JP6754718B2 - 物品保持装置、及び物品保持装置を備えたセンターコンソール - Google Patents

物品保持装置、及び物品保持装置を備えたセンターコンソール Download PDF

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Description

本開示は、車両に搭載される物品保持装置、特に、物品保持装置よりも幅の広い物品を保持可能な物品保持装置、及び物品保持装置を備えたセンターコンソールに関する。
スマートフォン等の携帯電子端末を車室内に保持する様々な装置が提案されている。例えば、特許文献1に記載の物品保持装置は、コンソールボックスのリッドを利用したものである。携帯電子端末の下端を支持するフランジがリッドの裏面に設けられており、リッドをその裏面が斜め上後方を向くように回動させると、携帯電子端末を立てかけられるように構成されている。
特開2013−220740号公報
近年、乗員の乗車スペースを広くする要求が強くなっているため、物品保持装置は、小型化され、又は狭いスペースに配置される傾向がある。更に、携帯電子端末の中には、タブレット型端末のような比較的大きな製品もあり、これらを車室内に保持したいという需要も増大している。
本発明は、物品保持装置よりも幅の広い物品を保持できる物品保持装置を提供することを目的とする。本発明のある実施形態は、このような物品保持装置を備えたセンターコンソールを提供することを目的とする。
本発明の少なくともいくつかの実施形態に係る物品保持装置(1,21,31,41,51)は、車両(V)に搭載される物品保持装置であって、底壁(5,34,44,54)、及び前記底壁に立設された側壁(6,35,45,55)、並びに上方に向かって開放された開口部(7)を有するケース(3,22,32,42,52)と、前記開口部の少なくとも一部を覆う第1位置と、一方の側端部及び他方の側端部間の高低差が前記第1位置よりも大きい第2位置との間で傾動可能に前記ケースに支持されたトレイ(4,33,43,53)とを備えることを特徴とする。
この構成によれば、トレイよりも幅狭の物品は、第1位置に於いてトレイに載置でき、トレイよりも幅広の物品は、第2位置に於いてトレイに立掛けることができる。
本発明の少なくともいくつかの実施形態に係る物品保持装置(1,21,31,51)は、上記構成に於いて、前記一方の側端部は、前記第2位置に於いて、前記第1位置よりも下方に位置することを特徴とする。
この構成によれば、第2位置において、立てかけた物品の下端側がケースの低壁又は側壁に支持されるため、トレイに物品の下端側を支持する構成を設けなくともよい。
本発明の少なくともいくつかの実施形態に係る物品保持装置は、上記構成に於いて、前記第1位置に向けて前記トレイを付勢する第1付勢部材(12)を更に備え、前記トレイの表面の少なくとも一部は、前記第1位置に於いて水平に配置されることを特徴とする。
この構成によれば、第1付勢力の付勢力によって、トレイが第1位置に移動するため、トレイを第1位置に移動させるための操作が簡便になる。また、トレイ表面の少なくとも一部が水平に配置されるため、トレイに載置された物品が安定しやすくなる。
本発明の少なくともいくつかの実施形態に係る物品保持装置(1,21)は、上記構成に於いて、前記トレイ(4)が、前記ケースの前記側壁に枢軸周りに回動可能に支持される回動部材(8)と、前記回動部材に支持されて前記ケースに対して傾動可能な、物品を載置するべきトレイ本体(9)とを含み、前記回動部材が、前記第2位置に於いて、前記トレイ本体を、前記ケース(3,22)に没入した収納位置と少なくとも一部が前記ケース外に突出した展開位置との間を前記トレイ本体の主面方向に沿って摺動可能に支持することを特徴とする。
この構成によれば、トレイ本体が展開位置にあるとき、その上端が側壁の上端よりも高い位置にあるため、立掛けた物品の安定性が増す。
本発明の少なくともいくつかの実施形態に係る物品保持装置は、上記構成に於いて、前記回動部材は、前記トレイ本体の裏面側を摺動可能に支持し、かつ前記枢軸を介して前記ケースに回動可能に支持され、前記第1付勢部材は、前記側壁及び前記回動部材に係合するように前記枢軸に巻回されたねじりコイルばねを含むことを特徴とする。
