JP2004272232A - 光コネクタ用アダプタ及び光接続用シャッタ部品 - Google Patents

光コネクタ用アダプタ及び光接続用シャッタ部品 Download PDF

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Hirohisa Iwai
博久 岩井
Shintaro Takahashi
眞太郎 高橋
Tetsushi Kakio
哲史 垣生
Satoshi Takaoka
慧 高岡
Yoshinori Takeuchi
義範 竹内
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Abstract

【課題】製造コスト及び材料費がより安価で、かつ、光軸がずれずに光伝送が良好に行われる光コネクタ用アダプタ及び光接続用シャッタ部品を提供すること。
【解決手段】光コネクタ用アダプタ1は、一端部側に先端が開口したハウジング部10を、他端部側に光部品4が連結される連結部11をそれぞれ有し、前記ハウジング部10へ挿入連結される光コネクタプラグ5と前記光部品4とを光軸3が一致する状態に連結する光コネクタ用アダプタ1であって、前記ハウジング部10内の開口端寄り位置には、一壁面から前記光軸を遮蔽する位置まで立ち上がる状態に曲げ部がなく平板記憶熱処理された超弾性合金製のシャッタ板2を取り付けている。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ファイバの接続又は遮断のためアダプタに光コネクタプラグその他の光部品を挿脱するときに、レーザ光が外部に漏れるのを防止する光コネクタ用アダプタ、及び同様な目的で光コネクタ用アダプタに取り付けて使用される光接続用シャッタ部品に関するものである。
光コネクタ用アダプタへの光コネクタプラグその他の光部品の挿脱時に、アダプタの一方の端部へのみ光部品が連結されている状態では、光ファイバからのレーザ光が外部に漏れる。このレーザ光によって接続作業者の目その他に危害を及ぼすおそれがあるので、このような危険を避けるため、例えば図9で示すような光コネクタ用アダプタが提案されている(後記特許文献1)。
図9(a)で示すアダプタは、一端部側に先端が開口したハウジング部10を有し、他端部側に先端が開口したハウジング状の連結部11を有しており、ハウジング部10と連結部11は基端側で接合されている。ハウジング部10と連結部11の内底部には、中央部に先端方向へ延びる円筒状のスリーブホルダ10a,11aがそれぞれ連続するように形成されており、各スリーブホルダ10a,11a内には、割りスリーブ12が抜け止状に挿入されている。10b,11bは、それぞれのスリーブホルダ10a,11aの両側においてハウジング部10,11の内底部から先端方向に延びるラッチ片である。ハウジング部10と連結部11は、それぞれ合成樹脂成形品で有底の横長四角筒状である。
2aは超弾性合金(超弾性特性を有する形状記憶合金)の薄い圧延板からなるシャッタ部材である。シャッタ部材2aは、ハウジング部10の一壁面において、表面に長さ方向に沿って形成された浅溝10c内に定着された支持板部2bと、開口端寄り位置から奥行き方向へ先上り状に傾斜して立ち上がるシャッタ板部2cと、ハウジング部10と連結部11の互いに接合された底面間13に挟まれる垂直板部2dとから構成されている。
図9(a),(b)の各図で示すように、シャッタ板部2cは鋭角の曲げ部を介して支持板部2bの先端へ一体に連続しており、垂直板部2dは直角の曲げ部を介して支持板部2bの基端部へ一体に連続している。
