JP2004289887A - 電力変換器のディジタル制御装置及び方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】加速器等に適した極めて高精度の電流制御が可能な電力変換器のディジタル制御装置を提供すること。
【解決手段】並列多重チョッパ4を用いて、加速器の電磁石6の電流制御を行う場合、アナログの電流偏差ΔIにアナログの偏差増幅器11でゲインを乗じた後、A/D変換器12にて、ディジタル量に変換する。以下、ディジタル制御部19で、電流制御(ACR)及びマイナーAVR制御を行う構成とし、入手容易な16ビットA/D変換器12を用いても、極めて高精度(10−6[μV]レベル)の電流制御を実現する。
【選択図】 図1
【解決手段】並列多重チョッパ4を用いて、加速器の電磁石6の電流制御を行う場合、アナログの電流偏差ΔIにアナログの偏差増幅器11でゲインを乗じた後、A/D変換器12にて、ディジタル量に変換する。以下、ディジタル制御部19で、電流制御(ACR)及びマイナーAVR制御を行う構成とし、入手容易な16ビットA/D変換器12を用いても、極めて高精度(10−6[μV]レベル)の電流制御を実現する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電力変換器のディジタル制御装置及び方法に係り、特に、シンクロトロン加速器、サイクロトロン加速器などにおける電磁石用直流電流制御装置(安定化電源装置)における電流制御に好適な電力変換器のディジタル制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
素粒子を加速、蓄積する働きをする加速器は、医療装置、放射光利用設備などへの応用が急速に進展している。加速器の電磁石電源は、電磁石に流れる電流制御によってビーム軌道を安定に保って加速、ビーム強度均一性を保持するため、出力電流リップル値を10−5〜10−6の範囲内に収め得る、極めて高精度の電流制御精度が要求される。
【0003】
これらの要求に対し、従来電磁石用電源装置の一例として、特許文献1に記載された技術が知られている。すなわち、交流を直流に変換する自励式順変換器と、その出力直流電圧をパルス幅変調信号により調整する並列多重チョッパ変換器とで主回路を構成し、その出力側は、直流フィルタを介して負荷に接続されている。制御回路としては、メジャーの電流制御系(ACR)と、その内側のマイナー電圧制御系(AVR)により、チョッパ変換器を制御している。また、チョッパの通流率を、制御ゲインの高い所定範囲内で制御するため、順変換器の出力電圧を、電流指令の変動に合わせて制御している。このようにして、高精度の電流制御を、アナログ式制御装置で実現している。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−59990号公報(要約、そのほか全体)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の直流電源装置は、高速・高精度の電流制御が可能であるが、アナログ式であるため、制御装置の経年変化によるドリフト等の精度低下は否めなかった。また、保守点検が複雑であること、高精度部品を数多く使用することによる高価格化や、制御装置の大型化が問題となり、小型化、保守の簡単化や低価格化が課題となっている。
【0006】
そこで、小型化、経済性及び保守性の向上をねらいとして、制御の安定性、高精度の電流制御を実現できる電力変換器のディジタル制御装置が望まれている。
【0007】
また、ディジタル式で実現するためには、前記特許文献における電流検出器及び電圧検出器の出力をアナログ/ディジタル変換器(A/D変換器)でディジタルに変換し、制御系をディジタル化することが考えられる。しかし、10−5〜10−6と極めて高精度の電流制御をこの構成で行うには、高速、高分解能のA/D変換器が必要である。電流精度10−5の場合ではAD変換器の分解能は、少なくとも18ビット以上、電流精度10−6の場合では20〜22ビット以上が必要である。しかし、20ビット以上の高速、高精度のアナログ/ディジタル変換器は、現状では特殊品となるために、部品を入手することが困難である。部品を入手できても、部品の供給が不安定かつ高価格などとなって現実的でなく、高精度のディジタル制御装置の実現は困難であった。
【0008】
