JP2004285609A - 表示装置を備えた神仏具 - Google Patents

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Abstract

【課題】神仏具を礼拝した際に、故人の生前の姿等の情報を礼拝者の礼拝回数等の情報に基づいて表示手段に表示し得る表示装置を備えた神仏具を提供する。
【解決手段】故人の霊等を祀るための神仏具本体と、該神仏具本体の所定位置に配置され、表示手段及び該表示手段に所定の情報を表示させる制御手段からなる表示装置とを備えた神仏具であって、前記表示装置の制御手段は、礼拝者の情報に基づいて表示手段に故人に関する所定の情報を表示させることを特徴とする。前記制御手段は、礼拝回数等に応じて記憶手段に予め記憶されている故人の生前の画像情報等を表示手段に表示させる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば墓石、仏壇等の神仏具に係わり、特に故人の生前の情報を表示可能な表示装置を備えた神仏具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、表示装置を備えた仏壇としては、例えば特許文献1及び特許文献2に開示されている。特許文献1に開示の仏壇は、系図、お経、過去帳に係わる文字情報データと音声データとが記録された記憶媒体を有し、これらのデータを表示装置の表示体に選択的に表示させることにより、一つの表示体で多宗派に対応させるようにしたものである。また、特許文献2に開示の仏壇は、仏像や位牌、花等をコンピュータ処理で液晶表示画面に表示させることにより、これらの設置スペースを省いて仏壇の構造を簡略化するようにしたものである。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−173308号公報
【特許文献2】
特開平7−100051号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの仏壇にあっては、仏壇に表示装置を配置し、この表示装置に故人に適した宗派に関する各種情報、あるいは仏像や花等を表示するのみであるため、例えば故人に関する生前の情報を表示させることはできず、礼拝者が仏壇の前に座った際等に、表示装置に故人の生前の懐かしい姿等を表示させて故人を偲ぶことができない。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、神仏具を礼拝した際に、故人の生前の姿等の情報を表示手段に表示し得る表示装置を備えた神仏具を提供することにある。また、他の目的は、前記目的に加え、礼拝者の情報に基づいて故人の情報を表示手段に表示させ得る表示装置を備えた神仏具を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成すべく、本発明のうち請求項1に記載の発明は、故人の霊等を祀るための神仏具本体と、該神仏具本体の所定位置に配置され、表示手段及び該表示手段に所定の情報を表示させる制御手段からなる表示装置とを備えた神仏具であって、前記表示装置の制御手段は、礼拝者の情報に基づいて表示手段に故人に関する所定の情報を表示させることを特徴とする。
【0007】
このように構成することにより、仏壇、墓石等の神仏具の神仏具本体に設けられた表示装置の表示手段には、礼拝者が礼拝した際に、制御手段によって故人に関する所定の情報が表示される。これにより、礼拝者は故人に関する情報を得て故人を偲びながら礼拝することができる。
【0008】
そして、前記制御手段は、請求項2に記載の発明のように、記憶手段に予め記憶されている情報を前記表示手段に表示させることが好ましい。このように構成することにより、例えばテープレコーダ、CD−ROM等の記憶手段に故人に関する情報が予め記憶されていることから、この記憶手段に記憶された各種情報のうち所定の情報を読み出して表示させることで、礼拝時に故人を一層偲ぶこと等ができる。
【0009】
また、前記故人に関する所定の情報は、請求項3に記載の発明のように、生前に撮影した故人の画像情報であることが好ましい。このように構成することにより、表示手段に生前の故人の画像情報が表示されることから、礼拝時に故人に関する画像で故人をより一層偲ぶことができる。
