JP2004280234A - 駐車料金徴収装置および駐車料金徴収方法 - Google Patents
駐車料金徴収装置および駐車料金徴収方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】駐車場からの車輌の出庫時に、剰余時間を、次回に繰り越したり駐車場と契約した店舗で使用可能なポイントなどの付加価値に還元させたりすることができ、駐車場利用者にとっての利便性を大きく向上させるとともに、駐車場利用者のリピータを獲得する。
【解決手段】車輌検知センサにより車輌の駐車を検出して入庫時刻を記録した駐車券を発券する。車輌が出庫する際に出庫時刻を検出し、入庫時刻と出庫時刻とから駐車時間を算出する。駐車時間と単位時間あたりの駐車料金とから駐車料金を算出後、駐車場利用者から駐車料金を徴収するとともに、駐車時間と単位時間とに基づいた剰余時間を算出し、剰余時間に対応する代替価値を算出して出力する。必要に応じて、代替価値の情報の処理を外部のデータ処理センタにおいて実行する。
【選択図】 図3
【解決手段】車輌検知センサにより車輌の駐車を検出して入庫時刻を記録した駐車券を発券する。車輌が出庫する際に出庫時刻を検出し、入庫時刻と出庫時刻とから駐車時間を算出する。駐車時間と単位時間あたりの駐車料金とから駐車料金を算出後、駐車場利用者から駐車料金を徴収するとともに、駐車時間と単位時間とに基づいた剰余時間を算出し、剰余時間に対応する代替価値を算出して出力する。必要に応じて、代替価値の情報の処理を外部のデータ処理センタにおいて実行する。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、駐車料金徴収装置および駐車料金徴収方法に関し、特に、駐車場から車輌を出庫する際に、駐車料金が追加されるまでの残り時間を、自動的に次回に繰り越したりクーポンやポイントに交換したりするシステムに適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、駐車場の料金形態として、段階的に時間および料金が決定されている場合が多い。すなわち、駐車場を利用する利用者がある時刻に入庫した場合、駐車料金は、この時刻を起点として、30分や1時間ごとといった時間区分ごとに、駐車料金が加算されるような形態が採用されている。
【0003】
例えば、1時間ごとに駐車料金が加算される料金形態が採用される駐車場において、入庫時刻が9時35分のときには、10時35分を過ぎた時点で次の1時間分の駐車料金が加算される。そして、出庫する時刻が10時36分から11時35分を過ぎる前の時点までの間は、この時間のどの時点で出庫しても、2時間分の駐車料金が徴収される。
【0004】
そのため、例えば、入庫時刻が9時35分で、出庫時刻が10時40分などの場合、駐車時間が1時間5分であり、駐車時間が1時間から5分超過した程度であるにもかかわらず、2時間分の駐車料金が徴収されてしまう。
【0005】
このような料金形態では、駐車場利用者にとって、出庫するタイミングによっては、余分な料金、この場合は55分の時間分だけ、駐車料金を多く支払わなければならないという割高感が否めない。すなわち、この55分という時間は、駐車していないにもかかわらず駐車料金として徴収されてしまう「剰余時間」となる。
【0006】
そして、このような時間区分に基づく、出庫時刻と次の駐車料金の加算時刻との差の時間、いわゆる「剰余時間」をできるだけ少なくするため、駐車場利用者は、駐車料金が加算される時刻前に合わせて出庫しようとする。
【0007】
ところが、車輌を駐車した後、駐車場利用者が観光や買物などをしていると、駐車料金が追加される時間を忘れてしまい、駐車料金が追加される時刻を越えてしまうことがある。この場合においても、やはり、剰余時間分だけ余分な料金を支払うことになる。
【0008】
そこで、これらの問題を解決するために、駐車場に車輌を駐車後、駐車料金が加算されるまでの時間など、いわゆる駐車時間の情報を、その利用者の携帯する端末に提供するシステムなどが提案されてきた。
【0009】
しかしながら、実際に観光や買物、さらには商談などを行っている最中に、上述したような駐車時間情報を駐車場利用者に提供しても、その情報に合わせて、観光や買物、または商談などを無理に終了させることが困難である。
【0010】
そのため、駐車時間の情報を利用者が携帯する端末に送信するようにしても、駐車場利用者が置かれた状況によっては、利用者にとって、あまり意味のない情報提供となってしまう。また、反対に、駐車時間の情報を時間区分ごとに送信するような場合には、駐車場利用者に、かえって制約を与えるものになってしまう。
【0011】
【特許文献1】
特開平6−68395号公報
【特許文献2】
特開2002−42188号公報
【特許文献3】
特開2001−167302号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、かかる問題点を解決しようとするもので、その目的は、駐車料金の管理において、駐車場利用者が駐車場から車輌を出庫する際に、駐車料金が加算されるまでの剰余時間を自動的に次回に繰り越したり、剰余時間をその駐車場と契約している店舗のクーポンやポイントなどの付加価値媒体に還元させたりすることによって、駐車場利用者の利便性を大きく向上することが可能な駐車料金徴収装置および駐車料金徴収方法を提供することにある。
【0013】
また、本発明の他の目的は、駐車場利用者が、駐車料金の加算される時間区分が到来する時刻を気にすることなく、駐車場を利用することができ、駐車場利用者の利便性を大きく向上させることができる駐車料金徴収装置および駐車料金徴収方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の第1の発明は、
計時手段と、
車輌の駐車を検出する駐車開始検出手段と、
車輌の駐車開始時刻を記憶する開始時刻記憶手段と、
車輌の駐車終了時刻を検出する終了時刻検出手段と、
駐車開始時刻と駐車終了時刻とから駐車時間を算出する駐車時間算出手段と、
駐車時間および、単位時間あたりの駐車料金から、駐車料金を算出する駐車料金算出手段と、
駐車料金を徴収する駐車料金徴収手段と、
駐車時間と単位時間とに基づいて、剰余時間を算出する剰余時間算出手段と、
剰余時間に対応する代替価値を算出する代替価値算出手段とを備えている
ことを特徴とする駐車料金徴収装置である。
【0015】
この発明の第2の発明は、
駐車開始検出手段により車輌の駐車を検出し、
駐車の駐車終了時刻を検出し、
駐車開始時刻と駐車終了時刻とから駐車時間を算出し、
駐車時間および、単位時間あたりの駐車料金から、駐車料金を算出した後、駐車料金を徴収し、
駐車時間と単位時間とに基づいて剰余時間を算出し、
剰余時間に対応する代替価値を算出して、代替価値を出力する
ことを特徴とする駐車料金徴収方法である。
【0016】
このような構成によれば、これまで、余分に徴収されていた剰余時間分の駐車料金を、別の代替価値に換えることができ、駐車場利用者が、割高感を感じないのみならず、駐車場の利用において、利用者が、時間区分となる時刻を気にすることなく、駐車場を利用することができるので、利用者にとって、駐車場の利便性をより向上させることが可能となる。
【0017】
本発明の一実施態様においては、代替価値は、駐車場において、剰余時間分の駐車時間を控除可能な駐車利用券である。
【0018】
このような構成によれば、次回以降の駐車場の利用料金とすることができるので、駐車場の利用者が、この駐車場を有効に再度利用することができるとともに、利用者をリピータとして取り込むことができ、駐車場の運営においても、増収の期待可能性を向上させることができる。
【0019】
本発明の他の実施態様においては、代替価値は、剰余時間に対応した価値を有する有価証券である。
【0020】
このような構成によれば、駐車場を利用する利用者に対して、剰余時間を、例えばクーポン券やポイントカードなどの有価証券とすることができるので、駐車場を設置したり駐車場と契約したりしている販売業者などにおいて、駐車場を利用する購入客のうちの再度の購入客、いわゆるリピータの増加を図ることができる。
【0021】
本発明の他の実施態様においては、外部の制御記憶手段と通信可能に構成された通信処理手段をさらに有し、通信処理手段によって、代替価値の情報を制御記憶手段に送信可能に構成されている。
【0022】
このような構成によれば、制御記憶手段を外部に設けていることにより、広域に渡って、駐車料金徴収装置を配置したときに、制御記憶手段により、付加価値情報の処理を一括して行うことが可能となる。
【0023】
本発明の技術的思想は、必ずしも上述の組み合わせに限定されるものではなく、上述した複数の発明を、適宜、任意に組み合わせることにより実現される技術的思想をも包含するものである。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態の全図においては、同一または対応する部分には同一の符号を付す。
【0025】
まず、本発明の第1の実施形態による駐車場料金徴収装置について説明する。図1に、この第1の実施形態による駐車場料金徴収装置としての駐車場精算機のブロック図を示す。
【0026】
すなわち、図1に示すように、この第1の実施形態による駐車場精算機1は、中央演算処理装置(CPU)2、ROM3a、RAM3b、車輌検知センサ4、出庫ゲート駆動装置5、出庫表示部6、駐車券処理部7、駐車利用券処理部8、硬貨処理部9、紙幣処理部10およびタイマ11を有して構成されている。また、必要に応じて、通信処理部12を設けることも可能である。
【0027】
