JP2004284228A - バッテリー駆動プリンタのバッテリー残量不足時の印刷再開方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】バッテリー駆動のプリンタ装置において、印刷中に電池残量が不足した場合に、印刷を中断させて、電池交換をした後で、電池交換前の状態から印刷を再開させ、印刷を完了させる。
【解決手段】バッテリー駆動可能なプリンタ装置と、電池残量検出手段と、印刷経過情報を記憶させるFlashメモリ等不揮発性メモリとで構成される。
【選択図】 図1
【解決手段】バッテリー駆動可能なプリンタ装置と、電池残量検出手段と、印刷経過情報を記憶させるFlashメモリ等不揮発性メモリとで構成される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタ装置、特にバッテリー駆動のプリンタ装置で、バッテリー残量不足検出時に印刷をいったん中断し、バッテリー交換あるいはバッテリー充電あるいはAC電源等ほかの電源供給を受ける等、バッテリー残量不足が解消された場合に印刷を再開する機能を備えた、バッテリー駆動プリンタのバッテリー残量不足時の印刷再開方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、バッテリー駆動のプリンタは、電池残量検出手段を有しており、印刷中に電池残量が一定以下になると印刷を中止し、用紙を強制排出させるよう構成されていた(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
あるいは、印刷開始時に電池残量検出を行い、用紙を一枚印刷するだけのバッテリー残量がない場合は、印刷を行わず、ユーザーに電池交換を知らせるよう構成されていた。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−232605号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の処理においては、印刷中に電池残量が一定以下になると印刷を中止して排紙を行う場合は、印刷途中で印刷を中止してしまうため、途中まで印刷された用紙を排紙することとなり、印刷用インクやインクリボンを無駄にするだけでなく、用紙も一枚無駄にしてしまい、途中まで印刷するのに要した電池も無駄にしてしまうという欠点があった。
【0006】
また、印刷実行前に用紙一枚の印刷が可能な電池残量がない場合、印刷を実行せずにユーザーに電池交換を知らせる方法では、上記のような、インクや用紙を無駄にすることはないが、電池を最後まで使い切ることができないという欠点があり、充電可能な電池では無駄は少ないが、使い捨ての電池では無駄が発生していた。
【0007】
本発明は、前記問題点を鑑みてなされたもので、印刷中に電池残量が一定以下になると、一行だけ印刷を行った後、印刷の経過情報をメモリに記憶させて、ユーザーに電池交換を促す。その後、電池交換がなされて、電池残量が回復したら、印刷動作を再開させて残りの部分の印刷を行うように構成されている。
【0008】
その目的は、印刷途中で、電池残量が一定以下になっても、印刷中の印刷を完了させることで、インクやインクリボンおよび印刷用紙を無駄にすることを防ぐことと、バッテリーを最後まで使い切ることが可能となり、電池の無駄を防ぐとともに、充電式バッテリーを使用した場合に、残量を使い切る前に再度充電することによって発生してしまう、バッテリーのメモリ効果の発生を防止する、バッテリー駆動プリンタのバッテリー残量不足時の印刷再開方法を提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明は下記の構成を備えることにより上記課題を解決できるものである。
【0010】
(1)交換あるいは充電可能なバッテリーで動作することを特徴としたバッテリー駆動プリンタのバッテリー残量不足時の印刷再開方法。
【0011】
(2)前記(1)において、電池の残量を検出する手段を有することを特徴としたバッテリー駆動プリンタのバッテリー残量不足時の印刷再開方法。
【0012】
(3)前記(2)において、印刷実行中にバッテリー残量不足を検出すると、1ラインの印刷終了後に、印刷の経過情報をメモリに記憶させることを特徴としたバッテリー駆動プリンタのバッテリー残量不足時の印刷再開方法。
【0013】
(4)前記(3)において、印刷の経過情報を記憶させるメモリは、EEPROMあるいはFlashメモリ等の不揮発性メモリであることを特徴としたバッテリー駆動プリンタのバッテリー残量不足時の印刷再開方法。
