JP2004285352A - 変形性高強度ポリピロールフィルム及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 空気中で、フィルム表面に水等の極性溶媒の吸脱着により変形するポリピロールフィルムであって、その厚みが25μm以下、引張強度が60MPa以上である変形性高強度ポリピロールフィルムを用いる。その製造方法は、エーテル結合、エステル結合、カーボネート結合、ヒドロキシル基、ニトロ基、スルホン基及びニトリル基のうち少なくとも1つ以上の結合若しくは官能基を含む有機化合物及び/又はハロゲン化炭化水素を溶媒として含む電解液を用い、前記電解液がトリフルオロメタンスルホン酸イオン及び/または中心原子に対してフッ素原子を複数含むアニオンを含んでいる溶媒中で、原料となるピロールやピロール誘導体のモノマーを電解重合して製造する。
【選択図】 なし
Description
本請求項8の発明は、空気中で、フィルム表面に水および/または揮発性の極性溶媒の吸脱着により変形するポリピロールフィルムの製造方法であって、
ピロール及び/又はピロール誘導体をモノマーとする電解重合法によりポリピロール層を作用電極上に形成し、前記ポリピロール層を剥離することによりポリピロールフィルムを得るポリピロールフィルムの製造方法であり、
前記電解重合法がエーテル結合、エステル結合、カーボネート結合、ヒドロキシル基、ニトロ基、スルホン基及びニトリル基のうち少なくとも1つ以上の結合若しくは官能基を含む有機化合物及び/又はハロゲン化炭化水素を溶媒として含む電解液を用い、前記電解液がトリフルオロメタンスルホン酸イオン及び/又は中心原子に対してフッ素原子を複数含むアニオンを含み、前記作用電極が金属電極であることを特徴とする高強度ポリピロールフィルムの製造方法である。
前記電解重合法がエーテル結合、エステル結合、カーボネート結合、ヒドロキシル基、ニトロ基、スルホン基及びニトリル基のうち少なくとも1つ以上の結合若しくは官能基を含む有機化合物及び/又はハロゲン化炭化水素を溶媒として含む電解液を用い、前記電解液がトリフルオロメタンスルホン酸イオン及び/または中心原子に対してフッ素原子を複数含むアニオンを含み、前記作用電極が金属電極であることを特徴とするポリピロールフィルムの製造方法によってはじめて達成される。上記製造方法により得られたポリピロールフィルムは、定かではないが、重合度の大きなポリピロール分子鎖がからみ合い、緻密な膜を形成しているために優れた引張強度を有するものと考えられる。
本発明のポリピロールフィルムの製造方法において、電解重合法に用いられる電解液には、電解重合される有機化合物(ピロール及び/またはピロール誘導体)およびトリフルオロメタンスルホン酸イオン及び/または中心原子に対してフッ素原子を複数含むアニオンを含む。この電解液を用いて電解重合を行うことにより、たとえサブミクロンオーダーの薄い厚みのフィルムであっても、保形性を有しながら大きく変形し、機械的強度を有するポリピロールフィルムを得ることができる。上記電解重合により、トリフルオロメタンスルホン酸イオン及び/または中心原子に対してフッ素原子を複数含むアニオンがドーパントとしてポリピロールフィルムに取り込まれることになる。
本発明のポリピロールフィルムの製造方法において、電解重合法の電解液に含まれる溶媒は、エーテル結合、エステル結合、カーボネート結合、ヒドロキシル基、ニトロ基、スルホン基及びニトリル基のうち少なくとも1つ以上の結合あるいは官能基を含む有機化合物及び/またはハロゲン化炭化水素を電解液の溶媒として含む。これらの溶媒を2種以上併用することもできる。電解重合時の電解液を用いて電解重合を行うことにより、上記ドーパントとの相乗効果により、良好な導電性と優れた機械的強度を有するポリピロールフィルムを得ることができる。また、前記有機化合物が有する結合若しくは官能基はエステル結合及び/またはヒドロキシル基官能基であることが、膜質が良好で、特に機械的強度の大きな膜を得ることができるために好ましい。
本発明のポリピロールフィルムの製造方法は、電解重合時に導電性高分子の重合が行われる作用電極として金属電極を用いる。電解重合において金属電極を用いることにより、ITOガラス電極やネサガラス電極等の非金属製の材料を主とする電極を用いた場合に比べて、得られた導電性高分子の機械的強度が向上する。前記金属電極は、金属を主とする電極であれば特に限定されるものではなく、Pt、Ti、Ni、Ta、W、Au等の元素について、これらの金属単体の電極や合金の電極を用いることができる。生成したポリピロールフィルムの機械的強度が良好であり、且つ電極を容易に入手できることから、前記金属電極の金属がNi、Tiであることが特に好ましい。また、前記金属電極は、得られたポリピロールフィルムの引張破断伸び率が高いので、衝撃に強いフィルムを得ることができるので好ましい。
本発明の導電性高分子の製造方法において用いられる電解重合法は、導電性高分子単量体の電解重合として、公知の電解重合方法を用いることが可能であり、定電位法、定電流法及び電気掃引法のいずれをも用いることができる。例えは、前記電解重合は、電流密度0.01〜20mA/cm2、反応温度−70〜80℃、好ましくは電流密度0.1〜2mA/cm2、反応温度−30〜40℃の条件下で行うことができる。
