JP2004286668A - 移動体管理システム及びライン構造体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】移動体管理システムは、移動体に取り付けられ非接触方式によるデータ通信が可能で識別情報を記憶する移動タグと、その移動タグと通信可能な複数のアンテナ素子が沿道の延長方向に沿って列状に連なって敷設される通信アンテナと、複数のアンテナ素子にそれぞれ電気接続され移動タグから識別情報を読み取る複数の定置リーダとを備えている。また、通信アンテナは、そのアンテナ素子が設置面に塗布される導電性塗料で形成され、そのアンテナ素子が導電性塗料より絶縁抵抗値の大きな非導電性塗料製の保護層により被覆されたライン構造体で形成されている。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体の位置や存否を管理するための移動体管理システム、及び、その移動体管理システムの通信アンテナとしても利用可能なライン構造体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、RF−ID(Radio Frequency−IDentification)タグに代表されるICタグが普及している。ICタグには、その通信方式に応じて種々のものが存在するが、ICタグのメモリに記憶される情報を非接触方式により読み取り可能な非接触方式ICタグは、リーダーライター(R/W)との接触がないため、操作性、保守性、対環境性の点で接触方式ICタグより優れている。そこで、この非接触方式ICタグの特徴を利用した種々の提案がなされているが、その中の一つに自動車や自転車などの移動体を管理するシステムへの適用が提案されている。
【0003】
例えば、特開平8−244560号公報には、車両の保管場所や敷地への出入りや、車両が何処の敷地に所在するかを示すロケータを提供するシステムが開示されている。このシステムによれば、保管場所に至る通路や道路を移動する車両は、それに取り付けられるRF(無線周波数)タグを用いて監視される。RFタグのメモリには、その車両に関する識別情報が記憶されており、この識別情報は、車両が通路を通過する際に、RFタグによって基地局へ非接触方式で送信される。この車両の識別情報が基地局により受信されると、更に、遠隔地にあるコンピュータへ送られ、これによりコンピュータが車両の所在位置を管理するものである。
【0004】
また、一方では、自転車に非接触方式のICチップを取り付けて管理する自転車管理システムが特開2002−216084公報に開示されている。この自転車管理システムによれば、ICチップを内蔵した自転車用タグが自転車に取り付けられ、そのICチップのメモリにはタグ識別情報を含むデータが記憶される。よって、例えば、盗難等により紛失した自転車を捜索する場合には、その捜索員が所持するタグ読み取り装置によって、放置自転車の自転車用タグに記憶される識別情報を読み取ることで、その放置自転車が紛失届けがなされている自転車か否かが判別される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の特許公報には、基地局のアンテナ(基地局アンテナ)については周知であり、その取り付け方法も周知であると記載されるのみであり、その基地局アンテナが具体的にどの様な構成であるかについては何ら開示されていない。また、基地局アンテナの好ましい設置場所としては、独立したスタンドの上、収容場所の出入口のごく近くのフェンスの上、または車回しの下や減速バンプの中などの通路が例示されている。この例示によれば、基地局アンテナを設置する場合、そのアンテナのためにスタンド等の設備が別途必要となったり、或いは、基地局アンテナの設置スペースが別途必要となり、その分、自己の敷地や空間を充分に活用し得ないという問題点が生じてしまう。
【0006】
また、基地局アンテナの設置場所の例示に基づけば、同公報のシステムでは、特定の保管場所や敷地にのみ基地局アンテナを設置し、地域全体としては基地局アンテナが複数箇所に点在する状況が想定される。しかしながら、この様に基地局アンテナが点在する状況では、例えば、基地局アンテナが設置される特定箇所から離れた場所にある車両の位置を把握することができないという問題点がある。具体的には、かかるシステムでは基地局アンテナから離れた路上に放置された車両等を検知することができず、盗難車両等の捜索には充分に利用できないという問題点がある。しかも、電磁誘導方式やマイクロ波方式の非接触方式ICタグの場合、その交信距離は略数mに限られるため、車両の位置を広範囲で把握するためには、基地局アンテナを点在させねばならず、その設置コストが多額となってしまうという問題点もある。
【0007】
また、後者の特許公報記載の自転車管理システムでは、タグ読み取り装置を所持する捜索員が自ら現地へ出向き、タグ読み取り装置により放置自転車のタグを1台ずつチェックする必要があるため、自転車の捜索に人手が必ず必要となってしまう。このため、かかるシステムの運営自体に人件費等の多大なコストが必要となってしまうという問題点がある。
【0008】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、人、自転車、自動車、車椅子等の各種の移動体の位置管理に適し、その移動体の存否確認に適すると共に、固有の設置スペースが不要な通信アンテナを備えた移動体管理システム、及び、その移動体管理システムの通信アンテナとしても利用できるライン構造体を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するために請求項1記載の移動体管理システムは、移動体の位置を管理するものであり、移動体に取り付け可能に形成され、且つ、非接触方式によるデータ通信が可能で識別情報を記憶可能に形成された移動タグと、その移動タグとの間で非接触方式による通信が可能に形成され沿道に沿って敷設される複数のアンテナ素子を有し、その複数のアンテナ素子が沿道の延長方向へ延びる列状に連ねられた通信アンテナと、その通信アンテナにおける前記複数のアンテナ素子にそれぞれ電気的に接続され前記移動タグに記憶される識別情報を読み取る複数の定置リーダとを備えている。
【0010】
この請求項1記載の移動体管理システムによれば、例えば、複数の定置リーダは通信回線などを介してホスト装置に接続される一方、移動タグは、人、自転車その他の軽車両、自動車、車椅子などの移動体に取り付けられる。この移動体への移動タグの取り付けによって、移動体に所定の識別情報が付与される。この移動体が沿道を移動する際、移動タグは、沿道に敷設される通信アンテナのアンテナ素子を介して非接触方式による通信を行い、そのアンテナ素子が接続される定置リーダとの間でデータ通信を行う。このデータ通信によって移動タグに記憶される識別情報は定置リーダにより読み取られ、その後、通信回線などを介してホスト装置へ送信される。
【0011】
