(第1実施形態)
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。図1は、本発明にかかるメッセージデータ送受信装置の第1実施形態の構成の一例を示すブロック図である。図1において、メッセージデータ送受信装置は、本体部10、操作部20及び表示部30を備えている。本体部10は、受信部101、抽出部102、判定部103、メッセージデータ作成部104、受信メッセージデータ記録部105、受領確認メッセージデータ送信情報記録部106、受領確認メッセージデータ作成情報記録部107及び送信部108を備えている。本実施形態では、メッセージデータ送受信装置は、電子メール機能を備えるパソコン又は携帯電話等の装置により構成される。
受信部101は、通信回線を介して送信されたメッセージデータを受信する。受信したメッセージデータに対して自動的に受領確認メッセージデータを作成するモード(以下、「自動作成モード」と称する。)が設定されている場合、受信部101は、受信したメッセージデータを抽出部102に通知する。一方、受信したメッセージデータに対して手動で受領確認メッセージデータを作成するモード(以下、「手動作成モード」と称する。)が設定されている場合、受信部101は、受信したメッセージデータを受信メッセージデータ記録部105に記録させる。
なお、受領確認メッセージデータとは、メッセージデータを受信したことを送信元に知らせるために、送信するメッセージデータであり、メッセージデータを受信したこと自体をその内容とするメッセージデータである。
受信メッセージデータ記録部105は、手動作成モードが設定されている場合、受信部101によってメッセージデータが記録される。また、自動作成モードが設定されている場合、抽出部102によってメッセージデータが記録される。なお、メッセージデータは、送信元のユーザ若しくは自動的にパソコンなどの機器が作成した文面を示す本文データと、メッセージの送信に関する種々の情報を示す送信情報とを含む。
送信情報は、メッセージデータの題名と、メッセージデータの送信元を示す送信元識別子と、メッセージデータの送信先を示す送信先識別子と、メッセージデータを他のメッセージデータと識別するための識別番号と、メッセージデータが分割メッセージデータであるかを示す分割識別子と、分割メッセージデータの順序を示す分割状態識別子と、受領確認メッセーデータであるか否かを示す受領確認識別子と、メッセージデータの送信日時を示す送信時刻情報とを含む。送信元識別子及び送信先識別子は、例えばメールアドレスが該当する。また、受領確認メッセージデータの題名は、受信したメッセージデータの題名の後に、例えば「受領確認」という文言を付与したものが題名とされる。
分割メッセージデータとは、複数に分割して送信されたメッセージデータのことを示す。そして、分割前のメッセージデータのことを「未分割メッセージデータ」と称する。したがって、未分割メッセージデータは、複数の分割メッセージデータから構成される。また、ある分割メッセージデータに対し、未分割メッセージデータを同一とする分割メッセージデータのことを「関連する分割メッセージデータ」と称する。
分割メッセージデータのうち、最初の分割メッセージデータの分割状態識別子としては、最初であることを示すデータが設定され、最終の分割メッセージデータの分割状態識別子としては、最終であることを示すデータが設定され、最初及び最終以外の分割メッセージデータの分割状態識別子としては、その順序を示すデータ及び継続を示すデータが設定されている。
抽出部102は、自動作成モードが設定されている場合、受信部101から通知されたメッセージデータから送信情報を抽出し、当該メッセージデータを受信メッセージデータ記録部105に記録させるとともに、抽出した送信情報と併せて判定部103に通知する。一方、手動作成モードが設定されている場合、抽出部102は、ユーザによって指定されたメッセージデータを受信メッセージデータ記録部105から読み出し、受信情報を抽出した後、当該メッセージデータと併せて判定部103に通知する。
受領確認メッセージデータ送信情報記録部106は、送信部108が送信した全ての受領確認メッセージデータの送信情報を記録する。
受領確認メッセージデータ作成情報記録部107は、図2に示すように、受領確認メッセージデータ作成情報107aと、共通本文設定情報107bと、共通本文データ107cとを記録している。受領確認メッセージデータ作成情報107aは、送信部108が送信した全ての受領確認メッセージデータの送信先識別子と、各送信先識別子に対する受領確認メッセージデータの本文データとが対応づけられたデータとから構成されている。
共通本文設定情報107bは、受信した全てのメッセージデータに対し、同一内容の受領確認メッセージデータを送信するか否かを示すデータである。受信した全てのメッセージデータに対し、同一内容の受領確認メッセージデータを送信する場合、例えば「1」のフラグが設定され、受信した全てのメッセージデータに対し、同一内容の受領確認メッセージデータを送信しない場合は、「0」のフラグが設定される。
共通本文データ107cは、受信した全てのメッセージデータに対し、同一内容の受領確認メッセージデータを送信する場合に使用される本文データから構成されている。
図1に示す判定部103は、抽出部102によって抽出された送信情報に含まれる題名と、受領確認メッセージデータ送信情報記録部106に記録された送信情報の題名とを比較することにより、受領確認メッセージデータを作成するか否かを判定する。また、判定部103は、抽出部102によって抽出された送信情報に含まれる分割識別子及び分割状態識別子に設定されたデータを参照することにより、受領確認メッセージデータを作成するか否かを判定する。さらに、判定部103は、抽出部102によって抽出された送信情報に含まれる受領確認識別子を参照することにより受領確認メッセージデータを作成するか否かを判定する。
さらに、判定部103は、受領確認メッセージデータを作成すると判定した場合、受領確認メッセージデータ作成情報記録部107に記録されている受領確認メッセージデータ作成情報107a、共通本文設定情報107b、共通本文データ107cを参照することにより、作成対象となる受領確認メッセージデータの本文データを設定する。