本発明の目的は、比較的低い分解能のA/D変換器を用いても、極めて高精度の制御が可能な電力変換器のディジタル制御装置及び方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の特徴とするところは、電力変換器の出力電圧又は電流を指令し、その出力電圧又は電流を検出し、これら指令値と検出値の偏差に基いてパルス幅変調制御信号を生成し、このパルス幅変調制御信号に基いて電力変換器をスイッチング制御する電力変換器のディジタル制御装置又は方法において、前記電圧又は電流の指令、それらの検出、それらの比較、及びその偏差増幅までをアナログで構成し、アナログの偏差増幅出力をディジタルに変換し、このディジタル信号を入力するディジタル制御部にて、このディジタル信号に基いてパルス幅変調制御部にパルス幅変調制御信号を伝達するようにしたことである。
【0010】
これにより、A/D変換部の分解能(ビット数)を無理に上げることなく、所期の精度を満足する電力変換器のディジタル制御装置又は方法を提供できる。
【0011】
本発明の他の特徴とするところは、電流指令と出力電流検出値の偏差に基いて並列多重のチョッパを位相をずらしたパルス幅変調によりスイッチング制御する電力変換器のディジタル制御装置又は方法において、前記電流の指令、その検出、それらの比較、及びその電流偏差増幅までをアナログで構成し、アナログの電流偏差増幅出力をディジタルに変換して電圧指令とし、ディジタル信号に変換した出力電圧検出値と比較する電圧制御(マイナーACR)を実行し、パルス幅変調制御部にパルス幅変調制御信号を伝達するようにしたことである。
【0012】
これにより、A/D変換部の分解能(例えばビット数16)が比較的小さくても、極めて高精度(例えば、10−6[μV]レベル)を満足し、加速器等の電流制御に適した電力変換器のディジタル制御装置又は方法を提供できる。
【0013】
本発明の他の目的及び特徴は、以下に述べる実施形態で明らかにする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0015】
図1は、本発明の一実施形態を示すディジタル式直流電源制御装置の全体構成図である。図1において、まず主回路から説明すると、交流電源1の交流を自励式順変換器2によって直流に変換する。この自励式順変換器2の直流出力電圧は、直流フィルタコンデンサ3を介してチョッパ変換器4に入力され、パルス幅変調により電圧制御される。その出力は、直流フィルタ5を構成する直流リアクトル511〜51nと出力パッシブフィルタコンデンサ52を介して、負荷となる電磁石6に接続されている。このチョッパ変換器4は、出力リップルを低減するため、複数台(n台)のチョッパ変換器単位41〜4nから成るn並列多重チョッパ変換器として構成されている。各チョッパ変換器単位41〜4nは、それぞれ、IGBTなどの高速スイッチング素子411〜4n1とフリーホイールダイオード412〜4n2との直列体を備えている。これらの直列接続点に、直流フィルタ5の直流リアクトル511〜51nの一端が接続され、それらの他端と直流電源負極との間に出力パッシブフィルタコンデンサ52と負荷6の並列回路が接続されている。
【0016】
一方、制御系としては、チョッパ変換器4に対して、主たる電流制御系(メジャーACR)と内側の電圧制御系(マイナーAVR)を構成している。
【0017】
まず、メジャーのACRは、チョッパ変換器4の出力電流を検出する電流検出器7と、出力電圧を検出する電圧検出器8を備えている。主制御ループであるACRは、出力電流指令回路9からの電流指令I*と前記電流検出器7の出力Ifとを比較器10で突合せ、偏差ΔIをアナログの電流偏差増幅器11で増幅した後、A/D変換器12でディジタル信号ΔIdに変換する。このA/D変換器12の出力信号ΔIdは、ディジタルのACR制御部13で増幅されてマイナーAVRの電圧指令Vd*となる。
【0018】
次に、マイナーAVRは、電圧検出器8の検出電圧Vfを、A/D変換器14ですぐにディジタル信号Vfdに変換する。このディジタルの電圧信号Vfdは、比較部15にて前記電圧指令Vd*と突合わされ、その偏差ΔVdは、AVR制御部16により変調制御(率)信号Vcdとなる。
【0019】
