JP2004274880A - ステッピングモータ駆動装置、及びステッピングモータ駆動方法 - Google Patents

ステッピングモータ駆動装置、及びステッピングモータ駆動方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、ステッピングモータを低騒音、低振動に駆動し、かつ消費電力を抑制する駆動装置を提供する。
【解決手段】参照信号生成部110aは、電流制限値を階段波によって表す参照信号VCAを生成する。PWM制御部120aは、PWM基準信号生成部1が生成するPWM基準信号の周期毎に、巻線電流測定部140aから示される測定信号SENAと参照信号VCAとを比較して、ブリッジ整流回路130aのトランジスタをON/OFFさせることにより、巻線19aへの給電電流をPWM制御する。ディスチャージ指令信号生成部115aは、参照信号VCAが減少した場合にディスチャージ指令信号MMCPAを発し、PWM制御部120aはこれを受けて、回生電流を電源8とコンデンサ7とに還流させる電流経路をブリッジ整流回路130aに形成する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ステッピングモータ駆動装置に関し、特に、ステッピングモータを低騒音、低振動、かつ高効率に駆動する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、DSC(Digital Still Camera:デジタル静止画カメラ、いわゆるデジカメ)やDVC(Digital Video Camera:デジタルビデオカメラ)といった撮影用電子機器における絞り、焦点、ズームなどの調整に、位置制御用途に好適な動作特性を有するステッピングモータが用いられている。
【0003】
撮影用電子機器に用いられるステッピングモータの動作には、特に低騒音性及び低振動性が求められる。ステッピングモータが発する騒音は機器の内蔵マイクにキャッチされ雑音として録音され、振動やぶれ等を生じさせ画質を劣化させるからである。
この要求に応えて、ステッピングモータの動作を低騒音化及び低振動化させる駆動技術が、例えば特許文献1に開示されている。
【0004】
図21は、当該特許文献1に記載されている駆動装置である(ここでは、原理説明に必要な構成要素のみを記載する)。
図21において、20は制御対象であるステッピングモータ、45は回転子、19a及び19bはそれぞれ第1巻線及び第2巻線である。
アップダウンカウンタ回路43aは、アップダウン信号DAに応じてクロック信号CLKPをアップカウント、又はダウンカウントし、当該カウント値を示す4ビット信号DA1〜DA4をD/Aコンバータ44aへ供給する。
【0005】
D/Aコンバータ44aは、4ビット信号DA1〜DA4に応じた電圧信号VCAを出力する。電圧信号VCAは、ステップ状に増加し、そして減少する階段波である。クロック信号CLKPの周波数(正確にはパルス頻度)、及びステップレベルの段差の大きさに応じて、電圧信号VCAの変化速度は可変である。クロック信号CLKPのパルス頻度が大きいほど、また、ステップレベルの段差が大きいほど、電圧信号VCAは高速な変化を示す。また、クロック信号CLKPを停止することによって電圧信号VCAを一定値に維持できる。
【0006】
駆動回路39aは、駆動信号VCAを非反転パワーアンプ41aで増幅すると共に、反転パワーアンプ42aで増幅し、両パワーアンプの各出力端の間に接続される第1巻線19aを電圧駆動する。
上述した構成要素と同様の構成要素が第2巻線19bについても設けられ、同様の作用によって、階段波に基いて第2巻線19bを電圧駆動する。
【0007】
この構成は、巻線への給電開始時に印加電圧を段階的に増加させ、そして給電停止時に印加電圧を段階的に減少させることによって給電の開始及び停止時の急激なトルク変動を緩和するので、当該トルク変動によって生じる振動と騒音とを低減する効果がある。
【0008】
【特許文献1】
特開平6−343295号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術の駆動装置によれば、階段波のステップダウン時の巻線電流の減衰が緩慢であり、巻線電流の階段波への追従性が悪い。このことは、振動と騒音との低減効果を得るための階段波、例えば正弦波を近似した階段波、を与えたとしても、巻線電流は近似された正弦波に正確に追従しないので、意図した振動と騒音との低減効果が得られないという第1の問題を引き起こす。
【0010】
この問題は、撮影用電子機器への適用において特に重大であり、ステッピングモータ動作の一層の低騒音化及び低振動化への要求が依然として存在する。
また、上記従来技術の駆動装置は、巻線電流を常時流すため消費電力が大きいという第2の問題がある。
上記の問題に鑑み、本発明は、駆動対象であるステッピングモータの動作を低騒音化及び低振動化する駆動装置の提供を第1の目的とする。
【0011】
また、ステッピングモータを駆動する際の消費電力を低減する駆動装置の提供を第2の目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
(1)上記問題を解決するため、本発明のステッピングモータ駆動装置は、ステッピングモータが備える巻線への給電電流を、電流制限値を表す参照信号に応じてパルス幅変調制御するパルス幅変調制御手段と、当該参照信号によって表される電流制限値が減少した場合に、ディスチャージ指令信号を出力するディスチャージ指令信号出力手段と、当該ディスチャージ指令信号が出力されている期間において、前記巻線からの回生電流を給電用の電源回路に還流させるディスチャージ制御手段とを備える。
【0013】
(2)また、前記ディスチャージ指令信号出力手段は、ディスチャージ期間の長さを指定する指定信号を取得し、前記参照信号によって表される電流制限値が減少した時点から、当該取得された指定信号によって指定される長さの期間、前記ディスチャージ指令信号を出力してもよい。
(3)また、前記ステッピングモータ駆動装置は、さらに、前記巻線から給電用の電源回路に還流される回生電流を測定する巻線電流測定手段と、測定される回生電流と、前記参照信号によって表される電流制限値とを比較する比較手段とを備え、前記ディスチャージ指令信号出力手段は、前記参照信号によって表される電流制限値が減少した時点から、測定される回生電流が当該減少後の電流制限値を下回るまでの期間、前記ディスチャージ指令信号を出力してもよい。
【0014】
(4)上記問題を解決するため、本発明のステッピングモータ駆動方法は、ステッピングモータが備える巻線への給電電流を、電流制限値を表す参照信号に応じてパルス幅変調制御するパルス幅変調制御ステップと、当該参照信号によって表される電流制限値が減少した場合に、ディスチャージ指令信号を出力するディスチャージ指令信号出力ステップと、当該ディスチャージ指令信号が出力されている期間において、前記巻線からの回生電流を給電用の電源回路に還流させるディスチャージ制御ステップとを含む。
