JP2004284015A - レザー用シートの製造方法およびレザー用シート - Google Patents
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Abstract
【課題】内分泌攪乱物質等による生体への影響の少ないレザー用シートの製造方法を提供すること。
【解決手段】原料樹脂をバンバリーミキサで混練した後、カレンダ成形を行いレザー用シートを製造するレザー用シートの製造方法において、バンバリーミキサのロータ軸を封止する封止油に、フタル酸エステル系可塑剤を含まないものを使用する。
【解決手段】原料樹脂をバンバリーミキサで混練した後、カレンダ成形を行いレザー用シートを製造するレザー用シートの製造方法において、バンバリーミキサのロータ軸を封止する封止油に、フタル酸エステル系可塑剤を含まないものを使用する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レザー用シートの製造方法およびレザー用シートに関する。
【0002】
【背景技術】
従来から、車両の座席用レザーや家庭用、事務機用レザー、鞄、雑貨用のレザーには、加工性の良さからポリ塩化ビニル樹脂(PVC)製のレザーが使用されてきている。
ところが、PVCは、焼却した際に塩素系ガス、ダイオキシン等の有害ガスを発生する可能性があり、環境適応性の低い材料である。
したがって、環境負荷の低減およびリサイクルのし易さ等の観点から、上述した分野においても、PVCの代替材料としてポリオレフィン系樹脂のレザーの開発が求められ、現在までのところ、種々のポリオレフィン系樹脂レザーが開発され、その目的を達成しつつある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらのポリオレフィン系樹脂からなるレザーを製造するに当たっては、従来のPVC用の加工プロセスをそのまま転用していることから以下のような新たな問題が生じている。
すなわち、バンバリーミキサのロータ軸の封止油として、PVCレザーの製造プロセスで汎用されているフタル酸エステル系可塑剤をそのまま使用することとなるため、樹脂と可塑剤との接触が避けられないバンバリープロセスにおいては、フタル酸エステル系可塑剤がポリオレフィン系樹脂レザー中に混入することとなっていた。
【0004】
ところで、フタル酸エステル系化合物類は、近年、内分泌攪乱物質の一つとして問題視されている物質であるため、これが混入することで、通常は、内分泌攪乱物質による生体への危険性が小さいポリオレフィン系樹脂レザーにおいても、多少なりともそれによる危険性が高まるという、新たな問題が生じていた。
すなわち、従来のPVC加工プロセスを転用するだけでは、PVCで問題となっている内分泌攪乱物質に起因する種々の問題を完全に避けることができないため、環境対策への対処が十分になされたレザーとは成り得ていないという問題があった。
【0005】
本発明の目的は、内分泌攪乱物質等による生体への影響の少ないレザー用シートの製造方法およびレザー用シートを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
具体的には、本発明に係るレザー用シートの製造方法は、原料樹脂をバンバリーミキサで混練した後、カレンダ成形を行いレザー用シートを製造するレザー用シートの製造方法であって、前記バンバリーミキサのロータ軸を封止する封止油は、フタル酸エステル系可塑剤を含まないものであることを特徴とする。
ここで、フタル酸エステル系可塑剤には、可塑剤として汎用される任意のフタル酸エステル系化合物が含まれ、例えば、フタル酸ジブチル、フタル酸ジヘプチル、フタル酸ジ−2−エチルヘキシル、フタル酸ジイソノニル、フタル酸ジイソデシル等が挙げられる。
【0007】
ここで、原料樹脂としては、オレフィン系樹脂、スチレン系樹脂、ウレタン系樹脂等を含み、レザー調のシート等の製造に用いることのできる原料であれば、特に限定はなく、例えば、オレフィン系熱可塑性エラストマー(以下、TPOという)、スチレン系エラストマー(以下、TPS)、ウレタン樹脂等を採用することができる。
これらの中でも、オレフィン系樹脂を5wt%以上含む原料樹脂を用いることが好ましい。
【0008】
原料樹脂に用いられるTPOとしては、ポリオレフィン系樹脂からなるハードセグメントと、ポリオレフィン系ゴムからなるソフトセグメントで構成されるものを採用でき、例えば、単純ブレンド型TPO、インプラント化TPO、動的加硫型TPO等を採用できる。