ここで、複数のアンテナ素子は沿道の延長方向へ延びる列状に連ねられ、沿道に沿って順番に敷設される。このため、ホスト装置では、各アンテナ素子が沿道の何処の地点に敷設されているかを把握しておくことができる。しかも、その各アンテナ素子にはそれぞれ定置リーダが電気的に接続されるので、ホスト装置は、どの定置リーダから識別情報を受信したかを判断することで、その識別情報に対応する移動体がどのアンテナ素子の付近に所在するのかを把握でき、結果、そのアンテナ素子の敷設位置から移動体の現在位置を把握できる。
【0012】
請求項2記載の移動体管理システムは、請求項1記載の移動体管理システムにおいて、前記アンテナ素子は、沿道の延長方向へ更に複数区間に分割されており、そのアンテナ素子に接続される前記定置リーダは、そのアンテナ素子における複数の区間部分にそれぞれ接続されており、前記移動タグから識別情報を読み取る場合にそのデータ通信に用いられた前記アンテナ素子の区間部分を記憶可能に形成されている。
【0013】
この請求項2記載の移動体管理システムによれば、請求項1記載の移動体管理システムと同様に作用する上、移動体が任意のアンテナ素子の敷設区間内を沿道に沿って移動する場合、移動タグと定置リーダとの間では、そのアンテナ素子における複数の区間部分のいずれかを介してデータ通信が行われる。このとき、定置リーダでは、そのデータ通信に用いられたアンテナ素子の区間部分が記憶される。この記憶に基づけば、移動タグと最も近接するアンテナ素子の区間部分を特定できるので、1のアンテナ素子の敷設区間内に存在する移動体の現在位置を更に詳細に把握できる。
【0014】
請求項3記載の移動体管理システムは、請求項1記載の移動体管理システムにおいて、前記アンテナ素子は、沿道の延長方向へ更に複数区間に分割されており、そのアンテナ素子に接続される前記定置リーダは、その各区間のうち少なくともいずれか1の区間部分にのみ接続されている。
【0015】
この請求項3記載の移動体管理システムによれば、請求項1記載の移動体管理システムと同様に作用する上、定置リーダによって、アンテナ素子の1区間部分に電圧が印加されると、その1区間部分と隣接する区間部分との間に相互誘導が作用して、かかる相互誘導が連鎖して、1つのアンテナ素子の全ての区間部分から電波が発生される。
【0016】
請求項4記載の移動体管理システムは、請求項1から3のいずれかに記載の移動体管理システムにおいて、前記通信アンテナは、その通信アンテナの敷設面の色とは異なる色に着色され、沿道に敷設される略帯線状体に形成されている。
【0017】
請求項5記載の移動体管理システムは、移動体が収容場所に存在するか否かを検知するものであり、移動体に取り付け可能に形成され、且つ、非接触方式によるデータ通信が可能で識別情報を記憶可能に形成された移動タグと、その移動タグに記憶される識別情報を読み取る定置リーダと、その定置リーダに電気的に接続され前記移動タグとの間で非接触方式によるデータ通信が可能であって収容場所を囲むように収容場所の床面又は壁面に敷設されるアンテナ素子を有した通信アンテナとを備えている。
【0018】
この請求項5記載の移動体管理システムによれば、例えば、定置リーダがホスト装置に接続される一方、移動タグが、人、自転車その他の軽車両、自動車、車椅子などの移動体に取り付けられる。この移動体への移動タグの取り付けによって、移動体に所定の識別情報が付与される。例えば、移動体が収容場所にある場合、移動タグは、収容場所の床面又は壁面に敷設される通信アンテナのアンテナ素子を介して定置リーダとの間で非接触方式によるデータ通信を行う。
【0019】
このデータ通信によって移動タグに記憶される識別情報は定置リーダにより読み取られてホスト装置へ送信される。よって、ホスト装置では、移動体が収容場所内に収容されていることを把握できる。一方、移動体が収容場所、即ち、通信アンテナのアンテナ素子から移動タグの交信距離を超えて移動されると、定置リーダは移動タグとの間でデータ通信を行うことができず、この結果、ホスト装置では、移動体が収容場所から移動されたものと判断される。
【0020】
請求項6記載の移動体管理システムによれば、請求項5記載の移動体管理システムにおいて、前記通信アンテナは、収容場所の床面の色とは異なる色に着色され、収容場所の床面に敷設される略帯線状体に形成されている。
【0021】
請求項7記載の移動体管理システムは、請求項1から6のいずれかに記載の移動体管理システムにおいて、前記通信アンテナは、前記アンテナ素子が導電性塗料で形成されている。
【0022】
請求項8記載の移動体管理システムは、請求項7記載の移動体管理システムにおいて、前記通信アンテナは前記アンテナ素子の表面を被覆するために前記導電性塗料より絶縁抵抗値の大きな非導電性塗料で形成される保護層を備えている。
【0023】
請求項9記載の移動体管理システムは、請求項7又は8に記載の移動体管理システムにおいて、前記導電性塗料は、導電性を有するカーボンブラックを添加することにより導電性が付与された塗料である。
【0024】
請求項10記載の移動体管理システムは、請求項1から6のいずれかに記載の移動体管理システムにおいて、前記アンテナ素子は、沿道の路面又は壁面に接着可能な接着層と、その接着層上に形成され前記定置リーダと電気的に接続されるアンテナ回路と、そのアンテナ回路の表面に被覆する保護層とを有するテープ部材で形成されている。
【0025】
請求項11記載の移動体管理システムは、請求項8又は10に記載の移動体管理システムにおいて、前記保護層内に埋設され、前記アンテナ素子の敷設場所に隣接する周辺地域の情報を記憶すると共に非接触方式によるデータ通信が可能な定置タグとを備えている。
【0026】
請求項12記載のライン構造体は、路面又は壁面などの設置面に略帯線状に敷設され各種標示に用いられるものであって、その延長方向に所定距離毎に埋設され、各種の情報を書換可能に記憶すると共に非接触方式によるデータ通信が可能な複数のICタグを備えている。
【0027】
請求項13記載のライン構造体は、路面又は壁面などの設置面に略帯線状に敷設され各種標示に用いられるものであって、設置面に塗布される導電性塗料で形成されたアンテナ素子と、そのアンテナ素子を被覆して保護するとともに前記導電性塗料より絶縁抵抗値の大きな非導電性塗料で形成される保護層とを備えている。
【0028】
請求項14記載のライン構造体は、請求項13記載のライン構造体において、前記アンテナ素子を形成する前記導電性塗料は、導電性を有するカーボンブラックを添加することにより導電性が付与された塗料である。
【0029】
請求項15記載のライン構造体は、路面又は壁面などの設置面に略帯線状に敷設され各種標示に用いられるものであって、設置面に接着可能な接着層と、その接着層上に導電性材料で形成されるアンテナ回路と、そのアンテナ回路を被覆して保護すると共に前記導電性材料より絶縁抵抗値の大きな非導電性材料で形成される保護層とが一体的に形成されたテープ部材で形成されている。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施例である移動体管理システム1の外観図である。図1に示すように、このシステム1は、主に、移動タグ10と、路面標示型アンテナ20と、リーダーライター(以下、「R/W」という。)ユニット30とを備えている。
