JP2004277056A - 搬送システム - Google Patents

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Abstract

【課題】搬送システムにおいて、被搬送物の識別情報を分散処理して、システムの増設や改造が容易にできるようにする。
【解決手段】複数の独立の搬送ユニット3−1を相互に接続して、搬送システムを構成する。被搬送物6に、情報キャリアとして非接触型電子タグ7を添付する。各搬送ユニットには、非接触型電子タグ読取装置4−1を配置する。非接触型電子タグ7から、被搬送物6に対する処理に必要な情報を取得する。その情報に基づいて、搬送ユニットごとに独立に被搬送物を処理する。取得した停止時間情報に従って被搬送物を止めて、物品を付加したり、取得した部品情報に従って被搬送物に複数の部品を取り付けたりする。搬送ユニットごとの分散処理であるので、ネットワークやマスターファイルが不要になり、搬送ユニットの増設や改造が容易にできる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、搬送システムに関し、特に、商品配送作業や機器組立作業に適した、非接触型電子タグを用いた搬送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
商品配送作業や機器組立作業では、商品コンテナや半完成機器をコンベアで搬送しながら、商品をコンテナに詰めたり、機器に部品を取り付けたりしている。その際、コンテナや機器を識別するために、バーコードを印刷したタグを、コンテナや機器に添付している。搬送システムのバーコードリーダーでバーコードを読み取って、コンテナにどんな商品を詰めたらよいか、機器にどの部品を取り付けたらよいか、情報処理システムを使って判断している。以下に、従来の搬送システムの例を説明する。
【0003】
図15は、従来の搬送システムの構成を示す概念図である。この搬送システムは、搬送ユニット2−6、15−1〜15−8と、制御装置5から構成されている。搬送ユニット15−1〜15−4および15−5〜15−8は、それぞれ順次接続されて、2つの連続体を形成している。2つの連続体は、搬送ユニット2−6により、互いに接続されている。制御装置5は、搬送ユニット15−1〜15−8のバーコード読取装置と搬送機の制御端に接続されている。
【0004】
図16は、図15に示した従来の搬送システムの構成要素である搬送ユニット15−1〜15−8の構成を示す概念図である。搬送ユニットは、搬送機3−4と、バーコード読取装置17とを備えている。搬送機3−4は、モータ9と、駆動ベルト10と、コンベア8−1とを備えている。コンベア8−1は、モータ9により、駆動ベルト10を介して駆動される。モータ9の駆動制御端は、搬送機の制御端となっている。図16には、搬送ユニットにより搬送される被搬送物6も示してある。被搬送物6は、バーコードタグ16が添付され、コンベア8−1の上に置かれている。被搬送物6が、コンテナや段ボール箱等の収納容器であれば、搬送ユニット15−1〜15−8は、容器から荷を下ろしたり、容器に荷を積載したりする作業場所に設置されている。被搬送物6が、車両や電子機器のシャーシであれば、搬送ユニット15−1〜15−8は、シャーシに部品を組み付ける作業場所に設置されている。図15の搬送ユニット15−1〜15−8に付された矢印は、搬送方向を示すものである。搬送ユニット2−6は、搬送方向を転換するために組み入れられたものである。
【0005】
図15に示した従来の搬送システムの動作を説明する。被搬送物6は、搬送ユニット15−1、15−2、15−3の順に送られて行く。搬送ユニット15−1の上を搬送されるとき、図16に示したように、バーコード読取装置17は、被搬送物6に添付されているバーコードタグ16の記載情報を読み取る。この情報を、制御装置5に送信する。制御装置5は、これを受信すると、搬送ユニット15−1の制御端であるモータ9の駆動制御端に信号を送り、搬送ユニット15−1を停止させる。次に、制御装置5は、被搬送物6が搬送ユニット15−1に停止すべき時間を計測する。この時間が経過すると、搬送ユニット15−1の制御端に信号を送り、搬送ユニット15−1を駆動し、被搬送物6を搬送ユニット15−2へと送る。
【0006】
被搬送物6がコンテナであり、搬送ユニット15−1において行われるべき作業が、物品の積込みであるとする。物品の積込みに必要な時間だけ、被搬送物6を搬送ユニット15−1において停止し、物品の積込みを行わせる。被搬送物6が、車両や電子機器のシャーシ等であれば、搬送ユニット15−1において行われるべき部品等の組付けに必要な時間だけ、被搬送物6を搬送ユニット15−1において停止し、部品の組付けを行わせる。被搬送物6は、順次、搬送ユニット15−2〜15−8へと送られる。各搬送ユニットにおいて所定時間停止することで、各搬送ユニットに割り当てられた物品の積込みや部品の組付けが行われる。
【0007】
制御装置5は、被搬送物6を各搬送ユニット15−1〜15−8上で必要な時間だけ、停止させるという例を説明した。他の例としては、制御装置5に、各搬送ユニットにおける処理が完了したことを検知する手段を設け、処理の完了を確認し、被搬送物6を次の搬送ユニットへ送ることもある。また、被搬送物6に積み込むべき物品や組付部品の情報と、各搬送ユニットにおける積込物品や組付部品の情報を、制御装置5が保有していて、搬送ユニット15−1〜15−8を選択的に停止させることにより、積み込むべき物品や組み付ける物品を選択することもある。更に、一つの搬送ユニットにおいて、複数の物品の積込みや、複数の部品の組付けを行う場合には、積込物品や組付部品に関して制御装置5の保有する情報を、各搬送ユニット付近に表示し、積込物品や組付部品に関する指示を行うこともある。
