JP2004272449A - 操作説明方法、および操作説明装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】機器の操作方法の説明において、操作対象の可動部を動作させるときに利用者が支持する位置を示すことにより、利用者に適正な操作を行わせ、機器の損傷や利用者の怪我を防止する操作説明方法を提供する。
【解決手段】情報処理装置2は、可動部を動作させるときに、利用者が支持する機器本体の位置を示した映像で、機器の操作説明を行う。したがって、どの位置を支持して可動部を動作させればよいかを利用者に確認させることができ、作業時に可動部が重力の作用によって動作し、機器本体に衝突して機器を損傷したり、利用者が可動部と機器本体に手を挟んで怪我をするのを防止できる。
【選択図】図9
【解決手段】情報処理装置2は、可動部を動作させるときに、利用者が支持する機器本体の位置を示した映像で、機器の操作説明を行う。したがって、どの位置を支持して可動部を動作させればよいかを利用者に確認させることができ、作業時に可動部が重力の作用によって動作し、機器本体に衝突して機器を損傷したり、利用者が可動部と機器本体に手を挟んで怪我をするのを防止できる。
【選択図】図9
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、機器の操作方法を利用者に説明する操作説明方法、および操作説明装置に関し、特に機器本体に対して動作する可動部を有する機器の操作方法を映像で利用者に説明する操作説明方法、および操作説明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、機器において発生した障害を回復するときの操作手順や、機器のメンテナンスにかかる操作手順、機器を利用するときの操作手順等、機器の操作方法を映像で利用者に説明する操作説明装置があった。また、この操作説明装置を内蔵した機器も提案されている。
【0003】
例えば、機器において発生した障害を検出すると、係員案内パネルに回復手順の図と、この図の説明文を表示する自動取引処理装置が特許文献1に示されている。この自動取引装置は、機器内部の開閉部(この発明で言う可動部)を開閉するときに操作する操作レバーに付した記号または番号を用いて回復手順を説明している。
【0004】
なお、ここで言う可動部とは、機器本体に設けられた開閉自在の扉や引出し、さらには発生したトラブルを復旧するときに動かす機構部等、本体に対して動作自在に取り付けられている部分である。
【0005】
【特許文献1】
特開平8−255280号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、可動部を動作させたとき、この可動部が重力の作用によって動作させた位置から動く場合、この可動部を動作させた位置で保持するロック機構を機器本体に設けている。ロック機構が設けられている可動部は、ロックを解除して、動作させた位置から元の位置に戻す。ロックを解除したとき、機器本体を支持している位置が適正でないと、可動部が重力の作用によって動作し、機器本体に衝突して機器を損傷したり、利用者が可動部と機器本体との間に手を挟んで怪我をすることがある。
【0007】
しかしながら、上記特許文献1に記載されている装置等、従来の装置は、利用者に対して上記ロックを外すときに支持する位置を説明しておらず、操作説明が十分でなかった。
【0008】
この発明の目的は、機器の操作方法の説明において、操作対象の可動部を動作させるときに利用者が支持する位置を示すことにより、利用者に適正な操作を行わせ、機器の損傷や利用者の怪我を十分に防止する操作説明方法および操作説明装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明の操作説明方法は、上記課題を解決するために以下の構成を備えている。
【0010】
(1)機器本体に対して動作する可動部を有する機器について、その操作方法を示す映像を表示装置に表示して説明する操作説明方法であって、
上記表示装置に表示している映像において、上記可動部の選択を受け付ける第1のステップと、
上記第1のステップにおいて上記可動部の選択を受け付けたときに、ここで選択された可動部を機器本体に対して動作したときの映像を上記表示装置に表示する第2のステップと、を備え、
上記第2のステップは、上記第1のステップが次に選択を受け付ける可動部を動作させる時に機器本体を支持する位置を示した映像を上記表示装置に表示する。
【0011】
この構成では、第1のステップが表示装置に表示している可動部の選択を受け付け、第2のステップが選択された可動部を機器本体に対して動作した映像を上記表示装置に表示する。この、第1のステップ、第2のステップを交互に繰り返すことで、機器において発生した障害を回復するときの操作手順や、機器のメンテナンスにかかる操作手順、機器を利用するときの操作手順等、機器の操作方法を映像で説明する。
【0012】
また、第2のステップが、表示装置に表示する映像に、次に選択を受け付ける可動部を動作させる時に機器本体を支持する位置を示すので、利用者に可動部を動作させるときに支持する位置を認識させることができる。これにより、可動部のロックを解除したとき等に、この可動部が重力の作用によって動作し、機器本体に衝突して機器を損傷したり、利用者が可動部と機器本体との間に手を挟んで怪我をするのを十分に防止できる。
【0013】
(2)上記第2のステップは、上記第1のステップが次に選択を受け付ける可動部を動作させる際に操作する操作レバーを、その他の部分と異なる表示形態で表示する。
【0014】
この構成では、利用者に次に操作する可動部を動作させる際に操作する操作レバーを確実に認識させることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、この発明にかかる操作説明方法の実施形態について説明する。
【0016】