メッセージデータ作成部104は、判定部103から通知される種々の情報を基に、受領確認メッセージを作成する。送信部108は、メッセージデータ作成部104によって作成された受領確認メッセージデータ等を送信する。また、送信部108は、送信した受領確認メッセージデータの送信情報を受領確認メッセージデータ送信情報記録部106に記録する。さらに、送信部108は、送信した受領確認メッセージデータの送信先識別子と本文データとを対応づけて受領確認メッセージデータ作成情報記録部107に記録させ、受領確認メッセージデータ作成情報107aを更新する。
操作部20は、種々の操作キーを含み、ユーザが操作指令を入力するために用いられる。表示部30は、液晶パネル、有機ELパネル等から構成され、本体部10の制御の下、種々の情報を表示する。
図3は、第1実施形態のメッセージデータ送受信装置の動作を示したフローチャートである。まず、受信部101は、メッセージデータを受信すると(ステップS99)、自動作成モードが設定されているか否かを判定し(ステップS100)、自動作成モードが設定されている場合(ステップS100でYES)、受信部101は、受信したメッセージデータを抽出部102に通知し、抽出部102は、通知されたメッセージから送信情報を抽出する(ステップS103)。一方、手動作成モードが設定されていると判定した場合(ステップS100でNO)、受信部101は、受信したメッセージデータを受信メッセージデータ記録部105に記録させる(ステップS101)。
ステップS102において、抽出部102は、受信メッセージデータ記録部105に記録されたメッセージデータの中から、操作部20を介してユーザによって指定されたメッセージデータの送信情報を抽出する。
ステップS104において、判定部103は、抽出部102によって抽出された送信情報に含まれる分割識別子に、分割メッセージデータを示す情報が設定されているか否かを判定し、当該識別子が分割メッセージデータを示す情報が設定されている場合(ステップS104でYES)、ステップS105に進む。
ステップS105において、判定部103は、抽出部102によって抽出された送信情報に含まれる分割状態識別子に最終を示すデータが設定されているか否かを判定し、最終を示すデータが設定されている場合(ステップS105でYES)、ステップS106に進む。一方、分割状態識別子に最終を示すデータが設定されていない場合(ステップS105でNO)、処理が終了される。これにより、分割メッセージデータ毎に受領確認メッセージデータが送信されることを防止することができる。
ステップS104において、分割識別子に分割を示すデータが設定されていない場合(ステップS104でNO)、判定部103は、抽出部102によって抽出された送信情報に含まれる受領確認識別子が受領確認メッセージデータを示すか否かを判定する(ステップS106)。
ステップS106において、受領確認識別子が受領確認メッセージであることを示す場合(ステップS106でYES)、すなわち、受信したメッセージデータが相手先からの受領確認メッセージデータである場合、受領確認メッセージデータを作成する必要はないため、処理が終了される。これにより、受領確認メッセージデータに対して受領確認メッセージデータが送信されることが防止される。
受領確認識別子が受領確認メッセージデータであることを示さない場合(ステップS106でNO)、ステップS107において、判定部103は、受信したメッセージデータに対して、受領確認メッセージデータが既に送信済みであるか否かを判定する。この場合、判定部103は、抽出部102によって抽出された送信情報の題名の後に、「(受領確認)」と記された題名を有する送信情報が、受領確認メッセージデータ送信情報記録部106に記録されているか否かにより上記判定を行なう。
そして、受領確認メッセージが送信済みであると判定された場合(ステップS107でYES)処理を終了する。一方、受領確認メッセージデータが未送信であると判定された場合(ステップS107でNO)、ステップS108に進む。
ステップS108において、判定部103は、共通本文設定情報のフラグが「1」であるか否かを判定し、フラグが「1」を示す場合(ステップS108でYES)、受領確認メッセージデータ作成情報記録部107から共通本文データ107cを読み出し、抽出部102によって抽出された送信情報と併せてメッセージデータ作成部104に通知する(ステップS112)。
一方、共通本文設定情報のフラグが「0」を示す場合(ステップS108でNO)、判定部103は、抽出部102によって抽出された送信情報に含まれる送信元識別子と同一の送信先識別子が、受領確認メッセージデータ作成情報107a中に存在するか否かを判定する(ステップS109)。そして、送信先識別子が受領確認メッセージデータ作成情報107a中に存在する場合(ステップS109でYES)、判定部103は、受領確認メッセージデータ作成情報107aから送信先識別子に対応する本文データを読み出し、抽出部102によって抽出された送信情報と併せてメッセージデータ作成部104に通知する(ステップS110)。
一方、ステップS109において、判定部103は、抽出部102によって抽出された送信元識別子と同一の送信先識別子が、受領確認メッセージデータ作成情報107aに存在しないと判定した場合(ステップS109でNO)、ステップS111に進む。
ステップS111において、共通本文データ107cを使用する操作指令がされると(ステップS111でYES)、判定部103は、処理をステップS112に進める。一方、共通本文データ107cを使用する操作指令がされない場合(ステップS111でNO)、判定部103は、受領確認メッセージに対する本文データの入力画面を表示部30に表示させ、ユーザからの本文データの入力を受け付ける(ステップS113)。この場合、ユーザは、本文データの入力画面を見ながら、操作部20を操作して所望する本文データを入力する。
ステップS114において、メッセージデータ作成部104は、判定部103から通知された共通本文データ107c及び送信情報から、受領確認メッセージデータを作成し、送信部108に通知する。この場合、メッセージデータ作成部104によって作成される全ての受領確認メッセージデータの本文データは共通本文データ107cの内容となる。
ステップS115において、メッセージデータ作成部104は、判定部103から通知された本文データ及び送信情報から受領確認メッセージデータを作成し、送信部108に通知する。この場合、メッセージデータ作成部104によって作成される受領確認メッセージデータの本文データは、同一の送信先識別子に対して過去に作成された受領確認メッセージデータの本文データと同一となる。
