JP2004271130A - リジェネバーナの燃焼方法 - Google Patents

リジェネバーナの燃焼方法 Download PDF

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Hiroyuki Shinmachi
裕幸 新町
Masataka Miwa
昌隆 三輪
Shinpei Miura
新平 三浦
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Abstract

【課題】ラジアントチューブの一部に生じる過大な熱応力の発生を緩和し,ラジアントチューブの耐久性を向上させることができるリジェネバーナの燃焼方法を提供すること。
【解決手段】リジェネバーナ1の燃焼方法は,加熱炉4内に配設したラジアントチューブ3の両端に蓄熱体214,224を有するバーナ21,22をそれぞれ配設し,各バーナ21,22における燃焼と排気とを交互に切り替えて,加熱炉4内を加熱する方法である。各バーナ21,22における燃焼と排気との切替時間間隔は,加熱炉4内の温度Tが目標とする目標温度Trに到達した後の定常運転時B〜Eにおいては,所定の時間間隔である定常間隔t1とする。切替時間間隔は,定常運転時B〜Eに至るまでの加熱炉4内の昇温を行う昇温運転時Aにおいては,定常間隔t1よりも短い短時間間隔t2とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【技術分野】
本発明は,一対のバーナにおいて燃焼と排気とを交互に繰り返し,ラジアントチューブからの放射熱により加熱炉内を加熱するリジェネバーナの燃焼方法に関する。
【0002】
【従来技術】
従来より,加熱炉内にラジアントチューブを配設し,このラジアントチューブの両端にそれぞれ蓄熱体を有するバーナを配設して構成したリジェネバーナが知られている。そして,このリジェネバーナにおいては,各バーナにおける燃焼と排気とを,所定の切替時間で切り替えて繰り返し行うことにより,燃焼後の燃焼排気ガスの排熱を活用して効率的に加熱炉内を加熱することができる。このような,ラジアントチューブを用いたリジェネバーナの燃焼方法としては,例えば特許文献1,2に示すものがある。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−162026号公報
【特許文献2】
特開2003−21325号公報
【0004】
【解決しようとする課題】
しかしながら,上記従来のリジェネバーナにおいては,燃焼及び排気を交互に行うため,燃焼を行っている側のバーナの近くに位置するラジアントチューブの一部が,局所的に過熱され易い。
特に,上記加熱炉内の温度が目標温度になるまで昇温を行う昇温運転時においては,ラジアントチューブの温度が低くなっており,このラジアントチューブと上記バーナの燃焼による火炎又は燃焼ガスとの温度差が激しい。そして,この状態で,上記局所的な加熱を行うため,上記ラジアントチューブの一部が重点的に過熱され,この一部に過大な熱応力が発生してしまう。そのため,ラジアントチューブの耐久性が悪化してしまうおそれがある。
【0005】
本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので,ラジアントチューブの一部に生じる過大な熱応力の発生を緩和し,ラジアントチューブの耐久性を向上させることができるリジェネバーナの燃焼方法を提供しようとするものである。
【0006】
【課題の解決手段】
第1の発明は,加熱炉内に配設したラジアントチューブの両端に燃焼排気ガス中の排熱を蓄熱する蓄熱体を有するバーナをそれぞれ配設し,各バーナにおける燃焼と排気とを交互に切り替えて,上記加熱炉内を加熱するリジェネバーナの燃焼方法において,
上記各バーナにおける燃焼と排気との切替時間間隔は,上記加熱炉内の温度が目標とする目標温度に到達した後の定常運転時においては,所定の時間間隔である定常間隔とし,
上記定常運転時に至るまでの上記加熱炉内の昇温を行う昇温運転時においては,上記定常間隔よりも短い短時間間隔とすることを特徴とするリジェネバーナの燃焼方法にある(請求項1)。
