JP2004288958A - 固体電解コンデンサの製造方法 - Google Patents

固体電解コンデンサの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2004288958A
JP2004288958A JP2003080280A JP2003080280A JP2004288958A JP 2004288958 A JP2004288958 A JP 2004288958A JP 2003080280 A JP2003080280 A JP 2003080280A JP 2003080280 A JP2003080280 A JP 2003080280A JP 2004288958 A JP2004288958 A JP 2004288958A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solid electrolytic
polymerization
electrolytic capacitor
layer
solid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003080280A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4063116B2 (ja
Inventor
Tomoko Hosokawa
知子 細川
Makoto Yakushiji
真 薬師寺
Masato Ozawa
正人 小澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2003080280A priority Critical patent/JP4063116B2/ja
Priority to TW093103959A priority patent/TWI285385B/zh
Priority to PCT/JP2004/001905 priority patent/WO2004075220A1/ja
Priority to US10/512,568 priority patent/US7289313B2/en
Publication of JP2004288958A publication Critical patent/JP2004288958A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4063116B2 publication Critical patent/JP4063116B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G11/00Hybrid capacitors, i.e. capacitors having different positive and negative electrodes; Electric double-layer [EDL] capacitors; Processes for the manufacture thereof or of parts thereof
    • H01G11/54Electrolytes
    • H01G11/56Solid electrolytes, e.g. gels; Additives therein

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Polyoxymethylene Polymers And Polymers With Carbon-To-Carbon Bonds (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)

Abstract

【課題】高い容量引き出し率を有し、かつ高温・高湿下においても劣化の少ない固体電解コンデンサの製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】弁作用金属製の陽極体の表面に誘電体酸化皮膜層2、固体電解質層3、陰極層が順次積層形成された固体電解コンデンサを製造する際、上記固体電解質層3を、水を主溶媒とし、重合性モノマーおよび(化1)で表されるナフタレンスルホン酸誘導体および硫酸を少なくとも含み、(化1)で表されるナフタレンスルホン酸誘導体と硫酸のモル濃度比率を50:1〜4:1とし、かつ表面張力が70×10−3N/m以下の重合液で電解重合して形成することにより、容量引き出し率の優れた固体電解コンデンサが得られる。
【化1】
Figure 2004288958

