JP2004280980A - 光情報記録媒体 - Google Patents

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【課題】ランドプリピットの検出精度の低下を抑制する。
【解決手段】内周側から外周側に向かってグルーブ20と平行な方向の長さLが増加するように、LPP24を設ける。このため、光ディスク10の外周側に向かうに従って悪化する機械特性の影響を受けにくくなり、LPP24の検出精度の低下を防ぐことができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光情報記録媒体にかかり、特に、レーザ光を用いて情報の記録および再生を行うための光情報記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
レーザ光により追記型などの情報記録が可能な光情報記録媒体(光ディスク)が知られている。この光ディスクには、CD(Compact Disc)等の光ディスクに比較して大容量のDVD(Digital Versatile Disk)等の光ディスクが知られている。このDVDは、透明な円盤状基板上に、色素からなる記録層、光反射層、そして必要に応じて保護層を順に設けて形成される。
【0003】
円盤状基板上には、グルーブというレーザビームの案内溝が形成され、ここにデータが記録される。DVD等の高密度型の光ディスクへの情報記録は、比較的短い波長(例えば、630nm〜680nm波長)のレーザ光を照射することにより行われる。記録層の照射部分は、レーザ光を吸収して局所的に温度上昇し、物理的または化学的変化(例えば、ピットの形成)による光学的特性の変化により、情報記録がなされる。また、グルーブとグルーブとの間のランドと呼ばれる領域には、予め決められた規則に従って配置されたランドプリピット(以下、LPPという)が形成されている。このLPPの位置を検出することによって、アドレス情報の取得及びデータ記録時の位置決めが行われる。
【0004】
近年、光ディスクへの情報記録速度の高速化が進み、2倍速、4倍速、及び6倍速等の高速記録が行われるようになっている。この高速記録化の実現は、光ディスクを高回転させると共に、低倍速と比較してより高出力のレーザ光を光ディスクに照射することによって行われる。
【0005】
【特許文献1】
特開2002―304772号公報 (第1頁、第1図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
光ディスクは、その製造上の理由や製造装置の特性により、光ディスクの反りや歪み及び厚みのばらつき等の機械特性に許容範囲を有する。この機械特性は、光ディスクの外周側になるほど大きくなる、すなわち悪化する傾向にある。従って、光ディスクを高回転した場合、反りや歪み及び厚みのばらつき等により、回転時のブレが生じる。すなわち、外周側に行くに従って、位置ずれが大きくなり、例えば、外周側においてLPPの読み取り誤差が増加し、検出精度が低下する。
【0007】
また、高速記録において高出力のレーザ光を光ディスクに照射すると、記録層の照射部分の温度上昇がより大きくなり、ピットが形成される際に記録層の材料の膨張が生じる。このため、レーザ光を照射することによる情報記録時に、ピットの形成が記録トラックであるグルーブ上からはみ出して、ランドの領域まで波及する場合があった。この波及効果は、特に外周側に向かうに従って加速する。このため、LPPの形状に影響を与えることがあった。
【0008】
本発明は上記問題点を解決するためになされたもので、LPPの検出精度の低下を防ぐことができる光情報記録媒体を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、少なくとも追加記録が可能な円盤状の光情報記録媒体において、円周方向にデータを記録するためのグルーブと、前記グルーブに隣接するランドに位置検出のために設けられると共に、内周側に定めた基準長に対して外周側へ向かうに従って前記基準長から円周方向の長さが増加するように設けられたランドプリピットと、を有することを特徴としている。
【0010】
本発明の光情報記録媒体は、少なくとも追加記録が可能であり、グルーブとランドプリピットとを有する。光情報記録媒体の一例には、DVD−R、DVD―RW等がある。グルーブは、データを記録するための領域であり、製品として出荷される以前に設けられる。グルーブに隣接するランドには、ランドプリピットが設けられている。ランドプリピットは、製品として出荷される以前に、予め定められた規則に従ってランド上に設けられるため、データ記録時の位置決め及び記録アドレスの取得等の位置検出のために用いられる。
