JP2004276758A - ウイング扉の係止装置 - Google Patents

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Katsutoshi Koike
勝利 小池
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Abstract

【課題】撓みの少ないウイング扉において使用可能な係止装置を提供する。
【解決手段】係止部13をハウジング2と係止部本体3で構成し、係止部本体は、枢軸34によりハウジングに装着される。係止部本体には、枢軸により回動する回動部32,33が設けられるとともに、この回動部にカム面37,38を設ける。回動部に連続する係止片31をハウジングの外方に突出するとともに、カム面をハウジングの支持部26に摺接させる。ハウジングの側壁部22,23に、係止部本体の枢軸を鉛直方向に規制する規制部27,28を設ける。ハウジングの外壁部21の上端縁により係止部本体の傾倒を規制するストッパを構成する。係止部本体には、係止片先端から係止面、案内面および当接面を順次設け、案内面と係止面とでV字形を形成する。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トラックの荷台側部および屋根部が一体的に構成され、開放時に翼のような形状となるいわゆるウイング扉に関し、特に、当該ウイング扉を閉鎖した状態において、当該ウイング扉を係止する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ウイング扉を係止するためには、手動による係止装置が一般的であった。しかし、運転者の不注意により、係止装置の掛け忘れがある場合、荷物が落下するなどのおそれがあったため、本発明者において、ウイング扉の閉鎖と同時に作動する係止装置を開発した。この係止装置は、ウイング扉の重量によって係止部材を回動させ、係止部材が起立するとき係止片がウイング扉等の側面を押圧するようにして係止するものであった(特許文献1ないし3参照)。
【0003】
【特許文献1】特開平10−272932号公報
【特許文献2】特許3095742号公報
【特許文献3】特開2002−192952号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記技術は、いずれもウイング扉の重量を利用するものであるところ、この重量は、ウイング扉の特殊な形態により生じるものであった。すなわち、ウイング扉がトラックの荷台側部および屋根部を一体的に構成した断面略L字形を形成しているものであり、このウイング扉の開閉は屋根部において駆動されていることから、当該ウイング扉の下端が支持されていない状態においては、当該ウイング扉が全体的に僅かに撓むこととなり、従って、ウイング扉を開閉させるとき、回転軸を中心として回転させたとしても、ウイング扉下端の軌跡が円弧を形成しないことによるものであった。
【0005】
しかし、上記開閉軌跡は、ウイング扉の撓み具合によって異なるものであり、また、材質または構造を変更することによって撓みを解消させることも可能であるところ、撓みの少ないウイング扉においては、十分な機能を発揮させることができない場合があった。
【0006】
本発明は、上記諸点にかんがみてなされたものであって、その目的とするところは、撓みの少ないウイング扉における係止装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明は、トラックの荷台を構成してなるウイング扉の係止装置であって、上記ウイング扉の側部下端に突設された突出部材と、荷台基部に装着されるハウジングと、このハウジングに保持される係止部本体とからなり、上記ハウジングが上記突出部材の係入を許容するとともに上記係止部本体が該突出部材を係止してなる装置において、上記係止部本体は、上記ハウジングに装着可能な枢軸と、この枢軸により回動可能に保持される回動部と、この回動部に連続しつつ上記ハウジングの外方に突出してなる係止片と、上記回動部に設けられたカム面とを備え、上記ハウジングは、上記係止部本体の枢軸を鉛直方向に規制する規制部と、上記係止部本体の回動の下限を規制するストッパと、上記係止部本体のカム面に摺接しつつ該係止部本体を支持する支持部とを備え、上記回動部が上記枢軸を中心として回動するとき、上記カム面が上記ハウジングの支持部を摺動して該枢軸を上下に移動させてなることを特徴とするウイング扉の係止装置を要旨とするものである。