本発明のポリピロールフィルムの製造方法において、電解重合法に用いられる電解液に含まれるポリピロールのモノマーとしては、ピロール及び/またはピロール誘導体であって、電解重合による酸化により高分子化して導電性を示す化合物であれば特に限定されるものではない。前記ピロール誘導体としては、1−メチルピロール、3−メチルピロール、または1−フェニルピロールを用いることができる。また、前記モノマーは、電解重合が容易で、良好な膜質の高分子が得られることから、ピロールであることが好ましい。また、前記モノマーは2種以上併用することができる。
本発明のポリピロールフィルムの製造方法において、電解重合法に用いられる電解液に上記の所定の溶媒を含み、前記トリフルオロメタンスルホン酸イオン及び/または中心原子に対してフッ素原子を複数含むアニオンを含む電解液中に導電性高分子のモノマーを含むものであり、さらにポリエチレングリコールやポリアクリルアミドなどの公知のその他の添加剤を含むこともできる。
本発明のポリピロールフィルムの製造方法において、ピロール及び/またはピロール誘導体をモノマーとして電解重合法によりポリピロール層を重合することで、作用電極上にポリピロールが形成される。この作用電極上に形成された膜状のポリピロールを作用電極から剥離することにより、ポリピロールフィルムを得ることができる。得られたポリピロールフィルムは、機械的強度が優れ、水分等による自動変形性を備えた樹脂フィルムとして用いることができる。また、前記フィルムは、機械的強度が優れているので、25μm以下の膜厚でもアセトンやプロピレンカーボネート等の良溶媒を用いて作用電極より容易に剥がすことができる。
Claims (11)
- 空気中で、フィルム表面に水および/または揮発性の極性溶媒の吸脱着により変形するポリピロールフィルムであって、その厚みが25μm以下、引張強度が60MPa以上である変形性高強度ポリピロールフィルム。
- 空気中で、フィルム表面に水および/または揮発性の極性溶媒の吸脱着により変形するポリピロールフィルムであって、サブミクロンオーダーの厚みを有し、引張強度が60MPa以上である変形性高強度ポリピロールフィルム。
- 変形制御手段を持つ請求項1記載の変形性高強度ポリピロールフィルム。
- 請求項1又は2記載のポリピロールフィルムを備えた高強度膜構造体。
- 請求項1又は2記載のポリピロールフィルムで構成された湿度センサー素子。
- 請求項1又は2記載のフィルムと、該フィルムをその端部で支持する支持体と、前記フィルム表面に水又は水蒸気を与える貯水部とを備えた構造体であって、空気中で、前記フィルム表面に水又は水蒸気の吸脱着により変形し、或いは前記フィルムが前記支持体を支点として転動する構造体。
- 請求項6の構造体で構成された装飾物乃至玩具。
- 空気中で、フィルム表面に水および/または揮発性の極性溶媒の吸脱着により変形するポリピロールフィルムの製造方法であって、
ピロール及び/又はピロール誘導体をモノマーとする電解重合法によりポリピロール層を作用電極上に形成し、前記ポリピロール層を剥離することによりポリピロールフィルムを得るポリピロールフィルムの製造方法であり、
前記電解重合法がエーテル結合、エステル結合、カーボネート結合、ヒドロキシル基、ニトロ基、スルホン基及びニトリル基のうち少なくとも1つ以上の結合若しくは官能基を含む有機化合物及び/又はハロゲン化炭化水素を溶媒として含む電解液を用い、前記電解液がトリフルオロメタンスルホン酸イオン及び/又は中心原子に対してフッ素原子を複数含むアニオンを含み、前記作用電極が金属電極であることを特徴とする高強度ポリピロールフィルムの製造方法。 - 前記有機化合物が有する結合若しくは官能基がエステル結合及び/またはヒドロキシル基である請求項8記載の変化性高強度ポリピロールフィルムの製造方法。
- 前記有機化合物が有する結合若しくは官能基がヒドロキシル基のみであり、前記有機化合物は炭素数6以上である請求項8記載の変化性高強度ポリピロールフィルムの製造方法。
- 請求項8の製造方法により得られた高分子を樹脂成分として含むポリピロールフィルム。
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005100438A1 (ja) * | 2004-04-15 | 2005-10-27 | Eamex Corporation | ポリピロール膜の製造方法 |
| CN100344958C (zh) * | 2005-02-18 | 2007-10-24 | 陕西师范大学 | 对含硝基芳烃类化合物敏感的荧光传感薄膜制备方法 |
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2004
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| CN100344958C (zh) * | 2005-02-18 | 2007-10-24 | 陕西师范大学 | 对含硝基芳烃类化合物敏感的荧光传感薄膜制备方法 |
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