JP2004280508A - プラント監視用表示システムと方法 - Google Patents

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恵二 蔭山
Hitoshi Murata
仁 村田
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隆志 上林
Toshihiko Tanaka
俊彦 田中
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Abstract

【課題】ある表示装置上で表示・操作された結果としての表示内容を、他の表示装置に転送してその転送先で同じ表示内容を容易に再現できるようにする。
【解決手段】第1の表示装置Aにおいては、表示・操作された結果として得られた機能表示画面の表示内容を示す表示内容情報200を、抽出手段110により抽出し、伝送手段120により第2の表示装置Bに転送する。第2の表示装置Bにおいては、第1の表示装置Aから転送された表示内容情報200を伝送手段120により受信し、再現手段130とデータ処理手段20により、表示内容情報200によって示される表示内容の機能表示画面を表示部30上で再現表示する。第2の表示装置Bのデータ処理手段20は、再現表示した機能表示画面の画面制御情報3や表示データ2、表示内容情報200中の非表示情報2003等を用いて、機能表示画面の表示・操作を独立して実施する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、発電所等のプラントを監視するためのプラント監視装置に関するものであり、特に、プラントを監視するための複数の機能表示画面を同時に表示するマルチウインドウ機能を有する複数の表示装置を備えたプラント監視用表示システムとその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、プラントを監視するための複数の機能表示画面を同時に表示するマルチウインドウ機能を有する表示装置では、オペレータの要求により所望の機能表示画面を呼び出すことができる。このような表示装置では、接触入力用の接触センサや圧力センサを設けたディスプレイを利用して、画面上に表示した系統図の機器シンボル等の画像要素に接触するだけで機器番号等の所定の情報を自動的に入力できるようにする等、オペレータの作業効率を向上するための各種の工夫がなされている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
ところで、上記のような従来のプラント監視用の表示装置は、通常の場合、各オペレータ用の表示装置に加えて、管理者や統括責任者用の表示装置等、多数の表示装置が使用される場合が多い。図18は、複数の表示装置を備えた従来のプラント監視用表示システムの一例を示すブロック図である。
【0004】
この図18に示すように、各表示装置A,Bは、いずれも、データ記録手段10、データ処理手段20、表示部30、入力部40を備えた同一の構成とされており、具体的には、マルチウインドウ機能を有するオペレーションシステムを備えたコンピュータシステムとして構成される。
【0005】
ここで、データ記録手段10は、監視対象のプラントから得られる各種測定値等のプラント情報1を定常的に入力して表示データ2として記録する手段である。また、データ処理手段20は、表示データ2を画像化し、画面制御情報3との合成により機能表示画面101〜103を生成すると共に、表示された機能表示画面101〜103に対するオペレータの入力操作に応じて、機能表示画面101〜103の表示・操作を行う手段である。また、図中100は、機能表示画面101〜103を含め、表示部30上に表示される全画面を示している。
【0006】
なお、データ記録手段10とデータ処理手段20は、コンピュータの基本的な構成要素であるCPUやメモリ等のハードウェアとそれを制御するためのソフトウェアを組み合わせて構成される。また、本明細書中において、「表示データ」は、プラント情報を含め、画面中に表示される「表示対象値」としての各種のデータを意味している。また、「画面制御情報」は、画面自体の表示・操作や画像処理に必要な各種の情報を意味しており、例えば、画面全体の形式や画面を構成する各種の画像要素の形式に関する情報、操作用のツールやパラメータに関する情報等を含む。
【0007】
また、表示部30は、生成された機能表示画面101〜103を視覚的に表示する部分であり、ディスプレイ等のハードウェアから構成されている。入力部40は、オペレータの入力操作に応じたデータを入力する部分であり、キーボードやマウス等のハードウェアから構成されている。さらに、表示部30を構成すディスプレイに接触入力用の接触センサや圧力センサが設けられている場合には、それらのセンサもまた入力部40の構成要素である。また、音声入力のための集音マイク等が設けられている場合には、その集音マイクもまた入力部40の構成要素である。
【0008】
なお、図中では、簡略化の観点から、2つの表示装置A,Bのみを示しているが、実際には、第1の表示装置Aの構成を有する複数の表示装置、および第2の表示装置Bの構成を有する複数の表示装置が使用される場合が多い。また、機能表示画面として、3種類の機能表示画面101〜103のみを示しているが、実際には、画面制御情報3として、より多種類の機能表示画面の表示・操作に必要な画面制御情報が保存されている。
【0009】
【特許文献1】
特開2001−188607号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上述したような従来のプラント監視用表示システムを構成する複数の表示装置においては、特定の表示装置だけで独自の機能表示画面が表示される場合もあるが、各表示装置で表示される多くの機能表示画面は、システム全体として共通の画面形式や共通の操作方式を採用した共通の機能表示画面である。複数の表示装置において、そのような共通の機能表示画面の表示・操作は互いに完全に独立しているため、複数の表示装置間における機能表示画面の表示・操作を連携させるためには、人間系で何らかの作業を行わなければならない。この点について以下に説明する。
【0011】
まず、あるオペレータが自身の表示装置上の機能表示画面上で行った作業を別のオペレータが引き継ぐ場合には、例えば、先のオペレータが新たなオペレータに対して作業データを提供した後、新たなオペレータが自身の表示装置上で同じ機能表示画面を呼び出し、作業データを用いて先のオペレータの作業結果に応じた表示内容の機能表示画面を作成する必要がある。
【0012】
また、各オペレータの作業内容を別のオペレータや管理者等が単に確認する場合にも、同様に、作業データの提供、機能表示画面の呼び出し、作業データによる機能表示画面の作成、等の作業が必要である。さらに、このように、所定の作業結果に応じた表示内容を表示するためには、複数の作業が必要であることから、複数の表示装置間で表示内容情報を同時に共有することは困難である。
【0013】
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決するために提案されたものであり、その目的は、ある表示装置上で表示・操作された結果としての表示内容を、他の表示装置に転送してその転送先で同じ表示内容を容易に再現することの可能なプラント監視用表示システムを提供することである。
【0014】
また、本発明の別の目的は、ある表示装置上で表示・操作された結果としての表示内容を、他の表示装置に転送してその転送先で続きの表示・操作を容易に行うことの可能なプラント監視用表示システムを提供することである。また、本発明の別の目的は、複数の表示装置間で表示内容に関する情報を同時に共有することの可能なプラント監視用表示システムを提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記のような目的を達成するために、第1の表示装置上における表示内容を示す情報を第2の表示装置に転送して第2の表示装置上でその情報による表示内容を表示することにより、ある表示装置上で表示・操作された結果としての表示内容を別の表示装置上で容易に再現できるようにしたものである。
【0016】
また、表示内容を示す情報として、機能表示画面の表示・操作時に利用または取得された非表示の各種データを示す非表示情報を含めることにより、表示内容だけでなく作業環境をも再現可能とし、その結果、ある表示装置上で表示・操作された結果としての表示内容を、他の表示装置に転送してその転送先で続きの表示・操作を容易に行うことができるようにしたものである。
【0017】
また、第1の表示装置上における表示内容を示す情報を連続的に抽出、転送して第2の表示装置上でその情報による表示内容を連続的にモニタ表示することにより、複数の表示装置間で表示内容に関する情報を同時に共有できるようにしたものである。
【0018】
請求項1の発明は、プラントを監視するための複数の機能表示画面を同時に表示するマルチウインドウ機能を有する複数の表示装置を備えたプラント監視用表示システムにおいて、転送手段と制御手段を備えたことを特徴としている。ここで、転送手段は、複数の表示装置中における第1の表示装置上で表示・操作された結果として得られた機能表示画面の表示内容を示す表示内容情報を抽出し、抽出された表示内容情報を第2の表示装置に転送する手段である。また、制御手段は、転送された表示内容情報によって示される表示内容の機能表示画面を第2の表示装置上に再現表示する手段である。
【0019】
請求項18の発明は、請求項1の発明を方法の観点から把握したものであり、プラントを監視するための複数の機能表示画面を同時に表示するマルチウインドウ機能を有する複数の表示装置を用いたプラント監視用表示方法において、請求項1の発明における転送手段と制御手段の各機能に対応する転送ステップと制御ステップを有することを特徴としている。
【0020】
以上のような発明によれば、ある表示装置上で表示・操作された結果としての表示内容を示す表示内容情報を抽出し、別の表示装置に対して転送することにより、人間系で何ら特別な作業を行う必要なしに、転送先の表示装置上で転送元の表示装置と同じ表示内容を容易に再現することができる。したがって、人間系で何ら特別な作業を行う必要なしに、ある表示装置上でのオペレータの作業結果を別の表示装置に自動的に転送して再現できるため、転送先の表示装置上で別のオペレータや管理者等がその作業結果を容易に確認することができる。
【0021】
請求項2の発明は、請求項1のプラント監視用表示システムにおいて、表示内容情報と制御手段の構成に特徴を有する。すなわち、表示内容情報は、それによって示される表示内容の機能表示画面の表示・操作時に利用または取得された非表示の各種データを示す非表示情報を含む。また、制御手段は、転送された表示内容情報によって示される表示内容の機能表示画面を第2の表示装置上で再現した後、再現された機能表示画面の表示・操作を、非表示情報を利用して第2の表示装置上で第1の表示装置から独立して実施するように構成される。
【0022】
請求項19の発明は、請求項2の発明を方法の観点から把握したものであり、請求項18のプラント監視用表示方法において、表示内容情報が、請求項2の発明における表示内容情報と同様の非表示情報を含み、制御ステップが、請求項2の発明における制御手段の各機能に対応する各ステップを含むことを特徴としている。
【0023】