図9の光コネクタ用アダプタは、連結部11側へ図示されていない光コネクタアダプタその他の光部品を挿入連結すると、当該光部品のフェルールから光軸3に沿って(a)図の右方向へ発するレーザ光は、シャッタ板部2cによって遮蔽されるから、当該レーザ光による危害を防止することができる。ハウジング部10へ図示されていない光コネクタプラグを挿入連結すると、当該光プラグによってシャッタ板部2cが折り畳み状に深く曲げられるから、前記光コネクタと光部品は光軸3が一致するように連結される。
ハウジング部10から光コネクタプラグを引きぬくときも、シャッタ板部2cがその超弾性特性によって光軸3を遮蔽する元の状態に復元するので、レーザ光の外部への漏れが防止される。シャッタ部材2aはそれ自体で復元する超弾性合金であるから、アダプタ全体を小型化できるほか、シャッタ板部2cを多数回起倒させても復元力は衰えない利点がある。
特開平10−148730号公報
前記従来の光コネクタ用アダプタによれば、シャッタ部材2aは支持板部2bの両端部に曲げ部を有するので、これを製造するには、Ni−Ti合金その他の形状記憶合金の圧延板を必要な形状及びサイズに裁断し、これを図9の(a),(b)図で示すように曲げ形状に拘束した状態で、形状記憶熱処理(400〜600℃の温度)を施す。あるいは、スプリングバック量を小さくするため、平板記憶熱処理した圧延板を裁断した後400〜600℃の温度下で曲げ加工して製造する。
しかしながら、シャッタ部材2aは、これを製造する際に前述のように裁断した圧延板を曲げ状態に拘束して形状記憶熱処理したり、平板形状記憶熱処理後裁断した圧延板を高温下で曲げ加工するので製造コストが高くなる。また、支持板部2bの一端にはシャッタ板部2cを、他端には垂直板部2dをそれぞれ有していて全体を長く形成する必要があるので、材料費が嵩むという問題があった。さらに、垂直板部2dはハウジング部10と連結部11との接合面13へ挟み込まれるので、光軸3がずれ易いという問題があった。
本発明の目的は、製造コスト及び材料費をより低く抑えることができ、かつ、光軸がずれずに光伝送が良好に行われる光コネクタ用アダプタ及び光接続用シャッタ部品を提供することにある。
本発明に係る光コネクタ用アダプタは、前記課題を解決するため、一端部側に先端が開口したハウジング部を、他端部側に光部品が連結される連結部をそれぞれ有し、前記ハウジング部へ挿入連結される光コネクタプラグと前記光部品とを光軸が一致する状態に連結する光コネクタ用アダプタであって、前記ハウジング部内の開口端寄り位置には、一壁面から前記光軸を遮蔽する位置まで立ち上がる状態に曲げ部がなく平板記憶熱処理された超弾性合金製のシャッタ板を取り付けている。
本発明に係る第1の光接続用シャッタ部品は、前述の課題を解決するため、一端部側に先端が開口したハウジング部を、他端部側に光部品が連結される連結部をそれぞれ有する光コネクタ用アダプタに取り付けて使用され、一端部側に先端が開口したハウジングを有するとともに、他端部側に前記光コネクタ用アダプタのハウジング部へ挿入連結される被連結部を有し、前記ハウジングへ挿入連結される光コネクタプラグと前記光部品とを光軸が一致する状態に連結する光接続用シャッタ部品であって、前記ハウジング内の開口端寄り位置には、一壁面から前記光軸を遮蔽する位置まで立ち上がる状態に曲げ部がなく平板記憶熱処理された超弾性合金製のシャッタ板を取り付けている。
本発明に係る第2の光接続用シャッタ部品は、前述の課題を解決するため、一端部側に先端が開口したハウジング部を、他端部側に光部品が連結される連結部をそれぞれ有し、前記ハウジング部へ挿入連結される光コネクタプラグと前記光部品とを光軸が一致する状態に連結する光コネクタ用アダプタに取り付けられて使用される光接続用シャッタ部品であって、前記ハウジング部の少なくとも開口端寄り部分の外周部へ当該開口端が所定量没入する状態に取り付けられる筒状のハウジングを備え、前記ハウジングの一壁面には、前記ハウジング部への取付状態において当該ハウジング部の開口端に臨む位置から前記光軸を遮蔽する位置まで立ち上がる状態に、曲げ部がなく平板状に記憶熱処理された超弾性合金製のシャッタ板を取り付けている。
