JP2004265212A - 乗客追跡システム - Google Patents
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Abstract
【課題】乗客の実際の乗車経路に即した乗車料金を徴収し得るようにすると共に乗客の乗車記録情報等を中央サーバにおいて保存・管理すること。
【解決手段】中央サーバ1とデータベース(DB)2と駅サーバ3と自動改札機4と車載送信機6と非接触式ICカード定期券7と通信回線8,9とから成り、車載送信機6により前記ICカード定期券7に乗車情報と経由点情報を送信して記録し、自動改札機4により、入場時に前記ICカード定期券7に入場情報を送信して記録し、及び出場時に前記ICカード定期券7に記録されている情報を読み出して乗車料金の精算を行うと共に乗車記録情報を消去し、並びに前記読み出した情報を駅サーバ3に送信し、駅サーバ3は自動改札機4から受信した情報を中央サーバ1へ送信し、中央サーバ1は受信した情報をDB2に保存し、管理するようにした。
【選択図】 図2
【解決手段】中央サーバ1とデータベース(DB)2と駅サーバ3と自動改札機4と車載送信機6と非接触式ICカード定期券7と通信回線8,9とから成り、車載送信機6により前記ICカード定期券7に乗車情報と経由点情報を送信して記録し、自動改札機4により、入場時に前記ICカード定期券7に入場情報を送信して記録し、及び出場時に前記ICカード定期券7に記録されている情報を読み出して乗車料金の精算を行うと共に乗車記録情報を消去し、並びに前記読み出した情報を駅サーバ3に送信し、駅サーバ3は自動改札機4から受信した情報を中央サーバ1へ送信し、中央サーバ1は受信した情報をDB2に保存し、管理するようにした。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、乗物、特に鉄道列車における非接触式ICカード定期券を携帯した乗客の乗客追跡システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
非接触式のICカード定期券を携帯した乗客が乗物、例えば鉄道列車を利用して、同一乗車駅から同一降車駅へ行く場合に、複数の経路のいずれをも利用できる場合の乗車料金は、最長距離の経路を利用したとしても、最短距離の経路を利用したものとして計算されてきたが、乗車した経路の距離に見合う料金を徴収するために、乗車した経路が分かるように、例えば車両内に経由点情報を送信する車載送信機を設けて、各経路の途中で乗客が携帯する非接触式ICカード定期券に経由点情報を送信して記録し、降車駅の自動改札機又は自動精算機においてこの経由点情報を読み出し、乗車料金の精算をするようにしたシステムが提供されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平7−37132号公報
【0004】
また上記非接触式ICカード定期券が多くの客に利用されるようになってきており、この定期券には有効期限、利用区間、個人情報、ICカード識別番号、チャージ金額等の基本データ(情報)が記録されているが、非接触で情報の送受信ができるので、乗客にとっても便利であり、今後利用客がさらに増大することが予想される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、今後非接触式ICカード定期券を利用する乗客の増大が予想されることに着目し、乗客の実際の乗車経路を追跡して、乗車経路に即した乗車料金を徴収し得るようにすると共に経由点情報を含む乗客の乗車記録情報等を中央サーバにおいて管理するようにした乗客追跡システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の乗客追跡システムは、中央サーバ1と、データベース(DB)2と、各駅に設置された駅サーバ3と、自動改札機4と、乗物(例えば、列車)の各車両に設置された車載送信機6と、乗客が携帯した非接触式ICカード定期券7とから成り、これらが通信回線(有線及び/又は無線)8,9を介して情報を送受信可能に接続された乗客追跡システムであって、車載送信機6は、乗客が乗車した際に前記ICカード定期券7に乗物IDと車両IDと乗車時刻情報等を送信し記録する機能、及び適宜の経由点情報を前記ICカード定期券7に送信し記録する機能を有し、自動改札機4は、入場の際に乗車駅IDと入場時刻情報を前記ICカード定期券7に送信して記録する機能、及び出場の際に前記ICカード定期券7から経由点情報を含む記録されている情報(基本情報及び乗車記録情報)を読み出して、これらの情報に基づいて乗車料金の精算を行うと共に前記ICカード定期券7から乗車記録情報を消去する機能、並びに前記読み出した乗車記録情報及び出場時刻情報を駅サーバ3に送信する機能を有し、駅サーバ3は、前記精算をした自動改札機4から受信した前記各情報を中央サーバ1へ送信する機能を有し、中央サーバ1は、各駅サーバ3から受信した前記各情報をDB2に保存し、管理するする機能を有するようにした。
