JP2004272020A - 画像読み取り装置及び画像読み取り手段 - Google Patents
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Abstract
【課題】原稿を押さえる圧板を斜めからの向きで押さえるのではなくて、より適切に押さえるような構成にすることで、原稿の位置ずれ、画質の歪みをなくすことができる画像読み取り装置を提供することにある。
【解決手段】原稿3の読み取りを行うための透明な原稿台4と、前記原稿3を押さえる圧板2を備えている画像読み取り装置1において、厚い本等の原稿3をスキャン動作させるさいに、前記圧板2の高さを変更可能にする圧板高さ変更手段6、7、8を有する。
【選択図】 図1
【解決手段】原稿3の読み取りを行うための透明な原稿台4と、前記原稿3を押さえる圧板2を備えている画像読み取り装置1において、厚い本等の原稿3をスキャン動作させるさいに、前記圧板2の高さを変更可能にする圧板高さ変更手段6、7、8を有する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、スキャナ、プリンタ等の画像読み取り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
厚い本等をコンタクトガラス上にセットしてコピー、スキャンするさいに、位置ずれ、ページ間での画質の歪が発生する場合に、読み取り条件を変更することにより上記不具合を解消する技術は知られており(例えば、特許文献1参照)、また、原稿が正しく設置されてないときや画像の歪みが補正限界を超えているときに警告を発する技術も知られている(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】特開2000−115510公報
【特許文献2】特開平8−97975号公報
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術において、厚い本等をコピー、スキャンするさいに位置ずれ、またはページ間での画質の歪が生じる場合に、上記特許文献1には、画像を読み取る読み取り部と、その読み取り部の読み取り条件を変更する読み取り条件変更部と、画像補正部と、を有し、非接触で画像を読み取る方法が開示されている。
また、特許文献2には、撮像素子により原稿を読み取り、原稿のサイズを演算するとともに画像処理し、さらに、原稿が正しく設置されていないときや画像の歪みが補正限界を超えているときに警告を発する、という技術が開示されている。
辞書等の厚い本をコンタクトガラス上にセットしてコピーするさい、圧板で押さえても原稿の位置がうまく固定できずそのままスキャン動作、コピー動作して、位置ずれが生じる。また、ページ間の繋ぎ目部分は、画質が歪むことが多々ある。これらを解消するために、上記従来技術では、画像処理を行っている。
図10は従来の画像読み取り装置の原稿押さえ構造を厚い原稿を載置した状態で示す概略図である。図11は図10の原稿押さえ構造を原稿なしの状態で示す概略図である。これらの図において、画像読み取り装置1には原稿台(コンタクトガラス)4上に原稿3を押さえる原稿押さえ構造として圧板2を備えている。
従来の技術は原稿台4に載置された原稿3を押さえるために圧板2で押さえるが、図10のように圧板から原稿3に対して斜め上方向から力が加わるため、厚い辞書等の本をスキャンすると圧板2に加わる力の方向(斜め方向)に原稿位置がずれて、それに伴って画像もずれてしまう。
このように上記従来技術によると、辞書等の厚い本を原稿3としてコピーするさい、圧板2を押さえるだけでは、原稿3の位置がずれてしまい、うまく固定できずそのままスキャン動作、コピー動作を実施することによって、位置ずれが生じてしまう。
そこで本発明の目的は、上記の問題点を解決するために、原稿を押さえる圧板を斜めからの向きで押さえるのではなくて、より適切に押さえるような構成にすることで、原稿の位置ずれ、画質の歪みをなくすことができる画像読み取り装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するために、請求項1記載の発明では、読取り対象物としての原稿をセットする透明な原稿台と、原稿台上に原稿を押さえる圧板と、原稿台下に位置するスキャナと、を備えた画像読み取り装置において、厚いブック原稿をスキャナにより読取る際に、前記圧板の高さを変更可能にする圧板高さ変更手段を有することを特徴とする。