この駐車場精算機1におけるCPU2は、ROM3aに格納されたプログラムに従って、それぞれの回路装置を制御して、演算処理や制御処理や通信処理などの各種の処理を実行したり、それらのデータをRAM3bに読出可能に記憶したりするためのものである。
【0028】
また、車輌検知センサ4は、出口通路の駐車場精算機1の手前に、出庫車輌の到達したことを検知可能に構成されている。また、出庫ゲート駆動装置5は、出庫ゲート(図示せず)を開閉駆動して、出庫車輌を通行規制または通行許容可能に構成されている。そして、タイマ11により、この出庫時の出庫時刻が計時される。また、この出庫時刻に基づいて、後述する駐車時間および精算料金が算出される。なお、このときに、インターホンやスピーカ(いずれも図示せず)を介して、顧客からの応答に対処し、また精算時にはスピーカにより、例えば「駐車券をお入れ下さい」などの案内メッセージを音声案内することも可能である。
【0029】
また、出庫表示部6は、精算時の精算案内や精算料金を表示し、案内するためのものである。また、駐車券処理部7は、駐車券(図1中、図示せず)を駐車券投入口より受け付けて、この駐車券に記録されたデータを読み出して処理するためのものである。同様に、駐車利用券処理部8は、後述する駐車利用券(図1中、図示せず)を発券したり、駐車利用券が挿入されたときに、この駐車利用券に記録された剰余時間のデータを読み出して処理したりするためのものである。
【0030】
また、それぞれの硬貨処理部9および紙幣処理部10は、それぞれ硬貨投入口および紙幣投入口に投入された、硬貨や紙幣を検出した後、内部に取込んで受付処理し、お釣りの放出時および入金取消し時に硬貨や紙幣を釣銭放出口より放出するためのものである。
【0031】
また、通信処理部12は、外部に設けられた、例えば後述するデータ処理センタなどのホストコンピュータ13と通信して、精算時の駐車券情報の読出を行う必要がある場合に設けられる。また、駐車場発券機と連動させる必要がある場合には、通信処理部12を駐車場発券機との通信に利用することも可能である。
【0032】
以上のように構成された、この第1の実施形態による駐車場精算機1を用いた駐車場の料金の徴収方法について説明する。図2に、駐車場入口に設置された、この第1の実施形態による駐車利用券を発券する駐車場発券機のフローチャートを示す。また、図3に、駐車場出口に設置された第1の実施形態による駐車場精算機1のフローチャートを示す。
【0033】
(駐車場入庫時)
まず、駐車場利用者は、駐車場の駐車開始時(入庫時)に、駐車場発券機から駐車券を取得する。すなわち、図2に示すように、駐車場利用者が入庫する際(ステップST1)、駐車場入口などに設置された駐車場発券機において、駐車券に入庫時刻が書き込まれる(ステップST2)。その後、この入庫時間の記憶された駐車券が発券され(ステップST3)、駐車場利用者が、この駐車券を取得する。
【0034】
(駐車場出庫時)
次に、駐車場利用者が駐車場を利用した後、車輌を出庫する際の処理について説明する。なお、この第1の実施形態においては、図4に示すように、あらかじめ設定されている時間区分が1時間であり、この1時間当たりの駐車料金が500円の駐車場に、駐車場利用者が駐車場に9:35に入庫して、10:50に出庫した場合を例として説明する。
【0035】
(駐車利用券の実施例)
すなわち、図3に示すように、駐車場利用者は、まず、駐車場の出口に設置されている駐車場精算機1に駐車券を挿入する(ステップST101)。この駐車場精算機1において、駐車券に記憶された入庫時刻が読み出される(ステップST102)。
【0036】
その後、この駐車場精算機1において、読み出された入庫時間と、あらかじめ設定された単位時間としての時間区分に従って、精算が行われる。
【0037】
すなわち、まず、駐車場精算機1に備えられた計時手段としてのタイマ11により現在の時刻が読み込まれる(ステップST103)。そして、CPU2により、この現在の時刻に基づいて、入庫時刻、現在時刻および時間区分から、駐車場利用時間および駐車場利用料金の算出が行われる(ステップST104)。
【0038】
次に、ステップST105において、駐車場利用時間、および時間区分に従った料金が、出庫表示部6に表示される。このとき、出庫表示部6には、例えば、図5Aに示すように、入庫時刻、出庫時刻および駐車時間が表示される。
【0039】
この出庫表示部6に表示された料金表示に伴って、駐車場利用者が入金を行う(ステップST106)。この入金に対して、料金に比して余剰な入金があるか否かの判断が実行される(ステップST107)。
【0040】
この判断の結果、余剰な入金がある場合、硬貨処理部9および紙幣処理部10により、余剰料金分がお釣りとして出金される(ステップST108)。他方、入金に対して、余剰な入金がない場合には、例えば図5Bに示すように、入金額とお釣りの金額を更に表示した後、ステップST109に移行する。
【0041】
そして、ステップST109に移行すると、剰余時間、すなわち実際の出庫時刻と、時間区分に基づいた次の時間区分となる時刻との差の時間が算出される。その後、剰余時間があるか否かの判断が行われる。
【0042】
具体的には、図4に示す具体例の場合、出庫時刻が10:35や11:35の場合など、時間区分に沿った時刻である場合には、剰余時間無し、と判断され、出庫表示部6に、図5Fに示すように、「剰余時間 0分」がさらに表示された後、ステップST114に移行する。他方、出庫時刻が10:50、次の時間区分時刻が11:35である場合には、剰余時間が45分と算出される。そして、剰余時間有りと判断され、ステップST111に移行する。
【0043】
そして、剰余時間有りの場合に、ステップST111に移行すると、出庫表示部6に、図5Cに示すように、付加価値としての剰余時間分の情報が記録された駐車利用券の発券を行うか否かの選択画面が表示され、その選択が行われる。
【0044】
このときに、駐車場利用者が駐車利用券の発券を希望した場合、例えば、YESを選択すると、図5Dに示す表示がされるとともに、ステップST112に移行する。他方、駐車場利用者が駐車利用券の発券を希望しない場合、例えば、NOを選択すると、図5Eに示す表示がされるとともに、ステップST114に移行する。
【0045】
駐車場利用者が駐車利用券の発券を希望して、ステップST112に移行すると、駐車場精算機1において、駐車利用券に剰余時間が書き込まれた駐車利用券が発券される(ステップST113)。なお、このとき、時間処理の簡素化のため、剰余時間を所定時間単位、例えば10分単位で切り捨てて算出する方法を採用することも可能である。
【0046】
その後、ステップST114において、ゲートが開扉されて車輌が出庫可能となり、一連の精算処理が終了する。
【0047】
(駐車利用券使用時)
駐車場利用者が、以上のようにして駐車利用券を受け取った後、別の機会に、この駐車利用券を利用する場合、図3のフローチャートにおいて、さらに、駐車場利用者は、駐車券を挿入するときに、さらに精算前に駐車場精算機1に上述の駐車利用券を挿入する(ステップST101)。
【0048】
そして、駐車場精算機1において、駐車利用処理部8により、入庫時刻および現在時刻が読み込まれた後、CPU2により、この駐車利用券に記憶された剰余時間が現在時刻から減算され、駐車利用時間および駐車料金が算出される(ステップST104)。その後の処理は、上述した処理と同様である。
【0049】
(クーポン・ポイント還元の実施例)
また、上述したこの第1の実施形態による駐車場精算機1において、駐車利用券の代わりに、駐車場を設置しているデパートなどの、有価証券としてのクーポンやポイントなどに還元することも可能である。
【0050】
すなわち、上述した入庫時の処理である図2に示すように、駐車場利用者は、入庫の際、駐車場入口に設置されている駐車場発券機1から、入庫時刻が書き込まれ記憶された駐車券を取得する。その後、駐車場を利用した後の出庫の際においては、図3に示すステップST101からステップST110までが、同様にして実行される。
【0051】
その後、駐車利用券処理部8により、付加価値として、駐車利用券の代わりに剰余時間に応じたクーポンやポイントなどの有価証券が出力される。なお、駐車利用券処理部8の代わりに付加価値処理部を新たに設けることも可能である。
【0052】
そして、図4の場合においては、出庫時刻が10:50、次の時間区分時刻が11:35であるため、剰余時間として、45分が算出される。この算出された剰余時間に応じて、あらかじめ設定された変換式に基づいて、クーポンやポイントなどへの変換処理を行う。
【0053】
具体的には、例えば10分あたり50円分にしたり、10分あたり100ポイントにしたりという変換式を使用する。すなわち、剰余時間と、クーポンやポイントなどとの相関関係をあらかじめ設定しておき、この設定に応じて、ポイント数やクーポンなどを決定する。このとき、図5Cの代わりに、図6Aが表示される。
【0054】
そして、駐車場利用者が、クーポン情報やポイント情報が記録されたクーポン券やポイント券の発券を選択した場合、出庫表示部6に、例えば図6Bに示す表示がされるとともに、クーポン券やポイント券が発券される。他方、駐車場利用者が、ポイント券を発券しない場合を選択した場合には、出庫表示部6に、図6Cに示す表示がされた後、出庫のためにゲートが開扉される。また、剰余時間が無い場合には、図6Dに示す表示がされた後、出庫のためゲートが開扉される。
【0055】
以上のようにして、この発明の第1の実施形態の駐車場精算機1による一連の精算処理が実行される。
【0056】
