JP2004276358A - 化粧シート及びそれを用いた金属化粧板 - Google Patents

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浩一 佐川
Katsuyuki Niina
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Abstract

【課題】本発明は、非ポリ塩化ビニル系材料からなる基材シートの表面に少なくとも透明ポリプロピレン樹脂層が積層されてなる化粧シートであって、適度な耐磨耗性、耐傷性、耐薬品性等を有しつつ、従来のポリプロピレン系化粧シートより優れた柔軟性を有し、折り曲げ加工時の白化や割れが生じにくく、かつ意匠性にも優れる化粧シート及びそれを用いた金属化粧板の提供を目的とする。
【解決手段】非ポリ塩化ビニル系材料からなる基材シート表面に、少なくとも透明ポリプロピレン樹脂層が積層されてなる化粧シートにおいて、前記透明ポリプロピレン樹脂層のJIS K7110に規定されるアイゾット衝撃強度を30kJ/m以下とする。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に建築物の玄関ドアやカーテンレール等の金属部材等の表面装飾に用いられる化粧シートと、この化粧シートを金属板の表面に接着剤で貼り合わせてなる金属化粧板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、主に建築物の玄関ドアやカーテンレール等の金属部材の表面装飾には、金属板に直接装飾模様を印刷する方法や、ポリ塩化ビニル系シートに印刷及びエンボス加工を施した化粧シートを、金属板に接着剤で貼り合わせる方法等が用いられてきた。
【0003】
一方、主に建築物の内装、建具、家具等における表面装飾等に用いられている化粧シートの中で、木質系ボード類、無機系ボード類等の表面に接着剤で貼り合わせて用いる化粧シートとしては、ポリ塩化ビニルからなる基材シートに木目柄や抽象柄等を印刷てなるポリ塩化ビニル系化粧シートが従来から広く一般的に用いられてきている。しかし、近年の環境への意識の高まりから、このポリ塩化ビニル系化粧シートの代替として、最近はポリプロピレン系化粧シートが使用されるようになってきている。そして、化粧シートのポリプロピレン化とその用途展開の中で、前記の玄関ドアやカーテンレール等の鋼板部材の表面装飾用途にも、ポリプロピレン系化粧シートが採用されはじめている。
【0004】
しかしながら、このようなポリプロピレン系化粧シートを金属板に貼り合わせた後に折り曲げ加工を施した場合には、木質系ボード類や無機系ボード類の表面に貼り合わせた後の後加工と比べ、化粧シートにかかる負荷が大きくなり、化粧シートが局所的に大きく引き伸ばされてしまう為、白化や割れが生じやすかった。
【0005】
そのような状況に対処する為、化粧シートの貼り合わせ後の後加工においても白化や割れを起こさないようにした非ポリ塩化ビニル系あるいはポリオレフィン系の化粧シートやそれを用いた金属化粧板が数多く開発され、提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3参照。)。しかし、化粧シートや金属化粧板における貼り合わせ後の後折り曲げ加工適性に関しては要求品質が厳しく、さらなる高品位の化粧シート及びそれを用いた金属化粧板の開発が望まれている。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−100450号公報
【特許文献2】
特開平2000−255199号公報
【特許文献3】
特開平2001−270054号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、係る状況に鑑みてなされたもので、非ポリ塩化ビニル系材料からなる基材シートの表面に少なくとも透明ポリプロピレン樹脂層が積層されてなる化粧シートであって、適度な耐磨耗性、耐傷性、耐薬品性等を有しつつ、従来のポリプロピレン系化粧シートより優れた柔軟性を有し、折り曲げ加工時の白化や割れが生じにくく、かつ意匠性にも優れる化粧シート及びそれを用いた金属化粧板を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する為になされ、請求項1に記載の発明は、非ポリ塩化ビニル系材料からなる基材シート表面に、少なくとも透明ポリプロピレン樹脂層が積層されてなる化粧シートにおいて、前記透明ポリプロピレン樹脂層のJIS K7110に規定されるアイゾット衝撃強度が30kJ/m以下であることを特徴とする化粧シートである。