【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は各種電子機器に使用される固体電解コンデンサの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近の電子機器のデジタル化に伴い、これらに使用されるコンデンサも高周波領域においてインピーダンスが低く、小形大容量化したものへの要求が高まっている。従来、このような高周波領域用として使用されるコンデンサとしては、プラスチックフィルムコンデンサ、マイカコンデンサ、積層セラミックコンデンサなどが用いられている。また、その他にアルミニウム乾式電解コンデンサやアルミニウムまたはタンタル固体電解コンデンサなどがあり、上記アルミニウム乾式電解コンデンサでは、エッチングを施した陽・陰極アルミニウム箔をその間にセパレータを介在させて巻回することにより素子を形成し、これに液体の電解質を含浸して使用している。
【0003】
また、アルミニウムやタンタル固体電解コンデンサでは上記アルミニウム乾式コンデンサの特性改良のために電解質の固体化がなされており、この固体電解質形成には硝酸マンガン溶液に陽極体を浸漬し、これを250〜350℃前後の高温炉中にて熱分解してマンガン酸化物層を形成している。このコンデンサの場合、電解質が固体のために高温における電解質の流出やドライアップによる容量低減、低温域での凝固から生じる機能低下などの欠点がなく、液状電解質と比べて良好な周波数特性、温度特性を示すものである。
【0004】
また、近年では固体電解質の高電導化のためにピロール、チオフェンなどの重合性モノマーを重合させて導電性高分子とし、これを固体電解質とする固体電解コンデンサが実用化されており、この導電性高分子の製造方法としては、弁作用金属の誘電体酸化皮膜の表面にマンガン酸化物または導電性高分子等の導電性材料からなるプレコート層を形成した後、重合性モノマー及びドーパントを含む重合液中で外部から給電を行うことによって導電性高分子の固体電解質を形成する電解重合、または酸化剤を含む重合液に浸漬して導電性高分子の固体電解質を形成する化学重合が知られている。
【0005】
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
【0006】
【特許文献1】
特開平2−130906号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記導電性高分子を形成するドーパントとしては、硫酸系、燐酸系などの材料を用いるのが一般的であり、さらに高温および高湿環境下での特性劣化を抑制するために、ドーパントとして芳香族スルホン酸誘導体を用いることが提案されている。
【0008】
しかしながら、上記芳香族スルホン酸誘導体をドーパントとして用いた場合には、粗面化した誘電体酸化皮膜上の容量引き出し率が低いという課題があった。これは、特にアルキルナフタレンスルホン酸などの立体障害の大きいドーパントを用いて形成した重合物は嵩高いものができやすく、また粗面化した誘電体酸化皮膜のエッジ部分に重合物が集中して形成されやすいことが原因と推定される。
【0009】
また、ドーパントとして硫酸を多量に用いた場合には、優れた容量引き出し率は得られるものの、硫酸の脱ドープによる高温高湿環境下での著しい特性劣化が見られるという課題を有していた。
【0010】
本発明はこのような従来の課題を解決するもので、高い容量引き出し率を有し、かつ高温および高湿下においても劣化の少ない固体電解コンデンサの製造方法を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の請求項1に記載の発明は、弁作用金属からなる陽極体の表面に誘電体酸化皮膜層、導電性高分子からなる固体電解質層、陰極層が順次積層形成された固体電解コンデンサを製造する製造方法であって、上記導電性高分子からなる固体電解質層を、水を主溶媒とし、重合性モノマーおよび(化1)で表されるナフタレンスルホン酸誘導体および硫酸を少なくとも含み、この(化1)で表されるナフタレンスルホン酸誘導体と硫酸のモル濃度比率を50:1〜4:1とし、かつ、表面張力が70×10−3N/m以下である重合液を用いて電解重合を行うことにより形成させるようにした固体電解コンデンサの製造方法というものであり、この方法により、高い容量引き出し率を有し、かつ高温および高湿下においても劣化の少ない固体電解コンデンサを得ることができるという作用効果を有する。
【0012】
【化2】
Figure 2004288958
【0013】
なお、上記重合液中の(化1)で表されるナフタレンスルホン酸誘導体と硫酸のモル濃度比率が、50:1よりも硫酸濃度が少ない場合には容量引き出し率を向上させる効果が得られず、4:1よりも硫酸濃度が多い場合には高温および高湿下で容量減少、ESR特性の劣化などの現象が見られるために好ましくない。
【0014】
また、表面張力が70×10−3N/m以下の重合液を用いることによって誘電体酸化皮膜との濡れ性を向上することができ、更に優れた容量引き出し率が得られるようになるが、上記硫酸添加および表面張力を70×10−3N/m以下とすることによる容量引き出し率向上の効果は(化1)で表されるナフタレンスルホン酸を用いた場合にのみ得られるものであり、例えばアルキルナフタレンスルホン酸を用いた場合には容量引き出し率向上の効果は見られない。なお、これはドーパントの違いによる導電性高分子の形成状態および粗面化した弁作用金属のピット内のエッジ部への引き寄せられ易さの違いによるものと考えられる。
