JP2004272013A - 液晶表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】コモン電極端子と対向電極とを電気的に接続する場合に、液晶表示装置の外形寸法の縮小化を図ることができ、かつ、表示不良を起こすことがない液晶表示装置を提供する。
【解決手段】シール部材28の一部に液晶注入口30が形成され、液晶注入口30にコモン電極端子26が形成され、導電性粒子34を含む接続部材32がコモン電極端子26の位置に配置され、コモン電極端子26と対向電極36とが、接続部材32によって電気的に接続され、接続部材32の少なくとも片側に液晶注入口30が開口している。
【選択図】 図1
【解決手段】シール部材28の一部に液晶注入口30が形成され、液晶注入口30にコモン電極端子26が形成され、導電性粒子34を含む接続部材32がコモン電極端子26の位置に配置され、コモン電極端子26と対向電極36とが、接続部材32によって電気的に接続され、接続部材32の少なくとも片側に液晶注入口30が開口している。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶表示装置、特にアクティブマトリックス型液晶表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
アクティブマトリックス型液晶表示装置は、パソコン、テレビ、携帯電話、携帯情報端末機等に用いられ、近年ではより高い表示品位や小型化、軽量化の開発及び実用化が盛んになってきている。特に、携帯電話においては小型化の要求が厳しく、液晶表示装置の外形寸法の縮小化が望まれている。
【0003】
ところで、アクティブマトリックス型液晶表示装置においては、アレイ基板にコモン信号入力用のコモン電極端子が設けられ、対向基板には対向電極が設けられており、これら対向電極とコモン電極端子とを電気的に接続する必要がある。そのため、従来、アレイ基板と対向基板とをシール部材を用いて貼り合わせ、前記のコモン電極端子と対向電極とをアレイ基板の角部の位置で銀ペースト,カーボン等の導電性部材によって接続している。
【0004】
ところが、この接続方法であると、シール部材と導電性部材とが重ならないようにするために、アレイ基板の角部に得られる小さな隙間に配置する必要がある。しかしながら、シール部材の配置精度、大きさ、基板の切断精度、導電性材料の配置精度、大きさを考慮すると、液晶表示装置の外形寸法の縮小には限界が生じてきており、この小さな隙間さえ確保できなくなっている。
【0005】
そこで、この問題点を解決するために、アレイ基板と対向基板とをシール部材によって封着した液晶セルに液晶を注入するための液晶注入口に銀ペーストよりなる導電性部材を配して、両者を電気的に接続したものが提案されている(特許文献1)。
【0006】
【特許文献1】
特許第2850870号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記構成の液晶表示装置においては、この銀ペーストは有機溶剤を混ぜ合わせた材質であるため、この溶剤成分が液晶を封入する過程において表示領域に溶け出し、表示不良を発生させるという問題点がある。
【0008】
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、コモン電極端子と対向電極とを電気的に接続する場合に、液晶表示装置の外形寸法の縮小化を図ることができ、かつ、表示不良を起こすことがない液晶表示装置を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、基板上に複数の画素電極を有する表示領域が形成されたアレイ基板と、前記アレイ基板に対向配置され、前記画素電極に対向する面に対向電極を備えた対向基板と、前記アレイ基板及び対向基板間に保持される液晶と、前記表示領域の外側に、一部開口を有して配置され、アレイ基板及び対向基板を封着するシール部材と、前記アレイ基板側に配置され、前記対向電極への信号供給を行う端子と、前記開口内に配置され、前記端子と前記対向電極との導電接続を行う接続部材と、前記開口を封止する封止部材と、を備えた液晶表示装置において、前記接続部材は、樹脂に導電性粒子を分散させてなることを特徴とする液晶表示装置である。
【0010】
請求項2の発明は、前記導電性粒子の直径が、前記アレイ基板と前記対向基板との間隙に略等しいことを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置である。