以上説明したように、この第1の実施形態によれば、あらかじめ時間区分が設定され、この時間区分に応じて、段階的に駐車料金を払う必要がある場合などにおいて、時間区分と、実際の出庫時刻との差である剰余時間を、次の駐車場利用のために繰り越したり、デパートや百貨店などの店舗において使用可能な有価証券としたりして、剰余時間分に相当する付加価値を駐車場利用者に還元させることができるので、駐車場利用者が、駐車時間や、駐車料金の加算時刻などを気にすることなく、駐車場を利用することができ、駐車場利用者の利便性を著しく向上させることができる。さらに、駐車利用券や、クーポン券やポイントを、この駐車利用券を発券した駐車場や、この駐車場と経営関係にある店舗でのみ利用可能にすることにより、駐車場を運営する事業者や、駐車場と契約をしている業者において、リピータを取り込むことができるという大きな利点を提供することができる。具体的には、例えば、駐車場が備えられたショッピングセンタやデパートにおいて、駐車場を利用した買い物客を、さらなるリピータとして取り込むことができる期待可能性を向上させることができる。
【0057】
(第2の実施形態)
次に、この発明の第2の実施形態による駐車場精算システムについて説明する。図7に、この第2の実施形態による駐車場精算システムの構成図を示す。
【0058】
この第2の実施形態による駐車場精算システムは、図7に示すように、第1の実施形態におけると異なり、付加価値情報をデータ処理センタにおいて会員ごとに一括して保存し管理するシステムである。
【0059】
すなわち、図7に示すように、データ処理センタ21が、例えばショッピングセンタやデパート内において、ローカルに設置されていたり、または遠隔地に点在して設置され、広域ネットワーク回線(WAN回線)によって互いに接続されていたりするシステムである。
【0060】
このデータ処理センタ21は、データ主処理部22、会員データ管理部23およびメイル作成部24を有して構成されている。
【0061】
データ主処理部22は、駐車場精算機1との間において、データ通信可能に構成されている。また、会員データ管理部23は、会員データを管理可能に構成されている。また、メイル作成部24は、会員の所持する例えば携帯電話やPDAなどに配信するメイルを作成したり配信したりするための情報制御部である。
【0062】
そして、この駐車場精算システムにおいて駐車場利用者が駐車場を利用する場合、第1の実施形態における処理と同様にして、図2に示すように、駐車場利用者が、入庫の際に駐車場入口に設置された駐車場発券機20から、入庫時刻が記憶された駐車券を取得する。
【0063】
次に、この第2の実施形態による駐車場精算システムにおける出庫時の精算処理について説明する。
【0064】
(駐車利用券の実施例)
まず、この第2の実施形態による駐車場精算システムにおいて、駐車利用券を用いる実施例について説明する。この実施例は、図7に示す付加価値情報を駐車利用券情報とした例である。図8に、この第2の実施形態による出庫時の駐車場精算機1における精算処理のフローチャートを示す。
【0065】
図8に示すように、この第2の実施形態においては、駐車場利用者が出庫する際に、まず、入庫時に取得した駐車券31と駐車場利用者が所持する会員証32とを、駐車場精算機1に挿入する(ステップST201)。なお、駐車券31と会員証32との挿入順は、特に限定されるものではない。
【0066】
そして、会員証32が駐車場精算機1に挿入されると、駐車場精算機1がこの会員証32の受付処理を行う(ステップST202)。また、駐車券31に記録された入庫時刻が読み込まれる(ステップST203)とともに、駐車場精算機1のタイマ11(図1参照)により、現在時刻が読み込まれる。
【0067】
その後、駐車場精算機1に設けられた通信処理部12(図1参照)により、会員証32に記録された会員IDに基づいて、問い合わせ情報がデータ処理センタ21に送信される(ステップST206)。この問い合わせ情報の送信により、会員証32に記録された会員IDが問い合わせられる。
【0068】
その後、この会員証32に対応する駐車利用券情報が、データ処理センタ211から駐車場精算機1に供給されると、駐車利用券情報が入手される(ステップST206)。
【0069】
そして、このときに入手された駐車利用券情報が0であるか否かの判断が行われる(ステップST207)。このときに呼び出された駐車利用券情報が0である場合、ステップST210に移行して、第1の実施形態における駐車利用券を用いない場合の処理と同様の、利用時間および利用料金の算出処理が行われる。
【0070】
他方、駐車利用券情報が0でない場合、図10Aに示すように、出庫表示部6に駐車利用券情報が表示されるとともに、この駐車利用券を使用するか否かを選択可能なメッセージが表示される。
【0071】
そして、駐車場利用者が駐車利用券を使用しないという選択をした場合、ステップST210に移行して、利用時間および利用料金の算出が行われる。
【0072】
他方、駐車場利用者が駐車利用券を利用するという選択をした場合、ステップST209に移行し、現在の時刻から、駐車利用券の分だけ減算処理を行う。すなわち、駐車場の利用時間から駐車利用券の時間分だけ減算する処理と同様の処理を行う。
【0073】
具体的には、時間区分が1時間の駐車場において、入庫時間が9:35であり、出庫時間が10:50である時に、駐車利用券情報が30分であった場合、駐車時間が1時間15分であることから、駐車料金は2時間分の料金となるのが通常であるが、出庫時間を駐車利用券の剰余時間分の30分減算して10:20とし、これにより利用料金の算出が行われる。そして、出庫時間が10:20とされた場合には、駐車時間が45分となり、1時間分の駐車料金となる。
【0074】
その後、ステップST211に移行して、図10Bに示すように、駐車場の利用時間から駐車利用券情報の時間分が減算された結果の駐車利用時間の情報が、会員IDおよび料金表示とともに、出庫表示部6に表示される。
【0075】
このように駐車場利用時間および駐車場利用料金が算出され、表示された後、駐車場利用者が、駐車料金を入金する(ステップST212)。そして、駐車料金に比して、入金の金額が高いか低いか、すなわちお釣りが有るか無いかの判断が行われる(ステップST213)。
【0076】
お釣りを出金する必要がある場合には、ステップST214に移行して、図10Cに示すように、出庫表示部6に、さらに入金金額とお釣りの金額とが表示されるとともに、お釣りの出金を行った後、ステップST215に移行する。他方、お釣りを出金する必要がない場合には、ステップST215に移行する。
【0077】
ステップST215においては、第1の実施形態におけると同様にして、駐車場利用時間から、剰余時間が算出される。そして、剰余時間の算出結果が0の場合には、ステップST218に移行して、出庫表示部6に、剰余時間情報がさらに表示される。
【0078】
具体的には、入庫時間が9:35、出庫時間が11:05であり、さらに駐車利用券を30分利用する場合、駐車利用時間は、ちょうど1時間となり、駐車利用時間が時間区分の整数倍の時間となるため、剰余時間は0分となる。このときは、出庫表示部6に、図10Eに示す表示がされる。
【0079】
他方、ステップST215における算出の結果、剰余時間が0でない場合、会員データと算出された剰余時間とが、データ処理センタ21に送信される。これとともに、駐車場精算機1においては、駐車利用券の残量として、剰余時間がさらに表示され、駐車場の出庫ゲートが開扉され、車輌が出庫可能となる(ステップST219)。
【0080】
具体的には、入庫時間が9:35、出庫時間が10:50であり、さらに駐車利用券を30分利用する場合、駐車利用時間は45分となり、時間区分が1時間であることから、剰余時間は15分となる。このときは、出庫表示部6に、例えば図10Dに示す表示がされた後、駐車場から出庫可能となるように、出庫ゲートが開扉される。
【0081】
(データ処理センタにおける処理)
次に、以上のように精算処理が行われる駐車場精算機1と通信するデータ処理センタ21の通信処理について説明する。図9に、データ処理センタ21における処理を示すフローチャートを示す。
【0082】
すなわち、図9に示すように、データ処理センタ21が駐車場精算機1から問い合わせ信号を受信する(ステップST301)と、会員データ管理部23において、データベースから駐車利用券情報が読み出される(ステップST302)。そして、この読み出された駐車利用券情報が駐車場精算機1に送信される(ステップST303)。
【0083】
その後、駐車場精算機1からデータ処理センタ21に、駐車利用券を使用するか否かという駐車利用券の使用情報が送信される。そして、データ処理センタ21がこの使用情報を受信する(ステップST304)と、この使用情報に応じて、駐車券利用券の使用された時間分の減算が行われる。なお、駐車利用券が使用されない場合は、駐車利用券の使用された時間は0分となる。
【0084】
その後、剰余時間があるか否かの判断が行われ(ステップST305)、剰余時間が無い場合には、ステップST307に移行して、駐車利用券の使用された時間分が減算され、使用された時間分のデータがデータベースに書き込まれ、更新される。
【0085】
他方、剰余時間がある場合には、剰余時間に相当する時間分が駐車利用券の残量に加算されて、トータル残量時間としてデータベースに書き込まれる(ステップST306)。その後、ステップST307に移行してデータベースが更新される。
【0086】
