JP2015070551A - 映像記録装置及びその制御方法、プログラム、並びに記憶媒体 - Google Patents

映像記録装置及びその制御方法、プログラム、並びに記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の映像を記録する際に、操作対象の映像の選択操作や選択された映像の記録の開始/停止の操作を容易にできる記録制御技術を実現する。【解決手段】映像記録装置は、複数の映像を取得する取得手段と、前記取得手段により取得した複数の映像を記録する記録手段と、前記記録手段による映像の記録開始及び終了を制御するための第1の操作手段と、前記複数の映像のうちの少なくとも1つの映像に対する特定の機能が割り当てられた第2の操作手段と、前記複数の映像の記録中に、前記第2の操作手段が操作された場合、当該第2の操作手段に対応する映像の記録を停止し、他の映像の記録は継続するように前記記録手段を制御し、前記第2の操作手段への操作が終了した場合、前記記録を停止した映像の記録を再開するように前記記録手段を制御する制御手段と、を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、映像の記録制御技術に関する。
テレビ放送等の映像を受信し、表示し、記録する機能を有する機器としてブルーレイレコーダやハードディスクレコーダがある。最近では、ワンセグチューナを介して携帯電話等でもテレビ放送を受信したり、録画することが可能である。また、動画共有サイトにアップロードされた動画等は、電話回線等を介してパーソナルコンピュータや携帯電話により閲覧や記録が可能である。
例えば、特許文献1には、複数のテレビ放送の映像が同時に録画されている際に、複数の映像のうちの録画を停止したい1つの映像を選択可能に表示する録画装置が記載されている。また、特許文献2には、自身で撮影した撮像信号と、無線接続した他の撮像装置で撮影した映像信号のいずれかを選択して記録できる撮像装置が記載されている。
特許第4788820号 特許第4292891号
従来は、テレビ放送等の複数の映像の記録開始や記録停止を行う場合、ユーザは複数の映像を視聴しながらボタン等を操作するため、どの映像が操作対象となっているのか、或いは次の操作は記録開始なのか記録停止なのかわからなくなってしまう場合がある。
また、上記特許文献1や特許文献2においても、複数の映像の記録開始や記録停止を特定のスイッチで行っているため、操作対象の映像の選択操作や選択された映像の記録の開始/停止の操作を容易に行えないと考えられる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされ、その目的は、複数の映像を記録する際に、操作対象の映像の選択操作や選択された映像の記録の開始/停止の操作を容易にできる記録制御技術を実現することである。
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明の映像記録装置は、複数の映像を取得する取得手段と、前記取得手段により取得した複数の映像を記録する記録手段と、前記記録手段による映像の記録開始及び終了を制御するための第1の操作手段と、前記複数の映像のうちの少なくとも1つの映像に対する特定の機能が割り当てられた第2の操作手段と、前記複数の映像の記録中に、前記第2の操作手段が操作された場合、当該第2の操作手段に対応する映像の記録を停止し、他の映像の記録は継続するように前記記録手段を制御し、前記第2の操作手段への操作が終了した場合、前記記録を停止した映像の記録を再開するように前記記録手段を制御する制御手段と、を有する。
本発明によれば、複数の映像を記録する際に、操作対象の映像の選択操作や選択された映像の記録開始/停止の操作を容易にできるようになる。
本発明に係る実施形態の映像記録装置の外観図。 本実施形態の装置構成を示すブロック図。 本実施形態による録画処理を示すフローチャート。 本実施形態により録画される映像フレームを例示する図。 本発明に係る実施形態2の映像記録装置の外観図。 実施形態2の装置構成を示すブロック図。 実施形態2による画像記録処理を示すフローチャート。 図7の機能割り当て処理の詳細を示すフローチャート。 実施形態2により2つの映像が表示された画面を例示する図。 実施形態2の映像記録装置により撮影されるシーンを例示する図。 実施形態2の映像記録装置の操作方法を例示する図。
以下に、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。尚、以下に説明する実施の形態は、本発明を実現するための一例であり、本発明が適用される装置の構成や各種条件によって適宜修正又は変更されるべきものであり、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。また、後述する各実施形態の一部を適宜組み合わせて構成しても良い。
[実施形態1]以下、本発明の映像記録装置を、例えば、テレビ番組などの映像を受信、表示、録画可能なポータブルテレビに適用した実施形態について説明する。