本発明に係る光コネクタ用アダプタによれば、連結部へ光コネクタその他の光部品を連結した状態でハウジング部へ光コネクタプラグを挿脱する際、光部品を通じて発するレーザ光は前記シャッタ板に遮られるので、ハウジング部から外部に漏れない。したがって接続作業の際安全である。ハウジング部への光コネクタプラグの挿脱により、シャッタ板は光軸を遮蔽しない状態に変形したり復元したりするので、ハウジング部へ光コネクタプラグが連結された状態では、当該プラグと光部品は光軸が一致する状態に接続される。
シャッタ板は、曲げ部がなく平板記憶熱処理された超弾性合金であり、合金の圧延薄板を平板記憶熱処理した後シャッタ形状に打抜き又は裁断することにより効率的に製造できるので、製造コストがより安価である。従来品のように、支持板部や垂直部がないため材料費もより安価である。また、シャッタ板には光軸にずれを生じさせる要素がないので、良好な光接続が可能となる。
本発明に係る第1の光接続用シャッタ部品は、光接続の際に先ず当該シャッタ部品の被連結部を光コネクタ用アダプタのハウジング部へ挿入連結する。この状態でアダプタの連結部へ光コネクタその他の光部品を連結し、その後にシャッタ部品のハウジングへ光コネクタプラグを挿脱する場合、前記本発明に係る光コネクタ用アダプタと同様な作用効果を奏する。また、シャッタ手段を有しない既存の光コネクタ用アダプタに使用することにより、既存の光コネクタ用アダプタを有効に使用することができる。
本発明に係る第2の光接続用シャッタ部品は、光接続の際に、先ず当該シャッタ部品のハウジングを、光コネクタ用アダプタのハウジング部へ当該ハウジング部の開口端が所定量前記ハウジング内に没入する状態に取り付ける。この状態でアダプタの連結部へ光コネクタその他の光部品を連結し、その後にハウジング部へ光コネクタプラグを挿脱する場合、前記本発明に係る光コネクタ用アダプタと同様な作用効果を奏する。また、シャッタ手段を有しない既存の光コネクタ用アダプタに使用することにより、既存の光コネクタ用アダプタを有効に使用することができる。
光コネクタ用アダプタの第1実施形態
図1(断面図)及び図2(図1の矢印A−Aに沿う拡大断面図)には、本発明に係る第1実施形態の光コネクタ用アダプタが示されている。
この光コネクタ用アダプタ1は、一端部側に先端が開口したハウジング部10を有し、他端部側に先端が開口したハウジング状の連結部11を有しており、ハウジング部10と連結部11は基端(底面)側は例えば超音波接合法により接合されている。
ハウジング部10と連結部11の基本的な構成は、図9の光コネクタ用アダプタとほぼ同様に構成されているので、同一構成部分については図9と同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
ハウジング部10内の開口端寄り位置には、一壁面10dから光軸3を遮蔽する位置まで立ち上がる状態に、全体に曲げ部がなく平板記憶熱処理されたNi−Ti合金その他の超弾性合金からなる薄い(数十μm)シャッタ板2が取り付けられている。この実施形態では図2で示すように、ハウジング部10の開口端寄り位置の一壁面10dに当該ハウジング部10の奥行き方向へ先上り傾斜する溝14を形成し、シャッタ板2の基部20を前記溝14に抜け止め状に挿入している。具体的には、溝14の両端部にトンネル状部14aないし袋状部を形成する一方、シャッタ板2の基部20の両端部に側方に張り出す突起21を形成し、トンネル状部14aに前記突起21を係止することにより、シャッタ板2の基部20が溝14から抜け出さないように構成している。シャッタ板2の基部20の両端に形成される突起21の平面形状は、基部20を幅方向に撓ませてトンネル状部14a内に案内できる形状であれば、四角形状でなく例えば3図のように三角形状でもあるいは他の形状でも差し支えない。