請求項2記載の発明では、読取り対象物としての原稿をセットする透明な原稿台と、原稿台上に原稿を押さえる圧板と、原稿台下に位置するスキャナと、を備えた画像読み取り装置において、厚いブック原稿をスキャナにより読取る際に、前記圧板の高さの変更を行うために圧板を曲げることができる圧板屈曲手段を有することを特徴とする。
請求項3記載の発明では、読取り対象物としての原稿をセットする透明な原稿台と、原稿台上に原稿を押さえる圧板と、原稿台下に位置するスキャナと、を備えた画像読み取り装置において、厚いブック原稿をスキャナにより読取る際に、画質の歪み等を減少させるために、前記原稿を手前側より固定する位置ずれ防止手段を備えたことを特徴とする。
請求項4記載の発明では、請求項1に記載の圧板高さ変更手段、請求項2に記載の圧板屈曲手段、又は請求項3に記載の位置ずれ防止手段のうち、少なくとも2つの手段を備えたことを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、図面により本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明による画像読み取り装置の第1の実施の形態として圧板と原稿台の接続を示す概略図である。図2は図1の圧板と原稿台の接続を有する画像読み取り装置に原稿を載置した状態を示す概略図である。
図1において、圧板2と原稿台4の接続部5(ヒンジ部)にはばね6を有しており、容易に上下動作を可能にできる。原稿が厚い本である場合には圧板2の係止部7からフック8を外す(図1の状態)ことで、高さの調整が容易にできて、本の厚さによって圧板2を固定する。即ち、符号2aで示す支持部が伸縮、或いは上下動可能に構成されている。また、圧板2は支持部2aの上部によって開閉可能に軸支されている。フック8は、例えば原稿台4側に基端部を回動自在に支持され、その先端部を圧板2側に設けた係止部7に引っ掛けて圧板2(支持部2a)の上下動を阻止することができる。フック8は、例えば伸縮性、バネ性を備えた構成としてもよい。係止部7を複数段階の高さ位置に設けて圧板2の高さ位置を原稿となる本の厚さに応じて調整する。
また、フック8を係止部7に掛けて圧板2の高さを低く保持することによって、原稿が厚い本でなく薄い紙の場合にその薄い紙をスキャンすることが可能になる。このように本発明の実施の形態は、原稿の読み取りを行うための透明な原稿台4と、原稿3を押さえる圧板2を備えた画像読み取り装置1において行われる。
これによって原稿3の画像のずれをなくすために、原稿に加わる力の向きを下に垂直にして原稿3を押さえることによって、原稿3の位置のずれをなくして、画像のズレも防ぐことができる。さらに本のページ間部分のスキャンした画像の歪みも減少させることができる。
このように図1および図2における第1の実施の形態(圧板高さ変更手段)によれば、原稿3を押さえる圧板2の高さを容易に変更できる画像読み取り装置を、圧板2とスキャナ部(原稿台)4の接続部5で圧板2の高さを変更させている。
【0006】
図3は本発明による画像読み取り装置の第2の実施の形態として圧板の屈曲構造(圧板屈曲手段)を説明する概略斜視図である。図4は図3の圧板の裏側を示す概略図である。図5は図3の圧板の表側を示す概略図である。図6は図3の圧板を有する画像読み取り装置に原稿を載置した状態を示す概略図である。
図3の圧板2は曲げることが可能で、点線で示す曲げ線9において屈曲することによって辞書等のごとき厚い本からなる原稿を上から下に押さえる構成にしている。つまり、原稿の厚さ、形状の変化に追随して局所的に屈曲するように構成されているので、原稿の上面形状に密着しつつ下方へ向けて押えることができる。
圧板2の屈曲はこの圧板2自体を何段階かに曲げられるような構成にして、圧板2の裏側は曲げられるような構造、例えば、図4の蝶番10を用いて、圧板2の表側に設けた図5のフック11を係止部12に引っ掛けて固定させる。なお、蝶番10を用いずに、曲げ線9に相当する部分を薄肉にしたり、屈曲し易い材質を用いることにより、その部分だけを局部的に屈曲し易く構成してもよい。
以上のような構成で圧板2を曲げることで、図6に示すごとく屈曲部A、B、C、Dが曲げ線9に沿って屈曲可能であり、原稿3である厚い本に合わせた高さに調整して厚い原稿をスキャン、コピー動作を実施することができる。
