JP2004273068A - 音声データ編集方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】音声データの編集を高速に行うことが可能な音声データ編集方法を提供すること。
【解決手段】MDに記録されている音声データの編集を、MD上の音声データのTNOの変更により行う音声データ編集方法であって、TNOを削除した後にMDに記録しようとする音声データを特定する特定情報と、該特定情報に対応する、MDに記録されている音声データを特定する特定情報とを比較し(S204)、比較の結果両者が一致する場合に、上記削除したTNOを復元する(S205)。
【選択図】 図2
【解決手段】MDに記録されている音声データの編集を、MD上の音声データのTNOの変更により行う音声データ編集方法であって、TNOを削除した後にMDに記録しようとする音声データを特定する特定情報と、該特定情報に対応する、MDに記録されている音声データを特定する特定情報とを比較し(S204)、比較の結果両者が一致する場合に、上記削除したTNOを復元する(S205)。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、MD(Mini Disc)等の記録媒体に記録されている音声データを編集する音声データ編集方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ユーザがCDプレーヤで再生したCDの音声データをMDレコーダを用いてMDに記録することが行われている。
【0003】
図7は、従来のMD記録再生装置の構成を示すブロック図である。
MD記録再生装置は、MD100から記録データを読み出すピックアップ11、ピックアップ11により読み出されたデータ(RF信号)を増幅するRFアンプ12、RFアンプ12から入力されたデータを伸長してデジタル音声データにしたり、モータドライバ16を制御する信号を発生したりする信号処理回路13、信号処理回路13の制御や装置全体の制御を行うマイクロコンピュータ(以降マイコンと称する)14、データを一時的に保存するDRAM15、モータ17を駆動するモータドライバ16、MD100を回転させるモータ17、及びデジタルデータをアナログ信号に変換するD/A変換器18等を備える。尚、MD100には、曲の音声データ、その曲が記録されているトラックのナンバー(以降、TNOという)、及びその曲のタイトル情報等の各種情報が記録されている。
【0004】
MD記録再生装置は、MD100からピックアップ11により各種情報を読み出し、読み出した各種情報をRFアンプ12により信号増幅して信号処理回路13に入力する。マイコン14は信号処理回路13を制御すると共に、モータドライバ16を制御してMD100の記録再生動作を制御する。
【0005】
MD100には圧縮された音声データが記録されているため、正常な音声出力を得るためにデータ伸張をする必要があり、この伸長動作は信号処理回路13によりDRAM15を用いて行われる。
【0006】
図8は、DRAM15の内部データ構成例である。尚、図8に示したデータ構成は、MD100のデータ構成と同様のものである。
DRAM15には、音声データ記録領域201、目次情報記録領域202(以下、セクタ0という)、タイトル情報記録領域203(以下、セクタ1という)、記録日時情報記録領域204(以下、セクタ2という)、及び漢字タイトル情報記録領域205(以下、セクタ3という)等の領域が設定されている。
【0007】
音声データ記録領域201には圧縮された音声データが記録される。セクタ0には、MD100に記録されている曲のTNOや再生順序情報等の目次情報を記録する。セクタ1には、MD100に記録されている曲のタイトル情報を記録する。セクタ2には、MD100に記録されている曲が記録された日時である記録日時情報を記録する。セクタ3には、MD100に記録されている曲の漢字タイトル情報等を記録する。
【0008】
MD記録再生装置にMD100を挿入した場合、まず、MD100に記録されているTNO、再生順序情報、タイトル情報、及び記録日時情報等のUTOC(User Table of Contents)がDRAM15の所定の位置に読み出される。ユーザは、このUTOCを編集することにより、音声データ記録領域201に記録された音声データを消去することなく、曲削除や曲の再生順序の変更等の編集を行うことができる(例えば特許文献1参照)。
【0009】
図9は、ユーザがMD100に記録されている曲から任意の曲のUTOCのTNOを削除した場合のセクタ0に記録されている情報の変化を示した図であり、(a)はB曲のTNOを削除する前の状態、(b)はB曲のTNOを削除した後の状態を示している。
【0010】
B曲のTNOを削除する前には、図8(a)の301に示されるように、セクタ0にはA曲、B曲、C曲、D曲の順番にTNOが記録されている。又、302に示されるように音声データも同様にA曲、B曲、C曲、D曲の順番に記録されている。
【0011】
B曲のTNOを削除した場合、図8(b)の303に示されるようにセクタ0に記録されるTNOの順番がA曲、C曲、D曲の順番に変更されるが、304に示されるようにB曲の音声データはそのまま残っている。但し、B曲は、そのTNOが削除されているため、再生は不可能な状態である。
【0012】
このように、MD100はその特性上、B曲のUTOCのTNOが削除されてもそのTNOに対応する音声データは消去されない。このため、ユーザがCDからMD100にB曲を再度記録したい場合、MD記録再生装置は、CDから再生したB曲の音声データをMD100の音声データ記録領域に再度記録していた。
【0013】
【特許文献1】
