JP2004286285A - 燃焼装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃焼装置の振動燃焼の検知と正常な燃焼への復帰を行うこと。
【解決手段】燃料を周囲方向に噴出するディストリビュータ9とその周囲から中央方向に空気を噴出する空気噴出部10を設け、この空気噴出部10の上流に設ける空気室18の圧力変動を検知する圧力センサー19の信号により、空気室18に送る空気11の量を可変するように送風手段22を作動する制御器20を備え、これによって、振動燃焼を防止しながら、圧力サンサー19を冷却し、耐久性を向上できる。また、圧力センサー19への燃焼ガス8中の生成物やゴミ等の付着を防止し、検知データの信頼性の維持を行うことができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、振動燃焼の検知と正常な燃焼への復帰を行う燃焼装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
振動燃焼を抑制する燃焼装置に関する第1の従来技術としては、燃焼室の外壁に配設した圧力センサーにより検知された燃焼室圧力に増減に比例して、送風機の回転数を増減させることにより、燃焼室に発生する振動燃焼を防止しているものがある(例えば特許文献1参照)。
【0003】
また、燃焼装置の第2の従来技術としては、圧力センサーによる検知圧力の変動幅が設定値以上の時、燃料ガス噴出速度と燃焼用酸素含有ガス噴出速度の差を減少するように一方のガスの出口の開度を調節することにより、振動燃焼抑制を自動的に行うものがある(例えば特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平01−302022号公報
【特許文献2】
特開平02−103312号公報
【0005】
【発明が解決しようとしている課題】
しかしながら、第1の従来技術では、燃焼室の外壁に圧力センサーを配設するので、燃焼時に燃焼熱により加熱され、温度的に長期間の使用に耐えられないという課題があった。
【0006】
また、燃焼室内の燃焼ガス中の生成物やゴミ等の付着により、検知データの信頼性の維持が難しいという課題があった。
【0007】
第2の従来技術では、燃料ガス噴出速度と燃焼用酸素含有ガス噴出速度の差を減少するように調節して振動燃焼を抑制するが、これは空気量を少なくする方法で振動燃焼を防止するということで、火炎が長炎となり炉(燃焼室)が大きくなるという課題があった。
【0008】
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、空気室に圧力センサーを設け、空気流で冷却することで耐久性を向上し、ディストリビュータの周囲に空気噴出部を設けて、少ない空気量(酸素過剰率)で火炎を短炎化しながら、振動燃焼を起こさない燃焼装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記従来の課題を解決するために、本発明の燃焼装置は、燃料を周囲方向に噴出するディストリビュータと、このディストリビュータを囲むように周囲から中央方向に空気を噴出する空気噴出部と、前記ディストリビュータと前記空気噴出部で囲まれる燃焼室と、前記空気噴出部の上流側に設ける空気室と、この空気室の振動燃焼による圧力変動を検知する圧力センサーと、この圧力センサーに検知される圧力により、前記空気室に送る空気量を可変するように送風手段を作動する制御器を備えたものである。
【0010】
この圧力センサーを空気室内に臨ませることによって、圧力サンサーを冷却し、温度的に長期間の使用に耐えられるようにするものである。また、圧力センサーを直接燃焼ガスに接触させず、燃焼室内の燃焼ガス中の生成物やゴミ等の付着を防止し、検知データの信頼性の維持を行うようにするものである。
【0011】
また、ディストリビュータを囲むように周囲から中央方向に空気を噴出することによって、燃料と空気の混合を促進し、少ない空気量(酸素過剰率)で火炎を短炎化し、燃焼装置の小型化を行うようにするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の発明は、燃料を周囲方向に噴出するディストリビュータと、このディストリビュータを囲むように周囲から中央方向に空気を噴出する空気噴出部と、前記ディストリビュータと前記空気噴出部で囲まれる燃焼室と、前記空気噴出部の上流側に設ける空気室と、この空気室の振動燃焼による圧力変動を検知する圧力センサーと、この圧力センサーに検知される圧力により、前記空気室に送る空気量を可変するように送風手段を作動する制御器を備えたことにより、圧力サンサーを冷却し、圧力センサーの耐久性を向上させることができる。