【0014】
(5)前記(2)において、バッテリー交換後あるいはバッテリー充電後あるいはAC電源等ほかの電源に接続されたときに、メモリに記憶された情報を用いて印刷を再開できることを特徴としたバッテリー駆動プリンタのバッテリー残量不足時の印刷再開方法。
【0015】
(6)前記(3)において、印刷の経過情報をメモリに記憶したあと、一定時間以内にバッテリー交換がなされない場合は、印刷を中止し、メモリの情報もクリアすることを特徴としたバッテリー駆動プリンタのバッテリー残量不足時の印刷再開方法。
【0016】
(7)前記(3)において、印刷中断中は印刷用紙の排紙を行わず、印刷途中の状態でプリンタを停止させることを特徴としたバッテリー駆動プリンタのバッテリー残量不足時の印刷再開方法。
【0017】
【発明の実施の形態】
(第一の実施例)
図1は、本実施例を用いたバッテリー駆動プリンタの構成を簡単に表した図である。
【0018】
本実施例を用いたプリンタ装置は、メモリカードに格納された画像データを印刷するように構成されている。以下に、構成について述べる。
【0019】
1は、CPUである。本実施例のプリンタ全体の制御を行う。
【0020】
2は、操作パネルである。操作パネルは、電源スイッチ、印刷実行ボタン、印刷中止ボタン等、ユーザーが操作を行う際に使う入力装置。及び、プリンタ装置の状態を示す、電源LED、エラー通知LED、電池交換通知LED等の表示装置、あるいはLCDパネル等の表示装置により構成されている。
【0021】
3は、メモリカードであり、コンパクトフラッシュ(R)カード、スマートメディア、等が考えられる。メモリカードには、デジタルカメラで撮影した画像データ等が格納されている。デジタルカメラで撮影した画像データとしては、JPGEファイル等、圧縮されたデータが一般的である。
【0022】
4は、画像処理装置である。画像処理装置は、メモリカードに格納されているJPEGファイル等の画像データを読み取り、圧縮データの伸張を行い、さらに画像サイズをプリンタの解像度に合わせて拡大あるいは縮小処理を行い、最終的には、プリンタ制御装置が受け取れるデータフォーマットへの変換を行う。
【0023】
5は、プリンタ制御装置であり、プリンタメカユニットの制御を行うものである。プリンタメカユニットの制御には、紙送りモータ、キャリヤモータ等、各種モータ制御、印字ヘッドに送るデータ制御、党から構成されている。
【0024】
6は、プリンタメカユニットであり、給紙ユニット、排紙ユニット、印字ヘッドユニット、等で構成されるプリンタメカそのものである。
【0025】
7はメインメモリであり、一般的にはSDRAM等が用いられている。メインメモリは、プリンタ装置全体を制御するソフトウェアや、画像処理装置の作業用メモリとして使用される。
【0026】
8は電池残量検出装置であり、電源回路の監視を行い、プリンタ装置が電池で動作しているかAC電源で動作しているかの監視を行い、電池での動作時には、電池残量が一定以下になると、画像処理装置に電池残量不足を通知する。9はFlashメモリであり、本プリンタ装置の、BIOS、ファームウェア、アプリケーションソフトウェア等のプログラムが格納されている。また、本実施例の特徴的な印刷経過情報を保存するためにも利用される。10は、電池であり、充電不可能な電池や、充電可能な電池を接続させる。11はAC電源装置で、電池残量が不足している場合や、電池がない場合には、AC電源を利用して、本プリンタを動作させる。
【0027】
本実施例を用いたプリンタ装置の基本的な動作としては、操作パネルを使って印刷開始が指示されると、メモリカードの画像データを読み出し、メインメモリに一旦格納して、メインメモリのワークメモリを利要して、画像処理装置で画像の伸張処理、拡大/縮小処理等のリサイズ、等を行った後に。プリンタ制御装置に印刷データを送り、プリンタメカを使って印刷を実行する。
【0028】
電池動作で印刷実行時に、電池残量不足を検出した場合に、本実施例を用いたプリンタ装置においては、印刷を最後まで終了することが可能である。
【0029】
図2は、本実施例を用いたプリンタ装置の動作の流れを表した図である。以下、詳細を説明する。
【0030】