【0007】
本発明においては,上記ラジアントチューブの温度が低く,このラジアントチューブと上記各バーナの燃焼による火炎又は燃焼ガスとの温度差が上記定常運転時に比べて大きい上記昇温運転時においては,上記各バーナにおける燃焼と排気との切替時間間隔を,上記定常運転時のときよりも短くしている。そのため,上記昇温運転時において燃焼を行っている一方のバーナにより,このバーナの近くに位置するラジアントチューブの一部が局所的に過熱される時間を短くすることができる。そして,上記ラジアントチューブの一部の温度が,他の部分の温度に比べて著しく高くなることを抑制することができる。
【0008】
そのため,このラジアントチューブの一部に生じる過大な熱応力の発生を緩和することができ,ラジアントチューブの耐久性を向上させることができる。
一方で,上記定常間隔を,上記各バーナにおいて,上記蓄熱体に蓄熱した燃焼排気ガスの排熱を効果的に回収することができる時間間隔とすることにより,上記リジェネバーナは上記定常運転時において効率的に運転を行うことができる。
【0009】
第2の発明は,加熱炉内に配設したラジアントチューブの両端に燃焼排気ガス中の排熱を蓄熱する蓄熱体を有するバーナをそれぞれ配設し,各バーナにおける燃焼と排気とを交互に切り替えて,上記加熱炉内を加熱するリジェネバーナの燃焼方法において,
上記各バーナにおける燃焼と排気との切替時間間隔は,上記加熱炉内の温度が目標とする目標温度に到達した後の定常運転時においては,所定の時間間隔である定常間隔とし,
上記加熱炉内の昇温を開始した昇温運転時の初期段階においては,上記定常間隔よりも短い初期間隔とし,
上記加熱炉内の温度が上記目標温度に近づいた昇温運転時の後期段階においては,上記定常間隔よりも短く,かつ上記初期間隔よりは長い後期間隔とすることを特徴とするリジェネバーナの燃焼方法にある(請求項2)。
【0010】
本発明においては,上記のごとく温度差が大きい昇温運転時において,上記各バーナにおける燃焼と排気との切替時間間隔を,上記定常運転時のときよりも短くすると共に,昇温を開始したときのラジアントチューブの温度が,目標温度の近くまで昇温されたラジアントチューブの温度よりも低いことを考慮して,段階的に上記切替時間間隔を長くする。
すなわち,本発明においては,上記昇温運転時の後期段階において,上記加熱炉内の温度が上記目標温度に近づき,上記ラジアントチューブと上記火炎又は燃焼ガスとの温度差が上記初期段階に比べて小さくなったときには,上記切替時間間隔を上記定常間隔に近づける。
【0011】
そのため,ラジアントチューブと上記火炎又は燃焼ガスとの温度差が激しい初期段階においては,上記切替時間間隔を初期間隔として,上記過大な熱応力の発生の抑制を重点的に行い,上記温度差が初期段階に比べて小さくなった後期段階においては,上記切替時間間隔を後期間隔として,できるだけ効率的に運転が行えるようにすることができる。
これにより,ラジアントチューブの耐久性を向上させることができると共に,上記リジェネバーナは上記昇温運転時においてもできるだけ効率的に運転を行うことができる。
【0012】
上記昇温運転時の初期段階としては,例えば,上記加熱炉内の温度が上記目標温度の40〜80%の温度になるまでの間とすることができる。また,上記昇温運転時の後期段階としては,上記加熱炉内の温度が上記初期段階における温度から上記目標温度になるまでの間とすることができる。例えば,上記目標温度が900℃のときには,上記初期段階を上記加熱炉内の温度が550℃になるまでの間とすることができ,550℃から900℃になるまでは上記後期段階とすることができる。
【0013】
上記昇温運転時における切替時間間隔は,上記初期段階と上記後期段階との2段階に変更することができる。一方で,上記昇温運転時における切替時間間隔は,上記初期段階と上記後期段階との間に中期段階を設定し,この中期段階における切替時間間隔を,上記初期間隔よりも長く上記後期間隔よりも短い昇温中期間隔とすることができる。この場合には,上記初期段階を上記加熱炉内の温度が上記目標温度の20〜40%の温度になるまでの間とし,上記後期段階を上記加熱炉内の温度が上記目標温度の60〜90%の温度になってから上記目標温度になるまでの間とし,上記初期段階と後期段階との間を上記中期段階とすることができる。
