を検出する。
【0009】
本発明のインバータ装置は、例えば車両に搭載され、車載バッテリの直流電力を交流電流に変換して車載モータに供給する。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の実施形態について、電気自動車(エンジンとモータを併用するハイブリッド車を含む)に搭載される場合を例にとり説明する。
【0011】
図1は、本実施形態に係る電気自動車のシステム構成図である。車両駆動用のモータ2の駆動電力はインバータ4を介して車載バッテリ6から供給される。車載バッテリ6の直流電力はインバータ4により三相交流に変換され、モータ2の各相(u,v,w))巻線に供給される。インバータ4は、直流から三相交流への電力変換のための複数個のスイッチング素子(例えばIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor))を含む変換部8を有し、車載バッテリ6に対して変換部8と並列に平滑コンデンサ10及び2つの抵抗からなる分圧器が設けられている。平滑コンデンサ10は、車載バッテリ6から変換部8へ供給される電力を平滑化するためのものである。すなわち、車載バッテリ6は、容量は大きいものの過渡的な応答性は高くないので、負荷であるモータ2を車載バッテリ6で直接的に駆動しようとすると変換部8でのインバータ動作に追随できず、変換部8に供給される電力が変動してしまう。これに対し、平滑コンデンサ10は過渡的な応答性が高いので、バッテリ6と変換部8との間に介在して、バッテリ6から変換部8へ供給される電力を平滑化することができる。分圧器は、車載バッテリ6の電圧VBを分圧し、その中点は接地されている。これにより、車載バッテリ6の正極側に接続されているインバータ4の母線(正極母線)はVB/2に設定され、車載バッテリ6の負極側に接続されているインバータ4の母線(負極母線)は−VB/2に設定される。さらに、インバータ4の負極母線には、パルスノイズを吸収するためのコモンコンデンサ100が接続される。コモンコンデンサ100の他端は接地される。
【0012】
インバータ4の動作は、電子制御ユニット(ECU)20により制御される。ECU20の主要部は、マイクロプロセッサ(MPU)で構成され、ECU20に入力されるアナログ信号はA/D変換回路によってデジタル信号に変換された後にMPUに供給される。ECU20には、各回路からアクセル信号、ブレーキ信号、シフトポジション信号等が供給され、またインバータ4からモータ2に供給される各相電流のフィードバック信号や、正負母線間の電圧信号が供給される。
【0013】
ECU20は、モータ2の制御を行うモータ制御処理部22と短絡検出装置30を含んでおり、イグニッションスイッチがオンされるのに伴い動作を開始する。
【0014】
モータ制御処理部22は、アクセル信号、ブレーキ信号、シフトポジション信号等に基づきトルク指令を算出する。ECU20には、パルス幅変調(PWM)のキャリア周波数がパラメータとして設定・格納されており、モータ制御処理部22は算出したトルク指令とPWMキャリア周波数に基づきPWM信号を生成し、この生成したPWM信号をスイッチング素子に供給してスイッチング動作を制御する。また、モータ制御処理部22は、正極母線間の電圧信号に基づいて、例えば車載バッテリ6の電圧が車両走行に充分であるか否かを監視する。
【0015】
短絡検出装置30は、コモンコンデンサ100からの端子電圧または充放電電流を入力し、端子電圧の変化あるいは充放電電流の変化を検出する。例えば、端子電圧を入力する場合、短絡検出装置30は、端子電圧が分圧器で分圧された−VB/2を示しているか否かを判定し、端子電圧が−VB/2ではなく0または−VBのパルス電圧に変化したか否かを判定し、変化した場合には地絡が生じたことを検出する。地絡が生じたことを検出した場合、短絡検出装置30はモータ制御処理部22に異常信号を出力する。モータ制御処理部22は、異常信号が供給された場合に、直ちに全てのスイッチング素子をOFFとし、地絡電流による素子破壊を防止する。
【0016】
本実施形態では、コモンコンデンサ100の端子電圧あるいは充放電電流を検出してECU20に供給するセンサを既存のインバータ4に付加するだけでよい。
【0017】
図2には、地絡が生じていない正常動作時のコモンコンデンサ100の端子電圧(A)及び充放電電流(B)が示されている。車載バッテリ6の直流電圧VBはVB/2と−VB/2に分圧されており、スイッチング素子はPWMによりON/OFF制御されて三相交流をモータ2に供給するから、コモンコンデンサ100の端子電圧は−VB/2となる。
【0018】
