JP2004269522A - 新規なルテニウム錯体、その製造方法、及びそれを用いたアミド化合物の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 下記一般式(I)で表されるルテニウム錯体:
【化1】
R1、R2、R3、及びR4:ケトン化合物またはその残基を表すか、R1〜R4の2つづつが連結して置換基を有していてもよいジケトン化合物残基を表す。R5:リン原子及び窒素原子を有する化合物。R6:リン原子および窒素原子を有する化合物。若しくはR5とR6が結合してリン原子及び窒素原子を有する化合物を表し、かつリン原子及び窒素原子が各々Ruと結合している。
【選択図】 なし
Description
(1) 下記一般式(I)で表されるルテニウム錯体:
(2) R1とR2及び/又はR3とR4、R1とR4及び/又はR2とR3、若しくはR1とR3及び/又はR2とR4が連結してアセチルアセトン残基を表す上記(1)に記載のルテニウム錯体。
(3) R5とR6が結合してリン原子及び窒素原子を有する化合物を表し、かつリン原子及び窒素原子が各々Ruと結合している上記(1)又は(2)に記載のルテニウム錯体。
(4) R5とR6が結合してピリジルホスフィンを表す上記(1)又は(2)に記載のルテニウム錯体。
(5) R5及びR6が、それぞれ独立してリン原子及び窒素原子を有する化合物であり、かつリン原子がRuと結合している上記(1)又は(2)に記載のルテニウム錯体。
(6) R5及びR6が、同一又は異なっても良いピリジン骨格を含む有機リン化合物であるピリジルホスフィン類である上記(1)又は(2)に記載のルテニウム錯体。
(7) R5及びR6が、ジフェニル−2−ピリジルホスフィンである上記(1)又は(2)に記載のルテニウム錯体。
(8) Ruと窒素原子とが、リン原子を介して結合している上記(1)〜(7)のいずれかに記載のルテニウム錯体。
(9) R5が、リン原子及び窒素原子を有する化合物であり、かつリン原子がRuと結合しており、R6が、窒素原子を有する分子であり、かつ窒素原子がRuと結合している上記(1)又は(2)に記載のルテニウム錯体。
(10) R5がピリジン骨格を含む有機リン化合物であるピリジルホスフィン類であり、R6がニトリル化合物である上記(1)又は(2)に記載のルテニウム錯体。
(11) R5がジフェニル−2−ピリジルホスフィンであり、R6がベンゾニトリルである上記(1)又は(2)に記載のルテニウム錯体。
(12) 上記(1)〜(11)のいずれかに記載のルテニウム錯体の存在下、水とニトリル化合物を反応させることを特徴とするアミド化合物の製造方法。
(13) ルテニウムに配位可能な化合物又は含窒素化合物の存在下反応させる上記(12)に記載の製造方法。
(14) ホスフィン系化合物の存在下反応させる上記(12)に記載の製造方法。
(15) ピリジン化合物の存在下反応させる上記(12)に記載の製造方法。
(16) 一般式(I)におけるR5とR6が、結合してリン原子及び窒素原子を有する化合物を表し、かつリン原子及び窒素原子が各々Ruと結合しているルテニウム錯体の製造方法であって、下記一般式(II)で表される前駆物質を、溶媒中で前記化合物と反応させることを特徴とする製造方法。
(17) 一般式(I)におけるR5とR6が、それぞれ独立してリン原子及び窒素原子を有する化合物であり、かつリン原子がRuと結合しているルテニウム錯体の製造方法であって、下記一般式(II)で表される前駆物質を溶媒中で対応するR5及びR6の化合物と反応させることを特徴とする製造方法。
(18) 一般式(I)におけるR5が、リン原子及び窒素原子を有する化合物であり、かつリン原子がRuと結合しており、R6が、窒素原子を有する化合物であり、かつ窒素原子がRuと結合しているルテニウム錯体の製造方法であって、下記一般式(III)で表される前駆物質を溶媒中でニトリル化合物と反応させることを特徴とする製造方法。
本発明の触媒は、下記一般式(I)で表されるルテニウム錯体である。
