JP2004273053A - 光ディスク処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】光ディスク処理装置における光ディスクの収容量を大きくしつつ装置全体の小型化を可能とするようにした光ディスク処理装置において、光ディスクの処理にあたり、その処理の合理的な順位を定め、不良品の発生を未然に防止する。
【解決手段】未処理の複数の光ディスクに対して情報記録、ラベル面印刷などの処理作業を自動的に行うことにより記録メディア製品を連続して生産するようにした光ディスク処理装置であり、光ディスクDに情報記録を行う第1の処理ユニット4とラベル面印刷を行う第2の処理ユニット5を直交状態または対向状態で、且つ、この第1、第2の処理ユニット4・5のディスクトレイ4a・5aがアンロードされて停止した位置において各々のディスクトレイ4a・5aの中心がその軸線上で一致するようにした配置構成において、未処理の光ディスクDに第2の処理ユニット5でラベル面印刷を施した後、第1の処理ユニット4で情報記録の処理を施すようにする。
【選択図】 図2
【解決手段】未処理の複数の光ディスクに対して情報記録、ラベル面印刷などの処理作業を自動的に行うことにより記録メディア製品を連続して生産するようにした光ディスク処理装置であり、光ディスクDに情報記録を行う第1の処理ユニット4とラベル面印刷を行う第2の処理ユニット5を直交状態または対向状態で、且つ、この第1、第2の処理ユニット4・5のディスクトレイ4a・5aがアンロードされて停止した位置において各々のディスクトレイ4a・5aの中心がその軸線上で一致するようにした配置構成において、未処理の光ディスクDに第2の処理ユニット5でラベル面印刷を施した後、第1の処理ユニット4で情報記録の処理を施すようにする。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のCD(Compact Disc)あるいはDVD(Digital Versatile Disc)などの光ディスクに情報記録、ラベル面印刷などの処理を自動的に施し、記録メディア製品を連続して生産する光ディスク処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、音楽、映画などを収録して記録メディア製品となるCDあるいはDVDは通常、大量に自動生産され、製作コストの低減が計られる。このような要求に対応するため、光ディスクへの情報の書き込みを行う記録ユニット、光ディスクのラベル面の印刷を行う印刷ユニット、ディスクチェンジャとを一体化して未処理の光ディスクを供給し、記録メディア製品として完成した光ディスクの回収という一連の処理作業を自動的に行う光ディスク処理装置が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
【0003】
上記に例示した特許文献1の図35に示す光ディスク処理装置101は、光ディスクDに情報を記録する複数の記録ユニット102、光ディスクDへの記録が適正であるかを検査する検査ユニット103、光ディスクDに貼着されているラベルに印刷処理を施す印刷ユニット104、未処理の光ディスクを収容するストッカ105、処理済の光ディスクを収容するストッカ106、検査ユニット103により不良品と判定され除去する光ディスクを収容するストッカ107、そして光ディスクDをクランプユニット108でクランプして前記各ユニット間を搬送する搬送装置109を主体にして構成されている。なお、前記ストッカ105・106・107は回転駆動されるターンテーブル110に固定されており、光ディスクDの処理工程において必要とするストッカがクランプユニット108の直下に位置するように制御されている。
【0004】
前記記録ユニット102はロード/アンロードの指示にもとづいてユニット内外へ進退するディスクトレイ102aを備える。このディスクトレイ102aには、前記ストッカ105から未処理の光ディスクDがクランプユニット108によりクランプされ、搬送装置109により搬送されて装填される。そして、情報記録の処理が完了するとディスクトレイ102aがアンロードされ、再び、クランプユニット108にクランプされ、搬送装置109により検査ユニット103のアンロードされているディスクトレイ103aに装填される。検査ユニット103において適正に情報記録がなされたと判定された光ディスクDは、印刷ユニット104のディスクトレイ104aに搬送されて装填され、この印刷ユニット104においてラベル面の印刷処理が施された後、ストッカ106に回収される。
【0005】
【特許文献1】
米国特許第5734629号
【特許文献2】
特開2000−260172号
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように、上記構成の光ディスク処理装置では、記録ユニット102、検査ユニット103、印刷ユニット104が上下方向に段積み状態で構成されているため、処理作業が遅くなるとともに安定性が悪く、転倒を防止する配慮が必要であった。また、各機構が露出した構成であるため、塵埃が進入する虞があり、装置の動作不良や光ディスクの不良品の発生する確率が高かった。特に記録密度の高い昨今の記録メディア製品を作成する場合は、不良品の発生率を低下するため、塵埃に対しては高い配慮が必要であり、装置の防塵性は大きな課題である。
【0007】
このような問題を解決するため、特許文献2に開示された発明では、搬送装置を改良して移動領域を空間的に分離独立させることにより光ディスクの処理効率を向上するようにした。しかしながら、光ディスクの搬送経路が大きくなり、防塵のためのケースも大型化する傾向にあった。また、光ディスクの収容量を大きくするためには単にストッカーを縦長のものとすることとなるが、特許文献1、特許文献2に開示された構成においては自ずから限界があり、連続して自動処理が可能となる単位稼働時間を大きくして生産効率を向上することができない。
【0008】
また、このような従来の装置では、情報記録の処理を行ってから、ラベル面印刷を行う構成であったため、情報記録の処理の終了後に印刷ユニットへ搬送される光ディスクの回転停止位置の方向がランダムであり、このため、印刷の方向を一元に管理することができなかった。特に、近年普及しつつあるカード型光ディスクは、方形の外形形状であることから自動印刷を行うことができなかった。
【0009】
本発明は、かかる従来の問題に鑑みなされたもので、光ディスクの収容量を大きくしつつ装置全体の小型化を可能とするようにした光ディスク処理装置において、光ディスクの処理にあたり、その処理の合理的な順位を定め、不良品の発生を未然に防止するようにしたものであり、光ディスクのラベル面の印刷処理の向きが一定となるようにしたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明は以下に述べる各手段により上記課題を解決するようにした。即ち、請求項1記載の発明では、未処理の複数の光ディスクに対して情報記録、ラベル面印刷などの処理作業を自動的に行うことにより記録メディア製品を連続して生産するようにした光ディスク処理装置であり、光ディスクに情報記録を行う第1の処理ユニットとラベル面印刷を行う第2の処理ユニットを直交状態または対向状態で、且つ、この第1、第2の処理ユニットのディスクトレイがアンロードされて停止した位置において各々のディスクトレイの中心がその軸線上で一致するようにした配置構成において、未処理の光ディスクに第2の処理ユニットでラベル面印刷を施した後、第1の処理ユニットで情報記録の処理を施すようにする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図にもとづいて詳細に説明する。なお、本発明の光ディスク処理装置は複数の機構要素を組み合わせて完成されるものであるため、その理解を容易にすべく全体の構成の概要を含め説明する。
【0012】
図1は本発明の実施例による光ディスク処理装置1の完成状態の外観を示すものであり、光ディスク処理装置を構成する機構要素のすべてを同図に示すように筐体2内にコンパクトに収容し、前面の扉板3を開閉して光ディスクの供給、回収が可能となるようにしてある。かかる構成を実現するため、各機構要素は稠密な配置となるが、光ディスクの複数の処理ユニットは従来のごとく上下方向に段積み状態とすることなく、水平位置に配置するようにした。
【0013】
即ち、図2に示すように、第1の処理ユニット(記録ユニット)4が筐体2の上部に固定され、第2の処理ユニット(印刷ユニット)5が第1の処理ユニット4と対向する筐体2の壁面に固定されている。第1、第2の処理ユニットの機能は上記に限定されることなく、同一の機能の処理ユニットを配設することもある。また、本実施例で採用する記録ユニットは、記録された情報を直ちに読み出し、適正な記録が行われたかを判断する検査機能を備える。そして、印刷ユニットは、インクジェットや熱転写などの方式による印刷ヘッドを内蔵し、この印刷ヘッドが平行移動しつつ直線状に往復動して光ディスクのラベル面に印刷を施す。
【0014】
前記筐体2に固定される第1、第2の処理ユニット4・5は、直交状態または対向状態で、且つ、この第1、第2の処理ユニット4・5のディスクトレイ4a・5aがアンロードされて停止した位置において各々のディスクトレイ4a・5aの中心がその軸線上で一致するように配置する。図3は、このような処理ユニットの配置状態を模式的に示したもので、図3(A)は、第1の処理ユニット4のディスクトレイ4aがアンロードされて停止している状態であり、図3(B)は、第2の処理ユニット5のディスクトレイ5aがアンロードされて停止している状態を示す。同図から明らかなように、アンロードされて停止している各々のディスクトレイ4a・5aの中心P、即ち、装填された光ディスクDの中心は、その軸線上で一致している。
【0015】
なお、ディスクトレイ4a・5aの高さ位置が同じである場合、同時にディスクトレイ4a・5aをアンロードすることができないため、一方のディスクトレイを交互にアンロードする動作制御となる。これに対し、ディスクトレイ4a・5aを同時にアンロードするような動作制御を要する場合には、第1、第2の処理ユニットの取付位置に高低差を与えることにより、ディスクトレイ4a・5aが相互に干渉しないようにすることができる。
【0016】
