JP2004284226A - 記録装置および記録方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ノズル固有の射出誤差等による画像不良を緩和すると共に、ノズル欠陥を防止できる記録装置および記録方法を提供する。
【解決手段】インク滴を吐き出す複数のノズルを副走査方向に配置したラインジェットヘッドと、前記副走査方向と直交する主走査方向に記録媒体を搬送し、前記ラインジェットヘッドにより前記記録媒体に印字して画像を記録する記録装置において、前記ラインジェットヘッドを前記主走査方向と同方向に複数配置し、複数のラインジェットヘッドのノズルより前記副走査方向に沿って交互に印字を行うことを特徴とする記録装置。
【選択図】 図1
【解決手段】インク滴を吐き出す複数のノズルを副走査方向に配置したラインジェットヘッドと、前記副走査方向と直交する主走査方向に記録媒体を搬送し、前記ラインジェットヘッドにより前記記録媒体に印字して画像を記録する記録装置において、前記ラインジェットヘッドを前記主走査方向と同方向に複数配置し、複数のラインジェットヘッドのノズルより前記副走査方向に沿って交互に印字を行うことを特徴とする記録装置。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は記録装置および記録方法に係わり、さらに詳しくは、インク滴を吐き出す複数のノズルを有するラインジェットヘッドと記録媒体を搬送し画像を記録する記録装置および記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、記録装置として、インク滴を吐き出す複数のノズルを有する2つのラインジェットヘッド(ヘッドともいう)と記録媒体を搬送し画像を記録する装置がある。この装置では、記録媒体にインクを吐き出して記録を行うヘッドにおいて、ヘッドは同じ記録幅を持つ複数のヘッドを備え、ヘッドのうちのいずれか一方を主ヘッドとして、他の一方を副ヘッドとして、主ヘッドを記録部の一部を副ヘッドに置き換え可能に構成した装置が開示され、主ヘッドの印字不良部分を補完するために、あらためて製造する必要がなく、今まで不良品を容易に良品化でき製造コストを低減できるものである(特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−258510号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の方法ではヘッドにおけるノズル固有の射出誤差等は取りきれないという問題があり、また、記録装置の使用中に発生するノズル欠陥についても対応できないという問題がある。
【0005】
本発明は、上記の課題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、ノズル固有の射出誤差等による画像不良を緩和することができる記録装置および記録方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的は下記の手段のいずれかにより達成できる。
【0007】
(1)インク滴を吐き出す複数のノズルを副走査方向に配置したラインジェットヘッドと、前記副走査方向と直交する主走査方向に記録媒体を搬送し、前記ラインジェットヘッドにより前記記録媒体に印字して画像を記録する記録装置において、前記ラインジェットヘッドを前記主走査方向と同方向に複数配置し、複数のラインジェットヘッドのノズルより前記副走査方向に沿って交互に印字を行うことを特徴とする記録装置。
【0008】
(2)インク滴を吐き出す複数のノズルを副走査方向に配置したラインジェットヘッドと、前記副走査方向と直交する主走査方向に記録媒体を搬送し、前記ラインジェットヘッドにより前記記録媒体に印字して画像を記録する記録方法において、前記ラインジェットヘッドを前記主走査方向と同方向に複数配置し、複数のラインジェットヘッドのノズルより前記副走査方向に沿って交互に印字を行うことを特徴とする記録方法。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に、実施の形態に係わる記録装置であるインクジェット記録装置および記録方法について図面を参照して説明する。
【0010】
[インクジェット記録装置]
図1は、記録装置であるインクジェット記録装置の構成を示す断面図、図2はラインジェットヘッドユニットの構成を示す底面図である。
【0011】