【0007】
図7は厚い本の原稿台への載置を示す概略図である。図8は本発明による画像読み取り装置の第3の実施の形態を示す概略図である。図9は図8の第3の実施の形態を、原稿を除いて示す概略側面図である。
この第3の実施の形態では、原稿3である厚い本をスキャナ(原稿台)4上で原稿位置規定面13(原稿台4よりも高い段差)とは反対の面、すなわち、紙面において下部(手前側)から本を押さえて固定できるような位置ずれ防止手段14を有している。
図7に示した原稿載置では、厚い辞書などは斜めからの力が加わるだけで、画像の位置がずれる(図示しない原稿圧板の接続部5はこの例では原稿台4の上辺に沿って配置されている)。この場合に、図8の位置ずれ防止手段14を使用してスキャナ(原稿台)4上で原稿位置規定面13と反対の面、すなわち、紙面において下部から本を押さえれば、原稿3の位置ずれをなくすことができる。
下部から原稿3である本を押さえる位置ずれ防止手段14はこの実施の形態では、図9に示すように原稿3の大きさに合わせてスキャナ(原稿台)4上を摺動可能にするために、例えば、車輪15で動作するように構成されている。
なお、圧板高さ変更手段、圧板屈曲手段、又は位置ずれ防止手段は、夫々単独に適用することもできるし、これらのうち、少なくとも2つの手段を併用した構成も実用性が高い。
【0008】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1によれば、原稿を押さえる圧板を真上から垂直に押さえるような構成にすることで、原稿の位置ずれ、画質の歪みをなくすことが可能になり、操作性が改善され、また、印刷ミスを減少することが可能になり、用紙の消費を節約できる。
請求項2によれば、原稿を押さえる圧板の高さを容易に変更できる構成にすることで、画像読み取り装置の操作性が改善される。
請求項3によれば、原稿を押さえる圧板の高さを容易に変更できる構成にすることで、画像読み取り装置の操作性が改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像読み取り装置の第1の実施の形態として圧板と原稿台の接続を示す概略図である。
【図2】図1の圧板と原稿台の接続を有する画像読み取り装置に原稿を載置した状態を示す概略図である。
【図3】本発明による画像読み取り装置の第2の実施の形態として圧板の屈曲構造を説明する概略斜視図である。
【図4】図3の圧板の裏側を示す概略図である。
【図5】図3の圧板の表側を示す概略図である。
【図6】図3の圧板を有する画像読み取り装置に原稿を載置した状態を示す概略図である。
【図7】厚い本の原稿台への載置を示す概略図である。
【図8】本発明による画像読み取り装置の第3の実施の形態を示す概略図である。
【図9】図8の第3の実施の形態を、原稿を除いて示す概略側面図である。
【図10】従来の画像読み取り装置の原稿押さえ構造を厚い原稿を載置した状態で示す概略図である。
【図11】図10の原稿押さえ構造を原稿なしの状態で示す概略図である。
【符号の説明】
1 原稿読み取り装置
2 圧板
3 原稿(厚い本)
4 原稿台(スキャナ部)
6 ばね(高さ位置変更手段)
7 係止部(圧板高さ位置変更手段)
8 フック(高さ位置変更手段)
9 曲げ線(圧板高さ位置変更手段)
10 蝶番(圧板屈曲手段)
11 フック(圧板屈曲手段)
12 係止部(圧板屈曲手段)
14 原稿下部押さえ手段(位置ずれ防止手段)
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、スキャナ、プリンタ等の画像読み取り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
厚い本等をコンタクトガラス上にセットしてコピー、スキャンするさいに、位置ずれ、ページ間での画質の歪が発生する場合に、読み取り条件を変更することにより上記不具合を解消する技術は知られており(例えば、特許文献1参照)、また、原稿が正しく設置されてないときや画像の歪みが補正限界を超えているときに警告を発する技術も知られている(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】特開2000−115510公報
【特許文献2】特開平8−97975号公報