【0031】
移動タグ10は、人、車椅子、自転車等の軽車両又は自動車等の乗用車両などの各種の移動体2に取り付けられるものであり、例えば、人が身に付ける装身具や、人が所持するカードや携帯電話等の小物や、自転車のフレームや、自動車のナンバープレートなどに装着される。この移動タグ10は、例えば、電磁誘導方式やマイクロ波方式など非接触通信方式のR/Wユニット30によってデータ(情報)の読み出し及び書き込みが可能なIC(集積回路)タグであり、一般にはRF−ID(Radio Frequency−IDentification)と称されている。
【0032】
図2は、移動タグ10の電気的構成を示したブロック図である。図2に示すように、本実施例の移動タグ10には、通信距離が最大数m程度確保できる電磁誘導方式のICタグが採用されている。この移動タグ10には、主に、制御回路11と、メモリ12と、アンテナ回路13と、電源回路14と、復調回路15と、変調回路16とが設けられている。制御回路11は、R/Wユニット30からの指令を受けて移動タグ10の動作を制御する制御装置であり、メモリ12と、復調回路15と、変調回路16とそれぞれ接続されている。
【0033】
メモリ12は、制御回路11により各種データが読み出され又は書き込まれる不揮発性の書換可能な記憶装置であり、その一部に移動タグ10毎に付与される固有の識別コードが記憶されている。本システム1では、複数の移動体2の所在位置を把握及び管理するため、記憶された識別コードが異なる複数の移動タグ10が、複数の移動体2にそれぞれ取り付けられる。即ち、移動タグ10に記憶される識別コードは、各移動体2の相違を識別するために利用される。アンテナ回路13は、非接触通信に用いられるコイル状のアンテナであり、路面標示型アンテナ20が発する電磁波(電波)を受信すると共に、制御回路11により読み出された識別コードを路面標示型アンテナ20へ送信する。
【0034】
また、電磁波を受けたアンテナ回路13には、電磁誘導によって誘起電圧が生じ、その誘起電圧が移動タグ10の駆動電圧に利用される。電源回路14は、アンテナ回路13の誘起電圧を受けて各部へ電力供給するものであり、復調回路15は、アンテナ回路13により受信したアナログ信号をデジタル信号に復調して制御回路11へ出力するものであり、変調回路16は、制御回路11から出力されるデジタル信号をアナログ信号に変調してアンテナ回路13へ出力するものである。
【0035】
図1に戻って説明する。路面標示型アンテナ20は、沿道に敷設される路面標示としての機能と、R/Wユニット30の非接触通信用アンテナとしての機能とを兼ね備えている。具体的には、本実施例の路面標示型アンテナ20は、路側帯や歩道を区画するために道路40の路面41に設けられる白線や黄色線等の区画線であり、道路40の延長方向(図1左右方向)へ略帯線状に敷設されている。この路面標示型アンテナ20の表面には略帯線状に連続する被覆塗膜21が覆設されており、この被覆塗膜21は、路面41の色とは異なる白色や黄色等に着色された路面標示用塗料で形成されている。
【0036】
路面標示型アンテナ20は、具体的には道路40の車道42と路側帯(路肩)43とを区画するために利用されている。この路面標示型アンテナ20の内部には、道路40の延長方向(図1の左右方向)に延びるアンテナ素子22が複数連なるように列状に並設されており、これら複数のアンテナ素子22の全体が被覆塗膜21により被覆されている。各アンテナ素子22には路側帯43側の路面41に設置されたR/Wユニット30が1基ずつ接続線23を介してそれぞれ接続されている。なお、各アンテナ素子22の実際の長さは、例えば、移動タグ10との通信に用いられる電磁波の略1波長分以上とされている。
【0037】
図3は、図1のIII−III線における横断面図である。図3に示すように、路面標示型アンテナ20は、主に、被覆塗膜21と、アンテナ素子22と、絶縁素子23と、下地塗膜24とから形成されている。路面41上には、既存の路面標示用塗料が固化した下地塗膜24が層状に形成されており、この下地塗膜24上にアンテナ素子22及び絶縁素子23が形成されている。絶縁素子23は、下地塗膜24の幅方向(図3左右方向)略中央に設けられ、この絶縁素子23の幅方向両側面に密着してアンテナ素子22がそれぞれ設けられている。
【0038】
アンテナ素子22及び絶縁素子23は図3の紙面に対する垂直方向に連続して延設されており、被覆塗膜21は、下地塗膜24とともにアンテナ素子22及び絶縁素子23の全体を被覆している。ここで、被覆塗膜21及び下地塗膜24はともに既存の路面標示用塗料が固化したものであり、アンテナ素子22は、その既存の路面標示用塗料に導電性を有するカーボンブラックを添加した導電性塗料が固化したものである。この導電性塗料は、導電性カーボンブラックの添加により既存の路面標示用塗料に比べて絶縁抵抗値が小さくされ、導電性が付与されている。一方、絶縁素子23は、既存の路面標示用塗料よりも更に絶縁抵抗値が大きな塗料で形成されている。
【0039】
図1に戻って説明する。R/Wユニット30は、路面標示型アンテナ20のアンテナ素子22を介して、移動タグ10に記憶される識別コードを読み取ると共に必要に応じて移動タグ10に各種情報を書き込むための機器である。このR/Wユニット30は、各アンテナ素子22毎に1基ずつ接続されており、路側帯43側の路面41に固定的に設置されている。
【0040】
図4は、R/Wユニット30の電気的構成を示したブロック図である。図4に示すように、R/Wユニット30には、CPU31、ROM32、RAM33、入出力回路34、電源回路35と、復調回路36と、変調回路37と、通信モジュール38とが設けられている。ここで、CPU31、ROM32及びRAM33はバスラインを介して相互に接続されている。このバスラインは、更に、入出力回路34に接続されており、この入出力回路34には接続線23を介してアンテナ素子22が接続されている。
【0041】
CPU31は、R/Wユニット30の各部を制御する演算装置であり、ROM32は、このR/Wユニット30で実行される制御プログラムや各種の固定値データを格納した書換え不能な不揮発性メモリである。RAM32は、R/Wユニット30の各動作の実行時に各種のデータを一時的に記憶するための書換可能な揮発性メモリであり、移動タグ10から読み取った識別コードを一時的に記憶することができる。なお、R/Wユニット30には常時給電を受ける電源回路35が設けられており、この電源回路35によって各部に常時必要な電力が供給されている。
【0042】
復調回路36は、路面標示型アンテナ20のアンテナ素子22により受信した電磁波信号(アナログ信号)を識別コード等の元データ(デジタル信号)に復調するものであり、変調回路37は、移動タグ10へ送信される各種指令などの各データ(デジタル信号)を電磁波信号(アナログ信号)に変調してアンテナ素子22へ出力するものである。通信モジュール38は、デジタル携帯電話網を利用したパケット通信を行うための機器であり、デジタル携帯電話網や公衆電話回線網などを含む通信回線網50との間で無線方式による通信を行うことができる。