【0009】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載化粧シートにおいて、透明ポリプロピレン樹脂層が、ホモポリプロピレンであることを特徴とする。
【0010】
さらにまた、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載化粧シートにおいて、透明ポリプロピレン樹脂層の構成部材のJIS K6760に規定されるMFR(メルトフローレート)が、2g/10min以上40g/10min以下の範囲内にあることを特徴とする。
【0011】
さらにまた、請求項4に記載の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の化粧シートが、金属板上に接着されていることを特徴とする金属化粧板である。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係わる化粧シートの一例を示す側断面図である。
この化粧シート10は、非ポリ塩化ビニル系材料からなる基材シート1の一表面に隠蔽・模様層2が施されており、さらにその上にアンカーコート層3と接着性樹脂層4と透明ポリプロピレン樹脂層5と表面保護層6とがこの順序で積層・一体化されてなるものである。5aは凹陥模様である。
【0013】
一方、図2には、図1に示す化粧シート10をプライマー層7と接着剤層8を介して金属板9上に接着・一体化してなる金属化粧板20の断面構成が示してある。
【0014】
基材シート1は、本発明の化粧シート10の基体となる部分であり、ポリ塩化ビニル系樹脂以外の材料からなるシート状の部材からなる。この基材シート1としては、化粧シート10の用途や価格、使い勝手等を勘案して適宜の材料からなるシート状の部材が適用できるが、ポリプロピレンやポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂からなるシート状の部材が好適に用いられる。
【0015】
上記以外では、例えばエチレン酢酸ビニル共重合体、エチレンビニルアルコール共重合体、ポリスチレン、ABS樹脂、ポリメタクリル酸メチル、ポリアクリル酸メチル、ポリアクリル酸ブチル、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリアミド等からなる樹脂製シートや、紙等を用いることができる。また必要に応じて、これらを適宜組み合わせて積層してなる多層構成のシート状の部材を使用してもよい。
【0016】
このような構成になる基材シート1上に設けてある隠蔽・模様層2は、化粧シート10を金属部材等の被装飾部材の表面に貼り合わせて表面装飾として用いる場合に、それを貼り合わせる木質系ボード、無機系ボード、金属板等の被装飾部材の表面が見えないように、あるいは被装飾部材の表面状態の影響を遮断するため、さらには意匠性を付与するために設けるための層である。この隠蔽・模様層2には、一般的には、木目柄、石目柄、砂地柄、抽象柄等の模様や所望の色相の着色が付与されている。
【0017】
この隠蔽・模様層2は、基材シート1の表面あるいは裏面あるいはその両方に、グラビア印刷、オフセット印刷、凹版印刷、スクリーン印刷、フレキソ印刷、シルク印刷、静電印刷、インクジェット印刷等の公知の印刷技法により設けるのが一般的であるが、必ずしもこれに限定されるものではなく、例えば種々のコーティングにより設けてもよい。また、この際に用いられるインキや塗工液も公知のもの、すなわちビヒクルに染料または顔料等の着色剤、体質顔剤等を添加し、さらに可塑剤、安定剤、ワックス、グリース、乾燥剤、硬化剤、増粘剤、分散剤、充填剤等を任意に添加して溶剤、希釈剤等で充分に希釈、攪拌してなるものでよい。
【0018】
また、隠蔽性や模様の付与は、上述のような方法の他、基材シートの製造時に行ってもよい。
すなわち、基材シート1の製造方法としてTダイ押出し法を用いる場合には、基材シート1に直接着色し、押出し製膜中に隠蔽性を付与するようにしてもよい。また、顔料を分散助剤や界面活性剤で処理した微粉末状の着色剤を使用するドライカラー法、あるいは樹脂と高濃度の顔料を溶融混練して予備分散したマスターバッチペレットを作製し、これを押出しホッパー内で着色のされていない通常の樹脂とドライブレンドするマスターバッチ法等により隠蔽性を付与するようにしてもよい。また、上述の着色方法において使用される顔料も、通常用いられているものでよい。その中では、特に耐候性、耐熱性を考慮して、酸化チタン、群青、カドミウム顔料、酸化鉄等の無機顔料を用いることが望ましい。
