JP2002231763A - 電気光学装置および電子機器 - Google Patents

電気光学装置および電子機器

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JP2002231763A JP2001026707A JP2001026707A JP2002231763A JP 2002231763 A JP2002231763 A JP 2002231763A JP 2001026707 A JP2001026707 A JP 2001026707A JP 2001026707 A JP2001026707 A JP 2001026707A JP 2002231763 A JP2002231763 A JP 2002231763A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バンプ電極を含めたICの総厚さ寸法のばら
つきを適正に管理することにより、ICのバンプ電極と
基板側の端子との電気的な接続部分の信頼性を向上する
ことのできる電気光学装置および電子機器を提供するこ
と。 【解決手段】 導電粒子150を含む異方性導電膜15
を介しての圧着により、透明基板20に形成されている
複数の端子27に対して、駆動用IC13の各バンプ電
極130を実装するにあたって、バンプ電極130を含
む駆動用IC13の総厚さ寸法のばらつきRを、圧着前
の導電粒子150の平均粒径未満に管理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体チップ(以
下、ICという。)が異方性導電膜によって基板上に実
装された電気光学装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】フェイスダウンボンディングタイプのI
Cを異方性導電膜(Anisotropic cond
uctive film/15)を用いてCOG(Ch
ipon glass)実装する方法は、ファインピッ
チへの対応が可能であるとともに、多接点を一括して電
気的に接続できるので、液晶装置などといった電気光学
装置において、電気光学物質を保持する基板上に駆動用
ICを実装するのに適している。
【0003】この異方性導電膜では、樹脂粒子の表面が
金属で被覆された導電粒子が樹脂中分散しており、図3
(A)に示すように、IC実装領域26に所定の大きさ
の異方性導電膜15を残した後、図3(B)に示すよう
に、圧着ヘッド9を用いて駆動用IC13を基板側に熱
圧着すると、図3(C)に示すように、駆動用IC13
のバンプ電極130と基板側の端子27との間におい
て、異方性導電膜15に含まれている導電粒子150が
潰れ、この潰れた導電粒子150によって、バンプ電極
130と端子27とが電気的に接続する。
【0004】このような実装を行う際、図4(A)に示
すように、1つの駆動用IC13内においてバンプ電極
130を含めた総厚さ寸法がt1の薄い部分と、総厚さ
寸法がt2の厚い部分とがある場合、総厚さ寸法がt1
の薄い部分と総厚さ寸法がt2の厚い部分とでは、各々
のバンプ電極130と導通されるべき端子130までの
距離が異なることから、導電粒子150の大きさが小さ
いと総厚さ寸法がt1の薄い部分を端子130と導通さ
せることができないと考えられる。しかしながら、実際
にはこのような問題はほとんど生じない。
【0005】その理由として、まず、圧着する際に、総
厚さ寸法がt1の薄い部分と総厚さ寸法がt2の厚い部
分とでは各々の端子との間に介在する導電粒子150に
加わる力が異なるため、導電粒子150は、図4(B)
に示すように、バンプ電極130を介して加わった力の
大きさに応じて、総厚さ寸法がt1の薄い部分では軽く
潰れる一方、総厚さ寸法がt2と厚い部分では激しく潰
れるので、総厚さ寸法のばらつきRが導電粒子130の
潰れ具合により補正される。また、各々のバンプ電極1
30と端子27との間には複数の導電粒子150が介在
しており(図4(B)では、便宜上、各々のバンプ電極
130と端子27との間に導電粒子が1つしかないよう
に示してある)、複数の導電粒子150が積層している
ため、などが考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが近年の電気光
学装置では、画素の高密度化などに伴なって電極パター
ンの数が増大していく傾向にあり、それに伴ない、端子
27およびバンプ電極130の面積は、小さくなる傾向
にある。その結果、バンプ電極130と端子27との間
