JP2004277014A - 組立て式漏斗 - Google Patents

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Abstract

【課題】
液体等の詰め替えが簡単で、持ち運びや収容に便利な組立て式漏斗の提供。
【解決手段】
上、下端に径の異なる開口部が設けられた中空多角錐形状の本体部と、前記開口部の小径側の縁部に一体に延設形成された導出部とを備え、本体部14は、同一形状の複数の三角形片24と、重合片34と、係止スリット44と、係止突片54とを備え、三角形片24は、複数が薄肉状の折れ線部64を介して相互に連接されて、多角錐形状の側面展開形状に形成され、重合片34は、複数が連接された三角形片24のうち、一方の端側に配置された三角形片24aの側縁に薄肉状の折れ線部64aを介して突設され、係止スリット44は、複数が連接された三角形片24のうち、他方の端側に配置された三角形片24dに貫通形成され、係止突片54は、重合片34の側縁34aに突設され、本体部14は、折れ線部64を介して、三角形片24同士が相互に積層するように折り畳まれる。
【選択図】図1

Description

本発明は、組立て式漏斗に関するものであり、特に、香水等の霧状の液体や、化粧水等の液体や、砂糖や塩等の粉粒状固体を、口が小さい容器に詰め替えたり、複数の容器に小分けするために用いられる漏斗に関するものである。
自宅で使用している香水や化粧水(瓶等の容器に入っている)の一部を、外出時にかさばらない大きさの携帯容器等に詰め替え、旅行等の外出時に持って出かけることは、特に女性には一般的である。
従来は、自宅で使用している香水や化粧水の瓶の口を開け、スポイトを瓶内の液中に差し込み、その液を吸い上げた状態を保持したまま、スポイトを携帯容器に移して、詰め替え作業を行っていた。
又、香水瓶等の圧力噴霧式容器の中身を携帯容器に詰め替える場合であって、噴霧口が瓶と一体になっており取り外せないようなものについては、特許文献1に開示されたようなポンプ式の香水類分割取出用具を用いて、詰め替え作業を行っていた。
特許文献1に開示された香水類分割取出用具は、市販の香水容器の取出口に設けられた操作頭部を取り外した上で、取出口に分注操作頭部を装着し、当該分注操作頭部を圧下することにより、香水容器内の吸上パイプのバルブを作用させて吸上パイプ内の香水等を分注操作頭部から分注パイプを介して取り出すものである。
このような香水類分割取出用具を用いることにより、適量の香水等を簡易且つ的確に分注することが出来、香水等が容器外に放出するようなことを適切に防止し、安全な分取を行わしめる。
特開2000−232914号公報
しかし、スポイトや特許文献1に開示された香水類分割取出用具には、以下に説明する問題があった。
すなわち、香水や化粧水入りで市販されている容器は、噴霧口が容器と一体になっているものが多く、容器内にスポイトを差し込むことが出来なかった。
又、特許文献1に開示された香水類分割取出用具は、所定長さの延長パイプ(噴霧口の内部にあり、容器本体から突出している液体通過部分)を有する噴霧式の容器にのみ対応可能な詰め替え用具として発明されたものであって、所定長さ以外の延長パイプを有する容器や、操作頭部が取り外せない容器や、噴霧式以外の容器からの詰め替えには使用することが出来なかった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、どんな形状の口を有する容器の内容物も簡単に別の容器に詰め替えたり、小分けすることが出来、持ち運びや収容に便利で、製造・組立てが簡単な組立て式漏斗を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の組立て式漏斗は、上、下端に径の異なる開口部が設けられた中空多角錐形状の本体部と、前記開口部の小径側の縁部に一体に延設形成された導出部とを備え、薄い平板から形成される組立て式漏斗であって、前記本体部は、同一形状の複数の