この構成によれば、物品を載置すべきトレイ本体の表面に影響を与えずに、また、トレイ本体と回動部材との間のスペースを小さくして、回動部材の回動とトレイ本体との傾動を連動させることができる。
本発明の少なくともいくつかの実施形態に係る物品保持装置は、回動部材を含む上記構成の何れかに於いて、前記トレイ本体を前記展開位置に付勢する第2付勢部材(15)を更に備えることを特徴とする。
この構成によれば、第2付勢力の付勢力によって、トレイ本体が展開位置に移動するため、トレイ本体を展開位置に移動させるための操作が容易になる。
本発明の少なくともいくつかの実施形態に係る物品保持装置は、回動部材を含む上記構成の何れかに於いて、前記トレイ本体は、ガイド突起(16)を有し、前記ケースは、前記第1位置及び前記第2位置間の前記トレイの傾動に於いて、前記ガイド突起をガイドするべく、円弧状に設けられた傾動区間(18a)、並びに、前記第2位置に於いて、前記トレイ本体の前記収納位置及び前記展開位置間の摺動を許容するように前記ガイド突起をガイドするべく、直線状に設けられた摺動区間(18b)を含むガイド溝(18)を有することを特徴とする。
この構成によれば、ガイド突起が、傾動区間に於いては傾動方向にガイドされ、摺動区間に於いては摺動方向にガイドされるため、傾動及び摺動が円滑に行われ、意図しない方向へのトレイ又はトレイ本体の変位が規制される。
本発明の少なくともいくつかの実施形態に係る物品保持装置は、上記構成に於いて、前記ガイド突起は、前記トレイ本体から前記枢軸の延在方向に突出し、前記ガイド溝は、前記側壁に形成されたことを特徴とする。
この構成によれば、傾動及び摺動のガイドに必要な構成がスペースを取らないため、物品保持装置を小さくし、又は、物品の収容スペースを大きくすることができる。
本発明の少なくともいくつかの実施形態に係る物品保持装置は、ガイド突起及びガイド溝を含む上記構成の何れかに於いて、前記ガイド突起は、前記第1位置に於いて、前記ガイド溝の傾動区間の上端に係止されることを特徴とする。
この構成によれば、ガイド溝がトレイを第1位置よりも上方に傾動させないためのストッパとして機能し、その構成がスペースを取らないため、物品保持装置を小さくし、又は、物品の収容スペースを大きくすることができる。更に、第1付勢部材を備えている場合には、その付勢力によってトレイが第1位置に維持されるため、ロック部材が不要となる。
本発明の少なくともいくつかの実施形態に係る物品保持装置は、回動部材を含む上記構成の何れかに於いて、前記トレイ本体及び前記回動部材の一方は、前記収納位置及び前記展開位置間の摺動方向に沿ったレール(13)を有し、前記トレイ本体及び前記回動部材の他方は、前記レールに摺動可能に嵌入する嵌入部(14)を有することを特徴とする。
この構成によれば、トレイ本体の回動部材に対する摺動が安定する。
本発明の少なくともいくつかの実施形態に係る物品保持装置は、回動部材を含む上記構成の何れかに於いて、前記トレイ本体が前記展開位置に配置されたとき、平板状の物品を、前記底壁及び前記トレイ本体の表面によって支持可能に構成されたことを特徴とする。
この構成によれば、物品を物品保持装置に立掛けたとき、物品の下端と裏面とが物品保持装置に支持されるため、物品の安定性が増す。
本発明の少なくともいくつかの実施形態に係る物品保持装置は、上記構成の何れかに於いて、当該物品保持装置は、車両のセンターコンソールに配置され、前記展開位置において、前記トレイ本体の突出側端部は、左右の座席の何れかの側に突出することを特徴とする。本発明の少なくともいくつかの実施形態は、このような物品保持装置を備えたセンターコンソールである。
この構成によれば、トレイ本体の端部を突出させた側と反対の座席に座った乗員が、物品の表面を見ることができる。
本発明によれば、物品保持装置よりも幅の広い物品を保持できる物品保持装置を提供できる。
第1実施形態に係る物品保持装置が搭載される車両の車室内の斜視図 第1実施形態に係る物品保持装置の分解斜視図 第1実施形態に係る物品保持装置の斜視図(第1位置) 第1実施形態に係る物品保持装置の斜視図(第2位置・展開位置) 第1実施形態に係る物品保持装置の断面図(第1位置) 第1実施形態に係る物品保持装置の断面図(第2位置・没入位置) 第1実施形態に係る物品保持装置の断面図(第2位置・展開位置) 第2実施形態に係る物品保持装置を示す断面図 第3実施形態に係る物品保持装置の断面図 第4実施形態に係る物品保持装置の断面図 第5実施形態に係る物品保持装置の断面図