【0011】
請求項3の発明は、前記樹脂が、シール部材と同じ材料であることを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置である。
【0012】
請求項4の発明は、基板上に複数の画素電極を有する表示領域が形成されたアレイ基板と、前記アレイ基板に対向配置され、前記画素電極に対向する面に対向電極を備えた対向基板と、前記アレイ基板及び対向基板間に保持される液晶と、前記表示領域の外側に、一部開口を有して配置され、アレイ基板及び対向基板を封着するシール部材と、前記開口を封止する封止部材と、前記アレイ基板側に配置され、前記対向電極への信号供給を行う端子と、を備えた液晶表示装置において、前記封止部材は、導電性を有し、前記端子と前記対向電極とを電気的に接続することを特徴とする液晶表示装置である。
【0013】
請求項1の発明であると、開口内の端子と対向電極とが、液晶注入口に配置されている導電性粒子を含む接続部材によって電気的に接続されているため、液晶表示装置の外形寸法を縮小化することができる。また、この接続部材では、溶剤等を必要とせず、表示不良を発生させることがない。
【0014】
請求項2の発明であると、導電性粒子の直径がアレイ基板と対向基板との間隙に略等しいため、開口内の端子と対向電極とを確実に電気的に接続することができる。
【0015】
請求項3の発明であると、接続部材がシール部材と同じ材料であるため、特別な材料を用意する必要がなく、また、作業効率を上げることができる。
【0016】
請求項4の発明であると、端子と対向電極とが、液晶注入口を封止し、かつ、導電性粒子を含む導電性の封止部材によって電気的に接続されている。このため、液晶表示装置の外形寸法の縮小化が図れ、また、端子と対向電極とを確実に電気的に接続でき、さらに、作業工程が増加することがない。
【0017】
【発明の実施の形態】
(実施例1)
以下、本発明の実施例1の液晶表示装置10について、図1と図2に基づいて説明する。
【0018】
本実施例の液晶表示装置10は、アクティブマトリックス型液晶表示装置であり、携帯電話に用いられ、そのサイズは例えば、画面対角2.2インチである。
【0019】
図1は、対向基板14をアレイ基板12に封着する前の平面図である。
【0020】
この液晶表示装置10の液晶セルは、アレイ基板12と対向基板14とより構成されている。
【0021】
上記の液晶表示装置10の構造について、製造工程の順番に説明する。
【0022】
まず、アレイ基板12に、複数の走査線20と複数の信号線18が交差するように配線し、この交差部分にアモルファスシリコン(a−Si)、または、ポリシリコン(p−Si)より形成される薄膜トランジスタ(以下、単にTFTという)を形成し、この各TFTに画素電極が接続する。なお、表示領域16から信号線18と走査線20へ信号供給する駆動配線を、アレイ基板12の一方の辺である棚部22に引き出すように配線しておく。
【0023】
なお、走査線及び信号線を駆動する駆動回路をセルの外部に配置する場合には、上記駆動配線は、それぞれ対応する走査パルス及び映像信号が供給されるよう信号線及び走査線が延在配置されてなるが、例えば、駆動回路がアレイ基板上に一体的に配置される場合には、映像信号及び走査信号を生成するための制御信号を供給する配線、電源配線、スタートパルス供給配線等が駆動配線として形成される。
【0024】
また、表示領域16の外周部には、コモン信号を入力するためのコモン信号線24を配線する。このコモン信号線24は、棚部22から表示領域16の外周を通り、棚部22と相対向する位置のアレイ基板12の外周部の略中央にまで延び、コモン電極端子26に接続する。
【0025】
次に、対向基板14には、ブラックマトリックスを有するカラーフィルタ15を形成し、透明電極より構成されている対向電極36を積層する。
【0026】
次に、表示領域16の外周部に、対向基板14と貼り合わせるための熱硬化性樹脂よりなるシール部材28をアレイ基板12の略全周にわたって配置する。但し、シール部材28の一部を切り欠くように液晶注入口30を構成する。この液晶注入口30は、前記したコモン電極端子26の位置に形成する。
【0027】