【0015】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
第1の実施形態に係るステッピングモータ駆動装置は、各ステップのレベルに応じた電流制限値を表す階段波である参照信号に応じて、ステッピングモータが備える巻線への給電電流を電流チョッパ方式でPWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)制御する。
【0016】
そして、前記参照信号のステップレベルが減少した場合に、所定時間ディスチャージ指令信号を出力し、当該ディスチャージ信号が出力されている期間、前記巻線からの回生電流を給電用の電源回路に還流させる。
以下、当該ステッピングモータ駆動装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0017】
(全体構成)
図1は当該ステッピングモータ駆動装置の全体構成を示す機能ブロック図である。なお、同図には制御対象であるステッピングモータをも記載している。
図1において、20は制御対象であるステッピングモータ、45は回転子、19a及び19bはそれぞれ異なる相に対応する第1巻線、第2巻線である。
【0018】
当該ステッピングモータ駆動装置は、PWM基準信号生成部1、参照信号生成部110a、ディスチャージ指令信号生成部115a、PWM制御部120a、ブリッジ整流回路130a、巻線電流測定部140a、電源8、及びDCカップリング用のコンデンサ7から構成される。電源8とコンデンサ7とは並列に接続され、両者を合わせて電源回路という。
【0019】
巻線毎に設けられる構成要素の内容は同一なので、以下、第1巻線用の構成要素についてのみ説明する。
参照信号生成部110aは、クロック信号CLKP、増減指定信号DA、及び速度指定信号FDAの各信号に応じて、所定の速度で増減する階段波である参照信号VCA、及び参照信号VCAの減少時点を表すトリガ信号MCPAを出力する。
【0020】
ディスチャージ指令信号生成部115aは、トリガ信号MCPAが出力された時点から所定時間、ディスチャージ指令信号MMCPAを出力する。ディスチャージ指令信号生成部115aの時定数は、ディスチャージ電流が参照信号VCAの1ステップ分の減少に追従する時間と、ディスチャージ指令信号MMCPAの出力時間とが略等しくなるように決定される。
【0021】
PWM制御部120aは、オペアンプ4、フリップフロップ5、及び通電論理部6から構成される。
ブリッジ整流回路130aは、トランジスタ10〜13、及びフライホイルダイオード14〜17から構成される。
特に、トランジスタ11又は13は、給電極性信号PHCAに応じて通電論理部6から出力されるゲート信号GA2又はGA4に従って、巻線19aへの給電電流をチョッピングする。
【0022】
また、各トランジスタ10乃至13は、ディスチャージ指令信号MMCPAの出力期間中に通電論理部6から出力される各ゲート信号GA1乃至GA4に従って給電時とは異なる電流経路を形成し、巻線19aからの回生電流を電源回路に還流させる。
以降、この回生電流の電源回路への還流動作のことをディスチャージといい、また、電源回路へ還流される回生電流のことをディスチャージ電流ともいう。
【0023】
巻線電流測定部140aは、オン抵抗調整回路24、トランジスタ23、及びオペアンプ21から構成される。トランジスタ23は、オン抵抗調整回路24によって所定のオン抵抗に調整される。オペアンプ21は、ディスチャージ電流に比例してトランジスタ23に生じる電圧を測定信号SENAとして出力する。
(参照信号生成部110aの詳細)
図2は、参照信号生成部110aの詳細な構成を示す機能ブロック図である。速度切替部は、速度指定信号FDAに応じて、クロック信号CLKP、又は当該クロック信号CLKPを2分周して得られる信号の何れかを選択し、ステップ周期信号Aとしてアップダウンカウンタへ供給する。
【0024】
アップダウンカウンタは、アップダウン信号DAに応じて、信号Aをアップカウント、又はダウンカウントする。そのカウント値を示す4ビット信号DA0〜DA3を、D/Aコンバータがアナログ電圧に変換し、参照信号VCAとして出力する。当該アップダウンカウンタ、及び当該D/Aコンバータは、何れもごく一般的な周知回路であるため、詳細な説明を省略する。
【0025】
トリガ信号生成部は、クロック信号CLKP、増減指定信号DA、及びステップ周期信号Aが全てローレベルである期間、ハイレベルのトリガ信号MCPAを出力する。トリガ信号MCPAは、その立ち上りにおいて参照信号VCAの減少時点を表す。
図3は、参照信号生成部110aにおける主要信号のタイミングチャートである。なお、以下では簡明のため、2値論理信号のローレベル及びハイレベルを、それぞれ”0”及び”1”と表記する。
【0026】
時刻t0から時刻t1まで、”1”の速度指定信号FDA、”1”の増減指定信号DAと共に、クロック信号CLKPが与えられ、アップダウンカウンタとD/Aコンバータとは、最低レベルから最高レベルまで高速に増加する階段波VCAを生成する。
時刻t1から時刻t2まで、クロック信号CLKPが停止し、参照信号VCAは最高レベルに維持される。
【0027】
時刻t2から時刻t3まで、”1”の速度指定信号FDA、及び”0”の増減指定信号と共に、クロック信号CLKPが与えられ、アップダウンカウンタとD/Aコンバータとは、最高レベルから最低レベルまで高速に減少する参照信号VCAを生成する。またこの期間には、トリガ信号生成部は、参照信号VCAのレベルが減少する毎に”1”のトリガ信号MCPAを出力する。
【0028】
時刻t4から時刻t7まで、”0”の速度指定信号FDAが与えられ、低速に増減する階段波VCAが生成される。特に時刻t6から時刻t7までの期間には、トリガ信号生成部は、参照信号VCAのレベルが減少する毎に”1”のトリガ信号MCPAを出力する。
ディスチャージ指令信号生成部115aは、トリガ信号MCPAの各立ち上がり時点から前述した所定時間、”1”のディスチャージ指令信号MMCPAを出力する。
【0029】
(巻線電流の制御動作の詳細)
次に、ディスチャージ指令信号生成部115a、PWM制御部120a、ブリッジ整流回路130a、及び巻線電流測定部140aが協働して行う巻線電流の制御動作について詳細に説明する。ここで説明する制御動作には、給電電流のPWM制御動作、及び回生電流のディスチャージ動作が含まれる。
【0030】
図4は、この制御動作に係る主要信号のタイミングチャートであり、給電極性信号PHCAが”1”の場合の一例を示している。
