JP2004269114A - 紙葉類集積装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】搬送方向に沿う一側部を除くエリアの搬送方向後端部に続紙6cを連ねて送り込まれてくるレセプト6aを集積する集積箱61と、この集積箱6に送り込まれたレセプト6aの続紙6cが存在しない搬送方向に沿う一側部Sを挟持して搬送する搬送ローラ対73,74とを具備する。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、光学的文字読取装置、或いは光学的イメージ読取装置等に用いられる紙葉類集積装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
光学的文字読取装置等では、紙葉類を積載するホッパを備え、このホッパから紙葉類を一枚づつ取り出して装置本体内の読取部に搬送する。そして、この読取部で紙葉類の記載情報を読み取ったのち、この紙葉類を搬送機構により集積部に搬送して集積するようになっている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
ところで、この光学的文字読取装置等では、紙葉類として医療用のレセプトの記載情報を読み取ることがあるが、レセプトに記載事項が一杯になると、追加レセプトが順に貼り付けられて使用されるようになっている。この追加レセプトの貼付枚数はものによって各々異なるが、投薬期間が長いほど増えていく。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−247527号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来においては、搬送機構の放出力によりレセプトを集積部内に飛ばし込んで集積していたため、集積部の奥まで送り込まれないで、途中で落下してしまうことがあり、良好に集積できなくなるという問題があった。
【0006】
本発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、送り込まれてくる紙葉類を集積部の奥側まで確実に送り込んで集積できるようにした紙葉類集積装置を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、搬送方向に沿う一側部を除くエリアの搬送方向後端部に続紙を連ねて送り込まれてくる紙葉類を集積する集積部と、この集積部に送り込まれた前記紙葉類の続紙が存在しない搬送方向に沿う一側部を挟持して搬送する搬送手段とを具備する。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す実施の形態を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の一実施の形態である紙葉類処理装置の内部構成を示すもので、この紙葉類処理装置は光学式の読取装置1とソータ装置2とによって構成されている。図2は光学式の読取装置1を示す外観斜視図である。
【0009】
読取装置1は装置本体3を有し、この装置本体3の一側上部側には載置部としてのホッパテーブル4が設けられている。ホッパテーブル4上には、紙葉類としての医療用の各種サイズのレセプト6が多数枚立位状態で載置されている。このレセプト6はその上端側が後方へ傾くように傾斜された状態で載置されている。
【0010】
ホッパテーブル4上には、レセプト6を支持するガイド体5がレセプト6の送出方向に沿ってスライド自在に設けられている。ホッパテーブル4のレセプト6の送出側には、レセプト6を装置本体3内に送込むための第1のフィーダ部7が設けられている。第1のフィーダ部7はピックアップローラ8と送出ローラ9と分離ローラ10とによって構成されている。また、ホッパテーブル4にはレセプト6の有無を判別する第1の判別手段としての検知スイッチ61Aが設けられている。上記したホッパテーブル4と第1のフィーダ部7とにより第1の給紙手段としての第1の給紙部11が構成されている。
【0011】
装置本体3内の上部側には、第1のフィーダ部7から送り出されるレセプト6を搬送するメイン搬送路12が設けられている。メイン搬送路12にはレセプト6の搬送方向に亘って多数個の搬送ローラ対13及び検知センサ14等が配設されている。
【0012】
また、装置本体3の上面部には後述する長尺レセプト(長尺紙葉類)を手差しさせるための第2の給紙手段としての手差し給紙部17が設けられている。手差し給紙部17は手差しされる長尺レセプトを載置する傾斜ホッパ21と載置された長尺レセプトをメイン搬送路12に向かって案内する案内路18とを有している。傾斜ホッパ21には手差しされる長尺レセプトの有無を判別する第2の判別手段としての検知スイッチ20が設けられている。案内路18中には第2のフィーダ部としての給紙ローラ対19が設けられている。