特開平07−302485号公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の構成では、例えば、MDに記録した曲のTNOを1度削除した後に、削除した曲と同一の曲をこのMDに記録しようとする場合、その曲の音声データはMDの音声データ記録領域に残っているにも関わらず、この曲をMDの音声データ記録領域に再度記録するため、記録に時間がかかるという問題点があった。又、ユーザがMDに記録されている曲のTNOの誤消去を行った場合も、この曲を再度記録しなければならず、手間及び時間が掛かるという問題点があった。
【0015】
本発明は、上記問題点を解決するためのものであり、音声データの編集を高速に行うことが可能な音声データ編集方法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明の音声データ編集方法は、記録媒体に記録されている音声データの編集を、前記記録媒体上の前記音声データの位置情報の変更により行う音声データ編集方法であって、前記位置情報を削除した後に前記記録媒体に記録しようとする音声データを特定する第1特定情報と、前記第1特定情報に対応する、前記記録媒体に記録されている音声データを特定する第2特定情報とを比較し、前記比較の結果、両者が一致する場合に、前記削除した位置情報を復元する。
【0017】
この方法により、第1特定情報と第2特定情報とが一致した場合は、上記記録媒体に記録しようとする音声データを記録媒体に記録せずに、削除した位置情報を復元する。削除した位置情報が復元されることにより、復元した位置情報に対応する音声データを再生可能にすることができ、音声データの高速編集が可能になる。
【0018】
又、本発明の音声データ編集方法は、前記記録媒体への前記音声データの記録時に当該記録媒体に記録される前記第2特定情報を前記記録媒体に記録したことを示す情報が、当該記録媒体に記録されている場合に、前記記録媒体の前記位置情報の復元が可能であるとして前記比較を行い、前記情報が前記記録媒体に記録されていない場合、前記記録媒体の前記位置情報の復元が不可能であるとして前記比較を行わずに、前記位置情報を削除した後に前記記録媒体に記録しようとする音声データを当該記録媒体に記録する。
【0019】
この方法により、記録媒体に特定情報が記録されていることを示す情報の有無によって、上記比較を行うか否かを決めることができ、音声データの編集を効率良く行うことができる。
【0020】
又、本発明の音声データ編集方法は、前記比較の結果、両者が一致する場合に、更に、前記第1特定情報に含まれる音声データの再生時間情報と、前記第2特定情報によって特定される前記記録媒体上の音声データの再生時間情報とを比較し、当該比較の結果、両者が一致する場合に、前記削除された位置情報を復元する。
【0021】
この方法により、第2特定情報によって特定される記録媒体上の音声データの再生時間と、第1特定情報によって特定される音声データの再生時間とが一致する場合に、削除した位置情報を復元するため、記録媒体への記録が途中で中断されてしまったような音声データの位置情報は復元されず、音声データの誤編集を防ぐことができる。
【0022】
又、本発明の音声データ編集方法は、前記記録媒体に記録可能な音声データのタイトル情報を格納する外部データベースから、前記記録媒体に記録されている音声データの中から選択された音声データの前記第2特定情報で特定される、当該音声データのタイトル情報を取得し、前記取得したタイトル情報を、前記選択された音声データの前記位置情報に対応付けて前記記録媒体に記録する。
【0023】
この方法により、記録媒体に記録されている音声データの第2特定情報によって、その音声データのタイトル情報を外部サーバから取得して記録するため、記録媒体に記録後の音声データのタイトル情報を入力する作業が不要となり、利便性を向上させることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。以下の実施形態では、CD等の記録媒体に記録されている曲や声等の音声データをMD等の記録媒体に記録するMD記録再生装置におけるMDの音声データ編集方法について説明する。
【0025】
以下に説明する音声データ編集方法の各ステップは、MD記録再生装置が備えているマイクロコンピュータにより実行されるが、MD記録再生装置の構成は従来と同様のもの(一般的に用いられている公知のもの)で良いため説明を省略する。又、MDの記録領域の構成は図8に示した構成と同様であるため、必要であれば図8を援用する。
【0026】
(第一実施形態)
図1は、本発明の第一実施形態に係る音声データ編集方法を説明するためのフローチャートである。
ユーザにより、CDに記録されている曲のうちのいずれかが選択され、記録(録音)指示が行われると、MD記録再生装置は、CDのディスク面に記録されている選択された曲の音声データと、選択された曲の総演奏時間情報、その曲の次に記録されている曲(以下、次曲という)の開始アドレス情報(分、秒、フレーム)、及び選択された曲のTNO等のCDに記録されている曲を特定するための特定情報とをCDから取得する(S101)。
【0027】
MD記録再生装置は、まず、取得した音声データを音声データ記録領域201に記録し(S102)、記録後、音声データ記録領域201に記録した音声データのMD上のTNO等の位置情報や再生順序情報を含む目次情報を、MDのセクタ0に記録する(S103)。
【0028】
更にMD記録再生装置は、取得した特定情報が、MDに音声データを記録するときに通常あまり使用されていない領域であるセクタ2に記録可能か否か判定する。判定の結果、セクタ2に特定情報が記録可能である場合(S104:YES)、MD記録再生装置は、セクタ0に記録された音声データのTNOに対応させて特定情報をセクタ2に記録し(S105)、セクタ2に特定情報が記録不可能である場合(S104:NO)、記録した音声データの記録日時情報をセクタ2に記録する(S106)。これにより、MDの音声データ記録領域201に記録される音声データと、セクタ2に記録される特定情報とが対応付けて記録されることになる。尚、セクタ0に記録される目次情報やセクタ2に記録される特定情報等は、MDに記録されている音声データを特定する情報であり、そのうち、セクタ2に記録される特定情報は、特許請求の範囲の第2特定情報に該当する。