ステップS116において、メッセージデータ作成部104は、判定部103から通知された本文データ及び送信情報から受領確認メッセージデータを作成し、送信部108に通知する。この場合、メッセージデータ作成部104によって作成される受領確認メッセージデータの本文データは、ユーザによって入力された本文データとなる。
ステップS114〜S116の処理において、メッセージデータ作成部104は、判定部103から通知された送信情報に含まれる送信元識別子を、作成対象の受領確認メッセージデータの送信先識別子として設定し、作成対象の受領確認メッセージデータの受領確認識別子に、受領確認メッセージデータであることを示すデータを設定する。これにより、この受領確認メッセージデータに対し、相手側から受領確認メッセージデータが送信されることが防止される。さらに、受信したメッセージデータの後に、「(受領確認)」と記したものを受領確認メッセージの題名とする。
ステップS117において、送信部108は、メッセージデータ作成部104より作成された受領確認メッセージデータを送信する。そして、送信部108は、送信動作終了後に、メッセージデータ作成部104によって作成された受領確認メッセージデータの送信情報を受領確認メッセージデータ送信情報記録部106に記録し(ステップS118)、処理を終了する。
なお、上記フローチャートにおいて、判定部103は、まず、分割メッセージデータであるか否かを判定し(ステップS104)、次いで、受領確認メッセージデータであるか否かの判定を行い(ステップS106)、次いで、受領確認メッセージデータが送信済みであるか否かの判定を行っているが(ステップS107)、一例であり、これら判定の順番を適宜入れ替えてもよい。
また、分割メッセージデータが受信されている場合、分割メッセージデータに関連する他の分割メッセージデータを全て受け取ったタイミングで受領確認メッセージを送信してもよいし、先頭の分割メッセージを受け取ったタイミングで受領確認メッセージを送信してもよい。さらには、分割メッセージデータに関連する分割メッセージデータを特定個数受信したときに、受領確認メッセージを送信するようにしてもよい。
図5は、ユーザからの操作指令により、表示部30に表示される種々の画面の一例を示した図である。なお、これらの画面は判定部103によって作成され、表示部30に表示される。
「メニュー設定」画面M1は、メッセージデータに関する各種設定項目が表示された画面であり、「文字サイズ設定」、「引用設定」、「受領確認メッセージ」、「署名設定」及び「グループ表示設定」の各項目から構成されている。ユーザにより「受領確認メッセージ」M11の項目が選択されると、表示部30には「受領確認メッセージの設定」画面M2が表示される。
「受領確認メッセージの設定」画面M2は、「送信設定」及び「受領確認メッセージ」の項目から構成されている。そして、ユーザにより「受領確認メッセージ」M21の項目が選択されると、表示部30には「受領確認メッセージ作成の設定」画面M3が表示される。
「受領確認メッセージ作成の設定」画面M3は、「共通メッセージ作成」及び「個別メッセージ作成」の各項目を備えている。そして、「個別メッセージ作成」項目M31が選択されたると、表示部30には「受領確認メッセージ作成の個別設定」画面M4が表示される。
「受領確認メッセージ作成の個別設定」画面M4は、「送信先」欄及び「メッセージ本文」欄から構成されている。「送信先」欄には、受領確認メッセージデータの送信先のメールアドレスである「 HYPERLINK "mailto:abc@def.com" abc@def.com」が表示されている。このメールアドレスは、判定部103が、送信情報に含まれる送信元識別子を読み出し、受領確認メッセージデータの送信先識別子として設定したメールアドレスである。
「メッセージ本文」欄に表示された文書は、操作部20を介してユーザによって入力されたメッセージである。ユーザは、操作部20を操作し、この「受領確認メッセージ作成の個別設定」画面M4において、受領確認メッセージデータの本文データを入力する。そして、ユーザにより決定指令がなされると、判定部103は、入力された本文データを受け付け、メッセージデータ作成部104に通知する。
送信部108は、受領確認メッセージデータを送信すると、「メッセージ本文」欄に表示された本文データと、「送信先」欄に記載されたメールアドレスである送信先識別子とを対応づけて、受領確認メッセージデータ作成情報記録部107に記録させ、受領確認メッセージデータ作成情報107aを更新する。
なお、図5では、個別の送信先識別子に対するメッセージデータの例を示したが、「受領確認メッセージ作成の設定」画面M3において、「共通メッセージ作成」項目M31が選択された場合、表示部30には、「受領確認メッセージ作成の個別設定」画面M4と同様な画面が表示され、ユーザに共通本文データ107cを入力させる。入力された共通本文データ107cは、受領確認メッセージデータ作成情報記録部107に記録される。
図6は、自動作成モードにおいて、ユーザが受領確認メッセージを送信する操作を行なった際に、表示部30にされる種々の画面の一例を示した図である。「メニュー設定」画面N1及び「受領確認メッセージの設定」画面N2は、図5に示すM1及びM2と同一である。なお、これらの画面は、判定部103によって作成され表示部30に表示される。
「受領確認メッセージの設定」画面N2において、「送信設定」項目N22が選択されると、表示部30には、受領確認メッセージを自動送信するか否かを選択させるための「受領確認メッセージ送信設定」画面N3が表示される。「受領確認メッセージ送信設定」画面N3において、「YES」ボタンN31が選択されると、表示部30には、受信した全てのメッセージデータに対し、受領確認メッセージデータを自動送信するか否かを選択させるための「自動送信設定」画面N4が表示される。これにより、自動作成モードが設定される。一方、「受領確認メッセージ送信設定」画面N3において、「NO」ボタンN32が選択されると、手動設定モードが設定される。
「自動送信設定」画面N4において、「NO」ボタンN42が選択されると、表示部30には、「おしらせ」画面N5が表示される。これにより、自動作成モードが設定される。この場合、共通本文設定情報107bに対し、「0」のフラグが設定される。
一方、「自動送信設定」画面N4において、「YES」ボタンN41が選択されると、共通本文設定情報107bに、「1」のフラグが設定される。この場合、受信した全てのメッセージデータに対して、共通本文データ107cを本文データとする受領確認メッセージデータが作成される。
