JP4490935B2 - 雨樋受具 - Google Patents

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Description

本発明は、雨樋を屋根軒先に固定するために用いる雨樋受具に関するものである。
この種の雨樋の位置を家屋軒先に対して接離調整可能な雨樋受具としては、例えば、特許第3598102号(特許文献1)がある。
この特許文献1を簡単に説明すると、両端に樋装着部を設けた支持体と、基端に軒先装着部を設けると共に、先端を支持体中間部分に連結する取付体とで構成され、支持体の前後中間位置の上面において、支持体と一体である両側面間に架設した軸部に、取付体先端が支持体面との間隙に挿入できる揺動体を装着し、前記揺動体の軸装着部分の前後一方に、起伏回動操作で下方に突出するカム状の止着体を軸結し、取付体の先端部分を、揺動体及び止着体の下方に前後移動可能に挿入し、止着体の回動操作で支持体と取付体の固定連結を行う構成で、止着体の底辺が取付体先端を非強圧状態(緩めた状態)であるならば、揺動体も強制状態でないので、取付体の先端部分を、揺動体及び止着体の下方に前後移動可能に挿入でき、所望位置で止着体を回動し、カム状部分の下方突出で取付体を押圧すると共に、揺動体もシーソー回動して取付体を押圧するので、取付体を前後で押圧して固定できることになる構成である。
特許第3598102号公報
本発明は、上記特許文献1とは異なるスライド調整構造を有するもので、スライド位置調整を容易に行うことができ、且つ特許文献1のような構造に比して高さのない雨樋受具を設計可能となる簡易構造の画期的な雨樋受具を提供するものである。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
軒先に固定する固定部1Aを備えた支持杆体1と、前後部に雨樋2の両端部を掛止支承する掛止部3Aを備えた雨樋受体3とから成り、この支持杆体1と雨樋受体3とをスライド自在に重合連結して、雨樋受体3を支持杆体1に対しこの雨樋受体3に支承した雨樋2の幅方向にスライド調整自在に設けた雨樋受具において、前記支持杆体1と前記雨樋受体3とのスライド重合部4に板状の旋回体5を水平旋回自在に重合連結し、この旋回体5の側縁部に、前記スライド重合部4の高さ寸法と略合致する高さ寸法を有する立直板部50Aと水平板部50Bとから成るL字板状の係止部50を突設すると共に、この係止部50は、旋回体5を水平旋回することで、前記立直板部50Aがスライド重合部4の側縁に当接若しくは近接して前記水平板部50Bがスライド重合部4の上部若しくは下部に沿設状態となるように構成し、この係止部50の水平板部50Bが係止する突起状の係止受部6を前記スライド重合部4の上部若しくは下部に設けて、この係止受部6に水平板部50Bを係止することで、スライド重合部4をスライド停止状態とし得るように構成すると共に、この係止受部6は、スライド重合部4の長さ方向に複数並設状態に設けて、この複数並設する係止受部6を選択して水平板部50Bを係止することにより、スライド重合部4のスライド停止位置を変更し得るように構成したことを特徴とする雨樋受具に係るものである。
また、前記雨樋受体3の前後部に、雨樋2の両端部を外側から被覆するようにして掛止支承する前記掛止部3Aを設け、前記旋回体5は、この旋回体5を水平旋回させて前記係止部50をスライド重合部4に係止した際、この旋回体5の両端部が前記掛止部3Aに掛止支承した雨樋2の両端部の内側部に近接若しくは当接する形状に構成して、この旋回体5の両端部により、雨樋2の両端部が掛止部3Aより内側方向に掛脱しようとすることが阻止される構成としたことを特徴とする請求項1記載の雨樋受具に係るものである。
また、前記旋回体5は長さを有する形状に構成すると共に、この旋回体5の長さ寸法を前記雨樋2の両端部間の幅寸法に合致する長さ寸法に設定して、この旋回体5を水平旋回させて旋回体5の長さ方向と前記雨樋受体3の前後方向とを一致させた際に、この旋回体5の長さ方向の両端部が前記雨樋受体3の掛止部3Aに掛止支承した前記雨樋2の端部に対し近接若しくは当接する構成とし、且つ旋回体5の前記係止部50の水平板部50Bが前記スライド重合部4の上部若しくは下部に設けた前記係止受部6に係止するように係止部50を構成したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の雨樋受具に係るものである。