三角形片と、重合片と、係止スリットと、係止突片とを備え、前記三角形片は、複数が薄肉状の折れ線部を介して相互に連接されて、前記中空多角錐形状の側面展開形状に形成され、前記重合片は、複数が連接された前記三角形片のうち、一方の端側に配置された前記三角形片の側縁に薄肉状の折れ線部を介して突設され、前記係止スリットは、複数が連接された前記三角形片のうち、他方の端側に配置された前記三角形片に貫通形成され、前記係止突片は、前記重合片の側縁に突設され、前記本体部は、前記折れ線部を介して、前記三角形片同士が相互に積層するように折り畳めるとともに、前記係止突片を前記係止スリット内に挿入して、前記係止スリットが形成された前記三角形片に係止すると、上、下端に径の異なる開口部が設けられた中空多角錐形状に組立てられるようにした。
又、前記側面展開形状は、略扇形状であり、前記折れ線部は、前記略扇形状の中心点から放射状に形成され、前記導出部は、連接されたいずれか2つの前記三角形片同士が共有する前記折れ線部に沿って略長方形状に形成され、前記共有する折れ線部は、前記略長方形状の長辺に略平行に、下端の短辺に達するまで延長され、前記折れ線部と前記導出部の長辺の延長線とが最初に交わる交点に達するまでの区間の前記延長線を切り込み線とすると、多角形状の前記小径側開口部及び、前記共有する折れ線部に沿って傾斜した前記導出部が形成されるようにした。
この構成による漏斗を用いれば、あらゆる形状の口を有する容器内の霧状液体、液体、固体等を、好みの量だけ、口の小さい詰め替え容器等の別の容器に詰め替えたり、小分けする作業が簡単に行える。又、本発明の漏斗は、1枚の平板から形成されており、係止突片を係止スリットに挿入するだけで組立てられるので、製造・組立てが容易であり、更に組立てた漏斗を、薄肉状の折れ線部に沿って折り畳めば、1側面の大きさまで小型化されるので、携帯にも便利であり、詰め替え容器の付属品等として同梱することが可能となる。
又、前記側面展開形状は、略半円形状であり、前記本体部が、4以上の偶数角錐形状であってもよい。
この構成によれば、折り畳む回数は(多角錐の側面数÷2)回でよく、特に、四角錐形状の漏斗の場合は2回で済むため、組立て作業が短時間で済み、漏斗の大量生産が見込まれる。
又、前記重合片は、前記三角形片を底辺部に対して垂直に二等分した際の二分の一分割形状に形成され、前記係止スリットが、前記三角形片の底辺部に対する垂直二等分線上に形成されていてもよい。
又、前記側面展開形状が略半円形状である場合、前記係止スリットが、前記重合片の側縁の延長線上に形成されていてもよい。
これら構成によれば、重合片は三角形片と完全に重なり合うので、係止突片の係止スリットへの挿入掛合時の目安にもなり、漏斗の組立効率が上がる。
又、前記係止突片は、前記重合片との隣接面に形成されたスリットを有していてもよい。
この構成によれば、係止突片に形成されたスリットと、係止スリットとの係合により、重合片及び係止突片が三角形片に確実に固定され、組立てられた漏斗の多角錐形状が崩れにくく、又分解されにくくなる。
又、前記漏斗は、無色透明であってもよい。
この構成によれば、外側からでも、漏斗を介した詰め替え作業の様子が一目瞭然となる。又、色付きの液体が、漏斗をつたって詰め替え容器に落ちる様子も一目瞭然である。
又、前記平板は、ポリプロピレン、ポリエチレン、紙、アルミ等の金属箔のいずれかであってもよい。
上記材料は、いずれも安価で、入手性容易であるので、製造コストの削減に貢献する。又、他の製造ラインで使用している材料との共用化を図ることも可能となる。
又、前記漏斗は、噴霧式容器に充填された香水等の霧状液体を別の容器に詰め替える際に用いることが出来る。
この構成によれば、噴霧式容器に充填された香水を口の小さい詰め替え容器等の別の容器に詰め替える場合に、噴霧された香水が周囲に飛び散ることがなく、確実に、好みの量の詰め替え作業を行うことが可能となる。又、詰め替え作業のために噴霧式容器の操作頭部を取り外す手間が省略される。