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術において、厚い本等をコピー、スキャンするさいに位置ずれ、またはページ間での画質の歪が生じる場合に、上記特許文献1には、画像を読み取る読み取り部と、その読み取り部の読み取り条件を変更する読み取り条件変更部と、画像補正部と、を有し、非接触で画像を読み取る方法が開示されている。
また、特許文献2には、撮像素子により原稿を読み取り、原稿のサイズを演算するとともに画像処理し、さらに、原稿が正しく設置されていないときや画像の歪みが補正限界を超えているときに警告を発する、という技術が開示されている。
辞書等の厚い本をコンタクトガラス上にセットしてコピーするさい、圧板で押さえても原稿の位置がうまく固定できずそのままスキャン動作、コピー動作して、位置ずれが生じる。また、ページ間の繋ぎ目部分は、画質が歪むことが多々ある。これらを解消するために、上記従来技術では、画像処理を行っている。
図10は従来の画像読み取り装置の原稿押さえ構造を厚い原稿を載置した状態で示す概略図である。図11は図10の原稿押さえ構造を原稿なしの状態で示す概略図である。これらの図において、画像読み取り装置1には原稿台(コンタクトガラス)4上に原稿3を押さえる原稿押さえ構造として圧板2を備えている。
従来の技術は原稿台4に載置された原稿3を押さえるために圧板2で押さえるが、図10のように圧板から原稿3に対して斜め上方向から力が加わるため、厚い辞書等の本をスキャンすると圧板2に加わる力の方向(斜め方向)に原稿位置がずれて、それに伴って画像もずれてしまう。
このように上記従来技術によると、辞書等の厚い本を原稿3としてコピーするさい、圧板2を押さえるだけでは、原稿3の位置がずれてしまい、うまく固定できずそのままスキャン動作、コピー動作を実施することによって、位置ずれが生じてしまう。
そこで本発明の目的は、上記の問題点を解決するために、原稿を押さえる圧板を斜めからの向きで押さえるのではなくて、より適切に押さえるような構成にすることで、原稿の位置ずれ、画質の歪みをなくすことができる画像読み取り装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するために、請求項1記載の発明では、読取り対象物としての原稿をセットする透明な原稿台と、原稿台上に原稿を押さえる圧板と、原稿台下に位置するスキャナと、を備えた画像読み取り装置において、厚いブック原稿をスキャナにより読取る際に、前記圧板の高さを変更可能にする圧板高さ変更手段を有することを特徴とする。
請求項2記載の発明では、読取り対象物としての原稿をセットする透明な原稿台と、原稿台上に原稿を押さえる圧板と、原稿台下に位置するスキャナと、を備えた画像読み取り装置において、厚いブック原稿をスキャナにより読取る際に、前記圧板の高さの変更を行うために圧板を曲げることができる圧板屈曲手段を有することを特徴とする。
請求項3記載の発明では、読取り対象物としての原稿をセットする透明な原稿台と、原稿台上に原稿を押さえる圧板と、原稿台下に位置するスキャナと、を備えた画像読み取り装置において、厚いブック原稿をスキャナにより読取る際に、画質の歪み等を減少させるために、前記原稿を手前側より固定する位置ずれ防止手段を備えたことを特徴とする。
請求項4記載の発明では、請求項1に記載の圧板高さ変更手段、請求項2に記載の圧板屈曲手段、又は請求項3に記載の位置ずれ防止手段のうち、少なくとも2つの手段を備えたことを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、図面により本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明による画像読み取り装置の第1の実施の形態として圧板と原稿台の接続を示す概略図である。図2は図1の圧板と原稿台の接続を有する画像読み取り装置に原稿を載置した状態を示す概略図である。
図1において、圧板2と原稿台4の接続部5(ヒンジ部)にはばね6を有しており、容易に上下動作を可能にできる。原稿が厚い本である場合には圧板2の係止部7からフック8を外す(図1の状態)ことで、高さの調整が容易にできて、本の厚さによって圧板2を固定する。即ち、符号2aで示す支持部が伸縮、或いは上下動可能に構成されている。また、圧板2は支持部2aの上部によって開閉可能に軸支されている。フック8は、例えば原稿台4側に基端部を回動自在に支持され、その先端部を圧板2側に設けた係止部7に引っ掛けて圧板2(支持部2a)の上下動を阻止することができる。フック8は、例えば伸縮性、バネ性を備えた構成としてもよい。係止部7を複数段階の高さ位置に設けて圧板2の高さ位置を原稿となる本の厚さに応じて調整する。
