JP2004269050A - 切断機構及びカッタ - Google Patents

Abstract

【課題】簡単に交換できる多刃切断機構を提供する。
【解決手段】結束機と共に使用するための切断機構が、多角形断面構成と、一対の長寸切刃を画定する複数の切断表面と、複数の保持凹部とを有するカッタを含む。切刃には、使用中の刃と予備の刃とがある。カッタはカッタ本体のための支持表面を有する可動ダイホルダと係合される。ホルダは複数の突出部を画定するスロットを含む。突出部は、カッタの保持凹部が支持表面のスロット内に嵌るように構成される。カッタはダイホルダ上で置換え可能であり、使用切刃と予備切刃とがカッタの回転によって交換可能であるようになっている。
【選択図】図１

Description

本発明は結束機(strapping tools)と共に使用する多刃切断機構(multi-edged cutting mechanism)に関する。より詳細には、本発明は、長寸の切刃を画定する切断表面と、保持表面と、カッタ本体(cutting body)のための支持表面を有するタブを画定するスロットを備えた可動ダイホルダとを有する多刃切断機構に関する。

一つの切刃が摩滅した時に直ぐに取替えが可能であるように、携帯用もしくは手持ちの結束機のための多刃カッタを提供することが望まれる。多刃カッタの例としては、特許文献１及び特許文献２に記載された三刃カッタが挙げられる。

典型的には、カッタは単一の切刃を提供し、それがホルダの動きに伴って上下に動く。イリノイ州グレンヴューのＩＴＷシグノード社(ITW SIGNODE CORPORATION, Glenview, Illinois)から市販されている上記のような結束機の一つは、単一刃カッタをダイホルダへピンで取り付けている。下り行程、すなわち切断行程において、ダイホルダ上のカッタ支持表面は切刃を、ストラップを貫通して押し通す。上り行程において、取り付けピンはカッタを引き上げて戻す。

例えば、上記特許文献１及び特許文献２のカッタのような、複数の切刃（すなわち、多刃）を提供するカッタは、しばしば分離式切断ホルダ(separate cutting holders)を必要とし、上り行程の際にカッタを戻すべく戻しバネを含んでいる。不必要に複雑なカッタ機能に加え、必要な部品が多くなればなるほど、誤作動や破損の機会が増えることになる。

米国特許第５４９９６６４号明細書 米国特許第５８４８６２１号明細書

したがって、切断表面及び刃を切断機構の残りの部分へ接続する簡単な手段を提供する多刃切断機構に対するニーズが存在する。このような切断機構は部品数を低減し、便利なことには、少なくとも一つの直ちに使用可能な交換用カッタを提供する。また、それは使用していない切刃を損傷から保護する。

結束機と共に使用する切断機構が、多角形断面構成を有するカッタと、長寸の切刃を画定する切断表面と、カッタの本体に形成された保持凹部とを含む。上記切刃には、使用刃(in-use edge)と予備刃(spare edge)とがある。

上記機構は、カッタ本体を支持する支持表面を有する可動ダイホルダを含む。上記支持表面は、カッタを支持するために支持表面から外方へ延びる突出部を含んでいる。上記カッタは上記ダイホルダ上で置換え可能(reversible)であり、使用切刃と予備切刃とがカッタの回転によって交換可能であるようになっている。

スロットが上記突出部の間に画定され、（上記凹部の間の）カッタ本体の中央部分が支持表面のスロット内に嵌るようになっている。カッタは上記突出部について置換え可能である。

本発明のこれらの及びその他の特徴及び利点は、特許請求の範囲と共に、以下の詳細な説明から明らかになるであろう。

本発明により得られる利益及び本発明の利点は、以下の詳細な説明及び添付の図面を参照することによって、関連する業界の通常の技術を有する者にとってより容易に明らかになるであろう。

本発明については様々な形の実施形態が可能である一方で、現時点で好適な実施形態が各図面に示され、以下で説明されるが、ここでの開示は本発明の一つの例示と考えられるべきであり、示されている特定の実施形態に本発明を限定する意図ではないことが理解される。