【0013】
また、圧力センサーに燃焼室内の燃焼ガス中の生成物やゴミ等が付着することを防止し、圧力センサーの検知データの信頼性を向上させることができる。
【0014】
また、燃料と空気の混合を促進し、火炎を短炎化し、燃焼装置の小型化を行うことができる。
【0015】
請求項2に記載の発明は、特に、請求項1に記載の圧力センサーが空気室内の圧力上昇を検知して振動燃焼を判定することにより、圧力センサーが加圧され検知データが大きくなる側に動作し、圧力センサーの検知データの精度を向上できる。
【0016】
請求項3に記載の発明は、特に、請求項1又は2記載の制御器を、圧力センサーの信号をうけて、空気室に送る空気量を増加するように送風手段に指示を行うことにより、送風手段の送風圧力の低下による空気量の減少を解消し、振動燃焼を防止することができる。
【0017】
請求項4に記載の発明は、特に、請求項1〜3に記載の制御器を、圧力センサーの信号をうけて、振動燃焼が停止したことを確認した後に、空気室に送る空気量を徐々に減少するように送風手段に指示を送り、空気量を減少させながら振動燃焼を起こさない最低の空気量に設定する動作を行うことにより、火炎に余剰の空気が流入しないようにして、燃焼装置全体の効率を向上させることができる。
【0018】
請求項5に記載の発明は、特に、請求項1〜4に記載の制御器が、燃焼開始時に空気室に送る空気量を増加するように送風手段に指示を行うことにより、燃焼装置全体の温度上昇が安定になる前の火炎が不安定な時間帯に空気量を増加させ、保炎を向上し、燃焼開始時に発生する振動燃焼を抑制させることができる。
【0019】
請求項6に記載の発明は、特に、請求項1〜5に記載の圧力センサーは、空気室に連通する圧力検知管の端部に設けてなることにより、燃焼装置から離れたところに圧力センサーを配置し、耐久性、組立性、メンテナンス性等の向上を行わせることができる。
【0020】
請求項7に記載の発明は、特に、請求項1に記載のディストリビュータは、炭化水素系の燃料ガスと燃料電池から排出されるオフガスを切り替えて同一のノズルから噴出することにより、ディストリビュータの構成が簡単になり、低コストの燃焼装置を提供することができる。
【0021】
請求項8に記載の発明は、特に、請求項1〜7に記載の燃焼装置は、炭化水素系原料の改質反応により水素を含む改質ガスを生成する水素生成器に搭載することにより、天然ガス等の都市ガス(またはプロパン)と電池から排出されるオフガスのそれぞれに適する火炎形成を行ない、少ない空気量(酸素過剰率)で、しかも空気量変動に対応できる燃焼を実現することができる。
【0022】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
【0023】
(実施例1)
図1は、本発明の第1の実施例における燃料電池装置に用いられる水素生成器の全体構成図である。
【0024】
また、図2は、本発明の第1の実施例における燃焼装置の部分断面図である。また、図3は、本発明の第1の実施例における燃焼装置を下流側から見た構造図である。
【0025】
図1、図2において、1は、都市ガス(またはLPG)を原料として燃料電池発電装置に供給する水素を生成する水素生成器であり、2は、脱硫装置(図示なし)で処理を行った後の都市ガス(または、LPG)と水蒸気とからなる原料ガス、3は、ニッケルもしくはルテニウムを主成分とする触媒を充填した触媒層で、この触媒層3で原料ガス2を反応させることにより、水素と二酸化炭素および一酸化炭素からなる生成ガス4を生成する。この生成反応は700℃程度の高温で生じる吸熱反応であるため、燃焼装置5により高温の燃焼ガスを供給して原料ガス2と触媒層3を加熱している。
【0026】