に介在する導電粒子150の数が少なくなるため、各々
のバンプ電極130と端子27との間に介在する導電粒
子150がバンプ電極130と端子27とを導通させる
まで積層しにくくなる。また、導電粒子150が十分に
積層されないと総厚さ寸法のばらつきRの補正は導電粒
子150の潰れ具合に大きく左右されるが、導電粒子1
50の潰れ具合による総厚さ寸法のばらつきRの補正に
も限界があるので、1つの駆動用IC13内においてバ
ンプ電極130を含めた総厚さ寸法のばらつきRが電気
的な接続不良として表面化しやすくなる。
【0007】そこで、駆動用IC13を製造する際、バ
ンプ電極130を研磨して、バンプ電極130を含めた
駆動用IC13の総厚さ寸法のばらつきRを可能な限り
小さくする方法が考えられるが、このような管理方法で
は、駆動用IC13の製造コストが著しく増大するとい
う問題点がある。
【0008】以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、
バンプ電極を含めたICの総厚さ寸法のばらつきを適正
に管理することにより、ICのバンプ電極と基板側の端
子との電気的な接続部分の信頼性を向上することのでき
る電気光学装置、および電子機器を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では、導電粒子を含む異方性導電膜を介して
の圧着により、電気光学物質を保持する基板に形成され
ている複数の端子に対して、ICの複数のバンプ電極が
それぞれ電気的に接続された電気光学装置において、前
記バンプ電極を含む前記ICの総厚さ寸法のばらつき
は、前記導電粒子の平均粒径未満であることを特徴とす
る。
【0010】本願発明者が繰り返し行った実験結果によ
れば、バンプ電極を含むICの総厚さ寸法のばらつき
が、圧着前の導電粒子の平均粒径(圧着後、潰れていな
い導電粒子の平均粒径)未満となるように管理すれば、
ICの総厚さ寸法にばらつきがあっても、バンプ電極と
端子との間にある導電粒子が適正に潰れることによって
十分、吸収、補正できるので、ICのバンプ電極と基板
側の端子との間に電気的な接続不良が発生しないという
結果が得られた。それ故、圧着前の異方性導電膜に含ま
れている導電粒子の平均粒径を考慮して、1つのIC内
においてバンプ電極を含めた総厚さ寸法のばらつきを管
理すれば、この寸法ばらつきを過剰なレベルにまで圧縮
せずとも、ICのバンプ電極と基板側の端子との電気的
な接続部分の信頼性を向上することができる。
【0011】本発明において、電気光学装置において駆
動用ICを実装する際には、導電粒子の平均粒径が約5
μmのものが多用されており、この場合には、前記バン
プ電極を含む前記ICの総厚さ寸法のばらつきは4μm
以下にすることが好ましい。本発明において、前記電気
光学物質は、例えば、一対の基板間に封入された液晶で
あり、当該一対の基板のうちの少なくとも一方の基板に
前記ICが実装されている。
【0012】本発明において、電気光学装置では、液晶
などの電気光学物質がガラス基板や石英基板に保持され
ているので、このような基板に対してICが実装され
る。
【0013】本発明において、前記端子は、該端子が形
成されている基板上に半導体プロセスにより形成された
薄膜と同時形成されてなることが好ましい。このような
構成によれば、基板側の端子は、半導体プロセスで形成
されたものであるため、膜厚にばらつきがほとんどな
い。それ故、IC側の厚さ寸法のばらつきについてのみ
管理すれば、ICのバンプ電極と基板側の端子とを確実
に電気的に接続することができる。
【0014】本発明において、前記ICは、例えば、前
記電気光学物質を駆動するための電極パターンに信号を
供給する駆動用ICである。このような異方性導電膜を
用いた実装は、多接点を一括して電気的に接続できるの
で、駆動用ICを実装するのに適している。
【0015】このように構成した電気光学装置は、電子
機器の表示部として用いられる。
【0016】
【発明の実施の形態】図面を参照して、本発明の実施の
形態を説明する。
【0017】(全体構成)図1および図2はそれぞれ、
本発明を適用した電気光学装置の斜視図、および分解斜
視図である。なお、図1および図2には、電極パターン
および端子などを模式的に示してあるだけであり、実際
の電気光学装置では、より多数の電極パターンや端子が
形成されている。
【0018】図1および図2において、本形態の電気光
学装置1は、パッシブマトリクス型のカラー液晶パネル
1′を備えており、所定の間隙を介してシール材30に
よって貼り合わされた矩形のガラスなどからなる一対の