【0007】
また、前記乗客追跡システムが、さらに自動精算機5を含む乗客追跡システムであって、自動精算機5は、精算の際に前記ICカード定期券7から経由点情報を含む記録されている情報(基本情報及び乗車記録情報)を読み出し、これらの情報に基づいて乗車料金の精算を行うと共に前記ICカード定期券7から乗車記録情報を消去する機能、並びに前記読み出した情報及び精算時刻情報を駅サーバ3に送信する機能を有し、駅サーバ3は、前記精算をした自動精算機5から受信した前記各情報を中央サーバ1へ送信する機能を有し、中央サーバ1は、各駅サーバ3から受信した前記各情報をDB2に保存し、管理する機能を有するようにした。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を実施例にもとづき図面を参照して説明する。
図1は乗車経路図の一例を示す。
鉄道利用者が東海道線の戸塚駅から新宿駅まで行く場合の利用経路としては、▲1▼のように品川駅で山手線に乗り換えて恵比寿駅経由で新宿駅まで行く場合と、▲2▼のように品川駅で乗り換えずに終点の東京駅まで行き、中央快速線に乗り換えて新宿駅まで行く場合が考えられる。
なお各駅には自動券売機、乗降用の各自動改札機、自動精算機等が設置されている。
【0009】
これらの場合、定期券、乗車券としては距離の短い▲1▼の経路のものが発券され、従って乗車料金もそれに見合う距離で計算されており、仮に▲2▼の経路を利用したとしても下車駅でそれを確認しようがないので、▲2▼の経路の乗車料金を払わなくても不正乗車と認識されずに、下車駅の新宿駅の自動改札機、自動精算機を通過してしまう。
【0010】
本発明では非接触式ICカード定期券を携帯する乗客を対象に、各車両に通過経路情報又は経由点情報を送信する送信機を設けておき、上記の乗車経路図の場合、品川駅を通過した適宜の位置(例えば、▲1▼の経路では品川駅と恵比寿駅の間、▲2▼の経路では品川駅と新橋駅の間)で上記送信機から通過駅情報又は経由点位置情報を送信して乗客の携帯している非接触式ICカード定期券に記録するようにしているが、本発明はこれに留まらずに、経由点情報を含む乗客の乗車記録情報等を中央サーバのDB(データベース)に保存し、管理するようにしたものである。
【0011】
図2は本発明の乗客追跡システムの概略構成図を示す。
1は中央サーバで以下のものと有線及び又は無線による通信回線8を介して情報を送受信できるように接続されている。2はデータベース(DB)、3は駅サーバ、4は自動改札機、5は自動精算機である。6は列車の各車両に設置された車載送信機で、乗客が乗車する際(開扉中)にICカード定期券7に列車ID、車両ID、乗車時刻等を送信して記録し、また所定の地点で通過駅情報又は経由点情報を送信して記録するためのものである。
【0012】
車載送信機6は、乗客が乗車した際に前記ICカード定期券7に乗物IDと車両IDと乗車時刻情報等を送信して記録し、また列車の運行中に所定の地点で、適宜の経由点情報を前記ICカード定期券7に送信して記録する。
自動改札機4は、入場の際に乗車駅IDと入場時刻情報を前記ICカード定期券7に送信して記録し、また出場の際に前記ICカード定期券7から経由点情報を含む記録されている情報(基本情報及び乗車記録情報)を読み出し、これらの情報に基づいて乗車料金の精算を行うと共に前記ICカード定期券7から乗車記録情報を消去する。さらに前記読み出した情報及び出場時刻情報を駅サーバ3に送信する。
【0013】
自動精算機5は、精算の際に前記ICカード定期券7から経由点情報を含む記録されている情報(基本情報及び乗車記録情報)を読み出し、これらの情報に基づいて乗車料金の精算を行うと共に前記ICカード定期券7から乗車記録情報を消去する。また前記読み出した情報及び精算時刻情報を駅サーバ3に送信する。駅サーバ3は、前記精算をした自動改札機4又は自動精算機5から受信した前記各情報を中央サーバ1へ送信する。
中央サーバ1は、各駅サーバ3から受信した前記各情報をDB2に保存し、管理する。
【0014】
図3は車載送信機6における処理フロー図である。