このようにして配置された処理ユニット4・5のディスクトレイ4a・5aの中心Pの軸線の延長上部にディスククランプユニット6が配設される。このディスククランプユニット6は、前記ディスクトレイ4a・5aに対する光ディスクDの搬送ならびに装脱を司るもので、本実施例で採用したディスククランプユニットの一例を図4に示す。このディスククランプユニット6は、筐体2に固定された主体保持部6aから垂下した状態のリンク機構6bの先端にクランプヘッド6cを備え、このクランプヘッド6cのチャック爪6dが電気的に制御され、光ディスクDの中心孔をクランプする。前記リンク機構6bには駆動源となるモータ6eを備え、このモータ6eの駆動力がギア機構6fを介してリンク機構6bに伝達し、これによりリンク機構6bが伸縮してクランプヘッド6cが定位置で上下方向に往復動できるようにしている。なお、本実施例ではクランプヘッド6cの昇降をリンク機構で行うようにしているが、これに限定されることなく、他の機構を採用することも容易に可能である。
【0017】
以上のごとく、処理ユニット4・5ならびにディスククランプユニット6を前述したように配置構成したことにより光ディスクの供給ならびに回収に関する機構を新規なものとし、光ディスクの収容量を大きくするとともにコンパクト化することが可能となる。図5は本実施例により完成した光ディスク処理装置1において光ディスクDの供給ならびに回収を行うため、トレイユニット7を筐体2からスライドさせて引き出した状態を示すもので、以下、このトレイユニット7の構成の概要を説明する。
【0018】
図6は、トレイユニット7の外観を示したもので、テーブル板8上にその中心で回転駆動するロータ9およびこのロータ9を中心に旋回するディスクストッカ10・11を主体に構成されている。前記テーブル板8は図7乃至図8に示すように、その前後にガイド枠12が固定され、中央に後述するロータ9を回転駆動するためのギアユニットGが配設されている。
【0019】
以下、このトレイユニット7の各部の主要な構成を順次説明する。図9は複数枚の未処理の光ディスクを収容するためのディスクストッカ10であり、図10は処理済の光ディスクを収容するためのディスクストッカ11である。ディスクストッカ10は、光ディスクの中心孔を開放しておく必要から光ディスクの外周の要所を保持すべく、位置決め部材となる複数のサポートピン14がベースプレート13へ図11に示すごとくネジ15により固定されて立設されている。
【0020】
一方、ディスクストッカ11は図10に示すようにベースプレート13の中心部に光ディスクの中心孔を挿通する柱状部材であるストックポスト16が立設される。このストックポスト16は、その基端にフランジ部16aを備え、このフランジ部16aを、皿ネジ17をベースプレート13のネジ穴13bに螺着することにより取り付ける。前記ベースプレート13は、図9、図10から明らかなように同一の成型構造であり、サポートピン14あるいはストックポスト16を任意に選択して立設することにより、光ディスクの供給用のディスクストッカ10あるいは回収用のディスクストッカ11とすることができる。
【0021】
ところで、光ディスクは12cm規格、8cmの規格の円盤形状、あるいは長方形の名刺サイズのように変則的な形状のものがあり、光ディスクの供給用のディスクストッカ10は、この何れの形状の光ディスクをも収容できるようにすることが望ましい。そこで本発明では、前記各種の光ディスクの外周の要所を保持するベースプレート13の位置に通孔13aを予め形成しておき、これを適宜選択してサポートピン14を立設することにより各種形状の光ディスクに対応したディスクストッカ10を構成できるようにしている。
【0022】
図12は、各種形状の光ディスクに対応させたディスクストッカ10の構成例を示すもので、図12(A)は、ベースプレート13の最外周の4カ所にサポートピン14を立設して12cm規格の光ディスクを収容するように構成したものである。図12(B)は、ベースプレート13の内周側の対向する4カ所にサポートピン14を立設して8cm規格の光ディスクを収容するように構成したものである。そして、図12(C)は、図12(B)で立設したサポートピン14で確定される方形領域の対向する二辺の同図に示す位置にサポートピン14を立設して名刺サイズの光ディスクを収容できるように構成したものである。
【0023】
このように構成されたディスクストッカ10・11は、テーブル板8上でロータ9を中心に旋回するのであるが、その動力は本実施例の場合、ロータ9の回転力に依存するように構成した。即ち、図11に示すようにディスクストッカ10・11のベースプレート13の裏面先端の左右2カ所に連結端13cを一体に備える一方、後端に支持ローラ18をリベットなどの適宜手段により固定する。このように構成されたディスクストッカ10・11の前記連結端13cを図13に示すようにロータ9の連結孔9eに嵌挿して連結する。したがつて、ロータ9の回転に伴いディスクストッカ10・11は従動し、ロータ9を中心にして旋回させることが可能となる。
【0024】
このようにしてディスクストッカ10・11はテーブル板8上を旋回し、電気的制御により定位置に停止されるのであるが、その停止位置をより正確にするため、位置決め機構を配設するようにした。これはベースプレート13の後端部のフランジ部に通孔(または凹部)13dを形成する一方、ガイド枠12内に係止機構を構成するようにしたもので、図14にこの係止機構の構成例ならびにその動作態様を示す。
【0025】
同図において、ベースプレート13の後端部に対面するガイド枠12の内周側壁に12aに窓孔12cを形成する一方、外周側壁12bに板バネ19をリベットなどの適宜手段で固定する。そして、この板バネ19で付勢される転動球体20を窓孔12cに臨ませて配置する。したがって、ベースプレート13の通孔13dとガイド枠12の窓孔12cとの相対的位置が図14(A)にあるときはベースプレート13の移動に摺接抵抗を生じることがないが、図14(B)のごとくベースプレート13の停止位置においては、転動球体20がベースプレート13の通孔13dに落ち込み、ベースプレート13の停止位置が正確に確定されることになる。そして、再度、ベースプレート13が移動を開始すると、図14(C)に示すごとく転動球体20は再びベースプレート13のフランジ部に乗り上げ、位置決め機構が解除される。
【0026】
つぎに、ディスクストッカ10・11を連結するロータ9の構成を説明する。図15は、ロータ9の外観を示す斜視図であり、中空円筒状のハウジング9aを主体に構成したもので、その外周壁の等分位置(本実施例では6等分)にリブ9bが張設され、このリブ9bの先端に係止片9cが一体に形成されている。そして、ハウジング9aの基端部にはフランジ9dが張設され、このフランジ9dに形成された連結孔9eにベースプレート13の連結端13cを嵌挿する。なお、ベースプレート13を連結したとき、このベースプレート13の先端部に前記リブ9bの係止片9cの開放端が位置し、ベースプレート13のロータ9からの脱落を阻止するようにしている。
【0027】
このように、ベースプレート13をロータ9に連結するようにした構成としたことにより、ディスクストッカ10・11に光ディスクを収容したときの荷重負荷の偏りによる影響が生じないようにすることができた。即ち、ロータ9とベースプレート13を一体に構成した場合、例えば、ディスクストッカの一部に光ディスクの収容量が大きく偏ると全体の重量バランスが崩れ、光ディスクの収容量の少ないディスクストッカが浮き上がり、あるいはロータ9を回転するための駆動系との間に機構的不具合を生じることとなる。しかしながら、本発明ではロータ9とベースプレート13を別体に構成して連結するようにしたので、荷重負荷の偏りによる影響が生じないようにすることができる。
【0028】
つぎに、ロータ9を底面から俯瞰した状態の図16に示す斜視図にもとづいてその構成を説明する。同図に示すようにハウジング9aの天板部の中心から垂下した状態でスピンドルホルダ9fが形成されており、同ハウジング9aの内周下端の全周にギア列9gが形成されている。そして、底面には周壁9hが形成されており、この周壁9hにはロータ9の回転位置の状態を光センサ21に検出させるためのインデックス9iが形成されている。また、前記フランジ9dの裏面の要所(本実施例では6カ所)に支持ローラ22がリベットなどの適宜手段により固定されている。
【0029】
つぎに、テーブル板8の中心部に配設され、前記ロータ9を回転駆動するための駆動機構23の構成について説明する。図17は、ロータ9と駆動機構23とを組み立てた状態を示すもので、同図において、符号24はテーブル板8上をガイドピン25に支持されて摺動可能に配置されたギアキャリッジであり、このギアキャリッジ24の垂壁24aにモータ26が固定され、その出力軸のギアG1の駆動力が図18に示すごとく構成されたギアユニットGのギアG2〜G8に順次伝達され、ロータ9のギア列9gと噛合しているギアG8がロータ9を回転駆動することになる。
【0030】
ロータ9はその中心がスピンドル部材27により回転支持され、外周はフランジ9dに固定された支持ローラ22に支持される。前記スピンドル部材27は、図17に示すようにテーブル板8にネジ止めされるフランジ27cとスピンドル上端27aとスピンドル下端27bとが一体に構成されており、このスピンドル上端27aにロータ9のスピンドルホルダ9fを装着し、脱落防止のためのネジ28を螺着する。このように構成されていることから、モータ26の正転または逆転によりロータ9を時計方向回りまたは反時計方向回りに回転させることができる。
【0031】
なお、光ディスクの供給、回収時にディスクストッカ10・11を手作業で作業位置まで移動させることがあるが、このとき、前記のように機構的に接続した状態にあると、駆動機構23がウォームギアを備えていることからロータ9の回転が阻止され、ディスクストッカ10・11を回転させることができなくなる。そこで、光ディスクの供給、回収時にトレイユニット7を本体から引き出したとき、ロータ9と駆動機構23との駆動経路の切断、即ち、ロータ9のギア列9gと駆動機構23のギアG8との噛合を解除するようにした。
【0032】
このようにトレイユニット7を引き出した際、ロータ9の駆動経路が切断されるようにすることにより、ディスクストッカ10・11の手動による旋回が可能となる。したがって、トレイユニット7全体を引き出さずとも、図5に示すようにトレイユニット7の半分程度を引き出した状態でディスクストッカ10・11を手動により旋回させることができるので、トレイユニット7の全てのディスクストッカ10・11にアクセスすることができ、光ディスクの供給、回収の操作性が良好となる。
【0033】