すなわち、ステップST307においては、あらかじめ受信した会員データと、剰余時間がある場合における算出された剰余時間とが、データ処理センタ21内のデータ主処理部22において処理され、会員データ管理部23に書き込まれて保存され、これにより、会員データ管理部23のデータベースが更新される。
【0087】
その後、ステップST308において、データ処理センタ21のメイル作成部24により、加算された駐車利用券などの情報が記載されたメイルが作成される。
【0088】
このメイル作成部24において作成されたメイルは、データ主処理部22による制御に基づいて、会員データ管理部23に記録されている会員証32を所持する会員のメイルアドレスに対して送信される。
【0089】
そして、このメイルを、駐車場利用者である会員が携帯する携帯電話50などの端末が受信すると、会員は、自身の駐車利用券情報を確認することが可能となる。ここで、このメイルの具体例を図11に示す。
【0090】
すなわち、この第2の実施形態においては、会員が駐車場を利用して剰余時間に基づく付加価値を得た場合、メイル作成部24に、駐車場精算機1から供給された会員証32の会員データとして、例えば氏名などの個人情報が供給される。
【0091】
さらに、メイル作成部24に、データ主処理部22または駐車場精算機1において計時された駐車利用時間、データ主処理部22において算出された獲得剰余時間および、会員データ管理部23において更新されたトータルの駐車利用券の残量時間(トータル残量時間)などの駐車利用券情報と、駐車場を利用した日などからなる日時情報とが供給される。そして、これらの情報がメイル作成部24において構成される。
【0092】
そして、このメイル作成部24から、会員が所持する携帯電話50などの端末に、例えば図11Aに示すメイルが送信され、この端末の表示部に表示される。他方、この第2の実施形態において、会員が駐車場を利用しても剰余時間を獲得しない場合においても、図11Bに示すように、剰余時間を得た場合と同内容のメイルが送信される。
【0093】
(クーポン・ポイント還元の実施例)
次に、この第2の実施形態による駐車場精算システムにおいて、剰余時間をクーポンやポイントなどに還元する、クーポン・ポイント還元の実施例について説明する。この実施例は、図7に示す代替価値情報をクーポン/ポイント情報とした例である。
【0094】
すなわち、上述したこのクーポン・ポイント情報をデータ処理センタ21において、会員ごとに一括して保存し、管理する場合について説明する。
【0095】
すなわち、このクーポン・ポイント還元の実施例においては、駐車場精算機1およびデータ処理センタ21において、駐車利用券の実施例と同様にして、データ処理センタ21への問い合わせまで行う。
【0096】
そして、このデータ処理センタ21への問い合わせにおいて、駐車場精算機1に挿入された会員証32に記録された会員IDに基づいて、データ処理センタ21の会員データ管理部23に保存された、この会員証を所持している会員のクーポン情報またはポイント情報を呼び出して、入手する。
【0097】
このクーポン情報またはポイント情報の入手とともに、駐車場精算機1において駐車利用時間および利用料金が算出される。また、駐車場精算機1において、同様に剰余時間が算出される。この算出された剰余時間と会員データとは、データ処理センタ21に送信される。そして、データ処理センタ21におけるデータ主処理部22において、剰余時間が、第1の実施形態におけると同様のあらかじめ設定された変換式に基づいて、クーポンやポイントの点数に変換される。
【0098】
そして、このクーポンやポイントの点数が会員データ管理部23に書き込まれ、保存されて、データベースが更新される。すなわち、図12に示すように、会員データ管理部23には、クーポンやポイント会員証に記憶された会員IDと、携帯電話などの端末のメイルアドレス、獲得ポイント数などが、データベースとして記録されている。そして、データ主処理部22において、上述したように、変換されたクーポンやポイントが加算され、更新される。
【0099】
その後、このクーポン情報またはポイント情報と、駐車利用時間および利用料金とが、駐車場精算機1の出庫表示部6に表示される。その後、駐車場精算機1において、駐車場の利用時間の算出および駐車料金の精算が行われる。
【0100】
さらに、加算されたポイント数などの情報やクーポンが記載されたメイルが、メイル作成部24において作成される。
【0101】
その後、会員データ管理部23に記憶されている会員のメイルアドレスに基づいて、メイル作成部24から、会員が携帯する携帯電話50などの端末に、作成されたメイルが送信される。会員は、メイルを受信することによって、加算ポイントや現在の累積ポイントなどを確認することが可能となる。なお、このときのメイルの表示に関しては、駐車利用券情報の代わりにポイント情報が表示されること以外のことは、駐車利用券の実施例と同様である。
【0102】
以上説明したように、この第2の実施形態によれば、第1の実施形態による効果と同様の効果を得ることができるとともに、剰余時間や付加価値情報などの管理を駐車場精算機1の代わりに、データ処理センタ21において実行していることにより、ローカルで駐車場の料金精算を実行する場合に比して、より広域に渡って、駐車場の管理を行うことが可能となる。
【0103】
以上、本発明の実施形態について具体的に説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。
【0104】
例えば、上述の実施形態において挙げた数値、金額、剰余時間とポイントとの設定条件はあくまでも例に過ぎず、必要に応じてこれと異なる数値、金額、剰余時間とポイントとの設定条件とすることも可能である。また、種々の時刻の例は、説明における単なる具体例であるため、駐車場の利用に応じて種々の時刻となるものである。
【0105】
また、上述の第2の実施形態においては、入庫時刻を駐車券に記録させるようにしているが、駐車場利用者が車輌の入庫時に、その所持する会員証32を所定の読取装置に対してかざしたり挿入したりして、会員証をその読取装置において読取可能とし、そのときの入庫時刻をデータ処理センタ21において一時的に記憶して、入庫時刻および出庫時刻を管理する方法を採用することも可能である。
【0106】
また、上述の第2の実施形態においては、駐車券31と会員証32とを用いた例について説明したが、会員証32を、入庫時刻の情報を書き込み可能に構成して、駐車券31を発券することなく、会員証32のみを用いて上述した入庫時刻時間の記憶を行うようにしても良い。
【0107】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、駐車場利用者が駐車料金の加算時刻を気にすることなく、駐車場を利用することができ、利用者の利便性が大きく向上する。
【0108】
また、この発明によれば、駐車場を運営する事業者にとって、リピータを取り込むことができ、例えば、駐車場が入っているショッピングセンタやデパートにおいても、買い物客をリピータとして取り込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態による駐車場精算機の構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の第1の実施形態による駐車場発券機における駐車券の発券を示すフローチャートである。
【図3】この発明の第1の実施形態による駐車場精算機の動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】この発明の第1の実施形態による駐車場利用者の駐車場を利用する際の一例を示すタイミングチャートおよび計算例である。
【図5】この発明の第1の実施形態による駐車場精算機において、駐車利用券を発券する場合の料金表示部の表示例を示す略線図である。
【図6】この発明の第1の実施形態による駐車場精算機において、ポイント券を発券する場合の出庫表示部の表示例を示す略線図である。
【図7】この発明の第2の実施形態による駐車料金精算システムの全体構成を示す構成図である。
【図8】この発明の第2の実施形態による駐車場精算機の動作を示すフローチャートである。
【図9】この発明の第2の実施形態による駐車料金精算システムのデータ処理センタにおける処理を示すフローチャートである。
【図10】この発明の第2の実施形態による出庫表示部の表示例を示す略線図である。
【図11】この発明の第2の実施形態による会員が所持する携帯電話に送信される駐車利用券情報の表示例を示す略線図である。
【図12】この発明の第2の実施形態によるデータ処理センタの会員データ管理部に格納された書換可能型のデータベースを示す略線図である。
【符号の説明】
1 駐車場精算機
2 CPU
3a ROM
3b RAM
4 車輌検知センサ
5 出庫ゲート駆動装置
6 出庫表示部
7 駐車券処理部
8 駐車利用券処理部
9 硬貨処理部
10 紙幣処理部
11 タイマ
12 通信処理部
13 ホストコンピュータ
20 駐車場発券機
21 データ処理センタ
22 データ主処理部
23 会員データ管理部
24 メイル作成部
31 駐車券
32 会員証
50 携帯電話
【発明の属する技術分野】
本発明は、駐車料金徴収装置および駐車料金徴収方法に関し、特に、駐車場から車輌を出庫する際に、駐車料金が追加されるまでの残り時間を、自動的に次回に繰り越したりクーポンやポイントに交換したりするシステムに適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、駐車場の料金形態として、段階的に時間および料金が決定されている場合が多い。すなわち、駐車場を利用する利用者がある時刻に入庫した場合、駐車料金は、この時刻を起点として、30分や1時間ごとといった時間区分ごとに、駐車料金が加算されるような形態が採用されている。