図1は、この発明の実施形態である操作説明方法による機器の操作説明を行うシステム環境を示す図である。図1において、1はインタネット3に接続された映像サーバである。この映像サーバ1は、機器の操作説明に使用する映像をhtml形式のファイルで記憶している。2は、機器の操作説明を確認する利用者が操作する情報処理装置であり、この情報処理装置2にはhtml形式のファイルを処理するブラウザがインストールされている。映像サーバ1には、インタネット3を介して複数の情報処理装置2が同時に接続でき、各情報処理装置2において映像サーバ1から取得した機器の操作説明にかかる映像を見ることができる。
【0017】
次に、利用者に対して機器の操作説明を行うときの処理について説明する。ここでは、操作方法を説明する機器を現金自動預け払い機(以下、ATMと言う。)にして説明するが、操作説明を行う対象の機器は、ATM以外の機器、例えば複写機、であってもよい。
【0018】
図2は、情報処理装置の動作を示すフローチャートである。
【0019】
まず、ATMの操作説明を見る利用者が情報処理装置2を操作し、インタネット3を介して映像サーバ1にアクセスする。そして、この映像サーバ1から機器の操作説明にかかるフロントページのhtmlファイルを取得する(s1)。情報処理装置2は、ここで取得したhtmlファイルをインストールされているブラウザで処理して表示部に表示する。
【0020】
ここで、機器の操作説明を見ることができる利用者を制限する場合、s1でフロントページのhtmlファイルを取得する際、利用者の識別番号や、パスワードの入力を必要にすればよい。
【0021】
ATMには、周知のようにカード、および明細を処理するカード・明細部(以下、単にカード部と言う。)と、通帳を処理する通帳部と、硬貨を処理する硬貨部と、紙幣を処理する紙幣部が設けられている。図3は、情報処理装置において表示されるフロントページを示す図である。情報処理装置2の表示部に表示されたフロントページには、図3に示すように、画面左上のメニュー映像表示エリア11に、利用者が操作方法を知りたい処理部(上記カード部、通帳部、硬貨部、および紙幣部のいずれか)を選択するためのメニュー映像(ATMの背面パネルを開放した映像)が表示される。また、画面左中段の再生方法選択エリア12には、機器操作説明にかかる映像の再生方法を選択するボタンが表示される。また、画面左下の外観表示エリア13、および画面右側の操作説明表示エリア14には、ここでは図示していないがATMの外観映像が表示されている。利用者は、情報処理装置2の画面左上に表示されているメニュー映像表示エリア11において、操作説明を見る処理部を選択する。
【0022】
なお、画面左上に表示されたメニュー映像において、(**−**)と表示されている番号は、機器のエラーコードである。また。ハイフンの前の記号(または数字)が処理部を示すエラーコードであり、ハイフンの後ろの記号が該当する処理部で発生したエラーを特定する記号である。
【0023】
再生方法選択エリアは、自動再生(auto play)とステップ再生(step play)とを切り換えるときに操作する映像を表示した領域である。自動再生とは、以下に示すユーザの操作に応じて、画面右側に設けられた操作説明表示エリア14に、可動部の動きを連続表示する再生方法であり、ステップ再生とは画面右側に設けられた操作説明表示エリア14に、可動部の動きをステップ表示する再生方法である。再生方法選択エリア12には、自動再生、ステップ再生を選択するボタンの映像に加えて、プレイ、ポーズ、ストップを選択するボタンの映像が含まれている。プレイボタンは操作説明表示エリア14における、連続表示やステップ表示を開始させるときに操作するボタンである。また、ポーズボタンは操作説明表示エリア14における、連続表示やステップ表示を一時停止させるときに操作するボタンである。さらに、ストップボタンは操作説明表示エリア14における、連続表示やステップ表示を停止させるときに操作するボタンである。
【0024】
また、外観表示エリア13には、その時点において選択されている処理部の全体像を示す映像が表示される。この時点では、処理部が選択されていないので、外観表示エリア13には上述したようにATMの外観を表示している。
【0025】
利用者は、フロントページが表示されている画面上で、操作方法を知りたい処理部を選択する。例えば、情報処理装置2に接続されたマウス等の入力デバイスを操作して、メニュー映像表示エリア11に表示されているメニュー映像における、いずれかの処理部(操作方法を知りたい処理部)にカーソルを合わせて、クリックする。また、表示部の画面上にタッチパネルを設けておき、メニュー映像のいずれかの処理部を指で押圧して選択するように構成してもよい。さらに、キーボード等の入力デバイスで上記マウスを用いた場合と同様に、カーソルを移動させて処理部を選択するように構成してもよい。
【0026】
ここでは、紙幣部が選択された場合を例にして以下説明する。
【0027】
情報処理装置2は、処理部の選択を受け付けると(s2)、ここで選択された処理部の操作説明にかかる映像のhtmlファイルをインタネット3を介して映像サーバ1から取得し、ここで取得したhtmlファイルをブラウザで処理して表示部に表示する(s3)。具体的には、情報処理装置2は、インタネット3を介して映像サーバ1に紙幣部の操作説明にかかる映像のhtmlファイルのダウンロードを要求する。映像サーバ1は、この要求に応じて紙幣部の操作説明にかかる映像のhtmlファイルを情報処理装置2にダウンロードさせる。このとき、情報処理装置2の表示部には、図4に示す映像が表示される。この図においても、外観表示エリア13に表示されている映像については、図示を省略している。同様に、以下の他の図についても外観表示エリア13に表示されている映像については、図示を省略している。
【0028】
これ以降、情報処理装置2は、何らかの選択操作を受け付けるごとに、表示部における映像を更新する処理を繰り返す。
【0029】
メニュー映像表示エリア11、および再生方法選択エリア12については、図3と同じ映像が表示されている。また、外観表示エリア13には、図示していないが、本体から引き出された紙幣部の映像が表示されている。さらに、操作説明表示エリア14にはATMの背面パネルを開放した映像(紙幣部が本体から引き出されていない映像)が表示されている。
【0030】
