JP2004276161A - ツールホルダ交換機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】モーターの容量が小さくて済み、安全にツールホルダを交換できるツールホルダ交換機構を提供する。
【解決手段】ツールホルダの交換アーム(26)と、その交換アーム(26)を旋回するための駆動部(28)を有し、ツールマガジン(12)にツールホルダ(14)を所定の交換位置(C)において支持するための支持部(22)が設け、支持部(22)に歪みゲージ(24)が設け、ツールホルダ(14)が支持部(22)に支持されているときに、歪みゲージ(24)が支持部(22)の歪みを検出し、そのツールホルダ(14)が支持部(22)から交換アーム(26)に移されたあと、その検出された歪みに基づいて駆動部(28)による交換アーム(26)の旋回速度を制御する。
【選択図】 図1
【解決手段】ツールホルダの交換アーム(26)と、その交換アーム(26)を旋回するための駆動部(28)を有し、ツールマガジン(12)にツールホルダ(14)を所定の交換位置(C)において支持するための支持部(22)が設け、支持部(22)に歪みゲージ(24)が設け、ツールホルダ(14)が支持部(22)に支持されているときに、歪みゲージ(24)が支持部(22)の歪みを検出し、そのツールホルダ(14)が支持部(22)から交換アーム(26)に移されたあと、その検出された歪みに基づいて駆動部(28)による交換アーム(26)の旋回速度を制御する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特にATC(自動工具交換装置)に用いられるツールホルダ交換機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ATC(自動工具交換装置)のツールホルダを交換する際、交換アームが用いられている。例えば、特開2000−118701号公報や特許第3246647号公報には、交換アームの両端でツールホルダを支持し、その中心を支点として旋回して交換するタイプのものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ツールホルダに取り付けられたツールの重量が重くても軽くても、ツールホルダを旋回する速度は一定であった。このため、駆動にはモーターの容量が大きいものが必要であった。また、重量の大きいツールを高速で搬送すると、大きな衝撃がかかり、ツールホルダが遠心力で抜け落ちるなどの危険があった。
【0004】
本発明は、モーターの容量が小さくて済み、安全にツールを交換できるツールホルダ交換機構を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決手段を例示すると、以下のとおりである。
【0006】
(1) 多数のツールホルダ(14)を備えたツールマガジン(12)と、使用後のツールホルダ(14)と使用前のツールホルダを交換するための交換アーム(26)と、交換アーム(26)を旋回するための駆動部(28)と、を有するツールホルダ交換機構において、ツールマガジン(12)には、ツールホルダ(14)を所定の交換位置(C)において支持するための支持部(22)が設けられており、支持部(22)には、歪みゲージ(24)が設けられていて、ツールホルダ(14)が支持部(22)に支持されているときに、歪みゲージ(24)が支持部(22)の歪みを検出し、そのツールホルダ(14)が支持部(22)から交換アーム(26)に移されたあと、その検出された歪みに基づいて駆動部(28)による交換アーム(26)の旋回速度を制御することを特徴とするツールホルダ交換機構。
【0007】
(2) 支持部(22)が、根元部と、そこから先端部まで延びた延長部を有し、その先端部にツールホルダ(14)の交換位置(C)が配置されていて、先端部でツールホルダ(14)を支持し、根元部またはその近くに歪みゲージ(24)を設けたことを特徴とする前述のツールホルダ交換機構。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明においては、好ましくはATC(自動工具交換装置)において、ATCマガジンから所定のATC位置(ツールホルダの交換位置)まで、ツールホルダが移動する。例えばこの時にATCマガジンに取り付けられた支持部に支持されて重量ツールが移動する。
【0009】