【0008】
上記において、前記係止部本体のカム面は、枢軸の軸心と異なる点を中心とする円弧状のカム面である構成とすることができる。また。前記係止部本体は、係止片に設けられた係止面と、この係止面に連続する案内面と、この案内面に有角的に連続しつつ前記ウイング扉の突出部材の当接を許容してなる駆動面とを備えた係止部本体である構成とすることができる。
【0009】
また、本発明は、トラックの荷台を構成してなるウイング扉の係止装置であって、上記ウイング扉の側部下端に突設された突出部材と、荷台基部に装着されるハウジングと、このハウジングに保持される係止部本体とからなり、上記ハウジングが上記突出部材の係入を許容するとともに上記係止部本体が該突出部材を係止してなる装置において、上記係止部本体は、上記ハウジングに装着可能な枢軸と、この枢軸により回動可能に保持される回動部と、この回動部に連続しつつ上記ハウジングの外方に突出してなる係止片と、この係止片に設けられた係止面と、この係止面に連続する案内面と、この案内面に対して有角的に連続しつつ上記回動部に設けられ、上記ウイング扉の突出部材の当接を許容する当接面と、上記回動部周縁のうち、上記当接面が設けられていない縁部を上記枢軸よりも大径の弧状に構成してなるカム面とを備え、上記ハウジングは、上記係止部本体の枢軸を鉛直方向に規制する規制部と、上記係止部本体の回動の下限を規制するストッパと、上記係止部本体のカム面に摺接しつつ該係止部本体を支持する支持部とを備え、上記回動部が上記枢軸を中心として回動するとき、上記係止片を起立または傾倒させるとともに、上記カム面が上記ハウジングの支持部を摺動して該枢軸を上下に移動させてなることを特徴とするウイング扉の係止装置を要旨とするものである。
【0010】
上記において、前記係止部本体の当接面は、前記ウイング扉の突出部材が当接する状態において、該突出部材が移動するとき、前記枢軸を中心に回動しつつ角度を変更してなる当接面である構成とすることができる。また、前記係止片の係止面は、該係止片が起立したとき鉛直方向の平面を構成する係止面である構成とすることができる。さらに、前記係止部本体は、前記当接面の先端に、前記係止面と同一平面上に位置する第二の係止面を構成してなる係止部材である構成とすることも可能である。
【0011】
そして、上記係止部本体に案内面および当接面を有する構成とした発明においては、当該案内面および当接面は、係止面に対してV字形の凹状に形成されてなる案内面および当接面である構成とすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は、ウイング扉を係止する装置であって、図1に示すように、ウイング扉1は、トラックAの荷台側部1aおよび屋根部1bを一体的に構成したものであり、屋根部1bのほぼ中央において左右に二分され、図示せぬ回転軸により回転可能に支持されているものである。そこで、このウイング扉1を閉鎖した状態で係止するためには、ウイング扉1の側部下端11から突出する突出部材12を構成し、この突出部材12を荷台基部13で係止するのである。この係止には、荷台基部14に係止部13が設けられ、上記突出部材12のそれぞれを個別に係止する構成となっている。
【0013】
ここで、係止部13は、図2に示すように、ハウジング2と、このハウジングによって支持される係止部本体3とで構成されるものである。
【0014】
ハウジング2は、横断面形状を略コ字形に形成してなり、ハウジング2の外側部分を構成する外壁部21が構成されているとともに、平行に対向する側壁部22,23が構成されている。また、両側壁部22,23の端縁には、荷台基部14(図1)に装着するためのフランジ部24,25が形成されている。このハウジング2の外壁部21の上端は、所定の高さに調整されており、係止部本体3の傾倒状態を制限するストッパとして機能する構成となっている。一方、ハウジング2の内部下方には、底部26が構成されており、保持すべき係止部本体3の下端を支持する支持部として機能するものである。また、平行な側壁部22,23には、長手方向が鉛直となる長孔27,28が設けられており、保持すべき係止部本体3の移動を規制する規制部として機能するものである。
【0015】
