JP2004287072A - 画像形成用トナー、画像形成方法、現像剤、及びトナー容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の画像形成用トナーは、少なくとも着色剤と、結着樹脂と、離型剤とを含有する画像形成用トナーであり、前記着色剤として、白色もしくは無色の無機微粒子の表面にメカノケミカル反応によって顔料を埋設もしくは固着させたものを使用する。
【選択図】 なし
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真法、静電記録法、静電印刷法などに適用される画像形成用トナーに関し、詳しくは着色剤に表面に顔料を埋設もしくは固着させた無機微粒子を用いた画像形成用トナーに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の電子写真法は主として白黒からなる像を得るためのもので、一般には光導電性物質を利用し、種々の手段により光導電性支持体上に電気的潜像を形成し、次いで該潜像をトナーで現像し可視像を得るか、または必要に応じて紙などに粉像を転写した後加熱・加圧或は溶剤蒸気などにより定着して可視像を得るものである。具体的には、例えば米国特許第227691号公報、特公昭42−23910号公報及び特公昭43−24748号公報等に開示されている種々の方法がある。
【0003】
ところが近年、電子写真方式を用いたハードコピーの技術は、白黒からフルカラーへの展開が急速になされつつあり、フルカラーの市場は急激に拡大している。カラーの多色像を得るためのフルカラー電子写真方法は、米国特許第2962374号の明細書等に記載されているように、少なくとも画像をブルー・グリーン・レッドの3色の色信号に分解して露光し、上記の工程を少なくともイエロー・マゼンタ・シアン等のプロセスカラートナーを用いて複数回繰り返して現像し、トナー像を重ね合わせてカラーの多色像を得るものである。
【0004】
即ち、フルカラー電子写真法によるカラー画像形成は一般に3原色であるイエロー、マゼンタ、シアンの3色のカラートナー又はそれに黒色を加えた4色を用いて全ての色の再現を行なうものである。その一般的な方法は、まず原稿からの光をトナーの色と補色の関係にある色分解光透過フィルターを通して光導電層上に静電潜像を形成する。次いで現像、転写工程を経てトナーは支持体に保持される。次いで前述の工程を順次複数回行ない、レジストレーションを合わせつつ、同一支持体上にトナーは重ね合わせられ、ただ1回のみの定着によって最終のフルカラー画像が得られる。
【0005】
このような、複数回の現像を行い、同一支持体上に色の異なる数種のトナー像の重ね合わせを必要とするフルカラー電子写真法においては、カラートナーが持つべき定着特性は極めて重要な要素である。即ち、定着したカラートナーは、トナー粒子による乱反射をできる限り抑え、適度の光沢性やつやが必要であり、また、トナー層の下層にある異なる色調のトナー層を妨げない透明性を有し、色再現性の広いカラートナーでなければならない。
【0006】
ここで、一般にカラートナーは、結着樹脂と着色剤又は必要に応じて帯電制御剤等の他の材料を溶融混練し、更に粉砕したものを所定の粒度に分級することにより製造されている。また、それらのカラートナーの着色剤としては、耐光性や安全性等の観点から染料系の着色剤と比較して優れている有機顔料系の着色剤が一般的に使用されている。
【0007】
しかしながら、有機顔料系の着色剤は、顔料製造時の乾燥工程において、有機顔料の一次粒子が集まった凝集体を形成しているため、通常のカラートナーの製造方法である結着樹脂と着色剤又は必要に応じて帯電制御剤等の他の材料を溶融混練する方法では、この着色剤の強い凝集状態を解くことができないため、着色剤が結着樹脂中に均一に分散しがたく、さらに、トナー中に顔料の一次粒子が凝集体のままで存在する。そのため、フルカラートナーにおける最も重要な特性の一つである透明性が大きく悪化し、色再現性やOHPフィルムにおける光透過性が大きく低下する。さらに、十分な着色度が得られない。特にこの傾向は、小粒径のカラートナーにおいて顕著である。
【0008】
一方、無機微粒子を着色したものを着色剤として含有するトナーが知られており、特に無機微粒子にシリカを使用したものが知られている。例えば、米国特許第4,566,908号には、10μm以下の粒径を有する微細シリカ粉末のコアとアミノシランカップリング剤によってシリカコアの表面へ化学結合したモノ−又はポリアゾ染料のコーティングを含むシリカコアを有する電子写真トナーに用いるのに適したアゾ顔料が開示されている。これらの着色シリカ粒子の製造法は該特許の第8〜第18欄に詳述されている。
【0009】
さらに、米国特許第4,576,888号明細書(特許文献1)には、微細シリカ粉末コアとアミノシランカップリング剤によってシリカコア表面へ化学結合したモノ−又はポリアゾ染料のコーティングとを含む、シリカコアを有するアゾ顔料を着色成分として含む電子写真トナーが開示されている。
【0010】
さらに、R.Ledger及びE.Stellwagen〔“種々のスペーサー基によってシリカ結合したReactive Blue2の製造及び分析(Preparation and Analysis of Reactive Blue2 Bonded to Silica Via Variable Spacer Groups)”,Journal of Chromatography,vol.299,175〜183頁(1984)〕(非特許文献1)には種々のスペーサー基によってシリカ粒子へReactive Blue 2染料を共有結合させることによる着色シリカ粒子の製造法が記載されている。
【0011】
さらに、非特許文献1を前提として米国特許第4,592,989号明細書(特許文献2)には樹脂粒子、顔料粒子、及びイオノフォリック(ionphoric)重合体に結合した双極性分子又は塩の錯体を含むトナーが開示されている。尚、該イオノフォリック(ionophoric)重合体はスチレン/エチレンオキシドジブロック重合体のようなポリエーテルジブロック共重合体であることが好ましい。
【0012】
更に、特許文献2を前提として米国特許第4,877,451号明細書(特許文献3)には水と溶剤とその表面にシランカップリング剤によって染料が共有結合している親水性シリカ粒子を含む複数の着色粒子とを含むインクジェットインクが開示されている。さらに、特許文献3の背景については米国特許第2,876,119号明細書、第2,993,809号明細書、第3,939,087号明細書、第4,179,537号明細書及び第4,204,871号明細書に記載されている。