この変調制御信号Vcdは、PWM制御部17へ伝達され、変調制御信号Vcdに応じ、かつ、並列チョッパ41〜4nごとに位相をずらしたPWMパルス信号となって、ゲートドライバ181〜18nへ送信される。ゲートドライバ181〜18nでは、受取ったPWMパルス信号を増幅して、PWMパルス列を生成し、チョッパ変換器4の高速スイッチング素子411〜4n1をスイッチング制御する。
【0020】
ここで、ACR制御部13、比較部15、AVR制御部16及びPWM制御部17は、マイコンによるディジタル演算処理にて実行されるディジタル制御部19を構成する。勿論、PWM制御部17には、既存の独立したPWM制御用1チップマイコンを用いることもできる。
【0021】
この実施形態を要約すると、まず、電力変換器4を用いた電流制御系を構成している。すなわち、出力電流指令手段(回路)9により電力変換器4の出力電流I*を指令する指令ステップと、電流検出器7にて前記電力変換器4の出力電流Ifを検出する検出ステップを備えている。次に、比較器10にて、指令値I*と検出値Ifの偏差ΔIを出力する比較ステップと、偏差増幅器11にて偏差ΔIを増幅する偏差増幅ステップとを備えている。そして、PWM制御部17にて、偏差増幅出力に基いてパルス幅変調制御信号を生成するパルス幅変調制御ステップと、このパルス幅変調制御信号に基いて前記電力変換器4をスイッチング制御するスイッチング制御ステップを備えている。ここで、前記指令ステップ、前記検出ステップ、前記比較ステップ、及び前記偏差増幅ステップをアナログ演算で実行する。その上で、A/D変換器12にて、前記偏差増幅ステップのアナログ出力をディジタルに変換するA/D変換ステップと、このディジタル出力に基いて前記PWM制御ステップに変調制御信号を伝達するディジタル制御ステップを備えている。
【0022】
このように、電流指令I*と電流検出信号Ifとの偏差ΔIに、アナログの電流偏差増幅器11にて、ゲインGを掛け算し、その出力信号を、16ビットのA/D変換器12で、ディジタル信号ΔIdに変換している。したがって、電流指令I*や電流検出信号Ifの大きさではなく、けた違いに小さな電流偏差ΔIを電流偏差増幅器11で増幅する。そして、その出力をA/D変換器でディジタル信号ΔIdに変換するので、A/D変換器12が例えば16ビットであっても、十分な分解能をもってディジタル信号ΔIdに変換できる。
【0023】
一方、内側のマイナーAVRには、それほどの分解能は必要なく、電圧検出器8の電圧検出信号Vfは、16ビットのA/D変換器14により、直ちにディジタル量に変換される。
【0024】
この結果、この実施形態によれば、A/D変換部の分解能(例えばビット数16)が比較的小さくても、極めて高精度(例えば、10−6[μV]レベル)を満足し、加速器等の電流制御に適した電力変換器のディジタル制御装置又は方法を提供できる。
【0025】
次に、電流制御精度とA/D変換器12の分解能について図2を用いて説明する。図2は、電流偏差増幅器11の出力である電流偏差信号をA/D変換器12に入力して電流制御する場合において、電流偏差増幅器11のゲインをパラメータに、A/D変換器12のビット数と制御精度の関係を示したものである。
【0026】
図2に示すように、電流偏差増幅器11のゲインを大きくとれば、A/D変換器12のビット数を増やさなくても制御精度を高くできることが分る。
【0027】
図3は、16ビットA/D変換器を用いた場合の電流偏差増幅器11のゲインと制御精度の関係を示したものである。図3に示すように、16ビットA/D変換器12では、電流偏差増幅器11のゲインを20以上に調整することにより、要求精度を満足させることが可能である。
【0028】
このように、本実施形態によれば、図2及び図3から、A/D変換器12のビット数を16ビットとした場合でも、偏差増幅器11のゲインを20以上の値に調整することにより、電流偏差10[μV]以内(10[V]/100[%]とした場合)すなわち10−6の制御精度を確保することが可能である。
【0029】
図4は、AD変換器のビット数と分解能の関係を示したものである。図4により、電流制御精度10−5の場合では、AD変換器12の分解能は、少なくとも18ビット以上、電流制御精度10−6の場合では、20〜22ビット以上が必要であることが分る。しかし、20ビット以上の高速、高精度のアナログ/ディジタル変換器は、現状では特殊品となるために、部品を入手することが困難である。入手できても、部品の供給が不安定かつ高価格となるなど、現実的ではなく、高精度のディジタル制御装置の実現は困難であった。