<装置構成>図1及び図2を参照して、本発明に係る実施形態の映像記録装置の構成及び機能の概略について説明する。
図1において、ポータブルテレビ100は、テレビ放送を受信し、受信したテレビ番組を表示する機能や録画する機能を備えている。
ポータブルテレビ100は、その背面に押しボタン式の操作部101〜105と表示部106が設けられている。操作部はユーザによる操作が可能な電源スイッチ101、十字ボタン102、SETボタン103、104、録画ボタン105を有し、表示部106はユーザによるタッチ操作が検出可能なタッチパネルを備えている。ポータブルテレビ100は、表示部106の画面に1つの映像、もしくは2つの映像107、108が左右に配置して表示可能である。
電源スイッチ101は、ユーザがポータブルテレビ100の電源のオン/オフ操作を行うための操作部材である。十字ボタン102は、ユーザがポータブルテレビ100の画面設定、画質設定、またチャンネル選択などの操作を行う操作部材であり、ユーザはSETボタン103、104のいずれかを操作することにより、設定や選択の決定やキャンセルを行うことができる。SETボタン103、104のいずれを決定或いはキャンセルに割り当てても良く、ボタンの機能割り当てはユーザにより設定可能である。
また、表示部106に表示されている映像を録画中に、SETボタン103、104のいずれかを押し続けることで、録画を一時停止することが可能である。録画ボタン105は、ユーザが表示部106に表示されている映像の録画開始及び録画終了を行う操作部材である。
表示部106は映像を表示するための液晶パネルであり、表示部106の画面に1つの映像を表示する1画面表示モードと、2つの映像107、108を左右に配置して表示する2画面表示モードのいずれかが選択可能である。これらの表示モードの設定は、ユーザが十字ボタン102を操作することにより選択可能である。また、SETボタン103、104の近傍に、映像107、108が配置される。
次に、図2を参照して、ポータブルテレビ100の内部構成について説明する。
図2において、システム制御部201は、CPUがROM等の不揮発性メモリ205に格納されたプログラムをRAM等のメモリ203の作業エリアに展開し、実行することにより、ポータブルテレビ100の全体の動作を制御する。
第1及び第2の映像取得部220、230は、システム制御部201の制御により表示部106に表示するための映像を取得する。第1及び第2の映像取得部220、230は、例えば、テレビ放送を受信するためのアンテナ、受信回路、映像信号や音声信号をデコード/エンコードする信号処理回路等を備える。
映像処理部225は、システム制御部201の制御により、第1及び第2の映像取得部220、230から出力される映像信号を圧縮、伸張したり、表示部106に最適に表示するように映像信号を加工する。また、映像処理部225は第1及び第2の映像取得部220、230の映像信号の加工を行うと同時に、第1及び第2の映像取得部220、230から出力される映像信号を、メモリ203又は記録媒体接続部204を介して記録媒体に記録することができる。
メモリ203は、所定枚数の静止画や所定時間の動画および音声を格納するのに十分な記憶容量を備えている。また、メモリ203は、システム制御部201や映像処理部225の作業エリアとしても使用される。
記録媒体接続部204は、メモリカード等の各種の記録媒体を接続するためのインターフェースであり、システム制御部201により記録媒体からのデータの読み出しや書き込みが可能である。記録媒体は、録画された映像を記録するための半導体メモリや磁気ディスク等から構成される。なお、記録媒体から読み出したデータをメモリ203に記憶することも可能であり、反対にメモリ203から読み出したデータを記録媒体に記憶することも可能である。
不揮発性メモリ205は、電気的に消去・記録可能な、例えばEEPROMなどである。不揮発性メモリ205には、システム制御部201の動作用の定数、変数、プログラム等が記憶される。ここでいう、プログラムとは、後述する各種フローチャートを実行するためのプログラムのことである。
操作部206は、ユーザがポータブルテレビ100の各種の操作を行うための操作部材からなり、図1に示した電源スイッチ101、十字ボタン102、SETボタン103、104、録画ボタン105を含む。
操作検出部207は、ユーザによる操作部206の操作位置を検出し、各操作部材のオン/オフ等の状態をシステム制御部201に通知する。また、表示部106に2つの映像107、108を表示する場合、それぞれの映像107、108とSETボタン103、104が対応している。例えば、図2の映像107とSETボタン103、映像108とSETボタン104が対応している場合、録画中にSETボタン103(104)が押下されている間は、対応する映像107(108)の録画を停止することが可能である。
表示部106は、タッチパネル208と、液晶パネルと液晶パネル背面より光を照射するバックライト(不図示)で構成される。表示部106の液晶パネル及びバックライトの駆動は表示制御部209により制御される。また、表示制御部209は、システム制御部201の制御により、映像処理部225から入力される映像信号を表示信号に変換して表示部106に出力する。