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。図1〜図7は、第1実施形態に係る物品保持装置1を示す。図1に示すように、物品保持装置1は、自動車Vのセンターコンソール2に設置される。
図2〜図4を参照して、物品保持装置1の構成について説明する。物品保持装置1は、物品を受容可能なケース3と、ケース3に対して変位可能なトレイ4とを備える。
ケース3は、平面視で矩形を呈する底壁5と、底壁の縁部に立設された筒状の側壁6とを有する。ケース3の上面は開口部7となっている。ケース3は、樹脂を素材とする。
トレイ4は、ケース3に回動可能に支持された回動部材8と、回動部材8に摺動可能に支持されたトレイ本体9とを有する。回動部材8及びトレイ本体9は、それぞれ樹脂を素材とする。
回動部材8は、概ね矩形の平板形状を呈する。回動部材8の左右方向の一方、例えば右端側が、右側の側壁6に回動可能に支持される(以下、回動部材8の右端側が回動可能に側壁6に支持される場合を例に説明するが、左端側が回動可能に側壁に支持されてもよい。その場合、以下の説明に於ける左右は逆になる)。回動部材8は、枢軸となる軸部10を有し、右側の側壁6は、軸部10を回動可能に支持する軸受部11を有する。軸部10には、第1付勢部材となるねじりコイルばね12が巻回されている。ねじりコイルばね12は、右側の側壁6及び回動部材8に係合して、回動部材8の左端側が上方に向かうように回動部材8を付勢する。なお、軸部10をケース3の側壁6に設け、軸受部11を回動部材8に設けるように変更してもよい。
トレイ4が開口部7を覆う第1位置に配置されたとき、トレイ本体9の表面の少なくとも一部は、物品を載置すべく、上方を向いて略水平となる。トレイ本体9は、裏面側に於いて回動部材8に支持される。回動部材8の、トレイ本体9に当接する表面には、枢軸に直交する方向に延在するレール13が形成されている。トレイ本体9の裏面には、枢軸に直交する方向に延在して、レール13に対して摺動可能に嵌入する嵌入部14が形成されている。レール13と嵌入部14とが摺動することにより、トレイ本体9は、回動部材8に対して、枢軸に直交する方向に摺動し、かつ枢軸方向への移動が規制される。また、ねじりコイルばね12によって、回動部材8とトレイ本体9とは常に互いに圧接した状態にあって、互いに傾動方向に対して離間することが防止されるが、更に、レール13に、回動部材8の主面に直交する方向に於いて互いに対向する面によって画成される離間防止部13aを設け、その中に嵌入部14の一部を嵌入させることにより、回動部材8とトレイ本体9とが傾動方向に対して互いに離間することを防止することが好ましい。
レール13の上面には、第2付勢部材となる圧縮コイルばね15を受容する、レール13の延在方向に沿った溝13bが形成されている。軸部10とは反対側の溝13bの端部は閉じており、圧縮コイルばね15の一端側を係止する。溝13bの軸部10側の端部は開放されており、圧縮コイルばね15の他端側が突出可能となっている。圧縮コイルばね15の他端側は、トレイ本体9の裏面側の右端側端部に係止される。溝13b及びトレイ本体9の裏面側の右端側端部のそれぞれに、圧縮コイルばね15の端部が巻回される突出部を設けることが好ましい(図5参照)。圧縮コイルばね15は、トレイ本体9を、レール13及び嵌入部14の延在方向であって、傾動端側(トレイ本体9に於けるトレイ4の傾動時に円弧状に動く側)から回動端側(トレイ本体9に於けるトレイ4の傾動時に軸部10に近接する側)に向かう向きに付勢する。