【0015】
本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、電解重合時に外部電極と弁作用金属からなる陽極体に夫々電圧印加を行うようにしたものであり、この方法により、さらに高い容量引き出し率を有し、高周波でのインピーダンス特性および漏れ電流特性にも優れたコンデンサが得られるという作用効果を有する。
【0016】
なお、これは弁作用金属からなる陽極体に電圧印加を行うことで導電性高分子形成時に弁作用金属上の誘電体酸化皮膜表面にアニオン系ドーパントが引き寄せられ易くなることから、粗面化した弁作用金属の細かいピット内まで電導度の高い導電性高分子が充填されることにより、容量引き出し率に優れ、かつ高周波でのインピーダンス特性に優れた固体電解コンデンサが得られるものと考えられ、また、漏れ電流の低減については、弁作用金属への電圧印加時には誘電体酸化皮膜も併せて形成されるためと推定されるものである。
【0017】
本発明の請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、導電性高分子からなる固体電解質層を形成するモノマーがピロール、チオフェン、フラン、アニリン、あるいはそれらの誘導体の少なくとも一つ以上から選ばれるものであるという製造方法であり、この方法により、請求項1に記載の発明により得られる作用効果に加え、上記モノマーを用いることでより高い導電性が得られ、高周波領域でのインピーダンス特性の優れた固体電解コンデンサが得られるという作用効果を有する。
【0018】
本発明の請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、有機溶剤またはノニオン系界面活性剤を添加することにより重合液の表面張力を70×10−3N/m以下にするようにしたという製造方法であり、この方法により請求項1に記載の発明により得られる作用効果に加え、漏れ電流および高周波領域でのインピーダンス特性に優れた固体電解コンデンサが得られ、特にエッジ部分における重合反応の反応性を抑制し、形成される導電性高分子の表面形状を改善することが可能になるという作用効果を有する。
【0019】
なお、ここで用いられる有機溶剤としては、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、i−プロピルアルコール、n−ブチルアルコール、2−ブチルアルコール、3−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコール、アセトニトリル、アセトン、テトラヒドロフラン、エチレングリコール、γ−ブチルラクトンなどが挙げられる。
【0020】
また、ノニオン系界面活性剤としては、アセチルグリコール系界面活性剤、シリコン系界面活性剤、ポリオキシアルキレングリコール系界面活性剤、フッ素系界面活性剤などが挙げられる。
【0021】
但し、表面張力を下げるための添加剤としてイオン性の界面活性剤を用いた場合には、導電性高分子層内に界面活性剤が配位しやすくなって高周波領域でのインピーダンス特性が悪くなり、また、エッジ部分における重合反応の反応性が抑制されないために漏れ電流低減の効果が得られないものである。
【0022】
本発明の請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、重合液にフェノール誘導体を添加したという製造方法であり、この方法により、請求項1に記載の発明により得られる作用効果に加え、安定な膜質を有する導電性高分子を形成させることが可能になるという作用効果を有する。
【0023】
本発明の請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、フェノール誘導体がニトロフェノール、シアノフェノール、ヒドロキシ安息香酸、ヒドロキシフェノールの少なくとも一つ以上から選ばれ、かつ重合液中の濃度を0.01〜0.2Mとしたという製造方法であり、この方法により、請求項5に記載の発明により得られる作用効果に加え、フェノール誘導体が高分子骨格の秩序性を高めるため、さらに高温および高湿下におけるESRおよび静電容量特性に優れた固体電解質層を形成させることが可能になるという作用効果を有する。
【0024】
なお、フェノール誘導体の重合液中の濃度が0.01M未満の場合には、形成される高分子の秩序性が低いために耐熱特性が低下し、また、フェノール誘導体の重合液中の濃度が0.2Mを超える場合には重合速度が速くなり、エッジ部分に重合電流が集中し、それにより高分子層の厚さが不均一となってコンデンサ素子積層時のストレスにより漏れ電流特性が低下するために好ましくない。
【0025】
本発明の請求項7に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、電解重合時の電圧を1V〜3Vで行うようにしたという製造方法であり、この方法により、請求項1に記載の発明により得られる作用効果に加え、電圧により反応性を制御することができるので、より高い容量引き出し特性を示す固体電解質を形成することが可能になるという作用効果を有する。