以上のような発明によれば、機能表示画面の表示内容情報として、再現表示すべき表示内容を示す情報だけでなく、その機能表示画面の転送元での表示・操作時に利用または取得された非表示の各種データを示す非表示情報を含めることにより、転送先の表示装置上において、転送時における転送元の表示装置上での機能表示画面に対する作業環境と同じ作業環境を再現することができる。そのため、ある表示装置上で表示・操作された結果としての表示内容を示す表示内容情報を、別の表示装置上に転送して表示内容を再現した後、転送先の表示装置上で、その再現された表示内容の続きの表示・操作を独立して容易に行うことができる。したがって、人間系で何ら特別な作業を行う必要なしに、ある表示装置上でのオペレータの作業結果を、別の表示装置上に自動的に転送、再現表示して別のオペレータがそのまま作業を引き継ぐことができる。
【0024】
請求項3の発明は、請求項2のプラント監視用表示システムにおいて、転送手段の構成に特徴を有する。すなわち、転送手段は、第1の表示装置上で表示・操作された複数の機能表示画面の表示内容を示す複数の表示内容情報を一括して抽出し、抽出された複数の表示内容情報を一括して転送するように構成される。
【0025】
この発明によれば、複数の機能表示画面を同時に表示できるというマルチウインドウ機能の特徴を活かして複数の機能表示画面の表示内容情報を一括的に抽出して転送し、その転送先の表示装置上で、その複数の機能表示画面を一括的に再現してその続きの表示・操作を独立して容易に行うことができる。したがって、より実用性の高い表示・操作環境を提供することができる。
【0026】
請求項4の発明は、請求項2または請求項3のプラント監視用表示システムにおいて、転送手段の構成に特徴を有する。すなわち、転送手段は、操作権限のある表示装置以外では操作できない機能表示画面の表示内容情報に対して操作権限情報を付加し、操作権限情報付きの表示内容情報を転送するように構成される。
【0027】
この発明によれば、転送する表示内容情報に権限情報を付加することにより、転送先の表示装置では本来、表示・操作できない機能表示画面であっても、権限を与えることでその転送先の表示装置上においてその機能表示画面を再現してその続きの表示・操作を容易に行うことができる。したがって、本来は特定の表示装置上でしか表示・操作ができない種類の機能表示画面であっても、必要に応じて任意の表示装置上に表示したり、作業を引き継いだりすることが可能となる等、より柔軟性の高い表示・操作環境を提供することができる。
【0028】
請求項5の発明は、請求項2乃至請求項4のいずれかのプラント監視用表示システムにおいて、転送手段の構成に特徴を有する。すなわち、転送手段は、表示内容情報に対して第1の表示装置上でオペレータから与えられた説明情報を付加し、説明情報付きの表示内容情報を転送するように構成される。
【0029】
この発明によれば、転送元の表示装置のオペレータは、転送しようとする機能表示画面の表示内容情報に対して、申し送り事項等の説明情報を自由に付加することができる。したがって、例えば、機能表示画面の表示内容情報だけでは転送先のオペレータがなぜ送られてきたのか理解し難い場合であっても、転送元で何を目的として転送した情報であるか等の申し送り事項を付加することにより、転送先のオペレータは、転送元のオペレータの意図を容易に理解することができる。
【0030】
請求項6の発明は、請求項2乃至請求項5のいずれかのプラント監視用表示システムにおいて、転送手段の構成に特徴を有する。すなわち、転送手段は、機能表示画面の表示・操作に必要な全ての情報を転送するように構成される。
【0031】
この発明によれば、機能表示画面の表示内容情報だけでなく、その機能表示画面の表示・操作に必要な全ての情報を転送することができる。したがって、転送先の表示装置が、プラント情報を入力・記録する機能や表示データを持たず、プラント監視用の機能表示画面を表示・操作するための画面制御情報等を持たないような、ハード制限(メモリ容量が限定されている等)のある可搬型表示装置であっても、その可搬型表示装置上で転送した機能表示画面と同一の表示内容を再現し、続きの表示・操作を独立して容易に実施することができる。また、表示・操作終了時には不要となった情報を消去することにより、別の機能表示画面の表示・操作や他の作業に必要なハード環境を容易に確保することができる。
【0032】
請求項7の発明は、請求項2乃至請求項6のいずれかのプラント監視用表示システムにおいて、転送手段の構成に特徴を有する。すなわち、転送手段は、表示内容情報を転送する際の送信記録を履歴データとして保存するように構成される。
【0033】
この発明によれば、機能表示画面の表示内容情報を転送する際の送信記録を履歴データとして保存することにより、転送した表示内容情報の履歴管理をすることができる。したがって、何ら特別な調査を行う必要なしに、保存した履歴データを利用して、機能表示画面の表示内容情報の転送先・引継先の表示装置がどの表示装置であるかを容易に追跡することができる。
【0034】
請求項8の発明は、請求項2乃至請求項7のいずれかのプラント監視用表示システムにおいて、転送手段の構成に特徴を有する。すなわち、転送手段は、表示内容情報を転送した場合に、第2の表示装置上での当該表示内容情報による機能表示画面の表示・操作状況をモニタするように構成される。
【0035】
この発明によれば、転送元の表示装置上で、転送先の表示装置上における機能表示画面の表示内容の変化を容易に監視することができる。すなわち、転送元の表示装置上で、転送した表示内容情報による機能表示画面の表示内容が転送先の表示装置で表示・操作されているか、終了しているかを容易に確認することができる。
【0036】
請求項9の発明は、請求項1乃至請求項8のいずれかのプラント監視用表示システムにおいて、制御手段の構成に特徴を有する。すなわち、制御手段は、第1の表示装置上の機能表示画面を示す画像要素を第2の表示装置上で表示し、画像要素が選択された場合にその選択された画像要素により示される実際の機能表示画面の表示内容情報を第1の表示装置から取得してその機能表示画面を再現表示するように構成される。
【0037】
請求項20の発明は、請求項9の発明を方法の観点から把握したものであり、請求項18または請求項19のプラント監視用表示方法において、制御ステップが、請求項9の発明における制御手段の各機能に対応する各ステップを含むことを特徴としている。
【0038】
以上のような発明によれば、表示装置上で別の表示装置の機能表示画面を示す画像要素を表示することにより、オペレータは、画像要素を選択するだけで、別の表示装置上で表示・操作している任意の機能表示画面を要求し、自身の表示装置上でモニタ表示することができる。
【0039】
請求項10の発明は、請求項9のプラント監視用表示システムにおいて、画像要素と制御手段の構成に特徴を有する。すなわち、画像要素は、第1の表示装置における実際の表示状態を簡略化して具体的に示す概略表示である。また、制御手段は、画像要素により示される実際の表示状態の変化に応じて画像要素をリアルタイムに更新するように構成される。
【0040】
この発明によれば、モニタ対象となる別の表示装置上における実際の表示状態を簡略化して具体的に示す画像要素を、モニタ対象の表示装置上における実際の表示状態の変化に応じてリアルタイムに更新することにより、オペレータは、モニタ対象の表示装置上で表示されている実際の表示状態の概略を、自身の表示装置上でリアルタイムに把握することができる。したがって、オペレータは、モニタ対象の表示装置上における表示状態が時間経過により大きく変化している場合であっても、その表示状態の概略をリアルタイムに把握して、状況に応じた機能表示画面を的確に要求し、モニタ表示することができる。
【0041】
請求項11の発明は、請求項9または請求項10のプラント監視用表示システムにおいて、非表示情報と制御手段の構成に特徴を有する。すなわち、画像要素により示される実際の機能表示画面の表示内容情報は、それによって示される表示内容の機能表示画面の表示・操作時に利用または取得された非表示の各種データを示す非表示情報を含む。また、制御手段は、第2の表示装置上で選択された画像要素に対応する実際の機能表示画面を再現表示した後、再現表示された機能表示画面の表示・操作を、非表示情報を利用して第2の表示装置上で第1の表示装置から独立して実施するように構成される。
【0042】
この発明によれば、別の表示装置上で表示・操作中の機能表示画面をモニタ表示するだけでなく、表示した機能表示画面を元の表示装置とは別に独立して表示・操作することができる。したがって、オペレータは、別の表示装置上で表示・操作中の機能表示画面を呼び込み、その表示内容の続きの表示・操作を元の表示装置と並行的に独立して行うことができる。
【0043】
請求項12の発明は、請求項1乃至請求項11のいずれかのプラント監視用表示システムにおいて、転送手段と制御手段の構成に特徴を有する。すなわち、転送手段は、第1の表示装置上における特定の機能表示画面を呼び出すために予め用意された特定の情報を第2の表示装置から受信した場合に、当該機能表示画面の表示・操作に必要な全ての情報を第2の表示装置に送信するように構成される。また、制御手段は、第1の表示装置から機能表示画面の表示・操作に必要な全ての情報を受信した場合に、当該機能表示画面を再現表示し、再現表示された機能表示画面の表示・操作を、受信した情報を利用して第2の表示装置上で第1の表示装置から独立して実施するように構成される。
【0044】
請求項21の発明は、請求項12の発明を方法の観点から把握したものであり、請求項18乃至請求項20のいずれかのプラント監視用表示方法において、転送ステップと制御ステップが、請求項12の発明における転送手段と制御手段の各機能に対応する各ステップをそれぞれ含むことを特徴としている。
【0045】
以上のような発明によれば、表示装置が、特定の機能表示画面を表示するのに必要な画面制御情報を何ら持たない場合でも、所定の要求データを表示装置に読み込ませて送信することにより、特定の機能表示画面の表示・操作に必要な全ての情報を受信することができる。
【0046】
したがって、表示装置が、プラント情報入力機能やその全画面表示用の画面制御情報を持たないような、ハード制限(メモリ容量が限定されている等)のある可搬型表示装置であっても、オペレータは、必要な場合にのみ、所定の要求データを読み込ませて送信することにより、特定の機能表示画面の表示・操作に必要な全ての情報を受信することができる。そして、受信した情報により、可搬型表示装置上で特定の機能表示画面を再現し、続きの表示・操作を独立して容易に実施することができる。また、表示・操作終了時には不要となった情報を消去することにより、別の機能表示画面の表示・操作や他の作業に必要なハード環境を容易に確保することができる。
【0047】
請求項13の発明は、請求項1乃至請求項12のいずれかのプラント監視用表示システムにおいて、転送手段と制御手段の構成に特徴を有する。すなわち、転送手段は、第1の表示装置上で表示・操作された結果として得られた機能表示画面の表示内容を示す表示内容情報を連続的に抽出し、抽出された表示内容情報を第2の表示装置に連続的に転送するように構成される。また、制御手段は、連続的に転送される表示内容情報によって示される表示内容の機能表示画面を第2の表示装置上で連続的にモニタ表示するように構成される。
【0048】
請求項22の発明は、請求項13の発明を方法の観点から把握したものであり、請求項18乃至請求項21のいずれかのプラント監視用表示方法において、転送ステップと制御ステップが、請求項13の発明における転送手段と制御手段の各機能に対応する各ステップをそれぞれ含むことを特徴としている。