【0003】
例えば、1時間ごとに駐車料金が加算される料金形態が採用される駐車場において、入庫時刻が9時35分のときには、10時35分を過ぎた時点で次の1時間分の駐車料金が加算される。そして、出庫する時刻が10時36分から11時35分を過ぎる前の時点までの間は、この時間のどの時点で出庫しても、2時間分の駐車料金が徴収される。
【0004】
そのため、例えば、入庫時刻が9時35分で、出庫時刻が10時40分などの場合、駐車時間が1時間5分であり、駐車時間が1時間から5分超過した程度であるにもかかわらず、2時間分の駐車料金が徴収されてしまう。
【0005】
このような料金形態では、駐車場利用者にとって、出庫するタイミングによっては、余分な料金、この場合は55分の時間分だけ、駐車料金を多く支払わなければならないという割高感が否めない。すなわち、この55分という時間は、駐車していないにもかかわらず駐車料金として徴収されてしまう「剰余時間」となる。
【0006】
そして、このような時間区分に基づく、出庫時刻と次の駐車料金の加算時刻との差の時間、いわゆる「剰余時間」をできるだけ少なくするため、駐車場利用者は、駐車料金が加算される時刻前に合わせて出庫しようとする。
【0007】
ところが、車輌を駐車した後、駐車場利用者が観光や買物などをしていると、駐車料金が追加される時間を忘れてしまい、駐車料金が追加される時刻を越えてしまうことがある。この場合においても、やはり、剰余時間分だけ余分な料金を支払うことになる。
【0008】
そこで、これらの問題を解決するために、駐車場に車輌を駐車後、駐車料金が加算されるまでの時間など、いわゆる駐車時間の情報を、その利用者の携帯する端末に提供するシステムなどが提案されてきた。
【0009】
しかしながら、実際に観光や買物、さらには商談などを行っている最中に、上述したような駐車時間情報を駐車場利用者に提供しても、その情報に合わせて、観光や買物、または商談などを無理に終了させることが困難である。
【0010】
そのため、駐車時間の情報を利用者が携帯する端末に送信するようにしても、駐車場利用者が置かれた状況によっては、利用者にとって、あまり意味のない情報提供となってしまう。また、反対に、駐車時間の情報を時間区分ごとに送信するような場合には、駐車場利用者に、かえって制約を与えるものになってしまう。
【0011】
【特許文献1】
特開平6−68395号公報
【特許文献2】
特開2002−42188号公報
【特許文献3】
特開2001−167302号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、かかる問題点を解決しようとするもので、その目的は、駐車料金の管理において、駐車場利用者が駐車場から車輌を出庫する際に、駐車料金が加算されるまでの剰余時間を自動的に次回に繰り越したり、剰余時間をその駐車場と契約している店舗のクーポンやポイントなどの付加価値媒体に還元させたりすることによって、駐車場利用者の利便性を大きく向上することが可能な駐車料金徴収装置および駐車料金徴収方法を提供することにある。
【0013】
また、本発明の他の目的は、駐車場利用者が、駐車料金の加算される時間区分が到来する時刻を気にすることなく、駐車場を利用することができ、駐車場利用者の利便性を大きく向上させることができる駐車料金徴収装置および駐車料金徴収方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の第1の発明は、
計時手段と、
車輌の駐車を検出する駐車開始検出手段と、
車輌の駐車開始時刻を記憶する開始時刻記憶手段と、
車輌の駐車終了時刻を検出する終了時刻検出手段と、
駐車開始時刻と駐車終了時刻とから駐車時間を算出する駐車時間算出手段と、
駐車時間および、単位時間あたりの駐車料金から、駐車料金を算出する駐車料金算出手段と、
駐車料金を徴収する駐車料金徴収手段と、
駐車時間と単位時間とに基づいて、剰余時間を算出する剰余時間算出手段と、
剰余時間に対応する代替価値を算出する代替価値算出手段とを備えている
ことを特徴とする駐車料金徴収装置である。
【0015】
この発明の第2の発明は、
駐車開始検出手段により車輌の駐車を検出し、
駐車の駐車終了時刻を検出し、
駐車開始時刻と駐車終了時刻とから駐車時間を算出し、
駐車時間および、単位時間あたりの駐車料金から、駐車料金を算出した後、駐車料金を徴収し、
駐車時間と単位時間とに基づいて剰余時間を算出し、
剰余時間に対応する代替価値を算出して、代替価値を出力する
ことを特徴とする駐車料金徴収方法である。
【0016】
このような構成によれば、これまで、余分に徴収されていた剰余時間分の駐車料金を、別の代替価値に換えることができ、駐車場利用者が、割高感を感じないのみならず、駐車場の利用において、利用者が、時間区分となる時刻を気にすることなく、駐車場を利用することができるので、利用者にとって、駐車場の利便性をより向上させることが可能となる。
【0017】
本発明の一実施態様においては、代替価値は、駐車場において、剰余時間分の駐車時間を控除可能な駐車利用券である。
【0018】
このような構成によれば、次回以降の駐車場の利用料金とすることができるので、駐車場の利用者が、この駐車場を有効に再度利用することができるとともに、利用者をリピータとして取り込むことができ、駐車場の運営においても、増収の期待可能性を向上させることができる。
【0019】
本発明の他の実施態様においては、代替価値は、剰余時間に対応した価値を有する有価証券である。
【0020】
このような構成によれば、駐車場を利用する利用者に対して、剰余時間を、例えばクーポン券やポイントカードなどの有価証券とすることができるので、駐車場を設置したり駐車場と契約したりしている販売業者などにおいて、駐車場を利用する購入客のうちの再度の購入客、いわゆるリピータの増加を図ることができる。
【0021】
本発明の他の実施態様においては、外部の制御記憶手段と通信可能に構成された通信処理手段をさらに有し、通信処理手段によって、代替価値の情報を制御記憶手段に送信可能に構成されている。
【0022】
このような構成によれば、制御記憶手段を外部に設けていることにより、広域に渡って、駐車料金徴収装置を配置したときに、制御記憶手段により、付加価値情報の処理を一括して行うことが可能となる。
【0023】
本発明の技術的思想は、必ずしも上述の組み合わせに限定されるものではなく、上述した複数の発明を、適宜、任意に組み合わせることにより実現される技術的思想をも包含するものである。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態の全図においては、同一または対応する部分には同一の符号を付す。
【0025】
まず、本発明の第1の実施形態による駐車場料金徴収装置について説明する。図1に、この第1の実施形態による駐車場料金徴収装置としての駐車場精算機のブロック図を示す。
【0026】
すなわち、図1に示すように、この第1の実施形態による駐車場精算機1は、中央演算処理装置(CPU)2、ROM3a、RAM3b、車輌検知センサ4、出庫ゲート駆動装置5、出庫表示部6、駐車券処理部7、駐車利用券処理部8、硬貨処理部9、紙幣処理部10およびタイマ11を有して構成されている。また、必要に応じて、通信処理部12を設けることも可能である。
【0027】
この駐車場精算機1におけるCPU2は、ROM3aに格納されたプログラムに従って、それぞれの回路装置を制御して、演算処理や制御処理や通信処理などの各種の処理を実行したり、それらのデータをRAM3bに読出可能に記憶したりするためのものである。
【0028】
また、車輌検知センサ4は、出口通路の駐車場精算機1の手前に、出庫車輌の到達したことを検知可能に構成されている。また、出庫ゲート駆動装置5は、出庫ゲート(図示せず)を開閉駆動して、出庫車輌を通行規制または通行許容可能に構成されている。そして、タイマ11により、この出庫時の出庫時刻が計時される。また、この出庫時刻に基づいて、後述する駐車時間および精算料金が算出される。なお、このときに、インターホンやスピーカ(いずれも図示せず)を介して、顧客からの応答に対処し、また精算時にはスピーカにより、例えば「駐車券をお入れ下さい」などの案内メッセージを音声案内することも可能である。
【0029】
また、出庫表示部6は、精算時の精算案内や精算料金を表示し、案内するためのものである。また、駐車券処理部7は、駐車券(図1中、図示せず)を駐車券投入口より受け付けて、この駐車券に記録されたデータを読み出して処理するためのものである。同様に、駐車利用券処理部8は、後述する駐車利用券(図1中、図示せず)を発券したり、駐車利用券が挿入されたときに、この駐車利用券に記録された剰余時間のデータを読み出して処理したりするためのものである。
【0030】
また、それぞれの硬貨処理部9および紙幣処理部10は、それぞれ硬貨投入口および紙幣投入口に投入された、硬貨や紙幣を検出した後、内部に取込んで受付処理し、お釣りの放出時および入金取消し時に硬貨や紙幣を釣銭放出口より放出するためのものである。
【0031】
また、通信処理部12は、外部に設けられた、例えば後述するデータ処理センタなどのホストコンピュータ13と通信して、精算時の駐車券情報の読出を行う必要がある場合に設けられる。また、駐車場発券機と連動させる必要がある場合には、通信処理部12を駐車場発券機との通信に利用することも可能である。
【0032】