本発明の錯体触媒は特にニトリルの水和触媒として好ましい。
また、本発明における「残基」とは、例えば、アセチルアセトンのごとくケト・エノ−ル型の互変異性体を形成し、エノール型の水素のかわりに金属が配位した場合のアセチルアセトンの残部を示す。
該化合物は、1化合物中にリン原子及び窒素原子がそれぞれ1つであっても独立して複数個存在していてもよい。また、リン、窒素以外の他のヘテロ原子(フッ素原子、ホウ素原子、酸素原子、硫黄原子、セレン原子等)を1つあるいは複数個含んでもよい。リン原子と結合している基としては、水素、飽和又は不飽和の炭化水素基、アルコキシ基、シクロアルキル基、芳香族化合物残基、アリール基、フリル基、ヘトアリール基が挙げられる。
アルコキシ基としては、炭素数1〜4の飽和及び不飽和アルコキシ基が挙げられ、具体的にはメトキシ基、エトキシ基、n−ブトキシ基、i−ブトキシ基等が挙げられる。・・・(ii)
シクロアルキル基としては、炭素数3〜10、より好ましくは炭素数5〜8のシクロアルキル基が挙げられ、これらは1〜2個の置換基を有していてもよい。具体例としては、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、メチルシクロヘキシル基等が挙げられる。・・・(iii)
芳香族化合物残基及びアリール基としては、フェニル基、フェノキシ基、メトキシフェニル基、ベンジル基、α−又はβ−ナフチル基等が挙げられ、これらの化合物は炭素数1〜4のアルキル基を置換基として有していてもよい。また芳香環の水素はハロゲンで置換されていてもよい。これらの具体例としては、トルイル、キシリル、メシチレン、p−シメン、フェノキシ、アニソール、ペンタフルオロベンゼン等が挙げられ、特にトルイル、キシリルが好ましい。・・・(iv)
フリル基は炭素数1〜4のアルキル置換基を有しても良い。
上記したリン原子及び窒素原子を有し、かつリン原子がルテニウムと結合している化合物としては、ピリジル基を含む有機リン化合物であるピリジルホスフィンが好ましく、特にジフェニル−2−ピリジルホスフィンが特に好ましい。・・・(vi)
本発明の上記一般式(I)におけるR6は(A)リン原始及び窒素原子を有する化合物であり、かつリン原子がRuと結合しているか、(B)窒素原子を有する化合物であり、かつ窒素原子がRuと結合している。
(B)R6が窒素原子を有し、かつ窒素原子がRuと結合している化合物である場合、該化合物は、例えば任意のニトリル化合物が挙げられ、具体的には、アセトニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリル等の1価の脂肪族ニトリル類、マロノニトリル、サクシノニトリル、アジポニトリル等の多価の脂肪族ニトリル、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等の不飽和脂肪族ニトリル類、ベンゾニトリル、ニコチノニトリル、フタロニトリル等の芳香族ニトリル類等が挙げられる。
(C)R5とR6が、結合して1分子中にリン原子及び窒素原子を有し、かつリン原子及び窒素原子が各々Ruと結合している化合物である場合、該化合物は、1分子中にリン原子及び窒素原子がそれぞれ1つであっても独立して複数個存在していてもよい。また、リン、窒素以外の他のヘテロ原子(フッ素原子、ホウ素原子、酸素原子、硫黄原子、セレン原子等)を1つあるいは複数個含んでもよい。
飽和又は不飽和の炭化水素としては、前記(i)と同様のものが挙げられる。
アルコキシとしては、前記(ii)と同様なものが挙げられる。
シクロアルキルとしては、前記(iii)と同様なものが挙げられる。
フリルは炭素数1〜4のアルキル基を置換基として有してもよい。
ヘトアリール基としては、前記(v)と同様なものが挙げられる。
上記した1分子中にリン原子と窒素原子を有し、かつリン原子及び窒素原子がルテニウムと結合している化合物としては、ピリジル基を含む有機リン化合物であるピリジルホスフィンが好ましく、特にジフェニル−2−ピリジルホスフィンが特に好ましい。