【0019】
また有機顔料でもフタロシアニン顔料、キナクリドン顔料等も適度な耐候性と耐熱性を有しており使用できる。これらの着色剤の色相や配合比率は化粧シートとして要求される隠蔽性の度合や意匠性等を考慮して任意に決められるものであり、特に制約はない。
【0020】
また基材シートに模様を施す方法としては、基材シート1を主として構成する樹脂に、流動特性がその樹脂とは異なる樹脂に高濃度の顔料を溶融混練して予備分散せしめたマスターバッチペレット、あるいは木紛、ガラス粉末等を添加して、それらを共に押出し製膜して基材シート1を形成することにより、基材シート自体に模様を形成する方法がある。
【0021】
無論、基材シート自体に隠蔽性や模様を付与する叙述の方法と、前記印刷方法や転写方法等を併用することも可能である。また、基材シートの製造方法としてカレンダー法も用いられるが、その場合も、上述した手法とほぼ同様の手法を用いて、隠蔽・模様層を付与することができる。
【0022】
本発明の化粧シートにおいては、上述したような構成の非ポリ塩化ビニル系材料からなる基材シート1の表面に、JIS K7110に規定されるアイゾット衝撃強度が30kJ/m以下、好ましくは2〜25kJ/mの範囲にある透明ポリプロピレン樹脂層5が少なくとも積層して設てあることを特徴とする。
【0023】
本発明の化粧シートは、木質系ボードや無機質系ボード、あるいは金属板等の様々な被装飾部材に貼り合わせて使用されるが、金属部材に貼り合わせて金属化粧板とする場合には、その時の折り曲げ加工は、通常プレス成形により行う為、木質系や無機系のボード等の被装飾部材を使用した化粧板のように、V溝加工を施してから折り曲げ加工を行う場合と比べて、その折り曲げ加工時に化粧シートの折り曲げ部にかかる負荷がより大きくなり、折り曲げ部で化粧シートが局所的に大きく引き伸ばされ、白化や割れが生じやすくなってしまう。そこで本発明の化粧シートにおいては、このような状況にも適格に対処できるよう、その一部に設ける透明ポリプロピレン樹脂層5を上述のように、JIS K7110に規定されるアイゾット衝撃強度が30kJ/m以下、好ましくは2〜25kJ/mの範囲となるようにする。それにより、化粧シート10に柔軟性を付与する事が可能になり、延いてはこの化粧シート10を金属板に貼り合わせた金属化粧板20の折り曲げ加工時における白化や割れを生じにくくすることが可能となる。
【0024】
因みに、アイゾット衝撃強度が30kJ/mを超える透明ポリプロピレン樹脂層を設けた場合には、木質系や無機系のボード類を使用した化粧板の折り曲げ加工では化粧シートの白化や割れ等が生じない場合でも、金属板に貼り合わせて金属化粧板とした時の折り曲げ加工の際には白化や割れ等が発生してしまう。
【0025】
また、一般にホモポリプロピレンは、ランダムポリプロピレンと比較して剛性及び軟化点が高い為、ホモポリプロピレンにより透明ポリプロピレン樹脂層を構成し、そのアイゾット衝撃強度を30kJ/m以下、特に好ましくは、2〜25kJ/mとすることにより、化粧シートの剛性及び耐熱性をより高めることができる。因みにブロックポリプロピレンは、ホモポリプロピレンやランダムポリプロピレンと比較して透明性の点で劣る為、化粧シートの透明ポリプロピレン樹脂層の構成材料として用いることはあまり好ましくない。
【0026】
基材シート1とこの透明ポリプロピレン層5とを積層する方法としては、熱及び圧力をかけて貼り合わせる熱ラミネーション法、接着剤を介して貼り合わせるドライラミネーション法及びウェットラミネーション法、基材シート上にポリプロピレン樹脂をTダイから溶融押出しして行う押出しラミネーション法等がある。この中では押出ラミネーション法がもっとも生産性が良いため好適に用いられる。
【0027】
ここで問題になるのが、前記した隠蔽・模様層2を設けた基材シート1と透明ポリプロピレン樹脂層5との間のラミネート強度である。特に一般的なポリプロピレン樹脂は同種または異種の樹脂との接着性に乏しい為、押出しラミネーション法により充分なラミネート強度を得る為には、図1に示すような構成の化粧シート10において、基材シート1の隠蔽・模様層2の上にアンカーコート層3を塗布し、しかる後、オゾン濃度20〜50g/Nm、オゾン流量1〜10Nm/時間程度の処理量でオゾンガスを吹き付けつつ接着性樹脂層4を介して透明ポリプロピレン樹脂層5を共押出ししてラミネートする方法が好ましい。