次に、コモン電極端子26の上に、接続部材32を配置する。この接続部材32は、シール部材28と同じ材料である熱硬化性樹脂の内部に球状の導電性粒子34を含んだものである。この導電性粒子34の構造としては、球状の合成樹脂の表面に金メッキを施したものである。
【0028】
なお、接続部材の材料は、これに限定されず、例えば、紫外線硬化性樹脂の内部に導電性粒子を含んだものであってもよい。
【0029】
次に、アレイ基板12と対向基板14とを加圧接着する。この場合に、図2に示すように、接続部材32はコモン電極端子26の上で拡がり、導電性粒子34がアレイ基板12と対向基板14の間隙で順番に配列される。その加圧力により球状の導電性粒子34はやや凹んで、コモン電極端子26と対向電極36とを確実に電気的に接続する。ここで液晶注入口30は、この接続部材32によって全て塞がれる訳ではなく、その両側に液晶が注入される部分である開口部38が開口している。なお、この導電性粒子34の直径は、アレイ基板12と対向基板14との間隙である5μmから6μmよりも若干大きく、6μmから8μmの大きさに形成されている。
【0030】
次に、アレイ基板12と対向基板14とを貼り合わせた空の液晶セルである空セルに、液晶注入口30から液晶を注入する。この液晶注入工程としては、例えば、真空注入方式がある。この方式は、液晶と空セルをそれぞれ真空層内で配置し、所定の真空度に到達すると空セルの液晶注入口30と液晶を接触させ大気圧に戻す。空セルは減圧された状態になっているので液晶が液晶注入口30から注入される仕組みである。
【0031】
次に、空セルに液晶を注入したら、液晶注入口30を紫外線硬化型接着剤よりなる封止部材によって封止し、液晶セルが完成する。
【0032】
上記構成の液晶表示装置10であると、コモン電極端子26と対向電極36とは導電性粒子34を含む接続部材32によって接続されているため、確実に電気的接続を行うことができる。
【0033】
また、液晶注入口30に接続部材32を配するため、液晶表示装置の外形寸法を縮小化することができ、例えば従来の表示領域とガラス基板の端部までの間隔が2.2mm必要とされていたが、本実施例では1.5mm以下にすることができる。
【0034】
さらに、シール部材28と同じ材料のものに導電性粒子34を混ぜ合わせたもので接続部材32を形成するため、従来技術で説明したような溶剤成分が表示領域に溶け出して表示不良を発生させたりすることがなく良好な表示を行うことができる。
【0035】
接続部材32をシール部材28と同じ材料で構成するために、液晶注入を阻害することのないよう液晶注入口26を幅広に形成した場合でも、液晶注入口26付近と他の部分との接着力や間隙の大きさに差が生じることがなく、また、作業工程が増加することがない。
【0036】
また、接続部材は、液晶注入口内に複数箇所配置してもよい。
【0037】
(実施例2)
次に、図3に基づいて実施例2の液晶表示装置10について説明する。
【0038】
実施例2と実施例1の異なる点は、接続部材32に代えて、封止部材40によってコモン電極端子26と対向電極36とを電気的に接続するものである。
【0039】
具体的には、紫外線硬化型接着剤の内部に直径がアレイ基板と前記対向基板との間隙に略等しい径の導電性粒子を混ぜ合わせて封止剤40を構成し、この封止剤40によって液晶注入後に液晶注入口30を封止するものである。
【0040】
この方法であると、実施例1と同様にコモン電極端子26と対向電極36とを確実に電気的に接触させることができる。
【0041】
従来のように溶剤が表示領域に達して表示不良を起こすことがなく良好な表示性能を得ることができる。
【0042】
液晶注入口30でコモン電極端子26と導電性端子34の電気的接続を行うため、液晶表示装置10の外形寸法を縮小化することができる。
【0043】
封止剤を導電性にすることにより電気的接続を行うため、作業工程が増加することがない。
【0044】
なお、封止剤は上記実施例に限定されず、樹脂そのものが導電性を有するものを用いても良い。
【0045】
【発明の効果】
以上により本発明の液晶表示装置であると、コモン電極端子と対向電極とを確実に電気的に接触することができる。
【0046】
また、液晶表示装置の外形寸法を縮小化することができる。
【0047】
また、表示不良を発生させることがない。
【0048】
さらに、コモン電極端子と対向電極とを接続するための作業工程が増加することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の液晶表示装置におけるアレイ基板の平面図である。