5は、燃焼装置で都市ガス6(天然ガス)や燃料電池から排出されるオフガス7(未反応水素ガス)、または都市ガス6とオフガス7を混合して、燃料ガス8としてディストリビュータ9から噴出し、空気噴出部10の周囲から空気11を供給することにより、火炎12を形成し燃焼を行なう。円管状のディストリビュータ9の先端には、燃料ガス8を噴出する複数個のノズル13がディストリビュータ9の半径方向に設けられ、燃料ガス8を放射状に噴出する構成としている。空気噴出部10は、複数個の空気噴出孔14を空気噴出部10の側面に略直角に設けている。空気噴出部10は、ディストリビュータ9を中心として、火炎12の出口方向に徐々に拡大するようにカップ状に燃焼室15を形成し、燃焼用の空気11を燃焼室15内に供給する構成としている。空気噴出孔14は、上下方向の配列を千鳥状に設けている。ディストリビュータ9のノズル13は、空気噴出部10の空気噴出孔14の最下段に設ける空気噴出孔16とほぼ対向する位置になるように配置している。また、空気噴出部10の底部には複数個の下部空気噴出孔17を設け、ディストリビュータ9の軸方向と平行方向に空気11の一部を噴出する構成としている。
【0027】
18は、空気11を供給する空気室で、空気噴出部10の周囲を囲む形で通路を構成している。空気室18の側壁には、空気室18内の圧力変化を検知する圧力センサー19が設けられている。圧力センサー19は、空気噴出部10から離れた空気室18の外周壁沿いに設置され、火炎12の熱を受けないようにしている。圧力センサー19は、弾性受圧素子(ダイアフラム式、ベロー式、ブルドン菅式等)と圧力変換器(静電容量式、半導体ストレインゲージ式、固有振動式、空気圧式等)で構成され、出力信号に変換している。圧力センサー19の信号は、制御器20に送られ、振動燃焼発生の有無の判定を行う。空気室18の上流には、送風ダクト21を介して送風手段22が設けられている。送風手段22は、空気11を供給する送風機で構成され、羽根車には高圧を出せるターボファンやラジアルファン等を用い、それをモータで回転させるようにしている。制御器20により送風手段22のコントロールを行うようにしている。
【0028】
23は、燃焼装置5によって生じる火炎12が触媒容器24に直接触れることを避け、さらに燃焼ガス25の流路を規定するための燃焼筒である。燃焼ガス25は、触媒容器24の周囲に沿って流れ、水素生成器1の外部に排出される。
【0029】
26は、着火用の電極で、耐熱性のカンタル線やエスイット線で構成している。電極26の周囲は、絶縁用の絶縁碍子27で被覆されている。絶縁碍子27は、耐熱性のアルミナ、シリカ等のセラミック材で形成し、その表面は、ガラス成分からなる釉薬が塗布されている。電極26の先端は、燃焼室15に臨み、曲率をもって屈曲し、ディストリビュータ9のノズル13上方の近傍に火花放電が飛ぶように、位置を決められている。電極26の装着は、空気噴出部10の上部に設ける燃焼筒23の下部の一部を拡管して設ける空間28から電極26の先端を延長して、ディストリビュータ9のノズル13上方の近傍に臨ませている。
【0030】
図3において、ディストリビュータ9のみはノズル13の位置をわかりやすくするために、ノズル13の位置の断面を図示している。図中、中心部から周囲方向への放射状の矢印Aはノズル13から噴出される燃料ガス8の噴出方向を表わし、また逆に中心方向への矢印Bは空気噴出孔14のうち破線Cで示した最下段の空気噴出孔16から噴出される空気11の噴出方向を表わしている。このように、本発明では燃料ガス8の噴出方向と空気11の噴出方向が直線上に位置するように構成している。更に、本発明では下部空気噴出孔17から噴出される空気11が上記燃料ガス8の噴出方向の矢印Aに交差する位置に下部空気噴出孔17を配置している。
【0031】
以上のように構成された燃焼装置について、以下その動作、作用を説明する。
【0032】
燃焼装置5を始動する時は、制御器20により送風手段22を作動し、燃焼用の空気11を送風する。空気11は、送風ダクト21を通り空気室18に流入し、空気噴出部10の空気噴出孔14から燃焼室15に供給される。ここで、ディストリビュータ9のノズル13から燃焼速度や流量の異なる都市ガス6(またはLPG)やオフガス7の燃料ガス8を噴出すると、このディストリビュータ9から放射状に噴出された燃料ガス8と略対向する最下段の空気噴出孔17から供給された空気11とが衝突し混合する。この時、燃焼筒23の下部の空間28から燃焼室15に臨ませた電極26により、火花放電が行なわれ、燃料ガス8に着火が行なわれる。燃料ガス8は空気噴出部10の開口部方向へ流れて行くが、空気噴出部10の形状を図示したようにカップ状としているため燃料ガス8の流路断面積が連続的に拡大し、それによって燃料ガス8の流速が減少し、その流速が都市ガス6やオフガス7の燃焼速度と同等またはそれ以下となった場所で、部分的な予混合火炎12を生じて燃焼する。この燃焼により水素生成器1の触媒層3を加熱していく。