本発明により、あらゆる形状の口を有する容器内の霧状液体、液体、固体等を、好みの量だけ、口の小さい詰め替え容器等の別の容器に詰め替えたり、小分けする作業が簡単に行える。又、本発明の漏斗は、1枚の平板材料から形成されており、差し込み面を切り込みに挿入するだけで組立てられるので、製造コストが安くなる。
組立てた漏斗は、折り目に沿って畳むだけで小型化されるので、携帯にも便利であり、詰め替え容器の付属品等として同梱することが可能となる。
噴霧式容器に充填された香水を口の小さい詰め替え容器等の別の容器に詰め替える場合に、噴霧された香水が周囲に飛び散ることがなく、確実に、好みの量の詰め替え作業を行うことが可能となる。又、詰め替え作業のために噴霧式容器の操作頭部を取り外す手間が省略される。
以下、本発明の好適な実施の形態について、添付図面を参照にして詳細に説明する。図1は本発明にかかる漏斗1を組立てる前の展開図である。又、図2は、図1の展開図の形状を組立てた状態の漏斗1の一実施形態を表す図である。
尚、以下は、本発明の漏斗1を香水の詰め替え作業に用いる場合を例に説明するが、香水に限らず、化粧水等の液体、砂糖や塩等の粉粒状固体等を別の容器に詰め替えたり、複数の容器に小分けする場合にも適用可能である。
まず、組立てられた漏斗1は、図2(c)に示す通り、それぞれ径が異なる上端開口部10と、下端開口部12とが設けられた中空多角錐形状の本体部14と、径が小さい下端開口部12の縁部に一体に延設形成された導出部16とを備え、薄い平板から形成される。
漏斗1を形成する平板は、ポリプロピレンやポリエチレンを薄く伸ばしたもの、紙、アルミ等の金属箔等、漏斗1の加工が容易な材料であればよい。特に、後述するように、漏斗1を小型化して収容するために、漏斗1を折り畳む工程が発生するため、折り目が容易に形成され、一度形成された折り目は消えず切断されにくい材料であることが望ましい。又、これらの材料は、いずれも安価で、入手性容易であるので、製造コストの削減に貢献するという利点も備えている。
又、平板材料の選択に際しては、他の製造ラインとの兼ね合いで、共用化が可能である。例えば、図2(d)に示すような香水の詰め替え容器90に本発明の漏斗1を同梱する場合には、これらを収容する箱や容器の材料と共用化すると、材料購入コストが節減される。
又、平板材料の色については、自由に選択可能であるが、無色透明のポリエチレン等を使用すれば、外側から、漏斗1を介した詰め替え作業の様子が一目瞭然となる。又、色付きの液体や固体が、漏斗1をつたって詰め替え容器90に落ちる様子も一目瞭然である。
次に、各部の詳細について、図1の展開図を参照しながら説明する。
本体部14は、図1に示すように、略同一形状の複数の三角形片24と、重合片34と、係止スリット44と、係止突片54とを備えている。尚、図1に於いて、実線は漏斗1の外形又は切り込み線を表し、1点鎖線は、平板に形成される薄肉状の折れ線部64を表す。
三角形片24は、複数が薄肉状に形成された折れ線部64を介して相互に連接されて、多角錐形状の側面展開形状に形成されている。折れ線部64は、三角形片24の各斜辺に相当する。図1に於いては、この側面展開形状は、計4つの三角形片24の相互連接により構成され、計180度の略扇形状をしており、折れ線部64b,c,dは、この略扇形状の中心点84から放射状に伸びている。本実施例に於いては、4つの三角形片24が側面展開形状を構成しているが、本体部14は、3以上の多角錐形状が形成されれば、三角形片24の数は問わない。
尚、図1に於いて、各三角形片24の底辺部に形成された切り欠き部74は、単なる修飾部であり、本発明の漏斗1の機能及び、折り畳み等の組立て工程には何ら影響しないため、本発明に於いては、この部分の形状及び同一性を問わない。従って、底辺部形状は直線でも円弧でもよく、三角形片24毎に異なる形状であってもよい。又、この理由により、本明細書に於いて三角形片24には、切り欠き部74を有する三角形片24や、扇形片等も含まれるものとする。