また,上記昇温運転時における切替時間間隔は,上記加熱炉内の温度の上昇に伴い徐々に長くなるよう変化させることもできる。
【0014】
【発明の実施の形態】
上述した本発明における好ましい実施の形態につき説明する。
上記第1,第2の発明においては,上記定常運転時においては,上記目標温度に対する上記加熱炉内の温度が所定の温度差以内にある場合には,上記各バーナにおける燃焼は,燃料の供給量を制限した状態で上記定常間隔範囲内において継続して行う一方,上記燃料の供給量を最小燃焼が行える最小供給量まで制限しても,まだ上記目標温度を維持するための燃焼に必要な燃料の供給量よりも多くなるときには,上記燃料の供給量を制限すると共に上記定常間隔範囲内における燃焼時間を制限して行うことが好ましい(請求項3)。
【0015】
上記所定の温度差以内とは,上記加熱炉内の温度が,上記目標温度とほぼ同じである場合,又は上記目標温度よりも所定の温度差以内で高い場合又は低い場合をいう。
そして,上記の場合には,上記各バーナにおける燃料の供給量を制限することにより,余分な燃焼を避けて加熱炉内の温度を上記目標温度に容易に近づけることができる。また,この場合には,上記定常間隔範囲内において継続して燃焼を行うことにより,上記ラジアントチューブに燃焼を行っていない燃焼用空気のみが流れることを抑制することができる。そのため,ラジアントチューブが燃焼用空気により冷却されてしまうことを抑制することができ,上記リジェネバーナは,一層効率的に運転を行うことができる。
【0016】
一方で,上記燃料の供給量を,上記各バーナが最小燃焼を行うことができる最小供給量まで制限しても,まだ上記目標温度を維持するための燃焼に必要な燃料の供給量よりも多くなるときがある。このときには,各バーナにおける燃焼は,上記燃料の供給量を制限した状態で上記定常間隔範囲内における燃焼時間も制限して行うことができる。
【0017】
また,このときは,必要以上に上記ラジアントチューブが加熱されたときであり,上記燃料の供給量を制限するだけでなく上記定常間隔範囲内における燃焼時間も制限することにより,若干ラジアントチューブを冷却して上記加熱炉内の温度を上記目標温度に素早く近づけることができる。
また,上記所定の温度差としては,例えば,上記目標温度に対する±5〜15%の温度差とすることができる。
【0018】
【実施例】
以下に,図面を用いて本発明のリジェネバーナの燃焼方法にかかる実施例につき説明する。
(実施例1)
本例のリジェネバーナ(リジェネレイティブバーナ)1の燃焼方法は,図6に示すごとく,加熱炉4内に配設したラジアントチューブ3の両端に燃焼排気ガス104中の排熱を蓄熱する蓄熱体214,224を有するバーナ21,22をそれぞれ配設し,各バーナ21,22における燃焼と排気とを交互に切り替えて,上記加熱炉4内を加熱する方法である。
【0019】
そして,上記各バーナ21,22における燃焼と排気との切替時間間隔は,図1に示すごとく,上記加熱炉4内の温度Tが目標とする目標温度Trに到達した後の定常運転時B〜Eにおいては,図3〜図5に示すごとく,所定の時間間隔である定常間隔t1とする。また,上記切替時間間隔は,図1に示すごとく,上記定常運転時B〜Eに至るまでの上記加熱炉4内の昇温を行う昇温運転時Aにおいては,図2に示すごとく,上記定常間隔t1よりも短い短時間間隔t2とする。
【0020】
以下に,これを詳説する。
図1は,横軸に時間をとり,縦軸に加熱炉4内の温度Tをとって,加熱炉4内の温度Tの変化に伴うリジェネバーナ1の燃焼状態A〜Eの変更方法を示す図である。この燃焼状態A〜Eは,各バーナ21,22の切替時間間隔,燃焼量及び燃焼時間によって変化する。
図2〜図5は,横軸に時間[s(秒)]をとり,縦軸に各バーナ21,22に供給する燃料101の供給量[%]をとって,各バーナ21,22における切替時間間隔[s],燃焼量[%]及び燃焼時間[s]を示す図である。