〈ラインジェットヘッドユニットとインク供給系〉
図1に示すインクジェット記録装置は、いわゆるフルラインタイプのカラープリンタである。ラインジェットヘッドユニット1YU、1MU、1CU、1KUは、2つのラインジェットヘッドが互いに位置決めされてユニット化されている。
【0012】
ここでラインジェットヘッドユニット1YUを代表例として説明すると、図2に示すようにラインジェットヘッドユニット1YUは2つのラインジェットヘッド1Ya、1Ybで構成され、各ラインジェットヘッドは複数のモジュールmで組み合わされている。
【0013】
図1に示すように、ラインジェットヘッドユニット1YU、1MU、1CU、1KUは、それぞれインク供給管2Y、2M、2C、2Kを介してインクタンク3Y、3M、3C、3Kに接続され、各色のインクが供給される。
【0014】
インクタンク3Y、3M、3C、3Kには、黄色インク、マゼンタ色インク、シアン色インク、黒色インクがそれぞれ収容されている。
【0015】
ラインジェットヘッドユニット1YU、1MU、1CU、1KUは、制御手段7に接続するジェットヘッドドライバ7aによってオン/オフ通電駆動される圧電素子により複数のノズルからオンデマンドにインク滴Dy、Dm、Dc、Dkを吐き出す。
【0016】
水性のインクは、染料もしくは顔料から成る着色剤、多価アルコール類から成る溶媒、及び添加剤等から形成され、記録媒体Sに対する濡れ性を良好にするため、適度の表面張力を有する。
【0017】
〈記録媒体の搬送系〉
図1に示すように、記録媒体Sは、カセット14から引き出され、搬送ローラ17a、17b、17c、17dを経て印字部10に搬送される。
【0018】
搬送ローラ5dはバネ付勢され、搬送ベルト4を介して搬送ローラ5aを圧接する。無端ベルト状の搬送ベルト4のラインジェットヘッドユニット1YU、1MU、1CU、1KUに対向する面の裏面側には、搬送ベルト4を移動可能に支持する支持板(プラテン台)6が固設されている。
【0019】
搬送ベルト4は、図示しない駆動源に接続された下流側の搬送ローラ5bによって回動され、制御手段7に接続するモータドライバ7bによって作動が制御される。また、搬送ベルト4の上流側の搬送ローラ5aの近傍には、帯電器(静電手段)8が配置されている。帯電器8によって搬送ベルト4の表面(搬送面)に付与された静電荷は、静電吸着力によって記録媒体Sを搬送ベルト4の表面に密着させる。帯電器8は、制御手段7に接続する帯電器ドライバ7cによって通電のオン/オフが切り換え制御される。
【0020】
記録媒体Sは複数の搬送ローラ5a、5b、テンションローラ5cを巻回する搬送ベルト4の上面に保持されて搬送され、印字部10にてラインジェットヘッドユニット1YU、1MU、1CU、1KUより吐き出されたインク滴Dy、Dm、Dc、Dkによりカラー画像が記録される。画像が記録された記録媒体Sは、ハロゲンランプ等の加熱源を内包した加熱ローラ9と、搬送ローラ5bとにより搬送ベルト4を介して押圧され、加熱される事により、記録媒体S上のインクDが乾燥、定着される。なお、搬送ベルト4はポリイミド、ポリアミドイミド、芳香族ポリアミド樹脂等の耐熱材料、またはこれらの積層材によって形成される。搬送ベルト4によって搬送される記録媒体Sは、搬送ローラ5bの曲面部において搬送ベルト4と分離され、搬送ローラ19によって機外のトレイ15に排出される。
【0021】
〈印字の方法〉
Y色、M色、C色、K色のラインジェットヘッドユニットの内、代表例としてY色について説明する。ラインジェットヘッドユニット1YUを記録媒体Sの搬送方向に、第1ラインジェットヘッド1Ya、第2ラインジェットヘッド1Ybを配置し、記録媒体Sの搬送方向(行)および直交する方向(列)に交互に印字を行う。
【0022】
図3は印字方法の説明図である。図3において、記録媒体Sは搬送ベルトにより印字部に送られ、1行1列目のドットは、第1ラインジェットヘッド1YaのノズルA1により印字(ドットa1)され、次に1行2列目のドットは第2ラインジェットヘッド1YbのノズルB2により印字(ドット2b)され、以下同様に印字が行われる。
【0023】
次に、2行1列目のドットは、第2ラインジェットヘッド1YbのノズルB1により印字(ドットb1)され、次に2行2列目のドットは第1ラインジェットヘッド1YaのノズルA2により印字(ドットa2)され、以下同様に印字が行われる。
【0024】
このようにして印字がなされることにより、ノズル固有の射出誤差等による画像不良を緩和することができるようになる。