【0043】
次に、図1から図4を参照して、上記のよう構成された移動体管理システム1の使用方法について説明する。まず、図1に示すように移動タグ10は、移動体2である自転車のフレームに取り付けられたり、或いは、歩行者の所持品の一部として持ち歩かれる。ここで、路面標示型アンテナ20は、移動体2が歩行又は走行する道路40の沿道の路面41に区画線として至る所に敷設されており、その路面標示型アンテナ20の複数のアンテナ素子22にそれぞれ接続される複数のR/Wユニット30も路面標示型アンテナ20と共に道路40沿いに固定設置される。
【0044】
この環境の下、各種の移動体2は道路40を走行又は歩行するのであるが、その一方で、複数のR/Wユニット30によって、各アンテナ素子22から所定周波数(例えば13.56MHz)の電磁波が送信されている。移動タグ10を付けた移動体2が道路40の任意地点に所在する場合、その移動体2に近い場所に敷設されるアンテナ素子22からの電磁波が移動タグ10に到達すると、その電磁波を受けてアンテナ回路13に誘起電圧が生じ、その誘起電圧により移動タグ10が起動されR/Wユニット30との通信を開始する。
【0045】
この移動タグ10とR/Wユニット30との通信では、まず、R/Wユニット30のCPU31がROM32に記憶される制御プログラムに従って処理を実行し、移動タグ10の識別コードを要求するコマンドがデジタル信号として出力される。このコマンドは、変調回路37によりアナログ信号に変調され、入出力回路34を経てアンテナ素子22から移動タグ10へ電磁波として送信される。この電磁波は、移動タグ10のアンテナ回路13により受信され、復調回路15により制御回路11のクロック周波数に同期させながらデジタル信号のコマンドに復調される。
【0046】
移動タグ10では、R/Wユニット30からのコマンドを受けて、制御回路11によって識別コードがメモリ12から読み出され、その識別コードが変調回路16によりデジタル信号からアナログ信号に変調されて、アンテナ回路13により電磁波として送信される。移動タグ10が送信した電磁波は、路面標示型アンテナ20のアンテナ素子22により受信され、R/Wユニット30の復調回路36によりCPU31のクロック周波数に同期させながらデジタル信号の識別コードに復調されて、RAM33に一時的に記憶される。
【0047】
RAM33に記憶された識別コードは、R/Wユニット30の通信モジュール38を介してパケット通信方式により無線送信され、デジタル携帯電話網を包含する通信回線網50を介して管理用コンピュータであるホストサーバ60(図4参照)へ送信される。ホストサーバ60では、各R/Wユニット30の設置場所や各アンテナ素子22の敷設場所(敷設区間)が道路40の何処の地点に対応するかがデータベースシステム(図示せず)により把握されている。よって、ホストサーバ60は、識別コードに対応する移動タグ10を付けた移動体2の所在位置を、その識別コードを送信してきたR/Wユニット30の設置場所や、そのR/Wユニット30に接続されたアンテナ素子22の敷設場所に基づいて判断できる。
【0048】
図5及び図6を参照して、上記実施例の変形例について説明する。図5は、第2実施例の移動体管理システムの路面標示型アンテナ70の横断面図である。第2実施例の路面標示型アンテナ70は、上記した第1実施例の路面標示型アンテナ20に対して、その構造を変更したものである。以下、第1実施例と同一の部分には同一の符号を付して、その説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
【0049】
図5に示すように、路面標示型アンテナ70は、可撓性を有する薄膜状のテープ部材71で形成されるものであり、被覆層72と、アンテナ回路層73と、接着層74とが積層して形成されている。接着層74は、粘着性を有する樹脂で形成され、アンテナ回路層73を設置面である路面41に接着するためのものである。アンテナ回路層73には、銅などの導電性を有する金属材料(導電性材)で形成された導電線73a,73aが幅方向(図5の左右方向)に間隔を隔てて設けられており、この導電線73a,73aによりアンテナ素子22が形成されている。
【0050】
各導電線73a,73aは、それらより絶縁抵抗が極めて大きな絶縁部材73b内に埋設されており、この絶縁部材73bの上面は、その絶縁部材73bより表面強度や耐食強度が大きな被覆層72により被覆されている。被覆層72は、路面41の色と異なる白色や黄色等に着色されており、この着色によりテープ部材71を路面標示として機能させることができる。なお、被覆層72に光を拡散反射させる加工を施しても良い。
【0051】
図6は、路面標示型アンテナ70のテープ部材71の敷設状態を示す平面図である。図6に示すように、路面標示型アンテナ70は、テープ部材71を路面41の延長方向(図6左右方向)へ複数繋げ連ねることで形成されており、各テープ部材71毎に独立したアンテナ素子22が形成されている。なお、テープ部材71を路面41に敷設する場合には、テープ部材71の接着層73を路面41側に向け、その接着層73を路面41に当接させれば、その接着層73の粘着性により路面41上にテープ部材17が接着される。
【0052】
図7は、第3実施例の移動体管理システムの路面標示型アンテナ80の平面図であり、図8は、図7に示した1のアンテナ素子81を拡大視した平面図であり、図8中では説明の便宜上から被覆塗膜21を2点鎖線で図示している。
【0053】
第3実施例の路面標示型アンテナ80は、上記した第1及び2実施例の路面標示型アンテナ20,70に対して、アンテナ素子の平面構造およびR/Wユニットとの接続方式を変更したものである。以下、第1実施例と同一の部分には同一の符号を付して、その説明を省略し、異なる部分のみを説明する。なお、以下では、第1実施例に対する変更箇所についてのみ説明するが、同様の趣旨で第2実施例に対しても変更を加えることは当然可能である。
【0054】
図7に示すように、路面標示型アンテナ80は、複数のアンテナ素子81を道路40の延長方向(図7の左右方向)に列状に複数連ねて形成される点において、上記した路面標示型アンテナ20と共通するが、この各アンテナ素子81は、図8に示すように、その延長方向に更に複数の区間に等分割されている。アンテナ素子81は、例えば5つの区間82〜86に等分割されており、各区間82〜86の隣り合うもの同士の間には若干の間隔が設けられている。また、R/Wユニット30は、アンテナ素子81の延長方向中央に位置する区間84とのみ接続線23を介して接続されている。なお、1つのアンテナ素子81の区間数は必ずしも5区間に限定されるものではなく、2区間以上であれば良い。
【0055】