(a)例えば、 一般式(I)におけるR5とR6が、結合してリン原子及び窒素原子を有する化合物を表し、かつリン原子及び窒素原子が各々Ruと結合している場合のルテニウム錯体の場合、R5とR6が結合して表される化合物は配位結合によりRuと結合するので、該化合物(R5とR6が結合して表される「リン原子及び窒素原子を有する化合物」)と下記一般式(II)で表される前駆物質を、溶媒中で反応させることにより調製(製造)することができる。
R7及びR8としてのシクロオレフィン又は直鎖オレフィンとしては、シクロペンテン、シクロヘキセン、シクロオクテン、ノルボルネン、エチレン、プロピレン、1−ブテン、2−ブテン、1−ヘキセン、2−ヘキセンが挙げられ、好ましくはシクロオクテンである。
好ましくは、2−ピリジルホスフィン、3−ピリジルホスフィン、4−ピリジルホスフィン、ジフェニル−2−ピリジルホスフィン、ジフェニル−3−ピリジルホスフィン、ジフェニル−4−ピリジルホスフィン、ジトリル−2−ピリジルホスフィン、ビス(メトキシフェニル) −2−ピリジルホスフィン、ジフェノキシ−2−ピリジルホスフィン、フェノキシフェニル−2−ピリジルホスフィン、フェノキシメチル−2−ピリジルホスフィン、フェノキシターシャリーブチル−2−ピリジルホスフィン、ジメトキシ−2−ピリジルホスフィンが挙げられる。
飽和又は不飽和の炭化水素としては、前記(i)と同様のものが挙げられる。
アルコキシとしては、前記(ii)と同様なものが挙げられる。
シクロアルキルとしては、前記(iii)と同様なものが挙げられる。
フリルは炭素数1〜4のアルキル基を置換基として有してもよい。
ヘトアリール基としては、前記(v)と同様なものが挙げられる。
上記した1分子中にリン原子と窒素原子を有し、かつリン原子及び窒素原子がルテニウムと結合している化合物としては、ピリジル基を含む有機リン化合物であるピリジルホスフィンが好ましく、特にジフェニル−2−ピリジルホスフィンが特に好ましい。
ルテニウム錯体を調製(製造)に関し1例を挙げれば、ビスアセチルアセトナトジフェニル−2−ピリジルホスフィンルテニウムと、これに対して等量以上のニトリル化合物とを溶媒中で接触させて容易に製造できる。なお、接触の際に攪拌をすることが好ましい。ビスアセチルアセトナトジフェニル−2−ピリジルホスフィンルテニウムはビスアセチルアセトナトビスシクロオクテンルテニウムとジフェニル−2−ピリジルホスフィンを溶媒中で混合することにより容易に合成できる。またビスアセチルアセトナトジフェニル−2−ピリジルホスフィンルテニウムは単離して使用することもできるが、単離せずに、合成した溶液そのままの状態でも使える。
なお、本発明の触媒は、ベンゾニトリル原料からのベンズアミドの製造に特に好適である。
反応温度は、通常20℃以上、好ましくは100℃以上、より好ましくは120℃以上であり、通常350℃以下、好ましくは250℃以下、より好ましくは220℃以下の範囲で反応させるとよい。反応温度が低すぎると反応速度が低下して、工業的に不利となり、高すぎると触媒成分の分解による反応活性の低下が進行する。
反応生成液からは、蒸留や晶析等の方法により生成物であるアミド化合物を回収できる。また生成物を回収した後の残留液には、触媒が溶解しているので、直接又は間接的に循環させて、再度反応に用いることができる。
本発明においてルテニウムに配位可能な化合物とは、例えばアリ−ルホスフィン化合物が挙げられ、具体的にはトリフェニルホスフィン、o−トルイルジフェニルホスフィン、トリ−o−トルイルホスフィン、トリ−m−トルイルホスフィン、トリ−p−トルイルホスフィン、トリス(p−メトキシフェニル)ホスフィン等が挙げられる。
またこれらの化合物の添加量は錯体触媒に対して通常0.1以上、好ましくは0.5以上、特に好ましくは1以上であり、通常1000以下、好ましくは100以下、特に好ましくは10以下の範囲である。
実施例1:一般式(I)において、R1とR2及びR3とR4が連結してともにアセチルアセトン残基を表し、R5とR6が結合してジフェニル−2−ピリジルホスフィンであるルテニウム錯体(以下の化8を参照)の製造