重合片34は、複数が連接された三角形片24のうち、一方の端側に配置された三角形片24aの側縁に薄肉状の折れ線部64aを介して、三角形片24の連接方向に突設されている。つまり図1に於いて、三角形片24aの側縁は折れ線部64aに相当する。
係止スリット44は、複数が連接された三角形片24のうち、他方の端側に配置された三角形片24dに貫通形成されている。つまり、図1に於いて、係止スリット44は、重合片34が突設された三角形片24aとは折れ線部64cに対して対称な位置にある三角形片24dに形成されている。
係止突片54は、重合片34の側縁34aに突設され、係止スリット44内に挿入して、この係止スリット44が形成されている三角形片24dに係止する。これにより、本体部14は多角錐形状を構成する。係止突片54の最大外形寸法(幅寸法)sは、係止スリット44の貫通長さtよりも短くなるように形成される。本発明の漏斗1に用いられる平板材料は加工が容易であるため、仮にs>tであると、係止スリット44に挿入された係止突片54が係止スリット44から抜け落ちやすくなるからである。
又、係止突片54の形状は、係止スリット44に挿入可能な形状であれば四角形等でもよいが、係止スリット44への挿入が容易となるように、図1のように斜辺54aを有する多角形状であるとよい。
更に、図1に於いて、係止突片54は重合片34との隣接面に形成されたスリット54bを有している。本実施例では、係止突片54と側縁34aの接合点2箇所にそれぞれ、側縁34aに沿って約1mmの切り込みが入れられている。これにより、係止突片54に形成されたスリット54bと、係止スリット44とが係合して、重合片34及び係止突片54が三角形片24dに確実に固定され、組立てられた漏斗1の本体部14の多角錐形状が崩れにくく、又分解されにくくなる。
重合片34は、本実施例に於いては、図1に示すように三角形片24を底辺部に対して垂直に二等分した際の二分の一分割形状に形成され、係止スリット44は、重合片34の形状に対応して、三角形片24dの底辺部に対する垂直二等分線上に形成されることになる。この結果、図1に示すように、本体部14の側面展開形状が略半円形状である時には、係止スリット44は重合片34の側縁34aの延長直線上に形成されることになる。この構成により、重合片34は係止スリット44を有する三角形片24dとほぼ完全に重なり合い、又、三角形片24aの折れ線部64aは三角形片24dの外形斜辺である側縁65と完全に重なり合うので、係止突片54を係止スリット44に挿入する際の目安となりやすく、漏斗1の組立効率が上がる。
導出部16は、図2(d)に示されるように詰め替え容器90の口90aに下端開口部12を衝止させる役割と、霧状液体等を確実に下端開口部12から詰め替え容器90内に導く役割を持ち、図1に示されるように、長辺26と短辺36を有する略長方形状に形成されている。図1の展開図に於いては、導出部16は、中央部に配置され同方向に隣接する2つの三角形片24b,cの下端側に折れ線部64cに沿って延設されているが、連接された2つの三角形片24であれば、いずれの三角形片24の下端側に延設形成されてもよい。
尚、図1に示した導出部16は、連接された2つの三角形片24b,c同士が共有する折れ線部64cに沿って略長方形状に形成されている。又、共有の折れ線部64cは、導出部16の長辺26に略平行に、下端の短辺36に到達するまで延長されている。これは、後述する漏斗1の折り畳み工程に於いて、三角形片24b,cと一体化された導出部16も一緒に折り畳む必要があるからである。
導出部16の大きさ、特に長辺26の長さは、適宜選択可能であるが、あまり長すぎると詰め替え容器90の底に当たってしまうし、又、持ち運びや収容に不便である。但し、短すぎると、上述した導出部16の役割を十分に果たせない場合もあるので、予め長めに用意された長辺26を短く切る等して、詰め替え容器90の大きさに合わせ調整するのがよい。
