JP2004270805A - ロープクリップ - Google Patents

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Abstract

【課題】ロープ両端を結合させて物体の結締作業を、極めて簡単な作業とし得るロープクリップを提供する。
【解決手段】一端部である開口部17を持つ頭部12と他端部である尾部13及び軸方向Lに沿って長さを有する胴部11から成るロープクリップである。前記開口部17には尾部13にかけて軸方向スリット15を有する。また前記軸方向スリット15の両側に対向するように位置する一対の側壁部18,18には、側壁スリット21,21、補助側壁スリット33,33、及び側壁スリット開口部22,22等を設ける。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、物品をロープで縛ったり、支持部材から物品をロープで吊り下げるときに、当該用いたロープの両端相互を縛ることなく、当該ロープの端部を縛ったと同様に簡単にクリップでき、滑りを止めて解(ほど)けを防止するロープクリップに関する。なお、本書でロープとは、ポリプロピレン、ビニールその他の合成樹脂製や、麻その他の自然素材製の組紐、網紐、一本紐等々、種々の紐類の他、スチールワイヤ等をも含む包括的な概念で、要は、物を縛ったり吊り下げたりするときに使用する細長い線条部材の総称である。
【0002】
【従来の技術】
例えば、農作業において、トマトその他の作物の茎を支柱に縛り付けたりする作業は極く普通に行われるが、従来は単に、支柱に対して茎を適当な材質のロープで結わい付けていただけに過ぎない。しかし、ロープの両端を縛って行くこの結締作業は、かなりな面倒と労力を要していた。如何せん、農作業では、縛らねばならない作物の本数が極めて多いのが普通であるし、また、一本当たりでも何箇所も縛り留めねばならない。さらに、縛り留めたものを、必要が無くなったために解く作業も、これまた同様に、大変な時間と労力を要していた。
【0003】
また、横梁張状の支持部材にロープを渡し、物品を吊り下げてから当該ロープの両端を結び止める作業も、特に物品が重いものであると、非常な手間となっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来からも、例えば洗濯ばさみ等を用いて紐の端部を留め付けようとする試みはあったが、それでは引っ張り力に弱く、直ぐに解けてしまったりして、信頼性にも乏しいし、その割に作業性も必ずしも良好ではなかった。
【0005】
本発明は基本的にこのような観点に立ってなされたもので、ロープの端部を簡単な作業でクリップして固定でき、滑りを確実に止めて、縛ったのと同様の信頼性と保持力を得られると共に、要すれば解く作業も簡単で済む、合理的な便利用具であるロープクリップを提供せんとするものである。そして、それにはまた、可動部分やバネ等の付帯部品がなく、従って製作も容易で、壊れにくいクリップとすることも付帯的な目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するため、
一端部である頭部と他端部である尾部との間に第一の方向である軸方向に沿って長さを有する胴部と;
胴部の頭部に開口部があり、この開口部から尾部に向けて軸方向に沿い胴部の長さの途中で終わる底部まで穿たれた軸方向スリットと;
当該軸方向スリットが穿たれていることにより形成され、この軸方向スリットの開口部から底部までの間で当該軸方向スリットを両側から挟んで対向するように位置する一対の側壁部と;
これら一対の側壁部のそれぞれに穿たれ、各側壁部にあって上記の軸方向とは直交する方向で対向する一対の縁部の一方に開口部を有し、軸方向とは角度を置いた第二の方向に沿って一方の縁部に対向する他方の縁部に向けで伸び、当該他方の縁部には抜けることのない底部で終わる一対の側壁スリットと;
を有して成るロープクリップを提案する。こうした構成により、ロープ両端相互を「縛る」と言う手作業を必要とせず、上記の各スリットに固定すべきロープを通し、実質的には引っ張って引っ掛けるという程度の作業だけで、十分な滑り止め力、固定力を得ることができる。
【0007】
さらに望ましくは、本発明では、上記した一対の側壁部には、それぞれ、側壁スリットの開口部のある一方の縁部に対向する他方の縁部に開口部を有し、軸方向とは角度を置いた第三の方向に沿って上記の一方の縁部に向けで伸び、当該一方の縁部には抜けることのない底部で終わる補助側壁スリットも設け、これら一対の補助側壁スリットの開口部及び底部の位置は、側壁スリットの開口部及び底部のある位置よりも、それぞれ胴部の頭部に近い位置となっているロープクリップも提案する。この補助側壁スリットを用いることで、用途やロープのクリップ手順はより選択性が広まり、より高いロープ固定力を得ることもできる。
【0008】
なお、軸方向と、上記した側壁スリットの伸びる第二の方向とのなす狭角や、補助側壁スリットを設ける場合には軸方向と当該補助側壁スリットの伸びる第三の方向とのなす狭角は90度以内とするのが良く、特に45度程度とするのが望ましい。
【0009】
本発明のロープクリップは、単体の治具部材、便利工具として市販することももちろんでき、クリップすべきロープはロープクリップの各スリットに通る適当な径であれば使用者において自由に用意することもできる。しかし逆に、予め、滑りを止めるためにクリップすべき対象物であるロープの一端を胴部に固定しておき、ロープ付ロープクリップとして市販することもできる。この際、当該ロープは、限定的ではないが、胴部の尾部から伸び出しているように固定するのが望ましい。