【0025】
(ノズル欠陥の検査方法)
ここで、ノズル欠陥を検査する方法について説明する。
【0026】
ラインジェットヘッドユニットはラインジェットヘッドユニット1YU、1MU、1CU、1KUとあるが機構的には同じであるので代表例としてラインジェットヘッドユニット1YUについて説明する。
【0027】
図4はノズル欠陥のテストチャートを示す図である。なお、この例では、第1ラインジェットヘッド1Yaの第4番目のジェットヘッドに欠陥がある場合を示している。
【0028】
最初に、ノズル欠陥を検査するモードに設定する。ここで、ノズル欠陥を検査するテストチャートTCを印字する。ラインジェットヘッドユニット1YUを構成する第1ラインジェットヘッド1Yaと第2のラインジェットヘッド1Ybとの全ノズルよりテストのためにインク吐き出しを行う。
【0029】
第1ラインジェットヘッド1Yaのノズルを第1番目A1、第2番目A2、・・とし、第1番目A1による印字をa1、第2番目A2による印字をa2、・・・・・とすると図4に示すように印字され、この例では第1ラインジェットヘッド1Yaの第4番目のジェットヘッドに欠陥(図では点線で示している)があることが分かる。
【0030】
(ノズル欠陥の対応)
ノズル欠陥が検知された場合は、操作部よりノズル欠陥のない第2のラインジェットヘッド1Ybのノズルのみを用いて印字を行う方式に変えて印字する。
【0031】
ここで、他のラインジェットヘッドユニットについて説明する。図5は他のラインジェットヘッドユニットの構成を示す説明図である。図5に示すように、ラインジェットヘッドユニットのうち代表例として、Y色のラインジェットヘッドユニット1YURについて説明する。
【0032】
ラインジェットヘッドユニット1YURは、ラインジェットヘッド1Ycと1Ydとの2つで構成されている。ラインジェットヘッド1Ydは記録媒体Sにおける幅方向の両側の非印字領域Sbと印字領域Saが印字でき、ラインジェットヘッド1Ycは印字領域Saのみ印字できる。
【0033】
なお、実施の形態ではラインジェットヘッドユニットとして、2つのラインジェットヘッドを組み合わせた例について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば3つのラインジェットヘッドを1つのユニットとすることも同様に可能である。また、実施の形態では記録媒体を搬送ベルトで搬送して、記録媒体に印字したが、これに限定されるものではない。
【0034】
【発明の効果】
以上のように構成したので下記のような効果を奏する。
【0035】
請求項1、8に記載の発明によれば、ラインジェットヘッドを記録媒体の搬送方向と同じ主走査方向に複数配置し、搬送方向に対して直交する副走査方向に、複数のラインジェットヘッドより交互に印字を行うので、ノズル固有の射出誤差等による画像不良を緩和することができるようになった。
【0036】
請求項2、9に記載の発明によれば、ラインジェットヘッドにノズル欠陥がある場合は、ノズル欠陥のない方のラインジェットヘッドのみを用いて印字するので、ノズル欠陥を防止できるようになった。
【0037】
請求項3に記載の発明によれば、ラインジェットヘッドを記録媒体の搬送方向と同じ主走査方向に2つ配置するので、簡単な構造で請求項1、2に記載の効果を奏するようになった。
【0038】
請求項4に記載の発明によれば、複数のラインジェットヘッドが位置決めされユニット化されたので、ノズル固有の射出誤差等による画像不良を精度良く緩和でき、さらに取り扱いが容易となった。
【0039】
請求項5に記載の発明によれば、ラインジェットヘッドはノズルを有するモジュールを複数組み合わせたものであるので、記録媒体の幅寸法の変化に対応しやすくなった。
【0040】
請求項6に記載の発明によれば、記録媒体の両側端部の非印字領域は1つのラインジェットヘッドのみ配置されているので、コスト安となった。
【0041】
請求項7に記載の発明によれば、他のラインジェットヘッドノズルによりノズル欠陥の補完が可能であるので、ノズル欠陥時の対応がとりやすくなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係わる記録装置のインクジェット記録装置の構成を示す断面図である。
【図2】ラインジェットヘッドユニットの構成を示す底面図である。
【図3】印字方法の説明図である。
【図4】ノズル欠陥のテストチャートを示す図である。