【0013】
しかしながら、本発明者らの研究によれば、これらの特許文献、非特許文献に開示されている親水性着色シリカ粒子は、ポリエステル樹脂、スチレン−ブタジエン樹脂、スチレン−アクリレート及びスチレン−メタクリレート樹脂などのような典型的なトナー樹脂中には分散が悪く、不可逆的に凝集する傾向がある。これに対し、ポリビニルピロリジノン又はポリビニルアルコールのような親水性樹脂中には良く分散する。しかし、ポリビニルピロリジノン又はポリビニルアルコールのような樹脂は親水性でありかつその摩擦帯電性が包囲相対湿度の変化と共に顕著に変化する可能性があるので、通常はトナー樹脂として選ばれない。
【0014】
しかも、これらの樹脂はかなりの水素結合を示すこともあり、メルトフロー特性に悪影響を与える可能性がある。さらにポリビニルピロリジノンなどのような親水性樹脂は一般にトナー樹脂として通常所望される物理的及びレオロジー的性質を示さない。又押出し及び摩砕のような通常の処理方法でトナーにするのが困難なことがある。従って、前述した組成物及び製造法はそれぞれの所期の目的には適しているが、多種の色に使用できる電子写真トナーには不十分なものであり、多種の色に使用できる電子写真トナーに対する要望は依然として存在している。
【0015】
また、電子写真トナーとして適当な着色粒子の簡単かつ経済的な製造法に対する要望もある。また、着色粒子の粒径及び粒径分布を充分に制御することができるトナー組成物が要望されている。また、高度の透明性を有する着色トナー組成物が、それによってカラー品質を増強しかつ単一基体へ原色画像を、各逐次画像をその前の画像の上へ適用するように、逐次適用することによって高品質の総カラー画像の形成を可能にするので要望されている。また、トナー樹脂中に一様に分散された着色シリカ粒子を含む着色トナー組成物も要望されている。また、シリカ粒子が電荷制御剤として機能するシリカ粒子着色剤を含む着色トナー組成物も要望されている。2色以上の異なる色のシリカ粒子の混合物を含み、それによって所望の色のトナーを与える着色トナー組成物に対する要望も存在する。また、凝集が最小又は皆無の状態でシリカ粒子が樹脂中によく分散され、それによって増強されたトナー透明性及びカラー品質が得られる比較的小粒径のシリカ粒子着色剤を有するトナー組成物も要望されている。
【0016】
【特許文献1】
米国特許第4,576,888号明細書
【特許文献2】
米国特許第4,592,989号明細書
【特許文献3】
米国特許第4,877,451号明細書
【非特許文献1】
R.Ledger及びE.Stellwagen〔“種々のスペーサー基によってシリカ結合したReactive Blue2の製造及び分析(Preparation and Analysis of Reactive Blue2 Bonded to Silica Via Variable Spacer Groups)”,Journal of Chromatography,vol.299,175〜183頁(1984)〕
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記従来の問題に鑑み、主としてトナー中に顔料の一次粒子が凝集体のままで存在することがなく、透明性に優れ、色再現性やOHPフィルムにおける光透過性が低下することがなく、十分な着色度が得られる電子写真トナーを提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、前記課題を解決するために鋭意検討した結果、白色もしくは無色の無機微粒子の表面にメカノケミカル反応によって顔料を埋設もしくは固着させたものを画像形成用トナーの着色剤として使用することによって前記課題を解決できることを見出し、本発明に到達した。本発明によれば、以下に示す発明が提供される。
〔1〕少なくとも着色剤と、結着樹脂と、離型剤とを含有する画像形成用トナーにおいて、前記着色剤として、白色もしくは無色の無機微粒子の表面にメカノケミカル反応によって顔料を埋設もしくは固着させたものを使用することを特徴とする画像形成用トナー。
〔2〕該無機微粒子の平均粒径が10〜1000nmであることを特徴とする前記〔1〕に記載の画像形成用トナー。
〔3〕該無機微粒子がシリカであることを特徴とする前記〔1〕又は〔2〕に記載の画像形成用トナー。
〔4〕該メカノケミカル反応によって顔料を埋設もしくは固着させることが、衝撃式打撃手段による表面改質方法であることを特徴とする前記〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の画像形成用トナー。
〔5〕該結着樹脂がTHF不溶解成分を含有せず、かつGPCによる重量平均分子量が10000〜90000であることを特徴とする前記〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載の画像形成用トナー。
〔6〕該結着樹脂がポリエステル樹脂又は/及びポリオール樹脂であることを特徴とする前記〔1〕〜〔5〕のいずれかに記載の画像形成用トナー
〔7〕該離型剤として、少なくともカルナウバワックス、モンタンワックス、酸化ライスワックス、合成エステルワックスのうちの1種を用いることを特徴とする前記〔1〕〜〔6〕のいずれかに記載の画像形成用トナー。
〔8〕帯電制御剤を含有することを特徴とする前記〔1〕〜〔7〕のいずれかに記載の画像形成用トナー。
〔9〕重量平均粒径が2.5〜8.0μmのトナー粒子からなることを特徴とする前記〔1〕〜〔8〕のいずれかに記載の画像形成用トナー。
〔10〕静電荷像保持体表面に形成したトナー像を転写媒体に転写した後、該トナー像を有端もしくは無端ベルト、又は回転円筒と接触させながらトナー像を定着する画像形成方法において、前記〔1〕〜〔9〕に記載の画像形成用トナーを用いることを特徴とする画像形成方法。
〔11〕前記〔1〕〜〔9〕のいずれかに記載の画像形成用トナーとキャリアよりなる現像剤。
〔12〕前記〔1〕〜〔9〕のいずれかに記載の画像形成用トナーが充填されたトナー容器。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に本発明をさらに詳細に説明する。
発明の画像形成用トナー(以下、単に本発明のトナーともいう。)は、少なくとも着色剤、結着樹脂、及び離型剤を含有し、該着色剤は、白色もしくは無色の無機微粒子の表面にメカノケミカル反応によって顔料を埋設もしくは固着させたものである。本発明においては、このように顔料を表面に埋設もしくは固着させて着色した無機微粒子をトナーの着色剤として使用することにより実質的に顔料を均一に分散させることが可能となり、顔料の凝集による着色剤の分散の悪さに起因する最終的に得られる画像の透明性の悪化を防ぐことができる。