【0026】
なお、電解重合時の電圧が1V未満の場合には重合時間が長くなり、また電圧が3Vを超える場合には水の電気分解などの副反応の比率が上がるために初期のESR、静電容量などのコンデンサ特性が低下するために好ましくない。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の具体的な実施の形態について説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0028】
(実施例1)
図1は本発明の一実施の形態による固体電解コンデンサの構成を示した断面図であり、まず陽極としてリードをつけた3mm×4mmのアルミニウムエッチド箔1を使用した。これを3%アジピン酸アンモニウム水溶液を用いて印加電圧6V、水溶液温度70℃で60分間陽極酸化を行うことにより、アルミニウムエッチド箔1の表面に誘電体酸化皮膜2を形成した。その後、硝酸マンガン30%水溶液に浸漬して引き上げて自然乾燥させた後、300℃で10分間の熱分解処理を行うことにより固体電解質層3の一部となるマンガン酸化物層を形成した。
【0029】
次に、エチレンジオキシチオフェンモノマー0.5mol/Lと置換基として水酸基およびスルホン酸基を各1つ持つ(化1)で示される化合物であるナフトールスルホン酸0.1mol/Lと硫酸0.01mol/Lと主溶媒である水を含む重合液にエチルアルコールを加えて表面張力を60×10−3N/mに調整した固体電解質形成用の重合液を作製し、この重合液中で重合開始用の外部電極6をアルミニウムエッチド箔1の表面に近接させ、重合電圧2.5Vで電解重合を行って固体電解質層3を形成した。また、固体電解質層3の形成時に併せて陽極であるアルミニウムエッチド箔1に5Vの電圧を印加した。
【0030】
【化3】
Figure 2004288958
【0031】
その後、陰極引き出し層としてカーボンを塗布、乾燥することによって得られるカーボン層4、および銀ペーストを塗布乾燥することによって得られる銀層5を形成し、カーボン層4と銀層5を併せて陰極引き出し部とした。その後、図示しないエポキシ樹脂を用いて外装することにより、定格が2.5V、20μFの固体電解コンデンサを10個完成させた。
【0032】
(実施例2)
上記実施例1において、置換基として水酸基1つとスルホン酸基を2つ持つ(化1)で示される化合物であるナフトールジスルホン酸0.1mol/Lと硫酸0.01mol/Lと主溶媒である水を含む重合液にn−プロピルアルコールを加えて表面張力を60×10−3N/mに調整した固体電解質形成用の重合液を作製し、この重合液中で重合開始用の外部電極6をアルミニウムエッチド箔1の表面に近接させ、重合電圧2.5Vで電解重合を行って固体電解質層3を形成した以外は上記実施例1と同様の方法で固体電解コンデンサを作製した。
【0033】
(実施例3)
上記実施例1において、誘電体酸化皮膜2を形成後、水溶性ポリアニリン5%溶液に浸漬して200℃5分間の加熱処理を行うことによって固体電解質層3の一部となる導電性層を形成した。次に、ピロールモノマー0.2mol/Lと置換基として酸素およびスルホン酸基を各1つ持つ(化1)で示される化合物であるナフトキノンスルホン酸0.05mol/Lと硫酸0.01mol/Lと主溶媒である水を含む重合液にn−ブチルアルコールを加えて表面張力を60×10−3N/mに調整した固体電解質形成用の重合液を作製し、この重合液中で重合開始用の外部電極6をアルミニウムエッチド箔1の表面に近接させ、重合電圧2Vで電解重合を行って固体電解質層3を形成した以外は上記実施例1と同様の方法で固体電解コンデンサを作製した。
【0034】
(実施例4)
上記実施例1において、誘電体酸化皮膜2を形成後、水溶性ポリアニリン5%溶液に浸漬して200℃5分間の加熱処理を行うことによって固体電解質層3の一部となる導電性層を形成した。次に、ピロールモノマー0.2mol/Lと置換基としてスルホン酸基を1つ持つ(化1)で示される化合物であるナフタレンスルホン酸0.05mol/Lと硫酸0.01mol/Lと主溶媒である水を含む重合液にi−プロピルアルコールを加えて表面張力を60×10−3N/mに調整した固体電解質形成用の重合液を作製し、この重合液中で重合開始用の外部電極6をアルミニウムエッチド箔1の表面に近接させ、重合電圧2Vで電解重合を行って固体電解質層3を形成した以外は上記実施例1と同様の方法で固体電解コンデンサを作製した。
【0035】
(実施例5)
上記実施例1において、ピロールモノマー0.2mol/Lと置換基としてスルホン酸基を2つ持つ(化1)で示される化合物であるナフタレンジスルホン酸0.05mol/Lと硫酸0.01mol/Lと主溶媒である水を含む重合液にシリコン系界面活性剤を加えて表面張力を60×10−3N/mに調整した固体電解質形成用の重合液を作製し、この重合液中で重合開始用の外部電極6をアルミニウムエッチド箔1の表面に近接させ、重合電圧2Vで電解重合を行って固体電解質層3を形成した以外は上記実施例1と同様の方法で固体電解コンデンサを作製した。
【0036】
(実施例6)