前記溝14はハウジング部10の奥行き方向へ先上り状に傾斜(傾斜角度θ)しているので、シャッタ板2も同様に傾斜した状態に取り付けられる。
シャッタ板2は、例えばNi−Ti形状記憶合金の圧延薄板に適度の張力を付与しつつこれを熱処理炉内で平板記憶熱処理したものを、シャッタ板形状に打抜き又は裁断することにより容易に製造される。
前記実施形態の光コネクタ用アダプタによれば、図1で示すように例えば光コネクタからなる光部品4の端部を連結部11内に限界まで挿入すると、当該光部品4はその中心を貫通するフェルール40が割りスリーブ12内の中央部まで挿入され、両側のラッチ片により前記連結部11へ連結される。この状態では、光部品4から発するレーザ光は前記シャッタ板2に遮られてるのでハウジング部10から外部に漏れない。ハウジング部10に光部品4と同様な構成の光コネクタのプラグを挿入連結すると、シャッタ板2は当該プラグにより図1の二点鎖線で示すように光軸を遮蔽しない状態に変形し、光部品4側と光コネクタは両者のフフェルールが接触した状態で光学的に接続される。ハウジング部10からプラグを引きぬくと、シャッタ板2はその超弾性によって元の状態に復元するので、光部品4側から発するレーザ光はハウジング部10から外部に漏れない。したがって接続作業の際の安全性が確保される。
シャッタ板2は、全体として曲げ部がなく平板記憶熱処理された蝶弾性合金であり、合金の圧延薄板を平板記憶熱処理した後シャッタ形状に打抜き又は裁断することにより効率的に製造できるので、製造コストがより安価である。従来品のように、支持板部や垂直部がないため材料費もより安価である。また、シャッタ板2には光軸にずれを生じさせ要素がないので、良好な光接続が可能となる。
シャッタ板2は、ハウジング部10内の一壁面10dから直角に立ち上がるように取り付けても実施できるが、この場合には光コネクタのプラグをハウジング部10へ挿入連結する際、シャッタ板2の面に付着している塵やごみがフェルールの先端面に移り、その塵やごみが伝送光の熱により燃えだすことがある。したがって、シャッタ板2はハウジング部10の奥行き方向に向かって先上り傾斜しているのが好ましい。傾斜の角度θが小さいとシャッタ板2の長さが長くなり材料費が嵩むほか、光コネクタプラグをハウジング部へ挿入連結するときにフェルールがシャッタ板2に強く接触し破損の原因になり易い。このような種々の事情を考慮すると、シャッタ板2の傾斜角度θは30〜60°であるのがさらに好ましい。
光コネクタ用アダプタの第2実施形態
図4(分解斜視図)には本発明に係るアダプタの第2実施形態が示されている。
一端部側には先端が開口したハウジング部10を、他端部側には先端が開口した連結部11をそれぞれ有し、両者10,11相互の底面相互は接合されている。
ハウジング部10の開口端から奥行き方向には断面がほぼ四角形状の挿入ガイド部10eが形成されている。ハウジング部10内の開口端寄り位置には、一壁面10dから光軸を遮蔽する位置まで立ち上がる状態に、全体に曲げ部がなく平板記憶熱処理されたNi−Ti合金その他の超弾性合金からな長方形の薄いシャッタ板2が、奥行き方向に向かって先上り傾斜するように取り付けられている。