図19は、前記機能を達成するための構成を説明する図であり、ギアキャリッジ24とテーブル板8との間には、引張コイルバネ29が張設されている。したがって、ガイドピン25によりテーブル板8上をスライド可能に支持されているギアキャリッジ24は図19(A)において左方向に常時付勢され、これによりロータ9のギア列9gとギアG8の噛合状態が維持されることになる。
【0034】
一方、図19(B)は、ロータ9のギア列9gとギアG8の噛合が解除された状態を示すもので、これは、トレイユニット7が本体から引き出されたとき、ギアキャリッジ24に固定されテーブル板8を挿通しているスライドピン30が作用し、ギアキャリッジ24が同図において右方向に移動されることによりなされる。なお、スライドピン30ならびにギアキャリッジ24の具体的な動作態様の説明は後述する。
【0035】
つぎに、トレイユニット7の底面の構成を図20にもとづいて説明する。トレイユニット7は前述したように本体内において前進後退が可能となるようにするため、テーブル板8の両側端に複数のローラ31を備えたホルダ32がリベットなどの適宜手段により固定されている。前記駆動機構23が配設されている位置にはスピンドル部材27のスピンドル下端27bとギアキャリッジ24に固定したスライドピン30の開放端部が露呈する。そして、前記スピンドル下端27bの前後方向の中心上のテーブル板8の前後端および中央位置にはローラユニット33・34・35がリベットなどによる適宜手段により固定されている。また、中央のローラユニット34の側部位置には、後述するポップアウト機構を起動するための舌片36が切り起し状態で形成されている。一方、テーブル板8の後端には後述する駆動機構23のギア整合機能を作動するためのシャッタ37、前端には後述するイジェクト/ロック機構を作動するための押釦38が配設されている。
【0036】
このように、トレイユニット7の底面には複数の機構要素が配設されており、これに連動する機構要素を備え、トレイユニット7をスライド可能に載置する基盤ユニット39を図21にもとづいて説明する。同図に示す基盤ユニット39は筐体2の底板2aに配設した状態であり、この底板2aに架台40・41がリベットなどの適宜手段により固定されている。このように配設された架台40・41の両側端には、前記トレイユニット7の両側端に配設されたローラ31の案内軌道となるガイドレール42・43が固定され、また、中央には前記トレイユニットのローラユニット33・34・35の案内軌道となるガイドレール44が固定されており、前記スピンドル部材27のスピンドル下端27bがこのガイドレール44の内溝に位置することになる。また、架台40のセンサ45はトレイユニット7のシャッタ37で作動される位置に配設される。なお、トレイユニット7と基盤ユニット39を一体化するときの各機構要素が組み合わされる状態を図22に示し、組立完成状態を図23に示す。
【0037】
つぎに、基盤ユニット39に配設された各機構要素を説明する。図24において符号46はイジェクト(トレイユニット7を本体外へ引き出すため、本体内での固定状態を解除する)/ロック(トレイユニット7を本体内に収めた状態を固定する)機構であり、ガイドピン47にスライド可能に支持された作動部材48およびガイドピン51にスライド可能に支持されたロック部材52からなる。作動部材48はその先端に作動ピン49が固定されており、架台41との間に張設された引張コイルバネ50により復帰力が得られるように常時付勢されている。一方、ロック部材52は係止段部52bと傾斜面52cが形成された先端がガイドレール44の内溝上に臨むように架台41との間に張設された引張コイルバネ53により常時付勢されている。また、主体部に形成された抜き穴の傾斜面52aと前記作動部材48の作動ピン49が摺接するようにしている。
【0038】
このように構成されたイジェクト/ロック機構46は、トレイユニット7の押釦38により作動されることになる。即ち、押釦38の押圧操作により作動部材48が、その端部48aが押圧されて前進すると、先端の作動ピン49がロック部材52の傾斜面52aを押し上げるので、このロック部材52の先端がガイドレール44から後退してその内溝を開放することになる。この状態から押釦38の押圧操作を終了すると、引張コイルバネ50・53の張力により作動部材48およびロック部材52は、図24に示す位置に復帰する。
【0039】
つぎに、符号54はポップアウト(イジェクト時にトレイユニット7を僅かに飛び出すようにする)機構であり、ガイドピン55によりスライド可能に支持されたスライド部材56が架台41との間に張設されて引張コイルバネ57によりトレイユニット7がイジェクトされる方向に付勢されている。そして、トレイユニット7が本体内に進入してきたとき、トレイユニット7のテーブル板8に形成された舌片36がスライド部材56の起立端部56aを引き上げ、引張コイルバネ57による付勢力がトレイユニット7全体に働くことになる。
【0040】
符号58はギアキャリッジ24に固定されたスライドピン30の操作を司るための架台41に固定されたドグ部材であり、トレイユニット7を本体内に進入させたとき、傾斜面58aが前記スライドピン30を押し上げ、平坦部58bに乗り上げるようにしている。このようにスライドピン30が操作されることにより、ギアキャリッジ24がロータ9内で移動し、ロータ9のギア列9gとギアG8との噛合が解除されることになる。
【0041】
符号59は係止部材であり、ガイドレール44を跨ぐ主体部59aから固定端59bと開放端59cがアングル状に形成されており、固定端59bはネジ60により架台41に固定され、係止部材59を定位置に定めるようにしている。ここで、係止部材59を固定する定位置は、トレイユニット7を本体に収めたとき、スピンドル部材27のスピンドル下端27bの奥部側の周面と係止部材59の主体部59aの側面が接触する位置に定める。これにより、トレイユニット7を本体に収めたとき、スピンドル下端27bが係止部材59に当接して定位置に停止させることが可能となる。
【0042】
このように構成されていることによりトレイユニット7を本体から引き出すときは、テーブル板8に固定したローラユニット33のフランジ片33aが係止部材59に当接して停止するため、トレイユニット7の引き出し操作が制限されることになる。一方、開放端59cは、トレイユニット7を本体の定位置に収めたとき、ギアキャリッジ24のスライドピン30を係止するようにしたもので、ギアキャリッジ24が定位置で固定されたまま移動しないように機能する。
【0043】
即ち、前述したようにロータ9はギアユニットGにより回転駆動されるが、ディスクストッカ10・11に収容した光ディスクの枚数量が多くなり、重量が大きくなるとロータ9にかかる荷重負荷も大きくなる。このような状態になると、ギアキャリッジ24はスライド可能に構成されているため、引張コイルバネ29の付勢力に抗してギアG8が後退し、ロータ9のギア列9gに乗り上げて空転する不具合を生じる可能性がある。そこで、このような現象を強制的に阻止するため、スライドピン30を係止部材59の開放端59cで係止しておくことにより、ギアキャリッジ24を定位置から移動しないようにし、ギアG8の空転が生じないようにしたのである。
【0044】
つぎに、以上のようにして構成された各機構要素の動作態様を図25乃至図30にもとづいて説明する。図25はトレイユニット7が本体から最大限に引き出され、光ディスクの収容、回収が可能となる図5に示す状態であり、したがって、トレイユニット7のローラユニット33のフランジ片33aが係止部材59に当接している。なお、トレイユニット7のテーブル板8の裏面から垂下しているスピンドル下端27b、スライドピン30、舌片36、シャッタ37は同図に示す位置にある。
【0045】
この状態で光ディスクの収容、回収の作業を終了し、トレイユニット7を本体内に収める過程の状態が図26であり、スピンドル下端27b、スライドピン30、舌片36、シャッタ37は同図に示す位置まで前進し、ローラユニット33のフランジ片33aは係止部材59から後退する。このとき、スライドピン30はドグ部材58の平坦部58bから傾斜面58aを降下するため、ギアキャリッジ24が図19(B)から同図(A)へ移動し、ギアG8とロータ9のギア列9gが噛合する。これと同期してシャッタ37の先端がセンサ45の作動位置となり、このセンサ45から送出される信号により電気的制御装置を作動して駆動機構23のモータ26を僅かに駆動する。
【0046】
これは前記によりギアG8とギア列9gを噛合させるとき、図31の実線で示すようにギアG8とギア列9gの歯先面が当接してしまうのを避けるためのもので、ギアG8を、その歯先間の最大1/2ピッチに相当する距離だけ回転させることにより同図仮想線に示す位置まで歯先を移動させ、強制的に噛合させることができる。なお、ギアG8とギア列9gが適正に噛合している場合においてもギアG8は動作し、ロータ9が僅かに移動する(実際には荷重負荷が大きく静止している確率が高い)がその距離は微視的であり、機構制御の精度に影響を与えることはない。
【0047】
図27はトレイユニット7が本体内へさらに進入した状態を示すもので、スピンドル下端27bがロック部材52を、その傾斜面52cに当接して仮想線で示す下死点位置から押し上げる一方、舌片36がスライド部材56の起立端部56aに当接した状態を示す。図28はトレイユニット7が図27の位置からさらに本体内へ進入した状態を示すもので、スピンドル下端27bがロック部材52を上死点位置まで押し上げる一方、スライド部材56が舌片36の作用でスライドし、引張コイルバネ57の張力を増加させている状態を示す。
【0048】
図29はトレイユニット7が図28の位置からさらに本体内へ進入した状態を示すもので、スピンドル下端27bがロック部材52の傾斜面52cの先端を通過し、引張コイルバネ53の張力によりロック部材52が下死点位置まで復帰し、スピンドル下端27bが係止部材59とロック部材52の係止面52bに囲まれた範囲に収まる。したがって、スピンドル下端27bの進入は係止部材59で制限され、後退はロック部材52の係止面52bで制限されることになるので、トレイユニット7は本体内の定位置にロックされたことになる。このとき、スライドピン30は係止部材59の開放端59cの側面に接触して停止するため、ギアキャリッジ24も定位置にロックされた状態となる。一方、引張コイルバネ57は最大限に引き張られ、トレイユニット7のポップアウトに必要とする張力が保たれる。
【0049】