【0029】
MD記録再生装置は、特定情報をセクタ2に記録した後、セクタ2に記録日時情報を記録する場合と特定情報を記録する場合とを区別するために、セクタ2に特定情報を記録する場合は、セクタ2の特定領域にASCIIコード等で“T”,“N”,“O”と3byte分の識別情報を記録する(S107)。
【0030】
その後、MD記録再生装置は、記録終了かどうか判定し、記録終了と判定した場合(S108:YES)、記録を終了し、記録終了でないと判定した場合(S108:NO)、S101に処理を移行し、記録を継続する。
【0031】
図2は、図1に示した処理によって複数の曲の各々の音声データ及び特定情報をMDに記録した後に、記録された音声データの中の1つの音声データのTNOを削除し、その後、新たにCD上の曲の音声データをMDに記録しようとする場合の処理の流れを説明するためのフローチャートである。
【0032】
MDに記録されている音声データの中の1つのTNOが削除された後、ユーザにより、CDに記録されている曲の記録指示が行われると、MD記録再生装置は、CD上の曲の音声データと、その音声データの特定情報とをCDから取得する(S201)。取得後、MD記録再生装置は、MDのセクタ2に識別情報が記録されているか否かを判定し、記録されていない場合(S202:NO)、このMDには特定情報がまだ記録されていない又は別のMD記録再生装置で記録が行われたものであると判断し、処理を図1のS102以降のステップに移行する(S203)。
【0033】
一方、MDのセクタ2に識別情報が記録されている場合(S202:YES)、このMDには特定情報が記録されている、即ちこのMD記録再生装置で記録が行われたものであると判断し、セクタ2に記録されている複数の特定情報の各々と、S201で取得した特定情報との比較をセクタ2の先頭から順に行う。
【0034】
比較の結果、S201で取得した特定情報と一致する特定情報がなかった場合(S204:NO)、S203に処理を移行する。一方、S201で取得した特定情報と一致する特定情報があった場合(S204:YES)、CDから記録しようとしている音声データと同一の音声データがMDに記録されているとみなし、MD上で削除された音声データのTNOをセクタ0に復元し(S205)、記録を終了する。
【0035】
次に、本実施形態に係る音声データ編集方法の具体例を説明する。
図3は、上記方法の具体的な例を説明する図であり、(a)はD曲記録後のセクタ0の状態を示し、(b)はD曲記録後のセクタ2の状態を示し、(c)はD曲のTNO削除後のセクタ0の状態を示し、(d)はD曲のTNO削除後のセクタ2の状態を示している。
【0036】
最初、MDにはA曲、B曲、C曲がこの順番で記録されており、CDからMDに新たにD曲を記録した場合、図3(a)に示したように、セクタ0にD曲の目次情報が追加されると同時に、図3(b)に示したように、セクタ2にD曲のTOTAL時間、D曲を記録するCDのTNO、D曲の次曲の開始時間等の特定情報が追加される。
【0037】
ここで、ユーザが、セクタ0に記録されているD曲の目次情報のTNOを削除したとすると、セクタ0からは図3(c)のようにD曲の目次情報が削除される。このとき、図3(d)のようにセクタ2にはそのままD曲の特定情報が記録されている。又、図3(c)のようにD曲の音声データもそのまま音声データ記録領域201に記録されている。
【0038】
その後、ユーザが、D曲をCDからMDに再度記録しようとすると、MD記録再生装置は、セクタ2に特定情報が記録されていることを、セクタ2に記録されている識別情報“T”,“N”,“O”によって判定する(図3(d)参照)。
【0039】
次に、MD記録再生装置は、今回CDから記録しようとするD曲の特定情報と、セクタ2に記録されている複数の特定情報の各々とを比較する。ここでは、今回CDから記録しようとするD曲の特定情報とセクタ2に記録されているD曲の特定情報とが一致するため、セクタ0及びセクタ2の状態は図3(a)、(b)のようにD曲のTNO削除前の状態に戻り、MD上のD曲が再生可能となる。このように、CDに記録されているD曲の音声データをMDに記録することなしに、セクタ0に記録されている目次情報の編集だけで、D曲を再生可能な状態を作り出している。
【0040】
以上のように本実施形態によれば、1度CDからMDに記録した音声データのTNOを削除した後に、再度同一の音声データをMDに記録する際、CDに記録されている同一の音声データを音声データ記録領域201に記録することなく、削除したTNOをセクタ0上に復元する。このため、MDに一度記録した曲が削除編集された状態が短時間で削除前の状態に戻り、その曲が再生可能になる。
【0041】
例えば、ユーザが、MDのセクタ0に記録されている曲のTNOを誤って削除してしまっても、その曲の音声データをMDに記録するときに用いたCDをMD記録再生装置にセットして、その曲の記録指示を行うだけで、その曲をCDからMDに記録することなく、TNOが削除された曲を、再生不能な状態から再生可能な状態に戻すことができ、MDに記録されている音声データの編集を高速に行うことができる。
【0042】
又、本実施形態によれば、“T”“N”“O”で示される識別情報が記録されていないMDについては、図1のS102〜S108のような流れで音声データの記録を行うため、他のMD記録再生装置で音声データの記録を行ったようなMDに対して図2に示したS204の比較処理を行ってしまうことがなくなり、音声データの編集を高速に実現できる。
【0043】
(第二実施形態)
本発明の第二実施形態に係る音声データ編集方法は、第一実施形態で説明した図2のS204において、CDから取得した特定情報とセクタ2に記録されている特定情報とが一致した場合に、更に、CDから取得した特定情報に含まれる音声データの再生時間情報(以下、Each Timeという)と、MDの音声データ記録領域201に記録されている上記一致した特定情報に対応する音声データのEach Timeとに基づいて、上記したように音声データのTNOの復元を行うか、通常の方法で記録を行うか(以下、通常記録という)を判定するようにしたものである。