【図2】図1におけるA−A線断面図である。
【図3】実施例2の液晶表示装置におけるアレイ基板の平面図である。
【符号の説明】
10 液晶表示装置
12 アレイ基板
14 対向基板
16 表示領域
18 信号線
20 走査線
24 コモン信号線
26 コモン電極端子
28 シール部材
30 液晶注入口
32 接続部材
34 導電性粒子
36 対向電極
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶表示装置、特にアクティブマトリックス型液晶表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
アクティブマトリックス型液晶表示装置は、パソコン、テレビ、携帯電話、携帯情報端末機等に用いられ、近年ではより高い表示品位や小型化、軽量化の開発及び実用化が盛んになってきている。特に、携帯電話においては小型化の要求が厳しく、液晶表示装置の外形寸法の縮小化が望まれている。
【0003】
ところで、アクティブマトリックス型液晶表示装置においては、アレイ基板にコモン信号入力用のコモン電極端子が設けられ、対向基板には対向電極が設けられており、これら対向電極とコモン電極端子とを電気的に接続する必要がある。そのため、従来、アレイ基板と対向基板とをシール部材を用いて貼り合わせ、前記のコモン電極端子と対向電極とをアレイ基板の角部の位置で銀ペースト,カーボン等の導電性部材によって接続している。
【0004】
ところが、この接続方法であると、シール部材と導電性部材とが重ならないようにするために、アレイ基板の角部に得られる小さな隙間に配置する必要がある。しかしながら、シール部材の配置精度、大きさ、基板の切断精度、導電性材料の配置精度、大きさを考慮すると、液晶表示装置の外形寸法の縮小には限界が生じてきており、この小さな隙間さえ確保できなくなっている。
【0005】
そこで、この問題点を解決するために、アレイ基板と対向基板とをシール部材によって封着した液晶セルに液晶を注入するための液晶注入口に銀ペーストよりなる導電性部材を配して、両者を電気的に接続したものが提案されている(特許文献1)。
【0006】
【特許文献1】
特許第2850870号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記構成の液晶表示装置においては、この銀ペーストは有機溶剤を混ぜ合わせた材質であるため、この溶剤成分が液晶を封入する過程において表示領域に溶け出し、表示不良を発生させるという問題点がある。
【0008】
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、コモン電極端子と対向電極とを電気的に接続する場合に、液晶表示装置の外形寸法の縮小化を図ることができ、かつ、表示不良を起こすことがない液晶表示装置を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、基板上に複数の画素電極を有する表示領域が形成されたアレイ基板と、前記アレイ基板に対向配置され、前記画素電極に対向する面に対向電極を備えた対向基板と、前記アレイ基板及び対向基板間に保持される液晶と、前記表示領域の外側に、一部開口を有して配置され、アレイ基板及び対向基板を封着するシール部材と、前記アレイ基板側に配置され、前記対向電極への信号供給を行う端子と、前記開口内に配置され、前記端子と前記対向電極との導電接続を行う接続部材と、前記開口を封止する封止部材と、を備えた液晶表示装置において、前記接続部材は、樹脂に導電性粒子を分散させてなることを特徴とする液晶表示装置である。
【0010】
請求項2の発明は、前記導電性粒子の直径が、前記アレイ基板と前記対向基板との間隙に略等しいことを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置である。
【0011】
請求項3の発明は、前記樹脂が、シール部材と同じ材料であることを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置である。
【0012】