【0020】
該結着樹脂は、THF不溶解成分を含有せず、かつGPCによる重量平均分子量が10000〜90000であることが好ましく、10000〜50000がより好ましい。結着樹脂が、THF不溶解成分を実質的に含有せず、GPCによる重量平均分子量が10000〜90000の場合、適度な光沢を有するカラートナーを得ることができる。該重量平均分子量が10000未満では十分なオフセット防止効果が得られない。一方、重量平均分子量が90000を超える場合は、トナーの溶融粘度が高くなり、トナー層が均一にならず、色の鮮鋭性が悪化する。
【0021】
本発明のトナーが含有する該結着樹脂としては、特に制限はないが、例えば、ポリエステル、ポリスチレン、ポリ−p−クロルスチレン、ポリビニルトルエンの如きスチレン及びその置換体の単重合体;スチレン−p−クロルスチレン共重合体、スチレン−ビニルトルエン共重合体、スチレン−ビニルナフタリン共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体、スチレン−α−クロルメタクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ビニルメチルエーテル共重合体、スチレン−ビニルエチルエーテル共重合体、スチレン−ビニルメチルケトンなどが挙げられる。本発明においては、これらの中でも前記の分子量範囲を満たすことが多いポリエステル樹脂又は/及びポリオール樹脂が好ましい。
【0022】
本発明のトナーは、白色もしくは無色の無機微粒子の表面にメカノケミカル反応によって顔料を埋設もしくは固着させた着色剤を含有する。本発明においては、無機微粒子の粒径を制御することにより、着色剤の一次粒子の粒径を制御することができる。従って、顔料単体を着色剤として用いた場合と比較して着色剤の粒径制御が容易となり、トナーの着色剤処方への自由度を増大させることができる。該無機微粒子としては、シリカ、二酸化チタン、アルミナ、酸化亜鉛、チタン酸ストロンチウム、チタン酸カルシウム等が挙げらる。これらの無機微粒子の平均粒径としては、10〜1000nmのものが好ましく用いられ、10〜800nmのものがより好ましく用いられ、10〜400nmのものが更に好ましく用いられる。無機微粒子の粒径は小さいほど着色剤の分散を良くすることができ、無機微粒子の平均粒径を1000nm以下とすることにより着色剤の分散を最適化することができる。平均粒径が1000nmよりも大きい無機微粒子を使用した場合、最終的に得られる画像の透明性が悪化してしまう。また、平均粒径が10nm以下の無機微粒子は粒径が小さすぎるために粒子の作成が難しく、結果として工業的に不利益である。
【0023】
本発明においては、白色もしくは無色の無機微粒子が用いられる。有色の無機微粒子を用いると、無機微粒子の色が顔料の発色に影響を与え、意図する発色を得られにくくなる。
【0024】
前記無機微粒子の中でも、本発明においてはシリカを用いることが好ましい。シリカは非常に高い絶縁性を有するので、トナーに優れた帯電性を付与することができる。本発明においてシリカを用いる場合、表面処理を施すことが好ましい。シリカはそれ自身の帯電付加能力が高いため、特に小粒径のトナーではトナーの比表面積が大きいために摺擦による過剰帯電を生じやすいが、表面処理を施すと、メカノケミカル反応を用いた表面変質の効果がより大きいものとなり、トナーの過剰帯電を抑え適度な帯電に容易に制御できるようになる。
【0025】
本発明で用いられる上記シリカとしてはAEROSIL(アエロジル)50、AEROSIL90G、AEROSIL130、AEROSIL200、AEROSIL300、AEROSIL380、AEROSILTT600、AEROSILMOX170、AEROSILMOX80およびAEROSILCOK84(以上、日本アエロジル社製)、Ca−O−SiLL−90、Ca−O−SiLLM−130、Ca−O−SiLLM−150、Ca−O−SiLM−5、Ca−O−SiLPTG、Ca−O−SiLMS−55、Ca−O−SiLH−5、Ca−O−SiLHS−5およびCa−O−SiLEH−5(以上、CABOT(キャボット社製)、Wacker(ワッカー)HDK、WACKERN20、WACKERU15、WACKERN20E、WACKERT30、WACKERT40(以上、WACKER−CHEMIEGMBH(ワッカー−ケミージーエムビーエッチ)社製)、D−CFineSilica(ディシーファインシリカ)(ダウコーニング社製)、およびFransol(フランゾル)(Fransil(フランジル)社製)アドマファインSO−E2、アドマファインSO−E3、アドマファインSO−C2、アドマファインSO−C3、アドマファインSO−C5(以上アドマテックス社製)等の気相法シリカ、カープレックス#67、カープレックス#80、カープレックス#100、カープレックス#1120、FPS−1、FPS−3、FPS−4(以上シオノギ製薬社製)、シーホスター(日本触媒社製)等の湿式法シリカ等が挙げられる。
【0026】
本発明で用いられる前記二酸化チタンとしては、KA−10、KA−15、KA−20、KA−30、KA−35、KA−80、KA−90、STT−30、KR−310、KR−380、KR−460、KR−480、KR−270およびKV−300(以上チタン工業社製)、MT−150A、MT−600B、MT−100S、MT−500B、JR−602SおよびJR−600A(以上テイカ社製)、P25(日本アエロジル社製)が挙げられる。
【0027】
本発明で用いられる前記アルミナとしてはAluminiumOxide(アルミニウムオキサイド)C(日本アエロジル社製)アドマファインAO−500、アドマファインAO−502、アドマファインAO−509、アドマファインAO−800、アドマファインAO−802、アドマファインAO−809(以上アドマテックス社製)が挙げられる。
【0028】
本発明で用いられる前記酸化亜鉛としてはZINCOXSUPER、ZINCOXSUPER−10、ZINCOXSUPER−20R、ZINCOXSUPER−30、23−K、23−K(A)、23−K(C)(以上白水化学工業社製)等が挙げられる。
【0029】