タッチ検出部310は、タッチパネル208への以下の操作を検出できる。タッチパネル208を指やペンで触れたこと(以下、タッチダウンと称する)。タッチパネル208を指やペンで触れている状態であること(以下、タッチオンと称する)。タッチパネル208を指やペンで触れたまま移動していること(以下、ムーブと称する)。タッチパネル208へ触れていた指やペンを離したこと(以下、タッチアップと称する)。タッチパネル208に何も触れていない状態(以下、タッチオフと称する)。これらの操作や、タッチパネル208上に指やペンが触れている位置座標は内部バス202を通じてシステム制御部201に通知され、システム制御部201は通知された情報に基づいてタッチパネル208上にどのような操作が行なわれたかを判定する。ムーブについてはタッチパネル208上で移動する指やペンの移動方向についても、位置座標の変化に基づいて、タッチパネル208上の垂直成分・水平成分毎に判定できる。またタッチパネル208上をタッチダウンから一定のムーブを経てタッチアップをしたとき、ストロークを描いたこととする。素早くストロークを描く操作をフリックと呼ぶ。フリックは、タッチパネル208上に指を触れたままある程度の距離だけ素早く動かして、そのまま離すといった操作であり、言い換えればタッチパネル208上を指ではじくように素早くなぞる操作である。所定距離以上を、所定速度以上でムーブしたことが検出され、そのままタッチアップが検出されるとフリックが行なわれたと判定できる。また、所定距離以上を、所定速度未満でムーブしたことが検出された場合はドラッグが行なわれたと判定するものとする。タッチパネル208は、抵抗膜方式や静電容量方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式、画像認識方式、光センサ方式等、様々な方式のタッチパネルのうちいずれの方式のものを用いてもよい。
<録画動作>次に、図3を参照して、実施形態1の映像記録装置による録画処理について説明する。なお、図3の処理は、不揮発性メモリ205に記録されたプログラムを、メモリ203に読み出してシステム制御部201が実行することにより実現する。
図3において、ステップS301では、システム制御部201は、ユーザ操作により2画面表示モードが選択されたか判定する。そして、2画面表示モードに設定された場合はS302に進み、1画面表示モードに設定された場合は1つの映像を表示するモードに移行し、通常のポータブルテレビの動作を行う。
ステップS302では、システム制御部201は、表示部106の画面に映像処理部225から出力された2つの映像が表示されている状態で、録画ボタン105が押下されるのを待ち、録画ボタン105が押下された場合はS303に進む。
S303及びS304では、システム制御部201は録画ファイルを2つ生成し、表示部106に表示されている第1及び第2の映像をそれぞれの録画ファイルに記録する録画を開始する。
S305では、システム制御部201は、S304で録画を開始した後、SETボタン103、104のいずれかが押下されたか判定し、押下を検出した場合はS306に進み、押下が検出されない場合はS310に進む。
S306では、システム制御部201は、押下されたSETボタン103又は104に対応する映像の録画を停止し、ここでSETボタン103又は104を押し続けることで、録画を一時停止することが可能である。
次に、システム制御部201は、SETボタン103又は104の押下が終了したことを検出すると(S307)、S308に進み、映像の録画を再開する。
一方、システム制御部201は、S307にてSETボタン103又は104の押下が終了したことを検出しないまま録画ボタン105が押下されたことを検出すると(S309)、S311に進む。
S311〜S313では、システム制御部201は、2つの映像の録画を停止し、それぞれの録画ファイルをクローズし(S311)、録画を終了し(S312)、ユーザ操作により動作終了が選択されると(S313)、本処理を終了する。また、S313でユーザが動作終了を選択しない場合は、S302に戻り、映像を表示している状態に戻る。
なお、システム制御部201は、S305にてSETボタン103又は104の押下が検出されないまま録画ボタン105が押下されたことを検出すると(S310)、S311以降の処理を実行する。
上述したように、ユーザは2画面表示モードにおいて2つの映像を録画中にSETボタンを押し続けることで録画を一時的に停止することができる。図4は映像の録画中にSETボタンが押下された場合に表示される映像信号のフレームと録画ファイルの関係を示している。図4において、表示される全ての映像信号のフレームを1〜7として、録画中に第3、4フレームにてSETボタンが押下されたことにより録画が一時停止となった場合、第3、4フレームの録画は停止される。その結果、第1、2、5、6、7フレームが一連の動画ファイルとして録画される。
