JP2004285231A - 接触処理物、付加重合用触媒成分、付加重合用触媒および付加重合体の製造方法 - Google Patents

接触処理物、付加重合用触媒成分、付加重合用触媒および付加重合体の製造方法 Download PDF

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Kazuo Takaoki
和夫 高沖
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Abstract

【課題】広分子量分布の付加重合体が得られる付加重合用触媒の調整に用いられる付加重合用触媒成分として有用な接触処理物、該接触処理物を用いてなる付加重合用触媒成分、該付加重合用触媒成分を用いてなる付加重合用触媒、およびに該付加重合用触媒を用いる付加重合体の製造方法を提供すること。
【解決手段】下記成分(a)、(b)および(c)を接触させてなる接触処理物。
(a)担体
(b)下記一般式[1]で表される化合物
TQd−e [1]
(式中、Tは元素の周期律表の第4族の原子を表し、dは原子Tの原子価であって2、3または4であり、eは0≦e≦dを満足する数を表し、Rは飽和炭化水素基または炭化水素オキシ基を表し、Qはハロゲン原子または水素原子を表す。)
(c)活性水素を有する基および/または非プロトン供与性のルイス塩基性基を有し、更に電子吸引性基を有する化合物
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、付加重合用触媒成分として有用な接触処理物、該接触処理物からなる付加重合用触媒成分、該付加重合用触媒成分を用いてなる付加重合用触媒、および、該付加重合用触媒を用いる付加重合体の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ポリプロピレンやポリエチレン等のオレフィン重合体は、機械的性質、耐薬品性等に優れ、またそれらの特性と経済性とのバランスが優れていることにより、包装分野をはじめ多くの分野に用いられている。これらのオレフィン重合体の製造に用いられる付加重合用触媒としては、従来、主として三塩化チタンや四塩化チタンなどの第4族金属化合物を用いて得られた固体触媒成分と、有機アルミニウム化合物に代表される第13族金属化合物とを組み合わせた、従来型固体触媒(マルチサイト触媒)が用いられてきた。ところが、近年、従来型固体触媒により製造される付加重合体よりもベタツキが少なく、強度に優れる付加重合体が得られる付加重合用触媒として、メタロセン錯体やハーフメタロセン錯体などのメタロセン錯体類などからなる触媒成分と、アルミノキサンやトリ(n−ブチル)アンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなどの活性化用助触媒成分とを接触してなる、いわゆるシングルサイト触媒が提案され、該触媒を工業的規模で使用する検討が行われている(例えば、特許文献1、特許文献2など。)。また、昨今では、スラリー重合や気相重合等のポリマー粒子の形成を伴う重合に適した活性化用助触媒成分として、シリカとトリメチルアルミニウムとペンタフルオロフェノールとを接触してなる化合物が提案されている(例えば、特許文献3など。)。
【0003】
【特許文献1】
特開昭58−19309号公報
【特許文献2】
特表平1−502036号公報
【特許文献3】
特開平11−193306号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記付加重合用触媒を用いて得られた付加重合体を押出成形した場合、押出機負荷が高くなることがあり、該付加重合体は、分子量分布の広さにおいて、十分満足のいくものではなかった。
かかる状況のもと、本発明が解決しようとする課題は、広分子量分布の付加重合体が得られる付加重合用触媒の調整に用いられる付加重合用触媒成分として有用な接触処理物、該接触処理物を用いてなる付加重合用触媒成分、該付加重合用触媒成分を用いてなる付加重合用触媒、およびに該付加重合用触媒を用いる付加重合体の製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明の第一は、下記成分(a)、(b)および(c)を接触させてなる接触処理物にかかるものである。
(a)担体
(b)下記一般式[1]で表される化合物
TQd−e [1]
(一般式[1]中、Tは元素の周期律表の第4族の原子を表し、dは原子Tの原子価であって2、3または4であり、eは0≦e≦dを満足する数を表し、Rは飽和炭化水素基または炭化水素オキシ基を表し、Rが複数ある場合、夫々のRは互いに同じであってもよく異なっていてもよく、Qはハロゲン原子または水素原子を表し、Qが複数ある場合、夫々のXは互いに同じであってもよく異なっていてもよい。)
(c)活性水素を有する基および/または非プロトン供与性のルイス塩基性基を有し、更に電子吸引性基を有する化合物
本発明の第二は、上記接触処理物からなる付加重合用触媒成分にかかるものである。
本発明の第三は、上記付加重合用触媒成分を用いてなる付加重合用触媒にかかるものである。
本発明の第四は、上記付加重合用触媒を用いる付加重合体の製造方法にかかるものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
成分(a)
本発明の成分(a)は担体であり、多孔質物質が好適に用いられ、無機物質または有機ポリマーがより好適に用いられ、無機物質がさらに好適に用いられる。
【0007】
成分(a)に用いられる無機物質の例としては、無機酸化物、マグネシウム化合物等が挙げられ、粘土や粘土鉱物等も使用可能である。これらは混合して用いてもかまわない。
【0008】
成分(a)に用いられる無機酸化物の具体例としては、SiO、Al、MgO、ZrO、TiO、B、CaO、ZnO、BaO、ThO等、およびこれらの混合物、例えば、SiO−MgO、SiO−Al、SiO−TiO、SiO−V、SiO−Cr、SiO−TiO−MgOなどを例示することができる。これらの無機酸化物の中では、SiO、Alが好ましく、SiOがより好ましい。なお、上記無機酸化物には少量のNaCO、KCO、CaCO、MgCO、NaSO、Al(SO、BaSO、KNO、Mg(NO、Al(NO、NaO、KO、LiO等の炭酸塩、硫酸塩、硝酸塩、酸化物成分を含有してもかまわない。
【0009】
また、無機酸化物には通常、表面に水酸基が生成し存在しているが、無機酸化物としてはその表面水酸基の活性水素を種々の置換基で置換した改質無機酸化物を使用してもよく、該置換基としては、置換基はシリル基が好ましい。改質無機酸化物として具体的には、トリメチルクロロシランやtert−ブチルジメチルクロロシラン等のトリアルキルクロロシラン、トリフェニルクロロシラン等のトリアリールクロロシラン、ジメチルジクロロシラン等のジアルキルジクロロシラン、ジフェニルジクロロシラン等のジアリールジクロロシラン、メチルトリクロロシラン等のアルキルトリクロロシラン、フェニルトリクロロシラン等のアリールトリクロロシラン、トリメチルメトキシシラン等のトリアルキルアルコキシシラン、トリフェニルメトキシシラン等のトリアリールアルコシキシラン、ジメチルジメトキシシラン等のジアルキルジアルコキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン等のジアリールジアルコキシシラン、メチルトリメトキシシラン等のアルキルトリアルコキシシラン、フェニルトリメトキシシラン等のアリールトリアルコキシシラン、テトラメトキシシラン等のテトラアルコキシシラン、1,1,1,3,3,3−ヘキサメチルジシラザン等のアルキルジシラザン、テトラクロロシランなどと接触処理した無機酸化物が挙げられる。
【0010】
成分(a)に用いられるマグネシウム化合物としては、塩化マグネシウム、臭化マグネシウム、ヨウ化マグネシウム、フッ化マグネシウムなどのハロゲン化マグネシウム;メトキシ塩化マグネシウム、エトキシ塩化マグネシウム、イソプロポキシ塩化マグネシウム、ブトキシ塩化マグネシウム、オクトキシ塩化マグネシウムなどのアルコキシマグネシウムハライド;フェノキシ塩化マグネシウム、メチルフェノキシ塩化マグネシウムなどのアリロキシマグネシウムハライド;エトキシマグネシウム、イソプロポキシマグネシウム、ブトキシマグネシウム、n−オクトキシマグネシウム、2−エチルヘキソキシマグネシウムなどのアルコキシマグネシウム;フェノキシマグネシウム、ジメチルフェノキシマグネシウムなどのアリロキシマグネシウム;ラウリン酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウムなどのマグネシウムのカルボン酸塩などを例示することができる。これらの中で好ましくは、ハロゲン化マグネシウムまたはアルコキシマグネシウムであり、さらに好ましくは塩化マグネシウムまたはブトキシマグネシウムである。
【0011】
成分(a)に用いられる粘土または粘土鉱物としては、カオリン、ベントナイト、木節粘土、ガイロメ粘土、アロフェン、ヒシンゲル石、バイロフィライト、タルク、ウンモ群、モンモリロナイト群、バーミキュライト、リョクデイ石群、パリゴルスカイト、カオリナイト、ナクライト、ディッカイト、ハロイサイト等が挙げられる。これらの中で好ましくは、スメクタイト、モンモリロナイト、ヘクトライト、ラポナイトまたはサポナイトであり、さらに好ましくはモンモリロナイトまたはヘクトライトである。
【0012】
成分(a)に用いられる無機物質としては、無機酸化物が好ましい。
【0013】
成分(a)に用いられるこれらの無機物質としては、加熱処理により乾燥させたものが好ましく用いられる。該加熱処理の温度は、通常100〜1500℃であり、好ましくは100〜1000℃であり、さらに好ましくは200〜800℃である。該加熱処理の時間は特に限定されるものではないが、好ましくは10分間〜50時間、より好ましくは1時間〜30時間である。該加熱処理の方法としては、加熱した上で、例えば、乾燥された不活性ガス(例えば、窒素またはアルゴン等)を一定の流速で数時間以上流通させる方法、あるいは、数時間減圧する方法等が挙げられるが、その方法は限定されることはない。
【0014】
無機物質からなる成分(a)の平均粒子径は、好ましくは5〜1000μmであり、より好ましくは10〜500μmであり、さらに好ましくは10〜100μmである。無機物質からなる成分(a)の細孔容量は、好ましくは0.1ml/g以上であり、より好ましくは0.3〜10ml/gである。無機物質からなる成分(a)の比表面積は、好ましくは10〜1000m/gであり、より好ましくは100〜500m/gである。
【0015】
成分(a)に用いられる有機ポリマーとしては、特に制限はなく、また2種以上の有機ポリマーを混合物として用いても構わないが、活性水素を有する基および/または非プロトン供与性のルイス塩基性基を有する重合体が好ましい。
【0016】
活性水素を有する基としては、活性水素を有しておれば特に制限はなく、具体例としては1級アミノ基、2級アミノ基、イミノ基、アミド基、ヒドラジド基、アミジノ基、ヒドロキシ基、ヒドロペルオキシ基、カルボキシル基、ホルミル基、カルバモイル基、スルホン酸基、スルフィン酸基、スルフェン酸基、チオール基、チオホルミル基、ピロリル基、イミダゾリル基、ピペリジル基、インダゾリル基、カルバゾリル基等が挙げられる。好ましくは、1級アミノ基、2級アミノ基、イミノ基、アミド基、イミド基、ヒドロキシ基、ホルミル基、カルボキシル基、スルホン酸基またはチオール基である。特に好ましくは、1級アミノ基、2級アミノ基、アミド基またはヒドロキシ基である。なお、これらの基はハロゲン原子や炭素原子数1〜20の炭化水素基で置換されていてもよい。
【0017】
非プロトン供与性のルイス塩基性基としては、活性水素原子を有しないルイス塩基部分を有する基であれば特に制限はなく、具体例としてはピリジル基、N−置換イミダゾリル基、N−置換インダゾリル基、ニトリル基、アジド基、N−置換イミノ基、N,N−置換アミノ基、N,N−置換アミノオキシ基、N,N,N−置換ヒドラジノ基、ニトロソ基、ニトロ基、ニトロオキシ基、フリル基、カルボニル基、チオカルボニル基、アルコキシ基、アルキルオキシカルボニル基、N,N−置換カルバモイル基、チオアルコキシ基、置換スルフィニル基、置換スルホニル基、置換スルホン酸基等が挙げられる。好ましくは、複素環基であり、さらに好ましくは、酸素原子および/または窒素原子を環内に有する芳香族複素環基であり、特に好ましくは、ピリジル基、N−置換イミダゾリル基またはN−置換インダゾリル基であり、最も好ましくはピリジル基である。なお、これらの基はハロゲン原子や炭素原子数1〜20の炭化水素基で置換されていてもよい。
【0018】
重合体中のかかる活性水素を有する基および非プロトン供与性のルイス塩基性基の量としては、重合体単位グラム当りの該基のモル量は、好ましくは0.01〜50mmol/gであり、より好ましくは0.1〜20mmol/gである。
【0019】
かかる基を有する重合体は、例えば、活性水素を有する基および/または非プロトン供与性のルイス塩基性基と1個以上の重合性不飽和基とを有するモノマーを単独重合することにより、またはこれと重合性不飽和基を1個以上有する他のモノマーとを共重合することにより得ることができる。また、該他のモノマーの少なくとも1種に、重合性不飽和基を2個以上有する架橋重合性モノマーを用いることが好ましい。
【0020】
かかる活性水素を有する基および/または非プロトン供与性のルイス塩基性基と1個以上の重合性不飽和基とを有するモノマーとしては、上記の活性水素を有する基と1個以上の重合性不飽和基とを有するモノマー、上記の活性水素原子を有しないルイス塩基部分を有する基と1個以上の重合性不飽和基とを有するモノマーなどを挙げることができる。かかる重合性不飽和基の例としては、ビニル基、アリル基等のアルケニル基;エチン基等のアルキニル基等が挙げられる。
【0021】
活性水素を有する基と1個以上の重合性不飽和基とを有するモノマーの例としては、ビニル基含有1級アミン、ビニル基含有2級アミン、ビニル基含有アミド化合物、ビニル基含有ヒドロキシ化合物等を挙げることができる。具体例としては、N−(1−エテニル)アミン、N−(2−プロペニル)アミン、N−(1−エテニル)−N−メチルアミン、N−(2−プロペニル)−N−メチルアミン、1−エテニルアミド、2−プロペニルアミド、N−メチル−(1−エテニル)アミド、N−メチル−(2−プロペニル)アミド、ビニルアルコール、2−プロペン−1−オール、3−ブテン−1−オール等が挙げられる。
【0022】
非プロトン供与性のルイス塩基性基と1個以上の重合性不飽和基とを有するモノマーの具体例としては、ビニルピリジン、ビニル(N−置換)イミダゾール、ビニル(N−置換)インダゾール等を挙げることができる。
【0023】
重合性不飽和基を1個以上有する他のモノマーとしては、オレフィン、芳香族ビニル化合物等が例示され、具体例としては、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、スチレンなどが挙げられる。好ましくはエチレンまたはスチレンである。これらのモノマーは2種以上を用いてもよい。また、重合性不飽和基を2個以上有する架橋重合性モノマーの具体例としては、ジビニルベンゼン等が挙げられる。
【0024】
有機ポリマーからなる成分(a)の平均粒子径は、好ましくは5〜1000μmであり、より好ましくは10〜500μmである。有機ポリマーからなる成分(a)の細孔容量は、好ましくは0.1ml/g以上であり、より好ましくは0.3〜10ml/gである。有機ポリマーからなる成分(a)の比表面積は、好ましくは10〜1000m/gであり、より好ましくは50〜500m/gである。
【0025】
成分(a)に用いられるこれらの有機ポリマーとしては、加熱処理により乾燥させたものが好ましく用いられる。該加熱処理の温度は、通常30〜400℃であり、好ましくは50〜200℃であり、さらに好ましくは70〜150℃である。該加熱処理の時間は特に限定されるものではないが、好ましくは10分間〜50時間、より好ましくは1時間〜30時間である。該加熱処理の方法としては、加熱した上で、例えば、乾燥された不活性ガス(例えば、窒素またはアルゴン等)を一定の流速で数時間以上流通させる方法、あるいは、数時間減圧する方法等が挙げられるが、その方法は限定されることはない。
【0026】
成分(a)の粒径の体積基準の幾何標準偏差は、好ましくは2.5以下であり、より好ましくは2.0以下であり、さらに好ましくは1.7以下である。
【0027】
成分(b)
本発明で用いられる成分(b)は下記一般式[1]で表される化合物である。
TQd−e [1]
(一般式[1]中、Tは元素の周期律表(IUPAC無機化学命名法改訂版1989)の第4族の原子を表し、dは原子Tの原子価であって2、3または4であり、eは0≦e≦dを満足する数を表し、Rは飽和炭化水素基または炭化水素オキシ基を表し、Rが複数ある場合、夫々のRは互いに同じであってもよく異なっていてもよく、Qはハロゲン原子または水素原子を表し、Qが複数ある場合、夫々のXは互いに同じであってもよく異なっていてもよい。)
【0028】
上記一般式[1]におけるTは、元素の周期律表(IUPAC無機化学命名法改訂版1989)の第4族原子を表す。Tとしては、チタン原子、ジルコニウム原子またはハフニウム原子が好ましく、チタニウム原子またはジルコニウム原子がより好ましく、チタニウム原子が特に好ましい。
【0029】
上記一般式[1]におけるRの飽和炭化水素基として具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、ノルマルブチル基、イソブチル基、tert−ペンチル基、ネオペンチル基、ノルマルヘキシル基、ネオヘキシル基等が挙げられ、炭化水素オキシ基として具体的には、メトキシ基、エトキシ基、テトラ−n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、2−エチルヘキセノキシ基、フェノキシ基、ペンタフルオロフェノキシ基等が挙げられる。Rとして、好ましくはアルコキシ基またはアリールオキシ基であり、より好ましくはアルコキシ基であり、更に好ましくはイソプロポキシ基、n−ブトキシ基またはtert−ブトキシ基であり、特に好ましくはn−ブトキシ基である。
【0030】
上記一般式[1]におけるQとしては、ハロゲン原子が好ましく、具体的にはフッ素原子、塩素原子、臭素原子、よう素原子等が挙げられ、これらの中では、塩素原子がより好ましい。
【0031】
成分(b)の具体例としては、テトラキス(ネオペンチル)チタニウム、テトラキス(ネオヘキシル)チタニウム、チタニウム(IV)エトキシド、チタニウム(IV)イソプロポキシド、チタニウム(IV)n−ブトキシド、チタニウム(IV)t−ブトキシド、チタニウム(IV)2−エチルヘキセノキシド、クロロチタニウムトリイソプロポキシド、チタニウム(IV)フルオリド、チタニウム(IV)クロリド、チタニウム(IV)ブロミド、チタニウム(IV)ヨード、チタニウム(III)フルオリド、チタニウム(III)クロリド、チタニウム(III)ブロミド、チタニウム(III)ヨード、チタニウム(II)ヒドリド、テトラキス(ネオペンチル)ジルコニウム、テトラキス(ネオヘキシル)ジルコニウム、ジルコニウム(IV)エトキシド、ジルコニウム(IV)イソプロポキシド、ジルコニウム(IV)n−ブトキシド、ジルコニウム(IV)t−ブトキシド、ジルコニウム(IV)2−エチルヘキセノキシド、クロロジルコニウムトリイソプロポキシド、ジルコニウム(IV)フルオリド、ジルコニウム(IV)クロリド、ジルコニウム(IV)ブロミド、ジルコニウム(IV)ヨード、ジルコニウム(III)フルオリド、ジルコニウム(III)クロリド、ジルコニウム(III)ブロミド、ジルコニウム(III)ヨード、ジルコニウム(II)ヒドリド、テトラキス(ネオペンチル)ハフニウム、テトラキス(ネオヘキシル)ハフニウム、ハフニウム(IV)エトキシド、ハフニウム(IV)イソプロポキシド、ハフニウム(IV)n−ブトキシド、ハフニウム(IV)t−ブトキシド、ハフニウム(IV)2−エチルヘキセノキシド、クロロハフニウムトリイソプロポキシド、ハフニウム(IV)フルオリド、ハフニウム(IV)クロリド、ハフニウム(IV)ブロミド、ハフニウム(IV)ヨード、ハフニウム(III)フルオリド、ハフニウム(III)クロリド、ハフニウム(III)ブロミド、ハフニウム(III)ヨード、ハフニウム(II)ヒドリド等があげられる。
【0032】
成分(b)として好ましくは、チタニウム(IV)エトキシド、チタニウム(IVIV)イソプロポキシド、チタニウム(IV)n−ブトキシド、チタニウム(IV)tert−ブトキシド、チタニウム(IV)2−エチルヘキセノキシド等のチタニウム(IV)アルコキシドまたはチタニウム(IV)クロリドであり、より好ましくはチタニウム(IV)エトキシド、チタニウム(IV)イソプロポキシド、チタニウム(IV)n−ブトキシドまたはチタニウム(IV)tert−ブトキシドである。
【0033】
成分(c)
本発明の成分(c)は、活性水素を有する基および/または非プロトン供与性のルイス塩基性基を有し、更に電子吸引性基を有する化合物である。該活性水素を有する基としては、活性水素を有しておれば特に制限はなく、具体例としては1級アミノ基、2級アミノ基、イミノ基、アミド基、ヒドラジド基、アミジノ基、ヒドロキシ基、ヒドロペルオキシ基、カルボキシル基、ホルミル基、カルバモイル基、スルホン酸基、スルフィン酸基、スルフェン酸基、チオール基、チオホルミル基、ピロリル基、イミダゾリル基、ピペリジル基、インダゾリル基、カルバゾリル基等が挙げられる。好ましくは、1級アミノ基、2級アミノ基、イミノ基、アミド基、イミド基、ヒドロキシ基、ホルミル基、カルボキシル基、スルホン酸基またはチオール基である。特に好ましくは、1級アミノ基、2級アミノ基、アミド基またはヒドロキシ基である。なお、これらの基はハロゲン原子や炭素原子数1〜20の炭化水素基で置換されていてもよい。
【0034】
また、該非プロトン供与性のルイス塩基性基としては、活性水素原子を有しないルイス塩基部分を有する基であれば特に制限はなく、具体例としてはピリジル基、N−置換イミダゾリル基、N−置換インダゾリル基、ニトリル基、アジド基、N−置換イミノ基、N,N−置換アミノ基、N,N−置換アミノオキシ基、N,N,N−置換ヒドラジノ基、ニトロソ基、ニトロ基、ニトロオキシ基、フリル基、カルボニル基、チオカルボニル基、アルコキシ基、アルキルオキシカルボニル基、N,N−置換カルバモイル基、チオアルコキシ基、置換スルフィニル基、置換スルホニル基、置換スルホン酸基等が挙げられる。好ましくは、複素環基であり、さらに好ましくは、酸素原子および/または窒素原子を環内に有する芳香族複素環基であり、特に好ましくは、ピリジル基、N−置換イミダゾリル基またはN−置換インダゾリル基であり、最も好ましくはピリジル基である。なお、これらの基はハロゲン原子や炭素原子数1〜20の炭化水素基で置換されていてもよい。
【0035】
該電子吸引性基としては、ハメット則の置換基定数σが正である基を用いることができる。電子吸引性基の具体例としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、シアノ基、ニトロ基、フェニル基、アセチル基、カルボニル基、チオニル基、スルホン基、カルボキシル基等が挙げられる。
【0036】
成分(c)は、上記、活性水素を有する基および/または非プロトン供与性のルイス塩基性基を、複数種および/または複数個有していてもよく、電子吸引性基を、複数種および/または複数個有していてもよい。なお、成分(c)において、非プロトン供与性のルイス塩基性基と電子吸引性基とが同一でも構わない。この場合、成分(c)はかかる官能基を1個有するのみでもよい。
【0037】
成分(c)としては、活性水素を有する基および電子吸引性基を有する化合物が好ましく、その例としては、電子吸引性基を有するアミン類、電子吸引性基を有するホスフィン類、電子吸引性基を有するアルコール類、電子吸引性基を有するフェノール類、電子吸引性基を有するチオール類、電子吸引性基を有するチオフェノール類、電子吸引性基を有するカルボン酸類、電子吸引性基を有するスルホン酸類等が挙げられる。
【0038】
成分(c)としては、下記一般式[2]で表される化合物が好ましい。
ZHf−g [2]
(一般式[2]中、Zは元素の周期律表(IUPAC無機化学命名法改訂版1989)の第15族または第16族の原子を表し、fはZの原子価を表し2または3であり、fが2のときgは1であり、fが3のときgは1または2であり、Rは電子吸引性基を有する基または電子吸引性基を表し、Rが複数ある場合、夫々のRは互いに同じであってもよく異なっていてもよく、Hは水素原子を表す。)
【0039】
一般式[2]におけるZは、元素の周期律表(IUPAC無機化学命名法改訂版1989)の第15族または第16族の原子を表す。Zの具体例としては、窒素原子、リン原子、酸素原子、硫黄原子などをあげることができ、好ましくは窒素原子または酸素原子であり、さらに好ましくは酸素原子である。
【0040】
一般式[2]におけるfはZの原子価であって、例えばZが窒素原子またはリン原子のときfは3であり、Zが酸素原子または硫黄原子のときfは2である。
【0041】
一般式[2]のRにおける電子吸引性基としては、ハメット則の置換基定数σが正である基を用いることができ、電子吸引性基の具体例としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、シアノ基、ニトロ基、フェニル基、アセチル基、カルボニル基、チオニル基、スルホン基、カルボキシル基等が挙げられる。また、電子吸引性基を有する基の例としては、ハロゲン化アルキル基、ハロゲン化アリール基、シアノ化アリール基、ニトロ化アリール基、エステル基等が挙げられる。
【0042】
ハロゲン化アルキル基の具体例としては、フルオロメチル基、クロロメチル基、ブロモメチル基、ヨードメチル基、ジフルオロメチル基、ジクロロメチル基、ジブロモメチル基、ジヨードメチル基、トリフルオロメチル基、トリクロロメチル基、トリブロモメチル基、トリヨードメチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、2,2,2−トリクロロエチル基、2,2,2−トリブロモエチル基、2,2,2−トリヨードエチル基、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル基、2,2,3,3,3−ペンタクロロプロピル基、2,2,3,3,3−ペンタブロモプロピル基、2,2,3,3,3−ペンタヨードプロピル基、2,2,2−トリフルオロ−1−トリフルオロメチルエチル基、2,2,2−トリクロロ−1−トリクロロメチルエチル基、2,2,2−トリブロモ−1−トリブロモメチルエチル基、2,2,2−トリヨード−1−トリヨードメチルエチル基、1,1−ビス(トリフルオロメチル)−2,2,2−トリフルオロエチル基 、1,1−ビス(トリクロロメチル)−2,2,2−トリクロロエチル基 、1,1−ビス(トリブロモメチル)−2,2,2−トリブロモエチル基 、1,1−ビス(トリヨードメチル)−2,2,2−トリヨードエチル基等が挙げられる。
【0043】
ハロゲン化アリール基の具体例としては、2−フルオロフェニル基、3−フルオロフェニル基、4−フルオロフェニル基、2,4−ジフルオロフェニル基、2,6−ジフルオロフェニル基、3,4−ジフルオロフェニル基、3,5−ジフルオロフェニル基、2,4,6−トリフルオロフェニル基、3,4,5−トリフルオロフェニル基、2,3,5,6−テトラフルオロフェニル基、ペンタフルオロフェニル基、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−トリフルオロメチルフェニル基、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−ペンタフルオロフェニルフェニル基、パーフルオロ−1−ナフチル基、パーフルオロ−2−ナフチル基、2−クロロフェニル基、3−クロロフェニル基、4−クロロフェニル基、2,4−ジクロロフェニル基、2,6−ジクロロフェニル基、3,4−ジクロロフェニル基、3,5−ジクロロフェニル基、2,4,6−トリクロロフェニル基、3,4,5−トリクロロフェニル基、2,3,5,6−テトラクロロフェニル基、ペンタクロロフェニル基、2,3,5,6−テトラクロロ−4−トリクロロメチルフェニル基、2,3,5,6−テトラクロロ−4−ペンタクロロフェニルフェニル基、パークロロ−1−ナフチル基、パークロロ−2−ナフチル基、2−ブロモフェニル基、3−ブロモフェニル基、4−ブロモフェニル基、2,4−ジブロモフェニル基、2,6−ジブロモフェニル基、3,4−ジブロモフェニル基、3,5−ジブロモフェニル基、2,4,6−トリブロモフェニル基、3,4,5−トリブロモフェニル基、2,3,5,6−テトラブロモフェニル基、ペンタブロモフェニル基、2,3,5,6−テトラブロモ−4−トリブロモメチルフェニル基、2,3,5,6−テトラブロモ−4−ペンタブロモフェニルフェニル基、パーブロモ−1−ナフチル基、パーブロモ−2−ナフチル基、2−ヨードフェニル基、3−ヨードフェニル基、4−ヨードフェニル基、2,4−ジヨードフェニル基、2,6−ジヨードフェニル基、3,4−ジヨードフェニル基、3,5−ジヨードフェニル基、2,4,6−トリヨードフェニル基、3,4,5−トリヨードフェニル基、2,3,5,6−テトラヨードフェニル基、ペンタヨードフェニル基、2,3,5,6−テトラヨード−4−トリヨードメチルフェニル基、2,3,5,6−テトラヨード−4−ペンタヨードフェニルフェニル基、パーヨード−1−ナフチル基、パーヨード−2−ナフチル基等が挙げられる。