ユーザーによって印刷開始が指示されたら、電池残量検出装置は、プリンタがAC電源動作なのか、電池動作中なのか、調査する。ここで、電池動作であった場合には、電池残量が一定以上あるかどうかを調査する。そして、印刷を開始してしまうと、プリンタ装置が即座に不安定になる可能性があるほどバッテリー残量が少なかった場合は、ユーザーに電池交換するか、AC電源を接続するように促すために、電池残量不足を操作パネルの表示装置を使って通知して、印刷を実行しないで処理を終了させる。
【0031】
電池が一定以上残っていた場合は(一行印刷が可能な状態)、1ライン分の印刷を実行する。1ライン印刷が終了したら、直前に印刷した1ラインが用紙の最後の行であるか、即ち1ページの印刷終了かどうか確認を行い、用紙の最後の行が印刷されたことが確認された場合は、用紙の排紙を行い、印刷を終了させる。
【0032】
直前の一行の印刷が、用紙の最後の行印刷ではなかった場合は、電池残量検出を再び行い、電池残量が一定以上であれば、次の1ラインの印刷を行う。上記に説明したように、1ライン印刷しては、電池残量検出を行う動作を繰り返し、印刷を進めてゆき、最後の行を印刷し終えるまで電池残量検出結果に問題がなければ、最後の行を検出した時点で、用紙の排紙を行い、印刷を終了させる。
【0033】
印刷の途中で、電池残量が一定以下であることを検出した場合には、印刷を行ってきたライン数、印刷モード、印刷設定等の各種印刷パラメータをFlashメモリに格納させると同時に、印刷を中断させて、電池交換を促すために操作パネル上に電池交換メッセージ等を表示させる。
【0034】
ここで、ユーザーは電池の交換を行うか、AC電源を接続させる等の処理を行い、プリンタ装置本体の電源を回復させる。ここで、本実施例を用いないプリンタ装置においては、印刷の経過情報の記憶手段がなく、印刷を再開させることは不可能であったが、本実施例においては、電源回復後に、Flashメモリの印刷パラメータの情報を解析し、各種印刷パラメータの再設定を行い、電池残量不足を検出した続きから印刷を再開させる。
【0035】
印刷再開後も、1ラインの印刷を行うごとに、電池残量の調査を行いながら、印刷を継続してゆき、最後の行の印刷を検出したら、用紙の排紙を行い、印刷処理を終了させる。
【0036】
電池残量を検出して、印刷を中断させて、電池交換をユーザーに通知した場合に、一定時間以上の間、電池交換やAC電源に接続する等の電源回復が行われなかった場合は、タイムアウト処理を行う。具体的には、印刷中止を操作パネルに表示させた後に、用紙の排紙動作を行い、同時にFlashメモリに格納した印刷経過情報をクリアさせる。また、印刷の中断中にユーザーによって、操作パネルの印刷中止ボタン等が選択された場合にも、上記のタイムアウト処理と同様の動作を行い、印刷を終了させてFlashメモリのクリアを行う。上記の処理は、長時間印刷を中断することによって、印刷ムラ等、印字品位に悪影響を与えるのを防止するだけでなく、ユーザーが交換用の電池を持っていない場合や、AC電源に切り替えることが出来ない場所にいた場合に、即座に印刷を中断して無駄な電池の消耗を防止するためにも有効な手段である。
【0037】
(第二の実施例)
本発明を用いた第一の実施例においては、印刷実行時に、1ライン印刷を行うごとに電池残量検出を行い、印刷を継続及び中断を行うように構成されている。しかしながら、電池残量がFullに近い状態では、1ライン印刷を行うごとに電池残量検出を行わなくても、数ライン印刷ごとの残量確認や、用紙の半分の印刷が終了したときだけ残量検出を行う構成であっても、本発明のポイントである、印刷の途中で電池残量がなくなっても、印刷を継続できるという特徴は満たすことが可能である。電池の電圧や、電圧の降下量を計測し、必要十分な電池残量検出を行うことで、処理の簡略化も十分可能である。
【0038】
【発明の効果】
以上解説したように、本発明によれば、バッテリー駆動のプリンタにおいて、印刷中に電池残量がなくなった場合でも、印刷を一旦中断し、電池交換後に印刷を再開することが可能となり、印刷途中の用紙や途中まで印刷するのに使ったインクやインクリボン等を無駄にすることなく、印刷を完了させることが可能である。
【0039】
さらに、印刷開始前に用紙一枚印刷できる電池容量がない場合でも、印刷を開始させるため、電池を完全に使い切ることが可能であり、電池の充電回数を少なくすることも可能であり、充電型電池のメモリ効果を防止することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を説明する図である。
【図2】本実施例を用いたバッテリー駆動プリンタのバッテリー残量不足時の印刷再開方法を説明する図である。
【符号の説明】
1 CPU