【0010】
本発明ではまた、上記したロープクリップがあたかも背中合わせに二つ結合した格好のロープクリップ、すなわち、上記した中のどれかのロープクリップ二つを互いに尾部同士で結合し、一体化することで、頭部が軸方向に沿い、対向して一対あるように構成されたロープクリップも提案する。このとき、一対の頭部側に設けられている各側壁部の側壁スリットは、軸方向とは直交する方向で対向する一対の縁部の中、同じ側の縁部に上記開口部を有しているようにしたり、あるいはこれを 軸方向の軸の周りに180度互いに捻った関係とし、一対の頭部側の一方に設けられている側壁部の側壁スリットの開口部は、当該一対の頭部側の他方の側壁部に設けられている側壁スリットの開口部に対し、軸方向とは直交する方向で対向して位置しているようにしても良い。こうしたロープクリップも、さまざまなロープの掛け方ができ、種々の用途に便利に使える。
【0011】
ロープクリップの尾部に対しても改良を施すことができ、当該尾部を正面から見て互いに直交する十文字形状の一対の溝が切られ、これら一対の溝の一方は、軸方向スリットの含まれる面と平行な面内を伸びているロープクリップも提案でき、このとき、当該軸方向スリットと平行な面内を伸びている溝は、他方に比べて切り込み深さを深くすると望ましい。このようなロープクリップは、尾部からロープを予め固定して出しておくと特に便利で、固い支柱ではなく、紐状の柔軟な支持部材に例えば植物の茎等を結締するときに便利に使える。もちろん、この考えは、用途に応じ、当該尾部に、それぞれ同一または必要な任意方向に伸びる任意本数の溝を任意方向に設けて良いことも意味する。これを一般的に展開すれば、ロープが固定されているか否かは問わない。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1(A) 〜(F) には、本発明の望ましい一実施形態におけるロープクリップ10が示されている。図面が煩雑化するので、これら図1(A) 〜(F) 中において各符号はそれぞれ分かり易い所に相関を保ちながら分散して付してある。また、本図はこのロープクリップ10の一使用例も示しているが、まずは構造的な観点から説明して行くと、頭部12と尾部13とが第一の方向である軸方向Lに沿って対向した胴部11がある。この実施形態では、全体として大まかに見ると、胴部11は四側面を有する柱状体である。胴部11の頭部12の先端からは尾部13に向け、軸方向Lに沿って穿たれ、胴部長さの途中の底部16で終わるの軸方向スリット15が穿たれている。
【0013】
この軸方向スリット15内には後述のように滑りを止めて固定すべきロープを通すので、そのときの差込作業を容易にするため、当該軸方向スリット先端の開口部17は望ましくはテーパ状に開いている。
【0014】
この軸方向スリット15があることにより、その両側には当該軸方向スリット15を挟む一対の側壁部18,18が形成され、この側壁部18,18には、それぞれ側壁スリット21,21が穿たれている。この側壁スリット21,21の開口部22,22は、側壁部18,18にあって軸方向Lとは直交する方向で対向する一対の縁部の一方の縁部19,19に開いていて、軸方向Lとは角度を置いた第二の方向に沿って他方の縁部に向けで伸び、他方の縁部には抜けることのない底部23,23で終わっている。
【0015】
図4には、後に説明する本発明の他の実施形態をも包含するように書かれた本願ロープクリップの各面図が示されているが、当該図4において線分B1よりも図中で左側の部分を除去し、また、これも後に説明するように、ロープクリップに予めロープを止め付けて置くために使用する透孔31や胴部側面に開口した座刳り部分32を除けば、今説明している図1に即する実施形態のロープクリップ10の図面ともなる。逆に、線分B1からB2の部分をも追加して見ると、後述する本発明の他の実施形態におけるロープクリップ80となる。なお、以下の各図において対応する符号は同一ないし同様であるか、少なくとも同機能の構成要素を示す。
【0016】
やはり図面が煩雑化するのを防ぐため、図4(A) 〜(I) 中においても各符号は分かり易いように相関を保ちながら分散して付してあるが、まず図4中にあっても図4(F) に示しているように、軸方向Lに対し、側壁スリット21,21の伸びる第二の方向Tは狭角θa を置いている。この狭角θa は、実は90度程度まで許容できるが、種々実験の結果、図示のように側壁スリット21,21が側壁部18,18の主面を正面から見た時に、側壁スリット開口部22,22から底部23,23に向けて斜めに下るように(胴部頭部12に向かうように)なっているのが望ましく、特に狭角θa は45度であるのが望ましい。また、 側壁スリットの開口部22,22の胴部尾部よりの端部は軸方向スリット15の底部16の所辺りに位置させるのが良い。
【0017】
本発明のロープクリップは、上記の構成により最小限にして十分な機能を営みうるが、この実施形態では、さらに、補助側壁スリット33,33も各側壁部18,18に設けられている。
【0018】