本実施例の場合、下端開口部12を形成するために、図1の展開図に示すように、導出部16の長辺26の延長線上に切り込み線56が設けられている。つまり、中心点84から放射状に伸びるいずれかの折れ線部64と、導出部16の長辺26の延長線とが最初に交わる交点46を求め、長辺26の延長線が交点46に達するまでの区間(図中、寸法lで示した区間)を切り込み線56として切り込む。尚、本実施例では、重合片34と導出部16が接する接線57も、切り込み線56の延長線として切り込まれ、切り込み線56の両端のうち、交点46の他端47同士を重ね合わせることで、2つの交点46、重ね合わせられた他端47、2つの交点46を結ぶ直線と折れ線部64cとの交点48、の計4点を頂点とする四角形状の下端開口部12が形成される。
このようにして、1枚の平板材料から図1の実線部が抜き型の使用やマーキングにより切り取られ、更に1点鎖線部に、薄肉状の折れ線部64が形成された側面展開形状の漏斗1について、係止突片54を係止スリット44に挿入し、掛合することによって、図2(c)に示すような、上端開口部10と、角形の下端開口部12と、導出部16を有する中空四角錐形状の漏斗1が完成する。尚、図1、図2は、本体部14が四角錐形状の漏斗1であるが、例えば、図1の略半円形の側面展開形状を6等分すれば六角錐形状の漏斗となる。
図1のように切り込み線56が設けられたことにより、又、導出部16の中心線となっている折れ線部64cが導出部16の下端の短辺36に到達するまで延長されていることにより、導出部16は、図2(c)に示すように、折れ線部64cに沿って形成されており、多角錐形状の高さ方向に対しては傾斜している。これにより、漏斗1内に入れられた液体や固体が円滑に詰め替え容器90内に導かれる。このように、導出部16が折れ線部64cに沿って形成されているのは、組立て前の漏斗1の展開図の設計時に複雑な立体成形を必要とせず、かつ、1枚の平板材料から簡単に漏斗1を組立てることが出来るようにしたからである。
図2(d)に示すように、詰め替え容器90の口90aに漏斗1の導出部16を挿入し、上端開口部10から霧状液体、液体、粉粒状固体等の物質を注入すれば、当該物質は、下端開口部12を通って、詰め替え容器90内に落下するので、一般的な漏斗と同じように、詰め替えや小分けが可能となる。又、本発明の漏斗1は、係止突片54を係止スリット44に挿入するという1回の単純な挿入工程のみで漏斗1の組立てが完成するので、組立て時間は短くて済む。
下端開口部12の大きさは、図1に示すように、導出部16の長辺26の延長線の切り込み長さlと、導出部16の短辺36の長さ2mとに基づいて、2l+2mを周囲長さとして決まる。従って、これらの長さlとmは、組立てた漏斗1を詰め替え容器90の口90aに挿入した時に、本体部14の多角錐形状部分が詰め替え容器90内まで沈み込まずに、図2(d)に示したように、下端開口部12が詰め替え容器90の口90aに衝止するような長さに設計されることが望ましい。尚、下端開口部12の大きさは、詰め替え容器90の口90aの大きさに合わせて、適宜選択可能であり、これにより、例えば、直径10mm程度の小さい口を有する詰め替え容器にも詰め替えを行うことが出来る。
このように組立てられた漏斗1を小さい箱や容器に収容する場合には、図2(c)、(d)に示した形状のままではかさばるため、形成された折れ線部64に沿って、三角形片24同士が相互に積層するように、漏斗1を折り畳む。図2(c)、(d)の漏斗1を1回折り畳んだものが図2(b)であり、更にもう1回折り畳んだものが図2(a)である。更に、図2(a)の状態では、外側に現れるのは1つの三角形片24と、導出部16の半分の形状のみとなる。
特に、図1のように、本体部14の側面展開形状が略半円形状で、かつ、4以上の偶数個の三角形片24を有する場合には、折れ線部64cが、略半円形状の面積を二等分する二等分線上に必ず位置するようになるから、折れ線部64cを折り畳んだ後は、折れ線部64cに対して対称な位置にある折れ線部64同士の組合わせ(例えば、折れ線部64bと折れ線部64dの組合わせ)を同時に折り畳むことが出来る。つまり、折り畳み回数は、(三角形片24の数÷2)回で済む。例えば、本実施例のような四角錐形状からなる漏斗1であれば、折り畳む回数は2回で済み、又、平板材料からの加工の際に、薄肉状折れ線部64の形成数が少ないため、製造・組立てのコストは安くなる。