【0010】
また、前記制御手段は、請求項4に記載の発明のように、識別手段で識別された礼拝者の情報を記憶手段に記憶させ得ることが好ましく、この場合、識別手段は、請求項5に記載の発明のように、キー操作、カードリーダ、センサカメラのうちの少なくとも一つであることが好ましい。このように構成することにより、礼拝した礼拝者に関する情報が識別手段で識別されて記憶手段に記憶されることから、例えば記憶された礼拝回数、すなわち礼拝者に応じた表示手段への情報表示を容易に行うことができる。また、識別手段としてキー操作やカードリーダあるいはセンサカメラの一つを使用することにより、礼拝者を容易かつ確実に識別できる。
【0011】
また、前記制御手段は、請求項6に記載の発明のように、礼拝者の礼拝回数を計数し、該計数した礼拝回数に基づいて、記憶手段に記憶されている故人に関する所定の情報を表示手段に表示させることが好ましい。このように構成することにより、制御手段で礼拝者の礼拝回数が計数され、この礼拝回数に基づいて所定の情報が表示されることから、例えば礼拝回数が多い礼拝者の場合に表示される情報と礼拝回数が少ない礼拝者の場合に表示される情報とを異ならせることができて、礼拝回数の少ない礼拝者には礼拝を感化させること等ができる。
【0012】
また、前記制御手段は、請求項7に記載の発明のように、記憶手段に予め記憶されている故人の音声を音声発生手段から発生させることが好ましく、この場合、制御手段は、請求項8に記載の発明のように、音声発生手段による音声の発生と表示手段による表示とを関連付けて行うことが好ましい。このように構成することにより、制御手段の制御で音声発生手段から故人の音声を発生できることから、故人の肉声で故人をより一層偲ぶことができる。また、表示手段の表示と音声とが関連付けられることから、例えば表示手段に故人の生前時に撮影したビデオを再生できて、故人をより一層偲ぶことができる。
【0013】
また、前記神仏具は、請求項9に記載の発明のように、墓石、墓碑、仏壇、祭壇、灯籠の少なくとも一つであることが好ましい。このように構成することにより、神仏具として墓石、仏壇等の一つが使用されることから、各種の神仏具に表示装置を配設できて、各種神仏具の礼拝時に故人をより一層偲ぶことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図5は、本発明に係わる表示装置を備えた神仏具の一実施形態を示し、図1が墓石に適用した場合の斜視図、図2がその表示装置部分を拡大した正面図、図3が図2のA−A線矢視図、図4が表示装置の制御系のブロック図、図5がその動作の一例を示すフローチャートである。
【0015】
図1において、墓地や霊園に建立される墓石1は、中央後部に直立して配置され前面に家名等の文字が刻印された墓碑2と、この墓碑2より幅広に形成され墓碑2を支持する上部台座3及び下部台座4と、これら台座3、4の前面中央部に配置された水鉢5及びこの水鉢5の両側に配置された花立て6等で構成されている。
【0016】
また、墓碑2の前方所定位置には、その前面に故人の氏名等を刻印する石碑7が配置されると共に、墓の入口両側に灯籠8等が配置され、これらの墓碑2、台座3、4、水鉢5、花立て6、石碑7、灯籠8等は全て御影石等によって形成されて本発明の墓石本体(神仏具本体)を形成している。なお、水鉢5は下部台座4に対して前後方向に移動可能に配置され、この水鉢5を前方に移動させることにより、下部台座4の下部内に形成された図示しない骨壺収納部が外部に開口するようになっている。
【0017】
そして、このように構成された墓石1の、例えば水鉢5には、本発明の表示装置10が配設されている。すなわち、図2及び図3に示すように、表示装置10は、表示手段としての液晶表示器11と制御手段としての制御装置12を有し、これらが水鉢5の前面5aに形成された正面視長方形状の凹部13内にケース14を介して、防水カバー15により埋設状態で配設されている。
【0018】