つぎに、前述のようにしてロックされたトレイユニット7を本体外へ引き出すためのイジェクト時の動作を図30にもとづいて説明する。図29のトレイユニット7がロックされている状態において、押釦38を押圧して作動部材48をスライドさせ、その先端の作動ピン49がロック部材52の傾斜面52aを押し上げると、このロック部材52の先端が後退してガイドレール44の内溝を開放する。したがって、引張コイルバネ57の張力が開放されることによりスライド部材56がスライドを開始し、その起立端部56aが舌片36を押圧してトレイユニット7をポップアウトし、図27に示す位置で停止することになる。その後、さらに本体外へ引き出されるトレイユニット7は、図26の状態から図25の状態へ移行する。このとき、スライドピン30がドグ部材58の平坦部58bへ乗り上げるので、ギアキャリッジ24を図19(B)に示すように後退し、ロータ9が自由に回転可能となる。
【0050】
本発明の各機構要素は以上のごとく構成されており、未処理の光ディスクをディスクストッカに供給し、トレイユニットを本体内に収めるとプログラムされた電気的制御にもとづいて光ディスクの処理が連続して自動的になされる。以下に光ディスクの処理工程における機構要素の動作態様の一例を図32乃至図34により説明する。
【0051】
図32においてディスクストッカ10A・10Bを未処理の光ディスクDを収容するためのディスクストッカと定め、ロータ9に連結して配置してある。一方、ディスクストッカ11A・11Bを処理の完了した光ディスクDを収容するためのディスクストッカと定め、また、ディスクストッカ11Cを不良品と判定されされた光ディスクDを収容するためのディスクストッカと定め、ロータ9に連結して配置してある。したがって、ロータ9のディスクストッカの連結可能の6カ所の中で1カ所がディスクストッカを連結していない空所となり、ディスククランプユニット6の作動位置となる。
【0052】
以上のように各ディスクストッカが配置された状態において、まず、未処理の光ディスクDをディスクストッカ10Aから取り出す場合は、図33に示すようにロータ9を時計方向回りに60度回転させ、ディスクストッカ10Aをディスククランプユニット6の直下で停止させる。このようなディスクストッカのロータ9による旋回および停止は電気的制御にもとづいてなされるが、ロータ9のインデックス9iならびに図14に示す係止機構が精度向上の機能を果たす。
【0053】
ディスクストッカ10Aがディスククランプユニット6の直下で停止すると、ディスククランプユニット6のクランプヘッド6cが降下した後、光ディスクDをクランプして上昇し、処理ユニットのディスクトレイへ光ディスクを装填する待機状態となり、処理ユニット5のディスクトレイ5aがアンロードされて、図2に示す状態となる。そして、クランプヘッド6cがクランプしている光ディスクDをディスクトレイ5aに装填して上昇すると、このディスクトレイ5aがロードされ処理ユニット5による印刷処理が開始される。
【0054】
処理ユニット5において光ディスクDへの印刷処理が終了すると、再び、ディスクトレイ5aがアンロードされ、クランプヘッド6cが降下して光ディスクDをクランプして上昇する。この状態に至ると、処理ユニット5のディスクトレイ5aはロードされ、この直後に処理ユニット4のディスクトレイ4aがアンロードされる。そして、クランプヘッド6cがクランプしている記録済の光ディスクDをディスクトレイ4aに装填してクランプヘッド6cが上昇すると、ディスクトレイ4aがロードされ処理ユニット4による記録処理が開始される。
【0055】
処理ユニット4による印刷処理が開始されると、処理ユニット4・5のディスクトレイ4a・5aはロードされた状態にあるので、クランプヘッド6cが降下して再び未処理の光ディスクDをクランプして上昇し、前述と同様の工程で光ディスクDを処理ユニット5のディスクトレイ5aに装填して処理ユニット5による印刷処理が開始される。この状態を経て、処理ユニット4による光ディスクDの記録処理が完了すると、ディスクトレイ4aがアンロードされるので、処理済の光ディスクDをクランプヘッド6cがクランプし、その後、ディスクトレイ4aをロードすると、図34に示すようにロータ9が反時計方向回りに120度回転し、ディスクストッカ11Aがディスククランプユニット6の直下で停止する。これにより、クランプヘッド6cがディスクストッカ11Aのストックポスト16の直上で光ディスクDのクランプを解除し、処理の完了した光ディスクDがディスクストッカ11Aに回収される。なお、処理ユニット4による記録処理においてデータが正確に記録されず、不良品と判定された光ディスクDは、ディスクストッカ11Cをディスククランプユニット6の直下までロータ9を回転させて移動し、前述と同様にして回収することができる。
【0056】
このようにして、ディスクストッカ10Aに収容されている未処理の光ディスクDがすべて処理されて完成品となった光ディスクDがディスクストッカ11Aに回収されると、未処理の光ディスクDはディスクストッカ10Bから供給されることになり、完成品となった光ディスクDはディスクストッカ11Bに回収されることになる。したがって、ディスクストッカ10Bおよびディスクストッカ11Bはロータ9の回転によりディスククランプユニット6の直下まで移動制御される。
【0057】
このように、上記実施例によれば、情報記録の処理以前にラベル面印刷を施すようにしたので、供給用のディスクストッカにおける光ディスクの配置の方向と処理ユニット5における印刷の方向とを整合させることができるので、光ディスクに対する印刷方向の管理が可能となる。よって、既に何らかの印刷が施されている光ディスクのラベル面に対する上書き印刷や、方形のカード型光ディスクに対する印刷も自動的に行うことが可能となる。
【0058】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように本発明の請求項1記載の発明によれば、第2の処理ユニットでラベル面印刷を施した後、第1の処理ユニットで情報記録の処理を施すようにしたので、光ディスクのラベル面印刷の方向を容易に管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ディスク処理装置の外観斜視図である。
【図2】図1の内部構造の概要を示す斜視図である。
【図3】図1の処理ユニットの配置状態を説明する図である。
【図4】ディスククランプユニットの一例を示す図である。
【図5】本発明の光ディスク処理装置の操作状態を示す斜視図である。
【図6】本発明のトレイユニットの構成を示す外観斜視図である。
【図7】図6のベース板の構成を示す分解斜視図である。
【図8】図6のベース板の組立斜視図である。
【図9】ディスクストッカ(未処理光ディスク用)の斜視図である。
【図10】ディスクストッカ(処理済光ディスク用)の斜視図である。
【図11】ディスクストッカの組立状態を説明する底面斜視図である。
【図12】図9のディスクストッカの構成を説明するための平面図である。
【図13】ロータとディスクストッカの組立状態を示す斜視図である。
【図14】ディスクストッカの位置決め機構を説明するための断面図である。
【図15】ロータの構成を説明するための平面斜視図である。
【図16】ロータの構成を説明するための底面斜視図である。
【図17】ロータの内部機構を説明するための要部断面図である。
【図18】ロータの駆動機構のギアユニットの構成を示す斜視図である。
【図19】ロータの駆動機構の構成を説明する平面図である。
【図20】トレイユニットの底面の構成状態を示す斜視図である。
【図21】基盤ユニットの構成状態を示す斜視図である。
【図22】トレイユニットと基盤ユニットの組立状態を示す斜視図である。
【図23】本発明の機構要素の配置状態を示す断面図である。
【図24】本発明のイジェク/トロック機構の斜視図である。
【図25】イジェクト/ロック機構の動作説明第1工程の図である。
【図26】イジェクト/ロック機構の動作説明第2工程の図である。
【図27】イジェクト/ロック機構の動作説明第3工程の図である。
【図28】イジェクト/ロック機構の動作説明第4工程の図である。
【図29】イジェクト/ロック機構の動作説明第5工程の図である。
【図30】イジェクト/ロック機構の動作説明第6工程の図である。
【図31】ロータと駆動機構のギアの噛合状態を説明するための図である。
【図32】ディスクストッカの動作説明第1工程の図である。
【図33】ディスクストッカの動作説明第2工程の図である。
【図34】ディスクストッカの動作説明第3工程の図である。
【図35】従来の光ディスク処理装置の一例を示す外観斜視図である。
【符号の説明】
1・・・・・・・・・光ディスク処理装置
2・・・・・・・・・筐体
3・・・・・・・・・扉板
4・5・・・・・・・処理ユニット
6・・・・・・・・・ディスククランプユニット
7・・・・・・・・・トレイユニット
8・・・・・・・・・テーブル板
9・・・・・・・・・ロータ
10・・・・・・・・ディスクストッカ(未処理光ディスク用)
11・・・・・・・・ディスクストッカ(処理済光ディスク用)
12・・・・・・・・ガイド枠
13・・・・・・・・ベースプレート
14・・・・・・・・サポートピン
16・・・・・・・・ストックポスト
18・・・・・・・・支持ローラ
19・・・・・・・・板バネ
20・・・・・・・・転動球体
22・・・・・・・・支持ローラ
23・・・・・・・・駆動機構
24・・・・・・・・ギアキャリッジ
25・・・・・・・・ガイドピン
26・・・・・・・・モータ
27・・・・・・・・スピンドル部材
27a・・・・・・・スピンドル上端
27b・・・・・・・スピンドル下端
29・・・・・・・・引張コイルバネ
30・・・・・・・・スライドピン
31・・・・・・・・ローラ
32・・・・・・・・ホルダ
33・34・35・・ローラユニット
36・・・・・・・・舌片
37・・・・・・・・シャッタ
38・・・・・・・・押釦
39・・・・・・・・基盤ユニット
40・41・・・・・架台
42・43・44・・ガイドレール
45・・・・・・・・センサ
46・・・・・・・・イジェクト/ロック機構
47・・・・・・・・ガイドピン
48・・・・・・・・作動部材
49・・・・・・・・作動ピン
50・・・・・・・・引張コイルバネ
51・・・・・・・・ガイドピン
52・・・・・・・・ロック部材
53・・・・・・・・引張コイルバネ
54・・・・・・・・ポップアウト機構
55・・・・・・・・ガイドピン
56・・・・・・・・スライド部材
57・・・・・・・・引張コイルバネ
58・・・・・・・・ドグ部材
59・・・・・・・・係止部材