また、図4に示す、操作説明表示エリア14に表示されているATMの背面パネルを開放した映像は、紙幣部を本体から引き出す操作を説明する映像である。この映像では、紙幣部を本体から引き出すときに、利用者が掴んで引っ張る取っ手の周囲を点滅させている。
【0031】
操作説明表示エリア14において、周囲が点滅表示されている部分が、次に操作する部分である。また、この映像には、取っ手を掴んで引っ張る方向を示す矢印が重ね合わせて表示されている。この矢印の表示色は、この映像を見た利用者に感覚的に取っ手を引っ張る方向を認識させるために、利用者に与える印象が強い色、例えば赤色、である。また、この矢印が取っ手を掴んで引っ張る方向を示していることを、この映像を見た利用者に感覚的に認識させるために、この矢印を取っ手の近くに表示している。さらに、操作説明表示エリア14に、取っ手の映像を拡大して表示しているので、利用者に取っ手の形状を確認させることができる。また、拡大して表示している取っ手も、点滅表示している。
【0032】
この図4に示す映像は、紙幣部に対して発生した障害を回復するとき、まず上記取っ手(周囲が点滅表示されている取っ手)を掴んで、紙幣部をATM本体から矢印の方向に引っ張り出すことを利用者に説明している。
【0033】
図4に示す映像を表示しているときに、利用者が操作説明表示エリア14において周囲が点滅表示されている取っ手(または拡大表示されている取っ手)にカーソルを位置させ、その状態で選択操作(クリック)を行うと、操作説明表示エリア14に表示されている映像が、ATM本体から紙幣部が引き出された映像に更新される(図5参照)(s2、s3)。図4〜図5に示す映像の変化の過程においては、紙幣部がATM本体から引き出されているときの映像(動画、またはアニメーション)が表示される。
【0034】
また、このとき表示される映像は、ステップ再生が選択されているとき、コマ送りでATM本体から紙幣部が引き出されていく映像が表示される。また、ポーズボタンが図4〜図5に示す映像の変化途中に選択されると、操作説明表示エリア14の映像がその時点で表示している映像で停止する。この後、プレイボタンが選択されると、紙幣部が引き出されるまでの映像が動画またはアニメーションで表示される。
【0035】
図5に示す映像も、次に操作するレバーの周囲が点滅表示されている。ATM本体から引き出された紙幣部の上部は、紙幣部の端面(図5における左側の端面)に設けられた軸を支点にして、回動する可動部である。また、図5において周囲が点滅表示されている操作レバーは、紙幣部の上部を動作させる際に操作するレバーであり、このレバーの近傍に該レバーの操作方向を示す矢印が表示されている。この矢印も、上記図4と同様に赤色である。また、操作説明表示エリア14に、点滅表示している操作レバーを拡大して表示しているので、利用者にこの操作レバーの形状を確認させることができる。さらに、図5に示した映像により、可動部を動作させる際に、操作レバーを上方(表示されている矢印の向き)に引き上げることを、利用者に確認させることができる。図5は、ATM本体から引き出された紙幣部の上面に設けられた可動部を動作する操作を説明する映像である。
【0036】
情報処理装置2は、図5において点滅表示しているレバーが選択されると(利用者が操作説明表示エリア14において周囲が点滅表示されている取っ手(または拡大表示されている取っ手)にカーソルを位置させて、選択操作(クリック)を行うと)、操作説明表示エリア14に表示している映像を、図6に示す映像、紙幣部の上面に設けられた可動部を動作した映像、に更新する(s2、s3)。図5〜図6に示す映像の変化の過程においても、紙幣部の可動部が動作されている状態が連続画像で表示される。情報処理装置2は、この間の映像をインタネット3を介して映像サーバ1から取得している。
【0037】
図6は、紙幣部の可動部を動作した映像である。この可動部を動作させたとき、ロック機構が働いて、動作させた可動部が重力の作用によって元の位置(動作させる前の位置)に戻らないようにロックする。図6において、周囲が点滅表示されている操作レバーは、紙幣搬送路の途中に詰まっている紙幣を取り出すときに操作する操作レバーである。
【0038】
なお、ここでは、図示していないが、可動部の下側には紙幣を搬送する紙幣搬送路が形成されている。
【0039】
図6に示す映像が表示されているときに、利用者が詳細表示領域において周囲が点滅表示されている操作レバー(または拡大表示されている操作レバー)にカーソルを位置させて選択操作(クリック)を行うと、詳細表示領域に表示されている映像が、図6に示す映像から図7に示す映像に更新する(s2、s3)。図7において、周囲が点滅表示されているのは、紙幣搬送路に詰まっていた紙幣の周囲である。図6から図7への映像の変化の過程においては、紙幣搬送路に詰まっていた紙幣が、紙幣搬送路から送り出されるときの連続映像が操作説明エリア14に表示される。この映像により、図6において周囲が点滅表示されている操作レバーを操作することで、紙幣搬送路に詰まっている紙幣を本体から取り出せることを、利用者に確認させることができる。
【0040】
図7に示す映像が表示されているときに、利用者が操作説明エリア14において周囲が点滅表示されている紙幣にカーソルを位置させて選択操作(クリック)を行うと、図7に示す映像から図8に示す映像に更新する(s2、s3)。具体的には、紙幣搬送路に詰まっていた紙幣が本体から取り出される映像が表示される。
【0041】
また、図8に示す映像は、紙幣搬送路に詰まっていた紙幣を取り出した後に、操作する操作レバーの周囲を点滅表示している。この操作レバーは、この可動部を動作するときに操作した操作レバーである。また、操作レバーの操作方向を示す矢印が表示されている。この操作レバーの操作方向は、この可動部を動作するときに操作した方向と同じである。図8に示す映像が表示されているときに、利用者が操作説明エリア14において周囲が点滅表示されている操作レバー(または拡大表示されている操作レバー)にカーソルを位置させて選択操作(クリック)を行うと、図8に示す映像から図10に示す映像に更新する(s2、s3)。この図8に示す映像から図10に示す映像への変化の過程において、図9に示す映像が表示される。
【0042】