前記液晶表示器11は、前記ケース14の正面視で左側に収納配置され、この液晶表示器11のケース14の右側には、電源キー(もしくは電源スイッチ)、リセットキー、テンキー等の複数の操作キー16aを有する入力装置16が収納配置されている。そして、入力装置16には、その後方の空間内にテープレコーダ、CD−ROM等の外部記憶装置17が収納配置されると共に、入力装置16の例えば前面所定位置(もしくは液晶表示器11の適宜位置)にはスピーカ18が配置されている。
【0019】
なお、入力装置16は、例えば幅方向の右端部に設けたヒンジ19によりケース14に開閉可能に取り付けられ、この入力装置16を開放操作することにより、外部記憶装置17がケース14の前面に露出するようになっている。また、入力装置16の操作キー16aは、液晶表示器11との別体構成に限らず、例えば入力装置16として電源キー等を設け、この電源キーをオン操作した場合に操作キー16aが液晶表示器11に表示される構成とすることもできるし、外部記憶装置17として、RAMカード等の半導体記憶素子を使用することもできる。
【0020】
また、制御装置12は、例えば1枚の制御基板12a上に構築され、この制御基板12aが液晶表示器11のケース11aの裏面側に取付杆20等を介して一体的に組み込まれることにより、制御装置12が液晶表示器11に一体化されている。この制御装置12は、液晶表示器11内の表示制御基板21に電気的に接続されると共に、その電源コード22が水鉢5に形成された配線孔24から外部に引き出されている。そして、電源コード22の先端は、電源プラグ23を介して図示しないAC100電源に接続されるか、あるいは墓地の所定位置(例えば墓碑2、石碑7、灯籠8等の上面)に配置されたソーラパネル25等に接続されて、これらの電源によって制御装置12や液晶表示器11、入力装置16等が動作可能な状態とされるようになっている。
【0021】
なお、ケース14の前面側である表示装置10の前面には、取手15aを有する前記防水カバー15が配設され、この防水カバー15は屈曲可能に形成することでケース14内に設けたレール26に沿って矢印イの如く移動し、ケース14の前面を上下方向に移動してケース14の開口部(凹部13)を開閉するようになっている。この防水カバー15によって、表示装置10の非使用時にケース14内への雨水の浸入が防止される。
【0022】
なお、防水カバー15としては上下方向のスライド構造に限らず、横方向に移動可能な構成とする等、ケース14内に雨水が直接侵入しない他の適宜の防水構造を採用できる。また、水鉢5の凹部13及びケース14の底部には、必要に応じ、水鉢5の下面に開口する排水孔27が形成され、この排水孔27により仮に雨水が防水カバー15内に侵入した場合であっても、この雨水のケース14内への滞留が防止されるようになっている。
【0023】
図4は、本発明の制御系のブロック図を示している。表示装置10の制御装置12は、バスライン30を介して互いに接続されたCPU31、ROM32、RAM33及びI/O34、35等を有している。この制御装置12の入力側のI/O34には、前記入力装置16、外部記憶装置17等が接続され、出力側のI/O35には、前記液晶表示器11、スピーカ18等が接続されている。
【0024】
そして、外部記憶装置17のビデオテープ、CD−ROM等の記憶媒体には、故人の生前時に撮影した音声を含めた画像情報が複数のデータ(例えばデータ1〜データ3)として予め記憶されており、この複数のデータが、制御装置12の制御によって、例えば入力装置16で入力された礼拝者の情報(後述するパスワード等)に基づいて読み出されるようになっている。
【0025】
なお、外部記憶装置に記憶される複数のデータ1〜3のうち、例えばデータ1としては故人が悲しんだ表情(あるいは恨めしい表情)をした画像データ(及び音声データ)であり、データ2としては故人が普通の表情をした画像データ(及び音声データ)であり、データ3としては故人が喜んだ表情(あるいは感謝している表情)の画像データ(及び音声データ)が使用される。また、図4に示すブロック図は一例であって、例えばテープレコーダのように外部記憶装置17自体にスピーカが内蔵されている場合は、この内蔵スピーカを使用して音声を発生させることで、前記スピーカ18を省略した構成とすることもできる。
【0026】