以上のように構成された、この第1の実施形態による駐車場精算機1を用いた駐車場の料金の徴収方法について説明する。図2に、駐車場入口に設置された、この第1の実施形態による駐車利用券を発券する駐車場発券機のフローチャートを示す。また、図3に、駐車場出口に設置された第1の実施形態による駐車場精算機1のフローチャートを示す。
【0033】
(駐車場入庫時)
まず、駐車場利用者は、駐車場の駐車開始時(入庫時)に、駐車場発券機から駐車券を取得する。すなわち、図2に示すように、駐車場利用者が入庫する際(ステップST1)、駐車場入口などに設置された駐車場発券機において、駐車券に入庫時刻が書き込まれる(ステップST2)。その後、この入庫時間の記憶された駐車券が発券され(ステップST3)、駐車場利用者が、この駐車券を取得する。
【0034】
(駐車場出庫時)
次に、駐車場利用者が駐車場を利用した後、車輌を出庫する際の処理について説明する。なお、この第1の実施形態においては、図4に示すように、あらかじめ設定されている時間区分が1時間であり、この1時間当たりの駐車料金が500円の駐車場に、駐車場利用者が駐車場に9:35に入庫して、10:50に出庫した場合を例として説明する。
【0035】
(駐車利用券の実施例)
すなわち、図3に示すように、駐車場利用者は、まず、駐車場の出口に設置されている駐車場精算機1に駐車券を挿入する(ステップST101)。この駐車場精算機1において、駐車券に記憶された入庫時刻が読み出される(ステップST102)。
【0036】
その後、この駐車場精算機1において、読み出された入庫時間と、あらかじめ設定された単位時間としての時間区分に従って、精算が行われる。
【0037】
すなわち、まず、駐車場精算機1に備えられた計時手段としてのタイマ11により現在の時刻が読み込まれる(ステップST103)。そして、CPU2により、この現在の時刻に基づいて、入庫時刻、現在時刻および時間区分から、駐車場利用時間および駐車場利用料金の算出が行われる(ステップST104)。
【0038】
次に、ステップST105において、駐車場利用時間、および時間区分に従った料金が、出庫表示部6に表示される。このとき、出庫表示部6には、例えば、図5Aに示すように、入庫時刻、出庫時刻および駐車時間が表示される。
【0039】
この出庫表示部6に表示された料金表示に伴って、駐車場利用者が入金を行う(ステップST106)。この入金に対して、料金に比して余剰な入金があるか否かの判断が実行される(ステップST107)。
【0040】
この判断の結果、余剰な入金がある場合、硬貨処理部9および紙幣処理部10により、余剰料金分がお釣りとして出金される(ステップST108)。他方、入金に対して、余剰な入金がない場合には、例えば図5Bに示すように、入金額とお釣りの金額を更に表示した後、ステップST109に移行する。
【0041】
そして、ステップST109に移行すると、剰余時間、すなわち実際の出庫時刻と、時間区分に基づいた次の時間区分となる時刻との差の時間が算出される。その後、剰余時間があるか否かの判断が行われる。
【0042】
具体的には、図4に示す具体例の場合、出庫時刻が10:35や11:35の場合など、時間区分に沿った時刻である場合には、剰余時間無し、と判断され、出庫表示部6に、図5Fに示すように、「剰余時間 0分」がさらに表示された後、ステップST114に移行する。他方、出庫時刻が10:50、次の時間区分時刻が11:35である場合には、剰余時間が45分と算出される。そして、剰余時間有りと判断され、ステップST111に移行する。
【0043】
そして、剰余時間有りの場合に、ステップST111に移行すると、出庫表示部6に、図5Cに示すように、付加価値としての剰余時間分の情報が記録された駐車利用券の発券を行うか否かの選択画面が表示され、その選択が行われる。
【0044】
このときに、駐車場利用者が駐車利用券の発券を希望した場合、例えば、YESを選択すると、図5Dに示す表示がされるとともに、ステップST112に移行する。他方、駐車場利用者が駐車利用券の発券を希望しない場合、例えば、NOを選択すると、図5Eに示す表示がされるとともに、ステップST114に移行する。
【0045】
駐車場利用者が駐車利用券の発券を希望して、ステップST112に移行すると、駐車場精算機1において、駐車利用券に剰余時間が書き込まれた駐車利用券が発券される(ステップST113)。なお、このとき、時間処理の簡素化のため、剰余時間を所定時間単位、例えば10分単位で切り捨てて算出する方法を採用することも可能である。
【0046】
その後、ステップST114において、ゲートが開扉されて車輌が出庫可能となり、一連の精算処理が終了する。
【0047】
(駐車利用券使用時)
駐車場利用者が、以上のようにして駐車利用券を受け取った後、別の機会に、この駐車利用券を利用する場合、図3のフローチャートにおいて、さらに、駐車場利用者は、駐車券を挿入するときに、さらに精算前に駐車場精算機1に上述の駐車利用券を挿入する(ステップST101)。
【0048】
そして、駐車場精算機1において、駐車利用処理部8により、入庫時刻および現在時刻が読み込まれた後、CPU2により、この駐車利用券に記憶された剰余時間が現在時刻から減算され、駐車利用時間および駐車料金が算出される(ステップST104)。その後の処理は、上述した処理と同様である。
【0049】
(クーポン・ポイント還元の実施例)
また、上述したこの第1の実施形態による駐車場精算機1において、駐車利用券の代わりに、駐車場を設置しているデパートなどの、有価証券としてのクーポンやポイントなどに還元することも可能である。
【0050】
すなわち、上述した入庫時の処理である図2に示すように、駐車場利用者は、入庫の際、駐車場入口に設置されている駐車場発券機1から、入庫時刻が書き込まれ記憶された駐車券を取得する。その後、駐車場を利用した後の出庫の際においては、図3に示すステップST101からステップST110までが、同様にして実行される。
【0051】
その後、駐車利用券処理部8により、付加価値として、駐車利用券の代わりに剰余時間に応じたクーポンやポイントなどの有価証券が出力される。なお、駐車利用券処理部8の代わりに付加価値処理部を新たに設けることも可能である。
【0052】
そして、図4の場合においては、出庫時刻が10:50、次の時間区分時刻が11:35であるため、剰余時間として、45分が算出される。この算出された剰余時間に応じて、あらかじめ設定された変換式に基づいて、クーポンやポイントなどへの変換処理を行う。
【0053】
具体的には、例えば10分あたり50円分にしたり、10分あたり100ポイントにしたりという変換式を使用する。すなわち、剰余時間と、クーポンやポイントなどとの相関関係をあらかじめ設定しておき、この設定に応じて、ポイント数やクーポンなどを決定する。このとき、図5Cの代わりに、図6Aが表示される。
【0054】
そして、駐車場利用者が、クーポン情報やポイント情報が記録されたクーポン券やポイント券の発券を選択した場合、出庫表示部6に、例えば図6Bに示す表示がされるとともに、クーポン券やポイント券が発券される。他方、駐車場利用者が、ポイント券を発券しない場合を選択した場合には、出庫表示部6に、図6Cに示す表示がされた後、出庫のためにゲートが開扉される。また、剰余時間が無い場合には、図6Dに示す表示がされた後、出庫のためゲートが開扉される。
【0055】
以上のようにして、この発明の第1の実施形態の駐車場精算機1による一連の精算処理が実行される。
【0056】
以上説明したように、この第1の実施形態によれば、あらかじめ時間区分が設定され、この時間区分に応じて、段階的に駐車料金を払う必要がある場合などにおいて、時間区分と、実際の出庫時刻との差である剰余時間を、次の駐車場利用のために繰り越したり、デパートや百貨店などの店舗において使用可能な有価証券としたりして、剰余時間分に相当する付加価値を駐車場利用者に還元させることができるので、駐車場利用者が、駐車時間や、駐車料金の加算時刻などを気にすることなく、駐車場を利用することができ、駐車場利用者の利便性を著しく向上させることができる。さらに、駐車利用券や、クーポン券やポイントを、この駐車利用券を発券した駐車場や、この駐車場と経営関係にある店舗でのみ利用可能にすることにより、駐車場を運営する事業者や、駐車場と契約をしている業者において、リピータを取り込むことができるという大きな利点を提供することができる。具体的には、例えば、駐車場が備えられたショッピングセンタやデパートにおいて、駐車場を利用した買い物客を、さらなるリピータとして取り込むことができる期待可能性を向上させることができる。
【0057】
(第2の実施形態)
次に、この発明の第2の実施形態による駐車場精算システムについて説明する。図7に、この第2の実施形態による駐車場精算システムの構成図を示す。
【0058】
この第2の実施形態による駐車場精算システムは、図7に示すように、第1の実施形態におけると異なり、付加価値情報をデータ処理センタにおいて会員ごとに一括して保存し管理するシステムである。
【0059】
すなわち、図7に示すように、データ処理センタ21が、例えばショッピングセンタやデパート内において、ローカルに設置されていたり、または遠隔地に点在して設置され、広域ネットワーク回線(WAN回線)によって互いに接続されていたりするシステムである。
【0060】
このデータ処理センタ21は、データ主処理部22、会員データ管理部23およびメイル作成部24を有して構成されている。
【0061】
データ主処理部22は、駐車場精算機1との間において、データ通信可能に構成されている。また、会員データ管理部23は、会員データを管理可能に構成されている。また、メイル作成部24は、会員の所持する例えば携帯電話やPDAなどに配信するメイルを作成したり配信したりするための情報制御部である。