【0030】
なお、本発明の前記実施形態においては、チョッパ変換器4として、出力電圧極性が1方向の降圧チョッパを並列多重接続したものについて述べた。しかし、出力電圧極性が両極性の2象限チョッパを用いたチョッパ変換器にも本発明を適用できることは言うまでもなく、更に、本発明の原理を如何なる電力変換器の制御に応用できることも明らかである。
【0031】
また、前記実施形態において、16ビットA/D変換器を用いて説明したが、12〜18ビットA/D変換器を使用する場合でも、本発明により、要求精度を満たす高い制御精度が得られる。
【0032】
【発明の効果】
本発明によれば、A/D変換部の分解能(ビット数)を無理に上げることなく、所期の精度を満足する電力変換器のディジタル制御装置又は方法を提供できる。
【0033】
また、A/D変換部の分解能(例えばビット数16)が比較的小さくても、極めて高精度(例えば、10−6[μV]レベル)を満足し、加速器等の電流制御に適した電力変換器のディジタル制御装置又は方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すディジタル式直流電源装置の全体構成図。
【図2】本発明の一実施形態によるA/D変換器ビット数と制御精度の関係図。
【図3】本発明の一実施形態による16ビットA/D変換器を用いた場合の偏差増幅器のゲインと制御精度の関係図。
【図4】A/D変換器のビット数と分解能の関係図。
【符号の説明】
1…交流電源、2…自励式順変換器、3…フィルタコンデンサ、4…電力変換器(並列多重チョッパ変換器)、41〜4n…チョッパ変換器単位、411〜4n1,412〜4n2…高速スイッチング素子、5…直流フィルタ、511〜51n…直流リアクトル、52…出力パッシブフィルタコンデンサ、6…負荷(電磁石)、7…電流検出器、8…電圧検出器、9…出力電流指令回路、10…アナログ比較器(加減算器)、11…電流偏差増幅器、12…A/D変換器、13…電流制部(ACR)、14…A/D変換器、15…加減算器、16…電圧制御部(AVR)、17…パルス幅変調(PWM)制御部、18…ゲートドライバ、19…ディジタル制御部。
【発明の属する技術分野】
本発明は、電力変換器のディジタル制御装置及び方法に係り、特に、シンクロトロン加速器、サイクロトロン加速器などにおける電磁石用直流電流制御装置(安定化電源装置)における電流制御に好適な電力変換器のディジタル制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
素粒子を加速、蓄積する働きをする加速器は、医療装置、放射光利用設備などへの応用が急速に進展している。加速器の電磁石電源は、電磁石に流れる電流制御によってビーム軌道を安定に保って加速、ビーム強度均一性を保持するため、出力電流リップル値を10−5〜10−6の範囲内に収め得る、極めて高精度の電流制御精度が要求される。
【0003】
これらの要求に対し、従来電磁石用電源装置の一例として、特許文献1に記載された技術が知られている。すなわち、交流を直流に変換する自励式順変換器と、その出力直流電圧をパルス幅変調信号により調整する並列多重チョッパ変換器とで主回路を構成し、その出力側は、直流フィルタを介して負荷に接続されている。制御回路としては、メジャーの電流制御系(ACR)と、その内側のマイナー電圧制御系(AVR)により、チョッパ変換器を制御している。また、チョッパの通流率を、制御ゲインの高い所定範囲内で制御するため、順変換器の出力電圧を、電流指令の変動に合わせて制御している。このようにして、高精度の電流制御を、アナログ式制御装置で実現している。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−59990号公報(要約、そのほか全体)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の直流電源装置は、高速・高精度の電流制御が可能であるが、アナログ式であるため、制御装置の経年変化によるドリフト等の精度低下は否めなかった。また、保守点検が複雑であること、高精度部品を数多く使用することによる高価格化や、制御装置の大型化が問題となり、小型化、保守の簡単化や低価格化が課題となっている。
【0006】