2 操作パネル(入力装置、LED等表示装置を含む)
3 メモリカード
4 画像処理装置
5 プリンタ制御装置
6 プリンタメカ
7 メインメモリ
8 電池残量検出装置
9 Flashメモリ
10 電池
11 AC電源
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタ装置、特にバッテリー駆動のプリンタ装置で、バッテリー残量不足検出時に印刷をいったん中断し、バッテリー交換あるいはバッテリー充電あるいはAC電源等ほかの電源供給を受ける等、バッテリー残量不足が解消された場合に印刷を再開する機能を備えた、バッテリー駆動プリンタのバッテリー残量不足時の印刷再開方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、バッテリー駆動のプリンタは、電池残量検出手段を有しており、印刷中に電池残量が一定以下になると印刷を中止し、用紙を強制排出させるよう構成されていた(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
あるいは、印刷開始時に電池残量検出を行い、用紙を一枚印刷するだけのバッテリー残量がない場合は、印刷を行わず、ユーザーに電池交換を知らせるよう構成されていた。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−232605号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の処理においては、印刷中に電池残量が一定以下になると印刷を中止して排紙を行う場合は、印刷途中で印刷を中止してしまうため、途中まで印刷された用紙を排紙することとなり、印刷用インクやインクリボンを無駄にするだけでなく、用紙も一枚無駄にしてしまい、途中まで印刷するのに要した電池も無駄にしてしまうという欠点があった。
【0006】
また、印刷実行前に用紙一枚の印刷が可能な電池残量がない場合、印刷を実行せずにユーザーに電池交換を知らせる方法では、上記のような、インクや用紙を無駄にすることはないが、電池を最後まで使い切ることができないという欠点があり、充電可能な電池では無駄は少ないが、使い捨ての電池では無駄が発生していた。
【0007】
本発明は、前記問題点を鑑みてなされたもので、印刷中に電池残量が一定以下になると、一行だけ印刷を行った後、印刷の経過情報をメモリに記憶させて、ユーザーに電池交換を促す。その後、電池交換がなされて、電池残量が回復したら、印刷動作を再開させて残りの部分の印刷を行うように構成されている。
【0008】
その目的は、印刷途中で、電池残量が一定以下になっても、印刷中の印刷を完了させることで、インクやインクリボンおよび印刷用紙を無駄にすることを防ぐことと、バッテリーを最後まで使い切ることが可能となり、電池の無駄を防ぐとともに、充電式バッテリーを使用した場合に、残量を使い切る前に再度充電することによって発生してしまう、バッテリーのメモリ効果の発生を防止する、バッテリー駆動プリンタのバッテリー残量不足時の印刷再開方法を提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明は下記の構成を備えることにより上記課題を解決できるものである。
【0010】
(1)交換あるいは充電可能なバッテリーで動作することを特徴としたバッテリー駆動プリンタのバッテリー残量不足時の印刷再開方法。
【0011】
(2)前記(1)において、電池の残量を検出する手段を有することを特徴としたバッテリー駆動プリンタのバッテリー残量不足時の印刷再開方法。
【0012】
(3)前記(2)において、印刷実行中にバッテリー残量不足を検出すると、1ラインの印刷終了後に、印刷の経過情報をメモリに記憶させることを特徴としたバッテリー駆動プリンタのバッテリー残量不足時の印刷再開方法。
【0013】
(4)前記(3)において、印刷の経過情報を記憶させるメモリは、EEPROMあるいはFlashメモリ等の不揮発性メモリであることを特徴としたバッテリー駆動プリンタのバッテリー残量不足時の印刷再開方法。
【0014】
(5)前記(2)において、バッテリー交換後あるいはバッテリー充電後あるいはAC電源等ほかの電源に接続されたときに、メモリに記憶された情報を用いて印刷を再開できることを特徴としたバッテリー駆動プリンタのバッテリー残量不足時の印刷再開方法。
【0015】