ガラス製反応容器に、アルゴン雰囲気下でビスアセチルアセトナトビスシクロオクテンルテニウム錯体0.628ミリモルのTHF(テトラヒドロフラン)−H2O溶液23ミリリットルに等モル量のジフェニル−2−ピリジルホスフィンを加えて、30℃で12時間撹拌した。トルエン(1mL)−ヘキサン(5mL)で再結晶し、 錯体1を赤紫色固体として収率78%で得た。なお、原料のビスアセチルアセトナトビスシクロオクテンルテニウム錯体(Ru(acac)2(η2−C8H14)2)はジャーナルオブケミカルソサエティーダルトントランサクション誌1999年3451頁に記載の方法で調製した。
融点 189−194℃(分解)
1H NMR(C6D6):δ1.78(s,3H,CH3(acac)),1.92(s,3H,CH3(acac)),1.95(s,3H,CH3(acac)),2.20(s,3H,CH3(acac)),5.39(s,1H,CH(acac)),5.57(s,1H,CH(acac)),6.06−6.09(m,1H,CH(m−py)),6.18−5.21(m,1H,CH(o−py)),6.43−6.47(m,1H,CH(m−py)),7.04−7.20(m,6H,CH(Ph)),7.65−7.71(m,2H,CH(Ph)),8.15−8.21(m,3H,CH(Ph),CH(m−py)),
31P NMR(C6D6):δ7.16(s)
ガラス製反応容器に、アルゴン雰囲気下でビスアセチルアセトナトビスシクロオクテンルテニウム錯体0.86ミリモルのTHF(テトラヒドロフラン)−H2O溶液33ミリリットルに2倍モル量のジフェニル−2−ピリジルホスフィンを加えて、THF還流温度で3時間撹拌した。シリカゲルを充填したカラムに生成物を担持させ酢酸エチル・ヘキサン混合溶液(1:3)、引き続き酢酸エチルを用いてクロマト分離し、錯体2を黄色固体として収率49%で得た。なお、原料のビスアセチルアセトナトビスシクロオクテンルテニウム錯体はジャーナルオブケミカルソサエティーダルトントランサクション誌1999年3451頁に記載の方法で調製した。
cis−Ru(acac)2(PPh2py)2
1H NMR(C6D6):δ1.68(s,6H,CH3(acac)),1.83(s,6H,CH3(acac)),5.15(s,2H,CH(acac)),6.43−6.47(m,2H),6.82−6.87(m,2H),7.05−7.10(m,12H),7.61−7.65(m,2H),7.78−7.84(m,4H),7.86−7.92(m,4H),8.22−8.27(m,2H)
31P NMR(C6D6):δ57.9(s)
ガラス製反応容器に、アルゴン雰囲気下で1ミリモルのジフェニル−2−ピリジルホスフィンをテトラヒドロフラン(THF)5ミリリットルに溶かし0℃に冷却した。それにアルゴン雰囲気下で調製したビスアセチルアセトナトビスシクロオクテンルテニウム錯体0.50ミリモルのTHF−H2O溶液15ミリリットルを加え24時間攪拌した。24時間後、オレンジの懸濁液になった。これを遠心分離し、沈殿物をトルエン10ミリリットルとヘキサン10ミリリットルで洗浄して乾固し、錯体3をオレンジ色固体として収率57%で得た。なお、原料のビスアセチルアセトナトビスシクロオクテンルテニウム錯体はジャーナルオブケミカルソサエティーダルトントランサクション誌1999年3451頁に記載の方法で調製した。
trans−Ru(acac)2(PPh2py)2
1H NMR(C6D6):δ1.38(s,12H,CH3(acac)),4.29(s,2H,CH(acac)),6.49−6.56(m,2H),6.79−6.87(m,2H),7.10−7.19(m,12H),7.46−7.52(m,2H),8.23−8.32(m,8H),8.45−8.51(m,2H)
31P NMR(C6D6):δ36.2(s)