図7は、手動作成モードにおいて、作成対象となる受領確認メッセージデータの送信先識別子に対応する本文データが、受領確認メッセージデータ作成情報に存在する場合、ユーザが受領確認メッセージデータを送信する操作を行なった際、表示部30に表示される種々の画像の一例を示した図である。なお、これらの画面は判定部103によって作成され、表示部30に表示される。
「受信メッセージデータ一覧」画面O1は、受信部101が受信したメッセージデータの送信元を示す「送信者」欄、「題名」欄及び受信したメッセージデータに関する状態を示すアイコン表示欄から構成され、1行につき1件のメッセージデータが表示されている。「受信メッセージデータ一覧」画面O1は、ユーザによって選択された欄は、「送信者」欄及び「題名」欄の背後が色付き表示される。この場合、1行目のメッセージデータが、選択されている。1行目のメッセージデータは、受領確認メッセージが未受信であり、かつ、既読であるため、封が閉じられた白抜きのアイコンが表示されている。2行目のメッセージデータは、既読であり、かつ、受領確認メッセージデータが未送信であるため、開封された白抜きのアイコンが表示されている。
3行目のメッセージデータは、受領確認メッセージデータが送信済みであり、かつ、本文データも閲覧されているため、開封された色付きのアイコンが表示されている。
そして、ユーザによって選択実行指令がなされると、「メニュー」リストO2が表示される。「メニュー」リストO2は、「返信」、「削除」、「受領確認送信」、「アドレス帳追加」及び「保護/削除」の各項目から構成されている。「メニュー」リストO2では、ユーザによって選択された項目は、背後が色付き表示される。この場合、「受領確認送信」欄O22が選択されている。そして、ユーザによって選択実行指令がなされると、「送信しました!!」との文言が表示された「お知らせ」ダイアログO3が表示される。これにより、「受信メッセージデータ一覧」画面O11の1行目に表示されたメッセージデータに対する受領確認メッセージデータが送信される。
そして、「受信メッセージデータ一覧」画面O4が表示される。この場合、1行目のメッセージデータのアイコン表示欄には、受領確認メッセージデータが送信済みであることを示す色付きアイコンが表示される。これにより、ユーザは、1行目のメッセージデータが、未読であり、かつ、受領確認メッセージが送信済みであることが一目でわかることができる。
図8は、手動作成モードにおいて、作成対象となる受領確認メッセージデータの送信先識別子に対応する本文データが、受領確認メッセージデータ作成情報に存在しない場合、ユーザが受領確認メッセージを送信する操作を行なった際、表示部30に表示される種々の画面の一例を示した図である。なお、これらの画面は、判定部103によって作成され、表示部30に表示される。
図8に示す「受信メッセージデータ一覧」画面P1、「メニュー」リストP2、「お知らせ」ダイアログP4及び「受信メッセージデータ一覧」画面P5は、それぞれ、図7に示すO1、O2、O3及びO4と同一である。
図7との相違点は、「メニュー」リストP2から「お知らせ」ダイアログP4に遷移する間に、「受領確認送信」ダイアログP3が表示される点にある。これは、図4に示すステップS109においてNOと判定された場合に表示される。そして、「受領確認送信」ダイアログP3において、ユーザが「YES」ボタンP31を選択すると、「お知らせ」ダイアログP4が表示される。これにより、共通本文データ107cを本文データとする受領確認メッセージが送信されることとなる。
図9は、手動作成モードにおいて、受領確認メッセージデータが受信済みのメッセージデータに対して、再度、受領確認メッセージデータを送信する操作をユーザが行なった際に、表示部30に表示される種々の画面の一例を示した図である。なお、これらの画面は、判定部103によって作成され、表示部30に表示される。「受信メッセージデータ一覧」画面Q1の1行目のアイコン表示項目には、受領確認メッセージデータが送信済みであることを示す色付きのアイコンが表示されている。そして、ユーザにより1行目のメッセージデータの選択実行指令がなされると、「メニュー」リストQ2が表示される。そして、「メニュー」リストQ2から「受領確認送信」項目Q21が選択されると、「送信できません。受領確認を送信済みです!!」と表示された「お知らせ」ダイアログQ3が表示される。この判断は、判定部103によって、このメッセージデータの送信情報と同一の送信情報が、受領確認メッセージデータ送信情報記録部106に記憶されているか否かにより判定される。これにより、受領確認メッセージが送信済みのメッセージデータに対し、再度、受領確認メッセージデータが送信されることが防止されている。
図10は、手動作成モードにおいて、受領確認メッセージデータに対して、受領確認メッセージデータを送信する操作をユーザが行なった際に、表示部30に表示される種々の画面の一例を示した図である。なお、これらの画面は、判定部103によって作成され、表示部30に表示される。「受信メッセージデータ一覧」R1の4行目の「題名」項目の欄には、「受領確認」R11と表示されており、このメッセージデータが、受領確認メッセージデータであることを示している。そして、ユーザにより4行目のメッセージデータが選択されると、「メニュー」リストR2が表示され、さらに「受領確認送信」項目R21が選択されると、「受領確認に対する受領確認は送信できません」との文言が表示された「お知らせ」ダイアログR3が表示される。この判断は、判定部103が、メッセージデータの送信情報の受領確認識別子を参照することにより行なわれる。これにより、受領確認メッセージデータに対する受領確認メッセージデータの送信が防止される。
図11は、手動作成モードにおいて、分割メッセージデータのうち最終の分割メッセージデータに対して、受領確認メッセージデータを送信する操作をユーザが行なった際に、表示部30に表示される種々の画面を示した図である。なお、これらの画面は、判定部103によって作成され、表示部30に表示される。