【図5】他のラインジェットヘッドユニットの構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1YU、1MU、1CU、1KU ラインジェットヘッドユニット
1Ya、1Ma、1Ca、1Ka 第1ラインジェットヘッド
1Yb、1Mb、1Cb、1Kb 第2ラインジェットヘッド
4 搬送ベルト
5a、5b 搬送ローラ
S 記録媒体
Sa 印字領域
Sb 非印字領域
TC テストチャート
a1、a2、b1、b2 ドット
A1、A2、B1、B2 ノズル
【発明の属する技術分野】
本発明は記録装置および記録方法に係わり、さらに詳しくは、インク滴を吐き出す複数のノズルを有するラインジェットヘッドと記録媒体を搬送し画像を記録する記録装置および記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、記録装置として、インク滴を吐き出す複数のノズルを有する2つのラインジェットヘッド(ヘッドともいう)と記録媒体を搬送し画像を記録する装置がある。この装置では、記録媒体にインクを吐き出して記録を行うヘッドにおいて、ヘッドは同じ記録幅を持つ複数のヘッドを備え、ヘッドのうちのいずれか一方を主ヘッドとして、他の一方を副ヘッドとして、主ヘッドを記録部の一部を副ヘッドに置き換え可能に構成した装置が開示され、主ヘッドの印字不良部分を補完するために、あらためて製造する必要がなく、今まで不良品を容易に良品化でき製造コストを低減できるものである(特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−258510号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の方法ではヘッドにおけるノズル固有の射出誤差等は取りきれないという問題があり、また、記録装置の使用中に発生するノズル欠陥についても対応できないという問題がある。
【0005】
本発明は、上記の課題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、ノズル固有の射出誤差等による画像不良を緩和することができる記録装置および記録方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的は下記の手段のいずれかにより達成できる。
【0007】
(1)インク滴を吐き出す複数のノズルを副走査方向に配置したラインジェットヘッドと、前記副走査方向と直交する主走査方向に記録媒体を搬送し、前記ラインジェットヘッドにより前記記録媒体に印字して画像を記録する記録装置において、前記ラインジェットヘッドを前記主走査方向と同方向に複数配置し、複数のラインジェットヘッドのノズルより前記副走査方向に沿って交互に印字を行うことを特徴とする記録装置。
【0008】
(2)インク滴を吐き出す複数のノズルを副走査方向に配置したラインジェットヘッドと、前記副走査方向と直交する主走査方向に記録媒体を搬送し、前記ラインジェットヘッドにより前記記録媒体に印字して画像を記録する記録方法において、前記ラインジェットヘッドを前記主走査方向と同方向に複数配置し、複数のラインジェットヘッドのノズルより前記副走査方向に沿って交互に印字を行うことを特徴とする記録方法。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に、実施の形態に係わる記録装置であるインクジェット記録装置および記録方法について図面を参照して説明する。
【0010】
[インクジェット記録装置]
図1は、記録装置であるインクジェット記録装置の構成を示す断面図、図2はラインジェットヘッドユニットの構成を示す底面図である。
【0011】
〈ラインジェットヘッドユニットとインク供給系〉
図1に示すインクジェット記録装置は、いわゆるフルラインタイプのカラープリンタである。ラインジェットヘッドユニット1YU、1MU、1CU、1KUは、2つのラインジェットヘッドが互いに位置決めされてユニット化されている。
【0012】
ここでラインジェットヘッドユニット1YUを代表例として説明すると、図2に示すようにラインジェットヘッドユニット1YUは2つのラインジェットヘッド1Ya、1Ybで構成され、各ラインジェットヘッドは複数のモジュールmで組み合わされている。
【0013】