第3実施例のアンテナ素子81によれば、R/Wユニット30から出力されるアナログ信号は、R/Wユニット30が接続される区間84に直接入力され、その区間84から電磁波として送出される。すると、この区間84の両脇に隣り合う区間83,85には相互誘導による誘起電力が生じて電磁波が発生し、更に、隣り合う区間81,86にも相互誘導による誘起電力が生じて電磁波が発生するのである。
【0056】
また、移動タグ10からの電磁波をアンテナ素子81の区間84以外のものが受信した場合には、その電磁波は、各区間82〜86の相互誘導により、区間84へ伝わりR/Wユニット30へ入力される。このように複数区間に分割された1つのアンテナ素子81によれば、その全長を長距離(例えば数百m)にすることもできる。この場合、R/Wユニット30は道路40の沿道に数百m置きに設置すれば事足りるので、システム全体としての設備コストも低減できる。
【0057】
図9は、第4実施例の路面標示型アンテナ90のアンテナ素子81を拡大視した平面図であり、図10は、図9のアンテナ素子81とR/Wユニット100との電気的構成を示すブロック図であり、図9中では説明の便宜上から被覆塗膜21を2点鎖線で図示している。
【0058】
第4実施例の路面標示型アンテナ90は、上記した第3実施例の路面標示型アンテナ80に対して、R/Wユニットとの接続方式を変更したものである。以下、第3実施例と同一の部分には同一の符号を付して、その説明を省略し、異なる部分のみを説明する。図9に示すように、路面標示型アンテナ90のアンテナ素子81は、複数の区間82〜86に等分割されており、各区間82〜86には接続線91〜95を介して1基のR/Wユニット100が接続されている。
【0059】
図10に示すように、R/Wユニット100は、上記したアンテナ素子81の各区間82〜86が接続線91〜95を介して接続される切換制御回路101を備え、この切換制御回路101が入出力回路34に接続されている。切換制御回路101は、CPU31の指令に基づいて入出力回路34の接続先を接続線91〜95のいずれかに切り換えるものである。
【0060】
第4実施例の路面標示型アンテナ90によれば、R/Wユニット100では、ROM32に記憶される制御プログラムがCPU31により実行され、この実行によって、切換制御回路101は、入出力回路34の接続先を接続線91〜95の間で順次切り換える。結果、R/Wユニット100は、アンテナ素子81の各区間82〜86から順番に電磁波を送信させる。この環境下でアンテナ素子81の敷設場所周辺に移動体2が近づくと、移動タグ10は、アンテナ素子81の各区間82〜86の中で最も近いものから電磁波を受信して、R/Wユニット100とのデータ通信を開始する。
【0061】
この間、R/Wユニット100においては、CPU31によって切換制御回路101の動作が常に監視されており、この監視によってアンテナ素子81の各区間82〜86の中から移動タグ10と実際に通信を行ったものが判別される。この判別の結果データ(以下「判別データ」という)は、RAM33に一時的に記憶され、移動タグ10から読み取った識別コードと共に通信回線網50を介してホストサーバ60へ送信される。
【0062】
一方、ホストサーバ60では、受信した判別データに基づいて、識別コードを送信してきたR/Wユニット100に接続されるアンテナ素子81の区間82〜86の中から、実際に移動タグ10との通信に用いられたものを特定する。この特定によって、移動タグ10に最も近いアンテナ素子81の区間が判明する。ところで、ホストサーバ60では、各R/Wユニット100の設置場所や、各アンテナ素子81の各区間82〜86毎の敷設場所が、道路40の何処の地点に対応するのかがデータベースシステム(図示せず)により管理できる。よって、上記により判明した移動タグ10に最も近いアンテナ素子81の区間から、移動体2の所在位置を把握することができる。
【0063】
図11は、第5実施例の路面標示型アンテナ110を部分的に断面視した平面図である。第5実施例の路面標示型アンテナ110は、上記した第1実施例の路面標示型アンテナ20に対して、その内部に複数の定置タグ111を埋設したものである。以下、第1実施例と同一の部分には同一の符号を付して、その説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
【0064】
図11に示すように、路面標示型アンテナ110の内部には、隣接するアンテナ素子22,22同士の間隔部分に定置タグ111が埋設されている。定置タグ111は、その定置タグ111が埋設された地点の周辺地域に関連する情報(以下、「周辺情報」という。)、例えば、観光情報や交通情報などを記憶するためのものである。この定置タグ111は、上記した移動タグ10と同様に、電磁誘導方式やマイクロ波方式などの非接触通信方式によってデータ(情報)の読み出し及び書き込みが可能なIC(集積回路)タグである。
【0065】
この定置タグ111の電気的構成は、図2に示した移動タグ10の電気的構成と同様のものであるが、観光情報や交通情報などの周辺情報がメモリ12の一部に記憶される。この定置タグ111のメモリ12に記憶されるデータは、アンテナ素子22を介してR/Wユニット30によって書き込まれたり或いは書き換えられる。しかも、このデータの書き込み及び書き換えは、通信回線網50(図4参照)を介してホストサーバ60(図4参照)を操作することによって遠隔地からでも行うことができる。なお、携帯型のR/W(図示せず)を所持して巡回する管理者が直接に定置タグ111の埋設場所へ出向いてデータの書き込みや書き換えを行っても良い。
【0066】
第5実施例の路面標示型アンテナ110によれば、移動体2が携帯型のR/Wを持ち歩くことで、移動体2は、携帯型R/Wによって路面標示型アンテナ110に埋設される定置タグ111から非接触通信方式で周辺情報を読み出して、その周辺情報を携帯型R/Wのディスプレイに表示させたり、音声案内させることができる。また、移動体2が携帯型R/Wを所持しないような場合には、まず、移動タグ10が取り付けられる移動体2の連絡先を、その移動タグ10の識別コードに対応つけてホストサーバ60のデータベースシステムに予め記憶するのである。
【0067】
この条件の下、R/Wユニット30は、移動タグ10に記憶される識別コードを読み取ると、その後さらに、自己が接続されているアンテナ素子22を介してそのアンテナ素子22に最も隣接する定置タグ111のメモリ12から周辺情報を非接触方式により読み取る。この読み取った周辺情報は、既に読み取り済みである識別コードと共にホストサーバ60へ通信回線網50を介して送信される。この送信を受けたホストサーバ60では、受信した識別コードに対応する連絡先をデータベースシステムから読み出して、その連絡先へ周辺情報を送信することができる。
【0068】
ここで、移動体2への連絡先が、音声情報や文字情報、画像情報を受信および再生可能な携帯電話やPDA( Personal Digital Assistants)等の携帯型情報通信端末の通信アドレス、或いは、携帯型情報通信端末と同様の機能を有する車載型情報通信端末の通信アドレスなどであれば、その携帯型情報通信端末や車載型情報通信端末を用いて周辺情報を再生することができるのである。この再生により移動体2である歩行者や車両の乗員は自己の周辺地域の観光情報や交通情報を知ることができる。