また、トレイ本体9の前後方向(枢軸に平行な方向)の両端部の左端近傍からは、ガイド突起16が突出している。ガイド突起16は、トレイ本体9の前後方向両端部の左端近傍から傾動方向の下方に向かって形成された小片17から、前後方向の外側に向かって突出していることが好ましい。ケース3の側壁6の前後方向の内面は、互いに平行であって、ガイド突起16をガイドするガイド溝18を有する。ガイド溝18は、区間ごとに、ガイド突起16をガイドする方向が異なる。上部から下部にかけて円弧状に設けられた傾動区間18aは、回動部材8の回動とともにトレイ本体9が傾動することを許容するが、トレイ本体9が回動部材8に対して枢軸に直交する方向へ摺動することを規制する。傾動区間18aの下端から右斜め上方に向かって直線状に設けられた摺動区間18bは、トレイ本体9が回動部材8に対して枢軸に直交する方向へ摺動することを許容するが、トレイ4の傾動(回動部材8の回動及びトレイ本体9の傾動)を規制する。なお、ガイド溝18は、組み付け時にガイド突起16をガイド溝18に受容させるため、摺動区間18bから右斜め上方の延長線上に延在するとともに、右端側で上方に開放された延長区間18cを更に有することが好ましい。
ガイド突起16がガイド溝18の傾動区間18aにガイドされることによって、トレイ4は、トレイ本体9が開口部7を覆う第1位置と、トレイ本体9の傾動端側が下方に配置されて底壁5に近接する第2位置との間を傾動する。トレイ4は、ねじりコイルばね12に第1位置に向けて付勢され、第1位置に於いては、ガイド突起16がガイド溝18の傾動区間18aの上端に係止されるため、第1位置で安定する。
トレイ4が第2位置にあるとき、ガイド突起16がガイド溝18の摺動区間18bにガイドされることによって、トレイ本体9は回動部材8に対して摺動する。トレイ本体9は、トレイ本体9がケース3に没入した没入位置と、トレイ本体9の回動端側がケース3の外に突出した展開位置との間を変位する。没入位置に於いて、ガイド突起16は、ガイド溝18の傾動区間18aと摺動区間18bとの交差部に位置する。トレイ本体9は圧縮コイルばね15によって回動端側に向かって付勢され、展開位置に於いては、回動部材8の表面に突出するように設けられた係止部19がトレイ本体9の裏面に突出するように設けられた被係止部20を係止する。そのため、トレイ本体9は展開位置で安定する。
底壁5の内、没入位置に於いてトレイ本体9に覆われる部分は、物品の収納スペースを形成しないため、トレイ4に沿って傾斜させ、物品保持装置1の設置スペースを小さくしてもよい。
次に図5〜7を参照して、物品保持装置1の操作方法について説明する。
図5に示すように、トレイ4が第1位置にあるとき、ねじりコイルばね12(図3参照)の付勢力よりも軽い物品をトレイ4の表面に載置できる。車両の乗員が、ねじりコイルばね12(図3参照)の付勢力に抗して、トレイ4を下方に押し込むと、トレイ4は第1位置から第2位置に向かって傾動する。このとき、ガイド突起16がガイド溝18の傾動区間18aにガイドされるため、トレイ本体9は回動部材8に対して摺動しない。図6に示すように、トレイ4が第2位置に達すると、ガイド突起16がガイド溝18の傾動区間18aと摺動区間18bの交差部に位置し、トレイ本体9が回動部材8に対して摺動可能となる。トレイ本体9は、圧縮コイルばね15の付勢力によって、図6に示す没入位置から図7に示す展開位置に移動する。このとき、ガイド突起16がガイド溝18の摺動区間18bにガイドされるため、トレイ4は傾動しない。展開位置に於いては、ケース3よりも左右方向幅の広い平板状の物品であっても、物品の一端側を底壁5又は側壁6に当接させ、かつ物品の裏面の少なくとも一部をトレイ本体9に当接させるように立掛けることにより、物品保持装置1に保持される。トレイ本体9は、展開位置にあるとき、回動側端部がケース3の側壁6の上端よりも高い位置にあるため、立掛けた物品が安定しやすい。また、物品がタブレット端末等の表示画面を有する場合、左方の座席に座った乗員は画面を見ることができる。
トレイ4を第1位置に戻すときは、まず、乗員が、圧縮コイルばね15の付勢力に抗して、トレイ本体9を没入位置に向けてスライドさせる。トレイ本体9が没入位置に達すると、トレイ4は、ねじりコイルばね12(図3参照)の付勢力によって、第2位置から第1位置へ移動する。
図8は、第2実施形態に係る物品保持装置21を示す。第1実施形態と共通する構成は、同じ符号を付しその説明を省略する。物品保持装置21は、1対のトレイ4が、ケース22の開口部7を覆う点や、断面視で、概ね、左右対称となっている点で第1実施形態と異なる。物品保持装置21を構成する各部材は、ケース22を除いて、第1実施形態の構成部材が、左右対称に1対設けられるため、これらの構成部材については、上記実施形態と同一の符号を付し、説明を省略する。各部材の左右方向幅は、ケース22の幅に応じて調整される。1つのケース22に対して1対のトレイ4がそれぞれ傾動し、ケース22の前後方向に対向する側壁6の内面には、1対のトレイ4の傾動及びトレイ本体9の摺動に対応するガイド溝18が設けられる。