係止部本体3は、平板部材を折曲してなる係止片31と、この係止片31の基端を構成する回動部32,33とで構成されている。回動部32,33には枢軸34が挿入可能な軸孔35,36が設けられており、枢軸34を軸孔35,36に挿入することによって、回動可能に保持されるものである。これにより、係止部本体3の全体が枢軸34を中心として回動可能となるのである。また、上記回動部32,33の一部周縁にはカム面37,38が構成されており、このカム面37,38を上記ハウジング2の底部26に摺接させることにより、係止部本体3が支持されるものである。
【0016】
上記のように構成された係止部本体3は、カム面32,33をハウジング2の底部26に摺接させた状態で枢軸34が長孔27,28に枢着されて、両者が一体的に構成されるものである。この状態における係止部本体3は、回動部32,33がハウジング2の内部に配置されるとともに、係止片31は、ハウジング2から外方に突出するように配置されるものである。係止部本体3は枢軸34を中心に回動可能であるから、この係止部本体3の回動により、係止片31は、ハウジング3の外方において起立または傾倒が可能となっている。これと同時に、係止部本体3の回動により、ハウジング2の底部26に摺接するカム面37,38が、摺動してその位置を変更することとなるため、当該摺接位置と枢軸34との距離の変更に伴い、枢軸34がハウジング2の長孔27,28に沿って上下方向に位置を変動させるものである。従って、カム面37,38の摺接位置および枢軸34の位置に応じて係止部本体3の全体が相対的に上下に移動することとなる。
【0017】
ここで、図3に示すように、係止部本体3に形成されるカム面37,38は、枢軸34が挿入される軸孔35,36よりも大径の弧状面により形成され、また、軸孔35,36は、上記カム面37,38の弧状面の中心点よりも係止片31の先端側に配置されている。従って、係止片31が傾倒する状態(図3(a))においては、カム面37,38のうち、軸孔35,36に近接する位置が底部26に摺接支持されることから、軸孔35,36が長孔27,28の低位置において枢軸34によって支持され、係止部本体3が全体的に低くなる。一方、係止片31が起立する状態(図3(b))においては、カム面37,38のうち、軸孔35,36から離れた位置が底部26に当接支持されるため、係止部本体3が全体的に高位置となる。
【0018】
係止部本体3の係止片31は、平面状の係止面39が構成されており、係止片31が起立するとき(図3(b)参照)、この係止面39が突出部材12の表面に当接して、当該突出部材12を係止するものである。また、係止片31には、上記係止面39に連続する案内面40が構成されており、係止片31が傾倒する状態において(図3(a)参照)、ウイング扉1の閉鎖の際、弧状軌道に沿って接近する突出部材12の先端を所定の位置へ案内し得るものである。この案内面40は、突出部材12の先端が移動する円弧の接線方向よりも緩やかな傾斜となるように調整されている。従って、突出部材12の軌道を随時案内するものではなく、突出部材12が本来の弧状軌道よりも低く移動する場合においてのみ、当該突出部材12の摺接を許容して案内し得るものである。
【0019】
上記係止部本体3には、さらに、上記案内面40に連続する当接面41が設けられている。この当接面41は、案内面40に対して有角的な平面状に構成され、案内面40との間でV字形の凹状に形成されており、突出部材12の先端が上記案内面40を経由して移動するとき、当該先端が当接できる表面を形成している。また、この当接面41は、係止部本体3の回動部32,33に設けられており、突出部材12の当接により回動部32,33が回動して、その傾斜角度を変動させ得るものである。そして、係止部本体3がハウジング2に保持される状態において、上記当接面41は、枢軸34が貫通する軸孔35,36を中心に突出片31の反対側に配置されるものである。従って、突出部材12の移動により当接面41が角度を変更しつつ下降されることとなり、これにより、回動部32,33の回動を介して、係止部本体3の全体を回動させ、係止片31を起立させることができるのである。
【0020】
以上のとおり、本実施形態によれば、係止部13は、ハウジング2と係止部本体3とで構成され、係止部本体3は、ハウジング2の底部26にカム面37,38が当接する状態で支持されているため、当該係止部本体3に何らかの力が作用しない場合は、ハウジング2から突出する係止片31の重量により、係止片31が傾倒するような姿勢となる。そのため、ウイング扉1が開放する状態では、係止片31がハウジング2の外壁部21により、その傾倒が規制されるとともに、枢軸34は、長孔27,28の最下位で停止し、この状態で安定するものである。