そこで、小型化、経済性及び保守性の向上をねらいとして、制御の安定性、高精度の電流制御を実現できる電力変換器のディジタル制御装置が望まれている。
【0007】
また、ディジタル式で実現するためには、前記特許文献における電流検出器及び電圧検出器の出力をアナログ/ディジタル変換器(A/D変換器)でディジタルに変換し、制御系をディジタル化することが考えられる。しかし、10−5〜10−6と極めて高精度の電流制御をこの構成で行うには、高速、高分解能のA/D変換器が必要である。電流精度10−5の場合ではAD変換器の分解能は、少なくとも18ビット以上、電流精度10−6の場合では20〜22ビット以上が必要である。しかし、20ビット以上の高速、高精度のアナログ/ディジタル変換器は、現状では特殊品となるために、部品を入手することが困難である。部品を入手できても、部品の供給が不安定かつ高価格などとなって現実的でなく、高精度のディジタル制御装置の実現は困難であった。
【0008】
本発明の目的は、比較的低い分解能のA/D変換器を用いても、極めて高精度の制御が可能な電力変換器のディジタル制御装置及び方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の特徴とするところは、電力変換器の出力電圧又は電流を指令し、その出力電圧又は電流を検出し、これら指令値と検出値の偏差に基いてパルス幅変調制御信号を生成し、このパルス幅変調制御信号に基いて電力変換器をスイッチング制御する電力変換器のディジタル制御装置又は方法において、前記電圧又は電流の指令、それらの検出、それらの比較、及びその偏差増幅までをアナログで構成し、アナログの偏差増幅出力をディジタルに変換し、このディジタル信号を入力するディジタル制御部にて、このディジタル信号に基いてパルス幅変調制御部にパルス幅変調制御信号を伝達するようにしたことである。
【0010】
これにより、A/D変換部の分解能(ビット数)を無理に上げることなく、所期の精度を満足する電力変換器のディジタル制御装置又は方法を提供できる。
【0011】
本発明の他の特徴とするところは、電流指令と出力電流検出値の偏差に基いて並列多重のチョッパを位相をずらしたパルス幅変調によりスイッチング制御する電力変換器のディジタル制御装置又は方法において、前記電流の指令、その検出、それらの比較、及びその電流偏差増幅までをアナログで構成し、アナログの電流偏差増幅出力をディジタルに変換して電圧指令とし、ディジタル信号に変換した出力電圧検出値と比較する電圧制御(マイナーACR)を実行し、パルス幅変調制御部にパルス幅変調制御信号を伝達するようにしたことである。
【0012】
これにより、A/D変換部の分解能(例えばビット数16)が比較的小さくても、極めて高精度(例えば、10−6[μV]レベル)を満足し、加速器等の電流制御に適した電力変換器のディジタル制御装置又は方法を提供できる。
【0013】
本発明の他の目的及び特徴は、以下に述べる実施形態で明らかにする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0015】
図1は、本発明の一実施形態を示すディジタル式直流電源制御装置の全体構成図である。図1において、まず主回路から説明すると、交流電源1の交流を自励式順変換器2によって直流に変換する。この自励式順変換器2の直流出力電圧は、直流フィルタコンデンサ3を介してチョッパ変換器4に入力され、パルス幅変調により電圧制御される。その出力は、直流フィルタ5を構成する直流リアクトル511〜51nと出力パッシブフィルタコンデンサ52を介して、負荷となる電磁石6に接続されている。このチョッパ変換器4は、出力リップルを低減するため、複数台(n台)のチョッパ変換器単位41〜4nから成るn並列多重チョッパ変換器として構成されている。各チョッパ変換器単位41〜4nは、それぞれ、IGBTなどの高速スイッチング素子411〜4n1とフリーホイールダイオード412〜4n2との直列体を備えている。これらの直列接続点に、直流フィルタ5の直流リアクトル511〜51nの一端が接続され、それらの他端と直流電源負極との間に出力パッシブフィルタコンデンサ52と負荷6の並列回路が接続されている。
【0016】
一方、制御系としては、チョッパ変換器4に対して、主たる電流制御系(メジャーACR)と内側の電圧制御系(マイナーAVR)を構成している。
【0017】