本発明に使用される顔料としては、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック各色のトナーを得ることが可能な公知のものが使用できる。例えば、黄色顔料としては、カドミウムイエロー、ミネラルファストイエロー、ニッケルチタンイエロー、ネーブルスイエロー、ナフトールイエローS、ハンザイエローG、ハンザイエロー10G、ベンジジンイエローGR、キノリンイエローレーキ、パーマネントイエローNCG、タートラジンレーキ、ジスアゾイエローなどが挙げられるがこれに限定されるものではない。
【0030】
橙色顔料としては、モリブデンオレンジ、パーマネントオレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、インダンスレンブリリアントオレンジRK、ベンジジンオレンジG、インダンスレンブリリアントオレンジGKなどが挙げられるがこれに限定されるものではない。
【0031】
赤色顔料としては、ベンガラ、カドミウムレッド、パーマネントレッド4R、リソールレッド、ピラゾロンレッド、ウォッチングレッドカルシウム塩、レーキレッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリリアントカーミン3B、キナクリドン、カーミンなどが挙げられるがこれに限定されるものではない。
【0032】
紫色顔料としては、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキなどが挙げられるがこれに限定されるものではない。
【0033】
青色顔料としては、コバルトブルー、アルカリブルー、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー部分塩素化物、ファーストスカイブルー、インダンスレンブルーBCなどが挙げられるがこれに限定されるものではない。
【0034】
緑色顔料としては、クロムグリーン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、マラカイトグリーンレーキ、などが挙げられるがこれに限定されるものではない。
【0035】
黒色顔料としては、カーボンブラック、オイルファーネスブラック、チャンネルブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、アニリンブラック等のアジン系色素、金属塩アゾ色素、金属酸化物、複合金属酸化物などが挙げられるがこれに限定されるものではない。
これら各色の顔料においては、前記のものの中から1種または2種以上を使用することができる。
【0036】
本発明においては、前記無機微粒子の表面にメカノケミカル反応によって顔料を埋設もしくは固着させたものを着色剤として使用する。顔料の埋設もしくは固着をメカノケミカル反応を用いて行うことにより、顔料と無機微粒子の接着を静電付着や物理吸着と比べて強固なものとすることができる。また、顔料の固着に接着剤等のバインダ的な効果のある物質を用いた場合、バインダ的な効果のある物質をトナー中に含有させてしまうことに起因する副作用が発生することがあるが、メカノケミカル反応を用いて顔料を埋設もしくは固着させた場合には、このような問題を未然に防ぐことができる。
【0037】
本発明においては、上記メカノケミカル反応によって顔料を埋設もしくは固着させることが、衝撃式打撃手段による表面改質方法であることが好ましい。衝撃式打撃手段による表面改質方法によれば、無機微粒子の表面に顔料を埋設もしくは固着させることによって、顔料を無機微粒子表面に極めて短時間(数秒〜数分間)のうちに均一で安定した強固な埋設もしくは固着をさせることができる。但し、本発明はメカノケミカル反応によって顔料を埋設もしくは固着させることを、衝撃式打撃手段による表面改質方法に限定するものではない。
【0038】
例えば、本発明におけるメカノケミカル反応によって顔料を埋設もしくは固着させるための手段としては、例えば、衝撃式打撃手段(例えば、奈良機械社製ハイブリダイゼーションシステム)があり、それ以外にも、ボールミル、ヘンシェルミキサー、ワーリングブレンダー、ホモジナイザー、V型混合機、オングミル(ホソカワミクロン社製)、ペイントコンディショナー(レッド・デビル社製)等が挙げられる。
【0039】
衝撃式打撃手段としては高速気流中衝撃法(例えば特開昭62−83029号公報)が有用である。高速気流中衝撃法は、衝撃室内に、ハンマー型またはブレード型の衝撃ピンを周設した回転盤を配置すると共に、該衝撃ピンの最外周軌道面に沿い、かつそれに対して一定の空間を置いて衝突リングを配置し、前記衝撃ピンの回転によって発生した気流を、前記衝突リングの一部から前記回転盤の中心部付近に開口する循環回路を介して前記衝撃室に誘導・循環させ、該気流と共に前記無機微粒子と前記顔料とから構成される粉体粒子群の全量を、繰り返し前記衝撃室と前記循環回路とを通過させ、前記衝撃ピンによる機械的打撃、及び前記衝突リングへの衝突による衝撃式打撃作用により、前記無機微粒子の表面に前記顔料を付着させながら、または付着させた後、該顔料を埋設または固着させることによって固体粒子の表面改質を行なう方法である。この方法により、顔料が無機微粒子の全表面に均一に、しかも強固に固定化され、安定した特性を有する着色剤を、極めて短時間(数十秒から数分間)で、効率よく生産することができる。また場合によっては、上記顔料の配合割合を減らして、上記無機微粒子の表面に疎らに固定化することができる。このように、無機微粒子の表面に顔料を埋設または固着させる場合は、無機微粒子よりも顔料の方が硬度が大きい場合である。尚、無機微粒子の硬度の方が大きく、例えば顔料のガラス転移温度が100℃前後と低い場合は、該顔料は上記衝撃室内で上記衝撃式打撃作用を受けることによって無機微粒子の表面に強固に固着され、さらに継続して衝撃式打撃作用による(熱)エネルギーを受けることにより、該顔料は衝撃式打撃作用を受けた瞬時のみ軟化・溶融して、一個の無機微粒子の表面に固着された隣合う該顔料の全部あるいは一部が互いに融着して、該無機微粒子の表面に膜状に固定化される。
【0040】
本発明のトナーは、前述したように離型剤を含有する。該離型剤としては、公知のものが全て使用できる。例えば、パラフィンワックス及びその誘導体、マイクロクリスタリンワックス及びその誘導体、フィッシャートロプシュワックス及びその誘導体、ポリオレフィンワックス及びその誘導体、カルナバワックス及びその誘導体が挙げられる。誘導体は、酸化物、ビニル系モノマーとのブロック共重合体、ビニル系モノマーのグラフト変性物を含む。また、アルコール、脂肪酸、酸アミド、エステル、ケトン、硬化ヒマシ油及びその誘導体、植物系ワックス、動物性ワックス、鉱物系ワックス、ペトロラクタムも利用できる。
【0041】