尚、図1の展開図で表される漏斗1の総面積を変えることなく、折り畳んだ状態の形状を更に小型化したい場合には、角錐の側面数を偶数倍に増やせばよいが、その場合には、折り畳み回数と折り畳んだ際の厚みは増える。
本発明の漏斗1の製造方法及び使用方法の一例を示す。まず、本発明の漏斗1を1枚の平板材料から形成する方法の一例は、以下の通りである。図1に示した外形からなる金型等の成型用型を作成し、実線部上にはカッターのような鋭い歯を立て、1点鎖線部上には、実線部に立てた歯の高さと同じか又は低い堤防状の板を立てる。尚、板には歯は付いていない。
このようにして出来た型の上から平板材料を押圧すると、実線部は歯が立っているため材料が切断され、1点鎖線部には山状の折り目が形成され、結果として、図1のような組立て前の漏斗1が形成される。もちろん、1枚の平板材料に対して複数組の漏斗1が形成されてもよい。
次に、組立てられた漏斗1の使用方法を図3を参照しながら説明する。まず、組立てられた漏斗1を手で押し広げ、導出部16を詰め替え容器90の口90aに挿入する。次に、上端開口部10から本体部14の内面に対して、噴霧式の香水容器92に充填された香水96を操作頭部95を押下しながら噴霧すると、噴霧口94から噴霧された香水96は、上端開口部10側の本体部14の内面に塗着して液化し、本体部14の内側面をつたって下端開口部12まで到達し、詰め替え容器90内に落下する。この時、導出部16を設けていることにより、香水96は確実に、円滑に詰め替え容器90内に落下する。
この漏斗1の使用により、図3に示すような直径約10mm程度の口90aの小さい詰め替え容器90に、香水96等の霧状の液体を詰め替えたり小分けする際にも、霧状の液体が周囲に飛び散ることなく簡単に、好みの量の詰め替えや小分けが可能となる。又、本実施例のように本体から取り外すことが不可能又は困難な操作頭部95を有する香水容器92に充填された霧状の液体の詰め替えを行う場合には、操作頭部95を取り外す手間が省略されるので、詰め替えにかかる時間が短縮される。
又、上記のような噴霧式の香水容器92からの詰め替えに限らず、あらゆる形状の口を有する容器に充填された化粧水や乳液等の液体や、袋・箱・缶・瓶等の容器に詰められた砂糖や塩等の細粒、粉状固体についても同様に、簡単に好みの量の詰め替えや小分けをすることが出来る。
又、組立てられた漏斗1を、詰め替え容器90に同梱して販売すれば、詰め替え容器90の使用者は、詰め替え容器90を購入すると同時に、漏斗1を使用して、詰め替え作業を行うことが出来るので便利である。本実施例の漏斗1は、詰め替え容器90とほぼ同寸であり、しかも、折り畳まれて薄型になるから、詰め替え容器90の従来の梱包ケースの大きさを変更することなく、詰め替え容器90に同梱することが出来る。
又、このような組立て式で小型な漏斗1であれば、使用者がバッグやポーチに入れて携帯することが出来、便利である。
本発明の漏斗の組立て前の展開図である。 組立てた漏斗の一実施形態を示す図である。 本発明の漏斗を噴射式容器に充填された香水から別の容器に詰め替える場合の実施例を示す図である。
符号の説明
1:漏斗
10:上端開口部
12:下端開口部
14:本体部
24:三角形片
34:重合片
34a:側縁
44:係止スリット
54:係止突片
54a:斜辺
54b:スリット
64:折れ線部
65:側縁
74:切り欠き部
84:中心点
16:導出部
26:長辺
36:短辺
46:交点
47:他端
48:交点
56:切り込み線
57:接線
90:詰め替え容器
90a:口
92:香水容器
94:噴霧口
95:操作頭部
96:香水

Claims (9)