【0044】
図4は、本発明の第二実施形態に係る音声データ編集方法を説明するためのフローチャートである。図2と同様のフローには同一符号を付して説明を省略する。
【0045】
S204:YESで、S201で取得した特定情報と一致する特定情報があった場合、MD記録再生装置は、その一致する特定情報に対応する音声データの音声データ記録領域201上の記録開始アドレスと記録終了アドレスとにより、該音声データのEach Timeを算出する(S401)。
【0046】
そして、CDから取得した特定情報に含まれる音声データのEach Time(総演奏時間情報)と上記算出したEach Timeとを比較し、両者が一致するか否かを判定する。判定の結果、両者が一致しない場合(S402:NO)、S203へと処理を移行し、通常記録を行う。一方、両者が一致した場合(S402:YES)、S205へと処理を移行し、削除された音声データのTNOをセクタ0に復元する。
【0047】
尚、S204:YESにおいて、S201で取得した特定情報と一致する特定情報が複数あった場合は、S402の判定を複数の特定情報の各々に対応する音声データに対して行い、Each Timeが一致する音声データが存在するときに、削除されたTNOを復元する。
【0048】
以上のように本実施形態によれば、CD上の曲の特定情報とMDのセクタ2上の特定情報とが一致した場合でも、CD上の曲の再生時間とMDのセクタ2上の特定情報に対応する曲の再生時間とが一致しなければ、MD上の曲のTNOを復元せずに、CD上の曲の音声データをMDに記録する。このため、MDへの記録が途中で終了されてしまっている曲のTNOをセクタ0に復元してしまうことを防ぐことができ、音声データの誤編集を防ぐことができる。
【0049】
(第三実施形態)
図5は、本発明の第三実施形態に係る音声データ編集方法を実現するシステム構成を示した図である。本システムは、第一又は第二実施形態で説明したMD記録再生装置がインターネット等のネットワーク800を介してサーバ801と接続可能に構成されている。
【0050】
サーバ801は、市販されているCDに記録されている曲の特定情報と、その特定情報によって特定される曲のタイトル情報とを記録するデータベース803を有する。MD記録再生装置は、マイコン802がサーバ801のデータベース803にアクセスして情報をダウンロードする。
【0051】
図6は、本発明の第三実施形態に係る音声データ編集方法を説明するためのフローチャートである。以下では、第一又は第二実施形態で説明した方法で、MDに複数の曲を記録した状態をベースに説明する。
【0052】
MD記録再生装置がネットワーク800に接続され、MDに記録されている複数の曲の中から選択された曲のタイトル情報の入力指示がユーザにより行われると、MD記録再生装置のマイコン802がサーバ801内のデータベース803にアクセスする(S601)。
【0053】
そして、マイコン802は、ユーザにより選択された曲の特定情報(MDのセクタ2に記録されているもの)と同一の特定情報がデータベース803内に存在するかどうか検索し、存在していない場合(S602:NO)、サーバ801との接続を切断し(S603)、ユーザに対してタイトル情報の手入力を行うよう指示する(S604)。一方、同一の特定情報が存在していた場合(S602:YES)、マイコン802は、そのデータベース803内の特定情報によって特定される曲のタイトル情報を取得する(S605)。
【0054】
タイトル情報を取得後、マイコン802は、取得したタイトル情報を、選択された曲のTNOに対応付けてMDのセクタ1に記録する(S606)。
【0055】
以上のように本実施形態によれば、MDのセクタ2に記録されている特定情報を利用して、外部のデータベース803からタイトル情報を取得するため、MDに記録された曲について、ユーザがその曲のタイトルを入力する手間を省くことができる。
【0056】
【発明の効果】
本発明によれば、音声データの編集を高速に行うことが可能な音声データ編集方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態に係る音声データ編集方法を説明するためのフローチャートである。
【図2】本発明の第一実施形態に係る音声データ編集方法を説明するためのフローチャートである。
【図3】本発明の第一実施形態に係る音声データ編集方法の具体例を説明する模式図であり、(a)はD曲記録後のセクタ0の状態を示し、(b)はD曲記録後のセクタ2の状態を示し、(c)はD曲削除後のセクタ0の状態を示し、(d)はD曲削除後のセクタ2の状態を示している。
【図4】本発明の第二実施形態に係る音声データ編集方法を説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明の第三実施形態に係る音声データ編集方法を実現するシステム構成を示した図である。
【図6】本発明の第三実施形態に係る音声データ編集方法を説明するためのフローチャートである。
【図7】従来のMD記録再生装置の構成を示すブロック図である。
【図8】従来のMD記録再生装置のDRAMの内部データ構成例を示す図である。
【図9】従来のMD記録再生装置のDRAMの内部データの状態を説明するための図であり、(a)はB曲を削除する前の状態、(b)はB曲を削除した後の状態を示している。
【符号の説明】
800 ネットワーク
801 サーバ
802 マイコン
803 データベース
【発明の属する技術分野】
本発明は、MD(Mini Disc)等の記録媒体に記録されている音声データを編集する音声データ編集方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ユーザがCDプレーヤで再生したCDの音声データをMDレコーダを用いてMDに記録することが行われている。
【0003】