「受信メッセージデータ一覧」画面S1には、4分割された4件の分割メッセージデータが表示されている。1行目の分割メッセージデータは、未分割メッセージデータの最終の分割メッセージデータであり、題名の後ろに「4/4」と表示されている。そして、1行目の分割メッセーデータが選択されると、「メニュー」リストS2が表示され、「受領確認送信」項目S21が選択されると、「送信しました!!」との文言が表示された「お知らせ」ダイアログS3が表示される。この場合、判定部103が、1行目の分割メッセージデータの分割状態識別子を参照することにより、この分割メッセージデータが最終の分割メッセージデータであるか否かが判定されている。「お知らせ」ダイアログS3が表示された後、再度、「受信メッセージデータ一覧」画面S4が表示される。この場合、4件の分割メッセージデータのアイコン表示欄の全てに、受領確認メッセージデータが送信済みであることを示す色付きのアイコンが表示される。これにより、ユーザは、分割メッセージデータに対して、受領確認メッセージデータが送信済みであることを一目で認識することができる。
図12は、手動作成モードにおいて、分割メッセージデータのうち最初の分割メッセージデータに対して、受領確認メッセージデータを送信する操作をユーザが行なった際に、表示部30に表示される種々の画面を示した図である。なお、これらの画面は、判定部103によって作成され、表示部30に表示される。
「受信メッセージデータ一覧」画面T1には、図11に示す「受信メッセージデータ一覧」画面S1同様、4分割された4件の分割メッセージデータが表示されている。4行目の分割メッセージデータは、未分割メッセージデータの最初のメッセージデータであり、題名の後ろに「1/4」と示されている。そして、4行目の分割メッセージデータがユーザによって選択されると、「メニュー」リストT2が表示され、「受領確認送信」項目T21が選択されると、「受領確認は送信できません」との文言が表示された「お知らせ」ダイアログT3が表示される。この場合、判定部103が、分割メッセージデータの分割状態識別子が最終を示さないと判定した場合、「お知らせ」ダイアログT3が表示される。
以上説明したように、第1実施形態にかかるメッセージデータ送受信装置によれば、各分割メッセージデータに対して受領確認メッセージデータが送信されず、一度、受領確認メッセージデータを送信したメッセージデータに対し、再度受領確認メッセージデータが送信されず、受領確認メッセージを受信した際、当該受領確認メッセージデータに対し受領確認メッセージデータを送信されないため、不要なメッセージデータの送信を防止することができ、通信リソースの利用効率を向上させることができる。さらに、過去に受領確認メッセージデータを作成した送信先からのメッセージデータに対しては、過去に作成した本文データが採用されるため、メッセージデータ毎に本文データを作成する手間を省くことができる。さらに、受領確認メッセージデータの本文データを共通にすることが設定されている場合は、共通本文データ107cが本文データとして採用され、自動的に受領確認メッセージデータが作成されるため、メッセージデータ毎に本文データを作成する手間を省くことができる。
(第2実施形態)
次に、本発明にかかる第2実施形態のメッセージデータ送受信装置について説明する。図13は、第2実施形態のメッセージデータ送受信装置のブロック図を示している。なお、第1の実施形態と同一のものは、同一の符号を付し、説明を省略する。第2実施形態のメッセージデータ送受信装置は、第1実施形態のメッセージデータ送受信装置に対し、分割メッセージデータ記録部109及び時間管理部110をさらに備えている。
第2実施形態では、受信部101は、手動作成モード及び自動作成モード問わず、受信したメッセージデータを、抽出部102に通知する。また、抽出部102は、受信部101により通知されたメッセージデータから送信情報を抽出し、メッセージデータと併せて判定部103に通知する。さらに、判定部103は、抽出部102によって抽出された送信情報に含まれる分割識別子が、分割メッセージデータであることを示す場合、その送信情報を含む分割メッセージデータを分割メッセージデータ記録部109に記録させる。一方、判定部103は、分割識別子が分割メッセージデータであることを示さない場合、すなわち、分割メッセージデータ以外のメッセージデータは、受信メッセージデータ記録部105に記録させる。
時間管理部110は、例えばタイマから構成され、判定部103の制御の下、未分割メッセージデータを構成するいずれか1件の分割メッセージデータを受信したときに計時を開始し、所定時間経過時に計時を終了する。
次に、図14に示すフローチャートを用いて、第2実施形態のメッセージデータ送受信装置の処理について説明する。ステップS201において、受信部101は、受信したメッセージデータを抽出部102に通知し、抽出部102は、通知されたメッセージデータから送信情報を抽出し(ステップS202)、抽出した送信情報をメッセージデータと併せて判定部103に通知する。
ステップS203において、判定部103は、抽出部102から通知された送信情報の分割識別子が、分割メッセージデータを示すと判定した場合(ステップS203でYES)、ステップS204に進む。
一方、ステップS203において、判定部103は、抽出部102から通知された送信情報の分割識別子が、分割メッセージデータを示さないと判定した場合(ステップS203でNO)、図3に示すステップS106に処理を進める。以降、第2実施形態のメッセージデータ送受信装置の処理は、第1実施形態のメッセージデータ送受信装置の処理と同一であるため説明を省略する。
ステップS204において、判定部103は、受信した分割メッセージデータが、未分割メッセージデータを構成する分割メッセージデータのうち、最初に受信した分割メッセージデータであると判定した場合(ステップS204でYES)、時間管理部110に計時を開始させる(ステップS205)。
この場合、判定部103は、受信した分割メッセージデータの送信情報と、分割メッセージデータ記録部109に記録されている分割メッセージデータの送信情報とを比較することにより、最初に受信した分割メッセージデータであるか否かの判定を行なう。詳細には、分割メッセージデータの送信情報に含まれる題名及び送信時間情報を同一とする分割メッセージデータが、分割メッセージデータ記録部109に記録されているか否かを判定し、記録されていない場合、受信した分割メッセージデータは、未分割メッセージデータを構成する分割メッセージのうち、最初に受信した分割メッセージデータであると判定する。
一方、ステップS204において、判定部103は、受信した分割メッセージデータが、未分割メッセージデータを構成する分割メッセージデータのうち、最初に受信した分割メッセージでないと判定した場合(ステップS204でNO)、すなわち、受信した分割メッセージデータに関連する分割メッセージデータが受信済みである場合、ステップS205をスルーして、ステップS206に進む。