【0049】
以上のような発明によれば、ある表示装置上で表示・操作された結果としての表示内容を示す表示内容情報を連続的に抽出し、別の表示装置に対して連続的に転送することにより、人間系で何ら特別な作業を行う必要なしに、転送先の表示装置上で転送元の表示装置の表示内容をリアルタイムに連動表示することができる。したがって、例えば、あるオペレータが作業中の機能表示画面の表示内容情報を共通モニタ等に転送することにより、そのオペレータの作業状況を、関係者がリアルタイムに共有モニタで確認でき、情報を共有化することができる。
【0050】
請求項14の発明は、請求項13のプラント監視用表示システムにおいて、転送手段の構成に特徴を有する。すなわち、転送手段は、第1の表示装置上の機能表示画面に対する転送要求を第2の表示装置から受信した場合に、当該機能表示画面の表示内容を示す表示内容情報を第2の表示装置に連続的に転送するように構成される。
【0051】
この発明によれば、機能表示画面に対する転送要求に応答して、表示装置上で表示内容情報を連続的に抽出し、要求元の表示装置に対して連続的に転送することにより、人間系で何ら特別な作業を行う必要なしに、要求元である転送先の表示装置上で転送先の表示装置の表示内容をリアルタイムに連動表示することができる。したがって、例えば、統括責任者が管理する複数のオペレータの各作業中の機能表示画面を自身の表示装置に適宜連動表示させ、各オペレータの作業状況を確認することができるため、複数のオペレータの作業状況をまとめて監視することができる。
【0052】
請求項15の発明は、請求項13または請求項14のプラント監視用表示システムにおいて、連動状態表示手段を備えたことを特徴としている。ここで、連動状態表示手段は、第1の表示装置上における機能表示画面の表示内容情報を第2の表示装置に連続的に転送し、第2の表示装置上でリアルタイムに連動表示する場合に、第1と第2の表示装置のそれぞれに、「当該機能表示画面が連動表示中であること」および「自表示装置が当該機能表示画面の操作主体側とモニタ表示側のいずれであるか」を示す指示要素を表示する手段である。
【0053】
この発明によれば、連動表示中の各表示装置上で、連動表示に関する情報を示す画像要素を表示することにより、各表示装置のオペレータは、現在表示している機能表示画面が、別の表示装置と連動した連動表示であるのかそれ以外の単独表示であるのか、および、連動表示である場合には、自身の表示装置が操作主体側とモニタ表示側のいずれであるのか、を容易に把握することができる。
【0054】
請求項16の発明は、請求項13乃至請求項15のいずれかのプラント監視用表示システムにおいて、メッセージ手段を備えたことを特徴としている。ここで、メッセージ手段は、第1の表示装置上における機能表示画面の表示内容情報を第2の表示装置に連続的に転送し、第2の表示装置上でリアルタイムに連動表示する場合に、第1と第2の表示装置の当該機能表示画面上で装置間のメッセージのやり取りを実現する手段である。
【0055】
この発明によれば、連動表示中の各表示装置のオペレータは、現在表示している機能表示画面上で、別の表示装置のオペレータに対するコメントやメッセージを入力することにより、表示装置間におけるコメントやメッセージのやり取りを、機能表示画面の表示・操作と同時並行的に容易に行うことができる。したがって、離れた位置にいるオペレータ同士でも、同じ場所で同じ機能表示画面を確認しながら対話しているのと同様の高度な意思疎通を行うことができ、的確な作業を効率よく行うことができる。
【0056】
請求項17の発明は、請求項1乃至請求項16のいずれかのプラント監視用表示システムにおいて、第1の表示装置から第2の表示装置に転送される表示内容情報が、それによって示される表示内容の前記機能表示画面の表示要求を含む、ことを特徴としている。
【0057】
この発明によれば、転送する表示内容情報に表示要求を含めることにより、表示内容情報が転送先の表示装置により受信された時点で、転送先の表示装置のオペレータが何ら操作を行う必要なしに、表示内容情報に含まれる表示要求に基づき、転送先の表示装置上で自動的に機能表示画面を表示することができる。
【0058】
【発明の実施の形態】
以下には、本発明に係るプラント監視用表示システムの実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。なお、図18に示した従来技術と同一部分には同一符号を付し、説明は省略する。
【0059】
[第1の実施形態]
[構成]
図1は、本発明を適用した第1の実施形態に係るプラント監視用表示システムを示すブロック図である。この図1に示すように、各表示装置は、マルチウインドウ機能を有するオペレーションシステムを備えたコンピュータシステムとして構成されており、基本的に、データ記録手段10、データ処理手段20、表示部30、入力部40を備えている。
【0060】
この構成に加えて、第1の表示装置Aは、抽出手段110と伝送手段120を備えており、第2の表示装置Bは、伝送手段120と再現手段130を備えている。
【0061】
ここで、第1の表示装置Aの抽出手段110は、第1の表示装置A上で表示・操作された結果としてデータ処理手段20により生成された機能表示画面(例えば101)の表示内容を示す表示内容情報200を抽出する手段である。また、第1の表示装置A側の伝送手段120は、抽出された表示内容情報200を第2の表示装置Bに転送するために使用される。
【0062】
このように、第1の表示装置Aにおいては、表示・操作された結果として得られた機能表示画面の表示内容を示す表示内容情報200を、抽出手段110により抽出し、抽出された表示内容情報200を伝送手段120により第2の表示装置Bに転送するようになっている。すなわち、第1の表示装置Aの抽出手段110と伝送手段120は、本発明における「転送手段」を構成している。
【0063】
一方、第2の表示装置B側の伝送手段120は、第1の表示装置Aから転送された表示内容情報200を受信するために使用される。また、第2の表示装置Bの再現手段130は、伝送手段120により受信された表示内容情報200に応答してデータ処理手段20を制御し、表示内容情報200によって示される表示内容の機能表示画面を表示部30上に再現表示させる手段である。
【0064】
この場合、第2の表示装置Bのデータ処理手段20は、表示内容情報200に応じた画面制御情報3を呼び出して合成することにより、第1の表示装置Aと表示内容が同一の機能表示画面を表示部30上で再現表示するようになっている。そして、第2の表示装置Bのデータ処理手段20は、表示部30上に機能表示画面を再現表示した後は、その機能表示画面の画面制御情報3や表示データ2、表示内容情報200中の後述する非表示情報2003等を用いて、機能表示画面の表示・操作を独立して実施するようになっている。
【0065】
このように、第2の表示装置Bにおいては、第1の表示装置Aから転送された表示内容情報200を伝送手段120により受信し、再現手段130とデータ処理手段20により、表示内容情報200によって示される表示内容の機能表示画面を表示部30上で再現表示するようになっている。すなわち、第2の表示装置Bの伝送手段120、再現手段130、およびデータ処理手段20は、本発明における「制御手段」を構成している。
【0066】
なお、抽出手段110と再現手段130は、データ記録手段10やデータ処理手段20と同様に、コンピュータの基本的な構成要素であるCPUやメモリ等のハードウェアとそれを制御するためのソフトウェアを組み合わせて構成される。また、伝送手段120は、表示装置A,B間で情報を伝送するための手段であり、コンピュータの基本的な構成要素である通信制御装置(CCU)やCCPにより構成されている。表示装置の伝送手段120間の伝送方式としては、部分的に無線接続を適用することも可能であるが、基本的には、プラント監視用表示システム内の有線接続による高速データ伝送が行われるようになっている。
【0067】
また、本実施形態において、抽出手段110により抽出される表示内容情報200のデータ構造は適宜選択可能であるが、ここでは、図1に示す機能表示画面101の表示内容を示す表示内容情報200の一例として、図2に示すようなデータ構造を有する表示内容情報D1を使用するものとする。
【0068】
この図2に示す表示内容情報D1は、特定の機能表示画面101を再現するための「画面表示内容情報」201に、転送に必要な「転送情報」211、転送先での画面の再現を指示する「表示要求」212、等を付加したものである。ここで、画面表示内容情報201は、機能表示画面101の「画面種別」2001とその機能表示画面101中で再現表示されるべき表示内容を具体的に表現する「表示内容詳細情報」2002、および、機能表示画面101中で再現表示される表示内容ではない非表示の各種データを表現する「非表示情報」2003、等を含んでいる。
【0069】
このうち、表示内容詳細情報2002は、機能表示画面を通じて視覚的に表現される実体的な情報、画面自体の寸法や外観等を示す形式的な情報、等の、再現表示されるべき「表示内容」に関する詳細な情報である。これに対して、非表示情報2003は、表示内容詳細情報2002により表現される「表示内容」には含まれていないが、その機能表示画面の「表示内容」を得た際の表示・操作時に利用または取得された各種のデータを表現する情報である。
【0070】
また、転送情報211は、機能表示画面に対する作業を行ったオペレータの氏名あるいは識別番号等のオペレータID、転送元となる表示装置の名称あるいは識別番号等の転送元ID、転送先となる表示装置の名称あるいは識別番号等の転送先ID、等の情報を含んでいる。さらに、表示要求212は、転送先の表示装置上で再現手段130に対して機能表示画面の再現表示用の動作を行わせるための指示情報である。
【0071】
なお、図中では、簡略化の観点から、2つの表示装置A,Bのみを示しているが、実際には、第1の表示装置Aの構成を有する複数の表示装置、および第2の表示装置Bの構成を有する複数の表示装置が使用されている。また、機能表示画面として、3種類の機能表示画面101〜103のみを示しているが、実際には、画面制御情報3として、より多種類の機能表示画面の表示・操作に必要な画面制御情報が保存されている。
【0072】
[作用]
以上のような構成を有する本実施形態のプラント監視用表示システムにおいては、次のような作用が得られる。
【0073】
まず、第1の表示装置Aの表示部30上に機能表示画面101が表示された状態において、オペレータは、入力部40により機能表示画面101に対する作業としての入力操作を行うことによって、データ処理手段20によりその入力操作を反映させる形で機能表示画面101の表示・操作を行うことができる。すなわち、データ処理手段20は、表示データ2を画像化し、画面制御情報3との合成により機能表示画面101を生成すると共に、オペレータの入力操作に応じて機能表示画面101の表示・操作を行う。
【0074】
そして、第1の表示装置A側のオペレータは、機能表示画面に対する作業を第2の表示装置B側のオペレータに引き継がせようとする場合には、入力部40によりその旨を指示する入力操作を行うことによって、機能表示画面に対する作業結果をそのままの状態で第2の表示装置B側に転送し、作業の引継を行うことができる。この点について以下に説明する。
【0075】