図7は、従来のMD記録再生装置の構成を示すブロック図である。
MD記録再生装置は、MD100から記録データを読み出すピックアップ11、ピックアップ11により読み出されたデータ(RF信号)を増幅するRFアンプ12、RFアンプ12から入力されたデータを伸長してデジタル音声データにしたり、モータドライバ16を制御する信号を発生したりする信号処理回路13、信号処理回路13の制御や装置全体の制御を行うマイクロコンピュータ(以降マイコンと称する)14、データを一時的に保存するDRAM15、モータ17を駆動するモータドライバ16、MD100を回転させるモータ17、及びデジタルデータをアナログ信号に変換するD/A変換器18等を備える。尚、MD100には、曲の音声データ、その曲が記録されているトラックのナンバー(以降、TNOという)、及びその曲のタイトル情報等の各種情報が記録されている。
【0004】
MD記録再生装置は、MD100からピックアップ11により各種情報を読み出し、読み出した各種情報をRFアンプ12により信号増幅して信号処理回路13に入力する。マイコン14は信号処理回路13を制御すると共に、モータドライバ16を制御してMD100の記録再生動作を制御する。
【0005】
MD100には圧縮された音声データが記録されているため、正常な音声出力を得るためにデータ伸張をする必要があり、この伸長動作は信号処理回路13によりDRAM15を用いて行われる。
【0006】
図8は、DRAM15の内部データ構成例である。尚、図8に示したデータ構成は、MD100のデータ構成と同様のものである。
DRAM15には、音声データ記録領域201、目次情報記録領域202(以下、セクタ0という)、タイトル情報記録領域203(以下、セクタ1という)、記録日時情報記録領域204(以下、セクタ2という)、及び漢字タイトル情報記録領域205(以下、セクタ3という)等の領域が設定されている。
【0007】
音声データ記録領域201には圧縮された音声データが記録される。セクタ0には、MD100に記録されている曲のTNOや再生順序情報等の目次情報を記録する。セクタ1には、MD100に記録されている曲のタイトル情報を記録する。セクタ2には、MD100に記録されている曲が記録された日時である記録日時情報を記録する。セクタ3には、MD100に記録されている曲の漢字タイトル情報等を記録する。
【0008】
MD記録再生装置にMD100を挿入した場合、まず、MD100に記録されているTNO、再生順序情報、タイトル情報、及び記録日時情報等のUTOC(User Table of Contents)がDRAM15の所定の位置に読み出される。ユーザは、このUTOCを編集することにより、音声データ記録領域201に記録された音声データを消去することなく、曲削除や曲の再生順序の変更等の編集を行うことができる(例えば特許文献1参照)。
【0009】
図9は、ユーザがMD100に記録されている曲から任意の曲のUTOCのTNOを削除した場合のセクタ0に記録されている情報の変化を示した図であり、(a)はB曲のTNOを削除する前の状態、(b)はB曲のTNOを削除した後の状態を示している。
【0010】
B曲のTNOを削除する前には、図8(a)の301に示されるように、セクタ0にはA曲、B曲、C曲、D曲の順番にTNOが記録されている。又、302に示されるように音声データも同様にA曲、B曲、C曲、D曲の順番に記録されている。
【0011】
B曲のTNOを削除した場合、図8(b)の303に示されるようにセクタ0に記録されるTNOの順番がA曲、C曲、D曲の順番に変更されるが、304に示されるようにB曲の音声データはそのまま残っている。但し、B曲は、そのTNOが削除されているため、再生は不可能な状態である。
【0012】
このように、MD100はその特性上、B曲のUTOCのTNOが削除されてもそのTNOに対応する音声データは消去されない。このため、ユーザがCDからMD100にB曲を再度記録したい場合、MD記録再生装置は、CDから再生したB曲の音声データをMD100の音声データ記録領域に再度記録していた。
【0013】
【特許文献1】
特開平07−302485号公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の構成では、例えば、MDに記録した曲のTNOを1度削除した後に、削除した曲と同一の曲をこのMDに記録しようとする場合、その曲の音声データはMDの音声データ記録領域に残っているにも関わらず、この曲をMDの音声データ記録領域に再度記録するため、記録に時間がかかるという問題点があった。又、ユーザがMDに記録されている曲のTNOの誤消去を行った場合も、この曲を再度記録しなければならず、手間及び時間が掛かるという問題点があった。
【0015】
本発明は、上記問題点を解決するためのものであり、音声データの編集を高速に行うことが可能な音声データ編集方法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明の音声データ編集方法は、記録媒体に記録されている音声データの編集を、前記記録媒体上の前記音声データの位置情報の変更により行う音声データ編集方法であって、前記位置情報を削除した後に前記記録媒体に記録しようとする音声データを特定する第1特定情報と、前記第1特定情報に対応する、前記記録媒体に記録されている音声データを特定する第2特定情報とを比較し、前記比較の結果、両者が一致する場合に、前記削除した位置情報を復元する。
【0017】
この方法により、第1特定情報と第2特定情報とが一致した場合は、上記記録媒体に記録しようとする音声データを記録媒体に記録せずに、削除した位置情報を復元する。削除した位置情報が復元されることにより、復元した位置情報に対応する音声データを再生可能にすることができ、音声データの高速編集が可能になる。
【0018】