ハウジング部10の一壁面10dには、開口端より奥行き方向に向かって先上り傾斜しかつシャッタ板2の幅よりもやや狭い幅の傾斜面15が形成され、当該傾斜面15のほぼ中央部には低い凸部17が形成されている。傾斜面15の両側には、当該傾斜面15に沿ってあり溝に類似した形状の相対する溝16,16が形成され、当該溝16の低部相互の間隔はシャッタ板2の幅よりもやや大きく形成されている。一方、シャッタ板2の基部20には、前記凸部17に対応する孔22が形成されている。シャッタ板2は、その両側部を各溝16,16へ挿入した状態で開口端側からスライドさせながら、その先端部を幅方向にやや湾曲させて凸部17を乗り越えさせ、さらにハウジング部10の内部方向へスライドさせて、凸部17と孔22とが係合した状態(抜け止状態)で基部20を傾斜面15にセットしている。
傾斜面15は、光コネクタをハウジング部10へ挿入連結する際にシャッタ板2の最大曲げ歪が2%以下になるような傾斜角度に形成されているほか、前記最大曲げ歪が2%以下になるように、ハウジング部10の内壁面とそれに挿入連結される光コネクタプラグとのクリアランスを考慮している。また、傾斜面15の上端部を角張った形状でなくやや円弧状断面とすることにより前記最大曲げ角度をさらに小さくすることができる。
10fは、アダプタ1を他の部材に取り付けるためハウジング部10の相対する外面(図の上下面)に形成されたラッチ片である。
この実施形態の光コネクタ用アダプタ1は、シャッタ板2が方形であることにより材料の無駄がより少なく、したがって材料費がより安価になる。
この実施形態の光コネクタ用アダプタの他の構成や作用効果は、第1実施形態のアダプタとほぼ同様であるのでそれらの説明は省略する。
光接続用シャッタ部品の第1実施形態
図5(部分分解断面図)には、本発明に係る第1実施形態の光接続用シャッタ部品が示されている。
光コネクタ用アダプタ1の基本構成は第1実施形態のものとほぼ同様であるので、同じ部分に同じ符号を付して説明を省略する。
コネクタの1のハウジング部10において、符号10gは後述のシャッタ部品6における被連結部61の外周部に形成された適正挿入位置の目印となる突起61cを案内するガイドスリットである。
光接続用シャッタ部品6は、一端部側には先端が開口して光コネクタプラグ5を挿入連結するハウジング部60を、他端部側には光コネクタ用アダプタ1のハウジング部10に挿入連結される被連結部61をそれぞれ有し、ハウジング部60と被連結部61はそれぞれ長さ方向に一体化する状態に接合されている。
ハウジング部60はアダプタ1のハウジング部10とほぼ同様に構成されており、その内低部中央部にはスリーブホルダ60aが形成され、スリーブホルダ60aの両側には内底面から開口端方向に立ち上がるラッチ片60bが形成されている。
被連結部61の先端部分は光コネクタプラグ5の先端部とほぼ同様に構成されており、中心部には長さ方向に沿ってフェルール63が貫通している。被連結部61の基端部には中心部にスリーブの取付孔61aがスリーブホルダ60aの孔と一致するように形成されており、スリーブホルダ60aと取付孔61aには割りスリーブ62が抜け止状に保持されている。
ハウジング部60内の開口端寄り位置には、一壁面60cから光軸3を遮蔽する位置まで奥行き方向へ先上り傾斜して立ち上がるように、全体として曲げ部がなく平板記憶熱処理された超弾性合金からなる薄いシャッタ板2が取り付けられている。
シャッタ板2は、ハウジング部60内の一壁面60cへ奥行き方向に傾斜するように形成された溝64に基部20が案内され、第1実施形態におけるシャッタ板2と同様に溝64に対して抜け止状に取り付けられている。