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のCD(Compact Disc)あるいはDVD(Digital Versatile Disc)などの光ディスクに情報記録、ラベル面印刷などの処理を自動的に施し、記録メディア製品を連続して生産する光ディスク処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、音楽、映画などを収録して記録メディア製品となるCDあるいはDVDは通常、大量に自動生産され、製作コストの低減が計られる。このような要求に対応するため、光ディスクへの情報の書き込みを行う記録ユニット、光ディスクのラベル面の印刷を行う印刷ユニット、ディスクチェンジャとを一体化して未処理の光ディスクを供給し、記録メディア製品として完成した光ディスクの回収という一連の処理作業を自動的に行う光ディスク処理装置が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
【0003】
上記に例示した特許文献1の図35に示す光ディスク処理装置101は、光ディスクDに情報を記録する複数の記録ユニット102、光ディスクDへの記録が適正であるかを検査する検査ユニット103、光ディスクDに貼着されているラベルに印刷処理を施す印刷ユニット104、未処理の光ディスクを収容するストッカ105、処理済の光ディスクを収容するストッカ106、検査ユニット103により不良品と判定され除去する光ディスクを収容するストッカ107、そして光ディスクDをクランプユニット108でクランプして前記各ユニット間を搬送する搬送装置109を主体にして構成されている。なお、前記ストッカ105・106・107は回転駆動されるターンテーブル110に固定されており、光ディスクDの処理工程において必要とするストッカがクランプユニット108の直下に位置するように制御されている。
【0004】
前記記録ユニット102はロード/アンロードの指示にもとづいてユニット内外へ進退するディスクトレイ102aを備える。このディスクトレイ102aには、前記ストッカ105から未処理の光ディスクDがクランプユニット108によりクランプされ、搬送装置109により搬送されて装填される。そして、情報記録の処理が完了するとディスクトレイ102aがアンロードされ、再び、クランプユニット108にクランプされ、搬送装置109により検査ユニット103のアンロードされているディスクトレイ103aに装填される。検査ユニット103において適正に情報記録がなされたと判定された光ディスクDは、印刷ユニット104のディスクトレイ104aに搬送されて装填され、この印刷ユニット104においてラベル面の印刷処理が施された後、ストッカ106に回収される。
【0005】
【特許文献1】
米国特許第5734629号
【特許文献2】
特開2000−260172号
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように、上記構成の光ディスク処理装置では、記録ユニット102、検査ユニット103、印刷ユニット104が上下方向に段積み状態で構成されているため、処理作業が遅くなるとともに安定性が悪く、転倒を防止する配慮が必要であった。また、各機構が露出した構成であるため、塵埃が進入する虞があり、装置の動作不良や光ディスクの不良品の発生する確率が高かった。特に記録密度の高い昨今の記録メディア製品を作成する場合は、不良品の発生率を低下するため、塵埃に対しては高い配慮が必要であり、装置の防塵性は大きな課題である。
【0007】
このような問題を解決するため、特許文献2に開示された発明では、搬送装置を改良して移動領域を空間的に分離独立させることにより光ディスクの処理効率を向上するようにした。しかしながら、光ディスクの搬送経路が大きくなり、防塵のためのケースも大型化する傾向にあった。また、光ディスクの収容量を大きくするためには単にストッカーを縦長のものとすることとなるが、特許文献1、特許文献2に開示された構成においては自ずから限界があり、連続して自動処理が可能となる単位稼働時間を大きくして生産効率を向上することができない。
【0008】
また、このような従来の装置では、情報記録の処理を行ってから、ラベル面印刷を行う構成であったため、情報記録の処理の終了後に印刷ユニットへ搬送される光ディスクの回転停止位置の方向がランダムであり、このため、印刷の方向を一元に管理することができなかった。特に、近年普及しつつあるカード型光ディスクは、方形の外形形状であることから自動印刷を行うことができなかった。
【0009】
本発明は、かかる従来の問題に鑑みなされたもので、光ディスクの収容量を大きくしつつ装置全体の小型化を可能とするようにした光ディスク処理装置において、光ディスクの処理にあたり、その処理の合理的な順位を定め、不良品の発生を未然に防止するようにしたものであり、光ディスクのラベル面の印刷処理の向きが一定となるようにしたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明は以下に述べる各手段により上記課題を解決するようにした。即ち、請求項1記載の発明では、未処理の複数の光ディスクに対して情報記録、ラベル面印刷などの処理作業を自動的に行うことにより記録メディア製品を連続して生産するようにした光ディスク処理装置であり、光ディスクに情報記録を行う第1の処理ユニットとラベル面印刷を行う第2の処理ユニットを直交状態または対向状態で、且つ、この第1、第2の処理ユニットのディスクトレイがアンロードされて停止した位置において各々のディスクトレイの中心がその軸線上で一致するようにした配置構成において、未処理の光ディスクに第2の処理ユニットでラベル面印刷を施した後、第1の処理ユニットで情報記録の処理を施すようにする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図にもとづいて詳細に説明する。なお、本発明の光ディスク処理装置は複数の機構要素を組み合わせて完成されるものであるため、その理解を容易にすべく全体の構成の概要を含め説明する。
【0012】
図1は本発明の実施例による光ディスク処理装置1の完成状態の外観を示すものであり、光ディスク処理装置を構成する機構要素のすべてを同図に示すように筐体2内にコンパクトに収容し、前面の扉板3を開閉して光ディスクの供給、回収が可能となるようにしてある。かかる構成を実現するため、各機構要素は稠密な配置となるが、光ディスクの複数の処理ユニットは従来のごとく上下方向に段積み状態とすることなく、水平位置に配置するようにした。
【0013】
即ち、図2に示すように、第1の処理ユニット(記録ユニット)4が筐体2の上部に固定され、第2の処理ユニット(印刷ユニット)5が第1の処理ユニット4と対向する筐体2の壁面に固定されている。第1、第2の処理ユニットの機能は上記に限定されることなく、同一の機能の処理ユニットを配設することもある。また、本実施例で採用する記録ユニットは、記録された情報を直ちに読み出し、適正な記録が行われたかを判断する検査機能を備える。そして、印刷ユニットは、インクジェットや熱転写などの方式による印刷ヘッドを内蔵し、この印刷ヘッドが平行移動しつつ直線状に往復動して光ディスクのラベル面に印刷を施す。
【0014】
前記筐体2に固定される第1、第2の処理ユニット4・5は、直交状態または対向状態で、且つ、この第1、第2の処理ユニット4・5のディスクトレイ4a・5aがアンロードされて停止した位置において各々のディスクトレイ4a・5aの中心がその軸線上で一致するように配置する。図3は、このような処理ユニットの配置状態を模式的に示したもので、図3(A)は、第1の処理ユニット4のディスクトレイ4aがアンロードされて停止している状態であり、図3(B)は、第2の処理ユニット5のディスクトレイ5aがアンロードされて停止している状態を示す。同図から明らかなように、アンロードされて停止している各々のディスクトレイ4a・5aの中心P、即ち、装填された光ディスクDの中心は、その軸線上で一致している。
【0015】
なお、ディスクトレイ4a・5aの高さ位置が同じである場合、同時にディスクトレイ4a・5aをアンロードすることができないため、一方のディスクトレイを交互にアンロードする動作制御となる。これに対し、ディスクトレイ4a・5aを同時にアンロードするような動作制御を要する場合には、第1、第2の処理ユニットの取付位置に高低差を与えることにより、ディスクトレイ4a・5aが相互に干渉しないようにすることができる。
【0016】
このようにして配置された処理ユニット4・5のディスクトレイ4a・5aの中心Pの軸線の延長上部にディスククランプユニット6が配設される。このディスククランプユニット6は、前記ディスクトレイ4a・5aに対する光ディスクDの搬送ならびに装脱を司るもので、本実施例で採用したディスククランプユニットの一例を図4に示す。このディスククランプユニット6は、筐体2に固定された主体保持部6aから垂下した状態のリンク機構6bの先端にクランプヘッド6cを備え、このクランプヘッド6cのチャック爪6dが電気的に制御され、光ディスクDの中心孔をクランプする。前記リンク機構6bには駆動源となるモータ6eを備え、このモータ6eの駆動力がギア機構6fを介してリンク機構6bに伝達し、これによりリンク機構6bが伸縮してクランプヘッド6cが定位置で上下方向に往復動できるようにしている。なお、本実施例ではクランプヘッド6cの昇降をリンク機構で行うようにしているが、これに限定されることなく、他の機構を採用することも容易に可能である。
【0017】
以上のごとく、処理ユニット4・5ならびにディスククランプユニット6を前述したように配置構成したことにより光ディスクの供給ならびに回収に関する機構を新規なものとし、光ディスクの収容量を大きくするとともにコンパクト化することが可能となる。図5は本実施例により完成した光ディスク処理装置1において光ディスクDの供給ならびに回収を行うため、トレイユニット7を筐体2からスライドさせて引き出した状態を示すもので、以下、このトレイユニット7の構成の概要を説明する。
【0018】
図6は、トレイユニット7の外観を示したもので、テーブル板8上にその中心で回転駆動するロータ9およびこのロータ9を中心に旋回するディスクストッカ10・11を主体に構成されている。前記テーブル板8は図7乃至図8に示すように、その前後にガイド枠12が固定され、中央に後述するロータ9を回転駆動するためのギアユニットGが配設されている。
【0019】