ここで、映像の録画中にSETボタンが同時に押下された場合は、例えばSETボタン103を優先するなど、予め決められた優先順序に基づいて、どちらかを優先してSETボタンの押下を受け付け、それに対応する映像の録画停止を行っても良い。また、SETボタンが同時に押下された場合に、どちらのSETボタンの押下も受け付けず、録画停止を行わないように構成しても良い。さらに、例えばSETボタン103が押下され、映像107の録画が停止されている間に、もう一方のSETボタン104が押下された場合は、(1)SETボタン104の押下は受け付けず、映像107の録画停止を継続する、(2)映像107の録画停止を解除して、映像107、108の録画を再開する、(3)映像107の録画停止を解除して、新たに映像108の録画を開始する、という動作を行っても良い。
また、図4では、SETボタン103、104の押下で録画停止の指示を行っているが、タッチパネル208で録画停止の指示を行っても良い。すなわち、映像107、108のそれぞれの表示領域へのタッチダウンをタッチ検出部310が検出し、システム制御部201がタッチ検出された映像の録画停止、録画再開を制御しても良い。この場合、図4のS305にてタッチダウン検出を行い、S306にてタッチダウンされた領域に表示されている映像の録画停止を行えば良い。またS307にてタッチアップ検出を行い、S308にてタッチアップされた領域に表示されている映像の録画再開を行うことで実現可能である。
[実施形態2]次に、本発明の映像記録装置を、例えば、静止画や動画を撮影可能なデジタルカメラ等の撮像装置に適用した実施形態について説明する。
<装置構成>図5及び図6を参照して、本発明に係る実施形態の映像記録装置の構成及び機能の概略について説明する。
図5において、デジタルカメラ500は、静止画や動画を撮影し、記録する機能を備えている。
デジタルカメラ500は、その背面に操作部501〜509と表示部510が設けられている。
操作部はユーザによる操作が可能な電源スイッチ501、シャッターボタン502、ズームレバー503、モード切替スイッチ504、十字ボタン505、ファンクション/セットボタン506、ディプレイボタン507、メニューボタン508、ショートカットボタン509を有する。また、表示部510はユーザが操作可能なタッチパネルを備えている。
また、デジタルカメラ500は、第1の撮像部520と第2の撮像部(図6参照)530を備える。第1の撮像部520及び第2の撮像部530はそれぞれ、第1の撮像レンズ521及び第2の撮像レンズ531を介して異なる被写体を撮影可能にカメラ本体内に搭載されている。例えば、本実施形態においては、第1の撮像部520を被写体側、第2の撮像部530を撮影者側に向けるなど、別々の被写体を同時に撮影できるような構成となっている。即ち、2つの撮像部は撮像方向がそれぞれ逆向きの関係になっており、第1の撮像部520によって撮像される被写体と第2の撮像部530によって撮像される撮影者はデジタルカメラ500を挟んで対向する。
また、デジタルカメラ500は、表示部510の画面に1つの画像、もしくは2つの画像を左右に配置して表示可能である。
電源スイッチ501は、ユーザがデジタルカメラ500の電源のオン/オフ操作を行うための操作部材である。シャッターボタン502は、半押し(撮影準備指示)でONとなり第1シャッタースイッチ信号SW1を発生する。第1シャッタースイッチ信号SW1により、第1及び第2の撮像部520、530のAF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理等の動作を開始する。また、シャッターボタン502は、全押し(撮影指示)でONとなり、第2シャッタースイッチ信号SW2を発生する。第2シャッタースイッチ信号SW2により、第1及び第2の撮像部520、530からの撮像信号の読み出しから記録媒体に画像データを書き込むまでの一連の撮影処理の動作を開始する。
ズームレバー503は、左右に可動な操作部材であり、一方の方向に動かすと望遠側、他方の方向に動かすと広角側に第1の撮像部520の第1の撮像レンズ521及び第2の撮像部530の第2の撮像レンズ531を駆動できる。また、ズームレバー503はユーザ操作により駆動対象の撮像レンズを割り当てることが可能である。例えば、ズームレバー503の操作に対応させて、第1の撮像レンズ521のみを駆動/第2の撮像レンズ531のみを駆動/第1及び第2の撮像レンズ521、531を同時駆動、等の機能を割り当てることが可能である。例えば、第1及び第2の撮像レンズ521、531を同時駆動する場合は、倍率の小さい方が先に望遠側に到達するように駆動したり、各撮像レンズ521、531がそれぞれの広角、望遠を両端とする位置にて同じ比率となるように駆動するようにしても良い。また、十字ボタン505の左、右などのボタンをズームボタンとして割り当てても良い。