支持部の一部に歪みゲージを取り付けて、この歪みゲージの歪み量で重量を自動的に検出するのが好ましい。規定重量より重い場合は、交換アームの旋回速度を遅くして、ツールホルダが遠心力で抜け落ちないようにするなり、又衝撃力を緩和するようにして制御するのが良い。
【0010】
以下に示された実施例では、歪みの検出信号が増幅器で荷重変換されているが、制御装置(NC装置)で荷重変換しても良いし、歪みの検出信号から直接回転速度を求めても良い。
【0011】
駆動部を、旋回用のACサーボモーター等で構成し、NC装置によりACサーボモーターの旋回速度を制御するのが好ましい。
【0012】
歪みゲージの数は、以下に示す実施例では1であるが、2以上であっても良い。歪みゲージは、延長部の根元部寄りに設けると、歪みが大きく表れてよい。あるいは、歪みゲージを延長部の根元部に直接設けても良いし、2つの支持部のそれぞれに設けて歪をより正確に検出するようにしてもよい。
【0013】
検出された歪みは、一旦荷重として変換し、この荷重に基づいて駆動速度を制御するのが好ましいが、荷重として変換せず、歪みを駆動速度に直接関連付けて駆動速度を制御しても良い。
【0014】
なお、本明細書において、歪み(ゆがみ、ひずみ)は、押されて曲がること、たわみ、しなり等の意味を含むものとする。また、ツールホルダが支持部に支持されることは、ツールホルダがツールポットに収容された状態で支持部に支持されることを含む。
【0015】
【実施例】
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
【0016】
図1は、本発明によるツールホルダ交換機構の一例を示す概略側面図である。図2は、図1のA−A断面図である。
【0017】
ツールホルダ交換機構10は、ツールマガジン12、交換アーム26等を有している。
【0018】
ツールマガジン12は、多数のツールホルダ14を備えている。ツールホルダ14には、図示省略されたツールが取り付けられていて、その回転軸を横向きにしてある。ツールホルダ14は、図2にのみ具体的に示されたポット16に保持されている。
【0019】
ツールホルダ14は、ポット16を介してポット支持部材18に支持されている。ポット支持部材18は、外向きの略U形部材で構成され、上下方向に多数連結されている。多数のポット支持部材18は、エンドレスに構成され(図示省略)、図1の上下方向に移動可能である。ポット支持部材18は、所定位置において、ポット16のうちの1つを着脱可能である。
【0020】
ツールマガジン12の枠20には、開口21が設けられている。開口21において、ポット16のうちの1つがツールマガジン12に関して矢印X方向に搬入、搬出可能である。
【0021】
開口21付近には図示省略した搬送手段が設けられていて、ポット16をポット支持部材18と支持部22の先端部付近にある交換位置Cとの間の範囲Lにおいて搬送する。例えばポット16に図示省略された溝を設け、ポット16を搬送手段と係合させて搬送する。交換位置Cにおいては、ポット16は動かないように支持されていて、その荷重が支持部22にかかるようにする。
【0022】
開口21には、これを囲むように支持部22が設けられている。支持部22は、上側支持部22aと下側支持部22bからなる。
【0023】
上側支持部22aは、平らな厚板で構成されていて、枠20に接続される上向きの根元部と、その下部から前方に延びる延長部からなる。延長部は、その先端部の下面でポット16を支持する。
【0024】
下側支持部22bは、平らな厚板で構成されていて、枠20に接続される下向きの根元部と、その上部から前方に延びる延長部からなる。延長部は、その先端部の上面でポット16を支持する。
【0025】
下側支持部22bの延長部の下面には、歪みゲージ24が下側支持部22aの根元部に近い部分に取り付けられている。歪みゲージ24には、例えば主に導線で形成された電気抵抗式の歪みゲージを用いることができる。電気抵抗式の歪みゲージは、導線に応力が生じると導線の長さと断面積が変化し、これにより電気抵抗が変化することを利用して歪みを計測するものである。
【0026】
支持部22に関して枠20と反対側には、交換アーム26が間隔を空けて配置されている。交換アーム26は、両端にツールホルダ14を把持するための把持部を有していて、ツールホルダ14を主軸(図示省略)に設定された使用後のツールホルダ141と交換するためのものである。交換アーム26の中央には、駆動部28が設けられている。交換アーム26は、駆動部28により旋回可能であり、かつ、旋回軸方向にスライド移動可能である。