【0069】
図12は、第6実施例の移動体管理システム200の外観図である。第6実施例の移動体管理システム200は、上記した第1及び第2実施例に対して、路面標示アンテナの敷設場所を道路沿道の路面から駐輪場の床面(地面)に変更したものである。以下、第1実施例と同一の部分には同一の符号を付して、その説明を省略し、異なる部分のみを説明する。なお、以下では、第1実施例に対する変更箇所についてのみ説明するが、同様の趣旨で第2実施例に対しても変更を加えることは当然可能である。
【0070】
この第6実施例の移動体管理システム200によれば、路面標示型アンテナ20は、移動体2である自転車の周囲を取り囲むように平面視略矩形枠状に駐輪場の床面に敷設されている。この路面標示型アンテナ20の被覆塗膜21は、駐輪場の床面の色と異なる彩に着色されており、路面標示アンテナ20により枠取られた内側に自転車を駐輪すべき旨を示している。
【0071】
このシステム200によれば、移動体2である自転車が持ち出されて、移動タグ10との交信距離(通信距離)を越えて路面標示型アンテナ20から離れると、R/Wユニット30は、路面標示型アンテナ20を介して移動タグ10と交信不能となる。かかる場合に、その旨を通報するデータを、R/Wユニット30が通信回線網50を介してホストサーバ60へ送信することで、ホストサーバ60では、駐輪場から移動体2である自転車が持ち出されたことを把握することができる。
【0072】
以上、実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
【0073】
例えば、第5実施例の路面標示型アンテナ110では定置タグ111をアンテナ素子22とともに被覆塗膜21内に埋設することにより沿道に敷設したが、定置タグの沿道への敷設方式は、必ずしもこれに限定されるものではなく、図13に示すようにアンテナ素子を未装備の路面標示120内に定置タグ121を埋設するようにしても良い。この定置タグ121に記憶される周辺情報は、移動体2である歩行者が所持したり或いは車両に取り付けられる携帯型R/Wによって、読み出すことができ、その読み出された周辺情報は、携帯型R/Wにより音声や文字又は画像情報として移動体2に提供される。
【0074】
また、第5実施例では、全体として塗料で形成される路面標示型アンテナ内に定置タグを埋設したが、第2実施例の路面標示型アンテナ70として用いられるテープ部材71の絶縁部材73b内にアンテナ素子22と共に、又は、アンテナ素子22に代替して定置タグを埋設しても良い。更に、第5実施例の路面標示型アンテナ110では、各アンテナ素子22の間に定置タグ111を埋設したが、かかる定置タグの埋設箇所は必ずしもこれに限定されるものではなく、例えば、図14に示すように、路面標示型アンテナ130の幅方向にアンテナ素子22と並べるようにして定置タグ111を埋設しても良い。
【0075】
また、第1から第5実施例では、道路40の沿道の路面41に敷設される路面標示型アンテナを用いて説明したが、本発明の通信アンテナの敷設面(設置面)は必ずしも路面に限定されるものではなく、道路の沿道に敷設するのであれば、道路脇の防音壁やトンネルの壁面又は天井面などであっても良い。更に、第6実施例では、駐輪場の床面に1台の自転車を取り囲むように路面標示型アンテナ20を敷設したが、例えば、複数の自転車を収容可能な駐輪場の周囲を取り囲む様に路面標示型アンテナ20を敷設しても良い。しかも、かかる場合には、路面標示型アンテナ20を駐輪場の壁面に敷設するようにしても良い。
【0076】
また、第6実施例の移動体管理システム200では、移動体としての自転車を収容する駐輪場に本発明を適用したが、移動体としての自動車を収容する駐車場に本発明を適用しても良い。また、この移動管理システム200によれば、その他様々な収容スペースに適用することができ、その収容スペースを出入りする移動体を監視することができる。
【0077】
更に、本実施例では、本発明のライン構造体を路面標示型アンテナを例に説明したが、かかるライン構造体の用途は必ずしもアンテナに限定されるものではなく、例えば、各ライン構造体のアンテナ素子を発熱線として道路や屋根の融雪に利用することもできる。また、アンテナ素子を一種の電気配線として利用することもできる。
【0078】
【発明の効果】請求項1記載の移動体管理システムによれば、例えば、複数の定置リーダを通信回線などを介してホスト装置に接続することによって、沿道に沿って移動する移動体の現在位置を、ホスト装置により逐次把握することができるという効果がある。また、移動タグが交信距離の短いもの、例えば数m未満である場合であっても、通信アンテナは、沿道に沿って沿道の延長方向へ複数列状に連ねられて敷設されるので、移動体が沿道を移動する限り、電波減衰などによる通信障害を発生しにくくすることができるという効果がある。
【0079】
請求項2記載の移動体管理システムによれば、請求項1記載の移動体管理システムの奏する効果に加え、定置リーダは、アンテナ素子の複数の区間部分の個々を介して移動タグとデータ通信が可能であり、且つ、そのデータ通信に用いられたアンテナ素子の区間部分を記憶できるので、その記憶に基づいて1つのアンテナ素子の敷設区間を移動する移動体の現在位置を、更に、詳細に把握することができるという効果がある。
【0080】
また、アンテナ素子を複数区間に分割した場合であっても、その各区間部分に1基ずつ定置リーダを接続する必要がないので、定置リーダの設置台数が増加することを防止でき、設備コストの上昇を抑制できるという効果がある。しかも、長距離に渡って連続するアンテナ素子を敷設する場合に比べて、通信アンテナの敷設工事の作業効率や施工コストを軽減できるという効果がある。
【0081】
請求項3記載の移動体管理システムによれば、請求項1記載の移動体管理システムの奏する効果に加え、複数に分割されたアンテナ素子のうち、1区間部分にのみ定置リーダを接続するだけで、1つのアンテナ素子の敷設区間全域に渡って移動タグとの間でデータ通信ができる。よって、アンテナ素子の各区間部分毎に定置リーダをそれぞれ1基ずつ接続する必要がなく、定置リーダの設置台数を低減できるという効果がある。しかも、長距離に渡って連続するアンテナ素子を敷設する場合に比べて、通信アンテナの敷設工事の作業効率や施工コストを軽減することができるという効果がある。
【0082】
請求項4記載の移動体管理システムによれば、請求項1から3のいずれかに記載の移動体管理システムの奏する効果に加え、通信アンテナは、その通信アンテナの敷設面の色とは異なる色に着色され、沿道に敷設される略帯線状体に形成されるので、沿道に敷設される区画線などの道路交通用標示として兼用することができる。よって、例えば、沿道に沿って引かれる区画線などの道路交通用標示を別途施工する工事が不要となり、その分、沿道整備事業全体としてのコスト低減を図ることができるという効果がある。