この補助側壁スリット33,33に就き説明するに、一対の側壁部18,18には、それぞれ、先に説明した側壁スリット21,21の開口部22,22のある一方の側壁部縁部19,19に対向する他方の縁部39,39に開口部34,34を有し、軸方向Lとは角度を置いた第三の方向S(図4(F) に例示)に沿って上記の一方の縁部19,19に向けで伸び、当該一方の縁部19,19には抜けることのない底部35,35で終わるように、当該補助側壁スリット33,33が設けられている。そして、これら一対の補助側壁スリット33,33の開口部34,34及び底部35,35の位置は、主たる側壁スリット21,21の開口部22,22及び底部23,23のある位置よりも、それぞれ胴部頭部12に近い位置となっている。予め述べておくと、軸方向Lと第三の方向Sとのなす狭角θb も90度以内とするのが良く、特に45度程度とするのが望ましい。
【0019】
本願ロープクリップの材質は任意であって、合成樹脂の他、木製や金属製であることも想定でき、実際、本出願人においてはそれらの試作品を製作もしているが、一般にはアクリルその他、適当な合成樹脂製とするのが軽量で便利である。図1に示されているロープクリップ10の先端頭部12が横から見て丸みを帯びているのは、型抜きの都合上である。ある場合には、もっと四角くなっている方が好ましいこともあるが、本願ロープクリップとしての機能上の問題がない限り、原理的には形状は任意である。例えば胴部の立体形状も、図示の場合にはほぼ角柱状であるが、円筒形状ないしそれに近い形状であっても、一対の側壁部18,18を設けたり各スリットを穿って以下に説明する機能を呈させることができる。
【0020】
さて、図1の本願ロープクリップ10の一使用例に就き、図2,3も用いて説明する。ここでは、図3に模式的に示すように、適当なる固い棒状の支柱SPにトマトの茎等、作物の茎STを結締して行く作業を例に取る。まず、本願ロープクリップ10の各スリットに通せる径で結締に必要な長さのあるロープを用意する。これは例えば、この種の用途であるならば、古新聞を束ねたり小包を荷造りしたりするときに使う普通のビニール紐であっても、強度的には十分である。もちろん、本来的には任意の材質、強度のロープを用い得る。
【0021】
図1(A) に示すように、ロープRPの一端近傍とロープクリップ10とを片手で固定し、他方の手でロープRPの一方の自由端近傍の短い部分RP−1をまず側壁スリット開口部22,22のある側から胴部頭部先端の軸方向スリット開口部17を介して軸方向スリット15内に通す。次いで、矢印R1で示すように、図1(A) 中では手前に見える一方の側壁部18の側面を回しながら、図1(B) に示すように、一対の側壁スリット21,21の手前の一方から奥の他方の中に、その開口部22から底部23に向けてロープRPを共に通す。その後、矢印R2で示すように、図1(C) に示す通り、ロープRPの残りの長い部分を軸方向スリット21の先端開口部17の方に向けて引っ張ると、当該ロープRPの自由端RP−1はしっかりと固定される。図1(D) はこの状態で本願ロープクリップ10を90度、手前側に倒した様子を示している。
【0022】
引き出したロープRPは、図1(D) のように裏側に回して矢印R3のように引っ張り、その後、図3(A) に模式的に示すように、同じ矢印R3方向に支柱SPの周側壁周囲を通し、できれば図示のように八文字型に茎STの周りを通した後、支柱STの対向周側壁に沿わせて再び本願ロープクリップ10の所まで持ってくる。
【0023】
図1(E) は、このロープRPの戻ってきた他端側の結締作業をのみ明確に示すために、先に図1(A) 〜(D) に即して説明したロープRPの一端RP−1側の結締状態はあえて示していない。茎STから支柱SPの周りを通して持ってきたロープRPの他端RP−2は、図1(E) に示すように、まず、一対の側壁スリット21,21の開口部22,22のある側とは反対側の、補助側壁スリット33,33が開口している側から軸方向スリット先端開口部17を介し軸方向スリット15内に挿入した後、図中で見えている方の側壁スリット21内に挿入する。
【0024】
ややロープを引き絞る感じでこの作業を行いながら、矢印R4で示すように、側壁部の周りを回して一対の補助側壁スリット33,33内に共に挿入し、さらには対向側壁部18の外を回して当該対向側壁部18側壁スリット21内に挿入し、矢印R5で示すように当該他端自由端RP−2を引き出すと、支柱STに対する茎STの結締が確実に行える。図2は、図1(A) 〜(F) の作業を全て終えたときの、ロープRPと本願ロープクリップ10との絡み合い状態を全て示している(但し、対象物の周りを回す部分は簡単のために単にループで示し、八文字型には示していない)。
【0025】
こうして結締された模様は図3(B) に示されているが、本発明のロープクリップ10では、結締しているロープRPを緩めようとする力が働くと、そうした時に発生する解き力である張力Fは、むしろ、本願ロープクリップ10によるロープRPの滑り止め効果、ロック力を増すことになる。例えば、当該張力Fが加わることで支柱STに近い部分のロープRPの部分RP−3は、補助側壁スリット33内に入っているロープの自由端近傍部分RP−4により、軸方向スリット内の部分で大きな摩擦力により、いわゆる“殺された”状態となり、滑り緩むことができない。もちろん、各スリットとロープRPとが接触している角部(エッジ)での摩擦力も大に寄与する。
【0026】
もっとも、ロープRPの長さ方向の各部分相互が力を及ぼし合うことでの滑り止め効果が大きいために、むしろ、各スリットのエッジ部分はやや丸みを持たせ、エッジが鋭いが故にロープRPに切断ダメージを与えてしまうようなことがないようにすることができる。
【0027】