【0027】
ツールホルダ交換機構10は、ツールマガジン12、交換アーム26のほかに、増幅器30及びNC装置32を有している。
【0028】
歪みゲージ24は、増幅器30を介してNC装置32に接続されている。
【0029】
歪みゲージ24で検知された歪みは、電気抵抗値の変化(検出信号)として増幅器30に入力される。増幅器30で増幅されA/D変換された検出信号は、増幅器30にて荷重変換(R)され、ツールの荷重値としてNC装置32に送信される。なお、荷重変換(R)はNC装置32で行っても良い。
【0030】
NC装置32は、入力された荷重値から最適な旋回速度を算出して駆動部28を駆動する。
【0031】
一例では、NC装置32は、ツールの荷重に細かく対応して駆動部28の駆動速度を設定する。すなわち、ツールが軽い程速い駆動速度に設定し、重い程遅い駆動速度に設定する。
【0032】
別の例では、NC装置32は、ツールの荷重に大まかに対応して駆動部28の駆動速度を設定する。すなわち、ツールが所定の基準値より軽い場合は、NC装置24はモーター13を所定の速い速度で駆動する。ツールが所定の基準値より重い場合は、NC装置24はモーター13を所定の遅い速度で駆動する。基準値を複数設け、段階的な複数の速度で回転させても良い。
【0033】
ツールホルダの交換行程の一例を説明する。
【0034】
使用前のツールホルダ14は、ポット16に収容された状態で、ツールマガジン12において支持部22の高さに合わせて位置決めされる。ツールホルダ14は、ポット支持部材18からツールホルダ交換位置Cまで移動される。交換位置Cにおいて、下側支持部22bは、ツールホルダ14とポット16の荷重を加えたツールの荷重に対応して歪んでいる。
【0035】
下側支持部22bの歪みに基づいて、NC装置32は駆動部28の駆動速度を設定する。図示例においては、使用後のツールホルダ141の荷重を先の交換時に予め求めておき、使用前のツールホルダ14と使用後のツールホルダ141を合わせた荷重に基づいて駆動部28の旋回速度を算出するのが良い。
【0036】
交換アーム26は、図1に示された位置から90°時計回りに旋回してその一端で使用前のツールホルダ14と係合する。このとき、交換アーム26は、その他端で使用後のツールホルダ141と係合する。交換アーム26は、図面手前側の旋回軸方向にスライドしてポット16からツールホルダ14、141を抜き取る。設定された旋回速度で更に180°時計回りに旋回してツールホルダ14、141を交換する。
【0037】
本発明の変形例においては、ツールホルダ交換機構は、水平面内をエンドレスに移動する多数のツールホルダを備えたツールマガジンと、鉛直方向に旋回軸を有する交換アーム等を有する。この変形例のツールホルダ交換機構は、図1を上面図として構成されたものに対応するため、図示を省略する。
【0038】
ポットは、支持部により左右両側から挟持されている。支持部の延長部の側面に、歪みゲージが設けられる。歪みゲージは、延長部の根元部寄りの側面に設けると、歪みが大きく表れてよい。
【0039】
あるいは、歪みゲージを延長部の根元部に直接設けても良いし、2つの支持部のそれぞれに設けて歪をより正確に検出するようにしてもよい。
【0040】
【発明の効果】
本発明によれば、支持部の歪みに基づいて交換アームの駆動速度を制御するようにしたので、モーターの容量が小さくて済み、安全にツールホルダを交換できる。また、歪みゲージは取付けが容易であるため、既存のツールホルダ交換機構にも本発明を適用可能である。
【0041】
歪みゲージを支持部の根元部又はその近くに設ければ、歪みをより正確に検知できる。
【0042】
なお、本発明は先述の実施例に限定されない。ツールマガジンの構成は任意である。歪みゲージの配置、個数も任意である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるツールホルダ交換機構の一例を示す概略側面図
【図2】図1のA−A断面図
【符号の説明】
10 ツールホルダ交換機構
12 ツールマガジン
14、141 ツールホルダ
16 ポット
18 ポット支持部材
20 枠
21 開口
22 支持部
22a 上側支持部
22b 下側支持部
24 歪みゲージ
26 交換アーム
28 駆動部
30 増幅器
