JP2004282463A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】大規模なシステムを用意することなく被写体の画像と撮影者の画像とを共に記録可能とする。
【解決手段】本発明によれば、被写体像の撮影用の第1の撮像部と、撮影者の撮影用の第2の撮像部とを備え、第1の撮像部により得られた被写体画像データと第2の撮像部により得られた撮影者画像データとを、それぞれ独立したファイル形式で記録媒体に記録すると共に、被写体画像データと撮影者画像データとを、再生時に合成するための合成手順を示す再生プログラムを生成する構成とした。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は撮像装置に関し、特に複数の撮像系にて画像を撮影する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、画像信号を撮影して記録媒体に記録するビデオカメラが知られている。
【0003】
この種のビデオカメラでは、一般に一つの撮像系しか持たないので、被写体画像を撮影している場合には撮影者の映像は記録することができない。そのため、撮像者の表情や振る舞いを後で確認する方法が無い。
【0004】
そこで、特開平6−165029号公報には、被写体を撮影するためのビデオカメラとは別に、撮影者の映像を撮影するためのカメラを用意しておき、これら二つのビデオカメラからの画像を合成して記録するシステムが開示されている。
【0005】
【特許文献】
特開平6−165029号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記公報に記載のシステムでは、撮影者の画像を得るために、別途ビデオカメラを用意しなければならない。
【0007】
また、被写体の画像と撮影者の画像とを合成した上で記録しているため、再生時に、被写体の画像のみ、あるいは、撮影者の画像のみを取り出して確認することができない。
【0008】
本発明はこの様な問題を解決し、大規模なシステムを用意することなく被写体の画像と撮影者の画像とを共に記録可能とすることを目的とする。
【0009】
本発明の他の目的は、撮影された被写体の画像と撮影者の画像とを最適なタイミングで合成、表示可能とする処にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明においては、第1の撮像手段と、第2の撮像手段と、前記第1の撮像手段により得られた第1の動画像データと前記第2の撮像手段により得られた第2の動画像データとを、それぞれ独立したファイル形式で記録媒体に記録する記録手段と、前記第1の動画像データと第2の動画像データとを、再生時に合成するための合成手順を示す再生プログラムを生成する再生プログラム生成手段とを備える構成とした。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態について説明する。
【0012】
図1は本発明を適用したビデオカメラ100の機能構成を示すブロック図であり、図2は図1のビデオカメラ100の外観図である。図2(a)はビデオカメラ100を保持するためのグリップ側から見た斜視図であり、図2(b)はビデオカメラ100の側面に取り付けられたLCDユニット側から見た斜視図である。
【0013】
図2において、201はビデオカメラ本体、202はズームスイッチであり、このスイッチを操作することで撮影画像の倍率を変更する。203は被写体を撮影するためのレンズユニットである。204はリストストラップであり、ベルトにより記録再生装置を保持する手の甲を押さえるように設計されている。
【0014】
また、205はビューファインダであり、中に小型LCDと拡大用レンズを内蔵しており、撮影者が目を近づけることによって撮影画面を確認することができる。207は撮影モードを切り換える操作スイッチを構成するモードダイアルであり、図2において右方向の突出した柄の部分を回転させることにより各種の撮影モード、及び再生モードへ切り換えることができる。
【0015】
206はポジションロックツマミ、208は録画の開始、停止を指示するためのスタート/ストップボタン、209はモードダイアルのロックを解除するアンロックツマミ(アンロック部材)、210はモードダイヤルベース、211は映像を大きな画面で確認するためのLCDユニットである。また、212はユーザの操作を快適にする十字ボタンであり、213は意思決定のためのOKボタンである。また214は後述の様に撮像者を撮影するための小型レンズユニットである。
【0016】
また、図1において、撮像部101はレンズユニットやCCD等の撮像デバイスを含み、撮影した被写体の画像信号生成する。撮像部101は図2のレンズユニット203を初めとする撮像機構を有し、被写体撮影に使用する。撮像部101は更に、生成した画像信号をデジタル信号に変換すると共にこのデジタル画像信号から輝度信号及び色差信号を抽出して、ガンマ補正、エッジ強調などのカメラ信号処理を施した画像データを生成する。
【0017】
撮像部101で生成された画像データは合成部111へ送信される。合成部111はこの撮像部101からの画像データのサイズを表示部112に表示するのに最適な画面サイズに変更する。そして、このサイズ変更した画像データを表示部112に出力する。これにより、撮像部101にて撮影中の画像を表示部112にて確認することができる。
【0018】
また、撮像部101で生成された画像データは符号化処理部103にも送信される。符号化処理部103は、撮像部101から出力された画像データを離散コサイン変換(DCT)を用いた可変長符号化などにより符号化してその情報量を圧縮し、記録用データとして記録処理部104に出力する。
【0019】
また、撮像部102は撮像部101と同様にレンズユニットやCCD等の撮像デバイスを含む。そして、本形態においては、図2のレンズユニット214を初めとする撮像機構を有し、主に撮影者の画像を撮影するために使用する。機能は撮像部101とほぼ同等であるが、画角を広角に設定し、光学的なズーム機能を省略してある。本形態では、この様に、撮像部101と撮像部102は互いに異なる画角を持つ。
【0020】
また、撮像部102は主に撮影者の画像を撮影するために用いられるが、後述の様に、本形態では、撮影者の画像は再生時には小画面として表示するため、通常の被写体を撮影するための撮像部101よりも少ない画素数(解像度)とした。
【0021】
撮像部102で生成された画像データは合成部111に送信される。合成部111は、この撮像部102からの画像データのサイズを、図3の子画面301に相当するサイズに変換し、撮像部101からの画像データと合成して表示部112に出力する。
【0022】
また、撮像部102からの画像データは動き判定部115にも送られる。動き判定部115は、撮像部102から送信された画像データ中の動きの有無を判定し、動きありの場合論理Hとなり、動きなしの場合論理Lとなる2値信号を判定結果として制御部107に出力する。
【0023】
また、撮像部102からの画像データは符号化処理部103に出力され、符号化処理部103は撮像部101からの画像データと同様に撮像部102からの画像データを符号化し、記録処理部104に出力する。
【0024】
記録処理部104は符号化処理部103から出力された、撮像部101からの画像データ(以下第1の画像データ)と撮像部102からの画像データ(以下第2の画像データ)とをそれぞれ独立したファイルにて記録するよう、ファイルヘッダやフッタ、同期データなどを付加し、更にエラー訂正符号化などの処理を施して記録に適した形態に変換して記録再生部108に出力する。記録再生部108はこれら第1の画像データと第2の画像データとをディスクDに記録する。
【0025】
また、音声入力部105は、不図示のマイクから入力された音声信号のうち、撮影者記録用の撮像部102の方向からの音声信号を検出して音声検出部106に出力する。音声検出部106は音声入力部105から出力された音声信号の音量レベルを検出し、検出した音声レベルを所定の閾値と比較する。そして、閾値よりも大きかった場合論理Hとなり、小さかった場合論理Lとなる2値信号を比較結果として制御部107に出力する。
【0026】
制御部107は、音声検出部106からの比較結果の信号に基づいて、撮影者の発言の有無を判断する。そして、制御部107は音声検出部106で音声レベルの比較結果の変化を検出すると動き判定部115からの動き判定の結果を確認し、撮影者の画像に(口を動かしたなどの)変化があった場合、再生時において第2の画像データを子画面表示するための再生手順を記述した再生プログラムを作成する。そして、この作成した再生プログラムデータを記録処理部104に出力し、記録処理部104はこの再生プログラムデータを一つのファイルとして記録するよう、記録再生部108に出力する。記録再生部108はこの再生プログラムのファイルを所定のタイミングでディスクDに記録する。
【0027】
また、記録再生部108は、ディスクDから前述の第1の画像データ、第2の画像データ及び再生プログラムの各ファイルを再生し、エラー訂正処理などを施し、第1の画像データと第2の画像データを復号処理部110に出力すると共に、再生プログラムデータを制御部107に出力する。復号処理部110は再生された第1の画像データ、第2の画像データを復号し、合成部111に出力する。
【0028】
合成部111は制御部107からの指示に従い、再生された第1、第2の画像データを処理して表示部112及び出力部1132出力する。出力部113は合成部112から出力された画像データを外部のモニタなどに出力する。
【0029】
制御部107は、再生時において、再生処理部109から出力された再生プログラムに従い、後述の様に記録再生部108による再生動作と合成部111による画像データの処理を制御する。
【0030】
また、114は操作部であり、図2のモードダイアル207、スタート/ストップボタン208、十字ボタン212などを含む。
【0031】
図4は本形態のビデオカメラ100がディスクDにデータを記録する際のディレクトリの構成例を示す図である。
【0032】
本形態では、前述の様に動画データと再生プログラムデータとを扱っている。また、この他に、静止画データや音声データを扱っても良い。このためディレクトリ構造は、ROOTから「MOVIE」(動画データ用ディレクトリ)、「STILL」(静止画データ用ディレクトリ)、「SOUND」(音声データ用ディレクトリ)、「PPDIR」(再生プログラム用ディレクトリ)を配した。このディレクトリ構造は一例であり、例えばPPDIRに相当するものを再生機本体内のメモリに持つことや、別のリムーバブル記録メディアに持つことも可能である。
【0033】
本形態では被写体を撮影した動画データと撮影者を撮影した動画データの記録再生動作について説明するため、ディレクトリ「MOVIE」とディレクトリ「PPDIR」の内容の一例を示している。
【0034】
ディレクトリ「MOVIE」の下には図示するように、「MAIN0000」「MAIN0100」「MAIN0200」「MAIN0300」「SUB_0000」「SUB_0100」「SUB_0200」「SUB_0300」等の動画データファイルが形成される。「MAIN」で始まる動画データは被写体を撮影した画像データを示し、「SUB_」で始まる動画データは撮影者を撮影した動画データを表している。また、ディレクトリ「PPDIR」の下には「PROG0」、「PROG1」、「PROG2」、「PROG3」等が形成される。なお、これらのディレクトリやファイル名(「MOVIE」や「MAIN0000」や「SUB_0000」、「PPDIR」や「PROG0」)、ファイルの種類は、説明上仮に設定したものである。
【0035】
次に、図5のフローチャートを用いてビデオカメラ100の撮影時の動作について説明する。図5は制御部107による撮影時の制御動作を示すフローチャートである。
【0036】
図5において、記録スタンバイの状態で操作部114により記録開始の指示があると、制御部107は記録処理部104、記録再生部108を制御して、前述の様に撮像部101、102により得られた第1の画像データと第2の画像データとを別々のファイルとしてディスクDに対して記録を開始する(ステップS501)。このとき、記録される第1の画像データのファイル名を「MAIN0000」とし、第2の画像データのファイル名を「SUB_0000」とする。そして、音声検出部106からの音声レベルの比較結果の検出を開始する(ステップS502)。
【0037】
続いて記録停止か否か判別し(ステップS503)、記録停止でない場合、音声検出部106からの音声レベルの比較結果が論理Hとなっているか否かを判別する(ステップS504)。ここで、論理Hとなっているということは、撮影者の音声レベルが大きくなっており、撮影者が大きな声を出していると考えられる。
【0038】
論理Hでない場合にはステップS502に戻り、論理Hであった場合、更に、動き判定部115からの出力信号が論理Hとなっているか否かを判別する(ステップS505)。動き判定部115は、撮像部102から出力された動画像データのフレーム間の画像データの差分を求め、この差分が所定値よりも大きい場合に動きありと判定している。従って、動き判定部115により動きありと判定した場合、撮影者がしゃべっていたり、手を振っているなどの動作を行っていると判断できる。
【0039】
動き検出の結果が動きなしであった場合、ステップS502に戻り、動きありであった場合、記録開始からの経過時間を検出し、検出した時間を子画面表示開始時間として記憶する(ステップS506)。
【0040】
その後、記録停止の指示があったか否かを判別し(ステップS507)、停止の指示がない場合、撮像部102からの動画像データの次のフレームのタイミングでの動きの有無を検出する(ステップS508)。ここで、まだ動きが継続していた場合、更に、音声検出部106による音声レベルの判定結果を検出する(ステップS509)。ここで、音声レベルがまだ閾値よりも大きい場合にはステップS507に戻る。
【0041】
また、ステップS508で動きなしとなった場合、あるいは、ステップS509で音声レベルが閾値よりも低くなったと判定した場合、記録開始からの現在の経過時間を子画面表示停止時間として記憶し、ステップS502に戻る(ステップS510)。
【0042】
また、ステップS503あるいはS507において記録停止の指示があった場合、更に、子画面表示開始あるいは子画面表示停止時間が記憶され、再生プログラムとして保存すべきデータがあるか否かを判別する(ステップS511)。ここで、記録開始後、撮影者の音声レベルが閾値よりも大きくなることがなく、また、撮影者の大きな動きが無かった場合には子画面表示すべき場面がなかったと判断し、再生プログラムとして記憶すべきデータがないことになる。一方、ステップS506やS510で子画面表示開始時間あるいは子画面表示停止時間を記憶している場合、これらの時間に基づいて再生プログラムデータを生成する(ステップS513)。なお、ステップS507で記録停止の指示があった場合には、撮影者の音声レベルや動きが大きい状態で記録停止となり、この場合、再生時には撮影者の画像を子画面表示したまま再生を停止することを指示する再生プログラムを生成することになる。
【0043】
そして、第1、第2の画像データの記録を停止し(ステップS514)、再生プログラムがある場合にはこの再生プログラムをディスクDに記録して終了する(ステップS515)。
【0044】
なお、ステップS502からS511にかけての処理は、1フレーム毎に制御部107により実行される。
【0045】
図6は図5の処理により作成された再生プログラムの様子を示す図である。Parent欄に記述されている「MOVIE/MAIN0000」(601)は第1の画像データであり、被写体の画像データである。この再生プログラムによれば、「MOVIE/MAIN0000」(601)を再生して主画面として表示する。Child欄に記述されている「MOVIE/SUB_0000」(602、605、608、611)は第2の画像データであり、この再生プログラムでは子画面に表示される動画データである。
【0046】
また、START欄に記述されている時間(603、606、609、612)は、子画面表示を開始するタイミングである。更に、END欄に記述されている時間(604、607、610)は子画面表示を終了するタイミングである。ただし、図6では子画面表示開始(603、606、609、612)と子画面表示終了の時間(604、607、610)は、記録開始からの相対時間で記述している。また、START欄(612)に対応するEND欄が無いのは、図5のステップS507で記録終了の指示があり、子画面表示状態のまま記録を終了したことを意味する。
【0047】
次に、このような再生プログラムに従った再生処理について説明する。
【0048】
図7は再生時における制御部107の処理を示すフローチャートである。
【0049】
操作部114により再生プログラムによる再生処理の指示があると、まず、記録再生部108によりディスクDに記録されている再生プログラムのファイルを再生し、再生処理部109を介して再生プログラムを入力する(ステップS701)。そして、この再生プログラムにて指定されている被写体画像データ(第1の画像データ)のファイル名を確認し、対応した動画像データの再生を開始するよう記録再生部108を制御する(ステップS702)。再生された被写体の画像データは、前述の様に処理されて、表示部112に表示される。
【0050】
次に、現在再生中の画像データが終了したか否かを判別し(ステップS703)、終了でない場合には、再生プログラムにて指定された子画面表示の開始時間となったか否かを判別する(ステップS704)。本形態では、制御部107は、第1の画像データの再生開始と共に内部のタイマによるカウントを開始し、このカウント値と再生プログラムに指定された子画面表示の開始時間とを比較する。
【0051】
小画面表示の開始時間になっていない場合にはステップS703に戻り、小画面表示開始時間となった場合には、再生プログラムにて指定されている撮影者の画像データ(第2の画像データ)のファイル名を確認し、対応したファイルの画像データを小画面表示開始時間の位置から再生するよう記録再生部108を制御する(ステップS705)。そして、合成部111を制御して、撮影者の画像を小画面として被写体の画像に多重して表示する。
【0052】
次に、被写体画像の再生終了となったか否かを判別し(ステップS706)、再生終了の場合には、撮影者の画像を小画面表示したまま画像データの再生を停止する(ステップS709)。
【0053】
また、再生終了ではない場合、小画面表示の終了時間となったか否かを判別し(ステップS707)、終了時間となった場合には、撮影者の画像データの再生を停止して、小画面表示を終了するよう記録再生部108と合成部111を制御する(ステップS708)。
【0054】
図8はこのような被写体画像と撮影者の画像とを再生プログラムに従って再生する際の様子を示す図である。
【0055】
図8において、801が被写体の画像データ(第1の画像データ)を示しており、802が撮影者の画像データ(第2の画像データ)を示している。
【0056】
第2の画像データ802のうち、803、805、807、809はそれぞれ小画面表示開始点を示しており、804、806、808がそれぞれ小画面表示終了点を示している。そして、図9(b)に示す様に、803〜804の間、805〜806の間、807〜808の間、および809から画像データの終了点810までの間の画像が小画面として表示され、その他の期間では図9(a)に示す様に被写体の画像のみを表示する。
【0057】
この様に、本形態によれば、被写体を撮影するための撮像部に加え、撮影者を撮影するための撮像部を設け、被写体の画像データに加えて撮影者の画像データも同時に撮影して記録している。
【0058】
そして、撮影者の音量の変化と被写体像の動きによって、再生時に撮影者の画像を小画面として合成して表示するためのタイミングを決定している。
【0059】
そのため、撮影者の画像を撮影するためのカメラを新たに設けるという特別なシステム構成をとることなく、再生時において、撮影者の様子を簡単に確認することが可能となる。
【0060】
なお、本実施形態では、撮影者の画像データの小画面表示開始タイミングと終了タイミングを、撮影者の音量や被写体の動きに基づいて決定していたが、これに限らず、撮影者が小画面表示開始タイミングと終了タイミングとを任意に指定するよう構成してもよい。
【0061】
例えば、図1のOKボタン213が操作される度に小画面表示開始点と終了点とを指定するよう構成し、このOKボタン213の操作に応じて再生プログラムに小画面表示開始タイミングと終了タイミングとを記述するよう構成する。
【0062】
図10はこの様に撮影者が任意に小画面表示開始タイミングと終了タイミングとを決定する構成をとった場合の、撮影時における制御部107の動作を示すフローチャートである。
【0063】
図10において、記録スタンバイの状態で操作部114により記録開始の指示があると、制御部107は記録処理部104、記録再生部108を制御して、前述の様に撮像部101、102により得られた第1の画像データと第2の画像データとを別々のファイルとしてディスクDに対して記録を開始する(ステップS1001)。
【0064】
続いて記録停止か否か判別し(ステップS1002)、記録停止でない場合、OKボタン213が操作されたか否かを判別する(ステップS1003)。
【0065】
OKボタン213が操作されていない場合にはステップS1002に戻り、操作された場合、記録開始からの経過時間を検出し、検出した時間を子画面表示開始時間として記憶する(ステップS1004)。
【0066】
その後、記録停止の指示があったか否かを判別し(ステップS1005)、停止の指示がない場合、再びOKボタン213が操作されたか否かを判別する(ステップS1006)。OKボタン213が操作されていない場合にはステップS1005に戻る。
【0067】
また、ステップS1006でOKボタン213が操作された場合、記録開始からの現在の経過時間を子画面表示停止時間として記憶し、ステップS1002に戻る(ステップS1007)。
【0068】
また、ステップS1002あるいはS1005において記録停止の指示があった場合、更に、子画面表示開始あるいは子画面表示停止時間が記憶され、再生プログラムとして保存すべきデータがあるか否かを判別する(ステップS1008)。ここで、記録開始後一度もOKスイッチ213が操作されない場合、再生プログラムとして記憶すべきデータがないことになる。一方、ステップS1004やS1007で子画面表示開始時間あるいは子画面表示停止時間を記憶している場合、これらの時間に基づいて再生プログラムデータを生成する(ステップS1009)。なお、ステップS1005で記録停止の指示があった場合には、小画面表示の指示がなされたまま記録停止となり、この場合、再生時には撮影者の画像を子画面表示したまま再生を停止することを指示する再生プログラムを生成することになる。
【0069】
そして、第1、第2の画像データの記録を停止し(ステップS1010)、再生プログラムがある場合にはこの再生プログラムをディスクDに記録して終了する(ステップS1011)。
【0070】
この様に、再生時に撮影者の画像を小画面として表示するタイミングを撮影者自身が簡単な操作にて指定することが可能となる。
【0071】
なお、前述の実施形態では、図8に示すように撮影者の画像データのうち、小画面表示しない部分の画像データもそのままディスクDに記録していたが、必要に応じて、小画面表示しない部分の画像データをディスクDから削除するよう構成することも可能である。
【0072】
小画面表示しない部分の画像データを削除することで、ディスクDの記録容量を有効利用することができる。
【0073】
この場合には、残った部分の画像データ、例えば図8に示した803〜804、805〜806、807〜808及び809〜810の各部分の画像データをそれぞれ独立したファイルに変換して記録すると共に、再生プログラムにおいて、元の画像ファイル802における小画面表示開始、終了タイミングとして記載するのではなく、各小画面表示開始タイミングにおいて、各部分のファイルを再生するよう記述を変更する。
【0074】
また、小画面表示開始のタイミングを、図5のステップS505で動き検出したタイミングよりも所定期間早い時間に設定し、小画面表示停止のタイミングを、ステップS509あるいはS510での検出タイミングよりも所定期間遅れた時間に設定してもよい。
【0075】
また、前述の実施形態では、被写体の画像データと撮影者の画像データとを共に共通のディスクDに記録していたが、別々の記録媒体に記録してもよい。この場合には、再生プログラムにおいて、被写体の画像データ及び撮影者の画像データのパスを含むファイル名で記述する。
【0076】
また、小画面表示開始タイミングと停止タイミングの情報として、前述の実施形態では、記録開始からの時間情報をそのまま記述していたが、これ以外にも、例えば、ディスクDにおける記録セクタ(アドレス)の値など、撮影者の画像データ内において小画面表示を開始及び停止する位置(画面)を特定できる情報であればよい。
【0077】
また、撮影者の画像を撮影するための撮像部は、図2の様に液晶パネルの横の位置以外にも、撮像者を画角に収めることが出来る位置であれば何処に配置してもよい。
【0078】
【発明の効果】
以上説明した様に、本発明によれば、大規模なシステムを用意することなく被写体の画像と撮影者の画像とを共に記録可能となり、また、撮影された被写体の画像と撮影者の画像とを最適なタイミングで合成、表示可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される撮像装置の機能構成を示すブロック図である。
【図2】本発明が適用される撮像装置の外観図である。
【図3】実施形態の撮像装置において撮影された画像データの表示画面の様子を示す図である。
【図4】実施形態の撮像装置により記録されるデータのディレクトリ構成を示す図である。
【図5】実施形態の撮影時の動作を示すフローチャートである。
【図6】再生プログラムの様子を示す図である。
【図7】再生時の動作を示すフローチャートである。
【図8】再生時の合成動作の様子を示す図である。
【図9】再生時の表示画面を示す図である。
【図10】他の実施形態における撮影時の動作を示すフローチャートである。

Claims (18)

  1. 第1の撮像手段と、
    第2の撮像手段と、
    前記第1の撮像手段により得られた第1の動画像データと前記第2の撮像手段により得られた第2の動画像データとを、それぞれ独立したファイル形式で記録媒体に記録する記録手段と、
    前記第1の動画像データと第2の動画像データとを、再生時に合成するための合成手順を示す再生プログラムを生成する再生プログラム生成手段とを備える撮像装置。
  2. 前記1の撮像手段は撮影者を撮影するために用いられ、前記第2の撮像手段は撮影者以外の被写体を撮影するために用いられることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 前記再生プログラム生成手段は、撮影者の音量が所定レベルを超え、且つ、前記第2の画像データに係る画像の動きが所定の閾値よりも大きくなったことに応じて合成開始タイミングを決定して前記再生プログラムを生成することを特徴とする請求項2記載の撮像装置。
  4. 前記再生プログラム生成手段は、前記第1の動画像データの状態に基づいて合成開始タイミングを決定して前記再生プログラムを生成することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  5. 前記再生プログラム生成手段は、前記第1の動画像データに係る画像の動きに基づいて合成開始タイミングを決定して前記再生プログラムを生成することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  6. 前記記録手段は、前記再生プログラム生成手段により生成された再生プログラムを前記記録媒体に記録することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  7. 撮影者の音声を検出する音声検出手段を備え、前記再生プログラム生成手段は、前記音声検出手段の出力に基づいて合成開始タイミングを決定して前記再生プログラムを生成することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  8. 前記再生プログラム生成手段は、前記撮影者の音量に基づいて合成開始タイミングを決定して前記再生プログラムを生成することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  9. 前記記録手段は、前記第2の動画像データのうち、再生時に前記第1の動画像データと合成する部分のみを前記記録媒体に記録することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  10. 前記記録手段は、前記第2の動画像データのうち、再生時に前記第1の動画像データと合成する部分をそれぞれ独立したファイル形式で記録することを特徴とする請求項9記載の撮像装置。
  11. 前記記録手段は前記第1の動画像データと前記第2の動画像データとを互いに異なる記録媒体に記録することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  12. 前記再生プログラム生成手段は、前記第1の動画像データが記録されているパス名と、前記第2の動画像データが記録されているパス名を前記再生プログラム中に記述することを特徴とする請求項11記載の撮像装置。
  13. 前記第1の撮像手段と前記第2の撮像手段とは互いに異なる画角を持つことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  14. 前記第1の撮像手段と前記第2の撮像手段は、互いに異なる画素数の画像データを生成することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  15. 前記記録手段は前記第1の動画像データと第2の動画像データとを共通の前記記録媒体に記録することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  16. 前記記録手段による前記第1の動画像データと第2の動画像データの記録中に、再生時における前記第1の動画像データと第2の動画像データとの合成開始タイミングを任意に指示する指示手段を備え、前記再生プログラム生成手段は、前記指示手段の指示基づいて合成開始タイミングを決定して前記再生プログラムを生成することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  17. 前記記録媒体から前記第1の動画像データと第2の動画像データを再生する再生手段と、
    前記再生プログラムに応じて前記再生手段の再生動作を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  18. 前記再生手段により再生された第1の動画像データと第2の動画像データとを合成して表示手段に出力する合成手段を備え、前記制御手段は前記再生プログラムに応じて前記合成手段の合成動作を制御することを特徴とする請求項17記載の撮像装置。
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