【0033】
ここで、この始動時に燃料ガス8や空気11の量を急に変化させるか、または、触媒層3が充分に加熱され後でも空気11の量が設定の量よりも減少すると燃焼装置5の持つ固有振動数に燃焼反応による圧力変動が共振して振動燃焼が発生する。振動燃焼が発生すると、火炎12が激しく振動し、火炎12の送風抵抗が増加するために空気室18から燃焼室15に送られている空気11に圧力がかかる。この圧力上昇を圧力センサー19により検知し、その信号を制御器20に送る。
【0034】
制御器20では、すでに登録されている水素生成器1の運転時に指示された燃料ガス8の量に最適な量の空気11で振動燃焼が発生しない時の空気室18の圧力センサー19の信号データと比較し、振動燃焼発生の判定を行う。
【0035】
また、制御器20は、振動燃焼発生の確認を行った後に送風手段を作動し、空気室18に送る空気11の量を増加させ、空気11の量が少ない側で発生する振動燃焼の領域を離脱させ、振動燃焼を停止させる。
【0036】
また、常に空気室18に送る空気11の量を増加させるので、振動燃焼が発生した時の振動燃焼の解消動作中に、火炎12が黄火化して、すすや一酸化炭素が発生しないようにできる。
【0037】
また、制御器20には、振動燃焼の領域を離脱した領域での空気室18の圧力センサー19の信号データも登録され、振動燃焼の停止後に火炎12が安定な燃焼を維持していることを確認するようにしている。
【0038】
以上のように、本実施例においては、振動燃焼を検知する圧力サンサー19を空気室18の側壁に設置して空気11で冷却したことにより、圧力センサー19の温度上昇を防止して、耐久性を向上させることができる。
【0039】
また、圧力センサー19の周囲に新鮮な空気11を流したことにより、圧力センサー19に燃焼室15内の燃焼ガス8中の生成物やゴミ等が付着することを防止し、圧力センサー19の検知データの信頼性を向上させることができる。
【0040】
また、燃料ガス8を周囲方向に噴出するディストリビュータ9と、このディストリビュータ9を囲むように周囲から中央方向に空気11を噴出する空気噴出部10を設けたことにより、燃料ガス8と空気11の混合を促進し、火炎12を短炎化し、燃焼装置5の小型化を行うことができる。
【0041】
また、振動燃焼を防止したことで、都市ガス6等の炭化水素系の燃料と燃料電池から排出されるオフガス7のそれぞれの燃焼速度に適した火炎12を形成し、少ない空気11の量(低酸素過剰率)で燃焼が可能となり、水素生成器1の放熱損失を防止して改質反応を向上することができる。
【0042】
また、都市ガス6(またはプロパン)やオフガス7のそれぞれに適した火炎12を形成し、空気11の量の変化に対して振動燃焼を起こさない領域を拡大したことにより、気温の変化や送風手段22のばらつきによる空気量変動に対応できるようにして、燃焼装置5の使い勝手を向上するようにしている。
【0043】
また、空気室18内の圧力を常に圧力センサー19でモニターすることにより、制御器20に登録してある燃料ガス8とその最適な空気11の量の圧力データと比較して、常に火炎12が正常かどうかを判定して、良好な燃焼を維持できる。
【0044】
以上のように、本実施例においては、本実施例の燃焼装置5を用いた水素生成器1は、発電負荷が変動した際に、燃焼装置5の燃焼量を可変させた時や水素生成器1の始動時に振動燃焼を起こさないで、静音化された水素生成器1を提供することができる。
【0045】
また、本実施例の燃焼装置5を用いた水素生成器1は、発電負荷が変動した際にも安定した火炎12を形成して、所定の水素量を生成でき燃料電池発電装置の安定した運転を可能とすることができる。
【0046】
(実施例2)
実施例1と異なるところは、圧力センサー19が空気室18内の圧力上昇を検知して振動燃焼を判定する点である。
【0047】
以上のように構成された燃焼装置について、以下その動作、作用について説明する。
【0048】
振動燃焼が発生すると、火炎12が激しく振動し、火炎12の送風抵抗が増加するために空気室18から燃焼室15に送られている空気11に圧力がかかる。この圧力上昇を圧力センサー19により測定して、その信号を制御器20に送る。圧力センサー19は、加圧され検知データが大きくなる側に動作し、データの判定する領域を広げている。制御器20では、すでに登録されている水素生成器1の運転時に指示された燃料ガス8の量に最適な量の空気11で振動燃焼が発生しない時の空気室18の圧力センサー19の信号データと比較し、振動燃焼発生の判定を行う。