請求項4の発明は、基板上に複数の画素電極を有する表示領域が形成されたアレイ基板と、前記アレイ基板に対向配置され、前記画素電極に対向する面に対向電極を備えた対向基板と、前記アレイ基板及び対向基板間に保持される液晶と、前記表示領域の外側に、一部開口を有して配置され、アレイ基板及び対向基板を封着するシール部材と、前記開口を封止する封止部材と、前記アレイ基板側に配置され、前記対向電極への信号供給を行う端子と、を備えた液晶表示装置において、前記封止部材は、導電性を有し、前記端子と前記対向電極とを電気的に接続することを特徴とする液晶表示装置である。
【0013】
請求項1の発明であると、開口内の端子と対向電極とが、液晶注入口に配置されている導電性粒子を含む接続部材によって電気的に接続されているため、液晶表示装置の外形寸法を縮小化することができる。また、この接続部材では、溶剤等を必要とせず、表示不良を発生させることがない。
【0014】
請求項2の発明であると、導電性粒子の直径がアレイ基板と対向基板との間隙に略等しいため、開口内の端子と対向電極とを確実に電気的に接続することができる。
【0015】
請求項3の発明であると、接続部材がシール部材と同じ材料であるため、特別な材料を用意する必要がなく、また、作業効率を上げることができる。
【0016】
請求項4の発明であると、端子と対向電極とが、液晶注入口を封止し、かつ、導電性粒子を含む導電性の封止部材によって電気的に接続されている。このため、液晶表示装置の外形寸法の縮小化が図れ、また、端子と対向電極とを確実に電気的に接続でき、さらに、作業工程が増加することがない。
【0017】
【発明の実施の形態】
(実施例1)
以下、本発明の実施例1の液晶表示装置10について、図1と図2に基づいて説明する。
【0018】
本実施例の液晶表示装置10は、アクティブマトリックス型液晶表示装置であり、携帯電話に用いられ、そのサイズは例えば、画面対角2.2インチである。
【0019】
図1は、対向基板14をアレイ基板12に封着する前の平面図である。
【0020】
この液晶表示装置10の液晶セルは、アレイ基板12と対向基板14とより構成されている。
【0021】
上記の液晶表示装置10の構造について、製造工程の順番に説明する。
【0022】
まず、アレイ基板12に、複数の走査線20と複数の信号線18が交差するように配線し、この交差部分にアモルファスシリコン(a−Si)、または、ポリシリコン(p−Si)より形成される薄膜トランジスタ(以下、単にTFTという)を形成し、この各TFTに画素電極が接続する。なお、表示領域16から信号線18と走査線20へ信号供給する駆動配線を、アレイ基板12の一方の辺である棚部22に引き出すように配線しておく。
【0023】
なお、走査線及び信号線を駆動する駆動回路をセルの外部に配置する場合には、上記駆動配線は、それぞれ対応する走査パルス及び映像信号が供給されるよう信号線及び走査線が延在配置されてなるが、例えば、駆動回路がアレイ基板上に一体的に配置される場合には、映像信号及び走査信号を生成するための制御信号を供給する配線、電源配線、スタートパルス供給配線等が駆動配線として形成される。
【0024】
また、表示領域16の外周部には、コモン信号を入力するためのコモン信号線24を配線する。このコモン信号線24は、棚部22から表示領域16の外周を通り、棚部22と相対向する位置のアレイ基板12の外周部の略中央にまで延び、コモン電極端子26に接続する。
【0025】
次に、対向基板14には、ブラックマトリックスを有するカラーフィルタ15を形成し、透明電極より構成されている対向電極36を積層する。
【0026】
次に、表示領域16の外周部に、対向基板14と貼り合わせるための熱硬化性樹脂よりなるシール部材28をアレイ基板12の略全周にわたって配置する。但し、シール部材28の一部を切り欠くように液晶注入口30を構成する。この液晶注入口30は、前記したコモン電極端子26の位置に形成する。
【0027】
次に、コモン電極端子26の上に、接続部材32を配置する。この接続部材32は、シール部材28と同じ材料である熱硬化性樹脂の内部に球状の導電性粒子34を含んだものである。この導電性粒子34の構造としては、球状の合成樹脂の表面に金メッキを施したものである。
【0028】
なお、接続部材の材料は、これに限定されず、例えば、紫外線硬化性樹脂の内部に導電性粒子を含んだものであってもよい。
【0029】
次に、アレイ基板12と対向基板14とを加圧接着する。この場合に、図2に示すように、接続部材32はコモン電極端子26の上で拡がり、導電性粒子34がアレイ基板12と対向基板14の間隙で順番に配列される。その加圧力により球状の導電性粒子34はやや凹んで、コモン電極端子26と対向電極36とを確実に電気的に接続する。ここで液晶注入口30は、この接続部材32によって全て塞がれる訳ではなく、その両側に液晶が注入される部分である開口部38が開口している。なお、この導電性粒子34の直径は、アレイ基板12と対向基板14との間隙である5μmから6μmよりも若干大きく、6μmから8μmの大きさに形成されている。