なお、第1及び第2の撮像レンズ521、531は単焦点レンズでも構わない。両方とも単焦点レンズの場合、ズームレバー503は省略可能である。また、いずれかが単焦点レンズの場合、ズームレバー503は駆動対象の撮像レンズのズーム設定が可能である。また、第2の撮像部530は撮影者側に向いておらず、第1の撮像レンズ521と同じ方向に向いていても構わない。この場合は、いわゆる二眼カメラや、3D撮影カメラの形式になることが考えられる。また、その他の方向を向いていても構わない。
モード切替スイッチ504は、デジタルカメラ500の撮影モード/再生モードを切り替える操作部材である。表示部510は、モード切替スイッチ504の状態により、映像(スルー画像)を表示する電子ビューファインダとして使用できる。また、表示部510には、記録前の撮影画像(プレビュー画像)やカメラ本体に装着されたメモリカード等から読み出した画像が表示される。さらに、表示部510には、撮影モード/再生モードに応じて、デジタルカメラ500の設定情報であるディスプレイ情報、すなわち、撮影画像に関する各種の設定情報や、撮影時に関する各種の設定等を表示することができる。
表示部510には、十字ボタン505、ファンクション/セットボタン506、メニューボタン508の操作に応じてデジタルカメラ500の動作モードやホワイトバランス、画像サイズ等の設定を行う際の各種のメニュー画面が表示される。
十字ボタン505は、上下左右キーからなるマルチファンクションボタンであり、ファンクション/セットボタン506は、撮影モードの詳細設定や、撮影モードや再生モードにおける各種設定を決定するための操作部材である。メニューボタン508はカメラ本体の各種設定を行うための操作部材である。
また、ディスプレイボタン507は、撮影モードや再生モードにおける付帯情報の表示を切り替えたり、表示/非表示を切り替えたりする操作部材であり、ショートカットボタン509は、ユーザによって設定可能な特定の機能が割り当てられる操作部材である。
これら十字ボタン505、ファンクション/セットボタン506、ディプレイボタン507、メニューボタン508、ショートカットボタン509は、後述するように撮影画像の記録中に押下することで記録を一時的に停止することができる。
次に、図6を参照して、デジタルカメラ500の内部構成について説明する。
図6において、システム制御部601は、CPUがROM等の不揮発性メモリ605に格納されたプログラムをRAM等のメモリ603の作業エリアに展開し、実行することにより、デジタルカメラ500の全体の動作を制御する。
第1及び第2の撮像部520、530は、第1及び第2の撮像レンズ521、531と、絞り機能を備えるシャッタと、露光制御部と、光学像を電気信号に変換する撮像素子と、撮像素子のアナログ信号出力をデジタル信号に変換するA/D変換器とを備える。
システム制御部601は第1及び第2の撮像レンズ521、531のフォーカシングやズーミング、絞り機能を備えるシャッタ、露光制御部を制御し、デジタル信号に変換された撮像信号を画像処理部625に出力する。
画像処理部625は、システム制御部601の制御に従い、第1及び第2の撮像部520、530から出力される撮像信号を圧縮、伸張したり、表示部510に最適に表示するように撮像信号を加工する。また、画像処理部625は第1及び第2の撮像部520、530の撮像信号の加工を行うと同時に、第1及び第2の撮像部520、530それぞれから出力される撮像信号を、メモリ603又は記録媒体接続部604を介して記録媒体に記録することができる。
メモリ603は、所定枚数の静止画や所定時間の動画および音声を格納するのに十分な記憶容量を備えている。また、メモリ603は、システム制御部601や画像処理部625の作業エリアとしても使用される。
記録媒体接続部604は、メモリカード等の各種の記録媒体を接続するためのインターフェースであり、システム制御部601により記録媒体からのデータの読み出しや書き込みが可能である。記録媒体は、録画された映像を記録するための半導体メモリや磁気ディスク等から構成される。なお、記録媒体から読み出したデータをメモリ603に記憶することも可能であり、反対にメモリ603から読み出したデータを記録媒体に記憶することも可能である。
不揮発性メモリ605は、電気的に消去・記録可能な、例えばEEPROMなどである。不揮発性メモリ605には、システム制御部601の動作用の定数、変数、プログラム等が記憶される。ここでいう、プログラムとは、後述する各種フローチャートを実行するためのプログラムのことである。
操作部606は、ユーザがデジタルカメラの各種の操作を行うための操作部材であり、図5に示す電源スイッチ501、シャッターボタン502、ズームレバー503、モード切替スイッチ504、十字ボタン505、ファンクション/セットボタン506、ディプレイボタン507、メニューボタン508、ショートカットボタン509を有する。
操作検出部607は、ユーザによる操作部606の操作位置を検出し、各操作部材のオン/オフ等の状態をシステム制御部601に通知する。
表示部510は、タッチパネル608と、液晶パネルと液晶パネル背面より光を照射するバックライト(不図示)で構成される。表示部510の液晶パネル及びバックライトの駆動は表示制御部609により制御される。また、表示制御部609は、システム制御部601の制御に従い、画像処理部625から入力される画像信号を表示信号に変換して表示部510に出力する。