【0013】
案内路18とメイン搬送路12の合流部のレセプト搬送方向下流側には、レセプトに記録されている情報を光学的に読み取る読取部22が設けられている。読取部22は、レセプトに光を照射する一対の照明ランプ23,24と、レセプトから反射される光を所定方向に導く第1及び第2の反射ミラー26,27と、反射されくる光を受光して情報を読み取る受光センサ28とによって構成されている。読取部22のレセプト搬送方向下流側には、レセプトにナンバーを記録するナンバリング29が設けられている。
【0014】
メイン搬送路12のレセプト搬送方向の終端側は装置本体3の内側面に沿って下方に略90度折曲されてソータ装置2の搬送路31に接続されている。
メイン搬送路12の略90度下方に折曲された部分には、第1及び第2の分岐搬送路33,34が接続され、その接続部近傍にはレセプトを第1及び第2の分岐搬送路33,34に選択的に案内する第1及び第2の分岐ゲート36,37が設けられている。
【0015】
第1の分岐搬送路33はメイン搬送路12に沿って水平に設けられ、この第1の分岐搬送路33中にはレセプトの搬送方向に亘って搬送ローラ対40及び検知センサ41が複数配設されている。第1の分岐搬送路33の下方部には例えばA3サイズのレセプトを集積するための集積装置43が設けられている。この集積装置43は第1の分岐搬送路33に沿って所定間隔を存して配設される複数個の集積部43a〜43cによって構成されている。
【0016】
第1の分岐搬送路33と複数個の集積部43a〜43cとは案内路44a〜44cを介して接続されている。案内路44a〜44cには搬送ローラ対46が設けられている。第1の分岐搬送路33と案内路44a,44bとの接続部近傍には分岐ゲート45a,45bが設けられ、この分岐ゲート45a,45bの回動によりレセプトが選択的に複数の集積部43a〜43cに案内されて集積されるようになっている。
【0017】
第2の分岐搬送路34は斜め下方に向かって延びたのち、長尺用の集積装置51に接続されている。第2の分岐搬送路34中にはレセプトの搬送方向に亘って複数の搬送ローラ対47及び検知センサ48が配設されている。長尺用の集積装置51は上記した集積部43a〜43cの下部側に沿って水平に設けられている。
【0018】
一方、上記したソータ装置2は光学的読取装置1の他側面側に隣接して設けられている。ソータ装置2は上下方向に亘って配設される複数段のトレイ53…を備え、これらトレイ53…に例えばA4サイズのレセプトが区分収納される。ソータ装置2は上記したように光学的読取装置1のメイン搬送路12の終端部に接続される搬送路31を有し、この搬送路31は水平搬送路31aと垂直搬送路31bとによって構成されている。水平搬送路31aと垂直搬送路31bにはレセプトの搬送方向に所定間隔を存して搬送ローラ対55が複数配設されている。垂直搬送路31bと複数段のトレイ53…とは複数の分岐案内路57…を介して接続されている。
【0019】
次に、レセプトの処理動作について説明する。
まず、ホッパテーブル4上に多数枚のレセプト6を立位状態に載置し、第1のフィーダ部7を動作させる。これにより、ピックアップローラ8、送出ローラ9及び分離ローラ10が回転され、レセプト6が一枚づつ分離してメイン搬送路12へ送り出される。このレセプト6は搬送ローラ対13…の回転によりメイン搬送路12に沿って挟持搬送される。そして、この搬送途中においてレセプト6のサイズが検知センサ14により検出され、この検知後、読取部22で情報が光学的に読み取られる。この読取後、レセプト6はさらに搬送されてナンバリング29に送られ、ここで、ナンバーが記録される。
【0020】
ナンバーが記録されたレセプト6のサイズが例えば、A4サイズものである場合には、メイン搬送路12に沿って搬送されたのち、ソータ装置2の搬送路31へと送込まれる。この搬送路31に送込まれたレセプト6は水平搬送路31aに沿って搬送されたのち、垂直搬送路31bに沿って上方へ搬送され、複数の分岐案内路57…を介して複数段のトレイ53…上に区分集積される。
【0021】
また、レセプト6のサイズが例えば、A3サイズである場合には、ソータ装置2に送込まれることなく、第1の分岐ゲート36の動作により第1の分岐搬送路33に送込まれ、集積装置43の各集積部43a〜43cに集積される。
さらに、レセプト6が手差し給紙部17から手差しされた長尺(例えば、1mの長さ)のものである場合には、第2の分岐ゲート37の動作により第2の分岐搬送路34に送られ、長尺用の集積装置51に集積される。
【0022】