図1に示すように、ラインジェットヘッドユニット1YU、1MU、1CU、1KUは、それぞれインク供給管2Y、2M、2C、2Kを介してインクタンク3Y、3M、3C、3Kに接続され、各色のインクが供給される。
【0014】
インクタンク3Y、3M、3C、3Kには、黄色インク、マゼンタ色インク、シアン色インク、黒色インクがそれぞれ収容されている。
【0015】
ラインジェットヘッドユニット1YU、1MU、1CU、1KUは、制御手段7に接続するジェットヘッドドライバ7aによってオン/オフ通電駆動される圧電素子により複数のノズルからオンデマンドにインク滴Dy、Dm、Dc、Dkを吐き出す。
【0016】
水性のインクは、染料もしくは顔料から成る着色剤、多価アルコール類から成る溶媒、及び添加剤等から形成され、記録媒体Sに対する濡れ性を良好にするため、適度の表面張力を有する。
【0017】
〈記録媒体の搬送系〉
図1に示すように、記録媒体Sは、カセット14から引き出され、搬送ローラ17a、17b、17c、17dを経て印字部10に搬送される。
【0018】
搬送ローラ5dはバネ付勢され、搬送ベルト4を介して搬送ローラ5aを圧接する。無端ベルト状の搬送ベルト4のラインジェットヘッドユニット1YU、1MU、1CU、1KUに対向する面の裏面側には、搬送ベルト4を移動可能に支持する支持板(プラテン台)6が固設されている。
【0019】
搬送ベルト4は、図示しない駆動源に接続された下流側の搬送ローラ5bによって回動され、制御手段7に接続するモータドライバ7bによって作動が制御される。また、搬送ベルト4の上流側の搬送ローラ5aの近傍には、帯電器(静電手段)8が配置されている。帯電器8によって搬送ベルト4の表面(搬送面)に付与された静電荷は、静電吸着力によって記録媒体Sを搬送ベルト4の表面に密着させる。帯電器8は、制御手段7に接続する帯電器ドライバ7cによって通電のオン/オフが切り換え制御される。
【0020】
記録媒体Sは複数の搬送ローラ5a、5b、テンションローラ5cを巻回する搬送ベルト4の上面に保持されて搬送され、印字部10にてラインジェットヘッドユニット1YU、1MU、1CU、1KUより吐き出されたインク滴Dy、Dm、Dc、Dkによりカラー画像が記録される。画像が記録された記録媒体Sは、ハロゲンランプ等の加熱源を内包した加熱ローラ9と、搬送ローラ5bとにより搬送ベルト4を介して押圧され、加熱される事により、記録媒体S上のインクDが乾燥、定着される。なお、搬送ベルト4はポリイミド、ポリアミドイミド、芳香族ポリアミド樹脂等の耐熱材料、またはこれらの積層材によって形成される。搬送ベルト4によって搬送される記録媒体Sは、搬送ローラ5bの曲面部において搬送ベルト4と分離され、搬送ローラ19によって機外のトレイ15に排出される。
【0021】
〈印字の方法〉
Y色、M色、C色、K色のラインジェットヘッドユニットの内、代表例としてY色について説明する。ラインジェットヘッドユニット1YUを記録媒体Sの搬送方向に、第1ラインジェットヘッド1Ya、第2ラインジェットヘッド1Ybを配置し、記録媒体Sの搬送方向(行)および直交する方向(列)に交互に印字を行う。
【0022】
図3は印字方法の説明図である。図3において、記録媒体Sは搬送ベルトにより印字部に送られ、1行1列目のドットは、第1ラインジェットヘッド1YaのノズルA1により印字(ドットa1)され、次に1行2列目のドットは第2ラインジェットヘッド1YbのノズルB2により印字(ドット2b)され、以下同様に印字が行われる。
【0023】
次に、2行1列目のドットは、第2ラインジェットヘッド1YbのノズルB1により印字(ドットb1)され、次に2行2列目のドットは第1ラインジェットヘッド1YaのノズルA2により印字(ドットa2)され、以下同様に印字が行われる。
【0024】
このようにして印字がなされることにより、ノズル固有の射出誤差等による画像不良を緩和することができるようになる。
【0025】
(ノズル欠陥の検査方法)
ここで、ノズル欠陥を検査する方法について説明する。
【0026】
ラインジェットヘッドユニットはラインジェットヘッドユニット1YU、1MU、1CU、1KUとあるが機構的には同じであるので代表例としてラインジェットヘッドユニット1YUについて説明する。
【0027】
図4はノズル欠陥のテストチャートを示す図である。なお、この例では、第1ラインジェットヘッド1Yaの第4番目のジェットヘッドに欠陥がある場合を示している。
【0028】