ハードセグメントを構成するポリオレフィン系樹脂としては、ポリプロピレンまたはプロピレンとα−オレフィンとの共重合体を用いることが好ましい。特に、プロピレンとエチレンのブロックまたはランダムコポリマーが理想的である。
【0009】
一方、ポリオレフィン系ゴムとは、オレフィンを主体とするゴムであり、例えば、エチレン/プロピレン共重合体ゴム、エチレン/プロピレン/非共役ジエン共重合体ゴム等が挙げられる。非共役ジエンとしては、ジシクロペンタジエン、エチリデンノルボルネン、1,4−ヘキサジエン、シクロオクタジエン、メチレンノルボルネン等が挙げられる。特に、エチリデンノルボルネンを採用した、エチレン/プロピレン/エチリデンノルボルネンゴム(EPDM)を用いることが好ましい。
また、ポリオレフィン系ゴムとして、エチレン−α−オレフィン共重合体を用いることもできる。α−オレフィンとしては、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、オクテン−1、デセン−1等を用いることができる。
【0010】
原料樹脂に用いられるTPSとしては、ポリスチレン−ポリブタジエン−ポリスチレン(SBS)、ポリスチレン−ポリイソプレン−ポリスチレン(SIS)や、これらを水添して得られるポリスチレン−ポリ(エチレン−ブチレン)−ポリスチレン(SEBS)、ポリスチレン−ポリ(エチレン−プロピレン)−ポリスチレン(SEPS)等を採用することができる。
【0011】
原料樹脂に用いられるウレタン樹脂としては、有機ジイソシアネートとポリオールとを溶媒中で反応させたものの反応生成物および必要に応じてジアミンで鎖長延長したものを用いることができる。
イソシアネート成分としては、芳香族ジイソシアネート、脂肪族ジイソシアネート、および脂環族ジイソシアネート、またはこれらの混合物を用いることができる。具体的には、例えば、トリレン−2,4−ジイソシアネート、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、1,4−シクロヘキサンジイソシアネート等が挙げられる。
【0012】
ポリオール成分としては、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール等を用いることができる。ポリエーテルポリオールとしては、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラエチレングリコール等を用いることができる。一方、ポリエステルポリオールとしては、(1)エチレングリコール、プロピレングリコール等のジオールとアジピン酸、セバシン酸等の二塩基酸との反応生成物、(2)カプロラクトン等の開環重合物、(3)ポリオールをホスゲン化した後、ジフェニルカーボネートでエステル交換反応を行うことで合成されたポリカーボネートジオール化合物等が挙げられる。
【0013】
さらに、バンバリーミキサのロータ軸の封止油は、内分泌攪乱物質であるフタル酸エステル系可塑剤を含まないものであるとともに、封止油として用いることができるものであれば、任意のものを採用することができるが、特に、鉱物油、炭化水素類(オレフィン等)を主成分とするプロセスオイルを採用するのが理想的である。
【0014】
鉱物油としては、40℃における動粘度(JIS K−2283に準拠して測定した値)が、20〜450センチストークスのものが好ましく、より好ましくは50〜400センチストークス、より一層好ましくは80〜380センチストークスである。
ここで、動粘度が20センチストークス未満の場合、ロータ軸および封止部の潤滑性が低下することがある。一方、450センチストークスを超えると、所要動力が高くなったり、冬季や寒冷地での給油が困難になることがある。
また、レザー用シートが着色されていない場合には、鉱物油のASTM(セイボルト)色(JIS K−2580に準拠して測定した値)は、L0.5以下であることが好ましい。ここで、L0.5を超えると、レザー用シートに混入した場合に、色相を悪化させることがある。
【0015】
このような特性を有する鉱物油としては、パラフィン系、ナフテン系、アロマ系のいずれを用いることもできるが、着色の影響が少なく、オレフィン等を主成分とする価格の安いパラフィン系のプロセスオイルを用いることが好ましい。プロセスオイルとして、具体的には、PW−32、PW−90、PW−150、PW−380(いずれも出光興産(株)製)等が挙げられる。
【0016】
なお、最も好ましい組み合わせは、原料樹脂にTPOを、封止油に40℃における動粘度が20〜450センチストークスのパラフィン系プロセスオイルを用いて製造する場合である。
【0017】
本発明によれば、原料樹脂をバンバリーミキサで混練した後、カレンダ成形を行うレザー用シートの製造方法において、バンバリーミキサのロータ軸封止油として、フタル酸エステル系可塑剤を含まないものを用いている。
したがって、従来のPVCのプロセスを転用して得られたレザー用シートとは異なり、内分泌攪乱物質であるフタル酸エステル系可塑剤を全く含まないため、当該物質による生体への内分泌攪乱作用が無く、環境適応性の高いレザー用シートの製造方法を提供することができる。
【0018】
本発明に係るレザー用シートは、上述した製造方法により得られたことを特徴とする。
ここで、本発明のレザー用シート中には、フタル酸エステル系可塑剤を全く含まないこととなる。すなわち、フタル酸エステル系可塑剤を含まないようにすることで、当該物質による内分泌攪乱作用を回避することができる。
なお、本発明のレザー用シートは、単層構造、多層構造のどちらでもよく、多層構造の場合には、表面強度を高めるコーティング層が積層されたシートや、基材(基布)が積層されたシート等を採用することができる。
【0019】
本発明によれば、前述の製造方法により得られたレザー用シートであるから、内分泌攪乱物質であるフタル酸エステル系可塑剤を全く含まず、これによる生体への影響がほとんどないレザー用シートを提供することができる。
しかも、オレフィン系樹脂からなり、塩化ビニル樹脂を含まないシートであるから、リサイクルが容易であるとともに、焼却廃棄する場合でも、塩素系ガス、ダイオキシン等の有害成分を発生することもなく、環境適応性の高いシートを提供することができる。
【0020】
【実施例】
以下、実施例および比較例を挙げて、本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下の各例に限定されるものではない。
[実施例1]
原料樹脂としてTPO(TPE♯4572、住友化学工業(株)製)を使用し、この原料樹脂を押出機に投入して混練し、造粒した。
続いて、得られた造粒物をバンバリーミキサに投入し、再度混練後、第1〜第4の4つのロールを有するカレンダ加工機にてシート状に成形し、レザー用シートを得た。この際、バンバリーミキサのロータ軸の封止油として、プロセスオイル(プロセスオイルPW−380、出光興産(株)製、動粘度:380センチストークス、ASTM(セイボルト)色:(+30))を使用した。
【0021】
なお、バンバリーミキサによる混練は、スチーム温度(圧力値0.6MPa)、ロータ回転数35r.p.mの条件で行った。
また、カレンダ加工は、第1ロールの表面温度を140℃、第2ロールの表面温度を150℃、第3ロールの表面温度を160℃、第4ロールの表面温度を165℃に設定し、ロール回転数を適宜調整して行った。ここで、ロールの表面温度の調整は、圧力値(0.6MPa)をバルブ調整してスチーム温度を調節することで行った。
【0022】
[実施例2]
押出機を用いた混練を行わず、最初からバンバリーミキサにより混練した以外は、実施例1と同様にしてレザー用シートを得た。
【0023】
[比較例1]
バンバリーミキサのロータ軸の封止油として、フタル酸エステル(DOP、協和発酵(株)製)を用いた以外は、実施例1と同様にしてレザー用シートを得た。
【0024】
[比較例2]
バンバリーミキサのロータ軸の封止油として、フタル酸エステル(DOP、協和発酵(株)製)を用いた以外は、実施例2と同様にしてレザー用シートを得た。
【0025】
[比較例3]
原料樹脂をPVC用バンバリーミキサで混練、造粒し、得られた造粒物を、さらに比較例2のバンバリーミキサに投入し、再度混練後、カレンダ加工機にてシート状に成形し、レザー用シートを得た。
なお、原料樹脂および封止油については、比較例1と同様である。
【0026】
[参考例]
原料樹脂を押出機で混練、造粒し、得られた造粒物を、直接カレンダ加工機に投入してシート状に成形して、レザー用シートを得た。
なお、原料樹脂は、実施例1と同様のものを使用した。
【0027】
上記各実施例、比較例および参考例で得られたレザー用シート中のフタル酸エステル(DOP)の含有量を定量し、結果を表1に示した。
なお、フタル酸エステルの定量は、次のように行った。
(1)予め、DOPをクロロホルム溶剤に一定量溶解させて、検量線を作成しておく。
(2)レザー用シートから試験片を0,1g取り出し、クロロホルム溶剤中で12時間抽出し、この抽出液をガスクロマトグラフィ(GC−9A、島津製作所製)にて分析し、定量した。
【0028】
【表1】
【0029】
表1に示されるように、実施例1、2では、バンバリーミキサのロータ軸の封止油として、フタル酸エステルを含まないプロセスオイルを用いてシートを製造しているから、得られたレザー用シートからは、フタル酸エステルが検出されていないことがわかる。
また、参考例では、押出機で造粒し、得られた造粒物を、直接カレンダ加工機に投入してシート状に成形しており、バンバリーミキサを用いていないから、得られたレザー用シートからはフタル酸エステルが検出されていないことがわかる。
【0030】
一方、比較例1〜3では、バンバリーミキサのロータ軸の封止油として、フタル酸エステル(DOP)を用いているから、得られたレザー用シートは、2000ppm以上もDOPを含有していることがわかる。特に、バンバリーミキサによる混練を2度行った比較例3では、8000ppm以上ものDOPが含有していることがわかる。
【0031】
【発明の効果】
本発明によれば、原料樹脂をバンバリーミキサで混練した後、カレンダ成形を行うレザー用シートの製造方法において、バンバリーミキサのロータ軸封止油として、フタル酸エステル系可塑剤を含まないものを用いている。
したがって、従来のPVCのプロセスを転用して得られたレザー用シートとは異なり、内分泌攪乱物質であるフタル酸エステル系可塑剤の含有量が非常に少なくできるため、生体への内分泌攪乱物質の影響が小さく環境適応性の高いレザー用シートの製造方法を提供することができる。
【発明の属する技術分野】
本発明は、レザー用シートの製造方法およびレザー用シートに関する。
【0002】
【背景技術】
従来から、車両の座席用レザーや家庭用、事務機用レザー、鞄、雑貨用のレザーには、加工性の良さからポリ塩化ビニル樹脂(PVC)製のレザーが使用されてきている。
ところが、PVCは、焼却した際に塩素系ガス、ダイオキシン等の有害ガスを発生する可能性があり、環境適応性の低い材料である。
したがって、環境負荷の低減およびリサイクルのし易さ等の観点から、上述した分野においても、PVCの代替材料としてポリオレフィン系樹脂のレザーの開発が求められ、現在までのところ、種々のポリオレフィン系樹脂レザーが開発され、その目的を達成しつつある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらのポリオレフィン系樹脂からなるレザーを製造するに当たっては、従来のPVC用の加工プロセスをそのまま転用していることから以下のような新たな問題が生じている。
すなわち、バンバリーミキサのロータ軸の封止油として、PVCレザーの製造プロセスで汎用されているフタル酸エステル系可塑剤をそのまま使用することとなるため、樹脂と可塑剤との接触が避けられないバンバリープロセスにおいては、フタル酸エステル系可塑剤がポリオレフィン系樹脂レザー中に混入することとなっていた。
【0004】
ところで、フタル酸エステル系化合物類は、近年、内分泌攪乱物質の一つとして問題視されている物質であるため、これが混入することで、通常は、内分泌攪乱物質による生体への危険性が小さいポリオレフィン系樹脂レザーにおいても、多少なりともそれによる危険性が高まるという、新たな問題が生じていた。
すなわち、従来のPVC加工プロセスを転用するだけでは、PVCで問題となっている内分泌攪乱物質に起因する種々の問題を完全に避けることができないため、環境対策への対処が十分になされたレザーとは成り得ていないという問題があった。
【0005】
本発明の目的は、内分泌攪乱物質等による生体への影響の少ないレザー用シートの製造方法およびレザー用シートを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
具体的には、本発明に係るレザー用シートの製造方法は、原料樹脂をバンバリーミキサで混練した後、カレンダ成形を行いレザー用シートを製造するレザー用シートの製造方法であって、前記バンバリーミキサのロータ軸を封止する封止油は、フタル酸エステル系可塑剤を含まないものであることを特徴とする。
ここで、フタル酸エステル系可塑剤には、可塑剤として汎用される任意のフタル酸エステル系化合物が含まれ、例えば、フタル酸ジブチル、フタル酸ジヘプチル、フタル酸ジ−2−エチルヘキシル、フタル酸ジイソノニル、フタル酸ジイソデシル等が挙げられる。
【0007】
ここで、原料樹脂としては、オレフィン系樹脂、スチレン系樹脂、ウレタン系樹脂等を含み、レザー調のシート等の製造に用いることのできる原料であれば、特に限定はなく、例えば、オレフィン系熱可塑性エラストマー(以下、TPOという)、スチレン系エラストマー(以下、TPS)、ウレタン樹脂等を採用することができる。
これらの中でも、オレフィン系樹脂を5wt%以上含む原料樹脂を用いることが好ましい。
【0008】
原料樹脂に用いられるTPOとしては、ポリオレフィン系樹脂からなるハードセグメントと、ポリオレフィン系ゴムからなるソフトセグメントで構成されるものを採用でき、例えば、単純ブレンド型TPO、インプラント化TPO、動的加硫型TPO等を採用できる。
ハードセグメントを構成するポリオレフィン系樹脂としては、ポリプロピレンまたはプロピレンとα−オレフィンとの共重合体を用いることが好ましい。特に、プロピレンとエチレンのブロックまたはランダムコポリマーが理想的である。
【0009】
一方、ポリオレフィン系ゴムとは、オレフィンを主体とするゴムであり、例えば、エチレン/プロピレン共重合体ゴム、エチレン/プロピレン/非共役ジエン共重合体ゴム等が挙げられる。非共役ジエンとしては、ジシクロペンタジエン、エチリデンノルボルネン、1,4−ヘキサジエン、シクロオクタジエン、メチレンノルボルネン等が挙げられる。特に、エチリデンノルボルネンを採用した、エチレン/プロピレン/エチリデンノルボルネンゴム(EPDM)を用いることが好ましい。
また、ポリオレフィン系ゴムとして、エチレン−α−オレフィン共重合体を用いることもできる。α−オレフィンとしては、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、オクテン−1、デセン−1等を用いることができる。
【0010】
原料樹脂に用いられるTPSとしては、ポリスチレン−ポリブタジエン−ポリスチレン(SBS)、ポリスチレン−ポリイソプレン−ポリスチレン(SIS)や、これらを水添して得られるポリスチレン−ポリ(エチレン−ブチレン)−ポリスチレン(SEBS)、ポリスチレン−ポリ(エチレン−プロピレン)−ポリスチレン(SEPS)等を採用することができる。
【0011】
原料樹脂に用いられるウレタン樹脂としては、有機ジイソシアネートとポリオールとを溶媒中で反応させたものの反応生成物および必要に応じてジアミンで鎖長延長したものを用いることができる。
イソシアネート成分としては、芳香族ジイソシアネート、脂肪族ジイソシアネート、および脂環族ジイソシアネート、またはこれらの混合物を用いることができる。具体的には、例えば、トリレン−2,4−ジイソシアネート、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、1,4−シクロヘキサンジイソシアネート等が挙げられる。
【0012】
ポリオール成分としては、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール等を用いることができる。ポリエーテルポリオールとしては、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラエチレングリコール等を用いることができる。一方、ポリエステルポリオールとしては、(1)エチレングリコール、プロピレングリコール等のジオールとアジピン酸、セバシン酸等の二塩基酸との反応生成物、(2)カプロラクトン等の開環重合物、(3)ポリオールをホスゲン化した後、ジフェニルカーボネートでエステル交換反応を行うことで合成されたポリカーボネートジオール化合物等が挙げられる。
【0013】
さらに、バンバリーミキサのロータ軸の封止油は、内分泌攪乱物質であるフタル酸エステル系可塑剤を含まないものであるとともに、封止油として用いることができるものであれば、任意のものを採用することができるが、特に、鉱物油、炭化水素類(オレフィン等)を主成分とするプロセスオイルを採用するのが理想的である。
【0014】
鉱物油としては、40℃における動粘度(JIS K−2283に準拠して測定した値)が、20〜450センチストークスのものが好ましく、より好ましくは50〜400センチストークス、より一層好ましくは80〜380センチストークスである。
ここで、動粘度が20センチストークス未満の場合、ロータ軸および封止部の潤滑性が低下することがある。一方、450センチストークスを超えると、所要動力が高くなったり、冬季や寒冷地での給油が困難になることがある。
また、レザー用シートが着色されていない場合には、鉱物油のASTM(セイボルト)色(JIS K−2580に準拠して測定した値)は、L0.5以下であることが好ましい。ここで、L0.5を超えると、レザー用シートに混入した場合に、色相を悪化させることがある。
【0015】
このような特性を有する鉱物油としては、パラフィン系、ナフテン系、アロマ系のいずれを用いることもできるが、着色の影響が少なく、オレフィン等を主成分とする価格の安いパラフィン系のプロセスオイルを用いることが好ましい。プロセスオイルとして、具体的には、PW−32、PW−90、PW−150、PW−380(いずれも出光興産(株)製)等が挙げられる。
【0016】
なお、最も好ましい組み合わせは、原料樹脂にTPOを、封止油に40℃における動粘度が20〜450センチストークスのパラフィン系プロセスオイルを用いて製造する場合である。
【0017】
本発明によれば、原料樹脂をバンバリーミキサで混練した後、カレンダ成形を行うレザー用シートの製造方法において、バンバリーミキサのロータ軸封止油として、フタル酸エステル系可塑剤を含まないものを用いている。
したがって、従来のPVCのプロセスを転用して得られたレザー用シートとは異なり、内分泌攪乱物質であるフタル酸エステル系可塑剤を全く含まないため、当該物質による生体への内分泌攪乱作用が無く、環境適応性の高いレザー用シートの製造方法を提供することができる。
【0018】
本発明に係るレザー用シートは、上述した製造方法により得られたことを特徴とする。
ここで、本発明のレザー用シート中には、フタル酸エステル系可塑剤を全く含まないこととなる。すなわち、フタル酸エステル系可塑剤を含まないようにすることで、当該物質による内分泌攪乱作用を回避することができる。
なお、本発明のレザー用シートは、単層構造、多層構造のどちらでもよく、多層構造の場合には、表面強度を高めるコーティング層が積層されたシートや、基材(基布)が積層されたシート等を採用することができる。
【0019】
本発明によれば、前述の製造方法により得られたレザー用シートであるから、内分泌攪乱物質であるフタル酸エステル系可塑剤を全く含まず、これによる生体への影響がほとんどないレザー用シートを提供することができる。
しかも、オレフィン系樹脂からなり、塩化ビニル樹脂を含まないシートであるから、リサイクルが容易であるとともに、焼却廃棄する場合でも、塩素系ガス、ダイオキシン等の有害成分を発生することもなく、環境適応性の高いシートを提供することができる。
【0020】
【実施例】
以下、実施例および比較例を挙げて、本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下の各例に限定されるものではない。
[実施例1]
原料樹脂としてTPO(TPE♯4572、住友化学工業(株)製)を使用し、この原料樹脂を押出機に投入して混練し、造粒した。
続いて、得られた造粒物をバンバリーミキサに投入し、再度混練後、第1〜第4の4つのロールを有するカレンダ加工機にてシート状に成形し、レザー用シートを得た。この際、バンバリーミキサのロータ軸の封止油として、プロセスオイル(プロセスオイルPW−380、出光興産(株)製、動粘度:380センチストークス、ASTM(セイボルト)色:(+30))を使用した。
【0021】
なお、バンバリーミキサによる混練は、スチーム温度(圧力値0.6MPa)、ロータ回転数35r.p.mの条件で行った。
また、カレンダ加工は、第1ロールの表面温度を140℃、第2ロールの表面温度を150℃、第3ロールの表面温度を160℃、第4ロールの表面温度を165℃に設定し、ロール回転数を適宜調整して行った。ここで、ロールの表面温度の調整は、圧力値(0.6MPa)をバルブ調整してスチーム温度を調節することで行った。
【0022】
[実施例2]
押出機を用いた混練を行わず、最初からバンバリーミキサにより混練した以外は、実施例1と同様にしてレザー用シートを得た。
【0023】
[比較例1]
バンバリーミキサのロータ軸の封止油として、フタル酸エステル(DOP、協和発酵(株)製)を用いた以外は、実施例1と同様にしてレザー用シートを得た。
【0024】
[比較例2]
バンバリーミキサのロータ軸の封止油として、フタル酸エステル(DOP、協和発酵(株)製)を用いた以外は、実施例2と同様にしてレザー用シートを得た。
【0025】
[比較例3]
原料樹脂をPVC用バンバリーミキサで混練、造粒し、得られた造粒物を、さらに比較例2のバンバリーミキサに投入し、再度混練後、カレンダ加工機にてシート状に成形し、レザー用シートを得た。
なお、原料樹脂および封止油については、比較例1と同様である。
【0026】
[参考例]
原料樹脂を押出機で混練、造粒し、得られた造粒物を、直接カレンダ加工機に投入してシート状に成形して、レザー用シートを得た。
なお、原料樹脂は、実施例1と同様のものを使用した。
【0027】
上記各実施例、比較例および参考例で得られたレザー用シート中のフタル酸エステル(DOP)の含有量を定量し、結果を表1に示した。
なお、フタル酸エステルの定量は、次のように行った。
(1)予め、DOPをクロロホルム溶剤に一定量溶解させて、検量線を作成しておく。
(2)レザー用シートから試験片を0,1g取り出し、クロロホルム溶剤中で12時間抽出し、この抽出液をガスクロマトグラフィ(GC−9A、島津製作所製)にて分析し、定量した。
【0028】
【表1】
【0029】
表1に示されるように、実施例1、2では、バンバリーミキサのロータ軸の封止油として、フタル酸エステルを含まないプロセスオイルを用いてシートを製造しているから、得られたレザー用シートからは、フタル酸エステルが検出されていないことがわかる。
また、参考例では、押出機で造粒し、得られた造粒物を、直接カレンダ加工機に投入してシート状に成形しており、バンバリーミキサを用いていないから、得られたレザー用シートからはフタル酸エステルが検出されていないことがわかる。
【0030】
一方、比較例1〜3では、バンバリーミキサのロータ軸の封止油として、フタル酸エステル(DOP)を用いているから、得られたレザー用シートは、2000ppm以上もDOPを含有していることがわかる。特に、バンバリーミキサによる混練を2度行った比較例3では、8000ppm以上ものDOPが含有していることがわかる。
【0031】
【発明の効果】
本発明によれば、原料樹脂をバンバリーミキサで混練した後、カレンダ成形を行うレザー用シートの製造方法において、バンバリーミキサのロータ軸封止油として、フタル酸エステル系可塑剤を含まないものを用いている。
したがって、従来のPVCのプロセスを転用して得られたレザー用シートとは異なり、内分泌攪乱物質であるフタル酸エステル系可塑剤の含有量が非常に少なくできるため、生体への内分泌攪乱物質の影響が小さく環境適応性の高いレザー用シートの製造方法を提供することができる。
Claims (6)
- 原料樹脂をバンバリーミキサで混練した後、カレンダ成形を行いレザー用シートを製造するレザー用シートの製造方法であって、
前記バンバリーミキサのロータ軸を封止する封止油は、フタル酸エステル系可塑剤を含まないものであることを特徴とするレザー用シートの製造方法。 - 請求項1に記載のレザー用シートの製造方法において、
前記封止油は、鉱物油であることを特徴とするレザー用シートの製造方法。 - 請求項2に記載のレザー用シートの製造方法において、
前記鉱物油の40℃における動粘度は、20〜450センチストークスであることを特徴とするレザー用シートの製造方法。 - 請求項3に記載のレザー用シートの製造方法において、
前記鉱物油は、プロセスオイルであることを特徴とするレザー用シートの製造方法。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載のレザー用シートの製造方法において、
前記原料樹脂は、オレフィン系樹脂を含み、このオレフィン系樹脂の含有量は、5wt%以上であることを特徴とするレザー用シートの製造方法。 - 請求項1から請求項5のいずれかに記載のレザー用シートの製造方法により得られたことを特徴とするレザー用シート。
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