透明基板間にシール材30によって液晶封入領域35が
区画されているとともに、この液晶封入領域35内に
は、電気光学物質としての液晶が封入されている。ここ
では、前記一対の透明基板のうち、液晶封入領域35内
で縦方向に延びる複数列の第1の電極パターン40が形
成されている方の基板を第1の透明基板10とし、液晶
封入領域35内で横方向に延びる複数列の第2の電極パ
ターン50が形成されている方の基板を第2の透明基板
20とする。
【0019】ここに示す電気光学装置1は透過型であ
り、照明装置4をバックライトとして所定の表示を行な
う。このため、第2の透明基板20の外側表面には偏光
板61が貼られ、第1の透明基板10の外側表面には偏
光板62が貼られている。なお、図示を省略するが、第
2の透明基板20には、第1の電極パターン40と第2
の電極パターン50との交点に相当する領域に、赤、
緑、青のカラーフィルタが形成され、これらのカラーフ
ィルタの表面側に絶縁性の平坦化膜(図示せず)、第2
の電極パターン50、および配向膜がこの順に形成され
ている。これに対して、第1の透明基板10には、第1
の電極パターン40および配向膜(図示せず)がこの順
に形成されている。この電気光学装置1において、第1
の電極パターン40および第2の電極パターン50は、
いずれもITO膜によって形成されている。
【0020】電気光学装置1では、外部との間での信号
の入出力、および基板間の導通のいずれを行うにも、第
1の透明基板10および第2の透明基板20の同一方向
に位置する各基板辺101、201付近において第1の
透明基板10および第2の透明基板20のそれぞれに形
成されている第1の端子形成領域11および第2の端子
形成領域21が用いられる。第2の透明基板20として
は、第1の透明基板10よりも大きな基板が用いられ、
第1の透明基板10と第2の透明基板20とを貼り合わ
せたときに第1の透明基板10の基板辺101から第2
の透明基板20が張り出す部分25に、駆動用IC13
(半導体チップ)の実装領域26が形成されており、こ
こに駆動用IC13がフェイスダウンボンディングによ
りCOG実装されている。
【0021】(実装領域の構成)この部分での実装構造
について、詳しくは後述するが、異方性導電膜を第2の
透明基板2と駆動用IC13との間に挟んだ上で、それ
らを加熱圧着することによって行われる。ここで、実装
領域26には、以下に説明する多数の端子27が形成さ
れ、これらの端子27に対して、駆動用IC13のバン
プ電極が電気的に接続される。
【0022】まず、第2の透明基板20では、ITO膜
からなる第2の電極パターン50が実装領域26まで延
びており、その端部によって、駆動用IC13のバンプ
電極が電気的に接続される端子27が形成されている。
【0023】第2の透明基板20の第2の端子形成領域
21は、駆動用IC13より基板辺201の側に位置す
る部分に入出力端子28(パネル側端子)が形成され、
これらの入出力端子28にはフレキシブル基板29が接
続されている。入出力端子28の各々から実装領域26
に向けては、ITO膜からなる配線パターンが延びてお
り、これらの配線パターンの端部によって、駆動用IC
13のバンプ電極と電気的に接続される端子27が形成
されている。
【0024】第2の端子形成領域21において、駆動用
IC13より液晶封入領域35の側に位置する部分は、
第1の透明基板10の側との基板間導通用に用いられる
ので、第1の透明基板10との重なり部分に、複数の基
板間導通用端子70が形成されている。これらの基板間
導通用端子70の各々から実装領域26に向けては、I
TO膜からなる配線パターンが延びており、これらの配
線パターンの端部によって、駆動用IC13のバンプ電
極と電気的に接続される端子27が形成されている。
【0025】また、第1の透明基板10において、第1
の端子形成領域11は、第2の透明基板20の側との基
板間導通に用いられるので、第2の透明基板20との重
なり部分には、複数の基板間導通用端子60が形成され
ている。これらの基板間導通用端子60は、いずれもI
TO膜からなる第1の電極パターン40の端部によって
構成されている。
【0026】従って、第1の透明基板10と第2の透明
基板20とを、基板間導通剤を含有するシール材30で
貼り合わせて基板間で基板間導通用端子60、70同士
を導通させるとともに、第2の透明基板20に駆動用I
C13およびフレキシブル基板29を実装した以降、第
2の透明基板20の入出力端子28から駆動用IC13
に所定の信号を入力すれば、駆動用IC13から出力さ