すなわち、第1の表示装置A側のオペレータが、自身の作業結果である機能表示画面101とその表示内容、転送先等を指定する入力操作を行うことにより、表示内容情報200として、図2に示すような、画面表示内容情報201、転送情報211、表示要求212、等を含む表示内容情報D1が、抽出手段110により抽出され、伝送手段120により第2の表示装置Bに転送される。
【0076】
そして、第2の表示装置Bに転送された表示内容情報200は、第2の表示装置B側の伝送手段120により受信され、受信した表示内容情報200に基づき、再現手段130とデータ処理手段20により、第1の表示装置A上における機能表示画面101の作業結果と同じ表示内容の機能表示画面101が第2の表示装置B上で再現表示される。
【0077】
この場合、第2の表示装置Bの再現手段130は、表示内容情報200(D1)に含まれる表示要求212に応答して、画面表示内容情報201と転送情報211をデータ処理手段20に渡す。データ処理手段20は、機能表示画面101の画面表示内容情報201中に含まれる画面種別2001に応じた画面制御情報3や表示データ2を呼び出し、表示内容詳細情報2002との合成により、第1の表示装置Aの機能表示画面101と表示内容が同一の機能表示画面101を表示部30上で再現表示する。
【0078】
さらに、機能表示画面101の画面表示内容情報201には、再現表示すべき表示内容を示す表示内容詳細情報2002だけでなく、機能表示画面101の転送元での表示・操作時に利用または取得された非表示の各種データを示す非表示情報2003を含んでいる。転送先である第2の表示装置B上においても、このような非表示情報2003、自身で保持している機能表示画面101の画面制御情報3と表示データ2、等により、転送時における第1の表示装置A上での機能表示画面101に対する作業環境と同じ作業環境を再現することができる。
【0079】
そのため、第2の表示装置Bの表示部30上に第1の表示装置Aと同じ表示内容の機能表示画面101が再現表示された状態において、第2の表示装置B側のオペレータは、最初から自身の表示装置Bで表示・操作している場合と同様に、入力部40による入力操作によって、データ処理部20により機能表示画面101の続きの表示・操作を行うことができる。
【0080】
以上のように、第1の表示装置側のオペレータは、自身の表示装置上で表示された機能表示画面に対する作業を、途中で他のオペレータに引き継がせようとする場合に、転送先を指定する等の簡単な入力操作を行うだけで、自身の作業結果を第2の表示装置に転送して同じ表示内容の機能表示画面を再現表示することができる。そして、転送先である第2の表示装置側のオペレータは、その再現表示された機能表示画面の表示内容から、続きの表示・操作を独立して容易に行うことができる。
【0081】
例えば、ある機能表示画面において段階的に実施すべき複数の作業項目「STEP1」、「STEP2」、・・・、「STEPn」、が存在する場合に、第1の表示装置A上で1つの作業項目「STEP1」のみを実施したオペレータは、その作業結果を第2の表示装置Bに転送して、第2の表示装置B上のオペレータに、後続の作業項目「STEP2」、・・・、「STEPn」を引き継がせることができる。
【0082】
また、第1の表示装置A側のオペレータは、自身の表示装置上で表示された機能表示画面に対する作業結果を第2の表示装置B側のオペレータや管理者等に確認させようとする場合には、入力部40によりその旨を指示する入力操作を行うことによって、その作業結果をそのままの状態で第2の表示装置B側に転送し、再現表示させることができる。
【0083】
[効果]
以上のような本実施形態のプラント監視用表示システムによれば、次のような効果が得られる。
【0084】
まず、人間系で、作業データの提供、機能表示画面の呼び出し、作業データによる機能表示画面の作成、等の特別な作業を行う必要なしに、ある表示装置上でのオペレータの作業結果を別の表示装置に自動的に転送して再現できるため、転送先の表示装置上で別のオペレータや管理者等がその作業結果を容易に確認することができる。
【0085】
特に、転送先の表示装置上で、その再現された表示内容の続きの表示・操作を独立して容易に行うことができるため、人間系で何ら特別な作業を行う必要なしに、ある表示装置上でのオペレータの作業結果を、別の表示装置上に自動的に転送、再現表示して別のオペレータがそのまま作業を引き継ぐことができる。その結果、離間した表示装置間での作業の分業を容易に行うことができ、プラント監視作業全体を効率よく行うことが可能となる。
【0086】
また、あるオペレータの作業結果である機能表示画面の表示内容がそのまま転送され、再現表示されることから、次のオペレータは、作業項目の実施の有無を容易に把握できるため、複数のオペレータ間で段階的な作業項目を含む作業を順次申し送りするような場合でも、先の作業項目が非実施のまま後続の作業項目が実施されることによる「作業項目の抜け」等の不都合を防止できる。
【0087】
[第2の実施形態]
本発明を適用した第2の実施形態に係るプラント監視用表示システムにおいては、第1の実施形態における第1の表示装置Aの抽出手段110に、複数の機能表示画面の表示内容を示す複数の表示内容情報を一括して抽出する機能を持たせると共に、第1の表示装置A側の伝送手段120に、一括して抽出された複数の表示内容情報を一括して転送する機能を持たせる。
【0088】
以上のような構成を有する本実施形態によれば、第1の表示装置A側のオペレータは、例えば、マルチウインドウ機能により表示部30上に表示した複数の機能表示画面101,102に対する作業結果をそのままの状態で第2の表示装置B側のオペレータや管理者等に転送し、複数の機能表示画面101,102に対する作業の引継や作業結果の確認等を一括して行うことができる。この点について以下に説明する。
【0089】
例えば、複数の機能表示画面101,102の表示内容を示す表示内容情報200として、図3に示すような表示内容情報D2が抽出手段110により抽出され、伝送手段120により第2の表示装置Bに転送される。この表示内容情報D2は、機能表示画面101の表示内容を示す画面表示内容情報201と機能表示画面102の表示内容を示す画面表示内容情報202に、転送情報211、表示要求212を付加したものである。このうち、画面表示内容情報201は、図2に示す画面表示内容情報201と同様であり、画面表示内容情報202も、画面表示内容情報201と同様のデータ構造を有する。また、転送情報211、表示要求212については前述した通りである。
【0090】
第1の表示装置Aから一括的に転送された複数の画面表示内容情報201,202を含む表示内容情報200は、第2の表示装置B側の伝送手段120により一括的に受信される。そして、第2の表示装置B側の再現手段130とデータ処理手段20により第1の表示装置A上における複数の機能表示画面101,102の作業結果と同じ表示内容の機能表示画面101,102が第2の表示装置B上で一括的に再現表示される。
【0091】
さらに、第1の表示装置A上に表示されている全ての機能表示画面101〜103を転送する場合には、例えば、図4に示すような全画面の表示内容を示す表示内容情報D3を用いることにより、全画面の表示内容をそのままの表示状態で一括転送し、第2の表示装置B上で一括的に再現表示することもできる。図4に示す表示内容情報D3は、各機能表示画面101〜103の各画面表示内容情報201〜203に、画面間の表示位置関係や表示寸法等を含めた全画面の表示状態を示す全画面状態情報401を付加すると共に、前述の転送情報211や表示要求212を付加したものである。
【0092】
以上のように、本実施形態によれば、複数の機能表示画面を、個々に転送することなく一括的に抽出して転送できるため、その転送先の表示装置上で、その複数の機能表示画面を一括的に再現してその続きの表示・操作を独立して容易に行うことができる。したがって、より実用性の高い表示・操作環境を提供することができると共に、機能表示画面に対する作業の引継や確認に要する時間をさらに短縮して、プラント監視作業全体の効率をさらに向上できる。また、複数の機能表示画面を個々に転送する場合に比べて、機能表示画面の「転送漏れ」等の不都合を防止できる。
【0093】
[第3の実施形態]
本発明を適用した第3の実施形態に係るプラント監視用表示システムにおいては、第1の実施形態における第1の表示装置Aの抽出手段110に、操作権限のある表示装置以外では操作できない表示内容情報に対して操作権限情報を付加する機能を持たせると共に、第1の表示装置A側の伝送手段120に、一時的な操作権限付きの表示内容情報を転送する機能を持たせる。なお、「一時的な操作権限」としては、例えば、転送先で再現表示された機能表示画面が閉じられた時点で操作権限が消滅する1回限りの操作権限、有効期間を設けた時限的な操作権限、有効回数を設けた回数制限された操作権限、等が考えられる。
【0094】
以上のような構成を有する本実施形態によれば、第1の表示装置A側のオペレータが、第2の表示装置Bでは本来操作できない機能表示画面に対する作業を第2の表示装置B側のオペレータに引き継がせようとする場合に、操作権限付き表示内容情報を用いることにより、機能表示画面に対する作業結果をそのままの状態で第2の表示装置B側に転送し、一時的に通常の機能表示画面と同様に作業の引継を行うことができる。この点について以下に説明する。
【0095】
例えば、第1の表示装置A側のオペレータが、機能表示画面101を第2の表示装置B側に転送することを指定した際に、機能表示画面101に対して第2の表示装置B側に本来、操作権限がない場合には、第1の表示装置Aの抽出手段110により、図5に示すような操作権限付きの表示内容情報D4が抽出され、伝送手段120により第2の表示装置Bに転送される。
【0096】
ここで、図5に示す操作権限付きの表示内容情報D4は、機能表示画面101の画面表示内容情報201に、機能表示画面101の操作権限を限定的に与える操作権限情報501を付加すると共に、前述の転送情報211や表示要求212を付加したものである。第2の表示装置B側において、伝送手段120で操作権限付きの表示内容情報D4を受信すると、操作権限情報501に基づき、再現手段130とデータ処理手段20による機能表示画面101と同じ表示内容の機能表示画面101の再現表示および続きの表示・操作を可能にする操作権限が一時的に与えられる。
【0097】
また、第1の表示装置Aの構成を有する1つの表示装置でしか操作できない複数の機能表示画面の作業を同時に行おうとする場合に、第2の表示装置Bの構成を有する別の単数または複数の表示装置に対して各機能表示画面の作業を一時的に権限委譲することにより、複数の機能表示画面の作業を複数のオペレータにより同時並行的に行うことができる。
【0098】
以上のように、本実施形態によれば、本来は、操作権限を有する特定の表示装置上でしか表示・操作ができない種類の機能表示画面であっても、必要に応じて、本来は操作権限を持たない任意の表示装置上に再現表示したり、作業を引き継いだりすることが可能となる。したがって、より柔軟性の高い表示・操作環境を提供することができ、特に、複数の機能表示画面に対する作業が短時間・同時性を要する場合に最適である。
【0099】
[第4の実施形態]
本発明を適用した第4の実施形態に係るプラント監視用表示システムにおいては、第1の実施形態における第1の表示装置Aの抽出手段110に、表示内容情報に対してオペレータから与えられた説明情報を付加する機能を持たせると共に、第1の表示装置A側の伝送手段120に、説明情報付きの表示内容情報を転送する機能を持たせる。
【0100】