【0028】
この際、接着性樹脂層4に用いる材料としては、マレイン酸変性ポリエチレン樹脂やエチレン−(メタ)アクリル酸共重合体樹脂等が一般的であるが、これらの樹脂を使用すると、90℃以上のでのラミネート強度が著しく低下してしまう。特に、鋼板基材に化粧シートを貼り合わせる際には、接着剤を活性化させるために120〜200℃の熱を接着剤にかける場合があり、一時的にではあるが120〜180℃程度の熱が化粧シートにかかることがある。このような場合においても充分なラミネート強度を保持する為に、本発明者等が既に提案しているような、接着性樹脂耐熱性に耐熱性の高いマレイン酸変性ポリプロピレン樹脂を接着性樹脂層4を構成する樹脂として採用することが薦められる(特開2001−353828号公報参照)。これにより、化粧シートを金属板に貼り合わせてなる金属化粧板の耐傷性を向上させることや、熱による凹凸模様の変形をしにくくできるという利点を得ることができる。
【0029】
ところで、一般に、JIS K6760に規定されるMFR(メルトフローレート)が2g/10min未満の樹脂は、Tダイ押出し法によりフィルム成形する場合、Tダイから樹脂を押し出す時のネックインが大きくなりやすく、また押出し時の樹脂圧が高くなりやすい為に、ラインスピードを低速にして生産しなければならない。またMFRが40g/10minを超えるの樹脂は、フィルム成形時に樹脂の引き取りムラが発生しやすく、化粧シートの流れ方向の厚みムラが発生しやすい。この傾向はポリプロピレン樹脂においても同様である。従って、透明ポリプロピレン樹脂層5を共押出しラミネーション法により形成、積層する場合には、JIS K6760に規定されるMFRが2g/10min以上40g/10min以下の透明ポリプロピレン樹脂を使用することが好ましい。
【0030】
一方、図1に示す化粧シート10においては、このような透明ポリプロピレン樹脂層5の上に表面保護層6が積層され、さらにそこには凹陥模様5aが付されている。
【0031】
表面保護層6は、化粧シート10の意匠性をさらに向上させ、耐磨耗性、耐薬品性、耐傷性等を付与すると共に、化粧シート10に所定の艶を持たせる為に設ける層である。この表面保護層6の構成材料は、透明ポリプロピレン樹脂層5との密着性等が充分確保できるものであれば、特に制限されるものではないが、ウレタン系樹脂がより好適に用いられる。
【0032】
また、化粧シートは耐候性が一般的には要求されるが、そのために透明ポリプロピレン樹脂層5や表面保護層6へ紫外線吸収剤や光安定剤等を添加することが望ましい。
紫外線吸収剤としては、所望の紫外線吸収効果を奏する範囲内で、かつ化粧シートの耐候性以外の特性に大きな影響を与えない範囲であれば、特にその成分や添加量に制限はないが、例えば、2−[2−ヒドロキシ−3,5−ビス(α、α−ジメチルベンジル)フェニル]−2H−ベンゾトリアゾール、2−(3−t−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3、5−t−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−5−t−オクチルフェニル)−ベンゾトリアゾール等のベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤、2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−[(ヘキシル)オキシ]−フェノール等のトリアジン系紫外線吸収剤、酸化セリウム、酸化チタン等の無機系紫外線吸収剤等を挙げることができ、これらの中から1種あるいは1種以上を任意に組み合わせて添加することが可能である。
【0033】
また、光安定剤も所望の紫外線吸収効果を奏する範囲内で、かつ化粧シートの耐候性以外の特性に大きな影響を与えない範囲であれば、特にその成分や透明ポリプロピレン樹脂層5や表面保護層6への添加量には制限がない。