ステップS10で処理がスタートし、列車の運行の際には先ずステップS11のように乗務員により各車載送信機6に対して初期設定が行われる。設定項目には、その列車の運行DB(データベース)、列車ID、各車両ID、時刻情報、通過駅情報又は経由点情報等がある。
ステップS12で開扉中かのチェックをし、そうであればステップS13で乗客が乗車してくるので、列車ID、車両ID、乗車時刻を送信すると、乗客が携帯しているICカード定期券にアクセスして、これらを記録する。
【0015】
ステップS14で経由点情報送信地点かのチェックをし、送信地点であればステップS15で各車両の乗客のICカード定期券に対して経由点情報を送信して記録する。送信地点でなければステップS16へ進む。
この経由点情報送信地点は一箇所に限らず、複数箇所でも良く、乗車経路を正確に把握できる。
ステップS16で終了かのチェックをし、終了でなければステップS14へ戻り、終了であればステップS17で車載送信機による処理を終了する。
【0016】
列車の運行に際しては、前述のように発車前に予め乗務員により各車載送信機6に前述のように初期設定が行われ、列車は運行DBに記録されているダイヤに従い運行される。
そして各車載送信機6は、停車中は列車ID、車両ID、時刻情報を送信しており、開扉中に乗客が乗車すると携帯しているICカード定期券7がこれらの情報を受信して記録する。
また列車の運行中、所定の地点で各車載送信機6から経由点情報が送信され、上記と同様に乗客が携帯しているICカード定期券7がこれらの情報を受信して記録する。
【0017】
図4はICカード定期券を携帯した乗客が指定経路外を利用した場合のICカード定期券側の料金課金システムの処理のフロー図である。
ステップS20で処理がスタートし、ステップS21で乗車駅入場時に、自動改札機でICカード定期券に乗車駅IDと通過(入場)時刻が記録される。ステップS22で車両乗車時に、ICカード定期券は車載送信機から列車IDと車両IDと乗車時刻情報を受信し、記録する。
ステップS23で既に同じ車両IDを受信しているかのチェックがあり、受信していなければステップS24でICカード定期券に受信データが記録され、受信していればステップS25で経由点情報を受信し、記録する。ステップS26で下車駅の自動改札機を通過したかのチェックがあり、通過していなければステップS22へ戻る。
【0018】
通過していればステップS27で、乗車することにより記録された乗車記録データ(情報)と元々のICカード定期券の基本データ(情報)(氏名、年齢、住所、利用区間、有効期限、カードID)を自動改札機へ送信する。ステップS28でこれらのデータを自動改札機が受信し、ステップS29で料金の引落し(追加料金)があるかのチェックがあり、なければステップS3へ進み、引落しがあればステップS30でチャージされている金額から追加料金を引落す。
なお乗車記録データ(情報)には、乗車駅ID、自動改札機通過時刻、列車ID、車両ID、乗車時刻、経由点情報等がある。
ステップS31でICカード定期券から乗車記録データ(情報)を消去し、ステップS32で処理を終了する。
【0019】
図5は乗客が指定経路外を利用した場合の精算装置(自動改札機、自動精算機)側の料金課金システムの処理のフロー図である。
ステップS40で処理がスタートし、精算装置は、ステップS41でICカード定期券から基本データ(情報)と乗車記録データ(情報)を受信し、ステップS42で受信した乗車記録データ(情報)及び運行DBから乗車経路を算出して基本データ(情報)と比較する。ステップS43では比較の結果、乗車経路が基本データ(情報)の範囲内であるかのチェックをし、範囲内であればステップS49に進み、範囲内でなければステップS44で料金DB及び乗車経路から追加料金を算出する。
【0020】
ステップS45では追加料金がICカード定期券にチャージされている金額内かのチェックをし、チャージ範囲内でなければステップS46で自動改札機又は自動精算機にアラームデータを送信し、チャージ範囲内であればステップS47でチャージ金額から追加料金を引落す。
ステップS48で残金データをICカード定期券へ送信して記録し、ステップS49で自動改札機又は自動精算機へ正常データを送信し、ステップS50で処理を終了する。
なお上記のことはICカード定期券に限らず、プリペイド式ICカード乗車券にも適用することができ、乗車経路に相応した料金を引落すことができる。
【0021】
【発明の効果】
本発明によれば、乗客が携帯している非接触式ICカード定期券に経由点情報を記録することにより、出場時の精算の際に、実際の乗車経路に即した乗車料金を徴収することができる。