【0021】
上記切替時間間隔とは,一方のバーナ21又は22において燃焼を行い他方のバーナ21又は22において排気を行う状態から,他方のバーナ21又は22において燃焼を行い,一方のバーナ21又は22において排気を行う状態に切り替える時間の間隔をいう。
【0022】
上記燃焼時間とは,各切替時間間隔の範囲内において,各バーナ21,22に燃料101が供給される時間の割合をいい,燃料101と燃焼用空気102とにより燃焼が行われる時間をいう。一方,非燃焼時間とは,各切替時間間隔の範囲内において,各バーナ21,22に燃料101が供給されない時間の割合をいい,各バーナ21,22には燃焼用空気102のみを供給して,燃焼が行われない時間をいう。
上記燃焼量とは,各切替時間間隔の範囲内において,各バーナ21,22に供給する燃料の供給量と,上記燃焼時間との積算により表される量である。
【0023】
図3〜図5に示すごとく,上記リジェネバーナ1の定常運転時B〜Eにおける定常間隔t1は,上記各バーナ21,22において,上記蓄熱体214,224に蓄熱した燃焼排気ガス104の排熱を効果的に回収することができる時間間隔とした。具体的には,上記定常間隔t1は,30〜60秒とした。
また,図2に示すごとく,本例においては,上記昇温運転時Aにおける短時間間隔t2は,上記定常間隔t1よりも短い10〜30秒とした。そして,昇温時間間隔t2は,定常間隔t1の30〜50%の長さとした。
【0024】
図6に示すごとく,上記各バーナ21,22は,上記ラジアントチューブ3を接続するバーナボディ211,221と,このバーナボディ211,221の内周側に配設されると共に燃料101を燃焼に供給するための燃料管212,222とを有している。また,バーナボディ211,221の内周側と燃料管212,222の外周側との間には,燃焼用空気102を通過させるための空気通路213,223が形成されている。そして,この空気通路213,223には,燃焼排気ガス104による排熱を蓄えるための蓄熱体214,224が配設されている。
また,各バーナ21,22の各空気通路213,223には,各空気通路213,223を燃焼用空気102の供給通路51に接続するか,又は燃焼排気ガス104の排気通路52に接続するかを切り替える切替弁5が接続されている。
【0025】
また,図6に示すごとく,上記加熱炉4には,加熱炉4内の温度Tを測定するための温度計41が設けてある。そして,上記リジェネバーナ1には,上記温度計41により測定した加熱炉4内の温度Tに応じて,上記切替弁5による切替時間間隔を調節することができる制御装置6が設けてある。本例の制御装置6は,上記定常運転時B〜Eの定常間隔t1と上記昇温運転時Aの短時間間隔t2との2段階に上記切替時間間隔を切り替えるよう構成されている。
【0026】
上記制御装置6は,上記温度計41により測定した加熱炉4内の温度Tに応じて,上記各燃料管212,222に供給する燃料101の供給量を変更できるよう構成されている。また,制御装置6は,上記燃料101の供給により上記燃焼用空気102と燃焼を行う燃焼時間も変更できるよう構成されている。
【0027】
具体的には,図4に示すごとく,上記定常運転時において,上記目標温度Trに対する上記加熱炉4内の温度Tが所定の温度差Te以内にある場合C,すなわち目標温度Trと温度Tとがほぼ同じ場合,目標温度Trよりも温度Tが所定の温度差Te以内で高い又は低い場合には,制御装置6は,上記燃料101の供給量を約50%に絞って,上記定常間隔t1の範囲内において継続して上記各バーナ21,22へ燃料101の供給を行う。そして,この場合Cには,各バーナ21,22は,定常間隔t1の範囲内において,約50%の燃焼量で略均一に燃焼を行う。
また,本例においては,上記所定の温度差Teは,上記目標温度Trに対する±約10%の温度差とした。
【0028】