又、本発明の音声データ編集方法は、前記記録媒体への前記音声データの記録時に当該記録媒体に記録される前記第2特定情報を前記記録媒体に記録したことを示す情報が、当該記録媒体に記録されている場合に、前記記録媒体の前記位置情報の復元が可能であるとして前記比較を行い、前記情報が前記記録媒体に記録されていない場合、前記記録媒体の前記位置情報の復元が不可能であるとして前記比較を行わずに、前記位置情報を削除した後に前記記録媒体に記録しようとする音声データを当該記録媒体に記録する。
【0019】
この方法により、記録媒体に特定情報が記録されていることを示す情報の有無によって、上記比較を行うか否かを決めることができ、音声データの編集を効率良く行うことができる。
【0020】
又、本発明の音声データ編集方法は、前記比較の結果、両者が一致する場合に、更に、前記第1特定情報に含まれる音声データの再生時間情報と、前記第2特定情報によって特定される前記記録媒体上の音声データの再生時間情報とを比較し、当該比較の結果、両者が一致する場合に、前記削除された位置情報を復元する。
【0021】
この方法により、第2特定情報によって特定される記録媒体上の音声データの再生時間と、第1特定情報によって特定される音声データの再生時間とが一致する場合に、削除した位置情報を復元するため、記録媒体への記録が途中で中断されてしまったような音声データの位置情報は復元されず、音声データの誤編集を防ぐことができる。
【0022】
又、本発明の音声データ編集方法は、前記記録媒体に記録可能な音声データのタイトル情報を格納する外部データベースから、前記記録媒体に記録されている音声データの中から選択された音声データの前記第2特定情報で特定される、当該音声データのタイトル情報を取得し、前記取得したタイトル情報を、前記選択された音声データの前記位置情報に対応付けて前記記録媒体に記録する。
【0023】
この方法により、記録媒体に記録されている音声データの第2特定情報によって、その音声データのタイトル情報を外部サーバから取得して記録するため、記録媒体に記録後の音声データのタイトル情報を入力する作業が不要となり、利便性を向上させることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。以下の実施形態では、CD等の記録媒体に記録されている曲や声等の音声データをMD等の記録媒体に記録するMD記録再生装置におけるMDの音声データ編集方法について説明する。
【0025】
以下に説明する音声データ編集方法の各ステップは、MD記録再生装置が備えているマイクロコンピュータにより実行されるが、MD記録再生装置の構成は従来と同様のもの(一般的に用いられている公知のもの)で良いため説明を省略する。又、MDの記録領域の構成は図8に示した構成と同様であるため、必要であれば図8を援用する。
【0026】
(第一実施形態)
図1は、本発明の第一実施形態に係る音声データ編集方法を説明するためのフローチャートである。
ユーザにより、CDに記録されている曲のうちのいずれかが選択され、記録(録音)指示が行われると、MD記録再生装置は、CDのディスク面に記録されている選択された曲の音声データと、選択された曲の総演奏時間情報、その曲の次に記録されている曲(以下、次曲という)の開始アドレス情報(分、秒、フレーム)、及び選択された曲のTNO等のCDに記録されている曲を特定するための特定情報とをCDから取得する(S101)。
【0027】
MD記録再生装置は、まず、取得した音声データを音声データ記録領域201に記録し(S102)、記録後、音声データ記録領域201に記録した音声データのMD上のTNO等の位置情報や再生順序情報を含む目次情報を、MDのセクタ0に記録する(S103)。
【0028】
更にMD記録再生装置は、取得した特定情報が、MDに音声データを記録するときに通常あまり使用されていない領域であるセクタ2に記録可能か否か判定する。判定の結果、セクタ2に特定情報が記録可能である場合(S104:YES)、MD記録再生装置は、セクタ0に記録された音声データのTNOに対応させて特定情報をセクタ2に記録し(S105)、セクタ2に特定情報が記録不可能である場合(S104:NO)、記録した音声データの記録日時情報をセクタ2に記録する(S106)。これにより、MDの音声データ記録領域201に記録される音声データと、セクタ2に記録される特定情報とが対応付けて記録されることになる。尚、セクタ0に記録される目次情報やセクタ2に記録される特定情報等は、MDに記録されている音声データを特定する情報であり、そのうち、セクタ2に記録される特定情報は、特許請求の範囲の第2特定情報に該当する。
【0029】
MD記録再生装置は、特定情報をセクタ2に記録した後、セクタ2に記録日時情報を記録する場合と特定情報を記録する場合とを区別するために、セクタ2に特定情報を記録する場合は、セクタ2の特定領域にASCIIコード等で“T”,“N”,“O”と3byte分の識別情報を記録する(S107)。
【0030】
その後、MD記録再生装置は、記録終了かどうか判定し、記録終了と判定した場合(S108:YES)、記録を終了し、記録終了でないと判定した場合(S108:NO)、S101に処理を移行し、記録を継続する。
【0031】
図2は、図1に示した処理によって複数の曲の各々の音声データ及び特定情報をMDに記録した後に、記録された音声データの中の1つの音声データのTNOを削除し、その後、新たにCD上の曲の音声データをMDに記録しようとする場合の処理の流れを説明するためのフローチャートである。
【0032】
MDに記録されている音声データの中の1つのTNOが削除された後、ユーザにより、CDに記録されている曲の記録指示が行われると、MD記録再生装置は、CD上の曲の音声データと、その音声データの特定情報とをCDから取得する(S201)。取得後、MD記録再生装置は、MDのセクタ2に識別情報が記録されているか否かを判定し、記録されていない場合(S202:NO)、このMDには特定情報がまだ記録されていない又は別のMD記録再生装置で記録が行われたものであると判断し、処理を図1のS102以降のステップに移行する(S203)。
【0033】