【0011】
ランドプリピットは、光情報記録媒体の内周側に定めた基準長に対して、外周側へ向かうに従って、基準長から円周方向の長さが増加するように設けられている。基準長は、光情報記録媒体の内周側において、位置検出のために必要な信号振幅を得ることが可能な長さである。信号振幅は、ランドプリピットの検出における信号の大きさによって示される。
【0012】
ランドプリピットは、基準長に対して外周側へ向かうに従ってランドプリピットの円周方向の長さが長いため、光情報記録媒体の外周側へ向かうに従って悪化する機械特性の影響を抑制することができ、外周側においても十分な信号振幅を得ることができる。従って、ランドプリピットの検出精度の低下を抑制することができる。
【0013】
また、レーザ光を照射することによって行われるデータ記録において、機械特性の悪化により、外周側に向かうにつれてピットの形成がグルーブ上からはみ出してランドプリピットの位置にまで波及した場合であっても、ピットはみ出しの影響を受けにくくなり、ランドプリピットの検出精度の低下を防ぐことができる。
【0014】
前記ランドプリピットは、光情報記録媒体の内周側から外周側に向かって連続的に長さが増加するように設けることができる。
【0015】
光情報記録媒体は、機械特性により、内周側から外周側に向かって連続的な反りを有する場合がある。このため、ランドプリピットを内周側から外周側に向かって連続的に長さが増加するように設ければ、光情報記録媒体の反りによるランドプリピットの検出精度の低下を防ぐことができる。
【0016】
前記ランドプリピットは、光情報記録媒体の内周側から外周側に向かって段階的に長さが増加するように設けることができる。
【0017】
光情報記録媒体は、機械特性により、内周側から外周側に向かって段階的な歪みを有する場合がある。このため、ランドプリピットを内周側から外周側に向かって段階的に長さが増加するように設ければ、光情報記録媒体の歪みによるランドプリピットの検出精度の低下を防ぐことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の光情報記録媒体に係る一の実施の形態を図面に基づき説明する。
【0019】
図1には、本発明の光情報記録媒体が適用可能な光ディスク10の一部を拡大した概念構成図を示した。
【0020】
光ディスク10の基板12には、グルーブと呼ばれるレーザ光の案内溝(以下、グルーブという)20が形成されている。グルーブ20は、データを記録するためのものである。グルーブ20は、所定の振幅や周期でうねらせたウォブリングとして形成される。また、グルーブ20と隣り合うグルーブ20との間の領域であるランド22には、予め定められた位置に後述する規則に従って形成されたランドプリピット(以下、LPPという)24が形成される。LPP24は、レーザ光によるグルーブ20へのデータ記録時の高精度位置決め、及び記録アドレスやその他の記録に必要な情報を得るために用いられる。
【0021】
これらのグルーブ20、ランド22、及びLPP24は、射出成形による基板12形成時に形成される。本実施の形態では、グルーブ20は、幅310nm、溝の深さ130nmに形成し、ランド22は、幅420nmで形成した。LPP24は、光ディスク10のグルーブ20と平行な方向の長さが長くなるように、長円(楕円)に形成される。このLPP24のグルーブ20と平行な方向の長さをLとすると、LPP24の長さLは、光ディスク10の内周方向Zに近い位置に設けられるほど短く、外周方向Wに近い位置に設けられるほど長くなるように形成される。
【0022】
本実施の形態では、光ディスク10の図示を省略した円中心から外周方向Wに向かって半径25mmの領域30のランド22に、長さLが260nmのLPP25を形成した。また、円中心から外周方向Wに向かって半径40mmの領域32のランド22に、長さLが275nmのLPP26を形成した。また、円中心から外周方向Wに向かって半径55mmの領域34のランド22に、長さLが290nmのLPP27を形成した。
【0023】
なお、LPP24の長さLは、光ディスク10の円中心から外周方向Wに向かうにつれて、連続的に長くなるように形成してもよい。また、LPP24の形状は、長円に限定されるものではなく、多角形としてもよい。