ここで、ゲート信号GA1及びGA3は”0”の場合に対応するトランジスタを導通させる負論理信号、ゲート信号GA2及びGA4は”1”の場合に対応するトランジスタを導通させる正論理信号であることに注意する。
【0031】
期間の全体は、ディスチャージ指令信号MMCPA、及び給電指令信号Qの組み合わせに応じて、(A)給電期間、(B)回生期間、及び(C)ディスチャージ期間に分類される。
図5は、当該各期間それぞれにおける巻線電流の経路、(経路A)、(経路B)、及び(経路C)を表す模式図である。
【0032】
(給電期間における制御動作)
PWM基準信号生成部1は、給電期間の開始を指示するPWM基準信号を、所定周期で生成している(不図示)。フリップフロップ5は当該PWM基準信号が”1”の場合にセットされ、給電期間を示す”1”の給電指令信号Qを出力する。これを受けて信号CHAが”1”となる。
【0033】
通電論理部6は、ディスチャージ指令信号MMCPAが”0”、信号CHAが”1”である期間、これらの信号と”1”の給電極性信号PHCAとを論理合成して得たゲート信号GA1〜GA4を各トランジスタに供給することによって、トランジスタ10及び13を導通状態にし、トランジスタ11及び12を非導通状態にする。
【0034】
これにより、図5の(経路A)に示した電流経路が形成され、巻線19aへの給電電流はトランジスタ10及び13を経由して、紙面に向かって左向きに流れ、当該給電電流は徐々に増加する。
オペアンプ4は、測定信号SENAと、参照信号VCAとを比較する。測定信号SENAが参照信号VCAの電圧を上回る(即ち、測定される給電電流が参照信号VCAによって表される制限電流値を上回る)と、オペアンプ4はハイレベルの出力信号を発してフリップフロップ5をリセットする。
【0035】
その結果、給電指令信号Qが”0”となってゲート信号GA4が”0”となり、トランジスタ13が非導通状態となるので、巻線19aへの給電が停止する。
(回生期間における制御動作)
給電指令信号Qとディスチャージ指令信号MMCPAとが共に”0”である期間、通電論理部6は、これらの信号と”1”の給電極性信号PHCAとを論理合成して得たゲート信号GA1〜GA4を各トランジスタに供給することによって、トランジスタ10を導通状態にし、トランジスタ11、12、及び13を非導通状態にする。
【0036】
これにより、図5の(経路B)に示した電流経路が形成され、巻線19aからの回生電流は、トランジスタ10とフライホイルダイオード16とを経由して還流し、徐々に減少する。
PWM基準信号が与えられる度に、このような給電動作と回生動作とが繰り返され、巻線電流は参照信号VCAによって表される電流制限値に制御される。
【0037】
(ディスチャージ期間における制御動作)
ディスチャージ指令信号生成部115aは、前述したように、参照信号VCAのレベルが減少した時点から、ディスチャージ電流が参照信号VCAの1ステップ分の減少に概ね追従する時間、ディスチャージ期間を示す”1”のディスチャージ指令信号MMCPAを出力する。
【0038】
通電論理部6は、”1”のディスチャージ指令信号MMCPA、”0”の給電指令信号CHA、及び”1”の給電極性信号PHCAを論理合成して得たゲート信号GA1〜GA4を各トランジスタに供給することによって、トランジスタ11及び12を導通状態にし、トランジスタ10及び13を非導通状態にする。
これにより、図5の(経路C)に示した電流経路が形成され、巻線19aからのディスチャージ電流はトランジスタ11及び12を経由して電源回路に還流され、当該ディスチャージ電流は徐々に減少する。電源回路へ還流されるディスチャージ電流は、比較的高いON抵抗を示すフライホイルダイオードを経由してブリッジ整流回路内で還流される場合に比べて、より急速に減衰する。
【0039】
ディスチャージ指令信号MMCPAが与えられる度に、このようなディスチャージ動作を繰り返すことによって、単に給電動作と回生動作とを繰り返す場合よりも、巻線電流の電流制限値への追従性が向上する。
図6は、この制御動作に係る主要信号の他のタイミングチャートであり、給電極性信号PHCAが”0”の場合の一例を示している。
【0040】
期間の全体は、給電極性信号PHCAが”1”の場合と同様、ディスチャージ指令信号MMCPA、及び給電指令信号Qの組み合わせに応じて、(D)給電期間、(E)回生期間、及び(F)ディスチャージ期間に分類される。
図7は、当該各期間それぞれにおける巻線電流の経路、(経路D)、(経路E)、及び(経路F)を表す模式図である。
【0041】
図6及び図7から明らかに、給電極性信号PHCAが”0”の場合には、給電極性信号PHCAが”1”の場合に比べて、紙面に向かって電流方向の左右が反転される点のみが異なる。巻線電流の電流制限値への追従性を向上させる作用は、給電極性信号PHCAが”1”の場合と同一である。
このように、巻線電流の電流制限値への追従性が向上するので、振動と騒音との低減効果を得るために、例えば正弦波を近似する参照信号を与えた場合、巻線電流はその参照信号に良好に追従し、その結果、意図した振動と騒音との的確な低減効果が得られる。
【0042】
また、このステッピングモータ駆動装置は、巻線への給電電流を電流チョッパ方式でPWM制御するので、従来の電圧制御に比べて低電力化を達成する。
なお、巻線電流測定部140aは、オン抵抗調整回路24とトランジスタ23とに代えて、単に抵抗器を用いて構成してもよく、またオペアンプ21を省いて構成することもできる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態に係るステッピングモータ駆動装置は、第1の実施形態に係るステッピングモータ駆動装置と比べて、ディスチャージ指令信号MMCPAの出力時間長を指定信号に応じて可変に構成した点で異なる。以下、主に第1の実施形態との違いを説明する。
【0043】
(ディスチャージ指令信号の生成に関する主要部の構成)
図8は、第2の実施形態における、ディスチャージ指令信号生成に関する構成を示す機能ブロック図であり、第1の実施形態と比べて、ディスチャージ指令信号生成部116aが変更される。
ディスチャージ指令信号生成部116aは、指定信号PRGAを取得し、当該取得された指定信号PRGAに基いて制御されるスイッチを用いて、複数種類の電圧のうち1つを生成すると共に、トリガ信号MCPAの立ち上がりを、定電流源とコンデンサとを用いて一定勾配のランプ波に変形する。
【0044】
そして、トリガ信号MCPAの立ち上がり時点から、当該変形後のランプ波が前記生成された電圧を上回るまでの期間、ディスチャージ指令信号MMCPAを出力する。
この構成によれば、参照信号VCAの各ステップの減少量が一定でない場合でも、ディスチャージ指令信号生成部116aは、好適な指定信号PRGAを与えられることによって、ステップ毎の減少量にディスチャージ電流が追従する時間に略等しい長さのディスチャージ指令信号MMCPAを出力する。