【0030】
次に、アレイ基板12と対向基板14とを貼り合わせた空の液晶セルである空セルに、液晶注入口30から液晶を注入する。この液晶注入工程としては、例えば、真空注入方式がある。この方式は、液晶と空セルをそれぞれ真空層内で配置し、所定の真空度に到達すると空セルの液晶注入口30と液晶を接触させ大気圧に戻す。空セルは減圧された状態になっているので液晶が液晶注入口30から注入される仕組みである。
【0031】
次に、空セルに液晶を注入したら、液晶注入口30を紫外線硬化型接着剤よりなる封止部材によって封止し、液晶セルが完成する。
【0032】
上記構成の液晶表示装置10であると、コモン電極端子26と対向電極36とは導電性粒子34を含む接続部材32によって接続されているため、確実に電気的接続を行うことができる。
【0033】
また、液晶注入口30に接続部材32を配するため、液晶表示装置の外形寸法を縮小化することができ、例えば従来の表示領域とガラス基板の端部までの間隔が2.2mm必要とされていたが、本実施例では1.5mm以下にすることができる。
【0034】
さらに、シール部材28と同じ材料のものに導電性粒子34を混ぜ合わせたもので接続部材32を形成するため、従来技術で説明したような溶剤成分が表示領域に溶け出して表示不良を発生させたりすることがなく良好な表示を行うことができる。
【0035】
接続部材32をシール部材28と同じ材料で構成するために、液晶注入を阻害することのないよう液晶注入口26を幅広に形成した場合でも、液晶注入口26付近と他の部分との接着力や間隙の大きさに差が生じることがなく、また、作業工程が増加することがない。
【0036】
また、接続部材は、液晶注入口内に複数箇所配置してもよい。
【0037】
(実施例2)
次に、図3に基づいて実施例2の液晶表示装置10について説明する。
【0038】
実施例2と実施例1の異なる点は、接続部材32に代えて、封止部材40によってコモン電極端子26と対向電極36とを電気的に接続するものである。
【0039】
具体的には、紫外線硬化型接着剤の内部に直径がアレイ基板と前記対向基板との間隙に略等しい径の導電性粒子を混ぜ合わせて封止剤40を構成し、この封止剤40によって液晶注入後に液晶注入口30を封止するものである。
【0040】
この方法であると、実施例1と同様にコモン電極端子26と対向電極36とを確実に電気的に接触させることができる。
【0041】
従来のように溶剤が表示領域に達して表示不良を起こすことがなく良好な表示性能を得ることができる。
【0042】
液晶注入口30でコモン電極端子26と導電性端子34の電気的接続を行うため、液晶表示装置10の外形寸法を縮小化することができる。
【0043】
封止剤を導電性にすることにより電気的接続を行うため、作業工程が増加することがない。
【0044】
なお、封止剤は上記実施例に限定されず、樹脂そのものが導電性を有するものを用いても良い。
【0045】
【発明の効果】
以上により本発明の液晶表示装置であると、コモン電極端子と対向電極とを確実に電気的に接触することができる。
【0046】
また、液晶表示装置の外形寸法を縮小化することができる。
【0047】
また、表示不良を発生させることがない。
【0048】
さらに、コモン電極端子と対向電極とを接続するための作業工程が増加することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の液晶表示装置におけるアレイ基板の平面図である。
【図2】図1におけるA−A線断面図である。
【図3】実施例2の液晶表示装置におけるアレイ基板の平面図である。
【符号の説明】
10 液晶表示装置
12 アレイ基板
14 対向基板
16 表示領域
18 信号線
20 走査線
24 コモン信号線
26 コモン電極端子
28 シール部材
30 液晶注入口
32 接続部材
34 導電性粒子
36 対向電極
Claims (4)
- 基板上に複数の画素電極を有する表示領域が形成されたアレイ基板と、
前記アレイ基板に対向配置され、前記画素電極に対向する面に対向電極を備えた対向基板と、
前記アレイ基板及び対向基板間に保持される液晶と、