光安定剤としては、例えばコハク酸ジメチル・1−(2−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、ポリ[{6−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)アミノ−1,3,5−トリアジン−2,4ジイル}{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ}ヘキサメチレン{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ}]、N,N’−ビス(3−アミノプロピル)エチレンジアミン・2,4−ビス[N−ブチル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4ピペリジル)アミノ]−6−クロロ−1,3,5−トリアジン、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、2−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2−n−ブチルマロン酸ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)、テトラキス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシラート等のヒンダードアミン系光安定剤、2,4−ジ−t−ブチルフェニル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート等のベンゾエート系光安定剤、ビス−(2,2,6,6−テトラメチル−1−(オクチルキシ)−4−ピペリジニル)エステル等のアミノエーテル型の光安定剤等が挙げられ、これらから1種あるいは1種以上を任意に選択して組み合わせて使用することが可能である。
【0034】
その他にも必要に応じて、熱安定剤、難燃剤、ブロッキング防止剤等を添加してもよい。
熱安定剤としては、ペンタエリスリチル−テトラキス[3−(3、5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)]−プロピオネート、2、4−ビス−(n−オクチルチオ)−6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルアニリノ)−1,3,5−トリアジン、オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、1,3,5−トリス(4−t−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)イソシアヌル酸等のヒンダードフェノール系酸化防止剤、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)等のフェノール系酸化防止剤、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)フォスファイトに代表される燐系酸化防止剤等が挙げられ、これらの中から1種あるは2種を以上を選択して適宜組み合わせて使用すればよい。
【0035】
また、難燃剤としては、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム等の無機系化合物や燐酸エステル系の難燃剤等があるが、特にその種類には制限は無い。但し、環境を考慮し、ハロゲン系の難燃剤の使用は配慮を要する。
【0036】
さらにまた、ブロッキング防止剤としては、珪酸アルミニウム、酸化珪素、ハイドロタルサイト、炭酸カルシウム等の無機系ブロッキング防止剤、脂肪酸アミドのような有機系ブロッキング防止剤等が任意に添加し得る。
【0037】
一方、凹陥模様5aを施す方法としては、通常の熱圧エンボス加工法でよく、その加工方法を何ら制限するものではない。透明ポリプロピレン樹脂層5の形成方法としてTダイ押出し法(接着性樹脂層4と透明ポリプロピレン樹脂層5との2層共押出し製膜法)を用いる場合には、溶融樹脂を冷却固化させるチルロールの表面に凹陥模様を施しておき、押し出された樹脂をチルロールとプレスロールとの間でエンボスして凹陥模様5aを形成する方法が一般的である。
【0038】
そのほかに、本発明の化粧シートにおいては、木質系ボード類、無機系ボード類、金属板等の被装飾部材との密着強度を向上させるために、必要に応じて、基材シート1の裏面にプライマー層を設けておいてもよい。このプライマー層の構成材料に関しては、基材シートとの充分な密着強度が得られ、基材シートと木質系ボード類、無機系ボード類、金属板等との間でのシートの浮き等が発生しないものであれば、特に制限されるものではないが、ポリウレタン系のプライマー剤を使用することが好ましい。