一方で,上記目標温度Trに対する加熱炉4内の温度Tが所定の温度差Te以内にある場合Cにおいて,上記燃料の供給量を各バーナ21,22が最小燃焼を行うことができる最小供給量まで制限しても,まだ上記目標温度Trを維持するための燃焼に必要な燃料の供給量よりも多くなるときDがある。このときDは,上記燃焼に必要な燃料の供給量が少な過ぎて,燃料の供給量をこれ以上制限できないときであり,各バーナ21,22における燃焼が最小燃焼限界を外れたときである。
【0029】
そして,この最小燃焼限界を外れたときDには,図5に示すごとく,制御装置6は,上記燃料101の供給量を約50%に絞り,上記定常間隔t1の範囲内の約半分の時間の間上記各バーナ21,22へ燃料101の供給を行う。そして,このときDには,各バーナ21,22は,定常間隔t1の範囲内において,約25%の燃焼量で燃焼を行う。
また,本例では,上記最小燃焼限界を外れたときDは,加熱炉4内の温度Tが目標温度Trよりも高くなったときである。
【0030】
また,本例では,上記定常運転時において,上記加熱炉4内の温度Tが,上記所定の温度差Teの範囲内を外れて上記目標温度Trよりも高い場合Eにも,制御装置6は,上記燃料101の供給量を約50%に絞り,上記定常間隔t1の範囲内の約半分の時間の間上記各バーナ21,22へ燃料101の供給を行い,各バーナ21,22は,定常間隔t1の範囲内において,約25%の燃焼量で燃焼を行う。
【0031】
なお,図3に示すごとく,上記定常運転時において,上記加熱炉4内の温度Tが上記目標温度Trよりも所定の温度差Teの範囲内を外れて低い場合Bには,上記燃料101の供給量は約100%とし,上記定常間隔t1の範囲内において継続して上記各バーナ21,22へ燃料101の供給を行う。そして,この場合Bには,各バーナ21,22は,定常間隔t1の範囲内において,約100%の燃焼量で略均一に燃焼を行う。
【0032】
図6に示すごとく,上記リジェネバーナ1において,各バーナ21,22において燃焼と排気とを交互に行うにあたっては,一方のバーナ21において上記燃料101と燃焼用空気102とを混合して燃焼を行い,この燃焼による燃焼ガス103により上記ラジアントチューブ3を加熱する。そして,ラジアントチューブ3を通過した後の燃焼ガス103は,燃焼排気ガス104として,他方のバーナ22における空気通路223を通過し,燃焼排気ガス104における排熱が空気通路223に配設した蓄熱体224に蓄えられる。
【0033】
そして,次に,上記他方のバーナ22において燃焼を行うときには,上記空気通路223を通過させる燃焼用空気102に上記蓄熱体224に蓄えた熱量を与えて,この燃焼用空気102を予熱させる。そして,この予熱させた燃焼用空気102を用いて燃焼を行うことにより,上記蓄熱体224における熱量を回収して燃焼を行うことができる。以降同様に,一方のバーナ21における蓄熱体214に蓄熱を行い,この蓄熱体214に蓄熱した熱量を回収して燃焼を行うことができる。
【0034】
本例のリジェネバーナ1の燃焼方法においては,上記加熱炉4内の昇温を開始して,この加熱炉4内の温度Tが目標温度Trになるまでの昇温運転時Aにおいては,上記各バーナ21,22における燃焼と排気とは,上記10〜30秒の切替時間間隔である短時間間隔t2として行う。すなわち,上記ラジアントチューブ3の温度が低く,このラジアントチューブ3と上記各バーナ21,22の燃焼による火炎又は燃焼ガス103との温度差が大きい上記昇温運転時Aにおいては,上記切替弁5の切替時間間隔を,上記定常運転時B〜Eのときよりも短くする。
【0035】
そのため,上記昇温運転時Aにおいて燃焼を行っている一方のバーナ21又は22により,このバーナ21又は22の近くに位置するラジアントチューブ3の一部が局所的に過熱される時間を短くすることができる。そして,上記ラジアントチューブ3の一部が,他の部分の温度に比べて著しく高温に過熱されることを抑制することができる。
そのため,このラジアントチューブ3の一部に生じる過大な熱応力の発生を緩和することができ,ラジアントチューブ3の耐久性を向上させることができる。
【0036】