また非接触式ICカード定期券に記録されていた情報及び出場時刻情報及び/又は精算時刻情報を中央サーバにおいて保存し、管理することにより、爾後の運行計画の資料とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗車経路図の一例である。
【図2】乗客追跡システムの概略構成図である。
【図3】車載送信機における処理フロー図である。
【図4】乗客が指定経路外を利用した場合のICカード定期券側の料金課金システムの処理のフロー図である。
【図5】乗客が指定経路外を利用した場合の精算装置側の料金課金システムの処理のフロー図である。
【符号の説明】
1 中央サーバ
2 DB(データベース)
3 駅サーバ
4 自動改札機
5 自動精算機
6 車載送信機
7 非接触式ICカード定期券
8,9 通信回線
【発明の属する技術分野】
本発明は、乗物、特に鉄道列車における非接触式ICカード定期券を携帯した乗客の乗客追跡システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
非接触式のICカード定期券を携帯した乗客が乗物、例えば鉄道列車を利用して、同一乗車駅から同一降車駅へ行く場合に、複数の経路のいずれをも利用できる場合の乗車料金は、最長距離の経路を利用したとしても、最短距離の経路を利用したものとして計算されてきたが、乗車した経路の距離に見合う料金を徴収するために、乗車した経路が分かるように、例えば車両内に経由点情報を送信する車載送信機を設けて、各経路の途中で乗客が携帯する非接触式ICカード定期券に経由点情報を送信して記録し、降車駅の自動改札機又は自動精算機においてこの経由点情報を読み出し、乗車料金の精算をするようにしたシステムが提供されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平7−37132号公報
【0004】
また上記非接触式ICカード定期券が多くの客に利用されるようになってきており、この定期券には有効期限、利用区間、個人情報、ICカード識別番号、チャージ金額等の基本データ(情報)が記録されているが、非接触で情報の送受信ができるので、乗客にとっても便利であり、今後利用客がさらに増大することが予想される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、今後非接触式ICカード定期券を利用する乗客の増大が予想されることに着目し、乗客の実際の乗車経路を追跡して、乗車経路に即した乗車料金を徴収し得るようにすると共に経由点情報を含む乗客の乗車記録情報等を中央サーバにおいて管理するようにした乗客追跡システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の乗客追跡システムは、中央サーバ1と、データベース(DB)2と、各駅に設置された駅サーバ3と、自動改札機4と、乗物(例えば、列車)の各車両に設置された車載送信機6と、乗客が携帯した非接触式ICカード定期券7とから成り、これらが通信回線(有線及び/又は無線)8,9を介して情報を送受信可能に接続された乗客追跡システムであって、車載送信機6は、乗客が乗車した際に前記ICカード定期券7に乗物IDと車両IDと乗車時刻情報等を送信し記録する機能、及び適宜の経由点情報を前記ICカード定期券7に送信し記録する機能を有し、自動改札機4は、入場の際に乗車駅IDと入場時刻情報を前記ICカード定期券7に送信して記録する機能、及び出場の際に前記ICカード定期券7から経由点情報を含む記録されている情報(基本情報及び乗車記録情報)を読み出して、これらの情報に基づいて乗車料金の精算を行うと共に前記ICカード定期券7から乗車記録情報を消去する機能、並びに前記読み出した乗車記録情報及び出場時刻情報を駅サーバ3に送信する機能を有し、駅サーバ3は、前記精算をした自動改札機4から受信した前記各情報を中央サーバ1へ送信する機能を有し、中央サーバ1は、各駅サーバ3から受信した前記各情報をDB2に保存し、管理するする機能を有するようにした。
【0007】
また、前記乗客追跡システムが、さらに自動精算機5を含む乗客追跡システムであって、自動精算機5は、精算の際に前記ICカード定期券7から経由点情報を含む記録されている情報(基本情報及び乗車記録情報)を読み出し、これらの情報に基づいて乗車料金の精算を行うと共に前記ICカード定期券7から乗車記録情報を消去する機能、並びに前記読み出した情報及び精算時刻情報を駅サーバ3に送信する機能を有し、駅サーバ3は、前記精算をした自動精算機5から受信した前記各情報を中央サーバ1へ送信する機能を有し、中央サーバ1は、各駅サーバ3から受信した前記各情報をDB2に保存し、管理する機能を有するようにした。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を実施例にもとづき図面を参照して説明する。
