JP2004265091A - ネットバンクのリンク振込システム - Google Patents
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Abstract
【課題】決済利用業者に大きな負担をかけることなく、いくつものネットバンクによるネット振込を可能とするネットバンクのリンク振込システムを提供する。
【解決手段】利用者9がA社WEB3上で振込金額の指定を行うと(S3)、ゲートウエイ4へリンクし、予め設定されている単一のデータフォーマット及び暗号方式で振込情報がゲートウエイ4へ受け渡され(S4)、WEB上で利用者9がB銀行5を選択すると(S5)、B銀行5へリンクし、B銀行5が指定する独自のデータフォーマット及び暗号方式で振込情報がB銀行5へ受け渡される(S6)。利用者9がWEB上で振込に必要な暗証番号等を入力して振込の処理を行うと(S7)、B銀行5の利用者9の口座10からD銀行7のA社1の口座8に振込金額が振り込まれる(S8)。
【選択図】 図1
【解決手段】利用者9がA社WEB3上で振込金額の指定を行うと(S3)、ゲートウエイ4へリンクし、予め設定されている単一のデータフォーマット及び暗号方式で振込情報がゲートウエイ4へ受け渡され(S4)、WEB上で利用者9がB銀行5を選択すると(S5)、B銀行5へリンクし、B銀行5が指定する独自のデータフォーマット及び暗号方式で振込情報がB銀行5へ受け渡される(S6)。利用者9がWEB上で振込に必要な暗証番号等を入力して振込の処理を行うと(S7)、B銀行5の利用者9の口座10からD銀行7のA社1の口座8に振込金額が振り込まれる(S8)。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ネットバンクのリンク振込システムに係り、特に利用者が選択したネットバンクにより容易に決済利用業者への振込処理を行うことができる方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、インターネット等のネットワーク上において、利用者がネットショップから商品を購入したり、サービスの提供を受けた場合の代金決済方法としては、クレジットカード、振込等によるものが主体であった。ところが、クレジットカードを用いる方法では、商品を購入した際に即時に決済することができないだけでなく、クレジットカード番号や有効期限等の通知に伴い、安全性を確保するためのセキュリティ技術が必要になるという問題を含んでいる。また、振込によって代金の支払いを行おうとすると、銀行や郵便局あるいはコンビニエンスストアへ出向いて振込処理をしなくてはならず、利便性に欠けていた。
【0003】
そこで、例えば特許文献1に開示されているように、ネットバンクを利用してネット上の代金の即時決済を行う方法の開発が進められている。利用者がネットショップの商品を選択すると、ネットバンクへリンクし、その振込画面上で振込の処理をすることによりネットバンクの利用者口座からネットショップ口座へ代金の振替が行われる。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−351024号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように同一のネットバンクに利用者とネットショップとが共に口座を有するという形式で振込が行われるため、ネットショップがいくつものネットバンクの利用者に商品の購入等の利用をしてもらおうとすると、ネットショップはそれぞれのネットバンクに口座を開設し、ネットバンクとの間で決済データ交換の設定をしなければならない。しかしながら、決済処理に必要なデータの授受の方式として、ネットバンクごとに独自のデータフォーマットや暗号方式を採用しているのが現状であり、決済利用業者であるネットショップが多数のネットバンクとの間で決済データ交換の設定を行うのは大きな負担を伴うものである。
【0006】
このため、ネットショップは自らの口座を有する一つのあるいは少数のネットバンクを特定し、そのネットバンクに限定してネット振込の利用を行うに過ぎなかった。従って、利用者は商品を購入しようとしても、そのネットショップが利用者の口座を有するネットバンクを特定していない場合には、ネット振込を利用することができないという問題があった。
さらに、この種のネット振込に関する問題は、商品の購入代金だけでなく、ローン返済やクレジット返済等に対しても同様に発生するものである。