図面、特に図１を参照すると、本発明の原理に従った、結束機と共に使用するための切断機構１０が全体的に示されている。この切断機構は、ダイホルダ３０と、カッタ１２とを含んでいる。カッタ１２は、各端部においてそれぞれ、第一及び第二の横方向対向切断表面１４ａ，ｂ及び１６ａ，ｂを画定する多角形断面構成を有する本体部分１３を有している。切断表面１４ａ，ｂ及び１６ａ，ｂは、第一及び第二の長寸平行切刃１８、２０をそれぞれ画定する。本体１３は上記切断表面１４ａ，ｂ及び１６ａ，ｂの間に延びている第一及び第二の（もしくは前方及び後方の）ほぼ平行な表面１５ａ，ｂを有している。

本体１３は更に、そこに形成される第一及び第二の横方向対向凹部またはノッチ２６，２８を画定する。凹部２６，２８は、切刃１８，２０がそれについて対称に配置されるように配置される。すなわち、刃１８，２０は、凹部２６、２８に対して互いに鏡像(mirror images)となる。本実施形態では、凹部２６，２８は、本体１３の長手側面２７，２９に矩形ノッチとして形成される。このノッチ２６，２８はそれらの最も近接したところに内側壁３１，３３を画定する。

凹部２６，２８はそれぞれ、第一及び第二の横方向対向保持表面２２ａ，ｂ及び２４ａ，ｂを画定する。本実施形態では、切刃１８，２０及び保持表面２２ａ，ｂ及び２４ａ，ｂは互いに平行である。保持表面２２ａ，ｂ及び２４ａ，ｂは長手側面エッジ２７，２９と垂直である。

可動ダイホルダ３０は、結束機によって支持されると共に支持表面３２を有し、カッタ１２の下方部分が支持表面３２に対して載置される。二部突出部または肩部３６，３８が、カッタ１２と係合すべく上記表面３２から外方へ延びている。二部突出部(two-part projection)３６，３８はその間にスロット３４を画定し、その中へ（ノッチ２６，２８の間の）カッタ本体１３の中央部分が位置せしめられる。本実施形態では、スロット３４は支持表面３２に沿って中央に配置される。上記突出部３６，３８は、上記カッタ１２の凹部２６，２８が上記突出部３６，３８上に嵌るように、且つ、カッタ１２が、ノッチ内側壁３１，３３に当接する突出部３６，３８によって、定位置で横方向に保持されるように構成される。

図１に見られるように、上記ホルダの上方部分は、互いから離間されている、平行直立離間壁４０ａ，ｂを有して構成される。壁４０ａ，ｂの間の空間４０ｃは、シャフト、カム、及びストラップ材料にシールを形成するためのシーラー装置(sealer arrangement)（不図示）を受容すべく構成される。このために、ホルダの上方部分は、カッタの対応する上方部分において、（全体として４２ａ，ｂで示される）二つの壁として構成され、そのエッジはカッタ１２を、それがホルダ３０上の位置にある時に支持する。リップ４４ａ，ｂは、ホルダ３０を結束機基部(strapper tool base)（不図示）内において案内するのを容易にする表面４３ａ，ｂを画定すべく、壁４０ａ，ｂの各々の最上領域において構成される。

次に、図２を参照すると、カッタ１２が、ダイホルダ３０に係合されて示されている。カッタ１２とダイホルダ３０とは、ストラップ切断機能を作用させるべく（すなわち、ストラップ切断を実施すべく）、共に上下動する。下り行程においては、突出部３６、３８がカッタ１２を下方に押し、それ故に第一切刃１８がストラップを貫通する。上り行程においては、突出部３６，３８が、カッタ１２を上昇させると共に、使用中でない第二の切刃２０が例えば上方壁リップ４４ａ，ｂと接触することによって損傷を受けないように適切な空間を維持する。カッタ１２に作用するホルダ３０の突出部３６，３８の上方への付勢以外には、戻すための構成(return arrangement)は何も必要とされない。

第一の切刃１８が摩滅した時には、使用済みの刃(spent edge)の交換が容易に実施される。カッタ１２がダイホルダ３０から取り外され、「ひっくり返され」て、使用済みの刃１８を第二すなわち予備の切刃２０と置き換える。カッタ１２はダイホルダ３０に戻され、凹部２６，２８が突出部３６，３８上にもう一度嵌るようにされて、結束機が再び使用準備のできた状態にされる。