【0024】
また、LPP24の長さLは、本実施の形態では260nm、275nm、及び290nmとして形成し、光ディスク10に関して各種数値を限定して形成する場合を例示して説明したが、説明上用いた形状の大きさは、上記数値に限定されるものではなく、光ディスク10上で適宜設定することが可能である。
【0025】
なお、最内周に設けられたLPP25に対する最外周に設けられたLPP27の長さLの増加率は、10%以上且つ50%以下であることが好ましい。これは、10%以下では、効果が無くエラーが多発し、50%以上では、PIエラーと呼ばれる再生信号エラーが発生し、再生信号(RF)信号に対してノイズの原因となるおそれがあるためである。
【0026】
図2に示すように、光ディスク10は、例えば、基板12、色素含有記録層14、反射層16、接着層18及び保護基板20が積層された構成となっている。
【0027】
基板12は、本実施の形態では厚み0.6mmのものを使用し、射出成形によって形成した。基板12としては、例えば、ポリカーボネート等のアクリル樹脂、ポリ塩化ビニル等の塩化ビニル系樹脂等がある。色素含有記録層14は、オキソノール系色素OM97とOM98を7対3の比率でフッ素アルコールに溶解させた後、基板12に色素塗布を行うことにより形成した。色素塗布方法としては、本実施の形態では、スピンコート法を採用した。色素含有記録層14を形成した後、乾燥のために80度の環境下で3時間の熱処理を行った。反射層16は、レーザ光に対する反射率が高い例えば銀等の反射性物質を、色素含有記録層14上に蒸着またはスパッタリングすることによって形成した。
【0028】
これらの基板12に色素含有記録層14及び反射層16が積層されることによって形成される積層体22に、接着性を有する接着層18を形成した後、保護基板20を貼り合わせることにより、光ディスク10を形成した。なお、保護基板20としては、基板12と同様に、厚み0.6mmのものを使用した。
【0029】
なお、形成された光ディスク10の機械特性は、光ディスク10の半径方向の反り(Rチルト)0.5度、光ディスク10の円周方向の変動(Tチルト)0.15度以下であった。
【0030】
このように、内周方向Zから外周方向Wへ向かって長さLが大きくなるようにLPP24を形成された光ディスク10について、LPP25、LPP26、LPP27各々の信号振幅を測定した。
【0031】
この信号振幅を測定するため、まず、DDU1000(パルステック社製)評価機を用いて、光ディスク10に4倍速の記録速度でデータの記録を行った(波長657nm、記録パワー19mW)。
【0032】
次に、光ディスク10からLPP24の信号を読み取ることが可能な、図3に示す再生装置50を使用し、LPP25、LPP26、及びLPP27各々の信号振幅を測定した。
【0033】
DVD−R等の光ディスク10に記録されるLPP24の信号振幅はトラッキング時に光ディスク10から反射されるレーザ光を差動検出により検出することによって得られる。
【0034】
図3に示すように、再生装置50は、光ディスク10に対して再生及び記録のためにレーザ光を照射するピックアップ52を備えている。ピックアップ52は、再生信号検出器54及び半導体レーザ56を備えており、再生信号検出器54は光ディスク10からの反射光を4分割されたフォトディテクタで検出するべく構成されている。再生信号検出器54にはマトリックスアンプ58が接続されており、再生信号検出器54の検出信号がマトリックスアンプ58へ入力される。マトリックスアンプ58は、再生信号検出器54で検出された4分割された検出信号を組み合わせることにより信号処理を行い、再生信号(RF信号)、位相差信号(DPD信号)、プシュプル信号(PP信号)を出力する。
【0035】
マトリックスアンプ58の出力側は2値化回路60に接続されており、マトリックスアンプ58から出力されるPP信号が2値化回路60に入力される。2値化回路60は、入力されたPP信号からLPP信号を検出するとともに、検出したアナログ信号であるLPP信号をデジタル信号に変換する回路である。
【0036】