【0083】
請求項5記載の移動体管理システムによれば、例えば、定置リーダをホスト装置に接続することによって、収容場所に移動体が存在するか否かを遠隔地においても逐次把握することができるという効果がある。
【0084】
請求項6記載の移動体管理システムによれば、請求項5記載の移動体管理システムの奏する効果に加え、通信アンテナは、収容場所の床面の色とは異なる色に着色され、収容場所の床面に敷設される略帯線状体に形成されるので、移動体が収容される収容場所の区画線として兼用することができるという効果がある。
【0085】
請求項7記載の移動体管理システムによれば、請求項1から6のいずれかに記載の移動体管理システムの奏する効果に加え、通信アンテナのアンテナ素子は導電性塗料で形成されるので、導電性塗料を単に塗布することでアンテナ素子を沿道や収容場所に形成することができる。よって、アンテナ素子として導電性の金属線を直接敷設する場合に比べて、アンテナ素子の敷設作業を簡素化できるという効果がある。また、硬化前の塗料の流動性を活かせば、通信アンテナの敷設面が凹凸面や壁面であっても容易にアンテナ素子を敷設することができるという効果がある。
【0086】
請求項8記載の移動体管理システムによれば、請求項7記載の移動体管理システムの奏する効果に加え、アンテナ素子の表面は、導電性塗料より絶縁抵抗値の大きな非導電性塗料で形成される保護層によって被覆されるので、導電性塗料が直接に露出することを防止して、アンテナ素子の汚損、破損を防ぐことができるという効果がある。しかも、保護層は、アンテナ素子を形成する導電性塗料より絶縁抵抗が大きな非導電性塗料で形成されるので、例えば、一般に沿道や駐車場などの収容場所に各種ラインを描く際に用いられる路面標示用塗料で安価に形成することができるという効果もある。
【0087】
請求項9記載の移動体管理システムによれば、請求項7又は8に記載の移動体管理システムの奏する効果に加え、アンテナ素子を形成する導電性塗料は、カーボンブラックを添加することにより導電性が付与されるので、例えば、一般に沿道や駐車場などの収容場所に各種ラインを描く際に用いられる路面標示用塗料にカーボンブラックを添加することで安価に製造することができるという効果がある。
【0088】
請求項10記載の移動体管理システムによれば、請求項1から6のいずれかに記載の移動体管理システムの奏する効果に加え、テープ部材は、その接着層によって沿道や収容場所の敷設面に接着されるので、その敷設面に容易に且つ迅速にアンテナ素子を敷設できるという効果がある。しかも、テープ部材には、定置リーダが電気的に接続され通信アンテナのアンテナ素子として機能するアンテナ回路が予め形成されているので、通信アンテナの敷設作業を更に迅速に行うことができるという効果がある。また、そのアンテナ回路は、保護層によって被覆されるので、アンテナ回路の汚損、破損を防ぐことができるという効果がある。
【0089】
請求項11記載の移動体管理システムによれば、請求項8又は10に記載の移動体管理システムの奏する効果に加え、例えば、携帯型のリーダを移動体が所持すれば、移動体は、その携帯型リーダによって定置タグから周辺地域の情報を読み取り、その情報を参考にして周辺地域を散策することができるという効果がある。しかも、定置タグは、アンテナ素子の保護層内に埋設されるので、かかる保護層によって汚損、破損から保護されるという効果がある。
【0090】
また、例えば、複数の定置リーダを通信回線などを介してホスト装置と接続する一方、そのホスト装置と通信回線などを介して通信可能な通信端末を移動体に所持させる。かかる場合に、移動タグに記憶される識別情報は、その移動タグが取り付けられた移動体と近接するアンテナ素子を介して定置リーダにより読み取られる。この読み取り後、その定置リーダは、アンテナ素子を介して定置タグに記憶される周辺情報を非接触方式により更に読み取り、読み取った識別情報と周辺情報をホスト装置へ送信する。
【0091】
ここで、ホスト装置には、識別情報に対応つけて予め通信端末の通信アドレスが記憶されている。ホスト装置では、定置リーダから識別情報及び周辺地域情報を受信すると、その識別情報に対応する通信端末の通信アドレスが読み出され、その通信アドレスへ定置リーダから受信した周辺地域情報が送信される。この結果、移動体は、移動端末によって自己が位置する周辺地域の情報を取得することができるのである。
【0092】
請求項12記載のライン構造体によれば、そのライン構造体は、路面又は壁面などの設置面に敷設されて各種標示に利用される。ライン構造体には複数のICタグが埋設されており、この複数のICタグに記憶される情報は、ライタによって非接触方式で書き込まれ、リーダによって非接触方式で読み取られる。例えば、ライン構造体を沿道の路面や壁面に沿道に沿って敷設した後、その敷設場所の周辺地域の観光情報などを各ICタグにライタによって書き込むのである。
【0093】
すると、リーダを所持した人や、リーダを搭載した自転車や自動車の乗員は、そのリーダによって、ライン構造体に埋設されたICタグから周辺地域の各種情報、例えば、観光情報などを取得して、周辺地域を散策する際の参考にすることができるという効果がある。しかも、複数のICタグはライン構造体内に埋設されるので、ライン構造体により保護されて破損や汚損が防がれるという効果がある。
【0094】
請求項13記載のライン構造体によれば、そのライン構造体自体は、路面又は壁面などの設置面に敷設されて各種標示に利用することができると共に、そのアンテナ素子に各種機器を接続することでデータ通信用のアンテナとして機能することができるという効果がある。また、アンテナ素子は導電性塗料で形成されるので、例えば、凹凸のあるアスファルト舗装面や、トンネル等の壁面、或いはトンネル等の天井面にも塗料を塗布するだけで容易にアンテナ素子を敷設できるという効果がある。
【0095】
また、アンテナ素子の表面は、導電性塗料より絶縁抵抗値の大きな非導電性塗料で形成される保護層によって被覆されるので、導電性塗料が直接に露出することを防止して、アンテナ素子の汚損、破損を防ぐことができるという効果がある。しかも、アンテナ素子を保護する保護層は、アンテナ素子を形成する導電性塗料より絶縁抵抗が大きな非導電性塗料で形成されるので、例えば、路肩の白線や駐車場の区画線などの各種線引き用の路面標示用塗料を用いて安価に形成できるという効果がある。
【0096】
請求項14記載のライン構造体によれば、請求項13記載のライン構造体の奏する効果に加え、アンテナ素子を形成する導電性塗料は、カーボンブラックを添加することにより導電性が付与されているので、例えば、道路の白線や駐車場の区画線などの各種線引き用の路面標示用塗料にカーボンブラックを添加することで安価に製造することができるという効果がある。
【0097】