【0021】
そして、ウイング扉1を閉鎖するために、当該扉1を回転させて突出部材12を係止部13のハウジング2に係入することにより、係止部13の係止部本体3は、突出部材12の移動を駆動源として回動することとなり、係止片31を起立させて突出部材12を係止し、この突出部材12の係止によってウイング扉1の係止を可能にするものである。なお、トラックの荷台基部14には、係止部本体3が回動する際に、その一部(回動部32,33)の侵入を許容するため、少なくとも当該一部(回動部32,33)が回動する範囲に穴部等が設けられている。
【0022】
ここで、突出部材12を係止する状態は、枢軸34の上方において、係止面39が突出部材12の表面に当接するとともに、枢軸34の下方において、当接面41の一部が突出部材12の先端に当接しているものである。すなわち、枢軸34の上下に跨る2ヶ所が突出部材12に当接することとなるのである。従って、ウイング扉1に対して横向きに(ウイング扉1を開放する方向へ)何らかの力が作用した場合、係止部本体3の2ヶ所が枢軸34によって、その開放を制限されることとなるものである。
【0023】
なお、この場合、ウイング扉1は、その屋根部1bにおける駆動装置は作動しないことから、ウイング扉1の回転軸を中心として回転することはないので、ウイング扉1に対して横向き(ウイング扉1を開放する方向)に作用する力は、ウイング扉1の撓みによって回動できる範囲となる。つまり、側部1aに対して横向き(ウイング扉1を開放する方向)の力が作用する場合、突出部材12は、当該側部1aの上端を中心とする円弧の接線方向に作用することとなるのである。従って、上記のような力が作用する場合、すなわち、側部1aの上端を中心として回動する場合においては、上記突出部材12の先端を水平横向きに開放するような力が作用するから、当該先端が上向きに移動しない突出部材12は、係止部13による係止から離脱することができないのである。
【0024】
次に、本実施形態の作動態様を説明する。ウイング扉1を閉鎖するときは、当該ウイング扉1を屋根部1bの回転軸を中心に回転させ、突出部材12を係止部13に接近させる。係止部13に接近した突出部材12は、上記屋根部1bの回転軸を中心とする円弧状の軌跡を描きながら係止部13に接近するものである。そこで、図4に示すように、突出部材12が係止部本体3に当接するまでは、当該係止部本体3は係止片31を傾倒させる状態となっており、係止部本体3に接近した突出部材12は、その先端を係止片31に向けて移動し、案内面40を通過して当接面41に到達するのである。なお、案内面40は、既述のとおり突出部材12を常に案内するものではなく、突出部材12の軌道が下方にずれた場合にその軌道を修正する際に案内するものである。
【0025】
そして、当接面41に到達した突出部材12は、当該当接面41に当接しつつ所定の軌道に沿って移動することから、当接面41の表面上を摺動することとなり、かつ当接面41の角度を変化させて、当接面41を斜め下方に押し下げるように作用する。この当接面41の角度が変更するとき、枢軸34を中心に係止部本体3を回動することとなり、係止片31を徐々に起立させることとなる。
【0026】
突出部材12が荷台基部14の表面まで移動するとき、係止部本体3は大きく回動して、その係止片31が起立し、係止面39が突出部材12の表面に当接することとなる。これにより、係止部13による突出部材12の係止を完了し、ウイング扉1の閉鎖を終了するのである。この状態において、既述のとおり、係止部本体3は、係止片31を起立させると同時に、当該係止部本体3の全体が上昇することとなり、枢軸34が高い位置まで移動する。この高位置において突出部材12の横向きの移動を阻止しているのである。この枢軸34の位置は、突出部材12が係止部本体3の当接面41に当接している限り維持されるものである。
【0027】
一方、ウイング扉1を開放する場合は、屋根部1bの回転軸を中心として、ウイング扉を回転させる。この回転方向は、当然にウイング扉1が開放する方向である。この回転により、係止部13により係止されている突出部材12が上記回転軸を中心とする円弧方向に移動するものである。ここで、突出部材12は、前述の閉鎖の場合とは逆に斜め上方に移動することとなる。この移動により、当接部41の押し下げが解除されるため、枢軸34は下降し、当接面41を徐々に上昇させつつ係止部本体3を回動させる。これにより、係止片39による突出部材12の係止を解除するとともに、係止片39が傾倒し、突出部材12が移動できる経路を開くこととなる。従って、突出部材12が支障なく開放され、ウイング扉1の開放が可能となるものである。