2値化回路60は、データ識別回路62に接続されており、検出データをデータ識別回路62に出力する。データ識別回路62は、入力された検出データにより、デジタル化されたLPP信号をデコードし、LPP信号のデータ内容を識別する回路である。また、二値化回路60は、入力された検出データにより、記録された情報の内容を識別する。具体的には、製造メーカを表すメーカコードや記録ストラテジの種類を表すストラテジコードを記憶した記憶装置を備えており、その記憶装置を参照することで、入力された検出データに対応する記録ストラテジを識別する。
【0037】
データ識別回路62の識別結果である識別信号(記録ステラジの識別結果)は、記録ストラテジ設定用メモリ64へ出力される。記録ストラテジ設定用メモリ64は、識別信号と、実際の記録ストラテジを規定する設定データとの対応を記憶したテーブルを備えている。記録ストラテジ設定用メモリ64は、記憶されているテーブルを参照して、入力された識別信号に対応する記録ストラテジを規定する設定データを記録信号発生回路66へ出力する。
【0038】
記録信号発生回路66では、1つのデータに対する、光ディスク10へ記録するときの半導体レーザ56を駆動するためのパルス数、パルス幅、周期などを、入力された設定データによって設定する。この設定されたパルス数、パルス幅、周期などの信号が光ディスク10に最適な記録ストラテジとなる。この記録信号発生回路66には、光ディスク10へ記録するための記録信号68も入力される。従って、記録信号発生回路66では、入力された記録信号68を記録ストラテジ設定用メモリ64からの設定データによる記録ストラテジによる信号に変換してレーザドライバ回路70を介して半導体レーザ56へ出力する。
【0039】
レーザドライバ回路70は、半導体レーザ56を駆動するための駆動回路であり、入力された記録信号発生回路66からのパルス信号によるオンオフが半導体レーザ56で実施されるように、半導体レーザ56を駆動する。
【0040】
なお、マトリックスアンプ58は、トラッキングサーボ信号処理部72にも接続されている。トラッキングサーボ信号処理部72は、トラッキング信号発生回路74を介してトラッキング駆動機構78に接続されている。
【0041】
トラッキングサーボ信号処理部72では、PP信号やDPD信号を用いてトラッキングサーボを作用させるための信号処理部であり、その出力信号によって、トラッキング信号発生回路74でピックアップ52をトラッキングするトラッキング駆動機構78の駆動信号をトラッキング信号発生回路74で発生させる。
【0042】
また、データ識別回路62の識別結果であるLPP信号の識別信号は、ピックアップ52を所定の位置まで移動させるような位置信号76として、トラッキング信号発生回路74へ出力される。この位置信号76により、ピックアップ52を所定の位置へ移動することが可能である。
【0043】
上記再生装置50を使用し、LPP25、LPP26、及びLPP27の信号振幅を測定した。信号振幅の測定は、2値化回路60でデジタル化されたLPP信号を測定することによって行った。
【0044】
また、比較のために、内周方向Zから外周方向Wに向かって同一の長さL(本実施の形態では、L=260nm)を有するLPPが形成された図示を省略した光ディスク(以下、従来光ディスクという)を用いて、LPP25、LPP26、LPP27と同じ位置に設けられたLPP(以下、LPP35、LPP37という)(図示省略)の信号振幅、すなわち、円中心から半径25mm、半径40mm、及び半径55mmの領域のLPPの信号振幅を測定した。
【0045】
図4(A)には、光ディスク10のLPP25、LPP26、及びLPP27の信号振幅を、トラッキングの時間と電圧との関係で示した。また、図4(B)には、従来光ディスクのLPP35、LPP36、及びLPP37の信号振幅を、トラッキングの時間と電圧との関係で示した。
【0046】
図4(B)に示すように、従来光ディスクのLPPの信号振幅は、内周側のLPP35から外周側のLPP37に向かって弱くなっている。これは、光ディスクの回転時のブレ、すなわち位置ずれが、光ディスクの機械特性により外周側に向かうに従って大きくなるためである。この位置ずれのために、信号振幅(信号強度)が低下する。また、半導体レーザ56によるデータ記録時の色素含有記録層14の膨張によって発生する、ピット形成領域のLPP37等も原因として挙げられる。
【0047】
このように、従来光ディスクでは、外周側ほどLPPの信号振幅が弱くなるため、特に外周側においてLPPの検出精度が低下する。このため、従来光ディスクでは、データ識別回路62において、LPP信号の識別エラーが発生することがあった。
【0048】