この実施形態の光接続用シャッタ部品6は、光接続の際に先ず当該シャッタ部品6の被連結部61を図5のように光コネクタ用アダプタのハウジング部60へ挿入連結する。この状態でアダプタ1の連結部11へ光コネクタアダプタその他の光部品4を連結すると、光部品4のフェルール40を通じて発するレーザ光はハウジング部60内の前記シャッタ板2に遮られる。シャッタ部品6のハウジング部60に光コネクタプラグ5を挿入連結すると、シャッタ板2が当該プラグ5によって光を遮蔽しない位置に屈曲変位し、光部品4と光コネクタプラグ5は、各フェルール40,63,50が連続するように接触するので、光軸3が一致する状態に連結される。したがって、前記第1実施形態の各光コネクタ用アダプタと同様な作用効果を奏する。また、シャッタ手段を有しない既存の光コネクタ用アダプタに使用することによって、既存の光コネクタ用アダプタを有効に利用することができる。
シャッタ板2の構成による効果は、第1実施形態の光コネクタ用アダプタ1と同様である。
光接続用シャッタ部品の第2実施形態
図6(部分分解断面図)には、本発明に係る第2実施形態の光接続用シャッタ部品が示されている。
この実施形態において、光コネクタ用アダプタ1の基本的な構成は図5の光コネクタ用アダプタと同様であるので、各部に図5のアダプタ1と同じ符号を付して説明を省略する。
光接続用シャッタ部品6は、アダプタ1のハウジング部10の外周部へ当該ハウジング部10の開口端が所定量没入する状態に取り付けられる筒状のハウジング部60を備え、当該ハウジング部60の外周部の左右の面には、図示しない他の部材に取り付けるためのフランジ(図示しない)が形成されている。
前記ハウジング部60内の一壁面60cには、前記ハウジング部10に取り付けた状態において、当該ハウジング部10の開口端に臨む位置から光軸3を遮蔽する位置まで前記開口端方向へ先上り傾斜して立ち上がる状態に、全体として曲げ部がなく平板記憶熱処理された超弾性合金からなる薄いシャッタ板2が取り付けられている。
第1実施形態のシャッタ部品6と同様な構成により、ハウジング部60の一壁面60cには傾斜した溝64が形成され、シャッタ板2はその基部20が溝64へ抜け止状に挿入された状態でハウジング部60の一壁面60cに取り付けられている。
この実施形態の光接続用シャッタ部品6は、光接続の際に、図示のように、先ず当該シャッタ部品6のハウジング部60を、光コネクタ用アダプタ1のハウジング部10へ当該ハウジング部60の開口端が所定量前記ハウジング部60内に没入する状態に取り付ける。この状態でアダプタ1の連結部11へ光コネクタプラグその他の光部品4を連結し、その後にハウジング部10へ光コネクタプラグ5を挿入連結したり、当該光コネクタプラグ5を引きぬいたりする場合、前記第1実施形態の光コネクタ用アダプタ1と同様な作用効果を奏する。また、シャッタ手段を有しない既存の光コネクタ用アダプタに使用することにより、既存の光コネクタ用アダプタを有効に使用することができる。
シャッタ板2の構成による効果は、第1実施形態の光コネクタ用アダプタ1と同様である。
光接続用シャッタ部品の第3実施形態
図7(部分分解断面図)には、本発明に係る第3実施形態の光接続用シャッタ部品が示されている。
光接続用シャッタ部品6の基本的構成は、第2実施形態のシャッタ部品6とほぼ同様であるが、シャッタ板2の取付要領が第2実施形態のシャッタ部品6とは異なっている。
方形のシャッタ板2は、ハウジング部60内の一壁面60cに対して図4ととほぼ同様な要領で取り付けられている。
すなわち、ハウジング部60をアダプタ1のハウジング部10に取り付けた状態において、ハウジング部60内の一壁面60cのハウジング部10に臨む位置には、ハウジング部10の開口端方向へ先上り傾斜した傾斜面65が形成されている。当該傾斜面65には、表面に低い凸部67が形成され、両側にあり溝に類似した形状の相対する溝66が前記傾斜面65に沿って形成されている。一方、シャッタ板2の基部20には前記凸部67と対応する孔(符号なし)が形成されており、シャッタ板2は、前記孔に凸部67が案内され両側部が溝66へ挿入された状態で前記傾斜面65に取り付けられている。
