JP2004271024A - 廃棄物処理方法および廃棄物処理装置 - Google Patents

廃棄物処理方法および廃棄物処理装置 Download PDF

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Masabumi Mimura
正文 三村
Sadahiro Yamada
貞裕 山田
Junya Nishino
順也 西野
Nobuhiko Kubota
伸彦 久保田
Katsuaki Matsuzawa
克明 松澤
Toshiichiro Ueno
俊一朗 上野
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Abstract

【課題】廃棄物を焼却するエネルギーを有効活用することで廃棄物を処理する際のエネルギーの低減を図るとともに、廃棄物を処理する装置のイニシャル・ランニングコストの軽減を図り、さらに装置の設置に必要なスペースを縮小する。
【解決手段】廃棄物Xを熱処理炉4の一方から熱処理炉4内に搬入し、廃棄物Xを熱処理炉4内で熱処理し、熱処理後の熱処理残渣Zを熱処理炉4の他方から熱処理炉4の外部に搬出する廃棄物処理方法において、廃棄物Xを熱処理炉4内で焼却する第1の工程100と、第1の工程100によって生成された焼却灰Yを熱処理炉4内で焼成する第2の工程103とからなることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、重金属が焼却残渣(焼却灰)から溶出しないように廃棄物を熱処理する廃棄物処理方法および廃棄物処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、廃棄物を処理する場合には、エコロジーの観点から、廃棄物を焼却した際に生じる焼却灰を資源化する必要がある。焼却灰を資源化するには焼却灰に含まれる重金属等の溶出を抑制する必要があり、焼却灰を1300℃程度以上の高温で溶融してスラグ化する溶融方法が一般的である(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
また、近年では、焼却灰を焼成することで焼却灰の表層を溶融して重金属等の溶出を抑制する焼成方法が提案されている。焼成条件としては焼成温度を1000℃とすることが一般的であるが、焼成温度を800℃〜900℃程度に設定し、焼却灰を焼成する炉内の酸素濃度を0%を超えて10%未満に制御することで行うこともできる。焼成によれば、焼却灰を資源化する際のエネルギーコストは溶融の場合に比べて低減することが可能である(例えば、特許文献2参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平8‐35628号公報 (第2−3頁、第1図)
【特許文献2】
特願2001‐395581号公報 (第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前者の従来の処理方法によると、焼却灰を1300℃程度以上の高温で溶融する必要があり、焼却灰を資源化する際のエネルギーコストは膨大なものとなる。また、後者の従来の処理方法によると、廃棄物を焼却するエネルギーと廃棄物を焼成するエネルギーとがそれぞれ必要であるという問題が存在する。また、廃棄物を焼却する焼却炉のほかに焼却灰を焼成する焼成炉が必要となるとともに、焼却灰を焼却炉から焼成炉へと搬送する搬送装置が必要となるため、イニシャル・ランニングコストが増大するとともに、装置の設置に必要なスペースが大きくなるという問題が存在する。
【0006】
本発明は、上記した従来の問題が考慮されたものであり、廃棄物を焼却するエネルギーを有効活用することで廃棄物を処理する際のエネルギーの低減を図るとともに、廃棄物を処理する装置のイニシャル・ランニングコストの軽減を図り、さらに装置の設置に必要なスペースを縮小することができる廃棄物処理方法および廃棄物処理装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、廃棄物を熱処理炉の一方から該熱処理炉内に搬入し、該廃棄物を前記熱処理炉内で熱処理し、熱処理後の熱処理残渣を前記熱処理炉の他方から前記熱処理炉の外部に搬出する廃棄物処理方法において、前記廃棄物を前記熱処理炉内で焼却する第1の工程と、該第1の工程によって生成された焼却灰を前記熱処理炉内で焼成する第2の工程とからなることを特徴としている。