前記表示領域の外側に、一部開口を有して配置され、アレイ基板及び対向基板を封着するシール部材と、
前記アレイ基板側に配置され、前記対向電極への信号供給を行う端子と、
前記開口内に配置され、前記端子と前記対向電極との導電接続を行う接続部材と、
前記開口を封止する封止部材と、
を備えた液晶表示装置において、
前記接続部材は、樹脂に導電性粒子を分散させてなる
ことを特徴とする液晶表示装置。 - 前記導電性粒子の直径が、前記アレイ基板と前記対向基板との間隙に略等しい
ことを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。 - 前記樹脂が、シール部材と同じ材料である
ことを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。 - 基板上に複数の画素電極を有する表示領域が形成されたアレイ基板と、
前記アレイ基板に対向配置され、前記画素電極に対向する面に対向電極を備えた対向基板と、
前記アレイ基板及び対向基板間に保持される液晶と、
前記表示領域の外側に、一部開口を有して配置され、アレイ基板及び対向基板を封着するシール部材と、
前記開口を封止する封止部材と、
前記アレイ基板側に配置され、前記対向電極への信号供給を行う端子と、
を備えた液晶表示装置において、
前記封止部材は、導電性を有し、前記端子と前記対向電極とを電気的に接続する
ことを特徴とする液晶表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003064133A JP2004272013A (ja) | 2003-03-10 | 2003-03-10 | 液晶表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003064133A JP2004272013A (ja) | 2003-03-10 | 2003-03-10 | 液晶表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004272013A true JP2004272013A (ja) | 2004-09-30 |
Family
ID=33125532
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003064133A Pending JP2004272013A (ja) | 2003-03-10 | 2003-03-10 | 液晶表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004272013A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006349888A (ja) * | 2005-06-15 | 2006-12-28 | Sanyo Epson Imaging Devices Corp | 液晶表示パネル及びこれを使用した液晶表示装置 |
JP2008083458A (ja) * | 2006-09-28 | 2008-04-10 | Casio Comput Co Ltd | 液晶表示装置及びその製造方法 |
US9442325B2 (en) | 2012-04-13 | 2016-09-13 | Mitsubishi Electric Corporation | Liquid crystal display device and method of manufacturing the same |
-
2003
- 2003-03-10 JP JP2003064133A patent/JP2004272013A/ja active Pending
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JP2006349888A (ja) * | 2005-06-15 | 2006-12-28 | Sanyo Epson Imaging Devices Corp | 液晶表示パネル及びこれを使用した液晶表示装置 |
JP2008083458A (ja) * | 2006-09-28 | 2008-04-10 | Casio Comput Co Ltd | 液晶表示装置及びその製造方法 |
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