【0044】
シアノ化アリール基の具体例としては、2−シアノフェニル基、3−シアノフェニル基、4−シアノフェニル基等が挙げられる。
【0045】
ニトロ化アリール基の具体例としては、2−ニトロフェニル基、3−ニトロフェニル基、4−ニトロフェニル基等が挙げられる。
【0046】
エステル基の具体例としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、ノルマルプロピルオキシカルボニル基、イソプロピルオキシカルボニル基、フェノキシカルボニル基、トリフルオロメチルオキシカルボニル基、ペンタフルオロフェニルオキシカルボニル基等が挙げられる。
【0047】
一般式(2)のRとして好ましくはハロゲン化炭化水素基であり、より好ましくはハロゲン化アルキル基またはハロゲン化アリール基である。さらに好ましくはフッ素化アルキル基またはフッ素化アリール基である。特に好ましくはフルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル基、2,2,2−トリフルオロ−1−トリフルオロメチルエチル基、1,1−ビス(トリフルオロメチル)−2,2,2−トリフルオロエチル基、2−フルオロフェニル基、3−フルオロフェニル基、4−フルオロフェニル基、2,4−ジフルオロフェニル基、2,6−ジフルオロフェニル基、3,4−ジフルオロフェニル基、3,5−ジフルオロフェニル基、2,4,6−トリフルオロフェニル基、3,4,5−トリフルオロフェニル基、2,3,5,6−テトラフルオロフェニル基、ペンタフルオロフェニル基、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−トリフルオロメチルフェニル基、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−ペンタフルオロフェニルフェニル基、パーフルオロ−1−ナフチル基またはパーフルオロ−2−ナフチル基であり、最も好ましくは、トリフルオロメチル基、2,2,2−トリフルオロ−1−トリフルオロメチルエチル基、1,1−ビス(トリフルオロメチル)−2,2,2−トリフルオロエチル基、3,5−ジフルオロフェニル基、3,4,5−トリフルオロフェニル基、またはペンタフルオロフェニル基である。
【0048】
成分(c)の具体例として、アミン類としては、ジ(フルオロメチル)アミン、ジ(クロロメチル)アミン、ジ(ブロモメチル)アミン、ジ(ヨードメチル)アミン、ビス(ジフルオロメチル)アミン、ビス(ジクロロメチル)アミン、ビス(ジブロモメチル)アミン、ビス(ジヨードメチル)アミン、ビス(トリフルオロメチル)アミン、ビス(トリクロロメチル)アミン、ビス(トリブロモメチル)アミン、ビス(トリヨードメチル)アミン、ビス(2,2,2−トリフルオロエチル)アミン、ビス(2,2,2−トリクロロエチル)アミン、ビス(2,2,2−トリブロモエチル)アミン、ビス(2,2,2−トリヨードエチル)アミン、ビス(2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル)アミン、ビス(2,2,3,3,3−ペンタクロロプロピル)アミン、ビス(2,2,3,3,3−ペンタブロモプロピル)アミン、ビス(2,2,3,3,3−ペンタヨードプロピル)アミン、ビス(2,2,2−トリフルオロ−1−トリフルオロメチルエチル)アミン、ビス(2,2,2−トリクロロ−1−トリクロロメチルエチル)アミン、ビス(2,2,2−トリブロモ−1−トリブロモメチルエチル)アミン、ビス(2,2,2−トリヨード−1−トリヨードメチルエチル)アミン、ビス(1,1−ビス(トリフルオロメチル)−2,2,2−トリフルオロエチル)アミン、ビス(1,1−ビス(トリクロロメチル)−2,2,2−トリクロロエチル)アミン、ビス(1,1−ビス(トリブロモメチル)−2,2,2−トリブロモエチル)アミン、ビス(1,1−ビス(トリヨードメチル)−2,2,2−トリヨードエチル)アミン、ビス(2−フルオロフェニル)アミン、ビス(3−フルオロフェニル)アミン、ビス(4−フルオロフェニル)アミン、ビス(2−クロロフェニル)アミン、ビス(3−クロロフェニル)アミン、ビス(4−クロロフェニル)アミン、ビス(2−ブロモフェニル)アミン、ビス(3−ブロモフェニル)アミン、ビス(4−ブロモフェニル)アミン、ビス(2−ヨードフェニル)アミン、ビス(3−ヨードフェニル)アミン、ビス(4−ヨードフェニル)アミン、ビス(2,6−ジフルオロフェニル)アミン、ビス(3,5−ジフルオロフェニル)アミン、ビス(2,6−ジクロロフェニル)アミン、ビス(3,5−ジクロロフェニル)アミン、ビス(2,6−ジブロモフェニル)アミン、ビス(3,5−ジブロモフェニル)アミン、ビス(2,6−ジヨードフェニル)アミン、ビス(3,5−ジヨードフェニル)アミン、ビス(2,4,6−トリフルオロフェニル)アミン、ビス(2,4,6−トリクロロフェニル)アミン、ビス(2,4,6−トリブロモフェニル)アミン、ビス(2,4,6−トリヨードフェニル)アミン、ビス(ペンタフルオロフェニル)アミン、ビス(ペンタクロロフェニル)アミン、ビス(ペンタブロモフェニル)アミン、ビス(ペンタヨードフェニル)アミン、ビス(2−(トリフルオロメチル)フェニル)アミン、ビス(3−(トリフルオロメチル)フェニル)アミン、ビス(4−(トリフルオロメチル)フェニル)アミン、ビス(2,6−ジ(トリフルオロメチル)フェニル)アミン、ビス(3,5−ジ(トリフルオロメチル)フェニル)アミン、ビス(2,4,6−トリ(トリフルオロメチル)フェニル)アミン、ビス(2−シアノフェニル)アミン、(3−シアノフェニル)アミン、ビス(4−シアノフェニル)アミン、ビス(2−ニトロフェニル)アミン、ビス(3−ニトロフェニル)アミン、ビス(4−ニトロフェニル)アミン等が挙げられる。
【0049】
成分(c)の具体例として、ホスフィン類としては、上述のアミン類の窒素原子をリン原子に変更した化合物等を挙げることができる。
【0050】
成分(c)の具体例として、アルコール類としては、フルオロメタノール、クロロメタノール、ブロモメタノール、ヨードメタノール、ジフルオロメタノール、ジクロロメタノール、ジブロモメタノール、ジヨードメタノール、トリフルオロメタノール、トリクロロメタノール、トリブロモメタノール、トリヨードメタノール、2,2,2−トリフルオロエタノール、2,2,2−トリクロロエタノール、2,2,2−トリブロモエタノール、2,2,2−トリヨードエタノール、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロパノール、2,2,3,3,3−ペンタクロロプロパノール、2,2,3,3,3−ペンタブロモプロパノール、2,2,3,3,3−ペンタヨードプロパノール、2,2,2−トリフルオロ−1−トリフルオロメチルエタノール、2,2,2−トリクロロ−1−トリクロロメチルエタノール、2,2,2−トリブロモ−1−トリブロモメチルエタノール、2,2,2−トリヨード−1−トリヨードメチルエタノール、1,1−ビス(トリフルオロメチル)−2,2,2−トリフルオロエタノール、1,1−ビス(トリクロロメチル)−2,2,2−トリクロロエタノール、1,1−ビス(トリブロモメチル)−2,2,2−トリブロモエタノール、1,1−ビス(トリヨードメチル)−2,2,2−トリヨードエタノール等が挙げられる。
【0051】
化合物(c)の具体例として、フェノール類としては、2−フルオロフェノール、3−フルオロフェノール、4−フルオロフェノール、2,4−ジフルオロフェノール、2,6−ジフルオロフェノール、3,4−ジフルオロフェノール、3,5−ジフルオロフェノール、2,4,6−トリフルオロフェノール、3,4,5−トリフルオロフェノール、2,3,5,6−テトラフルオロフェノール、ペンタフルオロフェノール、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−トリフルオロメチルフェノール、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−ペンタフルオロフェニルフェノール、パーフルオロ−1−ナフトール、パーフルオロ−2−ナフトール、2−クロロフェノール、3−クロロフェノール、4−クロロフェノール、2,4−ジクロロフェノール、2,6−ジクロロフェノール、3,4−ジクロロフェノール、3,5−ジクロロフェノール、2,4,6−トリクロロフェノール、3,4,5−トリクロロフェノール、2,3,5,6−テトラクロロフェノール、ペンタクロロフェノール、2,3,5,6−テトラクロロ−4−トリクロロメチルフェノール、2,3,5,6−テトラクロロ−4−ペンタクロロフェニルフェノール、パークロロ−1−ナフトール、パークロロ−2−ナフトール、2−ブロモフェノール、3−ブロモフェノール、4−ブロモフェノール、2,4−ジブロモフェノール、2,6−ジブロモフェノール、3,4−ジブロモフェノール、3,5−ジブロモフェノール、2,4,6−トリブロモフェノール、3,4,5−トリブロモフェノール、2,3,5,6−テトラブロモフェノール、ペンタブロモフェノール、2,3,5,6−テトラブロモ−4−トリブロモメチルフェノール、2,3,5,6−テトラブロモ−4−ペンタブロモフェニルフェノール、パーブロモ−1−ナフトール、パーブロモ−2−ナフトール、2−ヨードフェノール、3−ヨードフェノール、4−ヨードフェノール、2,4−ジヨードフェノール、2,6−ジヨードフェノール、3,4−ジヨードフェノール、3,5−ジヨードフェノール、2,4,6−トリヨードフェノール、3,4,5−トリヨードフェノール、2,3,5,6−テトラヨードフェノール、ペンタヨードフェノール、2,3,5,6−テトラヨード−4−トリヨードメチルフェノール、2,3,5,6−テトラヨード−4−ペンタヨードフェニルフェノール、パーヨード−1−ナフトール、パーヨード−2−ナフトール、2−(トリフルオロメチル)フェノール、3−(トリフルオロメチル)フェノール、4−(トリフルオロメチル)フェノール、2,6−ビス(トリフルオロメチル)フェノール、3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェノール、2,4,6−トリス(トリフルオロメチル)フェノール、2−シアノフェノール、3−シアノフェノール、4−シアノフェノール、2−ニトロフェノール、3−ニトロフェノール、4−ニトロフェノール等が挙げられる。
【0052】
成分(c)の具体例として、チオール類としては、上述のアルコール類の酸素原子を硫黄原子に変更した化合物等を挙げることができる。
【0053】
成分(c)の具体例として、チオフェノール類としては、上述のフェノール類の酸素原子を硫黄原子に変更した化合物などを挙げることができる。
【0054】
成分(c)の具体例として、カルボン酸類としては、2−フルオロ安息香酸、3−フルオロ安息香酸、4−フルオロ安息香酸、2,3−ジフルオロ安息香酸、2,4−ジフルオロ安息香酸、2,5−ジフルオロ安息香酸、2,6−ジフルオロ安息香酸、2,3,4−トリフルオロ安息香酸、2,3,5−トリフルオロ安息香酸、2,3,6−トリフルオロ安息香酸、2,4,5−トリフルオロ安息香酸、2,4,6−トリフルオロ安息香酸、2,3,4,5−テトラフルオロ安息香酸、2,3,4,6−テトラフルオロ安息香酸、ペンタフルオロ安息香酸、フルオロ酢酸、ジフルオロ酢酸、トリフルオロ酢酸、ペンタフルオロエチルカルボン酸、ヘプタフルオロプロピルカルボン酸、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロピルカルボン酸等が挙げられる。
【0055】
成分(c)の具体例として、スルホン酸類としては、フルオロメタンスルホン酸、ジフルオロメタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、ペンタフルオロエタンスルホン酸、ヘプタフルオロプロパンスルホン酸、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパンスルホン酸等が挙げられる。
【0056】
成分(c)として好ましくはハロゲン化アミン、ハロゲン化アルコールまたはハロゲン化フェノールであり、より好ましくはフッ素化アミン、フッ素化アルコールまたはフッ素化フェノールであり、さらに好ましくは、フッ素化アミンとして、ビス(トリフルオロメチル)アミン、ビス(2,2,2−トリフルオロエチル)アミン、ビス(2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル)アミン、ビス(2,2,2−トリフルオロ−1−トリフルオロメチルエチル)アミン、ビス(1,1−ビス(トリフルオロメチル)−2,2,2−トリフルオロエチル)アミン、ビス(ペンタフルオロフェニル)アミン、フッ素化アルコールとして、トリフルオロメタノール、2,2,2−トリフルオロエタノール、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロパノール、2,2,2−トリフルオロ−1−トリフルオロメチルエタノール、1,1−ビス(トリフルオロメチル)−2,2,2−トリフルオロエタノール、フッ素化フェノールとして、2−フルオロフェノール、3−フルオロフェノール、4−フルオロフェノール、2,6−ジフルオロフェノール、3,5−ジフルオロフェノール、2,4,6−トリフルオロフェノール、3,4,5−トリフルオロフェノール、ペンタフルオロフェノール、2−(トリフルオロメチル)フェノール、3−(トリフルオロメチル)フェノール、4−(トリフルオロメチル)フェノール、2,6−ビス(トリフルオロメチル)フェノール、3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェノール、2,4,6−トリス(トリフルオロメチル)フェノールである。
【0057】
成分(c)として、特に好ましくは、ビス(トリフルオロメチル)アミン、ビス(ペンタフルオロフェニル)アミン、トリフルオロメタノール、2,2,2−トリフルオロ−1−トリフルオロメチルエタノール、1,1−ビス(トリフルオロメチル)−2,2,2−トリフルオロエタノール、2−フルオロフェノール、3−フルオロフェノール、4−フルオロフェノール、2,6−ジフルオロフェノール、3,5−ジフルオロフェノール、2,4,6−トリフルオロフェノール、3,4,5−トリフルオロフェノール、ペンタフルオロフェノール、4−(トリフルオロメチル)フェノール、2,6−ビス(トリフルオロメチル)フェノール、または2,4,6−トリス(トリフルオロメチル)フェノールであり、最も好ましくは、3,5−ジフルオロフェノール、ペンタフルオロフェノール、または1,1−ビス(トリフルオロメチル)−2,2,2−トリフルオロエタノールである。
【0058】
接触処理物(A)
本発明の接触処理物は、上記成分(a)、(b)および(c)を接触させてなる接触処理物(以下、接触処理物(A)と称する。)である。
【0059】
成分(a)〜(c)の接触処理量としては、成分(b)の接触処理量が、成分(a)1g当たり、0.1〜100mmolであり、好ましくは0.5〜50mmolであり、より好ましくは1〜20mmolであり、成分(c)の接触処理量は、成分(a)1g当たり、0.3〜300mmolであり、好ましくは1.5〜150mmolであり、より好ましくは3〜60mmolである。
【0060】
成分(a)、成分(b)および成分(c)の接触処理は、不活性気体雰囲気下にて実施するのが好ましい。処理温度は、通常−80〜200℃であり、好ましくは−20〜180℃で、より好ましくは0〜150℃である。処理時間は、通常1分間〜48時間であり、好ましくは10分間〜24時間である。溶媒を使用することが好ましいが、使用する溶媒は、成分(a)、成分(b)ならびに成分(c)に対して不活性である脂肪族系もしくは芳香族系の炭化水素溶媒であることが好ましい。脂肪族系炭化水素溶媒としては、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン等が、芳香族系炭化水素溶媒としては、ベンゼン、トルエン、キシレン等が挙げられる。あるいは、これらの炭化水素溶媒が任意に混合された物を用いることもできる。
【0061】
成分(a)、成分(b)および成分(c)の接触処理の順序は、いずれの順序でも構わなく、3成分を一括接触させる方法でもよく、任意の2成分を接触させた後に残りの成分を接触させる方法でもよいが、好ましくは、成分(a)と成分(b)を接触させた後に、成分(c)を接触させる方法である。
【0062】
また、各接触処理後、接触処理物は単離することが好ましい。単離方法としては、▲1▼接触処理液の上澄み液をデカンテーションする方法、▲2▼接触処理液を濾過後、濾別された接触処理物を不活性溶媒で洗浄する方法、▲3▼接触処理液を濾過後、濾別された接触処理物を不活性溶媒で洗浄し、減圧下または不活性気体流通下で乾燥する方法、▲4▼接触処理液中の溶媒を、減圧下または不活性気体流通下で留去する方法等が挙げられる。
【0063】
本発明の接触処理物(A)は、付加重合用触媒成分として好適に用いられる。該付加重合用触媒成分を用いる付加重合用触媒の具体例としては、接触処理物(A)および遷移金属化合物(以下、遷移金属化合物(B)と称する。)を接触させてなる付加重合用触媒;接触処理物(A)、遷移金属化合物(B)および有機アルミニウム化合物(以下、有機アルミニウム化合物(C)と称する。)を接触させてなる付加重合用触媒などが挙げられ、重合活性の観点から、好ましくは、接触処理物(A)、遷移金属化合物(B)および有機アルミニウム化合物(C)を接触させてなる付加重合用触媒である。また、本発明の接触処理物(A)は、遷移金属化合物などの付加重合用触媒成分を担持させる担体としても使用できる。
【0064】
遷移金属化合物(B)
遷移金属化合物(B)としては、例えば下記一般式[6]で表される金属化合物や、そのμ−オキソタイプの金属化合物などが挙げられる。
[6]
(一般式[6]中、hは0<h≦8を満足する数を、iは0<h≦8を満足する数を表す。Mは遷移金属原子を表す。Lはシクロペンタジエン形アニオン骨格を有する基またはヘテロ原子を有する基を表し、Lが複数ある場合は、それらは互いに同じであっても異なってもよく、複数のLは、炭素原子、けい素原子、窒素原子、酸素原子、硫黄原子およびリン原子から選ばれる原子を有する残基を介して、もしくは直接連結されていてもよい。Xはハロゲン原子、炭化水素基(但し、シクロペンタジエン形アニオン骨格を有する基を除く。)または炭化水素オキシ基を表し、Xが複数ある場合は、それらは互いに同じであっても異なってもよい。)
【0065】
一般式[6]において、Mは遷移金属原子である。その具体例としては、スカンジウム原子、イットリウム原子、チタン原子、ジルコニウム原子、ハフニウム原子、バナジウム原子、ニオビウム原子、タンタル原子、クロム原子、鉄原子、ルテニウム原子、コバルト原子、ロジウム原子、ニッケル原子、パラジウム原子、サマリウム原子、イッテルビウム原子等が挙げられる。Mとして好ましくは周期律表(IUPAC無機化学命名法改訂版1989)第4〜7族の金属原子であり、特に好ましくはチタン原子、ジルコニウム原子またはハフニウム原子である。
【0066】
一般式[6]におけるhは0<h≦8を満足する数を、iは0<i≦8を満足する数を表し、Mの価数に応じて適宜選択される。
【0067】
一般式[6]において、Lはシクロペンタジエン形アニオン骨格を有する基またはヘテロ原子を有する基であり、複数のLは同じであっても異なっていてもよい。また複数のLは、炭素原子、ケイ素原子、窒素原子、酸素原子、硫黄原子およびリン原子から選ばれる原子を有する残基を介して、もしくは直接連結されていてもよい。
【0068】
Lにおけるシクロペンタジエン型アニオン骨格を有する基は例えばη−(置換)シクロペンタジエニル基、η−(置換)インデニル基、η−(置換)フルオレニル基などである。具体的に例示すれば、η−シクロペンタジエニル基、η−メチルシクロペンタジエニル基、η−tert−ブチルシクロペンタジエニル基、η−1,2−ジメチルシクロペンタジエニル基、η−1,3−ジメチルシクロペンタジエニル基、η−1−tert−ブチル−2−メチルシクロペンタジエニル基、η−1−tert−ブチル−3−メチルシクロペンタジエニル基、η−1−メチル−2−イソプロピルシクロペンタジエニル基、η−1−メチル−3−イソプロピルシクロペンタジエニル基、η−1,2,3−トリメチルシクロペンタジエニル基、η−1,2,4−トリメチルシクロペンタジエニル基、η−テトラメチルシクロペンタジエニル基、η−ペンタメチルシクロペンタジエニル基、η−インデニル基、η−4,5,6,7−テトラヒドロインデニル基、η−2−メチルインデニル基、η−3−メチルインデニル基、η−4−メチルインデニル基、η−5−メチルインデニル基、η−6−メチルインデニル基、η−7−メチルインデニル基、η−2−tert−ブチルインデニル基、η−3−tert−ブチルインデニル基、η−4−tert−ブチルインデニル基、η−5−tert−ブチルインデニル基、η−6−tert−ブチルインデニル基、η−7−tert−ブチルインデニル基、η−2,3−ジメチルインデニル基、η−4,7−ジメチルインデニル基、η−2,4,7−トリメチルインデニル基、η−2−メチル−4−イソプロピルインデニル基、η−4,5−ベンズインデニル基、η−2−メチル−4,5−ベンズインデニル基、η−4−フェニルインデニル基、η−2−メチル−5−フェニルインデニル基、η−2−メチル−4−フェニルインデニル基、η−2−メチル−4−ナフチルインデニル基、η−フルオレニル基、η−2,7−ジメチルフルオレニル基、η−2,7−ジ−tert−ブチルフルオレニル基、およびこれらの置換体等が挙げられる。
【0069】
Lに用いられるヘテロ原子を有する基におけるヘテロ原子としては、酸素原子、硫黄原子、窒素原子、リン原子等が挙げられ、かかる基の例としてはアルコキシ基;アリールオキシ基;チオアルコキシ基;チオアリールオキシ基;アルキルアミノ基;アリールアミノ基;アルキルホスフィノ基;アリールホスフィノ基;酸素原子、硫黄原子、窒素原子、リン原子から選ばれる少なくとも一つの原子を環内に有する芳香族もしくは脂肪族複素環基;キレート性配位子などが挙げられる。
【0070】
ヘテロ原子を有する基としては具体的には、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、フェノキシ基、2−メチルフェノキシ基,2,6−ジメチルフェノキシ基、2,4,6−トリメチルフェノキシ基、2−エチルフェノキシ基、4−n−プロピルフェノキシ基、2−イソプロピルフェノキシ基、2,6−ジイソプロピルフェノキシ基、4−sec−ブチルフェノキシ基、4−tert−ブチルフェノキシ基、2,6−ジ−sec−ブチルフェノキシ基、2−tert−ブチル−4−メチルフェノキシ基、2,6−ジ−tert−ブチルフェノキシ基、4−メトキシフェノキシ基、2,6−ジメトキシフェノキシ基、3,5−ジメトキシフェノキシ基、2−クロロフェノキシ基、4−ニトロソフェノキシ基、4−ニトロフェノキシ基、2−アミノフェノキシ基、3−アミノフェノキシ基、4−アミノチオフェノキシ基、2,3,6−トリクロロフェノキシ基、2,4,6−トリフルオロフェノキシ基、チオメトキシ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジプロピルアミノ基、ジフェニルアミノ基、イソプロピルアミノ基、tert−ブチルアミノ基、ピロリル基、ジメチルホスフィノ基、2−(2−オキシ−1−プロピル)フェノキシ基、カテコール、レゾルシノール、4−イソプロピルカテコール、3−メトキシカテコール、1,8−ジヒドロキシナフチル基、1,2−ジヒドロキシナフチル基、2,2’−ヒフエニルジオール基、1,1’−ビ−2−ナフトール基、2,2’−ジヒドロキシ−6,6’−ジメチルビフェニル基、4,4’,6,6’−テトラ−tert−ブチル−2,2’メチレンジフェノキシ基、4,4’,6,6’−テトラメチル−2,2’−イソブチリデンジフェノキシ基等が例示できる。
【0071】
また、前記ヘテロ原子を有する基としては下記一般式[7]で表される基も例示することができる。
P=N− [7]
(一般式[7]中、Rは水素原子、ハロゲン原子または炭化水素基を表し、夫々のRは互いに同じであっても異なっていてもよく、それら2つ以上が互いに結合していてもよく、環を形成していてもよい。)
【0072】
前記一般式[7]におけるRの具体例としては、水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、よう素原子、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、tert−ブチル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロへプチル基、シクロヘキシル基、フェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基、ベンジル基等が挙げられる。
【0073】
さらに前記ヘテロ原子を有する基としては下記一般式[8]で表される基も例示することができる。
Figure 2004285231
(一般式[8]中、R61〜R66はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、炭化水素基、炭化水素オキシ基、シリル基またはアミノ基を表し、それら2つ以上が互いに結合していてもよく、環を形成していてもよい。)
【0074】
上記一般式[8]におけるR61〜R66の具体例としては、水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、よう素原子、フェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基、tert−ブチル基、2,6−ジメチルフェニル基、2−フルオレニル基、2−メチルフェニル基、4−トリフルオロメチルフェニル基、4−メトキシフェニル基、4−ピリジル基、シクロヘキシル基、2−イソプロピルフェニル基、ベンジル基、メチル基、トリエチルシリル基、ジフェニルメチルシリル基、1−メチル−1−フェニルエチル基、1,1−ジメチルプロピル基、2−クロロフェニル基等が挙げられる。
【0075】
Lに用いられるキレート性配位子とは複数の配位部位を有する配位子を指し、具体的に例示すれば、アセチルアセトナート、ジイミン、オキサゾリン、ビスオキサゾリン、テルピリジン、アシルヒドラゾン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、ポルフィリン、クラウンエーテル、クリプタートなどが挙げられる。
【0076】
Lが複数ある場合は、シクロペンタジエン形アニオン骨格を有する基同士、シクロペンタジエン形アニオン骨格を有する基とヘテロ原子を有する基、またはヘテロ原子を有する基同士は、それぞれ、直接連結されていてもよく、炭素原子、けい素原子、窒素原子、酸素原子、硫黄原子およびリン原子から選ばれる原子を有する残基を介して連結されていてもよい。かかる残基の例としては、エチレン基、プロピレン基、ジメチルメチレン基、ジフェニルメチレン基などのアルキレン基;シリレン基、ジメチルシリレン基、ジフェニルシリレン基、テトラメチルジシリレン基などのシリレン基;窒素原子、酸素原子、硫黄原子、リン原子などのヘテロ原子などが挙げられる。
【0077】
一般式[6]におけるXは、ハロゲン原子、炭化水素基(但し、ここではシクロペンタジエン形アニオン骨格を有する基を含まない。)または炭化水素オキシ基である。ハロゲン原子の具体例としてフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられる。また、ここでいう炭化水素基としてはアルキル基、アラルキル基、アリール基、アルケニル基等が挙げられる。
【0078】
に用いられるアルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、イソブチル基、n−ペンチル基、ネオペンチル基、tert−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−オクチル基、n−デシル基、n−ドデシル基、n−ペンタデシル基、n−エイコシル基などが挙げられる。
これらのアルキル基はいずれも、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原子で置換されていてもよい。ハロゲン原子で置換されたアルキル基としては、例えばフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、クロロメチル基、トリクロロメチル基、フルオロエチル基、ペンタフルオロエチル基、パーフルオロプロピル基、パーフルオロブチル基、パーフルオロヘキシル基、パーフルオロオクチル基、パークロロプロピル基、パークロロブチル基、パーブロモプロピル基などが挙げられる。
またこれらのアルキル基はいずれも、メトキシ基、エトキシ基等のアルコキシ基;フェノキシ基などのアリールオキシ基;ベンジルオキシ基などのアラルキルオキシ基などで置換されていてもよい。
【0079】
に用いられるアルキル基としては、好ましくは炭素原子数1〜20のアルキル基であり、より好ましくはメチル基、エチル基、イソプロピル基、tert−ブチル基、イソブチル基またはtert−ペンチル基である。
【0080】
に用いられるアラルキル基としては、例えばベンジル基、(2−メチルフェニル)メチル基、(3−メチルフェニル)メチル基、(4−メチルフェニル)メチル基、(2,3−ジメチルフェニル)メチル基、(2,4−ジメチルフェニル)メチル基、(2,5−ジメチルフェニル)メチル基、(2,6−ジメチルフェニル)メチル基、(3,4−ジメチルフェニル)メチル基、(3,5−ジメチルフェニル)メチル基、(2,3,4−トリメチルフェニル)メチル基、(2,3,5−トリメチルフェニル)メチル基、(2,3,6−トリメチルフェニル)メチル基、(3,4,5−トリメチルフェニル)メチル基、(2,4,6−トリメチルフェニル)メチル基、(2,3,4,5−テトラメチルフェニル)メチル基、(2,3,4,6−テトラメチルフェニル)メチル基、(2,3,5,6−テトラメチルフェニル)メチル基、(ペンタメチルフェニル)メチル基、(エチルフェニル)メチル基、(n−プロピルフェニル)メチル基、(イソプロピルフェニル)メチル基、(n−ブチルフェニル)メチル基、(sec−ブチルフェニル)メチル基、(tert−ブチルフェニル)メチル基、(n−ペンチルフェニル)メチル基、(ネオペンチルフェニル)メチル基、(n−ヘキシルフェニル)メチル基、(n−オクチルフェニル)メチル基、(n−デシルフェニル)メチル基、(n−ドデシルフェニル)メチル基、ナフチルメチル基、アントラセニルメチル基などが挙げられる。
これらのアラルキル基はいずれも、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原子;メトキシ基、エトキシ基等のアルコキシ基;フェノキシ基などのアリールオキシ基;ベンジルオキシ基などのアラルキルオキシ基などで置換されていてもよい。
【0081】
に用いられるアラルキル基としては、好ましくは炭素原子数7〜20のアラルキル基であり、より好ましくはベンジル基である。
【0082】
に用いられるアリール基としては、例えばフェニル基、2−トリル基、3−トリル基、4−トリル基、2,3−キシリル基、2,4−キシリル基、2,5−キシリル基、2,6−キシリル基、3,4−キシリル基、3,5−キシリル基、2,3,4−トリメチルフェニル基、2,3,5−トリメチルフェニル基、2,3,6−トリメチルフェニル基、2,4,6−トリメチルフェニル基、3,4,5−トリメチルフェニル基、2,3,4,5−テトラメチルフェニル基、2,3,4,6−テトラメチルフェニル基、2,3,5,6−テトラメチルフェニル基、ペンタメチルフェニル基、エチルフェニル基、n−プロピルフェニル基、イソプロピルフェニル基、n−ブチルフェニル基、sec−ブチルフェニル基、tert−ブチルフェニル基、n−ペンチルフェニル基、ネオペンチルフェニル基、n−ヘキシルフェニル基、n−オクチルフェニル基、n−デシルフェニル基、n−ドデシルフェニル基、n−テトラデシルフェニル基、ナフチル基、アントラセニル基などが挙げられる。
これらのアリール基はいずれも、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原子;メトキシ基、エトキシ基等のアルコキシ基;フェノキシ基などのアリールオキシ基;ベンジルオキシ基などのアラルキルオキシ基などで置換されていてもよい。
【0083】
に用いられるアリール基としては、好ましくは炭素原子数6〜20のアリール基であり、より好ましくはフェニル基である。
【0084】
に用いられる炭化水素オキシ基としては、アルコキシ基、アリールオキシ基、アラルキルオキシ基等が挙げられ、好ましくは、炭素原子数1〜20のアルコキシ基、炭素原子数6〜20のアリールオキシ基、炭素原子数7〜20のアラルキルオキシ基が好ましい。これらの具体例としては、一般式[1]のLで例示した炭化水素オキシ基や、(2−メチルフェニル)メトキシ基、(3−メチルフェニル)メトキシ基、(4−メチルフェニル)メトキシ基、(2,3−ジメチルフェニル)メトキシ基、(2,4−ジメチルフェニル)メトキシ基、(2,5−ジメチルフェニル)メトキシ基、(2,6−ジメチルフェニル)メチル基、(3,4−ジメチルフェニル)メトキシ基、(3,5−ジメチルフェニル)メトキシ基、(2,3,4−トリメチルフェニル)メトキシ基、(2,3,5−トリメチルフェニル)メトキシ基、ベンジルオキシ基などを挙げることができる。より好ましくはメトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基、tert−ブトキシ基、イソブトキシ基、フェノキシ基、2,6−ジ(tert−ブチル)フェノキシ基またはベンジルオキシ基であり、更に好ましくはメトキシ基、フェノキシ基、2,6−ジ(tert−ブチル)フェノキシ基またはベンジルオキシ基であり、特に好ましくはメトキシ基またはフェノキシ基である。
【0085】
としてより好ましくは塩素原子、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、ベンジル基、アリル基、メタリル基、メトキシ基、エトキシ基またはフェノキシ基である。さらに好ましくは、塩素原子、メチル基、メトキシ基またはフェノキシ基である。
【0086】
一般式[6]で表される金属化合物の内、Mがチタン原子である化合物の具体例としては、ジメチルシリレンビス(シクロペンタジエニル)チタンジクロライド、ジメチルシリレンビス(2−メチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、ジメチルシリレンビス(3−メチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、ジメチルシリレンビス(2−n−ブチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、ジメチルシリレンビス(3−n−ブチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、ジメチルシリレンビス(2,3−ジメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、ジメチルシリレンビス(2,4−ジメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、ジメチルシリレンビス(2,5−ジメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、ジメチルシリレンビス(3,4−ジメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、ジメチルシリレンビス(2,3−エチルメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、ジメチルシリレンビス(2,4−エチルメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、ジメチルシリレンビス(2,5−エチルメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、ジメチルシリレンビス(3,5−エチルメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、ジメチルシリレンビス(2,3,4−トリメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、ジメチルシリレンビス(2,3,5−トリメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、ジメチルシリレンビス(テトラメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、ジメチルシリレンビス(インデニル)チタンジクロライド、ジメチルシリレンビス(4,5,6,7−テトラヒドロインデニル)チタンジクロライド、
【0087】
ジメチルシリレン(シクロペンタジエニル)(インデニル)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(メチルシクロペンタジエニル)(インデニル)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(n−ブチルシクロペンタジエニル)(インデニル)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(インデニル)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(シクロペンタジエニル)(フルオレニル)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(メチルシクロペンタジエニル)(フルオレニル)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(n−ブチルシクロペンタジエニル)(フルオレニル)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(インデニル)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(インデニル)(フルオレニル)チタンジクロライドなどや、上記化合物の(2−フェノキシ)を(3−フェニル−2−フェノキシ)、(3−トリメチルシリル−2−フェノキシ)、または(3−tert−ブチルジメチルシリル−2−フェノキシ)に変更した化合物、ジメチルシリレンをジエチルシリレン、ジフェニルシリレン、またはジメトキシシリレンに変更した化合物などを挙げることができる。
【0088】
また、Mがチタン原子である化合物の具体例としては、ビス(シクロペンタジエニル)チタンジクロライド、ビス(メチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、ビス(n−ブチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、ビス(ジメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、ビス(エチルメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、ビス(トリメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、ビス(テトラメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、ビス(ペンタメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、ビス(インデニル)チタンジクロライド、ビス(4,5,6,7−テトラヒドロインデニル)チタンジクロライド、ビス(フルオレニル)チタンジクロライド、ビス(2−フェニルインデニル)チタンジクロライド、ビス[2−(ビス−3,5−トリフルオロメチルフェニル)インデニル]チタンジクロライド、ビス[2−(4−tert−ブチルフェニル)インデニル]チタンジクロライド、ビス[2−(4−トリフルオロメチルフェニル)インデニル]チタンジクロライド、ビス[2−(4−メチルフェニル)インデニル]チタンジクロライド、ビス[2−(3,5−ジメチルフェニル)インデニル]チタンジクロライド、ビス[2−(ペンタフルオロフェニル)インデニル]チタンジクロライド、
【0089】
シクロペンタジエニル(ペンタメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、シクロペンタジエニル(インデニル)チタンジクロライド、シクロペンタジエニル(フルオレニル)チタンジクロライド、インデニル(フルオレニル)チタンジクロライド、ペンタメチルシクロペンタジエニル(インデニル)チタンジクロライド、ペンタメチルシクロペンタジエニル(フルオレニル)チタンジクロライド、シクロペンタジエニル(2−フェニルインデニル)チタンジクロライド、ペンタメチルシクロペンタジエニル(2−フェニルインデニル)チタンジクロライド、
【0090】
エチレンビス(シクロペンタジエニル)チタンジクロライド、エチレンビス(2−メチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、エチレンビス(3−メチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、エチレンビス(2−n−ブチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、エチレンビス(3−n−ブチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、エチレンビス(2,3−ジメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、エチレンビス(2,4−ジメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、エチレンビス(2,5−ジメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、エチレンビス(3,4−ジメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、エチレンビス(2,3−エチルメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、エチレンビス(2,4−エチルメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、エチレンビス(2,5−エチルメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、エチレンビス(3,5−エチルメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、エチレンビス(2,3,4−トリメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、エチレンビス(2,3,5−トリメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、エチレンビス(テトラメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、エチレンビス(インデニル)チタンジクロライド、エチレンビス(4,5,6,7−テトラヒドロインデニル)チタンジクロライド、エチレンビス(2−フェニルインデニル)チタンジクロライド、エチレンビス(フルオレニル)チタンジクロライド、
【0091】
エチレン(シクロペンタジエニル)(ペンタメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、エチレン(シクロペンタジエニル)(インデニル)チタンジクロライド、エチレン(メチルシクロペンタジエニル)(インデニル)チタンジクロライド、エチレン(n−ブチルシクロペンタジエニル)(インデニル)ジクロライド、エチレン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(インデニル)チタンジクロライド、エチレン(シクロペンタジエニル)(フルオレニル)チタンジクロライド、エチレン(メチルシクロペンタジエニル)(フルオレニル)チタンジクロライド、エチレン(ペンタメチルシクロペンタジエニル)(フルオレニル)チタンジクロライド、エチレン(n−ブチルシクロペンタジエニル)(フルオレニル)チタンジクロライド、エチレン(テトラメチルペンタジエニル)(フルオレニル)チタンジクロライド、エチレン(インデニル)(フルオレニル)チタンジクロライド、
【0092】
イソプロピリデンビス(シクロペンタジエニル)チタンジクロライド、イソプロピリデンビス(2−メチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、イソプロピリデンビス(3−メチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、イソプロピリデンビス(2−n−ブチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、イソプロピリデンビス(3−n−ブチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、イソプロピリデンビス(2,3−ジメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、イソプロピリデンビス(2,4−ジメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、イソプロピリデンビス(2,5−ジメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、イソプロピリデンビス(3,4−ジメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、イソプロピリデンビス(2,3−エチルメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、イソプロピリデンビス(2,4−エチルメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、イソプロピリデンビス(2,5−エチルメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、イソプロピリデンビス(3,5−エチルメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、イソプロピリデンビス(2,3,4−トリメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、イソプロピリデンビス(2,3,5−トリメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、イソプロピリデンビス(テトラメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、イソプロピリデンビス(インデニル)チタンジクロライド、イソプロピリデンビス(4,5,6,7−テトラヒドロインデニル)チタンジクロライド、イソプロピリデンビス(2−フェニルインデニル)チタンジクロライド、イソプロピリデンビス(フルオレニル)チタンジクロライド、
【0093】
イソプロピリデン(シクロペンタジエニル)(テトラメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、イソプロピリデン(シクロペンタジエニル)(インデニル)チタンジクロライド、イソプロピリデン(メチルシクロペンタジエニル)(インデニル)チタンジクロライド、イソプロピリデン(n−ブチルシクロペンタジエニル)(インデニル)ジクロライド、イソプロピリデン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(インデニル)ジクロライド、イソプロピリデン(シクロペンタジエニル)(フルオレニル)チタンジクロライド、イソプロピリデン(メチルシクロペンタジエニル)(フルオレニル)チタンジクロライド、イソプロピリデン(n−ブチルシクロペンタジエニル)(フルオレニル)チタンジクロライド、イソプロピリデン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(フルオレニル)チタンジクロライド、イソプロピリデン(インデニル)(フルオレニル)チタンジクロライド、
【0094】
シクロペンタジエニル(ジメチルアミド)チタンジクロライド、シクロペンタジエニル(フェノキシ)チタンジクロライド、シクロペンタジエニル(2,6−ジメチルフェニル)チタンジクロライド、シクロペンタジエニル(2,6−ジイソプロピルフェニル)チタンジクロライド、シクロペンタジエニル(2,6−ジ−tert−ブチルフェニル)チタンジクロライド、ペンタメチルシクロペンタジエニル(2,6−ジメチルフェニル)チタンジクロライド、ペンタメチルシクロペンタジエニル(2,6−ジイソプロピルフェニル)チタンジクロライド、ペンタメチルシクロペンタジエニル(2,6−tert−ブチルフェニル)チタンジクロライド、インデニル(2,6−ジイソプロピルフェニル)チタンジクロライド、フルオレニル(2,6−ジイソプロピルフェニル)チタンジクロライド、
【0095】
メチレン(シクロペンタジエニル)(3,5−ジメチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(シクロペンタジエニル)(3−フェニル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチルジメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(シクロペンタジエニル)(3−トリメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メトキシ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−クロロ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、
【0096】
メチレン(メチルシクロペンタジエニル)(3,5−ジメチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(メチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(メチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(メチルシクロペンタジエニル)(3−フェニル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(メチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチルジメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(メチルシクロペンタジエニル)(3−トリメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(メチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メトキシ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(メチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−クロロ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、
【0097】
メチレン(tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3,5−ジメチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3−フェニル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチルジメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3−トリメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メトキシ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−クロロ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、
【0098】
メチレン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3,5−ジメチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−フェニル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチルジメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−トリメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メトキシ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−クロロ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、
【0099】
メチレン(トリメチルシリルシクロペンタジエニル)(3,5−ジメチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(トリメチルシリルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(トリメチルシリルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(トリメチルシリルシクロペンタジエニル)(3−フェニル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(トリメチルシリルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチルジメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(トリメチルシリルシクロペンタジエニル)(3−トリメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(トリメチルシリルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メトキシ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(トリメチルシリルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−クロロ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、
【0100】
メチレン(フルオレニル)(3,5−ジメチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(フルオレニル)(3−tert−ブチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(フルオレニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(フルオレニル)(3−フェニル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(フルオレニル)(3−tert−ブチルジメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(フルオレニル)(3−トリメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(フルオレニル)(3−tert−ブチル−5−メトキシ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(フルオレニル)(3−tert−ブチル−5−クロロ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、
【0101】
イソプロピリデン(シクロペンタジエニル)(3,5−ジメチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(シクロペンタジエニル)(3−フェニル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチルジメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(シクロペンタジエニル)(3−トリメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メトキシ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−クロロ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、
【0102】
イソプロピリデン(メチルシクロペンタジエニル)(3,5−ジメチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(メチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(メチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(メチルシクロペンタジエニル)(3−フェニル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(メチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチルジメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(メチルシクロペンタジエニル)(3−トリメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(メチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メトキシ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(メチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−クロロ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、
【0103】
イソプロピリデン(tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3,5−ジメチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3−フェニル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチルジメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3−トリメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メトキシ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−クロロ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、
【0104】
イソプロピリデン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3,5−ジメチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−フェニル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチルジメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−トリメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メトキシ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−クロロ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、
【0105】
イソプロピリデン(トリメチルシリルシクロペンタジエニル)(3,5−ジメチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(トリメチルシリルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(トリメチルシリルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(トリメチルシリルシクロペンタジエニル)(3−フェニル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(トリメチルシリルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチルジメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(トリメチルシリルシクロペンタジエニル)(3−トリメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(トリメチルシリルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メトキシ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(トリメチルシリルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−クロロ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、
【0106】
イソプロピリデン(フルオレニル)(3,5−ジメチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(フルオレニル)(3−tert−ブチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(フルオレニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(フルオレニル)(3−フェニル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(フルオレニル)(3−tert−ブチルジメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(フルオレニル)(3−トリメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(フルオレニル)(3−tert−ブチル−5−メトキシ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(フルオレニル)(3−tert−ブチル−5−クロロ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、
【0107】
ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(3,5−ジメチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(3−フェニル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチルジメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(3−トリメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メトキシ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−クロロ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、
【0108】
ジフェニルメチレン(メチルシクロペンタジエニル)(3,5−ジメチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(メチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(メチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(メチルシクロペンタジエニル)(3−フェニル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(メチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチルジメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(メチルシクロペンタジエニル)(3−トリメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(メチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メトキシ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(メチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−クロロ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、
【0109】
ジフェニルメチレン(tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3,5−ジメチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3−フェニル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチルジメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3−トリメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メトキシ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−クロロ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、
【0110】
ジフェニルメチレン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3,5−ジメチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−フェニル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチルジメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−トリメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メトキシ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−クロロ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、
【0111】
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【0112】
ジフェニルメチレン(フルオレニル)(3,5−ジメチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(フルオレニル)(3−tert−ブチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(フルオレニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(フルオレニル)(3−フェニル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(フルオレニル)(3−tert−ブチルジメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(フルオレニル)(3−トリメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(フルオレニル)(3−tert−ブチル−5−メトキシ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(フルオレニル)(3−tert−ブチル−5−クロロ−2−フェノキシ)チタンジクロライド
【0113】
ジメチルシリレン(シクロペンタジエニル)(2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(シクロペンタジエニル)(3−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(シクロペンタジエニル)(3,5−ジメチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(シクロペンタジエニル)(3,5−ジ−tert−ブチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(シクロペンタジエニル)(5−メチル−3−フェニル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチルジメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(シクロペンタジエニル)(5−メチル−3−トリメチルシリル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メトキシ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−クロロ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(シクロペンタジエニル)(3,5−ジアミル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、
【0114】
ジメチルシリレン(メチルシクロペンタジエニル)(2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(メチルシクロペンタジエニル)(3−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(メチルシクロペンタジエニル)(3,5−ジメチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(メチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(メチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(メチルシクロペンタジエニル)(3,5−ジ−tert−ブチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(メチルシクロペンタジエニル)(5−メチル−3−フェニル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(メチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチルジメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(メチルシクロペンタジエニル)(5−メチル−3−トリメチルシリル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(メチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メトキシ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(メチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−クロロ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(メチルシクロペンタジエニル)(3,5−ジアミル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、
【0115】
ジメチルシリレン(n−ブチルシクロペンタジエニル)(2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(n−ブチルシクロペンタジエニル)(3−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(n−ブチルシクロペンタジエニル)(3,5−ジメチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(n−ブチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(n−ブチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(n−ブチルシクロペンタジエニル)(3,5−ジ−tert−ブチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(n−ブチルシクロペンタジエニル)(5−メチル−3−フェニル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(n−ブチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチルジメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(n−ブチルシクロペンタジエニル)(5−メチル−3−トリメチルシリル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(n−ブチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メトキシ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(n−ブチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−クロロ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(n−ブチルシクロペンタジエニル)(3,5−ジアミル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、
【0116】
ジメチルシリレン(tert−ブチルシクロペンタジエニル)(2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3,5−ジメチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3,5−ジ−tert−ブチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(tert−ブチルシクロペンタジエニル)(5−メチル−3−フェニル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチルジメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(tert−ブチルシクロペンタジエニル)(5−メチル−3−トリメチルシリル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メトキシ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−クロロ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3,5−ジアミル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、
【0117】
ジメチルシリレン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3,5−ジメチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3,5−ジ−tert−ブチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(5−メチル−3−フェニル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチルジメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(5−メチル−3−トリメチルシリル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メトキシ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−クロロ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3,5−ジアミル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、
【0118】
ジメチルシリレン(トリメチルシリルシクロペンタジエニル)(2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(トリメチルシリルシクロペンタジエニル)(3−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(トリメチルシリルシクロペンタジエニル)(3,5−ジメチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(トリメチルシリルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(トリメチルシリルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(トリメチルシリルシクロペンタジエニル)(3,5−ジ−tert−ブチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(トリメチルシリルシクロペンタジエニル)(5−メチル−3−フェニル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(トリメチルシリルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチルジメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(トリメチルシリルシクロペンタジエニル)(5−メチル−3−トリメチルシリル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(トリメチルシリルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メトキシ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(トリメチルシリルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−クロロ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(トリメチルシリルシクロペンタジエニル)(3,5−ジアミル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、
【0119】
ジメチルシリレン(インデニル)(2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(インデニル)(3−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(インデニル)(3,5−ジメチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(インデニル)(3−tert−ブチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(インデニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(インデニル)(3,5−ジ−tert−ブチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(インデニル)(5−メチル−3−フェニル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(インデニル)(3−tert−ブチルジメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(インデニル)(5−メチル−3−トリメチルシリル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(インデニル)(3−tert−ブチル−5−メトキシ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(インデニル)(3−tert−ブチル−5−クロロ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(インデニル)(3,5−ジアミル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、
【0120】
ジメチルシリレン(フルオレニル)(2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(フルオレニル)(3−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(フルオレニル)(3,5−ジメチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(フルオレニル)(3−tert−ブチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(フルオレニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(フルオレニル)(3,5−ジ−tert−ブチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(フルオレニル)(5−メチル−3−フェニル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(フルオレニル)(3−tert−ブチルジメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(フルオレニル)(5−メチル−3−トリメチルシリル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(フルオレニル)(3−tert−ブチル−5−メトキシ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(フルオレニル)(3−tert−ブチル−5−クロロ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(フルオレニル)(3,5−ジアミル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(テトラメチルシクロペンタジエニル))(1−ナフトキシ−2−イル)チタンジクロライド、
【0121】
(tert−ブチルアミド)テトラメチルシクロペンタジエニル−1,2−エタンジイルチタンジクロライド、(メチルアミド)テトラメチルシクロペンタジエニル−1,2−エタンジイルチタンジクロライド、(エチルアミド)テトラメチルシクロペンタジエニル−1,2−エタンジイルチタンジクロライド、
(tert−ブチルアミド)テトラメチルシクロペンタジエニルジメチルシランチタンジクロライド、(ベンジルアミド)テトラメチルシクロペンタジエニルジメチルシランチタンジクロライド、(フェニルフォスファイド)テトラメチルシクロペンタジエニルジメチルシランチタンジクロライド、
【0122】
(tert−ブチルアミド)インデニル−1,2−エタンジイルチタンジクロライド、(tert−ブチルアミド)テトラヒドロインデニル−1,2−エタンジイルチタンジクロライド、(tert−ブチルアミド)フルオレニル−1,2−エタンジイルチタンジクロライド、
(tert−ブチルアミド)インデニルジメチルシランチタンジクロライド、(tert−ブチルアミド)テトラヒドロインデニルジメチルシランチタンジクロライド、(tert−ブチルアミド)フルオレニルジメチルシランチタンジクロライド、
【0123】
(ジメチルアミノメチル)テトラメチルシクロペンタジエニルチタン(III)ジクロライド、(ジメチルアミノエチル)テトラメチルシクロペンタジエニルチタン(III)ジクロライド、(ジメチルアミノプロピル)テトラメチルシクロペンタジエニルチタン(III)ジクロライド、(N−ピロリジニルエチル)テトラメチルシクロペンタジエニルチタンジクロライド、
(B−ジメチルアミノボラベンゼン)シクロペンタジエニルチタンジクロライド、シクロペンタジエニル(9−メシチルボラアントラセニル)チタンジクロライド、
【0124】
2,2’−チオビス[4−メチル−6−tert−ブチルフェノキシ]チタンジクロライド、2,2’−チオビス[4−メチル−6−(1−メチルエチル)フェノキシ]チタンジクロライド、2,2’−チオビス(4,6−ジメチルフェノキシ)チタンジクロライド、2,2’−チオビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノキシ)チタンジクロライド、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノキシ)チタンジクロライド、2,2’−エチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノキシ)チタンジクロライド、2,2’−スルフィニルビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノキシ)チタンジクロライド、2,2’−(4,4’,6,6’−テトラ−tert−ブチル−1,1’ビフェノキシ)チタンジクロライド、
【0125】
(ジ−tert−ブチル−1,3−プロパンジアミド)チタンジクロライド、(ジシクロヘキシル−1,3−プロパンジアミド)チタンジクロライド、[ビス(トリメチルシリル)−1,3−プロパンジジアミド]チタンジクロライド、[ビス(tert−ブチルジメチルシリル)−1,3−プロパンジアミド]チタンジクロライド、[ビス(2,6−ジメチルフェニル)−1,3−プロパンジアミド]チタンジクロライド、[ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)−1,3−プロパンジアミド]チタンジクロライド、[ビス(2,6−ジ−tert−ブチルフェニル)−1,3−プロパンジアミド]チタンジクロライド、
[ビス(トリイソプロピルシリル)ナフタレンジアミド]チタンジクロライド、[ビス(トリメチルシリル)ナフタレンジアミド]チタンジクロライド、[ビス(tert−ブチルジメチルシリル)ナフタレンジアミド]チタンジクロライド、
【0126】
シクロペンタジエニルチタントリクロライド、ペンタメチルシクロペンタジエニルチタントリクロライド、
【0127】
[ヒドロトリス(3,5−ジメチルピラゾリル)ボレート]チタントリクロライド、[ヒドロトリス(3,5−ジエチルピラゾリル)ボレート]チタントリクロライド、[ヒドロトリス(3,5−ジ−tert−ブチルピラゾリル)ボレート]チタントリクロライド、[トリス(3,5−ジメチルピラゾリル)メチル]チタントリクロライド、[トリス(3,5−ジエチルピラゾリル)メチル]チタントリクロライド、[トリス(3,5−ジ−tert−ブチルピラゾリル)メチル]チタントリクロライドなどを挙げることができる。
【0128】
更には、Mがチタン原子である化合物の具体例としては、上記チタン化合物の(2−フェノキシ)を(3−フェニル−2−フェノキシ)、(3−トリメチルシリル−2−フェノキシ)、または(3−tert−ブチルジメチルシリル−2−フェノキシ)に変更した化合物、ジクロライドをジフルオライド、ジブロマイド、ジアイオダイド、ジメチル、ジエチル、ジイソプロピル、ジフェニル、ジベンジル、ジメトキシド、ジエトキシド、ジ−n−プロポキシド、ジイソプロポキシド、ジ−n−ブトキシド、ジイソブトキシド、ジ−tert−ブトキシド、ジフェノキシドまたはジ(2,6−ジ−tert−ブチルフェノキシド)に変更した化合物、上記チタン化合物のトリクロライドをトリフルオライド、トリブロマイド、トリアイオダイド、トリメチル、トリエチル、トリイソプロピル、トリフェニル、トリベンジル、トリメトキシド、トリエトキシド、トリ−n−プロポキシド、トリイソプロポキシド、トリ−n−ブトキシド、トリイソブトキシド、トリ−tert−ブトキシド、トリフェノキシドまたはトリ(2,6−ジ−tert−ブチルフェノキシド)に変更した化合物なども例示することができる。
【0129】
一般式[6]で表される金属化合物のうち、Mがジルコニウム原子またはハフニウム原子である化合物の具体例としては、上記チタン化合物において、チタン原子をジルコニウム原子またはハフニウム原子に置き換えた化合物などを挙げることができる。
ジクロライドをジフルオライド、ジブロマイド、ジアイオダイドジメチル、ジメチル、ジエチル、ジイソプロピル、ビス(ジメチルアミド)、ビス(ジエチルアミド)、ジメトキシド、ジエトキシド、ジ−n−ブトキシド、ジイソプロポキシド、ビス(ジアセトキシ)に変更した化合物などを例示することができる。
【0130】
一般式[6]で表される化合物のうち、Mがニッケル原子である化合物の具体例としては、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−フェニル−5,5’−ジメチルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−フェニル−5,5’−ジエチルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−フェニル−5,5’−ジ−n−プロピルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−フェニル−5,5’−ジイソプロピルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−フェニル−5,5’−ジシクロヘキシルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−フェニル−5,5’−ジメトキシオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−フェニル−5,5’−ジエトキシオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−フェニル−5,5’−ジフェニルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、
【0131】
メチレンビス[(4R)−4−メチル−5,5−ジ−(2−メチルフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、メチレンビス[(4R)−4−メチル−5,5−ジ−(3−メチルフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、メチレンビス[(4R)−4−メチル−5,5−ジ−(4−メチルフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、メチレンビス[(4R)−4−メチル−5,5−ジ−(2−メトキシフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、メチレンビス[(4R)−4−メチル−5,5−ジ−(3−メトキシフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、メチレンビス[(4R)−4−メチル−5,5−ジ−(4−メトキシフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、
【0132】
メチレンビス[スピロ{(4R)−4−メチルオキサゾリン−5,1’−シクロブタン}]ニッケルジブロマイド、メチレンビス[スピロ{(4R)−4−メチルオキサゾリン−5,1’−シクロペンタン}]ニッケルジブロマイド、メチレンビス[スピロ{(4R)−4−メチルオキサゾリン−5,1’−シクロヘキサン}]ニッケルジブロマイド、メチレンビス[スピロ{(4R)−4−メチルオキサゾリン−5,1’−シクロヘプタン}]ニッケルジブロマイド、
【0133】
2,2’−メチレンビス[(4R)−4−イソプロピル−5,5−ジメチルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−イソプロピル−5,5−ジエチルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−イソプロピル−5,5−ジ−n−プロピルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、メチレンビス[(4R)−4−イソプロピル−5,5−ジイソプロピルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−イソプロピル−5,5−ジシクロヘキシルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−イソプロピル−5,5−ジフェニルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−イソプロピル−5,5−ジ−(2−メチルフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−イソプロピル−5,5−ジ−(3−メチルフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−イソプロピル−5,5−ジ−(4−メチルフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−イソプロピル−5,5−ジ−(2−メトキシフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−イソプロピル−5,5−ジ−(3−メトキシフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−イソプロピル−5,5−ジ−(4−メトキシフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、
2,2’−メチレンビス[スピロ{(4R)−4−イソプロピルオキサゾリン−5,1’−シクロブタン}]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[スピロ{(4R)−4−イソプロピルオキサゾリン−5,1’−シクロペンタン}]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[スピロ{(4R)−4−イソプロピルオキサゾリン−5,1’−シクロヘキサン}]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[スピロ{(4R)−4−イソプロピルオキサゾリン−5,1’−シクロヘプタン}]ニッケルジブロマイド、
【0134】
2,2−メチレンビス[(4R)−4−イソブチル−5,5−ジメチルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−イソブチル−5,5−ジエチルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−イソブチル−5,5−ジ−n−プロピルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−イソブチル−5,5−ジ−イソプロピルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−イソブチル−5,5−ジシクロヘキシルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−イソブチル−5,5−ジフェニルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−イソブチル−5,5−ジ−(2−メチルフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−イソブチル−5,5−ジ−(3−メチルフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−イソブチル−5,5−ジ−(4−メチルフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−イソブチル−5,5−ジ−(2−メトキシフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−イソブチル−5,5−ジ−(3−メトキシフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−イソブチル−5,5−ジ−(4−メトキシフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、
2,2’−メチレンビス[スピロ{(4R)−4−イソブチルオキサゾリン−5,1’−シクロブタン}]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[スピロ{(4R)−4−イソブチルオキサゾリン−5,1’−シクロペンタン}]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[スピロ{(4R)−4−イソブチルオキサゾリン−5,1’−シクロヘキサン}]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[スピロ{(4R)−4−イソブチルオキサゾリン−5,1’−シクロヘプタン}]ニッケルジブロマイド、
【0135】
2,2’−メチレンビス[(4R)−4−tert−ブチル−5,5−ジメチルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−tert−ブチル−5,5−ジエチルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−4−tert−ブチル−5,5−ジ−n−プロピルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−tert−ブチル−5,5−ジ−イソプロピルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−tert−ブチル−5,5−ジフェニルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−tert−ブチル−5,5−ジシクロヘキシルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−tert−ブチル−5,5−ジ−(2−メチルフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−tert−ブチル−5,5−ジ−(3−メチルフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−tert−ブチル−5,5−ジ−(4−メチルフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−tert−ブチル−5,5−ジ−(2−メトキシフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−tert−ブチル−5,5−ジ−(3−メトキシフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−tert−ブチル−5,5−ジ−(4−メトキシフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[スピロ{(4R)−4−tert−ブチルオキサゾリン−5,1’−シクロブタン}]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[スピロ{(4R)−4−tert−ブチルオキサゾリン−5,1’−シクロペンタン}]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[スピロ{(4R)−4−tert−ブチルオキサゾリン−5,1’−シクロヘキサン}]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[スピロ{(4R)−4−tert−ブチルオキサゾリン−5,1’−シクロヘプタン}]ニッケルジブロマイド、
【0136】
2,2’−メチレンビス[(4R)−4−フェニル−5,5−ジメチルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−フェニル−5,5−ジエチルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−フェニル−5,5−ジ−n−プロピルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−フェニル−5,5−ジ−イソプロピルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−フェニル−5,5−ジシクロヘキシルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−フェニル−5,5−ジフェニルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−フェニル−5,5−ジ−(2−メチルフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−フェニル−5,5−ジ−(3−メチルフェニ)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−フェニル−5,5−ジ−(4−メチルフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−フェニル−5,5−ジ−(2−メトキシフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−フェニル−5,5−ジ−(3−メトキシフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−フェニル−5,5−ジ−(4−メトキシフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[スピロ{(4R)−4−フェニルオキサゾリン−5,1’−シクロブタン}]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[スピロ{(4R)−4−フェニルオキサゾリン−5,1’−シクロペンタン}]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[スピロ{(4R)−4−フェニルオキサゾリン−5,1’−シクロヘキサン}]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[スピロ{(4R)−4−フェニルオキサゾリン−5,1’−シクロヘプタン}]ニッケルジブロマイド、
【0137】
2,2’−メチレンビス[(4R)−4−ベンジル−5,5−ジメチルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−ベンジル−5,5−ジエチルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−ベンジル−5,5−ジ−n−プロピルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−ベンジル−5,5−ジ−イソプロピルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−ベンジル−5,5−ジシクロヘキシルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−ベンジル−5,5−ジフェニルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−ベンジル−5,5−ジ−(2−メチルフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−ベンジル−5,5−ジ−(3−メチルフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−ベンジル−5,5−ジ−(4−メチルフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−ベンジル−5,5−ジ−(2−メトキシフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−ベンジル−5,5−ジ−(3−メトキシフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−ベンジル−5,5−ジ−(4−メトキシフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[スピロ{(4R)−4−ベンジルオキサゾリン−5,1’−シクロブタン}]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[スピロ{(4R)−4−ベンジルオキサゾリン−5,1’−シクロペンタン}]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[スピロ{(4R)−4−ベンジルオキサゾリン−5,1’−シクロヘキサン}]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[スピロ{(4R)−4−ベンジルオキサゾリン−5,1’−シクロヘプタン}]ニッケルジブロマイド、および上記各ニッケル化合物の対掌体やジアスレテオマーなどが挙げられる。また、[ヒドロトリス(3,5−ジメチルピラゾリル)ボレート]ニッケルブロマイド、[ヒドロトリス(3,5−ジエチルピラゾリル)ボレート]ニッケルブロマイド、[ヒドロトリス(3,5−ジ−tert−ブチルピラゾリル)ボレート]ニッケルブロマイドなどを挙げることができる。
【0138】
更には、Mがニッケル原子である化合物の具体例としては、上記ニッケル化合物のジブロマイドをジフルオライド、ジクロライド、ジアイオダイド、ジメチル、ジエチル、ジイソプロピル、ジフェニル、ジベンジル、ジメトキシド、ジエトキシド、ジ−n−プロポキシド、ジイソプロポキシド、ジ−n−ブトキシド、ジイソブトキシド、ジ−tert−ブトキシド、ジフェノキシドまたはジ(2,6−ジ−tert−ブチルフェノキシド)に変更した化合物なども例示することができる。
【0139】
また、Mがニッケル原子である化合物の具体例としては、下記一般式[9]にて示される化合物なども挙げられる。
Figure 2004285231
(一般式[9]中、R71およびR72はそれぞれ2,6−ジイソプロピルフェニル基であり、X、X10、R73およびR74は下記の表1に表わされる置換基の組み合わせのいずれかである。)
【0140】
【表1】
Figure 2004285231
【0141】
また、一般式[6]で表される金属化合物として、上記のニッケル化合物において、ニッケルをパラジウム、コバルト、ロジウム、またはルテニウムに置き換えた化合物も同様に例示することができる。
【0142】
一般式[6]で表される金属化合物のうち、Mが鉄である化合物の具体例としては、2,6−ビス−[1−(2,6−ジメチルフェニルイミノ)エチル]ピリジン鉄ジクロライド、2,6−ビス−[1−(2,6−ジイソプロピルフェニルイミノ)エチル]ピリジン鉄ジクロライド、2,6−ビス−[1−(2−tert−ブチル−フェニルイミノ)エチル]ピリジン鉄ジクロライド、[ヒドロトリス(3,5−ジメチルピラゾリル)ボレート]鉄クロライド、[ヒドロトリス(3,5−ジエチルピラゾリル)ボレート]鉄クロライド、[ヒドロトリス(3,5−ジ−tert−ブチルピラゾリル)ボレート]鉄クロライドや、上記鉄化合物のジクロライドをジブロマイド、ジフルオライド、ジアイオダイド、ジメチル、ジエチル、ジイソプロピル、ジフェニル、ジベンジル、ジメトキシド、ジエトキシド、ジ−n−プロポキシド、ジイソプロポキシド、ジ−n−ブトキシド、ジイソブトキシド、ジ−tert−ブトキシド、ジフェノキシドまたはジ(2,6−ジ−tert−ブチルフェノキシド)に変更した化合物などを例示することができる。
【0143】
また、一般式[6]で表される金属化合物として、上記の鉄化合物において、鉄をコバルトまたはニッケルに置き換えた化合物も同様に例示することができる。
【0144】
一般式[6]で表される金属化合物のμ−オキソタイプの金属化合物の具体例としては、μ−オキソビス[イソプロピリデン(シクロペンタジエニル)(2−フェノキシ)チタンクロライド]、μ−オキソビス[イソプロピリデン(シクロペンタジエニル)(2−フェノキシ)チタンメトキシド]、μ−オキソビス[イソプロピリデン(シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンクロライド]、μ−オキソビス[イソプロピリデン(シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンメトキシド]、μ−オキソビス[イソプロピリデン(メチルシクロペンタジエニル)(2−フェノキシ)チタンクロライド]、μ−オキソビス[イソプロピリデン(メチルシクロペンタジエニル)(2−フェノキシ)チタンメトキシド]、μ−オキソビス[イソプロピリデン(メチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンクロライド]、μ−オキソビス[イソプロピリデン(メチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンメトキシド]、μ−オキソビス[イソプロピリデン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(2−フェノキシ)チタンクロライド]、μ−オキソビス[イソプロピリデン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(2−フェノキシ)チタンメトキシド]、μ−オキソビス[イソプロピリデン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンクロライド]、μ−オキソビス[イソプロピリデン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンメトキシド]、
【0145】
μ−オキソビス[ジメチルシリレン(シクロペンタジエニル)(2−フェノキシ)チタンクロライド]、μ−オキソビス[ジメチルシリレン(シクロペンタジエニル)(2−フェノキシ)チタンメトキシド]、μ−オキソビス[ジメチルシリレン(シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンクロライド]、μ−オキソビス[ジメチルシリレン(シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンメトキシド]、μ−オキソビス[ジメチルシリレン(メチルシクロペンタジエニル)(2−フェノキシ)チタンクロライド]、μ−オキソビス[ジメチルシリレン(メチルシクロペンタジエニル)(2−フェノキシ)チタンメトキシド]、μ−オキソビス[ジメチルシリレン(メチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンクロライド]、μ−オキソビス[ジメチルシリレン(メチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンメトキシド]、μ−オキソビス[ジメチルシリレン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(2−フェノキシ)チタンクロライド]、μ−オキソビス[ジメチルシリレン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(2−フェノキシ)チタンメトキシド]、μ−オキソビス[ジメチルシリレン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンクロライド]、μ−オキソビス[ジメチルシリレン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンメトキシド]、
【0146】
ジ−μ−オキソビス[イソプロピリデン(シクロペンタジエニル)(2−フェノキシ)チタン]、ジ−μ−オキソビス[イソプロピリデン(シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタン]、ジ−μ−オキソビス[イソプロピリデン(メチルシクロペンタジエニル)(2−フェノキシ)チタン]、ジ−μ−オキソビス[イソプロピリデン(メチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタン]、ジ−μ−オキソビス[イソプロピリデン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(2−フェノキシ)チタン]、ジ−μ−オキソビス[イソプロピリデン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタン]、ジ−μ−オキソビス[ジメチルシリレン(シクロペンタジエニル)(2−フェノキシ)チタン]、ジ−μ−オキソビス[ジメチルシリレン(シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタン]、ジ−μ−オキソビス[ジメチルシリレン(メチルシクロペンタジエニル)(2−フェノキシ)チタン]、ジ−μ−オキソビス[ジメチルシリレン(メチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタン]、ジ−μ−オキソビス[ジメチルシリレン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(2−フェノキシ)チタン]、ジ−μ−オキソビス[ジメチルシリレン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタン]などが挙げられる。
【0147】
遷移金属化合物(B)において、金属原子がニッケル原子である化合物の他の具体例として、塩化ニッケル、臭化ニッケル、よう化ニッケル、硫酸ニッケル、硝酸ニッケル、過塩素酸ニッケル、酢酸ニッケル、トリフルオロ酢酸ニッケル、シアン化ニッケル、蓚酸ニッケル、ニッケルアセチルアセトナート、ビス(アリル)ニッケル、ビス(1,5−シクロオクタジエン)ニッケル、ジクロロ(1,5−シクロオクタジエン)ニッケル、ジクロロビス(アセトニトリル)ニッケル、ジクロロビス(ベンゾニトリル)ニッケル、カルボニルトリス(トリフェニルホスフィン)ニッケル、ジクロロビス(トリエチルホスフィン)ニッケル、ジアセトビス(トリフェニルホスフィン)ニッケル、テトラキス(トリフェニルホスフィン)ニッケル、ジクロロ[1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン]ニッケル、ビス[1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン]ニッケル、ジクロロ[1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン]ニッケル、ビス[1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン]ニッケル、テトラアミンニッケルナイトレート、テトラキス(アセトニトリル)ニッケルテトラフルオロボレート、ニッケルフタロシアニンなどが挙げられる。
【0148】
遷移金属化合物(B)において、金属原子がバナジウム原子である化合物の具体例としては、バナジウムアセチルアセトナート、バナジウムテトラクロライド、バナジウムオキシトリクロライドなどが挙げられ、金属原子がサマリウム原子である化合物の具体例としてはビス(ペンタメチルシクロペンタジエニル)サマリウムメチルテトラヒドロフランなどが挙げられ、金属原子がイッテルビウム原子である化合物の具体例としてはビス(ペンタメチルシクロペンタジエニル)イッテルビウムメチルテトラヒドロフランなどが挙げられる。
【0149】
これらの遷移金属化合物(B)は一種類のみを用いてもよく、二種類以上を組み合わせてもよい。遷移金属化合物(B)としては、好ましくは上記の一般式[6]で表される金属化合物であり、より好ましくは一般式[6]におけるLの少なくとも一つがシクロペンタジエン形アニオン骨格を有する基である金属化合物(メタロセン系金属化合物)である。該金属化合物としては、例えば、下記一般式[3]〜[5]で示される金属化合物をあげることができる。
Figure 2004285231
(一般式[3]〜[5]中、M〜Mは元素の周期律表の第4族の金属原子を表し、A〜Aは元素の周期律表の第16族の原子を表し、J〜Jは元素の周期律表の第14族の原子を表す。Cp〜Cpはシクロペンタジエン形アニオン骨格を有する基を表す。X〜X、R11〜R16、R21〜R26、R31〜R36、R41〜R46およびR51〜R56はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、炭化水素基、置換シリル基、炭化水素オキシ基、2置換アミノ基、炭化水素チオ基または炭化水素セレノ基を表し、R11〜R16、R21〜R26、R31〜R36、R41〜R46およびR51〜R56は任意に結合して単環または多環を形成してもよい。該単環または多環は、芳香族環または非芳香族環いずれでもよい。X〜Xは元素の周期律表の第16族の原子を表す。)
【0150】
上記一般式[3]〜[5]において、M〜Mで示される金属原子とは、元素の周期律表(IUPAC無機化学命名法改訂版1989)の第4族の金属原子を示し、例えばチタニウム原子、ジルコニウム原子、ハフニウム原子などが挙げられる。好ましくは、チタニウム原子またはジルコニウム原子である。
【0151】
一般式[3]〜[5]において、Cp〜Cpとして示されるシクロペンタジエン形アニオン骨格を有する基としては、例えばη−(置換)シクロペンタジエニル基、η−(置換)インデニル基、η−(置換)フルオレニル基などである。具体的に例示すれば、例えばη−シクロぺンタジエニル基、η−メチルシクロペンタジエニル基、η−ジメチルシクロペンタジエニル基、η−トリメチルシクロペンタジエニル基、η−テトラメチルシクロペンタジエニル基、η−エチルシクロぺンタジエニル基、η−n−プロピルシクロペンタジエニル基、η−イソプロピルシクロペンタジエニル基、η−n−ブチルシクロペンタジエニル基、η−sec−ブチルシクロペンタジエニル基、η−tert−ブチルシクロぺンタジエニル基、η−フェニルシクロぺンタジエニル基、η−トリメチルシリルシクロぺンタジエニル基、η−tert−ブチルジメチルシリルシクロぺンタジエニル基、η−インデニル基、η−メチルインデニル基、η−ジメチルインデニル基、η−n−プロピルインデニル基、η−イソプロピルインデニル基、η−n−ブチルインデニル基、η−tert−ブチルインデニル基、η−フェニルインデニル基、η−メチルフェニルインデニル基、η−ナフチルインデニル基、η−トリメチルシリルインデニル基、η−テトラヒドロインデニル基、η−フルオレニル基、η−メチルフルオレニル基、η−ジメチルフルオレニル基、η−tert−ブチルフルオレニル基、η−ジ−tert−ブチルフルオレニル基、η−フェニルフルオレニル基、η−ジフェニルフルオレニル基、η−トリメチルシリルフルオレニル基、η−ビストリメチルシリルフルオレニル基などが挙げられ、好ましくはη−シクロペンタジエニル基、η−メチルシクロペンタジエニル基、η−n−ブチルシクロペンタジエニル基、η−tert−ブチルシクロペンタジエニル基、η−テトラメチルシクロペンタジエニル基、η−インデニル基、η−テトラヒドロインデニル基、η−フルオレニル基である。
【0152】
一般式[3]〜[5]のX〜X、R11〜R16、R21〜R26、R31〜R36、R41〜R46およびR51〜R56におけるハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などが例示され、好ましくは塩素原子または臭素原子であり、より好ましくは塩素原子である。
【0153】
一般式[3]〜[5]のX〜X、R11〜R16、R21〜R26、R31〜R36、R41〜R46およびR51〜R56における炭化水素基としては、アルキル基、アラルキル基、アリール基などを挙げることができる。
【0154】
一般式[3]〜[5]のX〜X、R11〜R16、R21〜R26、R31〜R36、R41〜R46およびR51〜R56におけるアルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、イソブチル基、n−ペンチル基、ネオペンチル基、tert−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−オクチル基、n−デシル基、n−ドデシル基、n−ペンタデシル基、n−エイコシル基などが挙げられる。
これらのアルキル基はいずれも、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原子で置換されていてもよい。ハロゲン原子で置換されたアルキル基としては、例えばフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、クロロメチル基、トリクロロメチル基、フルオロエチル基、ペンタフルオロエチル基、パーフルオロプロピル基、パーフルオロブチル基、パーフルオロヘキシル基、パーフルオロオクチル基、パークロロプロピル基、パークロロブチル基、パーブロモプロピル基などが挙げられる。
またこれらのアルキル基はいずれも、メトキシ基、エトキシ基等のアルコキシ基;フェノキシ基などのアリールオキシ基;ベンジルオキシ基などのアラルキルオキシ基などで置換されていてもよい。
【0155】
一般式[3]〜[5]のX〜X、R11〜R16、R21〜R26、R31〜R36、R41〜R46およびR51〜R56におけるアルキル基としては、好ましくは炭素原子数1〜20のアルキル基であり、より好ましくはメチル基、エチル基、イソプロピル基、tert−ブチル基、イソブチル基またはtert−ペンチル基である。
【0156】
一般式[3]〜[5]のX〜X、R11〜R16、R21〜R26、R31〜R36、R41〜R46およびR51〜R56におけるアラルキル基としては、例えばベンジル基、(2−メチルフェニル)メチル基、(3−メチルフェニル)メチル基、(4−メチルフェニル)メチル基、(2,3−ジメチルフェニル)メチル基、(2,4−ジメチルフェニル)メチル基、(2,5−ジメチルフェニル)メチル基、(2,6−ジメチルフェニル)メチル基、(3,4−ジメチルフェニル)メチル基、(3,5−ジメチルフェニル)メチル基、(2,3,4−トリメチルフェニル)メチル基、(2,3,5−トリメチルフェニル)メチル基、(2,3,6−トリメチルフェニル)メチル基、(3,4,5−トリメチルフェニル)メチル基、(2,4,6−トリメチルフェニル)メチル基、(2,3,4,5−テトラメチルフェニル)メチル基、(2,3,4,6−テトラメチルフェニル)メチル基、(2,3,5,6−テトラメチルフェニル)メチル基、(ペンタメチルフェニル)メチル基、(エチルフェニル)メチル基、(n−プロピルフェニル)メチル基、(イソプロピルフェニル)メチル基、(n−ブチルフェニル)メチル基、(sec−ブチルフェニル)メチル基、(tert−ブチルフェニル)メチル基、(n−ペンチルフェニル)メチル基、(ネオペンチルフェニル)メチル基、(n−ヘキシルフェニル)メチル基、(n−オクチルフェニル)メチル基、(n−デシルフェニル)メチル基、(n−ドデシルフェニル)メチル基、ナフチルメチル基、アントラセニルメチル基などが挙げられる。
これらのアラルキル基はいずれも、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原子;メトキシ基、エトキシ基等のアルコキシ基;フェノキシ基などのアリールオキシ基;ベンジルオキシ基などのアラルキルオキシ基などで置換されていてもよい。
【0157】
一般式[3]〜[5]のX〜X、R11〜R16、R21〜R26、R31〜R36、R41〜R46およびR51〜R56におけるアラルキル基としては、好ましくは炭素原子数7〜20のアラルキル基であり、より好ましくはベンジル基である。
【0158】
一般式[3]〜[5]のX〜X、R11〜R16、R21〜R26、R31〜R36、R41〜R46およびR51〜R56におけるアリール基としては、例えばフェニル基、2−トリル基、3−トリル基、4−トリル基、2,3−キシリル基、2,4−キシリル基、2,5−キシリル基、2,6−キシリル基、3,4−キシリル基、3,5−キシリル基、2,3,4−トリメチルフェニル基、2,3,5−トリメチルフェニル基、2,3,6−トリメチルフェニル基、2,4,6−トリメチルフェニル基、3,4,5−トリメチルフェニル基、2,3,4,5−テトラメチルフェニル基、2,3,4,6−テトラメチルフェニル基、2,3,5,6−テトラメチルフェニル基、ペンタメチルフェニル基、エチルフェニル基、n−プロピルフェニル基、イソプロピルフェニル基、n−ブチルフェニル基、sec−ブチルフェニル基、tert−ブチルフェニル基、n−ペンチルフェニル基、ネオペンチルフェニル基、n−ヘキシルフェニル基、n−オクチルフェニル基、n−デシルフェニル基、n−ドデシルフェニル基、n−テトラデシルフェニル基、ナフチル基、アントラセニル基などが挙げられる。
これらのアリール基はいずれも、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原子;メトキシ基、エトキシ基等のアルコキシ基;フェノキシ基などのアリールオキシ基;ベンジルオキシ基などのアラルキルオキシ基などで置換されていてもよい。
【0159】
一般式[3]〜[5]のX〜X、R11〜R16、R21〜R26、R31〜R36、R41〜R46およびR51〜R56におけるアリール基としては、好ましくは炭素原子数6〜20のアリール基であり、より好ましくはフェニル基である。
【0160】
一般式[3]〜[5]のX〜X、R11〜R16、R21〜R26、R31〜R36、R41〜R46およびR51〜R56における置換シリル基とは炭化水素基で置換されたシリル基であって、該炭化水素基は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原子;メトキシ基、エトキシ基等のアルコキシ基;フェノキシ基などのアリールオキシ基;ベンジルオキシ基などのアラルキルオキシ基などで置換されていてもよい。該炭化水素基としては、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、イソブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、シクロヘキシル基などの炭素原子数1〜20のアルキル基、フェニル基などのアリール基などが好ましく挙げられる。
【0161】
一般式[3]〜[5]のX〜X、R11〜R16、R21〜R26、R31〜R36、R41〜R46およびR51〜R56における置換シリル基としては、例えばメチルシリル基、エチルシリル基、フェニルシリル基などの炭素原子数1〜20の1置換シリル基;ジメチルシリル基、ジエチルシリル基、ジフェニルシリル基などの炭素原子数2〜20の2置換シリル基;トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、トリ−n−プロピルシリル基、トリイソプロピルシリル基、トリ−n−ブチルシリル基、トリ−sec−ブチルシリル基、トリ−tert−ブチルシリル基、トリイソブチルシリル基、tert−ブチルジメチルシリル基、トリ−n−ペンチルシリル基、トリ−n−ヘキシルシリル基、トリシクロヘキシルシリル基、トリフェニルシリル基などの炭素原子数3〜20の3置換シリル基などが好ましく挙げられ、さらに好ましくはトリメチルシリル基、tert−ブチルジメチルシリル基またはトリフェニルシリル基である。
【0162】
一般式[3]〜[5]のX〜X、R11〜R16、R21〜R26、R31〜R36、R41〜R46およびR51〜R56における炭化水素オキシ基としては、アルコキシ基、アラルキルオキシ基、アリールオキシ基などを挙げることができる。
【0163】
一般式[3]〜[5]のX〜X、R11〜R16、R21〜R26、R31〜R36、R41〜R46およびR51〜R56におけるアルコキシ基としては、例えばメトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、n−ペンチルオキシ基、ネオペンチルオキシ基、 n−ヘキシルオキシ基、n−オクチルオキシ基、n−ドデシルオキシ基、n−ペンタデシルオキシ基、n−エイコシルオキシ基などが挙げられる。
これらのアルコキシ基はいずれも、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原子;メトキシ基、エトキシ基等のアルコキシ基;フェノキシ基などのアリールオキシ基;ベンジルオキシ基などのアラルキルオキシ基などで置換されていてもよい。
【0164】
一般式[3]〜[5]のX〜X、R11〜R16、R21〜R26、R31〜R36、R41〜R46およびR51〜R56におけるアルコキシ基としては、炭素原子数1〜20のアルコキシ基が好ましく、より好ましくはメトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基またはtert−ブトキシ基である。
【0165】
一般式[3]〜[5]のX〜X、R11〜R16、R21〜R26、R31〜R36、R41〜R46およびR51〜R56におけるアラルキルオキシ基としては、例えばベンジルオキシ基、(2−メチルフェニル)メトキシ基、(3−メチルフェニル)メトキシ基、(4−メチルフェニル)メトキシ基、(2、3−ジメチルフェニル)メトキシ基、(2、4−ジメチルフェニル)メトキシ基、(2、5−ジメチルフェニル)メトキシ基、(2、6−ジメチルフェニル)メトキシ基、(3,4−ジメチルフェニル)メトキシ基、(3,5−ジメチルフェニル)メトキシ基、(2,3,4−トリメチルフェニル)メトキシ基、(2,3,5−トリメチルフェニル)メトキシ基、(2,3,6−トリメチルフェニル)メトキシ基、(2,4,5−トリメチルフェニル)メトキシ基、(2,4,6−トリメチルフェニル)メトキシ基、(3,4,5−トリメチルフェニル)メトキシ基、(2,3,4,5−テトラメチルフェニル)メトキシ基、(2,3,4,6−テトラメチルフェニル)メトキシ基、(2,3,5,6−テトラメチルフェニル)メトキシ基、(ペンタメチルフェニル)メトキシ基、(エチルフェニル)メトキシ基、(n−プロピルフェニル)メトキシ基、(イソプロピルフェニル)メトキシ基、(n−ブチルフェニル)メトキシ基、(sec−ブチルフェニル)メトキシ基、(tert−ブチルフェニル)メトキシ基、(n−ヘキシルフェニル)メトキシ基、(n−オクチルフェニル)メトキシ基、(n−デシルフェニル)メトキシ基、ナフチルメトキシ基、アントラセニルメトキシ基などが挙げられる。
これらのアラルキルオキシ基はいずれも、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原子;メトキシ基、エトキシ基等のアルコキシ基;フェノキシ基などのアリールオキシ基;ベンジルオキシ基などのアラルキルオキシ基などで置換されていてもよい。
【0166】
一般式[3]〜[5]のX〜X、R11〜R16、R21〜R26、R31〜R36、R41〜R46およびR51〜R56におけるアラルキルオキシ基としては、炭素原子数7〜20のアラルキルオキシ基が好ましく、より好ましくはベンジルオキシ基である。
【0167】
一般式[3]〜[5]のX〜X、R11〜R16、R21〜R26、R31〜R36、R41〜R46およびR51〜R56におけるアリールオキシ基としては、例えばフェノキシ基、2−メチルフェノキシ基、3−メチルフェノキシ基、4−メチルフェノキシ基、2、3−ジメチルフェノキシ基、2、4−ジメチルフェノキシ基、2、5−ジメチルフェノキシ基、2、6−ジメチルフェノキシ基、3,4−ジメチルフェノキシ基、3,5−ジメチルフェノキシ基、2−tert−ブチル−3−メチルフェノキシ基、2−tert−ブチル−4−メチルフェノキシ基、2−tert−ブチル−5−メチルフェノキシ基、2−tert−ブチル−6−メチルフェノキシ基、2,3,4−トリメチルフェノキシ基、2,3,5−トリメチルフェノキシ基、2,3,6−トリメチルフェノキシ基、2,4,5−トリメチルフェノキシ基、2,4,6−トリメチルフェノキシ基、2−tert−ブチル−3,4−ジメチルフェノキシ基、2−tert−ブチル−3,5−ジメチルフェノキシ基、2−tert−ブチル−3,6−ジメチルフェノキシ基、2,6−ジ−tert−ブチル−3−メチルフェノキシ基、2−tert−ブチル−4,5−ジメチルフェノキシ基、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノキシ基、3,4,5−トリメチルフェノキシ基、2,3,4,5−テトラメチルフェノキシ基、2−tert−ブチル−3,4,5−トリメチルフェノキシ基、2,3,4,6−テトラメチルフェノキシ基、2−tert−ブチル−3,4,6−トリメチルフェノキシ基、2,6−ジ−tert−ブチル−3,4−ジメチルフェノキシ基、2,3,5,6−テトラメチルフェノキシ基、2−tert−ブチル−3,5,6−トリメチルフェノキシ基、2,6−ジ−tert−ブチル−3,5−ジメチルフェノキシ基、ペンタメチルフェノキシ基、エチルフェノキシ基、n−プロピルフェノキシ基、イソプロピルフェノキシ基、n−ブチルフェノキシ基、sec−ブチルフェノキシ基、tert−ブチルフェノキシ基、n−ヘキシルフェノキシ基、n−オクチルフェノキシ基、 n−デシルフェノキシ基、 n−テトラデシルフェノキシ基、 ナフトキシ基、アントラセノキシ基などが挙げられる。
これらのアリールオキシ基はいずれも、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原子;メトキシ基、エトキシ基等のアルコキシ基;フェノキシ基などのアリールオキシ基;ベンジルオキシ基などのアラルキルオキシ基などで置換されていてもよい。
【0168】
一般式[3]〜[5]のX〜X、R11〜R16、R21〜R26、R31〜R36、R41〜R46およびR51〜R56におけるアリールオキシ基としては、炭素原子数6〜20のアリールオキシ基が好ましい。
【0169】
一般式[3]〜[5]のX〜X、R11〜R16、R21〜R26、R31〜R36、R41〜R46およびR51〜R56における2置換アミノ基とは2つの炭化水素基で置換されたアミノ基または2つのシリル基で置換されたアミノ基であって、該炭化水素基または該シリル基は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原子;メトキシ基、エトキシ基等のアルコキシ基;フェノキシ基などのアリールオキシ基;ベンジルオキシ基などのアラルキルオキシ基などで置換されていてもよい。ここで炭化水素基としては、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、イソブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、シクロヘキシル基などの炭素原子数1〜20のアルキル基;フェニル基などの炭素原子数6〜20のアリール基;ベンジル基などの炭素原子数7〜10のアラルキル基などが好ましく挙げられ、シリル基としては、トリメチルシリル基、tert−ブチルジメチルシリル基などが挙げられる。かかる2置換アミノ基としては、例えばジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジ−n−プロピルアミノ基、ジイソプロピルアミノ基、ジ−n−ブチルアミノ基、ジ−sec−ブチルアミノ基、ジ−tert−ブチルアミノ基、ジイソブチルアミノ基、tert−ブチルイソプロピルアミノ基、ジ−n−ヘキシルアミノ基、ジ−n−オクチルアミノ基、ジフェニルアミノ基、ビストリメチルシリルアミノ基、ビス−tert−ブチルジメチルシリルアミノ基などが挙げられ、好ましくはジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジイソプロピルアミノ基、ジ−tert−ブチルアミノ基またはビストリメチルシリルアミノ基である。
【0170】
一般式[3]〜[5]のX〜X、R11〜R16、R21〜R26、R31〜R36、R41〜R46およびR51〜R56における炭化水素チオ基としては、アルキルチオ基、アラルキルチオ基、アリールチオ基などを挙げることができる。
【0171】
一般式[3]〜[5]のX〜X、R11〜R16、R21〜R26、R31〜R36、R41〜R46およびR51〜R56におけるアルキルチオ基としては、例えばメチルチオ基、エチルチオ基、n−プロピルチオ基、イソプロピルチオ基、n−ブチルチオ基、sec−ブチルチオ基、tert−ブチルチオ基、n−ペンチルチオ基、ネオペンチルチオ基、 n−ヘキシルチオ基、n−オクチルチオ基、n−ドデシルチオ基、n−ペンタデシルチオ基、n−エイコシルチオ基などが挙げられる。
これらのアルキルチオ基はいずれも、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原子;メトキシ基、エトキシ基等のアルコキシ基;フェノキシ基などのアリールオキシ基;ベンジルオキシ基などのアラルキルオキシ基などで置換されていてもよい。
【0172】
一般式[3]〜[5]のX〜X、R11〜R16、R21〜R26、R31〜R36、R41〜R46およびR51〜R56におけるアルキルチオ基としては、炭素原子数1〜20のアルキルチオ基が好ましく、より好ましくはメチルチオ基、エチルチオ基、イソプロピルチオ基、またはtert−ブチルチオ基である。
【0173】
一般式[3]〜[5]のX〜X、R11〜R16、R21〜R26、R31〜R36、R41〜R46およびR51〜R56におけるアラルキルチオ基としては、例えばベンジルチオ基、(2−メチルフェニル)メチルチオ基、(3−メチルフェニル)メチルチオ基、(4−メチルフェニル)メチルチオ基、(2、3−ジメチルフェニル)メチルチオ基、(2、4−ジメチルフェニル)メチルチオ基、(2、5−ジメチルフェニル)メチルチオ基、(2、6−ジメチルフェニル)メチルチオ基、(3,4−ジメチルフェニル)メチルチオ基、(3,5−ジメチルフェニル)メチルチオ基、(2,3,4−トリメチルフェニル)メチルチオ基、(2,3,5−トリメチルフェニル)メチルチオ基、(2,3,6−トリメチルフェニル)メチルチオ基、(2,4,5−トリメチルフェニル)メチルチオ基、(2,4,6−トリメチルフェニル)メチルチオ基、(3,4,5−トリメチルフェニル)メチルチオ基、(2,3,4,5−テトラメチルフェニル)メチルチオ基、(2,3,4,6−テトラメチルフェニル)メチルチオ基、(2,3,5,6−テトラメチルフェニル)メチルチオ基、(ペンタメチルフェニル)メチルチオ基、(エチルフェニル)メチルチオ基、(n−プロピルフェニル)メチルチオ基、(イソプロピルフェニル)メチルチオ基、(n−ブチルフェニル)メチルチオ基、(sec−ブチルフェニル)メチルチオ基、(tert−ブチルフェニル)メチルチオ基、(n−ヘキシルフェニル)メチルチオ基、(n−オクチルフェニル)メチルチオ基、(n−デシルフェニル)メチルチオ基、ナフチルメチルチオ基、アントラセニルメチルチオ基などが挙げられる。
これらのアラルキルチオ基はいずれも、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原子;メトキシ基、エトキシ基等のアルコキシ基;フェノキシ基などのアリールオキシ基;ベンジルオキシ基などのアラルキルオキシ基などで置換されていてもよい。
【0174】
一般式[3]〜[5]のX〜X、R11〜R16、R21〜R26、R31〜R36、R41〜R46およびR51〜R56におけるアラルキルチオ基としては、炭素原子数7〜20のアラルキルチオ基が好ましく、より好ましくはベンジルチオ基である。
【0175】
一般式[3]〜[5]のX〜X、R11〜R16、R21〜R26、R31〜R36、R41〜R46およびR51〜R56におけるアリールチオ基としては、例えばフェニルチオ基、2−メチルフェニルチオ基、3−メチルフェニルチオ基、4−メチルフェニルチオ基、2、3−ジメチルフェニルチオ基、2、4−ジメチルフェニルチオ基、2、5−ジメチルフェニルチオ基、2、6−ジメチルフェニルチオ基、3,4−ジメチルフェニルチオ基、3,5−ジメチルフェニルチオ基、2−tert−ブチル−3−メチルフェニルチオ基、2−tert−ブチル−4−メチルフェニルチオ基、2−tert−ブチル−5−メチルフェニルチオ基、2−tert−ブチル−6−メチルフェニルチオ基、2,3,4−トリメチルフェニルチオ基、2,3,5−トリメチルフェニルチオ基、2,3,6−トリメチルフェニルチオ基、2,4,5−トリメチルフェニルチオ基、2,4,6−トリメチルフェニルチオ基、2−tert−ブチル−3,4−ジメチルフェニルチオ基、2−tert−ブチル−3,5−ジメチルフェニルチオ基、2−tert−ブチル−3,6−ジメチルフェニルチオ基、2,6−ジ−tert−ブチル−3−メチルフェニルチオ基、2−tert−ブチル−4,5−ジメチルフェニルチオ基、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェニルチオ基、3,4,5−トリメチルフェニルチオ基、2,3,4,5−テトラメチルフェニルチオ基、2−tert−ブチル−3,4,5−トリメチルフェニルチオ基、2,3,4,6−テトラメチルフェニルチオ基、2−tert−ブチル−3,4,6−トリメチルフェニルチオ基、2,6−ジ−tert−ブチル−3,4−ジメチルフェニルチオ基、2,3,5,6−テトラメチルフェニルチオ基、2−tert−ブチル−3,5,6−トリメチルフェニルチオ基、2,6−ジ−tert−ブチル−3,5−ジメチルフェニルチオ基、ペンタメチルフェニルチオ基、エチルフェニルチオ基、n−プロピルフェニルチオ基、イソプロピルフェニルチオ基、n−ブチルフェニルチオ基、sec−ブチルフェニルチオ基、tert−ブチルフェニルチオ基、n−ヘキシルフェニルチオ基、n−オクチルフェニルチオ基、n−デシルフェニルチオ基、n−テトラデシルフェニルチオ基、ナフチルチオ基、アントラセニルチオ基などが挙げられる。
これらのアリールチオ基はいずれも、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原子;メトキシ基、エトキシ基等のアルコキシ基;フェノキシ基などのアリールオキシ基;ベンジルオキシ基などのアラルキルオキシ基などで置換されていてもよい。
【0176】
一般式[3]〜[5]のX〜X、R11〜R16、R21〜R26、R31〜R36、R41〜R46およびR51〜R56におけるアリールチオ基としては、炭素原子数6〜20のアリールチオ基が好ましい。
【0177】
一般式[3]〜[5]のX〜X、R11〜R16、R21〜R26、R31〜R36、R41〜R46およびR51〜R56における炭化水素セレノ基としては、アルキルセレノ基、アラルキルセレノ基、アリールセレノ基などを挙げることができる。
【0178】
一般式[3]〜[5]のX〜X、R11〜R16、R21〜R26、R31〜R36、R41〜R46およびR51〜R56におけるアルキルセレノ基としては、例えばメチルセレノ基、エチルセレノ基、n−プロピルセレノ基、イソプロピルセレノ基、n−ブチルセレノ基、sec−ブチルセレノ基、tert−ブチルセレノ基、n−ペンチルセレノ基、ネオペンチルセレノ基、n−ヘキシルセレノ基、n−オクチルセレノ基、n−ドデシルセレノ基、n−ペンタデシルセレノ基、n−エイコシルセレノ基などが挙げられる。
これらのアルキルセレノ基はいずれも、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原子;メトキシ基、エトキシ基等のアルコキシ基;フェノキシ基などのアリールオキシ基;ベンジルオキシ基などのアラルキルオキシ基などで置換されていてもよい。
【0179】
一般式[3]〜[5]のX〜X、R11〜R16、R21〜R26、R31〜R36、R41〜R46およびR51〜R56におけるアルキルセレノ基としては、炭素原子数1〜20のアルキルセレノ基が好ましく、より好ましくはメチルセレノ基、エチルセレノ基、イソプロピルセレノ基またはtert−ブチルセレノ基である。
【0180】
一般式[3]〜[5]のX〜X、R11〜R16、R21〜R26、R31〜R36、R41〜R46およびR51〜R56におけるアラルキルセレノ基としては、例えばベンジルセレノ基、(2−メチルフェニル)メチルセレノ基、(3−メチルフェニル)メチルセレノ基、(4−メチルフェニル)メチルセレノ基、(2、3−ジメチルフェニル)メチルセレノ基、(2、4−ジメチルフェニル)メチルセレノ基、(2、5−ジメチルフェニル)メチルセレノ基、(2、6−ジメチルフェニル)メチルセレノ基、(3,4−ジメチルフェニル)メチルセレノ基、(3,5−ジメチルフェニル)メチルセレノ基、(2,3,4−トリメチルフェニル)メチルセレノ基、(2,3,5−トリメチルフェニル)メチルセレノ基、(2,3,6−トリメチルフェニル)メチルセレノ基、(2,4,5−トリメチルフェニル)メチルセレノ基、(2,4,6−トリメチルフェニル)メチルセレノ基、(3,4,5−トリメチルフェニル)メチルセレノ基、(2,3,4,5−テトラメチルフェニル)メチルセレノ基、(2,3,4,6−テトラメチルフェニル)メチルセレノ基、(2,3,5,6−テトラメチルフェニル)メチルセレノ基、(ペンタメチルフェニル)メチルセレノ基、(エチルフェニル)メチルセレノ基、(n−プロピルフェニル)メチルセレノ基、(イソプロピルフェニル)メチルセレノ基、(n−ブチルフェニル)メチルセレノ基、(sec−ブチルフェニル)メチルセレノ基、(tert−ブチルフェニル)メチルセレノ基、(n−ヘキシルフェニル)メチルセレノ基、(n−オクチルフェニル)メチルセレノ基、(n−デシルフェニル)メチルセレノ基、ナフチルメチルセレノ基、アントラセニルメチルセレノ基などが挙げられる。
これらのアラルキルセレノ基はいずれも、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原子;メトキシ基、エトキシ基等のアルコキシ基;フェノキシ基などのアリールオキシ基;ベンジルオキシ基などのアラルキルオキシ基などで置換されていてもよい。
【0181】
一般式[3]〜[5]のX〜X、R11〜R16、R21〜R26、R31〜R36、R41〜R46およびR51〜R56におけるアラルキルセレノ基としては、炭素原子数7〜20のアラルキルセレノ基が好ましく、より好ましくはベンジルセレノ基である。
【0182】
一般式[3]〜[5]のX〜X、R11〜R16、R21〜R26、R31〜R36、R41〜R46およびR51〜R56におけるアリールセレノ基としては、例えばフェニルセレノ基、2−メチルフェニルセレノ基、3−メチルフェニルセレノ基、4−メチルフェニルセレノ基、2、3−ジメチルフェニルセレノ基、2、4−ジメチルフェニルセレノ基、2、5−ジメチルフェニルセレノ基、2、6−ジメチルフェニルセレノ基、3,4−ジメチルフェニルセレノ基、3,5−ジメチルフェニルセレノ基、2−tert−ブチル−3−メチルフェニルセレノ基、2−tert−ブチル−4−メチルフェニルセレノ基、2−tert−ブチル−5−メチルフェニルセレノ基、2−tert−ブチル−6−メチルフェニルセレノ基、2,3,4−トリメチルフェニルセレノ基、2,3,5−トリメチルフェニルセレノ基、2,3,6−トリメチルフェニルセレノ基、2,4,5−トリメチルフェニルセレノ基、2,4,6−トリメチルフェニルセレノ基、2−tert−ブチル−3,4−ジメチルフェニルセレノ基、2−tert−ブチル−3,5−ジメチルフェニルセレノ基、2−tert−ブチル−3,6−ジメチルフェニルセレノ基、2,6−ジ−tert−ブチル−3−メチルフェニルセレノ基、2−tert−ブチル−4,5−ジメチルフェニルセレノ基、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェニルセレノ基、3,4,5−トリメチルフェニルセレノ基、2,3,4,5−テトラメチルフェニルセレノ基、2−tert−ブチル−3,4,5−トリメチルフェニルセレノ基、2,3,4,6−テトラメチルフェニルセレノ基、2−tert−ブチル−3,4,6−トリメチルフェニルセレノ基、2,6−ジ−tert−ブチル−3,4−ジメチルフェニルセレノ基、2,3,5,6−テトラメチルフェニルセレノ基、2−tert−ブチル−3,5,6−トリメチルフェニルセレノ基、2,6−ジ−tert−ブチル−3,5−ジメチルフェニルセレノ基、ペンタメチルフェニルセレノ基、エチルフェニルセレノ基、n−プロピルフェニルセレノ基、イソプロピルフェニルセレノ基、n−ブチルフェニルセレノ基、sec−ブチルフェニルセレノ基、tert−ブチルフェニルセレノ基、n−ヘキシルフェニルセレノ基、n−オクチルフェニルセレノ基、n−デシルフェニルセレノ基、n−テトラデシルフェニルセレノ基、ナフチルセレノ基、アントラセニルセレノ基などが挙げられる。
これらのアリールセレノ基はいずれも、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原子;メトキシ基、エトキシ基等のアルコキシ基;フェノキシ基などのアリールオキシ基;ベンジルオキシ基などのアラルキルオキシ基などで置換されていてもよい。
【0183】
一般式[3]〜[5]のX〜X、R11〜R16、R21〜R26、R31〜R36、R41〜R46およびR51〜R56におけるアリールセレノ基としては、炭素原子数6〜20のアリールセレノ基が好ましい。
【0184】
一般式[3]〜[5]において好ましくは、X〜Xはそれぞれ独立にハロゲン原子、アルキル基、アラルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、または2置換アミノ基であり、さらに好ましくはX〜Xはそれぞれ独立にハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基またはアリールオキシ基である。
【0185】
一般式[3]〜[5]において好ましくは、R11〜R14、R21〜R24、R31〜R34、R41〜R44およびR51〜R54は、それぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アラルキル基、アリール基、置換シリル基、アルコキシ基、アラルキルオキシ基またはアリールオキシ基であり、特にR11、R21、R31、R41およびR51は、それぞれ独立にアルキル基、アラルキル基、アリール基または置換シリル基であることが好ましい。
【0186】
また、一般式[3]〜[5]におけるR15、R16、R25、R26、R35、R36、R45、R46、R55およびR56は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、アラルキル基、アリール基、置換シリル基、アルコキシ基、アラルキルオキシ基またはアリールオキシ基であることが好ましい。
【0187】
上記一般式[4]および[5]におけるX〜Xは、元素の周期律表(IUPAC無機化学命名法改訂版1989)の第16族の原子を示し、具体例としては、酸素原子、硫黄原子、セレン原子が挙げられ、好ましくは酸素原子または硫黄原子であり、さらに好ましくは酸素原子である。
【0188】
一般式[3]〜[5]において、A〜Aとして示される元素の周期律表(IUPAC無機化学命名法改訂版1989)の第16族の原子としては、例えば酸素原子、硫黄原子、セレン原子などが挙げられる。好ましくは、酸素原子である。
【0189】
一般式[3]〜[5]において、J〜Jとして示される元素の周期律表(IUPAC無機化学命名法改訂版1989)の第14族の原子としては、例えば炭素原子、ケイ素原子、ゲルマニウム原子などが挙げられる。好ましくは、炭素原子またはケイ素原子である。
【0190】
上記一般式[3]で示される金属化合物の具体例としては、メチレン(η−シクロペンタジエニル)(3,5−ジメチル−2−フェノキシ)チタニウムジクロライド、メチレン(η−シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−2−フェノキシ)チタニウムジクロライド、メチレン(η−シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタニウムジクロライド、メチレン(η−シクロペンタジエニル)(3−フェニル−2−フェノキシ)チタニウムジクロライド、メチレン(η−シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチルジメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタニウムジクロライド、メチレン(η−シクロペンタジエニル)(3−トリメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタニウムジクロライド、メチレン(η−シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メトキシ−2−フェノキシ)チタニウムジクロライド、メチレン(η−シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−クロロ−2−フェノキシ)チタニウムジクロライド、メチレン(η−テトラメチルシクロペンタジエニル)(3,5−ジメチル−2−フェノキシ)チタニウムジクロライド、メチレン(η−テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−2−フェノキシ)チタニウムジクロライド、メチレン(η−テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタニウムジクロライド、メチレン(η−テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−フェニル−2−フェノキシ)チタニウムジクロライド、メチレン(η−テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチルジメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタニウムジクロライド、メチレン(η−テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−トリメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタニウムジクロライド、メチレン(η−テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メトキシ−2−フェノキシ)チタニウムジクロライド、メチレン(η−テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−クロロ−2−フェノキシ)チタニウムジクロライド、
【0191】
イソプロピリデン(η−シクロペンタジエニル)(3,5−ジメチル−2−フェノキシ)チタニウムジクロライド、イソプロピリデン(η−シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−2−フェノキシ)チタニウムジクロライド、イソプロピリデン(η−シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタニウムジクロライド、イソプロピリデン(η−シクロペンタジエニル)(3−フェニル−2−フェノキシ)チタニウムジクロライド、イソプロピリデン(η−シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチルジメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタニウムジクロライド、イソプロピリデン(η−シクロペンタジエニル)(3−トリメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタニウムジクロライド、イソプロピリデン(η−シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メトキシ−2−フェノキシ)チタニウムジクロライド、イソプロピリデン(η−シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−クロロ−2−フェノキシ)チタニウムジクロライド、イソプロピリデン(η−テトラメチルシクロペンタジエニル)(3,5−ジメチル−2−フェノキシ)チタニウムジクロライド、イソプロピリデン(η−テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−2−フェノキシ)チタニウムジクロライド、イソプロピリデン(η−テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタニウムジクロライド、イソプロピリデン(η−テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−フェニル−2−フェノキシ)チタニウムジクロライド、イソプロピリデン(η−テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチルジメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタニウムジクロライド、イソプロピリデン(η−テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−トリメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタニウムジクロライド、イソプロピリデン(η−テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メトキシ−2−フェノキシ)チタニウムジクロライド、イソプロピリデン(η−テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−クロロ−2−フェノキシ)チタニウムジクロライド、
【0192】
ジフェニルメチレン(η−シクロペンタジエニル)(3,5−ジメチル−2−フェノキシ)チタニウムジクロライド、ジフェニルメチレン(η−シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−2−フェノキシ)チタニウムジクロライド、ジフェニルメチレン(η−シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタニウムジクロライド、ジフェニルメチレン(η−シクロペンタジエニル)(3−フェニル−2−フェノキシ)チタニウムジクロライド、ジフェニルメチレン(η−シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチルジメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタニウムジクロライド、ジフェニルメチレン(η−シクロペンタジエニル)(3−トリメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタニウムジクロライド、ジフェニルメチレン(η−シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メトキシ−2−フェノキシ)チタニウムジクロライド、ジフェニルメチレン(η−シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−クロロ−2−フェノキシ)チタニウムジクロライド、ジフェニルメチレン(η−テトラメチルシクロペンタジエニル)(3,5−ジメチル−2−フェノキシ)チタニウムジクロライド、ジフェニルメチレン(η−テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−2−フェノキシ)チタニウムジクロライド、ジフェニルメチレン(η−テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタニウムジクロライド、ジフェニルメチレン(η−テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−フェニル−2−フェノキシ)チタニウムジクロライド、ジフェニルメチレン(η−テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチルジメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタニウムジクロライド、ジフェニルメチレン(η−テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−トリメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタニウムジクロライド、ジフェニルメチレン(η−テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メトキシ−2−フェノキシ)チタニウムジクロライド、ジフェニルメチレン(η−テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−クロロ−2−フェノキシ)チタニウムジクロライドなどや上記化合物の(η−シクロペンタジエニル)を(η−メチルシクロペンタジエニル)、(η−ジメチルシクロペンタジエニル)、(η−トリメチルシクロペンタジエニル)、(η−n−ブチルシクロペンタジエニル)、(η−tert−ブチルシクロペンタジエニル)、(η−トリメチルシリルシクロペンタジエニル)、(η−tert−ブチルジメチルシリルシクロペンタジエニル)、(η−インデニル)、(η−メチルインデニル)、(η−フェニルインデニル)または(η−フルオレニル)に変更した化合物などを挙げることができる。また、上記化合物のジクロライドをジメチル、ジベンジル、ジメトキシド、ジフェノキシド、ビス(ジメチルアミノ)またはビス(ジエチルアミノ)に変更した化合物などを挙げることができる。更には、上記化合物のチタニウムをジルコニウムまたはハフニウムに変更した化合物を挙げることができる。
【0193】
また、上記一般式[3]で示される金属化合物の具体例としては、ジメチルシリレン(η−シクロペンタジエニル)(2−フェノキシ)チタニウムジクロライド、ジメチルシリレン(η−シクロペンタジエニル)(3−メチル−2−フェノキシ)チタニウムジクロライド、ジメチルシレン(η−シクロペンタジエニル)(3,5−ジメチル−2−フェノキシ)チタニウムジクロライド、ジメチルシリレン(η−シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−2−フェノキシ)チタニウムジクロライド、ジメチルシリレン(η−シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタニウムジクロライド、ジメチルシリレン(η−シクロペンタジエニル)(3,5−ジ−tert−ブチル−2−フェノキシ)チタニウムジクロライド、ジメチルシリレン(η−シクロペンタジエニル)(5−メチル−3−フェニル−2−フェノキシ)チタニウムジクロライド、ジメチルシリレン(η−シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチルジメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタニウムジクロライド、ジメチルシリレン(η−シクロペンタジエニル)(5−メチル−3−トリメチルシリル−2−フェノキシ)チタニウムジクロライド、ジメチルシリレン(η−シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メトキシ−2−フェノキシ)チタニウムジクロライド、ジメチルシリレン(η−シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−クロロ−2−フェノキシ)チタニウムジクロライド、ジメチルシリレン(η−シクロペンタジエニル)(3,5−ジアミル−2−フェノキシ)チタニウムジクロライド、ジメチルシリレン(η−シクロペンタジエニル)(1−ナフトキシ−2−イル)チタニウムジクロライド、ジメチルシリレン(η−テトラメチルシクロペンタジエニル)(2−フェノキシ)チタニウムジクロライド、ジメチルシリレン(η−テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−メチル−2−フェノキシ)チタニウムジクロライド、ジメチルシリレン(η−テトラメチルシクロペンタジエニル)(3,5−ジメチル−2−フェノキシ)チタニウムジクロライド、ジメチルシリレン(η−テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−2−フェノキシ)チタニウムジクロライド、ジメチルシリレン(η−テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタニウムジクロライド、ジメチルシリレン(η−テトラメチルシクロペンタジエニル)(3,5−ジ−tert−ブチル−2−フェノキシ)チタニウムジクロライド、ジメチルシリレン(η−テトラメチルシクロペンタジエニル)(5−メチル−3−フェニル−2−フェノキシ)チタニウムジクロライド、ジメチルシリレン(η−テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチルジメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタニウムジクロライド、ジメチルシリレン(η−テトラメチルシクロペンタジエニル)(5−メチル−3−トリメチルシリル−2−フェノキシ)チタニウムジクロライド、ジメチルシリレン(η−テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メトキシ−2−フェノキシ)チタニウムジクロライド、ジメチルシリレン(η−テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−クロロ−2−フェノキシ)チタニウムジクロライド、ジメチルシリレン(η−テトラメチルシクロペンタジエニル)(3,5−ジアミル−2−フェノキシ)チタニウムジクロライド、ジメチルシリレン(η−テトラメチルシクロペンタジエニル)(1−ナフトキシ−2−イル)チタニウムジクロライドなどや上記化合物の(η−シクロペンタジエニル)を(η−メチルシクロペンタジエニル)、(η−ジメチルシクロペンタジエニル)、(η−トリメチルシクロペンタジエニル)、(η−n−ブチルシクロペンタジエニル)、(η−tert−ブチルシクロペンタジエニル)、(η−トリメチルシリルシクロペンタジエニル)、(η−tert−ブチルジメチルシリルシクロペンタジエニル)、(η−インデニル)、(η−メチルインデニル)、(η−フェニルインデニル)または(η−フルオレニル)に変更した化合物などを挙げることができる。また、上記化合物の2−フェノキシを3−フェニル−2−フェノキシ、3−トリメチルシリル−2−フェノキシ、または3−tert−ブチルジメチルシリル−2−フェノキシに変更した化合物などを挙げることができる。また、上記化合物のジメチルシリレンをジエチルシリレン、ジフェニルシリレン、またはジメトキシシリレンに変更した化合物などを挙げることができる。また、上記化合物のジクロライドをジメチル、ジベンジル、ジメトキシド、ジフェノキシド、ビス(ジメチルアミノ)またはビス(ジエチルアミノ)に変更した化合物などを挙げることができる。更には、上記化合物のチタニウムをジルコニウム、またはハフニウムに変更した化合物なども挙げることができる。
【0194】
一般式[4]で示される金属化合物の具体例としては、μ−オキソビス{イソプロピリデン(η−シクロペンタジエニル)(2−フェノキシ)チタニウムクロライド}、μ−オキソビス{イソプロピリデン(η−シクロペンタジエニル)(2−フェノキシ)チタニウムメトキシド}、μ−オキソビス{イソプロピリデン(η−シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタニウムクロライド}、μ−オキソビス{イソプロピリデン(η−シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタニウムメトキシド}、μ−オキソビス{イソプロピリデン(η−メチルシクロペンタジエニル)(2−フェノキシ)チタニウムクロライド}、μ−オキソビス{イソプロピリデン(η−メチルシクロペンタジエニル)(2−フェノキシ)チタニウムメトキシド}、μ−オキソビス{イソプロピリデン(η−メチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタニウムクロライド}、μ−オキソビス{イソプロピリデン(η−メチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタニウムメトキシド}、μ−オキソビス{イソプロピリデン(η−テトラメチルシクロペンタジエニル)(2−フェノキシ)チタニウムクロライド}、μ−オキソビス{イソプロピリデン(η−テトラメチルシクロペンタジエニル)(2−フェノキシ)チタニウムメトキシド}、μ−オキソビス{イソプロピリデン(η−テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタニウムクロライド}、μ−オキソビス{イソプロピリデン(η−テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタニウムメトキシド}、
【0195】
μ−オキソビス{ジメチルシリレン(η−シクロペンタジエニル)(2−フェノキシ)チタニウムクロライド}、μ−オキソビス{ジメチルシリレン(η−シクロペンタジエニル)(2−フェノキシ)チタニウムメトキシド}、μ−オキソビス{ジメチルシリレン(η−シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタニウムクロライド}、μ−オキソビス{ジメチルシリレン(η−シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタニウムメトキシド}、μ−オキソビス{ジメチルシリレン(η−メチルシクロペンタジエニル)(2−フェノキシ)チタニウムクロライド}、μ−オキソビス{ジメチルシリレン(η−メチルシクロペンタジエニル)(2−フェノキシ)チタニウムメトキシド}、μ−オキソビス{ジメチルシリレン(η−メチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタニウムクロライド}、μ−オキソビス{ジメチルシリレン(η−メチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタニウムメトキシド}、μ−オキソビス{ジメチルシリレン(η−テトラメチルシクロペンタジエニル)(2−フェノキシ)チタニウムクロライド}、μ−オキソビス{ジメチルシリレン(η−テトラメチルシクロペンタジエニル)(2−フェノキシ)チタニウムメトキシド}、μ−オキソビス{ジメチルシリレン(η−テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタニウムクロライド}、μ−オキソビス{ジメチルシリレン(η−テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタニウムメトキシド}などや上記化合物の(η−シクロペンタジエニル)を(η−ジメチルシクロペンタジエニル)、(η−トリメチルシクロペンタジエニル)、(η−n−ブチルシクロペンタジエニル)、(η−tert−ブチルシクロペンタジエニル)、(η−トリメチルシリルシクロペンタジエニル)、(η−tert−ブチルジメチルシリルシクロペンタジエニル)、(η−インデニル)、(η−メチルインデニル)、(η−フェニルインデニル)または(η−フルオレニル)に変更した化合物などを挙げることができる。また、上記化合物の(2−フェノキシ)を(3−メチル−2−フェノキシ)、(3,5−ジメチル−2−フェノキシ)、(3,5−ジ−tert−ブチル−2−フェノキシ)、(3−フェニル−5−メチル−2−フェノキシ)または(3−トリメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)に変更した化合物などを挙げることができる。また、上記化合物のクロライドをメチル、ベンジル、フェノキシド、ジメチルアミノまたはジエチルアミノに変更した化合物などを挙げることができる。更には、上記化合物のチタニウムをジルコニウムまたはハフニウムに変更した化合物なども挙げることができる。