【0008】
請求項6記載の発明は、一方から廃棄物が搬入され中間部で廃棄物が熱処理され他方から熱処理後の熱処理残渣が搬出される熱処理炉と、該熱処理炉中間部内の前記廃棄物を燃焼させて焼却する焼却手段とを備える廃棄物処理装置において、前記熱処理炉は、前記焼却手段が設けられ搬入された該廃棄物を焼却する焼却部と、該焼却部に連通され焼却によって生成された焼却灰を焼成するとともに前記熱処理残渣を搬出する焼成部とから構成されていることを特徴としている。
【0009】
このような特徴により、第1の工程時(焼却部内)に発生する燃焼熱、およびその一部である火炎の輻射熱によって焼却灰の焼成が行われる。また、廃棄物の焼却を行う焼却炉(焼却部)と焼却灰の焼成を行う焼成炉(焼成部)とは一体化され、焼却灰の搬送装置等は省略される。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の廃棄物処理方法において、前記第1の工程時に発生する排ガスを、前記第2の工程における前記熱処理炉内に流入させることを特徴としている。
【0011】
このような特徴により、第2の工程時の焼却灰は焼却時に発生する排ガスに晒され、第2の工程における熱処理炉内は貧酸素状態となる。
【0012】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の廃棄物処理方法において、前記第2の工程における前記熱処理炉内に流入した前記排ガスは前記熱処理炉の外部に流出し、該排ガスを前記熱処理炉内に再び流入させることを特徴としている。
【0013】
このような特徴により、第1の工程時に排ガスを流入させることで、第1の工程における廃棄物は乾燥され燃焼し易くなるとともに、廃棄物が熱分解されて可燃性の熱分解ガスと炭化物とが生成された後に燃焼する。また、第2の工程時に排ガスを流入させることで、第2の工程における熱処理炉内を貧酸素状態とするとともに、過昇した熱処理炉内の温度を低減させ、適正条件に維持させることができる。
【0014】
請求項4記載の発明は、請求項1から3のいずれかに記載の廃棄物処理方法において、前記第1の工程の時に、酸素、空気或いは酸素富化された空気のうち少なくとも一つからなる燃焼気体を前記熱処理炉内に流入させることを特徴としている。
【0015】
このような特徴により、第1の工程における熱処理炉内の焼却は高負荷燃焼させることができ、焼却温度は上昇する。
【0016】
請求項5記載の発明は、請求項4記載の廃棄物処理方法において、前記第1の工程は、前記熱処理炉内に前記排ガス或いは空気のうち少なくとも一方を流入させる初期工程と、前記熱処理炉内に前記燃焼気体を流入させて前記廃棄物を燃焼させる次期工程とからなることを特徴としている。
【0017】
このような特徴により、初期工程で乾燥され燃焼し易くなるとともに熱分解されて熱分解ガスと炭化物を生成した廃棄物は、次期工程で高負荷燃焼させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る廃棄物処理方法および廃棄物処理装置の実施の一例について、図面に基づいて説明する。
【0019】
図1における符号1は廃棄物処理装置を示している。廃棄物処理装置1には、廃棄物Xを搬入するごみ投入ホッパ2が備えられており、ごみ投入ホッパ2は廃棄物Xを後述する焼却炉5内へ供給する給じん機3を介して円筒形の回転火格子炉(熱処理炉)4の一方端に設けられている。回転火格子炉4は、軸方向に延在する水管4aと帯鋼4bとを円筒状に配列する構成からなっており、帯鋼4bには適宜図示せぬ風穴が形成されている。また、回転火格子炉4には回転火格子炉4を軸回転させる図示せぬ回転機構が備えられており、回転火格子炉4内の廃棄物Xは回転火格子炉4の回転によって攪拌される。これによって、回転火格子炉4内おける廃棄物Xの熱処理が均等に行われる。