本発明は上述のように構成したから、スライド重合部をスライド調整して雨樋の位置を調整後、旋回体を水平旋回して係止部をスライド重合部に係止させるだけの操作により、雨樋の屋根軒先に対する固定位置調整を簡易に行うことができ、しかも、本発明のスライド阻止構造は、係止部を有する旋回体をスライド重合部に水平旋回自在に重合連結することで構成可能であるため、製作容易で量産性に富み、その上、旋回体を支持杆体と前記雨樋受体とのスライド重合部に水平方向に旋回自在となるようにして重合連結する構成のため、スライド重合部に起伏回動する止着体を備える特許文献1のような構成と比べて、この位置調整構造部の高さを低く設計することが容易にでき、このように設計することで雨樋受具が雨樋の上から露出しにくくなるため、体裁の良い仕上がり状態を実現でき、また、高くかさばらないため、梱包や運搬にも便利となるなど、極めて実用性に秀れた画期的な雨樋受具となる。
また、本発明においては、係止部のスライド重合部への係止構造を簡易に設計実現可能となると共に、雨樋の軒先に対する固定位置を複数段階に選択調整できる一層実用性に秀れた構成の雨樋受具となる。
また、本発明においては、スライド重合部を確実にスライド停止状態とする係止部及び係止受部の構成を簡易に設計実現可能となる一層実用性に秀れた構成の雨樋受具となる。
また、請求項2,3記載の発明においては、スライド重合部のスライド移動が阻止されると同時に雨樋が掛脱不能状態に維持されて雨樋の確固な掛止支承状態が実現することとなり、しかも、この旋回体で雨樋を掛脱不能状態に維持できる構成を簡易に設計実現可能となる一層実用性に秀れた構成の雨樋受具となる。
好適と考える本発明の実施形態(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
屋根軒先に、固定部1Aを固定することで本雨樋受具を固定し、雨樋受体3の前後の掛止部3Aに雨樋2の両端部を掛止支承することで雨樋2を軒先に固定する。
また、スライド重合部4をスライド移動して、即ち雨樋受体3を支持杆体1に対しこの雨樋受体3に支承した雨樋2の幅方向にスライド調整して、雨樋2の位置を屋根軒先に対し接離調整することができる。
そして、このスライド調整により雨樋2の位置を決めた後、旋回体5を水平旋回して係止部50をスライド重合部4に係止することで、スライド重合部4がスライド停止状態となり、雨樋2を位置決めできる。
従って、スライド重合部4をスライド調整した後、旋回体5を水平旋回して係止部50をスライド重合部4に係止させるだけの簡易な操作により、雨樋2の屋根軒先に対する固定位置調整が行われる。
また、本発明は、旋回体5を支持杆体1と前記雨樋受体3とのスライド重合部4に水平方向に旋回自在となるようにして重合連結する構成のため、スライド重合部に起伏回動する止着体を有する特許文献1のような構成と比べて、この位置調整構造部の高さを低く設計することが容易に可能である。そして、このように高さを低く構成した雨樋受具によれば、雨樋の上から露出しにくく、施工後の仕上がりが極めて体裁良好となり、また、高くかさばらないことで、梱包や運搬にも便利となる。
また、例えば、前記旋回体5は、この旋回体5を水平旋回することで前記係止部50を前記スライド重合部4に係止した際、この旋回体5の端部が前記雨樋受体3の掛止部3Aに掛止支承した前記雨樋2の端部に対し近接若しくは当接してこの雨樋2の端部が掛止部3Aから掛脱することを阻止する形状に構成すれば、スライド重合部4のスライド移動が阻止されると同時に雨樋2が掛脱不能状態に維持されて雨樋2の確固な固定状態が実現することになる。
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
本実施例は、図1に示したような断面半円形状を呈する雨樋2(丸樋)用の雨樋受具に適用している。