なお、「説明情報」としては、例えば、「転送理由」、「継続作業項目」、「特記事項」、「注意事項」等の各種の「説明的事項」を示す文字またはその他の情報が考えられる。また、それらの説明情報の入力・出力形式は適宜選択可能である。例えば、文字あるいは各種の図形、マーク等の画像要素を、機能表示画面内に付加的に記入し、表示する画像入力・出力形式や、機能表示画面のメイン画面とは別のサブ画面に記入し、表示する画像入力・出力形式等が考えられるが、その他に、音声入力・出力形式等も可能である。さらに、複数の入力・出力形式を適宜組み合わせたり、任意の入力形式、出力形式を転送元と転送先のオペレータが自由に選択できるようにしてもよい。
【0101】
以上のような構成を有する本実施形態において、第1の表示装置A側のオペレータが、転送しようとする機能表示画面101上で転送先に対する「転送理由」、「継続作業項目」等の説明情報を指定した場合には、抽出手段110により、図6に示すような説明情報付きの表示内容情報D5が抽出され、伝送手段120により第2の表示装置Bに転送される。
【0102】
ここで、図6に示す説明情報付きの表示内容情報D5は、機能表示画面101の画面表示内容情報201に、「転送理由」、「継続作業項目」、「特記事項」、「注意事項」等の各種の「説明的事項」を示す説明情報601を付加すると共に、前述の転送情報211や表示要求212を付加したものである。第2の表示装置B側において、伝送手段120で説明情報付きの表示内容情報D5を受信すると、画面表示内容情報201に基づき、機能表示画面101と同じ表示内容の機能表示画面101が再現表示されると共に、説明情報601が所定の形式で出力される。
【0103】
したがって、例えば、機能表示画面の表示内容情報だけでは、転送先のオペレータが転送元のオペレータの意図を理解し難い場合であっても、転送元で「転送理由」、「継続作業項目」、等の申し送り事項を説明情報601として付加することにより、転送先のオペレータは、その説明情報601の画像表示、音声出力等により、転送元のオペレータの意図を容易に理解することができる。すなわち、「転送理由」、「継続作業項目」、等から、その機能表示画面が「なぜ転送されてきたのか」、また、「引き続きどの作業を行う必要があるのか」、等を容易に理解することができる。
【0104】
そのため、例えば、第1の表示装置Aでの作業が中途半端な状態であっても、転送先のオペレータは、「継続作業項目」等の説明情報に基づき、確実にその状態から必要な作業を継続的に実施することができる。さらに、転送先のオペレータの業務経験レベルに応じた内容の説明情報を作成すること等により、説明情報を有効に活用して作業の引継を効率よく行うことができる。
【0105】
以上のように、本実施形態によれば、転送元のオペレータの裁量により、機能表示画面の表示内容情報の転送時に説明情報を適宜付加して転送先で有効に活用することができるため、プラント状態に応じた最適な表示・操作環境と作業分担を容易に実現できる。
【0106】
[第5の実施形態]
図7は、本発明を適用した第5の実施形態に係るプラント監視用表示システムを示すブロック図である。この図7に示すように、本実施形態は、第2の表示装置Bが、ハード制限のある可搬型表示装置700であり、第1の表示装置A側で表示される機能表示画面101〜103用の画面制御情報や表示データを持たない場合に対応するものである。
【0107】
すなわち、プラントにおいて現場で使用される多くの可搬型表示装置において、保存可能な画面制御情報や表示データの量は、メモリ容量制限等のハード制限に応じて限定される。図7の可搬型表示装置700は、そのような限定された画面制御情報701や表示データ702を保存した装置であり、典型的には、プラント情報1を定常的に入力・記録するデータ記録手段10を持たず、また、第1の表示装置A側で表示される全ての機能表示画面101〜103用の画面制御情報や表示データを保存していない。
【0108】
本実施形態においては、このような可搬型表示装置700に対応するために、第1の表示装置Aの抽出手段110に、表示内容情報だけでなく、特定の機能表示画面の表示・操作に必要な全ての情報を「特定画面用全情報」として抽出する機能を持たせると共に、第1の表示装置A側の伝送手段120に、その「特定画面用全情報」を転送する機能を持たせる。
【0109】
以上のような構成を有する本実施形態において、第1の表示装置A側のオペレータが、可搬型表示装置700側で画面制御情報や表示データを持たない機能表示画面101の転送先として可搬型表示装置700側を指定した場合には、抽出手段110により、図8に示すような特定画面用全情報800が抽出され、伝送手段120により可搬型表示装置700に転送される。
【0110】
ここで、図8に示す特定画面用全情報800は、機能表示画面101の画面表示内容情報201に、その機能表示画面101を表示・操作するための画面制御情報801や表示データ802を付加すると共に、前述の転送情報211や表示要求212を付加したものである。
【0111】
可搬型表示装置700側において、伝送手段120で特定画面用全情報800を受信すると、再現手段130とデータ処理手段20により、特定画面用全情報800に含まれる画面表示内容情報201、画面制御情報801、表示データ802を用いて、機能表示画面101と同じ表示内容の機能表示画面101が再現表示される。この場合、特定画面用全情報800中の画面制御情報801や表示データ802は、図7中に破線で示すように、可搬型表示装置700のメモリ容量の空き部分、すなわち、可搬型表示装置700が常時保持している画面制御情報701や表示データ702の空き領域に一時的に保存される。
【0112】
可搬型表示装置700の表示部30上に第1の表示装置Aと同じ表示内容の機能表示画面101が再現表示された状態において、可搬型表示装置700のオペレータは、一時的に保存された画面制御情報801や表示データ802を用いて、第1の表示装置A上で表示・操作する場合と同様に、機能表示画面101の表示・操作を行うことができる。また、機能表示画面101に対する作業を終了した時点で不要となった画面制御情報801や表示データ802は、オペレータの確認を得た上で消去される。
【0113】
このように、本実施形態によれば、転送先の表示装置が、プラント情報を入力・記録する機能や表示データを持たず、プラント監視用の機能表示画面を表示・操作するための画面制御情報等を持たないような、ハード制限のある可搬型表示装置であっても、その可搬型表示装置上で転送した機能表示画面と同一の表示内容を再現し、続きの表示・操作を独立して容易に実施することができる。
【0114】
また、表示・操作終了時には、不要となった情報を消去することにより、別の機能表示画面の表示・操作や他の作業に必要なハード環境を容易に確保することができる。例えば、可搬型表示装置に画面制御情報や表示データを一切持たせず、全ての機能表示画面の表示を転送元からの特定画面全情報の転送により行うようにすれば、可搬型表示装置を、多様なプラントで使用可能な汎用型の表示装置として活用することができる。
【0115】
したがって、本実施形態によれば、プラントの現場で使用する可搬型表示装置に、固定型の表示装置と同等の動作を行わせながら、ハード容量を最小限にすることができる。このことはまた、低コストで入手可能な各種の可搬型表示装置の利用を可能とし、プラント監視用表示システム全体のコストの低減にもつながる。
【0116】
なお、第1の実施形態において説明したように、表示装置の伝送手段120間の伝送方式としては、基本的にシステム内の有線接続による高速データ伝送が行われるが、可搬型表示装置と転送元の表示装置との間の伝送方式として、無線接続を適用することにより、可搬型表示装置の優位性をさらに向上させることができる。
【0117】
[第6の実施形態]
図9は、本発明を適用した第6の実施形態に係るプラント監視用表示システムを示すブロック図である。この図9に示すように、本実施形態においては、第1の実施形態における第1の表示装置Aの抽出手段110に、機能表示画面の表示内容情報を転送する際の送信記録を転送履歴データ900として保存する機能を持たせる。
【0118】
以上のような構成を有する本実施形態において、第1の表示装置A上に表示された機能表示画面101の表示内容を示す表示内容情報200が抽出手段110により抽出され、伝送手段120により第2の表示装置Bに転送される際には、抽出手段101は、その表示内容情報200を転送する際の送信記録を転送履歴データ900として保存する。
【0119】
このように、本実施形態によれば、機能表示画面の表示内容情報200を転送する際の送信記録を転送履歴データ900として保存することにより、転送した表示内容情報200の履歴管理を行うことができる。したがって、人間系で何ら特別な調査を行う必要なしに、保存した転送履歴データ900を利用して、機能表示画面の表示内容情報の転送先・引継先の表示装置がどの表示装置であるかを容易に追跡することができる。例えば、ある機能表示画面が複数の表示装置間で順次転送された際に、その流れを転送履歴データ900から容易に追跡することができる。また、蓄積された転送履歴データ900は、作業記録の編集等の際にも有効に活用可能である。
【0120】
[第7の実施形態]
図10は、本発明を適用した第7の実施形態に係るプラント監視用表示システムを示すブロック図である。この図10に示すように、本実施形態においては、第1の実施形態における第2の表示装置Bの再現手段130に、第1の表示装置Aから転送された表示内容情報200による機能表示画面の表示・操作状況を示すモニタデータ1000を生成し、伝送手段120を通じて返信する機能を持たせると共に、第1の表示装置Aの抽出手段110に、第2の表示装置Bからのモニタデータ1000を保存する機能を持たせる。
【0121】
なお、モニタデータ1000としては、例えば、対象となる機能表示画面の終了を示す終了信号が考えられるが、さらに、機能表示画面の操作途中で所定時間毎、あるいは、操作状態が変化する毎に、その時点での表示・操作状況を示す信号を送信してもよい。また、機能表示画面が終了するまでの間、表示・操作状況を示す信号を連続的に送信することも考えられる。
【0122】
以上のような構成を有する本実施形態において、第1の表示装置A上に表示された機能表示画面101の表示内容を示す表示内容情報200が、第2の表示装置B側で受信されると、第2の表示装置Bの再現手段130は、その表示内容情報200により第1の表示装置Aと同じ表示内容の機能表示画面101を再現表示してその続きの表示・操作を行うと共に、機能表示画面101の表示・操作状況を示すモニタデータ1000を返信する。第1の表示装置Aの抽出手段110は、転送先である第2の表示装置Bから返信されたモニタデータ1000を保存する。
【0123】
このように、本実施形態によれば、転送元の表示装置上で、転送先の表示装置上における機能表示画面の表示内容の変化を容易に監視することができる。すなわち、転送元の表示装置上で、転送した表示内容情報による機能表示画面の表示内容が転送先の表示装置で表示・操作されているか、終了しているかを容易に確認することができる。
【0124】
したがって、本実施形態によれば、オペレータは、機能表示画面に対する作業を自身の表示装置から別の表示装置に申し送りした場合に、申し送りした作業項目の進捗状況を、自身の表示装置上で容易に確認することができる。さらに、本実施形態を、前述した第2〜第6の実施形態と組み合わせた場合には、次のような効果が得られる。
【0125】