れた信号は、第1の電極パターン40および第2の電極
パターン50に供給されるので、第1の電極パターン4
0と第2の電極パターン50との交点に相当する画素を
各々駆動することができる。
【0027】(駆動用IC13の実装構造)図3(A)
〜(C)は、図1に示す電気光学装置において、異方性
導電膜を用いて駆動用ICを実装する様子を示す工程断
面図である。図4は、図1に示す電気光学装置におい
て、異方性導電膜を用いて駆動用ICを実装した様子を
示す説明図である。なお、異方性導電膜において、電極
と端子との間には複数の導電粒子が介在するが、図4
(B)では、便宜上、電極と端子との間に1つの導電粒
子のみを表してある。
【0028】図1に示す電気光学装置を製造するにあた
って、バンプ電極を含む駆動用ICの総厚さ寸法のばら
つきと、工程能力指数との関係を示すグラフである。
【0029】このような電気光学装置1を構成するにあ
たって、駆動用IC13を実装するのに用いた異方性導
電膜では、弾性変形可能な樹脂粒子の表面が金属で被覆
された導電粒子が、エポキシ樹脂などといった熱硬化性
樹脂、あるいは熱可塑性樹脂中に分散している。このた
め、図3(A)に示すように、ステージ8上において、
第2の透明基板20のIC実装領域26に所定の大きさ
の異方性導電膜15を残した後、図3(B)に示すよう
に、圧着ヘッド9を用いて駆動用IC13を基板側に熱
圧着すると、図3(C)に示すように、駆動用IC13
のバンプ電極130と端子27との間において、異方性
導電膜15に含まれている導電粒子150が潰れ、潰れ
た導電粒子150によって、バンプ電極130と端子2
7とが電気的に接続する。
【0030】このような実装を行う際、基板側の端子2
7は、いずれも第2の透明基板20に半導体プロセスに
よりITO膜からなる第2の電極パターン50を形成す
る際、これらの第2の電極パターン50と同時形成され
たものであるため、膜厚にばらつきはほとんどない。
【0031】これに対して、図4(A)に示すように、
駆動用IC13では、バンプ電極130を含めた総厚さ
寸法がt1の薄い部分と、総厚さ寸法がt2の厚い部分
とが発生しやすく、このようなばらつきがあると、個々
のバンプ電極130に加わる力がばらつく。それでも、
導電粒子150は、図4(B)に示すように、バンプ電
極130を介して加わった力の大きさに応じて、総厚さ
寸法がt1の薄い部分では軽く潰れる一方、総厚さ寸法
がt2の厚い部分では激しく潰れるので、ある程度のば
らつき(駆動用IC13内においてバンプ電極130を
含めた総厚さ寸法のばらつきR)を吸収、補正できる。
また、バンプ電極130および端子27が大きければ、
それらの間で導電粒子150が積層して電気的な接続が
行われるので、駆動用IC13内においてバンプ電極1
30を含めた総厚さ寸法のばらつきRをある程度は吸
収、補正できる。但し、電気光学装置1では、画素の高
密度化などに伴なって端子27の数が増大しているの
で、端子27およびバンプ電極130については、小さ
くなる傾向にある。その結果、バンプ電極130と端子
27との間に介在する導電粒子150の数が少なくなる
ため、1つの駆動用IC13内においてバンプ電極13
0を含めた総厚さ寸法のばらつきRが電気的な接続不良
として表面化しやすい。
【0032】そこで、本形態では、バンプ電極130を
含む駆動用IC13の総厚さ寸法のばらつきRを、圧着
前の導電粒子150の平均粒径未満に管理してある。例
えば、平均粒径が約5μmの導電粒子150を含む異方
性導電膜15を用いる場合、バンプ電極130を含む駆
動用IC13の総厚さ寸法のばらつきRは、4μm以下
に管理する。
【0033】このような基準は、繰り返し行った実験結
果に基づいて決定されたものである。例えば、平均粒径
が約5μmの導電粒子150を含む異方性導電膜15を
用いて、バンプ電極130を含む駆動用IC13の総厚
さ寸法のばらつきRが2μm、3μm、4μm、5μm
の駆動用IC13をガラス基板からなる第2の透明基板
20にそれぞれ実装したとき、バンプ電極130と端子
27との間でいくつの導電粒子150が潰れた状態にあ
るかを規格値にして工程能力指数などを検討したとこ
ろ、図5に示す結果が得られた。
【0034】図5は、バンプ電極130を含む駆動用I
C13の総厚さ寸法のばらつきRと、工程能力指数との
関係を示すグラフである。
【0035】図5に示すように、バンプ電極130を含
む駆動用IC13の総厚さ寸法のばらつきRが2μm、
3μm、4μmであれば、十分、目標となる工程能力指
数をクリアできるのに対して、ばらつきRが5μmであ