本発明においては、離型剤として特にエステル系ワックス、カルナウバワックス、モンタンワックス及び酸化ライスワックスを単独又は組み合わせて使用することが好ましい。エステル系ワックスについては、特に分岐構造を有するものが離型効果が高く良い。カルナウバワックスとしては、微結晶のものが良く、酸価が5以下であり、トナーバインダー中に分散した時の粒子径が1μm以下の粒径であるものが好ましい。モンタンワックスについては、一般に鉱物より精製されたモンタン系ワックスを指し、カルナウバワックス同様、微結晶であり、酸価が5〜14であることが好ましい。酸化ライスワックスは、米ぬかワックスを空気酸化したものであり、その酸価は10〜30が好ましい。各ワックスの酸価が各々の範囲未満の場合、低温定着温度が上昇し低温定着化が不十分となる。逆に酸価が各々の範囲を超えた場合、コールドオフセット温度が上昇し低温定着化が不十分となる。ワックスの添加量としてはバインダー樹脂100重量部に対して1〜15重量部、好ましくは3〜10重量部の範囲で用いられる。1重量部未満では、その離型効果が薄く所望の効果が得られにくい。又15重量部を超えた場合はキャリアへのスペントが顕著になる等の問題が生じる。
【0042】
本発明のトナーにおいては、帯電制御剤をトナーに含有させることにより更にトナーの帯電性を制御することができる。
トナーを負荷電性に制御する帯電制御剤としては、例えば有機金属錯体、キレート化合物が有効であり、モノアゾ金属錯体、アセチルアセトン金属錯体、芳香族ハイドロキシカルボン酸系金属錯体、芳香族ダイカルボン酸系金属錯体が挙げられる。他には、芳香族ハイドロキシカルボン酸、芳香族モノ及びポリカルボン酸及びその金属塩、その無水物、そのエステル類、ビスフェノールの如きフェノール誘導体類が挙げられる。
【0043】
トナーを正荷電性に制御する帯電制御剤としては、ニグロシン及び脂肪酸金属塩による変性物;トリブチルベンジルアンモニウム−1−ヒドロキシ−4−ナフトスルフォン酸塩、テトラブチルアンモニウムテトラフルオロボレートの如き四級アンモニウム塩、及びこれらの類似体であるホスホニウム塩の如きオニウム塩及びこれらのレーキ顔料、トリフェニルメタン染料及びこれらのレーキ顔料(レーキ化剤としては、燐タングステン酸、燐モリブデン酸、燐タングステンモリブデン酸、タンニン酸、ラウリン酸、没食子酸、フェリシアン化物、フェロシアン化物)。
【0044】
これらの帯電制御剤の個数平均粒径は、好ましくは4μm以下、より好ましくは3μm以下である。
【0045】
これらの帯電制御剤をトナー粒子中に内添する場合には、トナー粒子は、結着樹脂100質量部に対して好ましくは、0.1〜20質量部、より好ましくは、0.2〜10質量部含有することが良い。
【0046】
本発明のトナーを構成するトナー粒子の粒径は、特に限定的でないが、細線再現性等に優れた高画質を得るためには、重量平均粒径が2.5〜8.0μmであることが好ましい。
該重量平均粒径の測定は、種々の方法によって測定可能であるが、本発明では米国コールター・エレクトロニクス社製のコールターカウンターTAIIを用いて、次のように測定する。
【0047】
まず、電解水溶液100〜150ml中に分散剤として界面活性剤(好ましくはアルキルベンゼンスルフォン酸塩)を0.1〜5ml加える。ここで、電解液とは1級塩化ナトリウムを用いて約1%NaCl水溶液を調製したもので、例えばISOTON−II(コールター社製)が使用できる。
ここで、更に測定試料を2〜20mg加える。試料を懸濁した電解液は、超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行ない、前記測定装置により、アパーチャーとして100μmアパーチャーを用いて、トナー粒子又はトナーの体積、個数を測定して、体積分布と個数分布を算出する。得られた分布から、トナーの重量平均粒径を求めることができる。
【0048】
チャンネルとしては、2.00〜2.52μm未満;2.52〜3.17μm未満;3.17〜4.00μm未満;4.00〜5.04μm未満;5.04〜6.35μm未満;6.35〜8.00μm未満;8.00〜10.08μm未満;10.08〜12.70μm未満;12.70〜16.00μm未満;16.00〜20.20μm未満;20.20〜25.40μm未満;25.40〜32.00μm未満;32.00〜40.30μm未満の13チャンネルを使用し、粒径2.00μm以上乃至40.30μm未満の粒子を対象とする。
【0049】
本発明のトナーは更に磁性材料を含有させ、磁性トナーとしても使用し得る。磁性材料としては、マグネタイト、γ−酸化鉄、フェライト鉄、過剰型フェライトの如き酸化鉄;鉄、コバルト、ニッケルの如き磁性金属;酸化鉄又は磁性金属と、コバルト、スズ、チタン、銅、鉛、亜鉛、マグネシウム、マンガン、アルミニウム、珪素の如き金属との複合金属酸化物合金又は、混合物が挙げられる。
【0050】
これら磁性粒子の平均粒径は、0.05〜1.0μmの範囲内であることが好ましく、より好ましくは0.1〜0.6μmの範囲内、さらに好ましくは、0.1〜0.4μmの範囲内である。
【0051】
これらの磁性粒子は、窒素吸着法によるBET比表面積が好ましくは1〜20m2/gの範囲内、特に2.5〜12m2/gの範囲内であることが良く、更にモース硬度が5〜7の範囲内であることが良い。磁性粒子の形状としては、8面体、6面体、球形、針状、鱗片状があるが、8面体、6面体、球形の異方性の少ないものが好ましい。
【0052】
本発明のトナーを磁性トナーとして用いる場合、磁性材料を含有する磁性トナー粒子は、結着樹脂100質量部に対し10〜150質量部、好ましくは20〜120質量部磁性材料を含有することが良い。
【0053】
本発明のトナーには、実質的な悪影響を与えない範囲内で添加剤を少量用いることができる。この添加剤としては、例えばテフロン粉末、ステアリン酸亜鉛粉末、ポリフッ化ビニリデン粉末の如き滑剤粉末;酸化セリウム粉末、炭化硅素粉末、チタン酸ストロンチウム粉末の如き研磨剤;例えば酸化チタン粉末、酸化アルミニウム粉末の如き流動性付与剤又はケーキング防止剤;例えばカーボンブラック粉末、酸化亜鉛粉末、酸化スズ粉末の如き導電性付与剤;及び逆極性の有機微粒子又は無機微粒子が挙げられる。
【0054】
本発明にて製造されるトナーは、必要に応じて、一般に広く使用されているトナー用の外添剤、例えばコロイダルシリカのような流動化剤、酸化チタン、酸化アルミニウム等の金属酸化物や、炭化ケイ素等の研磨剤、脂肪酸金属塩などの滑剤等を含有させてもよい。外添剤はトナーに対して0.1〜2重量%使用されるのが好ましい。0.1重量%未満では、トナー凝集を改善する効果が乏しくなり、2重量%を超える場合は、細線間のトナー飛び散り、機内の汚染、感光体の傷や摩耗等の問題が生じやすい傾向がある。