一方、図3には、モータ2の巻線が接地シャーシへ接触することによる地絡、あるいはインバータ4とモータ2とを結ぶ出力結線の地絡が生じた場合のコモンコンデンサ100の端子電圧(A)及び充放電電流(B)が示されている。コモンコンデンサ100の端子電圧は地絡により0または−VBのパルス状の電圧に変化する。また、充放電電流も地絡により発生する。したがって、短絡検出装置30は、端子電圧あるいは充放電電流が変化した場合に地絡が生じたとして異常信号をモータ制御処理部22に出力できる。
【0019】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく種々の変更が可能である。また、コンデンサ電圧、電流値ともにシステムの浮遊容量等により変化するものであり、この限りではない。
【0020】
例えば、本実施形態では、コモンコンデンサ100の端子電圧のピーク値及びボトム値が変化した場合に地絡が生じたと判定しているが、ピーク値あるいはボトム値のいずれかの変化のみを検出して地絡を検出してもよい。また、端子電圧のピーク値を所定のしきい値(例えば−3/4VB)と比較し、端子電圧のピーク値がしきい値以下であれば地絡が生じていない通常状態と判定し、しきい値を超えた場合に地絡が生じた異常状態と判定してもよい。コモンコンデンサ100の端子電圧あるいは充放電電流の変化量を所定のしきい値と比較し、変化量がしきい値を越えた場合に地絡が生じたと判定することもできる。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、既存のインバータ装置の回路素子を援用することで付加部品を抑制し、簡易な構成で地絡を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の構成図である。
【図2】通常状態のコモンコンデンサの端子電圧及び充放電電流説明図である。
【図3】地絡発生時のコモンコンデンサの端子電圧及び充放電電流説明図である。
【符号の説明】
2 モータ、4 インバータ、6 車載バッテリ、20 ECU、22 モータ制御処理部、30 短絡検出装置、100 コモンコンデンサ。
【発明の属する技術分野】
本発明はインバータ装置、特にGNDへの短絡(以下、地絡と称する)異常を検出する機能を備えたインバータ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、インバータ装置において地絡を検出してインバータ素子の破壊等を防止する技術が知られている。
【0003】
例えば、下記に示す従来技術では、直流母線のプラス側(正極母線)及びマイナス側(負極母線)に地絡電流を検出する電流検出回路を設けることが開示されている。地絡電流検出回路は、フォトカプラ、フォトカプラに直列接続された第1の抵抗、フォトカプラ及び第1の抵抗に並列接続された第2の抵抗から構成される。フォトカプラは、それぞれ異なる向きの電流に対して作動する2つの発光素子を有し、第1の抵抗及び第2の抵抗により、インバータの通常動作時には発光素子は作動せず、基準値を超える地絡電流が流れたときに発光素子が作動するように調整して地絡を検出している。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−112267号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、新たにフォトカプラ、第1、第2抵抗等をインバータ回路に設けることは煩雑であり、できるだけ既存の回路構成を援用しつつ、簡易に地絡を検出することが望まれている。
【0006】
本発明の目的は、簡易な回路構成で地絡を検出し、これにより素子の破壊等を抑制できるインバータ装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、直流電力を交流電力に変換して負荷に供給するインバータ装置であって、前記直流電力の正極側に接続される正極母線または前記直流電力の負極側に接続される負極母線のいずれかに一端が接続され、他端が接地されたコンデンサと、前記コンデンサの端子電圧または充放電電流を検出するセンサと、前記端子電圧または充放電電流の変化に基づき地絡異常を検出する地絡検出手段とを有することを特徴とする。通常、インバータ装置には直流電力を交流電力に変換するための複数のスイッチ群のON/OFFによるパルスノイズを吸収するためのコンデンサ(コモンコンデンサ)が母線に接続されている。本発明は、このコンデンサを援用し、コンデンサの端子電圧あるいは充放電電流の変化から地絡を検出する。
【0008】
本発明の1つの実施形態では、前記直流電圧をVBとした場合に、前記正極母線の電圧をVB/2に、前記負極母線の電圧を−VB/2に設定する分圧手段を有し、前記地絡検出手段は、前記端子電圧が0あるいは−VBに変化した場合に前記地絡異常を検出する。