【0008】
バーコードの代わりに非接触ICタグを利用した物品搬送処理システムもある。特許文献1に開示された「航空荷物自動仕分け発送システムと航空荷物自動受取システムとICバゲージタグ」は、非接触ICタグを利用した航空荷物の扱いシステムである。この航空荷物自動仕分け発送システムでは、非接触ICタグとリライト表示部付きICバゲージタグを使用して、航空荷物を取り扱う。リーダライタで、ICバゲージタグの情報を読み込み、記録する。自動搬出装置付き倉庫は、航空機の予約情報をもつサーバと通信して、航空荷物を、自動仕分けして搬送する。航空荷物自動受取システムは、ICバゲージタグの情報を読み込み、荷物を自動ピッキングする。
【0009】
特許文献2に開示された「搬送物品管理装置」は、アンテナ素子の摩耗を防ぐものである。搬送ベルト部分の下面に沿って、搬送ベルト下面を支持する金属の軸の案内ローラを配置する。絶縁材料から成る筒状体を、搬送ベルトの物品搬送領域を包囲して配設する。ループ状のアンテナ素子を、筒状体の上面と両側面に沿って設ける。アンテナ素子の下端部を、金属部材の両端部に接触させる。搬送ベルトで、ICタグを付した物品を搬送するとき、ICタグに記録された情報を、アンテナ素子を介して読み取る。アンテナ素子を介して、ICタグに情報を記録する。
【0010】
【特許文献1】
特開2001−240218号公報
【特許文献2】
特開2002−29608号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の搬送システムでは、以下のような問題がある。第1に、全ての搬送ユニット15−1〜15−8を、一つの制御装置5に接続しなければならない。被搬送物6に添付されたバーコードタグ16のバーコード自身は、記載情報量が小さいため、バーコードの保有する情報は、被搬送物6の識別コード等のみである。被搬送物6に積み込むべき物品や組み付けるべき物品の詳細は記載されない。識別コードに基づいて、積み込むべき物品の詳細が、制御装置5により検索取得され、搬送ユニット15−1〜15−8が制御される。全ての搬送ユニット15−1〜15−8のバーコード読取装置と制御端は、制御装置5に接続される。
【0012】
すなわち、全ての搬送ユニットを、コンピュータネットワーク等により接続しなければならない。そのため、その設置費用が増大する。その上に、搬送システムの増設や改造等においては、全てのネットワーク接続の再試験を行わなければならない。非常に煩わしい作業が必要になる。特に、食品、衣料、雑貨、靴、鞄、アクセサリー等においては、季節により取扱物品が異なる。また、文房具、オフィス用品等においても、日々新製品が現れる。そのため、こうした増設や改造の頻度は高く、搬送システム運営の大きな負担となる。更に、車両や電子機器等においても、頻繁にデザイン等が変更されるため、同様に搬送システムの改造等が負担となる。
【0013】
更に、従来の搬送システムでは、データベース等の高価なシステムが必要となる。一般には、同時に多くの搬送物が搬送システム上に存在する。各被搬送物に添付されたバーコードに記載された識別コードに対応する積込物品や組付部品の詳細は、少なくとも被搬送物の数だけ必要となる。大きな搬送システムを構築して、被搬送物の数を増やそうとすると、制御装置5は、多くの積込物品明細や組付部品明細を保有しなければならない。
【0014】
これは、積込物品や組付部品の種類についても同様である。制御装置5は、どの物品や部品が、どの搬送ユニットにおいて積み込まれるか、組み付けられるかを知らなければならない。そのため、積込物品や組付部品の種類が多くなると、制御装置5の保有するデータベースを、より大きな高価なものとする必要が生じる。
【0015】
更に、膨大なデータベースの保有は、システムのメンテナンスに大きな負荷を生じる。こうしたシステム運用に関わるデータベース情報は、マスター情報といわれるものである。積込物品や組付部品の追加変更がある度に、変更修正する必要がある。マスターメンテナンスに費やされる労力は、積込物品や組付部品の種類が多くなると、指数関数的に増大する。また、処理に誤りを生じる機会も、指数関数的に増大する。
【0016】
更に、従来の搬送システムでは、制御装置5が、被搬送物に関する全ての履歴情報をも保有しなければならない。被搬送物6に添付されたバーコードタグ16には、新たな情報を書き込むことができない。被搬送物6は、自らの履歴を保有することができない。被搬送物については、物品の積込作業や組込作業の他に、帳票類の発行作業も必要である。搬送の本来の目的が、これらの処理を順次実施することであれば、その管理は極めて重要なものとなる。こうした管理も、全て制御装置5が管理することになる。
【0017】
更に、停止する必要の無い搬送ユニットをバイパスする分岐ルートを設け、効率的な搬送を行おうとすると、制御装置5は、搬送システム全体の構造情報やルート情報をも保有しなければならない。益々、制御装置5の負荷は重くなる。こうしたデータベースの増大や分岐情報の設定は、システムの維持運営に更に多大な負荷をかける。このように、従来の搬送システムでは、システム構成が大きくなり、取り扱う被搬送物の数や、被搬送物に搭載したり取り付けたりする物品の数や、分岐ルートの数が増大すると、そのシステムの維持運用は複雑になり、増設改造等に対する柔軟性を失うという問題がある。