本願ロープクリップの良い所はさらに幾つもあり、例えば図3(B) に示されているように、本願ロープクリップ10から出て行くロープ部分RP−5と、戻ってきて本願ロープクリップ10に係合するロープ部分RP−3とが互いに極めて近接しているために、支柱SP等、本願ロープクリップ10の結締に係る部材に対し、ロープ部分のみが接触し、本願ロープクリップ10は物理的に接触しないで済むと言うことがある。つまり、本願ロープクリップ10が結締対象物体SPを傷つける恐れが少ないのである。
【0028】
さらに、外すのも簡単で、最後に留め付けたロープRPの自由端RP−2を掴み、やや引く感じで上記とは逆のルートでロープRPを本願ロープクリップ10から外して行けば良いだけである。また、この外し作業の時にも、上記のように本願ロープクリップ10は結締対象物体SPから浮いているので、胴部11を掴み易く、作業性はその点でも高まる。なお、胴部11を掴み易くするための付加的工夫として、図示実施形態では、特に図4の方に良く示されているように、胴部11にあって軸方向スリット15の底部16から尾部13に至る部分の外側面部を人が掴む把持部として、ここに胴部内部に向けて凹む凹部36....を形成している。本願ロープクリップ10を指で摘み易くするためである。
【0029】
ところで、上記においては補助側壁スリット33は必須のように示してあるが、実は、これはなくても同様の結締力を得られることもある。例えば胴部寸法の頭部近傍をやや長めにする等すれば、図1〜2では補助側壁スリット33内に入っていたロープRPの部分RP−4は、それよりも長さ方向手前や後ろのロープ部分が側壁スリット21にて抑えられていることもあり、側壁部18の縁部39上のまだ平らな部分を滑って頭部先端から落ちてしまうようなことはないので、やはり張力Fに良く逆らうことができる。要すれば、この縁部39の頭部先端までの平らな部分の長さを必要なだけ長くするように設計すれば良い。ただ、補助側壁スリット33,33があることは、やはり確実性を増す意味で好ましい。また、作業性が良く、力の配分関係も合理的になるのは、図4(F) に即して先に少し説明した通り、軸方向スリット15の軸線Lに対して、側壁スリット21の伸びる第二方向の軸線Tは90度以下の狭角θa を置き、補助側壁スリット33の伸びる第三方向の軸線Sもまた、90度以下の狭角θb を置いていて、できればそれらは45度程度にすることが望ましい。しかし、限定的ではなく、どちらか一方または双方がもっときつい角度や90度程度であっても、ロープクリップ10として機能することができる。補助側壁スリット33に関しては、特にその傾向がある。もちろん、先に軸方向スリット15に関し述べたと同様に、側壁スリット21や、補助側壁スリット33を設ける場合にはこの補助側壁スリット33に関しても、それらの開口部22ないし34は、ロープを差し込み易いように、テーパ状に開いていることが望ましい。
【0030】
図4中、図4(F) は図4(C) 中の1F−1F線に沿って見た一部断面図であり、図4(H) は同図(A) の1H−1H線に沿って見た断面図であって、図4(I) は全体図を斜視図にて示し、これまで説明して来たロープクリップの構造をより明確に表しているが、次ぎの図5に示す実施形態50は、同じく図4を利用しながら説明できるものの、別の実施形態によるロープクリップ50で、初めからロープクリップ本体にロープをセットさせておく場合を示している。ただ、これまでに述べてきた種々の配慮や条件は本図以降の各実施形態に就いても特に適用できない旨の断り書きがない限り、適用することができる。従って、符号に関しても、これまで用いたと同一の符号により示されている構成子は、そうした既説明の構成子と同一ないし同様であって良い構成子である。
【0031】
まず、ロープRPの一端をロープクリップ50の胴部11に固定しておくには、当該ロープがビニールやポリプロピレン等、熱により変形するロープであるならば、図4に示されているように、尾部13から胴部11の内部に伸び、途中で折れて胴部外側面に抜ける透孔31を穿ち、外側面に抜け出る部分は段差をもって大径となった座刳り部分32として、この透孔31内に固定すべきロープ端を通し、座刳り部分32の所を出た部分を熱で溶かして大径となし、当該座刳り部分32の所に留め置くようにするのが便利である。もちろん、任意適当な接着剤の援用を妨げない。
【0032】
尾部13から伸び出すロープRPを持つ図5に示す本願ロープクリップ50は、幾つもの使い方ができる。例えばまず、図5(A) に示すように、ロープクリップ尾部13から伸び出しているロープRPを矢印R6のように単に結締対象物の周りに捲きつけた後、ロープクリップ10に戻してきて、戻してきた自由端近傍を軸方向スリット15にその開口端17から通した後、引き絞りながら図中で見えている方の側壁部18の側壁スリット21に嵌め付け、それから側壁部21の対向縁部側で両側壁部18,18の一対の補助側壁スリット33,33に通した後、下に回して他方の側壁スリット21に通すように引き絞れば、図中で矢印R6とは逆方向に加わることになる解き力に対し、それで十分な抵抗力を得ることができる。このようにした場合、ロープRPにより縛られる対象物の表面に、本願ロープクリップ50の胴部11の面部が接触することがある。逆に言えば、それでも構わない用途には便利なロープクリップの手順である。
【0033】