【0045】
そのようなディスチャージ指令信号MMCPAは、参照信号VCAの各ステップの減少量に対して略過不足なくディスチャージ電流を減少させるので、ディスチャージ電流の電流制限値への追従性が向上する。
(第3の実施形態)
第3の実施形態に係るステッピングモータ駆動装置は、第1の実施形態に係るステッピングモータ駆動装置と比べて、ディスチャージ指令信号MMCPAの出力期間の終期が、ディスチャージ電流と電流制限値との比較に基いて決定される点で異なる。以下、主に第1の実施形態との違いを説明する。
【0046】
(ディスチャージ指令信号の生成に関する主要部の構成)
図9は、第3の実施形態における、ディスチャージ指令信号生成に関する構成を示す機能ブロック図であり、第1の実施形態と比べて、ディスチャージ指令信号生成部117a、及び巻線電流測定部141aが変更される。
巻線電流測定部141aにおいて、極性反転スイッチ142aは、トランジスタ23に生じる電圧をオペアンプ21へ伝達する。そして、給電時とディスチャージ時とで、伝達する電圧の極性を反転する。給電電流とディスチャージ電流とは、トランジスタ23を流れる方向が逆なので、そうすることによって、オペアンプ21はトランジスタ23に流れる電流の絶対値を測定する。
【0047】
図10は、極性反転スイッチ142aの一構成例である。
ディスチャージ指令信号生成部117aのエッジトリガフリップフロップは、トリガ信号MCPAの立ち上がりでセットされディスチャージ指令信号MMCPAの出力を開始する。そして測定信号SENAが参照信号VCAの電圧を下回る(即ち、測定されるディスチャージ電流が参照信号VCAによって表される制限電流値を下回る)と、オペアンプ4の出力信号はローレベルとなって当該エッジトリガフリップフロップをクリアし、その結果、ディスチャージ指令信号MMCPAは停止する。
【0048】
つまり、ディスチャージ指令信号MMCPAは、参照信号VCAによって表される電流制限値が減少した時点から、測定されるディスチャージ電流が当該減少後の電流制限値を下回るまでの期間、出力される。
そのようなディスチャージ指令信号MMCPAは、参照信号VCAの各ステップの減少量に対して過不足なくディスチャージ電流を減少させるので、ディスチャージ電流の電流制限値への追従性が向上する。
(第4の実施形態)
本発明の第4の実施形態に係るステッピングモータ駆動装置は、第1の実施形態に係るステッピングモータ駆動装置と比べて、同期整流制御を行う点で異なる。同期整流制御とは、前述した回生期間において、通電論理部がブリッジ整流回路を構成する2つのトランジスタ10及び12を導通状態にすることによって、巻線19aからの回生電流をトランジスタ10及び12を経由して還流させることを言う。以下、主に第1の実施形態との違いを説明する。
【0049】
(通電論理部46の詳細)
図11は、同期整流制御を行う通電論理部46の詳細な構成を示す機能ブロック図である。
貫通保護論理部は、信号CHAが”1”及び”0”である期間をそれぞれ短縮した信号CHA1及び信号CHA2を生成する。そして、信号CHA1、信号CHA2、ディスチャージ指令信号MMCPA、及び給電極性信号PHCAを論理合成することにより、各ゲート信号GA1〜GA4を生成する。
【0050】
図12は、通電論理部46における主要信号のタイミングチャートであり、給電極性信号PHCAが”1”の場合の一例を示している。
期間の全体は、ディスチャージ指令信号MMCPA、信号CHA1、及び信号CHA2の組み合わせに応じて、(A)短縮された給電期間、(B)第1の貫通保護期間、(C)短縮されたディスチャージ期間、(G)同期整流期間、及び(H)第2の貫通保護期間に分類される。
【0051】
図7は、(G)同期整流期間、及び(H)第2の貫通保護期間それぞれにおける巻線電流の経路、(経路G)、及び(経路H)を表す模式図である。
なお、(A)短縮された給電期間、(B)第1の貫通保護期間、及び(C)短縮されたディスチャージ期間に生成される各ゲート信号、及びそれによって形成される巻線電流の経路は、それぞれ第1の実施形態で述べた(A)給電期間、(B)回生期間、及び(C)ディスチャージ期間における各ゲート信号及び経路と同一である(図5参照)。
【0052】
(同期整流期間における制御動作)
ディスチャージ指令信号MMCPAが”1”、信号CHA1が”0”、及び信号CHA2が”1”である期間、通電論理部6は、これらの信号と”1”の給電極性信号PHCAとを論理合成して得たゲート信号GA1〜GA4を各トランジスタに供給することによって、トランジスタ10及び12を導通状態にし、トランジスタ11及び13を非導通状態にする。
【0053】
これにより、図13の(経路G)に示した電流経路が形成され、巻線19aからの回生電流はトランジスタ10及び12を経由して還流し、徐々に減少する。この電流経路は、前述した回生期間(ここで言う第1の貫通保護期間)における電流経路に比べて、トランジスタ12を経由する点で異なる。
トランジスタのON抵抗は、一般にダイオードのON抵抗よりも小さいことから、この同期整流期間における巻線電流は、前述した回生期間において減衰するよりも急速に減衰するので、その結果、巻線電流の電流制限値への追従性が向上する。
【0054】
(貫通保護期間における制御動作)
第1及び第2の貫通保護期間は、給電期間、同期整流期間、及びディスチャージ期間の転換時に、トランジスタ10及び11、若しくはトランジスタ12及び13が同時に導通して、電源回路を短絡することがないように設けられる。
なお、給電極性信号PHCAが”0”の場合(不図示)は、給電極性信号PHCAが”1”の場合に比べて、紙面に向かって電流方向の左右が反転される点においてのみ異なる。巻線電流の電流制限値への追従性を向上させる作用は、給電極性信号PHCAが”1”の場合と同様である。
(第5の実施形態)
第5の実施形態に係るステッピングモータ駆動装置は、第3の実施形態に係るステッピングモータ駆動装置と比べて、巻線への給電電流を、ブリッジ整流回路を構成するトランジスタを用いて測定する点で異なる。以下、主に第3の実施形態との違いを説明する。
【0055】
(全体構成)
図14は、本実施形態におけるステッピングモータ駆動装置の全体構成を示す機能ブロック図である。なお、同図には制御対象であるステッピングモータをも記載している。
なお、第3の実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。また、巻線毎に設けられる構成要素の内容は同一なので、第1巻線用の構成要素についてのみ説明する。
【0056】