図5は、この制御装置12による制御の一例を示すフローチャートである。以下、これについて説明する。なお、このフローチャートは、制御装置12の前記ROM32に予め記憶されているプログラムにしたがって自動的に実行される。先ず、礼拝者が墓地に参り、水鉢5の防水カバー15の取手15aを持って上方に移動させて開放すると、液晶表示器11及び入力装置16が外部に露出する状態となり、この状態で、礼拝者が入力装置16の電源キーをオン操作すると、プログラムが開始(S100)される。
【0027】
S100でプログラムが開始されると、パスワードが入力されたか否かが判断(S101)され、この判断S101は「YES」になるまで繰り返される。そして、礼拝者が、表示装置10等の墓石1への設置時等に予め設定したパスワードを入力装置16の操作キー16aで入力すると判断S101で「YES」となり、入力されたパスワードに関する情報をRAM33から読み出し、この情報のうち記憶されている礼拝回数nを読み込んで(S102)、礼拝回数nにプラス1(S103)し、これをRAM33に新たに記憶する。
【0028】
ステップS103で礼拝者の礼拝回数nが新たに設定記憶されると、この設定された礼拝回数nと2つの基準値n1、n2(n1<n2とする)とが比較される。すなわち、先ず、礼拝回数nが第1の基準値n1未満か否かが判断(S104)され、例えば礼拝回数nがn1(例えばn1=10)より少ない場合は、判断S104で「YES」となり、前述したように予め外部記憶装置17に記憶されている複数のデータ1〜3のうち、データ1が選択されて前記外部記憶装置17から読み出される(S106)。また、判断S104で「NO」の場合、すなわち礼拝回数nがn1=10以上の場合は、礼拝回数nが第2の基準値n2未満か否かが判断(S105)される。
【0029】
この判断S105で「YES」の場合、すなわち礼拝回数nがn1=10以上でn2(例えばn2=20)未満の場合は、データ1〜3のうちデータ2が選択されて外部記憶装置17から読み出される(S107)。また、判断S105で「NO」の場合、すなわち礼拝回数nがn2=20以上の場合は、データ1〜3のうちデータ3が選択されて外部記憶装置17から読み出される(S108)。このステップS106〜S108で、礼拝者の礼拝回数nに応じて外部記憶装置17に記憶されているデータ1〜3のうち一つのデータが選択されて読み出されることになる。
【0030】
複数のデータ1〜3のうち所定のデータ1〜3が読み出されると、このデータ1〜3を再生させて、その画像情報を表示装置10の液晶表示器11に表示させると共にその音声情報をスピーカ18から発生させて、表示等(S109)を行う。これにより、液晶表示器11に故人の生前の画像データが表示されると共に、スピーカ18から画像データに対応した音声データが発せられ、礼拝者はこの画像データを見つつ肉声を聞きながら故人を偲ぶことができる。
【0031】
この時、礼拝者の礼拝回数nに応じて予め設定された所定のデータ1〜3が表示等されることから、例えば頻繁に墓参りして礼拝する礼拝者の場合には、故人が喜んだ表情をした画像データ(データ3)を見つつ礼拝でき、故人を一層偲ぶことができる。また、あまり墓参りせず久し振りに礼拝した礼拝者の場合には、故人が悲しい表情をした画像データ(データ1)を見ながらの礼拝となり、その礼拝者にもっと礼拝にくるようにと感化させることができる。
【0032】
そして、ステップS109で液晶表示器11に所定データの画像データが表示等されると、入力装置16の電源キーがオフされたか否かが判断(S110)され、この判断S110は「YES」になるまで繰り返され、礼拝者により電源キーがオフ操作された時点で、一連のプログラムを終了(S111)する。
【0033】
つまり、礼拝者が墓参りした場合、礼拝者の情報である礼拝回数nに基づいて、外部記憶装置17に予め記憶されている故人の生前の複数のデータ1〜3のうち所定のデータ1〜3が読み出され、これが液晶表示器11に表示等されることで、礼拝者は、例えば礼拝回数nに応じた表情の故人の画像を見ながら礼拝できることになる。
【0034】