まず、メジャーのACRは、チョッパ変換器4の出力電流を検出する電流検出器7と、出力電圧を検出する電圧検出器8を備えている。主制御ループであるACRは、出力電流指令回路9からの電流指令I*と前記電流検出器7の出力Ifとを比較器10で突合せ、偏差ΔIをアナログの電流偏差増幅器11で増幅した後、A/D変換器12でディジタル信号ΔIdに変換する。このA/D変換器12の出力信号ΔIdは、ディジタルのACR制御部13で増幅されてマイナーAVRの電圧指令Vd*となる。
【0018】
次に、マイナーAVRは、電圧検出器8の検出電圧Vfを、A/D変換器14ですぐにディジタル信号Vfdに変換する。このディジタルの電圧信号Vfdは、比較部15にて前記電圧指令Vd*と突合わされ、その偏差ΔVdは、AVR制御部16により変調制御(率)信号Vcdとなる。
【0019】
この変調制御信号Vcdは、PWM制御部17へ伝達され、変調制御信号Vcdに応じ、かつ、並列チョッパ41〜4nごとに位相をずらしたPWMパルス信号となって、ゲートドライバ181〜18nへ送信される。ゲートドライバ181〜18nでは、受取ったPWMパルス信号を増幅して、PWMパルス列を生成し、チョッパ変換器4の高速スイッチング素子411〜4n1をスイッチング制御する。
【0020】
ここで、ACR制御部13、比較部15、AVR制御部16及びPWM制御部17は、マイコンによるディジタル演算処理にて実行されるディジタル制御部19を構成する。勿論、PWM制御部17には、既存の独立したPWM制御用1チップマイコンを用いることもできる。
【0021】
この実施形態を要約すると、まず、電力変換器4を用いた電流制御系を構成している。すなわち、出力電流指令手段(回路)9により電力変換器4の出力電流I*を指令する指令ステップと、電流検出器7にて前記電力変換器4の出力電流Ifを検出する検出ステップを備えている。次に、比較器10にて、指令値I*と検出値Ifの偏差ΔIを出力する比較ステップと、偏差増幅器11にて偏差ΔIを増幅する偏差増幅ステップとを備えている。そして、PWM制御部17にて、偏差増幅出力に基いてパルス幅変調制御信号を生成するパルス幅変調制御ステップと、このパルス幅変調制御信号に基いて前記電力変換器4をスイッチング制御するスイッチング制御ステップを備えている。ここで、前記指令ステップ、前記検出ステップ、前記比較ステップ、及び前記偏差増幅ステップをアナログ演算で実行する。その上で、A/D変換器12にて、前記偏差増幅ステップのアナログ出力をディジタルに変換するA/D変換ステップと、このディジタル出力に基いて前記PWM制御ステップに変調制御信号を伝達するディジタル制御ステップを備えている。
【0022】
このように、電流指令I*と電流検出信号Ifとの偏差ΔIに、アナログの電流偏差増幅器11にて、ゲインGを掛け算し、その出力信号を、16ビットのA/D変換器12で、ディジタル信号ΔIdに変換している。したがって、電流指令I*や電流検出信号Ifの大きさではなく、けた違いに小さな電流偏差ΔIを電流偏差増幅器11で増幅する。そして、その出力をA/D変換器でディジタル信号ΔIdに変換するので、A/D変換器12が例えば16ビットであっても、十分な分解能をもってディジタル信号ΔIdに変換できる。
【0023】
一方、内側のマイナーAVRには、それほどの分解能は必要なく、電圧検出器8の電圧検出信号Vfは、16ビットのA/D変換器14により、直ちにディジタル量に変換される。
【0024】
この結果、この実施形態によれば、A/D変換部の分解能(例えばビット数16)が比較的小さくても、極めて高精度(例えば、10−6[μV]レベル)を満足し、加速器等の電流制御に適した電力変換器のディジタル制御装置又は方法を提供できる。
【0025】
次に、電流制御精度とA/D変換器12の分解能について図2を用いて説明する。図2は、電流偏差増幅器11の出力である電流偏差信号をA/D変換器12に入力して電流制御する場合において、電流偏差増幅器11のゲインをパラメータに、A/D変換器12のビット数と制御精度の関係を示したものである。
【0026】
図2に示すように、電流偏差増幅器11のゲインを大きくとれば、A/D変換器12のビット数を増やさなくても制御精度を高くできることが分る。
【0027】
図3は、16ビットA/D変換器を用いた場合の電流偏差増幅器11のゲインと制御精度の関係を示したものである。図3に示すように、16ビットA/D変換器12では、電流偏差増幅器11のゲインを20以上に調整することにより、要求精度を満足させることが可能である。