32 NC装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、特にATC(自動工具交換装置)に用いられるツールホルダ交換機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ATC(自動工具交換装置)のツールホルダを交換する際、交換アームが用いられている。例えば、特開2000−118701号公報や特許第3246647号公報には、交換アームの両端でツールホルダを支持し、その中心を支点として旋回して交換するタイプのものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ツールホルダに取り付けられたツールの重量が重くても軽くても、ツールホルダを旋回する速度は一定であった。このため、駆動にはモーターの容量が大きいものが必要であった。また、重量の大きいツールを高速で搬送すると、大きな衝撃がかかり、ツールホルダが遠心力で抜け落ちるなどの危険があった。
【0004】
本発明は、モーターの容量が小さくて済み、安全にツールを交換できるツールホルダ交換機構を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決手段を例示すると、以下のとおりである。
【0006】
(1) 多数のツールホルダ(14)を備えたツールマガジン(12)と、使用後のツールホルダ(14)と使用前のツールホルダを交換するための交換アーム(26)と、交換アーム(26)を旋回するための駆動部(28)と、を有するツールホルダ交換機構において、ツールマガジン(12)には、ツールホルダ(14)を所定の交換位置(C)において支持するための支持部(22)が設けられており、支持部(22)には、歪みゲージ(24)が設けられていて、ツールホルダ(14)が支持部(22)に支持されているときに、歪みゲージ(24)が支持部(22)の歪みを検出し、そのツールホルダ(14)が支持部(22)から交換アーム(26)に移されたあと、その検出された歪みに基づいて駆動部(28)による交換アーム(26)の旋回速度を制御することを特徴とするツールホルダ交換機構。
【0007】
(2) 支持部(22)が、根元部と、そこから先端部まで延びた延長部を有し、その先端部にツールホルダ(14)の交換位置(C)が配置されていて、先端部でツールホルダ(14)を支持し、根元部またはその近くに歪みゲージ(24)を設けたことを特徴とする前述のツールホルダ交換機構。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明においては、好ましくはATC(自動工具交換装置)において、ATCマガジンから所定のATC位置(ツールホルダの交換位置)まで、ツールホルダが移動する。例えばこの時にATCマガジンに取り付けられた支持部に支持されて重量ツールが移動する。
【0009】
支持部の一部に歪みゲージを取り付けて、この歪みゲージの歪み量で重量を自動的に検出するのが好ましい。規定重量より重い場合は、交換アームの旋回速度を遅くして、ツールホルダが遠心力で抜け落ちないようにするなり、又衝撃力を緩和するようにして制御するのが良い。
【0010】
以下に示された実施例では、歪みの検出信号が増幅器で荷重変換されているが、制御装置(NC装置)で荷重変換しても良いし、歪みの検出信号から直接回転速度を求めても良い。
【0011】
駆動部を、旋回用のACサーボモーター等で構成し、NC装置によりACサーボモーターの旋回速度を制御するのが好ましい。
【0012】
歪みゲージの数は、以下に示す実施例では1であるが、2以上であっても良い。歪みゲージは、延長部の根元部寄りに設けると、歪みが大きく表れてよい。あるいは、歪みゲージを延長部の根元部に直接設けても良いし、2つの支持部のそれぞれに設けて歪をより正確に検出するようにしてもよい。
【0013】
検出された歪みは、一旦荷重として変換し、この荷重に基づいて駆動速度を制御するのが好ましいが、荷重として変換せず、歪みを駆動速度に直接関連付けて駆動速度を制御しても良い。
【0014】
なお、本明細書において、歪み(ゆがみ、ひずみ)は、押されて曲がること、たわみ、しなり等の意味を含むものとする。また、ツールホルダが支持部に支持されることは、ツールホルダがツールポットに収容された状態で支持部に支持されることを含む。
【0015】
【実施例】
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
【0016】