【0018】
本発明は、上記従来の問題を解決して、搬送システムにおいて、被搬送物の識別情報の集中管理が必要ないようにして、システムの増設や改造が容易にできるようにすることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明では、1つの搬送ユニットまたは相互に接続された複数の搬送ユニットから構成される搬送システムの搬送ユニットに、非接触型電子タグが添付された被搬送物を搬送する搬送機と、搬送機を制御する制御装置と、制御装置に接続された非接触型電子タグ読取書込み装置とを具備する構成とした。このように構成したことにより、搬送ユニットは、非接触電子タグに記載される情報に基づき、自己の動作を制御できる。
【0020】
また、制御装置は、非接触型電子タグから読み取られた情報を取得する情報取得手段を備え、搬送機は、制御装置に接続された駆動手段と停止手段とを備えた構成とした。このように構成したことにより、非接触型電子タグ記載情報に基づき、被搬送物を停止させたり送ったりする搬送制御が容易にできる。
【0021】
また、搬送機は、分岐路を備え、制御装置は、非接触型電子タグに記載された情報を取得する情報取得手段と、搬送機の分岐動作を制御する手段とを備えた構成とした。このように構成したことにより、非接触型電子タグ記載情報に基づき、被搬送物の搬送ルートを制御することができる。
【0022】
また、制御装置は、非接触型電子タグ読取書込み装置を介して非接触型電子タグに情報を書き込む手段または非接触型電子タグに記載された情報を変更する手段を備えた構成とした。このように構成したことにより、搬送ユニットは、各搬送ユニットにおける被搬送物に対する処理に関する情報を、非接触型電子タグに記載することができる。
【0023】
また、非接触型電子タグには、搬送ユニットにおける被搬送物の停止時間に関する情報が記載されている構成とした。このように構成したことにより、各搬送ユニットは、被搬送物を所定時間停止させることができる。
【0024】
また、非接触型電子タグには、被搬送物へ付加する物品または被搬送物から除去する物品に関する情報が記載されている構成とした。このように構成したことにより、各搬送ユニットは、独立に、被搬送物から、取り付けるべき物品や取り外すべき物品に関する情報を取得することができる。
【0025】
また、非接触電子タグは、被搬送物へ物品を付加する作業または被搬送物から物品を除去する作業に関する情報を記載する記憶領域を備えている構成とした。このように構成したことにより、各搬送ユニットは、独立に、被搬送物に対し、取り付けた物品または取り外した物品に関する情報を記載することができる。
【0026】
また、非接触電子タグには、被搬送物へ物品を付加する作業または被搬送物から物品を除去する作業に関する情報が記載されている構成とした。このように構成したことにより、各搬送ユニットは、独立に、被搬送物に対して所定の物品が取り付けられたか否か、被搬送物から所定の物品が取り外されたか否かを知ることができる。
【0027】
また、非接触電子タグには、被搬送物の搬送ルートに関する情報が記載されている構成とした。このように構成したことにより、各搬送ユニットは、独立に、被搬送物の搬送ルートを取得することができる。
【0028】
また、非接触電子タグは、被搬送物の処理に関する情報を記載する記憶領域を備えている構成とした。このように構成したことにより、各搬送ユニットは、被搬送物に対する帳票や明細書の発行履歴を記載することができる。
【0029】
また、非接触電子タグには、被搬送物の処理に関する情報が記載されている構成とした。このように構成したことにより、各搬送ユニットは、被搬送物に対する帳票や明細書の発行履歴を独自に取得することができる。
【0030】
また、非接触電子タグには、被搬送物の送り先に関する情報が記載されている構成とした。このように構成したことにより、各搬送ユニットは、独自に、被搬送物の仕向け先や仕向け先地域に関する情報を取得することができる。
【0031】
また、非接触電子タグには、被搬送物や収納物品の形状や重量や容積に関する情報が記載されている構成とした。このように構成したことにより、各搬送ユニットは、独自に、被搬送物の形状や重量などに関する情報を取得することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図14を参照しながら詳細に説明する。
【0033】
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態は、非接触型電子タグが添付された被搬送物を搬送する際に、搬送ユニットごとに独立して、非接触型電子タグからデータを読み取り、そのデータに従って被搬送物に対して処理を行う搬送システムである。
【0034】
図1は、本発明の第1の実施の形態における搬送システムの概念図である。図1において、搬送ユニット1−1〜1−8は、独立した搬送装置である。搬送ユニット2−1は、搬送方向を転換するために組み入れられたユニットである。搬送ユニット1−1〜1−4は、直列に接続されている。搬送ユニット1−5〜1−8も、直列に接続されている。搬送ユニット1−4と1−5は、搬送ユニット2−1により接続されている。各搬送ユニットに付された矢印は、その搬送方向を示すものである。