【0009】
本発明のインバータ装置は、例えば車両に搭載され、車載バッテリの直流電力を交流電流に変換して車載モータに供給する。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の実施形態について、電気自動車(エンジンとモータを併用するハイブリッド車を含む)に搭載される場合を例にとり説明する。
【0011】
図1は、本実施形態に係る電気自動車のシステム構成図である。車両駆動用のモータ2の駆動電力はインバータ4を介して車載バッテリ6から供給される。車載バッテリ6の直流電力はインバータ4により三相交流に変換され、モータ2の各相(u,v,w))巻線に供給される。インバータ4は、直流から三相交流への電力変換のための複数個のスイッチング素子(例えばIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor))を含む変換部8を有し、車載バッテリ6に対して変換部8と並列に平滑コンデンサ10及び2つの抵抗からなる分圧器が設けられている。平滑コンデンサ10は、車載バッテリ6から変換部8へ供給される電力を平滑化するためのものである。すなわち、車載バッテリ6は、容量は大きいものの過渡的な応答性は高くないので、負荷であるモータ2を車載バッテリ6で直接的に駆動しようとすると変換部8でのインバータ動作に追随できず、変換部8に供給される電力が変動してしまう。これに対し、平滑コンデンサ10は過渡的な応答性が高いので、バッテリ6と変換部8との間に介在して、バッテリ6から変換部8へ供給される電力を平滑化することができる。分圧器は、車載バッテリ6の電圧VBを分圧し、その中点は接地されている。これにより、車載バッテリ6の正極側に接続されているインバータ4の母線(正極母線)はVB/2に設定され、車載バッテリ6の負極側に接続されているインバータ4の母線(負極母線)は−VB/2に設定される。さらに、インバータ4の負極母線には、パルスノイズを吸収するためのコモンコンデンサ100が接続される。コモンコンデンサ100の他端は接地される。
【0012】
インバータ4の動作は、電子制御ユニット(ECU)20により制御される。ECU20の主要部は、マイクロプロセッサ(MPU)で構成され、ECU20に入力されるアナログ信号はA/D変換回路によってデジタル信号に変換された後にMPUに供給される。ECU20には、各回路からアクセル信号、ブレーキ信号、シフトポジション信号等が供給され、またインバータ4からモータ2に供給される各相電流のフィードバック信号や、正負母線間の電圧信号が供給される。
【0013】
ECU20は、モータ2の制御を行うモータ制御処理部22と短絡検出装置30を含んでおり、イグニッションスイッチがオンされるのに伴い動作を開始する。
【0014】
モータ制御処理部22は、アクセル信号、ブレーキ信号、シフトポジション信号等に基づきトルク指令を算出する。ECU20には、パルス幅変調(PWM)のキャリア周波数がパラメータとして設定・格納されており、モータ制御処理部22は算出したトルク指令とPWMキャリア周波数に基づきPWM信号を生成し、この生成したPWM信号をスイッチング素子に供給してスイッチング動作を制御する。また、モータ制御処理部22は、正極母線間の電圧信号に基づいて、例えば車載バッテリ6の電圧が車両走行に充分であるか否かを監視する。
【0015】
短絡検出装置30は、コモンコンデンサ100からの端子電圧または充放電電流を入力し、端子電圧の変化あるいは充放電電流の変化を検出する。例えば、端子電圧を入力する場合、短絡検出装置30は、端子電圧が分圧器で分圧された−VB/2を示しているか否かを判定し、端子電圧が−VB/2ではなく0または−VBのパルス電圧に変化したか否かを判定し、変化した場合には地絡が生じたことを検出する。地絡が生じたことを検出した場合、短絡検出装置30はモータ制御処理部22に異常信号を出力する。モータ制御処理部22は、異常信号が供給された場合に、直ちに全てのスイッチング素子をOFFとし、地絡電流による素子破壊を防止する。
【0016】
本実施形態では、コモンコンデンサ100の端子電圧あるいは充放電電流を検出してECU20に供給するセンサを既存のインバータ4に付加するだけでよい。
【0017】
図2には、地絡が生じていない正常動作時のコモンコンデンサ100の端子電圧(A)及び充放電電流(B)が示されている。車載バッテリ6の直流電圧VBはVB/2と−VB/2に分圧されており、スイッチング素子はPWMによりON/OFF制御されて三相交流をモータ2に供給するから、コモンコンデンサ100の端子電圧は−VB/2となる。
【0018】