【0196】
一般式[5]で示される金属化合物の具体例としては、ジ−μ−オキソビス{イソプロピリデン(η−シクロペンタジエニル)(2−フェノキシ)チタニウム}、ジ−μ−オキソビス{イソプロピリデン(η−シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタニウム}、ジ−μ−オキソビス{イソプロピリデン(η−メチルシクロペンタジエニル)(2−フェノキシ)チタニウム}、ジ−μ−オキソビス{イソプロピリデン(η−メチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタニウム}、ジ−μ−オキソビス{イソプロピリデン(η−テトラメチルシクロペンタジエニル)(2−フェノキシ)チタニウム}、ジ−μ−オキソビス{イソプロピリデン(η−テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタニウム}、
【0197】
ジ−μ−オキソビス{ジメチルシリレン(η−シクロペンタジエニル)(2−フェノキシ)チタニウム}、ジ−μ−オキソビス{ジメチルシリレン(η−シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタニウム}、ジ−μ−オキソビス{ジメチルシリレン(η−メチルシクロペンタジエニル)(2−フェノキシ)チタニウム}、ジ−μ−オキソビス{ジメチルシリレン(η−メチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタニウム}、ジ−μ−オキソビス{ジメチルシリレン(η−テトラメチルシクロペンタジエニル)(2−フェノキシ)チタニウム}、ジ−μ−オキソビス{ジメチルシリレン(η−テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタニウム}などや上記化合物の(η−シクロペンタジエニル)を(η−ジメチルシクロペンタジエニル)、(η−トリメチルシクロペンタジエニル)、(η−n−ブチルシクロペンタジエニル)、(η−tert−ブチルシクロペンタジエニル)、(η−トリメチルシリルシクロペンタジエニル)、(η−tert−ブチルジメチルシリルシクロペンタジエニル)、(η−インデニル)、(η−メチルインデニル)、(η−フェニルインデニル)または(η−フルオレニル)に変更した化合物などを挙げることができる。また、上記化合物の(2−フェノキシ)を(3−メチル−2−フェノキシ)、(3,5−ジメチル−2−フェノキシ)、(3,5−ジ−tert−ブチル−2−フェノキシ)、(3−フェニル−5−メチル−2−フェノキシ)または(3−トリメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)に変更した化合物などを挙げることができる。更には、上記化合物のチタニウムをジルコニウムまたはハフニウムに変更した化合物なども挙げることができる。
【0198】
有機アルミニウム化合物(C)
本発明の付加重合用触媒に用いられる有機アルミニウム化合物(C)としては、公知の有機アルミニウム化合物が使用できる。好ましくは、下記一般式[10]で示される有機アルミニウム化合物である。
AlY3−j [11]
(一般式[10]中、jは0<j≦3を満足する数を表し、Rは炭化水素基を表し、Rが複数ある場合は、それぞれのRは同じであっても異なっていてもよく、Yは水素原子、ハロゲン原子または炭化水素オキシ基を表し、Yが複数ある場合は、それぞれのYは同じであっても異なっていてもよい。)
【0199】
一般式[10]におけるRとして好ましくは炭素原子数1〜24の炭化水素基であり、より好ましくは炭素原子数1〜24のアルキル基である。具体例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、n−ヘキシル基、2−メチルヘキシル基、n−オクチル基等が挙げられ、好ましくはエチル基、n−ブチル基、イソブチル基、n−ヘキシル基またはn−オクチル基である。
【0200】
一般式[10]のYがハロゲン原子である場合の具体例としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられ、好ましくは塩素原子である。
【0201】
一般式[10]のYにおける炭化水素オキシ基としては、アルコキシ基、アラルキルオキシ基またはアリールオキシ基が好ましい。
【0202】
一般式[10]のYにおけるアルコキシ基としては、例えばメトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、n−ペントキシ基、ネオペントキシ基、n−ヘキシルオキシ基、n−オクチルオキシ基、n−ドデシルオキシ基、n−ペンタデシルオキシ基、n−エイコシルオキシ基などが挙げられる。
これらのアルコキシ基はいずれもフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原子;メトキシ基、エトキシ基などのアルコキシ基;フェノキシ基等のアリールオキシ基等で置換されていてもよい。
【0203】
一般式[10]のYにおけるアルコキシ基としては、炭素原子数1〜24のアルコキシ基が好ましく、より好ましくはメトキシ基、エトキシ基またはtert−ブトキシ基である。
【0204】
一般式[10]のYにおけるアリールオキシ基としては、例えばフェノキシ基、2−メチルフェノキシ基、3−メチルフェノキシ基、4−メチルフェノキシ基、2,3−ジメチルフェノキシ基、2,4−ジメチルフェノキシ基、2,5−ジメチルフェノキシ基、2,6−ジメチルフェノキシ基、3,4−ジメチルフェノキシ基、3,5−ジメチルフェノキシ基、2,3,4−トリメチルフェノキシ基、2,3,5−トリメチルフェノキシ基、2,3,6−トリメチルフェノキシ基、2,4,5−トリメチルフェノキシ基、2,4,6−トリメチルフェノキシ基、3,4,5−トリメチルフェノキシ基、2,3,4,5−テトラメチルフェノキシ基、2,3,4,6−テトラメチルフェノキシ基、2,3,5,6−テトラメチルフェノキシ基、ペンタメチルフェノキシ基、エチルフェノキシ基、n−プロピルフェノキシ基、イソプロピルフェノキシ基、n−ブチルフェノキシ基、sec−ブチルフェノキシ基、tert−ブチルフェノキシ基、n−ヘキシルフェノキシ基、n−オクチルフェノキシ基、n−デシルフェノキシ基、n−テトラデシルフェノキシ基、ナフトキシ基、アントラセノキシ基などが挙げられる。
これらのアリールオキシ基はいずれもフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原子;メトキシ基、エトキシ基などのアルコキシ基;フェノキシ基等のアリールオキシ基等で置換されていてもよい。
【0205】
一般式[10]のYにおけるアリールオキシ基としては炭素原子数6〜24のアリールオキシ基が好ましい。
【0206】
一般式[10]のYにおけるアラルキルオキシ基としては例えばベンジルオキシ基、(2−メチルフェニル)メトキシ基、(3−メチルフェニル)メトキシ基、(4−メチルフェニル)メトキシ基、(2,3−ジメチルフェニル)メトキシ基、(2,4−ジメチルフェニル)メトキシ基、(2,5−ジメチルフェニル)メトキシ基、(2,6−ジメチルフェニル)メトキシ基、(3,4−ジメチルフェニル)メトキシ基、(3,5−ジメチルフェニル)メトキシ基、(2,3,4−トリメチルフェニル)メトキシ基、(2,3,5−トリメチルフェニル)メトキシ基、(2,3,6−トリメチルフェニル)メトキシ基、(2,4,5−トリメチルフェニル)メトキシ基、(2,4,6−トリメチルフェニル)メトキシ基、(3,4,5−トリメチルフェニル)メトキシ基、(2,3,4,5−テトラメチルフェニル)メトキシ基、(2,3,5,6−テトラメチルフェニル)メトキシ基、(ペンタメチルフェニル)メトキシ基、(エチルフェニル)メトキシ基、(n−プロピルフェニル)メトキシ基、(イソプロピルフェニル)メトキシ基、(n−ブチルフェニル)メトキシ基、(sec−ブチルフェニル)メトキシ基、(tert−ブチルフェニル)メトキシ基、(n−ヘキシルフェニル)メトキシ基、(n−オクチルフェニル)メトキシ基、(n−デシルフェニル)メトキシ基、(n−テトラデシルフェニル)メトキシ基、ナフチルメトキシ基、アントラセニルメトキシ基などが挙げられる。
これらのアラルキルオキシル基はいずれもフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原子;メトキシ基、エトキシ基などのアルコキシ基;フェノキシ基等のアリールオキシ基等で置換されていてもよい。
【0207】
一般式[10]のYにおけるアラルキルオキシ基としては炭素原子数7〜24のアラルキルオキシ基が好ましく、より好ましくはベンジルオキシ基である。
【0208】
一般式[10]で表される有機アルミニウム化合物の具体例としては、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリ−n−プロピルアルミニウム、トリ−n−ブチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、トリ−n−ヘキシルアルミニウム、トリ−n−オクチルアルミニウム等のトリアルキルアルミニウム;ジメチルアルミニウムクロライド、ジエチルアルミニウムクロライド、ジ−n−プロピルアルミニウムクロライド、ジ−n−ブチルアルミニウムクロライド、ジイソブチルアルミニウムクロライド、ジ−n−ヘキシルアルミニウムクロライド等のジアルキルアルミニウムクロライド;メチルアルミニウムジクロライド、エチルアルミニウムジクロライド、n−プロピルアルミニウムジクロライド、n−ブチルアルミニウムジクロライド、イソブチルアルミニウムジクロライド、n−ヘキシルアルミニウムジクロライド等のアルキルアルミニウムジクロライド;ジメチルアルミニウムハイドライド、ジエチルアルミニウムハイドライド、ジ−n−プロピルアルミニウムハイドライド、ジ−n−ブチルアルミニウムハイドライド、ジイソブチルアルミニウムハイドライド、ジ−n−ヘキシルアルミニウムハイドライド等のジアルキルアルミニウムハイドライド;メチル(ジメトキシ)アルミニウム、メチル(ジエトキシ)アルミニウム、メチル(ジ−tert−ブトキシ)アルミニウム等のアルキル(ジアルコキシ)アルミニウム;ジメチル(メトキシ)アルミニウム、ジメチル(エトキシ)アルミニウム、ジメチル(tert−ブトキシ)アルミニウム等のジアルキル(アルコキシ)アルミニウム;メチル(ジフェノキシ)アルミニウム、メチルビス(2,6−ジイソプロピルフェノキシ)アルミニウム、メチルビス(2,6−ジフェニルフェノキシ)アルミニウム等のアルキル(ジアリールオキシ)アルミニウム;ジメチル(フェノキシ)アルミニウム、ジメチル(2,6−ジイソプロピルフェノキシ)アルミニウム、ジメチル(2,6−ジフェニルフェノキシ)アルミニウム等のジアルキル(アリールオキシ)アルミニウム等を例示することができる。
【0209】
これらの中で、好ましくはトリアルキルアルミニウムであり、さらに好ましくはトリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリ−n−ブチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、トリ−n−ヘキシルアルミニウムまたはトリ−n−オクチルアルミニウムであり、特に好ましくはトリイソブチルアルミニウムまたはトリ−n−オクチルアルミニウムである。
【0210】
上記の有機アルミニウム化合物は一種類のみを用いても、二種類以上を組み合わせて用いてもよい。
【0211】
本発明のオレフィン重合用触媒は、接触処理物(A)および遷移金属化合物(B)、あるいはさらに有機アルミニウム化合物(C)を接触してなる。遷移金属化合物(B)の接触処理量は、接触処理物(A)1g当たり、通常1×10−6〜1×10−3molであり、好ましくは2×10−6〜5×10−4molである。また有機アルミニウム化合物(C)の接触処理量は、有機アルミニウム化合物(C)のアルミニウム原子と遷移金属化合物(B)の遷移金属原子とのモル比(有機アルミニウム化合物(C)のアルミニウム原子/遷移金属化合物(B)の遷移金属原子)として、0.01〜10,000であることが好ましく、0.1〜5,000であることがより好ましく、1〜2,000であることが最も好ましい。
【0212】
本発明の付加重合用触媒としては、接触処理物(A)および遷移金属化合物(B)、場合によってはさらに有機アルミニウム化合物(C)を予め接触させて得られた接触処理物を用いてもよく、重合反応装置中に別々に投入して用いてもよい。それらの内の任意の2つの成分を予め接触させて、その後もう一つの成分を接触させてもよい。
【0213】
本発明の付加重合用触媒を用いる付加重合体の製造において用いられる付加重合性単量体としては、オレフィン、ジオレフィン、アルケニル芳香族炭化水素などがあげられ、また、2種以上の単量体を用いることもできる。
【0214】
これら付加重合性単量体の具体例としては、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、5−メチル−1−ヘキセン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、ビニルシクロヘキサン等の炭素原子数が2〜20のオレフィン;1,5−ヘキサジエン、1,4−ヘキサジエン、1,4−ペンタジエン、1,7−オクタジエン、1,8−ノナジエン、1,9−デカジエン、4−メチル−1,4−ヘキサジエン、5−メチル−1,4−ヘキサジエン、7−メチル−1,6−オクタジエン、5−エチリデン−2−ノルボルネン、ジシクロペンタジエン、5−ビニル−2−ノルボルネン、5−メチル−2−ノルボルネン、ノルボルナジエン、5−メチレン−2−ノルボルネン、1,5−シクロオクタジエン、5,8−エンドメチレンヘキサヒドロナフタレン、1,3−ブタジエン、イソプレン、1,3−ヘキサジエン、1,3−オクタジエン、1,3−シクロオクタジエン、1,3−シクロヘキサジエン等の炭素原子数が2〜20のジオレフィン;アルケニルベンゼン(スチレン、2−フェニルプロピレン、2−フェニルブテン、3−フェニルプロピレン等)、アルキルスチレン(p−メチルスチレン、m−メチルスチレン、o−メチルスチレン、p−エチルスチレン、m−エチルスチレン、o−エチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、2,5−ジメチルスチレン、3,4−ジメチルスチレン、3,5−ジメチルスチレン、3−メチル−5−エチルスチレン、p−第3級ブチルスチレン、p−第2級ブチルスチレンなど)、ビスアルケニルベンゼン(ジビニルベンゼン等)、アルケニルナフタレン(1−ビニルナフタレン等)等の炭素原子数が2〜20のアルケニル芳香族炭化水素などが挙げられる。
【0215】
本発明の付加重合用触媒は、これらの付加重合性単量体の単独重合または共重合に適用できる。共重合体を構成する付加重合性単量体の具体例としては、エチレンとプロピレン、エチレンと1−ブテン、エチレンと1−ヘキセン、プロピレンと1−ブテン等が例示される。
【0216】
本発明の付加重合用触媒はオレフィン重合用触媒として特に好適であり、オレフィン重合体の製造方法に好適に用いられる。かかるオレフィン重合体として特に好ましくはエチレンとα−オレフィンとの共重合体であり、中でもポリエチレン結晶構造を有するエチレンとα−オレフィンとの共重合体が好ましい。ここでα−オレフィンとして好ましくは、炭素原子数3〜8のα−オレフィンであり、具体的には1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテンなどが挙げられる。
【0217】
本発明の付加重合体の製造における付加重合性単量体の重合方法は、特に制限はされるものではなく、例えば、脂肪族炭化水素(ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン等)、芳香族炭化水素(ベンゼン、トルエン等)またはハロゲン化炭化水素(メチレンジクロライド等)を溶媒として用いる溶媒重合もしくはスラリー重合;液状単量体中で重合を実施するバルク重合;ガス状の単量体中で重合を実施する気相重合;高温高圧下に超臨界流体状態で重合を実施する高圧法等が挙げられる。重合形式としてはバッチ式、連続式いずれでも可能であり、さらに重合を反応条件の異なる2段階以上に分けて行ってもよい。
【0218】
接触処理物(A)、遷移金属化合物(B)および有機アルミニウム化合物(C)を反応器に供給する方法としては、特に制限されるものではない。各触媒成分を固体状態で供給する方法、水分や酸素等の触媒を失活させる成分を十分に取り除いた炭化水素溶媒に溶解させた溶液、または懸濁もしくはスラリー化させた状態で供給する方法等が挙げられる。該炭化水素溶媒としては、上記の溶媒重合に用いられる脂肪族炭化水素(ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン等)、芳香族炭化水素(ベンゼン、トルエン等)、ハロゲン化炭化水素(メチレンジクロライド等)などをあげることができる。
【0219】
重合温度は通常−100〜350℃、好ましくは−20〜300℃、より好ましくは20〜300℃である、更に好ましくは100〜300℃である。重合圧力は通常0.1〜350MPaであり、好ましくは0.1〜300MPaであり、より好ましくは0.1〜200MPaである。重合時間は一般的に、目的とする付加重合体の種類、反応装置により適宜決定されるが、1分間〜20時間の範囲をとることができる。また、付加重合体の分子量を調節するために、水素等の連鎖移動剤を添加してもよい。
【0220】
【実施例】
以下、実施例および比較例によって本発明をさらに詳細に説明する。実施例におけるオレフィン重合体の性質は下記の方法により測定した。
【0221】
(1)分子量および分子量分布
ゲルパーミエーションクロマトグラフィにより、以下の条件により測定した。なお、分子量分布(Mw/Mn)は、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比で表した。
測定装置:ミリポアウォーターズ社製 150C型
カラム :東ソー社製 TSK gel GMH−HT 2本
測定温度:140℃
試料濃度:1mg/ml
溶媒 :オルトジクロロベンゼン
【0222】
(2)極限粘度[η]
ウベローデ型粘度計を用い、135℃のテトラリン溶液中で測定した。
【0223】
(3)融点
示差走査熱量計(セイコー電子工業社製 SSC−5200)を用い以下の条件で測定した。
状態調整:40℃から150℃まで10℃/分で昇温後、150℃で5分間保持し、次に、150℃から40℃まで5℃/分で降温後、40℃で10分間保持した。
融点測定:状態調整後、直ちに40℃から160℃まで5℃/分で昇温した。
【0224】
[実施例1]
(1)接触処理物の製造
撹拌機および温度計を備えた50mlの4つ口フラスコを減圧乾燥後、窒素置換した。そのフラスコへ、チタニウム(IV)n−ブトキシド0.68g(2.00mmol)、トルエン30mlおよび窒素流通下で300℃において加熱処理したシリカ(デビソン社製 Sylopol948;平均粒子径=55μm;細孔容量=1.66ml/g;比表面積=309m/g)0.87gを入れた。80℃で2時間撹拌した後、上澄み液を濾過し、残存の固体化合物をトルエン20mlで4回洗浄した。その後、トルエン30mlを加えてスラリーとし、濃度を2mol/lに調整したペンタフルオロフェノールのトルエン溶液3.0ml(ペンタフルオロフェノール:6.0mmol)を加えた。80℃で6時間撹袢した後、上澄み液を濾過し、残存の固体化合物をトルエン20mlで4回、ヘキサン20mlで1回洗浄した。その後、固体化合物を減圧乾燥して、流動性のある固体化合物(以下、接触処理物▲1▼と称する。)を得た。接触処理物▲1▼のチタニウム原子濃度は0.75mmol/g、フッ素原子濃度は1.5mmol/gであった。
【0225】
(2)重合
減圧乾燥後、アルゴンで置換した内容積400mlの撹拌機付きオートクレーブに、シクロヘキサンを185ml、1−ヘキセンを15ml仕込み、180℃まで昇温した。その後、エチレンを、その分圧が2.5MPaになるように加え、系内温度を安定させた。濃度を1mol/lに調整したトリイソブチルアルミニウムのトルエン溶液0.3mlを投入した。次に、ジメチルシリレン(η−テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタニウムジメトキシド(以下、化合物▲1▼と呼ぶ。)とトリイソブチルアルミニウムが混合されたトルエン溶液(化合物▲1▼の濃度は1μmol−Ti/ml、トリイソブチルアルミニウムの濃度は50μmol−Al/ml。)0.5ml(0.5μmol−Ti、25μmol−Al)を投入し、続いて接触処理物▲1▼102.4mgを投入した。全圧を一定に保つようにエチレンをフィードしながら180℃で、2分間重合を行った結果、オレフィン重合体0.28gが得られた。化合物▲1▼の遷移金属1モル当たりの重合活性は1.7×10g/molTi/時間で、接触処理物▲1▼1g当りの重合活性は82g/g固体触媒成分/時間であった。また、得られたオレフィン重合体は、Mw=600000、Mw/Mn=67、[η]=4.14dl/g、融点=127.5℃、131.8℃であった。
【0226】
[比較例1]
(1)接触処理物の製造
窒素置換したジャケット付内容積180リットル反応器に、シリカ(デビソン社製 Sylopol948;平均粒子径=61μm;細孔容量=1.61ml/g;比表面積=296m/g)10.02kg、トルエン100リットルを入れて、攪拌を行った。2.4℃に冷却した後、濃度を1.09mol/lに調整したトリメチルアルミニウムのトルエン溶液16.81kgを1.25時間かけて滴下した。滴下終了後、5℃で0.5時間攪拌し、その後、1.17時間かけて80℃まで昇温した。80℃で2時間攪拌した後、40℃以下になるまで冷却した。フィルターで濾過を行った後、室温にてトルエン100リットルで4回洗浄した。トルエン110リットルを加えた後、攪拌を行ない、2.7℃に冷却した。濃度を2mol/lに調整したペンタフルオロフェノールのトルエン溶液11.48kgを1時間かけて滴下した。5℃で0.5時間攪拌した後、1.42時間かけて80℃まで昇温した。80℃で2時間攪拌した後、40℃以下になるまで冷却した。フィルターで濾過を行った後、室温にてトルエン110リットルで4回、ヘキサン110リットルで2回洗浄した。次に窒素流通下、ジャケット温度85℃で7時間乾燥し、固体状物質(以下、接触処理物▲2▼と称する。)13.8kgを得た。元素分析の結果、Al=1.5mmol/g、F=5.8mmol/gであった。
【0227】
(2)重合
減圧乾燥後、アルゴンで置換した内容積400mlの撹拌機付きオートクレーブに、シクロヘキサンを185ml、1−ヘキセンを15ml仕込み、180℃まで昇温した。その後、エチレンを、その分圧が25kg/cmになるように加え、系内を安定させ、濃度を1mol/lに調整したトリイソブチルアルミニウムのヘプタン溶液0.3mlを投入した。次に化合物▲1▼とトリイソブチルアルミニウムが混合されたヘプタン溶液(化合物▲1▼の濃度は0.5μmol−Ti/ml、トリイソブチルアルミニウムの濃度は25μmol−Al/ml。)1.0mlを投入し、続いて接触処理物▲2▼115.5mgを投入した。全圧を一定に保つようにエチレンをフィードしながら180℃で、2分間重合を行った結果、オレフィン重合体0.90gが得られた。化合物▲1▼の遷移金属原子1モル当たりの重合活性は5.4×10g/molTi/時間であり、接触処理物▲2▼1g当りの重合活性は7.8g/g接触処理物/時間であった。また、得られたオレフィン重合体は、Mw=95000、Mw/Mn=2.2、[η]=1.26dl/g、融点=83.0℃であった。
【0228】
【発明の効果】
本発明により、広分子量分布の付加重合体が得られる付加重合用触媒の調整に用いられる付加重合用触媒成分として有用な接触処理物、該接触処理物を用いてなる付加重合用触媒成分、該付加重合用触媒成分を用いてなる付加重合用触媒、およびに該付加重合用触媒を用いる付加重合体の製造方法を提供することができた。また、本発明の付加重合用触媒は、高分子量の付加重合体を得る触媒としても好適である。

Claims (13)

  1. 下記成分(a)、(b)および(c)を接触させてなる接触処理物。
    (a)担体
    (b)下記一般式[1]で表される化合物
    TQd−e [1]
    (一般式[1]中、Tは元素の周期律表の第4族の原子を表し、dは原子Tの原子価であって2、3または4であり、eは0≦e≦dを満足する数を表し、Rは飽和炭化水素基または炭化水素オキシ基を表し、Rが複数ある場合、夫々のRは互いに同じであってもよく異なっていてもよく、Qはハロゲン原子または水素原子を表し、Qが複数ある場合、夫々のXは互いに同じであってもよく異なっていてもよい。)
    (c)活性水素を有する基および/または非プロトン供与性のルイス塩基性基を有し、更に電子吸引性基を有する化合物
  2. 成分(c)が、下記一般式[2]で表される化合物である請求項1または2に記載の接触処理物。
    ZHf−g [2]
    (一般式[2]中、Zは元素の周期律表の第15族または第16族の原子を表し、fはZの原子価を表し2または3であり、fが2のときgは1であり、fが3のときgは1または2であり、Rは電子吸引性基を有する基または電子吸引性基を表し、Rが複数ある場合、夫々のRは互いに同じであってもよく異なっていてもよく、Hは水素原子を表す。)
  3. 成分(c)がペンタフルオロフェノールである請求項1または2に記載の接触処理物。
  4. 成分(b)のTがチタン原子である請求項1〜3のいずれかに記載の接触処理物。
  5. 成分(a)が無機酸化物である請求項1〜4のいずれかに記載の接触処理物。
  6. 成分(a)がシリカである請求項1〜5のいずれかに記載の接触処理物。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の接触処理物からなる付加重合用触媒成分。
  8. 請求項7に記載の付加重合用触媒成分および遷移金属化合物を接触してなる付加重合用触媒。
  9. 請求項7に記載の付加重合用触媒成分、遷移金属化合物および有機アルミニウム化合物を接触してなる付加重合用触媒。
  10. 遷移金属化合物がメタロセン系金属化合物である請求項8または9に記載の付加重合用触媒。
  11. 遷移金属化合物が、下記一般式[3]〜[5]のいずれかで表される金属化合物である請求項8または9に記載の付加重合用触媒。
    Figure 2004285231
    (一般式[3]〜[5]中、M〜Mは元素の周期律表の第4族の金属原子を表し、A〜Aは元素の周期律表の第16族の原子を表し、J〜Jは元素の周期律表の第14族の原子を表す。Cp〜Cpはシクロペンタジエン形アニオン骨格を有する基を表す。X〜X、R11〜R16、R21〜R26、R31〜R36、R41〜R46およびR51〜R56はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、炭化水素基、置換シリル基、炭化水素オキシ基、2置換アミノ基、炭化水素チオ基または炭化水素セレノ基を表し、R11〜R16、R21〜R26、R31〜R36、R41〜R46およびR51〜R56は任意に結合して単環または多環を形成してもよい。該単環または多環は、芳香族環または非芳香族環いずれでもよい。X〜Xは元素の周期律表の第16族の原子を表す。)
  12. 請求項8〜11のいずれかに記載の付加重合用触媒を用いる付加重合体の製造方法。
  13. 請求項8〜11のいずれかに記載の付加重合用触媒を用いるオレフィン重合体の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008524344A (ja) * 2004-12-17 2008-07-10 揚子石油化工股▲分▼有限公司 担持非メタロセンオレフィン重合触媒、その調製方法及び使用方法

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