図1は乗車経路図の一例を示す。
鉄道利用者が東海道線の戸塚駅から新宿駅まで行く場合の利用経路としては、▲1▼のように品川駅で山手線に乗り換えて恵比寿駅経由で新宿駅まで行く場合と、▲2▼のように品川駅で乗り換えずに終点の東京駅まで行き、中央快速線に乗り換えて新宿駅まで行く場合が考えられる。
なお各駅には自動券売機、乗降用の各自動改札機、自動精算機等が設置されている。
【0009】
これらの場合、定期券、乗車券としては距離の短い▲1▼の経路のものが発券され、従って乗車料金もそれに見合う距離で計算されており、仮に▲2▼の経路を利用したとしても下車駅でそれを確認しようがないので、▲2▼の経路の乗車料金を払わなくても不正乗車と認識されずに、下車駅の新宿駅の自動改札機、自動精算機を通過してしまう。
【0010】
本発明では非接触式ICカード定期券を携帯する乗客を対象に、各車両に通過経路情報又は経由点情報を送信する送信機を設けておき、上記の乗車経路図の場合、品川駅を通過した適宜の位置(例えば、▲1▼の経路では品川駅と恵比寿駅の間、▲2▼の経路では品川駅と新橋駅の間)で上記送信機から通過駅情報又は経由点位置情報を送信して乗客の携帯している非接触式ICカード定期券に記録するようにしているが、本発明はこれに留まらずに、経由点情報を含む乗客の乗車記録情報等を中央サーバのDB(データベース)に保存し、管理するようにしたものである。
【0011】
図2は本発明の乗客追跡システムの概略構成図を示す。
1は中央サーバで以下のものと有線及び又は無線による通信回線8を介して情報を送受信できるように接続されている。2はデータベース(DB)、3は駅サーバ、4は自動改札機、5は自動精算機である。6は列車の各車両に設置された車載送信機で、乗客が乗車する際(開扉中)にICカード定期券7に列車ID、車両ID、乗車時刻等を送信して記録し、また所定の地点で通過駅情報又は経由点情報を送信して記録するためのものである。
【0012】
車載送信機6は、乗客が乗車した際に前記ICカード定期券7に乗物IDと車両IDと乗車時刻情報等を送信して記録し、また列車の運行中に所定の地点で、適宜の経由点情報を前記ICカード定期券7に送信して記録する。
自動改札機4は、入場の際に乗車駅IDと入場時刻情報を前記ICカード定期券7に送信して記録し、また出場の際に前記ICカード定期券7から経由点情報を含む記録されている情報(基本情報及び乗車記録情報)を読み出し、これらの情報に基づいて乗車料金の精算を行うと共に前記ICカード定期券7から乗車記録情報を消去する。さらに前記読み出した情報及び出場時刻情報を駅サーバ3に送信する。
【0013】
自動精算機5は、精算の際に前記ICカード定期券7から経由点情報を含む記録されている情報(基本情報及び乗車記録情報)を読み出し、これらの情報に基づいて乗車料金の精算を行うと共に前記ICカード定期券7から乗車記録情報を消去する。また前記読み出した情報及び精算時刻情報を駅サーバ3に送信する。駅サーバ3は、前記精算をした自動改札機4又は自動精算機5から受信した前記各情報を中央サーバ1へ送信する。
中央サーバ1は、各駅サーバ3から受信した前記各情報をDB2に保存し、管理する。
【0014】
図3は車載送信機6における処理フロー図である。
ステップS10で処理がスタートし、列車の運行の際には先ずステップS11のように乗務員により各車載送信機6に対して初期設定が行われる。設定項目には、その列車の運行DB(データベース)、列車ID、各車両ID、時刻情報、通過駅情報又は経由点情報等がある。
ステップS12で開扉中かのチェックをし、そうであればステップS13で乗客が乗車してくるので、列車ID、車両ID、乗車時刻を送信すると、乗客が携帯しているICカード定期券にアクセスして、これらを記録する。
【0015】
ステップS14で経由点情報送信地点かのチェックをし、送信地点であればステップS15で各車両の乗客のICカード定期券に対して経由点情報を送信して記録する。送信地点でなければステップS16へ進む。
この経由点情報送信地点は一箇所に限らず、複数箇所でも良く、乗車経路を正確に把握できる。
ステップS16で終了かのチェックをし、終了でなければステップS14へ戻り、終了であればステップS17で車載送信機による処理を終了する。