また,上記加熱炉4内の温度Tが目標温度Trに到達した後の定常運転時B〜Eにおいては,上記各バーナ21,22における燃焼と排気とは,上記30〜60秒の切替時間間隔である定常間隔t1として行う。すなわち,上記加熱炉4内の温度Tが目標温度Trに到達した後には,上記ラジアントチューブ3の温度も目標温度Trと同じくらい,あるいは目標温度Tr以上になっており,ラジアントチューブ3と上記火炎又は燃焼ガス103との温度差が上記昇温運転時Aに比べて小さくなる。そのため,上記定常運転時B〜Eにおいては,上記切替弁5の切替時間間隔を上記蓄熱体214,224に蓄熱した燃焼排気ガス104の排熱を効果的に回収することができる時間間隔として,上記リジェネバーナ1は効率的に運転を行うことができる。
【0037】
さらに,上記定常運転時において,上記目標温度Trに対する上記加熱炉4内の温度Tが所定の温度差Te以内にある場合Cには,上記各バーナ21,22における燃料101の供給量を制限することにより,余分な燃焼を避けて上記目標温度Trに容易に近づけることができる。また,この場合Cには,上記定常間隔t1の範囲内において継続して燃焼を行うことにより,上記ラジアントチューブ3に燃焼を行っていない燃焼用空気102のみが流れることを抑制することができる。そのため,ラジアントチューブ3が燃焼用空気102により冷却されてしまうことを抑制することができ,上記リジェネバーナ1は,一層効率的に運転を行うことができる。
【0038】
一方で,上記定常運転時において,各バーナ21,22における燃焼が上記最小燃焼限界を外れたときDは,必要以上にラジアントチューブ3が加熱された場合であり,上記燃料101の供給量を制限するだけでなく上記定常間隔t1の範囲内における燃焼時間も制限する。これにより,若干ラジアントチューブ3を冷却して上記加熱炉4内の温度Tを上記目標温度Trに素早く近づけることができる。
上記のように,本例のリジェネバーナ1の燃焼方法によれば,ラジアントチューブ3の耐久性を向上させることができると共に,リジェネバーナ1においてできるだけ効率的に運転を行うことができる。
【0039】
(実施例2)
本例は,図7〜図9に示すごとく,上記昇温運転時Aにおいて,上記各バーナ21,22における燃焼と排気との切替時間間隔を,上記定常運転時B〜Eのときよりも短くすると共に,段階的に上記切替時間間隔を長くする例である。すなわち,本例では,図7に示すごとく,上記加熱炉4内の昇温を開始した昇温運転時の初期から中期段階A1においては,図8に示すごとく,上記定常間隔t1よりも短い初期間隔t3とする。そして,図7に示すごとく,上記加熱炉4内の温度Tが上記目標温度Trに近づいた昇温運転時の後期段階A2においては,図9に示すごとく,上記定常間隔t1よりも短く,かつ上記初期間隔t3よりは長い後期間隔t4とする。
なお,上記定常間隔t1は,上記実施例1と同様である。
【0040】
本例においては,上記昇温運転時A1,A2において,目標温度Trの近くまで昇温されたラジアントチューブ3の温度は,昇温を開始したときのラジアントチューブ3の温度よりも高くなっていることを考慮して,上記切替時間間隔を変更して長くする。すなわち,本例においては,上記昇温運転時の後期段階A2において,上記加熱炉4内の温度Tが上記目標温度Trに近づき,上記ラジアントチューブ3と上記火炎又は燃焼ガス103との温度差が上記初期から中期段階A1に比べて小さくなったときには,上記切替時間間隔を上記定常間隔t1に近づける。
【0041】
そのため,ラジアントチューブ3と上記火炎又は燃焼ガス103との温度差が激しい初期から中期段階A1においては,上記切替時間間隔を初期間隔t3として,上記過大な熱応力の発生の抑制を重点的に行い,上記温度差が初期から中期段階A1に比べて小さくなった後期段階A2においては,上記切替時間間隔を後期間隔t4として,できるだけ効率的に運転が行えるようにすることができる。これにより,ラジアントチューブ3の耐久性を向上させることができると共に,上記リジェネバーナ1は上記昇温運転時A1,A2においてもできるだけ効率的に運転を行うことができる。
【0042】
なお,本例においては,上記昇温運転時における切替時間間隔は,初期から中期段階A1と後期段階A2との2段階に変更した。一方で,昇温運転時における切替時間間隔は,初期段階とは別に中期段階を1又は2以上設定し,3段階以上に変更してもよい。この場合には,より最適なリジェネバーナ1における運転が可能になる。