なお、以上のフローチャートにおいては、礼拝者の識別を予め設定したパスワードの操作キー16aによる入力操作で行ったが、例えば書き換え可能あるいは書き換え不可なメモリーカードを使用することもできる。この場合は、図2の二点鎖線で示すように入力装置16にカードリーダ28に配置し、このカードリーダ28にメモリーカードが差し込まれてセットされた際に、制御装置12がリモリーカードの情報を読み取り、この情報の礼拝回数nにプラス1して再びメモリーカードに記憶させるようにすれば良い。また、書き換え不可なメモリーカードの場合は、カードリーダ28で読み取った情報の礼拝回数nをRAM33上で書き換えるようにすれば良い。
【0035】
また、礼拝者の識別にパスワードやメモリーカードを使用することなく、例えば礼拝者自体の映像を撮像することで識別しても良く、この場合は、図2の二点鎖線で示すよう、例えばセンサカメラ29を入力装置16の所定位置に配置し、このセンサカメラ29で礼拝者の顔を撮影する。そして、この撮影した画像データを予め記憶させてある礼拝者の画像データと比較することで、礼拝者を特定(識別)し、この特定した礼拝者の礼拝回数nに応じたデータが選択表示される。この場合は、礼拝者がパスワードを忘れた場合であってもメモリーカード持参しない場合であっても表示装置10を使用できて、何時でも墓参りできることになる。
【0036】
さらに、上記のフローチャートにおいては、外部記憶装置17に予め記憶させた3つのデータ1〜3のうち、一つのデータ1〜3を選択して所定の画像を表示等させるようにしたが、例えば4つあるいは5つ以上のデータを予め記憶させるようにしても良いし、そのデータの一つとして、例えば礼拝回数nが極めて少ない礼拝者の場合は、画像データを表示させることなく音声のみを発生させるようにして、礼拝を一層感化させるようにすることもできる。
【0037】
このように、上記実施形態の墓石1によれば、神仏具本体としての水鉢5の前面5aに形成した凹部13内に、制御装置12により所定の画像データが表示される液晶表示器11を有する表示装置10が内蔵され、礼拝者が礼拝した際に、制御装置12によって故人に関する所定の情報が液晶表示器11に表示されるため、礼拝時に礼拝者は故人に関する情報を得ながら礼拝することができて、故人を懐かしく思い出すことが可能になる。
【0038】
特に、外部記憶装置17に故人の生前の画像データ等が複数種類記憶されて、これが制御装置12により読み出されて表示等されるため、故人が生前に好みの画像データを予め記憶して、故人の遺志に基づく表示を行うことができて、故人をより偲びながらの礼拝が可能になると共に、礼拝回数nが少ない礼拝者にはその画像によって礼拝を感化させること等が可能になる。
【0039】
また、入力装置16で入力されるパスワードに基づく礼拝回数nが制御装置12の記憶部であるRAM33にその都度記憶されるため、礼拝回数nを確実に記憶させることができると共に、礼拝者に予め設定したパスワードにより各礼拝者を確実に識別することができるため、各礼拝者の情報である礼拝回数nに応じた的確な表示を行うことができる。また、礼拝者が入力装置16の電源キーをオン操作してパスワードを入力するだけで、礼拝者が自動的に識別されて所定の表示が自動的に行われるため、表示装置10に複雑な操作が不要となって、その操作性を向上させることができる。
【0040】
さらに、表示装置10の液晶表示器11への画像データの表示と合わせ、音声データをスピーカ18から発することができるため、画像と故人の肉声により故人をより一層偲ぶことができると共に、画像や音声により墓参りを楽しく行うこと等も可能となって、例えば礼拝回数nが一層増える等、礼拝者に故人や先祖を敬う心を確実に養うことが可能になる。
【0041】
また、液晶表示器11や制御装置12が開閉操作可能な防水カバー15で覆われると共に、凹部13やケース14に排水孔27が設けられて侵入した雨水を外部に排水できるため、ケース14内への雨水の滞留が防止されて表示装置10の劣化を確実に防止し、長期に亘り安定した使用が可能になる。また、液晶表示器11に制御装置12としての制御基板12aが一体的に組み込まれているため、表示装置10自体の小型・軽量化を図ることができて、表示装置10の水鉢5への内蔵設置を容易かつ安価に行うことが可能になる。
【0042】
ところで、以上の墓石1の実施形態では、表示装置10を水鉢5に配設したが、例えば図1の二点鎖線で示すように、表示装置10を神仏具本体を形成する石碑7に配設したり、表示装置10が内蔵された新たな石碑9に作成し、この石碑9を花立て6の側等の適宜位置に配置する等、墓石1に設けられる全ての石碑等に配設することができる。この場合、表示装置10は特定の礼拝者が液晶表示器11の画面を視認できて、他人には容易に視認されず取り外し等されない位置に配設されることが、使い勝手及び防犯上の観点からも好ましい。