一方、MDのセクタ2に識別情報が記録されている場合(S202:YES)、このMDには特定情報が記録されている、即ちこのMD記録再生装置で記録が行われたものであると判断し、セクタ2に記録されている複数の特定情報の各々と、S201で取得した特定情報との比較をセクタ2の先頭から順に行う。
【0034】
比較の結果、S201で取得した特定情報と一致する特定情報がなかった場合(S204:NO)、S203に処理を移行する。一方、S201で取得した特定情報と一致する特定情報があった場合(S204:YES)、CDから記録しようとしている音声データと同一の音声データがMDに記録されているとみなし、MD上で削除された音声データのTNOをセクタ0に復元し(S205)、記録を終了する。
【0035】
次に、本実施形態に係る音声データ編集方法の具体例を説明する。
図3は、上記方法の具体的な例を説明する図であり、(a)はD曲記録後のセクタ0の状態を示し、(b)はD曲記録後のセクタ2の状態を示し、(c)はD曲のTNO削除後のセクタ0の状態を示し、(d)はD曲のTNO削除後のセクタ2の状態を示している。
【0036】
最初、MDにはA曲、B曲、C曲がこの順番で記録されており、CDからMDに新たにD曲を記録した場合、図3(a)に示したように、セクタ0にD曲の目次情報が追加されると同時に、図3(b)に示したように、セクタ2にD曲のTOTAL時間、D曲を記録するCDのTNO、D曲の次曲の開始時間等の特定情報が追加される。
【0037】
ここで、ユーザが、セクタ0に記録されているD曲の目次情報のTNOを削除したとすると、セクタ0からは図3(c)のようにD曲の目次情報が削除される。このとき、図3(d)のようにセクタ2にはそのままD曲の特定情報が記録されている。又、図3(c)のようにD曲の音声データもそのまま音声データ記録領域201に記録されている。
【0038】
その後、ユーザが、D曲をCDからMDに再度記録しようとすると、MD記録再生装置は、セクタ2に特定情報が記録されていることを、セクタ2に記録されている識別情報“T”,“N”,“O”によって判定する(図3(d)参照)。
【0039】
次に、MD記録再生装置は、今回CDから記録しようとするD曲の特定情報と、セクタ2に記録されている複数の特定情報の各々とを比較する。ここでは、今回CDから記録しようとするD曲の特定情報とセクタ2に記録されているD曲の特定情報とが一致するため、セクタ0及びセクタ2の状態は図3(a)、(b)のようにD曲のTNO削除前の状態に戻り、MD上のD曲が再生可能となる。このように、CDに記録されているD曲の音声データをMDに記録することなしに、セクタ0に記録されている目次情報の編集だけで、D曲を再生可能な状態を作り出している。
【0040】
以上のように本実施形態によれば、1度CDからMDに記録した音声データのTNOを削除した後に、再度同一の音声データをMDに記録する際、CDに記録されている同一の音声データを音声データ記録領域201に記録することなく、削除したTNOをセクタ0上に復元する。このため、MDに一度記録した曲が削除編集された状態が短時間で削除前の状態に戻り、その曲が再生可能になる。
【0041】
例えば、ユーザが、MDのセクタ0に記録されている曲のTNOを誤って削除してしまっても、その曲の音声データをMDに記録するときに用いたCDをMD記録再生装置にセットして、その曲の記録指示を行うだけで、その曲をCDからMDに記録することなく、TNOが削除された曲を、再生不能な状態から再生可能な状態に戻すことができ、MDに記録されている音声データの編集を高速に行うことができる。
【0042】
又、本実施形態によれば、“T”“N”“O”で示される識別情報が記録されていないMDについては、図1のS102〜S108のような流れで音声データの記録を行うため、他のMD記録再生装置で音声データの記録を行ったようなMDに対して図2に示したS204の比較処理を行ってしまうことがなくなり、音声データの編集を高速に実現できる。
【0043】
(第二実施形態)
本発明の第二実施形態に係る音声データ編集方法は、第一実施形態で説明した図2のS204において、CDから取得した特定情報とセクタ2に記録されている特定情報とが一致した場合に、更に、CDから取得した特定情報に含まれる音声データの再生時間情報(以下、Each Timeという)と、MDの音声データ記録領域201に記録されている上記一致した特定情報に対応する音声データのEach Timeとに基づいて、上記したように音声データのTNOの復元を行うか、通常の方法で記録を行うか(以下、通常記録という)を判定するようにしたものである。
【0044】
図4は、本発明の第二実施形態に係る音声データ編集方法を説明するためのフローチャートである。図2と同様のフローには同一符号を付して説明を省略する。
【0045】
S204:YESで、S201で取得した特定情報と一致する特定情報があった場合、MD記録再生装置は、その一致する特定情報に対応する音声データの音声データ記録領域201上の記録開始アドレスと記録終了アドレスとにより、該音声データのEach Timeを算出する(S401)。
【0046】
そして、CDから取得した特定情報に含まれる音声データのEach Time(総演奏時間情報)と上記算出したEach Timeとを比較し、両者が一致するか否かを判定する。判定の結果、両者が一致しない場合(S402:NO)、S203へと処理を移行し、通常記録を行う。一方、両者が一致した場合(S402:YES)、S205へと処理を移行し、削除された音声データのTNOをセクタ0に復元する。
【0047】
尚、S204:YESにおいて、S201で取得した特定情報と一致する特定情報が複数あった場合は、S402の判定を複数の特定情報の各々に対応する音声データに対して行い、Each Timeが一致する音声データが存在するときに、削除されたTNOを復元する。
【0048】