最初に、ノズル欠陥を検査するモードに設定する。ここで、ノズル欠陥を検査するテストチャートTCを印字する。ラインジェットヘッドユニット1YUを構成する第1ラインジェットヘッド1Yaと第2のラインジェットヘッド1Ybとの全ノズルよりテストのためにインク吐き出しを行う。
【0029】
第1ラインジェットヘッド1Yaのノズルを第1番目A1、第2番目A2、・・とし、第1番目A1による印字をa1、第2番目A2による印字をa2、・・・・・とすると図4に示すように印字され、この例では第1ラインジェットヘッド1Yaの第4番目のジェットヘッドに欠陥(図では点線で示している)があることが分かる。
【0030】
(ノズル欠陥の対応)
ノズル欠陥が検知された場合は、操作部よりノズル欠陥のない第2のラインジェットヘッド1Ybのノズルのみを用いて印字を行う方式に変えて印字する。
【0031】
ここで、他のラインジェットヘッドユニットについて説明する。図5は他のラインジェットヘッドユニットの構成を示す説明図である。図5に示すように、ラインジェットヘッドユニットのうち代表例として、Y色のラインジェットヘッドユニット1YURについて説明する。
【0032】
ラインジェットヘッドユニット1YURは、ラインジェットヘッド1Ycと1Ydとの2つで構成されている。ラインジェットヘッド1Ydは記録媒体Sにおける幅方向の両側の非印字領域Sbと印字領域Saが印字でき、ラインジェットヘッド1Ycは印字領域Saのみ印字できる。
【0033】
なお、実施の形態ではラインジェットヘッドユニットとして、2つのラインジェットヘッドを組み合わせた例について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば3つのラインジェットヘッドを1つのユニットとすることも同様に可能である。また、実施の形態では記録媒体を搬送ベルトで搬送して、記録媒体に印字したが、これに限定されるものではない。
【0034】
【発明の効果】
以上のように構成したので下記のような効果を奏する。
【0035】
請求項1、8に記載の発明によれば、ラインジェットヘッドを記録媒体の搬送方向と同じ主走査方向に複数配置し、搬送方向に対して直交する副走査方向に、複数のラインジェットヘッドより交互に印字を行うので、ノズル固有の射出誤差等による画像不良を緩和することができるようになった。
【0036】
請求項2、9に記載の発明によれば、ラインジェットヘッドにノズル欠陥がある場合は、ノズル欠陥のない方のラインジェットヘッドのみを用いて印字するので、ノズル欠陥を防止できるようになった。
【0037】
請求項3に記載の発明によれば、ラインジェットヘッドを記録媒体の搬送方向と同じ主走査方向に2つ配置するので、簡単な構造で請求項1、2に記載の効果を奏するようになった。
【0038】
請求項4に記載の発明によれば、複数のラインジェットヘッドが位置決めされユニット化されたので、ノズル固有の射出誤差等による画像不良を精度良く緩和でき、さらに取り扱いが容易となった。
【0039】
請求項5に記載の発明によれば、ラインジェットヘッドはノズルを有するモジュールを複数組み合わせたものであるので、記録媒体の幅寸法の変化に対応しやすくなった。
【0040】
請求項6に記載の発明によれば、記録媒体の両側端部の非印字領域は1つのラインジェットヘッドのみ配置されているので、コスト安となった。
【0041】
請求項7に記載の発明によれば、他のラインジェットヘッドノズルによりノズル欠陥の補完が可能であるので、ノズル欠陥時の対応がとりやすくなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係わる記録装置のインクジェット記録装置の構成を示す断面図である。
【図2】ラインジェットヘッドユニットの構成を示す底面図である。
【図3】印字方法の説明図である。
【図4】ノズル欠陥のテストチャートを示す図である。
【図5】他のラインジェットヘッドユニットの構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1YU、1MU、1CU、1KU ラインジェットヘッドユニット
1Ya、1Ma、1Ca、1Ka 第1ラインジェットヘッド
1Yb、1Mb、1Cb、1Kb 第2ラインジェットヘッド
4 搬送ベルト
5a、5b 搬送ローラ
S 記録媒体
Sa 印字領域
Sb 非印字領域
TC テストチャート
a1、a2、b1、b2 ドット
A1、A2、B1、B2 ノズル
Claims (9)