上記実施例1と同様の方法で陽極となるアルミニウムエッチド箔1の外表面に誘電体酸化皮膜2を形成した後、水溶性ポリアニリン5%溶液に浸漬して200℃5分間の加熱処理を行うことによって固体電解質層3の一部となる導電性層を形成した。次に、ピロールモノマー0.2mol/Lと置換基としてスルホン酸基を1つ持つ(化1)で示される化合物であるナフタレンスルホン酸0.05mol/Lと硫酸0.01mol/Lと主溶媒である水を含む重合液にi−プロピルアルコールを加えて表面張力を60×10−3N/mに調整した固体電解質形成用の重合液を作製し、この重合液中で重合開始用の外部電極6をアルミニウムエッチド箔1の表面に近接させ、重合電圧2Vで電解重合を行って固体電解質層3を形成した。
【0037】
その後、陰極引き出し層としてカーボンを塗布、乾燥することによって得られるカーボン層4、および銀ペーストを塗布乾燥することによって得られる銀層5を形成し、カーボン層4と銀層5を併せて陰極引き出し部とした。その後、図示しないエポキシ樹脂を用いて外装することにより固体電解コンデンサを10個完成させた。
【0038】
(比較例1)
上記実施例1と同様の方法で陽極となるアルミニウムエッチド箔1の外表面に誘電体酸化皮膜2を形成した後、水溶性ポリアニリン5%溶液に浸漬して200℃5分間の加熱処理を行うことによって固体電解質層3の一部となる導電性層を形成した。この後、ピロールモノマー0.2mol/Lとプロピルナフタレンスルホン酸0.05mol/Lを含む水溶液である固体電解質形成用の重合液を作製し、この重合液中で重合開始用電極をコンデンサ素子の表面に近接させ、重合電圧2Vで電解重合を行って固体電解質層3を形成した。その後、実施例1と同様の方法でカーボン層4と銀層5を形成し、カーボン層4と銀層5からなる陰極引き出し部を形成してから外装を施し、10個の固体電解コンデンサを完成させた。
【0039】
(比較例2)
上記実施例1と同様の方法で陽極となるアルミニウムエッチド箔1の外表面に誘電体酸化皮膜2を形成した後、水溶性ポリアニリン5%溶液に浸漬して200℃5分間の加熱処理を行うことによって固体電解質層3の一部となる導電性層を形成した。この後、ピロールモノマー0.2mol/Lとブチルナフタレンスルホン酸0.05mol/Lと主溶媒である水を含む重合液にn−ブチルアルコールを加えて表面張力を60×10−3N/mに調整した固体電解質形成用の重合液を作製し、この重合液中で重合開始用電極をコンデンサ素子の表面に近接させ、重合電圧2Vで電解重合を行って固体電解質層3を形成した。その後、実施例1と同様の方法でカーボン層4と銀層5を形成し、カーボン層4と銀層5からなる陰極引き出し部を形成してから外装を施し、10個の固体電解コンデンサを完成させた。
【0040】
【表1】
Figure 2004288958
【0041】
(表1)から明らかなように、実施例1〜6と比較例1の比較から、(化1)に示される化合物および硫酸をドーパントとして用いて重合液の表面張力を70×10−3N/m以下とすることにより優れた容量特性を持つ固体電解コンデンサが得られることが分かる。また、実施例3と比較例2の比較から、優れた容量引き出し率は、(化1)に示される化合物および硫酸をドーパントとして用いた場合に特別に得られることが分かる。
【0042】
さらに、実施例4と実施例6の比較により、電解重合時に外部電極および弁作用金属にそれぞれ電圧印加を行うことにより、高い容量引き出し率を有し、高周波でのインピーダンス特性および漏れ電流特性にも優れた固体電解コンデンサが得られることが分かる。
【0043】
(実施例7)
硫酸の添加量を変えることにより、ナフタレンスルホン酸に対する硫酸の添加量をモル比率で100:1,50:1,10:1,5:1,4:1,2:1と変化させた以外は実施例4と同様に固体電解コンデンサ10個を作製した。
【0044】
この固体電解コンデンサの初期値および85℃85%定格電圧印加1000時間後の容量特性を図2に示す。
【0045】
(比較例3)
(化1)で示されるドーパントの代わりにブチルナフタレンスルホン酸を用い、硫酸の添加量を変えることにより、ブチルナフタレンスルホン酸に対する硫酸の添加量をモル比率で100:1,50:1,10:1,5:1,4:1,2:1と変化させた以外は実施例4と同様の方法で固体電解コンデンサ10個を作製した。
【0046】
この固体電解コンデンサの初期値および85℃85%定格電圧印加1000時間後の容量特性を図2に示す。
【0047】
図2から明らかなように、ナフタレンスルホン酸と硫酸のモル濃度比率が50:1よりも硫酸が多い場合においては優れた固体電解コンデンサの初期容量特性が得られる。しかし4:1よりも硫酸添加量が多い場合は、高温、高湿環境下において硫酸の脱ドープおよび脱ドープした硫酸による弁作用金属の腐食により容量が著しく低下する傾向が見られる。また、硫酸添加による容量引き出し率向上の効果は(化1)に示される化合物を用いた場合に特別に得られるものであり、比較例3に示されるように、ブチルナフタレンスルホン酸などのアルキル基を持つナフタレンスルホン酸を用いた場合は界面活性性が高すぎるため弁作用金属の粗面化したピットのエッジ部分に集中して重合物が形成されやすくなり、硫酸添加および表面張力を70×10−3N/m以下としても容量引き出し率向上の効果が得られないことが分かる。
【0048】