  1. 上、下端に径の異なる開口部が設けられた中空多角錐形状の本体部と、前記開口部の小径側の縁部に一体に延設形成された導出部とを備え、薄い平板から形成される組立て式漏斗であって、
    前記本体部は、同一形状の複数の三角形片と、重合片と、係止スリットと、係止突片とを備え、
    前記三角形片は、複数が薄肉状の折れ線部を介して相互に連接されて、前記中空多角錐形状の側面展開形状に形成され、
    前記重合片は、複数が連接された前記三角形片のうち、一方の端側に配置された前記三角形片の側縁に薄肉状の折れ線部を介して突設され、
    前記係止スリットは、複数が連接された前記三角形片のうち、他方の端側に配置された前記三角形片に貫通形成され、
    前記係止突片は、前記重合片の側縁に突設され、
    前記本体部は、前記折れ線部を介して、前記三角形片同士が相互に積層するように折り畳めるとともに、
    前記係止突片を前記係止スリット内に挿入して、前記係止スリットが形成された前記三角形片に係止すると、上、下端に径の異なる開口部が設けられた中空多角錐形状に組立てられる
    ことを特徴とする組立て式漏斗。
  2. 前記側面展開形状は、略扇形状であり、
    前記折れ線部は、前記略扇形状の中心点から放射状に形成され、
    前記導出部は、連接されたいずれか2つの前記三角形片同士が共有する前記折れ線部に沿って略長方形状に形成され、
    前記共有する折れ線部は、前記略長方形状の長辺に略平行に、下端の短辺に達するまで延長され、
    前記折れ線部と前記導出部の長辺の延長線とが最初に交わる交点に達するまでの区間の前記延長線を切り込み線とすると、
    多角形状の前記小径側開口部及び、前記共有する折れ線部に沿って傾斜した前記導出部が形成される
    ことを特徴とする請求項1に記載の組立て式漏斗。
  3. 前記側面展開形状は、略半円形状であり、
    前記本体部は、4以上の偶数角錐形状である
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の組立て式漏斗。
  4. 前記重合片は、前記三角形片を底辺部に対して垂直に二等分した際の二分の一分割形状に形成され、
    前記係止スリットは、前記三角形片の底辺部に対する垂直二等分線上に形成される
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の組立て式漏斗。
  5. 前記側面展開形状が略半円形状である場合、
    前記係止スリットは、前記重合片の側縁の延長線上に形成される
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の組立て式漏斗。
  6. 前記係止突片は、前記重合片との隣接面に形成されたスリットを有する
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の組立て式漏斗。
  7. 前記漏斗は、無色透明である
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の組立て式漏斗。
  8. 前記平板は、ポリプロピレン、ポリエチレン、紙、アルミ等の金属箔のいずれかである
    ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の組立て式漏斗。
  9. 前記漏斗は、噴霧式容器に充填された香水等の霧状液体を別の容器に詰め替える際に用いられる
    ことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載の組立て式漏斗。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115607758A (zh) * 2022-12-01 2023-01-17 中国医学科学院北京协和医院 一种引流漏液收集机构以及引流管装置

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