【0055】
本発明のトナーの製造法は従来公知の方法が適用できる。
トナー構成材料を混練する装置としては、バッチ式の2本ロール、バンバリーミキサーや連続式の2軸押出し機、例えば神戸製鋼所社製KTK型2軸押出し機、東芝機械社製TEM型2軸押出し機、KCK社製2軸押出し機、池貝鉄工社製PCM型2軸押出し機、栗本鉄工所社製KEX型2軸押出し機や、連続式の1軸混練機、例えばブッス社製コ・ニーダ等が好適に用いられる。
混練の前には、構成材料をヘンシェルミキサーなどで混合しておくことが好ましい。また、着色剤の分散性を均一にするために、あらかじめ少量の樹脂と着色剤とを混練するなどした加工着色剤を使用することも可能である。
【0056】
得られた溶融混練物は冷却した後粉砕されるが、粉砕は、例えば、ハンマーミルやロートプレックス等を用いて粗粉砕し、更にジェット気流を用いた微粉砕機や機械式の微粉砕機などを使用することができる。得られたトナーの粒度分布によっては、風力式分級機等により、所望の粒度分布に調整される。トナーの重量平均粒径は4〜10μmであることが好ましく、これより小さい粒径の場合は現像時に地汚れの原因となったり、流動性を悪化させトナー補給やクリーニング性を阻害する場合がある。また、現像ローラーや現像剤塗布ブレードなどへのトナーの融着を起こす場合がある。逆にこれより大きい場合には、現像中のチリや現像性の悪化などが問題となる場合がある。
【0057】
このようにして得られたトナー(母体トナー)は、必要に応じ外添剤の添加が行われるが、母体トナーと外添剤とをミキサー類を用いて混合・攪拌することにより外添剤が解砕されながらトナー粒子表面に被覆される。
【0058】
本発明のトナーを現像剤として用いる場合には、一成分現像剤あるいは二成分現像剤のいずれで用いることが可能である。二成分現像剤として用いる場合、トナーとキャリアとの混合割合は、一般にキャリア100重量部に対しトナー0.5〜6.0重量部程度が適当である。乾式二成分現像剤として使用する場合、キャリア並びに本発明のトナーの使用量としては、トナー粒子がキャリア粒子のキャリア表面に付着して、その表面積の30〜90%を占める程度に両粒子を混合するのが好ましい。トナーとキャリアをブレンドすることで作成される二成分現像剤ではトナーに少なくとも着色剤、結着樹脂、及び離型剤を含有する画像形成用トナーにおいて、白色もしくは無色の無機微粒子の表面にメカノケミカル反応によって顔料を埋設もしくは固着させたものを着色剤として用いた画像形成用トナーを使用することによって本発明が目的とする課題を解決できる。
【0059】
本発明において現像剤を構成するキャリアの核体粒子としては、従来より公知のものでよく例えば鉄、コバルト、ニッケル等の強磁性金属;マグネタイト、ヘマタイト、フェライトなどの合金や化合物;前記強磁性体微粒子と樹脂との複合体等が挙げられる。次に、二成分現像剤のトナーとして用いる場合のキャリアについて、詳しく説明する。
【0060】
本発明を二成分現像剤のトナーとして用いる場合に使用し得るキャリアとしては、公知のものがすべて使用可能であり、例えば鉄粉、フェライト粉、ニッケル粉のごとき磁性を有する粉体、ガラスビーズ等及びこれらの表面を樹脂などで処理した物などが挙げられる。
【0061】
本発明におけるキャリアにコーティングし得る樹脂粉末としては、スチレン−アクリル共重合体、シリコーン樹脂、マレイン酸樹脂、フッ素系樹脂、ポリエステル樹脂エポキシ樹脂等がある。スチレン−アクリル共重合体の場合は、30〜90重量%のスチレン分を有するものが好ましい。この場合スチレン分が30重量%未満だと現像特性が低く、90重量%を越えるとコーティング膜が硬くなって剥離しやすくなり、キャリアの寿命が短くなるからである。
【0062】
又本発明におけるキャリアの樹脂コーティングは、上記樹脂の他に接着付与剤、硬化剤、潤滑剤、導電材、荷電制御剤等を含有してもよい。
【0063】
また、キャリア核体粒子表面に導電性微粉末とシランカップリング剤を含有したシリコーン樹脂で被覆することにより、従来のシリコーン樹脂被覆キャリアの有している利点を同様に維持し、キャリアに導電性を付与することによりキャリアへの電荷の蓄積現象と被覆層の剥がれ・導電性微粉末の脱離を効果的に抑止することができる。
【0064】
上記シリコーン樹脂で被覆するキャリア核体粒子としては、従来より公知のものでよく例えば鉄、コバルト、ニッケル等の強磁性金属;マグネタイト、ヘマタイト、フェライトなどの合金や化合物;ガラスビーズ等が挙げられる。これら核体粒子の平均粒径は通常10〜1000μm、好ましくは30〜500μmである。なお、シリコーン樹脂の使用量としては、通常キャリア核体粒子に対して1〜10重量%である。
【0065】
上記キャリア核体粒子を被覆するシリコーン樹脂としては従来より知られるいずれのシリコーン樹脂であってもよく、例えば市販品として入手できる信越シリコーン社製のKR261、KR271、KR272、KR275、KR280、KR282、KR285、KR251、KR155、KR220、KR201、KR204、KR205、KR206、SA−4、ES1001、ES1001N、ES1002T、KR3093や東レシリコーン社製のSR2100、SR2101、SR2107、SR2110、SR2108、SR2109、SR2115、SR2400、SR2410、SR2411、SH805、SH806A、SH840等が用いられる。
【0066】
上記シリコーン樹脂層の形成法としては、キャリア核体粒子の表面に噴霧法、浸漬法等の手段でシリコーン樹脂を塗布すればよい。シリコーン樹脂層を形成するための被覆層組成物はシリコーン樹脂溶液中に導電性微粉末とシランカップリング剤を添加して適宜のミキサーで分散して調製される。
【0067】
上記被覆層中に分散される導電性微粉末は、0.01〜5.0μm程度の粒径のものが好ましく、シリコーン樹脂100重量部に対して0.01〜30重量部添加されることが好ましく、さらには0.1〜20重量部が好ましい。導電性微粉末としては従来より公知のカーボンブラックでよく、コンタクトブラック、ファーネスブラック、サーマルブラックが挙げられる。
シランカップリング剤としては
X−Si−(OR)3
なる式で表される化合物であり、Xは有機質と反応する官能基で、Rは加水分解可能な基である。特に正帯電性用キャリアとしてはアミノ基を有するアミノシランカップリング剤が望ましく、シリコーン樹脂100重量部に対して0.1〜10重量部、好ましくは0.2〜5重量部添加するのが良い。