この場合、判定部103は、分割メッセージデータの送信情報に含まれる題名及び送信時間情報を同一とする分割メッセージデータが、分割メッセージデータ記録部109に記録されていない場合、受信した分割メッセージデータは、未分割メッセージデータを構成する分割メッセージデータのうち、最初に受信した分割メッセージデータではないと判定する。なお、ステップS204において、判定部103は、未分割メッセージデータを構成する分割メッセージデータのうち1番目の分割メッセージデータを受信したときに時間管理部110の計時を開始してもよい。
ステップS206において、時間管理部110が所定時間計時するまでに、未分割メッセージデータを構成する全ての分割メッセージデータを受信することができなかった場合(ステップS206でYES)、判定部103は、未分割メッセージデータを構成する分割メッセージデータのうち、どの分割メッセージデータが未受信であるかを特定し、特定した情報をメッセージデータ作成部104に通知する。
この場合、判定部103は、分割メッセージデータ記録部109に記録されている分割メッセージデータの中から、受信した分割メッセージデータに関連する分割メッセージデータを特定し、これらの分割メッセージデータの分割状態識別子を参照することにより、どの分割メッセージデータが未受信であるかを特定する。
ステップS207において、メッセージデータ作成部104は、判定部103によって特定された情報を本文データとする通知メッセージデータを作成し、送信部108に送信させる。
一方、ステップS206において、最初に分割メッセージデータを受信してから所定時間経過するまでに関連する全ての分割メッセージデータを受信できた場合(ステップS206でNO)、図4に示すステップS108に進む。以降、第2実施形態にかかるメッセージデータ送受信装置の処理は、図4に示すフローチャートと同一の処理であるため説明を省略する。
以上説明したように、第2実施形態にかかるメッセージデータ送受信装置によれば、未分割メッセージデータを構成する分割メッセージデータを受信できなかった場合、どの分割メッセージデータが受信できなかったかを示す通知メッセージデータを作成し、分割メッセージデータの送信元に送信するため、送信元は、到達していない分割メッセージデータのみを送信することができる。
(第3実施形態)
第3実施形態のメッセージデータ送受信装置は、第2実施形態のメッセージデータ送受信装置に対し、未分割メッセージデータを構成する分割メッセージデータのうち、全ての分割メッセージデータを受信できなかった場合、受信側のメールサーバ40に問い合わせる機能を新たに追加したものである。なお、第2実施形態のメッセージデータ送受信装置と同一のものは、同一の符号を付し説明を省略する。
図15は、第3実施形態のメッセージデータ送受信装置のブロック図を示している。第3実施形態のメッセージデータ送受信装置は、第2実施形態のメッセージデータ送受信装置に対し、問い合わせ部111が新たに追加されている。問い合わせ部111は、判定部103によって、未分割メッセージデータを構成する分割メッセージのうち、全ての分割メッセージデータが未受信であると判定された場合、分割メッセージデータを受信した側のメールサーバ40に未受信の分割メッセージデータの存在の有無を問い合わせる。詳細には、問い合わせ部111は、受信済みの分割メッセージデータの題名及び送信日時情報を本文データとする問い合わせメールを作成し、送信部108を介してメールサーバ40に送信する。
問い合わせメールを受信したメールサーバ40は、問い合わせメールの本文データが示す題名及び送信日時情報と同一のメッセージデータを記録しているか否かを調べ、同一のメッセージデータがある場合、未受信の分割メッセージデータがあると判定し、未受信のメッセージデータをメッセージデータ送受信装置に送信する。
図16は、第3実施形態のメッセージデータ送受信装置の動作を示すフローチャートである。ステップS301〜ステップS305までの処理は、図14に示すステップS201〜ステップS205までの処理と同一であるため説明を省略する。
ステップS306において、判定部103は、所定時間経過するまでに、未分割メッセージデータを構成する全ての分割メッセージデータを受信することができなかった場合(ステップS306でYES)、問い合わせ部111にそのことを示す情報を通知する。
ステップS307において、問い合わせ部111は、未分割メッセージデータを構成する分割メッセージデータのうち、未受信の分割メッセージデータがあることを示す問い合わせメッセージデータを作成し、送信部108を介してメールサーバ40に送信する(ステップS307)。この場合、メールサーバ40は、問い合わせにかかる分割メッセージデータを記録していれば、メッセージデータ送受信装置に対し、記録している分割メッセージデータを送信する。一方、問い合わせにかかる分割メッセージデータを記録していなければ、当該分割メッセージデータはないことをメッセージデータ送受信装置に通知する。
ステップS308において、判定部103は、問い合わせによっても、未分割メッセージデータを構成する全ての分割メッセージデータを受信することができなかった場合(ステップS308でYES)、どの分割メッセージデータが未受信であるかを特定し、特定した情報をメッセージデータ作成部104に通知する。一方、ステップS308において、判定部103は、問い合わせによって、未分割メッセージデータを構成する全ての分割メッセージデータを受信することができた場合(ステップS308でNO)、図4に示すステップS108に処理を進める。
ステップS309において、どの分割メッセージデータが未受信であるかを特定した情報が通知されたメッセージデータ作成部104は、通知された情報を本文データとする通知メッセージデータを作成し、送信部108を介して、分割メッセージデータの送信元に送信する。
次に、通知メッセージデータの送信後に、当該メッセージデータが未受信であることを示す分割メッセージデータを受信した場合の処理について説明する。図17は、その処理を示すフローチャートである。図17に示すフローチャートは、第2実施形態に適用してもよい。なお、このフローチャートの処理が開始される前に、判定部103によって、受信したメッセージデータが分割メッセージデータであると判定されているものとする。