軒先に固定される固定部1Aを備えた支持杆体1と、前後部に雨樋2の両端部を掛止支承する掛止部3Aを備えた雨樋受体3とから成り、この支持杆体1と雨樋受体3とをスライド自在に重合連結して、雨樋受体3を支持杆体1に対しこの雨樋受体3に支承した雨樋2の幅方向にスライド調整自在に設けている。
具体的には、支持杆体1は、図2に示すような金属製の帯板で構成し、後端部を下方へ傾斜屈曲形成すると共に、この屈曲後端部に横長の金属製帯板を止ピン15により止着固定してこの横長帯板を前記固定部1Aとしている。図中符号7は固定部1Aを釘や螺子などの止着具により軒先へ固定するための取付孔である。
また、雨樋受体3は、図2に示すような金属製の帯板で構成し、前後両端部を転U字状に折り返し形成してこの折り返し両端部を前記掛止部3Aとし、両端部間の幅が狭まるように撓ませて雨樋2の両端部をこの掛止部3A間に配設した後、撓んだ雨樋2の形状を復帰させて両端部のカール部2Aをこの掛止部3Aに嵌合することで雨樋受体3に雨樋2が掛止支承される構成としている。即ち、前記前後の掛止部3Aが、雨樋2の両端カール部2Aを外側から被覆するようにして掛止支承する構成としている。
本実施例では、支持杆体1の下面に雨樋受体3の上面を重合した構成としている。
この支持杆体1と雨樋受体3との重合部(スライド重合部4)のスライド構造は、支持杆体1の中程より前側に、この支持杆体1の長さ方向と同方向に長さを有するスライド長窓8を上下貫通状態に形成し、このスライド長窓8に上方から抜止鍔9A付の軸ピン9を挿通し、このスライド長窓8を介して支持杆体1の下面より突出する軸ピン9の先端側を雨樋受体3の前後長さ方向の中程に形成した止孔10に挿通装着することで、支持杆体1と雨樋受体3とを重合連結し、且つ軸ピン9がスライド長窓8に許容される範囲内で、支持杆体1に対し雨樋受体3が支持杆体1の前後長さ方向にスライドする構造としている。
また、この雨樋受体3には、装着された前記軸ピン9の前後位置に、この雨樋受体3の長さ方向に沿った長さを有するガイド窓12を上下方向に貫通形成する一方、支持杆体1下面には、前記スライド長窓8の前後位置にガイド突部14を突設し、この前後のガイド突部14を雨樋受体3の前後のガイド窓12に夫々係合した構成として、この前後のガイド突部14と前後のガイド窓12の係合関係により、支持杆体1の前後長さ方向と、雨樋受体3の前後長さ方向とが略一致した状態のまま、支持杆体1に対し雨樋受体3がスライド移動する構成としている。また、ガイド突部14は、支持杆体1の上面の所定位置を下方へ凹設することで下面を下方へ凸設させたこの凸部で構成している。
本実施例では、前記支持杆体1と前記雨樋受体3とのスライド重合部4に旋回体5を水平旋回自在に重合連結すると共に、この旋回体5に、旋回体5を水平旋回することで前記スライド重合部4に係止してスライド重合部4をスライド停止状態とし得る係止部50を設けている。
具体的には、旋回体5は、図2に示すような金属製の帯板で構成し、この旋回体5の上面を雨樋受体3の下面に重合すると共に、この旋回体5の前後長さ方向の中程に形成した軸孔17を雨樋受体3の下面より突出させた前記軸ピン9の先端部に枢着することで、この旋回体5をスライド重合部4に重合連結して雨樋受体3と共に支持杆体1に対しスライド自在に設け、且つ軸ピン9を支点に水平旋回自在に設けている。尚、軸ピン9は、旋回体5の軸孔17より下方へ突出する先端部をカシメ止めしている。
即ち、軸ピン9は、スライド重合部4のスライド移動を司るガイドとしても、旋回体5の水平旋回動を司る軸としても機能する構成である。
また、この旋回体5は、中程よりやや前側の一側(左側)縁部とやや後側の他側(右側)縁部とに、夫々断面逆L字状を呈する爪板50を一体的に突設し、この夫々の爪板50は、上部水平板部50Aが旋回体5の内側方向を向く形状に形成すると共に、下部立直板部50Bがスライド重合部4の高さ寸法と略合致する高さ寸法を有する形状に形成して、この爪板50を前記係止部50としている。
従って、この係止部50は、旋回体5を旋回させてその前後方向を雨樋受体3の前後方向に一致させた際に、この夫々の係止部50の立直板部50Bの内側板面がスライド重合部4の雨樋受体3と支持杆体1との左右側縁に当接若しくは近接することになり、これによりこれ以上の旋回動を規制する構成とし、この際、夫々の水平板部50Aがスライド重合部4の上面(支持杆体1の上面)に沿設状態となるように構成している(図1参照。)。
また、旋回体5を上記と逆方向に旋回させた際にも、立直板部50Bの側縁がスライド重合部4の左右側縁に当接することになり、これにより雨樋受体3に対し旋回体5が図3(a),図5(a),図7(a)に示したような90度未満の回動範囲までで旋回動が規制されるように構成している。
即ち、旋回体5の旋回動範囲は、この旋回体5の前後長さ方向と雨樋受体3の前後長さ方向とを一致させた状態から、図3(a),図5(a),図7(a)に示した旋回体5が雨樋受体3に対し斜設状態となる状態までの90度未満の回動範囲に規制される構成とし、この90度未満の少ない回動範囲で容易に操作を行えるようにしている。
また、本実施例では、前記スライド重合部4に、前記旋回体5に設けた前記係止部50が係止する係止受部6を設け、この係止受部6は、スライド重合部4の長さ方向に複数並設状態に設けて、この複数並設する係止受部6を選択して係止部50を係止することにより、スライド重合部4のスライド停止位置を変更し得るように構成している。
具体的には、前記支持杆体1の上面の左右位置に、この支持杆体1の長さ方向に前記係止部50の水平板部50Aの横幅(旋回体5の前後長さ方向に沿った前後幅)と略同幅となる間隔幅を置いて突起を並設形成し、この突起を係止受部6としている。
即ち、旋回体5を旋回させて係止部50の水平板部50Aを支持杆体1の上面に沿設(近接)させた際、この水平板部50Aの横縁(前後縁)が前側あるいは後側あるいは前後の突起に当接係止することで位置決め状態となり、この旋回体5と共に雨樋受体3も支持杆体1に対し位置決め状態となる(スライド重合部4がスライド阻止状態となる)構成としている。
更に詳しくは、図2,図3(b),図5(b),図7(b)に示すように、支持杆体1の上面の前側の左端に、この支持杆体1の長さ方向に沿った前記間隔を置いた二箇所に係止突部6を形成すると共に、この左端の後側の係止突部6よりも後側となる支持杆体1上面の右端に、この支持杆体1の長さ方向に沿った前記間隔を置いた二箇所に係止突部6を形成している。
この左右の係止突部6の配置構造について説明すると、図3(a)に示すように、雨樋受体3を支持杆体1に対し最も外側へスライドさせて図中矢印のように旋回体5をスライド阻止状態に旋回すると、左端の前側の係止突部6より支持杆体1の前側位置に左側の係止部50が配されると共に、右端の前側の係止突部6より支持杆体1の前側位置に右側の係止部50が配されて、この左右夫々の係止部50のいずれか一方若しくは双方が左右夫々の前側の係止突部6のいずれか一方若しくは双方に当接係止可能となる配置構造とし、これにより雨樋受体3を支持杆体1に対し最も外側へスライドさせた状態が位置決めされる構成としている(図1,図3(b),図4参照。)。
また、図5(a)に示すように、雨樋受体3を支持杆体1に対し最も内側へスライドさせて図中矢印のように旋回体5をスライド阻止状態に旋回すると、左端の後側の係止突部6より支持杆体1の後側位置に左側の係止部50が配されると共に、右端の後側の係止突部6より支持杆体1の後側位置に右側の係止部50が配されて、この左右夫々の係止部50のいずれか一方若しくは双方が左右夫々の前側の係止突部6のいずれか一方若しくは双方に当接係止可能となる配置構造とし、これにより雨樋受体3を支持杆体1に対し最も内側へスライドさせた状態が位置決めされる構成としている(図5(b),図6参照。)。
また、図7(a)に示すように、雨樋受体3を支持杆体1に対し、前記最外側スライド位置と最内側スライド位置との略中間スライド位置にスライドさせて図中矢印のように旋回体5をスライド阻止状態に旋回すると、左端の前後の係止突部6間位置に左側の係止部50が配されると共に、右端の前後の係止突部6間位置に右側の係止部50が配されて、この左右夫々の係止部50のいずれか一方若しくは双方が左右夫々の前後の係止突部6のいずれか一方若しくは双方に当接係止可能となる配置構造とし、これにより雨樋受体3が、全スライド範囲の略中間位置に位置決めされる構成としている(図7(b),図8参照。)。
即ち、本実施例では、雨樋受体3を、外側・中間・内側の三段階に位置決め調整変更できる構成としているもので、この係止部50の係止受部6に対する当接係止位置を作業者が施工状況に応じて選択できる。
また、図示していないが、係止突部6の並設間隔を狭めて数を増やすと共に、この係止部50の横幅を係止突部6の並設間隔に対応する幅寸法に設定することで、更に細かい複数段階の位置決め調整が可能となる。
尚、請求項1中の「スライド重合部に係止して」なる記載の「係止」なる意味合いは、本実施例のように、係止部50が係止受部6に当接(係止)することでスライド阻止状態を実現するような構成をも含む意味合いで用いている。
また、本実施例では、このスライド重合部4のスライド阻止状態で旋回体5を位置決め保持する保持手段11を備えている。
具体的には、保持手段11は、旋回体5を旋回させてスライド重合部4をスライド阻止状態とした際、前記雨樋受体3の前後夫々のガイド窓12に係合する係合突部13を、旋回体5上面の前後端部寄りに夫々突設した構成としている。また、この係合突部13は、旋回体5の下面の所定位置を上方へ凹設することで上面と上方へ凸設させたこの凸部で構成している。
従って、旋回体5を旋回させてこの旋回体5の前後長さ方向を雨樋受体2の前後長さ方向と一致させると、ガイド窓12に係合突部13が係止してこの状態(スライド重合部4のスライド阻止状態)が位置決めされる構成としている(図3(b),図7(b)参照。)。
また、この際、ガイド窓12が長さを有するため、スライド重合部4のスライド状況(支持杆体1と雨樋受体3のスライド位置関係)を問わず、係合突部13は係止できることになる。換言すれば、ガイド窓12の長さ寸法は、スライド重合部4のスライド移動量に対応した長さ寸法、即ちスライド長窓8の長さ寸法と同等の長さ寸法を有するように設定している。
また、本実施例では、旋回体5の、前側の係止部50より更に前側の一側(左側)縁部に解除用突片5Bを立設状態に一体的に突設すると共に、後側の係止部50より更に後側の他側(右側)縁部に解除用突片5Bを立設状態に一体的に突設し、この各解除突片5Bはスライド重合部4の支持杆体1の上面よりも上方へ突出するように立設長寸法を設定している。この解除用突片5Bは、前記保持手段11を解除操作するためのもので、この前後の解除用突片5Bを下方へ押圧して旋回体5の前後部を下方へ撓ませることで、前記ガイド窓12から前記係合突部13を係脱させることができ、これにより旋回体5を旋回可能となってスライド重合部4をスライド移動可能な状態とできるように構成しているものである。
また、本実施例では、前記係止部50が前記スライド重合部4に係止した前記旋回体5の旋回状態では、この旋回体5が前記雨樋受体3の掛止部3Aに掛止支承した前記雨樋2の端部に対し近接若しくは当接状態となってこの雨樋2の端部が掛止部3Aから掛脱することを阻止し得るように、この旋回体5の形状を構成している。
具体的には、旋回体5は、前記雨樋2の両端部間の幅寸法に略合致する長さ寸法を有する形状に構成して、この旋回体5を、旋回体5の前後長さ方向と前記雨樋受体3の前後長さ方向とを一致させた旋回体5の旋回状態(スライド重合部4のスライド停止状態)では、この旋回体5の長さ方向の両端部が前記雨樋受体3の掛止部3Aに掛止支承した前記雨樋2の両端部のカール部2Aの内面に対し近接若しくは当接状態となって、雨樋2の両端部が掛止部3Aに対し掛止部3Aの対向内側方向に掛脱することをこの旋回体5の端部が阻止する構成とし、これにより雨樋2が極めて確固に支承されるようにしている(図1,図4,図6,図8参照。)。
更に詳しくは、旋回体5の前後両端部は垂下屈曲してこの垂下端部5Aが前記雨樋2の端部の内面に対し近接若しくは当接する構成としている。
以上、このように構成した本実施例の雨樋受具は、スライド重合部4のスライド阻止構造部が、実質的に板状の支持杆体1と板状の雨樋受体3と板状の旋回体5とが三枚重合した構造であるため、このスライド阻止構造部の高さが非常に低く構成できた。
よって、これにより施工後に雨樋受具が雨樋2の上から露出しにくく、仕上がりが極めて体裁良好となり、また、高くかさばらないことで、梱包や運搬にも便利となる雨樋受具を構成できた。
また、例えば、このスライド重合部4を構成する支持杆体1の途中部と雨樋受体3の途中部の形状を、側方から見て凹状に屈曲形成すれば、このスライド阻止構造部を雨樋2より一層露出しにくい構造にでき、一層体裁良好な仕上がりが実現することになる。
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
本実施例の使用状態を示す斜視図である。 本実施例の分解斜視図である。 本実施例の、雨樋受体を最も外側へスライドさせて位置決めする様子を示した説明平面図である。 本実施例の使用状態における、雨樋受体を最も外側へスライドさせて位置決めした状態を示す説明側断面図ある。 本実施例の、雨樋受体を最も内側へスライドさせて位置決めする様子を示した説明平面図である。 本実施例の使用状態における、雨樋受体を最も内側へスライドさせて位置決めした状態を示す説明側断面図である。 本実施例の、雨樋受体を中程位置へスライドさせて位置決めする様子を示した説明平面図である。 本実施例の使用状態における、雨樋受体を中程位置へスライドさせて位置決めした状態を示す説明側断面図である。
1 支持杆体
1A 固定部
2 雨樋
3 雨樋受体
3A 掛止部
4 スライド重合部
5 旋回体
50 係止部
50A 立直板部
50B 水平板部
6 係止受部

Claims (3)

  1. 軒先に固定する固定部を備えた支持杆体と、前後部に雨樋の両端部を掛止支承する掛止部を備えた雨樋受体とから成り、この支持杆体と雨樋受体とをスライド自在に重合連結して、雨樋受体を支持杆体に対しこの雨樋受体に支承した雨樋の幅方向にスライド調整自在に設けた雨樋受具において、前記支持杆体と前記雨樋受体とのスライド重合部に板状の旋回体を水平旋回自在に重合連結し、この旋回体の側縁部に、前記スライド重合部の高さ寸法と略合致する高さ寸法を有する立直板部と水平板部とから成るL字板状の係止部を突設すると共に、この係止部は、旋回体を水平旋回することで、前記立直板部がスライド重合部の側縁に当接若しくは近接して前記水平板部がスライド重合部の上部若しくは下部に沿設状態となるように構成し、この係止部の水平板部が係止する突起状の係止受部を前記スライド重合部の上部若しくは下部に設けて、この係止受部に水平板部を係止することで、スライド重合部をスライド停止状態とし得るように構成すると共に、この係止受部は、スライド重合部の長さ方向に複数並設状態に設けて、この複数並設する係止受部を選択して水平板部を係止することにより、スライド重合部のスライド停止位置を変更し得るように構成したことを特徴とする雨樋受具。
  2. 前記雨樋受体の前後部に、雨樋の両端部を外側から被覆するようにして掛止支承する前記掛止部を設け、前記旋回体は、この旋回体を水平旋回させて前記係止部をスライド重合部に係止した際、この旋回体の両端部が前記掛止部に掛止支承した雨樋の両端部の内側部に近接若しくは当接する形状に構成して、この旋回体の両端部により、雨樋の両端部が掛止部より内側方向に掛脱しようとすることが阻止される構成としたことを特徴とする請求項1記載の雨樋受具。
  3. 前記旋回体は長さを有する形状に構成すると共に、この旋回体の長さ寸法を前記雨樋の両端部間の幅寸法に合致する長さ寸法に設定して、この旋回体を水平旋回させて旋回体の長さ方向と前記雨樋受体の前後方向とを一致させた際に、この旋回体の長さ方向の両端部が前記雨樋受体の掛止部に掛止支承した前記雨樋の端部に対し近接若しくは当接する構成とし、且つ旋回体の前記係止部の水平板部が前記スライド重合部の上部若しくは下部に設けた前記係止受部に係止するように係止部を構成したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の雨樋受具。
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