【0035】
図2は、本発明の第1の実施の形態における搬送システムで用いる搬送ユニットの構成と運用状態を示す概念図である。図2において、搬送機3−1は、被搬送物を搬送する搬送装置である。搬送機3−1は、コンベア8−1とモータ9と駆動ベルト10からなっている。コンベア8−1は、駆動ベルト10を介してモータ9で駆動される。モータ9の駆動制御端は、搬送機3−1の制御端となっている。非接触型電子タグ読取書込み装置4−1は、非接触型電子タグのデータを読み取ったり、非接触型電子タグにデータを書き込んだり、非接触型電子タグのデータを変更したりする装置である。制御装置5は、搬送ユニットを独立に制御する装置である。非接触型電子タグ読取書込み装置4−1は、制御装置5に接続されている。制御装置5は、搬送機3−1の制御端にも接続されている。図2においては、搬送ユニットの運用状況を明確にするために、被搬送物の搬送状態をも示してある。被搬送物6は、非接触型電子タグ7を添付され、搬送機3−1に載せられ、搬送されている。
【0036】
図3は、非接触型電子タグ7に記載されている内部情報を示す概念図である。非接触型電子タグ7には、内部情報として、「搬送ユニット1−1における停止時間」、「搬送ユニット1−2における停止時間」等、各搬送ユニットにおいて被搬送物6の停止すべき時間が記載されている。物品等の積込みの場合では、その積込みに要する時間である。物品の組付けの場合では、組付作業に要する時間である。図4は、制御装置5の内部処理フローを示す流れ図である。
【0037】
図5は、被搬送物6に添付される非接触型電子タグ7の内部記載情報構成を示す他の例である。図5の内部情報としては、「搬送ユニット1−1における搭載品目リスト」、「搬送ユニット1−2における搭載品目リスト」等の項目名(非接触型電子タグの内部メモリアドレスにより代用しても良い)の下に、「品目名1−1−1」、「品目名1−1−2」等と、各搬送ユニットにおいて搭載されたり取り付けられたりする品目の名称が記載されている。図6は、図5の非接触型電子タグ内部記載情報を処理するための制御装置5の内部処理フローを示す流れ図である。図7は、図6と同様に、制御装置5の内部フローを示す図である。
【0038】
上記のように構成された本発明の第1の実施の形態における搬送システムの動作を説明する。最初に、図1〜図4を参照しながら、被搬送物を止めて物品を付加する処理を行う場合の搬送システムの動作を説明する。被搬送物6は、搬送ユニット1−1の搬送方向上流から投入され、順次搬送ユニット1−1〜1−8へと送られて行く。搬送ユニット1−1において、被搬送物6が搬送機3−1の上を搬送されると、被搬送物6に取り付けられた被接触型電子タグ7は、非接触型電子タグ読取装置4−1の通信圏内に入る。
【0039】
制御装置5は、図4の動作フローに従って動作している。非接触型電子タグ7が、非接触型電子タグ読取書込み装置4−1の通信圏外にある時は、「タグ記載情報取得」を試みるが失敗し、同動作を繰り返す。非接触型電子タグ7が、非接触型電子タグ読取書込み装置4−1の通信圏内に入ると、「タグ記載情報取得」に成功し、制御装置5は、図3に示される非接触型電子タグ記載情報を取得する。同時に、制御装置5は、搬送機3−1の制御端に信号を送り、「搬送機の停止」を行う。
【0040】
制御装置5は、被搬送物6が、各搬送ユニットにおいて、どれだけの時間停止するべきかを、図3の非接触型電子タグ記載情報として取得しているので、自己の搬送ユニットにおける停止時間情報に従い、「停止時間の計測」を行う。この停止期間中に、各搬送ユニット付近では、搭載物品の積込みや部品の取付作業が行われる。所定の停止時間を経過したのち、制御装置5は、搬送機3−1の制御端を介して「搬送機の駆動」を実行し、被搬送物6を次の搬送ユニットへ搬送する。
【0041】
このようにして、被搬送物6は、順次搬送ユニット1−1から1−8へと送られ、各搬送ユニットにおいて、所定の時間停止する。搭載物品の無い被搬送物や、取付部品の無い被搬送物に対しては、非接触型電子タグ7に記載する停止時間を0と設定し、無停止とすればよい。各搬送ユニットは、被搬送物を停止させる時間を、非接触型電子タグから取得するので、ネットワーク等の外部接続無しに、独立に運転することができる。搬送ユニット1−1〜1−8の前後に、更に搬送ユニットを増設することや、いくつかの搬送ユニットを撤去する等の改造をすることも、簡単にできる。被搬送物の種類により、停止すべき搬送ユニットや停止時間が異なる場合でも、個々の被搬送物に取り付ける非接触型電子タグの内部情報を、それぞれ書き換えるだけでよい。
【0042】
次に、図5と図6を参照しながら、被搬送物に複数の物品を付加する処理を行う場合の搬送システムの動作を説明する。図6の内部処理フローを実行する制御装置5においても、被搬送物6が搬送され、非接触型電子タグ7が、非接触型電子タグ読取書込み装置4−1の通信圏内に入り、被搬送物6が停止するまでは、図4の内部処理フローを実行する場合と同様である。被搬送物6が停止したのち、制御装置5は、非接触型電子タグ7より取得した内部記載情報に基づいて、自己の搬送ユニットにおいて搭載したり取り付けたりする物品のリストを、「取得情報の表示」工程において表示画面等に表示する。
【0043】