(6)前記(3)において、印刷の経過情報をメモリに記憶したあと、一定時間以内にバッテリー交換がなされない場合は、印刷を中止し、メモリの情報もクリアすることを特徴としたバッテリー駆動プリンタのバッテリー残量不足時の印刷再開方法。
【0016】
(7)前記(3)において、印刷中断中は印刷用紙の排紙を行わず、印刷途中の状態でプリンタを停止させることを特徴としたバッテリー駆動プリンタのバッテリー残量不足時の印刷再開方法。
【0017】
【発明の実施の形態】
(第一の実施例)
図1は、本実施例を用いたバッテリー駆動プリンタの構成を簡単に表した図である。
【0018】
本実施例を用いたプリンタ装置は、メモリカードに格納された画像データを印刷するように構成されている。以下に、構成について述べる。
【0019】
1は、CPUである。本実施例のプリンタ全体の制御を行う。
【0020】
2は、操作パネルである。操作パネルは、電源スイッチ、印刷実行ボタン、印刷中止ボタン等、ユーザーが操作を行う際に使う入力装置。及び、プリンタ装置の状態を示す、電源LED、エラー通知LED、電池交換通知LED等の表示装置、あるいはLCDパネル等の表示装置により構成されている。
【0021】
3は、メモリカードであり、コンパクトフラッシュ(R)カード、スマートメディア、等が考えられる。メモリカードには、デジタルカメラで撮影した画像データ等が格納されている。デジタルカメラで撮影した画像データとしては、JPGEファイル等、圧縮されたデータが一般的である。
【0022】
4は、画像処理装置である。画像処理装置は、メモリカードに格納されているJPEGファイル等の画像データを読み取り、圧縮データの伸張を行い、さらに画像サイズをプリンタの解像度に合わせて拡大あるいは縮小処理を行い、最終的には、プリンタ制御装置が受け取れるデータフォーマットへの変換を行う。
【0023】
5は、プリンタ制御装置であり、プリンタメカユニットの制御を行うものである。プリンタメカユニットの制御には、紙送りモータ、キャリヤモータ等、各種モータ制御、印字ヘッドに送るデータ制御、党から構成されている。
【0024】
6は、プリンタメカユニットであり、給紙ユニット、排紙ユニット、印字ヘッドユニット、等で構成されるプリンタメカそのものである。
【0025】
7はメインメモリであり、一般的にはSDRAM等が用いられている。メインメモリは、プリンタ装置全体を制御するソフトウェアや、画像処理装置の作業用メモリとして使用される。
【0026】
8は電池残量検出装置であり、電源回路の監視を行い、プリンタ装置が電池で動作しているかAC電源で動作しているかの監視を行い、電池での動作時には、電池残量が一定以下になると、画像処理装置に電池残量不足を通知する。9はFlashメモリであり、本プリンタ装置の、BIOS、ファームウェア、アプリケーションソフトウェア等のプログラムが格納されている。また、本実施例の特徴的な印刷経過情報を保存するためにも利用される。10は、電池であり、充電不可能な電池や、充電可能な電池を接続させる。11はAC電源装置で、電池残量が不足している場合や、電池がない場合には、AC電源を利用して、本プリンタを動作させる。
【0027】
本実施例を用いたプリンタ装置の基本的な動作としては、操作パネルを使って印刷開始が指示されると、メモリカードの画像データを読み出し、メインメモリに一旦格納して、メインメモリのワークメモリを利要して、画像処理装置で画像の伸張処理、拡大/縮小処理等のリサイズ、等を行った後に。プリンタ制御装置に印刷データを送り、プリンタメカを使って印刷を実行する。
【0028】
電池動作で印刷実行時に、電池残量不足を検出した場合に、本実施例を用いたプリンタ装置においては、印刷を最後まで終了することが可能である。
【0029】
図2は、本実施例を用いたプリンタ装置の動作の流れを表した図である。以下、詳細を説明する。
【0030】
ユーザーによって印刷開始が指示されたら、電池残量検出装置は、プリンタがAC電源動作なのか、電池動作中なのか、調査する。ここで、電池動作であった場合には、電池残量が一定以上あるかどうかを調査する。そして、印刷を開始してしまうと、プリンタ装置が即座に不安定になる可能性があるほどバッテリー残量が少なかった場合は、ユーザーに電池交換するか、AC電源を接続するように促すために、電池残量不足を操作パネルの表示装置を使って通知して、印刷を実行しないで処理を終了させる。
【0031】
電池が一定以上残っていた場合は(一行印刷が可能な状態)、1ライン分の印刷を実行する。1ライン印刷が終了したら、直前に印刷した1ラインが用紙の最後の行であるか、即ち1ページの印刷終了かどうか確認を行い、用紙の最後の行が印刷されたことが確認された場合は、用紙の排紙を行い、印刷を終了させる。