タッチ検出部610は、実施形態1と同様に、タッチパネル608へのタッチダウン、タッチオン、ムーブ、タッチアップ、タッチオフ等の操作を検出できる。これらの操作や、タッチパネル608上に指やペンが触れている位置座標は内部バス602を通じてシステム制御部601に通知され、システム制御部601は通知された情報に基づいてタッチパネル608上にどのような操作が行なわれたかを判定する。
ここで、デジタルカメラ500の撮影モードにおける基本動作について説明する。
操作検出部607により電源スイッチ501がオンされたことが検出されると、システム制御部601は、デジタルカメラ500を起動させて撮影待機状態にする。この撮影待機状態では、通常、表示部510には、スルー画像が表示される。すなわち、第1の撮像部520、第2の撮像部530により被写体が連続的に撮像され、得られた撮像信号が画像処理部625で連続的に処理されて画像信号が生成される。画像処理部625で生成された画像信号は、ディスプレイ情報と重畳するように合成され、表示部510に出力される。デジタルカメラ500のユーザ(撮影者)は、表示部510に表示されるスルー画像や表示情報を見ながら、記録指示や各種設定を行うことができる。
<画像記録処理>次に、図7を参照して、実施形態2の映像記録装置による画像記録処理について説明する。なお、図7の処理は、不揮発性メモリ605に記録されたプログラムを、メモリ603に読み出してシステム制御部601が実行することにより実現する。
図7において、S701では、システム制御部601は、ユーザ操作や初期設定に応じて第1の撮像部520と第2の撮像部530のそれぞれのスルー画像の表示サイズや表示部510の表示位置の設定を行う。デジタルカメラ500の撮影者は、例えば図9に示す構図で撮影を行った場合、撮影者以外の被写体のスルー画像と、撮影者のスルー画像を図10(a)の画像1001と画像1002のように同じ大きさで表示する、或いは、図10(b)の画像1004のように撮影者を右下に小さく表示する、というな設定が可能である。
次に、S702では、システム制御部601は、操作部に対して表示中のスルー画像の記録開始、記録停止を行う機能を割り当てる処理を行う。
図8は図7のS702での機能割り当て処理の詳細を示すフローチャートである。
図8において、システム制御部601は、S701にて設定された表示位置に対して、予め決められた機能割り当て候補を表示する(S801)。機能割り当て候補の一例としては、ユーザが直感的にわかりやすいようなボタンの配置を考慮する。例えば、図10(a)のように2つのスルー画像が同じ大きさに左右並べて表示される場合であれば、十字ボタン505の左、右とする。また図10(b)のようにスルー画像の一方が右下に小さく表示される場合であれば、十字ボタン505の上、下、または、左、右とする。十字ボタン505だけでなく、ファンクション/セットボタン506、ディスプレイボタン507、メニューボタン508、ショートカットボタン509に設定しても良い。システム制御601は、不揮発性メモリ605に記憶されている操作部と機能割り当て候補を読み出し、表示部510に一覧表示する。ユーザは表示されている機能割り当て候補で良い場合はファンクション/セットボタン506を操作して設定を確定し、システム制御部601は決定された機能割り当て候補を不揮発性メモリ605に記憶する(S803)。また、ユーザが別の割り当てを希望する場合は、システム制御部601はファンクション/セットボタン506の操作に応じて、別の機能割り当て候補を表示する(S804)。このようにして操作者が希望する割り当てが見つかるまで繰り返す。
図7に戻り、上述したように操作部の機能割り当て処理が完了した後(S702)、システム制御部601は撮影待機状態となって、シャッターボタン502が押下されるのを待ち(S703)、シャッターボタン502が押下された場合はS704に進む。
S704及びS705では、システム制御部601は画像ファイルを2つ生成し、表示部510に表示されている第1及び第2の撮像部で撮影された各画像をそれぞれのファイルに記録する処理を開始する。
S706では、システム制御部601は、S705で記録を開始した後、S702で割り当てられた操作部(例えば、十字ボタン505の左右のいずれか)が押下されたか判定し、押下を検出した場合はS707に進み、押下が検出されない場合はS711に進む。
S707では、システム制御部601は、押下された操作部(例えば、十字ボタン505の左右のいずれか)に対応する画像の記録を停止し、ここで例えば、十字ボタン505の左右のいずれかを押し続けることで、記録を一時停止することが可能である。
次に、システム制御部601は、操作部(例えば、十字ボタン505の左右のいずれか)の押下が終了したことを検出すると(S708)、S709に進み、画像の記録を再開する。
一方、システム制御部601は、S708にて操作部(例えば、十字ボタン505の左右のいずれか)の押下が終了したことを検出しないままシャッターボタン502が押下されたことを検出すると(S710)、S712に進む。