【0068】
上記アミノシランカップリング剤の具体的な例としては、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、オクタデシルジメチル[3−(トリメトキシシリル)プロピル]アンモニウムクロライド等が挙げられる。
【0069】
本発明のトナーを、一成分現像剤あるいは二成分現像剤いずれで用いる場合においても、トナーは容器に充填され、トナーが充填された容器は、画像形成装置とは別途に流通され、ユーザーが画像形成装置に装着して画像形成するのが、一般的である。該容器として用いられるものは限定的でなく、従来のボトル型あるいはカートリッジ型に限らず用いられる。
また、本発明のトナーが使用される画像形成装置は、電子写真法によって画像を形成するための装置であれば限定されず、例えば複写機とかプリンターが包含される。
【0070】
本発明の画像形成方法は、静電荷像保持体表面に形成したトナー像を転写媒体に転写した後、該トナー像を有端もしくは無端ベルト、又は回転円筒と接触させながらトナー像を定着する画像形成方法であり、該方法においては、前記本発明のトナーが用いられる。従って、本発明方法によれば、透明性に優れ、色再現性に優れる高品質の総カラー画像を形成することができる。
【0071】
本発明の画像形成方法としては、例えば、離型性に優れ平滑な定着面を持った接触加熱定着方法が採用される。離型オイルは塗布しないか、塗布する場合でも極微量の塗布量である。具体的には表面がフッ素樹脂/ゴムやシリコン樹脂/ゴムといった低表面エネルギー素材からなるローラやベルトを用いた定着方式である。さらにオフセットや記録媒体の巻付きを生じ難くするために定着ニップの形状が定着ローラ或いは定着ベルト側に凹んでいることが好ましい。これはローラ或いはベルトの変形に伴う物理的な離型力が高まることと定着ローラ或いは定着ベルトから大きな剥離角度で排紙されるためである。従って、定着ローラ或いは定着ベルト或いは定着ベルト支持ローラが弾性体からなり、その硬度が加圧ローラの硬度より低く設計することが重要である。
【0072】
上記画像形成方法において、熱ローラーが所定温度に達するまでのウエイト時間を出きる限り短縮させるためには、低熱容量を要するベルトを用いたベルト加熱定着の使用が好ましく、本発明の構成のトナーを用いることで適度な光沢で、ホットオフセット性も良好で、尚且つウェイト時間が短い画像形成装置を得ることができる。
【0073】
【実施例】
以下、本発明を実施例によってさらに具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。なお、部数はすべて重量部である。
【0074】
次にシリコーン樹脂を被覆層に有するキャリアの製造例を示す。該キャリアは、公知の手段により製造することができる。
キャリア粒子の製造例
シリコン樹脂溶液(SR2100 東レシリコーン社製) 100部
アミノシランカップリング剤 1部
カーボンブラック(#44 三菱化成工業社製) 4部
トルエン 100部
上記処方をホモミキサーで分散して被覆層形成液を調製した。この被覆層形成液をマグネタイト核体粒子(III)1000重量部の表面に流動床型塗布装置を用いて被覆層を形成しキャリアAを得た。
【0075】
上記組成の混合物を、溶融混練し、その後、粉砕、分級した。
上記着色剤には、無機微粒子表面に、顔料をボールミル混合によるメカノケミカル反応によって埋設/固着させたものを用いた。無機微粒子、顔料には以下のものを使用した。
無機微粒子:酸化チタン微粒子(平均粒径:7nm)
顔料:キナクリドン(magenta RPR122 東洋インキ製)
顔料は無機微粒子の表面を100%コートできるだけの体積を処方した。
さらに、母体着色粒子100重量部に対して、疎水性シリカ0.3重量部を混合し、平均粒径9.0μmのトナーを得た。
【0076】
実施例2
無機微粒子に酸化チタン微粒子(平均粒径1200nm)を用いたこと以外は実施例1と同様にトナーを作成した。
【0077】
実施例3
無機微粒子に酸化チタン微粒子(平均粒径50nm)を用いたこと以外は実施例1と同様にトナーを作成した。
【0078】
実施例4
無機微粒子にシリカ微粒子(平均粒径30nm)を用いたこと以外は実施例1と同様にトナーを作成した。
【0079】
実施例5
無機顔料表面への顔料の埋設/固着を衝撃式打撃手段である高速気流中衝撃法を用いたこと以外は実施例1と同様にトナーを作成した。
【0080】
実施例6
結着樹脂にポリエステル樹脂(THF不溶解分0wt%、GPCによる重量平均分子量17000)を用いたこと以外は実施例1と同様にトナーを作成した。
【0081】
実施例7
離型剤にカルナウバワックスを用いたこと以外は実施例1と同様にトナーを作成した。
【0082】
実施例8
トナーの処方を
としたこと以外は実施例1と同様にトナーを作成した。
【0083】
実施例9
トナーの平均粒径を7.0としたこと以外は実施例1と同様にトナーを作成した。
【0084】
比較例1
着色剤に顔料(キナクリドン)のみを用いたこと以外は実施例1と同様にトナーを作成した。
【0085】
比較例2
着色剤として無機微粒子と顔料を静電的に付着させただけのものを用いたこと以外は実施例1と同様にトナーを作成した。
【0086】
比較例3
無機微粒子に有色のものを使用したこと以外は実施例1と同様にトナーを作成した。
【0087】
評価方法
評価は、これらの実施例および比較例のトナーおよび現像剤を、ヒーターを内蔵したΦ60のシリコンローラからなる定着ローラと、Φ60のテフロンチューブ被覆シリコンローラからなる加圧ローラから構成される定着装置を有し、該定着装置のオイル塗布機構を除去したフルカラー複写機(PRETER550、リコー社製)にセットし、常温/常湿の環境下において、以下の方法にてそれぞれの評価を行った。評価結果を表1に示す。
【0088】
透明性
透明性の評価は、PRETER550改造機を用い、透明性の評価は、転写紙としてOHPシート(TYPEPPC−DX、リコーエレメックス社製)を用い、付着量が1.00±0.05mg/cm2のベタ画像を以下の定着条件で作成し、この時の単色ベタ画像のヘーズ度を、スガ試験機株式会社製の直読ヘーズコンピュータHGM−2DP型により測定し、以下の基準により、5段階でランク付けをすることにより行った。このヘーズ度は、曇り度とも言われ、トナーの透明性を示す尺度として測定され、値の低いほど透明性が高く、OHPを用いた場合の発色性が良好なものとなる。
定着機線速 :90±2mm/sec.