この実施形態において、シャッタ板2の形状とその取付要領による効果は、第2実施形態の光コネクタ用アダプタ(図4)と同様であり、その他の効果は第2実施形態のシャッタ部品(図6)と同様である。
その他の実施形態
図5の光接続用シャッタ部品6においても、ハウジング部60に対するシャッタ板2の取付要領を図7のシャッタ板2の取付要領と同様に構成することができる。
金属組成がNi50.9at%、Ti49.1at%のNi−Ti合金を真空溶解鋳造し、得られた鋳塊を外削後、800℃の温度で熱間プレス加工により厚さ30mm、幅160mm、長さ2500mmのスラブを製造した。このスラブの酸化皮膜をサンドブラストにより除去し、次いで850℃に加熱して厚さ3mmまで熱間圧延し、その圧延板を700℃で連続焼鈍したのち、表面の酸化膜を研削により除去し、次いで冷間圧延→脱脂→焼鈍の工程を繰り返し施し、最後の生地焼鈍後に圧延率25%の仕上げ冷間圧延を施して厚さ0.050mmの箔材を製造した。次に前記箔材を適度の張力を付与しつつ連続熱処理炉内に通して平板記憶熱処理を施して所望のNi−Ti超弾性合金箔を製造した。
このようにして得られたNi−Ti超弾性合金箔から、図1及び図2の形態のシャッタ板をを打ち抜き、当該シャッタ板を図1に示した形態の光コネクタ用アダプタ1のハウジング部10に取付け、このハウジング部10に対して光コネクタの挿入連結と引き抜き(挿抜)を繰り返し行い、シャッタ板2のの耐久性を調べた。その結果、シャッタ板2は、多数回挿抜を繰り返した後においても平板状に保たれ、良好なシャッタ機能を有することが確認された。
図9の(b)図に示した従来の光コネクタ用アダプタのシャッタ部材についても同様に製造し、これを当該アダプタのハウジング部に取り付けて同様な試験を行ったところ、シャッタ部材の耐久性は本発明の第1実施形態と同様であったが、光軸にずれが生じていて光の伝送特性が劣った。
実施例1と同様なNi−Ti超弾性合金箔を製造し、この超弾性合金箔から図4で示されている矩形状形態のシャッタ板2を打ち抜き、当該シャッタ板2を図4で示す構成のハウジング部10に取り付け、ハウジング部10への光コネクタの挿抜を1000回繰り返し行い、シャッタ板2の耐久性試験を行った。その結果は図8のとおりであった。
図8で示すように、50〜100℃の温度範囲において、ハウジング部10に対する光コネクタの挿抜を1000回繰り返した後でも、当該シャッタ板の形状回復に対する劣化率は15%以下であり、優れた耐久性を示した。
本発明に係る光コネクタ用アダプタの第1実施形態を示す断面図である。 図1の矢印A−Aに沿う部分拡大断面図である。 シャッタ板の変形形態を示す部分平面図である。 本発明に係る光コネクタ用アダプタの第2実施形態を示す部分分解斜視図 である。 本発明に係る光接続用シャッタ部品の第1実施形態を示す分解断面図であ る。 本発明に係る光接続用シャッタ部品の第2実施形態を示す部分分解断面図 である。 本発明に係る光接続用シャッタ部品の第3実施形態を示す部分分解断面図 である。 本発明実施例におけるシャッタ板の耐久性試験の結果を示す線図である。 従来の光コネクタ用アダプタを示す図で、(a)図はその断面図、(b) 図はシャッタ部材の側面図と平面図である。
符号の説明
1 光コネクタ用アダプタ
10 ハウジング部
11 連結部
10a,11a,60a スリーブホルダ
10b,11b,60b ラッチ片
10d,60c 一壁面
12,62 割りスリーブ
14,16 64,66 溝
15,65 傾斜面
17,67 凸部
2 シャッタ板
20 基部
21 突起
22 孔
3 光軸
4 光部品
40,50,63 フェルール
5 光コネクタプラグ
6 光接続用シャッタ部品
60 ハウジング部