また、フック8を係止部7に掛けて圧板2の高さを低く保持することによって、原稿が厚い本でなく薄い紙の場合にその薄い紙をスキャンすることが可能になる。このように本発明の実施の形態は、原稿の読み取りを行うための透明な原稿台4と、原稿3を押さえる圧板2を備えた画像読み取り装置1において行われる。
これによって原稿3の画像のずれをなくすために、原稿に加わる力の向きを下に垂直にして原稿3を押さえることによって、原稿3の位置のずれをなくして、画像のズレも防ぐことができる。さらに本のページ間部分のスキャンした画像の歪みも減少させることができる。
このように図1および図2における第1の実施の形態(圧板高さ変更手段)によれば、原稿3を押さえる圧板2の高さを容易に変更できる画像読み取り装置を、圧板2とスキャナ部(原稿台)4の接続部5で圧板2の高さを変更させている。
【0006】
図3は本発明による画像読み取り装置の第2の実施の形態として圧板の屈曲構造(圧板屈曲手段)を説明する概略斜視図である。図4は図3の圧板の裏側を示す概略図である。図5は図3の圧板の表側を示す概略図である。図6は図3の圧板を有する画像読み取り装置に原稿を載置した状態を示す概略図である。
図3の圧板2は曲げることが可能で、点線で示す曲げ線9において屈曲することによって辞書等のごとき厚い本からなる原稿を上から下に押さえる構成にしている。つまり、原稿の厚さ、形状の変化に追随して局所的に屈曲するように構成されているので、原稿の上面形状に密着しつつ下方へ向けて押えることができる。
圧板2の屈曲はこの圧板2自体を何段階かに曲げられるような構成にして、圧板2の裏側は曲げられるような構造、例えば、図4の蝶番10を用いて、圧板2の表側に設けた図5のフック11を係止部12に引っ掛けて固定させる。なお、蝶番10を用いずに、曲げ線9に相当する部分を薄肉にしたり、屈曲し易い材質を用いることにより、その部分だけを局部的に屈曲し易く構成してもよい。
以上のような構成で圧板2を曲げることで、図6に示すごとく屈曲部A、B、C、Dが曲げ線9に沿って屈曲可能であり、原稿3である厚い本に合わせた高さに調整して厚い原稿をスキャン、コピー動作を実施することができる。
【0007】
図7は厚い本の原稿台への載置を示す概略図である。図8は本発明による画像読み取り装置の第3の実施の形態を示す概略図である。図9は図8の第3の実施の形態を、原稿を除いて示す概略側面図である。
この第3の実施の形態では、原稿3である厚い本をスキャナ(原稿台)4上で原稿位置規定面13(原稿台4よりも高い段差)とは反対の面、すなわち、紙面において下部(手前側)から本を押さえて固定できるような位置ずれ防止手段14を有している。
図7に示した原稿載置では、厚い辞書などは斜めからの力が加わるだけで、画像の位置がずれる(図示しない原稿圧板の接続部5はこの例では原稿台4の上辺に沿って配置されている)。この場合に、図8の位置ずれ防止手段14を使用してスキャナ(原稿台)4上で原稿位置規定面13と反対の面、すなわち、紙面において下部から本を押さえれば、原稿3の位置ずれをなくすことができる。
下部から原稿3である本を押さえる位置ずれ防止手段14はこの実施の形態では、図9に示すように原稿3の大きさに合わせてスキャナ(原稿台)4上を摺動可能にするために、例えば、車輪15で動作するように構成されている。
なお、圧板高さ変更手段、圧板屈曲手段、又は位置ずれ防止手段は、夫々単独に適用することもできるし、これらのうち、少なくとも2つの手段を併用した構成も実用性が高い。
【0008】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1によれば、原稿を押さえる圧板を真上から垂直に押さえるような構成にすることで、原稿の位置ずれ、画質の歪みをなくすことが可能になり、操作性が改善され、また、印刷ミスを減少することが可能になり、用紙の消費を節約できる。
請求項2によれば、原稿を押さえる圧板の高さを容易に変更できる構成にすることで、画像読み取り装置の操作性が改善される。