この図9に示す映像は、図8に示す映像において周囲が点滅表示されている操作レバーを操作した後、機器本体を支持する位置を利用者に説明するための映像であり、機器本体を支持する位置に手の映像を示している。また、図8に示す映像から図10に示す映像への変化の過程において、図9に示す映像を表示することで、可動部を支持した状態で、図10に示す映像において点滅表示されている操作レバーを操作することを、利用者に説明している。この周囲が点滅表示されている操作レバーは、上述した可動部のロックを解除する際に操作する操作レバーである。
【0043】
この図10に示す映像を利用者に見せることにより、先に動作させた可動部を元の位置に戻すときに、機器本体のどの位置を支持して可動部のロックを解除すればよいのかを利用者に説明している。これにより、この可動部のロックを解除したときに、この可動部が重力の作用によって動作し、機器本体に衝突して機器を損傷したり、利用者が可動部と機器本体との間に手を挟んで怪我をするのを十分に防止できる。
【0044】
図10に示す映像が表示されているときに、利用者が操作説明エリア14において周囲が点滅表示されている操作レバーにカーソルを位置させて選択操作(クリック)を行うと、図10に示す映像から図11に示す映像に更新する(s2、s3)。図10に示す映像から図11に示す映像への変化の過程において、可動部が元の位置(動作させる前の位置)に戻る映像が表示される。また、この間に表示される映像にも、機器本体を支持する位置に手の映像が表示されている。機器本体を支持する位置を示す手の映像は、可動部が元の位置に戻ると表示されなくなる。図11に示す映像では、紙幣部をATM本体から引き出すときに掴んだ取っ手部の周囲が点滅表示されており、この取っ手部を掴んで紙幣部を本体に押し込むことを利用者に確認させることができる。
【0045】
このように、情報処理装置2において、表示するATMの操作方法を説明する映像に、操作レバーの操作方向を示す矢印を示したので、この映像を見た利用者に操作レバーの操作方向を確認させることができる。また、操作レバーの周囲を点滅させて、他の部分との表示形態を異ならせたので、利用者が映像を見たときに、すぐに操作する操作レバーの位置を確認することができる。また、操作レバーが選択されたときに、この操作レバーを操作したときの動きを連続画像で表示するようにしているので、ATMの操作方法を利用者にわかりやすく説明することができる。また、操作レバーの拡大図を表示するようにしているので、操作レバーの形状を利用者に確認させることができる。
【0046】
さらに、機器の操作説明を行う映像に、可動部を動作させるときに利用者が支持する機器本体の位置を示したので、作業時に可動部が重力の作用によって動作し、機器本体に衝突して機器を損傷したり、利用者が可動部と機器本体との間に手を挟んで怪我をするのを十分に防止できる。
【0047】
また、ATMの背面に設けられている係員用パネルで、上記図3〜図11の映像を表示させられるようにしてもよい。このようにすれば、障害の発生時に、その障害を回復するときの操作方法を係員用パネルで確認しながら、作業を行うことができる。また、エラーコードを入力することにより、そのエラーコードで識別されるエラーを回復するときの操作方法を示す映像が選択できるようにしてもよい。このようにすれば、障害の発生時に、その障害を回復するときの操作方法を示す映像の選択が容易に行える。
【0048】
また、インタネット3を介して映像サーバ1に接続できる環境の情報処理装置2であれば、ATMの操作方法が見れるので、ATMの保守、管理を行う作業者の教育に利用できる。
【0049】
なお、上記実施形態では、紙幣処理部における紙幣詰まりを回復する時の操作方法を例にして説明したが、紙幣詰まり以外の障害を回復するときの操作方法の映像も見ることができる。また、硬貨部等、他の処理部についても操作方法を示す同様の映像を見ることができる。また、操作方法を説明する機器は、ATM以外の機器であってもよい。
【0050】
また、上記実施形態における映像サーバ1がhtml形式のファイルで記憶している操作方法を説明する映像を、情報処理装置2のハードディスクに記憶させてもよい。この場合には、情報処理装置2単体で操作説明を見ることができる。
【0051】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、可動部を動作させるときに、機器の操作説明を行う映像に、利用者が支持する機器本体の位置を示したので、作業時に可動部が重力の作用によって動作し、機器本体に衝突して機器を損傷したり、利用者が可動部と機器本体に手を挟んで怪我をするのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】、この発明の実施形態である操作説明方法による機器の操作説明を行うシステム環境を示す図である。
【図2】情報処理装置の動作を示すフローチャートである。
【図3】情報処理装置において表示された操作説明の映像を示す図である。
【図4】情報処理装置において表示された操作説明の映像を示す図である。
【図5】情報処理装置において表示されたフロントページを示す図である。
【図6】情報処理装置において表示された操作説明の映像を示す図である。
【図7】情報処理装置において表示された操作説明の映像を示す図である。
【図8】情報処理装置において表示されたフロントページを示す図である。
【図9】情報処理装置において表示された操作説明の映像を示す図である。
【図10】情報処理装置において表示された操作説明の映像を示す図である。
【図11】情報処理装置において表示された操作説明の映像を示す図である。
【符号の説明】
1−映像サーバ
2−インタネット
3−情報端末
【発明の属する技術分野】
この発明は、機器の操作方法を利用者に説明する操作説明方法、および操作説明装置に関し、特に機器本体に対して動作する可動部を有する機器の操作方法を映像で利用者に説明する操作説明方法、および操作説明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、機器において発生した障害を回復するときの操作手順や、機器のメンテナンスにかかる操作手順、機器を利用するときの操作手順等、機器の操作方法を映像で利用者に説明する操作説明装置があった。また、この操作説明装置を内蔵した機器も提案されている。