れば、不良品が発生するおそれがあるという結果が得ら
れた。また、ばらつきRが2μm、3μm、4μmの場
合には、バンブ電極130と端子27との間において潰
れた導電粒子150の数がゼロという結果が発生しなか
ったのに対して、ばらつきRが5μmの場合には、バン
ブ電極130と端子27との間において潰れた導電粒子
150の数がゼロという結果が発生した。
【0036】従って、圧着前の導電粒子150の平均粒
径が、例えば、約5μmである場合には、駆動用IC1
3として、バンプ電極130を含む総厚さ寸法のばらつ
きRが4μm以下のものを使用するなど、駆動用IC1
3のバンプ電極130を含む駆動用IC13の総厚さ寸
法のばらつきRを、圧着前の導電粒子150の平均粒径
未満に管理すれば、このようなばらつきについては、バ
ンプ電極130と端子との間で導電粒子150が潰れる
ことによって十分、吸収できる。それ故、駆動用IC1
3のバンプ電極130と第2の透明基板20側の端子と
の間に電気的な接続不良が発生しない。
【0037】また、圧着前の異方性導電膜15に含まれ
ている導電粒子150の平均粒径を考慮して駆動用IC
13内においてバンプ電極130を含めた総厚さ寸法の
ばらつきRを管理するので、総厚さ寸法のばらつきRを
過剰なレベルにまで圧縮しなくてよいので、過剰品質に
起因するコストの増大を招くことなく、駆動用IC13
のバンプ電極130と基板側の端子との電気的な接続部
分の信頼性を向上することができる。
【0038】(その他の実施の形態)なお、上記形態
は、電気光学装置として、パッシブマトリクスタイプの
液晶装置を例に説明したが、これに限らず、例えば、ア
クティブマトリクスタイプの液晶装置において、石英基
板などに駆動用ICを実装するのに本発明を適用しても
よい。
【0039】また、上記形態では、基板間導通構造を採
用しているので、電気光学物質としての液晶を保持する
2枚の基板の一方の基板に駆動用ICを実装する例を説
明したが、2枚の基板の各々に駆動用ICを実装するの
に本発明を適用してもよい。
【0040】(電子機器の実施形態)図6は、本発明に
係る電気光学装置(液晶装置)を各種の電子機器の表示
装置として用いる場合の一実施形態を示している。ここ
に示す電子機器は、表示情報出力源70、表示情報処理
回路71、電源回路72、タイミングジェネレータ7
3、そして液晶装置74を有する。また、液晶装置74
は、液晶表示パネル75及び駆動回路76を有する。液
晶装置74および液晶表示パネル75としては、前述し
た電気光学装置1、および液晶パネル1′を用いること
ができる。
【0041】表示情報出力源70は、ROM(Read Onl
y Memory)、RAM(Random Access Memory)等といっ
たメモリ、各種ディスク等といったストレージユニッ
ト、デジタル画像信号を同調出力する同調回路等を備
え、タイミングジェネレータ73によって生成された各
種のクロック信号に基づいて、所定フォーマットの画像
信号等といった表示情報を表示情報処理回路71に供給
する。
【0042】表示情報処理回路71は、シリアル−パラ
レル変換回路や、増幅・反転回路、ローテーション回
路、ガンマ補正回路、クランプ回路等といった周知の各
種回路を備え、入力した表示情報の処理を実行して、そ
の画像信号をクロック信号CLKと共に駆動回路76へ
供給する。駆動回路76は、走査線駆動回路やデータ線
駆動回路、検査回路等を総称したものである。また、電
源回路72は、各構成要素に所定の電圧を供給する。
【0043】図7は、本発明に係る電子機器の一実施形
態であるモバイル型のパーソナルコンピュータを示して
いる。ここに示すパーソナルコンピュータは、キーボー
ド81を備えた本体部82と、液晶表示ユニット83と
を有する。液晶表示ユニット83は、前述した電気光学
装置1を含んで構成される。
【0044】図8は、本発明に係る電子機器の他の実施
形態である携帯電話機を示している。ここに示す携帯電
話機90は、複数の操作ボタン91と、液晶装置からな
る電気光学装置1を有している。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、IC
内においてバンプ電極を含む総厚さ寸法のばらつきを、
圧着前の導電粒子の平均粒径(圧着後、潰れていない導
電粒子の平均粒径)未満となるように管理するので、I
Cの厚さ寸法のばらつきについては、バンプ電極と端子
との間で導電粒子が潰れることによって十分、吸収でき
る。従って、ICのバンプ電極と基板側の端子との間に
電気的な接続不良が発生しない。また、圧着前の異方性