【0062】
そして、この駐車場精算システムにおいて駐車場利用者が駐車場を利用する場合、第1の実施形態における処理と同様にして、図2に示すように、駐車場利用者が、入庫の際に駐車場入口に設置された駐車場発券機20から、入庫時刻が記憶された駐車券を取得する。
【0063】
次に、この第2の実施形態による駐車場精算システムにおける出庫時の精算処理について説明する。
【0064】
(駐車利用券の実施例)
まず、この第2の実施形態による駐車場精算システムにおいて、駐車利用券を用いる実施例について説明する。この実施例は、図7に示す付加価値情報を駐車利用券情報とした例である。図8に、この第2の実施形態による出庫時の駐車場精算機1における精算処理のフローチャートを示す。
【0065】
図8に示すように、この第2の実施形態においては、駐車場利用者が出庫する際に、まず、入庫時に取得した駐車券31と駐車場利用者が所持する会員証32とを、駐車場精算機1に挿入する(ステップST201)。なお、駐車券31と会員証32との挿入順は、特に限定されるものではない。
【0066】
そして、会員証32が駐車場精算機1に挿入されると、駐車場精算機1がこの会員証32の受付処理を行う(ステップST202)。また、駐車券31に記録された入庫時刻が読み込まれる(ステップST203)とともに、駐車場精算機1のタイマ11(図1参照)により、現在時刻が読み込まれる。
【0067】
その後、駐車場精算機1に設けられた通信処理部12(図1参照)により、会員証32に記録された会員IDに基づいて、問い合わせ情報がデータ処理センタ21に送信される(ステップST206)。この問い合わせ情報の送信により、会員証32に記録された会員IDが問い合わせられる。
【0068】
その後、この会員証32に対応する駐車利用券情報が、データ処理センタ211から駐車場精算機1に供給されると、駐車利用券情報が入手される(ステップST206)。
【0069】
そして、このときに入手された駐車利用券情報が0であるか否かの判断が行われる(ステップST207)。このときに呼び出された駐車利用券情報が0である場合、ステップST210に移行して、第1の実施形態における駐車利用券を用いない場合の処理と同様の、利用時間および利用料金の算出処理が行われる。
【0070】
他方、駐車利用券情報が0でない場合、図10Aに示すように、出庫表示部6に駐車利用券情報が表示されるとともに、この駐車利用券を使用するか否かを選択可能なメッセージが表示される。
【0071】
そして、駐車場利用者が駐車利用券を使用しないという選択をした場合、ステップST210に移行して、利用時間および利用料金の算出が行われる。
【0072】
他方、駐車場利用者が駐車利用券を利用するという選択をした場合、ステップST209に移行し、現在の時刻から、駐車利用券の分だけ減算処理を行う。すなわち、駐車場の利用時間から駐車利用券の時間分だけ減算する処理と同様の処理を行う。
【0073】
具体的には、時間区分が1時間の駐車場において、入庫時間が9:35であり、出庫時間が10:50である時に、駐車利用券情報が30分であった場合、駐車時間が1時間15分であることから、駐車料金は2時間分の料金となるのが通常であるが、出庫時間を駐車利用券の剰余時間分の30分減算して10:20とし、これにより利用料金の算出が行われる。そして、出庫時間が10:20とされた場合には、駐車時間が45分となり、1時間分の駐車料金となる。
【0074】
その後、ステップST211に移行して、図10Bに示すように、駐車場の利用時間から駐車利用券情報の時間分が減算された結果の駐車利用時間の情報が、会員IDおよび料金表示とともに、出庫表示部6に表示される。
【0075】
このように駐車場利用時間および駐車場利用料金が算出され、表示された後、駐車場利用者が、駐車料金を入金する(ステップST212)。そして、駐車料金に比して、入金の金額が高いか低いか、すなわちお釣りが有るか無いかの判断が行われる(ステップST213)。
【0076】
お釣りを出金する必要がある場合には、ステップST214に移行して、図10Cに示すように、出庫表示部6に、さらに入金金額とお釣りの金額とが表示されるとともに、お釣りの出金を行った後、ステップST215に移行する。他方、お釣りを出金する必要がない場合には、ステップST215に移行する。
【0077】
ステップST215においては、第1の実施形態におけると同様にして、駐車場利用時間から、剰余時間が算出される。そして、剰余時間の算出結果が0の場合には、ステップST218に移行して、出庫表示部6に、剰余時間情報がさらに表示される。
【0078】
具体的には、入庫時間が9:35、出庫時間が11:05であり、さらに駐車利用券を30分利用する場合、駐車利用時間は、ちょうど1時間となり、駐車利用時間が時間区分の整数倍の時間となるため、剰余時間は0分となる。このときは、出庫表示部6に、図10Eに示す表示がされる。
【0079】
他方、ステップST215における算出の結果、剰余時間が0でない場合、会員データと算出された剰余時間とが、データ処理センタ21に送信される。これとともに、駐車場精算機1においては、駐車利用券の残量として、剰余時間がさらに表示され、駐車場の出庫ゲートが開扉され、車輌が出庫可能となる(ステップST219)。
【0080】
具体的には、入庫時間が9:35、出庫時間が10:50であり、さらに駐車利用券を30分利用する場合、駐車利用時間は45分となり、時間区分が1時間であることから、剰余時間は15分となる。このときは、出庫表示部6に、例えば図10Dに示す表示がされた後、駐車場から出庫可能となるように、出庫ゲートが開扉される。
【0081】
(データ処理センタにおける処理)
次に、以上のように精算処理が行われる駐車場精算機1と通信するデータ処理センタ21の通信処理について説明する。図9に、データ処理センタ21における処理を示すフローチャートを示す。
【0082】
すなわち、図9に示すように、データ処理センタ21が駐車場精算機1から問い合わせ信号を受信する(ステップST301)と、会員データ管理部23において、データベースから駐車利用券情報が読み出される(ステップST302)。そして、この読み出された駐車利用券情報が駐車場精算機1に送信される(ステップST303)。
【0083】
その後、駐車場精算機1からデータ処理センタ21に、駐車利用券を使用するか否かという駐車利用券の使用情報が送信される。そして、データ処理センタ21がこの使用情報を受信する(ステップST304)と、この使用情報に応じて、駐車券利用券の使用された時間分の減算が行われる。なお、駐車利用券が使用されない場合は、駐車利用券の使用された時間は0分となる。
【0084】
その後、剰余時間があるか否かの判断が行われ(ステップST305)、剰余時間が無い場合には、ステップST307に移行して、駐車利用券の使用された時間分が減算され、使用された時間分のデータがデータベースに書き込まれ、更新される。
【0085】
他方、剰余時間がある場合には、剰余時間に相当する時間分が駐車利用券の残量に加算されて、トータル残量時間としてデータベースに書き込まれる(ステップST306)。その後、ステップST307に移行してデータベースが更新される。
【0086】
すなわち、ステップST307においては、あらかじめ受信した会員データと、剰余時間がある場合における算出された剰余時間とが、データ処理センタ21内のデータ主処理部22において処理され、会員データ管理部23に書き込まれて保存され、これにより、会員データ管理部23のデータベースが更新される。
【0087】
その後、ステップST308において、データ処理センタ21のメイル作成部24により、加算された駐車利用券などの情報が記載されたメイルが作成される。
【0088】
このメイル作成部24において作成されたメイルは、データ主処理部22による制御に基づいて、会員データ管理部23に記録されている会員証32を所持する会員のメイルアドレスに対して送信される。
【0089】
そして、このメイルを、駐車場利用者である会員が携帯する携帯電話50などの端末が受信すると、会員は、自身の駐車利用券情報を確認することが可能となる。ここで、このメイルの具体例を図11に示す。
【0090】
すなわち、この第2の実施形態においては、会員が駐車場を利用して剰余時間に基づく付加価値を得た場合、メイル作成部24に、駐車場精算機1から供給された会員証32の会員データとして、例えば氏名などの個人情報が供給される。
【0091】
さらに、メイル作成部24に、データ主処理部22または駐車場精算機1において計時された駐車利用時間、データ主処理部22において算出された獲得剰余時間および、会員データ管理部23において更新されたトータルの駐車利用券の残量時間(トータル残量時間)などの駐車利用券情報と、駐車場を利用した日などからなる日時情報とが供給される。そして、これらの情報がメイル作成部24において構成される。
【0092】
そして、このメイル作成部24から、会員が所持する携帯電話50などの端末に、例えば図11Aに示すメイルが送信され、この端末の表示部に表示される。他方、この第2の実施形態において、会員が駐車場を利用しても剰余時間を獲得しない場合においても、図11Bに示すように、剰余時間を得た場合と同内容のメイルが送信される。
【0093】
(クーポン・ポイント還元の実施例)
次に、この第2の実施形態による駐車場精算システムにおいて、剰余時間をクーポンやポイントなどに還元する、クーポン・ポイント還元の実施例について説明する。この実施例は、図7に示す代替価値情報をクーポン/ポイント情報とした例である。
【0094】