S712〜S714では、システム制御部601は、2つの画像の記録を停止し、それぞれの画像ファイルをクローズし(S712)、記録を終了し(S713)、ユーザ操作により動作終了が選択されると(S714)、本処理を終了する。また、S714でユーザが動作終了を選択しない場合は、S703に戻り、撮影待機状態に戻る。
なお、システム制御部601は、S706にて操作部(例えば、十字ボタン505の左右のいずれか)の押下が検出されないままシャッターボタン502が押下されたことを検出すると(S711)、S712以降の処理を実行する。
上述したように、ユーザは2つのスルー画像を記録中に操作部(例えば、十字ボタン505の左右のいずれか)を押し続けることで記録を一時的に停止することができる。
上述したように、ユーザは、図11(a)、(b)のように表示部510を見て2つの撮像部により撮像されたスルー画像を確認し、画像を記録中にユーザが特定の機能を割り当てたボタンを押し続けることで記録を一時的に停止することができる。この場合の画像信号や動画信号のフレームと画像ファイルの関係は図4と同様である。
また、画像の記録中に、操作部(例えば、十字ボタン505の左右の両方)が同時に押下された場合は、例えば十字ボタン505の左を優先するなど、予め決められた優先順序に基づいて、どちらかを優先して操作を受け付け、それに対応する画像の記録停止を行っても良い。また、どちらの操作も受け付けず、記録停止を行わないように構成しても良い。さらに、例えば十字ボタン505の左が押下され、図10の画像1001の記録が停止されている間に、十字ボタン505の右が押下された場合は、(1)十字ボタン505の右の押下は受け付けず、画像1001の記録停止を継続する、(2)画像1001の記録停止を解除して、画像1001、1002の記録を再開する、(3)画像1001の記録停止を解除して、新たに画像1002の記録を開始する、という動作を行っても良い。
また、図7では、特定の機能が割り当てられた操作部の押下で記録停止の指示を行っているが、タッチパネル608で記録停止の指示を行っても良い。すなわち、図10の画像1001〜1004のそれぞれの表示領域へのタッチダウンをタッチ検出部610が検出し、システム制御部601がタッチ検出された画像の記録停止、記録再開を制御しても良い。この場合、図7のS706にてタッチダウン検出を行い、S707にてタッチダウンされた領域に表示されている画像の記録停止を行えば良い。またS708にてタッチアップ検出を行い、S709にてタッチアップされた領域に表示されている映像の録画再開を行うことで実現可能である。
また、図10(a)の画像1001、1002のように複数の表示領域がタッチされた場合や、ユーザが画面上のいかなる箇所にタッチした場合でも、撮影者を撮像する第2の撮像部の画像信号の記録停止を行うように制御しても良い。撮影者にとっての主被写体は、第1の撮像部520により撮像される被写体であるため、第2の撮像部530により撮像される画像は、被写体に注目するあまり画角に収まらなかったり、被写体が順光時に撮影者側は逆光であったり、必要ない場合もあからである。また、撮影者が、自分の表情の記録はできるだけ限定したいと希望うることも想定される。このようにすれば、撮影者は表示部510を見ていなくても、表示部510の位置を容易に把握できるはずであるので、表示部510の任意の地点をタッチするだけで、撮影者を撮像した画像信号の記録停止を行えるようになる。
なお、上述した実施形態では、本発明の取得手段として、テレビ放送等を受信するチューナや画像(静止画や動画)を撮像する撮像部を例示したが、映像や画像を取得できるものであれば、どのような機能、構成であっても本発明を適用できる。例えば、他の機器が保有する映像や画像を有線/無線で受信する通信部でも良いし、他の記録媒体に格納された映像や画像を取得するためのインターフェース部であっても良い。
また、上述した実施形態では、本発明の表示手段として液晶パネルを例示したが、有機ELディスプレイ等の他のデバイスであっても本発明を適用できる。
また、上述した実施形態では、記録手段としてメモリまたは記録媒体を例示したが、例えば、有線/無線等の通信部により他の機器の記録媒体に転送し記録する構成であっても良い。
また、上述した実施形態では、第1の操作手段及び第2の操作手段として押しボタン式の操作部材やタッチパネルからなる操作ボタンを例示したが、これに限られず、ユーザが操作可能な手段であれば、どのようなものでも構わない。
なお、システム制御部の制御は1つのハードウェアが行ってもよいし、複数のハードウェアが処理を分担することで、装置全体の制御を行ってもよい。
[その他の実施形態]本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち本実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPUなど)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (14)