【0032】
直前の一行の印刷が、用紙の最後の行印刷ではなかった場合は、電池残量検出を再び行い、電池残量が一定以上であれば、次の1ラインの印刷を行う。上記に説明したように、1ライン印刷しては、電池残量検出を行う動作を繰り返し、印刷を進めてゆき、最後の行を印刷し終えるまで電池残量検出結果に問題がなければ、最後の行を検出した時点で、用紙の排紙を行い、印刷を終了させる。
【0033】
印刷の途中で、電池残量が一定以下であることを検出した場合には、印刷を行ってきたライン数、印刷モード、印刷設定等の各種印刷パラメータをFlashメモリに格納させると同時に、印刷を中断させて、電池交換を促すために操作パネル上に電池交換メッセージ等を表示させる。
【0034】
ここで、ユーザーは電池の交換を行うか、AC電源を接続させる等の処理を行い、プリンタ装置本体の電源を回復させる。ここで、本実施例を用いないプリンタ装置においては、印刷の経過情報の記憶手段がなく、印刷を再開させることは不可能であったが、本実施例においては、電源回復後に、Flashメモリの印刷パラメータの情報を解析し、各種印刷パラメータの再設定を行い、電池残量不足を検出した続きから印刷を再開させる。
【0035】
印刷再開後も、1ラインの印刷を行うごとに、電池残量の調査を行いながら、印刷を継続してゆき、最後の行の印刷を検出したら、用紙の排紙を行い、印刷処理を終了させる。
【0036】
電池残量を検出して、印刷を中断させて、電池交換をユーザーに通知した場合に、一定時間以上の間、電池交換やAC電源に接続する等の電源回復が行われなかった場合は、タイムアウト処理を行う。具体的には、印刷中止を操作パネルに表示させた後に、用紙の排紙動作を行い、同時にFlashメモリに格納した印刷経過情報をクリアさせる。また、印刷の中断中にユーザーによって、操作パネルの印刷中止ボタン等が選択された場合にも、上記のタイムアウト処理と同様の動作を行い、印刷を終了させてFlashメモリのクリアを行う。上記の処理は、長時間印刷を中断することによって、印刷ムラ等、印字品位に悪影響を与えるのを防止するだけでなく、ユーザーが交換用の電池を持っていない場合や、AC電源に切り替えることが出来ない場所にいた場合に、即座に印刷を中断して無駄な電池の消耗を防止するためにも有効な手段である。
【0037】
(第二の実施例)
本発明を用いた第一の実施例においては、印刷実行時に、1ライン印刷を行うごとに電池残量検出を行い、印刷を継続及び中断を行うように構成されている。しかしながら、電池残量がFullに近い状態では、1ライン印刷を行うごとに電池残量検出を行わなくても、数ライン印刷ごとの残量確認や、用紙の半分の印刷が終了したときだけ残量検出を行う構成であっても、本発明のポイントである、印刷の途中で電池残量がなくなっても、印刷を継続できるという特徴は満たすことが可能である。電池の電圧や、電圧の降下量を計測し、必要十分な電池残量検出を行うことで、処理の簡略化も十分可能である。
【0038】
【発明の効果】
以上解説したように、本発明によれば、バッテリー駆動のプリンタにおいて、印刷中に電池残量がなくなった場合でも、印刷を一旦中断し、電池交換後に印刷を再開することが可能となり、印刷途中の用紙や途中まで印刷するのに使ったインクやインクリボン等を無駄にすることなく、印刷を完了させることが可能である。
【0039】
さらに、印刷開始前に用紙一枚印刷できる電池容量がない場合でも、印刷を開始させるため、電池を完全に使い切ることが可能であり、電池の充電回数を少なくすることも可能であり、充電型電池のメモリ効果を防止することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を説明する図である。
【図2】本実施例を用いたバッテリー駆動プリンタのバッテリー残量不足時の印刷再開方法を説明する図である。
【符号の説明】
1 CPU
2 操作パネル(入力装置、LED等表示装置を含む)
3 メモリカード
4 画像処理装置
5 プリンタ制御装置
6 プリンタメカ
7 メインメモリ
8 電池残量検出装置
9 Flashメモリ
10 電池
11 AC電源
Claims (7)
- 交換あるいは充電可能なバッテリーで動作することを特徴としたバッテリー駆動プリンタのバッテリー残量不足時の印刷再開方法。
- 請求項1において、電池の残量を検出する手段を有することを特徴としたバッテリー駆動プリンタのバッテリー残量不足時の印刷再開方法。