【0020】
回転火格子炉4は、搬入された廃棄物Xを焼却する焼却部5と、焼却部5に連通され焼却によって生成された焼却灰Yを焼成する焼成部6とから構成されており、焼却部5と焼成部6とはそれぞれ連通されている。焼却部5には回転火格子炉2内の廃棄物Xを燃焼させて焼却する焼却手段7が備えられている。
【0021】
焼却手段7は、後述するボイラ11aおよびエコマイザ11b出口煙道から分岐され供給される再循環排ガスA´(排ガス)を水管4a同士間の図示せぬ風穴から回転火格子炉4内に流入させる第1の流入部7aと、酸素富化された空気からなる燃焼気体Bを回転火格子炉4内に水管4a同士間の図示せぬ風穴から回転火格子炉4内に流入させる第2の流入部7bとから構成されている。第1の流入部7aおよび第2の流入部7bは回転火格子炉4の軸方向に並べられており、第1の流入部7aは回転火格子炉4の一方端側に設けられて第2の流入部7bは中央側に設けられている。第1の流入部7aおよび第2の流入部7bは回転火格子炉2の上方及び下方にそれぞれ設けられている。
【0022】
また、焼成部6には再循環排ガスA´を水管4a同士間の図示せぬ風穴から回転火格子炉4内に流入させる第3の流入部8が備えられており、第3の流入部8は回転火格子炉2の上方及び下方にそれぞれ設けられている。焼成部6内は、焼却部5における焼却によって発生する排ガスAが満たされており、酸素濃度が0%を超えて10%未満である貧酸素状態になっている。
【0023】
回転火格子炉4の他方端は、焼却部5内から焼成部6内を経由して二次燃焼室9内に至る排ガスA等が流入する二次燃焼室9の下端に連通されている。二次燃焼室9の両側部には二次燃焼室9内に排ガスA及び燃焼気体Bを流入させる流入孔10がそれぞれ設けられており、回転火格子炉2内から排出された未燃状態の排ガスAは完全燃焼される。二次燃焼室9の上端には完全燃焼した排ガスAを冷却するボイラ11aおよびエコマイザ11bが備えられており、エコマイザ11bの出口煙道の分岐部と第1の流入部7a、第3の流入部8および流入孔10とは排ガス循環経路12を介してそれぞれ接続されている。ボイラ11によって冷却された再循環排ガスA´の一部は第1の流入部7a、第3の流入部8および流入孔10から回転火格子炉4内に流入される。また、回転火格子炉4の他方端には、焼却灰Yを焼成部6で焼成した後に残留する熱処理残渣Zを回転火格子炉4の外部に搬出する搬出部13が備えられている。
【0024】
なお、図1に示す符号Cは廃棄物Xを熱分解することで発生する可燃性の熱分解ガスを表し、符号Dは熱分解ガスCの燃焼火炎による輻射熱を表す。
【0025】
次に上記した構成からなる廃棄物処理装置1を使用した廃棄物処理方法について説明する。
【0026】
[第1の工程]
まず、焼却部5内における廃棄物Xを焼却する第1の工程100について説明する。
【0027】
図1に示すように、ごみ投入ホッパ2の中に廃棄物Xを投入し、この廃棄物Xを給じん機3によって、廃棄物Xを回転火格子炉4の焼却部5内に供給する。
【0028】
次に、再循環排ガスA´を回転火格子炉4内に流入させる初期工程101を行う。ボイラ11aおよびエコマイザ11bによって200℃程度に冷却された再循環排ガスA´は、回転火格子炉4の上方および下方にそれぞれ設けられた第1の流入部7aから焼却部5内に流入する。再循環排ガスA´を供給することで、焼却部5内に搬入された廃棄物Xは乾燥および熱分解し、焼却部5内に熱分解ガスCが発生するとともに炭化物を生成する。
【0029】
次に、燃焼気体Bを回転火格子炉4内に流入させる次期工程102を行う。焼却部5内に発生した熱分解ガスCを燃焼させるとともに、回転火格子炉4の上方および下方にそれぞれ設けられた第2の流入部7bから焼却部5内に燃焼気体Bを流入させる。燃焼気体Bの供給を受けて熱分解ガスCおよび炭化物は高負荷状態の高温燃焼をし、排ガスAが発生するとともに焼却灰Yが生じる。
【0030】
[第2の工程]
次に、焼成部6内における焼却灰Yを焼成する第2の工程103について説明する。
【0031】