【0043】
図6は、本発明を神仏具としての仏壇に適用した場合の実施形態である。この実施形態において、仏壇40は、左右の側板41a、背面板41b、天板41c及び底板41d等により箱状に形成されると共に、一対の開閉可能な前面扉42を有する仏壇本体41を有している。そして、仏壇本体41内には位牌安置棚43が設けられ、この位牌安置棚43の下部中央に表示装置10が内蔵されている。この時、表示装置10の液晶表示器11は、その画面を露出した状態で配設され、また、仏壇40が家屋内に配置されることから、電源としてはAC100V電源が使用される。
【0044】
この実施形態においても、礼拝者の礼拝回数n等に応じて液晶表示器11に故人の画像データ等を表示できて、上記実施形態と同様の作用効果を得ることができると共に、表示装置10に防水性が不要であることから、前記防水カバー15や排水孔27等を省略できて、表示装置10の構成を簡略化して、表示装置10自体を安価に形成できるという作用効果が得られる。この実施形態の表示装置10の配設位置も、位牌安置棚43の下部に限らず、例えば下部の引き出し44間あるいは前面扉42等の適宜位置に配設することができる。
【0045】
なお、本発明は墓石1や仏壇40に限定されるものではなく、お墓や仏壇廻りに設置される各種の神仏具に適用できるし、人の墓石や仏壇のみならず、例えばペット用の墓石や仏壇等の神仏具にも適用することができる。また、表示装置10に表示される画像データや音声データの種類等も、故人の希望に応じて適宜のものを使用することができる。さらに、表示装置10に使用される表示器としては前記液晶表示器11が好ましいが、配設場所等に応じて例えばCRT、プラズマディスプレィ等の適宜の表示器を使用することもできるし、表示器自体の大きさ等も適宜のものを使用することができる。
【0046】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1に記載の発明によれば、神仏具本体に制御手段と表示手段からなる表示装置が配設され、この表示装置の表示手段に礼拝者の情報に基づいて故人に関する所定の情報が表示されるため、礼拝者が礼拝時に故人に関する情報を得て故人を偲びながら礼拝することができる。
【0047】
また、請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、、記憶手段に予め記憶されている情報が表示手段に表示されるため、記憶手段に記憶された各種情報のうち所定の情報を読み出して表示手段に表示させることができて、故人を一層偲びながら礼拝することができる。
【0048】
また、請求項3に記載の発明によれば、請求項1または2に記載の発明の効果に加え、表示手段に故人の生前の画像情報が表示されるため、礼拝者が故人に関する画像を見ながら礼拝できて故人をより一層偲ぶことができる。
【0049】
また、請求項4に記載の発明によれば、請求項1ないし3に記載の発明の効果に加え、識別手段で識別された礼拝者の情報が記憶手段に記憶されるため、例えば記憶された礼拝回数、すなわち礼拝者に応じた表示手段への表示を容易かつ的確に行うことができる。
【0050】
また、請求項5に記載の発明によれば、請求項4に記載の発明の効果に加え、識別手段としてキー操作やカードリーダあるいはセンサカメラが使用されるため、礼拝者を容易かつ確実に識別することができて、表示手段に礼拝者に応じた一層的確な表示を行うことができる。
【0051】
また、請求項6に記載の発明によれば、請求項1ないし5に記載の発明の効果に加え、制御手段で礼拝者の礼拝回数が計数され、これが記憶手段に記憶されるため、例えば礼拝回数が多い礼拝者の場合に表示される情報と礼拝回数が少ない礼拝者の場合に表示される情報とを異ならせることができて、礼拝回数の少ない礼拝者に礼拝を感化させること等ができる。
【0052】
また、請求項7に記載の発明によれば、請求項1ないし6に記載の発明の効果に加え、記憶手段に予め記憶されている故人の音声が音声発生手段から発生されるため、礼拝時に故人の肉声によって故人をより一層偲ぶことができる。