物品の積載作業や組付作業が、この表示に基づいて行われる。作業者が、作業の完了を制御装置5に知らせると、制御装置5は、「積載完了情報の受取り」工程を実行し、処理を次工程に進め、「搬送機の駆動」を行う。図5の非接触型電子タグ内部情報と図6の制御装置の内部フローを用いれば、各搬送ユニットにおける被搬送物の停止時に、所定の物品搭載の指示や部品組付けの指示を表示することができる。個々の非接触型電子タグ内部情報を適宜変更すれば、個々の被搬送物に対する搭載物品や組付部品を、個別に設定して制御することができる。ネットワークやデータベース等の集中管理システムを必要としないので、増設や改造等も容易である。
【0044】
図7を参照しながら、積載作業の完了を制御装置5で逐一判断しながら処理する場合について説明する。図7の内部フローにおいても、被搬送物の停止までは、図4と図6の内部フローの場合と同様である。被搬送物6が停止すると、制御装置5は、「積載情報の受取り」工程において停止する。一般的に用いられる手段として、物品の積載や部品組付けの際に、部品に取り付けられたバーコードを読み取る方法は周知である。制御装置5は、積載物品や組付部品に添付されたバーコードを読み取り、「積載情報の受取り」工程を実行する。この情報を、非接触電子タグ7から取得した図5の内部記載情報と比較する。図5の内部記載情報のうち、自己の搬送ユニットで積載したり組み付けたりする品目の全てを処理するまで繰り返す。全ての品目が積載されたり組み付けられたりすると、積載情報の受取り完了となり、「搬送機の駆動」工程へと進む。制御装置5が積載情報を受け取る方法としては、積載物品や組付部品のバーコードを読み取る方法以外に、画面上に表示された品目リストを、作業者がマウス等によりクリックする方法や、表示品目に番号を付して数値キーボードにより選択する方法や、タッチパネル上に表示された品目リストをタップする方法等がある。
【0045】
上記のように、本発明の第1の実施の形態では、搬送システムを、非接触型電子タグが添付された被搬送物を搬送する際に、搬送ユニットごとに独立して、非接触型電子タグからデータを読み取り、そのデータに従って被搬送物に対して処理を行う構成としたので、搬送ユニットをネットワークに接続することなく、独立して動作させることができる。食品、衣料、雑貨、靴、鞄、アクセサリー、文房具、オフィス用品等を店舗や消費者に向けて配送する場合や、通信販売サービスにおける出荷のように、一梱包毎に収納物品が異なるために生じる物品の選択梱包作業や、車両や電子機器等のように部品を選択的に取り付ける組立作業に好適な搬送システムが、簡単に構築できる。
【0046】
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態は、非接触型電子タグが添付された被搬送物を搬送する際に、搬送ユニットごとに独立して、非接触型電子タグからデータを読み取り、そのデータに従って、物品の選択作業や、帳票作成作業や、方面別仕分け作業を行う搬送システムである。
【0047】
図8は、本発明の第2の実施の形態における搬送システムの構成を示す概念図である。図8において、搬送サブシステム11−1は、搬送ユニット12−1〜12−7,2−3からなり、選択作業や帳票作成作業を行う作業領域となる搬送装置である。搬送ユニット12−1〜12−4は、縦続接続されている。搬送ユニット12−5〜12−7も、縦続接続されている。搬送ユニット12−4と12−5は、2−3により接続されている。搬送サブシステム11−1は、搬送ユニット13−1により、搬送ユニット2−2,2−4に接続されている。搬送ユニット13−1は、分岐を行う搬送装置である。搬送サブシステム11−2は、搬送ユニット13−2〜13−5からなり、方面別仕分け作業を行う作業領域となる搬送装置である。搬送ユニット13−2〜13−5は、縦続接続されている。搬送ユニット2−2〜2−4は、搬送ルートを接続する搬送装置である。搬送ユニット2−2は、投入口14と結合しており、搬送サブシステム11−1の循環口に接続されている。搬送ユニット2−4は、搬送サブシステム11−2に接続されている。投入口14は、被搬送物の入口である。搬送ユニット12−1の搬送入口を、搬送サブシステム11−1の循環口としている。搬送ユニット12−7の出口を、搬送サブシステム11−1の出口としている。搬送ユニット13−2は、搬送サブシステム11−2の入口となっている。
【0048】
図9は、被搬送物に取り付ける非接触型電子タグの内部情報の構成を示す図である。図9の非接触型電子タグの内部情報には、「仕向け先名」、「仕向け先地域名」、「帳票作成履歴記載欄」、「搬送ユニット12−1搭載品目リスト」、「搬送ユニット12−2搭載品目リスト」、「搬送ユニット12−2荷下ろし品目リスト」等の項目名(非接触型電子タグ内部メモリアドレスによる代用も可)がある。その下に「品目名12−1−1」、「品目名12−1−2」等、各搬送ユニットにおいて搭載すべき品目名や荷下ろしすべき品目名がある。更に、品目名毎に「搭載履歴の記載欄」があり、各品目の詳細情報として「形状、重量、容積」がある。
【0049】