図1は、本発明によるツールホルダ交換機構の一例を示す概略側面図である。図2は、図1のA−A断面図である。
【0017】
ツールホルダ交換機構10は、ツールマガジン12、交換アーム26等を有している。
【0018】
ツールマガジン12は、多数のツールホルダ14を備えている。ツールホルダ14には、図示省略されたツールが取り付けられていて、その回転軸を横向きにしてある。ツールホルダ14は、図2にのみ具体的に示されたポット16に保持されている。
【0019】
ツールホルダ14は、ポット16を介してポット支持部材18に支持されている。ポット支持部材18は、外向きの略U形部材で構成され、上下方向に多数連結されている。多数のポット支持部材18は、エンドレスに構成され(図示省略)、図1の上下方向に移動可能である。ポット支持部材18は、所定位置において、ポット16のうちの1つを着脱可能である。
【0020】
ツールマガジン12の枠20には、開口21が設けられている。開口21において、ポット16のうちの1つがツールマガジン12に関して矢印X方向に搬入、搬出可能である。
【0021】
開口21付近には図示省略した搬送手段が設けられていて、ポット16をポット支持部材18と支持部22の先端部付近にある交換位置Cとの間の範囲Lにおいて搬送する。例えばポット16に図示省略された溝を設け、ポット16を搬送手段と係合させて搬送する。交換位置Cにおいては、ポット16は動かないように支持されていて、その荷重が支持部22にかかるようにする。
【0022】
開口21には、これを囲むように支持部22が設けられている。支持部22は、上側支持部22aと下側支持部22bからなる。
【0023】
上側支持部22aは、平らな厚板で構成されていて、枠20に接続される上向きの根元部と、その下部から前方に延びる延長部からなる。延長部は、その先端部の下面でポット16を支持する。
【0024】
下側支持部22bは、平らな厚板で構成されていて、枠20に接続される下向きの根元部と、その上部から前方に延びる延長部からなる。延長部は、その先端部の上面でポット16を支持する。
【0025】
下側支持部22bの延長部の下面には、歪みゲージ24が下側支持部22aの根元部に近い部分に取り付けられている。歪みゲージ24には、例えば主に導線で形成された電気抵抗式の歪みゲージを用いることができる。電気抵抗式の歪みゲージは、導線に応力が生じると導線の長さと断面積が変化し、これにより電気抵抗が変化することを利用して歪みを計測するものである。
【0026】
支持部22に関して枠20と反対側には、交換アーム26が間隔を空けて配置されている。交換アーム26は、両端にツールホルダ14を把持するための把持部を有していて、ツールホルダ14を主軸(図示省略)に設定された使用後のツールホルダ141と交換するためのものである。交換アーム26の中央には、駆動部28が設けられている。交換アーム26は、駆動部28により旋回可能であり、かつ、旋回軸方向にスライド移動可能である。
【0027】
ツールホルダ交換機構10は、ツールマガジン12、交換アーム26のほかに、増幅器30及びNC装置32を有している。
【0028】
歪みゲージ24は、増幅器30を介してNC装置32に接続されている。
【0029】
歪みゲージ24で検知された歪みは、電気抵抗値の変化(検出信号)として増幅器30に入力される。増幅器30で増幅されA/D変換された検出信号は、増幅器30にて荷重変換(R)され、ツールの荷重値としてNC装置32に送信される。なお、荷重変換(R)はNC装置32で行っても良い。
【0030】
NC装置32は、入力された荷重値から最適な旋回速度を算出して駆動部28を駆動する。
【0031】
一例では、NC装置32は、ツールの荷重に細かく対応して駆動部28の駆動速度を設定する。すなわち、ツールが軽い程速い駆動速度に設定し、重い程遅い駆動速度に設定する。
【0032】
別の例では、NC装置32は、ツールの荷重に大まかに対応して駆動部28の駆動速度を設定する。すなわち、ツールが所定の基準値より軽い場合は、NC装置24はモーター13を所定の速い速度で駆動する。ツールが所定の基準値より重い場合は、NC装置24はモーター13を所定の遅い速度で駆動する。基準値を複数設け、段階的な複数の速度で回転させても良い。
【0033】
ツールホルダの交換行程の一例を説明する。
【0034】