【0003】
例えば、機器において発生した障害を検出すると、係員案内パネルに回復手順の図と、この図の説明文を表示する自動取引処理装置が特許文献1に示されている。この自動取引装置は、機器内部の開閉部(この発明で言う可動部)を開閉するときに操作する操作レバーに付した記号または番号を用いて回復手順を説明している。
【0004】
なお、ここで言う可動部とは、機器本体に設けられた開閉自在の扉や引出し、さらには発生したトラブルを復旧するときに動かす機構部等、本体に対して動作自在に取り付けられている部分である。
【0005】
【特許文献1】
特開平8−255280号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、可動部を動作させたとき、この可動部が重力の作用によって動作させた位置から動く場合、この可動部を動作させた位置で保持するロック機構を機器本体に設けている。ロック機構が設けられている可動部は、ロックを解除して、動作させた位置から元の位置に戻す。ロックを解除したとき、機器本体を支持している位置が適正でないと、可動部が重力の作用によって動作し、機器本体に衝突して機器を損傷したり、利用者が可動部と機器本体との間に手を挟んで怪我をすることがある。
【0007】
しかしながら、上記特許文献1に記載されている装置等、従来の装置は、利用者に対して上記ロックを外すときに支持する位置を説明しておらず、操作説明が十分でなかった。
【0008】
この発明の目的は、機器の操作方法の説明において、操作対象の可動部を動作させるときに利用者が支持する位置を示すことにより、利用者に適正な操作を行わせ、機器の損傷や利用者の怪我を十分に防止する操作説明方法および操作説明装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明の操作説明方法は、上記課題を解決するために以下の構成を備えている。
【0010】
(1)機器本体に対して動作する可動部を有する機器について、その操作方法を示す映像を表示装置に表示して説明する操作説明方法であって、
上記表示装置に表示している映像において、上記可動部の選択を受け付ける第1のステップと、
上記第1のステップにおいて上記可動部の選択を受け付けたときに、ここで選択された可動部を機器本体に対して動作したときの映像を上記表示装置に表示する第2のステップと、を備え、
上記第2のステップは、上記第1のステップが次に選択を受け付ける可動部を動作させる時に機器本体を支持する位置を示した映像を上記表示装置に表示する。
【0011】
この構成では、第1のステップが表示装置に表示している可動部の選択を受け付け、第2のステップが選択された可動部を機器本体に対して動作した映像を上記表示装置に表示する。この、第1のステップ、第2のステップを交互に繰り返すことで、機器において発生した障害を回復するときの操作手順や、機器のメンテナンスにかかる操作手順、機器を利用するときの操作手順等、機器の操作方法を映像で説明する。
【0012】
また、第2のステップが、表示装置に表示する映像に、次に選択を受け付ける可動部を動作させる時に機器本体を支持する位置を示すので、利用者に可動部を動作させるときに支持する位置を認識させることができる。これにより、可動部のロックを解除したとき等に、この可動部が重力の作用によって動作し、機器本体に衝突して機器を損傷したり、利用者が可動部と機器本体との間に手を挟んで怪我をするのを十分に防止できる。
【0013】
(2)上記第2のステップは、上記第1のステップが次に選択を受け付ける可動部を動作させる際に操作する操作レバーを、その他の部分と異なる表示形態で表示する。
【0014】
この構成では、利用者に次に操作する可動部を動作させる際に操作する操作レバーを確実に認識させることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、この発明にかかる操作説明方法の実施形態について説明する。
【0016】
図1は、この発明の実施形態である操作説明方法による機器の操作説明を行うシステム環境を示す図である。図1において、1はインタネット3に接続された映像サーバである。この映像サーバ1は、機器の操作説明に使用する映像をhtml形式のファイルで記憶している。2は、機器の操作説明を確認する利用者が操作する情報処理装置であり、この情報処理装置2にはhtml形式のファイルを処理するブラウザがインストールされている。映像サーバ1には、インタネット3を介して複数の情報処理装置2が同時に接続でき、各情報処理装置2において映像サーバ1から取得した機器の操作説明にかかる映像を見ることができる。
【0017】
次に、利用者に対して機器の操作説明を行うときの処理について説明する。ここでは、操作方法を説明する機器を現金自動預け払い機(以下、ATMと言う。)にして説明するが、操作説明を行う対象の機器は、ATM以外の機器、例えば複写機、であってもよい。
【0018】
図2は、情報処理装置の動作を示すフローチャートである。
【0019】
まず、ATMの操作説明を見る利用者が情報処理装置2を操作し、インタネット3を介して映像サーバ1にアクセスする。そして、この映像サーバ1から機器の操作説明にかかるフロントページのhtmlファイルを取得する(s1)。情報処理装置2は、ここで取得したhtmlファイルをインストールされているブラウザで処理して表示部に表示する。
【0020】
ここで、機器の操作説明を見ることができる利用者を制限する場合、s1でフロントページのhtmlファイルを取得する際、利用者の識別番号や、パスワードの入力を必要にすればよい。
【0021】