まず、ステップS401において、受信部101が分割メッセージデータを受信すると、判定部103は、関連する分割メッセージデータが全て送信済みであるか否かを判定する。そして、判定部103は、関連する分割メッセージデータが全て受信済みであると判定した場合(ステップS401でYES)、処理を終了する。一方、ステップS401において、判定部103は、関連する分割メッセージデータが全て揃っていないと判定した場合(ステップS401でNO)、受信した分割メッセージデータを分割メッセージデータ記録部109に記録する(ステップS402)。そして、受信した分割メッセージデータの分割状態識別子を参照することにより、判定部103は、受信した分割メッセージデータの未分割メッセージデータにおける順序を特定し、メッセージデータ作成部104に通知する。
ステップS403において、メッセージデータ作成部104は、判定部103から通知された情報を基に、どの分割メッセージデータを受信したかを示す情報を本文データとする再通知メッセージデータを作成し、送信部108を介して分割メッセージデータの送信元に送信する。
これにより、分割メッセージデータの送信元は、一度、未受信と判断した分割メッセージデータのうち、受領確認メッセージデータが示す分割メッセージデータに関しては、再送信する必要はないと判断することができる。
以上説明したように、第3実施形態にかかるメッセージデータ送受信装置によれば、送信元は、一度送信した分割メッセージデータを再度送信する回数を減少させることができるとともに、送信元のパケット代金の低減を図ることができる。また、メールサーバ40に問い合わせているため、送信元に問い合わせる場合に比べて、問い合わせのレスポンスの高速化を図ることができる。
(第4実施形態)
図18は、第4実施形態にかかるメッセージデータ送受信装置のブロック図を示している。第4実施形態にかかるメッセージデータ送受信装置は、図1に示す第1実施形態のメッセージデータ送受信装置に対し、受信リスト作成部112、送信メッセージデータ記録部113及び送信リスト作成部114をさらに具備している。
受信リスト作成部112は、操作部20がユーザからの受信リストを表示する操作指令を受け付けた時、受信メッセージデータ記録部105に記録されている各メッセージデータの送信情報を基に、受信したメッセージデータの受信リストを作成し、表示部30に表示する。
送信メッセージデータ記録部113は、送信部108が送信した全てのメッセージデータを記録する。
送信リスト作成部114は、操作部20が、ユーザからの受信リストを表示する操作指令を受け付けた時、送信メッセージデータ記録部113を参照することにより、送信したメッセージデータの送信リストを作成する。
次に、メッセージ送受信装置が受信リストを表示する際の動作について図19に示すフローチャートを用いて説明する。ステップS501において、操作部20を介してユーザからの受信リストを表示するための操作指令が行なわれると(ステップS501でYES)、受信リスト作成部112は、受信メッセージデータ記録部105に記録されている各メッセージデータの送信情報に基づいて、受信リストを作成し(ステップS502)、作成した受信リストを表示部30に表示する(ステップS503)。一方、受信リストを表示するための操作指令が行なわれない場合(ステップS501でNO)、ステップS501に戻る。図20は、未分割メッセージデータを構成する分割メッセージデータが全て受信済みである場合に、表示部30に表示される受信リストの一例を示した図である。また、図21は、未分割メッセージデータを構成する分割メッセージデータのうち、一部の分割メッセージデータが受信されていない場合に、表示部30に表示される受信リストの一例を示した図である。
受信リストRL1は、1行につき1件のメッセージデータを表示し、1列目には、メッセージデータの受信状況を示すアイコンを表示するアイコン表示欄が設けられ、2列目には、メッセージデータの送信者を示す「送信者」の欄が設けられ、3列目には、メッセージデータの題名を表示する欄が設けられている。
この場合、受信リスト作成部112は、受信メッセージデータ記録部105から各メッセージデータの分割識別子を参照し、分割メッセージデータの有無を判定する。そして、分割メッセージデータが存在する場合、受信リスト作成部112は、関連する分割メッセージデータを特定し、これらの分割メッセージデータを、1件のメッセージデータの表示欄に表示する。そして、受信リスト作成部112は、1件に纏められたメッセージデータのアイコンの表示欄には、分割にかかるメッセージデータであることを示す、上下方向に波線が引かれた封筒のアイコンを表示する(受信リストRL1の1行目参照)。
このように、分割にかかるメッセージデータを纏めて1件のメッセージデータの表示欄に表示しているため、他のメッセージデータを受信リストにより多く含ませることができる。特に、携帯電話のように、サイズが小さな表示部を備える装置に関しては、この受信リストは有用となる。
受信リストRL1において、未分割メッセージデータの欄が選択されると、各分割メッセージデータの題名が一覧表示された分割メッセージリストDRL1が表示される(ステップS504)。分割メッセージリストDRL1では、最下段から最上段に向けて、順番が後の分割メッセージが表示されているが、これに限定されず、最下段から最上段に向けて、順番が若い分割メッセージを表示してもよい。
一方、関連する分割メッセージデータを全て受信していない場合、1件に纏められたメッセージデータのアイコンの表示欄には、分割にかかるメッセージデータであって、かつ、関連するメッセージデータが全て受信済みでないことを示すアイコンが表示される。この場合、図21に示す受信リストRL2の1行目のアイコン表示欄に示すように、上下方向に破線が引かれ、かつ、右半分が途切れた封筒のアイコンが表示される。
受信リストRL2において、1行目の被分割メッセージリストの欄が選択されると、分割メッセージリストDRL2が表示される。この場合、4件の分割メッセージデータのうち、2番目及び4番目の分割メッセージデータが未受信であるため、分割メッセージリストDRL2の2段目及び4段目には、それぞれ未送達(2/4)及び未送達(4/4)と表示される。
次に、メッセージデータ送受信装置が送信リストを表示する際の動作について説明する。図22は、メッセージデータ送受信装置が送信リストを表示する際の動作を示すフローチャートである。図23は、送信リスト作成部114によって作成される送信リストに一例を示した図である。
まず、ユーザから送信リストを表示する指示を受け付けると(ステップS601でYES)、送信リスト作成部114は、送信メッセージデータ記録部113に記録されている各メッセージデータの送信情報に基づいて、送信リストを作成し(ステップS602)、表示部30に表示する(ステップS603)。一方、送信リストを表示する指示を受け付けない場合(ステップS601でNO)、ステップS601に戻る。