図10は、搬送サブシステム11−1を構成する搬送ユニット12−1〜12−7の構成を示す図である。図10において、搬送機3−2は、コンベア8−3−1aと、分岐路を有するコンベア8−2−1bと、分岐装置8−2−2とからなり、分岐処理を行うための搬送装置である。制御装置5は、搬送機を制御する装置である。非接触型電子タグ読取書込み装置4−2a,4−2bは、被搬送物に添付されている非接触型電子タグに対して情報を読み書きする装置である。制御装置5は、非接触型電子タグ読取書込み装置4−2a,4−2bと、搬送機3−2の分岐制御端と、駆動制御端とに接続されている。分岐装置8−2−2の駆動制御端は、搬送機3−2の分岐制御端となっている。コンベア8−2−1bの駆動制御端は、搬送機3−2の駆動制御端となっている。コンベア8−3−1a,8−3−1bは、コンベア8−3−1bの有する分岐路を介して接続されている。分岐装置8−2−2は、被搬送物をコンベア8−2−2の分岐路に誘導するよう配置されている。図11は、図10の搬送ユニットを、物品の積載や選択に用いる制御装置5の内部処理フローを示す流れ図である。図12は、帳票作成に用いる図10の搬送ユニットの制御装置5の内部フローを示す流れ図である。
【0050】
図13は、搬送ユニット13−1〜13−5に用いる搬送ユニットの構成を示す概念図である。図13の搬送ユニットは、搬送機3−3、非接触型電子タグ読取書込み装置4−3、制御装置5を有する。制御装置5は、非接触型電子タグ読取書込み装置4−3、並びに搬送機3−3の制御端に接続されている。搬送機3−3は、コンベア8−3−1a、8−3−1b、8−3−1c、分岐装置8−3−2を有する。コンベア8−3−1aと8−3−1cは、コンベア8−3−1bを介して接続されている。分岐装置8−3−2は、搬送物をコンベア8−3−1bに誘導するよう設置されている。分岐装置8−3−2の駆動制御端は、搬送機3−3の制御端となっている。図14は、図13の搬送ユニットに用いる制御装置5の内部処理フローを示す流れ図である。
【0051】
上記のように構成された本発明の第2の実施の形態における搬送システムの動作を説明する。図8に示す搬送システムは、物品の仕分けに用いられる搬送システムである。搬送サブシステム11−1の各搬送ユニットでは、物品をストックし、ここから所要数の積み込みを行う。ここでは、同時に、物品の補充について説明する。補充物品は、被搬送物の投入時に、既に積載されているものとする。図9の内部情報を有する非接触電子タグが添付された被搬送物が、投入口14より投入され、如何に処理されるかを説明する。先ず、搬送サブシステム11−1、即ち、搭載物品の選択作業と帳票作成作業から説明する。搬送サブシステム11−1において、被搬送物が投入口14より投入されると、被搬送物は、順次、搬送ユニット12−1〜12−7を搬送される。各搬送ユニットでは、図10に示すように、被搬送物は、コンベア8−2−1aの上を搬送され、非接触型電子タグ読取書込み装置4−2aの前を通過する。すなわち、被搬送物に取り付けられた非接触型電子タグが、非接触型電子タグ読取書込み装置4−2aの通信圏内に入る。
【0052】
図10の搬送ユニットの制御装置5は、図11の処理フローに従い、先ず、「タグ記載情報の取得」を試みるが、非接触型電子タグがその通信圏内に存在しないと、これに失敗し、再び「タグ記載情報の取得」を試みる。被搬送物が非接触型電子タグ読取書込み装置4−2aに近づくと、制御装置5は、非接触型電子タグ読取書込み装置4−2aを介し、図9に示される被搬送物に添付された非接触型電子タグの内部情報を取得する。次に、「取得情報の分析」を行う。
【0053】
図9に示す非接触型電子タグの内部情報のように、各搬送ユニットにおける搭載すべき品目と、その搭載履歴が記載されている。制御装置5は、「取得情報の分析」の結果、被搬送物に何らかの処理が必要と判定すれば、「分岐装置(8−2−2)の駆動」を行う。被搬送物を、コンベア8−2−1bの分岐路を介し、コンベア8−2−1b上に引き入れる。被搬送物が、非接触型電子タグ読取書込み装置4−2bの前に差し掛かった時に、「搬送機(8−2−1b)の停止」を行い、被搬送物の取込みを完了する。
【0054】
次に、制御装置5は、その画面等に、「取得情報の表示」を行う。当該搬送ユニットにおける作業者は、搭載物品を選択して積み込む。バーコード読取り等により、積載情報を、制御装置5に伝達する。これは、図7の制御装置内部処理フローを用いて説明した作業と同様である。また同時に、荷下ろし作業も行われる。図9の非接触型電子タグ記載情報には、「荷下ろし品リスト」として、各搬送ユニットに対する補充品情報が記載されている。各搬送ユニットにおける作業者は、「取得情報の表示」において示される「荷下ろし品目リスト」に従い、補充品の荷おろしを行う。
【0055】
制御装置5は、「積載情報の受取り」を行うと、次に、「積載履歴の書込み」を行う。即ち、図9の非接触型電子タグの内部情報構造には、搭載履歴記載欄がある。搭載すべき物品が搭載されたことを、履歴として残す事が可能である。制御装置5は、非接触型電子タグ読取書込み装置4−2bを介し、被搬送物に添付された非接触型電子タグに、物品の搭載履歴を記載する。全ての搭載物品の搭載が完了すると、制御装置5は、「搬送機(8−2−1b)の駆動」により、被搬送物を、コンベア8−2−1aを介し、次の搬送ユニットへと送り出す。このようにして、被搬送物は、添付された非接触型電子タグ記載情報に従い、所定の搬送ユニットに誘導され、停止、所定物品の搭載が行われ、更に搭載履歴が記載される。
【0056】
次に、帳票の作成について説明する。図11の内部フローの説明において、図10の搬送ユニットを、物品の搭載工程に用いた。同様の構成の搬送ユニットを、帳票作成に用いることもできる。すなわち、搬送サブシステム11−1を構成する搬送ユニット12−1〜12−7の何れか一つの制御装置で、図12の処理フローを実行すれば、搬送ユニットで帳票作成ができる。
【0057】