61 被連結部

Claims (7)

  1. 一端部側に先端が開口したハウジング部を、他端部側に光部品が連結される連結部をそれぞれ有し、前記ハウジング部へ挿入連結される光コネクタプラグと前記光部品とを光軸が一致する状態に連結する光コネクタ用アダプタであって、前記ハウジング部内の開口端寄り位置には、一壁面から前記光軸を遮蔽する位置まで立ち上がる状態に曲げ部がなく平板記憶熱処理された超弾性合金製のシャッタ板が取り付けられている、光コネクタ用アダプタ。
  2. 前記ハウジング部の前記一壁面には、前記光コネクタ用アダプタの他端部方向に沿って先上り傾斜した溝が形成され、前記シャッタ板は基部が前記溝へ抜け止状に挿入されている、請求項1に記載の光コネクタ用アダプタ。
  3. 前記ハウジング部内の前記一壁面には、前記光コネクタ用アダプタの他端部方向に沿って先上り傾斜した傾斜面が形成されるとともに当該傾斜面には凸部が形成され、前記傾斜面の両側には当該傾斜面に沿う溝が形成され、前記シャッタ板の基部には前記凸部に対応する孔が形成され、前記シャッタ板は前記孔と前記凸部が係合しかつ基部の両側部が前記各溝に挿入された状態で取り付けられている、請求項1に記載の光コネクタ用アダプタ。
  4. 一端部側に先端が開口したハウジング部を、他端部側に光部品が連結される連結部をそれぞれ有する光コネクタ用アダプタに取り付けて使用され、一端部側に先端が開口したハウジングを有するとともに、他端部側に前記光コネクタ用アダプタのハウジング部へ挿入連結される被連結部を有し、前記ハウジングへ挿入連結される光コネクタプラグと前記光部品とを光軸が一致する状態に連結する光接続用シャッタ部品であって、前記ハウジング内の開口端寄り位置には、一壁面から前記光軸を遮蔽する位置まで立ち上がる状態に曲げ部がなく平板記憶熱処理された超弾性合金製のシャッタ板が取り付けられている、光接続部用シャッタ部品。
  5. 一端部側に先端が開口したハウジング部を、他端部側に光部品が連結される連結部をそれぞれ有し、前記ハウジング部へ挿入連結される光コネクタプラグと前記光部品とを光軸が一致する状態に連結する光コネクタ用アダプタに取り付けられて使用される光接続用シャッタ部品であって、前記ハウジング部の少なくとも開口端寄り部分の外周部へ当該開口端が所定量没入する状態に取り付けられる筒状のハウジングを備え、前記ハウジングの一壁面には、前記ハウジング部への取付状態において当該ハウジング部の開口端に臨む位置から前記光軸を遮蔽する位置まで立ち上がる状態に、曲げ部がなく平板状に記憶熱処理された超弾性合金製のシャッタ板が取り付けられている、光接続用シャッタ部品。
  6. 前記ハウジング内の前記一壁面には、前記光コネクタ用アダプタの他端部方向に沿って先上り傾斜した溝が形成され、前記シャッタ板は基部が前記溝へ抜け止め状に挿入されている、請求項4又は5に記載の光接続用シャッタ部品。
  7. 前記ハウジング内の前記一壁面には、前記光コネクタ用アダプタの他端部方向に沿って先上り傾斜した傾斜面が形成されるとともに当該傾斜面には凸部が形成され、前記傾斜面の両側には当該傾斜面に沿う溝が形成され、前記シャッタ板の基部には前記凸部に対応する孔が形成され、前記シャッタ板は前記孔と前記凸部が係合しかつ基部の両側部が前記各溝に挿入された状態で取り付けられている、請求項4又は5に記載の光接続用シャッタ部品。
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JP4790011B2 (ja) * 2005-04-04 2011-10-12 アーデーツェー ゲーエムベーハー 差し込みコネクタ装置

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