1対のトレイ4は、それぞれ、第1位置及び第2位置間を変位し、1対のトレイ本体9は、第2位置に於いて、没入位置及び展開位置間を変位する。展開位置に於いて1対のトレイ本体9は、それぞれ、回動側端部がケース3の側壁6の上端よりも高い位置にあるため、物品を左右どちら向きに立掛けても物品が安定する。よって、タブレット端末等の物品の画面を、左右の座席の何れにも向けることができる。
図9は、第3実施形態に係る物品保持装置31を示す。物品保持装置31は、物品を受容可能なケース32と、ケース32に対して傾動可能なトレイ33とを備える。ケース32は、平面視で矩形を呈する底壁34と、底壁34の縁部に立設された筒状の側壁35とを有する。ケース32の上面は開口部7となっている。図9において、トレイ33の第1位置は二点鎖線で示され、第2位置は実線で示されている。
トレイ33は、概ね矩形の平板形状を呈する。トレイ33の左右方向の一方、例えば左端側が、左側の側壁35に回動可能に支持される(以下、トレイ33の左端側が回動可能に側壁35に支持される場合を例に説明するが、右端側が回動可能に側壁に支持されてもよく、その場合、以下の説明に於ける左右は逆になる)。ケース32は、左側の側壁35の上端に、枢軸となる軸部36を有し、トレイ33は、左端において、軸部36に回動可能に支持される。軸部36には、ねじりコイルばね(図示せず)が巻回され、ねじりコイルばねは、左側の側壁35及びトレイ33の裏面に係合して、トレイ33の右端側が上方に向かうようにトレイ33を付勢する。なお、軸部36をトレイ33に設け、ケース32の左側の側壁35の上端が軸部36を支持するように変更してもよい。
トレイ33が、開口部7を覆う第1位置に配置されたとき、トレイ33の表面の少なくとも一部は、物品を載置すべく、上方を向いて略水平となる。トレイ33は、第1位置において、ケース32の右側の側壁35の上端に、左方に突出するように設けられたストッパ37に係止されることにより、ねじりコイルばねの付勢力に抗して第1位置に維持される。ねじりコイルばね及びストッパ37による係止構造に代えて、ラチェット等の公知の構造によりトレイ33を第1位置に保持してもよい。
トレイ33が第1位置にあるとき、ねじりコイルばねの付勢力よりも軽い物品をトレイ33の表面に載置できる。車両の乗員が、ねじりコイルばねの付勢力に抗して、トレイ33を下方に押し込むと、トレイ33は第1位置から第2位置に向かって傾動する。第2位置に於いては、ケース32よりも左右方向幅の広い平板状の物品であっても、物品の一端側を底壁34又は側壁35に当接させ、かつ物品の裏面の少なくとも一部をトレイ33に当接させるように立掛けることにより、物品保持装置31に保持される。トレイ33は、物品の自重及び物品とケース32との摩擦力により第2位置に維持されるが、ラチェット等の公知の構造により第2位置に保持されてもよい。
図10は、第4実施形態に係る物品保持装置41を示す。物品保持装置41は、ケース42と、ケース42に対して傾動可能なトレイ43とを備える。ケース42は、平面視で矩形を呈する底壁44と、底壁44の縁部に立設された筒状の側壁45とを有する。ケース42の上面は開口部7となっている。図10に於いて、トレイ43の第1位置は二点鎖線で示され、第2位置は実線で示されている。
トレイ43は、概ね矩形の平板形状を呈する。トレイ43の左右方向の一方、例えば左端側が、左側の側壁45に回動可能に支持される(以下、トレイ43の左端側が回動可能に側壁45に支持される場合を例に説明するが、右端側が回動可能に側壁45に支持されてもよく、その場合、以下の説明に於ける左右は逆になる)。ケース42は、左側の側壁45の上端に、枢軸となる軸部46を有し、トレイ43は、左端に於いて、軸部46に回動可能に支持される。