  1. 複数の映像を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得した複数の映像を記録する記録手段と、
    前記記録手段による映像の記録開始及び終了を制御するための第1の操作手段と、
    前記複数の映像のうちの少なくとも1つの映像に対する特定の機能が割り当てられた第2の操作手段と、
    前記複数の映像の記録中に、前記第2の操作手段が操作された場合、当該第2の操作手段に対応する映像の記録を停止し、他の映像の記録は継続するように前記記録手段を制御し、前記第2の操作手段への操作が終了した場合、前記記録を停止した映像の記録を再開するように前記記録手段を制御する制御手段と、を有することを特徴とする映像記録装置。
  2. 前記制御手段は、前記第1の操作手段による操作に応じて、前記複数の映像の記録を同時に開始し、同時に終了するように前記記録手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の映像記録装置。
  3. 前記第2の操作手段に前記特定の機能を割り当てる機能割り当て手段を更に備え、
    前記特定の機能は、前記第2の操作手段に対応する映像の記録の停止及び再開を行う機能であることを特徴とする請求項1または2に記載の映像記録装置。
  4. 前記第1及び第2の操作手段は押しボタンであり、
    前記制御手段は、前記押しボタンが押下されている間は前記映像の記録を一時的に停止し、前記押しボタンが押下されなくなると、前記映像の記録を再開するように前記記録手段を制御することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の映像記録装置。
  5. 前記第1及び第2の操作手段はタッチパネルからなる操作ボタンであり、
    前記制御手段は、前記操作ボタンへのタッチダウンが検出されている間は前記映像の記録を一時的に停止し、前記操作ボタンからのタッチアップが検出されると、前記映像の記録を再開するように前記記録手段を制御することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の映像記録装置。
  6. 撮影者から見える映像を撮像する第1の撮像手段と、
    撮影者側の映像を撮像する第2の撮像手段と、を更に有し、
    前記取得手段は、前記第1及び第2の撮像手段により撮像される複数の映像を取得することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の映像記録装置。
  7. 前記取得手段により取得した複数の映像を表示部に表示させる表示制御手段をさらに有し、
    前記第2の操作手段は、前記表示部へのタッチを検出可能なタッチパネルであり、
    前記制御手段は、前記複数の映像の記録中に、前記表示部がタッチされた場合、タッチされた位置に表示されている映像の記録を停止し、他の映像の記録は継続するように前記記録手段を制御し、前記タッチが離された場合に、前記記録を停止した映像の記録を再開するように前記記録手段を制御することを特徴とする請求項1、2、6のいずれか1項に記載の映像記録装置。
  8. 前記複数の映像に対応する位置が同時にタッチされた場合、前記制御手段は、予め決められた優先順序に基づいて、記録を停止する映像を決定することを特徴とする請求項7に記載の映像記録装置。
  9. 複数の映像に対応する位置が同時にタッチされた場合、前記制御手段は、タッチされた位置に対応する映像の記録を停止しないことを特徴とする請求項7に記載の映像記録装置。
  10. 前記第1の操作手段は押しボタンであることを特徴とする請求項7ないし9のいずれか1項に記載の映像記録装置。
  11. 前記映像記録装置は撮像装置であり、前記第1の操作手段はシャッターボタンであることを特徴とする請求項10に記載の映像記録装置。
  12. 複数の映像を取得する取得手段と、前記取得手段により取得した複数の映像を記録する記録手段と、前記記録手段による映像の記録開始及び終了を制御するための第1の操作手段と、前記複数の映像のうちの少なくとも1つの映像に対する特定の機能が割り当てられた第2の操作手段と、を有する映像記録装置の制御方法であって、
    前記複数の映像の記録中に、前記第2の操作手段が操作された場合、当該第2の操作手段に対応する映像の記録を停止し、他の映像の記録は継続するように前記記録手段を制御し、前記第2の操作手段への操作が終了した場合、前記記録を停止した映像の記録を再開するように前記記録手段を制御する制御工程を有することを特徴とする制御方法。
  13. コンピュータを、請求項1ないし11のいずれか1項に記載された映像記録装置の各手段として機能させるプログラム。
  14. コンピュータを、請求項1ないし11のいずれか1項に記載された映像記録装置の各手段として機能させるプログラムを格納した記憶媒体。
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