【0016】
列車の運行に際しては、前述のように発車前に予め乗務員により各車載送信機6に前述のように初期設定が行われ、列車は運行DBに記録されているダイヤに従い運行される。
そして各車載送信機6は、停車中は列車ID、車両ID、時刻情報を送信しており、開扉中に乗客が乗車すると携帯しているICカード定期券7がこれらの情報を受信して記録する。
また列車の運行中、所定の地点で各車載送信機6から経由点情報が送信され、上記と同様に乗客が携帯しているICカード定期券7がこれらの情報を受信して記録する。
【0017】
図4はICカード定期券を携帯した乗客が指定経路外を利用した場合のICカード定期券側の料金課金システムの処理のフロー図である。
ステップS20で処理がスタートし、ステップS21で乗車駅入場時に、自動改札機でICカード定期券に乗車駅IDと通過(入場)時刻が記録される。ステップS22で車両乗車時に、ICカード定期券は車載送信機から列車IDと車両IDと乗車時刻情報を受信し、記録する。
ステップS23で既に同じ車両IDを受信しているかのチェックがあり、受信していなければステップS24でICカード定期券に受信データが記録され、受信していればステップS25で経由点情報を受信し、記録する。ステップS26で下車駅の自動改札機を通過したかのチェックがあり、通過していなければステップS22へ戻る。
【0018】
通過していればステップS27で、乗車することにより記録された乗車記録データ(情報)と元々のICカード定期券の基本データ(情報)(氏名、年齢、住所、利用区間、有効期限、カードID)を自動改札機へ送信する。ステップS28でこれらのデータを自動改札機が受信し、ステップS29で料金の引落し(追加料金)があるかのチェックがあり、なければステップS3へ進み、引落しがあればステップS30でチャージされている金額から追加料金を引落す。
なお乗車記録データ(情報)には、乗車駅ID、自動改札機通過時刻、列車ID、車両ID、乗車時刻、経由点情報等がある。
ステップS31でICカード定期券から乗車記録データ(情報)を消去し、ステップS32で処理を終了する。
【0019】
図5は乗客が指定経路外を利用した場合の精算装置(自動改札機、自動精算機)側の料金課金システムの処理のフロー図である。
ステップS40で処理がスタートし、精算装置は、ステップS41でICカード定期券から基本データ(情報)と乗車記録データ(情報)を受信し、ステップS42で受信した乗車記録データ(情報)及び運行DBから乗車経路を算出して基本データ(情報)と比較する。ステップS43では比較の結果、乗車経路が基本データ(情報)の範囲内であるかのチェックをし、範囲内であればステップS49に進み、範囲内でなければステップS44で料金DB及び乗車経路から追加料金を算出する。
【0020】
ステップS45では追加料金がICカード定期券にチャージされている金額内かのチェックをし、チャージ範囲内でなければステップS46で自動改札機又は自動精算機にアラームデータを送信し、チャージ範囲内であればステップS47でチャージ金額から追加料金を引落す。
ステップS48で残金データをICカード定期券へ送信して記録し、ステップS49で自動改札機又は自動精算機へ正常データを送信し、ステップS50で処理を終了する。
なお上記のことはICカード定期券に限らず、プリペイド式ICカード乗車券にも適用することができ、乗車経路に相応した料金を引落すことができる。
【0021】
【発明の効果】
本発明によれば、乗客が携帯している非接触式ICカード定期券に経由点情報を記録することにより、出場時の精算の際に、実際の乗車経路に即した乗車料金を徴収することができる。
また非接触式ICカード定期券に記録されていた情報及び出場時刻情報及び/又は精算時刻情報を中央サーバにおいて保存し、管理することにより、爾後の運行計画の資料とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗車経路図の一例である。
【図2】乗客追跡システムの概略構成図である。
【図3】車載送信機における処理フロー図である。
【図4】乗客が指定経路外を利用した場合のICカード定期券側の料金課金システムの処理のフロー図である。
【図5】乗客が指定経路外を利用した場合の精算装置側の料金課金システムの処理のフロー図である。
【符号の説明】
1 中央サーバ
2 DB(データベース)
3 駅サーバ
4 自動改札機
5 自動精算機
6 車載送信機
7 非接触式ICカード定期券
8,9 通信回線
Claims (2)