- 請求項2において、印刷実行中にバッテリー残量不足を検出すると、1ラインの印刷終了後に、印刷の経過情報をメモリに記憶させることを特徴としたバッテリー駆動プリンタのバッテリー残量不足時の印刷再開方法。
- 請求項3において、印刷の経過情報を記憶させるメモリは、EEPROMあるいはFlashメモリ等の不揮発性メモリであることを特徴としたバッテリー駆動プリンタのバッテリー残量不足時の印刷再開方法。
- 請求項2において、バッテリー交換後あるいはバッテリー充電後あるいはAC電源等ほかの電源に接続されたときに、メモリに記憶された情報を用いて印刷を再開できることを特徴としたバッテリー駆動プリンタのバッテリー残量不足時の印刷再開方法。
- 請求項3において、印刷の経過情報をメモリに記憶したあと、一定時間以内にバッテリー交換がなされない場合は、印刷を中止し、メモリの情報もクリアすることを特徴としたバッテリー駆動プリンタのバッテリー残量不足時の印刷再開方法。
- 請求項3において、印刷中断中は印刷用紙の排紙を行わず、印刷途中の状態でプリンタを停止させることを特徴としたバッテリー駆動プリンタのバッテリー残量不足時の印刷再開方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003080203A JP2004284228A (ja) | 2003-03-24 | 2003-03-24 | バッテリー駆動プリンタのバッテリー残量不足時の印刷再開方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003080203A JP2004284228A (ja) | 2003-03-24 | 2003-03-24 | バッテリー駆動プリンタのバッテリー残量不足時の印刷再開方法 |
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---|---|
JP2004284228A true JP2004284228A (ja) | 2004-10-14 |
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ID=33294130
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JP2003080203A Withdrawn JP2004284228A (ja) | 2003-03-24 | 2003-03-24 | バッテリー駆動プリンタのバッテリー残量不足時の印刷再開方法 |
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JP (1) | JP2004284228A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006163638A (ja) * | 2004-12-03 | 2006-06-22 | Canon Inc | 印刷制御装置、印刷制御方法及びプログラム |
JP2015068989A (ja) * | 2013-09-30 | 2015-04-13 | 株式会社リコー | 画像形成装置 |
-
2003
- 2003-03-24 JP JP2003080203A patent/JP2004284228A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006163638A (ja) * | 2004-12-03 | 2006-06-22 | Canon Inc | 印刷制御装置、印刷制御方法及びプログラム |
JP2015068989A (ja) * | 2013-09-30 | 2015-04-13 | 株式会社リコー | 画像形成装置 |
CN104512135A (zh) * | 2013-09-30 | 2015-04-15 | 株式会社理光 | 图像形成装置 |
US10133291B2 (en) | 2013-09-30 | 2018-11-20 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming apparatus configured for scheduled secondary battery usage period |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060606 |