当該ステッピングモータ駆動装置は、PWM基準信号生成部1、参照信号生成部110a、ディスチャージ指令信号生成部117a、PWM制御部190a、ブリッジ整流回路150a、巻線電流比較部180a、電源8、及びDCカップリング用のコンデンサ7から構成される。電源8とコンデンサ7とは並列に接続され、両者を合わせて電源回路という。
【0057】
ブリッジ整流回路150aは、ブリッジ整流回路130aに比べて、トランジスタ10及び12のドレイン電圧を外部へ出力可能に構成したものである。
巻線電流比較部180aは、基準電流源27、トランジスタ26、オペアンプ28及び29、極性反転スイッチ142a、並びに、トランジスタ10又は12の何れかのドレイン電圧を選択するためのスイッチから構成される。
【0058】
PWM制御部190aは、PWM制御部120aからオペアンプ4を省き、かつ巻線電流比較部180aから与えられる比較結果信号Rに応じてフリップフロップ5がリセットされるように構成したものである。
(巻線電流比較部180aの詳細)
給電極性信号PHCAに応じて、トランジスタ10又は12の何れか導通状態にされる一方のドレイン電圧が選択される。
【0059】
極性反転スイッチ142aは、当該選択された電圧と電源電圧との差(つまり、トランジスタ10又は12に生じる電圧)をオペアンプ29へ伝達する。そして、給電時とディスチャージ時とで、伝達する電圧の極性を反転する。給電電流とディスチャージ電流とは、トランジスタ10又は12を流れる方向が逆なので、そうすることによって、オペアンプ21はトランジスタ10又は12に流れる電流の絶対値を測定する。
【0060】
また、基準電流源27は、導通状態にされたトランジスタ26に参照信号VCAに応じた基準電流を流し、トランジスタ26は当該基準電流に応じたドレイン電圧を発生する。
オペアンプ28は、トランジスタ26のドレイン電圧が、オペアンプ29の出力電圧よりも高い場合に、ハイレベルの比較結果信号Rを出力する。ハイレベルの比較結果信号Rは、トランジスタ26に生じている電圧がトランジスタ10又は12に生じている電圧よりも小さい(即ち、測定される巻線電流が参照信号VCAによって表される電流制限値よりも大きい)ことを表している。
【0061】
このように、オペアンプ28は、巻線電流と電流制限値との比較に関して、第3の実施形態におけるオペアンプ4と同一の結果を示す比較結果信号Rを出力する。ステッピングモータ駆動装置の残部は、比較結果信号Rに応じて第3の実施形態と同様に動作する。
従って、この構成によっても、第3の実施形態と同様効果が得られる。さらに、巻線電流の測定をブリッジ整流回路内のトランジスタを用いて行い、電流経路に直列に電流測定専用の抵抗体を挿入しないので、ステッピングモータの駆動効率が向上する。
(実施の形態6)
第6の実施形態に係るステッピングモータ駆動装置は、第1の実施形態に係るステッピングモータ駆動装置と比べて、参照信号の各ステップのレベルを表すシリアルデータを受信し、当該シリアルデータに基いて参照信号を生成する点で異なる。以下、主に第1の実施形態との違いを説明する。
【0062】
(全体構成)
図15は、本実施形態におけるステッピングモータ駆動装置の全体構成を示す機能ブロック図である。
なお、第1の実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。また、巻線毎に設けられる構成要素の内容は同一なので、第1巻線用の構成要素についてのみ説明する。
【0063】
当該ステッピングモータ駆動装置は、PWM基準信号生成部1、シリアルデータ通信部32、参照信号生成部160a、ディスチャージ指令信号生成部115a、PWM制御部120a、ブリッジ整流回路130a、巻線電流測定部140a、電源8、及びDCカップリング用のコンデンサ7から構成される。電源8とコンデンサ7とは並列に接続され、両者を合わせて電源回路という。
【0064】
シリアルデータ通信部32は、巻線毎の参照信号について、各ステップのレベル、及び増減方向を表すシリアル情報信号DATAを、通信制御用の信号ENAB及びCLKを用いた制御の下で受信し、当該受信したシリアル情報信号をパラレル変換する。そして、当該変換後のパラレルデータを、ステップ単位時間毎に、クロック信号CLKPと共に各巻線に対応する参照信号生成部160aへ供給する。
【0065】
参照信号生成部160aは、参照信号生成部110aから、速度切替部とアップダウンカウンタとを省くと共に、トリガ信号MCPAの生成論理を変更して構成される。シリアルデータ通信部32から供給される、各ステップのレベルを表すパラレルデータを、ステップ単位時間毎にD/A変換することによって、参照信号VCAを生成する。
【0066】
(シリアルデータの詳細)
図16は、受信されるシリアルデータの1単位を示したタイミングチャートであり、1つの巻線用の参照信号の1ステップ分を示している。各巻線用の参照信号の各ステップに関するシリアルデータがこのような単位で表され、連続して受信される。ENABは単位期間信号、CLKはビット同期信号、DATAは情報信号である。
【0067】
1単位の情報信号DATAは、8ビットで構成される。最初の3ビットが巻線を識別するアドレスA2〜A0、次の1ビットが増減方向ビットDD、残りの4ビットがステップのレベルを表すデータD3〜D0である。
なお、図18には、シリアルデータの受信タイミングに合わせて、シリアルデータ通信部32における主要信号のタイミングをも示している。
【0068】
(シリアルデータ通信部32の詳細)
図1やは、シリアルデータ通信部32の詳細な構成を示す機能ブロック図である。シリアルデータ通信部32は、アドレスカウンタ回路35、データカウンタ回路34、シリアルパラレル変換回路33、ライト信号生成回路36、アドレスデコーダ回路37、及びレジスタ回路38から構成される。
【0069】
図18は、アドレスカウンタ回路35、データカウンタ回路34、シリアルパラレル変換回路33、及びライト信号生成回路36の詳細な構成を示す機能ブロック図である。
アドレスカウンタ回路35は、前述した単位の前半4ビット分のビット同期信号CLKをカウントすることによって、前半4ビットの情報信号の受信が完了したことを示すアドレス完了信号ADO及びADTを出力する。
【0070】
データカウンタ回路34は、アドレス完了信号ADO信号によってトリガされ、後半4ビット分のビット同期信号CLKをカウントすることによって、8ビット全ての情報信号DATAの受信が完了したこと示すデータ完了信号DATCを出力する。
シリアルパラレル変換回路33は、図中上段の4つのフリップフロップで構成されるシフトレジスタによって、情報信号DATAをパラレル変換する。そして、アドレス完了信号ADTの立ち上がりで、前半4ビットに含まれるアドレスSAD0〜SAD2及び増減方向ビットDDを、図中下段の4つのフリップフロップにラッチする。これによって、アドレスSAD0〜SAD2及び書込許可ビットWEが、後半4ビットに含まれるデータSD0〜SD3から分離される。