すなわち、上述したこのクーポン・ポイント情報をデータ処理センタ21において、会員ごとに一括して保存し、管理する場合について説明する。
【0095】
すなわち、このクーポン・ポイント還元の実施例においては、駐車場精算機1およびデータ処理センタ21において、駐車利用券の実施例と同様にして、データ処理センタ21への問い合わせまで行う。
【0096】
そして、このデータ処理センタ21への問い合わせにおいて、駐車場精算機1に挿入された会員証32に記録された会員IDに基づいて、データ処理センタ21の会員データ管理部23に保存された、この会員証を所持している会員のクーポン情報またはポイント情報を呼び出して、入手する。
【0097】
このクーポン情報またはポイント情報の入手とともに、駐車場精算機1において駐車利用時間および利用料金が算出される。また、駐車場精算機1において、同様に剰余時間が算出される。この算出された剰余時間と会員データとは、データ処理センタ21に送信される。そして、データ処理センタ21におけるデータ主処理部22において、剰余時間が、第1の実施形態におけると同様のあらかじめ設定された変換式に基づいて、クーポンやポイントの点数に変換される。
【0098】
そして、このクーポンやポイントの点数が会員データ管理部23に書き込まれ、保存されて、データベースが更新される。すなわち、図12に示すように、会員データ管理部23には、クーポンやポイント会員証に記憶された会員IDと、携帯電話などの端末のメイルアドレス、獲得ポイント数などが、データベースとして記録されている。そして、データ主処理部22において、上述したように、変換されたクーポンやポイントが加算され、更新される。
【0099】
その後、このクーポン情報またはポイント情報と、駐車利用時間および利用料金とが、駐車場精算機1の出庫表示部6に表示される。その後、駐車場精算機1において、駐車場の利用時間の算出および駐車料金の精算が行われる。
【0100】
さらに、加算されたポイント数などの情報やクーポンが記載されたメイルが、メイル作成部24において作成される。
【0101】
その後、会員データ管理部23に記憶されている会員のメイルアドレスに基づいて、メイル作成部24から、会員が携帯する携帯電話50などの端末に、作成されたメイルが送信される。会員は、メイルを受信することによって、加算ポイントや現在の累積ポイントなどを確認することが可能となる。なお、このときのメイルの表示に関しては、駐車利用券情報の代わりにポイント情報が表示されること以外のことは、駐車利用券の実施例と同様である。
【0102】
以上説明したように、この第2の実施形態によれば、第1の実施形態による効果と同様の効果を得ることができるとともに、剰余時間や付加価値情報などの管理を駐車場精算機1の代わりに、データ処理センタ21において実行していることにより、ローカルで駐車場の料金精算を実行する場合に比して、より広域に渡って、駐車場の管理を行うことが可能となる。
【0103】
以上、本発明の実施形態について具体的に説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。
【0104】
例えば、上述の実施形態において挙げた数値、金額、剰余時間とポイントとの設定条件はあくまでも例に過ぎず、必要に応じてこれと異なる数値、金額、剰余時間とポイントとの設定条件とすることも可能である。また、種々の時刻の例は、説明における単なる具体例であるため、駐車場の利用に応じて種々の時刻となるものである。
【0105】
また、上述の第2の実施形態においては、入庫時刻を駐車券に記録させるようにしているが、駐車場利用者が車輌の入庫時に、その所持する会員証32を所定の読取装置に対してかざしたり挿入したりして、会員証をその読取装置において読取可能とし、そのときの入庫時刻をデータ処理センタ21において一時的に記憶して、入庫時刻および出庫時刻を管理する方法を採用することも可能である。
【0106】
また、上述の第2の実施形態においては、駐車券31と会員証32とを用いた例について説明したが、会員証32を、入庫時刻の情報を書き込み可能に構成して、駐車券31を発券することなく、会員証32のみを用いて上述した入庫時刻時間の記憶を行うようにしても良い。
【0107】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、駐車場利用者が駐車料金の加算時刻を気にすることなく、駐車場を利用することができ、利用者の利便性が大きく向上する。
【0108】
また、この発明によれば、駐車場を運営する事業者にとって、リピータを取り込むことができ、例えば、駐車場が入っているショッピングセンタやデパートにおいても、買い物客をリピータとして取り込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態による駐車場精算機の構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の第1の実施形態による駐車場発券機における駐車券の発券を示すフローチャートである。
【図3】この発明の第1の実施形態による駐車場精算機の動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】この発明の第1の実施形態による駐車場利用者の駐車場を利用する際の一例を示すタイミングチャートおよび計算例である。
【図5】この発明の第1の実施形態による駐車場精算機において、駐車利用券を発券する場合の料金表示部の表示例を示す略線図である。
【図6】この発明の第1の実施形態による駐車場精算機において、ポイント券を発券する場合の出庫表示部の表示例を示す略線図である。
【図7】この発明の第2の実施形態による駐車料金精算システムの全体構成を示す構成図である。
【図8】この発明の第2の実施形態による駐車場精算機の動作を示すフローチャートである。
【図9】この発明の第2の実施形態による駐車料金精算システムのデータ処理センタにおける処理を示すフローチャートである。
【図10】この発明の第2の実施形態による出庫表示部の表示例を示す略線図である。
【図11】この発明の第2の実施形態による会員が所持する携帯電話に送信される駐車利用券情報の表示例を示す略線図である。
【図12】この発明の第2の実施形態によるデータ処理センタの会員データ管理部に格納された書換可能型のデータベースを示す略線図である。
【符号の説明】
1 駐車場精算機
2 CPU
3a ROM
3b RAM
4 車輌検知センサ
5 出庫ゲート駆動装置
6 出庫表示部
7 駐車券処理部
8 駐車利用券処理部
9 硬貨処理部
10 紙幣処理部
11 タイマ
12 通信処理部
13 ホストコンピュータ
20 駐車場発券機
21 データ処理センタ
22 データ主処理部
23 会員データ管理部
24 メイル作成部
31 駐車券
32 会員証
50 携帯電話
Claims (5)
- 計時手段と、
車輌の駐車を検出する駐車開始検出手段と、
前記車輌の駐車開始時刻を記憶する開始時刻記憶手段と、
前記車輌の駐車終了時刻を検出する終了時刻検出手段と、
前記駐車開始時刻と前記駐車終了時刻とから駐車時間を算出する駐車時間算出手段と、
前記駐車時間および、単位時間あたりの駐車料金から、駐車料金を算出する駐車料金算出手段と、
前記駐車料金を徴収する駐車料金徴収手段と、
前記駐車時間と前記単位時間とに基づいて、剰余時間を算出する剰余時間算出手段と、
前記剰余時間に対応する代替価値を算出する代替価値算出手段とを備えている
ことを特徴とする駐車料金徴収装置。 - 前記代替価値が、前記駐車場において、前記剰余時間分の駐車時間を控除可能な駐車利用券である
ことを特徴とする請求項1記載の駐車料金徴収装置。 - 前記代替価値が、前記剰余時間に対応する有価証券である
ことを特徴とする請求項1記載の駐車料金徴収装置。 - 外部の制御記憶手段と通信可能に構成された通信処理手段をさらに有し、上記通信処理手段によって、上記代替価値の情報を上記制御記憶手段に送信可能に構成されている
ことを特徴とする請求項1から3の何れか1項記載の駐車料金徴収装置。 - 駐車開始検出手段により車輌の駐車を検出し、
前記駐車の駐車終了時刻を検出し、
前記駐車開始時刻と前記駐車終了時刻とから駐車時間を算出し、
前記駐車時間および、単位時間あたりの駐車料金から、駐車料金を算出した後、前記駐車料金を徴収し、
前記駐車時間と前記単位時間とに基づいて剰余時間を算出し、
前記剰余時間に対応する代替価値を算出して、前記代替価値を出力する
ことを特徴とする駐車料金徴収方法。
Priority Applications (1)
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JP2007034353A (ja) * | 2005-07-22 | 2007-02-08 | Mitsubishi Electric Corp | 業務管理装置、業務管理方法および業務管理プログラム |
JP2012079216A (ja) * | 2010-10-05 | 2012-04-19 | Park 24 Co Ltd | マーケティングデータ作成装置およびコンピュータプログラム |
CN106803172A (zh) * | 2017-02-21 | 2017-06-06 | 上海量明科技发展有限公司 | 共享单车支付的奖励方法、用户终端及系统 |
-
2003
- 2003-03-13 JP JP2003067812A patent/JP2004280234A/ja active Pending
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