焼却によって発生した焼成部6内の焼却灰Yを、焼却部5内における燃焼熱およびその一部である燃焼火炎の輻射熱Dによって焼成する。また、燃焼に伴って発生する排ガスAが焼却部5内から焼成部6内に流入するとともに、回転火格子炉4の上方および下方にそれぞれ設けられた第3の流入部8から焼成部6内に再循環排ガスA´を流入させる。排ガスAおよび再循環排ガスA´の供給を受けて焼成部6内は貧酸素状態となるとともに、燃焼熱による加熱が過昇となった場合には低減させ、適正条件に維持させる効果がある。
【0032】
次に、焼却灰Yの焼成によって資源化された熱処理残渣Zを搬出部13から回転火格子炉4の外部に搬出する。また、焼成部6内の排ガスAおよび再循環排ガスA´は混合して回転火格子炉4外に流出し、二次燃焼室9内に流入する。二次燃焼室9内に流入した未燃状態の排ガスAは、二次燃焼室9内で完全燃焼する。このとき、二次燃焼室9内に排ガスA及び燃焼気体Bを流入させ、未燃状態の排ガスAの燃焼を迅速および完全に燃焼する。完全燃焼された排ガスAはボイラ11aおよびエコマイザ11bに流入し、熱交換によって冷却する。再循環排ガスA´は、排ガス循環経路12を介して第1の流入部7a、第3の流入部8および流入孔10にそれぞれ至り、再び回転火格子炉4内に流入する。
【0033】
上記した構成からなる廃棄物処理方法および廃棄物処理装置によれば、同一の回転火格子炉4内で廃棄物Xを焼却する第1の工程100と焼却灰Yを焼成する第2の工程103とを連続的に行うため、廃棄物Xを高負荷状態で高温燃焼する時の燃焼熱およびその一部の火炎からの輻射熱Dによって焼成が行われる。これによって、廃棄物Xを焼成する際に必要な熱エネルギーは焼却時に発生する熱エネルギーで賄われ、焼却灰Yを焼成して資源化する際のエネルギーを削減することができる。また、廃棄物Xの焼却を行う焼却炉(焼却部)と焼却灰Yの焼成を行う焼成炉(焼成部)とは一体化されているため、焼却灰Yの搬送装置等は省略され、省スペースを図ることができるとともにイニシャル・ランニングコストを軽減することができる。
【0034】
また、第2の工程103における廃棄物Xは第1の工程100の時に発生する排ガスAおよび第3の流入部8から供給される再循環排ガスA´に晒されるため、廃棄物を焼成する際に必要な貧酸素状態を排ガスによって確保される。これによって、熱処理残渣Zからの重金属(六価クロムCr+6等)の溶出量を抑制することができる。
【0035】
また、回転火格子炉4内に燃焼気体Bが流入するため、廃棄物Xは高温燃焼して回転火格子炉4内での焼却温度は上昇し、第1の工程100における廃棄物Xの焼却をダイオキシン類等の有害物の分解を促進して確実に行うことができる。さらに、第1の工程は、再循環排ガスA´を流入させる初期工程101と、燃焼気体Bを流入させる次期工程102とからなるため、次期工程102で高負荷燃焼が必要な廃棄物Xは初期工程101で乾燥、熱分解、炭化が促進され燃焼し易くなる。これによって、廃棄物Xの焼却は効率的かつ十分に行うことができる。
【0036】
以上、本発明に係る廃棄物処理方法および廃棄物処理装置の実施の形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、本実施の形態では回転火格子炉4を使用する場合について説明しているが、本発明は摺動式の熱処理炉を使用してもよい。また、上記した実施の形態では初期工程101の際に冷却された再循環排ガスA´を流入しているが、さらに高温のエコノマイザ11b入口やボイラ11a途中からの再循環排ガスA´を流入させてもよい。また、さらに低温の図示せぬ集じん器出口の再循環排ガスA´を流入させてもよく、エコノマイザ11b出口の排ガスAを別途再加熱した再循環排ガスA´を流入させてもよい。また、本発明は再循環排ガスA´に替えて空気を流入させてもよい。
【0037】
また、上記した実施の形態では次期工程102の際に酸素富化された空気からなる燃焼気体Bを流入させているが、本発明は酸素富化された空気に替えて燃焼気体Bに酸素や空気を流入させてもよい。また、焼成工程103において再循環排ガスA´を流入させず、焼却工程100の排ガスAのみにて貧酸素状態と温度条件を維持させてもよい。
【0038】