ATMには、周知のようにカード、および明細を処理するカード・明細部(以下、単にカード部と言う。)と、通帳を処理する通帳部と、硬貨を処理する硬貨部と、紙幣を処理する紙幣部が設けられている。図3は、情報処理装置において表示されるフロントページを示す図である。情報処理装置2の表示部に表示されたフロントページには、図3に示すように、画面左上のメニュー映像表示エリア11に、利用者が操作方法を知りたい処理部(上記カード部、通帳部、硬貨部、および紙幣部のいずれか)を選択するためのメニュー映像(ATMの背面パネルを開放した映像)が表示される。また、画面左中段の再生方法選択エリア12には、機器操作説明にかかる映像の再生方法を選択するボタンが表示される。また、画面左下の外観表示エリア13、および画面右側の操作説明表示エリア14には、ここでは図示していないがATMの外観映像が表示されている。利用者は、情報処理装置2の画面左上に表示されているメニュー映像表示エリア11において、操作説明を見る処理部を選択する。
【0022】
なお、画面左上に表示されたメニュー映像において、(**−**)と表示されている番号は、機器のエラーコードである。また。ハイフンの前の記号(または数字)が処理部を示すエラーコードであり、ハイフンの後ろの記号が該当する処理部で発生したエラーを特定する記号である。
【0023】
再生方法選択エリアは、自動再生(auto play)とステップ再生(step play)とを切り換えるときに操作する映像を表示した領域である。自動再生とは、以下に示すユーザの操作に応じて、画面右側に設けられた操作説明表示エリア14に、可動部の動きを連続表示する再生方法であり、ステップ再生とは画面右側に設けられた操作説明表示エリア14に、可動部の動きをステップ表示する再生方法である。再生方法選択エリア12には、自動再生、ステップ再生を選択するボタンの映像に加えて、プレイ、ポーズ、ストップを選択するボタンの映像が含まれている。プレイボタンは操作説明表示エリア14における、連続表示やステップ表示を開始させるときに操作するボタンである。また、ポーズボタンは操作説明表示エリア14における、連続表示やステップ表示を一時停止させるときに操作するボタンである。さらに、ストップボタンは操作説明表示エリア14における、連続表示やステップ表示を停止させるときに操作するボタンである。
【0024】
また、外観表示エリア13には、その時点において選択されている処理部の全体像を示す映像が表示される。この時点では、処理部が選択されていないので、外観表示エリア13には上述したようにATMの外観を表示している。
【0025】
利用者は、フロントページが表示されている画面上で、操作方法を知りたい処理部を選択する。例えば、情報処理装置2に接続されたマウス等の入力デバイスを操作して、メニュー映像表示エリア11に表示されているメニュー映像における、いずれかの処理部(操作方法を知りたい処理部)にカーソルを合わせて、クリックする。また、表示部の画面上にタッチパネルを設けておき、メニュー映像のいずれかの処理部を指で押圧して選択するように構成してもよい。さらに、キーボード等の入力デバイスで上記マウスを用いた場合と同様に、カーソルを移動させて処理部を選択するように構成してもよい。
【0026】
ここでは、紙幣部が選択された場合を例にして以下説明する。
【0027】
情報処理装置2は、処理部の選択を受け付けると(s2)、ここで選択された処理部の操作説明にかかる映像のhtmlファイルをインタネット3を介して映像サーバ1から取得し、ここで取得したhtmlファイルをブラウザで処理して表示部に表示する(s3)。具体的には、情報処理装置2は、インタネット3を介して映像サーバ1に紙幣部の操作説明にかかる映像のhtmlファイルのダウンロードを要求する。映像サーバ1は、この要求に応じて紙幣部の操作説明にかかる映像のhtmlファイルを情報処理装置2にダウンロードさせる。このとき、情報処理装置2の表示部には、図4に示す映像が表示される。この図においても、外観表示エリア13に表示されている映像については、図示を省略している。同様に、以下の他の図についても外観表示エリア13に表示されている映像については、図示を省略している。
【0028】
これ以降、情報処理装置2は、何らかの選択操作を受け付けるごとに、表示部における映像を更新する処理を繰り返す。
【0029】
メニュー映像表示エリア11、および再生方法選択エリア12については、図3と同じ映像が表示されている。また、外観表示エリア13には、図示していないが、本体から引き出された紙幣部の映像が表示されている。さらに、操作説明表示エリア14にはATMの背面パネルを開放した映像(紙幣部が本体から引き出されていない映像)が表示されている。
【0030】
また、図4に示す、操作説明表示エリア14に表示されているATMの背面パネルを開放した映像は、紙幣部を本体から引き出す操作を説明する映像である。この映像では、紙幣部を本体から引き出すときに、利用者が掴んで引っ張る取っ手の周囲を点滅させている。
【0031】
操作説明表示エリア14において、周囲が点滅表示されている部分が、次に操作する部分である。また、この映像には、取っ手を掴んで引っ張る方向を示す矢印が重ね合わせて表示されている。この矢印の表示色は、この映像を見た利用者に感覚的に取っ手を引っ張る方向を認識させるために、利用者に与える印象が強い色、例えば赤色、である。また、この矢印が取っ手を掴んで引っ張る方向を示していることを、この映像を見た利用者に感覚的に認識させるために、この矢印を取っ手の近くに表示している。さらに、操作説明表示エリア14に、取っ手の映像を拡大して表示しているので、利用者に取っ手の形状を確認させることができる。また、拡大して表示している取っ手も、点滅表示している。
【0032】
この図4に示す映像は、紙幣部に対して発生した障害を回復するとき、まず上記取っ手(周囲が点滅表示されている取っ手)を掴んで、紙幣部をATM本体から矢印の方向に引っ張り出すことを利用者に説明している。
【0033】
図4に示す映像を表示しているときに、利用者が操作説明表示エリア14において周囲が点滅表示されている取っ手(または拡大表示されている取っ手)にカーソルを位置させ、その状態で選択操作(クリック)を行うと、操作説明表示エリア14に表示されている映像が、ATM本体から紙幣部が引き出された映像に更新される(図5参照)(s2、s3)。図4〜図5に示す映像の変化の過程においては、紙幣部がATM本体から引き出されているときの映像(動画、またはアニメーション)が表示される。
【0034】