【0028】
次に、本発明の第二の実施形態について説明する。本実施形態では、ウイング扉1が閉鎖時に僅かに撓む場合に使用するものである。すなわち、図5(a)に示すように、係止部本体103に設けられる当接面141の先端を斜状に構成し、係止片131の係止面139が構成する平面と同一の平面となる第二の係止面142を構成したものである。この第二の係止面142を構成することにより、係止片131が起立するとき、当接面141の先端に突出部材112の先端部分が挿入できる程度の間隙を構成することができる。
【0029】
従って、所定の円弧軌道に沿って移動する突出部材112が、側部基部111まで到達するとき係止片131は起立し、この状態で突出部材112の係止を可能にするが、ウイング扉1が撓んでいる場合には、屋根部1aが所定位置までの回転を完了しておらず、さらに、突出部材112に対して回転方向の駆動力が作用することとなる。そこで、この駆動により、突出部材112が下方に摺動することとなるため、突出部材112の先端が第二の係止面142と荷台基部114との間隙に侵入するのである。
【0030】
上記のように、本実施形態においては、係止部本体103の係止面139および第二の係止面142が突出部材112の表面に当接するため、突出部材112を強固に係止することとなるのである。なお、本実施形態における他の構成要素は、第一の実施形態と同様であるので、その説明は省略するとともに、作動態様についても、ウイング扉1の撓みによる突出部材112の軌道のみに差異を有し、他に異なるところがないので、その説明を省略する。
【0031】
本発明の実施形態は以上のとおりであるが、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の態様をとることができる。例えば、上記実施形態において、係止部本体3に設けられるカム面37,38が当接するハウジング2の底部26は、平面状に構成したものとして説明したが、図5(b)に示すように、ハウジング2の底部にカムフォロア226を設け、カム面37,38を円形断面で当接する構成とすることができる。
【0032】
また、カム面37,38の形状については、円弧状としたが、これを楕円または他の形状とすることができる。この場合、係止部本体3の昇降範囲を変化させることが可能となるものである。同様に、係止部本体3の当接面41の形状については、平面状として説明したが、突出部材12の軌道により係止部本体3の回動を制御し得る曲面とすることができる。
【0033】
さらに、カム面37,38に当接する底部26またはカムフォロア226を上下方向の調整が可能となるように設けることにより、傾倒する係止片31の高さを調整することができ、係止部13の設置後において、突出部12の軌道の微妙な変化に対応する調整が可能となる。
【0034】
【発明の効果】
本発明によれば、係止部本体の回動によって係止片の高さを移動させることが可能であるから、ウイング扉に撓みがない場合、または、撓みがあるとしても少ないものである場合であっても、当該ウイング扉を係止することができる。
【0035】
また、係止部本体に当接面を設けた発明にあっては、ウイング扉の下端縁に設けた突出部材が上記当接面に当接することにより、係止部本体を回動させることができるため、ウイング扉の回動を駆動源として係止部本体を起立させることが可能となる。
【0036】
さらに、当接面の先端に斜状の第二の係止面を構成した発明にあっては、僅かに撓む構造のウイング扉を係止する場合、ウイング扉の撓みにより発生する僅かな上下動を利用して、ウイング扉の突出部材の先端部分を第二の係止面によって係止されることができるものである。また、荷台に荷物を積載した状態にあっては、荷物の重量等により、荷台の床部が微妙にゆがみ、これによって荷台基部の上端縁が僅かに上下方向に異なる位置となるが、上記のように第二の係止面により突出部材先端を係止する構成にすることによって、突出部材と係止部とのクリアランスを吸収させることができるとともに、係止状態を安定させることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】ウイング扉の説明図である。
【図2】本発明にかかる実施形態の係止部を示す説明図である。