従って、優れた初期の容量引き出し率を持つ固体電解コンデンサを得るためには、(化1)で示される化合物に対して硫酸を50:1以上のモル濃度で添加した表面張力70×10−3N/m以下の重合液を用いることが必要であり、また高温、高湿環境下での劣化の少ない固体電解コンデンサを得るためには、重合液中の(化1)で示される化合物に対する硫酸のモル濃度比率を4:1以下に調整することが好ましい。
【0049】
(実施例8)
n−ブタノールの添加量を変えることにより、重合液の表面張力を40,50,55,60,65,70,73 ×10−3N/mと変化させた以外は実施例3と同様の方法で固体電解コンデンサ10個を作製した。
【0050】
この固体電解コンデンサの初期の容量特性を図3に示す。
【0051】
図3から明らかなように、重合液の表面張力を70×10−3N/m以下とすることによって優れた容量特性をもつ固体電解コンデンサが得られることが分かる。
【0052】
また、重合液の表面張力を70×10−3N/m以下とするために、有機溶剤として2−プロパノールの代わりにメチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、i−プロピルアルコール、n−ブチルアルコール、2−ブチルアルコール、3−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコール、アセトニトリル、アセトン、テトラヒドロフラン、エチレングリコール、γ−ブチルラクトンを添加する、または、アセチルグリコール系界面活性剤、シリコン系界面活性剤、ポリオキシアルキレングリコール系界面活性剤、フッ素系界面活性剤などのノニオン系界面活性剤を添加した場合も同様の効果が得られることを確認した。
【0053】
(実施例9)
実施例1に示した固体電解質形成用の重合液にパラニトロフェノールを0.001,0.005,0.01,0.05,0.1,0.2,0.3M添加することにより、導電性高分子層の一部にパラニトロフェノールが添加された以外は実施例4と同様の方法で固体電解コンデンサ10個を作製した。
【0054】
この固体電解コンデンサの初期値と高温無負荷(125℃ 500時間)試験後のESR特性を図4に示す。なお、ESR特性は100kHzで測定した。
【0055】
図4から明らかなように、パラニトロフェノール添加量が0.01〜0.2Mの固体電解コンデンサはESR特性が優れており、0.01M未満および0.2Mを超える場合にはESR特性が悪化する傾向が見られる。従って、パラニトロフェノールが高分子骨格の秩序性を高め、高温条件下でも安定な固体電解コンデンサを得るためには、パラニトロフェノール添加量を0.01〜0.2Mの範囲にするのが好ましい。
【0056】
また、添加剤としてパラニトロフェノールの代わりにパラシアノフェノール、パラヒドロキシ安息香酸、パラヒドロキシフェノールを添加しても同様の効果が得られることを確認した。
【0057】
(実施例10)
実施例1に示した電解重合の重合電圧を0.5,1,2,3,5Vにした以外は実施例1と同様の方法で固体電解コンデンサ10個を作製した。
【0058】
この固体電解コンデンサの初期値のESR特性を図5に示す。なお、ESR特性は100kHzで測定した。
【0059】
図5から明らかなように、重合電圧が1〜3Vの固体電解コンデンサはESR特性が優れており、1V未満では重合が速やかに進行せず、また3Vを超える場合には緻密な高分子が形成されずにESR特性が悪化する傾向が見られる。従って、重合電圧により反応を制御し、優れたESR特性を有する固体電解コンデンサを得るためには、重合電圧を1〜3Vの範囲にするのが好ましい。
【0060】
なお、実施の形態1では陽極として弁作用金属のアルミニウムを使用した固体電解コンデンサについてのみ述べたが、本発明はこれらに限定されるものではなく、外表面に酸化皮膜を有する弁作用金属であるタンタル、ニオブ、チタン等の他の物質でも同様の効果が得られるものである。
【0061】
【発明の効果】
以上のように本発明は、弁作用金属からなる陽極体の表面に誘電体酸化皮膜層、導電性高分子からなる固体電解質層、陰極層が順次積層形成された固体電解コンデンサを製造する際に、上記導電性高分子からなる固体電解質層を、水を主溶媒とし、重合性モノマーおよび(化1)で表されるナフタレンスルホン酸誘導体および硫酸を少なくとも含み、この(化1)で表されるナフタレンスルホン酸誘導体と硫酸のモル濃度比率を50:1〜4:1とし、かつ、表面張力が70×10−3N/m以下である重合液を用いて電解重合を行うことにより形成させるようにすることにより、容量引き出し率の優れた固体電解コンデンサを得ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による固体電解コンデンサの構成を示した断面図
【図2】同(化1)の硫酸のモル濃度比率と静電容量特性の関係を示した特性図
【図3】同重合液の表面張力と静電容量特性の関係を示した特性図
【図4】同重合液中へのパラニトロフェノールの添加量とESR特性の関係を示した特性図
【図5】同電解重合電圧による初期の静電容量特性の関係を示した特性図
【符号の説明】
1 アルミニウムエッチド箔
2 誘電体酸化皮膜
3 固体電解質層
4 カーボン層
5 銀層
6 外部電極