例えば、第4の実施形態のように、申し送り事項等の説明情報を付加する等により作業途中で申し送りした機能表示画面については、申し送り事項が的確に伝わり、確実に作業が進められているか否かについて、容易に確認することができる。また、第3の実施形態のように、本来は操作権限のない表示装置に対して操作権限情報を付加する等により申し送りした機能表示画面については、特別に権限委譲したものであるため、作業が確実に実施されているか否かは非常に重要な情報となる。この場合に、本実施形態によれば、転送先のオペレータに確認することなく、自身の表示装置上でその機能表示画面の表示・操作状況(完了、未完了等)を容易に確認することができる。
【0126】
なお、モニタデータの具体的な内容は、前述の通り、適宜選択可能であるが、モニタデータとして、終了信号を使用した場合には、表示装置間の通信を簡略化し、データ伝送量を少なくすることができる。これに対して、機能表示画面が終了するまでの間、表示・操作状況を示す信号を連続的に送信するようにした場合には、転送元のオペレータは、転送先の機能表示画面の表示・操作状況をリアルタイムで把握することができ、監視内容の充実を図ることができる。
【0127】
[第8の実施形態]
図11は、本発明を適用した第8の実施形態に係るプラント監視用表示システムを示すブロック図である。この図11に示すように、本実施形態においては、第2の表示装置B側の再現手段130に、第1の表示装置A上に表示されている各機能表示画面をそれぞれ縮小して示すサムネイル1100を表示する機能と、サムネイル1100が選択された場合に、その選択されたサムネイル1100により示される実際の機能表示画面の表示内容情報200を要求する転送要求1110を生成し、伝送手段120を通じて送信する機能を持たせる。また、第1の表示装置Aの抽出手段110には、第2の表示装置Bからの転送要求1110に応じて、実際の機能表示画面の表示内容情報200を転送する機能を持たせる。
【0128】
以上のような構成を有する本実施形態において、第2の表示装置Bの再現手段130は、第1の表示装置Aから、表示されている機能表示画面を示す信号を取得して、第1の表示装置A上に表示されている各機能表示画面をそれぞれ示すサムネイル1100を表示する。このように、第2の表示装置B上に、第1の表示装置Aで表示・操作中の各機能表示画面を個別に示すサムネイル1100を表示することにより、第2の表示装置B側のオペレータは、サムネイル1100を選択するだけで、第1の表示装置A上で表示・操作している任意の機能表示画面を要求し、自身の表示装置上でモニタ表示することができる。
【0129】
例えば、第2の表示装置B側のオペレータが管理者である場合、その管理者は、第1の表示装置Aがどのような機能表示画面を表示・操作中であるかをサムネイル1100にて確認した上で、モニタ表示すべき機能表示画面101のサムネイル1100を選択することにより、機能表示画面101の表示内容情報200を受信して、機能表示画面101を自身の表示装置上でモニタ表示することができる。
【0130】
この場合、第1の表示装置A上の機能表示画面101をモニタ表示するだけであれば、表示内容情報200として、機能表示画面101の表示内容を再現するために必要な情報のみを転送すれば十分であるため、前述したような非表示情報2003等の操作用の情報が不要となり、転送する表示内容情報のデータ量は少なくて済む。
【0131】
さらに、複数の表示装置を管理する場合には、それらの管理対象となる表示装置の全てについて、表示・操作中のサムネイルを表示することにより、任意の表示装置における任意の機能表示画面をモニタ表示することができ、複数の表示装置を効率よく管理することができる。
【0132】
また、表示内容情報200として、第1の実施形態において使用したような、非表示情報2003を含む表示内容情報D1を取得することにより、自身の表示装置上にモニタ対象の表示装置上と同様の作業環境を再現することができるため、モニタ表示した機能表示画面に対する作業を引き継いだり、同じ機能表示画面に対する複数の作業項目を同時並行的に行うこと等も可能である。例えば、緊急対応等で、同一の機能表示画面に対して複数の作業項目を短時間で実行する必要がある場合等には、別の表示装置上で作業中の機能表示画面を呼び込み、その機能表示画面に対して必要な作業項目を元の表示装置と同時並行的に実施することができる。
【0133】
このように、本実施の形態によれば、複数の表示装置において、同一の機能表示画面に対する作業を同時並行的に実施できるため、機能表示画面に対する作業を効率よく分担して作業全体に要する作業時間を短縮することができる。
【0134】
なお、本実施形態の変形例としては、機能表示画面を個別に選択するだけでなく、対象となる表示装置を示すサムネイルの選択により、選択された表示装置上において表示・操作中の複数の機能表示画面を含む全画面の表示内容情報を要求することも考えられる。例えば、前述した第2の実施形態における、全画面の表示内容を示す表示内容情報D3を用いることにより、対象となる表示装置を選択するだけで、その表示装置における全画面の表示内容をそのままの表示状態で一括的にモニタ表示することができる。
【0135】
また、別の表示装置上において表示されている機能表示画面を示す画像要素としては、サムネイル以外にも、各種のアイコンやシンボルマーク、文字表示等を含め、各種の形式の画像要素を単独または適宜組み合わせて自由に使用可能である。
【0136】
[第9の実施形態]
図12は、本発明を適用した第9の実施形態に係るプラント監視用表示システムを示すブロック図である。この図12に示すように、本実施形態は、前述した第8の実施形態の変形例であり、第2の表示装置B側の再現手段130により、サムネイルとして、第1の表示装置A上における全画面100の表示状態を簡略化して具体的に示すサムネイル1200を表示し、第1の表示装置A上における全画面100の表示状態の変化に応じて、全画面100の表示状態を示すサムネイル1200をリアルタイムに更新するようにしたものである。
【0137】
以上のような構成を有する本実施形態において、第2の表示装置Bの再現手段130は、第1の表示装置Aから、表示部30上における全画面100中の表示状態の概略、すなわち、表示されている各機能表示画面と画面間の表示位置関係などを含めた表示状態の概略を示す信号を取得して、第1の表示装置A上に表示されている全画面100の表示状態を簡略化して具体的に示すサムネイル1200を表示する。そして、第1の表示装置A上における全画面100中の表示状態の変化、すなわち、機能表示画面の終了や新たな機能表示画面の表示、表示位置関係の変化、等に伴い、第2の表示装置Bの再現手段130は、その変化を反映させるようにしてサムネイル1200をリアルタイムに更新する。
【0138】
このように、モニタ対象である第1の表示装置A上における実際の表示状態の変化に伴い、その表示状態を第2の表示装置B上で概略表示するサムネイル1200がリアルタイムに更新されるため、第2の表示装置B側のオペレータは、サムネイル1200の選択によって実際の機能表示画面をモニタ表示する前に、サムネイル1200から、第1の表示装置A上における表示状態の概略をリアルタイムで容易に把握することができる。
【0139】
例えば、第1の表示装置A上で複数の機能表示画面が表示されている場合でも、その表示状態の概略を具体的に示すサムネイル1200自体がリアルタイムに更新されれば、第2の表示装置B側のオペレータは、そのサムネイル1200により示される画面の表示位置関係等から、各機能表示画面が、実際に操作されている画面であるか、表示のみの画面であるか、等を容易に把握することができる。したがって、第2の表示装置B側のオペレータは、モニタ対象である第1の表示装置A上における表示状態が時間経過により大きく変化している場合であっても、その表示状態の概略をリアルタイムに把握して、状況に応じた機能表示画面を的確に要求し、モニタ表示することができる。
【0140】
なお、本実施形態の変形例として、サムネイルにより、別の表示装置の全画面を簡略化してそのまま図形的に表示する以外に、全画面中で表示されている各機能表示画面を示す名称や識別番号等の画面IDを表示位置関係に対応付けてリスト表示すること等も可能である。この場合には、サムネイルの表示スペースを小さくでき、監視側の表示装置上における画面配置が容易となる。
【0141】
[第10の実施形態]
図13は、本発明を適用した第10の実施形態に係るプラント監視用表示システムを示すブロック図である。この図13に示すように、本実施形態は、前述した第5の実施形態に係るプラント監視用表示システムの構成に加えて、可搬型表示装置700にデータ読み取り用のリーダ1300を設け、現場で読み取ったデータにより転送要求1310を生成し、第1の表示装置A側に特定の機能表示画面の表示・操作に必要な「特定画面用全情報」を要求できるようにしたものである。
【0142】
すなわち、本実施形態の可搬型表示装置700は、リーダ1300により、現場の操作端1301の操作端情報を示すバーコード等の特定の操作端データ1302を読み取り、読み取った操作端データ1302を用いて、再現手段130により、その操作端1301での作業に使用する機能表示画面101の表示・操作に必要な「特定画面用全情報」の転送要求1310を生成するように構成されている。
【0143】
以上のような構成を有する本実施形態において、各現場の操作端1301で作業を行うオペレータは、その操作端1301の操作端データ1302を、可搬型表示装置700のリーダ1300により読み取るだけで、再現手段130により転送要求1310を自動的に生成させ、生成された転送要求1310により、第1の表示装置Aに対して「特定画面用全情報」を要求することができる。第1の表示装置Aの抽出手段110は、可搬型表示装置700からの転送要求1310に応答して、その転送要求1310により指定される特定画面用全情報800を抽出し、伝送手段120により可搬型表示装置700に転送する。
【0144】
可搬型表示装置700側において、このような特定画面用全情報800を受信すると、前述した第5の実施形態と同様に、可搬型表示装置700上に機能表示画面101が再現表示され、可搬型表示装置700のオペレータは、一時的に保存された画面制御情報801や表示データ802を用いて、機能表示画面101の表示・操作を行うことができる。作業を終了した時点で不要となった画面制御情報801や表示データ802は、オペレータの確認を得た上で消去される。
【0145】
したがって、現場毎に異なる操作端1301に、バーコード等の個別の操作端データ1302をそれぞれ用意しておくことにより、各操作端で作業を行うオペレータは、ハード制限のある可搬型表示装置700を使用し、個々の操作端の操作端データを読み込ませるだけで、必要な特定画面用全情報800を取得し、操作端1301に応じた機能表示画面101に対する作業を実施することができる。また、作業の終了時には不要となった情報を消去することにより、別の機能表示画面の表示・操作や他の作業に必要なハード環境を容易に確保することができる。その結果、現場毎に異なる作業に対して、同一の可搬型表示装置700を汎用型の表示装置として活用することができる。
【0146】
なお、現場に用意する特定の情報の形式は、バーコードに限定されるものではなく、それ以外にも、例えば、コード番号やブルートゥース等、各種の形式の情報を自由に活用可能である。
【0147】
[第11の実施形態]