【0071】
ライト信号生成回路36は、DATC信号、及び単位期間信号ENABの両方が出力されている間、ライト信号RECを出力する。
図19は、アドレスデコーダ回路37の詳細な構成を示す機能ブロック図である。
アドレスデコーダ回路37は、レジスタ回路38に設けられる5ビットのレジスタ組の1つに、データSD0〜SD3、及び増減方向ビットDDの記録を指示する信号RCKA、及びRCKBを、ライト信号REC、及びアドレスSAD0〜SAD2に応じて生成する。
【0072】
図20は、レジスタ回路38の詳細な構成を示す機能ブロック図である。
レジスタ回路38は、巻線19a及び19bにそれぞれ対応して5ビットのレジスタ組A及びBを備えている。RCKA信号が与えられるとデータSD0〜SD3、及び増減方向ビットDDをレジスタ組Aに記録し、記録したデータを5ビットパラレル信号DA0A〜DA3A、DAとして出力する。RCKB信号が与えられるとデータSD0〜SD3、及び増減方向ビットDDをレジスタ組Bに記録し、記録したデータを5ビットパラレル信号DA0B〜DA3B、DBとして出力する。
【0073】
以上説明したように、参照信号生成部160aは実質的にD/Aコンバータであり、パラレルデータDA0A〜DA3Aをクロック信号CLKPで示されるステップ単位時間毎にD/A変換することによって、参照信号VCAを生成する。
この場合の参照信号VCAの各ステップレベルは、ステップ毎にシリアルデータで指示されるので、第1の実施形態で例示したような台形波を近似する参照信号のみならず、任意の波形を近似する参照信号VCAを得ることができる。例えば、正弦波をサンプリングしたシリアルデータを与えれば、正弦波を近似する参照信号が得られる。
(その他の変形例)
なお、本発明を上記の実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上記の実施の形態に限定されないのはもちろんである。以下のような場合も本発明に含まれる。
(1)本発明は、実施の形態で説明したステッピングモータ駆動方法を、コンピュータシステムを用いて実現するためのコンピュータプログラムであるとしてもよいし、前記プログラムを表すデジタル信号であるとしてもよい。
【0074】
また、本発明は、前記プログラム又は前記デジタル信号を記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD、MOディスク、DVD、半導体メモリ等であるとしてもよい。
また、本発明は、電気通信回線、無線又は有線通信回線、若しくはインターネットに代表されるネットワーク等を経由して伝送される前記コンピュータプログラム又は前記デジタル信号であるとしてもよい。
【0075】
また、前記プログラム又は前記デジタル信号は、前記記録媒体に記録されて移送され、若しくは、前記ネットワーク等を経由して移送され、独立した他のコンピュータシステムにおいて実施されるとしてもよい。
(2)各実施の形態では、トランジスタ13及び11によって給電電流をチョッピング制御するとしたが、トランジスタ12及び10によって給電電流をチョッピング制御してもよく、その場合も同様に振動と騒音との抑制効果が得られる。
(3)各実施の形態では、2相の巻線を備えるステッピングモータを例示したが、本発明は2相のステッピングモータに限定されるものでないことは、いうまでもない。他の相数、例えば5相のステッピングモータの各巻線電流を、給電制御及びディスチャージ制御する場合も、本発明に含まれる。
【0076】
【発明の効果】
本発明のステッピングモータ駆動装置は、ステッピングモータが備える巻線への給電電流を、電流制限値を表す参照信号に応じてパルス幅変調制御するパルス幅変調制御手段と、当該参照信号によって表される電流制限値が減少した場合に、ディスチャージ指令信号を出力するディスチャージ指令信号出力手段と、当該ディスチャージ指令信号が出力されている期間において、前記巻線からの回生電流を給電用の電源回路に還流させるディスチャージ制御手段とを備えることを特徴とする。
【0077】
また、前記ステッピングモータ駆動装置において、前記ステッピングモータ駆動装置は、さらに、複数のスイッチング手段から構成され、前記巻線に流れる電流を整流するブリッジ整流回路を備え、前記ディスチャージ制御手段は、当該ブリッジ整流回路を構成する各スイッチング手段を、それぞれ導通状態又は非導通状態の何れか所定の状態にすることによって、前記巻線からの回生電流を前記給電用の電源回路に還流させてもよい。
【0078】
これらの構成によれば、電流制限値が減少した場合に、巻線からの回生電流を給電用の電源回路に還流させるので、巻線のエネルギーは電源回路へ急速に移行し、回生電流は速やかに減衰する。その結果、電流制限値が減少した場合の巻線電流の追従性が向上する。
従って、振動と騒音とを効果的に抑制するために、例えば正弦波を近似した参照信号を与えた場合、巻線電流は近似された正弦波に良好に追従するので、振動と騒音との低減効果を的確に得ることができる。
【0079】
さらに、このステッピングモータ駆動装置は、巻線への給電電流をPWM制御するので、従来の電圧制御に比べて低電力化を達成する。
また、前記ステッピングモータ駆動装置は、さらに、前記ブリッジ整流回路を構成する各スイッチング手段のうち、前記巻線と共に閉回路を形成する2つ以上を導通状態にすることによって、前記巻線からの回生電流を前記ブリッジ整流回路内で還流させる同期整流制御手段を備えてもよい。
【0080】
この構成によれば、電流制限値が減少した場合の巻線電流の追従性がさらに向上する。
また、前記ステッピングモータ駆動装置において、前記ディスチャージ指令信号出力手段は、ディスチャージ期間の長さを指定する指定信号を取得し、前記参照信号によって表される電流制限値が減少した時点から、当該取得された指定信号によって指定される長さの期間、前記ディスチャージ指令信号を出力してもよい。
【0081】
この構成によれば、参照信号の各ステップの減少量が一定でない場合でも、好適な指定信号が与えられることによって、ステップ毎の減少量にディスチャージ電流が追従する時間に略等しい長さのディスチャージ指令信号を出力する。
そのようなディスチャージ指令信号は、参照信号の各ステップの減少量に対して略過不足なくディスチャージ電流を減少させるので、ディスチャージ電流の電流制限値への追従性が向上する。
【0082】
また、前記ステッピングモータ駆動装置は、さらに、前記巻線から給電用の電源回路に還流される回生電流を測定する巻線電流測定手段と、測定される回生電流と、前記参照信号によって表される電流制限値とを比較する比較手段とを備え、前記ディスチャージ指令信号出力手段は、前記参照信号によって表される電流制限値が減少した時点から、測定される回生電流が当該減少後の電流制限値を下回るまでの期間、前記ディスチャージ指令信号を出力してもよい。