【0053】
また、請求項8に記載の発明によれば、請求項7に記載の発明の効果に加え、例えば表示装置に故人の生前に撮影したビデオを再生できて、故人をより一層偲ぶことができる。
【0054】
また、請求項9に記載の発明によれば、請求項1ないし8に記載の発明の効果に加え、神仏具として墓石、墓碑、仏壇、祭壇、灯籠の少なくとも一つが使用されるため、表示装置を各種神仏具に配設できて、各種神仏具の礼拝時に故人をより一層偲ぶことができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる神仏具を墓石に適用した場合の斜視図
【図2】同その表示装置部分を拡大した正面図
【図3】同図2のA−A線矢視図
【図4】同表示装置の制御系のブロック図
【図5】同その動作の一例を示すフローチャート
【図6】本発明に係わる神仏具を仏壇に適用した場合の正面図
【符号の説明】
1・・・・・・・・・墓石
2・・・・・・・・・墓碑
3・・・・・・・・・上部台座
4・・・・・・・・・下部台座
5・・・・・・・・・水鉢
6・・・・・・・・・花立て
7・・・・・・・・・石碑
8・・・・・・・・・灯籠
10・・・・・・・・表示装置
11・・・・・・・・液晶表示器
12・・・・・・・・制御装置
12a・・・・・・・制御基板
13・・・・・・・・凹部
14・・・・・・・・ケース
15・・・・・・・・防水カバー
16・・・・・・・・入力装置
16a・・・・・・・操作キー
17・・・・・・・・外部記憶装置
18・・・・・・・・スピーカ
22・・・・・・・・電源コード
25・・・・・・・・ソーラパネル
28・・・・・・・・カードリーダ
29・・・・・・・・センサカメラ
31・・・・・・・・CPU
32・・・・・・・・ROM
33・・・・・・・・RAM
34、35・・・・・I/O
40・・・・・・・・仏壇
41・・・・・・・・仏壇本体
43・・・・・・・・位牌安置棚

Claims (9)

  1. 故人の霊等を祀るための神仏具本体と、該神仏具本体の所定位置に配置され、表示手段及び該表示手段に所定の情報を表示させる制御手段からなる表示装置とを備えた神仏具であって、
    前記表示装置の制御手段は、礼拝者の情報に基づいて表示手段に故人に関する所定の情報を表示させることを特徴とする表示装置を備えた神仏具。
  2. 前記制御手段は、記憶手段に予め記憶されている情報を前表示手段に表示させることを特徴とする請求項1に記載の表示装置を備えた神仏具。
  3. 前記故人に関する所定の情報は、生前に撮影した故人の画像情報であることを特徴とする請求項1または2に記載の表示装置を備えた神仏具。
  4. 前記制御手段は、識別手段で識別された礼拝者の情報を記憶手段に記憶させ得ることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の表示装置を備えた神仏具。
  5. 前記識別手段は、キー操作、カードリーダ、センサカメラのうちの少なくとも一つであることを特徴とする請求項4に記載の表示装置を備えた神仏具。
  6. 前記制御手段は、礼拝者の礼拝回数を計数し、該計数した礼拝回数に基づいて記憶手段に記憶されている故人に関する所定の情報を表示手段に表示させることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の表示装置を備えた神仏具。
  7. 前記制御手段は、記憶手段に予め記憶されている故人の音声を音声発生手段から発生させることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の表示装置を備えた神仏具。
  8. 前記制御手段は、音声発生手段による音声の発生と表示手段による表示とを関連付けて行うことを特徴とする請求項7に記載の表示装置を備えた神仏具。
  9. 前記神仏具は、墓石、墓碑、仏壇、祭壇、灯籠の少なくとも一つであることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の表示装置を備えた神仏具。
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