ガラス製反応容器に、アルゴン雰囲気下でビスアセチルアセトナトジフェニル−2−ピリジルホスフィン0.037ミリモルの重水素化ベンゼン溶液0.5ミリリットルを仕込みこれに対して5当量(0.171ミリモル)のベンゾニトリルを加えて70℃で21時間加熱した。溶媒を減圧下で留去後、アルミナカラムクロマトグラフィー(トルエン/ヘキサン=1/3)で精製し、0.037ミリモルの錯体4(cis−Ru(acac)2(PPh2py)(PhCN))を得た。
cis−Ru(acac)2(PPh2py)(PhCN)
融点 44−50℃(分解)
1H NMR(C6D6):δ1.64(s,3H,CH3(acac)),1.77(s,3H,CH3(acac)),2.05(s,3H,CH3(acac)),2.24(s,3H,CH3(acac)),5.11(s,1H,CH(acac)),5.61(s,1H,CH(acac)),6.55−6.74(m,6H),6.95−7.30(m,7H),8.08−8.12(m,2H),8.13−8.26(m,2H),8.31−8.34(m,1H),8.49−8.52(m,1H)
31P NMR(C6D6):δ66.2(s)
耐圧ガラス製容器にアルゴン雰囲気下で、実施例1〜4で製造した錯体(0.02mmol)、ベンゾニトリル(1.0mmol,103mg)、水(2.0mmol,36mg)、DME(1,2−ジメトキシエタン)(0.5mL)を加えて密閉し、オイルバス中で180℃で所定の時間加熱した。反応の進行はガスクロマトグラフィーで追跡した。
錯体の仕込み量を0.002モルとした以外は実施例5と同様にした。
ジフェニル−2−ピリジルホスフィン0.02mmolを耐圧ガラス製容器内に加えた以外は実施例5と同様にした。
実施例8
トリフェニルホスフィン0.02mmolを耐圧ガラス製容器内に加えた以外は実施例5と同様にした。
ピリジン0.02mmolを耐圧ガラス製容器内に加えた以外は実施例5と同様にした。
Claims (18)
- 下記一般式(I)で表されるルテニウム錯体:
- R1とR2及び/又はR3とR4、R1とR4及び/又はR2とR3、若しくはR1とR3及び/又はR2とR4が連結してアセチルアセトン残基を表す請求項1に記載のルテニウム錯体。
- R5とR6が結合してリン原子及び窒素原子を有する化合物を表し、かつリン原子及び窒素原子が各々Ruと結合している請求項1又は2に記載のルテニウム錯体。
- R5とR6が結合してピリジルホスフィンを表す請求項1又は2に記載のルテニウム錯体。
- R5及びR6が、それぞれ独立してリン原子及び窒素原子を有する化合物であり、かつリン原子がRuと結合している請求項1又は2に記載のルテニウム錯体。
- R5及びR6が、同一又は異なっても良いピリジン骨格を含む有機リン化合物であるピリジルホスフィン類である請求項1又は2に記載のルテニウム錯体。
- R5及びR6が、ジフェニル−2−ピリジルホスフィンである請求項1又は2に記載のルテニウム錯体。
- Ruと窒素原子とが、リン原子を介して結合している請求項1〜7のいずれかに記載のルテニウム錯体。
- R5が、リン原子及び窒素原子を有する化合物であり、かつリン原子がRuと結合しており、R6が、窒素原子を有する分子であり、かつ窒素原子がRuと結合している請求項1又は2に記載のルテニウム錯体。
- R5がピリジン骨格を含む有機リン化合物であるピリジルホスフィン類であり、R6がニトリル化合物である請求項1又は2に記載のルテニウム錯体。
- R5がジフェニル−2−ピリジルホスフィンであり、R6がベンゾニトリルである請求項1又は2に記載のルテニウム錯体。
- 請求項1〜11のいずれかに記載のルテニウム錯体の存在下、水とニトリル化合物を反応させることを特徴とするアミド化合物の製造方法。
- ルテニウムに配位可能な化合物又は含窒素化合物の存在下反応させる請求項12に記載の製造方法。
- ホスフィン系化合物の存在下反応させる請求項12に記載の製造方法。
- ピリジン化合物の存在下反応させる請求項12に記載の製造方法。
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