Claims (7)

  1. 弁作用金属からなる陽極体の表面に誘電体酸化皮膜層、導電性高分子からなる固体電解質層、陰極層が順次積層形成された固体電解コンデンサを製造する製造方法であって、上記導電性高分子からなる固体電解質層を、水を主溶媒とし、重合性モノマーおよび(化1)で表されるナフタレンスルホン酸誘導体および硫酸を少なくとも含み、この(化1)で表されるナフタレンスルホン酸誘導体と硫酸のモル濃度比率を50:1〜4:1とし、かつ、表面張力が70×10−3N/m以下である重合液を用いて電解重合を行うことにより形成させるようにした固体電解コンデンサの製造方法。
    Figure 2004288958
  2. 電解重合時に外部電極と弁作用金属からなる陽極体に夫々電圧印加を行うようにした請求項1に記載の固体電解コンデンサの製造方法。
  3. 導電性高分子からなる固体電解質層を形成するモノマーがピロール、チオフェン、フラン、アニリン、あるいはそれらの誘導体の少なくとも一つ以上から選ばれるものである請求項1に記載の固体電解コンデンサの製造方法。
  4. 有機溶剤またはノニオン系界面活性剤を添加することにより重合液の表面張力を70×10−3N/m以下にするようにした請求項1に記載の固体電解コンデンサの製造方法。
  5. 重合液にフェノール誘導体を添加した請求項1に記載の固体電解コンデンサの製造方法。
  6. フェノール誘導体がニトロフェノール、シアノフェノール、ヒドロキシ安息香酸、ヒドロキシフェノールの少なくとも一つ以上から選ばれ、かつ重合液中の濃度が0.01M〜0.2Mである請求項5に記載の固体電解コンデンサの製造方法。
  7. 電解重合時の電圧を1V〜3Vで行うようにした請求項1に記載の固体電解コンデンサの製造方法。
JP2003080280A 2003-02-19 2003-03-24 固体電解コンデンサの製造方法 Expired - Fee Related JP4063116B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003080280A JP4063116B2 (ja) 2003-03-24 2003-03-24 固体電解コンデンサの製造方法
TW093103959A TWI285385B (en) 2003-02-19 2004-02-18 Solid electrolytic capacitor and method for manufacturing same
PCT/JP2004/001905 WO2004075220A1 (ja) 2003-02-19 2004-02-19 固体電解コンデンサ及びその製造方法
US10/512,568 US7289313B2 (en) 2003-02-19 2004-02-19 Solid electrolytic capacitor and method for manufacturing same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003080280A JP4063116B2 (ja) 2003-03-24 2003-03-24 固体電解コンデンサの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004288958A true JP2004288958A (ja) 2004-10-14
JP4063116B2 JP4063116B2 (ja) 2008-03-19