使用前のツールホルダ14は、ポット16に収容された状態で、ツールマガジン12において支持部22の高さに合わせて位置決めされる。ツールホルダ14は、ポット支持部材18からツールホルダ交換位置Cまで移動される。交換位置Cにおいて、下側支持部22bは、ツールホルダ14とポット16の荷重を加えたツールの荷重に対応して歪んでいる。
【0035】
下側支持部22bの歪みに基づいて、NC装置32は駆動部28の駆動速度を設定する。図示例においては、使用後のツールホルダ141の荷重を先の交換時に予め求めておき、使用前のツールホルダ14と使用後のツールホルダ141を合わせた荷重に基づいて駆動部28の旋回速度を算出するのが良い。
【0036】
交換アーム26は、図1に示された位置から90°時計回りに旋回してその一端で使用前のツールホルダ14と係合する。このとき、交換アーム26は、その他端で使用後のツールホルダ141と係合する。交換アーム26は、図面手前側の旋回軸方向にスライドしてポット16からツールホルダ14、141を抜き取る。設定された旋回速度で更に180°時計回りに旋回してツールホルダ14、141を交換する。
【0037】
本発明の変形例においては、ツールホルダ交換機構は、水平面内をエンドレスに移動する多数のツールホルダを備えたツールマガジンと、鉛直方向に旋回軸を有する交換アーム等を有する。この変形例のツールホルダ交換機構は、図1を上面図として構成されたものに対応するため、図示を省略する。
【0038】
ポットは、支持部により左右両側から挟持されている。支持部の延長部の側面に、歪みゲージが設けられる。歪みゲージは、延長部の根元部寄りの側面に設けると、歪みが大きく表れてよい。
【0039】
あるいは、歪みゲージを延長部の根元部に直接設けても良いし、2つの支持部のそれぞれに設けて歪をより正確に検出するようにしてもよい。
【0040】
【発明の効果】
本発明によれば、支持部の歪みに基づいて交換アームの駆動速度を制御するようにしたので、モーターの容量が小さくて済み、安全にツールホルダを交換できる。また、歪みゲージは取付けが容易であるため、既存のツールホルダ交換機構にも本発明を適用可能である。
【0041】
歪みゲージを支持部の根元部又はその近くに設ければ、歪みをより正確に検知できる。
【0042】
なお、本発明は先述の実施例に限定されない。ツールマガジンの構成は任意である。歪みゲージの配置、個数も任意である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるツールホルダ交換機構の一例を示す概略側面図
【図2】図1のA−A断面図
【符号の説明】
10 ツールホルダ交換機構
12 ツールマガジン
14、141 ツールホルダ
16 ポット
18 ポット支持部材
20 枠
21 開口
22 支持部
22a 上側支持部
22b 下側支持部
24 歪みゲージ
26 交換アーム
28 駆動部
30 増幅器
32 NC装置
Claims (2)
- 多数のツールホルダ(14)を備えたツールマガジン(12)と、使用後のツールホルダ(14)と使用前のツールホルダを交換するための交換アーム(26)と、交換アーム(26)を旋回するための駆動部(28)と、を有するツールホルダ交換機構において、
ツールマガジン(12)には、ツールホルダ(14)を所定の交換位置(C)において支持するための支持部(22)が設けられており、支持部(22)には、歪みゲージ(24)が設けられていて、ツールホルダ(14)が支持部(22)に支持されているときに、歪みゲージ(24)が支持部(22)の歪みを検出し、そのツールホルダ(14)が支持部(22)から交換アーム(26)に移されたあと、その検出された歪みに基づいて駆動部(28)による交換アーム(26)の旋回速度を制御することを特徴とするツールホルダ交換機構。 - 支持部(22)が、根元部と、そこから先端部まで延びた延長部を有し、その先端部にツールホルダ(14)の交換位置(C)が配置されていて、先端部でツールホルダ(14)を支持し、根元部またはその近くに歪みゲージ(24)を設けたことを特徴とする請求項1に記載のツールホルダ交換機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003070033A JP2004276161A (ja) | 2003-03-14 | 2003-03-14 | ツールホルダ交換機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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