対して、物体を結締した時に、図3(B) に示したように、ロープクリップ50が物体に触れることのない、図1に示したロープクリップ10と同様の使い方をする場合には、まず、尾部13から伸び出した部分を、別途なロープRPを使った図1の場合におけると同様、軸方向スリット15の底部16からまずはロープクリップ外部に伸び出させるために、図5(B) に示すように、ロープクリップ50の尾部13から出たロープ部分RP−6を、直ちに側壁スリット21の開口部のある側の胴部外側面に沿わせて引き、単に軸方向スリット15内を通して反対側に抜けさせ、その部分をロープクリップ50から最初に出て行く部分RP−5としても良い。この部分は先に図3(B) に示した部分RP−5と実質的に同じことになる。従って、矢印R3方向に沿い対象物を結締して戻ってきた部分RP−3以降を図1(E),(F) に即して説明した手法でロープクリップ50に留め付ければ良い。
【0034】
図5(B) とは逆の面にロープクリップ尾部13から出たロープ部分RP−6を這わせることもできる。例えば図5(C) に示すように、ロープクリップ50の尾部12から出たロープ部分RP−6を直ちに補助側壁スリット33の開口部34側の胴部外側面に沿わせて引き、単に軸方向スリット15内を通して反対側に抜けさせ、その抜け出た部分をロープクリップ50から最初に出て行く部分RP−5としても良い。この場合には対象物を取り巻いて戻ってきたロープ部分RP−3は主たる側壁スリット21の開口部の向いている側から軸方向スリット15内に通し、図中で見えている方の側壁部18の周りを回して、やはり見えている側壁スリット21から見えていない方の側壁部18の側壁スリット21内に通すように嵌め付ければ、緩もうとするロープRPの滑りを抑え、引き絞った状態に保つことができる。特にこの状態では、実質的に補助側壁スリット33,33は殆ど機能しないが、これで構わない。
【0035】
図5(D) は、補助部材としてのフック41が設けられている実施形態を示している。これは、主たる側壁スリット21の開口している側の胴部外側面にあって軸方向スリット15の底部16近傍で胴部尾部13に向かい、先端を折り曲げた形状のフック41として設けられていて、これまた種々の使い方ができるが、例えば図示のように、胴部尾部13から伸び出すロープRPが何かの対象物を捲いて戻ってきたときに、ロープを引き絞る際の力点、支点として利用し得る。まず、戻してきたロープRPを胴部11の反対側に回してフック側に持って来、このフック41に絡げるようにして良く引き絞る。その状態で、残りの先端自由端に至るロープ部分を再び胴部周囲にぐるりと一周させ、その後に一対の側壁スリット21,21に嵌め込みながら引き出すようにすると、補助側壁スリット33,33に嵌りつくこともあって、このロープ端部の固定が堅固になる。もちろん、図示とは異なるように各スリットを使うことはできる。実際、本願ロープクリップでは、さまざまなロープの通し方が可能であり、その時々の作業に便利なロープの回し方、各スリットの選択的な利用の仕方ができるのである。
【0036】
本願ロープクリップ50は、単に物品を吊り下げたりする用途にも便利に使うことができる。例えば図5に示したロープ付ロープクリップ50を用いた場合、図7に示すように、吊り下げたい物品SBにロープを通す部分SB−Sがあるのならばそこに胴部尾部13から伸び出しているロープRPを通し、そうでないのならば巻き付けるなどした後、上方にある、例えば横桟SKに回し渡してから本願ロープクリップ50の所までロープRPを持ってくる。そして、この自由端は、図6にこの部分を拡大して示すように、単に軸方向スリット15に通してから一方の側壁部18の側壁スリット21に通し、胴部11の周りを回して側壁部対向縁部側にある一対の補助側壁スリット33,33に入れるようにすれば、物品SBの重さによる張力は、却ってロープRPの一対の補助側壁スリット33,33に入っている部分を、荷重の懸かっている部分で殺す力になり、滑りを抑えるので、良く重みに耐えることになる。
【0037】
本出願人においては、通常の作業用として長さがせいぜい5cmのロープクリップを試作したが、同時に10cm以上に及ぶ大型の物も試作し、これにロープとして鋼鉄製のワイヤロープを用いた所、バーベルのように相当に重いものも吊下できた。もちろん、図5に示したロープ付ロープクリップ50ではなく、ロープが別体になっている図1図示のロープクリップ10でも、同様にこの種の用途に使うことができるし、寧ろ、ロープ長さが決まらないときにはこちらのロープクリップ10の方が便利かもしれない。
【0038】
なお、図6に示した留め付け方法は、胴部11を 180度ひっくり返して、一対の主たる側壁スリット21,21にロープ端部を通すことで、その部分を張力の懸かるロープ部分で殺すこともできる。また、こうした方法や図6に示す方法は、単に物体を結締する際の簡単な作業例ともなる。
【0039】
図8には、本願ロープクリップの更なる実施形態として、図1に示したロープクリップ10をあたかも二つ用い、これら二つのロープクリップ10,10を中心に示した仮想線Cの部分で互いに尾部13,13同士で結合し、一体化することで、一対の頭部12,12が軸方向に沿い、対向している形状の本願ロープクリップ60A,B が示されている。図8(A) に示すロープクリップ60A の場合には、軸方向に一連の一対の各側壁部18,18の側壁スリット21,21は、軸方向とは直交する方向で対向する一対の縁部の中、同じ面側の縁部19,19に開口部22,22を有している。従って、補助側壁スリット33,33を設ける場合には、やはりこれら補助側壁スリット33,33も、同じ縁部面側にある。