所要の被搬送物が、コンベア8−2−1bに誘導され、非接触電子タグ読取書込み装置4−2b付近に停止するまでの動作は、図11の処理フローの場合と同様である。被搬送物が停止すると、制御装置は、「帳票、明細書の作成」を行う。これが完了すると、図9の非接触型電子タグの内部情報領域「帳票作成履歴記載欄」に、帳票作成履歴を記載する。次に、「搬送機(8−2−1b)の駆動」により、被搬送物を次の搬送ユニットへ送り出す。
【0058】
システムのスループットの関係で、帳票作成を行う搬送ユニット、すなわち、制御装置5に、図12の内部処理フローが搭載された搬送ユニットが複数存在する場合に、帳票作成の完了した被搬送物が、帳票作成用に設定された搬送ユニットを通過する。この場合、制御装置5は、図12の内部処理フローにおける「取得情報の分析」工程において、非接触型電子タグ内部情報の「帳票作成履歴記載欄」を参照し、被搬送物の取込制御を行う。
【0059】
搬送サブシステム11−1を構成する複数の搬送ユニットは、非接触電子タグ記載情報を基に、独自の制御で動作することができる。ネットワーク等を必要とせず、また、複数の帳票作成搬送ユニットが設定された場合においても、その間の情報交換は、被搬送物に取り付けられた非接触電子タグにより取り交わされる。相互通信等を介在させなくても、良好な動作を行うことができる。また、搬送ユニット12−1〜12−7は、適宜、制御装置の内部処理フローを差し替えるだけで、物品の搭載用にも帳票作成用にも転用できるという柔軟性がある。
【0060】
図8の搬送サブシステム11−2、即ち方面別仕分けに関して説明する。搬送サブシステム11−1内部を搬送され、物品の搭載、帳票作成等の処理を受けた被搬送物は、搬送ユニット13−1に渡される。次いで、搬送ユニット13−1では、図13のコンベア8−2−1a上に、被搬送物が搬送されてくる。制御装置5は、当初、図14の内部処理フローに従い、「タグ記載情報の取得」を行う。これに失敗し、更に「タグ情報の取得」を繰り返す。被搬送物に添付された非接触型電子タグが、非接触型電子タグ読取書込み装置4−3の前を通過するときには、「タグ記載情報の取得」に成功し、「取得情報の分析」を行う。
【0061】
非接触型電子タグには、「帳票作成履歴記載欄」、搭載品目毎の「搭載履歴記載欄」が設けられている。搬送ユニット13−1の制御装置5は、搬送サブシステムにおいて被搬送物の所定の処理が完了している否かを読み取る。全ての所定の処理が完了していれば、「分岐装置(8−3−2)の駆動」を行い、被搬送物を搬送サブシステム11−2に誘導する。何らかの処理が未了であれば、コンベア8−3−1aの経路を介して、被搬送物を搬送ユニット2−2、搬送サブシステム1−1へと返し、再度処理が完結するよう処置する。
【0062】
被搬送物が、搬送サブユニット11−2に搬送された場合も、搬送ユニット13−2〜13−5は、図14の内部処理フローに従って動作する。ただし、制御装置5は、図14の内部処理フローの「取得情報の分析」工程において、図9の非接触型電子タグ内部情報の「仕向け先名」や「仕向け先地域名」欄を参照する。搬送サブユニット11−2は、仕向け先地域別の仕分けを目的に構成されている。各搬送ユニットの出口は、仕向け先地域行きのトラック等への積載場所となっている。よって、制御装置5は、被搬送物の配送される先の地域を判別する。その地域に向けた荷物として処理する場合に、分岐装置8−3−2を駆動し、被搬送物を取り込む。また、被搬送物の形状、重量、容積により、梱包仕様が異なる場合などにおいては、図14の内部処理フローの「取得情報の分析」工程において、図9の非接触型電子タグ内部情報の形状、重量、容積情報を基に分析を行い、適宜、分岐装置8−3−2を駆動することにより、被搬送物の梱包仕様に合わせた分類ができる。
【0063】
上記のように、本発明の第2の実施の形態では、搬送システムを、非接触型電子タグが添付された被搬送物を搬送する際に、搬送ユニットごとに独立して、非接触型電子タグからデータを読み取り、そのデータに従って、物品の選択作業や、帳票作成作業や、方面別仕分け作業を行う構成としたので、独立の搬送ユニットで仕分けシステムを構成できる。
【0064】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明では、1つの搬送ユニットまたは相互に接続された複数の搬送ユニットから構成される搬送システムの搬送ユニットに、非接触型電子タグが添付された被搬送物を搬送する搬送機と、搬送機を制御する制御装置と、制御装置に接続された非接触型電子タグ読取書込み装置とを具備する構成としたので、搬送ユニットは、非接触電子タグに記載される情報に基づき、自己の動作を制御できる。
【0065】
本発明では、第一に、コンピュータネットワーク等を用いなくとも、有機的に情報交換を行って動作する柔軟性の高い搬送システムを構築できる。第二に、データベース等を必要としないので、マスターファイルのメンテナンス等も不要になり、初期コストと運用コストを低減できる。第三に、コンピュータネットワークとデータベースの排除により、増設や改造が簡単になる。また、集中管理を排除することにより、部分的な増設や改造の場合に、他の部分の変更や再試験等が不要になる。第四に、装置を変更せずに内部処理を変更するだけで、他の用途に転用できる。搬送システムの負荷変動に対し、即座に柔軟に対応できる搬送システムが実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における搬送システムの構成を示す概念図、
【図2】本発明の第1の実施の形態における搬送システムの搬送ユニットの構成を示す概念図、
【図3】本発明の第1の実施の形態における搬送システムにより処理される搬送物に添付する非接触型電子タグの内部情報を示す図、
【図4】本発明の第1の実施の形態における搬送システムの搬送ユニットに用いる制御装置の動作を示す流れ図、
【図5】本発明の第1の実施の形態における搬送システムにより処理される搬送物に添付する非接触型電子タグの内部情報の他の例を示す図、
【図6】本発明の第1の実施の形態における搬送システムの搬送ユニットに用いる制御装置の動作の他の例を示す流れ図、
【図7】本発明の第1の実施の形態における搬送システムの搬送ユニットに用いる制御装置の動作の更に他の例を示す流れ図、
【図8】本発明の第2の実施の形態における搬送システムの構成を示す概念図、
【図9】本発明の第2の実施の形態における搬送システムにより処理される搬送物に添付する非接触型電子タグの内部情報を示す図、
【図10】本発明の第2の実施の形態における搬送システムの搬送ユニットの構成を示す概念図、
【図11】本発明の第2の実施の形態における搬送システムの搬送ユニットに用いる制御装置の動作を示す流れ図、
【図12】本発明の第2の実施の形態における搬送システムの搬送ユニットに用いる制御装置の動作の他の例を示す流れ図、
【図13】本発明の第2の実施の形態における搬送システムの搬送ユニットの他の構成を示す概念図、
【図14】本発明の第2の実施の形態における搬送システムの搬送ユニットに用いる制御装置の動作の更に他の例を示す流れ図、
【図15】従来の搬送システムの構成を示す概念図、
【図16】従来の搬送システムの搬送ユニットの構成を示す概念図である。
【符号の説明】
1−1〜1−8 搬送ユニット
2−1〜2−5 搬送ユニット
3−1〜3−3 搬送機
4−1,4−2a,4−2b,4−3 非接触型電子タグ読取書込み装置
5 制御装置
6 被搬送物
7 非接触型電子タグ
8−1 コンベア
8−2−1a,8−2−1b コンベア
8−3−1−a,8−3−1−b,8−3−1−c コンベア
8−2−2−,8−3−2 分岐装置
9 モータ
10 駆動ベルト
11−1,11−2 搬送サブシステム
12−1〜12−7 搬送ユニット
13−1〜13−5 搬送ユニット
14 投入口
15−1〜15−8 搬送ユニット
16 バーコードタグ
17 バーコード読取装置

Claims (16)

  1. 1つの搬送ユニットまたは相互に接続された複数の搬送ユニットから構成される搬送システムにおいて、前記搬送ユニットは、非接触型電子タグが添付された被搬送物を搬送する搬送機と、前記搬送機を制御する制御装置と、前記制御装置に接続された非接触型電子タグ読取書込み装置とを具備することを特徴とする搬送システム。
  2. 前記制御装置は、前記非接触型電子タグから読み取られた情報を取得する情報取得手段を備え、前記搬送機は、前記制御装置に接続された駆動手段と停止手段とを備えたことを特徴とする第1項記載の搬送システム。
  3. 前記搬送機は、分岐路を備え、前記制御装置は、前記非接触型電子タグに記載された情報を取得する情報取得手段と、前記搬送機の分岐動作を制御する手段とを備えたことを特徴とする第1項記載の搬送システム。
  4. 前記制御装置は、前記非接触型電子タグ読取書込み装置を介して前記非接触型電子タグに情報を書き込む手段または前記非接触型電子タグに記載された情報を変更する手段を備えたことを特徴とする第1項記載の搬送システム。
  5. 前記非接触型電子タグには、前記搬送ユニットにおける前記被搬送物の停止時間に関する情報が記載されていることを特徴とする第1項記載の搬送システム。
  6. 前記非接触型電子タグには、前記被搬送物へ付加する物品または前記被搬送物から除去する物品に関する情報が記載されていることを特徴とする第1項記載の搬送システム。
  7. 前記非接触電子タグは、前記被搬送物へ物品を付加する作業または前記被搬送物から物品を除去する作業に関する情報を記載する記憶領域を備えていることを特徴とする第1項記載の搬送システム。
  8. 前記非接触電子タグには、前記被搬送物へ物品を付加する作業または前記被搬送物から物品を除去する作業に関する情報が記載されていることを特徴とする第1項記載の搬送システム。
  9. 前記非接触電子タグには、前記被搬送物の搬送ルートに関する情報が記載されていることを特徴とする第1項記載の搬送システム。
  10. 前記非接触電子タグは、前記被搬送物の処理に関する情報を記載する記憶領域を備えていることを特徴とする第1項記載の搬送システム。
  11. 前記非接触電子タグには、前記被搬送物の処理に関する情報が記載されていることを特徴とする第1項記載の搬送システム。
  12. 前記非接触電子タグには、前記被搬送物の送り先に関する情報が記載されていることを特徴とする第1項記載の搬送システム。
  13. 前記非接触電子タグには、前記被搬送物や収納物品の形状や重量や容積に関する情報が記載されていることを特徴とする第1項記載の搬送システム。
  14. 前記被搬送物は、雑貨品などの収納箱であることを特徴とする第1項記載の搬送システム。
  15. 前記被搬送物は、車両の車体であることを特徴とする第1項記載の搬送システム。
  16. 前記被搬送物は、電子機器のシャーシであることを特徴とする第1項記載の搬送システム。
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