- インク滴を吐き出す複数のノズルを副走査方向に配置したラインジェットヘッドと、前記副走査方向と直交する主走査方向に記録媒体を搬送し、前記ラインジェットヘッドにより前記記録媒体に印字して画像を記録する記録装置において、
前記ラインジェットヘッドを前記主走査方向と同方向に複数配置し、複数のラインジェットヘッドのノズルより前記副走査方向に沿って交互に印字を行うことを特徴とする記録装置。 - 前記ラインジェットヘッドにノズル欠陥がある場合は、ノズル欠陥のない方のラインジェットヘッドのみを用いて印字することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
- 前記ラインジェットヘッドを前記主走査方向と同方向に2つ配置することを特徴とする請求項1または2に記載の記録装置。
- 複数のラインジェットヘッドが互いに位置決めされ且つユニット化されたラインジェットヘッドユニットであることを特徴とする請求項1、2または3に記載の記録装置。
- 前記ラインジェットヘッドはインク滴を吐き出す複数のノズルを有するモジュールを複数組み合わせたものであることを特徴とする請求項1、2、3または4に記載の記録装置。
- 前記記録媒体の搬送方向と直交する方向での記録媒体の両側端の非印字領域には1つのラインジェットヘッドのみ配置されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の記録装置。
- ラインジェットヘッドのノズル欠陥位置を入力可能な操作部を設け、
使用中にノズル欠陥が生じた場合、前記操作部からノズル欠陥位置を入力することにより、他のラインジェットヘッドノズルによりノズル欠陥の補完が可能であることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の記録装置。 - インク滴を吐き出す複数のノズルを副走査方向に配置したラインジェットヘッドと、前記副走査方向と直交する主走査方向に記録媒体を搬送し、前記ラインジェットヘッドにより前記記録媒体に印字して画像を記録する記録方法において、
前記ラインジェットヘッドを前記主走査方向と同方向に複数配置し、複数のラインジェットヘッドのノズルより前記副走査方向に沿って交互に印字を行うことを特徴とする記録方法。 - 前記ラインジェットヘッドにノズル欠陥がある場合は、ノズル欠陥のない方のラインジェットヘッドのみを用いて印字することを特徴とする請求項8に記載の記録方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003080162A JP2004284226A (ja) | 2003-03-24 | 2003-03-24 | 記録装置および記録方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003080162A JP2004284226A (ja) | 2003-03-24 | 2003-03-24 | 記録装置および記録方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004284226A true JP2004284226A (ja) | 2004-10-14 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP (1) | JP2004284226A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009285921A (ja) * | 2008-05-28 | 2009-12-10 | Kyocera Corp | 印刷装置および印刷方法 |
JP2010069712A (ja) * | 2008-09-18 | 2010-04-02 | Brother Ind Ltd | 液滴吐出装置の製造方法及びラインヘッドの位置決め方法 |
-
2003
- 2003-03-24 JP JP2003080162A patent/JP2004284226A/ja active Pending
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JP2010069712A (ja) * | 2008-09-18 | 2010-04-02 | Brother Ind Ltd | 液滴吐出装置の製造方法及びラインヘッドの位置決め方法 |
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