【0040】
一方、図8(B) に示す本願ロープクリップ60B の場合には、軸方向に一連の一対の各側壁部18,18の側壁スリット21,21は、軸方向とは直交する方向で対向する一対の縁部の中、異なる縁部、すなわち一方は縁部19に、他方は縁部39に開口部22,22を有している。従って、補助側壁スリット33,33を設ける場合にも、これら補助側壁スリット33,33は互いに異なる面側にある。
【0041】
このように、対向して軸方向スリットと側壁部に設けられた各スリットを対向して二組有するロープクリップ、つまりは本願ロープクリップの構造によるロープクリップ部を第一、第二の二組有するロープクリップ60A,B(両者を包括して述べるときはサフィックスを省き、単にロープクリップ60とする)は、それぞれの組でこれまで説明してきたロープクリップ機能を呈することができ、任意なロープ留め付けを行えるため、その使途はかなり広まる。
【0042】
例えば図9に模式的に示しているように、木と木の間に梁ロープRP−11 を渡してこれに適当なシート62を掛け、シート62の下縁部は適当箇所で地面に打ったボルト、杭等のポスト部材61....に固定するような時、こうしたロープクリップ60は極めて便利に使うことができる。ここで例えば、梁ロープRP−11 をそれぞれ木に留めるときの輪っか状のループロープ部分RP−12,RP−12 は、それぞれロープクリップ60,60の第一クリップ部を利用して留め付け、第二クリップ部同士を利用して梁ロープRP−11 を張っても良い。こうした場合、本願ロープクリップ60によると、ループ状に作った部分の当該径が、引っ張りにより変わってしまうことのない便利さがある。
【0043】
一方、一対のループロープ部分RP−12,RP−12 も梁ロープ部分RP−11 も、一本のロープであって、その一端側で輪を作って一方のロープクリップ60の第一クリップ部で留めることで一方のループロープ部分RP−12 を作り、そのまま、当該一方のロープクリップ60の第二クリップ部には例えば単に側壁スリット21または補助側壁スリット33の一方に簡単に引っ掛ける程度にしてそのまま長さ部分である梁ロープ部分RP−11 を対向するクリップ側に持ってきて他方の木に引っ掛け、第二のループロープ部分RP−12 を作って第二のロープクリップ60の第一クリップ部で固定しても良い。このときにも、必要に応じ、第二のロープクリップ60の第二クリップ部を強度を増すために、梁ロープ部分RK−11 の途中や、或いはループロープ部分RP−12 の自由端部分の留め付けに利用することができる。
【0044】
こうしたことはポスト部材61とシート62の下縁部の留め付けにも応用でき、もちろん、そのときの本願ロープクリップ60に対してのロープの係合のさせ方は、これまで説明して来た種々の手法の中、都合の良い任意の手法を採用できる。なお、本図には、既に図6,7に即して説明したように、バケツ等の物品SBを木の枝を支持部材SKとして吊下する場合も模式的に示されているが、ここに用いるクリップは既述の本願ロープクリップ10,50であって良いことはもちろん、ここにも図8図示の本願ロープクリップ60を使うことができる。二組あるクリップ部の中、何時も必ず、双方を使わなくても良いのであるから、アウトドア・スポーツ等には、図8図示のロープクリップ60のみを幾つか持って行く方が合理的かも知れない。もちろん、立ち木の誘引作業などにも、同様にしてこのロープクリップ60は有効に使うことができる。
【0045】
さて、図4に戻り、線分B1−B2 間の部分をも尾部13a として有する他の実施形態としての本願ロープクリップ80に就き説明する。
【0046】
尾部13a には、当該尾部13a を正面から見ると、図4(D) に良く示されているように、この場合は当該尾部13a を正面から見て互いに直交する十文字形状の一対の溝81,82が切られている。一方の溝81は、図4(C) や(E) に良く示されているように、軸方向スリット15の含まれる面と平行な面内を伸びている。さらに、この実施形態では、限定的ではないが、望ましいことに、この軸方向スリット15と平行な面内を伸びている溝81は、他方の溝82に比べ、切り込み深さが深くなっている。この深さは、用いるロープの径に略々等しくしておく。そして、この実施形態では、やはり胴部に望ましくは一端を固定し、これも望ましくは尾部13a から伸び出したロープRPが既にセットされているものとする(図4では図示していない)。
【0047】
こうした本願ロープクリップ80は、例えば図12に模式的に示すような使用例に有効である。すなわち、昨今では、例えばビニールハウス内等では、堅固な支柱に作物の茎STを適所ごとに縛り付けるのではなくて、柔軟なビニール紐等をいわば“支柱紐”RP−Sとして用い、その一端をビニールハウスの天井梁部材SKに縛りつけ、下端はそのままブラブラさせて置くか、縛り付けるトマト等の作物の茎STの下端部に結わえ、この支柱紐RP−Sに対し、当該茎STを縛って行く作業となっていることも多い。もちろん、この作業も極めて手間が掛かる。
【0048】
そこで、本願ロープクリップ80を用いると、この作業は極めて簡単化する。図10(A) に示すように、ロープクリップ80の尾部13a において、軸方向スリット15の伸びる面とは直交する面内に平行な方向に伸びる溝82の方にまず、この支柱紐RP−Sを通してしまう。そうしてから、尾部13a から伸び出して直ぐの所のロープ部分RP−7で、図11(B) に良く示してあるように支柱紐RP−Sを包むように抑えてしまい、そのまま直交する溝81を介し、当該ロープRPを胴部11の上を通して軸方向スリット15に入れてしまう。