【0028】
このように、本実施形態によれば、図2及び図3から、A/D変換器12のビット数を16ビットとした場合でも、偏差増幅器11のゲインを20以上の値に調整することにより、電流偏差10[μV]以内(10[V]/100[%]とした場合)すなわち10−6の制御精度を確保することが可能である。
【0029】
図4は、AD変換器のビット数と分解能の関係を示したものである。図4により、電流制御精度10−5の場合では、AD変換器12の分解能は、少なくとも18ビット以上、電流制御精度10−6の場合では、20〜22ビット以上が必要であることが分る。しかし、20ビット以上の高速、高精度のアナログ/ディジタル変換器は、現状では特殊品となるために、部品を入手することが困難である。入手できても、部品の供給が不安定かつ高価格となるなど、現実的ではなく、高精度のディジタル制御装置の実現は困難であった。
【0030】
なお、本発明の前記実施形態においては、チョッパ変換器4として、出力電圧極性が1方向の降圧チョッパを並列多重接続したものについて述べた。しかし、出力電圧極性が両極性の2象限チョッパを用いたチョッパ変換器にも本発明を適用できることは言うまでもなく、更に、本発明の原理を如何なる電力変換器の制御に応用できることも明らかである。
【0031】
また、前記実施形態において、16ビットA/D変換器を用いて説明したが、12〜18ビットA/D変換器を使用する場合でも、本発明により、要求精度を満たす高い制御精度が得られる。
【0032】
【発明の効果】
本発明によれば、A/D変換部の分解能(ビット数)を無理に上げることなく、所期の精度を満足する電力変換器のディジタル制御装置又は方法を提供できる。
【0033】
また、A/D変換部の分解能(例えばビット数16)が比較的小さくても、極めて高精度(例えば、10−6[μV]レベル)を満足し、加速器等の電流制御に適した電力変換器のディジタル制御装置又は方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すディジタル式直流電源装置の全体構成図。
【図2】本発明の一実施形態によるA/D変換器ビット数と制御精度の関係図。
【図3】本発明の一実施形態による16ビットA/D変換器を用いた場合の偏差増幅器のゲインと制御精度の関係図。
【図4】A/D変換器のビット数と分解能の関係図。
【符号の説明】
1…交流電源、2…自励式順変換器、3…フィルタコンデンサ、4…電力変換器(並列多重チョッパ変換器)、41〜4n…チョッパ変換器単位、411〜4n1,412〜4n2…高速スイッチング素子、5…直流フィルタ、511〜51n…直流リアクトル、52…出力パッシブフィルタコンデンサ、6…負荷(電磁石)、7…電流検出器、8…電圧検出器、9…出力電流指令回路、10…アナログ比較器(加減算器)、11…電流偏差増幅器、12…A/D変換器、13…電流制部(ACR)、14…A/D変換器、15…加減算器、16…電圧制御部(AVR)、17…パルス幅変調(PWM)制御部、18…ゲートドライバ、19…ディジタル制御部。
Claims (13)
- 電力変換器と、この電力変換器の出力電圧又は電流を指令する指令手段と、前記電力変換器の出力電圧又は電流を検出する検出器と、これら指令値と検出値を突合せそれらの偏差を出力する比較器と、この偏差を増幅する偏差増幅器と、この偏差増幅器の出力に基いてパルス幅変調制御信号を生成するパルス幅変調制御部と、このパルス幅変調制御信号に基いて前記電力変換器内のスイッチング素子をスイッチング制御するゲートドライバを備えた電力変換器のディジタル制御装置において、前記指令手段、前記検出器、前記比較器、及び前記偏差増幅器をアナログで構成し、アナログの前記偏差増幅器の出力をディジタルに変換するA/D変換器と、このA/D変換器のディジタル出力を入力しこのディジタル出力に基いて前記パルス幅変調制御部にパルス幅変調制御信号を伝達するディジタル制御部を備えたことを特徴とする電力変換器のディジタル制御装置。
- 請求項1において、前記電力変換器は並列多重チョッパを備えたことを特徴とする電力変換器のディジタル制御装置。
- 請求項1又は2において、前記指令手段は出力電流指令手段であり、前記検出器は電流検出器を備えたことを特徴とする電力変換器のディジタル制御装置。