トレイ43が、開口部7を覆う第1位置に配置されたとき、トレイ43の表面の少なくとも一部は、物品を載置すべく、上方を向いて略水平となる。トレイ43は、第1位置に於いて、ケース42の右側の側壁35の上端に、左方に突出するように設けられたストッパ47に下方から係止されることにより、第1位置に維持される。
車両の乗員は、右端側を持ち上げるようにトレイ43を傾動させることにより、トレイ43を第1位置から第2位置に変位させることができる。第2位置に於いては、ケース42よりも左右方向幅の広い平板状の物品であっても、物品の一端側をトレイの表面の左端側に立設された支持壁48に当接させ、かつ物品の裏面の少なくとも一部をトレイ43に当接させるように立掛けることにより、物品保持装置41に保持される。物品保持装置41は、ケース42内に他の物品を受容させた状態でも、第2位置に於いて物品を立てかけることができる。トレイ43は、ラチェット構造等の公知の構造によって第2位置に維持される。なお、軸部46に、ねじりコイルばね(図示せず)を巻回させることにより、トレイ43を第2位置にむけて付勢してもよく、この場合、第1においてトレイを保持するラチェット構造と、第2位置に於いてねじりコイルばねの付勢力に抗してトレイ43を係止するストッパ(図示せず)とが設けられる。
図11は、第5実施形態に係る物品保持装置51を示す。物品保持装置51は、物品を受容可能なケース52と、ケース52に対して傾動可能なトレイ53とを備える。ケース52は、平面視で矩形を呈する底壁54と、底壁54の縁部に立設された筒状の側壁55とを有する。ケース52の上面は開口部7となっており、ケース52の左右方向の中央には、前後方向に沿って延在する軸部56の両端部が前後の側壁に支持されている。
トレイ53は、概ね矩形の平板形状を呈するトレイ本体57と、トレイ本体57の裏面の左右方向の中央から下方に延出して、軸部56に回動可能に支持される軸受部58とを有する。
トレイ53が、開口部7を覆う第1位置に配置されたとき、トレイ53の表面の少なくとも一部は、物品を載置すべく、上方を向いて略水平となる。車両の乗員は、右端側を押し込むようにトレイ53を傾動させることにより、トレイ53を右端下降型の第2位置に変位させることができ、左端側を押し込むようにトレイ53を傾動させることにより、トレイ53を左端下降型の第2位置に変位させることができる。右端下降型及び左端下降型の第2位置のいずれに於いても、ケース52よりも左右方向幅の広い平板状の物品を、物品の一端側をトレイの表面の下降した側に立設された支持壁59に当接させ、かつ物品の裏面の少なくとも一部をトレイ53に当接させるように立掛けることにより、物品保持装置51に保持される。物品の一端側を支持壁59に支持させることに代えて、底壁54又は側壁55にトレイ53に支持させてもよい。なお、トレイ53が第1位置及び第2位置間を変位する際に、トレイ53の左右両端部及び支持壁59が左右の側壁55に接触しないように、左右の側壁55には凹部60が設けられ、かつ、第1位置に於けるトレイ53の左右両端部は側壁55から僅かに離間している。
トレイ53は、トレイ53とケース52とを互いに係合する係合構造によって、第1位置に維持される。なお、互いに反対方向にトレイ53を付勢するねじり2つのコイルばね(図示せず)を軸部56に巻回させて、第1位置で付勢力が釣り合うようにしてもよい。また、トレイ53は、図示しないストッパやラチェット構造によって第2位置に保持される。
トレイ53は右端下降型及び左端下降型の2つの第2位置に変位することができるため、立てかける物品の表面を運転者側又は助手席側にも向けることを選択できる。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。上記実施形態では、回動部材にレールを設け、トレイ本体にレールに摺動可能に嵌合する嵌入部を設けたが、トレイ本体にレールを設け、回動部材に嵌入部を設けてもよい。第1付勢部材に圧縮コイルばねを用い、第2付勢部材に引張コイルばねを用いてもよい。物品保持装置は、設置する向きを変更してもよく、例えば、物品保持装置の幅方向を車両の前後方向に一致させて、物品保持装置を車室内の前後方向の狭いスペースに設置できるようにしてもよい。この場合、乗員が立掛けた物品の表面を見ることができるように、展開位置において、トレイ本体の突出側端部が前方に突出するように配置することが好ましい。物品保持装置は、センターコンソール以外の場所、例えばインストルメントパネルや、後部座席のアームレスト部に設けてもよい。ガイド溝の傾動区間に於いて、トレイの傾動に対して所定の範囲でトレイ本体の摺動を許容してもよく、ガイド溝の摺動区間において、トレイ本体の摺動に対して所定の範囲でトレイの傾動を許容してもよい。
1,21,31,41,51:物品保持装置
2:センターコンソール
3,22,32,42,52:ケース
4,33,43,53:トレイ
5,34,44,54:底壁
6,35,45,55:側壁
7:開口部
8:回動部材
9:トレイ本体
10,36,46,56:軸部
11:軸受部
12:ねじりコイルばね(第1付勢部材)
13:レール(13a:離間防止部、13b:溝)
14:嵌入部
15:圧縮コイルばね(第2付勢部材)
16:ガイド突起
17:小片
18:ガイド溝(18a:傾動区間、18b:摺動区間、18c:延長区間)
19:係止部
20:被係止部

Claims (10)

  1. 車両に搭載される物品保持装置であって、
    底壁、及び前記底壁に立設された側壁、並びに上方に向かって開放された開口部を有するケースと、
    前記開口部の少なくとも一部を覆う第1位置と、一方の側端部及び他方の側端部間の高低差が前記第1位置よりも大きく、かつ前記一方の側端部が前記第1位置よりも下方に位置する第2位置との間で傾動可能に前記ケースに支持されたトレイと
    前記第1位置に向けて前記トレイを付勢する第1付勢部材と
    を備え
    前記トレイの表面の少なくとも一部は、前記第1位置に於いて上方を向いて配置される平面部を有し、
    前記トレイが、前記ケースの前記側壁に枢軸周りに回動可能に支持される回動部材と、前記回動部材に支持されて前記ケースに対して傾動可能な、物品を載置するべきトレイ本体とを含み、
    前記回動部材が、前記第2位置に於いて、前記トレイ本体を、前記ケースに没入した収納位置と少なくとも一部が前記ケース外に突出した展開位置との間を前記トレイ本体の主面方向に沿って摺動可能に支持することを特徴とする物品保持装置。
  2. 前記回動部材は、前記トレイ本体の裏面側を摺動可能に支持し、
    前記第1付勢部材は、前記側壁及び前記回動部材に係合するように前記枢軸に巻回されたねじりコイルばねを含むことを特徴とする請求項に記載の物品保持装置。
  3. 前記トレイ本体を前記展開位置に付勢する第2付勢部材を更に備えることを特徴とする請求項又はに記載の物品保持装置。
  4. 前記トレイ本体は、ガイド突起を有し、
    前記ケースは、前記第1位置及び前記第2位置間の前記トレイの傾動に於いて、前記ガイド突起をガイドするべく、円弧状に設けられた傾動区間、並びに、前記第2位置に於いて、前記トレイ本体の前記収納位置及び前記展開位置間の変位を許容するように前記ガイド突起をガイドするべく、直線状に設けられた摺動区間を含むガイド溝を有することを特徴とする請求項の何れか一項に記載の物品保持装置。
  5. 前記ガイド突起は、前記トレイ本体から前記枢軸の延在方向に突出し、
    前記ガイド溝は、前記側壁に形成されたことを特徴とする請求項に記載の物品保持装置。
  6. 前記ガイド突起は、前記第1位置に於いて、前記ガイド溝の傾動区間の上端に係止されることを特徴とする請求項又はに記載の物品保持装置。
  7. 前記トレイ本体及び前記回動部材の一方は、前記収納位置及び前記展開位置間の摺動方向に沿ったレールを有し、前記トレイ本体及び前記回動部材の他方は、前記レールに摺動可能に嵌入する嵌入部を有することを特徴とする請求項の何れか一項に記載の物品保持装置。
  8. 前記トレイ本体が前記展開位置に配置されたとき、平板状の物品を、前記底壁及び前記トレイ本体の表面によって支持可能に構成されたことを特徴とする請求項の何れか一項に記載の物品保持装置。
  9. 当該物品保持装置は、車両のセンターコンソールに配置され、
    前記展開位置において、前記トレイ本体の突出側端部は、左右の座席の何れかの側に突出することを特徴とする請求項に記載の物品保持装置。
  10. 請求項9に記載の物品保持装置を備えたセンターコンソール。
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