【0007】
そこで、この発明はこのような問題点を解消するためになされたもので、決済利用業者に大きな負担をかけることなく、いくつものネットバンクによるネット振込を可能とするネットバンクのリンク振込システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るネットバンクのリンク振込システムは、利用者からの振込を受ける決済利用業者と、予め設定された単一のデータフォーマット及び暗号方式で決済利用業者と接続されたゲートウエイと、それぞれ独自のデータフォーマット及び暗号方式でゲートウエイと接続された複数のネットバンクとを備え、決済利用業者は少なくとも一つのネットバンクに口座を有し、利用者がWEB上で決済利用業者に振込情報を指定すると、決済利用業者はゲートウエイへリンクして予め設定された単一のデータフォーマット及び暗号方式でゲートウエイへ振込情報を受け渡し、利用者がWEB上で複数のネットバンクのうちのいずれかを選択すると、ゲートウエイは選択されたネットバンクへリンクしてそのネットバンク独自のデータフォーマット及び暗号方式でそのネットバンクへ振込情報を受け渡し、利用者がWEB上で所定の振込処理を行うと、選択されたネットバンクは利用者の口座から決済利用業者の口座に振込を行うシステムである。
【0009】
なお、好ましくは、ネットバンクは利用者の口座から決済利用業者の口座に振込を行った後、ゲートウエイへリンクを戻して独自のデータフォーマット及び暗号方式で振込データをゲートウエイへ受け渡し、一方ゲートウエイは決済利用業者へリンクを戻して予め設定された単一のデータフォーマット及び暗号方式で振込データを決済利用業者へ受け渡す。
また、ゲートウエイと決済利用業者及びゲートウエイと各ネットバンクは、それぞれ通常のデータとそのデータを相互に共有する暗号鍵で暗号化した暗号データとを併せて授受し、これらのデータを受信した際に受信データ内の通常のデータをその暗号鍵で暗号化すると共に暗号化したデータを受信データ内の暗号データと比較し、両者が一致しない場合にエラーの発生と判断して以降の処理を中止するように構成することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1にこの発明の実施の形態に係るネットバンクのリンク振込システムにおける処理の流れを概略的に示す。決済利用業者であるA社1はホストシステム2を備え、ネット上にA社WEB3を開設している。A社1にゲートウエイ4を介して複数のネットバンクであるB銀行5、C銀行6、D銀行7等が接続されている。ゲートウエイ4は、A社1とB銀行5、C銀行6、D銀行7等との間のデータ交換を代行する代行業者である。ゲートウエイ4に接続されたB銀行5、C銀行6、D銀行7等のうちの少なくとも一つの銀行、例えばD銀行7にA社1の口座8が形成され、B銀行5には利用者9の口座10が形成されているものとする。
【0011】
なお、A社1とゲートウエイ4は、予め相互間で設定された単一のデータフォーマット及び暗号方式でデータ交換するように接続されており、ゲートウエイ4とB銀行5、C銀行6、D銀行7等は、それぞれB銀行5、C銀行6、D銀行7等が指定する独自のデータフォーマット及び暗号方式でデータ交換するように接続されている。
【0012】
ここで、A社1が消費者金融会社であり、利用者9がA社1に対してローン返済を行う場合を例にとって説明する。この場合、A社1のホストシステム2は利用者9を含む顧客の情報が格納された顧客データベースとしての機能を有している。
まず、利用者9がA社WEB3にログインして残高照会を行うと(ステップS1)、ホストシステム2によりA社WEB3上に残高情報が表示され(ステップS2)、利用者9はその残高情報を見ながら返済金額の指定を行う(ステップS3)。A社1は、利用者9から返済金額の指定を受けると、A社WEB3からゲートウエイ4にリンクし、ゲートウエイ4との間で予め設定されている単一のデータフォーマット及び暗号方式で利用者9のA社会員番号等の利用者9を特定する情報、返済金額等を含む振込情報をゲートウエイ4へ受け渡す(ステップS4)。
【0013】
ゲートウエイ4へリンクされたWEB上で利用者9はネットバンクを選択する(ステップS5)。ここでは、利用者9が口座10を有するB銀行5が選択されたものとする。