本例においても,その他は上記実施例1と同様であり,上記実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における,加熱炉内の温度変化に伴うリジェネバーナの燃焼状態A〜Eの変更方法を示す説明図。
【図2】実施例1における,昇温運転時Aにおける各バーナの切替時間間隔,燃焼量及び燃焼時間を示す説明図。
【図3】実施例1における,定常運転時Bにおける各バーナの切替時間間隔,燃焼量及び燃焼時間を示す説明図。
【図4】実施例1における,定常運転時Cにおける各バーナの切替時間間隔,燃焼量及び燃焼時間を示す説明図。
【図5】実施例1における,定常運転時D,Eにおける各バーナの切替時間間隔,燃焼量及び燃焼時間を示す説明図。
【図6】実施例1における,リジェネバーナの構成を示す説明図。
【図7】実施例2における,加熱炉内の温度変化に伴うリジェネバーナの燃焼状態A1,A2,B〜Eの変更方法を示す説明図。
【図8】実施例2における,昇温運転時の初期から中期段階A1における各バーナの切替時間間隔,燃焼量及び燃焼時間を示す説明図。
【図9】実施例2における,昇温運転時の後期段階A2における各バーナの切替時間間隔,燃焼量及び燃焼時間を示す説明図。
【符号の説明】
1...リジェネバーナ,
101...燃料,
102...燃焼用空気,
103...燃焼ガス,
104...燃焼排気ガス,
21,22...バーナ,
214,224...蓄熱体,
3...ラジアントチューブ,
4...加熱炉,
5...切替弁,
6...制御装置,
t1...定常間隔,
t2...短時間間隔,
t3...昇温初期から中期間隔,
t4...後期間隔,
A,A1,A2...昇温運転時,
B〜E...定常運転時,
Tr...目標温度,
Te...所定の温度差,

Claims (3)

  1. 加熱炉内に配設したラジアントチューブの両端に燃焼排気ガス中の排熱を蓄熱する蓄熱体を有するバーナをそれぞれ配設し,各バーナにおける燃焼と排気とを交互に切り替えて,上記加熱炉内を加熱するリジェネバーナの燃焼方法において,
    上記各バーナにおける燃焼と排気との切替時間間隔は,上記加熱炉内の温度が目標とする目標温度に到達した後の定常運転時においては,所定の時間間隔である定常間隔とし,
    上記定常運転時に至るまでの上記加熱炉内の昇温を行う昇温運転時においては,上記定常間隔よりも短い短時間間隔とすることを特徴とするリジェネバーナの燃焼方法。
  2. 加熱炉内に配設したラジアントチューブの両端に燃焼排気ガス中の排熱を蓄熱する蓄熱体を有するバーナをそれぞれ配設し,各バーナにおける燃焼と排気とを交互に切り替えて,上記加熱炉内を加熱するリジェネバーナの燃焼方法において,
    上記各バーナにおける燃焼と排気との切替時間間隔は,上記加熱炉内の温度が目標とする目標温度に到達した後の定常運転時においては,所定の時間間隔である定常間隔とし,
    上記加熱炉内の昇温を開始した昇温運転時の初期段階においては,上記定常間隔よりも短い初期間隔とし,
    上記加熱炉内の温度が上記目標温度に近づいた昇温運転時の後期段階においては,上記定常間隔よりも短く,かつ上記初期間隔よりは長い後期間隔とすることを特徴とするリジェネバーナの燃焼方法。
  3. 請求項1又は2において,上記定常運転時においては,上記目標温度に対する上記加熱炉内の温度が所定の温度差以内にある場合には,上記各バーナにおける燃焼は,燃料の供給量を制限した状態で上記定常間隔範囲内において継続して行う一方,上記燃料の供給量を最小燃焼が行える最小供給量まで制限しても,まだ上記目標温度を維持するための燃焼に必要な燃料の供給量よりも多くなるときには,上記燃料の供給量を制限すると共に上記定常間隔範囲内における燃焼時間を制限して行うことを特徴とするリジェネバーナの燃焼方法。
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