この場合、図23に示すような送信リストSLが作成される。この送信リストSLは、1行につき1件のメッセージデータを表示し、1列目には送信した各メッセージデータに対する受領確認メッセージデータが受信済みであるか否かを示すアイコンを表示するアイコン表示欄が設けられ、2列目には送信先のメールアドレスを表示する「送信先」欄が設けられ、3列目には題名を表示する「題名」欄が設けられている。
この場合、送信リスト作成部114は、送信メッセージデータ記録部113に記録されている送信情報の題名と同一の文言からなり、かつ、当該文言の後に「(受領確認)」との文言が記された題名を有する送信情報が受信メッセージデータ記録部105に記録されているか否かにより、受領確認メッセージデータを受信しているか否かを判定する。そして、判定結果に応じて異なる種類のアイコンをアイコン表示欄に表示させる。
受領確認メッセージが受信済みの送信メッセージデータのアイコン表示欄には、1行目に示すように、右方向の矢印と、当該矢印と同色(例えば黒)の左方向の矢印とが上下方向に並べて表示された封筒のアイコンを表示する。このとき、受領確認メッセージが受信済みの送信メッセージデータであり、かつ、現在から過去に遡り、所定件数(例えば1件)の送信メッセージのアイコン表示欄には、3行目に示すような、左方向の矢印が点滅表示されたアイコンを表示する。
一方、受領確認メッセージが未受信の送信メッセージデータのアイコン表示欄には、2行目に示すように右方向の矢印と、当該矢印よりも異色(例えば赤)の左方向の矢印とが上下方向に並べて表示された封筒のアイコンを表示する。なお、受領確認メッセージを要求しない送信メッセージデータのアイコン表示欄には、4行目に示すように、右方向の矢印のみが表示された封筒のアイコンを表示する。
ステップS604において、送信リストSLから1件の送信メッセージデータが選択されると、送信リスト作成部114は、選択された送信メッセージデータの本文データを示す本文表示画面SL1を表示する。本文表示画面SL1は、「題名」欄SL11と、「題名」欄SL11の下段に表示され、送信メッセージデータの本文を表示する本文表示欄SL12と、本文表示欄SL12の下段に表示され、受領確認メッセージデータの本文を表示する本文表示欄SL13とを備えている。本文表示欄SL13の上側には、受領確認メッセージの送信時刻が表示されている。そのため、受領確認メッセージデータがいつ送信されたかが一目で分かることができる。この送信時刻は、受領確認メッセージデータの送信時刻情報を参照することで得られる。なお、本文表示画面SL1の表示形態は、図23に限定されず、例えば、本文表示欄SL13の下段に本文表示欄SL12を表示してもよい。
なお、送信リストSLの2行目に示す受領確認メッセージデータが未受信及び4行目に示す受領確認メッセージデータの送信要求を行なっていない送信メッセージデータの欄が選択された場合、本文表示画面LS1には、題名表示欄SL11及び本文表示欄SL12のみが含まれる。
以上説明したように、第4実施形態にかかるメッセージデータ送受信装置によれば、受信リストは、1件の分割メッセージデータを1件の表示欄に表示するのではなく、1件の未分割メッセージデータを1件の表示欄に表示しているため、異なるメッセージデータをより多く表示することができる。特に携帯電話のように表示部のサイズが小さい装置に対して、かかる受信リストは有用となる。
また、受信リストにおいて、未分割メッセージデータのアイコン表示欄には、未分割メッセージデータであることを示すアイコンが表示されるため、ユーザはどのメッセージデータが未分割メッセージデータであるかを速やかに認識することができる。
さらに、未分割メッセージデータを選択すると当該未分割メッセージデータを構成する分割メッセージデータを一覧表示する分割メッセージリストが表示されるため、ある分割メッセージデータに対し、関連する分割メッセージデータを容易に探し出すことができる。
さらに、送信リストにおいて、受領確認メッセージデータが受信済みのメッセージデータと、受領確認メッセージデータが未受信のメッセージデータとが異なるアイコンで表示されるため、受領確認メッセージデータの受信及び未受信を容易に判定することができる。
なお、第2実施形態及び第3実施形態は、以下に示す態様を採用してもよい。
(1)判定部103は、時間管理部110の所定時間を0に設定してもよい。
(2)判定部103は、時間管理部110の所定時間を、未分割メッセージの分割数mに応じて、以下に示す(2−1)及び(2−2)のように適宜変更してもよい。
(2−1)判定部103は、mが大きくなるにつれて所定時間を大きな値に設定する。
(2−2)判定部103は、mが大きくなるにつれて、所定時間を小さな値に設定する。
(3)判定部103は、規定値iを設け、以下に示す(3−1)及び(3−2)のように、分割数m=iを境に、時間管理部110の所定時間を異なる値に設定してもよい。
(3−1)判定部103は、分割数m<(≦)規定値iの場合の所定時間T1と、m≧(>)規定値iの場合の所定時間T2とで、時間管理部110は、所定時間をT1<T2となるように設定する。
(3−2)判定部103は、分割数m<(≦)規定値iの場合の所定時間T1と、m≧(>)規定値iの場合の所定時間T2とで、時間管理部110は、所定時間をT1>T2となるように設定する。
上記(2−1)及び(3−1)の場合、一般に未分割メッセージデータの分割数が小さいほど、1件の分割メッセージに対する重要度は高くなるという特性に応じた対応が可能となる。
上記(2−2)及び(3−2)の場合、分割数mが小さい分割メッセージデータが比較的受信できている場合には、未受信のフォローが容易であるため、所定時間を小さくして、未受信の分割メッセージデータを早めにフォローすることができる。
また、未受信の状況として、ネットワークのトラブルや、ネットワークのトラフィックなど、通信環境上、分割数m=規定値i以降の分割メッセージデータが欠落することがあるが、この場合、上記(2)及び(3)の手法は有用となる。
(4)操作部20を介してユーザが入力した操作指令に応じて、判定部103は、時間管理部110の所定時間を任意の値に設定してもよいし、上記(2−1)、(2−2)、(3−1)及び(3−2)のいずれのパターンを採用するかの設定を行なうようにしても良い。これにより、サービス運用者やユーザが何を重視するかに応じた設定が可能になる。