以下、このトレイユニット7の各部の主要な構成を順次説明する。図9は複数枚の未処理の光ディスクを収容するためのディスクストッカ10であり、図10は処理済の光ディスクを収容するためのディスクストッカ11である。ディスクストッカ10は、光ディスクの中心孔を開放しておく必要から光ディスクの外周の要所を保持すべく、位置決め部材となる複数のサポートピン14がベースプレート13へ図11に示すごとくネジ15により固定されて立設されている。
【0020】
一方、ディスクストッカ11は図10に示すようにベースプレート13の中心部に光ディスクの中心孔を挿通する柱状部材であるストックポスト16が立設される。このストックポスト16は、その基端にフランジ部16aを備え、このフランジ部16aを、皿ネジ17をベースプレート13のネジ穴13bに螺着することにより取り付ける。前記ベースプレート13は、図9、図10から明らかなように同一の成型構造であり、サポートピン14あるいはストックポスト16を任意に選択して立設することにより、光ディスクの供給用のディスクストッカ10あるいは回収用のディスクストッカ11とすることができる。
【0021】
ところで、光ディスクは12cm規格、8cmの規格の円盤形状、あるいは長方形の名刺サイズのように変則的な形状のものがあり、光ディスクの供給用のディスクストッカ10は、この何れの形状の光ディスクをも収容できるようにすることが望ましい。そこで本発明では、前記各種の光ディスクの外周の要所を保持するベースプレート13の位置に通孔13aを予め形成しておき、これを適宜選択してサポートピン14を立設することにより各種形状の光ディスクに対応したディスクストッカ10を構成できるようにしている。
【0022】
図12は、各種形状の光ディスクに対応させたディスクストッカ10の構成例を示すもので、図12(A)は、ベースプレート13の最外周の4カ所にサポートピン14を立設して12cm規格の光ディスクを収容するように構成したものである。図12(B)は、ベースプレート13の内周側の対向する4カ所にサポートピン14を立設して8cm規格の光ディスクを収容するように構成したものである。そして、図12(C)は、図12(B)で立設したサポートピン14で確定される方形領域の対向する二辺の同図に示す位置にサポートピン14を立設して名刺サイズの光ディスクを収容できるように構成したものである。
【0023】
このように構成されたディスクストッカ10・11は、テーブル板8上でロータ9を中心に旋回するのであるが、その動力は本実施例の場合、ロータ9の回転力に依存するように構成した。即ち、図11に示すようにディスクストッカ10・11のベースプレート13の裏面先端の左右2カ所に連結端13cを一体に備える一方、後端に支持ローラ18をリベットなどの適宜手段により固定する。このように構成されたディスクストッカ10・11の前記連結端13cを図13に示すようにロータ9の連結孔9eに嵌挿して連結する。したがつて、ロータ9の回転に伴いディスクストッカ10・11は従動し、ロータ9を中心にして旋回させることが可能となる。
【0024】
このようにしてディスクストッカ10・11はテーブル板8上を旋回し、電気的制御により定位置に停止されるのであるが、その停止位置をより正確にするため、位置決め機構を配設するようにした。これはベースプレート13の後端部のフランジ部に通孔(または凹部)13dを形成する一方、ガイド枠12内に係止機構を構成するようにしたもので、図14にこの係止機構の構成例ならびにその動作態様を示す。
【0025】
同図において、ベースプレート13の後端部に対面するガイド枠12の内周側壁に12aに窓孔12cを形成する一方、外周側壁12bに板バネ19をリベットなどの適宜手段で固定する。そして、この板バネ19で付勢される転動球体20を窓孔12cに臨ませて配置する。したがって、ベースプレート13の通孔13dとガイド枠12の窓孔12cとの相対的位置が図14(A)にあるときはベースプレート13の移動に摺接抵抗を生じることがないが、図14(B)のごとくベースプレート13の停止位置においては、転動球体20がベースプレート13の通孔13dに落ち込み、ベースプレート13の停止位置が正確に確定されることになる。そして、再度、ベースプレート13が移動を開始すると、図14(C)に示すごとく転動球体20は再びベースプレート13のフランジ部に乗り上げ、位置決め機構が解除される。
【0026】
つぎに、ディスクストッカ10・11を連結するロータ9の構成を説明する。図15は、ロータ9の外観を示す斜視図であり、中空円筒状のハウジング9aを主体に構成したもので、その外周壁の等分位置(本実施例では6等分)にリブ9bが張設され、このリブ9bの先端に係止片9cが一体に形成されている。そして、ハウジング9aの基端部にはフランジ9dが張設され、このフランジ9dに形成された連結孔9eにベースプレート13の連結端13cを嵌挿する。なお、ベースプレート13を連結したとき、このベースプレート13の先端部に前記リブ9bの係止片9cの開放端が位置し、ベースプレート13のロータ9からの脱落を阻止するようにしている。
【0027】
このように、ベースプレート13をロータ9に連結するようにした構成としたことにより、ディスクストッカ10・11に光ディスクを収容したときの荷重負荷の偏りによる影響が生じないようにすることができた。即ち、ロータ9とベースプレート13を一体に構成した場合、例えば、ディスクストッカの一部に光ディスクの収容量が大きく偏ると全体の重量バランスが崩れ、光ディスクの収容量の少ないディスクストッカが浮き上がり、あるいはロータ9を回転するための駆動系との間に機構的不具合を生じることとなる。しかしながら、本発明ではロータ9とベースプレート13を別体に構成して連結するようにしたので、荷重負荷の偏りによる影響が生じないようにすることができる。
【0028】
つぎに、ロータ9を底面から俯瞰した状態の図16に示す斜視図にもとづいてその構成を説明する。同図に示すようにハウジング9aの天板部の中心から垂下した状態でスピンドルホルダ9fが形成されており、同ハウジング9aの内周下端の全周にギア列9gが形成されている。そして、底面には周壁9hが形成されており、この周壁9hにはロータ9の回転位置の状態を光センサ21に検出させるためのインデックス9iが形成されている。また、前記フランジ9dの裏面の要所(本実施例では6カ所)に支持ローラ22がリベットなどの適宜手段により固定されている。
【0029】
つぎに、テーブル板8の中心部に配設され、前記ロータ9を回転駆動するための駆動機構23の構成について説明する。図17は、ロータ9と駆動機構23とを組み立てた状態を示すもので、同図において、符号24はテーブル板8上をガイドピン25に支持されて摺動可能に配置されたギアキャリッジであり、このギアキャリッジ24の垂壁24aにモータ26が固定され、その出力軸のギアG1の駆動力が図18に示すごとく構成されたギアユニットGのギアG2〜G8に順次伝達され、ロータ9のギア列9gと噛合しているギアG8がロータ9を回転駆動することになる。
【0030】
ロータ9はその中心がスピンドル部材27により回転支持され、外周はフランジ9dに固定された支持ローラ22に支持される。前記スピンドル部材27は、図17に示すようにテーブル板8にネジ止めされるフランジ27cとスピンドル上端27aとスピンドル下端27bとが一体に構成されており、このスピンドル上端27aにロータ9のスピンドルホルダ9fを装着し、脱落防止のためのネジ28を螺着する。このように構成されていることから、モータ26の正転または逆転によりロータ9を時計方向回りまたは反時計方向回りに回転させることができる。
【0031】
なお、光ディスクの供給、回収時にディスクストッカ10・11を手作業で作業位置まで移動させることがあるが、このとき、前記のように機構的に接続した状態にあると、駆動機構23がウォームギアを備えていることからロータ9の回転が阻止され、ディスクストッカ10・11を回転させることができなくなる。そこで、光ディスクの供給、回収時にトレイユニット7を本体から引き出したとき、ロータ9と駆動機構23との駆動経路の切断、即ち、ロータ9のギア列9gと駆動機構23のギアG8との噛合を解除するようにした。
【0032】
このようにトレイユニット7を引き出した際、ロータ9の駆動経路が切断されるようにすることにより、ディスクストッカ10・11の手動による旋回が可能となる。したがって、トレイユニット7全体を引き出さずとも、図5に示すようにトレイユニット7の半分程度を引き出した状態でディスクストッカ10・11を手動により旋回させることができるので、トレイユニット7の全てのディスクストッカ10・11にアクセスすることができ、光ディスクの供給、回収の操作性が良好となる。
【0033】
図19は、前記機能を達成するための構成を説明する図であり、ギアキャリッジ24とテーブル板8との間には、引張コイルバネ29が張設されている。したがって、ガイドピン25によりテーブル板8上をスライド可能に支持されているギアキャリッジ24は図19(A)において左方向に常時付勢され、これによりロータ9のギア列9gとギアG8の噛合状態が維持されることになる。
【0034】
一方、図19(B)は、ロータ9のギア列9gとギアG8の噛合が解除された状態を示すもので、これは、トレイユニット7が本体から引き出されたとき、ギアキャリッジ24に固定されテーブル板8を挿通しているスライドピン30が作用し、ギアキャリッジ24が同図において右方向に移動されることによりなされる。なお、スライドピン30ならびにギアキャリッジ24の具体的な動作態様の説明は後述する。
【0035】
つぎに、トレイユニット7の底面の構成を図20にもとづいて説明する。トレイユニット7は前述したように本体内において前進後退が可能となるようにするため、テーブル板8の両側端に複数のローラ31を備えたホルダ32がリベットなどの適宜手段により固定されている。前記駆動機構23が配設されている位置にはスピンドル部材27のスピンドル下端27bとギアキャリッジ24に固定したスライドピン30の開放端部が露呈する。そして、前記スピンドル下端27bの前後方向の中心上のテーブル板8の前後端および中央位置にはローラユニット33・34・35がリベットなどによる適宜手段により固定されている。また、中央のローラユニット34の側部位置には、後述するポップアウト機構を起動するための舌片36が切り起し状態で形成されている。一方、テーブル板8の後端には後述する駆動機構23のギア整合機能を作動するためのシャッタ37、前端には後述するイジェクト/ロック機構を作動するための押釦38が配設されている。
【0036】