以上のように本実施形態によれば、CD上の曲の特定情報とMDのセクタ2上の特定情報とが一致した場合でも、CD上の曲の再生時間とMDのセクタ2上の特定情報に対応する曲の再生時間とが一致しなければ、MD上の曲のTNOを復元せずに、CD上の曲の音声データをMDに記録する。このため、MDへの記録が途中で終了されてしまっている曲のTNOをセクタ0に復元してしまうことを防ぐことができ、音声データの誤編集を防ぐことができる。
【0049】
(第三実施形態)
図5は、本発明の第三実施形態に係る音声データ編集方法を実現するシステム構成を示した図である。本システムは、第一又は第二実施形態で説明したMD記録再生装置がインターネット等のネットワーク800を介してサーバ801と接続可能に構成されている。
【0050】
サーバ801は、市販されているCDに記録されている曲の特定情報と、その特定情報によって特定される曲のタイトル情報とを記録するデータベース803を有する。MD記録再生装置は、マイコン802がサーバ801のデータベース803にアクセスして情報をダウンロードする。
【0051】
図6は、本発明の第三実施形態に係る音声データ編集方法を説明するためのフローチャートである。以下では、第一又は第二実施形態で説明した方法で、MDに複数の曲を記録した状態をベースに説明する。
【0052】
MD記録再生装置がネットワーク800に接続され、MDに記録されている複数の曲の中から選択された曲のタイトル情報の入力指示がユーザにより行われると、MD記録再生装置のマイコン802がサーバ801内のデータベース803にアクセスする(S601)。
【0053】
そして、マイコン802は、ユーザにより選択された曲の特定情報(MDのセクタ2に記録されているもの)と同一の特定情報がデータベース803内に存在するかどうか検索し、存在していない場合(S602:NO)、サーバ801との接続を切断し(S603)、ユーザに対してタイトル情報の手入力を行うよう指示する(S604)。一方、同一の特定情報が存在していた場合(S602:YES)、マイコン802は、そのデータベース803内の特定情報によって特定される曲のタイトル情報を取得する(S605)。
【0054】
タイトル情報を取得後、マイコン802は、取得したタイトル情報を、選択された曲のTNOに対応付けてMDのセクタ1に記録する(S606)。
【0055】
以上のように本実施形態によれば、MDのセクタ2に記録されている特定情報を利用して、外部のデータベース803からタイトル情報を取得するため、MDに記録された曲について、ユーザがその曲のタイトルを入力する手間を省くことができる。
【0056】
【発明の効果】
本発明によれば、音声データの編集を高速に行うことが可能な音声データ編集方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態に係る音声データ編集方法を説明するためのフローチャートである。
【図2】本発明の第一実施形態に係る音声データ編集方法を説明するためのフローチャートである。
【図3】本発明の第一実施形態に係る音声データ編集方法の具体例を説明する模式図であり、(a)はD曲記録後のセクタ0の状態を示し、(b)はD曲記録後のセクタ2の状態を示し、(c)はD曲削除後のセクタ0の状態を示し、(d)はD曲削除後のセクタ2の状態を示している。
【図4】本発明の第二実施形態に係る音声データ編集方法を説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明の第三実施形態に係る音声データ編集方法を実現するシステム構成を示した図である。
【図6】本発明の第三実施形態に係る音声データ編集方法を説明するためのフローチャートである。
【図7】従来のMD記録再生装置の構成を示すブロック図である。
【図8】従来のMD記録再生装置のDRAMの内部データ構成例を示す図である。
【図9】従来のMD記録再生装置のDRAMの内部データの状態を説明するための図であり、(a)はB曲を削除する前の状態、(b)はB曲を削除した後の状態を示している。
【符号の説明】
800 ネットワーク
801 サーバ
802 マイコン
803 データベース
Claims (4)
- 記録媒体に記録されている音声データの編集を、前記記録媒体上の前記音声データの位置情報の変更により行う音声データ編集方法であって、
前記位置情報を削除した後に前記記録媒体に記録しようとする音声データを特定する第1特定情報と、前記第1特定情報に対応する、前記記録媒体に記録されている音声データを特定する第2特定情報とを比較し、
前記比較の結果、両者が一致する場合に、前記削除した位置情報を復元する音声データ編集方法。 - 請求項1記載の音声データ編集方法であって、
前記記録媒体への前記音声データの記録時に当該記録媒体に記録される前記第2特定情報を前記記録媒体に記録したことを示す情報が、当該記録媒体に記録されている場合に、前記記録媒体の前記位置情報の復元が可能であるとして前記比較を行い、
前記情報が前記記録媒体に記録されていない場合、前記記録媒体の前記位置情報の復元が不可能であるとして前記比較を行わずに、前記位置情報を削除した後に前記記録媒体に記録しようとする音声データを当該記録媒体に記録する音声データ編集方法。 - 請求項1又は2記載の音声データ編集方法であって、
前記比較の結果、両者が一致する場合に、
更に、前記第1特定情報に含まれる音声データの再生時間情報と、前記第2特定情報によって特定される前記記録媒体上の音声データの再生時間情報とを比較し、
当該比較の結果、両者が一致する場合に、前記削除された位置情報を復元する音声データ編集方法。 - 請求項1〜3のいずれか記載の音声データ編集方法であって、
前記記録媒体に記録可能な音声データのタイトル情報を格納する外部データベースから、前記記録媒体に記録されている音声データの中から選択された音声データの前記第2特定情報で特定される、当該音声データのタイトル情報を取得し、
前記取得したタイトル情報を、前記選択された音声データの前記位置情報に対応付けて前記記録媒体に記録する音声データ編集方法。
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