本明細書で参照した総ての特許文献は、この開示の本文において具体的にそのようにするかどうかに拘わらず、参照することにより本明細書の一部をなすものとする。

この開示において、単数を表す言葉は、単数と複数の両方を含むものとして解釈されるべきである。逆に、複数のものに対する言及は、適切であれば、単数を含む。

以上から、本発明の新規な概念の真の精神及び範囲から逸脱することなく多くの改良や変形が実施され得ることが認められる。示されている特定の実施形態への限定が意図されておらず、または、推測されるべきでないことが理解されるべきである。この開示は、特許請求の範囲内に入るような総ての改良例を添付の特許請求の範囲によってカバーすべく意図されている。

図１は、本発明の原理を具現化している結束機と共に使用する多刃切断機構の斜視図であり、カッタが切断機構から外されて示されている。 図２は、図１と同様な切断機構の斜視図であり、ダイホルダに係合されているカッタが示されている。

符号の説明

１０…切断機構
１２…カッタ
１８，２０…切刃
２６，２８…凹部
３０…ダイホルダ
３６，３８…突出部

Claims (11)

1. 結束機と共に使用する切断機構であって、
   上記結束機に取り付けられる可動ダイホルダであって該ダイホルダは支持表面を有すると共に該ダイホルダから外方へ延びる複数の突出部を含み、該突出部の少なくとも幾つかは他の突出部と対向関係にあると共に対向する突出部の間にスロットを画定する、可動ダイホルダと、
   多角形断面構成を有する本体部分を画定するカッタであって該カッタはその両端部上に使用長寸切刃及び予備長寸切刃を画定する一対の対向する鏡像切断表面を有し、カッタ本体は上記本体部分の長手側面に形成された凹部を有していて、上記ダイホルダの支持表面上に受容され且つ上記ダイホルダの突出部と係合するように構成されているカッタと、を備え、
   上記カッタは、上記使用長寸切刃と予備長寸切刃とが該カッタの回転によって交換可能であるように上記ダイホルダ上において置換え可能である切断機構。
2. 上記複数の切断表面は互いに横方向に対向せしめられた第一及び第二の表面であり、平行な使用長寸切刃及び予備長寸切刃を画定する、請求項１に記載の切断機構。
3. 上記凹部は、長手側面に沿って中央に配置された第一及び第二の横方向に対向せしめられた鏡像の凹部として形成される、請求項１に記載の切断機構。
4. 上記第一及び第二の対向せしめられた凹部は、それらの間に上記カッタ本体の中央部分を画定する、請求項３に記載の切断機構。
5. ダイホルダの支持表面のスロットはカッタ本体の中央部分を受容すべく構成されている、請求項１に記載の切断機構。
6. ダイホルダの支持表面のスロットは中央に配置されている、請求項１に記載の切断機構。
7. 上記ダイホルダはリップを含み、該リップは上記カッタの一部を受容すべく当該リップと上記突出部との間に凹部を画定する、請求項１に記載の切断機構。
8. 結束機と共に使用するカッタであって上記結束機に取り付けられるダイホルダに受容されるべく構成されたカッタにおいて、
   多角形断面構成を有する本体部分を備えていて、
   上記カッタは一対の対向する鏡像長寸切刃を画定する対向する鏡像切断表面を有し、上記一対の切刃は使用切刃及び予備切刃であり、上記カッタは上記本体部分を上記ダイホルダの表面に固定すべく当該カッタに形成された複数の保持ノッチを有し、上記使用切刃と予備切刃とが当該カッタの回転によって交換可能であるように上記ダイホルダ上において置換え可能であるカッタ。
9. 上記複数の保持ノッチは、上記本体部分の対向する長手側面の中央に配置される第一及び第二の横方向に対向せしめられた凹部として形成される、請求項８に記載のカッタ。
10. 上記ノッチは、上記長手側面に矩形凹部として形成され、それらの間に本体の中央部分を画定する、請求項９に記載のカッタ。
11. 上記矩形凹部は中央に配置されている、請求項１０に記載のカッタ。

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