【0049】
以上のように、本実施例においては、圧力センサー19の検知データの判定する領域を広げるので、精度を向上することできる。
【0050】
また、燃焼装置5としては、外的な要因(例えば排気や給気の閉塞等)で、空気11が減少することがあるが、空気室18の圧力上昇で振動燃焼を判定するので、確実に振動燃焼の有無を確認できる。
【0051】
(実施例3)
実施例1と異なるところは、制御器20は、圧力センサー19の信号をうけて、振動燃焼が停止したことを確認した後に、空気室18に送る空気11の量を徐々に減少するように送風手段22に指示を送り、空気11の量を減少させながら振動燃焼を起こさない最低の空気11の量に設定する動作を行う点である。
【0052】
以上のように構成された燃焼装置について、以下その動作、作用について説明する。
【0053】
制御器20は、振動燃焼発生の確認を行った後に送風手段22を作動し、空気室18に送る空気11の量を増加させ、空気11の量が少ない側で発生する振動燃焼の領域を離脱させ、振動燃焼を停止させる。制御器20には、振動燃焼の領域を離脱した領域の空気室18の圧力センサー19の信号データも登録され、振動燃焼の停止後に火炎12が安定な燃焼を維持していることを確認するようにしている。その後、制御器20は、送風手段22を作動して、空気室18に流入する空気11の量を減少させ、振動燃焼が再度発生する場合は、上記の動作を行ない、この動作を繰り返しながら振動燃焼が発生しない最も空気11の量の少ない状態の火炎12を形成し、火炎12に余剰の空気が流入しないようにしている。
【0054】
以上のように、本実施例においては、燃焼室15内へ流入する余剰の空気11を防止して低酸素過剰率で燃焼を行ない、水素生成器1の放熱損失を防止して改質反応を向上することができる。
【0055】
(実施例4)
実施例1と異なるところは、制御器20が、燃焼開始時に空気室18に送る空気11の量を増加するように送風手段22に指示を行う点である。
【0056】
以上のように構成された燃焼装置について、以下その動作、作用について説明する。
【0057】
燃焼装置5の燃焼開始時は、燃焼装置5や水素生成器1の各部の温度が、安定状態まで上昇していないので、制御器20では、すでに登録されている水素生成器1の運転時に指示された燃料ガス8の量に最適な量の空気11で振動燃焼が発生しない時の空気室18の圧力センサー19の信号データを元に、送風手段22に指示を送り、空気室18に送る空気11の量を増加させている。これにより、燃焼装置5全体の温度上昇が安定になる前の火炎12が不安定な時間帯に空気11の量を増加させ、保炎を向上し、振動燃焼を起こさないようにしている。
【0058】
以上のように、本実施例においては、燃焼開始時に燃焼装置5全体の温度上昇が安定になる前の火炎12が不安定な時間帯に発生する振動燃焼を防止することができる。
【0059】
(実施例5)
図4は、本発明の第5の実施例の燃焼装置を示す断面図である。図4において、5は燃焼装置、10は空気噴出部、11は空気、12は火炎、18は空気室、20は制御器、29は圧力検知管で、実施例1と異なるところは、圧力センサー19は、空気室18に連通する圧力検知管19の端部に設けてなる点である。
【0060】
以上のように構成された燃焼装置について、以下その動作、作用について説明する。
【0061】
空気室18に連通する圧力検知管29を燃焼装置5から離れたところまで引き回し、その端部で圧力センサー19により、空気室18の圧力変化を測定し、圧力センサー19の温度が上昇しないようにしている。
【0062】
また、圧力センサー19を制御器20の近傍に設置することにより、圧力センサー19を制御器20と一体化でき、コンパクトに構成できる。
【0063】
また、燃焼装置5の構成部品である空気室18と圧力センサー19を切り離すことにより、圧力センサー19の組み立て性を向上できる。
【0064】
以上のように、本実施例においては、圧力センサー19の耐久性、組立性、メンテナンス性等の向上を行わせることができる。
【0065】
(実施例6)
図1において、実施例1と異なるところは、ディストリビュータ9は、炭化水素系の都市ガス6と燃料電池から排出されるオフガス7を切り替えて同一のノズル13から噴出する点である。
【0066】
以上のように構成された燃焼装置について、以下その動作、作用について説明する。
【0067】