また、このとき表示される映像は、ステップ再生が選択されているとき、コマ送りでATM本体から紙幣部が引き出されていく映像が表示される。また、ポーズボタンが図4〜図5に示す映像の変化途中に選択されると、操作説明表示エリア14の映像がその時点で表示している映像で停止する。この後、プレイボタンが選択されると、紙幣部が引き出されるまでの映像が動画またはアニメーションで表示される。
【0035】
図5に示す映像も、次に操作するレバーの周囲が点滅表示されている。ATM本体から引き出された紙幣部の上部は、紙幣部の端面(図5における左側の端面)に設けられた軸を支点にして、回動する可動部である。また、図5において周囲が点滅表示されている操作レバーは、紙幣部の上部を動作させる際に操作するレバーであり、このレバーの近傍に該レバーの操作方向を示す矢印が表示されている。この矢印も、上記図4と同様に赤色である。また、操作説明表示エリア14に、点滅表示している操作レバーを拡大して表示しているので、利用者にこの操作レバーの形状を確認させることができる。さらに、図5に示した映像により、可動部を動作させる際に、操作レバーを上方(表示されている矢印の向き)に引き上げることを、利用者に確認させることができる。図5は、ATM本体から引き出された紙幣部の上面に設けられた可動部を動作する操作を説明する映像である。
【0036】
情報処理装置2は、図5において点滅表示しているレバーが選択されると(利用者が操作説明表示エリア14において周囲が点滅表示されている取っ手(または拡大表示されている取っ手)にカーソルを位置させて、選択操作(クリック)を行うと)、操作説明表示エリア14に表示している映像を、図6に示す映像、紙幣部の上面に設けられた可動部を動作した映像、に更新する(s2、s3)。図5〜図6に示す映像の変化の過程においても、紙幣部の可動部が動作されている状態が連続画像で表示される。情報処理装置2は、この間の映像をインタネット3を介して映像サーバ1から取得している。
【0037】
図6は、紙幣部の可動部を動作した映像である。この可動部を動作させたとき、ロック機構が働いて、動作させた可動部が重力の作用によって元の位置(動作させる前の位置)に戻らないようにロックする。図6において、周囲が点滅表示されている操作レバーは、紙幣搬送路の途中に詰まっている紙幣を取り出すときに操作する操作レバーである。
【0038】
なお、ここでは、図示していないが、可動部の下側には紙幣を搬送する紙幣搬送路が形成されている。
【0039】
図6に示す映像が表示されているときに、利用者が詳細表示領域において周囲が点滅表示されている操作レバー(または拡大表示されている操作レバー)にカーソルを位置させて選択操作(クリック)を行うと、詳細表示領域に表示されている映像が、図6に示す映像から図7に示す映像に更新する(s2、s3)。図7において、周囲が点滅表示されているのは、紙幣搬送路に詰まっていた紙幣の周囲である。図6から図7への映像の変化の過程においては、紙幣搬送路に詰まっていた紙幣が、紙幣搬送路から送り出されるときの連続映像が操作説明エリア14に表示される。この映像により、図6において周囲が点滅表示されている操作レバーを操作することで、紙幣搬送路に詰まっている紙幣を本体から取り出せることを、利用者に確認させることができる。
【0040】
図7に示す映像が表示されているときに、利用者が操作説明エリア14において周囲が点滅表示されている紙幣にカーソルを位置させて選択操作(クリック)を行うと、図7に示す映像から図8に示す映像に更新する(s2、s3)。具体的には、紙幣搬送路に詰まっていた紙幣が本体から取り出される映像が表示される。
【0041】
また、図8に示す映像は、紙幣搬送路に詰まっていた紙幣を取り出した後に、操作する操作レバーの周囲を点滅表示している。この操作レバーは、この可動部を動作するときに操作した操作レバーである。また、操作レバーの操作方向を示す矢印が表示されている。この操作レバーの操作方向は、この可動部を動作するときに操作した方向と同じである。図8に示す映像が表示されているときに、利用者が操作説明エリア14において周囲が点滅表示されている操作レバー(または拡大表示されている操作レバー)にカーソルを位置させて選択操作(クリック)を行うと、図8に示す映像から図10に示す映像に更新する(s2、s3)。この図8に示す映像から図10に示す映像への変化の過程において、図9に示す映像が表示される。
【0042】
この図9に示す映像は、図8に示す映像において周囲が点滅表示されている操作レバーを操作した後、機器本体を支持する位置を利用者に説明するための映像であり、機器本体を支持する位置に手の映像を示している。また、図8に示す映像から図10に示す映像への変化の過程において、図9に示す映像を表示することで、可動部を支持した状態で、図10に示す映像において点滅表示されている操作レバーを操作することを、利用者に説明している。この周囲が点滅表示されている操作レバーは、上述した可動部のロックを解除する際に操作する操作レバーである。
【0043】
この図10に示す映像を利用者に見せることにより、先に動作させた可動部を元の位置に戻すときに、機器本体のどの位置を支持して可動部のロックを解除すればよいのかを利用者に説明している。これにより、この可動部のロックを解除したときに、この可動部が重力の作用によって動作し、機器本体に衝突して機器を損傷したり、利用者が可動部と機器本体との間に手を挟んで怪我をするのを十分に防止できる。
【0044】
図10に示す映像が表示されているときに、利用者が操作説明エリア14において周囲が点滅表示されている操作レバーにカーソルを位置させて選択操作(クリック)を行うと、図10に示す映像から図11に示す映像に更新する(s2、s3)。図10に示す映像から図11に示す映像への変化の過程において、可動部が元の位置(動作させる前の位置)に戻る映像が表示される。また、この間に表示される映像にも、機器本体を支持する位置に手の映像が表示されている。機器本体を支持する位置を示す手の映像は、可動部が元の位置に戻ると表示されなくなる。図11に示す映像では、紙幣部をATM本体から引き出すときに掴んだ取っ手部の周囲が点滅表示されており、この取っ手部を掴んで紙幣部を本体に押し込むことを利用者に確認させることができる。
【0045】