【図3】(a)はウイング扉が開放している状態における実施形態の断面図であり、(b)は閉鎖した状態における実施形態の断面図である。
【図4】実施形態の作動態様を示す説明図である。
【図5】(a)は第二の実施形態を示す説明図であり、(b)はその他の実施形態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ウイング扉
1a 荷台側部
1b 屋根部
2 ハウジング
3,103 係止部本体
11,111 側部下端
12,112 突出部
13,113 係止部
14 荷台基部
21 外壁部
22,23 側壁部
24,25 フランジ部
26 底部
27,28 長孔
31 係止片
32,33 回動部
34 枢軸
35,36 軸孔
37,38 カム面
39,139 係止面
40 案内面
41,141 当接面
142 第二の係止面
226 カムフォロア

Claims (8)

  1. トラックの荷台を構成してなるウイング扉の係止装置であって、上記ウイング扉の側部下端に突設された突出部材と、荷台基部に装着されるハウジングと、このハウジングに保持される係止部本体とからなり、上記ハウジングが上記突出部材の係入を許容するとともに上記係止部本体が該突出部材を係止してなる装置において、
    上記係止部本体は、上記ハウジングに装着可能な枢軸と、この枢軸により回動可能に保持される回動部と、この回動部に連続しつつ上記ハウジングの外方に突出してなる係止片と、上記回動部に設けられたカム面とを備え、上記ハウジングは、上記係止部本体の枢軸を鉛直方向に規制する規制部と、上記係止部本体の回動の下限を規制するストッパと、上記係止部本体のカム面に摺接しつつ該係止部本体を支持する支持部とを備え、上記回動部が上記枢軸を中心として回動するとき、上記カム面が上記ハウジングの支持部を摺動して該枢軸を上下に移動させてなることを特徴とするウイング扉の係止装置。
  2. 前記係止部本体のカム面は、枢軸の軸心と異なる点を中心とする円弧状のカム面である請求項1記載のウイング扉の係止装置。
  3. 前記係止部本体は、係止片に設けられた係止面と、この係止面に連続する案内面と、この案内面に有角的に連続しつつ前記ウイング扉の突出部材の当接を許容してなる駆動面とを備えた係止部本体である請求項1または2記載のウイング扉の係止装置。
  4. トラックの荷台を構成してなるウイング扉の係止装置であって、上記ウイング扉の側部下端に突設された突出部材と、荷台基部に装着されるハウジングと、このハウジングに保持される係止部本体とからなり、上記ハウジングが上記突出部材の係入を許容するとともに上記係止部本体が該突出部材を係止してなる装置において、
    上記係止部本体は、上記ハウジングに装着可能な枢軸と、この枢軸により回動可能に保持される回動部と、この回動部に連続しつつ上記ハウジングの外方に突出してなる係止片と、この係止片に設けられた係止面と、この係止面に連続する案内面と、この案内面に対して有角的に連続しつつ上記回動部に設けられ、上記ウイング扉の突出部材の当接を許容する当接面と、上記回動部周縁のうち、上記当接面が設けられていない縁部を上記枢軸よりも大径の弧状に構成してなるカム面とを備え、
    上記ハウジングは、上記係止部本体の枢軸を鉛直方向に規制する規制部と、上記係止部本体の回動の下限を規制するストッパと、上記係止部本体のカム面に摺接しつつ該係止部本体を支持する支持部とを備え、
    上記回動部が上記枢軸を中心として回動するとき、上記係止片を起立または傾倒させるとともに、上記カム面が上記ハウジングの支持部を摺動して該枢軸を上下に移動させてなることを特徴とするウイング扉の係止装置。
  5. 前記係止部本体の当接面は、前記ウイング扉の突出部材が当接する状態において、該突出部材が移動するとき、前記枢軸を中心に回動しつつ角度を変更してなる当接面である請求項4記載のウイング扉の係止装置。
  6. 前記係止片の係止面は、該係止片が起立したとき鉛直方向の平面を構成する係止面である請求項4又は5記載のウイング扉の係止装置。
  7. 前記係止部本体は、前記当接面の先端に、前記係止面と同一平面上に位置する第二の係止面を構成してなる係止部材である請求項6記載のウイング扉の係止装置。
  8. 前記係止部本体の案内面および当接面は、係止面に対してV字形の凹状に形成されてなる案内面および当接面である請求項3ないし7のいずれかに記載のウイング扉の係止装置。
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