【0083】
また、前記ステッピングモータ駆動装置は、さらに、前記巻線及び前記給電用の電源回路と直列に接続される抵抗体を備え、前記巻線からの回生電流は、当該抵抗体を経由して給電用の電源回路に還流されるように構成され、前記巻線電流測定手段は、当該抵抗体に生じる電圧を用いて、前記巻線から給電用の電源回路に還流される回生電流を測定してもよい。
【0084】
これらの構成によれば、ディスチャージ指令信号は、参照信号によって表される電流制限値が減少した時点から、測定されるディスチャージ電流が当該減少後の電流制限値を下回るまでの期間、出力される。
そのようなディスチャージ指令信号は、参照信号の各ステップの減少量に対して過不足なくディスチャージ電流を減少させるので、ディスチャージ電流の電流制限値への追従性が向上する。
【0085】
また、前記ステッピングモータ駆動装置において、前記巻線への給電電流もまた前記抵抗体を経由して流れるように構成され、前記巻線電流測定手段は、前記抵抗体に生じる電圧を用いて、さらに、前記巻線への給電電流をも測定し、前記パルス幅変調制御手段は、当該測定された給電電流と、前記参照信号によって表される電流制限値とを比較することにより、パルス幅変調制御を行ってもよい。
【0086】
この構成によれば、1つの抵抗体を給電電流の測定とディスチャージ電流の測定とに兼用できるので、回路構成を簡素化できる。
また、前記ステッピングモータ駆動装置は、さらに、複数のスイッチング手段から構成され、前記巻線に流れる電流を整流するブリッジ整流回路を備え、前記抵抗体は、当該ブリッジ整流回路において導通状態にされる第1の半導体素子であり、前記ステッピングモータ駆動装置は、さらに、前記参照信号によって表される電流制限値に応じた電流を流す基準電流源と、当該基準電流源と直列に接続され、かつ導通状態にされる第2の半導体素子とを備え、前記比較手段は、前記第1の半導体素子に生じる第1の電圧と、当該第2の半導体素子に生じる第2の電圧とを比較し、前記ディスチャージ指令信号出力手段は、当該第2の電圧が、当該第1の電圧を下回るまでの期間、前記ディスチャージ指令信号を出力してもよい。
【0087】
この構成によれば、ブリッジ整流回路を構成するスイッチング素子に生じる電圧を巻線電流の測定に用いるので、巻線電流を測定する専用の抵抗体を直列に挿入する必要がない。従って、給電効率の低下が避けられ、消費電力の低減に寄与する。
さらに、前記第1の半導体素子と前記第2の半導体素子とが、同一の拡散プロセスにおいて製造される特性の揃ったトランジスタによって実現できるので、巻線電流の測定における相対精度が向上する。
【0088】
また、前記ステッピングモータ駆動装置は、さらに、電流制限値を表すデジタル信号を受信するデジタル信号受信手段を備え、当該受信されたデジタル信号をD/A変換することによって前記参照信号を得てもよい。
この構成によれば、デジタル信号に応じて任意の波形を近似する参照信号を生成できるので、振動と騒音との抑制の好適な波形、例えば正弦波、を近似する参照信号を簡便に発生させることができる。
【0089】
また、前記ステッピングモータは複数の相それぞれに対応する巻線を備え、前記パルス幅変調制御手段は、巻線毎の電流制限値を表す参照信号に応じて対応する巻線の給電電流をパルス幅変調制御し、前記ディスチャージ指令信号出力手段は、当該参照信号によって表される電流制限値が減少した巻線についてディスチャージ指令信号を出力し、前記ディスチャージ制御手段は、当該ディスチャージ指令信号が出力されている期間において、対応する巻線からの回生電流を前記給電用の電源回路に還流させてもよい。
【0090】
この構成によれば、前記ステッピングモータ駆動装置は、複数の相それぞれに対応する巻線の給電電流をPWM制御し、かつ回生電流をディスチャージ制御するので、電流制限値が減少した場合の巻線電流の追従性向上を通して振動及び騒音の低減効果を得ると共に、低電力化を達成する。
本発明のステッピングモータ駆動方法は、ステッピングモータが備える巻線への給電電流を、電流制限値を表す参照信号に応じてパルス幅変調制御するパルス幅変調制御ステップと、当該参照信号によって表される電流制限値が減少した場合に、ディスチャージ指令信号を出力するディスチャージ指令信号出力ステップと、当該ディスチャージ指令信号が出力されている期間において、前記巻線からの回生電流を給電用の電源回路に還流させるディスチャージ制御ステップとを含む。
【0091】
この方法によってステッピングモータを駆動すれば、前述した振動及び騒音の抑制効果、並びに低電力化が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】ステッピングモータ駆動装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図2】参照信号生成部の構成を示す機能ブロック図である。
【図3】当該参照信号生成部における主要信号のタイミングチャートである。
【図4】通電論理部における主要信号のタイミングチャートである。
【図5】当該通電論理部の制御に応じて形成される巻線電流の経路を説明する模式図である。
【図6】当該通電論理部における主要信号の他のタイミングチャートである。
【図7】当該通電論理部の制御に応じて形成される巻線電流の他の経路を説明する模式図である。
【図8】ステッピングモータ駆動装置の他の構成を示す機能ブロック図である。
【図9】ステッピングモータ駆動装置の他の構成を示す機能ブロック図である。
【図10】極性反転スイッチの構成を示す機能ブロック図である。
【図11】通電論理部の他の構成を示す機能ブロック図である。
【図12】当該通電論理部における主要信号のタイミングチャートである。
【図13】当該通電論理部の制御に応じて形成される巻線電流の経路を説明する模式図である。
【図14】ステッピングモータ駆動装置の他の構成を示す機能ブロック図である。
【図15】ステッピングモータ駆動装置の他の構成を示す機能ブロック図である。
【図16】シリアルデータ通信部の構成を示す機能ブロック図である。
【図17】シリアルデータ通信部における主要信号のタイミングチャートである。
【図18】アドレスカウンタ回路、データカウンタ回路、シリアルパラレル変換回路、及びライト信号生成回路の構成を示す機能ブロック図である。
【図19】アドレスデコーダ回路の構成を示す機能ブロック図である。
【図20】レジスタ回路の構成を示す機能ブロック図である。
【図21】従来のステッピングモータ駆動装置の構成を示す機能ブロック図である。
【符号の説明】
1 PWM基準信号生成部
2 階段波生成部
4 オペアンプ
5 フリップフロップ
6 通電論理部
7 コンデンサ
8 電源
10〜13 トランジスタ
14〜17 フライホイルダイオード