請求項3によれば、原稿を押さえる圧板の高さを容易に変更できる構成にすることで、画像読み取り装置の操作性が改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像読み取り装置の第1の実施の形態として圧板と原稿台の接続を示す概略図である。
【図2】図1の圧板と原稿台の接続を有する画像読み取り装置に原稿を載置した状態を示す概略図である。
【図3】本発明による画像読み取り装置の第2の実施の形態として圧板の屈曲構造を説明する概略斜視図である。
【図4】図3の圧板の裏側を示す概略図である。
【図5】図3の圧板の表側を示す概略図である。
【図6】図3の圧板を有する画像読み取り装置に原稿を載置した状態を示す概略図である。
【図7】厚い本の原稿台への載置を示す概略図である。
【図8】本発明による画像読み取り装置の第3の実施の形態を示す概略図である。
【図9】図8の第3の実施の形態を、原稿を除いて示す概略側面図である。
【図10】従来の画像読み取り装置の原稿押さえ構造を厚い原稿を載置した状態で示す概略図である。
【図11】図10の原稿押さえ構造を原稿なしの状態で示す概略図である。
【符号の説明】
1 原稿読み取り装置
2 圧板
3 原稿(厚い本)
4 原稿台(スキャナ部)
6 ばね(高さ位置変更手段)
7 係止部(圧板高さ位置変更手段)
8 フック(高さ位置変更手段)
9 曲げ線(圧板高さ位置変更手段)
10 蝶番(圧板屈曲手段)
11 フック(圧板屈曲手段)
12 係止部(圧板屈曲手段)
14 原稿下部押さえ手段(位置ずれ防止手段)
Claims (4)
- 読取り対象物としての原稿をセットする透明な原稿台と、原稿台上に原稿を押さえる圧板と、原稿台下に位置するスキャナと、を備えた画像読み取り装置において、厚いブック原稿をスキャナにより読取る際に、前記圧板の高さを変更可能にする圧板高さ変更手段を有することを特徴とする画像読み取り装置。
- 読取り対象物としての原稿をセットする透明な原稿台と、原稿台上に原稿を押さえる圧板と、原稿台下に位置するスキャナと、を備えた画像読み取り装置において、厚いブック原稿をスキャナにより読取る際に、前記圧板の高さの変更を行うために圧板を曲げることができる圧板屈曲手段を有することを特徴とする画像読み取り装置。
- 読取り対象物としての原稿をセットする透明な原稿台と、原稿台上に原稿を押さえる圧板と、原稿台下に位置するスキャナと、を備えた画像読み取り装置において、厚いブック原稿をスキャナにより読取る際に、画質の歪み等を減少させるために、前記原稿を手前側より固定する位置ずれ防止手段を備えたことを特徴とする画像読み取り装置。
- 請求項1に記載の圧板高さ変更手段、請求項2に記載の圧板屈曲手段、又は請求項3に記載の位置ずれ防止手段のうち、少なくとも2つの手段を備えたことを特徴とする画像読み取り手段。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003064240A JP2004272020A (ja) | 2003-03-10 | 2003-03-10 | 画像読み取り装置及び画像読み取り手段 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003064240A JP2004272020A (ja) | 2003-03-10 | 2003-03-10 | 画像読み取り装置及び画像読み取り手段 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004272020A true JP2004272020A (ja) | 2004-09-30 |
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ID=33125575
Family Applications (1)
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JP2003064240A Pending JP2004272020A (ja) | 2003-03-10 | 2003-03-10 | 画像読み取り装置及び画像読み取り手段 |
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JP (1) | JP2004272020A (ja) |
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