一方、図3には、モータ2の巻線が接地シャーシへ接触することによる地絡、あるいはインバータ4とモータ2とを結ぶ出力結線の地絡が生じた場合のコモンコンデンサ100の端子電圧(A)及び充放電電流(B)が示されている。コモンコンデンサ100の端子電圧は地絡により0または−VBのパルス状の電圧に変化する。また、充放電電流も地絡により発生する。したがって、短絡検出装置30は、端子電圧あるいは充放電電流が変化した場合に地絡が生じたとして異常信号をモータ制御処理部22に出力できる。
【0019】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく種々の変更が可能である。また、コンデンサ電圧、電流値ともにシステムの浮遊容量等により変化するものであり、この限りではない。
【0020】
例えば、本実施形態では、コモンコンデンサ100の端子電圧のピーク値及びボトム値が変化した場合に地絡が生じたと判定しているが、ピーク値あるいはボトム値のいずれかの変化のみを検出して地絡を検出してもよい。また、端子電圧のピーク値を所定のしきい値(例えば−3/4VB)と比較し、端子電圧のピーク値がしきい値以下であれば地絡が生じていない通常状態と判定し、しきい値を超えた場合に地絡が生じた異常状態と判定してもよい。コモンコンデンサ100の端子電圧あるいは充放電電流の変化量を所定のしきい値と比較し、変化量がしきい値を越えた場合に地絡が生じたと判定することもできる。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、既存のインバータ装置の回路素子を援用することで付加部品を抑制し、簡易な構成で地絡を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の構成図である。
【図2】通常状態のコモンコンデンサの端子電圧及び充放電電流説明図である。
【図3】地絡発生時のコモンコンデンサの端子電圧及び充放電電流説明図である。
【符号の説明】
2 モータ、4 インバータ、6 車載バッテリ、20 ECU、22 モータ制御処理部、30 短絡検出装置、100 コモンコンデンサ。
Claims (2)
- 直流電力を交流電力に変換して負荷に供給するインバータ装置であって、
前記直流電力の正極側に接続される正極母線または前記直流電力の負極側に接続される負極母線のいずれかに一端が接続され、他端が接地されたコンデンサと、
前記コンデンサの端子電圧または充放電電流を検出するセンサと、
前記端子電圧または充放電電流の変化に基づき地絡異常を検出する地絡検出手段と、
を有することを特徴とするインバータ装置。 - 請求項1記載の装置において、さらに、
前記直流電圧の直流電圧をVBとした場合に、前記正極母線の電圧をVB/2に、前記負極母線の電圧を−VB/2に設定する分圧手段と、
を有し、前記地絡検出手段は、前記端子電圧が0あるいは−VBに変化した場合に前記地絡異常を検出することを特徴とするインバータ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003077028A JP2004289903A (ja) | 2003-03-20 | 2003-03-20 | インバータ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003077028A JP2004289903A (ja) | 2003-03-20 | 2003-03-20 | インバータ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004289903A true JP2004289903A (ja) | 2004-10-14 |
Family
ID=33291890
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003077028A Pending JP2004289903A (ja) | 2003-03-20 | 2003-03-20 | インバータ装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US11527983B2 (en) | 2020-10-20 | 2022-12-13 | Mitsubishi Electric Corporation | Electric power conversion device |
-
2003
- 2003-03-20 JP JP2003077028A patent/JP2004289903A/ja active Pending
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