このように、情報処理装置2において、表示するATMの操作方法を説明する映像に、操作レバーの操作方向を示す矢印を示したので、この映像を見た利用者に操作レバーの操作方向を確認させることができる。また、操作レバーの周囲を点滅させて、他の部分との表示形態を異ならせたので、利用者が映像を見たときに、すぐに操作する操作レバーの位置を確認することができる。また、操作レバーが選択されたときに、この操作レバーを操作したときの動きを連続画像で表示するようにしているので、ATMの操作方法を利用者にわかりやすく説明することができる。また、操作レバーの拡大図を表示するようにしているので、操作レバーの形状を利用者に確認させることができる。
【0046】
さらに、機器の操作説明を行う映像に、可動部を動作させるときに利用者が支持する機器本体の位置を示したので、作業時に可動部が重力の作用によって動作し、機器本体に衝突して機器を損傷したり、利用者が可動部と機器本体との間に手を挟んで怪我をするのを十分に防止できる。
【0047】
また、ATMの背面に設けられている係員用パネルで、上記図3〜図11の映像を表示させられるようにしてもよい。このようにすれば、障害の発生時に、その障害を回復するときの操作方法を係員用パネルで確認しながら、作業を行うことができる。また、エラーコードを入力することにより、そのエラーコードで識別されるエラーを回復するときの操作方法を示す映像が選択できるようにしてもよい。このようにすれば、障害の発生時に、その障害を回復するときの操作方法を示す映像の選択が容易に行える。
【0048】
また、インタネット3を介して映像サーバ1に接続できる環境の情報処理装置2であれば、ATMの操作方法が見れるので、ATMの保守、管理を行う作業者の教育に利用できる。
【0049】
なお、上記実施形態では、紙幣処理部における紙幣詰まりを回復する時の操作方法を例にして説明したが、紙幣詰まり以外の障害を回復するときの操作方法の映像も見ることができる。また、硬貨部等、他の処理部についても操作方法を示す同様の映像を見ることができる。また、操作方法を説明する機器は、ATM以外の機器であってもよい。
【0050】
また、上記実施形態における映像サーバ1がhtml形式のファイルで記憶している操作方法を説明する映像を、情報処理装置2のハードディスクに記憶させてもよい。この場合には、情報処理装置2単体で操作説明を見ることができる。
【0051】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、可動部を動作させるときに、機器の操作説明を行う映像に、利用者が支持する機器本体の位置を示したので、作業時に可動部が重力の作用によって動作し、機器本体に衝突して機器を損傷したり、利用者が可動部と機器本体に手を挟んで怪我をするのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】、この発明の実施形態である操作説明方法による機器の操作説明を行うシステム環境を示す図である。
【図2】情報処理装置の動作を示すフローチャートである。
【図3】情報処理装置において表示された操作説明の映像を示す図である。
【図4】情報処理装置において表示された操作説明の映像を示す図である。
【図5】情報処理装置において表示されたフロントページを示す図である。
【図6】情報処理装置において表示された操作説明の映像を示す図である。
【図7】情報処理装置において表示された操作説明の映像を示す図である。
【図8】情報処理装置において表示されたフロントページを示す図である。
【図9】情報処理装置において表示された操作説明の映像を示す図である。
【図10】情報処理装置において表示された操作説明の映像を示す図である。
【図11】情報処理装置において表示された操作説明の映像を示す図である。
【符号の説明】
1−映像サーバ
2−インタネット
3−情報端末
Claims (3)
- 機器本体に対して動作する可動部を有する機器について、その操作方法を示す映像を表示装置に表示して説明する操作説明方法であって、
上記表示装置に表示している映像において、上記可動部の選択を受け付ける第1のステップと、
上記第1のステップにおいて上記可動部の選択を受け付けたときに、ここで選択された可動部を機器本体に対して動作したときの映像を上記表示装置に表示する第2のステップと、を備え、
上記第2のステップは、上記第1のステップが次に選択を受け付ける可動部を動作させる時に機器本体を支持する位置を示した映像を上記表示装置に表示する操作説明方法。 - 上記第2のステップは、上記第1のステップが次に選択を受け付ける可動部を動作させる際に操作する操作レバーを、その他の部分と異なる表示形態で表示する請求項1に記載の操作説明方法。
- 機器本体に対して動作する可動部を有する機器について、その操作方法を示す映像を表示する映像表示手段と、
上記映像表示手段が表示している映像において、上記可動部の選択を受け付ける選択手段と、を備え、
上記映像表示手段は、上記選択手段が上記可動部の選択を受け付けたときに、選択された可動部を機器本体に対して動作したときの映像であって、且つ上記選択手段が次に選択を受け付ける可動部を動作させる時に機器本体を支持する位置を示した映像を表示する操作説明装置。
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JP2010049466A (ja) * | 2008-08-21 | 2010-03-04 | Disco Abrasive Syst Ltd | 加工装置 |
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JPH11191822A (ja) * | 1997-10-22 | 1999-07-13 | Sharp Corp | 表示入力装置 |
JPH11231729A (ja) * | 1998-02-17 | 1999-08-27 | Sharp Corp | ガイダンス情報表示装置 |
-
2003
- 2003-03-06 JP JP2003060031A patent/JP2004272449A/ja active Pending
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