Family

ID=33294183

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003080280A Expired - Fee Related JP4063116B2 (ja) 2003-02-19 2003-03-24 固体電解コンデンサの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4063116B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009001707A1 (ja) * 2007-06-26 2008-12-31 Tayca Corporation 導電性高分子合成用酸化剤兼ドーパント、そのアルコール溶液、導電性高分子および固体電解コンデンサ
JP2010037466A (ja) * 2008-08-06 2010-02-18 Japan Carlit Co Ltd:The 導電性高分子形成用電解重合液、導電性高分子、それを用いた固体電解コンデンサ及びその製造方法
WO2012118162A1 (ja) * 2011-03-01 2012-09-07 日本ケミコン株式会社 重合液、この重合液から得られた導電性ポリマーフィルム及び固体電解コンデンサ

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009001707A1 (ja) * 2007-06-26 2008-12-31 Tayca Corporation 導電性高分子合成用酸化剤兼ドーパント、そのアルコール溶液、導電性高分子および固体電解コンデンサ
US8324341B2 (en) 2007-06-26 2012-12-04 Tayca Corporation Agent serving as oxidant and dopant for conductive polymer production, an alcohol solution thereof, a conductive polymer synthesized by using the same, and a solid electrolytic capacitor using the conductive polymer as a solid electrolyte
CN101547956B (zh) * 2007-06-26 2015-10-21 帝化株式会社 导电性高分子合成用氧化剂兼掺杂剂、其醇溶液、导电性高分子以及固体电解电容器
JP2010037466A (ja) * 2008-08-06 2010-02-18 Japan Carlit Co Ltd:The 導電性高分子形成用電解重合液、導電性高分子、それを用いた固体電解コンデンサ及びその製造方法
WO2012118162A1 (ja) * 2011-03-01 2012-09-07 日本ケミコン株式会社 重合液、この重合液から得られた導電性ポリマーフィルム及び固体電解コンデンサ
JP6060893B2 (ja) * 2011-03-01 2017-01-18 日本ケミコン株式会社 重合液、この重合液から得られた導電性ポリマーフィルム及び固体電解コンデンサ
US9558891B2 (en) 2011-03-01 2017-01-31 Nippon Chemi-Con Corporation Polymerization solution, conductive polymer film obtained from the polymerization solution, and solid electrolytic capacitor
KR101848335B1 (ko) * 2011-03-01 2018-04-12 닛뽄 케미콘 가부시끼가이샤 중합액, 이 중합액으로부터 얻어진 도전성 폴리머 필름 및 고체 전해 콘덴서

Also Published As

Publication number Publication date
JP4063116B2 (ja) 2008-03-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2021036603A (ja) コンデンサアノードに使用するための鎖に結合した対イオンを有する導電性ポリマーと、鎖に結合していない対イオンを有する導電性ポリマーの混合物を含む分散液
JP5461110B2 (ja) 固体電解コンデンサおよびその製造方法
JP6384896B2 (ja) 固体電解コンデンサおよびその製造方法
JP2011253878A (ja) 固体電解コンデンサ
JP2012244077A (ja) 固体電解コンデンサの製造方法
EP3826041A1 (en) Solid electrolytic capacitor
WO2004075220A1 (ja) 固体電解コンデンサ及びその製造方法
JP4019968B2 (ja) 固体電解コンデンサ及びその製造方法
WO2016002175A1 (ja) 電解コンデンサの製造方法
JP4063116B2 (ja) 固体電解コンデンサの製造方法
JP2011228636A (ja) 固体電解コンデンサ及びその製造方法
JP4803750B2 (ja) 固体電解コンデンサおよびその製造方法
JP2008288342A (ja) 電解コンデンサ用電解質の形成方法
JP6433024B2 (ja) 固体電解コンデンサおよびその製造方法
US20040156150A1 (en) Solid electrolytic capacitor
JP2005011925A (ja) 固体電解コンデンサ及びその製造方法
JPH0677093A (ja) 固体電解コンデンサおよびその製造方法
JP4442285B2 (ja) 固体電解コンデンサの製造方法
JP2000297142A (ja) 固体電解質形成用重合液と製造方法、およびこれらを用いた固体電解コンデンサの製造方法
JP4442361B2 (ja) 固体電解コンデンサの製造方法
JP2017027992A (ja) 固体電解コンデンサおよびその製造方法
JP2007048947A (ja) 固体電解コンデンサ及びその製造方法
JP5015382B2 (ja) 固体電解コンデンサの製造方法
JP4314938B2 (ja) 固体電解コンデンサの製造方法
JP4637700B2 (ja) 固体電解コンデンサおよびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050725

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050816

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071211

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071224

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4063116

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110111

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110111

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120111

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130111

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130111

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140111

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees