JP2003171414A - 典型金属成分およびその製造方法、改質された粒子、担体、付加重合用触媒成分、付加重合用触媒、並びに付加重合体の製造方法 - Google Patents

典型金属成分およびその製造方法、改質された粒子、担体、付加重合用触媒成分、付加重合用触媒、並びに付加重合体の製造方法

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JP2003171414A
JP2003171414A JP2002187920A JP2002187920A JP2003171414A JP 2003171414 A JP2003171414 A JP 2003171414A JP 2002187920 A JP2002187920 A JP 2002187920A JP 2002187920 A JP2002187920 A JP 2002187920A JP 2003171414 A JP2003171414 A JP 2003171414A
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solvent
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JP2002187920A
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Kazuo Takaoki
和夫 高沖
Yasuki Fujiwara
靖己 藤原
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Publication date
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  • Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】高活性触媒調整用物質および付加重合用触媒成
分、高活性な付加重合用触媒、付加重合体のより効率的
な製造方法を提供すること。ほか 【解決手段】下記(b)、下記(c)および下記(d)
を接触させて得られる接触物(e)のうち、下記溶媒
(a)に不溶である典型金属成分。上記典型金属成分と
粒子(g)とを接触させて得られる改質された粒子。ほ
か 溶媒(a):テトラヒドロフラン体積をVT、ヘキサン
体積をVHのとき、式0.5≧VH/(VT+VH)を満足する混合
溶媒 (b):M11 m (c):R1 t-1TH (d):R2 t-2TH2 (M1 は第1、2、12、14または15族の典型金属
原子。mはM1 の原子価。L1 は水素原子、ハロゲン原
子または炭化水素基。R1 は電子吸引性基または電子吸
引性基を含有する基。R2 は炭化水素基またはハロゲン
化炭化水素基。Tは周期律表の第15族または第16族
の原子。tはそれぞれの化合物のTの原子価。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、担体および付加重
合用触媒成分として有用な改質された粒子、それを用い
て得られる付加重合用触媒および付加重合体の製造方法
に関する。また本発明は、前記改質された粒子の製造に
用いられる典型金属成分、その製造方法、それよりなる
付加重合用触媒成分、それを用いて得られる付加重合用
触媒および付加重合体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリプロピレンやポリエチレン等の付加
重合体は、機械的性質、耐薬品性等に優れ、またそれら
の特性と経済性とのバランスが優れていることにより各
種成形分野に広く用いられている。これらの付加重合体
は、従来は主として三塩化チタンや四塩化チタンなどの
第4族金属化合物を用いて得られた固体触媒成分と、有
機アルミニウム化合物に代表される第13族金属化合物
とを組み合わせた従来型固体触媒(マルチサイト触媒)
を用いてオレフィン等を重合させることによって製造さ
れてきた。
【0003】近年、古くから用いられてきた固体触媒成
分とは異なる遷移金属化合物(例えばメタロセン錯体や
非メタロセン化合物)とアルミノキサン等とを組み合わ
せた、いわゆるシングルサイト触媒を用いてオレフィン
等を重合させる付加重合体の製造方法が提案されてい
る。例えば、特開昭58−19309号公報にはビス
(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライドと
メチルアルミノキサンを用いる方法が報告されている。
また、特定のホウ素化合物をかかる遷移金属化合物と組
合わせることも報告されている。例えば、特表平1−5
02036号公報にはビス(シクロペンタジエニル)ジ
ルコニウムジメチルとトリ(n−ブチル)アンモニウム
テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートを用い
る方法が報告されている。これらシングルサイト触媒を
用いて得られる付加重合体は従来型固体触媒(マルチサ
イト触媒)で得られるものよりも一般に分子量分布が狭
く、また共重合体の場合にはコモノマーがより均一に共
重合されていることから、従来型固体触媒を用いた場合
よりも均質な付加重合体が得られることが知られてい
る。
【0004】付加重合体を製造する場合に使用する触媒
の活性が十分に高ければ、重合後に得られた重合体から
触媒残渣を除去する必要がなく、重合体の製造工程を簡
略化しうるし、重合体の製造単価を低下させることがで
きるので、触媒の活性は高いことが望ましい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような状況に鑑み
本発明が解決しようとする課題、即ち本発明の目的は、
高活性なシングルサイト触媒の調整に用いられる物質お
よび付加重合用触媒成分、高活性な付加重合用触媒、シ
ングルサイト触媒を用いる付加重合体のより効率的な製
造方法を提供することにある。また、上記のシングルサ
イト触媒は反応系に可溶性であるため、付加重合体粒子
の形成を伴う重合(例えばスラリー重合、気相重合、バ
ルク重合等)に適用した場合、生成した付加重合体の形
状が不定形で、粗大な付加重合体粒子、塊状付加重合
体、微粉状付加重合体等の生成、付加重合体の嵩密度の
低下、重合反応器壁への付加重合体の付着等を招きかね
ない。そしてこれらが一因となって、反応器における伝
熱不良、除熱不良などが起こり、安定運転が困難な状
態、生産性の低下にいたるという問題があった。特開平
11−193306号公報には、かかる問題の一解決方
法が開示されている。しかしながら、該公報記載の解決
方法では、固体触媒成分あたりの重合活性という点で未
だ不十分であった。本発明のさらなる目的は、付加重合
体粒子の形成を伴う重合(たとえばスラリー重合、気相
重合、バルク重合等)に好適に適用される高活性なシン
グルサイト触媒の調整に有用な粒子、担体および付加重
合用触媒成分、高活性な付加重合用触媒、ならびに付加
重合体の効率的な製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記(b)、
下記(c)および下記(d)を接触させて得られる接触
物(e)のうち、下記溶媒(a)に不溶である典型金属
成分にかかるものであり、また、下記(b)、下記
(c)および下記(d)を接触させて得られる接触物
(e)のうち、下記溶媒(f1)に不溶で、下記溶媒
(f2)に可溶である典型金属成分にかかるものであ
る。本発明は、下記(b)、下記(c)および下記
(d)を下記溶媒(a)中で接触させ、析出した不溶物
を得る典型金属成分の製造方法にかかるものであり、下
記(b)、下記(c)および下記(d)を接触させて得
られる接触物(e)のうち、下記溶媒(a)に可溶な成
分を除去する典型金属成分の製造方法にかかるものであ
り、下記(b)、下記(c)および下記(d)を接触さ
せて得られる接触物(e)のうち、下記溶媒(f2)に
不溶な成分を除去したのち、下記溶媒(f1)に可溶な
成分を除去する典型金属成分の製造方法にかかるもので
ある。本発明は、上記いずれかの典型金属成分と粒子
(g)とを接触させて得られる改質された粒子にかかる
ものであり、該改質された粒子よりなる担体にかかるも
のであり、上記いずれかの典型金属成分または該改質さ
れた粒子よりなる付加重合用触媒成分にかかるものであ
る。本発明は、上記いずれかの典型金属成分または該改
質された粒子(A)、並びに第3〜11族もしくはラン
タノイド系列の遷移金属化合物(B)を接触させて得ら
れる付加重合用触媒にかかるものであり、そして、上記
いずれかの典型金属成分または該改質された粒子
(A)、第3〜11族もしくはランタノイド系列の遷移
金属化合物(B)、並びに有機アルミニウム化合物
(C)を接触させて得られる付加重合用触媒にかかるも
のである。本発明は、上記いずれかの付加重合用触媒を
用いる付加重合体の製造方法にかかるものである。 溶媒(a):テトラヒドロフランの体積をVTとし、ヘ
キサンの体積をVHとしたときに、以下の式[1]を満
足するテトラヒドロフランとヘキサンとの混合溶媒また
はテトラヒドロフラン 0.5≧VH/(VT+VH) [1] 溶媒(f1):テトラヒドロフランの体積をVTとし、
ヘキサンの体積をVHとしたときに、以下の式[5−
1]を満足するテトラヒドロフランとヘキサンとの混合
溶媒 0.3≦VH/(VT+VH)≦0.5 [5−1] 溶媒(f2):テトラヒドロフランの体積をVTとし、
ヘキサンの体積をVHとしたときに、以下の式[5−
2]を満足するテトラヒドロフランとヘキサンとの混合
溶媒またはテトラヒドロフラン 0.3>VH/(VT+VH) [5−2] (b):下記一般式[2]で表される化合物 M11 m [2] (c):下記一般式[3]で表される化合物 R1 t-1TH [3] (d):下記一般式[4]で表される化合物 R2 t-2TH2 [4] (上記一般式[2]〜[4]においてそれぞれ、M1
周期律表第1、2、12、14または15族の典型金属
原子を表し、mはM1 の原子価に相当する数を表す。L
1 は水素原子、ハロゲン原子または炭化水素基を表し、
1 が複数存在する場合はそれらは互いに同じであって
も異なっていても良い。R1 は電子吸引性基または電子
吸引性基を含有する基を表し、R1 が複数存在する場合
はそれらは互いに同じであっても異なっていてもよい。
2 は炭化水素基またはハロゲン化炭化水素基を表す。
Tはそれぞれ独立に周期律表の第15族または第16族
の非金属原子を表し、tはそれぞれの化合物のTの原子
価に相当する数を表す。) 以下、本発明をさらに詳細に説明する。
【0007】
【発明の実施の形態】化合物(b)は下記一般式[2]
で表される化合物である。 M11 m [2] 上記一般式[2]におけるM1 は、元素の周期律表(I
UPAC無機化学命名法改訂版1989)第1、2、1
2、14または15族の典型金属原子を表す。その具体
例としては、リチウム原子、ナトリウム原子、カリウム
原子、ルビジウム原子、セシウム原子、ベリリウム原
子、マグネシウム原子、カルシウム原子、ストロンチウ
ム原子、バリウム原子、亜鉛原子、カドミウム原子、水
銀原子、ゲルマニウム原子、スズ原子、鉛原子、アンチ
モン原子、ビスマス原子等が挙げられる。M1 として好
ましくはマグネシウム原子、カルシウム原子、ストロン
チウム原子、バリウム原子、亜鉛原子、ゲルマニウム原
子、スズ原子またはビスマス原子であり、特に好ましく
はマグネシウム原子、亜鉛原子、スズ原子またはビスマ
ス原子であり、最も好ましくは亜鉛原子である。上記一
般式[2]におけるmはM1 の原子価に相当する数を表
し、例えばM1が亜鉛原子の場合mは2である。
【0008】上記一般式[2]におけるL1 は水素原
子、ハロゲン原子または炭化水素基を表し、L1 が複数
存在する場合はそれらは互いに同じであっても異なって
いても良い。L1 におけるハロゲン原子の具体例として
は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙
げられる。L1 における炭化水素基としては、アルキル
基、アリール基、またはアラルキル基が好ましい。
【0009】ここでいうアルキル基としては、炭素原子
数1〜20のアルキル基が好ましく、例えばメチル基、
エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチ
ル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、イソブ
チル基、n−ペンチル基、ネオペンチル基、n−ヘキシ
ル基、n−オクチル基、n−デシル基、n−ドデシル
基、n−ペンタデシル基、n−エイコシル基などが挙げ
られ、より好ましくはメチル基、エチル基、イソプロピ
ル基、tert−ブチル基またはイソブチル基である。
【0010】これらのアルキル基はいずれも、フッ素原
子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原
子で置換されていてもよい。ハロゲン原子で置換された
炭素原子数1〜20のアルキル基としては、例えばフル
オロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチ
ル基、クロロメチル基、ジクロロメチル基、トリクロロ
メチル基、ブロモメチル基、ジブロモメチル基、トリブ
ロモメチル基、ヨードメチル基、ジヨードメチル基、ト
リヨードメチル基、フルオロエチル基、ジフルオロエチ
ル基、トリフルオロエチル基、テトラフルオロエチル
基、ペンタフルオロエチル基、クロロエチル基、ジクロ
ロエチル基、トリクロロエチル基、テトラクロロエチル
基、ペンタクロロエチル基、ブロモエチル基、ジブロモ
エチル基、トリブロモエチル基、テトラブロモエチル
基、ペンタブロモエチル基、パーフルオロプロピル基、
パーフルオロブチル基、パーフルオロペンチル基、パー
フルオロヘキシル基、パーフルオロオクチル基、パーフ
ルオロドデシル基、パーフルオロペンタデシル基、パー
フルオロエイコシル基、パークロロプロピル基、パーク
ロロブチル基、パークロロペンチル基、パークロロヘキ
シル基、パークロロクチル基、パークロロドデシル基、
パークロロペンタデシル基、パークロロエイコシル基、
パーブロモプロピル基、パーブロモブチル基、パーブロ
モペンチル基、パーブロモヘキシル基、パーブロモオク
チル基、パーブロモドデシル基、パーブロモペンタデシ
ル基、パーブロモエイコシル基、1H,1H−パーフル
オロプロピル基、1H,1H−パーフルオロブチル基、
1H,1H−パーフルオロペンチル基、1H,1H−パ
ーフルオロヘキシル基、1H,1H−パーフルオロオク
チル基、1H,1H−パーフルオロドデシル基、1H,
1H−パーフルオロペンタデシル基、1H,1H−パー
フルオロエイコシル基、1H,1H−パークロロプロピ
ル基、1H,1H−パークロロブチル基、1H,1H−
パークロロペンチル基、1H,1H−パークロロヘキシ
ル基、1H,1H−パークロロクチル基、1H,1H−
パークロロドデシル基、1H,1H−パークロロペンタ
デシル基、1H,1H−パークロロエイコシル基、1
H,1H−パーブロモプロピル基、1H,1H−パーブ
ロモブチル基、1H,1H−パーブロモペンチル基、1
H,1H−パーブロモヘキシル基、1H,1H−パーブ
ロモオクチル基、1H,1H−パーブロモドデシル基、
1H,1H−パーブロモペンタデシル基、1H,1H−
パーブロモエイコシル基などが挙げられる。またこれら
のアルキル基はいずれも、メトキシ基、エトキシ基等の
アルコキシ基、フェノキシ基などのアリールオキシ基ま
たはベンジルオキシ基などのアラルキルオキシ基などで
一部が置換されていてもよい。
【0011】アリール基としては、炭素原子数6〜20
のアリール基が好ましく、例えばフェニル基、2−トリ
ル基、3−トリル基、4−トリル基、2,3−キシリル
基、2,4−キシリル基、2,5−キシリル基、2,6
−キシリル基、3,4−キシリル基、3,5−キシリル
基、2,3,4−トリメチルフェニル基、2,3,5−
トリメチルフェニル基、2,3,6−トリメチルフェニ
ル基、2,4,6−トリメチルフェニル基、3,4,5
−トリメチルフェニル基、2,3,4,5−テトラメチ
ルフェニル基、2,3,4,6−テトラメチルフェニル
基、2,3,5,6−テトラメチルフェニル基、ペンタ
メチルフェニル基、エチルフェニル基、n−プロピルフ
ェニル基、イソプロピルフェニル基、n−ブチルフェニ
ル基、sec−ブチルフェニル基、tert−ブチルフ
ェニル基、イソブチルフェニル基、n−ペンチルフェニ
ル基、ネオペンチルフェニル基、n−ヘキシルフェニル
基、n−オクチルフェニル基、n−デシルフェニル基、
n−ドデシルフェニル基、n−テトラデシルフェニル
基、ナフチル基、アントラセニル基などが挙げられ、よ
り好ましくはフェニル基である。これらのアリール基は
いずれも、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原
子などのハロゲン原子、メトキシ基、エトキシ基等のア
ルコキシ基、フェノキシ基などのアリールオキシ基また
はベンジルオキシ基などのアラルキルオキシ基などで一
部が置換されていてもよい。
【0012】アラルキル基としては、炭素原子数7〜2
0のアラルキル基が好ましく、例えばベンジル基、(2
−メチルフェニル)メチル基、(3−メチルフェニル)
メチル基、(4−メチルフェニル)メチル基、(2,3
−ジメチルフェニル)メチル基、(2,4−ジメチルフ
ェニル)メチル基、(2,5−ジメチルフェニル)メチ
ル基、(2,6−ジメチルフェニル)メチル基、(3,
4−ジメチルフェニル)メチル基、(3,5−ジメチル
フェニル)メチル基、(2,3,4−トリメチルフェニ
ル)メチル基、(2,3,5−トリメチルフェニル)メ
チル基、(2,3,6−トリメチルフェニル)メチル
基、(3,4,5−トリメチルフェニル)メチル基、
(2,4,6−トリメチルフェニル)メチル基、(2,
3,4,5−テトラメチルフェニル)メチル基、(2,
3,4,6−テトラメチルフェニル)メチル基、(2,
3,5,6−テトラメチルフェニル)メチル基、(ペン
タメチルフェニル)メチル基、(エチルフェニル)メチ
ル基、(n−プロピルフェニル)メチル基、(イソプロ
ピルフェニル)メチル基、(n−ブチルフェニル)メチ
ル基、(sec−ブチルフェニル)メチル基、(ter
t−ブチルフェニル)メチル基、(イソブチルフェニ
ル)メチル基、(n−ペンチルフェニル)メチル基、
(ネオペンチルフェニル)メチル基、(n−ヘキシルフ
ェニル)メチル基、(n−オクチルフェニル)メチル
基、(n−デシルフェニル)メチル基、ナフチルメチル
基、アントラセニルメチル基などが挙げられ、より好ま
しくはベンジル基である。これらのアラルキル基はいず
れも、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子な
どのハロゲン原子、メトキシ基、エトキシ基等のアルコ
キシ基、フェノキシ基などのアリールオキシ基またはベ
ンジルオキシ基などのアラルキルオキシ基などで一部が
置換されていてもよい。
【0013】上記一般式[2]におけるL1 として好ま
しくは水素原子、アルキル基またはアリール基であり、
さらに好ましくは水素原子またはアルキル基であり、特
に好ましくはアルキル基である。
【0014】化合物(c)は下記一般式[3]で表され
る化合物である。 R1 t-1TH [3] また、化合物(d)は下記一般式[4]で表される化合
物である。 R2 t-2TH2 [4] 上記一般式[3]または[4]におけるTはそれぞれ独
立に、元素の周期律表(IUPAC無機化学命名法改訂
版1989)の第15族または第16族の非金属原子を
表す。一般式[3]におけるTと一般式[4]における
Tとは同じであっても異なっていてもよい。第15族非
金属原子の具体例としては、窒素原子、リン原子など
が、第16族非金属原子の具体例としては、酸素原子、
硫黄原子などが挙げられる。Tとして好ましくは、それ
ぞれ独立に窒素原子または酸素原子であり、特に好まし
くはTは酸素原子である。上記一般式[3]または
[4]におけるtはそれぞれのTの原子価に相当する数
を表し、Tが第15族非金属原子の場合はtは3であ
り、Tが第16族非金属原子の場合はtは2である。
【0015】上記一般式[3]におけるR1 は、電子吸
引性基または電子吸引性基を含有する基を表し、R1
複数存在する場合はそれらは互いに同じであっても異な
っていてもよい。電子吸引性の指標としては、ハメット
則の置換基定数σ等が知られており、ハメット則の置換
基定数σが正である官能基が電子吸引性基として挙げら
れる。
【0016】電子吸引性基の具体例として、フッ素原
子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、シアノ基、ニト
ロ基、カルボニル基、スルホン基、フェニル基等が挙げ
られる。電子吸引性基を含有する基としてはハロゲン化
アルキル基、ハロゲン化アリール基、(ハロゲン化アル
キル)アリール基、シアノ化アリール基、ニトロ化アリ
ール基、エステル基(アルコキシカルボニル基、アラル
キルオキシカルボニル基やアリールオキシカルボニル
基)、アシル基、ハロゲン化アシル基等が挙げられる。
【0017】ハロゲン化アルキル基の具体例としては、
フルオロメチル基、クロロメチル基、ブロモメチル基、
ヨードメチル基、ジフルオロメチル基、ジクロロメチル
基、ジブロモメチル基、ジヨードメチル基、トリフルオ
ロメチル基、トリクロロメチル基、トリブロモメチル
基、トリヨードメチル基、2,2,2−トリフルオロエ
チル基、2,2,2−トリクロロエチル基、2,2,2
−トリブロモエチル基、2,2,2−トリヨードエチル
基、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル基、
2,2,3,3,3−ペンタクロロプロピル基、2,
2,3,3,3−ペンタブロモプロピル基、2,2,
3,3,3−ペンタヨードプロピル基、2,2,2−ト
リフルオロ−1−トリフルオロメチルエチル基、2,
2,2−トリクロロ−1−トリクロロメチルエチル基、
2,2,2−トリブロモ−1−トリブロモメチルエチル
基、2,2,2−トリヨード−1−トリヨードメチルエ
チル基、1,1−ビス(トリフルオロメチル)−2,
2,2−トリフルオロエチル基、1,1−ビス(トリク
ロロメチル)−2,2,2−トリクロロエチル基、1,
1−ビス(トリブロモメチル)−2,2,2−トリブロ
モエチル基、1,1−ビス(トリヨードメチル)−2,
2,2−トリヨードエチル基、1H,1H−パーフルオ
ロブチル基、1H,1H−パーフルオロペンチル基、1
H,1H−パーフルオロヘキシル基、1H,1H−パー
フルオロオクチル基、1H,1H−パーフルオロドデシ
ル基、1H,1H−パーフルオロペンタデシル基、1
H,1H−パーフルオロエイコシル基、1H,1H−パ
ークロロブチル基、1H,1H−パークロロペンチル
基、1H,1H−パークロロヘキシル基、1H,1H−
パークロロクチル基、1H,1H−パークロロドデシル
基、1H,1H−パークロロペンタデシル基、1H,1
H−パークロロエイコシル基、1H,1H−パーブロモ
ブチル基、1H,1H−パーブロモペンチル基、1H,
1H−パーブロモヘキシル基、1H,1H−パーブロモ
オクチル基、1H,1H−パーブロモドデシル基、1
H,1H−パーブロモペンタデシル基、1H,1H−パ
ーブロモエイコシル基等が挙げられる。
【0018】ハロゲン化アリール基の具体例としては、
2−フルオロフェニル基、3−フルオロフェニル基、4
−フルオロフェニル基、2,4−ジフルオロフェニル
基、2,6−ジフルオロフェニル基、3,4−ジフルオ
ロフェニル基、3,5−ジフルオロフェニル基、2,
4,6−トリフルオロフェニル基、3,4,5−トリフ
ルオロフェニル基、2,3,5,6−テトラフルオロフ
ェニル基、ペンタフルオロフェニル基、2,3,5,6
−テトラフルオロ−4−トリフルオロメチルフェニル
基、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−ペンタフル
オロフェニルフェニル基、パーフルオロ−1−ナフチル
基、パーフルオロ−2−ナフチル基、4,5,6,7,
8−ペンタフルオロ−2−ナフチル基、2−クロロフェ
ニル基、3−クロロフェニル基、4−クロロフェニル
基、2,4−ジクロロフェニル基、2,6−ジクロロフ
ェニル基、3,4−ジクロロフェニル基、3,5−ジク
ロロフェニル基、2,4,6−トリクロロフェニル基、
3,4,5−トリクロロフェニル基、2,3,5,6−
テトラクロロフェニル基、ペンタクロロフェニル基、
2,3,5,6−テトラクロロ−4−トリクロロメチル
フェニル基、2,3,5,6−テトラクロロ−4−ペン
タクロロフェニルフェニル基、パークロロ−1−ナフチ
ル基、パークロロ−2−ナフチル基、4,5,6,7,
8−ペンタクロロ−2−ナフチル基、2−ブロモフェニ
ル基、3−ブロモフェニル基、4−ブロモフェニル基、
2,4−ジブロモフェニル基、2,6−ジブロモフェニ
ル基、3,4−ジブロモフェニル基、3,5−ジブロモ
フェニル基、2,4,6−トリブロモフェニル基、3,
4,5−トリブロモフェニル基、2,3,5,6−テト
ラブロモフェニル基、ペンタブロモフェニル基、2,
3,5,6−テトラブロモ−4−トリブロモメチルフェ
ニル基、2,3,5,6−テトラブロモ−4−ペンタブ
ロモフェニルフェニル基、パーブロモ−1−ナフチル
基、パーブロモ−2−ナフチル基、4,5,6,7,8
−ペンタブロモ−2−ナフチル基、2−ヨードフェニル
基、3−ヨードフェニル基、4−ヨードフェニル基、
2,4−ジヨードフェニル基、2,6−ジヨードフェニ
ル基、3,4−ジヨードフェニル基、3,5−ジヨード
フェニル基、2,4,6−トリヨードフェニル基、3,
4,5−トリヨードフェニル基、2,3,5,6−テト
ラヨードフェニル基、ペンタヨードフェニル基、2,
3,5,6−テトラヨード−4−トリヨードメチルフェ
ニル基、2,3,5,6−テトラヨード−4−ペンタヨ
ードフェニルフェニル基、パーヨード−1−ナフチル
基、パーヨード−2−ナフチル基、4,5,6,7,8
−ペンタヨード−2−ナフチル基等が挙げられる。
【0019】(ハロゲン化アルキル)アリール基の具体
例としては、2−(トリフルオロメチル)フェニル基、
3−(トリフルオロメチル)フェニル基、4−(トリフ
ルオロメチル)フェニル基、2,6−ビス(トリフルオ
ロメチル)フェニル基、3,5−ビス(トリフルオロメ
チル)フェニル基、2,4,6−トリス(トリフルオロ
メチル)フェニル基、3,4,5−トリス(トリフルオ
ロメチル)フェニル基等が挙げられる。
【0020】シアノ化アリール基の具体例としては、2
−シアノフェニル基、3−シアノフェニル基、4−シア
ノフェニル基等が挙げられる。
【0021】ニトロ化アリール基の具体例としては、2
−ニトロフェニル基、3−ニトロフェニル基、4−ニト
ロフェニル基等が挙げられる。
【0022】エステル基の具体例としては、メトキシカ
ルボニル基、エトキシカルボニル基、n−プロポキシカ
ルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、フェノキシ
カルボニル基、トリフルオロメトキシカルボニル基、ペ
ンタフルオロフェノキシカルボニル基等が挙げられる。
【0023】アシル基の具体例としては、ホルミル基、
エタノイル基、プロパノイル基、ブタノイル基、トリフ
ルオロエタノイル基、ベンゾイル基、ペンタフルオロベ
ンソイル基、パーフルオロエタノイル基、パーフルオロ
プロパノイル基、パーフルオロブタノイル基、パーフル
オロペンタノイル基、パーフルオロヘキサノイル基、パ
ーフルオロヘプタノイル基、パーフルオロオクタノイル
基、パーフルオロノナノイル基、パーフルオロデカノイ
ル基、パーフルオロウンデカノイル基、パーフルオロド
デカノイル基等が挙げられる。
【0024】R1 として好ましくはハロゲン化炭化水素
基であり、より好ましくはハロゲン化アルキル基または
ハロゲン化アリール基である。さらに好ましくは、フル
オロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチ
ル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、2,2,
3,3,3−ペンタフルオロプロピル基、2,2,2−
トリフルオロ−1−トリフルオロメチルエチル基、1,
1−ビス(トリフルオロメチル)−2,2,2−トリフ
ルオロエチル基、2−フルオロフェニル基、3−フルオ
ロフェニル基、4−フルオロフェニル基、2,4−ジフ
ルオロフェニル基、2,6−ジフルオロフェニル基、
3,4−ジフルオロフェニル基、3,5−ジフルオロフ
ェニル基、2,4,6−トリフルオロフェニル基、3,
4,5−トリフルオロフェニル基、2,3,5,6−テ
トラフルオロフェニル基、ペンタフルオロフェニル基、
2,3,5,6−テトラフルオロ−4−トリフルオロメ
チルフェニル基、2,3,5,6−テトラフルオロ−4
−ペンタフルオロフェニルフェニル基、パーフルオロ−
1−ナフチル基、パーフルオロ−2−ナフチル基、4,
5,6,7,8−ペンタフルオロ−2−ナフチル基、ク
ロロメチル基、ジクロロメチル基、トリクロロメチル
基、2,2,2−トリクロロエチル基、2,2,3,
3,3−ペンタクロロプロピル基、2,2,2−トリク
ロロ−1−トリクロロメチルエチル基、1,1−ビス
(トリクロロメチル)−2,2,2−トリクロロエチル
基、4−クロロフェニル基、2,6−ジクロロフェニル
基、3.5−ジクロロフェニル基、2,4,6−トリク
ロロフェニル基、3,4,5−トリクロロフェニル基ま
たはペンタクロロフェニル基であり、特に好ましくは、
フルオロアルキル基またはフルオロアリール基であり、
最も好ましくは、トリフルオロメチル基、2,2,2−
トリフルオロ−1−トリフルオロメチルエチル基、1,
1−ビス(トリフルオロメチル)−2,2,2−トリフ
ルオロエチル基、3,5−ジフルオロフェニル基、3,
4,5−トリフルオロフェニル基またはペンタフルオロ
フェニル基である。
【0025】上記一般式[4]におけるR2 は炭化水素
基またはハロゲン化炭化水素基を表す。R2 における炭
化水素基としては、アルキル基、アリール基、またはア
ラルキル基が好ましく、一般式[2]におけるL1 とし
て説明したものと同様の炭化水素基が用いられる。R2
におけるハロゲン化炭化水素基としては、ハロゲン化ア
ルキル基、ハロゲン化アリール基、(ハロゲン化アルキ
ル)アリール基等が挙げられ、上記一般式[3]のR1
における電子吸引性基の具体例として挙げたものと同様
のハロゲン化アルキル基、ハロゲン化アリール基、(ハ
ロゲン化アルキル)アリール基が用いられる。
【0026】上記一般式[4]におけるR2 として好ま
しくはハロゲン化炭化水素基であり、さらに好ましくは
フッ素化炭化水素基である。
【0027】化合物(b)を具体的に例示すると、M1
が亜鉛原子の場合の具体例としては、ジメチル亜鉛、ジ
エチル亜鉛、ジプロピル亜鉛、ジ−n−ブチル亜鉛、ジ
イソブチル亜鉛、ジ−n−ヘキシル亜鉛等のジアルキル
亜鉛;ジフェニル亜鉛、ジナフチル亜鉛、ビス(ペンタ
フルオロフェニル)亜鉛等のジアリール亜鉛;ジアリル
亜鉛等のジアルケニル亜鉛;ビス(シクロペンタジエニ
ル)亜鉛;塩化メチル亜鉛、塩化エチル亜鉛、塩化プロ
ピル亜鉛、塩化−n−ブチル亜鉛、塩化イソブチル亜
鉛、塩化−n−ヘキシル亜鉛、臭化メチル亜鉛、臭化エ
チル亜鉛、臭化プロピル亜鉛、臭化−n−ブチル亜鉛、
臭化イソブチル亜鉛、臭化−n−ヘキシル亜鉛、よう化
メチル亜鉛、よう化エチル亜鉛、よう化プロピル亜鉛、
よう化−n−ブチル亜鉛、よう化イソブチル亜鉛、よう
化−n−ヘキシル亜鉛等のハロゲン化アルキル亜鉛;ふ
っ化亜鉛、塩化亜鉛、臭化亜鉛、よう化亜鉛等のハロゲ
ン化亜鉛等が挙げられる。
【0028】化合物(b)として好ましくは、ジアルキ
ル亜鉛であり、さらに好ましくは、ジメチル亜鉛、ジエ
チル亜鉛、ジプロピル亜鉛、ジ−n−ブチル亜鉛、ジイ
ソブチル亜鉛、またはジ−n−ヘキシル亜鉛であり、特
に好ましくはジメチル亜鉛またはジエチル亜鉛である。
【0029】化合物(c)を具体例に例示すると、アミ
ン類としては、ジ(フルオロメチル)アミン、ジ(クロ
ロメチル)アミン、ジ(ブロモメチル)アミン、ジ(ヨ
ードメチル)アミン、ビス(ジフルオロメチル)アミ
ン、ビス(ジクロロメチル)アミン、ビス(ジブロモメ
チル)アミン、ビス(ジヨードメチル)アミン、ビス
(トリフルオロメチル)アミン、ビス(トリクロロメチ
ル)アミン、ビス(トリブロモメチル)アミン、ビス
(トリヨードメチル)アミン、ビス(2,2,2−トリ
フルオロエチル)アミン、ビス(2,2,2−トリクロ
ロエチル)アミン、ビス(2,2,2−トリブロモエチ
ル)アミン、ビス(2,2,2−トリヨードエチル)ア
ミン、ビス(2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロ
ピル)アミン、ビス(2,2,3,3,3−ペンタクロ
ロプロピル)アミン、ビス(2,2,3,3,3−ペン
タブロモプロピル)アミン、ビス(2,2,3,3,3
−ペンタヨードプロピル)アミン、ビス(2,2,2−
トリフルオロ−1−トリフルオロメチルエチル)アミ
ン、ビス(2,2,2−トリクロロ−1−トリクロロメ
チルエチル)アミン、ビス(2,2,2−トリブロモ−
1−トリブロモメチルエチル)アミン、ビス(2,2,
2−トリヨード−1−トリヨードメチルエチル)アミ
ン、ビス(1,1−ビス(トリフルオロメチル)−2,
2,2−トリフルオロエチル)アミン、ビス(1,1−
ビス(トリクロロメチル)−2,2,2−トリクロロエ
チル)アミン、ビス(1,1−ビス(トリブロモメチ
ル)−2,2,2−トリブロモエチル)アミン、ビス
(1,1−ビス(トリヨードメチル)−2,2,2−ト
リヨードエチル)アミン、ビス(2−フルオロフェニ
ル)アミン、ビス(3−フルオロフェニル)アミン、ビ
ス(4−フルオロフェニル)アミン、ビス(2−クロロ
フェニル)アミン、ビス(3−クロロフェニル)アミ
ン、ビス(4−クロロフェニル)アミン、ビス(2−ブ
ロモフェニル)アミン、ビス(3−ブロモフェニル)ア
ミン、ビス(4−ブロモフェニル)アミン、ビス(2−
ヨードフェニル)アミン、ビス(3−ヨードフェニル)
アミン、ビス(4−ヨードフェニル)アミン、ビス
(2,6−ジフルオロフェニル)アミン、ビス(3,5
−ジフルオロフェニル)アミン、ビス(2,6−ジクロ
ロフェニル)アミン、ビス(3,5−ジクロロフェニ
ル)アミン、ビス(2,6−ジブロモフェニル)アミ
ン、ビス(3,5−ジブロモフェニル)アミン、ビス
(2,6−ジヨードフェニル)アミン、ビス(3,5−
ジヨードフェニル)アミン、ビス(2,4,6−トリフ
ルオロフェニル)アミン、ビス(2,4,6−トリクロ
ロフェニル)アミン、ビス(2,4,6−トリブロモフ
ェニル)アミン、ビス(2,4,6−トリヨードフェニ
ル)アミン、ビス(ペンタフルオロフェニル)アミン、
ビス(ペンタクロロフェニル)アミン、ビス(ペンタブ
ロモフェニル)アミン、ビス(ペンタヨードフェニル)
アミン、ビス(2−(トリフルオロメチル)フェニル)
アミン、ビス(3−(トリフルオロメチル)フェニル)
アミン、ビス(4−(トリフルオロメチル)フェニル)
アミン、ビス(2,6−ジ(トリフルオロメチル)フェ
ニル)アミン、ビス(3,5−ジ(トリフルオロメチ
ル)フェニル)アミン、ビス(2,4,6−トリ(トリ
フルオロメチル)フェニル)アミン、ビス(2−シアノ
フェニル)アミン、(3−シアノフェニル)アミン、ビ
ス(4−シアノフェニル)アミン、ビス(2−ニトロフ
ェニル)アミン、ビス(3−ニトロフェニル)アミン、
ビス(4−ニトロフェニル)アミン、ビス(1H,1H
−パーフルオロブチル)アミン、ビス(1H,1H−パ
ーフルオロペンチル)アミン、ビス(1H,1H−パー
フルオロヘキシル)アミン、ビス(1H,1H−パーフ
ルオロオクチル)アミン、ビス(1H,1H−パーフル
オロドデシル)アミン、ビス(1H,1H−パーフルオ
ロペンタデシル)アミン、ビス(1H,1H−パーフル
オロエイコシル)アミン、ビス(1H,1H−パークロ
ロブチル)アミン、ビス(1H,1H−パークロロペン
チル)アミン、ビス(1H,1H−パークロロヘキシ
ル)アミン、ビス(1H,1H−パークロロオクチル)
アミン、ビス(1H,1H−パークロロドデシル)アミ
ン、ビス(1H,1H−パークロロペンタデシル)アミ
ン、ビス(1H,1H−パークロロエイコシル)アミ
ン、ビス(1H,1H−パーブロモブチル)アミン、ビ
ス(1H,1H−パーブロモペンチル)アミン、ビス
(1H,1H−パーブロモヘキシル)アミン、ビス(1
H,1H−パーブロモオクチル)アミン、ビス(1H,
1H−パーブロモドデシル)アミン、ビス(1H,1H
−パーブロモペンタデシル)アミン、ビス(1H,1H
−パーブロモエイコシル)アミン等が挙げられる。ま
た、窒素原子がリン原子に置換されたホスフィン化合物
も同様に例示することができる。それらホスフィン化合
物は、上述の具体例のアミンをホスフィンに書き換える
ことによって表される化合物等である。
【0030】アルコール類としては、フルオロメタノー
ル、クロロメタノール、ブロモメタノール、ヨードメタ
ノール、ジフルオロメタノール、ジクロロメタノール、
ジブロモメタノール、ジヨードメタノール、トリフルオ
ロメタノール、トリクロロメタノール、トリブロモメタ
ノール、トリヨードメタノール、2,2,2−トリフル
オロエタノール、2,2,2−トリクロロエタノール、
2,2,2−トリブロモエタノール、2,2,2−トリ
ヨードエタノール、2,2,3,3,3−ペンタフルオ
ロプロパノール、2,2,3,3,3−ペンタクロロプ
ロパノール、2,2,3,3,3−ペンタブロモプロパ
ノール、2,2,3,3,3−ペンタヨードプロパノー
ル、2,2,2−トリフルオロ−1−トリフルオロメチ
ルエタノール、2,2,2−トリクロロ−1−トリクロ
ロメチルエタノール、2,2,2−トリブロモ−1−ト
リブロモメチルエタノール、2,2,2−トリヨード−
1−トリヨードメチルエタノール、1,1−ビス(トリ
フルオロメチル)−2,2,2−トリフルオロエタノー
ル、1,1−ビス(トリクロロメチル)−2,2,2−
トリクロロエタノール、1,1−ビス(トリブロモメチ
ル)−2,2,2−トリブロモエタノール、1,1−ビ
ス(トリヨードメチル)−2,2,2−トリヨードエタ
ノール、1H,1H−パーフルオロブタノール、1H,
1H−パーフルオロペンタノール、1H,1H−パーフ
ルオロヘキサノール、1H,1H−パーフルオロオクタ
ノール、1H,1H−パーフルオロドデカノール、1
H,1H−パーフルオロペンタノール、1H,1H−パ
ーフルオロエイコサノール、1H,1H−パークロロブ
タノール、1H,1H−パークロロペンタノール、1
H,1H−パークロロヘキサノール、1H,1H−パー
クロロオクタノール、1H,1H−パークロロドデカノ
ール、1H,1H−パークロロペンタデカノール、1
H,1H−パークロロエイコサノール、1H,1H−パ
ーブロモブタノール、1H,1H−パーブロモペンタノ
ール、1H,1H−パーブロモヘキサノール、1H,1
H−パーブロモオクタノール、1H,1H−パーブロモ
ドデカノール、1H,1H−パーブロモペンタデカノー
ル、1H,1H−パーブロモエイコサノール等が挙げら
れる。また、酸素原子が硫黄原子に置換されたチオール
化合物も同様に例示することができる。それらチオール
化合物は、上述の具体例のメタノールをメタンチオール
に、エタノールをエタンチオールに、プロパノールをプ
ロパンチオールに、ブタノールをブタンチオールに、ペ
ンタノールをペンタンチオールに、ヘキサノールをヘキ
サンチオールに、オクタノールをオクタンチオールに、
ドデカノールをドデカンチオールに、ペンタデカノール
をペンタデカンチオールに、エイコサノールをエイコサ
ンチオールに書き換えることによって表される化合物等
である。
【0031】フェノール類としては、2−フルオロフェ
ノール、3−フルオロフェノール、4−フルオロフェノ
ール、2,4−ジフルオロフェノール、2,6−ジフル
オロフェノール、3,4−ジフルオロフェノール、3,
5−ジフルオロフェノール、2,4,6−トリフルオロ
フェノール、3,4,5−トリフルオロフェノール、
2,3,5,6−テトラフルオロフェノール、ペンタフ
ルオロフェノール、2,3,5,6−テトラフルオロ−
4−トリフルオロメチルフェノール、2,3,5,6−
テトラフルオロ−4−ペンタフルオロフェニルフェノー
ル、パーフルオロ−1−ナフトール、パーフルオロ−2
−ナフトール、4,5,6,7,8−ペンタフルオロ−
2−ナフトール、2−クロロフェノール、3−クロロフ
ェノール、4−クロロフェノール、2,4−ジクロロフ
ェノール、2,6−ジクロロフェノール、3,4−ジク
ロロフェノール、3,5−ジクロロフェノール、2,
4,6−トリクロロフェノール、3,4,5−トリクロ
ロフェノール、2,3,5,6−テトラクロロフェノー
ル、ペンタクロロフェノール、2,3,5,6−テトラ
クロロ−4−トリクロロメチルフェノール、2,3,
5,6−テトラクロロ−4−ペンタクロロフェニルフェ
ノール、パークロロ−1−ナフトール、パークロロ−2
−ナフトール、4,5,6,7,8−ペンタクロロ−2
−ナフトール、2−ブロモフェノール、3−ブロモフェ
ノール、4−ブロモフェノール、2,4−ジブロモフェ
ノール、2,6−ジブロモフェノール、3,4−ジブロ
モフェノール、3,5−ジブロモフェノール、2,4,
6−トリブロモフェノール、3,4,5−トリブロモフ
ェノール、2,3,5,6−テトラブロモフェノール、
ペンタブロモフェノール、2,3,5,6−テトラブロ
モ−4−トリブロモメチルフェノール、2,3,5,6
−テトラブロモ−4−ペンタブロモフェニルフェノー
ル、パーブロモ−1−ナフトール、パーブロモ−2−ナ
フトール、4,5,6,7,8−ペンタブロモ−2−ナ
フトール、2−ヨードフェノール、3−ヨードフェノー
ル、4−ヨードフェノール、2,4−ジヨードフェノー
ル、2,6−ジヨードフェノール、3,4−ジヨードフ
ェノール、3,5−ジヨードフェノール、2,4,6−
トリヨードフェノール、3,4,5−トリヨードフェノ
ール、2,3,5,6−テトラヨードフェノール、ペン
タヨードフェノール、2,3,5,6−テトラヨード−
4−トリヨードメチルフェノール、2,3,5,6−テ
トラヨード−4−ペンタヨードフェニルフェノール、パ
ーヨード−1−ナフトール、パーヨード−2−ナフトー
ル、4,5,6,7,8−ペンタヨード−2−ナフトー
ル、2−(トリフルオロメチル)フェノール、3−(ト
リフルオロメチル)フェノール、4−(トリフルオロメ
チル)フェノール、2,6−ビス(トリフルオロメチ
ル)フェノール、3,5−ビス(トリフルオロメチル)
フェノール、2,4,6−トリス(トリフルオロメチ
ル)フェノール、2−シアノフェノール、3−シアノフ
ェノール、4−シアノフェノール、2−ニトロフェノー
ル、3−ニトロフェノール、4−ニトロフェノール等が
挙げられる。また、酸素原子が硫黄原子に置換されたチ
オフェノール化合物も同様に例示することができる。そ
れらチオフェノール化合物は、上述の具体例のフェノー
ルをチオフェノールに書き換えることによって表される
化合物(ナフトールの場合は、ナフトールをナフチルチ
オールに書き換えることによって表される化合物)等で
ある。
【0032】ハロゲン化カルボン酸としては、ペンタフ
ルオロベンゾイックアシッド、パーフルオロエタノイッ
クアシッド、パーフルオロプロパノイックアシッド、パ
ーフルオロブタノイックアシッド、パーフルオロペンタ
ノイックアシッド、パーフルオロヘキサノイックアシッ
ド、パーフルオロヘプタノイックアシッド、パーフルオ
ロオクタノイックアシッド、パーフルオロノナノイック
アシッド、パーフルオロデカノイックアシッド、パーフ
ルオロウンデカノイックアシッド、パーフルオロドデカ
ノイックアシッド等が挙げられる。
【0033】化合物(c)として好ましくは、アミン類
としては、ビス(トリフルオロメチル)アミン、ビス
(2,2,2−トリフルオロエチル)アミン、ビス
(2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル)アミ
ン、ビス(2,2,2−トリフルオロ−1−トリフルオ
ロメチルエチル)アミン、ビス(1,1−ビス(トリフ
ルオロメチル)−2,2,2−トリフルオロエチル)ア
ミン、またはビス(ペンタフルオロフェニル)アミン、
アルコール類としては、トリフルオロメタノール、2,
2,2−トリフルオロエタノール、2,2,3,3,3
−ペンタフルオロプロパノール、2,2,2−トリフル
オロ−1−トリフルオロメチルエタノール、または1,
1−ビス(トリフルオロメチル)−2,2,2−トリフ
ルオロエタノール、フェノール類としては、2−フルオ
ロフェノール、3−フルオロフェノール、4−フルオロ
フェノール、2,6−ジフルオロフェノール、3,5−
ジフルオロフェノール、2,4,6−トリフルオロフェ
ノール、ペンタフルオロフェノール、2−(トリフルオ
ロメチル)フェノール、3−(トリフルオロメチル)フ
ェノール、4−(トリフルオロメチル)フェノール、
2,6−ビス(トリフルオロメチル)フェノール、3,
5−ビス(トリフルオロメチル)フェノールまたは2,
4,6−トリス(トリフルオロメチル)フェノールであ
る。
【0034】化合物(c)としてより好ましくは、ビス
(トリフルオロメチル)アミン、ビス(ペンタフルオロ
フェニル)アミン、トリフルオロメタノール、2,2,
2−トリフルオロ−1−トリフルオロメチルエタノー
ル、1,1−ビス(トリフルオロメチル)−2,2,2
−トリフルオロエタノール、2−フルオロフェノール、
3−フルオロフェノール、4−フルオロフェノール、
2,6−ジフルオロフェノール、3,5−ジフルオロフ
ェノール、2,4,6−トリフルオロフェノール、3,
4,5−トリフルオロフェノール、ペンタフルオロフェ
ノール、4−(トリフルオロメチル)フェノール、2,
6−ビス(トリフルオロメチル)フェノール、または
2,4,6−トリス(トリフルオロメチル)フェノール
であり、さらに好ましくは、3,5−ジフルオロフェノ
ール、3,4,5−トリフルオロフェノール、ペンタフ
ルオロフェノール、または1,1−ビス(トリフルオロ
メチル)−2,2,2−トリフルオロエタノールであ
る。
【0035】化合物(c)を具体的に例示すると、水、
硫化水素、アルキルアミン、アリールアミン、アラルキ
ルアミン、ハロゲン化アルキルアミン、ハロゲン化アリ
ールアミン、または(ハロゲン化アルキル)アリールア
ミンであり、さらに好ましくは、水、硫化水素、メチル
アミン、エチルアミン、n−プロピルアミン、イソプロ
ピルアミン、n−ブチルアミン、sec−ブチルアミ
ン、tert−ブチルアミン、イソブチルアミン、n−
ペンチルアミン、ネオペンチルアミン、イソペンチルア
ミン、n−ヘキシルアミン、n−オクチルアミン、n−
デシルアミン、n−ドデシルアミン、n−ペンタデシル
アミン、n−エイコシルアミン、アリルアミン、シクロ
ペンタジエニルアミン、アニリン、2−トリルアミン、
3−トリルアミン、4−トリルアミン、2,3−キシリ
ルアミン、2,4−キシリルアミン、2,5−キシリル
アミン、2,6−キシリルアミン、3,4−キシリルア
ミン、3,5−キシリルアミン、2,3,4−トリメチ
ルアニリン、2,3,5−トリメチルアニリン、2,
3,6−トリメチルアニリン、2,4,6−トリメチル
アニリン、3,4,5−トリメチルアニリン、2,3,
4,5−テトラメチルアニリン、2,3,4,6−テト
ラメチルアニリン、2,3,5,6−テトラメチルアニ
リン、ペンタメチルアニリン、エチルアニリン、n−プ
ロピルアニリン、イソプロピルアニリン、n−ブチルア
ニリン、sec−ブチルアニリン、tert−ブチルア
ニリン、n−ペンチルアニリン、ネオペンチルアニリ
ン、n−ヘキシルアニリン、n−オクチルアニリン、n
−デシルアニリン、n−ドデシルアニリン、n−テトラ
デシルアニリン、ナフチルアミン、アントラセニルアミ
ン、
【0036】ベンジルアミン、(2−メチルフェニル)
メチルアミン、(3−メチルフェニル)メチルアミン、
(4−メチルフェニル)メチルアミン、(2,3−ジメ
チルフェニル)メチルアミン、(2,4−ジメチルフェ
ニル)メチルアミン、(2,5−ジメチルフェニル)メ
チルアミン、(2,6−ジメチルフェニル)メチルアミ
ン、(3,4−ジメチルフェニル)メチルアミン、
(3,5−ジメチルフェニル)メチルアミン、(2,
3,4−トリメチルフェニル)メチルアミン、(2,
3,5−トリメチルフェニル)メチルアミン、(2,
3,6−トリメチルフェニル)メチルアミン、(3,
4,5−トリメチルフェニル)メチルアミン、(2,
4,6−トリメチルフェニル)メチルアミン、(2,
3,4,5−テトラメチルフェニル)メチルアミン、
(2,3,4,6−テトラメチルフェニル)メチルアミ
ン、(2,3,5,6−テトラメチルフェニル)メチル
アミン、(ペンタメチルフェニル)メチルアミン、(エ
チルフェニル)メチルアミン、(n−プロピルフェニ
ル)メチルアミン、(イソプロピルフェニル)メチルア
ミン、(n−ブチルフェニル)メチルアミン、(sec
−ブチルフェニル)メチルアミン、(tert−ブチル
フェニル)メチルアミン、(n−ペンチルフェニル)メ
チルアミン、(ネオペンチルフェニル)メチルアミン、
(n−ヘキシルフェニル)メチルアミン、(n−オクチ
ルフェニル)メチルアミン、(n−デシルフェニル)メ
チルアミン、(n−テトラデシルフェニル)メチルアミ
ン、ナフチルメチルアミン、アントラセニルメチルアミ
ン、フルオロメチルアミン、クロロメチルアミン、ブロ
モメチルアミン、ヨードメチルアミン、ジフルオロメチ
ルアミン、ジクロロメチルアミン、ジブロモメチルアミ
ン、ジヨードメチルアミン、トリフルオロメチルアミ
ン、トリクロロメチルアミン、トリブロモメチルアミ
ン、トリヨードメチルアミン、2,2,2−トリフルオ
ロエチルアミン、2,2,2−トリクロロエチルアミ
ン、2,2,2−トリブロモエチルアミン、2,2,2
−トリヨードエチルアミン、2,2,3,3,3−ペン
タフルオロプロピルアミン、2,2,3,3,3−ペン
タクロロプロピルアミン、2,2,3,3,3−ペンタ
ブロモプロピルアミン、2,2,3,3,3−ペンタヨ
ードプロピルアミン、2,2,2−トリフルオロ−1−
トリフルオロメチルエチルアミン、2,2,2−トリク
ロロ−1−トリクロロメチルエチルアミン、2,2,2
−トリブロモ−1−トリブロモメチルエチルアミン、
2,2,2−トリヨード−1−トリヨードメチルエチル
アミン、1,1−ビス(トリフルオロメチル)−2,
2,2−トリフルオロエチルアミン、1,1−ビス(ト
リクロロメチル)−2,2,2−トリクロロエチルアミ
ン、1,1−ビス(トリブロモメチル)−2,2,2−
トリブロモエチルアミン、1,1−ビス(トリヨードメ
チル)−2,2,2−トリヨードエチルアミン、
【0037】パーフルオロプロピルアミン、パークロロ
プロピルアミン、パーブロモプピルアミン、パーヨード
プロピルアミン、パーフルオロブチルアミン、パークロ
ロブチルアミン、パーブロモブチルアミン、パーヨード
ブチルアミン、パーフルオロペンチルアミン、パークロ
ロペンチルアミン、パーブロモペンチルアミン、パーヨ
ードペンチルアミン、パーフルオロヘキシルアミン、パ
ークロロヘキシルアミン、パーブロモヘキシルアミン、
パーヨードヘキシルアミン、パーフルオロオクチルアミ
ン、パークロロオクチルアミン、パーブロモオクチルア
ミン、パーヨードオクチルアミン、パーフルオロドデシ
ルアミン、パークロロドデシルアミン、パーブロモドデ
シルアミン、パーヨードドデシルアミン、パーフルオロ
ペンタデシルアミン、パークロロペンタデシルアミン、
パーブロモペンタデシルアミン、パーヨードペンタデシ
ルアミン、パーフルオロエイコシルアミン、パークロロ
エイコシルアミン、パーブロモエイコシルアミン、パー
ヨードエイコシルアミン、
【0038】2−フルオロアニリン、3−フルオロアニ
リン、4−フルオロアニリン、2−クロロアニリン、3
−クロロアニリン、4−クロロアニリン、2−ブロモア
ニリン、3−ブロモアニリン、4−ブロモアニリン、2
−ヨードアニリン、3−ヨードアニリン、4−ヨードア
ニリン、2,6−ジフルオロアニリン、3,5−ジフル
オロアニリン、2,6−ジクロロアニリン、3,5−ジ
クロロアニリン、2,6−ジブロモアニリン、3,5−
ジブロモアニリン、2,6−ジヨードアニリン、3,5
−ジヨードアニリン、2,4,6−トリフルオロアニリ
ン、2,4,6−トリクロロアニリン、2,4,6−ト
リブロモアニリン、2,4,6−トリヨードアニリン、
3,4,5−トリフルオロアニリン、3,4,5−トリ
クロロアニリン、3,4,5−トリブロモアニリン、
3,4,5−トリヨードアニリン、ペンタフルオロアニ
リン、ペンタクロロアニリン、ペンタブロモアニリン、
ペンタヨードアニリン、2−(トリフルオロメチル)ア
ニリン、3−(トリフルオロメチル)アニリン、4−
(トリフルオロメチル)アニリン、2,6−ジ(トリフ
ルオロメチル)アニリン、3,5−ジ(トリフルオロメ
チル)アニリン、2,4,6−トリ(トリフルオロメチ
ル)アニリンが挙げられる。
【0039】化合物(c)として好ましくは、水、硫化
水素、メチルアミン、エチルアミン、n−プロピルアミ
ン、イソプロピルアミン、n−ブチルアミン、sec−
ブチルアミン、tert−ブチルアミン、イソブチルア
ミン、n−オクチルアミン、アニリン、2,6−キシリ
ルアミン、2,4,6−トリメチルアニリン、ナフチル
アミン、アントラセニルアミン、ベンジルアミン、トリ
フルオロメチルアミン、ペンタフルオロエチルアミン、
パーフルオロプロピルアミン、パーフルオロブチルアミ
ン、パーフルオロペンチルアミン、パーフルオロヘキシ
ルアミン、パーフルオロオクチルアミン、パーフルオロ
ドデシルアミン、パーフルオロペンタデシルアミン、パ
ーフルオロエイコシルアミン、2−フルオロアニリン、
3−フルオロアニリン、4−フルオロアニリン、2,6
−ジフルオロアニリン、3,5−ジフルオロアニリン、
2,4,6−トリフルオロアニリン、3,4,5−トリ
フルオロアニリン、ペンタフルオロアニリン、2−(ト
リフルオロメチル)アニリン、3−(トリフルオロメチ
ル)アニリン、4−(トリフルオロメチル)アニリン、
2,6−ビス(トリフルオロメチル)アニリン、3,5
−ビス(トリフルオロメチル)アニリンまたは2,4,
6−トリス(トリフルオロメチル)アニリンであり、特
に好ましくは、水、トリフルオロメチルアミン、パーフ
ルオロブチルアミン、パーフルオロオクチルアミン、パ
ーフルオロペンタデシルアミン、2−フルオロアニリ
ン、3−フルオロアニリン、4−フルオロアニリン、
2,6−ジフルオロアニリン、3,5−ジフルオロアニ
リン、2,4,6−トリフルオロアニリン、3,4,5
−トリフルオロアニリン、ペンタフルオロアニリン、2
−(トリフルオロメチル)アニリン、3−(トリフルオ
ロメチル)アニリン、4−(トリフルオロメチル)アニ
リン、2,6−ビス(トリフルオロメチル)アニリン、
3,5−ビス(トリフルオロメチル)アニリン、または
2,4,6−トリス(トリフルオロメチル)アニリンで
あり、もっとも好ましくは水またはペンタフルオロアニ
リンである。
【0040】本発明で用いられる接触物(e)は、上記
の(b)成分、(c)成分および(d)成分を接触させ
て得られる接触物である。これらを接触させる順序とし
ては特に限定されることはなく、以下に挙げる順序など
が挙げられる。 <1>(b)と(c)との接触物と、(d)とを接触さ
せる。 <2>(b)と(d)との接触物と、(c)とを接触さ
せる。 <3>(c)と(d)との接触物と、(b)とを接触さ
せる。
【0041】接触順序として好ましくは、上記の<1>
または<3>である。本発明で用いられる接触物として
好ましくは、(b)と(c)との接触物と、(d)とを
接触させて得られる接触物、または、(c)と(d)と
の接触物と、(b)とを接触させて得られる接触物であ
る。
【0042】このような接触処理は不活性気体雰囲気下
で実施するのが好ましい。処理温度は通常−100〜3
00℃であり、好ましくは−80〜200℃である。処
理時間は通常1分間〜200時間であり、好ましくは1
0分間〜100時間である。また、このような処理は溶
媒を用いてもよく、用いることなくこれらの化合物を直
接処理してもよい。
【0043】溶媒としては、その溶媒を使用するときに
接触させる成分のそれぞれや接触させて得られる接触物
と反応しない溶媒が通常用いられる。上述のように、段
階的に各成分を接触させる場合には、例えば上記(b)
と反応するような溶媒であっても、上記(b)と他の成
分とが接触して得られた接触物はもはや該溶媒とは反応
しないときがあり、そのようなときには、該接触物をひ
とつの成分とする接触操作の際の溶媒として該溶媒を用
いることができる。以下に溶媒を例示するが、このよう
に適宜使い分ければよい。使用され得る溶媒を例示する
と、脂肪族炭化水素溶媒、芳香族炭化水素溶媒などの非
極性溶媒、またはハロゲン化物溶媒、エーテル系溶媒、
アルコール系溶媒、フェノール系溶媒、カルボニル系溶
媒、リン酸誘導体、ニトリル系溶媒、ニトロ化合物、ア
ミン系溶媒、硫黄化合物などの極性溶媒が挙げられる。
具体例としてはブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタ
ン、オクタン、2,2,4−トリメチルペンタン、シク
ロヘキサン等の脂肪族炭化水素溶媒、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素溶媒、ジクロロメタ
ン、ジフルオロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロ
ロエタン、1,2−ジブロモエタン、1,1,2−トリ
クロロ−1,2,2−トリフルオロエタン、テトラクロ
ロエチレン、クロロベンゼン、ブロモベンゼン、o−ジ
クロロベンゼン等のハロゲン化物溶媒、ジメチルエーテ
ル、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジ−
n−ブチルエーテル、メチル−tert−ブチル−エー
テル、アニソール、1,4−ジオキサン、1,2−ジメ
トキシエタン、ビス(2−メトキシエチル)エーテル、
テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン等のエーテル
系溶媒、メタノール、エタノール、1−プロパノール、
2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、
2−メチル−1−プロパノール、3−メチル−1−ブタ
ノール、シクロヘキサノール、ベンジルアルコール、エ
チレングリコール、プロピレングリコール、2−メトキ
シエタノール、2−エトキシエタノール、ジエチレング
リコール、トリエチレングリコール、グリセリン等のア
ルコール系溶媒、フェノール、p−クレゾール等のフェ
ノール系溶媒、アセトン、エチルメチルケトン、シクロ
ヘキサノン、無水酢酸、酢酸エチル、酢酸ブチル、炭酸
エチレン、炭酸プロピレン、N,N−ジメチルホルムア
ミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2
−ピロリドン等のカルボニル系溶媒、ヘキサメチルリン
酸トリアミド、リン酸トリエチル等のリン酸誘導体、ア
セトニトリル、プロピオニトリル、スクシノニトリル、
ベンゾニトリル等のニトリル系溶媒、ニトロメタン、ニ
トロベンゼン等のニトロ化合物、ピリジン、ピペリジ
ン、モルホリン等のアミン系溶媒、ジメチルスルホキシ
ド、スルホラン等の硫黄化合物が挙げられる。接触物
(e)を製造する際の溶媒(s1)としては、上記の脂
肪族炭化水素溶媒、芳香族炭化水素溶媒またはエーテル
系溶媒が好ましい。
【0044】上記(b)、(c)、(d)各化合物の使
用量は特に制限はないが、各化合物の使用量のモル比率
を(b):(c):(d)=1:y:zのモル比率とす
ると、yおよびzが下記式(1)を実質的に満足するこ
とが好ましい。 |m−y−2z|≦1 (1) (上記式(1)において、mはM1 の原子価に相当する
数を表す。) 上記式(1)におけるyとして好ましくは0.01〜
1.99の数であり、より好ましくは0.10〜1.8
0の数であり、さらに好ましくは0.20〜1.50の
数であり、最も好ましくは0.30〜1.00の数であ
り、また上記式(1)におけるzの同様の好ましい範囲
は、m、yおよび上記式(1)によって決定される。
【0045】実際の各化合物の接触処理においては、仮
に完全に上記式(1)を満足するよう各化合物の使用を
企図しても、微妙に使用量は変動してしまうことがあ
り、また未反応で残存してしまう化合物の量等を考慮し
て適宜使用量を若干増減させることは通常行われること
である。ここでいう“式(1)を実質的に満足する”と
は、完全に上記式(1)を満足せずとも、上記式(1)
を満足するモル比率で各化合物を接触させて得られるよ
うな目的物を得ようと企図する場合は含むことを意味す
る。
【0046】本発明の典型金属成分は、上記接触物
(e)のうち、下記溶媒(a)に不溶である典型金属成
分である。 溶媒(a):テトラヒドロフランの体積をVTとし、ヘ
キサンの体積をVHとしたときに、以下の式[1]を満
足するテトラヒドロフランとヘキサンとの混合溶媒また
はテトラヒドロフラン 0.5≧VH/(VT+VH) [1] ここでいうヘキサン、テトラヒドロフランとしてはいず
れも市販品を使用することができる。市販品にシリカゲ
ル、モレキュラシーブス等の脱水剤を添加した上澄み
液、あるいは脱水品として市販されているもの(例え
ば、関東化学(株)社製)が好ましく使用される。
【0047】このような本発明の典型金属成分は、上記
の(b)、(c)および(d)を上記溶媒(a)中で接
触させ、析出した不溶物を得ることにより製造される。
この製造方法での(b)に対する溶媒(a)の量(VT
+VH)は、(b)の物質量(mol)当たり通常0.
5〜5リットル、好ましくは0.7〜3リットル、より
好ましくは1.0〜1.5リットルである。上記化合物
(b)、(c)および(d)をそれぞれ溶液で使用する
場合の溶媒は、相互に同じ組成でも異なっていてもよ
く、全ての化合物を接触させたのちの処理液中の溶媒が
上記式[1]を満足していればよい。
【0048】また、上記本発明の典型金属成分は、既に
述べたような種々の溶媒中で上記の(b)、(c)およ
び(d)を接触させて接触物(e)を製造し、その際に
使用した溶媒を除去したのち、該接触物(e)を上記溶
媒(a)中に投入し、上記溶媒(a)に可溶な成分をろ
別などの方法で除去することにより製造される。この製
造方法での接触物(e)に対する溶媒(a)の量(VT
+VH)は、接触物(e)グラム当たり通常5〜100
ミリリットル、好ましくは7〜50ミリリットル、より
好ましくは10〜20ミリリットルである。
【0049】本発明の典型金属成分としては、上記接触
物(e)のうち、下記溶媒(f1)に不溶で、下記溶媒
(f2)に可溶である典型金属成分がより高活性を生
み、好ましい。 溶媒(f1):テトラヒドロフランの体積をVTとし、
ヘキサンの体積をVHとしたときに、以下の式[5−
1]を満足するテトラヒドロフランとヘキサンとの混合
溶媒 0.3≦VH/(VT+VH)≦0.5 [5−1] 溶媒(f2):テトラヒドロフランの体積をVTとし、
ヘキサンの体積をVHとしたときに、以下の式[5−
2]を満足するテトラヒドロフランとヘキサンとの混合
溶媒またはテトラヒドロフラン 0.3>VH/(VT+VH) [5−2] かかる好ましい典型金属成分は、既に述べたような種々
の溶媒中で上記の(b)、(c)および(d)を接触さ
せて接触物(e)を製造し、その際に使用した溶媒を除
去したのち、該接触物(e)を上記溶媒(f2)中に投
入し、上記溶媒(f2)に不溶な成分をろ別などの方法
で除去したのち、上記溶媒(f2)を除去して得られた
成分を上記溶媒(f1)中に投入し、上記(f1)に可
溶な成分をろ別などの方法で除去することにより製造さ
れる。ここで、上記溶媒(f2)に不溶な成分をろ別な
どの方法で除去したのちの操作としては、上記溶媒(f
2)に不溶な成分を除去した溶液(ろ別で得られたろ液
など)に対し、上記式[5−2]を満足するまで所定量
のヘキサンを加え、析出した不溶物をろ別などの方法で
得るという操作が簡便であり、好適な方法として採用さ
れる。この製造方法での接触物(e)に対する溶媒(f
1)の量は、接触物(e)グラム当たり通常2〜80ミ
リリットル、好ましくは5〜40ミリリットル、より好
ましくは10〜12ミリリットルである。接触物(e)
に対する溶媒(f2)の量は、接触物(e)グラム当た
り通常2〜80ミリリットル、好ましくは5〜40ミリ
リットル、より好ましくは9〜11ミリリットルであ
る。
【0050】本発明におけるパラメーター VH/(V
T+VH)は、ヘキサンとテトラヒドロフランとの混合
溶媒の極性をあらわす指標である。ヘキサン、テトラヒ
ドロフランのET N値はそれぞれ、ET N(ヘキサン)=
0.009、ET N(テトラヒドロフラン)=0.207
であるから、VH/(VT+VH)の値が大きいほど混
合溶媒の極性は小さくなる。本発明においては、本発明
の典型金属成分の上記各製造方法において使用する溶媒
(a)や溶媒(f1)、溶媒(f2)の代わりに、それ
らのET Nと等しい極性の他の単独溶媒または他の混合溶
媒を用いても良い。
【0051】本発明の改質された粒子は、上記の典型金
属成分と粒子(g)とを接触させて得られる改質された
粒子である。粒子(g)としては一般に担体として用い
られているものが好ましく使用され、粒径の整った、多
孔性の物質が好ましく、無機物質または有機ポリマーが
好適に使用され、無機物質がより好適に使用される。粒
子(g)としては、得られるポリマーの粒径分布の観点
から、粒子(g)の粒径の体積基準の幾何標準偏差とし
て好ましくは2.5以下、より好ましくは2.0以下、
さらに好ましくは1.7以下である。
【0052】粒子(g)として用いられ得る無機物質の
例としては、無機酸化物が挙げられ、粘土や粘土鉱物等
も支障無ければ使用可能である。これらは混合して用い
てもかまわない。無機酸化物の具体例としては、SiO
2、Al23、MgO、ZrO2、TiO 2、B23、C
aO、ZnO、BaO、ThO2等、およびこれらの混
合物、例えば、SiO2−MgO、SiO2−Al23
SiO2−TiO2、SiO2−V2 5、SiO2−Cr2
3、SiO2−TiO2−MgOなどを例示することが
できる。これらの無機酸化物の中では、SiO2および
/またはAl23が好ましく、特にSiO2(即ちシリ
カ)が好ましい。なお、上記無機酸化物には少量のNa
2CO3、K2CO3、CaCO3、MgCO3、Na2
4、Al2(SO43、BaSO4、KNO3、Mg(N
32、Al(NO33、Na2O、K2O、Li2O等
の炭酸塩、硫酸塩、硝酸塩、酸化物成分を含有してもか
まわない。
【0053】粘土または粘土鉱物としては、カオリン、
ベントナイト、木節粘土、ガイロメ粘土、アロフェン、
ヒシンゲル石、バイロフィライト、タルク、ウンモ群、
モンモリロナイト群、バーミキュライト、リョクデイ石
群、パリゴルスカイト、カオリナイト、ナクライト、デ
ィッカイト、ハロイサイト等が挙げられる。これらの中
で好ましくは、スメクタイト、モンモリロナイト、ヘク
トライト、ラポナイト、サポナイトであり、さらに好ま
しくはモンモリロナイト、ヘクトライトである。
【0054】これらの無機物質のうちでは、無機酸化物
が好適に用いられる。これらの無機物質は、乾燥し実質
的に水分が除去されていることが好ましく、加熱処理に
より乾燥させたものが好ましい。加熱処理は通常、目視
で水分を確認できない無機物質について温度100〜
1,500℃で、好ましくは100〜1,000℃で、
さらに好ましくは200〜800℃で実施される。その
加熱時間は特に限定されるものではないが、好ましくは
10分間〜50時間、より好ましくは1時間〜30時間
である。さらに加熱中、例えば、乾燥した不活性ガス
(例えば、窒素またはアルゴン等)を一定の流速で流通
させる方法、あるいは、減圧する方法等も挙げられる
が、その方法に限定されるものではない。
【0055】また、無機酸化物には通常、表面に水酸基
が生成し存在しているが、無機酸化物としてはその表面
水酸基の活性水素を種々の置換基で置換した改質無機酸
化物を使用しても良い。この際の置換基はシリル基が好
ましい。改質無機酸化物として具体的には、トリメチル
クロロシラン、tert−ブチルジメチルクロロシラン
等のトリアルキルクロロシラン、トリフェニルクロロシ
ラン等のトリアリールクロロシラン、ジメチルジクロロ
シラン等のジアルキルジクロロシラン、ジフェニルジク
ロロシラン等のジアリールジクロロシラン、メチルトリ
クロロシラン等のアルキルトリクロロシラン、フェニル
トリクロロシラン等のアリールトリクロロシラン、トリ
メチルメトキシシラン等のトリアルキルアルコキシシラ
ン、トリフェニルメトキシシラン等のトリアリールアル
コシキシラン、ジメチルジメトキシシラン等のジアルキ
ルジアルコキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン等
のジアリールジアルコキシシラン、メチルトリメトキシ
シラン等のアルキルトリアルコキシシラン、フェニルト
リメトキシシラン等のアリールトリアルコキシシラン、
テトラメトキシシラン等のテトラアルコキシシラン、
1,1,1,3,3,3−ヘキサメチルジシラザン等の
アルキルジシラザン、テトラクロロシランなどと接触処
理した無機酸化物が挙げられる。
【0056】無機物質の平均粒子径として好ましくは、
5〜1000μmであり、より好ましくは10〜500
μm、さらに好ましくは10〜100μmである。細孔
容量として好ましくは0.1ml/g以上、より好まし
くは0.3〜10ml/gである。比表面積として好ま
しくは、10〜1000m2/g、より好ましくは10
0〜500m2/gである。
【0057】粒子(g)として用いられ得る有機ポリマ
ーとしては、どの有機ポリマーを用いても良く、また複
数種の有機ポリマーを混合物として用いても構わない。
有機ポリマーとしては、活性水素を有する官能基もしく
は非プロトン供与性のルイス塩基性官能基を有する重合
体が好ましい。
【0058】活性水素を有する官能基としては、活性水
素を有しておれば特に制限はなく、具体例としては1級
アミノ基、2級アミノ基、イミノ基、アミド基、イミド
基、ヒドラジド基、アミジノ基、ヒドロキシ基、ヒドロ
ペルオキシ基、カルボキシル基、ホルミル基、カルバモ
イル基、スルホン酸基、スルフィン酸基、スルフェン酸
基、チオール基、チオホルミル基、ピロリル基、イミダ
ゾリル基、ピペリジル基、インダゾリル基、カルバゾリ
ル基等が挙げられる。好ましくは、1級アミノ基、2級
アミノ基、イミノ基、アミド基、イミド基、ヒドロキシ
基、ホルミル基、カルボキシル基、スルホン酸基または
チオール基である。特に好ましくは、1級アミノ基、2
級アミノ基、アミド基またはヒドロキシ基である。な
お、これらの基はハロゲン原子や炭素原子数1〜20の
炭化水素基で置換されていてもよい。
【0059】非プロトン供与性のルイス塩基性官能基と
しては、活性水素原子を有しないルイス塩基部分を有す
る官能基であれば特に制限はなく、具体例としてはピリ
ジル基、N−置換イミダゾリル基、N−置換インダゾリ
ル基、ニトリル基、アジド基、N−置換イミノ基、N,
N−置換アミノ基、N,N−置換アミノオキシ基、N,
N,N−置換ヒドラジノ基、ニトロソ基、ニトロ基、ニ
トロオキシ基、フリル基、カルボニル基、チオカルボニ
ル基、アルコキシ基、アルキルオキシカルボニル基、
N,N−置換カルバモイル基、チオアルコキシ基、置換
スルフィニル基、置換スルホニル基、置換スルホン酸基
等が挙げられる。好ましくは、複素環基であり、さらに
好ましくは、酸素原子および/または窒素原子を環内に
有する芳香族複素環基である。特に好ましくは、ピリジ
ル基、N−置換イミダゾリル基、N−置換インダゾリル
基であり、最も好ましくはピリジル基である。なお、こ
れらの基はハロゲン原子や炭素原子数1〜20の炭化水
素基で置換されていてもよい。
【0060】かかる活性水素を有する官能基もしくは非
プロトン供与性のルイス塩基性官能基の量は特に限定さ
れないが、好ましくは、重合体の単位グラム当りの官能
基のモル量として0.01〜50mmol/gであり、
より好ましくは0.1〜20mmol/gである。
【0061】かかる官能基を有する重合体は、例えば、
活性水素を有する官能基もしくは非プロトン供与性のル
イス塩基性官能基と1個以上の重合性不飽和基とを有す
るモノマーを単独重合することにより、またはこれと重
合性不飽和基を有する他のモノマーとを共重合すること
により得ることができる。このときさらに2個以上の重
合性不飽和基を有する架橋重合性モノマーをもいっしょ
に共重合することが好ましい。
【0062】かかる活性水素を有する官能基もしくは非
プロトン供与性のルイス塩基性官能基と1個以上の重合
性不飽和基を有するモノマーとしては、上記の活性水素
を有する官能基と1個以上の重合性不飽和基を有するモ
ノマー、あるいは、上記の活性水素原子を有しないルイ
ス塩基部分を有する官能基と1個以上の重合性不飽和基
を有するモノマーを挙げることができる。かかる重合性
不飽和基の例としては、ビニル基、アリル基等のアルケ
ニル基、エチン基等のアルキニル基等が挙げられる。活
性水素を有する官能基と1個以上の重合性不飽和基を有
するモノマーの例としては、ビニル基含有1級アミン、
ビニル基含有2級アミン、ビニル基含有アミド化合物、
ビニル基含有ヒドロキシ化合物を挙げることができる。
具体例としては、N−(1−エテニル)アミン、N−
(2−プロペニル)アミン、N−(1−エテニル)−N
−メチルアミン、N−(2−プロペニル)−N−メチル
アミン、1−エテニルアミド、2−プロペニルアミド、
N−メチル−(1−エテニル)アミド、N−メチル−
(2−プロペニル)アミド、ビニルアルコール、2−プ
ロペン−1−オール、3−ブテン−1−オール等が挙げ
られる。活性水素原子を有しないルイス塩基部分を有す
る官能基と1個以上の重合性不飽和基を有するモノマー
の具体例としては、ビニルピリジン、ビニル(N−置
換)イミダゾール、ビニル(N−置換)インダゾールを
挙げることができる。
【0063】重合性不飽和基を有する他のモノマーとし
ては、エチレン、α−オレフィン、芳香族ビニル化合物
等が例示され、具体例としては、エチレン、プロピレ
ン、1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペン
テン、スチレンなどが挙げられる。好ましくはエチレン
またはスチレンである。これらのモノマーは2種以上を
用いても良い。また、2個以上の重合性不飽和基を有す
る架橋重合性モノマーの具体例としては、ジビニルベン
ゼン等が挙げられる。
【0064】有機ポリマーの平均粒子径として好ましく
は、5〜1000μmであり、より好ましくは10〜5
00μmである。細孔容量として好ましくは、0.1m
l/g以上、より好ましくは0.3〜10ml/gであ
る。比表面積として好ましくは、10〜1000m2
g、より好ましくは50〜500m2/gである。
【0065】これらの有機ポリマーは、乾燥し実質的に
水分が除去されていることが好ましく、加熱処理により
乾燥させたものが好ましい。加熱処理は通常、目視で水
分を確認できない有機ポリマーについて温度30〜40
0℃で、好ましくは50〜200℃で、さらに好ましく
は70〜150℃で実施される。その加熱時間は特に限
定されるものではないが、好ましくは30分間〜50時
間、より好ましくは1時間〜30時間である。さらに加
熱中、例えば、乾燥した不活性ガス(例えば、窒素また
はアルゴン等)を一定の流速で流通させる方法、あるい
は、減圧する方法等も挙げられるが、その方法に限定さ
れるものではない。
【0066】本発明の改質された粒子の調製において
(b)に対して使用する(g)の量としては、(b)と
(g)との接触により得られる粒子に含まれる(b)に
由来する典型金属原子が、得られる粒子1gに含まれる
典型金属原子のモル数にして、0.1mmol以上とな
る量であることが好ましく、0.5〜20mmolとな
る量であることがより好ましいので、該範囲になるよう
に適宜決めればよい。
【0067】上記の典型金属成分と粒子(g)との接触
処理は不活性気体雰囲気下で実施するのが好ましい。処
理温度は通常−100〜300℃であり、好ましくは−
80〜200℃である。処理時間は通常1分間〜200
時間であり、好ましくは10分間〜100時間である。
また、このような処理は溶媒を用いてもよく、用いるこ
となくこれらの物質を直接処理してもよい。使用される
溶媒は上記の典型金属成分および粒子(g)に対して不
活性である溶媒が好ましい。使用され得る溶媒を例示す
ると、脂肪族炭化水素溶媒、芳香族炭化水素溶媒などの
非極性溶媒、またはハロゲン化物溶媒、エーテル系溶
媒、アルコール系溶媒、フェノール系溶媒、カルボニル
系溶媒、リン酸誘導体、ニトリル系溶媒、ニトロ化合
物、アミン系溶媒、硫黄化合物などの極性溶媒が挙げら
れる。
【0068】上記の典型金属成分と粒子(g)とを接触
させる際の溶媒(s2)としては極性溶媒が好ましい。
溶媒の極性を表す指標としては、ET N値(C.Reic
hardt,“Solvents and Solve
nts Effects in Organic Ch
emistry”, 2nd ed., VCH Ve
rlag (1988).)等が知られており、0.8
≧ET N≧0.1を満足する溶媒が特に好ましい。かかる
極性溶媒を例示するとジクロロメタン、ジクロロジフル
オロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、
1,2−ジブロモエタン、1,1,2−トリクロロ−
1,2,2−トリフルオロエタン、テトラクロロエチレ
ン、クロロベンゼン、ブロモベンゼン、o−ジクロロベ
ンゼン、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、ジイソ
プロピルエーテル、ジ−n−ブチルエーテル、メチル−
tert−ブチル−エーテル、アニソール、1,4−ジ
オキサン、1,2−ジメトキシエタン、ビス(2−メト
キシエチル)エーテル、テトラヒドロフラン、テトラヒ
ドロピラン、メタノール、エタノール、1−プロパノー
ル、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノー
ル、2−メチル−1−プロパノール、3−メチル−1−
ブタノール、シクロヘキサノール、ベンジルアルコー
ル、エチレングリコール、プロピレングリコール、2−
メトキシエタノール、2−エトキシエタノール、ジエチ
レングリコール、トリエチレングリコール、アセトン、
エチルメチルケトン、シクロヘキサノン、無水酢酸、酢
酸エチル、酢酸ブチル、炭酸エチレン、炭酸プロピレ
ン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチル
アセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ヘキサメ
チルリン酸トリアミド、リン酸トリエチル、アセトニト
リル、プロピオニトリル、スクシノニトリル、ベンゾニ
トリル、ニトロメタン、ニトロベンゼン、エチレンジア
ミン、ピリジン、ピペリジン、モルホリン、ジメチルス
ルホキシド、スルホラン等が挙げられる。溶媒(s2)
としてさらに好ましくはジメチルエーテル、ジエチルエ
ーテル、ジイソプロピルエーテル、ジ−n−ブチルエー
テル、メチル−tert−ブチルエーテル、アニソー
ル、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、
ビス(2−メトキシエチル)エーテル、テトラヒドロフ
ラン、テトラヒドロピラン、メタノール、エタノール、
1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノー
ル、2−ブタノール、2−メチル−1−プロパノール、
3−メチル−1−ブタノール、シクロヘキサノール、ベ
ンジルアルコール、エチレングリコール、プロピレング
リコール、2−メトキシエタノール、2−エトキシエタ
ノール、ジエチレングリコールまたはトリエチレングリ
コールであり、特に好ましくはジ−n−ブチルエーテ
ル、メチル−tert−ブチルエーテル、1,4−ジオ
キサン、テトラヒドロフラン、メタノール、エタノー
ル、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノ
ール、2−ブタノール、2−メチル−1−プロパノー
ル、3−メチル−1−ブタノールまたはシクロヘキサノ
ールであり、最も好ましくはテトラヒドロフラン、メタ
ノール、エタノール、1−プロパノールまたは2−プロ
パノールである。
【0069】また、前記溶媒(s2)としては、これら
極性溶媒と炭化水素溶媒との混合溶媒を用いることもで
きる。炭化水素溶媒としては上に例示した脂肪族炭化水
素溶媒や芳香族炭化水素溶媒が用いられる。極性溶媒と
炭化水素溶媒との混合溶媒を具体的に例示すると、ヘキ
サン/メタノール混合溶媒、ヘキサン/エタノール混合
溶媒、ヘキサン/1−プロパノール混合溶媒、ヘキサン
/2−プロパノール混合溶媒、ヘプタン/メタノール混
合溶媒、ヘプタン/エタノール混合溶媒、ヘプタン/1
−プロパノール混合溶媒、ヘプタン/2−プロパノール
混合溶媒、トルエン/メタノール混合溶媒、トルエン/
エタノール混合溶媒、トルエン/1−プロパノール混合
溶媒、トルエン/2−プロパノール混合溶媒、キシレン
/メタノール混合溶媒、キシレン/エタノール混合溶
媒、キシレン/1−プロパノール混合溶媒、キシレン/
2−プロパノール混合溶媒等を例示することができる。
好ましくはヘキサン/メタノール混合溶媒、ヘキサン/
エタノール混合溶媒、ヘプタン/メタノール混合溶媒、
ヘプタン/エタノール混合溶媒、トルエン/メタノール
混合溶媒、トルエン/エタノール混合溶媒、キシレン/
メタノール混合溶媒、キシレン/エタノール混合溶媒で
ある。さらに好ましくはヘキサン/メタノール混合溶
媒、ヘキサン/エタノール混合溶媒、トルエン/メタノ
ール混合溶媒またはトルエン/エタノール混合溶媒であ
る。最も好ましくはトルエン/エタノール混合溶媒であ
る。トルエン/エタノール混合溶媒における、エタノー
ル分率の好ましい範囲は10〜50体積%であり、さら
に好ましくは15〜30体積%である。
【0070】上記のような接触処理の後、反応をより進
行させるため、加熱することも好ましく行われる。加熱
に際しては、より高温とするためより沸点の高い溶媒を
使用することが好ましく、そのために接触処理に用いた
溶媒を他のより沸点の高い溶媒に置換してもよい。
【0071】本発明の改質された粒子としては、このよ
うな接触処理の結果、上記の典型金属成分および/また
は(g)が未反応物として残存していてもよい。しか
し、付加重合体粒子の形成を伴う重合に適用する場合、
予め未反応物を除去する洗浄処理を行った方が好まし
い。その際の溶媒は、接触時の溶媒と同一でも異なって
いても良い。また、このような接触処理や洗浄処理の
後、生成物から溶媒を留去し、その後25℃以上の温度
で減圧下1時間〜24時間乾燥を行うことが好ましい。
より好ましくは40℃〜200℃の温度で1時間〜24
時間、さらに好ましくは60℃〜200℃の温度で1時
間〜24時間、特に好ましくは60℃〜160℃の温度
で2時間〜18時間、最も好ましくは80℃〜160℃
の温度で4時間〜18時間乾燥を行うことが好ましい。
【0072】上記の本発明の典型金属成分は付加重合用
触媒成分(中でもオレフィン重合用触媒成分)として有
用である。本発明の典型金属成分を用いて得られる付加
重合用触媒の具体例としては、上記の典型金属成分、並
びに、第3〜11族もしくはランタノイド系列の遷移金
属化合物(B)を接触させて得られる付加重合用触媒が
挙げられ、また、上記の典型金属成分、第3〜11族も
しくはランタノイド系列の遷移金属化合物(B)、並び
に、有機アルミニウム化合物(C)を接触させて得られ
る付加重合用触媒が挙げられ、後者がより高活性であり
好ましい。本発明の改質された粒子は、シングルサイト
触媒を形成する遷移金属化合物からなる付加重合用触媒
成分を担持させる担体として使用でき、ポリマー粒子の
形成を伴う重合に好適に使用される。また、本発明の改
質された粒子は、付加重合用触媒成分(中でもオレフィ
ン重合用触媒成分)として有用である。本発明の付加重
合用触媒の具体例としては、上記の改質された粒子
(A)、並びに、第3〜11族もしくはランタノイド系
列の遷移金属化合物(B)を接触させて得られる付加重
合用触媒が挙げられ、また、上記の改質された粒子
(A)、第3〜11族もしくはランタノイド系列の遷移
金属化合物(B)、並びに、有機アルミニウム化合物
(C)を接触させて得られる付加重合用触媒が挙げら
れ、後者がより高活性であり好ましい。以下、これらの
付加重合用触媒についてさらに詳細に説明する。
【0073】(B)第3〜11族もしくはランタノイド
系列の遷移金属化合物 本発明の付加重合用触媒に用いられる第3〜11族もし
くはランタノイド系列の遷移金属化合物(B)としては
シングルサイト触媒を形成する遷移金属化合物が使用さ
れ、前記改質された粒子(A)(あるいはさらに有機ア
ルミニウム化合物(C))を活性化用助触媒成分として
用いることにより付加重合活性を示す第3〜11族もし
くはランタノイド系列の遷移金属化合物であれば特に制
限はない。なお、ここでいうシングルサイト触媒は従来
型固体触媒と区別される概念であり、分子量分布が狭
く、共重合の場合には組成分布が狭い付加重合体の得ら
れる狭義のシングルサイト触媒のみならず、そのような
狭義のシングルサイト触媒と似た調整法で得られる触媒
であれば、分子量分布が広い付加重合体や、共重合の場
合に組成分布が広い付加重合体の得られる触媒も含まれ
る。
【0074】かかる遷移金属化合物(B)としては、下
記一般式[6]で表される遷移金属化合物またはそのμ
−オキソタイプの遷移金属化合物二量体が好ましい。 L2 a21 b [6] (式中、M2 は周期律表第3〜11族もしくはランタノ
イド系列の遷移金属原子である。L2 はシクロペンタジ
エン形アニオン骨格を有する基またはヘテロ原子を含有
する基であり、複数のL2 は互いに直接連結されている
か、または、炭素原子、ケイ素原子、窒素原子、酸素原
子、硫黄原子もしくはリン原子を含有する残基を介して
連結されていてもよい。X1 はハロゲン原子、炭化水素
基(但し、シクロペンタジエン形アニオン骨格を有する
基を除く)、または炭化水素オキシ基である。aは0<
a≦8を満足する数を、bは0<b≦8を満足する数を
表す。)
【0075】一般式[6]において、M2 は周期律表
(IUPAC1989年)第3〜11族もしくはランタ
ノイド系列の遷移金属原子である。その具体例として
は、スカンジウム原子、イットリウム原子、チタン原
子、ジルコニウム原子、ハフニウム原子、バナジウム原
子、ニオビウム原子、タンタル原子、クロム原子、鉄原
子、ルテニウム原子、コバルト原子、ロジウム原子、ニ
ッケル原子、パラジウム原子、サマリウム原子、イッテ
ルビウム原子等が挙げられる。一般式[6]におけるM
2 として好ましくは、チタン原子、ジルコニウム原子、
ハフニウム原子、バナジウム原子、クロム原子、鉄原
子、コバルト原子またはニッケル原子であり、特に好ま
しくはチタン原子、ジルコニウム原子またはハフニウム
原子であり、最も好ましくはジルコニウム原子である。
【0076】一般式[6]において、L2 はシクロペン
タジエン形アニオン骨格を有する基またはヘテロ原子を
含有する基であり、複数のL2 は同じであっても異なっ
ていてもよい。また複数のL2 は互いに直接連結されて
いるか、または、炭素原子、ケイ素原子、窒素原子、酸
素原子、硫黄原子もしくはリン原子を含有する残基を介
して連結されていてもよい。
【0077】L2 におけるシクロペンタジエン形アニオ
ン骨格を有する基としてはη5 −(置換)シクロペンタ
ジエニル基、η5 −(置換)インデニル基、η5 −(置
換)フルオレニル基などが挙げられる。具体的に例示す
れば、η5 −シクロペンタジエニル基、η5 −メチルシ
クロペンタジエニル基、η5 −エチルシクロペンタジエ
ニル基、η5 −n−ブチルシクロペンタジエニル基、η
5 −tert−ブチルシクロペンタジエニル基、η5
1,2−ジメチルシクロペンタジエニル基、η 5 −1,
3−ジメチルシクロペンタジエニル基、η5 −1−メチ
ル−2−エチルシクロペンタジエニル基、η5 −1−メ
チル−3−エチルシクロペンタジエニル基、η5 −1−
tert−ブチル−2−メチルシクロペンタジエニル
基、η5 −1−tert−ブチル−3−メチルシクロペ
ンタジエニル基、η5 −1−メチル−2−イソプロピル
シクロペンタジエニル基、η5 −1−メチル−3−イソ
プロピルシクロペンタジエニル基、η5 −1−メチル−
2−n−ブチルシクロペンタジエニル基、η5 −1−メ
チル−3−n−ブチルシクロペンタジエニル基、η5
1,2,3−トリメチルシクロペンタジエニル基、η5
−1,2,4−トリメチルシクロペンタジエニル基、η
5 −テトラメチルシクロペンタジエニル基、η 5 −ペン
タメチルシクロペンタジエニル基、η5 −インデニル
基、η5 −4,5,6,7−テトラヒドロインデニル
基、η5 −2−メチルインデニル基、η5 −3−メチル
インデニル基、η5 −4−メチルインデニル基、η5
5−メチルインデニル基、η5 −6−メチルインデニル
基、η5 −7−メチルインデニル基、η5 −2−ter
t−ブチルインデニル基、η5 −3−tert−ブチル
インデニル基、η5 −4−tert−ブチルインデニル
基、η5 −5−tert−ブチルインデニル基、η5
6−tert−ブチルインデニル基、η5 −7−ter
t−ブチルインデニル基、η5 −2,3−ジメチルイン
デニル基、η5 −4,7−ジメチルインデニル基、η5
−2,4,7−トリメチルインデニル基、η5 −2−メ
チル−4−イソプロピルインデニル基、η5 −4,5−
ベンズインデニル基、η5 −2−メチル−4,5−ベン
ズインデニル基、η5 −4−フェニルインデニル基、η
5 −2−メチル−5−フェニルインデニル基、η5 −2
−メチル−4−フェニルインデニル基、η5 −2−メチ
ル−4−ナフチルインデニル基、η 5 −フルオレニル
基、η5 −2,7−ジメチルフルオレニル基、η5
2,7−ジ−tert−ブチルフルオレニル基、および
これらの置換体等が挙げられる。なお、本明細書におい
ては、遷移金属化合物の名称については「η5 −」を省
略することがある。
【0078】前記ヘテロ原子を含有する基におけるヘテ
ロ原子としては、酸素原子、硫黄原子、窒素原子、リン
原子等が挙げられ、かかる基としてはアルコキシ基、ア
リールオキシ基、チオアルコキシ基、チオアリールオキ
シ基、アルキルアミノ基、アリールアミノ基、アルキル
ホスフィノ基、アリールホスフィノ基、キレート性配位
子、あるいは酸素原子、硫黄原子、窒素原子および/ま
たはリン原子を環内に有する芳香族もしくは脂肪族複素
環基が好ましい。
【0079】ヘテロ原子を含有する基を具体的に例示す
れば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキ
シ基、フェノキシ基、2−メチルフェノキシ基,2,6
−ジメチルフェノキシ基、2,4,6−トリメチルフェ
ノキシ基、2−エチルフェノキシ基、4−n−プロピル
フェノキシ基、2−イソプロピルフェノキシ基、2,6
−ジイソプロピルフェノキシ基、4−sec−ブチルフ
ェノキシ基、4−tert−ブチルフェノキシ基、2,
6−ジ−sec−ブチルフェノキシ基、2−tert−
ブチル−4−メチルフェノキシ基、2,6−ジ−ter
t−ブチルフェノキシ基、4−メトキシフェノキシ基、
2,6−ジメトキシフェノキシ基、3,5−ジメトキシ
フェノキシ基、2−クロロフェノキシ基、4−ニトロソ
フェノキシ基、4−ニトロフェノキシ基、2−アミノフ
ェノキシ基、3−アミノフェノキシ基、4−アミノチオ
フェノキシ基、2,3,6−トリクロロフェノキシ基、
2,4,6−トリフルオロフェノキシ基、チオメトキシ
基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジプロピル
アミノ基、ジフェニルアミノ基、イソプロピルアミノ
基、tert−ブチルアミノ基、ピロリル基、ジメチル
ホスフィノ基、2−(2−オキシ−1−プロピル)フェ
ノキシ基、カテコール、レゾルシノール、4−イソプロ
ピルカテコール、3−メトキシカテコール、1,8−ジ
ヒドロキシナフチル基、1,2−ジヒドロキシナフチル
基、2,2’−ビフエニルジオール基、1,1’−ビ−
2−ナフトール基、2,2’−ジヒドロキシ−6,6’
−ジメチルビフェニル基、4,4’,6,6’−テトラ
−tert−ブチル−2,2’メチレンジフェノキシ
基、4,4’,6,6’−テトラメチル−2,2’−イ
ソブチリデンジフェノキシ基等が例示できる。
【0080】また、前記ヘテロ原子を含有する基として
は下記一般式[7]で表される基も例示することができ
る。 R3 3P=N− [7] (式中、R3 はそれぞれの場合に水素原子、ハロゲン原
子または炭化水素基を表し、それらは互いに同じであっ
ても異なっていても良く、それら2つ以上が互いに結合
していても良く、環を形成していても良い。)
【0081】前記一般式[5]におけるR3 の具体例と
しては、水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、
よう素原子、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イ
ソプロピル基、n−ブチル基、tert−ブチル基、シ
クロプロピル基、シクロブチル基、シクロへプチル基、
シクロヘキシル基、フェニル基、1−ナフチル基、2−
ナフチル基、ベンジル基等が挙げれられるが、これらに
限定されるものではない。
【0082】さらに前記ヘテロ原子を含有する基として
は下記一般式[8]で表される基も例示することができ
る。 (式中、R4 はそれぞれの場合に水素原子、ハロゲン原
子、炭化水素基、ハロゲン化炭化水素基、炭化水素オキ
シ基、シリル基またはアミノ基を表し、それらは互いに
同じであっても異なっていても良く、それら2つ以上が
互いに結合していても良く、環を形成していても良
い。)
【0083】前記一般式[8]におけるR4 の具体例と
しては、水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、
よう素原子、フェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチ
ル基、tert−ブチル基、2,6−ジメチルフェニル
基、2−フルオレニル基、2−メチルフェニル基、4−
トリフルオロメチルフェニル基、4−メトキシフェニル
基、4−ピリジル基、シクロヘキシル基、2−イソプロ
ピルフェニル基、ベンジル基、メチル基、トリエチルシ
リル基、ジフェニルメチルシリル基、1−メチル−1−
フェニルエチル基、1,1−ジメチルプロピル基、2−
クロロフェニル基、ペンタフルオロフェニル基等が挙げ
られるが、これらに限定されるものではない。
【0084】前記キレート性配位子とは複数の配位部位
を有する配位子を指し、具体的に例示すれば、アセチル
アセトナート、ジイミン、オキサゾリン、ビスオキサゾ
リン、テルピリジン、アシルヒドラゾン、ジエチレント
リアミン、トリエチレンテトラミン、ポルフィリン、ク
ラウンエーテル、クリプタートなどが挙げられる。
【0085】前記複素環基の具体例としては、ピリジル
基、N−置換イミダゾリル基、N−置換インダゾリル基
であり、好ましくはピリジル基である。
【0086】シクロペンタジエン形アニオン骨格を有す
る基同士、シクロペンタジエン形アニオン骨格を有する
基とヘテロ原子を含有する基、またはヘテロ原子を含有
する基同士は、それぞれ、直接連結されていても良く、
炭素原子、ケイ素原子、窒素原子、酸素原子、硫黄原子
もしくはリン原子を含有する残基を介して連結されてい
てもよい。かかる残基として好ましくは、2つのL2
結合する原子が炭素原子、ケイ素原子、窒素原子、酸素
原子、硫黄原子および/またはリン原子である2価の残
基であり、さらに好ましくは、2つのL2 と結合する原
子が炭素原子、ケイ素原子、窒素原子、酸素原子、硫黄
原子および/またはリン原子であり、2つのL2 と結合
する原子間の最小原子数が3以下の2価の残基(これに
は2つのL2 と結合する原子が単一の場合を含む。)で
ある。具体的には、エチレン基、プロピレン基等のアル
キレン基、ジメチルメチレン基、ジフェニルメチレン基
などの置換アルキレン基、またはシリレン基、ジメチル
シリレン基、ジフェニルシリレン基、テトラメチルジシ
リレン基などの置換シリレン基、または窒素原子、酸素
原子、硫黄原子、リン原子などのヘテロ原子などが挙げ
られ、特に好ましくはメチレン基、エチレン基、ジメチ
ルメチレン基(イソプロピリデン基)、ジメチルシリレ
ン基、ジエチルシリレン基またはジフェニルシリレン基
である。
【0087】一般式[6]におけるX1 は、ハロゲン原
子、炭化水素基(但し、シクロペンタジエン形アニオン
骨格を有する基を除く)、または炭化水素オキシ基であ
る。ハロゲン原子の具体例としてフッ素原子、塩素原
子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられる。ここでいう炭
化水素基としてはシクロペンタジエン形アニオン骨格を
有する基を含まない。ここでいう炭化水素基としてはア
ルキル基、アラルキル基、アリール基、アルケニル基等
が挙げられ、好ましくは、炭素原子数1〜20のアルキ
ル基、炭素原子数7〜20のアラルキル基、炭素原子数
6〜20のアリール基または炭素原子数3〜20のアル
ケニル基が好ましい。
【0088】炭素原子数1〜20のアルキル基として
は、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソ
プロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、ter
t−ブチル基、イソブチル基、n−ペンチル基、ネオペ
ンチル基、アミル基、n−ヘキシル基、n−オクチル
基、n−デシル基、n−ドデシル基、n−ペンタデシル
基、n−エイコシル基などが挙げられ、より好ましくは
メチル基、エチル基、イソプロピル基、tert−ブチ
ル基、イソブチル基またはアミル基である。これらのア
ルキル基はいずれも、フッ素原子、塩素原子、臭素原
子、ヨウ素原子などのハロゲン原子で置換されていても
よい。ハロゲン原子で置換された炭素原子数1〜10の
アルキル基としては、例えばフルオロメチル基、トリフ
ルオロメチル基、クロロメチル基、トリクロロメチル
基、フルオロエチル基、ペンタフルオロエチル基、パー
フルオロプロピル基、パーフルオロブチル基、パーフル
オロヘキシル基、パーフルオロオクチル基、パークロロ
プロピル基、パークロロブチル基、パーブロモプロピル
基などが挙げられる。またこれらのアルキル基はいずれ
も、メトキシ基、エトキシ基等のアルコキシ基、フェノ
キシ基などのアリールオキシ基またはベンジルオキシ基
などのアラルキルオキシ基などで一部が置換されていて
もよい。
【0089】炭素原子数7〜20のアラルキル基として
は、例えばベンジル基、(2−メチルフェニル)メチル
基、(3−メチルフェニル)メチル基、(4−メチルフ
ェニル)メチル基、(2,3−ジメチルフェニル)メチ
ル基、(2,4−ジメチルフェニル)メチル基、(2,
5−ジメチルフェニル)メチル基、(2,6−ジメチル
フェニル)メチル基、(3,4−ジメチルフェニル)メ
チル基、(3,5−ジメチルフェニル)メチル基、
(2,3,4−トリメチルフェニル)メチル基、(2,
3,5−トリメチルフェニル)メチル基、(2,3,6
−トリメチルフェニル)メチル基、(3,4,5−トリ
メチルフェニル)メチル基、(2,4,6−トリメチル
フェニル)メチル基、(2,3,4,5−テトラメチル
フェニル)メチル基、(2,3,4,6−テトラメチル
フェニル)メチル基、(2,3,5,6−テトラメチル
フェニル)メチル基、(ペンタメチルフェニル)メチル
基、(エチルフェニル)メチル基、(n−プロピルフェ
ニル)メチル基、(イソプロピルフェニル)メチル基、
(n−ブチルフェニル)メチル基、(sec−ブチルフ
ェニル)メチル基、(tert−ブチルフェニル)メチ
ル基、(n−ペンチルフェニル)メチル基、(ネオペン
チルフェニル)メチル基、(n−ヘキシルフェニル)メ
チル基、(n−オクチルフェニル)メチル基、(n−デ
シルフェニル)メチル基、(n−ドデシルフェニル)メ
チル基、ナフチルメチル基、アントラセニルメチル基な
どが挙げられ、より好ましくはベンジル基である。これ
らのアラルキル基はいずれも、フッ素原子、塩素原子、
臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原子、メトキシ
基、エトキシ基等のアルコキシ基、フェノキシ基などの
アリールオキシ基またはベンジルオキシ基などのアラル
キルオキシ基などで一部が置換されていてもよい。
【0090】炭素原子数6〜20のアリール基として
は、例えばフェニル基、2−トリル基、3−トリル基、
4−トリル基、2,3−キシリル基、2,4−キシリル
基、2,5−キシリル基、2,6−キシリル基、3,4
−キシリル基、3,5−キシリル基、2,3,4−トリ
メチルフェニル基、2,3,5−トリメチルフェニル
基、2,3,6−トリメチルフェニル基、2,4,6−
トリメチルフェニル基、3,4,5−トリメチルフェニ
ル基、2,3,4,5−テトラメチルフェニル基、2,
3,4,6−テトラメチルフェニル基、2,3,5,6
−テトラメチルフェニル基、ペンタメチルフェニル基、
エチルフェニル基、n−プロピルフェニル基、イソプロ
ピルフェニル基、n−ブチルフェニル基、sec−ブチ
ルフェニル基、tert−ブチルフェニル基、n−ペン
チルフェニル基、ネオペンチルフェニル基、n−ヘキシ
ルフェニル基、n−オクチルフェニル基、n−デシルフ
ェニル基、n−ドデシルフェニル基、n−テトラデシル
フェニル基、ナフチル基、アントラセニル基などが挙げ
られ、より好ましくはフェニル基である。これらのアリ
ール基はいずれも、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、
ヨウ素原子などのハロゲン原子、メトキシ基、エトキシ
基等のアルコキシ基、フェノキシ基などのアリールオキ
シ基またはベンジルオキシ基などのアラルキルオキシ基
などで一部が置換されていてもよい。
【0091】炭素原子数3〜20のアルケニル基として
は、例えばアリル基、メタリル基、クロチル基、1,3
−ジフェニル−2−プロペニル基などが挙げられ、より
好ましくはアリル基またはメタリル基である。
【0092】またここでいう炭化水素オキシ基としては
アルコキシ基、アラルキルオキシ基やアリールオキシ基
等が挙げられ、好ましくは、炭素原子数1〜20のアル
コキシ基、炭素原子数7〜20のアラルキルオキシ基ま
たは炭素原子数6〜20のアリールオキシ基が好まし
い。
【0093】炭素原子数1〜20のアルコキシ基として
は、例えばメトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ
基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、sec−ブト
キシ基、tert−ブトキシ基、n−ペントキシ基、ネ
オペントキシ基、n−ヘキソキシ基、n−オクトキシ
基、n−ドデソキシ基、n−ペンタデソキシ基、n−イ
コソキシ基などが挙げられ、より好ましくはメトキシ
基、エトキシ基、イソプロポキシ基、またはtert−
ブトキシ基である。これらのアルコキシ基はいずれも、
フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハ
ロゲン原子、メトキシ基、エトキシ基等のアルコキシ
基、フェノキシ基などのアリールオキシ基またはベンジ
ルオキシ基などのアラルキルオキシ基などで一部が置換
されていてもよい。
【0094】炭素原子数7〜20のアラルキルオキシ基
としては、例えばベンジルオキシ基、(2−メチルフェ
ニル)メトキシ基、(3−メチルフェニル)メトキシ
基、(4−メチルフェニル)メトキシ基、(2、3−ジ
メチルフェニル)メトキシ基、(2、4−ジメチルフェ
ニル)メトキシ基、(2、5−ジメチルフェニル)メト
キシ基、(2、6−ジメチルフェニル)メトキシ基、
(3,4−ジメチルフェニル)メトキシ基、(3,5−
ジメチルフェニル)メトキシ基、(2,3,4−トリメ
チルフェニル)メトキシ基、(2,3,5−トリメチル
フェニル)メトキシ基、(2,3,6−トリメチルフェ
ニル)メトキシ基、(2,4,5−トリメチルフェニ
ル)メトキシ基、(2,4,6−トリメチルフェニル)
メトキシ基、(3,4,5−トリメチルフェニル)メト
キシ基、(2,3,4,5−テトラメチルフェニル)メ
トキシ基、(2,3,4,6−テトラメチルフェニル)
メトキシ基、(2,3,5,6−テトラメチルフェニ
ル)メトキシ基、(ペンタメチルフェニル)メトキシ
基、(エチルフェニル)メトキシ基、(n−プロピルフ
ェニル)メトキシ基、(イソプロピルフェニル)メトキ
シ基、(n−ブチルフェニル)メトキシ基、(sec−
ブチルフェニル)メトキシ基、(tert−ブチルフェ
ニル)メトキシ基、(n−ヘキシルフェニル)メトキシ
基、(n−オクチルフェニル)メトキシ基、(n−デシ
ルフェニル)メトキシ基、ナフチルメトキシ基、アント
ラセニルメトキシ基などが挙げられ、より好ましくはベ
ンジルオキシ基である。これらのアラルキルオキシ基は
いずれも、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原
子などのハロゲン原子、メトキシ基、エトキシ基等のア
ルコキシ基、フェノキシ基などのアリールオキシ基また
はベンジルオキシ基などのアラルキルオキシ基などで一
部が置換されていてもよい。
【0095】炭素原子数6〜20のアリールオキシ基と
しては、例えばフェノキシ基、2−メチルフェノキシ
基、3−メチルフェノキシ基、4−メチルフェノキシ
基、2、3−ジメチルフェノキシ基、2、4−ジメチル
フェノキシ基、2、5−ジメチルフェノキシ基、2、6
−ジメチルフェノキシ基、3,4−ジメチルフェノキシ
基、3,5−ジメチルフェノキシ基、2−tert−ブ
チル−3−メチルフェノキシ基、2−tert−ブチル
−4−メチルフェノキシ基、2−tert−ブチル−5
−メチルフェノキシ基、2−tert−ブチル−6−メ
チルフェノキシ基、2,3,4−トリメチルフェノキシ
基、2,3,5−トリメチルフェノキシ基、2,3,6
−トリメチルフェノキシ基、2,4,5−トリメチルフ
ェノキシ基、2,4,6−トリメチルフェノキシ基、2
−tert−ブチル−3,4−ジメチルフェノキシ基、
2−tert−ブチル−3,5−ジメチルフェノキシ
基、2−tert−ブチル−3,6−ジメチルフェノキ
シ基、2,6−ジ−tert−ブチル−3−メチルフェ
ノキシ基、2−tert−ブチル−4,5−ジメチルフ
ェノキシ基、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチ
ルフェノキシ基、3,4,5−トリメチルフェノキシ
基、2,3,4,5−テトラメチルフェノキシ基、2−
tert−ブチル−3,4,5−トリメチルフェノキシ
基、2,3,4,6−テトラメチルフェノキシ基、2−
tert−ブチル−3,4,6−トリメチルフェノキシ
基、2,6−ジ−tert−ブチル−3,4−ジメチル
フェノキシ基、2,3,5,6−テトラメチルフェノキ
シ基、2−tert−ブチル−3,5,6−トリメチル
フェノキシ基、2,6−ジ−tert−ブチル−3,5
−ジメチルフェノキシ基、ペンタメチルフェノキシ基、
エチルフェノキシ基、n−プロピルフェノキシ基、イソ
プロピルフェノキシ基、n−ブチルフェノキシ基、se
c−ブチルフェノキシ基、tert−ブチルフェノキシ
基、n−ヘキシルフェノキシ基、n−オクチルフェノキ
シ基、n−デシルフェノキシ基、n−テトラデシルフェ
ノキシ基、ナフトキシ基、アントラセノキシ基などが挙
げられる。これらのアリールオキシ基はいずれも、フッ
素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲ
ン原子、メトキシ基、エトキシ基等のアルコキシ基、フ
ェノキシ基などのアリールオキシ基またはベンジルオキ
シ基などのアラルキルオキシ基などで一部が置換されて
いてもよい。
【0096】X1 としてより好ましくは塩素原子、メチ
ル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n
−ブチル基、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ
基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、トリフルオロ
メトキシ基、フェニル基、フェノキシ基、2,6−ジ−
tert−ブチルフェノキシ基、3,4,5−トリフル
オロフェノキシ基、ペンタフルオロフェノキシ基、2,
3,5,6−テトラフルオロ−4−ペンタフルオロフェ
ニルフェノキシ基またはベンジル基である。
【0097】一般式[6]におけるaは0<a≦8を満
足する数を、bは0<b≦8を満足する数を表し、M2
の価数に応じて適宜選択される。M2 がチタン原子、ジ
ルコニウム原子またはハフニウム原子である場合、aは
2であることが好ましく、bも2であることが好まし
い。
【0098】一般式[6]で表される遷移金属化合物の
内、遷移金属原子がチタン原子、ジルコニウム原子また
はハフニウム原子である化合物の具体例としては、ビス
(シクロペンタジエニル)チタンジクロライド、ビス
(メチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、
ビス(エチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライ
ド、ビス(n−ブチルシクロペンタジエニル)チタンジ
クロライド、ビス(tert−ブチルシクロペンタジエ
ニル)チタンジクロライド、ビス(1,2−ジメチルシ
クロペンタジエニル)チタンジクロライド、ビス(1,
3−ジメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライ
ド、ビス(1−メチル−2−エチルシクロペンタジエニ
ル)チタンジクロライド、ビス(1−メチル−3−エチ
ルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、ビス
(1−メチル−2−n−ブチルシクロペンタジエニル)
チタンジクロライド、ビス(1−メチル−3−n−ブチ
ルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、ビス
(1−メチル−2−イソプロピルシクロペンタジエニ
ル)チタンジクロライド、ビス(1−メチル−3−イソ
プロピルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、
ビス(1−tert−ブチル−2−メチルシクロペンタ
ジエニル)チタンジクロライド、ビス(1−tert−
ブチル−3−メチルシクロペンタジエニル)チタンジク
ロライド、ビス(1,2,3−トリメチルシクロペンタ
ジエニル)チタンジクロライド、ビス(1,2,4−ト
リメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、
ビス(テトラメチルシクロペンタジエニル)チタンジク
ロライド、ビス(ペンタメチルシクロペンタジエニル)
チタンジクロライド、ビス(インデニル)チタンジクロ
ライド、ビス(4,5,6,7−テトラヒドロインデニ
ル)チタンジクロライド、ビス(フルオレニル)チタン
ジクロライド、ビス(2−フェニルインデニル)チタン
ジクロライド、
【0099】ビス[2−(ビス−3,5−トリフルオロ
メチルフェニル)インデニル]チタンジクロライド、ビ
ス[2−(4−tert−ブチルフェニル)インデニ
ル]チタンジクロライド、ビス[2−(4−トリフルオ
ロメチルフェニル)インデニル]チタンジクロライド、
ビス[2−(4−メチルフェニル)インデニル]チタン
ジクロライド、ビス[2−(3,5−ジメチルフェニ
ル)インデニル]チタンジクロライド、ビス[2−(ペ
ンタフルオロフェニル)インデニル]チタンジクロライ
ド、シクロペンタジエニル(ペンタメチルシクロペンタ
ジエニル)チタンジクロライド、シクロペンタジエニル
(インデニル)チタンジクロライド、シクロペンタジエ
ニル(フルオレニル)チタンジクロライド、インデニル
(フルオレニル)チタンジクロライド、ペンタメチルシ
クロペンタジエニル(インデニル)チタンジクロライ
ド、ペンタメチルシクロペンタジエニル(フルオレニ
ル)チタンジクロライド、シクロペンタジエニル(2−
フェニルインデニル)チタンジクロライド、ペンタメチ
ルシクロペンタジエニル(2−フェニルインデニル)チ
タンジクロライド、
【0100】ジメチルシリレンビス(シクロペンタジエ
ニル)チタンジクロライド、ジメチルシリレンビス(2
−メチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、
ジメチルシリレンビス(3−メチルシクロペンタジエニ
ル)チタンジクロライド、ジメチルシリレンビス(2−
n−ブチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライ
ド、ジメチルシリレンビス(3−n−ブチルシクロペン
タジエニル)チタンジクロライド、ジメチルシリレンビ
ス(2,3−ジメチルシクロペンタジエニル)チタンジ
クロライド、ジメチルシリレンビス(2,4−ジメチル
シクロペンタジエニル)チタンジクロライド、ジメチル
シリレンビス(2,5−ジメチルシクロペンタジエニ
ル)チタンジクロライド、ジメチルシリレンビス(3,
4−ジメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライ
ド、ジメチルシリレンビス(2,3−エチルメチルシク
ロペンタジエニル)チタンジクロライド、ジメチルシリ
レンビス(2,4−エチルメチルシクロペンタジエニ
ル)チタンジクロライド、ジメチルシリレンビス(2,
5−エチルメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロ
ライド、ジメチルシリレンビス(3,5−エチルメチル
シクロペンタジエニル)チタンジクロライド、ジメチル
シリレンビス(2,3,4−トリメチルシクロペンタジ
エニル)チタンジクロライド、ジメチルシリレンビス
(2,3,5−トリメチルシクロペンタジエニル)チタ
ンジクロライド、ジメチルシリレンビス(テトラメチル
シクロペンタジエニル)チタンジクロライド、
【0101】ジメチルシリレンビス(インデニル)チタ
ンジクロライド、ジメチルシリレンビス(2−メチルイ
ンデニル)チタンジクロライド、ジメチルシリレンビス
(2−tert−ブチルインデニル)チタンジクロライ
ド、ジメチルシリレンビス(2,3−ジメチルインデニ
ル)チタンジクロライド、ジメチルシリレンビス(2,
4,7−トリメチルインデニル)チタンジクロライド、
ジメチルシリレンビス(2−メチル−4−イソプロピル
インデニル)チタンジクロライド、ジメチルシリレンビ
ス(4,5−ベンズインデニル)チタンジクロライド、
ジメチルシリレンビス(2−メチル−4,5−ベンズイ
ンデニル)チタンジクロライド、ジメチルシリレンビス
(2−フェニルインデニル)チタンジクロライド、ジメ
チルシリレンビス(4−フェニルインデニル)チタンジ
クロライド、ジメチルシリレンビス(2−メチル−4−
フェニルインデニル)チタンジクロライド、ジメチルシ
リレンビス(2−メチル−5−フェニルインデニル)チ
タンジクロライド、ジメチルシリレンビス(2−メチル
−4−ナフチルインデニル)チタンジクロライド、ジメ
チルシリレンビス(4,5,6,7−テトラヒドロイン
デニル)チタンジクロライド、
【0102】ジメチルシリレン(シクロペンタジエニ
ル)(インデニル)チタンジクロライド、ジメチルシリ
レン(メチルシクロペンタジエニル)(インデニル)チ
タンジクロライド、ジメチルシリレン(n−ブチルシク
ロペンタジエニル)(インデニル)チタンジクロライ
ド、ジメチルシリレン(テトラメチルシクロペンタジエ
ニル)(インデニル)チタンジクロライド、ジメチルシ
リレン(シクロペンタジエニル)(フルオレニル)チタ
ンジクロライド、ジメチルシリレン(メチルシクロペン
タジエニル)(フルオレニル)チタンジクロライド、ジ
メチルシリレン(n−ブチルシクロペンタジエニル)
(フルオレニル)チタンジクロライド、ジメチルシリレ
ン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(インデニ
ル)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(インデニ
ル)(フルオレニル)チタンジクロライド、ジメチルシ
リレンビス(フルオレニル)チタンジクロライド、ジメ
チルシリレン(シクロペンタジエニル)(テトラメチル
シクロペンタジエニル)チタンジクロライド、ジメチル
シリレン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(フル
オレニル)チタンジクロライド、
【0103】シクロペンタジエニルチタントリクロライ
ド、ペンタメチルシクロペンタジエニルチタントリクロ
ライド、シクロペンタジエニル(ジメチルアミド)チタ
ンジクロライド、シクロペンタジエニル(フェノキシ)
チタンジクロライド、シクロペンタジエニル(2,6−
ジメチルフェニル)チタンジクロライド、シクロペンタ
ジエニル(2,6−ジイソプロピルフェニル)チタンジ
クロライド、シクロペンタジエニル(2,6−ジ−te
rt−ブチルフェニル)チタンジクロライド、ペンタメ
チルシクロペンタジエニル(2,6−ジメチルフェニ
ル)チタンジクロライド、ペンタメチルシクロペンタジ
エニル(2,6−ジイソプロピルフェニル)チタンジク
ロライド、ペンタメチルシクロペンタジエニル(2,6
−tert−ブチルフェニル)チタンジクロライド、イ
ンデニル(2,6−ジイソプロピルフェニル)チタンジ
クロライド、フルオレニル(2,6−ジイソプロピルフ
ェニル)チタンジクロライド、
【0104】ジメチルシリレン(シクロペンタジエニ
ル)(2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチル
シリレン(シクロペンタジエニル)(3−メチル−2−
フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン
(シクロペンタジエニル)(3,5−ジメチル−2−フ
ェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(シ
クロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−2−フ
ェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(シ
クロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メ
チル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチル
シリレン(シクロペンタジエニル)(3,5−ジ−te
rt−ブチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、
ジメチルシリレン(シクロペンタジエニル)(5−メチ
ル−3−フェニル−2−フェノキシ)チタンジクロライ
ド、ジメチルシリレン(シクロペンタジエニル)(3−
tert−ブチルジメチルシリル−5−メチル−2−フ
ェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(シ
クロペンタジエニル)(5−メチル−3−トリメチルシ
リル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチル
シリレン(シクロペンタジエニル)(3−tert−ブ
チル−5−メトキシ−2−フェノキシ)チタンジクロラ
イド、ジメチルシリレン(シクロペンタジエニル)(3
−tert−ブチル−5−クロロ−2−フェノキシ)チ
タンジクロライド、ジメチルシリレン(シクロペンタジ
エニル)(3,5−ジアミル−2−フェノキシ)チタン
ジクロライド、ジメチルシリレン(シクロペンタジエニ
ル)(3−フェニル−2−フェノキシ)チタンジクロラ
イド、ジメチルシリレン(シクロペンタジエニル)(1
−ナフトキシ−2−イル)チタンジクロライド、
【0105】ジメチルシリレン(メチルシクロペンタジ
エニル)(2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメ
チルシリレン(メチルシクロペンタジエニル)(3−メ
チル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチル
シリレン(メチルシクロペンタジエニル)(3,5−ジ
メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチ
ルシリレン(メチルシクロペンタジエニル)(3−te
rt−ブチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、
ジメチルシリレン(メチルシクロペンタジエニル)(3
−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チ
タンジクロライド、ジメチルシリレン(メチルシクロペ
ンタジエニル)(3,5−ジ−tert−ブチル−2−
フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン
(メチルシクロペンタジエニル)(5−メチル−3−フ
ェニル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチ
ルシリレン(メチルシクロペンタジエニル)(3−te
rt−ブチルジメチルシリル−5−メチル−2−フェノ
キシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(メチル
シクロペンタジエニル)(5−メチル−3−トリメチル
シリル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチ
ルシリレン(メチルシクロペンタジエニル)(3−te
rt−ブチル−5−メトキシ−2−フェノキシ)チタン
ジクロライド、ジメチルシリレン(メチルシクロペンタ
ジエニル)(3−tert−ブチル−5−クロロ−2−
フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン
(メチルシクロペンタジエニル)(3,5−ジアミル−
2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレ
ン(メチルシクロペンタジエニル)(3−フェニル−2
−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン
(メチルシクロペンタジエニル)(1−ナフトキシ−2
−イル)チタンジクロライド、
【0106】ジメチルシリレン(n−ブチルシクロペン
タジエニル)(2−フェノキシ)チタンジクロライド、
ジメチルシリレン(n−ブチルシクロペンタジエニル)
(3−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、
ジメチルシリレン(n−ブチルシクロペンタジエニル)
(3,5−ジメチル−2−フェノキシ)チタンジクロラ
イド、ジメチルシリレン(n−ブチルシクロペンタジエ
ニル)(3−tert−ブチル−2−フェノキシ)チタ
ンジクロライド、ジメチルシリレン(n−ブチルシクロ
ペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル
−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリ
レン(n−ブチルシクロペンタジエニル)(3,5−ジ
−tert−ブチル−2−フェノキシ)チタンジクロラ
イド、ジメチルシリレン(n−ブチルシクロペンタジエ
ニル)(5−メチル−3−フェニル−2−フェノキシ)
チタンジクロライド、ジメチルシリレン(n−ブチルシ
クロペンタジエニル)(3−tert−ブチルジメチル
シリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロラ
イド、ジメチルシリレン(n−ブチルシクロペンタジエ
ニル)(5−メチル−3−トリメチルシリル−2−フェ
ノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(n−
ブチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル
−5−メトキシ−2−フェノキシ)チタンジクロライ
ド、ジメチルシリレン(n−ブチルシクロペンタジエニ
ル)(3−tert−ブチル−5−クロロ−2−フェノ
キシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(n−ブ
チルシクロペンタジエニル)(3,5−ジアミル−2−
フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン
(n−ブチルシクロペンタジエニル)(3−フェニル−
2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレ
ン(n−ブチルシクロペンタジエニル)(1−ナフトキ
シ−2−イル)チタンジクロライド、
【0107】ジメチルシリレン(tert−ブチルシク
ロペンタジエニル)(2−フェノキシ)チタンジクロラ
イド、ジメチルシリレン(tert−ブチルシクロペン
タジエニル)(3−メチル−2−フェノキシ)チタンジ
クロライド、ジメチルシリレン(tert−ブチルシク
ロペンタジエニル)(3,5−ジメチル−2−フェノキ
シ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(tert
−ブチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチ
ル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシ
リレン(tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3
−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チ
タンジクロライド、ジメチルシリレン(tert−ブチ
ルシクロペンタジエニル)(3,5−ジ−tert−ブ
チル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチル
シリレン(tert−ブチルシクロペンタジエニル)
(5−メチル−3−フェニル−2−フェノキシ)チタン
ジクロライド、ジメチルシリレン(tert−ブチルシ
クロペンタジエニル)(3−tert−ブチルジメチル
シリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロラ
イド、ジメチルシリレン(tert−ブチルシクロペン
タジエニル)(5−メチル−3−トリメチルシリル−2
−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン
(tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3−te
rt−ブチル−5−メトキシ−2−フェノキシ)チタン
ジクロライド、ジメチルシリレン(tert−ブチルシ
クロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−ク
ロロ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチル
シリレン(tert−ブチルシクロペンタジエニル)
(3,5−ジアミル−2−フェノキシ)チタンジクロラ
イド、ジメチルシリレン(tert−ブチルシクロペン
タジエニル)(3−フェニル−2−フェノキシ)チタン
ジクロライド、ジメチルシリレン(tert−ブチルシ
クロペンタジエニル)(1−ナフトキシ−2−イル)チ
タンジクロライド、
【0108】ジメチルシリレン(テトラメチルシクロペ
ンタジエニル)(2−フェノキシ)チタンジクロライ
ド、ジメチルシリレン(テトラメチルシクロペンタジエ
ニル)(3−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロラ
イド、ジメチルシリレン(テトラメチルシクロペンタジ
エニル)(3,5−ジメチル−2−フェノキシ)チタン
ジクロライド、ジメチルシリレン(テトラメチルシクロ
ペンタジエニル)(3−tert−ブチル−2−フェノ
キシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(テトラ
メチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル
−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、
ジメチルシリレン(テトラメチルシクロペンタジエニ
ル)(3,5−ジ−tert−ブチル−2−フェノキ
シ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(テトラメ
チルシクロペンタジエニル)(5−メチル−3−フェニ
ル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシ
リレン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−t
ert−ブチルジメチルシリル−5−メチル−2−フェ
ノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(テト
ラメチルシクロペンタジエニル)(5−メチル−3−ト
リメチルシリル−2−フェノキシ)チタンジクロライ
ド、ジメチルシリレン(テトラメチルシクロペンタジエ
ニル)(3−tert−ブチル−5−メトキシ−2−フ
ェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(テ
トラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブ
チル−5−クロロ−2−フェノキシ)チタンジクロライ
ド、ジメチルシリレン(テトラメチルシクロペンタジエ
ニル)(3,5−ジアミル−2−フェノキシ)チタンジ
クロライド、ジメチルシリレン(テトラメチルシクロペ
ンタジエニル)(3−フェニル−2−フェノキシ)チタ
ンジクロライド、ジメチルシリレン(テトラメチルシク
ロペンタジエニル)(1−ナフトキシ−2−イル)チタ
ンジクロライド、
【0109】ジメチルシリレン(トリメチルシリルシク
ロペンタジエニル)(2−フェノキシ)チタンジクロラ
イド、ジメチルシリレン(トリメチルシリルシクロペン
タジエニル)(3−メチル−2−フェノキシ)チタンジ
クロライド、ジメチルシリレン(トリメチルシリルシク
ロペンタジエニル)(3,5−ジメチル−2−フェノキ
シ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(トリメチ
ルシリルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチ
ル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシ
リレン(トリメチルシリルシクロペンタジエニル)(3
−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チ
タンジクロライド、ジメチルシリレン(トリメチルシリ
ルシクロペンタジエニル)(3,5−ジ−tert−ブ
チル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチル
シリレン(トリメチルシリルシクロペンタジエニル)
(5−メチル−3−フェニル−2−フェノキシ)チタン
ジクロライド、ジメチルシリレン(トリメチルシリルシ
クロペンタジエニル)(3−tert−ブチルジメチル
シリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロラ
イド、ジメチルシリレン(トリメチルシリルシクロペン
タジエニル)(5−メチル−3−トリメチルシリル−2
−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン
(トリメチルシリルシクロペンタジエニル)(3−te
rt−ブチル−5−メトキシ−2−フェノキシ)チタン
ジクロライド、ジメチルシリレン(トリメチルシリルシ
クロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−ク
ロロ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチル
シリレン(トリメチルシリルシクロペンタジエニル)
(3,5−ジアミル−2−フェノキシ)チタンジクロラ
イド、ジメチルシリレン(トリメチルシリルシクロペン
タジエニル)(3−フェニル−2−フェノキシ)チタン
ジクロライド、ジメチルシリレン(トリメチルシリルシ
クロペンタジエニル)(1−ナフトキシ−2−イル)チ
タンジクロライド、
【0110】ジメチルシリレン(インデニル)(2−フ
ェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(イ
ンデニル)(3−メチル−2−フェノキシ)チタンジク
ロライド、ジメチルシリレン(インデニル)(3,5−
ジメチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメ
チルシリレン(インデニル)(3−tert−ブチル−
2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレ
ン(インデニル)(3−tert−ブチル−5−メチル
−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリ
レン(インデニル)(3,5−ジ−tert−ブチル−
2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレ
ン(インデニル)(5−メチル−3−フェニル−2−フ
ェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(イ
ンデニル)(3−tert−ブチルジメチルシリル−5
−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメ
チルシリレン(インデニル)(5−メチル−3−トリメ
チルシリル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジ
メチルシリレン(インデニル)(3−tert−ブチル
−5−メトキシ−2−フェノキシ)チタンジクロライ
ド、ジメチルシリレン(インデニル)(3−tert−
ブチル−5−クロロ−2−フェノキシ)チタンジクロラ
イド、ジメチルシリレン(インデニル)(3,5−ジア
ミル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチル
シリレン(インデニル)(3−フェニル−2−フェノキ
シ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(インデニ
ル)(1−ナフトキシ−2−イル)チタンジクロライ
ド、
【0111】ジメチルシリレン(フルオレニル)(2−
フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン
(フルオレニル)(3−メチル−2−フェノキシ)チタ
ンジクロライド、ジメチルシリレン(フルオレニル)
(3,5−ジメチル−2−フェノキシ)チタンジクロラ
イド、ジメチルシリレン(フルオレニル)(3−ter
t−ブチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジ
メチルシリレン(フルオレニル)(3−tert−ブチ
ル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライ
ド、ジメチルシリレン(フルオレニル)(3,5−ジ−
tert−ブチル−2−フェノキシ)チタンジクロライ
ド、ジメチルシリレン(フルオレニル)(5−メチル−
3−フェニル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、
ジメチルシリレン(フルオレニル)(3−tert−ブ
チルジメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チ
タンジクロライド、ジメチルシリレン(フルオレニル)
(5−メチル−3−トリメチルシリル−2−フェノキ
シ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(フルオレ
ニル)(3−tert−ブチル−5−メトキシ−2−フ
ェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(フ
ルオレニル)(3−tert−ブチル−5−クロロ−2
−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン
(フルオレニル)(3,5−ジアミル−2−フェノキ
シ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(フルオレ
ニル)(3−フェニル−2−フェノキシ)チタンジクロ
ライド、ジメチルシリレン(フルオレニル)(1−ナフ
トキシ−2−イル)チタンジクロライド、
【0112】(tert−ブチルアミド)テトラメチル
シクロペンタジエニル−1,2−エタンジイルチタンジ
クロライド、(メチルアミド)テトラメチルシクロペン
タジエニル−1,2−エタンジイルチタンジクロライ
ド、(エチルアミド)テトラメチルシクロペンタジエニ
ル−1,2−エタンジイルチタンジクロライド、(te
rt−ブチルアミド)テトラメチルシクロペンタジエニ
ルジメチルシランチタンジクロライド、(ベンジルアミ
ド)テトラメチルシクロペンタジエニルジメチルシラン
チタンジクロライド、(フェニルフォスファイド)テト
ラメチルシクロペンタジエニルジメチルシランチタンジ
クロライド、(tert−ブチルアミド)インデニル−
1,2−エタンジイルチタンジクロライド、(tert
−ブチルアミド)テトラヒドロインデニル−1,2−エ
タンジイルチタンジクロライド、(tert−ブチルア
ミド)フルオレニル−1,2−エタンジイルチタンジク
ロライド、(tert−ブチルアミド)インデニルジメ
チルシランチタンジクロライド、(tert−ブチルア
ミド)テトラヒドロインデニルジメチルシランチタンジ
クロライド、(tert−ブチルアミド)フルオレニル
ジメチルシランチタンジクロライド、
【0113】(ジメチルアミノメチル)テトラメチルシ
クロペンタジエニルチタン(III)ジクロライド、(ジ
メチルアミノエチル)テトラメチルシクロペンタジエニ
ルチタン(III)ジクロライド、(ジメチルアミノプロ
ピル)テトラメチルシクロペンタジエニルチタン(II
I)ジクロライド、(N−ピロリジニルエチル)テトラ
メチルシクロペンタジエニルチタンジクロライド、(B
−ジメチルアミノボラベンゼン)シクロペンタジエニル
チタンジクロライド、シクロペンタジエニル(9−メシ
チルボラアントラセニル)チタンジクロライド、
【0114】2,2’−チオビス[4−メチル−6−t
ert−ブチルフェノキシ]チタンジクロライド、2,
2’−チオビス[4−メチル−6−(1−メチルエチ
ル)フェノキシ]チタンジクロライド、2,2’−チオ
ビス(4,6−ジメチルフェノキシ)チタンジクロライ
ド、2,2’−チオビス(4−メチル−6−tert−
ブチルフェノキシ)チタンジクロライド、2,2’−メ
チレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノ
キシ)チタンジクロライド、2,2’−エチレンビス
(4−メチル−6−tert−ブチルフェノキシ)チタ
ンジクロライド、2,2’−スルフィニルビス(4−メ
チル−6−tert−ブチルフェノキシ)チタンジクロ
ライド、2,2’−(4,4’,6,6’−テトラ−t
ert−ブチル−1,1’ビフェノキシ)チタンジクロ
ライド、(ジ−tert−ブチル−1,3−プロパンジ
アミド)チタンジクロライド、(ジシクロヘキシル−
1,3−プロパンジアミド)チタンジクロライド、
【0115】[ビス(トリメチルシリル)−1,3−プ
ロパンジジアミド]チタンジクロライド、[ビス(te
rt−ブチルジメチルシリル)−1,3−プロパンジア
ミド]チタンジクロライド、[ビス(2,6−ジメチル
フェニル)−1,3−プロパンジアミド]チタンジクロ
ライド、[ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)−
1,3−プロパンジアミド]チタンジクロライド、[ビ
ス(2,6−ジ−tert−ブチルフェニル)−1,3
−プロパンジアミド]チタンジクロライド、[ビス(ト
リイソプロピルシリル)ナフタレンジアミド]チタンジ
クロライド、[ビス(トリメチルシリル)ナフタレンジ
アミド]チタンジクロライド、[ビス(tert−ブチ
ルジメチルシリル)ナフタレンジアミド]チタンジクロ
ライド、[ヒドロトリス(3,5−ジメチルピラゾリ
ル)ボレート]チタントリクロライド、[ヒドロトリス
(3,5−ジエチルピラゾリル)ボレート]チタントリ
クロライド、[ヒドロトリス(3,5−ジ−tert−
ブチルピラゾリル)ボレート]チタントリクロライド、
[トリス(3,5−ジメチルピラゾリル)メチル]チタ
ントリクロライド、[トリス(3,5−ジエチルピラゾ
リル)メチル]チタントリクロライド、[トリス(3,
5−ジ−tert−ブチルピラゾリル)メチル]チタン
トリクロライド、などや、これらの化合物のチタンをジ
ルコニウムまたはハフニウムに変更した化合物、(2−
フェノキシ)を(3−フェニル−2−フェノキシ)、
(3−トリメチルシリル−2−フェノキシ)、または
(3−tert−ブチルジメチルシリル−2−フェノキ
シ)に変更した化合物、ジメチルシリレンをメチレン、
エチレン、ジメチルメチレン(イソプロピリデン)、ジ
フェニルメチレン、ジエチルシリレン、ジフェニルシリ
レン、またはジメトキシシリレンに変更した化合物、ジ
クロライドをジフルオライド、ジブロマイド、ジアイオ
ダイド、ジメチル、ジエチル、ジイソプロピル、ジフェ
ニル、ジベンジル、ジメトキシド、ジエトキシド、ジ
(n−プロポキシド)、ジ(イソプロポキシド)、ジフ
ェノキシド、またはジ(ペンタフルオロフェノキシド)
に変更した化合物、トリクロライドをトリフルオライ
ド、トリブロマイド、トリアイオダイド、トリメチル、
トリエチル、トリイソプロピル、トリフェニル、トリベ
ンジル、トリメトキシド、トリエトキシド、トリ(n−
プロポキシド)、トリ(イソプロポキシド)、トリフェ
ノキシド、またはトリ(ペンタフルオロフェノキシド)
に変更した化合物などを例示することができる。
【0116】一般式[6]で表される遷移金属化合物の
うち、遷移金属原子がニッケル原子である化合物の具体
例としては、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−
フェニル−5,5’−ジメチルオキサゾリン]ニッケル
ジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4
−フェニル−5,5’−ジエチルオキサゾリン]ニッケ
ルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−
4−フェニル−5,5’−ジ−n−プロピルオキサゾリ
ン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス
[(4R)−4−フェニル−5,5’−ジイソプロピル
オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチ
レンビス[(4R)−4−フェニル−5,5’−ジシク
ロヘキシルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,
2’−メチレンビス[(4R)−4−フェニル−5,
5’−ジメトキシオキサゾリン]ニッケルジブロマイ
ド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−フェニル
−5,5’−ジエトキシオキサゾリン]ニッケルジブロ
マイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−フェ
ニル−5,5’−ジフェニルオキサゾリン]ニッケルジ
ブロマイド、
【0117】2,2’−メチレンビス[(4R)−4−
メチル−5,5−ジ−(2−メチルフェニル)オキサゾ
リン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス
[(4R)−4−メチル−5,5−ジ−(3−メチルフ
ェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,
2’−メチレンビス[(4R)−4−メチル−5,5−
ジ−(4−メチルフェニル)オキサゾリン]ニッケルジ
ブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−
メチル−5,5−ジ−(2−メトキシフェニル)オキサ
ゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビ
ス[(4R)−4−メチル−5,5−ジ−(3−メトキ
シフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、
2,2’−メチレンビス[(4R)−4−メチル−5,
5−ジ−(4−メトキシフェニル)オキサゾリン]ニッ
ケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[スピロ
{(4R)−4−メチルオキサゾリン−5,1’−シク
ロブタン}]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレ
ンビス[スピロ{(4R)−4−メチルオキサゾリン−
5,1’−シクロペンタン}]ニッケルジブロマイド、
2,2’−メチレンビス[スピロ{(4R)−4−メチ
ルオキサゾリン−5,1’−シクロヘキサン}]ニッケ
ルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[スピロ
{(4R)−4−メチルオキサゾリン−5,1’−シク
ロヘプタン}]ニッケルジブロマイド、
【0118】2,2’−メチレンビス[(4R)−4−
イソプロピル−5,5−ジメチルオキサゾリン]ニッケ
ルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−
4−イソプロピル−5,5−ジエチルオキサゾリン]ニ
ッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4
R)−4−イソプロピル−5,5−ジ−n−プロピルオ
キサゾリン]、2,2’−メチレンビス[(4R)−4
−イソプロピル−5,5−ジイソプロピルオキサゾリ
ン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス
[(4R)−4−イソプロピル−5,5−ジシクロヘキ
シルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−
メチレンビス[(4R)−4−イソプロピル−5,5−
ジフェニルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,
2’−メチレンビス[(4R)−4−イソプロピル−
5,5−ジ−(2−メチルフェニル)オキサゾリン]ニ
ッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4
R)−4−イソプロピル−5,5−ジ−(3−メチルフ
ェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,
2’−メチレンビス[(4R)−4−イソプロピル−
5,5−ジ−(4−メチルフェニル)オキサゾリン]ニ
ッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4
R)−4−イソプロピル−5,5−ジ−(2−メトキシ
フェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,
2’−メチレンビス[(4R)−4−イソプロピル−
5,5−ジ−(3−メトキシフェニル)オキサゾリン]
ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4
R)−4−イソプロピル−5,5−ジ−(4−メトキシ
フェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、
【0119】2,2’−メチレンビス[スピロ{(4
R)−4−イソプロピルオキサゾリン−5,1’−シク
ロブタン}]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレ
ンビス[スピロ{(4R)−4−イソプロピルオキサゾ
リン−5,1’−シクロペンタン}]ニッケルジブロマ
イド、2,2’−メチレンビス[スピロ{(4R)−4
−イソプロピルオキサゾリン−5,1’−シクロヘキサ
ン}]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス
[スピロ{(4R)−4−イソプロピルオキサゾリン−
5,1’−シクロヘプタン}]ニッケルジブロマイド、
2,2−メチレンビス[(4R)−4−イソブチル−
5,5−ジメチルオキサゾリン]ニッケルジブロマイ
ド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−イソブチ
ル−5,5−ジエチルオキサゾリン]ニッケルジブロマ
イド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−イソブ
チル−5,5−ジ−n−プロピルオキサゾリン]ニッケ
ルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−
4−イソブチル−5,5−ジ−イソプロピルオキサゾリ
ン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス
[(4R)−4−イソブチル−5,5−ジシクロヘキシ
ルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メ
チレンビス[(4R)−4−イソブチル−5,5−ジフ
ェニルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’
−メチレンビス[(4R)−4−イソブチル−5,5−
ジ−(2−メチルフェニル)オキサゾリン]ニッケルジ
ブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−
イソブチル−5,5−ジ−(3−メチルフェニル)オキ
サゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレン
ビス[(4R)−4−イソブチル−5,5−ジ−(4−
メチルフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイ
ド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−イソブチ
ル−5,5−ジ−(2−メトキシフェニル)オキサゾリ
ン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス
[(4R)−4−イソブチル−5,5−ジ−(3−メト
キシフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、
2,2’−メチレンビス[(4R)−4−イソブチル−
5,5−ジ−(4−メトキシフェニル)オキサゾリン]
ニッケルジブロマイド、
【0120】2,2’−メチレンビス[スピロ{(4
R)−4−イソブチルオキサゾリン−5,1’−シクロ
ブタン}]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレン
ビス[スピロ{(4R)−4−イソブチルオキサゾリン
−5,1’−シクロペンタン}]ニッケルジブロマイ
ド、2,2’−メチレンビス[スピロ{(4R)−4−
イソブチルオキサゾリン−5,1’−シクロヘキサ
ン}]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス
[スピロ{(4R)−4−イソブチルオキサゾリン−
5,1’−シクロヘプタン}]ニッケルジブロマイド、
2,2’−メチレンビス[(4R)−4−tert−ブ
チル−5,5−ジメチルオキサゾリン]ニッケルジブロ
マイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−te
rt−ブチル−5,5−ジエチルオキサゾリン]ニッケ
ルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−
4−4−tert−ブチル−5,5−ジ−n−プロピル
オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチ
レンビス[(4R)−4−tert−ブチル−5,5−
ジ−イソプロピルオキサゾリン]ニッケルジブロマイ
ド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−tert
−ブチル−5,5−ジフェニルオキサゾリン]ニッケル
ジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4
−tert−ブチル−5,5−ジシクロヘキシルオキサ
ゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビ
ス[(4R)−4−tert−ブチル−5,5−ジ−
(2−メチルフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロ
マイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−te
rt−ブチル−5,5−ジ−(3−メチルフェニル)オ
キサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレ
ンビス[(4R)−4−tert−ブチル−5,5−ジ
−(4−メチルフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブ
ロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−t
ert−ブチル−5,5−ジ−(2−メトキシフェニ
ル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−
メチレンビス[(4R)−4−tert−ブチル−5,
5−ジ−(3−メトキシフェニル)オキサゾリン]ニッ
ケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)
−4−tert−ブチル−5,5−ジ−(4−メトキシ
フェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、
【0121】2,2’−メチレンビス[スピロ{(4
R)−4−tert−ブチルオキサゾリン−5,1’−
シクロブタン}]ニッケルジブロマイド、2,2’−メ
チレンビス[スピロ{(4R)−4−tert−ブチル
オキサゾリン−5,1’−シクロペンタン}]ニッケル
ジブロマイド、2,2’−メチレンビス[スピロ{(4
R)−4−tert−ブチルオキサゾリン−5,1’−
シクロヘキサン}]ニッケルジブロマイド、2,2’−
メチレンビス[スピロ{(4R)−4−tert−ブチ
ルオキサゾリン−5,1’−シクロヘプタン}]ニッケ
ルジブロマイド、
【0122】2,2’−メチレンビス[(4R)−4−
フェニル−5,5−ジメチルオキサゾリン]ニッケルジ
ブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−
フェニル−5,5−ジエチルオキサゾリン]ニッケルジ
ブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−
フェニル−5,5−ジ−n−プロピルオキサゾリン]ニ
ッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4
R)−4−フェニル−5,5−ジ−イソプロピルオキサ
ゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビ
ス[(4R)−4−フェニル−5,5−ジシクロヘキシ
ルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メ
チレンビス[(4R)−4−フェニル−5,5−ジフェ
ニルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−
メチレンビス[(4R)−4−フェニル−5,5−ジ−
(2−メチルフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロ
マイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−フェ
ニル−5,5−ジ−(3−メチルフェニル)オキサゾリ
ン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス
[(4R)−4−フェニル−5,5−ジ−(4−メチル
フェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,
2’−メチレンビス[(4R)−4−フェニル−5,5
−ジ−(2−メトキシフェニル)オキサゾリン]ニッケ
ルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−
4−フェニル−5,5−ジ−(3−メトキシフェニル)
オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチ
レンビス[(4R)−4−フェニル−5,5−ジ−(4
−メトキシフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマ
イド、
【0123】2,2’−メチレンビス[スピロ{(4
R)−4−フェニルオキサゾリン−5,1’−シクロブ
タン}]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビ
ス[スピロ{(4R)−4−フェニルオキサゾリン−
5,1’−シクロペンタン}]ニッケルジブロマイド、
2,2’−メチレンビス[スピロ{(4R)−4−フェ
ニルオキサゾリン−5,1’−シクロヘキサン}]ニッ
ケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[スピロ
{(4R)−4−フェニルオキサゾリン−5,1’−シ
クロヘプタン}]ニッケルジブロマイド、
【0124】2,2’−メチレンビス[(4R)−4−
ベンジル−5,5−ジメチルオキサゾリン]ニッケルジ
ブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−
ベンジル−5,5−ジエチルオキサゾリン]ニッケルジ
ブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−
ベンジル−5,5−ジ−n−プロピルオキサゾリン]ニ
ッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4
R)−4−ベンジル−5,5−ジ−イソプロピルオキサ
ゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビ
ス[(4R)−4−ベンジル−5,5−ジシクロヘキシ
ルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メ
チレンビス[(4R)−4−ベンジル−5,5−ジフェ
ニルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−
メチレンビス[(4R)−4−ベンジル−5,5−ジ−
(2−メチルフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロ
マイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−ベン
ジル−5,5−ジ−(3−メチルフェニル)オキサゾリ
ン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス
[(4R)−4−ベンジル−5,5−ジ−(4−メチル
フェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,
2’−メチレンビス[(4R)−4−ベンジル−5,5
−ジ−(2−メトキシフェニル)オキサゾリン]ニッケ
ルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−
4−ベンジル−5,5−ジ−(3−メトキシフェニル)
オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチ
レンビス[(4R)−4−ベンジル−5,5−ジ−(4
−メトキシフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマ
イド、
【0125】2,2’−メチレンビス[スピロ{(4
R)−4−ベンジルオキサゾリン−5,1’−シクロブ
タン}]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビ
ス[スピロ{(4R)−4−ベンジルオキサゾリン−
5,1’−シクロペンタン}]ニッケルジブロマイド、
2,2’−メチレンビス[スピロ{(4R)−4−ベン
ジルオキサゾリン−5,1’−シクロヘキサン}]ニッ
ケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[スピロ
{(4R)−4−ベンジルオキサゾリン−5,1’−シ
クロヘプタン}]ニッケルジブロマイド、および上記各
化合物の対掌体などが挙げられる。また、上記ビスオキ
サゾリン型化合物の一方のオキサゾリン環の不斉炭素の
立体配置を逆の配置にした化合物や、これらの化合物の
ジブロマイドをジフルオライド、ジクロライド、ジアイ
オダイド、ジメチル、ジエチル、ジイソプロピル、ジフ
ェニル、ジベンジル、ジメトキシド、ジエトキシド、ジ
(n−プロポキシド)、ジ(イソプロポキシド)、ジフ
ェノキシド、またはジ(ペンタフルオロフェノキシド)
に変更した化合物などを例示することができる。
【0126】さらにニッケル化合物の具体例としては、
[ヒドロトリス(3,5−ジメチルピラゾリル)ボレー
ト]ニッケルクロライド、[ヒドロトリス(3,5−ジ
エチルピラゾリル)ボレート]ニッケルクロライド、
[ヒドロトリス(3,5−ジ−tert−ブチルピラゾ
リル)ボレート]ニッケルクロライドや、これらの化合
物のクロライドを、ブロマイド、アイオダイド、メチ
ル、エチル、アリル、またはメタリルに変更した化合物
が挙げられる。
【0127】そしてニッケル化合物として、下記構造式
にて示される化合物などが挙げられる。 (式中、R5 とR6 はそれぞれ2,6−ジイソプロピル
フェニル基であり、R7およびR8 はそれぞれ水素原子
またはメチル基あるいはR7 とR8 とがいっしょになっ
てアセナフテン基であり、X2 はフッ素原子、塩素原
子、臭素原子、よう素原子、メチル基、エチル基、n−
プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、フェニル
基、ベンジル基、メトキシ基、エトキシ基、またはフェ
ノキシ基である。) また、上記のニッケル化合物において、ニッケルをパラ
ジウム、コバルト、ロジウム、またはルテニウムに置き
換えた化合物も同様に例示することができる。
【0128】一般式[6]で表される遷移金属化合物の
うち、遷移金属原子が鉄である化合物の具体例として
は、2,6−ビス−[1−(2,6−ジメチルフェニル
イミノ)エチル]ピリジン鉄ジクロライド、2,6−ビ
ス−[1−(2,6−ジイソプロピルフェニルイミノ)
エチル]ピリジン鉄ジクロライド、2,6−ビス−[1
−(2−tert−ブチル−フェニルイミノ)エチル]
ピリジン鉄ジクロライドなどや、これらの化合物のジク
ロライドを、ジフルオライド、ジブロマイド、ジアイオ
ダイド、ジメチル、ジエチル、ジメトキシド、ジエトキ
シド、またはジフェノキシドに変更した化合物が挙げら
れる。
【0129】さらに鉄化合物の具体例としては、[ヒド
ロトリス(3,5−ジメチルピラゾリル)ボレート]鉄
クロライド、[ヒドロトリス(3,5−ジエチルピラゾ
リル)ボレート]鉄クロライド、[ヒドロトリス(3,
5−ジ−tert−ブチルピラゾリル)ボレート]鉄ク
ロライドなどや、これらの化合物のクロライドを、フル
オライド、ブロマイド、アイオダイド、メチル、エチ
ル、アリル、メタリル、メトキシド、またはエトキシド
に変更した化合物が挙げられる。また、上記の鉄化合物
において、鉄をコバルトまたはニッケルに置き換えた化
合物も同様に例示することができる。
【0130】また一般式[6]で表される遷移金属化合
物のμ−オキソタイプの遷移金属化合物の具体例として
は、μ−オキソビス[イソプロピリデン(シクロペンタ
ジエニル)(2−フェノキシ)チタンクロライド]、μ
−オキソビス[イソプロピリデン(シクロペンタジエニ
ル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノ
キシ)チタンクロライド]、μ−オキソビス[イソプロ
ピリデン(メチルシクロペンタジエニル)(2−フェノ
キシ)チタンクロライド]、μ−オキソビス[イソプロ
ピリデン(メチルシクロペンタジエニル)(3−ter
t−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンクロ
ライド]、μ−オキソビス[イソプロピリデン(テトラ
メチルシクロペンタジエニル)(2−フェノキシ)チタ
ンクロライド]、μ−オキソビス[イソプロピリデン
(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert
−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンクロラ
イド]、μ−オキソビス[ジメチルシリレン(シクロペ
ンタジエニル)(2−フェノキシ)チタンクロライ
ド]、μ−オキソビス[ジメチルシリレン(シクロペン
タジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2
−フェノキシ)チタンクロライド]、μ−オキソビス
[ジメチルシリレン(メチルシクロペンタジエニル)
(2−フェノキシ)チタンクロライド]、μ−オキソビ
ス[ジメチルシリレン(メチルシクロペンタジエニル)
(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキ
シ)チタンクロライド]、μ−オキソビス[ジメチルシ
リレン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(2−フ
ェノキシ)チタンクロライド]、μ−オキソビス[ジメ
チルシリレン(テトラメチルシクロペンタジエニル)
(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキ
シ)チタンクロライド]などが挙げられる。また、これ
らの化合物のクロライドをフルオライド、ブロマイド、
アイオダイド、メチル、エチル、イソプロピル、フェニ
ル、ベンジル、メトキシド、エトキシド、n−プロポキ
シド、イソプロポキシド、フェノキシド、またはペンタ
フルオロフェノキシドに変更した化合物などを例示する
ことができる。
【0131】以上に例示した一般式[6]で表される遷
移金属化合物やそのμ−オキソタイプの遷移金属化合物
の他に、遷移金属化合物(B)として用いられる化合物
を例示すると、遷移金属原子がニッケル原子である化合
物として塩化ニッケル、臭化ニッケル、よう化ニッケ
ル、硫酸ニッケル、硝酸ニッケル、過塩素酸ニッケル、
酢酸ニッケル、トリフルオロ酢酸ニッケル、シアン化ニ
ッケル、蓚酸ニッケル、ニッケルアセチルアセトナー
ト、ビス(アリル)ニッケル、ビス(1,5−シクロオ
クタジエン)ニッケル、ジクロロ(1,5−シクロオク
タジエン)ニッケル、ジクロロビス(アセトニトリル)
ニッケル、ジクロロビス(ベンゾニトリル)ニッケル、
カルボニルトリス(トリフェニルホスフィン)ニッケ
ル、ジクロロビス(トリエチルホスフィン)ニッケル、
ジアセトビス(トリフェニルホスフィン)ニッケル、テ
トラキス(トリフェニルホスフィン)ニッケル、ジクロ
ロ[1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン]ニ
ッケル、ビス[1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)
エタン]ニッケル、ジクロロ[1,3−ビス(ジフェニ
ルホスフィノ)プロパン]ニッケル、ビス[1,3−ビ
ス(ジフェニルホスフィノ)プロパン]ニッケル、テト
ラアミンニッケルナイトレート、テトラキス(アセトニ
トリル)ニッケルテトラフルオロボレート、ニッケルフ
タロシアニンなどが挙げられる。
【0132】同様に、遷移金属原子がバナジウム原子で
ある化合物の具体例としてはバナジウムアセチルアセト
ナート、バナジウムテトラクロライド、バナジウムオキ
シトリクロライドなどが挙げられる。また、遷移金属原
子がサマリウム原子である化合物の具体例としてはビス
(ペンタメチルシクロペンタジエニル)サマリウムメチ
ルテトラヒドロフランなどが挙げられる。遷移金属原子
がイッテルビウム原子である化合物の具体例としてはビ
ス(ペンタメチルシクロペンタジエニル)イッテルビウ
ムメチルテトラヒドロフランなどが挙げられる。
【0133】これらの遷移金属化合物は一種類のみを用
いても、二種類以上を組み合わせて用いてもよい。
【0134】以上に例示した遷移金属化合物のうち、本
発明で用いる遷移金属化合物(B)として好ましくは上
記の一般式[6]で表される遷移金属化合物である。中
でも、上記一般式[6]におけるM2 が第4族原子であ
る遷移金属化合物が好ましく、特に一般式[6]におけ
るL2 としてシクロペンタジエン形アニオン骨格を有す
る基を少なくとも一つ持つ遷移金属化合物が好ましい。
【0135】(C)有機アルミニウム化合物 本発明の付加重合用触媒に使用される成分(C)有機ア
ルミニウム化合物としては、公知の有機アルミニウム化
合物が使用できる。好ましくは、下記一般式[9]で示
される有機アルミニウム化合物である。 R9 cAlY3-c [9] (式中、R9 は炭化水素基を表し、全てのR9 は同一で
あっても異なっていてもよい。Yは水素原子、ハロゲン
原子、アルコキシ基、アラルキルオキシ基またはアリー
ルオキシ基を表し、全てのYは同一であっても異なって
いてもよい。cは0<c≦3を満足する数を表す。)
【0136】有機アルミニウム化合物を表す一般式
[9]におけるR9 として好ましくは炭素原子数1〜2
4の炭化水素基であり、より好ましくは炭素原子数1〜
24のアルキル基である。具体例としては、メチル基、
エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、イソブチル
基、n−ヘキシル基、2−メチルヘキシル基、n−オク
チル基等が挙げられ、好ましくはエチル基、n−ブチル
基、イソブチル基、n−ヘキシル基、またはn−オクチ
ル基である。
【0137】また、Yがハロゲン原子である場合の具体
例としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素
原子が挙げられ、好ましくは塩素原子である。Yにおけ
るアルコキシ基としては炭素原子数1〜24のアルコキ
シ基が好ましく、具体例としては、例えばメトキシ基、
エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n
−ブトキシ基、sec−ブトキシ基、t−ブトキシ基、
n−ペントキシ基、ネオペントキシ基、n−ヘキソキシ
基、n−オクトキシ基、n−ドデソキシ基、n−ペンタ
デソキシ基、n−イコソキシ基などが挙げられ、好まし
くはメトキシ基、エトキシ基またはt−ブトキシ基であ
る。
【0138】Yにおけるアリールオキシ基としては炭素
原子数6〜24のアリールオキシ基が好ましく、具体例
としては、例えばフェノキシ基、2−メチルフェノキシ
基、3−メチルフェノキシ基、4−メチルフェノキシ
基、2,3−ジメチルフェノキシ基、2,4−ジメチル
フェノキシ基、2,5−ジメチルフェノキシ基、2,6
−ジメチルフェノキシ基、3,4−ジメチルフェノキシ
基、3,5−ジメチルフェノキシ基、2,3,4−トリ
メチルフェノキシ基、2,3,5−トリメチルフェノキ
シ基、2,3,6−トリメチルフェノキシ基、2,4,
5−トリメチルフェノキシ基、2,4,6−トリメチル
フェノキシ基、3,4,5−トリメチルフェノキシ基、
2,3,4,5−テトラメチルフェノキシ基、2,3,
4,6−テトラメチルフェノキシ基、2,3,5,6−
テトラメチルフェノキシ基、ペンタメチルフェノキシ
基、エチルフェノキシ基、n−プロピルフェノキシ基、
イソプロピルフェノキシ基、n−ブチルフェノキシ基、
sec−ブチルフェノキシ基、tert−ブチルフェノ
キシ基、n−ヘキシルフェノキシ基、n−オクチルフェ
ノキシ基、n−デシルフェノキシ基、n−テトラデシル
フェノキシ基、ナフトキシ基、アントラセノキシ基など
が挙げられる。
【0139】Yにおけるアラルキルオキシ基としては炭
素原子数7〜24のアラルキルオキシ基が好ましく、具
体例としては、例えばベンジルオキシ基、(2−メチル
フェニル)メトキシ基、(3−メチルフェニル)メトキ
シ基、(4−メチルフェニル)メトキシ基、(2,3−
ジメチルフェニル)メトキシ基、(2,4−ジメチルフ
ェニル)メトキシ基、(2,5−ジメチルフェニル)メ
トキシ基、(2,6−ジメチルフェニル)メトキシ基、
(3,4−ジメチルフェニル)メトキシ基、(3,5−
ジメチルフェニル)メトキシ基、(2,3,4−トリメ
チルフェニル)メトキシ基、(2,3,5−トリメチル
フェニル)メトキシ基、(2,3,6−トリメチルフェ
ニル)メトキシ基、(2,4,5−トリメチルフェニ
ル)メトキシ基、(2,4,6−トリメチルフェニル)
メトキシ基、(3,4,5−トリメチルフェニル)メト
キシ基、(2,3,4,5−テトラメチルフェニル)メ
トキシ基、(2,3,5,6−テトラメチルフェニル)
メトキシ基、(ペンタメチルフェニル)メトキシ基、
(エチルフェニル)メトキシ基、(n−プロピルフェニ
ル)メトキシ基、(イソプロピルフェニル)メトキシ
基、(n−ブチルフェニル)メトキシ基、(sec−ブ
チルフェニル)メトキシ基、(tert−ブチルフェニ
ル)メトキシ基、(n−ヘキシルフェニル)メトキシ
基、(n−オクチルフェニル)メトキシ基、(n−デシ
ルフェニル)メトキシ基、(n−テトラデシルフェニ
ル)メトキシ基、ナフチルメトキシ基、アントラセニル
メトキシ基などが挙げられ、好ましくはベンジルオキシ
基である。
【0140】一般式[9]で表される有機アルミニウム
化合物の具体例としては、トリメチルアルミニウム、ト
リエチルアルミニウム、トリ−n−プロピルアルミニウ
ム、トリ−n−ブチルアルミニウム、トリイソブチルア
ルミニウム、トリ−n−ヘキシルアルミニウム、トリ−
n−オクチルアルミニウム等のトリアルキルアルミニウ
ム;ジメチルアルミニウムクロライド、ジエチルアルミ
ニウムクロライド、ジ−n−プロピルアルミニウムクロ
ライド、ジ−n−ブチルアルミニウムクロライド、ジイ
ソブチルアルミニウムクロライド、ジ−n−ヘキシルア
ルミニウムクロライド等のジアルキルアルミニウムクロ
ライド;メチルアルミニウムジクロライド、エチルアル
ミニウムジクロライド、n−プロピルアルミニウムジク
ロライド、n−ブチルアルミニウムジクロライド、イソ
ブチルアルミニウムジクロライド、n−ヘキシルアルミ
ニウムジクロライド等のアルキルアルミニウムジクロラ
イド;ジメチルアルミニウムハイドライド、ジエチルア
ルミニウムハイドライド、ジ−n−プロピルアルミニウ
ムハイドライド、ジ−n−ブチルアルミニウムハイドラ
イド、ジイソブチルアルミニウムハイドライド、ジ−n
−ヘキシルアルミニウムハイドライド等のジアルキルア
ルミニウムハイドライド;トリメトキシアルミニウム、
トリエトキシアルミニウム、トリ(t−ブトキシ)アル
ミニウム等のトリアルコキシアルミニウム;メチル(ジ
メトキシ)アルミニウム、メチル(ジエトキシ)アルミ
ニウム、メチル(ジ−t−ブトキシ)アルミニウム等の
アルキル(ジアルコキシ)アルミニウム;ジメチル(メ
トキシ)アルミニウム、ジメチル(エトキシ)アルミニ
ウム、ジメチル(t−ブトキシ)アルミニウム等のジア
ルキル(アルコキシ)アルミニウム;トリフェノキシア
ルミニウム、トリス(2,6−ジイソプロピルフェノキ
シ)アルミニウム、トリス(2,6−ジフェニルフェノ
キシ)アルミニウム等のトリアリールオキシアルミニウ
ム;メチル(ジフェノキシ)アルミニウム、メチルビス
(2,6−ジイソプロピルフェノキシ)アルミニウム、
メチルビス(2,6−ジフェニルフェノキシ)アルミニ
ウム等のアルキル(ジアリールオキシ)アルミニウム;
ジメチル(フェノキシ)アルミニウム、ジメチル(2,
6−ジイソプロピルフェノキシ)アルミニウム、ジメチ
ル(2,6−ジフェニルフェノキシ)アルミニウム等の
ジアルキル(アリールオキシ)アルミニウム等を例示す
ることができる。
【0141】これらの内、好ましくはトリアルキルアル
ミニウムであり、さらに好ましくはトリメチルアルミニ
ウム、トリエチルアルミニウム、トリ−n−ブチルアル
ミニウム、トリイソブチルアルミニウム、トリ−n−ヘ
キシルアルミニウム、またはトリ−n−オクチルアルミ
ニウムであり、特に好ましくはトリイソブチルアルミニ
ウムまたはトリ−n−オクチルアルミニウムである。こ
れらの有機アルミニウム化合物は一種類のみを用いて
も、二種類以上を組み合わせて用いてもよい。
【0142】成分(B)の使用量は、成分(A)1gに
対し通常1×10-6〜1×10-3molであり、好まし
くは5×10-6〜1×10-4molである。また成分
(C)の使用量は、成分(B)遷移金属化合物の遷移金
属原子に対する成分(C)有機アルミニウム化合物のア
ルミニウム原子のモル比(C)/(B)として、0.0
1〜10,000であることが好ましく、0.1〜5,
000であることがより好ましく、1〜2,000であ
ることが最も好ましい。
【0143】本発明の付加重合用触媒としては、成分
(A)および成分(B)、場合によってはさらに成分
(C)を予め接触させて得られた反応物を用いてもよ
く、重合反応装置中に別々に投入して用いてもよい。成
分(A)、(B)および(C)を用いる場合には、それ
らの内の任意の2つの成分を予め接触させて、その後も
う一つの成分を接触させてもよい。
【0144】各触媒成分を反応器に供給する方法として
は、特に制限されるものではない。各成分を固体状態で
供給する方法、水分や酸素等の触媒成分を失活させる成
分を十分に取り除いた炭化水素溶媒に溶解させた溶液状
態、または懸濁もしくはスラリー化させた状態で供給す
る方法等が挙げられる。
【0145】各触媒成分を溶液状態、または懸濁もしく
はスラリー化させた状態で供給する場合、成分(A)の
濃度は、通常0.01〜1000g/リットル、好まし
くは0.1〜500g/リットルである。成分(C)の
濃度は、Al原子換算で通常0.0001〜100モル
/リットル、好ましくは0.01〜10モル/リットル
である。成分(B)の濃度は、遷移金属原子換算で通常
0.0001〜1000ミリモル/リットル、好ましく
は0.01〜50ミリモル/リットルである。
【0146】重合方法も特に限定されるものではなく、
ガス状のモノマー中での気相重合、溶媒を使用する溶液
重合、スラリー重合等が可能である。溶液重合、または
スラリー重合に用いる溶媒としては、ブタン、ペンタ
ン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン等の脂肪族炭化水素
溶媒、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素溶媒、ま
たはメチレンクロライド等のハロゲン化炭化水素溶媒が
挙げられ、あるいはオレフィン自身を溶媒に用いる(バ
ルク重合)ことも可能である。重合方法は、回分式重
合、連続式重合のいずれでも可能であり、さらに重合を
反応条件の異なる2段階以上に分けて行っても良い。重
合時間は、一般に、目的とするオレフィン重合体の種
類、反応装置により適宜決定されるが、1分間〜20時
間の範囲を取ることができる。
【0147】本発明は、付加重合体粒子の形成を伴う重
合(例えばスラリー重合、気相重合、バルク重合等)に
特に好適に適用される。スラリー重合は、公知のスラリ
ー重合方法、重合条件に従って行えばよいが、それらに
限定される事はない。スラリー法における好ましい重合
方法として、モノマー(およびコモノマー)、供給物、
稀釈剤などを必要に応じて連続的に添加し、かつ、ポリ
マー生成物を連続的または少なくとも周期的に取出す連
続式反応器が含まれる。反応器としては、ループ反応器
を使用する方法、反応器が異なったり、反応条件が異な
る複数の攪拌反応器を直列または並列またはこれらの組
合せなどが挙げられる。
【0148】稀釈剤としては、例えばパラフィン、シク
ロパラフィンまたは芳香族炭化水素のような不活性稀釈
剤(媒質)を用いることができる。重合反応器または反
応帯域の温度は、通常約0℃〜約150℃、好ましくは
30℃〜100℃の範囲をとることができる。圧力は通
常約0.1MPa〜約10MPaに変化させることがで
き、好ましくは0.5MPa〜5MPaである。触媒を
懸濁状態に保持し、媒質および少なくとも一部のモノマ
ーおよびコモノマーを液相に維持し、モノマーおよびコ
モノマーを接触させることができる圧力をとることがで
きる。従って、媒質、温度、および圧力は、付加重合体
が固体粒子として生成され、その形態で回収されるよう
に選択すればよい。
【0149】付加重合体の分子量は反応帯域の温度の調
節、水素の導入等、公知の各種の手段によって制御する
ことができる。各触媒成分、モノマー(およびコモノマ
ー)は、公知の任意の方法によって、任意の順序で反応
器、または反応帯域に添加できる。例えば、各触媒成
分、モノマー(およびコモノマー)を反応帯域に同時に
添加する方法、逐次に添加する方法等を用いることがで
きる。所望ならば、各触媒成分はモノマー(およびコモ
ノマー)と接触させる前に、不活性雰囲気中において予
備接触させることができる。
【0150】気相重合は、公知の気相重合方法、重合条
件に従って行えばよいが、それらに限定されることはな
い。気相重合反応装置としては、流動層型反応槽、好ま
しくは、拡大部を有する流動層型反応槽が用いられる。
反応槽内に攪拌翼が設置された反応装置でも何ら問題は
ない。各成分を重合槽に供給する方法としては通常、窒
素、アルゴン等の不活性ガス、水素、エチレン等を用い
て、水分のない状態で供給する、あるいは溶媒に溶解ま
たは稀釈して、溶液またはスラリー状態で供給する等の
方法を用いることができる。各触媒成分は個別に供給し
てもよいし、任意の成分を任意の順序にあらかじめ接触
させて供給してもよい。
【0151】重合条件として、温度は重合体が溶融する
温度未満、好ましくは0℃〜150℃、特に好ましくは
30℃〜100℃の範囲である。さらに最終製品の溶融
流動性を調節する目的で、水素を分子量調節剤として添
加しても構わない。また、重合に際して、混合ガス中に
不活性ガスを共存させてもよい。
【0152】本発明においては、このような重合(本重
合)の実施前に以下に述べる予備重合を行ってもかまわ
ない。
【0153】予備重合は、上記の典型金属成分または改
質された粒子(A)と遷移金属化合物(B)の存在下、
あるいはさらに有機アルミニウム化合物(C)の存在
下、少量のオレフィンを供給して実施され、スラリー状
態で行うのが好ましい。スラリー化するのに用いる溶媒
としては、プロパン、ブタン、イソブタン、ペンタン、
イソペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、シクロ
ヘキサン、ベンゼン、トルエンのような不活性炭化水素
を挙げることができる。また、スラリー化するに際し、
不活性炭化水素溶媒の一部または全部に変えて液状のオ
レフィンを用いることができる。
【0154】予備重合時の有機アルミニウム化合物
(C)の使用量は、遷移金属化合物(B)1モル当た
り、0.5〜700モルのごとく広範囲に選ぶことがで
きるが、0.8〜500モルが好ましく、1〜200モ
ルが特に好ましい。
【0155】また、予備重合されるオレフィンの量は、
上記の典型金属成分または改質された粒子1g当たり通
常0.01〜1000g、好ましくは0.05〜500
g、特に好ましくは0.1〜200gである。
【0156】予備重合を行う際のスラリー濃度は、0.
1〜50g−上記の典型金属成分または改質された粒子
/リットル−溶媒が好ましく、特に0.5〜20g−上
記の典型金属成分または改質された粒子/リットル−溶
媒が好ましい。予備重合温度は、−20℃〜100℃が
好ましく、特に0℃〜80℃が好ましい。また、予備重
合中の気相部でのオレフィンの分圧は、0.001MP
a〜2MPaが好ましく、特に0.01MPa〜1MP
aが好ましいが、予備重合の圧力、温度において液状で
あるオレフィンについては、この限りではない。さら
に、予備重合時間に特に制限はないが、通常2分間から
15時間が好適である。
【0157】予備重合を実施する際、上記の典型金属成
分または改質された粒子(A)、遷移金属化合物
(B)、有機アルミニウム化合物(C)、オレフィンを
供給する方法としては、上記の典型金属成分または改質
された粒子(A)と、遷移金属化合物(B)とを接触さ
せておいた後、あるいは必要に応じて有機アルミニウム
化合物(C)をも接触させておいた後オレフィンを供給
する方法、上記の典型金属成分または改質された粒子
(A)と、遷移金属化合物(B)およびオレフィンとを
接触させておいた後、有機アルミニウム化合物(C)を
供給する方法、オレフィン存在下、有機アルミニウム化
合物(C)および遷移金属化合物(B)を接触させた
後、上記の典型金属成分または改質された粒子(A)を
供給する方法などのいずれの方法を用いても良いが、上
記の典型金属成分または改質された粒子(A)と有機ア
ルミニウム化合物(C)とを接触させる際にはオレフィ
ンが予め存在している方が好ましい。また、オレフィン
の供給方法としては、重合槽内が所定の圧力になるよう
に保持しながら順次オレフィンを供給する方法、或いは
所定のオレフィン量を最初にすべて供給する方法のいず
れの方法を用いても良い。また、得られる重合体の分子
量を調節するために水素等の連鎖移動剤を添加すること
も可能である。
【0158】本発明においては、このようにして予備重
合して得られたものを、触媒成分として、あるいは触媒
として使用する。本発明に係る予備重合済の触媒成分
は、上記の典型金属成分または改質された粒子(A)、
並びに第3〜11族もしくはランタノイド系列の遷移金
属化合物(B)を接触させて得られる一次触媒の存在下
に、オレフィンを予備重合して得られる予備重合済付加
重合用触媒成分、あるいは、上記の典型金属成分または
改質された粒子(A)、第3〜11族もしくはランタノ
イド系列の遷移金属化合物(B)、並びに有機アルミニ
ウム化合物(C)を接触させて得られる一次触媒の存在
下に、オレフィンを予備重合して得られる予備重合済付
加重合用触媒成分である。また本発明に係る予備重合済
の触媒は、上記の典型金属成分または改質された粒子
(A)、並びに第3〜11族もしくはランタノイド系列
の遷移金属化合物(B)を接触させて得られる一次触媒
の存在下に、オレフィンを予備重合して得られる付加重
合用触媒、あるいは、上記の典型金属成分または改質さ
れた粒子(A)、第3〜11族もしくはランタノイド系
列の遷移金属化合物(B)、並びに有機アルミニウム化
合物(C)を接触させて得られる一次触媒の存在下に、
オレフィンを予備重合して得られる付加重合用触媒であ
る。本発明に係る該予備重合済付加重合用触媒成分を用
いる触媒は、該予備重合済付加重合用触媒成分、並びに
有機アルミニウム化合物(C)を接触させて得られる付
加重合用触媒である。
【0159】重合に使用するモノマーとしては、炭素原
子数2〜20のオレフィン、ジオレフィン、環状オレフ
ィン、アルケニル芳香族炭化水素、極性モノマー等を挙
げることができ、同時に2種以上のモノマーを用いるこ
ともできる。これらの具体例としては、エチレン、プロ
ピレン、1−ブテン、1−ペンテン、4−メチル−1−
ペンテン、5−メチル−1−ヘキセン、1−ヘキセン、
1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン
等のオレフィン;1,5−ヘキサジエン、1,4−ヘキ
サジエン、1,4−ペンタジエン、1,7−オクタジエ
ン、1,8−ノナジエン、1,9−デカジエン、4−メ
チル−1,4−ヘキサジエン、5−メチル−1,4−ヘ
キサジエン、7−メチル−1,6−オクタジエン、5−
エチリデン−2−ノルボルネン、ジシクロペンタジエ
ン、5−ビニル−2−ノルボルネン、ノルボルナジエ
ン、5−メチレン−2−ノルボルネン、1,5−シクロ
オクタジエン、5,8−エンドメチレンヘキサヒドロナ
フタレン、1,3−ブタジエン、イソプレン、1,3−
ヘキサジエン、1,3−オクタジエン、1,3−シクロ
オクタジエン、1,3−シクロヘキサジエン等のジオレ
フィン;ノルボルネン、5−メチル−2−ノルボルネ
ン、5−エチル−2−ノルボルネン、5−ブチル−2−
ノルボルネン、5−フェニル−2−ノルボルネン、5−
ベンジル−2−ノルボルネン、テトラシクロドデセン、
トリシクロデセン、トリシクロウンデセン、ペンタシク
ロペンタデセン、ペンタシクロヘキサデセン、8−メチ
ルテトラシクロドデセン、8−エチルテトラシクロドデ
セン、5−アセチル−2−ノルボルネン、5−アセチル
オキシ−2−ノルボルネン、5−メトキシカルボニル−
2−ノルボルネン、5−エトキシカルボニル−2−ノル
ボルネン、5−メチル−5−メトキシカルボニル−2−
ノルボルネン、5−シアノ−2−ノルボルネン、8−メ
トキシカルボニルテトラシクロドデセン、8−メチル−
8−テトラシクロドデセン、8−シアノテトラシクロド
デセン等の環状オレフィン;スチレン、2−フェニルプ
ロピレン、2−フェニルブテン、3−フェニルプロピレ
ン等のアルケニルベンゼン、p−メチルスチレン、m−
メチルスチレン、o−メチルスチレン、p−エチルスチ
レン、m−エチルスチレン、o−エチルスチレン、α−
メチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、2,5−
ジメチルスチレン、3,4−ジメチルスチレン、3,5
−ジメチルスチレン、3−メチル−5−エチルスチレ
ン、1,1−ジフェニルエチレン、p−第3級ブチルス
チレン、p−第2級ブチルスチレンなどのアルキルスチ
レン、ジビニルベンゼン等のビスアルケニルベンゼン、
1−ビニルナフタレン等のアルケニルナフタレン等のア
ルケニル芳香族炭化水素;アクリル酸、メタクリル酸、
フマル酸、無水マレイン酸、イタコン酸、無水イタコン
酸、ビシクロ(2,2,1)−5−ヘプテン−2,3−
ジカルボン酸等のα,β−不飽和カルボン酸、およびそ
のナトリウム、カリウム、リチウム、亜鉛、マグネシウ
ム、カルシウム等の金属塩、アクリル酸メチル、アクリ
ル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸イソ
プロピル、アクリル酸tert−ブチル、アクリル酸2
−エチルヘキシル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸
エチル、メタクリル酸n−プロピル、メタクリル酸イソ
プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソ
ブチル等のα,β−不飽和カルボン酸エステル、マレイ
ン酸、イタコン酸等の不飽和ジカルボン酸、酢酸ビニ
ル、プロピオン酸ビニル、カプロン酸ビニル、カプリン
酸ビニル、ラウリン酸ビニル、ステアリン酸ビニル、ト
リフルオロ酢酸ビニル等のビニルエステル、アクリル酸
グリシジル、メタクリル酸グリシジル、イタコン酸モノ
グリシジルエステル等の不飽和カルボン酸グリシジルエ
ステル等の極性モノマーなどが挙げられる。
【0160】本発明は、これらのモノマーの単独重合ま
たは共重合に適用される。共重合体を構成するモノマー
の具体例としては、エチレンとプロピレン、エチレンと
1−ブテン、エチレンと1−ヘキセン、エチレンと1−
オクテン、プロピレンと1−ブテン、エチレンとプロピ
レンとブテン、エチレンとプロピレンと1−ヘキセン等
が例示されるが、本発明はこれらに限定されるべきもの
ではない。
【0161】本発明の付加重合用触媒はオレフィン重合
用触媒として特に好適であり、オレフィン重合体の製造
方法に好適に用いられる。かかるオレフィン重合体とし
て特に好ましくはエチレンとα−オレフィンとの共重合
体であり、中でもポリエチレン結晶構造を有するエチレ
ンとα−オレフィンとの共重合体が好ましい。ここでい
うα−オレフィンとして好ましくは、炭素原子数3〜8
のα−オレフィンであり、具体的には1−ブテン、1−
ヘキセン、1−オクテンなどが挙げられる。
【0162】
【実施例】以下、実施例および比較例によって本発明を
さらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定される
ものではない。実施例中の各項目の測定値は、下記の方
法で測定した。
【0163】(1)共重合体におけるα−オレフィンか
ら誘導される繰り返し単位の含有量は、赤外分光光度計
(日本分光工業社製 FT−IR7300)を用い、エ
チレンとα−オレフィンの特性吸収より検量線を用いて
求め、炭素原子1000個当たりの短鎖分岐数(SC
B)として表した。
【0164】(2)極限粘度=[η]:ウベローデ型粘
度計を用い、135℃でテトラリン溶液中で測定した
(単位:dl/g)。
【0165】(3)メルトフローレート=MFR:JI
S K7210−1995に規定された方法に従い、1
90℃にて荷重21.18N(2.16kg)で測定し
たメルトフローレート値である(単位:g/10分)。
【0166】(4)スウェル比=SR:MFR測定時に
得られたストランド径をダイの内径である2.095m
mで除した値である。
【0167】(5)メルトフローレート比=MFRR:
JIS K7210−1995に規定された方法に従
い、190℃、荷重211.82N(21.60kg)
で測定されたメルトフローレート値を、荷重21.18
N(2.16kg)で測定されたメルトフローレート値
(MFR)で除した値である。上記メルトフローレート
測定についてはすべて、予め酸化防止剤を1000pp
m配合した重合体を用いた。
【0168】(6)元素分析 Zn:試料を硫酸水溶液(1M)に投じたのち超音波を
あてて金属成分を抽出した。得られた液体部分について
ICP発光分析法により定量した。 F:酸素を充填させたフラスコ中で試料を燃焼させて生
じた燃焼ガスを水酸化ナトリウム水溶液(10%)に吸
収させ、得られた当該水溶液についてイオン電極法を用
いて定量した。
【0169】[実施例1] (1)窒素置換した1リットルの四つ口フラスコに、テ
トラヒドロフラン 238ml、ZnEt2 のヘキサン
溶液(2M)180.5ml(361mmol)を入
れ、−65℃に冷却した。これに、ペンタフルオロフェ
ノールのテトラヒドロフラン溶液(2.21M)81.
7ml(181mmol)を25分間で滴下した。滴下
終了後、室温まで徐々に温度を上げ、3.2時間攪拌を
行った。その後、40℃に加熱し、1時間攪拌した。氷
浴で20℃まで温度を下げ、HO 4.9ml(27
2mmol)を1.3時間で滴下した。その結果、フラ
スコ内は、黄白色スラリーとなった。滴下終了後、2時
間攪拌を行い、50℃に加熱してから、さらに1時間攪
拌を行った。室温で、終夜静置した後、液状物と、固体
状物を分離し、それぞれ窒素置換したフラスコにわけ取
り、揮発性成分を留去し、減圧下、120℃で8時間乾
燥を行った。その結果、液状物由来の固体生成物 4
8.2g、固体状物由来の固体生成物 16.5gを得
た。
【0170】(2)窒素置換した50ml四つ口フラス
コに、上記実施例1(1)で合成した、固体状物由来の
固体生成物のうちの4.41g、窒素流通下で300℃
において加熱処理したシリカ(デビソン社製 Sylo
pol948;細孔容量=1.61ml/g;比表面積
=296m2 /g)2.90g、テトラヒドロフラン
30mlを入れて、40℃で2時間攪拌を行った。シリ
カ由来成分を沈降させ、上層のスラリー成分を取り除い
た。これに、テトラヒドロフラン 30mlを加え、攪
拌を行った後、シリカ由来成分を沈降させ、上層スラリ
ー成分を取り除いた。以上の洗浄操作を計5回繰り返し
た。グラスフィルターで液体成分を取り除いた後、減圧
下、120℃で8時間乾燥を行うことにより、成分
(A)5.19gを得た。
【0171】(3)重合 減圧乾燥後、アルゴンで置換した内容積3リットルの撹
拌機付きオートクレーブ内を真空にし、水素をその分圧
が0.012MPaになるように加え、ブタンを700
g、1−ブテンを50g仕込み、70℃まで昇温した。
その後、エチレンを、その分圧が1.6MPaになるよ
うに加え系内を安定させた。ガスクロマトグラフィー分
析の結果、系内のガス組成は、水素=0.493mol
%、1−ブテン=2.75mol%であった。これに、
濃度を1mmol/mlに調整したトリイソブチルアル
ミニウムのヘプタン溶液 0.9mlを投入した。次
に、濃度を2μmol/mlに調整したラセミ−エチレ
ンビス(1−インデニル)ジルコニウムジクロライドの
トルエン溶液 0.25mlを投入し、続いて上記実施
例1(2)で得られた成分(A)13.5mgを、固体
触媒成分として投入した。全圧を一定に保つようにエチ
レン/水素混合ガス(水素0.2mol%)をフィード
しながら70℃で、60分間重合を行った。その結果、
粒子性状の良好なオレフィン重合体 106.2gが得
られた。ジルコニウム原子当たりの重合活性は2.1×
108 g/molZr/時間で、固体触媒成分当りの重
合活性は7900g/g固体触媒成分/時間であった。
また、得られたオレフィン重合体はSCB=14.3、
MFR=0.55、MFRR=64、SR=1.2であ
った。
【0172】[実施例2] (1)固体生成物の合成 窒素置換した5リットルの四つ口フラスコに、テトラヒ
ドロフラン 1.65リットル、ジエチル亜鉛のヘキサ
ン溶液(1.99M)1.485リットル(2.97m
ol)を入れ、5℃に冷却した。これに、ペンタフルオ
ロフェノール223.36g(1.21mol)をテト
ラヒドロフラン 370mlに溶解させた溶液を70分
間で滴下した。滴下中、フラスコ内温度を4〜6℃に保
った。滴下終了後、同温度で1時間撹拌した後、45℃
まで徐々に温度を上げ、1時間攪拌を行った。その後、
氷浴で20℃まで温度を下げ、同温度でH2O 48.
2g(2.67mol)を1.5時間で滴下した。その
結果、黄色透明液状物と、黄色ゲル状物に分かれた。2
0℃で1時間撹拌した後、45℃へ昇温し、同温度で1
時間攪拌を行った後、室温で12時間静置した。減圧
下、揮発性成分を留去した後、120℃で8時間、減圧
乾燥を行った。その結果、固体生成物 472.6gを
得た。窒素置換した200ミリリットルの四つ口フラス
コに、上記固体生成物 19.7g、テトラヒドロフラ
ン 139ミリリットルを入れ、40℃に昇温した。同
温度で1時間撹拌後、室温まで冷却し、2日間放置し
た。これをろ過したところ不溶分が0.20g存在し
た。ろ液を窒素置換した300ミリリットルの四つ口フ
ラスコに移し、このろ液にヘキサン 48.5ミリリッ
トルを添加すると固体が析出した。従って、VH/(V
T+VH)=0.26である。これを40℃へ昇温し、
同温度で1時間撹拌した後、室温へ冷却し、ろ過した。
ろ別した固体を120℃で2時間、減圧乾燥を行った。
その結果、固体生成物 1.35gを得た。
【0173】(2)成分(A)の合成 窒素置換した50ミリリットルの四つ口フラスコに、上
記実施例2(1)で合成した固体生成物 928.4m
g、テトラヒドロフラン 7ミリリットルを入れ、室温
で1時間攪拌を行った。これに窒素流通下で300℃に
おいて加熱処理したシリカ(デビソン社製 Sylop
ol948;平均粒子径=61μm;細孔容量=1.6
1ml/g;比表面積=296m2 /g)721mgを
入れた。40℃に加熱し、2時間攪拌を行った後、ろ過
した。これに、テトラヒドロフラン 7ミリリットルを
加え、室温で攪拌を行った後、ろ過した。この操作を計
5回繰り返した。減圧下、120℃で8時間乾燥を行う
ことにより、成分(A)834.2mgを得た。
【0174】(3)重合 減圧乾燥後、アルゴンで置換した内容積3リットルの撹
拌機付きオートクレーブ内を真空にし、10℃下で水素
をその分圧が0.01MPaになるように加え、ブタン
を700g、1−ブテンを50g仕込み、70℃まで昇
温した。その後、エチレンを、その分圧が1.6MPa
になるように加え系内を安定させた。これに、濃度を1
mmol/mlに調製したトリイソブチルアルミニウム
のヘプタン溶液 0.9ml、続いて濃度を2μmol
/mlに調製したラセミ−エチレンビス(1−インデニ
ル)ジルコニウムジクロライドのトルエン溶液 0.2
5mlを投入し、さらに上記(2)で得られた成分
(A) 10.2mgを固体触媒成分として投入した。
全圧を一定に保つようにエチレンガスをフィードしなが
ら70℃で、60分間重合を行った。その結果、粒子性
状の良好なオレフィン重合体 63.6gが得られた。
固体触媒成分(上記(2)で得られた成分(A))当り
の重合活性は5,350g/g固体触媒成分/時間であ
った。また、得られたオレフィン重合体はSCB=1
3.5、MFR=0.08、MFRR=171、SR=
1.09であった。
【0175】[実施例3] (1)固体生成物の合成 実施例2(1)で得られたろ液にさらにヘキサン 15
mlを添加すると固体が析出した。従って、VH/(V
T+VH)=0.31である。これを40℃へ昇温し、
同温度で1時間撹拌した後、室温へ冷却し、ろ過した。
ろ別した固体を120℃で2時間、減圧乾燥を行った。
その結果、固体生成物 3.71gを得た。
【0176】(2)成分(A)の合成 固体生成物を上記(1)で得られた固体生成物 2.6
0gに変更し、テトラヒドロフランの量を17.6ml
に変更し、シリカの量を1.82gに変更した以外は実
施例2(2)と同様に合成を行った。その結果、成分
(A) 3.36gを得た。
【0177】(3)重合 固体触媒成分を上記(2)で得られた成分(A) 9.
3mgに変更した以外は、実施例2(3)と同様に重合
を行った。その結果、粒子性状の良好なオレフィン重合
体 108.8gが得られた。固体触媒成分当りの重合
活性は11,700g/g固体触媒成分/時間であっ
た。VH/(VT+VH)が0.3より大きく活性が高
かった。また、得られたオレフィン重合体はSCB=1
4.1、MFR=0.018、MFRR=292、SR
=1.00であった。
【0178】[実施例4] (1)固体生成物の合成 実施例3(1)で得られたろ液にさらにヘキサン 30
mlを添加すると固体が析出した。従って、VH/(V
T+VH)=0.40である。これを40℃へ昇温し、
同温度で1時間撹拌した後、室温へ冷却し、ろ過した。
ろ別した固体を120℃で2時間、減圧乾燥を行った。
その結果、固体生成物 4.01gを得た。
【0179】(2)成分(A)の合成 固体生成物を上記(1)で得られた固体生成物 1.7
0gに変更し、テトラヒドロフランの量を10.5ml
に変更し、シリカの量を1.29gをに変更した以外は
実施例2(2)と同様に合成を行った。その結果、成分
(A) 2.22gを得た。
【0180】(3)重合 固体触媒成分を上記(2)で得られた成分(A) 1
0.5mgに変更した以外は、実施例2(3)と同様に
重合を行った。その結果、粒子性状の良好なオレフィン
重合体 87.8gが得られた。固体触媒成分当りの重
合活性は8,360g/g固体触媒成分/時間であっ
た。VH/(VT+VH)が0.3より大きく活性が高
かった。また、得られたオレフィン重合体はSCB=1
4.3、MFR=0.04、MFRR=158、SR=
1.04であった。
【0181】[参考例] (1)固体生成物の合成 実施例4(1)で得られたろ液にさらにヘキサン 60
mlを添加すると固体が析出した。従って、VH/(V
T+VH)=0.52である。これを40℃へ昇温し、
同温度で1時間撹拌した後、室温へ冷却し、ろ過した。
ろ別した固体を120℃で2時間、減圧乾燥を行った。
その結果、固体生成物 2.26gを得た。
【0182】(2)成分(A)の合成 固体生成物を上記(1)で得られた固体生成物 1.6
3gに変更し、シリカの量を1.27gに変更した以外
は実施例2(2)と同様に合成を行った。その結果、成
分(A) 1.86gを得た。
【0183】(3)重合 固体触媒成分を上記(2)で得られた成分(A) 1
0.2mgに変更した以外は、実施例2(3)と同様に
重合を行った。その結果、粒子性状の良好なオレフィン
重合体 40.1gが得られた。固体触媒成分当りの重
合活性は3,930g/g固体触媒成分/時間であっ
た。VH/(VT+VH)が0.5より大きく、やや活
性が低かった。また、得られたオレフィン重合体はSC
B=14.1、MFR=0.08、MFRR=138、
SR=1.07であった。
【0184】[比較例1] (1)撹拌機、滴下ロートおよび温度計を備えた5リッ
トルの4つ口フラスコを減圧乾燥後、窒素置換した。そ
のフラスコへ、窒素流通下で300℃において加熱処理
したシリカ(デビソン社製 Sylopol948;平
均粒子径=64μm;細孔容量=1.62ml/g;比
表面積=312m2 /g)346gを採取した。そこへ
トルエン 3リットルを加えてスラリーとし、氷浴を用
いて5℃に冷却した後、濃度を2.0mmol/mlに
調整したトリメチルアルミニウムのトルエン溶液 36
8mlを徐々に滴下した。その際、ガスの発生が見られ
た。5℃で30分間、80℃で2時間撹拌した後、上澄
み液を除去し、残存の固体化合物をトルエン 3リット
ルで4回洗浄した。その後、再びトルエンを3リットル
加えてスラリーとした。
【0185】(2)上記(1)にて得られたスラリーを
氷浴を用いて5℃に冷却した後、濃度を2mmol/m
lに調整したペンタフルオロフェノールのトルエン溶液
380mlをゆっくりと加えた。その際、ガスの発生
が見られた。5℃で30分、80℃で2時間撹袢した
後、上澄み液を濾過し、残存の固体化合物をトルエン
3リットルで4回、ヘキサン 3リットルで2回洗浄し
た。その後、固体化合物を減圧乾燥して、流動性のある
固体化合物 440gを得た。元素分析の結果、Al=
1.2mmol/g、F=4.6mmol/gであっ
た。
【0186】(3)重合減圧乾燥後、アルゴンで置換し
た内容積5リットルの撹拌機付きオートクレーブ内を真
空にし、10℃下で水素をその分圧が0.007MPa
になるように加え、ブタンを1065g、1−ブテンを
55g仕込み、70℃まで昇温した。その後、エチレン
を、その分圧が1.6MPaになるように加え系内を安
定させた。ガスクロマトグラフィー分析の結果、系内の
ガス組成は、水素=0.36mol%、1−ブテン=
1.55mol%であった。これに、濃度を1mmol
/mlに調整したトリイソブチルアルミニウムのヘプタ
ン溶液 1.5mlを投入した。次に、濃度を2μmo
l/mlに調整したラセミ−エチレンビス(1−インデ
ニル)ジルコニウムジクロライドのトルエン溶液 0.
5mlを投入し、続いて上記(2)で得られた固体化合
物 36mgを投入した。全圧を一定に保つようにエチ
レン/水素混合ガス(水素0.22mol%)をフィー
ドしながら70℃で、60分間重合を行った。その結
果、オレフィン重合体 135gが得られた。ジルコニ
ウム原子当たりの重合活性は1.4×108 g/mol
Zr/時間で、固体触媒成分当りの重合活性は3720
g/g固体触媒成分/時間であった。また、得られたオ
レフィン重合体はSCB=12.4、MFR=2.5
5、MFRR=48、SR=1.35であった。
【0187】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、高
活性なシングルサイト触媒の調整に用いられる物質およ
び付加重合用触媒成分、該物質の製造方法、高活性な付
加重合用触媒、ならびにシングルサイト触媒を用いる付
加重合体のより効率的な製造方法が提供され、付加重合
体粒子の形成を伴う重合(たとえばスラリー重合、気相
重合、バルク重合等)に好適に適用される高活性なシン
グルサイト触媒の調整に有用な粒子、担体および付加重
合用触媒成分、高活性な付加重合用触媒、ならびに付加
重合体の効率的な製造方法が提供される。また本発明に
よれば、付加重合体粒子の形成を伴う重合(例えばスラ
リー重合、気相重合、バルク重合等)に適用した場合
に、粒子性状に優れた付加重合体を与える付加重合用触
媒の調製に有用な粒子、担体および付加重合用触媒成
分、付加重合体粒子の形成を伴う重合(例えばスラリー
重合、気相重合、バルク重合等)に適用した場合に、粒
子性状に優れた付加重合体を与える付加重合用触媒、な
らびに付加重合体粒子の形成を伴う重合(例えばスラリ
ー重合、気相重合、バルク重合等)に適用した場合に、
粒子性状に優れた付加重合体の製造方法も提供される。
フロントページの続き Fターム(参考) 4J015 DA03 DA06 DA10 4J128 AA01 AB00 AB01 AC08 AC09 AC10 AC18 AC19 AC20 AC26 AC27 AC28 AC39 AC41 AC42 AC45 AC46 AC47 AC48 AC49 AD01 AD05 AD06 AD07 AD08 AD21 AE01 AE02 AE03 AE06 BA01B BB01B BC00A BC01A BC03A BC08A BC09A BC15B BC16B BC17B BC18B BC24B CA24A CA25A CA27A CA28A CA29A CA30A CA32A CA47A CB26A CB54A CB63A CB64A CB65A DA00 EA01 EB01 EB02 EB04 EB05 EB07 EB08 EB10 EB11 EB12 EB13 EB14 EB17 EB18 EB21 EB24 EB25 EC01 EC02 FA01 FA02 FA04 GA01 GA04 GA05 GA06 GA07 GA16

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記(b)、下記(c)および下記(d)
    を接触させて得られる接触物(e)のうち、下記溶媒
    (a)に不溶である典型金属成分。溶媒(a):テトラ
    ヒドロフランの体積をVTとし、ヘキサンの体積をVH
    としたときに、以下の式[1]を満足するテトラヒドロ
    フランとヘキサンとの混合溶媒またはテトラヒドロフラ
    ン 0.5≧VH/(VT+VH) [1] (b):下記一般式[2]で表される化合物 M11 m [2] (c):下記一般式[3]で表される化合物 R1 t-1TH [3] (d):下記一般式[4]で表される化合物 R2 t-2TH2 [4] (上記一般式[2]〜[4]においてそれぞれ、M1
    周期律表第1、2、12、14または15族の典型金属
    原子を表し、mはM1 の原子価に相当する数を表す。L
    1 は水素原子、ハロゲン原子または炭化水素基を表し、
    1 が複数存在する場合はそれらは互いに同じであって
    も異なっていても良い。R1 は電子吸引性基または電子
    吸引性基を含有する基を表し、R1 が複数存在する場合
    はそれらは互いに同じであっても異なっていてもよい。
    2 は炭化水素基またはハロゲン化炭化水素基を表す。
    Tはそれぞれ独立に周期律表の第15族または第16族
    の非金属原子を表し、tはそれぞれの化合物のTの原子
    価に相当する数を表す。)
  2. 【請求項2】下記(b)、下記(c)および下記(d)
    を接触させて得られる接触物(e)のうち、下記溶媒
    (f1)に不溶で、下記溶媒(f2)に可溶である典型
    金属成分。 溶媒(f1):テトラヒドロフランの体積をVTとし、
    ヘキサンの体積をVHとしたときに、以下の式[5−
    1]を満足するテトラヒドロフランとヘキサンとの混合
    溶媒 0.3≦VH/(VT+VH)≦0.5 [5−1] 溶媒(f2):テトラヒドロフランの体積をVTとし、
    ヘキサンの体積をVHとしたときに、以下の式[5−
    2]を満足するテトラヒドロフランとヘキサンとの混合
    溶媒またはテトラヒドロフラン 0.3>VH/(VT+VH) [5−2] (b):下記一般式[2]で表される化合物 M11 m [2] (c):下記一般式[3]で表される化合物 R1 t-1TH [3] (d):下記一般式[4]で表される化合物 R2 t-2TH2 [4] (上記一般式[2]〜[4]においてそれぞれ、M1
    周期律表第1、2、12、14または15族の典型金属
    原子を表し、mはM1 の原子価に相当する数を表す。L
    1 は水素原子、ハロゲン原子または炭化水素基を表し、
    1 が複数存在する場合はそれらは互いに同じであって
    も異なっていても良い。R1 は電子吸引性基または電子
    吸引性基を含有する基を表し、R1 が複数存在する場合
    はそれらは互いに同じであっても異なっていてもよい。
    2 は炭化水素基またはハロゲン化炭化水素基を表す。
    Tはそれぞれ独立に周期律表の第15族または第16族
    の非金属原子を表し、tはそれぞれの化合物のTの原子
    価に相当する数を表す。)
  3. 【請求項3】接触物(e)が、(b)と(c)との接触
    物と、(d)とを接触させて得られる接触物、または
    (b)と(d)との接触物と、(c)とを接触させて得
    られる接触物である請求項1または2記載の典型金属成
    分。
  4. 【請求項4】下記(b)、下記(c)および下記(d)
    を下記溶媒(a)中で接触させ、析出した不溶物を得る
    ことを特徴とする典型金属成分の製造方法。 溶媒(a):テトラヒドロフランの体積をVTとし、ヘ
    キサンの体積をVHとしたときに、以下の式[1]を満
    足するテトラヒドロフランとヘキサンとの混合溶媒また
    はテトラヒドロフラン 0.5≧VH/(VT+VH) [1] (b):下記一般式[2]で表される化合物 M11 m [2] (c):下記一般式[3]で表される化合物 R1 t-1TH [3] (d):下記一般式[4]で表される化合物 R2 t-2TH2 [4] (上記一般式[2]〜[4]においてそれぞれ、M1
    周期律表第1、2、12、14または15族の典型金属
    原子を表し、mはM1 の原子価に相当する数を表す。L
    1 は水素原子、ハロゲン原子または炭化水素基を表し、
    1 が複数存在する場合はそれらは互いに同じであって
    も異なっていても良い。R1 は電子吸引性基または電子
    吸引性基を含有する基を表し、R1 が複数存在する場合
    はそれらは互いに同じであっても異なっていてもよい。
    2 は炭化水素基またはハロゲン化炭化水素基を表す。
    Tはそれぞれ独立に周期律表の第15族または第16族
    の非金属原子を表し、tはそれぞれの化合物のTの原子
    価に相当する数を表す。)
  5. 【請求項5】下記(b)、下記(c)および下記(d)
    を接触させて得られる接触物(e)のうち、下記溶媒
    (a)に可溶な成分を除去することを特徴とする典型金
    属成分の製造方法。 溶媒(a):テトラヒドロフランの体積をVTとし、ヘ
    キサンの体積をVHとしたときに、以下の式[1]を満
    足するテトラヒドロフランとヘキサンとの混合溶媒また
    はテトラヒドロフラン 0.5≧VH/(VT+VH) [1] (b):下記一般式[2]で表される化合物 M11 m [2] (c):下記一般式[3]で表される化合物 R1 t-1TH [3] (d):下記一般式[4]で表される化合物 R2 t-2TH2 [4] (上記一般式[2]〜[4]においてそれぞれ、M1
    周期律表第1、2、12、14または15族の典型金属
    原子を表し、mはM1 の原子価に相当する数を表す。L
    1 は水素原子、ハロゲン原子または炭化水素基を表し、
    1 が複数存在する場合はそれらは互いに同じであって
    も異なっていても良い。R1 は電子吸引性基または電子
    吸引性基を含有する基を表し、R1 が複数存在する場合
    はそれらは互いに同じであっても異なっていてもよい。
    2 は炭化水素基またはハロゲン化炭化水素基を表す。
    Tはそれぞれ独立に周期律表の第15族または第16族
    の非金属原子を表し、tはそれぞれの化合物のTの原子
    価に相当する数を表す。)
  6. 【請求項6】下記(b)、下記(c)および下記(d)
    を接触させて得られる接触物(e)のうち、下記溶媒
    (f2)に不溶な成分を除去したのち、下記溶媒(f
    1)に可溶な成分を除去することを特徴とする典型金属
    成分の製造方法。 溶媒(f1):テトラヒドロフランの体積をVTとし、
    ヘキサンの体積をVHとしたときに、以下の式[5−
    1]を満足するテトラヒドロフランとヘキサンとの混合
    溶媒 0.3≦VH/(VT+VH)≦0.5 [5−1] 溶媒(f2):テトラヒドロフランの体積をVTとし、
    ヘキサンの体積をVHとしたときに、以下の式[5−
    2]を満足するテトラヒドロフランとヘキサンとの混合
    溶媒またはテトラヒドロフラン 0.3>VH/(VT+VH) [5−2] (b):下記一般式[2]で表される化合物 M11 m [2] (c):下記一般式[3]で表される化合物 R1 t-1TH [3] (d):下記一般式[4]で表される化合物 R2 t-2TH2 [4] (上記一般式[2]〜[4]においてそれぞれ、M1
    周期律表第1、2、12、14または15族の典型金属
    原子を表し、mはM1 の原子価に相当する数を表す。L
    1 は水素原子、ハロゲン原子または炭化水素基を表し、
    1 が複数存在する場合はそれらは互いに同じであって
    も異なっていても良い。R1 は電子吸引性基または電子
    吸引性基を含有する基を表し、R1 が複数存在する場合
    はそれらは互いに同じであっても異なっていてもよい。
    2 は炭化水素基またはハロゲン化炭化水素基を表す。
    Tはそれぞれ独立に周期律表の第15族または第16族
    の非金属原子を表し、tはそれぞれの化合物のTの原子
    価に相当する数を表す。)
  7. 【請求項7】請求項1〜3のいずれかに記載の典型金属
    成分と粒子(g)とを接触させて得られる改質された粒
    子。
  8. 【請求項8】請求項7記載の改質された粒子よりなる担
    体。
  9. 【請求項9】請求項1〜3のいずれかに記載の典型金属
    成分または請求項7記載の改質された粒子よりなる付加
    重合用触媒成分。
  10. 【請求項10】請求項1〜3のいずれかに記載の典型金
    属成分または請求項7記載の改質された粒子(A)、並
    びに第3〜11族もしくはランタノイド系列の遷移金属
    化合物(B)を接触させて得られる付加重合用触媒。
  11. 【請求項11】請求項1〜3のいずれかに記載の典型金
    属成分または請求項7記載の改質された粒子(A)、第
    3〜11族もしくはランタノイド系列の遷移金属化合物
    (B)、並びに有機アルミニウム化合物(C)を接触さ
    せて得られる付加重合用触媒。
  12. 【請求項12】第3〜11族もしくはランタノイド系列
    の遷移金属化合物(B)が、シクロペンタジエン形アニ
    オン骨格を有する基を少なくとも一つ持つ遷移金属化合
    物である請求項10または11記載の付加重合用触媒。
  13. 【請求項13】請求項10〜12のいずれかに記載の付
    加重合用触媒を用いる付加重合体の製造方法。
  14. 【請求項14】付加重合体が、オレフィン重合体である
    請求項13記載の付加重合体の製造方法。
  15. 【請求項15】付加重合体が、エチレンとα−オレフィ
    ンとの共重合体である請求項13記載の付加重合体の製
    造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005126627A (ja) * 2003-10-27 2005-05-19 Sumitomo Chemical Co Ltd 付加重合用触媒ならびに付加重合体の製造方法
JP2006176565A (ja) * 2004-12-21 2006-07-06 Sumitomo Chemical Co Ltd 予備重合済付加重合用触媒成分、付加重合用触媒および付加重合体の製造方法

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