導電膜に含まれている導電粒子の平均粒径を考慮して、
バンプ電極を含めたICの総厚さ寸法のばらつきを管理
するので、過剰品質に起因するコストの増大を招くこと
なく、ICのバンプ電極と基板側の端子との電気的な接
続部分の信頼性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した電気光学装置の斜視図であ
る。
【図2】図1に示す電気光学装置の分解斜視図である。
【図3】(A)〜(C)は、図1に示す電気光学装置に
おいて、異方性導電膜を用いて駆動用ICを実装する様
子を示す工程断面図である。
【図4】図1に示す電気光学装置において、異方性導電
膜を用いて駆動用ICを実装した様子を示す説明図であ
る。
【図5】図1に示す電気光学装置を製造するにあたっ
て、バンプ電極を含む駆動用ICの総厚さ寸法のばらつ
きと、工程能力指数との関係を示すグラフである。
【図6】本発明に係る電気光学装置を用いた各種電子機
器の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明に係る電気光学装置を用いた電子機器の
一実施形態としてのモバイル型のパーソナルコンピュー
タを示す説明図である。
【図8】本発明に係る電気光学装置を用いた電子機器の
一実施形態としての携帯電話機の説明図である。
【符号の説明】
1 電気光学装置 1′ 液晶パネル 4 照明装置 10 第1の透明基板 11 第1の端子形成領域 13 駆動用IC(半導体チップ) 15 異方性導電膜 20 第2の透明基板 21 第2の端子形成領域 25 第2の透明基板が張り出す部分 26 駆動用ICの実装領域 27 基板側の端子 28 入出力端子 29 フレキシブル基板 30 シール材 35 液晶封入領域 40 第1の電極パターン 50 第2の電極パターン 60、70 基板間導通用端子 61、62 偏光板 101、201 基板辺 130 バンプ電極 150 導電粒子

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電粒子を含む異方性導電膜を介しての
    圧着により、電気光学物質を保持する基板に形成されて
    いる複数の端子に対して、半導体チップの複数のバンプ
    電極がそれぞれ電気的に接続された電気光学装置におい
    て、 前記バンプ電極を含む前記半導体チップの総厚さ寸法の
    ばらつきは、前記導電粒子の平均粒径未満であることを
    特徴とする電気光学装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記導電粒子の平均
    粒径は約5μmであり、前記バンプ電極を含む前記半導
    体チップの総厚さ寸法のばらつきは4μm以下であるこ
    とを特徴とする電気光学装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記電気光
    学物質は、一対の基板間に封入された液晶であり、当該
    一対の基板のうちの少なくとも一方の基板に前記半導体
    チップが実装されていることを特徴とする電気光学装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
    前記半導体チップが実装されている基板は、ガラス基板
    あるいは石英基板であることを特徴とする電気光学装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
    前記端子は、該端子が形成されている基板上に半導体プ
    ロセスにより形成された薄膜と同時形成されてなること
    を特徴とする電気光学装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかにおいて、
    前記半導体チップは、前記電気光学物質を駆動するため
    の電極パターンに信号を供給する駆動用半導体チップで
    あることを特徴とする電気光学装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかに規定する
    電気光学装置を表示部として備えていることを特徴とす
    る電子機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN1300832C (zh) * 2003-03-13 2007-02-14 精工爱普生株式会社 电子装置的制造方法及芯片载架
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