ところで、上記した集積装置43は図3及び図4に示すように構成されている。図3は集積装置43を示す平面図で、図4はその側断面図である。
【0023】
この集積装置43には、図7に示すようなレセプト6aが集積されるようになっている。レセプト6aは、本票(紙葉類)6bとこの本票6bに順次貼り付けられる続紙(追加レセプト)6cとからなる。続紙6cは本票6bの搬送方向に沿う一側部を除くエリアの搬送方向後端部に糊付けされている。
【0024】
このレセプト6aは本票6bに記載事項が一杯になると、続紙6cを順に貼り付けていく。ただし、続紙6cの貼付パターンは数通りあり、本発明に関連するものは続紙6cを次々に貼り付けていくタイプのもので、図の破線部分は糊付部6dである。このタイプのレセプト6aは、通常、図8に示すように続紙6cが折り畳まれ、続紙6cの貼付枚数はものによって各々異なるが、投薬期間が長いほど増えていく。
【0025】
集積装置43は複数の集積部43a〜43cによって構成されるが、複数の集積部43a〜43cは同様に構成されるため、集積部43aを代表して説明する。
【0026】
集積部43aは上面及び前面が開口する集積箱61を有し、案内路44aに沿って搬送されてくるレセプト6aを上面開口部から集積箱61に導入させる。集積箱61のレセプト導入側にはレセプトの搬送方向と直交する方向に所定間隔を存して複数のコルゲーションローラ62が配設され、これらコルゲーションローラ62の上面部にはピンチローラ63がそれぞれ当接されている。
【0027】
レセプト6aは集積部43aへの導入時に図5に示すようにコルゲーションローラ62…とピンチローラ63…とによって挟持され、この挟持によりその幅方向に波打つ状態になって腰が形成されるようになっている。
【0028】
集積箱61の上面部には搬送機構65が設けられている。この搬送機構65は、レセプト6aの搬送方向(幅走査方向)aに沿って平行に配設される複数本の搬送ベルト66と、搬送手段としての第1及び第2の搬送ローラ対73,74を有している。
【0029】
搬送ベルト66は駆動ローラ68と従動ローラ69との間に掛け渡されている。駆動ローラ68と従動ローラ69はそれぞれシャフト70,71を介して集積箱61の側板61s,61sに支持されている。
【0030】
また、搬送ローラ対73,74は図6にも示すように搬送ローラ73a,74aとこの搬送ローラ73a,74aの下部側に圧接するピンチローラ73b,74bとにより構成されている。搬送ローラ73a,74aはシャフト75を介して集積箱61の側板61s,61sに支持されている。
【0031】
第1及び第2の搬送ローラ対73,74はレセプト6aの本票6bの搬送方向に沿う一側部、即ち続紙6cが貼り付けられていないエリアの一側部Sを挟持する位置に配設されている。第2の搬送ローラ対74と集積箱61の奥側の内壁面までの距離はレセプトの本票6bの搬送方向に沿う方向の寸法よりも大とされ、第2の搬送ローラ対74から搬出される本票6bを確実に落下させて集積することができるようになっている。
【0032】
また、コルゲーションローラ62…の近傍には、レセプト6aの続紙6cを叩いて落下させる第2の叩き部材としての板バネ77…が設けられている。
【0033】
搬送ベルト66…の搬出側には、第1の叩き部材としての叩きレバー78が配設されている。これら叩きレバー78はシャフト80を介して集積箱61の側板61s,61sに支持されている。シャフト80の一端部には図示しないソレノイドが接続され、このソレノイドの動作によりシャフト80を介して叩きレバー78が回動されてその回動端により、搬送機構65から搬出されるレセプト6aの本票6bの上面部が叩かれるようになっている。
【0034】
また、集積箱61の内底部はレセプトの搬送方向に向かって上昇するように傾斜する第1の傾斜面61aと、この第1の傾斜面61aに連続しレセプトの搬送方向に向かって下降するように傾斜する第2の傾斜面61bが形成されている。
【0035】
次に、レセプト6aの集積動作について説明する。
【0036】
案内路44aに沿って案内されてくるレセプト6aは搬送ローラ対46によって挟持されて搬送され、集積箱61へ送り込まれる。このレセプト6aは集積箱61の入口でコルゲーションローラ62とピンチローラ63とにより挟持されて折れ癖が伸ばされるとともに、主走査方向bに波型の癖をつけられ、副走査方向に座屈しにくいコシのある状態になる。このレセプト6aの進入時には、板ばね77がレセプト6aの本票6bによって上に持ち上げられる。そして、集積箱61内に送り込まれるレセプト6aの本票6bの続紙6cの貼りついていない一側部Sが搬送ローラ対73,74によって挟持されるとともに、搬送ローラ対73,74によって挟持されない残りの部分の上面側が搬送ベルト66…に押し付けられる。このレセプト6aは搬送ローラ対73,74の回転及び搬送ベルト66…の走行により集積箱61の奥側に向かって搬送される。この搬送により、レセプト6aの本票6b部分が搬送ローラ対74から搬出されると、叩きレバー78が動作されて本票6b部分が叩き落とされる。