【0049】
こうしてから、図10(A) 中の矢印で示すようにロープRPを引き出し、作物の茎STに回した後、戻してきて、少し引き気味にしながら再度軸方向スリット15内に入れ、図中で見えている方の側壁部18のみの主たる側壁スリット21から補助側壁スリット33に掛けて絡げて引き出せば、それだけで簡単に茎の支持ができる。従来のように一箇所一箇所縛っていた手間を考えると、極めて簡単である。
【0050】
しかも、図11(A) に示すように、留め付け作業が終わると、加重Gdは下方に掛かる結果、本願ロープクリップ80は頭部12の方を斜め下に向ける格好になり、尾部13a の溝82内に入っている支柱紐RP−Sは、溝82の出口部分のエッジ82e で大きな摩擦を受け、結局、支えている茎STがズレ動くことがない。ここで、ロープクリップ尾部13a においては支柱紐RP−SとロープRPとが交差するので、不測の段差を防ぐには、一方の溝、例えば軸方向スリット15と平行な面内に存在する溝81の深さは、他方の溝82に比し、既述したように、用いるロープの径程度、深くなっていると良いのである。
【0051】
また、図11(A) とはロープクリップ80を 180度した関係として、図11(B) に示すように、補助側壁スリット33の方を手前にしても、同様の結締手法で茎STの結締作業は同様に可能である。茎ST等の対象物を捲いて戻ってきたロープRPを軸方向スリット15に通した後、一方の側壁部18のみの外周を回して当該一方の側壁部18の側壁スリット21から他方の側壁スリット21に渡し越すようにロープRPを通しても、やはり十分な滑り止め効果、結締力が得られる。このときは、実質的に補助側壁スリット33はなくても良いので、そうした補助側壁スリット33のない本願ロープクリップも有効に使えることがあるのが分かる。
【0052】
もちろん、溝付尾部13a を有する本願ロープクリップ80でも、図13に示すように、単体のロープクリップ10を用いて例えば八文字状に支柱SPと茎ST等、二つの物体間を回してそれらを固定した用途(図2,3)と同じ用途にも当然使える。尾部13a から出ているロープRPを溝81内に入れて軸方向スリット15内に通し、その底部16(図1)の近傍から引き出せば、後の処理はこれまで説明してきたと同様の手順で支柱SPに対し茎STを支持させることができる。
【0053】
なお、溝81,82の付いた尾部13a を有するロープクリップ80の場合には、ロープRPの一端は予めクリップ胴部11に固定しておくのが良いが、例えば溝だけが任意本数、それぞれ尾部13a を正面から見て同一または任意の方向に伸びるように設けられているような構造にも種々の用途が考えられ、そもそもロープRPが固定されていなくても良い場合も考えられる。
【0054】
ロープRPの一端を予めロープクリップの胴部11に固定させる場合にも、製品として出荷するときに既に固定されているのではなく、使用者が固定するようにしても良い。例えば、胴部11に穿った透孔31(図4)内に使用者がロープの一端を挿入し、透孔出口から出てきたロープ端を結んで玉にし、逆抜けを防ぐようにすることでクリップ胴部11に固定するようにしても良い。これならば、使用者の好みの長さのロープを使うことができる。また、ロープの一端の固定端は、上述のように尾部13とし、軸方向に引き出すのが便利であるが、これに限定されない。胴部11の側面の任意適当なる箇所から引き出すようにしても良い。
【0055】
【発明の効果】
本発明によれば、これまでは極めて手数と時間の掛かる作業であった、ロープ両端を結び合わせての物品ないし物体の結締作業や吊り下げ作業等が、実質的には引っ張りながらのロープクリップへの引っ掛け作業に近くなり、極めて簡単化する。しかも、可動部分のないロープクリップであるので、作るのも容易で安価にでき、壊れ難いために信頼性も高い。結び目を解くのも大変な時があるが、本願ロープクリップではクリップ状態から解放するのも簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成されたロープクリップの一実施形態の構造と使用例の説明図である。
【図2】図1に示したロープクリップのロープの留め付け(クリップ)が完了した状態での様子を説明する説明図である。
【図3】図1に示したロープクリップが物体を結締している状態と解き力に抵抗できる様を示す説明図である。
【図4】本発明に従って構成されるロープクリップの幾つかの実施形態の構造を各面図で示す説明図である。
【図5】本発明に従って構成された他の実施形態のロープクリップに置ける様々な使用例、ロープクリップの仕方の説明図である。
【図6】図5に示した本発明ロープクリップのロープクリップ後の状態の一例を示す説明図である。
【図7】図5に示した本発明ロープクリップを用いて物品を吊り下げた場合の説明図である。
【図8】本発明のさらに他の実施形態におけるロープクリップの概略構成図である。
【図9】図8に示した本発明ロープクリップの応用使途例の説明図である。
【図10】本発明のまた別な実施形態としてのロープクリップの構成と使用例に関する説明図である。
【図11】図10に示した本発明ロープクリップのロープ留め付け状態に関する説明図である。
【図12】図10に示した本発明ロープクリップの応用例に関する説明図である。