【0039】
一方、図2に示す金属化粧板20は、上述の化粧シート10を金属板9上に接着剤層9とプライマー層8とを介して貼り合わせてなるものである。
この金属化粧板20は、その一部を構成する透明ポリプロピレン樹脂層5のJIS K7110に規定されるアイゾット衝撃度が30kJ/m以下であるので、折り曲げ加工において大きな負荷が加わって局所的に大きく引き延ばされたとしても、白化や割れを生じにくくなっている。
【0040】
【実施例】
以下、本発明の化粧シートの実施例及び比較例について述べる。
〔実施例1、実施例1’〕
透明ポリプロピレン樹脂層を構成する材料としては、フェノール系酸化防止剤を0.2重量部、ヒンダードアミン系光安定剤を0.3重量部、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤を0.5重量部、ブロッキング防止剤を0.2重量部それぞれ添加した、JIS K7110に規定されるアイゾット衝撃強度が25kJ/m、JIS K6760に規定されるMFR(メルトフローレート)が10g/10minのランダムポリプロピレンを用い、接着性樹脂層を構成する材料としては、不飽和カルボン酸で変性したマレイン酸変性ランダムポリプロピレン樹脂70重量部にエチレンプロピレンラバーを30重量部添加した、MFRが8g/10minの接着性樹脂をそれぞれ用い、グラビア印刷法により木質柄模様の隠蔽・模様層が施してあるポリプロピレンシート(厚み70μm)製の基材シート上に、共押出しラミネーション法を用いて、透明ポリプロピレン樹脂の厚みは80μmに、接着性樹脂の厚みは10μmとなるようにして、接着性樹脂層と透明ポリプロピレン樹脂層とを順積してなるラミネートシートを得た。このラミネートシート作製に際しては、接着性樹脂層と隠蔽・模様層との間の密着力を高める為に、ウレタン変性ポリエステルポリオール100重量部に対してエポキシを5重量部添加した主剤と、イソシアネート成分としてヘキサメチレンジイソシアネート及びイソホロンジイソシアネートを1:1の割合で混合した硬化剤とを、4:1の割合で混合してなるアンカーコート剤を、厚み1μmで、前記ラミネートシートの隠蔽・印刷層表面にグラビアコート法を用いて塗布した。そしてさらにラミネートに際してはその直前に、接着性樹脂層とアンカーコート層の間に、オゾンガスをオゾン濃度35g/Nm、オゾン流量1.5Nm/時間の条件で吹き付けた。
【0041】
次に、このラミネートシートの最外表面に、光安定剤と紫外線吸収剤を添加した2液硬化型ウレタン系表面保護剤を厚み約9μmで塗布して表面保護層を形成し、実施例1の化粧シートを得た。さらにこの化粧シートを市販のオレフィン・鋼板接着用の接着剤を用いて鋼板製の金属板に貼り合わせ、実施例1’の金属化粧板を得た。
【0042】
〔実施例2、実施例2’〕
透明ポリプロピレン樹脂層を構成する樹脂として、ランダムポリプロピレンの替わりにアイソタクティシティ(沸騰デカン抽出残率)を95%以上にしたホモポリプロピレン(アイゾット衝撃強度25kJ/m、MFR10g/10min)を使用した他は、上記実施例1及び実施例1’と同等の条件で、実施例2の化粧シート及び実施例2’の金属化粧板を得た。
【0043】
〔実施例3、実施例3’〕
透明ポリプロピレン樹脂として、MFRが4g/10minのランダムポリプロピレン(アイゾット衝撃強度25kJ/m)を使用した他は、上記実施例1及び実施例1’と同様の条件で、実施例3の化粧シート及び実施例3’の金属化粧板を得た。
【0044】
〔実施例4、実施例4’〕
透明ポリプロピレン樹脂として、アイソタクティシティが95%以上で、かつMFRが4g/10minのホモポリプロピレン(アイゾット衝撃強度25kJ/m)を使用した他は、上記実施例1及び実施例1’と同様の条件で、実施例4の化粧シート及び実施例4’の金属化粧板を得た。
【0045】
〔比較例1、比較例1’〕
透明ポリプロピレン樹脂として、アイゾット衝撃強度が35kJ/mのランダムポリプロピレン(MFR10g/10min)を用いた他は、上記実施例1及び実施例1’と同様の条件で、比較例1の化粧シート及び比較例1’の金属化粧板を得た。
【0046】
〔実施例5、実施例5’〕
透明ポリプロピレン樹脂として、MFRが1.0g/10minのランダムポリプロピレン(アイゾット衝撃強度25kJ/m)を用いた他は、上記実施例1及び実施例1’と同様の条件で、実施例5の化粧シート及び比較例5’の金属化粧板を得た。