- 請求項3において、前記ディジタル出力に基いて出力電圧指令を発生する電流制御部と、前記電力変換器の出力電圧を検出する電圧検出器と、前記出力電圧指令と出力電圧検出値との偏差に基づいて前記パルス幅変調制御信号を発生する電圧制御部を備えたことを特徴とする電力変換器のディジタル制御装置。
- 交流を直流に変換する順変換器と、この順変換器の直流出力電圧を入力し、パルス幅変調制御により直流出力電流を制御する並列多重チョッパ変換器と、このチョッパ変換器の出力を平滑化して負荷に供給する直流フィルタと、前記チョッパ変換器内のスイッチング素子を点弧制御するゲートドライバと、このゲートドライバにパルス幅変調されたパルス列を供給するパルス幅変調制御部を含むディジタル制御部とを備えた電力変換器のディジタル制御装置において、前記並列多重チョッパ変換器に対するアナログの出力電流指令を発生する出力電流指令部と、この電流指令と電流検出信号の偏差を増幅するアナログの偏差増幅器と、この偏差増幅器の出力をディジタル量に変換するアナログ/ディジタル変換器と、このディジタル量に変換された電流偏差信号に基づいて前記パルス幅変調制御部を制御するディジタル制御部を備えたことを特徴とする電力変換器のディジタル制御装置。
- 請求項5において、前記並列多重チョッパ変換器の出力側に、このチョッパ変換器の出力を平滑化して負荷に供給する直流リアクトルと、出力パッシブフィルタコンデンサとを含む直流フィルタを備えたことを特徴とする電力変換器のディジタル制御装置。
- 請求項5又は6において、前記電流偏差信号に基づいて前記並列多重チョッパ変換器に対する出力電圧指令を発生する電流制御部と、前記並列多重チョッパ変換器の出力電圧を検出する電圧検出器と、この電圧検出器の出力をディジタル量に変換するアナログ/ディジタル変換器と、前記出力電圧指令と前記ディジタルの出力電圧検出値との偏差に基いてパルス幅変調制御信号を生成する電圧制御部と、このパルス幅変調制御信号に基づいて出力パルス列を生成し前記ゲートドライバに供給するパルス幅変調制御部を備えたことを特徴とする電力変換器のディジタル制御装置。
- 請求項1〜7のいずれかにおいて、前記A/D変換器のビット数に応じて、前記偏差増幅器のゲインを調整可能に構成したことを特徴とする電力変換器のディジタル制御装置。
- 電力変換器と、この電力変換器の出力電圧又は電流を指令する指令ステップと、前記電力変換器の出力電圧又は電流を検出する検出ステップと、これら指令値と検出値の偏差を出力する比較ステップと、この偏差を増幅する偏差増幅ステップと、この偏差増幅出力に基いてパルス幅変調制御信号を生成するパルス幅変調制御ステップと、このパルス幅変調制御信号に基いて前記電力変換器をスイッチング制御するスイッチング制御ステップを備えた電力変換器の制御方法であって、前記指令ステップ、前記検出ステップ、前記比較ステップ、及び前記偏差増幅ステップをアナログ演算で実行し、前記偏差増幅ステップのアナログ出力をディジタルに変換するA/D変換ステップと、このA/D変換ステップのディジタル出力を入力し、このディジタル出力に基いて前記パルス幅変調制御ステップに変調制御信号を伝達するディジタル制御ステップを備えたことを特徴とする電力変換器のディジタル制御方法。
- 請求項9において、前記電力変換器は並列多重チョッパを備え、前記パルス幅変調制御ステップと前記スイッチング制御ステップは、複数のチョッパを位相をずらしてパルス幅制御することを特徴とする電力変換器のディジタル制御方法。
- 請求項9又は10において、前記指令ステップは、前記電力変換器の出力電流を指令し、前記検出ステップは、前記電力変換器の出力電流を検出することを特徴とする電力変換器のディジタル制御方法。
- 請求項11において、前記ディジタル出力に基いて出力電圧指令を発生する電流制御ステップと、前記電力変換器4の出力電圧を検出する電圧検出ステップと、前記出力電圧指令と出力電圧検出値との偏差に基づいて前記パルス幅変調制御信号を発生する電圧制御ステップを備えたことを特徴とする電力変換器のディジタル制御方法。
- 請求項9〜12のいずれかにおいて、前記A/D変換ステップの分解能に応じて、前記偏差増幅ステップのゲインを調整することを特徴とする電力変換器のディジタル制御方法。
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