ディストリビュータ9のノズル13から燃焼速度や流量の異なる都市ガス6(またはLPG)やオフガス7の燃料ガス8を噴出する時に、ディストリビュータ9周囲の空気噴出部10の空気噴出孔14から空気11をディストリビュータ9に向かって供給し、燃料ガス8と空気11の混合を促進して、常に安定した火炎12が形成するようにしている。
【0068】
また、都市ガス6(またはLPG)とオフガス7では、燃料ガス8として流量も異なり、適正な空気11の量も異なるので、制御器20に圧力センサー19のデータとして、都市ガス(またはLPG)6やオフガス7の振動燃焼の発生する領域や振動燃焼のない安定した領域の個々のデータを登録し、振動燃焼の発生の判定と解消に使用している。
【0069】
以上のように、本実施例においては、同一のディストリビュータ9から都市ガス6(またはLPG)とオフガスを7供給しても良好な燃焼を維持できるので、ディストリビュータ9の構成が簡単になり、低コストの燃焼装置5を提供することができる。
【0070】
また、本実施例の制御器20に燃料ガス8の種類による個々の振動燃焼を判定するデータを登録することにより、燃料ガス8の種類が変化しても振動燃焼を防止することができる。
【0071】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、空気により圧力サンサーを冷却し、圧力センサーの耐久性を向上させることができる。
【0072】
また、空気により圧力センサーに燃焼室内の燃焼ガス中の生成物やゴミ等が付着することを防止し、圧力センサーの検知データの信頼性を向上させることができる。
【0073】
また、ディストリビュータの周囲に設ける空気噴出部により燃料ガスと空気の混合を促進し、火炎を短炎化し、燃焼装置の小型化を行うことができる。
【0074】
また、水素生成器に内蔵される燃焼装置の振動燃焼を防止し、発電負荷が変動した際にも安定した火炎12を形成して、所定の水素量を生成でき燃料電池発電装置の安定した運転を可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1、2、3、4、6、7における燃焼装置の断面図
【図2】本発明の実施例1における燃焼装置の部分断面図
【図3】本発明の実施例1における燃焼装置の下流側から見た構造図
【図4】本発明の実施例5における燃焼装置の断面図
【符号の説明】
9 ディストリビュータ
10 空気噴出部
15 燃焼室
18 空気室
19 圧力センサー
20 制御器
22 送風手段
29 圧力検知管

Claims (8)

  1. 燃料を周囲方向に噴出するディストリビュータと、このディストリビュータを囲むように周囲から中央方向に空気を噴出する空気噴出部と、前記ディストリビュータと前記空気噴出部で囲まれる燃焼室と、前記空気噴出部の上流側に設ける空気室と、この空気室の振動燃焼による圧力変動を検知する圧力センサーと、この圧力センサーに検知される圧力により、前記空気室に送る空気量を可変するように送風手段を作動する制御器を備えてなる燃焼装置。
  2. 圧力センサーは、空気室内の圧力上昇を検知して振動燃焼を判定してなる請求項1記載の燃焼装置。
  3. 制御器は、圧力センサーの信号をうけて、空気室に送る空気量を増加するように送風手段に指示を行う請求項1又は2記載の燃焼装置。
  4. 制御器は、圧力センサーの信号をうけて、振動燃焼が停止したことを確認した後に、空気室に送る空気量を徐々に減少するように送風手段に指示を送り、空気量を減少させながら振動燃焼を起こさない最低の空気量に設定する動作を行う請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃焼装置。
  5. 制御器は、燃焼開始時に空気室に送る空気量を増加するように送風手段に指示を行う請求項1〜4のいずれか1項に記載の燃焼装置。
  6. 圧力センサーは、空気室に連通する圧力検知管の端部に設けてなる請求項1〜5のいずれか1項に記載の燃焼装置。
  7. ディストリビュータは、炭化水素系の燃料ガスと燃料電池から排出されるオフガスを切り替えて同一のノズルから噴出してなる請求項1〜6のいずれか1項に記載の燃焼装置。
  8. 炭化水素系原料の改質反応により水素を含む改質ガスを生成する水素生成器に搭載する請求項1〜7のいずれか1項に記載の燃焼装置。
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