【0047】
〔実施例6、実施例6’〕
透明ポリプロピレン樹脂として、MFRが50g/10minのランダムポリプロピレン(アイゾット衝撃強度25kJ/m)を用いた他は、上記実施例1及び実施例1’と同様の条件で、実施例6の化粧シート及び比較例6’の金属化粧板を得た。
【0048】
〔比較例7、比較例7’〕
透明ポリプロピレン樹脂として、MFRが1.2g/10minの、アイソタクティシティが95%以上のホモポリプロピレン(アイゾット衝撃強度25kJ/m)を用いた他は、上記実施例1及び実施例1’と同様の条件で、実施例7の化粧シート及び比較例7’の金属化粧板を得た。
【0049】
〔実施例8、実施例8’〕
透明ポリプロピレン樹脂として、MFRが60g/10minの、アイソタクティシティが95%以上のホモポリプロピレン(アイゾット衝撃強度25kJ/m)を用いた他は、上記実施例1及び実施例1’と同様の条件で、実施例8の化粧シート及び比較例8’の金属化粧板を得た。
【0050】
<性能比較>
上記のようにして得た実施例1〜8及び比較例1の化粧シートの押出し適性と、実施例1’〜8’及び比較例1’の化粧板の折り曲げ白化、割れ並びに表面硬度について評価を行った。その結果を下記表1〜3に示す。
【0051】
【表1】
Figure 2004276358
【0052】
【表2】
Figure 2004276358
【0053】
【表3】
Figure 2004276358
【0054】
表2からわかるように、アイゾッド衝撃強度が30kJ/mを超える範囲にある透明ポリプロピレン樹脂層を有する化粧板は、曲げ部に白化・割れ等が発生してしまい、意匠感が大きく損なわれてしまうのに対して、30kJ/m以下の範囲にある透明ポリプロピレン樹脂層を有する化粧板では、曲げ部に白化・割れ等は発生していない。また表3からわかるように、化粧シートの透明ポリプロピレン層にランダムポリプロピレンを使用した化粧板は、鉛筆ひっかき値の値が2Bであるのに対して、ホモポリプロピレンを使用した化粧板は、値が1Bであり、表面の硬度向上効果がホモポリプロピレンから構成される透明ポリプロピレン樹脂層を有する化粧シート並びに金属化粧板において認められる。さらに表1から分かるように、透明ポリプロピレン樹脂層を構成する樹脂のMFRが2g/10min未満の場合には、幅方向の厚みの不均一化や生産速度低下などが起き、またMFRが40g/10minを超える時には流れ方向の厚みが不均一になるなどの、生産上の障害が発生してしいるのに対して、MFRが2〜40g/10minの範囲にあるものは、幅方向・流れ方向ともにほぼ均一な厚み分布をもつ化粧シートとなっている。
【0055】
【発明の効果】
本発明は以上のような構成であるので、適度な耐磨耗性、耐傷性、耐薬品性等を有しつつ、従来のポリプロピレン系化粧シートより優れた柔軟性を有し、折り曲げ加工時の白化や割れが生じにくく、かつ意匠性にも優れるものである。
さらに本発明では、塩化ビニル樹脂を一切使用していないため、環境問題の心配の無いという利点も併せ持つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の化粧シートの一例を示す側断面図である。
【図2】本発明の金属化粧板の一例を示す側断面図である。
【符号の説明】
1…基材シート 2…隠蔽・模様層
3…アンカーコート層 4…接着性樹脂層
5…透明ポリプロピレン樹脂層 5a…凹陥模様
6…表面保護層 7…プライマー層

Claims (4)

  1. 非ポリ塩化ビニル系材料からなる基材シート表面に、少なくとも透明ポリプロピレン樹脂層が積層されてなる化粧シートにおいて、前記透明ポリプロピレン樹脂層のJIS K7110に規定されるアイゾット衝撃強度が30kJ/m以下であることを特徴とする化粧シート。
  2. 前記透明ポリプロピレン樹脂層が、ホモポリプロピレンからなることを特徴とする請求項1に記載の化粧シート。
  3. 前記透明ポリプロピレン樹脂層の構成部材のJIS K6760に規定されるMFR(メルトフローレート)が、2g/10min以上40g/10min以下の範囲内にあることを特徴とする請求項1または2に記載の化粧シート。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の化粧シートが、金属板上に接着されていることを特徴とする金属化粧板。
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