このように、トレイユニット7の底面には複数の機構要素が配設されており、これに連動する機構要素を備え、トレイユニット7をスライド可能に載置する基盤ユニット39を図21にもとづいて説明する。同図に示す基盤ユニット39は筐体2の底板2aに配設した状態であり、この底板2aに架台40・41がリベットなどの適宜手段により固定されている。このように配設された架台40・41の両側端には、前記トレイユニット7の両側端に配設されたローラ31の案内軌道となるガイドレール42・43が固定され、また、中央には前記トレイユニットのローラユニット33・34・35の案内軌道となるガイドレール44が固定されており、前記スピンドル部材27のスピンドル下端27bがこのガイドレール44の内溝に位置することになる。また、架台40のセンサ45はトレイユニット7のシャッタ37で作動される位置に配設される。なお、トレイユニット7と基盤ユニット39を一体化するときの各機構要素が組み合わされる状態を図22に示し、組立完成状態を図23に示す。
【0037】
つぎに、基盤ユニット39に配設された各機構要素を説明する。図24において符号46はイジェクト(トレイユニット7を本体外へ引き出すため、本体内での固定状態を解除する)/ロック(トレイユニット7を本体内に収めた状態を固定する)機構であり、ガイドピン47にスライド可能に支持された作動部材48およびガイドピン51にスライド可能に支持されたロック部材52からなる。作動部材48はその先端に作動ピン49が固定されており、架台41との間に張設された引張コイルバネ50により復帰力が得られるように常時付勢されている。一方、ロック部材52は係止段部52bと傾斜面52cが形成された先端がガイドレール44の内溝上に臨むように架台41との間に張設された引張コイルバネ53により常時付勢されている。また、主体部に形成された抜き穴の傾斜面52aと前記作動部材48の作動ピン49が摺接するようにしている。
【0038】
このように構成されたイジェクト/ロック機構46は、トレイユニット7の押釦38により作動されることになる。即ち、押釦38の押圧操作により作動部材48が、その端部48aが押圧されて前進すると、先端の作動ピン49がロック部材52の傾斜面52aを押し上げるので、このロック部材52の先端がガイドレール44から後退してその内溝を開放することになる。この状態から押釦38の押圧操作を終了すると、引張コイルバネ50・53の張力により作動部材48およびロック部材52は、図24に示す位置に復帰する。
【0039】
つぎに、符号54はポップアウト(イジェクト時にトレイユニット7を僅かに飛び出すようにする)機構であり、ガイドピン55によりスライド可能に支持されたスライド部材56が架台41との間に張設されて引張コイルバネ57によりトレイユニット7がイジェクトされる方向に付勢されている。そして、トレイユニット7が本体内に進入してきたとき、トレイユニット7のテーブル板8に形成された舌片36がスライド部材56の起立端部56aを引き上げ、引張コイルバネ57による付勢力がトレイユニット7全体に働くことになる。
【0040】
符号58はギアキャリッジ24に固定されたスライドピン30の操作を司るための架台41に固定されたドグ部材であり、トレイユニット7を本体内に進入させたとき、傾斜面58aが前記スライドピン30を押し上げ、平坦部58bに乗り上げるようにしている。このようにスライドピン30が操作されることにより、ギアキャリッジ24がロータ9内で移動し、ロータ9のギア列9gとギアG8との噛合が解除されることになる。
【0041】
符号59は係止部材であり、ガイドレール44を跨ぐ主体部59aから固定端59bと開放端59cがアングル状に形成されており、固定端59bはネジ60により架台41に固定され、係止部材59を定位置に定めるようにしている。ここで、係止部材59を固定する定位置は、トレイユニット7を本体に収めたとき、スピンドル部材27のスピンドル下端27bの奥部側の周面と係止部材59の主体部59aの側面が接触する位置に定める。これにより、トレイユニット7を本体に収めたとき、スピンドル下端27bが係止部材59に当接して定位置に停止させることが可能となる。
【0042】
このように構成されていることによりトレイユニット7を本体から引き出すときは、テーブル板8に固定したローラユニット33のフランジ片33aが係止部材59に当接して停止するため、トレイユニット7の引き出し操作が制限されることになる。一方、開放端59cは、トレイユニット7を本体の定位置に収めたとき、ギアキャリッジ24のスライドピン30を係止するようにしたもので、ギアキャリッジ24が定位置で固定されたまま移動しないように機能する。
【0043】
即ち、前述したようにロータ9はギアユニットGにより回転駆動されるが、ディスクストッカ10・11に収容した光ディスクの枚数量が多くなり、重量が大きくなるとロータ9にかかる荷重負荷も大きくなる。このような状態になると、ギアキャリッジ24はスライド可能に構成されているため、引張コイルバネ29の付勢力に抗してギアG8が後退し、ロータ9のギア列9gに乗り上げて空転する不具合を生じる可能性がある。そこで、このような現象を強制的に阻止するため、スライドピン30を係止部材59の開放端59cで係止しておくことにより、ギアキャリッジ24を定位置から移動しないようにし、ギアG8の空転が生じないようにしたのである。
【0044】
つぎに、以上のようにして構成された各機構要素の動作態様を図25乃至図30にもとづいて説明する。図25はトレイユニット7が本体から最大限に引き出され、光ディスクの収容、回収が可能となる図5に示す状態であり、したがって、トレイユニット7のローラユニット33のフランジ片33aが係止部材59に当接している。なお、トレイユニット7のテーブル板8の裏面から垂下しているスピンドル下端27b、スライドピン30、舌片36、シャッタ37は同図に示す位置にある。
【0045】
この状態で光ディスクの収容、回収の作業を終了し、トレイユニット7を本体内に収める過程の状態が図26であり、スピンドル下端27b、スライドピン30、舌片36、シャッタ37は同図に示す位置まで前進し、ローラユニット33のフランジ片33aは係止部材59から後退する。このとき、スライドピン30はドグ部材58の平坦部58bから傾斜面58aを降下するため、ギアキャリッジ24が図19(B)から同図(A)へ移動し、ギアG8とロータ9のギア列9gが噛合する。これと同期してシャッタ37の先端がセンサ45の作動位置となり、このセンサ45から送出される信号により電気的制御装置を作動して駆動機構23のモータ26を僅かに駆動する。
【0046】
これは前記によりギアG8とギア列9gを噛合させるとき、図31の実線で示すようにギアG8とギア列9gの歯先面が当接してしまうのを避けるためのもので、ギアG8を、その歯先間の最大1/2ピッチに相当する距離だけ回転させることにより同図仮想線に示す位置まで歯先を移動させ、強制的に噛合させることができる。なお、ギアG8とギア列9gが適正に噛合している場合においてもギアG8は動作し、ロータ9が僅かに移動する(実際には荷重負荷が大きく静止している確率が高い)がその距離は微視的であり、機構制御の精度に影響を与えることはない。
【0047】
図27はトレイユニット7が本体内へさらに進入した状態を示すもので、スピンドル下端27bがロック部材52を、その傾斜面52cに当接して仮想線で示す下死点位置から押し上げる一方、舌片36がスライド部材56の起立端部56aに当接した状態を示す。図28はトレイユニット7が図27の位置からさらに本体内へ進入した状態を示すもので、スピンドル下端27bがロック部材52を上死点位置まで押し上げる一方、スライド部材56が舌片36の作用でスライドし、引張コイルバネ57の張力を増加させている状態を示す。
【0048】
図29はトレイユニット7が図28の位置からさらに本体内へ進入した状態を示すもので、スピンドル下端27bがロック部材52の傾斜面52cの先端を通過し、引張コイルバネ53の張力によりロック部材52が下死点位置まで復帰し、スピンドル下端27bが係止部材59とロック部材52の係止面52bに囲まれた範囲に収まる。したがって、スピンドル下端27bの進入は係止部材59で制限され、後退はロック部材52の係止面52bで制限されることになるので、トレイユニット7は本体内の定位置にロックされたことになる。このとき、スライドピン30は係止部材59の開放端59cの側面に接触して停止するため、ギアキャリッジ24も定位置にロックされた状態となる。一方、引張コイルバネ57は最大限に引き張られ、トレイユニット7のポップアウトに必要とする張力が保たれる。
【0049】
つぎに、前述のようにしてロックされたトレイユニット7を本体外へ引き出すためのイジェクト時の動作を図30にもとづいて説明する。図29のトレイユニット7がロックされている状態において、押釦38を押圧して作動部材48をスライドさせ、その先端の作動ピン49がロック部材52の傾斜面52aを押し上げると、このロック部材52の先端が後退してガイドレール44の内溝を開放する。したがって、引張コイルバネ57の張力が開放されることによりスライド部材56がスライドを開始し、その起立端部56aが舌片36を押圧してトレイユニット7をポップアウトし、図27に示す位置で停止することになる。その後、さらに本体外へ引き出されるトレイユニット7は、図26の状態から図25の状態へ移行する。このとき、スライドピン30がドグ部材58の平坦部58bへ乗り上げるので、ギアキャリッジ24を図19(B)に示すように後退し、ロータ9が自由に回転可能となる。
【0050】
本発明の各機構要素は以上のごとく構成されており、未処理の光ディスクをディスクストッカに供給し、トレイユニットを本体内に収めるとプログラムされた電気的制御にもとづいて光ディスクの処理が連続して自動的になされる。以下に光ディスクの処理工程における機構要素の動作態様の一例を図32乃至図34により説明する。
【0051】
図32においてディスクストッカ10A・10Bを未処理の光ディスクDを収容するためのディスクストッカと定め、ロータ9に連結して配置してある。一方、ディスクストッカ11A・11Bを処理の完了した光ディスクDを収容するためのディスクストッカと定め、また、ディスクストッカ11Cを不良品と判定されされた光ディスクDを収容するためのディスクストッカと定め、ロータ9に連結して配置してある。したがって、ロータ9のディスクストッカの連結可能の6カ所の中で1カ所がディスクストッカを連結していない空所となり、ディスククランプユニット6の作動位置となる。