19a、19b 巻線
21 オペアンプ
23 トランジスタ
24 オン抵抗調整回路
26 トランジスタ
27 基準電流源
28、29 オペアンプ
32 シリアルデータ通信部
33 シリアルパラレル変換回路
34 データカウンタ回路
35 アドレスカウンタ回路
36 ライト信号生成回路
37 アドレスデコーダ回路
38 レジスタ回路
39a 駆動回路
41a 非反転パワーアンプ
42a 反転パワーアンプ
43a アップダウンカウンタ回路
44a D/Aコンバータ
46 通電論理部
110a 参照信号生成部
115a、116a、117a ディスチャージ指令信号生成部
120a PWM制御部
130a ブリッジ整流回路
140a、141a 巻線電流測定部
142a 極性反転スイッチ
150a ブリッジ整流回路
160a 参照信号生成部
180a 巻線電流比較部
190a PWM制御部

Claims (11)

  1. ステッピングモータが備える巻線への給電電流を、電流制限値を表す参照信号に応じてパルス幅変調制御するパルス幅変調制御手段と、
    当該参照信号によって表される電流制限値が減少した場合に、ディスチャージ指令信号を出力するディスチャージ指令信号出力手段と、
    当該ディスチャージ指令信号が出力されている期間において、前記巻線からの回生電流を給電用の電源回路に還流させるディスチャージ制御手段と
    を備えることを特徴とするステッピングモータ駆動装置。
  2. 前記ステッピングモータ駆動装置は、さらに、
    複数のスイッチング手段から構成され、前記巻線に流れる電流を整流するブリッジ整流回路を備え、
    前記ディスチャージ制御手段は、当該ブリッジ整流回路を構成する各スイッチング手段を、それぞれ導通状態又は非導通状態の何れか所定の状態にすることによって、前記巻線からの回生電流を前記給電用の電源回路に還流させる
    ことを特徴とする請求項1に記載のステッピングモータ駆動装置。
  3. 前記ステッピングモータ駆動装置は、さらに、
    前記ブリッジ整流回路を構成する各スイッチング手段のうち、前記巻線と共に閉回路を形成する2つ以上を導通状態にすることによって、前記巻線からの回生電流を前記ブリッジ整流回路内で還流させる同期整流制御手段を備える
    ことを特徴とする請求項2に記載のステッピングモータ駆動装置。
  4. 前記ディスチャージ指令信号出力手段は、ディスチャージ期間の長さを指定する指定信号を取得し、前記参照信号によって表される電流制限値が減少した時点から、当該取得された指定信号によって指定される長さの期間、前記ディスチャージ指令信号を出力する
    ことを特徴とする請求項1に記載のステッピングモータ駆動装置。
  5. 前記ステッピングモータ駆動装置は、さらに、
    前記巻線から給電用の電源回路に還流される回生電流を測定する巻線電流測定手段と、
    測定される回生電流と、前記参照信号によって表される電流制限値とを比較する比較手段とを備え、
    前記ディスチャージ指令信号出力手段は、前記参照信号によって表される電流制限値が減少した時点から、測定される回生電流が当該減少後の電流制限値を下回るまでの期間、前記ディスチャージ指令信号を出力する
    ことを特徴とする請求項1に記載のステッピングモータ駆動装置。
  6. 前記ステッピングモータ駆動装置は、さらに、
    前記巻線及び前記給電用の電源回路と直列に接続される抵抗体を備え、
    前記巻線からの回生電流は、当該抵抗体を経由して給電用の電源回路に還流されるように構成され、
    前記巻線電流測定手段は、当該抵抗体に生じる電圧を用いて、前記巻線から給電用の電源回路に還流される回生電流を測定する
    ことを特徴とする請求項5に記載のステッピングモータ駆動装置。
  7. 前記ステッピングモータ駆動装置において、前記巻線への給電電流もまた前記抵抗体を経由して流れるように構成され、
    前記巻線電流測定手段は、前記抵抗体に生じる電圧を用いて、さらに、前記巻線への給電電流をも測定し、
    前記パルス幅変調制御手段は、当該測定された給電電流と、前記参照信号によって表される電流制限値とを比較することにより、パルス幅変調制御を行う
    ことを特徴とする請求項6に記載のステッピングモータ駆動装置。
  8. 前記ステッピングモータ駆動装置は、さらに、
    複数のスイッチング手段から構成され、前記巻線に流れる電流を整流するブリッジ整流回路を備え、
    前記抵抗体は、当該ブリッジ整流回路において導通状態にされる第1の半導体素子であり、
    前記ステッピングモータ駆動装置は、さらに、
    前記参照信号によって表される電流制限値に応じた電流を流す基準電流源と、
    当該基準電流源と直列に接続され、かつ導通状態にされる第2の半導体素子とを備え、
    前記比較手段は、前記第1の半導体素子に生じる第1の電圧と、当該第2の半導体素子に生じる第2の電圧とを比較し、
    前記ディスチャージ指令信号出力手段は、当該第2の電圧が、当該第1の電圧を下回るまでの期間、前記ディスチャージ指令信号を出力する
    ことを特徴とする請求項6に記載のステッピングモータ駆動装置。
  9. 前記ステッピングモータ駆動装置は、さらに、
    電流制限値を表すデジタル信号を受信するデジタル信号受信手段を備え、
    当該受信されたデジタル信号をD/A変換することによって前記参照信号を得る
    ことを特徴とする請求項1に記載のステッピングモータ駆動装置。
  10. 前記ステッピングモータは複数の相それぞれに対応する巻線を備え、
    前記パルス幅変調制御手段は、巻線毎の電流制限値を表す参照信号に応じて対応する巻線の給電電流をパルス幅変調制御し、
    前記ディスチャージ指令信号出力手段は、当該参照信号によって表される電流制限値が減少した巻線についてディスチャージ指令信号を出力し、
    前記ディスチャージ制御手段は、当該ディスチャージ指令信号が出力されている期間において、対応する巻線からの回生電流を前記給電用の電源回路に還流させる
    ことを特徴とする請求項1に記載のステッピングモータ駆動装置。
  11. ステッピングモータが備える巻線への給電電流を、電流制限値を表す参照信号に応じてパルス幅変調制御するパルス幅変調制御ステップと、
    当該参照信号によって表される電流制限値が減少した場合に、ディスチャージ指令信号を出力するディスチャージ指令信号出力ステップと、
    当該ディスチャージ指令信号が出力されている期間において、前記巻線からの回生電流を給電用の電源回路に還流させるディスチャージ制御ステップと
    を含むことを特徴とするステッピングモータ駆動方法。
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