図14は、本発明を適用した第11の実施形態に係るプラント監視用表示システムを示すブロック図である。この図14に示すように、本実施形態においては、第1の実施形態における第1の表示装置Aの抽出手段110に、自装置の機能表示画面の表示内容を連続的に示す連続表示内容情報1400を連続的に抽出する機能と、連続表示内容情報1400による機能表示画面の連続的な表示を要求する表示要求1410を生成する機能を持たせる。そして、第1の表示装置Aの伝送手段120には、連続表示内容情報1400を第2の表示装置Bに連続的に転送する機能と、表示要求1410を送信する機能を持たせる。
【0148】
以上のような構成を有する本実施形態によれば、第1の表示装置A側のオペレータは、第1の表示装置A上で表示している機能表示画面101を第2の表示装置Aに連動表示させる旨を指示することにより、第2の表示装置Bに表示要求1410を送信し、連続表示内容情報1400を連続的に転送することができる。その結果、第1の表示装置A上における機能表示画面101の表示内容を、第2の表示装置B上でリアルタイムに連動表示させることができる。
【0149】
したがって、あるオペレータが作業中の機能表示画面の連続表示内容情報を共通モニタ等に転送することにより、そのオペレータの作業状況を、関係者がリアルタイムに共通モニタ等で確認でき、情報を共有化することができる。さらに、複数の表示装置上でそれぞれ作業を行っている複数のオペレータの各々が、その連続表示内容情報を共通モニタ等に転送することにより、その共通モニタ等で、複数のオペレータの作業状況をまとめて確認できる。
【0150】
[第12の実施形態]
図15は、本発明を適用した第12の実施形態に係るプラント監視用表示システムを示すブロック図である。この図15に示すように、本実施形態は、第11の実施形態とは逆に、連続表示内容情報1400の転送先である第2の表示装置B側から転送元である第1の表示装置Aに対して連続表示内容情報1400の転送を要求する転送要求1510を送信するようにしたものである。すなわち、本実施形態においては、第1の表示装置Aの抽出手段110に、表示要求1410を生成する機能を持たせるのではなく、第2の表示装置Bの再現手段130に、転送要求1510を生成する機能を持たせる。
【0151】
以上のような構成を有する本実施形態によれば、第2の表示装置B側のオペレータは、第1の表示装置A上で表示している機能表示画面101を自装置上で連動表示させる旨を指示することにより、第1の表示装置Bに転送要求1510を送信し、第1の表示装置Aからの連続表示内容情報1400を連続的に受信することができる。その結果、第1の表示装置A上における機能表示画面101の表示内容を第2の表示装置B上でリアルタイムに連動表示させることができる。
【0152】
したがって、ある表示装置のオペレータが、別の表示装置で表示中の機能表示画面の連続表示内容情報を要求することにより、その別の表示装置で表示中の機能表示画面を自身の表示装置上でリアルタイムに確認することができる。例えば、統括責任者等が管理する複数のオペレータに対して転送を要求することにより、複数のオペレータからの連続表示内容情報を同時並行的に取得できるため、統括責任者等は、その複数のオペレータの作業状況をまとめて監視することができる。
【0153】
[第13の実施形態]
図16は、本発明を適用した第13の実施形態に係るプラント監視用表示システムを示すブロック図である。この図16に示すように、本実施形態は、第11の実施形態の変形例であり、第1の表示装置Aの抽出手段110と第2の表示装置Bの再現手段130に対して、連動表示中の機能表示画面中に連動表示中であることを示す「連動状態表示」1600を表示する機能を持たせたものである。
【0154】
以上のような構成を有する本実施形態によれば、第1の表示装置A上で作業中の機能表示画面101を、第2の表示装置B上で連動表示している場合には、図16に示すように、各表示装置A,B中の各機能表示画面101中で連動状態表示1600を表示する。図16の連動状態表示1600においては、一例として、「操作主体側の装置名」である「装置A」を太字と大括弧で強調表示し、「モニタ表示側の装置名」である「装置B」を併せて表示している。
【0155】
このように、本実施形態によれば、連動表示中の各表示装置A,B上で、「操作主体側の装置名」「モニタ表示側の装置名」を含む連動状態表示1600を表示することにより、各表示装置A,Bのオペレータは、現在表示している機能表示画面101が、別の表示装置と連動した連動表示であるのかそれ以外の単独表示であるのかを容易に把握することができる。
【0156】
すなわち、機能表示画面101中に連動状態表示1600が表示されていれば、連動表示であると判断でき、表示されていなければ、単独表示であると判断することができる。そして、連動表示である場合には、連動状態表示1600に含まれる「操作主体側の装置名」「モニタ表示側の装置名」から、自身の表示装置が操作主体側とモニタ表示側のいずれであるのか、を容易に把握することができる。したがって、自装置がモニタ表示側である場合には、操作主体側の装置名を連動状態表示1600から容易に確認できるため、モニタ表示側のオペレータや管理者等は、連動表示内容を確認しながら操作主体側のオペレータに対してその作業内容に関する指示等を容易に実施することができる。
【0157】
なお、連動状態表示としては、典型的には、本実施形態のように、操作主体側の装置名とモニタ表示側の装置名をそれぞれ文字表示することが考えられるが、これ以外にも、連動表示中の操作主体側とモニタ表示側の装置を明確に識別できる限り、文字だけでなく、アイコンやシンボルマーク等を含め、各種の形式の画像要素を単独または適宜組み合わせて自由に使用可能である。
【0158】
[第14の実施形態]
図17は、本発明を適用した第14の実施形態に係るプラント監視用表示システムを示すブロック図である。この図17に示すように、本実施形態は、第11の実施形態の変形例であり、第1の表示装置Aの抽出手段110と第2の表示装置Bの再現手段130に対して、連動表示中の各表示装置の機能表示画面上にそれぞれメッセージ入出力用のメッセージ画面1700を表示する機能を持たせたものである。このメッセージ画面1700に対してオペレータから入力されたメッセージ1710を抽出し、各メッセージ画面1700中に表示する機能を持たせたものである。
【0159】
以上のような構成を有する本実施形態によれば、機能表示画面101を連動表示している各表示装置A,Bのオペレータは、機能表示画面101のサブ画面であるメッセージ画面1700上で、別のオペレータに対するコメントやメッセージを入力することにより、表示装置間におけるコメントやメッセージのやり取りを機能表示画面101の表示・操作と同時並行的に容易に行うことができる。例えば、連動表示中の機能表示画面101中における一部分の表示内容に関する指示や説明、質問等を、当該部分を明示して記入したり、それに対する応答等をリアルタイムで返すこと等ができる。また、例えば、統括責任者等が各オペレータの作業状況に対して、指示やコメントをリアルタイムで与えること等も可能である。
【0160】
したがって、本実施形態によれば、連動表示している複数の表示装置が位置的に離れていても、それらの表示装置のオペレータ間において、同じ場所で同じ機能表示画面を確認しながら対話しているのと同様の高度な意思疎通を行うことができ、的確な作業を効率よく行うことができる。
【0161】
[他の実施形態]
なお、本発明は、上記のような各実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で、他にも多種多様な形態が実施可能である。例えば、前記複数の実施形態を適宜組み合わせることも可能である。また、前記各実施形態においては、説明の簡略化の観点から、転送元となる第1の表示装置と転送先である第2の表示装置の構成を区別したが、実際には、多くの表示装置が転送元と転送先の両方になりうるものと考えられるため、そのような表示装置には、第1の表示装置と第2の表示装置の両方の機能を持たせることになる。
【0162】
また、表示内容情報として示したデータ構造等についても、一例にすぎず、実際に使用する具体的なデータ構造は自由に選択可能であり、また、必要に応じて、各種のデータを含ませることができる。逆に、転送先でモニタ表示のみを行わせる場合には、転送先で機能表示画面を操作するための非表示情報等を省略して、データ量を少なくすることができる。転送先でモニタ表示のみを行わせる場合にはさらに、表示内容情報として、実際の画面表示を簡略化したデータ量の少ない画像データのみを転送すること等も可能である。
【0163】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、第1の表示装置上における表示内容を示す情報を第2の表示装置に転送して第2の表示装置上でその情報による表示内容を表示することにより、ある表示装置上で表示・操作された結果としての表示内容を、他の表示装置に転送してその転送先で同じ表示内容を容易に再現することの可能なプラント監視用表示システムを提供することができる。
【0164】
また、表示内容を示す情報として、機能表示画面の表示・操作時に利用または取得された非表示の各種データを示す情報を含めることにより、表示内容だけでなく作業環境をも再現することができるため、ある表示装置上で表示・操作された結果としての表示内容を、他の表示装置に転送してその転送先で続きの表示・操作を容易に行うことの可能なプラント監視用表示システムを提供することができる。
【0165】
また、第1の表示装置上における表示内容を示す情報を連続的に抽出、転送して第2の表示装置上でその情報による表示内容を連続的にモニタ表示することにより、複数の表示装置間で表示内容情報を同時に共有することの可能なプラント監視用表示システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した第1の実施形態に係るプラント監視用表示システムを示すブロック図。
【図2】本発明を適用した第1の実施形態で使用する表示内容情報のデータ構造の一例を示すデータ構造図。
【図3】本発明を適用した第2の実施形態で使用する表示内容情報のデータ構造の一例を示すデータ構造図。
【図4】本発明を適用した第2の実施形態で使用する表示内容情報のデータ構造の一例を示すデータ構造図。
【図5】本発明を適用した第3の実施形態で使用する表示内容情報のデータ構造の一例を示すデータ構造図。
【図6】本発明を適用した第4の実施形態で使用する表示内容情報のデータ構造の一例を示すデータ構造図。
【図7】本発明を適用した第5の実施形態に係るプラント監視用表示システムを示すブロック図。
【図8】本発明を適用した第5の実施形態で使用する特定画面用全情報のデータ構造の一例を示すデータ構造図。
【図9】本発明を適用した第6の実施形態に係るプラント監視用表示システムを示すブロック図。
【図10】本発明を適用した第7の実施形態に係るプラント監視用表示システムを示すブロック図。
【図11】本発明を適用した第8の実施形態に係るプラント監視用表示システムを示すブロック図。
【図12】本発明を適用した第9の実施形態に係るプラント監視用表示システムを示すブロック図。
【図13】本発明を適用した第10の実施形態に係るプラント監視用表示システムを示すブロック図。
【図14】本発明を適用した第11の実施形態に係るプラント監視用表示システムを示すブロック図。
【図15】本発明を適用した第12の実施形態に係るプラント監視用表示システムを示すブロック図。
【図16】本発明を適用した第13の実施形態に係るプラント監視用表示システムを示すブロック図。
【図17】本発明を適用した第14の実施形態に係るプラント監視用表示システムを示すブロック図。