一方、本実施の形態の光ディスク10では、図4(A)に示すように、LPP25、LPP26、及びLPP27の信号振幅には、外周側のLPP25と略同一の信号振幅が得られることがわかる。
【0049】
なお、データ記録を行った後に測定されたLPPの信号振幅の最大電圧をCとし、データ記録を行った後に測定されたLPPの信号振幅の最小電圧をDとすると、LPPの特性を示すAR(アパーチャレシオ)は、AR(%)=D/Cによって求められる。このARの値が15%以上であれば、LPPを正常に検出できることが予め規格化されている。
【0050】
図4(B)に示すように、従来の光ディスクでは、LPP35、LPP36、及びLPP37の信号振幅の最大電圧Cの値については、略一定の値が得られるが、最小電圧Dの値については、外周に向かうに従って小さくなる。すなわち、従来の光ディスクでは、ARの値が外周側に向かうに従って低下する。LPP37のARの値では、上記規格を満たさないことがあきらかである。一方、図4(A)に示すように、LPP25、LPP26、及びLPP27の信号振幅の最大電圧C及び最小電圧Dの値について、略一定の値が得られることがわかる。すなわち、本実施の形態の光ディスク10では、ARは略一定の値を示し、LPP24の信号振幅が抑制される。また、ARの値を求めたところ、LPP25、LPP26、及びLPP27において全て規格を満たす値(ARの値が15%以上)を得ることができた。
【0051】
なお、光ディスク10が本発明の光情報記録媒体に相当し、グルーブ20が本発明のグルーブに相当する。また、LPP24、LPP25、LPP26、及びLPP27は、本発明のランドプリピットに相当する。
【0052】
なお、本実施の形態では、DDU1000(パルステック社製)評価機を用いて、光ディスク10に4倍速の記録速度でデータの記録を行った場合を説明したが、2倍速の記録速度でデータの記録を行った場合についても、同様の結果が得られた。
【0053】
以上説明したように、本発明の光ディスク10によれば、LPP24は、内周側から外周側に向かってグルーブ20と平行な方向の長さLが増加するように設けられているので、光ディスク10の機械特性の影響を受けにくくなり、LPP24の検出精度の低下を防ぐことができる。
【0054】
また、本発明の光ディスク10は、再生装置50のように光ディスク再生のための一般的な構成の装置を用いて再生及び記録を行うことができるので、データの記録及び再生における汎用性のある光ディスク10を提供することができる。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の光情報記録媒体によれば、ランドプリピットは、光情報記録媒体の内周側から外周側に向かって内周側に定めた基準長に対して外周側へ向かうに従って、基準長から円周方向の長さが増加するように設けられているので、光情報記録媒体の機械特性の影響を受けにくくなり、ランドプリピットの検出精度の低下を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光ディスクの概略断面図である。
【図2】光ディスクの一部を拡大した概念構成図である。
【図3】光ディスクの再生装置の概略ブロック図である。
【図4】(A) 本実施の形態の光ディスクのLPPの信号波形を示す線図である。
(B) 従来の光ディスクのLPPの信号波形を示す線図である。
【符号の説明】
10 光ディスク
20 グルーブ
22 ランド
24 LPP
25 LPP
26 LPP
27 LPP

Claims (3)

  1. 少なくとも追加記録が可能な円盤状の光情報記録媒体において、
    円周方向にデータを記録するためのグルーブと、
    前記グルーブに隣接するランドに位置検出のために設けられると共に、内周側に定めた基準長に対して外周側へ向かうに従って前記基準長から円周方向の長さが増加するように設けられたランドプリピットと、
    を有することを特徴とする光情報記録媒体。
  2. 前記ランドプリピットは、光情報記録媒体の内周側から外周側に向かって連続的に長さが増加するように設けられたことを特徴とする請求項1に記載の光情報記録媒体。
  3. 前記ランドプリピットは、光情報記録媒体の内周側から外周側に向かって段階的に長さが増加するように設けられたことを特徴とする請求項1に記載の光情報記録媒体。
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