請求項15記載のライン構造体によれば、テープ部材は、その接着層によってライン構造体を設置面に接着させるので、その設置面に容易に且つ迅速にアンテナ回路を敷設できるという効果がある。しかも、テープ部材には、通信アンテナとして機能可能なアンテナ回路が予め形成されているので、現場でアンテナ素子をライン構造体内へ埋め込む必要がなく、アンテナ素子を設置面に敷設する作業を更に迅速に行うことができるという効果がある。また、そのアンテナ回路は、保護層によって被覆されるので、汚損、破損が防止されるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である移動体管理システムの外観図である。
【図2】移動タグの電気的構成を示したブロック図である。
【図3】図1のIII−III線における横断面図である。
【図4】リーダーライター(R/W)ユニットの電気的構成を示したブロック図である。
【図5】第2実施例の移動体管理システムの路面標示型アンテナの横断面図である。
【図6】第2実施例の路面標示型アンテナのテープ部材の敷設状態を示す平面図である。
【図7】第3実施例の移動体管理システムの路面標示型アンテナの平面図である。
【図8】図7のアンテナ素子を拡大視した平面図である。
【図9】第4実施例の路面標示型アンテナのアンテナ素子を拡大視した平面図である。
【図10】第4実施例のアンテナ素子とR/Wユニットとの電気的構成を示すブロック図である。
【図11】第5実施例の路面標示型アンテナを部分的に断面視した平面図である。
【図12】第6実施例の移動体管理システムの外観図である。
【図13】第5実施例の変形例を示した外観図である。
【図14】第5実施例の変形例を示した平面図である。
【符号の説明】
1,200 移動体管理システム
2 移動体
10 移動タグ
20,70,80,90,110,130
路面標示型アンテナ(通信アンテナ、ライン構造体)
22,81 アンテナ素子
30,100 リーダーライター(R/W)ユニット(定置タグ)
82〜86 区間(アンテナ素子の複数の区間部分)
21 被覆塗膜(保護層の一部)
72 被覆層(保護層の一部)
73b 絶縁部材(保護層の一部)
74 接着層
73 アンテナ回路層(アンテナ回路)
71 テープ部材(ライン構造体、テープ部材)
111,121 定置タグ(定置タグ、ICタグ)
120 路面標示(ライン構造)
Claims (15)
- 移動体の位置を管理する移動体管理システムにおいて、
移動体に取り付け可能に形成され、且つ、非接触方式によるデータ通信が可能で識別情報を記憶可能に形成された移動タグと、
その移動タグとの間で非接触方式による通信が可能に形成され沿道に沿って敷設される複数のアンテナ素子を有し、その複数のアンテナ素子が沿道の延長方向へ延びる列状に連ねられた通信アンテナと、
その通信アンテナにおける前記複数のアンテナ素子にそれぞれ電気的に接続され前記移動タグに記憶される識別情報を読み取る複数の定置リーダとを備えていることを特徴とする移動体管理システム。 - 前記アンテナ素子は、沿道の延長方向へ更に複数区間に分割されており、
そのアンテナ素子に接続される前記定置リーダは、そのアンテナ素子における複数の区間部分にそれぞれ接続されており、前記移動タグから識別情報を読み取る場合にそのデータ通信に用いられた前記アンテナ素子の区間部分を記憶可能に形成されていることを特徴とする請求項1記載の移動体管理システム。 - 前記アンテナ素子は、沿道の延長方向へ更に複数区間に分割されており、
そのアンテナ素子に接続される前記定置リーダは、その各区間のうち少なくともいずれか1の区間部分にのみ接続されていることを特徴とする請求項1記載の移動体管理システム。 - 前記通信アンテナは、その通信アンテナの敷設面の色とは異なる色に着色され、沿道に敷設される略帯線状体に形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の移動体管理システム。
- 移動体が収容場所に存在するか否かを検知する移動体管理システムにおいて、
移動体に取り付け可能に形成され、且つ、非接触方式によるデータ通信が可能で識別情報を記憶可能に形成された移動タグと、
その移動タグに記憶される識別情報を読み取る定置リーダと、
その定置リーダに電気的に接続され前記移動タグとの間で非接触方式によるデータ通信が可能であって収容場所を囲むように収容場所の床面又は壁面に敷設されるアンテナ素子を有した通信アンテナとを備えていることを特徴とする移動体管理システム。 - 前記通信アンテナは、収容場所の床面の色とは異なる色に着色され、収容場所の床面に敷設される略帯線状体に形成されていることを特徴とする請求項5記載の移動体管理システム。
- 前記通信アンテナは、前記アンテナ素子が導電性塗料で形成されていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の移動体管理システム。
- 前記通信アンテナは、前記アンテナ素子の表面を被覆するために前記導電性塗料より絶縁抵抗値の大きな非導電性塗料で形成される保護層を備えていることを特徴とする請求項7記載の移動体管理システム。
- 前記導電性塗料は、導電性を有するカーボンブラックを添加することにより導電性が付与された塗料であることを特徴とする請求項7又は8に記載の移動体管理システム。
- 前記アンテナ素子は、沿道の路面又は壁面に接着可能な接着層と、その接着層上に形成され前記定置リーダと電気的に接続されるアンテナ回路と、そのアンテナ回路の表面に被覆する保護層とを有するテープ部材で形成されていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の移動体管理システム。
- 前記保護層内に埋設され、前記アンテナ素子の敷設場所に隣接する周辺地域の情報を記憶すると共に非接触方式によるデータ通信が可能な定置タグとを備えていることを特徴とする請求項8又は10に記載の移動体管理システム。
- 路面又は壁面などの設置面に略帯線状に敷設され各種標示に用いられるライン構造体であって、
そのライン構造体の延長方向に所定距離毎に埋設され、各種の情報を書換可能に記憶すると共に非接触方式によるデータ通信が可能な複数のICタグを備えていることを特徴とするライン構造体。 - 路面又は壁面などの設置面に略帯線状に敷設され各種標示に用いられるライン構造体であって、
設置面に塗布される導電性塗料で形成されたアンテナ素子と、
そのアンテナ素子を被覆して保護するとともに前記導電性塗料より絶縁抵抗値の大きな非導電性塗料で形成される保護層とを備えていることを特徴とするライン構造体。 - 前記アンテナ素子を形成する前記導電性塗料は、導電性を有するカーボンブラックを添加することにより導電性が付与された塗料であることを特徴とする請求項13記載のライン構造体。
- 路面又は壁面などの設置面に略帯線状に敷設され各種標示に用いられるライン構造体であって、
設置面に接着可能な接着層と、その接着層上に導電性材料で形成されるアンテナ回路と、そのアンテナ回路を被覆して保護すると共に前記導電性材料より絶縁抵抗値の大きな非導電性材料で形成される保護層とが一体的に形成されたテープ部材で形成されていることを特徴とするライン構造体。
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