【0052】
以上のように各ディスクストッカが配置された状態において、まず、未処理の光ディスクDをディスクストッカ10Aから取り出す場合は、図33に示すようにロータ9を時計方向回りに60度回転させ、ディスクストッカ10Aをディスククランプユニット6の直下で停止させる。このようなディスクストッカのロータ9による旋回および停止は電気的制御にもとづいてなされるが、ロータ9のインデックス9iならびに図14に示す係止機構が精度向上の機能を果たす。
【0053】
ディスクストッカ10Aがディスククランプユニット6の直下で停止すると、ディスククランプユニット6のクランプヘッド6cが降下した後、光ディスクDをクランプして上昇し、処理ユニットのディスクトレイへ光ディスクを装填する待機状態となり、処理ユニット5のディスクトレイ5aがアンロードされて、図2に示す状態となる。そして、クランプヘッド6cがクランプしている光ディスクDをディスクトレイ5aに装填して上昇すると、このディスクトレイ5aがロードされ処理ユニット5による印刷処理が開始される。
【0054】
処理ユニット5において光ディスクDへの印刷処理が終了すると、再び、ディスクトレイ5aがアンロードされ、クランプヘッド6cが降下して光ディスクDをクランプして上昇する。この状態に至ると、処理ユニット5のディスクトレイ5aはロードされ、この直後に処理ユニット4のディスクトレイ4aがアンロードされる。そして、クランプヘッド6cがクランプしている記録済の光ディスクDをディスクトレイ4aに装填してクランプヘッド6cが上昇すると、ディスクトレイ4aがロードされ処理ユニット4による記録処理が開始される。
【0055】
処理ユニット4による印刷処理が開始されると、処理ユニット4・5のディスクトレイ4a・5aはロードされた状態にあるので、クランプヘッド6cが降下して再び未処理の光ディスクDをクランプして上昇し、前述と同様の工程で光ディスクDを処理ユニット5のディスクトレイ5aに装填して処理ユニット5による印刷処理が開始される。この状態を経て、処理ユニット4による光ディスクDの記録処理が完了すると、ディスクトレイ4aがアンロードされるので、処理済の光ディスクDをクランプヘッド6cがクランプし、その後、ディスクトレイ4aをロードすると、図34に示すようにロータ9が反時計方向回りに120度回転し、ディスクストッカ11Aがディスククランプユニット6の直下で停止する。これにより、クランプヘッド6cがディスクストッカ11Aのストックポスト16の直上で光ディスクDのクランプを解除し、処理の完了した光ディスクDがディスクストッカ11Aに回収される。なお、処理ユニット4による記録処理においてデータが正確に記録されず、不良品と判定された光ディスクDは、ディスクストッカ11Cをディスククランプユニット6の直下までロータ9を回転させて移動し、前述と同様にして回収することができる。
【0056】
このようにして、ディスクストッカ10Aに収容されている未処理の光ディスクDがすべて処理されて完成品となった光ディスクDがディスクストッカ11Aに回収されると、未処理の光ディスクDはディスクストッカ10Bから供給されることになり、完成品となった光ディスクDはディスクストッカ11Bに回収されることになる。したがって、ディスクストッカ10Bおよびディスクストッカ11Bはロータ9の回転によりディスククランプユニット6の直下まで移動制御される。
【0057】
このように、上記実施例によれば、情報記録の処理以前にラベル面印刷を施すようにしたので、供給用のディスクストッカにおける光ディスクの配置の方向と処理ユニット5における印刷の方向とを整合させることができるので、光ディスクに対する印刷方向の管理が可能となる。よって、既に何らかの印刷が施されている光ディスクのラベル面に対する上書き印刷や、方形のカード型光ディスクに対する印刷も自動的に行うことが可能となる。
【0058】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように本発明の請求項1記載の発明によれば、第2の処理ユニットでラベル面印刷を施した後、第1の処理ユニットで情報記録の処理を施すようにしたので、光ディスクのラベル面印刷の方向を容易に管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ディスク処理装置の外観斜視図である。
【図2】図1の内部構造の概要を示す斜視図である。
【図3】図1の処理ユニットの配置状態を説明する図である。
【図4】ディスククランプユニットの一例を示す図である。
【図5】本発明の光ディスク処理装置の操作状態を示す斜視図である。
【図6】本発明のトレイユニットの構成を示す外観斜視図である。
【図7】図6のベース板の構成を示す分解斜視図である。
【図8】図6のベース板の組立斜視図である。
【図9】ディスクストッカ(未処理光ディスク用)の斜視図である。
【図10】ディスクストッカ(処理済光ディスク用)の斜視図である。
【図11】ディスクストッカの組立状態を説明する底面斜視図である。
【図12】図9のディスクストッカの構成を説明するための平面図である。
【図13】ロータとディスクストッカの組立状態を示す斜視図である。
【図14】ディスクストッカの位置決め機構を説明するための断面図である。
【図15】ロータの構成を説明するための平面斜視図である。
【図16】ロータの構成を説明するための底面斜視図である。
【図17】ロータの内部機構を説明するための要部断面図である。
【図18】ロータの駆動機構のギアユニットの構成を示す斜視図である。
【図19】ロータの駆動機構の構成を説明する平面図である。
【図20】トレイユニットの底面の構成状態を示す斜視図である。
【図21】基盤ユニットの構成状態を示す斜視図である。
【図22】トレイユニットと基盤ユニットの組立状態を示す斜視図である。
【図23】本発明の機構要素の配置状態を示す断面図である。
【図24】本発明のイジェク/トロック機構の斜視図である。
【図25】イジェクト/ロック機構の動作説明第1工程の図である。
【図26】イジェクト/ロック機構の動作説明第2工程の図である。
【図27】イジェクト/ロック機構の動作説明第3工程の図である。
【図28】イジェクト/ロック機構の動作説明第4工程の図である。
【図29】イジェクト/ロック機構の動作説明第5工程の図である。
【図30】イジェクト/ロック機構の動作説明第6工程の図である。
【図31】ロータと駆動機構のギアの噛合状態を説明するための図である。
【図32】ディスクストッカの動作説明第1工程の図である。
【図33】ディスクストッカの動作説明第2工程の図である。
【図34】ディスクストッカの動作説明第3工程の図である。
【図35】従来の光ディスク処理装置の一例を示す外観斜視図である。
【符号の説明】
1・・・・・・・・・光ディスク処理装置
2・・・・・・・・・筐体
3・・・・・・・・・扉板
4・5・・・・・・・処理ユニット
6・・・・・・・・・ディスククランプユニット
7・・・・・・・・・トレイユニット
8・・・・・・・・・テーブル板
9・・・・・・・・・ロータ
10・・・・・・・・ディスクストッカ(未処理光ディスク用)
11・・・・・・・・ディスクストッカ(処理済光ディスク用)
12・・・・・・・・ガイド枠
13・・・・・・・・ベースプレート
14・・・・・・・・サポートピン
16・・・・・・・・ストックポスト
18・・・・・・・・支持ローラ
19・・・・・・・・板バネ
20・・・・・・・・転動球体
22・・・・・・・・支持ローラ
23・・・・・・・・駆動機構
24・・・・・・・・ギアキャリッジ
25・・・・・・・・ガイドピン
26・・・・・・・・モータ
27・・・・・・・・スピンドル部材
27a・・・・・・・スピンドル上端
27b・・・・・・・スピンドル下端
29・・・・・・・・引張コイルバネ
30・・・・・・・・スライドピン
31・・・・・・・・ローラ
32・・・・・・・・ホルダ
33・34・35・・ローラユニット
36・・・・・・・・舌片
37・・・・・・・・シャッタ
38・・・・・・・・押釦
39・・・・・・・・基盤ユニット
40・41・・・・・架台
42・43・44・・ガイドレール
45・・・・・・・・センサ
46・・・・・・・・イジェクト/ロック機構
47・・・・・・・・ガイドピン
48・・・・・・・・作動部材
49・・・・・・・・作動ピン
50・・・・・・・・引張コイルバネ
51・・・・・・・・ガイドピン
52・・・・・・・・ロック部材
53・・・・・・・・引張コイルバネ
54・・・・・・・・ポップアウト機構
55・・・・・・・・ガイドピン
56・・・・・・・・スライド部材
57・・・・・・・・引張コイルバネ
58・・・・・・・・ドグ部材
59・・・・・・・・係止部材
Claims (1)
- 未処理の複数の光ディスクに対して情報記録、ラベル面印刷などの処理作業を自動的に行うことにより記録メディア製品を連続して生産するようにした光ディスク処理装置であり、
光ディスクに情報記録を行う第1の処理ユニットとラベル面印刷を行う第2の処理ユニットを直交状態または対向状態で、且つ、この第1、第2の処理ユニットのディスクトレイがアンロードされて停止した位置において各々のディスクトレイの中心がその軸線上で一致するようにした配置構成において、
未処理の光ディスクに第2の処理ユニットでラベル面印刷を施した後、第1の処理ユニットで情報記録の処理を施すようにしたことを特徴とする光ディスク処理装置。
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009026434A (ja) * | 2007-06-18 | 2009-02-05 | Seiko Epson Corp | メディア処理装置 |
JP2009110576A (ja) * | 2007-10-29 | 2009-05-21 | Canon Inc | 情報処理装置、情報処理方法、記憶媒体、コンピュータプログラム |
JP2009272027A (ja) * | 2008-05-02 | 2009-11-19 | Ncr Corp | 在庫管理システムを有する媒体ディスクの遠隔貸出システムおよび方法 |
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-
2003
- 2003-03-10 JP JP2003064087A patent/JP2004273053A/ja active Pending
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