【0037】
また、このとき、続紙6c部分の後端が搬送ピンチローラ63とコルゲーションローラ62との間から離脱すると、板ばね77の戻り力により、続紙6cの後端が叩き落される。
【0038】
落下されるレセプト6aはその本票6b部分が第2の傾斜面61b上に集積され、続紙6c部分が第1の傾斜面61a上に集積される。第2の傾斜面61b上に集積された本票6b部分はその自重により、第2の傾斜面61bに沿って滑り降りてその先端面を集積箱61の後端面に当接させて整位され、第1の傾斜面61a上に集積された続紙6cは第1の傾斜面61aに沿って集積され、高さ方向への膨れ上がりが規制されることになる。
【0039】
上記したように、この実施の形態によれば、集積箱61内に送り込まれるレセプト6aの搬送方向の一側部S、即ち、続紙6cが貼り付けられない部分を搬送ローラ対73,74によって挟持して搬送するため、レセプト6aを確実に集積箱61の奥側まで搬送することができ、良好な集積が可能となる。
【0040】
また、集積箱61内に送り込まれるレセプト6aの上面側を搬送ベルト66に接触させて搬送するため、レセプト6aがガイド部材などに接触して失速するといったことがなく、集積不良となることを防ぐことができる。
【0041】
さらに、集積箱61内に送り込まれたレセプト6aの本票6b部分は叩落レバー79で叩き落し、続紙6cは板ばね77の復帰力で叩き落すため、後続のレセプト6aとの干渉を防ぐことができる。
【0042】
また、集積箱61の内底部には第1及び第2の傾斜面61a,61bを形成すしてレセプト6aの本票6bを第2の傾斜面61b、続紙6cを第1の傾斜面61aにそれぞれ沿わせて集積するため、本票6bの先端を揃えるとともに、続紙6cの高さ方向への膨れ上がりを規制することができる。
【0043】
その他、本発明はその要旨の範囲内で種々変形実施可能なことは勿論である。
【0044】
【発明の効果】
本発明は以上説明したように、集積部に送り込まれる紙葉類の続紙が存在しない搬送方向に沿う一側部を搬送手段により挟持して搬送するため、紙葉類を集積部の奥側に確実に送り込んで、良好に集積できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である紙葉類処理装置を示す全体構成図。
【図2】同実施形態の光学的文字読取装置を示す外観斜視図。
【図3】同実施形態の集積装置を示す平面図。
【図4】同実施形態の集積装置を示す側断面図。
【図5】同実施形態の集積装置の入口部に設けられるコルゲートローラを示す図。
【図6】同実施形態の集積装置に設けられる搬送ベルト及び搬送ローラ対を示す図。
【図7】同実施形態の集積装置に集積されるレセプトを示す平面図。
【図8】図7のレセプトの続紙を折り畳んだ状態を示す平面図。
【符号の説明】
6a…レセプト(紙葉類)、6b…本票、6c…続紙、S…一側部、61…集積箱(集積部)、61a…第1の傾斜面、61b…第2の傾斜面、66…搬送ベルト、73,74…搬送ローラ対(搬送手段)、77…板ばね(第2の叩落部材)、78…叩き落しレバー(第1の叩落部材)。
Claims (5)
- 搬送方向に沿う一側部を除くエリアの搬送方向後端部に続紙を連ねて送り込まれてくる紙葉類を集積する集積部と、
この集積部に送り込まれた前記紙葉類の続紙が存在しない搬送方向に沿う一側部を挟持して搬送する搬送手段と
を具備することを特徴とする紙葉類集積装置。 - 前記搬送手段は前記紙葉類の搬送方向に亘って配設される複数の搬送ローラ対であることを特徴とする請求項1記載の紙葉類集積装置。
- 前記集積部に送り込まれる紙葉類の搬送方向に沿う一側部を除くエリアの上面側に接触して搬送する搬送ベルトを備えたことを特徴とする請求項1記載の紙葉類集積装置。
- 前記搬送手段から送り出される紙葉類を叩き落とす第1の叩落部材及びこの紙葉類の続紙を叩き落とす第2の叩落部材を備えることを特徴とする請求項1記載の紙葉類集積装置。
- 前記集積部の内底部に紙葉類の搬送方向に沿って上昇するように傾斜する第1の傾斜面と、この第1の傾斜面に連続して前記紙葉類の搬送方向に沿って下降するように傾斜する第2の傾斜面を有し、この第2の傾斜面上に前記紙葉類、前記第1の傾斜面上に前記続紙をそれぞれ集積させることを特徴とする請求項1記載の紙葉類集積装置。
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