【図13】図10に示した本発明ロープクリップの使い方に関する説明図である。
【符号の説明】
10 本発明ロープクリップ
11 胴部
12 頭部
13 尾部
13a 尾部
15 軸方向スリット
16 軸方向スリットの底部
17 軸方向スリットの開口部
18 側壁部
19 側壁部の一縁部
21 側壁スリット
22 側壁スリットの開口部
23 側壁スリットの底部
31 透孔
32 座刳り部
33 補助側壁スリット
34 補助側壁スリットの開口部
35 補助側壁スリットの底部
36 凹部
39 側壁部の他縁部
50 本発明ロープクリップ
60A,60B 本発明ロープクリップ
80 本発明ロープクリップ
81 溝
82 溝

Claims (14)

  1. 一端部である頭部と他端部である尾部との間に第一の方向である軸方向に沿って長さを有する胴部と;
    上記頭部に開口部があり、該開口部から上記尾部に向けて上記軸方向に沿い上記胴部の長さの途中で終わる底部まで穿たれた軸方向スリットと;
    該軸方向スリットが穿たれていることにより形成され、該軸方向スリットの上記開口部から上記底部までの間で該軸方向スリットを両側から挟んで対向するように位置する一対の側壁部と;
    該一対の側壁部のそれぞれに穿たれ、該各側壁部にあって上記軸方向とは直交する方向で対向する一対の縁部の一方に開口部を有し、上記軸方向とは角度を置いた第二の方向に沿って該一方の縁部に対向する他方の縁部に向けで伸び、該他方の縁部には抜けることのない底部で終わる一対の側壁スリットと;
    を有して成るロープクリップ。
  2. 請求項1記載のロープクリップであって;
    上記軸方向と上記第二の方向とのなす狭角は90度以内であり、上記一対の上記側壁スリットは、それぞれ、該側壁スリットの開口部から底部に向け、上記胴部の上記尾部側から上記頭部側に向けて斜めに伸びる形状となっていること;
    を特徴とするロープクリップ。
  3. 請求項2記載のロープクリップであって:
    上記狭角は45度程度であること;
    を特徴とするロープクリップ。
  4. 請求項1,2または3記載のロープクリップであって;
    上記一対の側壁部には、それぞれ、上記側壁スリットの上記開口部のある上記一方の縁部に対向する上記他方の縁部に開口部を有し、上記軸方向とは角度を置いた第三の方向に沿って上記一方の縁部に向けで伸び、該一方の縁部には抜けることのない底部で終わる補助側壁スリットも設けられ;
    一対の該補助側壁スリットの開口部及び底部の位置は、上記側壁スリットの開口部及び底部のある位置よりも、それぞれ上記胴部の頭部に近い位置となっていること;
    を特徴とするロープクリップ。
  5. 請求項4記載のロープクリップであって;
    上記軸方向と上記第三の方向とのなす狭角は90度以内であり、上記一対の上記補助側壁スリットは、それぞれ、該補助側壁スリットの開口部から底部に向け、上記胴部の上記尾部側から上記頭部側に向けて斜めに伸びる形状となっていること;
    を特徴とするロープクリップ。
  6. 請求項5記載のロープクリップであって;
    上記狭角は45度程度であること;
    を特徴とするロープクリップ。
  7. 請求項1,2,3,4,5または6に記載のロープクリップであって;
    滑りを止めるためにクリップすべき対象物であるロープの一端が上記胴部に固定されていること;
    を特徴とするロープクリップ。
  8. 請求項7記載のロープクリップであって;
    上記ロープは上記胴部の上記尾部から伸び出していること;
    を特徴とするロープクリップ。
  9. 請求項1,2,3,4,5または6に記載のロープクリップのどれか一つのロープクリップの二つを互いに上記尾部同士で結合し、一体化することで、上記頭部が上記軸方向に沿い、対向して一対あるように構成されたロープクリップ。
  10. 請求項9記載のロープクリップであって;
    上記一対の頭部側に設けられている各側壁部の上記側壁スリットは、上記軸方向とは直交する方向で対向する一対の縁部の中、同じ側の縁部に上記開口部を有していること;
    を特徴とするロープクリップ。
  11. 請求項10記載のロープクリップであって;
    上記一対の頭部側の一方に設けられている側壁部の側壁スリットの開口部は、該一対の頭部側の他方の側壁部に設けられている側壁スリットの開口部に対し、上記軸方向とは直交する方向で対向して位置していること;
    を特徴とするロープクリップ。
  12. 請求項7または8に記載のロープクリップであって;
    上記胴部の上記尾部には、該尾部を正面から見て互いに直交する十文字形状の一対の溝が切られ;
    該一対の溝の一方は、上記軸方向スリットの含まれる面と平行な面内を伸びていること;
    を特徴とするロープクリップ。
  13. 請求項12記載のロープクリップであって;
    上記十文字形状の上記一対の溝の中、上記軸方向スリットと平行な面内を伸びている溝は、他方の溝に比べ、切り込み深さが深いこと;
    を特徴とするロープクリップ。
  14. 請求項1,2,3,4,5,6,7または8に記載のロープクリップであって;
    上記胴部の上記尾部には、該尾部を正面から見てそれぞれ同一または任意の方向に伸びる複数本の溝が切られていること;
    を特徴とするロープクリップ。
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