- 中央サーバと、データベース(DB)と、各駅に設置された駅サーバと、自動改札機と、乗物(例えば、列車)の各車両に設置された車載送信機と、乗客が携帯した非接触式ICカード定期券とから成り、これらが通信回線(有線及び/又は無線)を介して情報を送受信可能に接続された乗客追跡システムであって、
車載送信機は、乗客が乗車した際に前記ICカード定期券に乗物IDと車両IDと乗車時刻情報等を送信し記録する機能、及び適宜の経由点情報を前記ICカード定期券に送信し記録する機能を有し、
自動改札機は、入場の際に乗車駅IDと入場時刻情報を前記ICカード定期券に送信して記録する機能、及び出場の際に前記ICカード定期券から経由点情報を含む記録されている情報(基本情報及び乗車記録情報)を読み出し、これらの情報に基づいて乗車料金の精算を行うと共に前記ICカード定期券から乗車記録情報を消去する機能、並びに前記読み出した情報及び出場時刻情報を駅サーバに送信する機能を有し、
駅サーバは、前記精算をした自動改札機から受信した前記各情報を中央サーバ1へ送信する機能を有し、
中央サーバは、各駅サーバら受信した前記各情報をDBに保存し、管理する機能を有する、
ことを特徴とする乗客追跡システム。 - 請求項1に記載の乗客追跡システムにおいて、
前記乗客追跡システムが、さらに各駅に設置され当該駅の駅サーバと通信回線を介して情報を送受信可能な自動精算機を含む乗客追跡システムであって、
自動精算機は、精算の際に前記ICカード定期券から経由点情報を含む記録されている情報(基本情報及び乗車記録情報)を読み出し、これらの情報に基づいて乗車料金の精算を行うと共に前記ICカード定期券から乗車記録情報を消去する機能、並びに前記読み出した情報及び精算時刻を駅サーバに送信する機能を有し、
駅サーバは、前記精算をした自動精算機から受信した前記各情報を中央サーバへ送信する機能を有し、
中央サーバは、各駅サーバから受信した前記各情報をDBに保存し、管理するする機能を有する、
ことを特徴とする乗客追跡システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003055878A JP2004265212A (ja) | 2003-03-03 | 2003-03-03 | 乗客追跡システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003055878A JP2004265212A (ja) | 2003-03-03 | 2003-03-03 | 乗客追跡システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Family
ID=33119763
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003055878A Pending JP2004265212A (ja) | 2003-03-03 | 2003-03-03 | 乗客追跡システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004265212A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017228011A (ja) * | 2016-06-21 | 2017-12-28 | 株式会社日立製作所 | チケット情報処理方法及びチケット情報処理システム |
KR102109647B1 (ko) * | 2019-12-03 | 2020-05-12 | 주식회사 핀텔 | 딥러닝을 이용한 대중교통수단의 승하차 계수 시스템 및 방법 |
CN117974129A (zh) * | 2024-03-29 | 2024-05-03 | 成都智元汇信息技术股份有限公司 | 一种基于乘车行为智能补登的对账方法及系统 |
CN117974127A (zh) * | 2024-03-29 | 2024-05-03 | 成都智元汇信息技术股份有限公司 | 一种基于对账异常生成维护指示的方法及系统 |
-
2003
- 2003-03-03 JP JP2003055878A patent/JP2004265212A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN117974129A (zh) * | 2024-03-29 | 2024-05-03 | 成都智元汇信息技术股份有限公司 | 一种基于乘车行为智能补登的对账方法及系统 |
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