【図18】複数の表示装置を備えた従来のプラント監視用表示システムの一例を示すブロック図。
【符号の説明】
A,B…表示装置
1…プラント情報
2,702,802…表示データ
3,701,801…画面制御情報
10…データ記録手段
20…データ処理手段
30…表示部
40…入力部
100…全画面
101〜103…機能表示画面
110…抽出手段
120…伝送手段
130…再現手段
200,D1〜D5…表示内容情報
201〜203…画面表示内容情報
202…転送情報
203,1410…表示要求
2001…画面種別
2002…表示内容詳細情報
2003…非表示情報
401…全画面状態情報
700…可搬型表示装置
900…転送履歴データ
1000…モニタデータ
1100,1200…サムネイル
1110,1310,1510…転送要求
1300…リーダ
1301…操作端
1302…操作端データ
1400…連続表示内容情報
1600…連動状態表示
1700…メッセージ画面
1710…メッセージ

Claims (22)

  1. プラントを監視するための複数の機能表示画面を同時に表示するマルチウインドウ機能を有する複数の表示装置を備えたプラント監視用表示システムにおいて、
    前記複数の表示装置中における第1の表示装置上で表示・操作された結果として得られた機能表示画面の表示内容を示す表示内容情報を抽出し、抽出された表示内容情報を第2の表示装置に転送する転送手段と、
    前記転送された表示内容情報によって示される表示内容の前記機能表示画面を前記第2の表示装置上に再現表示する制御手段と、
    を備えたことを特徴とするプラント監視用表示システム。
  2. 前記表示内容情報は、それによって示される表示内容の前記機能表示画面の表示・操作時に利用または取得された非表示の各種データを示す非表示情報を含み、
    前記制御手段は、前記転送された表示内容情報によって示される表示内容の前記機能表示画面を前記第2の表示装置上で再現表示した後、再現表示された機能表示画面の表示・操作を、前記非表示情報を利用して第2の表示装置上で前記第1の表示装置から独立して実施するように構成された、
    ことを特徴とする請求項1に記載のプラント監視用表示システム。
  3. 前記転送手段は、前記第1の表示装置上で表示・操作された複数の機能表示画面の表示内容を示す複数の表示内容情報を一括して抽出し、抽出された複数の表示内容情報を一括して転送するように構成された、
    ことを特徴とする請求項2に記載のプラント監視用表示システム。
  4. 前記転送手段は、操作権限のある表示装置以外では操作できない機能表示画面の表示内容情報に対して操作権限情報を付加し、操作権限情報付きの表示内容情報を転送するように構成された、
    ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載のプラント監視用表示システム。
  5. 前記転送手段は、前記表示内容情報に対して前記第1の表示装置上でオペレータから与えられた説明情報を付加し、説明情報付きの表示内容情報を転送するように構成された、
    ことを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれかに記載のプラント監視用表示システム。
  6. 前記転送手段は、前記機能表示画面の表示・操作に必要な全ての情報を転送するように構成された、
    ことを特徴とする請求項2乃至請求項5のいずれかに記載のプラント監視用表示システム。
  7. 前記転送手段は、前記表示内容情報を転送する際の送信記録を履歴データとして保存するように構成された、
    ことを特徴とする請求項2乃至請求項6のいずれかに記載のプラント監視用表示システム。
  8. 前記転送手段は、前記表示内容情報を転送した場合に、前記第2の表示装置上での当該表示内容情報による前記機能表示画面の表示・操作状況をモニタするように構成された、
    ことを特徴とする請求項2乃至請求項7のいずれかに記載のプラント監視用表示システム。
  9. 前記制御手段は、前記第1の表示装置上において表示されている前記機能表示画面を示す画像要素を前記第2の表示装置上で表示し、画像要素が選択された場合にその選択された画像要素により示される実際の機能表示画面の表示内容情報を第1の表示装置から取得してその機能表示画面を再現表示するように構成された、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載のプラント監視用表示システム。
  10. 前記画像要素は、前記第1の表示装置上における実際の表示状態を簡略化して具体的に示す概略表示であり、
    前記制御手段は、前記画像要素により示される実際の表示状態の変化に応じて画像要素をリアルタイムに更新するように構成された、
    ことを特徴とする請求項9に記載のプラント監視用表示システム。
  11. 前記画像要素により示される実際の機能表示画面の表示内容情報は、それによって示される表示内容の前記機能表示画面の表示・操作時に利用または取得された非表示の各種データを示す非表示情報を含み、
    前記制御手段は、前記第2の表示装置上で前記選択された画像要素に対応する前記実際の機能表示画面を再現表示した後、再現表示された機能表示画面の表示・操作を、前記非表示情報を利用して第2の表示装置上で前記第1の表示装置から独立して実施するように構成された、
    ことを特徴とする請求項9または請求項10に記載のプラント監視用表示システム。
  12. 前記転送手段は、前記第1の表示装置上における特定の機能表示画面を呼び出すために予め用意された特定の情報を前記第2の表示装置から受信した場合に、当該機能表示画面の表示・操作に必要な全ての情報を第2の表示装置に送信するように構成され、
    前記制御手段は、前記第1の表示装置から前記機能表示画面の表示・操作に必要な全ての情報を受信した場合に、当該機能表示画面を再現表示し、再現表示された機能表示画面の表示・操作を、前記受信した情報を利用して前記第2の表示装置上で第1の表示装置から独立して実施するように構成された、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれかに記載のプラント監視用表示システム。
  13. 前記転送手段は、前記第1の表示装置上で表示・操作された結果として得られた前記機能表示画面の表示内容を示す表示内容情報を連続的に抽出し、抽出された表示内容情報を前記第2の表示装置に連続的に転送するように構成され、
    前記制御手段は、前記連続的に転送される表示内容情報によって示される表示内容の前記機能表示画面を前記第2の表示装置上で連続的にモニタ表示するように構成された、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項12のいずれかに記載のプラント監視用表示システム。
  14. 前記転送手段は、前記第1の表示装置上の機能表示画面に対する転送要求を前記第2の表示装置から受信した場合に、当該機能表示画面の表示内容を示す表示内容情報を第2の表示装置に連続的に転送するように構成された、
    ことを特徴とする請求項13に記載のプラント監視用表示システム。
  15. 前記第1の表示装置上における機能表示画面の表示内容情報を前記第2の表示装置に連続的に転送し、第2の表示装置上でリアルタイムに連動表示する場合に、第1と第2の表示装置のそれぞれに、「当該機能表示画面が連動表示中であること」および「自表示装置が当該機能表示画面の操作主体側とモニタ表示側のいずれであるか」を示す画像要素を表示する連動状態表示手段、
    を備えたことを特徴とする請求項13または請求項14に記載のプラント監視用表示システム。
  16. 前記第1の表示装置上における機能表示画面の表示内容情報を前記第2の表示装置に連続的に転送し、第2の表示装置上でリアルタイムに連動表示する場合に、第1と第2の表示装置の当該機能表示画面上で装置間のメッセージのやり取りを実現するメッセージ手段、
    を備えたことを特徴とする請求項13乃至請求項15のいずれかに記載のプラント監視用表示システム。
  17. 前記第1の表示装置から前記第2の表示装置に転送される表示内容情報は、それによって示される表示内容の前記機能表示画面の表示要求を含む、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項16のいずれかに記載のプラント監視用表示システム。
  18. プラントを監視するための複数の機能表示画面を同時に表示するマルチウインドウ機能を有する複数の表示装置を用いたプラント監視用表示方法において、
    前記複数の表示装置中における第1の表示装置上で表示・操作された結果として得られた機能表示画面の表示内容を示す表示内容情報を抽出し、抽出された表示内容情報を第2の表示装置に転送する転送ステップと、
    前記転送された表示内容情報によって示される表示内容の前記機能表示画面を前記第2の表示装置上に再現表示する制御ステップと、
    を有することを特徴とするプラント監視用表示方法。
  19. 前記表示内容情報は、それによって示される表示内容の前記機能表示画面の表示・操作時に利用または取得された非表示の各種データを示す非表示情報を含み、
    前記制御ステップは、
    前記転送された表示内容情報によって示される表示内容の前記機能表示画面を前記第2の表示装置上で再現するステップと、
    再現された機能表示画面の表示・操作を、前記非表示情報を利用して第2の表示装置上で前記第1の表示装置から独立して実施するステップとを含む、
    ことを特徴とする請求項18に記載のプラント監視用表示方法。
  20. 前記制御ステップは、
    前記第1の表示装置上の前記機能表示画面を示す画像要素を前記第2の表示装置上で表示するステップと、
    前記画像要素が選択された場合にその選択された画像要素により示される実際の機能表示画面の表示内容情報を第1の表示装置から取得してその機能表示画面を再現表示するステップとを含む、
    ことを特徴とする請求項18または請求項19に記載のプラント監視用表示方法。
  21. 前記転送ステップは、
    前記第1の表示装置上における特定の機能表示画面を呼び出すために予め用意された特定の情報を前記第2の表示装置から受信した場合に、当該機能表示画面の表示・操作に必要な全ての情報を第2の表示装置に送信するステップを含み、
    前記制御ステップは、
    前記第1の表示装置から前記機能表示画面の表示・操作に必要な全ての情報を受信した場合に、当該機能表示画面を再現表示するステップと、
    再現表示された機能表示画面の表示・操作を、前記全ての情報を利用して前記第2の表示装置上で第1の表示装置から独立して実施するステップを含む、
    ことを特徴とする請求項18乃至請求項20のいずれかに記載のプラント監視用表示方法。
  22. 前記転送ステップは、
    前記第1の表示装置上で表示・操作された結果として得られた前記機能表示画面の表示内容を示す表示内容情報を連続的に抽出し、抽出された表示内容情報を前記第2の表示装置に連続的に転送するステップを含み、
    前記制御ステップは、
    前記連続的に転送される表示内容情報によって示される表示内容の前記機能表示画面を前記第2の表示装置上で連続的にモニタ表示するステップを含む、
    ことを特徴とする請求項18乃至請求項21のいずれかに記載のプラント監視用表示方法。
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