定着ニップ幅 :10±1mm
定着ローラ温度:160±2℃
◎:20%未満
○:20〜25%
□:25〜30%
△:30〜35%
×:35%以上
【0089】
光沢度
光沢度の評価は、上記PRETER550改造機を用い、1.0±0.1mg/cm2のトナーが現像される様に調整を行ない、定着ローラー表面温度が160℃の時のベタ画像サンプルの光沢度を、日本電色工業株式会社製のグロスメーターを用いて、入射角度60°の条件で計測し、5段階で評価した。なお、転写紙はリコーフルカラーPPC用紙タイプ6000<70Wを用いた。
◎:優
○:良
△:並
×:悪
【0090】
色再現性
色再現性の評価は、上記PRETER550改造機を用い、単色ベタ画像サンプルの内、定着ローラ表面温度が160±2℃の時における単色ベタ画像の彩度(C*)を、X−Rite938により測定し、以下の基準により、5段階でランク付けをすることにより行った。ここで、彩度が高い程色再現性に優れている。
◎:76以上
〇:72〜76
□:68〜72
△:64〜68
×:64未満
【0091】
帯電性
帯電性の評価は、ボールミル攪拌機を用い、10秒後の帯電量A1と10分後の帯電量A2の値を比較し、帯電量の帯電量の立ち上がり率とし、評価した。尚、符号は無視する。
帯電量立ち上がり率(%)=〔(A2−A1)/((A1+A2)/2)〕×100
◎:100〜90%
○:90〜80%
△:80〜70%
×:70%以下
【0092】
着色剤の生産性
着色剤の生産性の評価は、無機微粒子の小粒径化の難易度、無機微粒子表面への顔料の埋設もしくは固着にかかる時間から、工業的に実用的であるかどうかを判断の基準とし、5段階で評価した。
◎:優
○:良
□:並
△:悪
×:さらに悪
【0093】
耐オフセット性
耐オフセット性の評価のため、上記PRETER550改造機を用い、定着ローラーの温度を5℃づつ変化させ、オフセットの発生し始める温度を測定した。なお、定着ローラーには、オイルを塗布しない条件で評価を行ない、転写紙はリコーフルカラーPPC用紙タイプ6000<70Wを用いた。評価結果は以下のように表した。
◎:非常に高温までオフセットが発生せず非常に耐オフセット性に優れる
○:高温までオフセットが発生せずに耐オフセット性に優れる
△:耐オフセット性が不十分だが、微量のシリコンオイル(0.5〜1mg/A4サイズ)を塗布すれば耐オフセット性は満足する
×:低温からオフセットが発生し、微量のシリコンオイルを塗布塗布しても耐オフセット性に劣る
【0094】
細線再現性
細線再現性の評価は、上記PRETER550改造機を用いて、各トナー/現像剤に関して画像評価テストを行い、以下の判定基準により5段階に評価した。
◎:優
○:良
□:並
△:悪
×:さらに悪
【0095】
【表1】
【0096】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の画像形成用トナーにおいては、着色剤として、白色もしくは無色の無機微粒子の表面にメカノケミカル反応によって顔料を埋設もしくは固着させたものを使用するので、本発明によれば、最終的に得られる画像の色再現性、透明性、光沢性に問題がなく、なおかつ帯電性、生産性、耐オフセット性、細線再現性も良好な画像形成用トナーを提供することができる。また、本発明の画像形成用トナーを用いることにより、画像の色再現性、透明性、光沢性に問題がなく、なおかつ帯電性、生産性、耐オフセット性、細線再現性も良好な画像形成方法を提供することができる。
Claims (12)
- 少なくとも着色剤と、結着樹脂と、離型剤とを含有する画像形成用トナーにおいて、前記着色剤として、白色もしくは無色の無機微粒子の表面にメカノケミカル反応によって顔料を埋設もしくは固着させたものを使用することを特徴とする画像形成用トナー。
- 該無機微粒子の平均粒径が10〜1000nmであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成用トナー。
- 該無機微粒子がシリカであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成用トナー。
- 該メカノケミカル反応によって顔料を埋設もしくは固着させることが、衝撃式打撃手段による表面改質方法であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成用トナー。
- 該結着樹脂がTHF不溶解成分を含有せず、かつGPCによる重量平均分子量が10000〜90000であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成用トナー。
- 該結着樹脂がポリエステル樹脂又は/及びポリオール樹脂であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の画像形成用トナー。
- 該離型剤として、少なくともカルナウバワックス、モンタンワックス、酸化ライスワックス、合成エステルワックスのうちの1種を用いることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の画像形成用トナー。
- 帯電制御剤を含有することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の画像形成用トナー。
- 重量平均粒径が2.5〜8.0μmのトナー粒子からなることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の画像形成用トナー。
- 静電荷像保持体表面に形成したトナー像を転写媒体に転写した後、該トナー像を有端もしくは無端ベルト、又は回転円筒と接触させながらトナー像を定着する画像形成方法において、請求項1〜8に記載の画像形成用トナーを用いることを特徴とする画像形成方法。
- 請求項1〜9のいずれかに記載の画像形成用トナーとキャリアよりなる現像剤。
- 請求項1〜9のいずれかに記載の画像形成用トナーが充填されたトナー容器。
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-
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