【発明の効果】
以上のように説明した廃棄物処理方法および廃棄物処理装置によれば、同一の熱処理炉内で廃棄物を焼却する第1の工程と焼却灰を焼成する第2の工程とを連続的に行うため、第1の工程時に発生する燃焼熱およびその一部である火炎の輻射熱によって焼成が行われ、廃棄物を焼成する際に必要な熱エネルギーは焼却時に発生する熱エネルギーで賄われ、焼却された廃棄物を焼成して資源化する際のエネルギーを削減することができる。また、廃棄物の焼却を行う焼却炉(焼却部)と焼却灰の焼成を行う焼成炉(焼成部)とは一体化されているため、焼却灰の搬送装置等は省略され、省スペースを図ることができるとともに設備費用の軽減を図ることができる。
【0039】
また、第2の工程における廃棄物は焼却時に発生する排ガスに晒されるため、廃棄物を焼成する際に必要な貧酸素状態と温度条件を排ガスによって確保され、重金属(六価クロムCr+6等)の溶出量を抑制することができる。
【0040】
また、熱処理炉内に酸素等からなる燃焼気体が流入するため、廃棄物は高負荷状態で高温燃焼し、熱処理炉内での焼却温度は上昇し、第1の工程における廃棄物の焼却はダイオキシン類等の有害物の分解を促進し、確実に行うことができる。さらに、第1の工程は、排ガス等を流入させる初期工程と、燃焼気体を流入させる次期工程とからなるため、廃棄物は初期工程で乾燥、熱分解、炭化が促進され燃焼し易くなり、次期工程での高負荷燃焼を効率的かつ十分に行うことができる。その結果、ボイラおよびエコノマイザ以降の排ガスを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を説明する断面図である。
【符号の説明】
1 廃棄物処理装置
4 回転火格子炉(熱処理炉)
5 焼却部
6 焼成部
7 焼却手段
100 第1の工程
101 初期工程
102 次期工程
103 第2の工程
A 排ガス
A´ 再循環排ガス(排ガス)
B 燃焼気体
X 廃棄物
Y 焼却灰
Z 熱処理残渣

Claims (6)

  1. 廃棄物を熱処理炉の一方から該熱処理炉内に搬入し、該廃棄物を前記熱処理炉内で熱処理し、熱処理後の熱処理残渣を前記熱処理炉の他方から前記熱処理炉の外部に搬出する廃棄物処理方法において、
    前記廃棄物を前記熱処理炉内で焼却する第1の工程と、該第1の工程によって生成された焼却灰を前記熱処理炉内で焼成する第2の工程とからなることを特徴とする廃棄物処理方法。
  2. 請求項1記載の廃棄物処理方法において、
    前記第1の工程の時に発生する排ガスを、前記第2の工程における前記熱処理炉内に流入させることを特徴とする廃棄物処理方法。
  3. 請求項1または2記載の廃棄物処理方法において、
    前記第2の工程における前記熱処理炉内に流入した前記排ガスは前記熱処理炉の外部に流出し、該排ガスを前記熱処理炉内に再び流入させることを特徴とする廃棄物処理方法。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の廃棄物処理方法において、
    前記第1の工程の時に、酸素、空気或いは酸素富化された空気のうち少なくとも一つからなる燃焼気体を前記熱処理炉内に流入させることを特徴とする廃棄物処理方法。
  5. 請求項4記載の廃棄物処理方法において、
    前記第1の工程は、前記熱処理炉内に前記排ガス或いは空気のうち少なくとも一方を流入させる初期工程と、前記熱処理炉内に前記燃焼気体を流入させて前記廃棄物を燃焼させる次期工程とからなることを特徴とする廃棄物処理方法。
  6. 一方から廃棄物が搬入され中間部で廃棄物が熱処理され他方から熱処理後の熱処理残渣が搬出される熱処理炉と、該熱処理炉中間部内の前記廃棄物を燃焼させて焼却する焼却手段とを備える廃棄物処理装置において、
    前記熱処理炉は、前記焼却手段が設けられ搬入された該廃棄物を焼却する焼却部と、該焼却部に連通され焼却によって生成された焼却灰を焼成するとともに前記熱処理残渣を搬出する焼成部とから構成されていることを特徴とする廃棄物処理装置。
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