ネットバンクの選択を受けたゲートウエイ4は、選択されたB銀行5へリンクし、B銀行5が指定する独自のデータフォーマット及び暗号方式で振込情報をB銀行5へ受け渡す(ステップS6)。ゲートウエイ4にはD銀行7におけるA社口座8の口座番号が予め格納されており、ゲートウエイ4からB銀行5へ受け渡される振込情報には、D銀行7を示す銀行コード及びD銀行7におけるA社口座8の口座番号も含まれている。
【0014】
ゲートウエイ4からB銀行5へリンクすると、画面上に振込金額、D銀行7のA社口座8の口座番号等が表示され、ここで利用者9がWEB上で振込に必要な暗証番号等を入力して振込の処理を行うと(ステップS7)、B銀行5の利用者9の口座10からD銀行7のA社1の口座8に返済金額が振り込まれる(ステップS8)。
【0015】
その後、B銀行5は、ゲートウエイ4へリンクを戻し、B銀行5が指定する独自のデータフォーマット及び暗号方式で振込処理番号、振込金額、利用者9を特定する情報等を含む振込データをゲートウエイ4へ受け渡す(ステップS9)。さらに、ゲートウエイ4は、A社WEB3へリンクを戻し、A社1との間で予め設定されている単一のデータフォーマット及び暗号方式で振込データをA社1へ受け渡す(ステップS10)。
A社1は、ゲートウエイ4から受け渡された振込データに基づき、利用者9の返済データを作成してホストシステム2に格納する(ステップS11)。
【0016】
なお、決済利用業者であるA社1とゲートウエイ4との間のデータ交換は、A社1のコード、利用者9の特定情報、金額、その他A社1とゲートウエイ4との間で予め設定されたデータフォーマットでURLデータとして引き継がれる。その際、読み取り可能な通常の形式のデータ(平文)に、そのデータをA社1とゲートウエイ4のみで共有する暗号鍵により暗号化した暗号データを付随させた形で授受される。このようなデータを受信したA社1あるいはゲートウエイ4は、受信データ内の通常のデータをその暗号鍵で暗号化し、暗号化したこのデータを受信データ内の暗号データと比較する。そして、両者が一致する場合には、正常にデータ伝送が行われていると判断して次のステップに進む。しかしながら、両者が一致しない場合には、本来のA社1あるいはゲートウエイ4でない者がなりすましている、あるいは利用者9が通常の形式のデータの金額等を改ざんしようとした等の行為のために正常なデータ伝送が行われず、エラーが発生したと判断して以降の処理を中止する。
【0017】
なお、読み取り可能な通常の形式のデータとして見えるのは、A社1、ゲートウエイ4、利用者9のみであり、第三者に対しては、この通常の形式のデータをSSL等の暗号方式で処理することにより容易に読み取ることができないように構成されている。
【0018】
一方、ゲートウエイ4とB銀行5、C銀行6、D銀行7等の各ネットバンクとの間のデータ交換は、利用者9の特定情報、金額、その他各ネットバンクが指定する独自のデータフォーマットでURLデータとして引き継がれる。その際も、通常の形式のデータ(平文)に、そのデータをゲートウエイ4と各ネットバンクのみで共有する暗号鍵により暗号化した暗号データを付随させた形で授受され、受信データ内の通常のデータをその暗号鍵で暗号化したデータと受信データ内の暗号データとの比較が行われ、両者の一致/不一致に応じて次のステップへ進むか、あるいは以降の処理が中止される。
【0019】
以上のようにすることにより、A社1は、ゲートウエイ4との間で予め設定されている単一のデータフォーマット及び暗号方式でゲートウエイ4とデータ交換するだけで、いくつものネットバンクの利用が可能となる。また、各ネットバンクは、A社1との間で新たにデータ授受の方式を設定しなくても、自ら指定した独自のデータフォーマット及び暗号方式でゲートウエイ4とデータ交換することができ、ひいてはA社1とのデータ交換を容易に行うことができる。
【0020】
なお、A社1が口座8を有するネットバンクと利用者9が口座10を有するネットバンクとが一致する場合、例えば図2に示されるように、A社1がB銀行5に口座8を有し、利用者9もB銀行5に自らの口座10を有してステップS5でB銀行5を選択した場合には、ステップS8でB銀行5内において利用者9の口座10からA社1の口座8に振込金額が振り込まれる。
【0021】
なお、上記の実施の形態においては、利用者9が消費者金融会社であるA社1に対してローン返済を行う場合について説明したが、決済利用業者が信販会社、クレジットカード会社、生命保険会社、通販会社等である場合のローン返済に対しても同様に適用することができる。さらに、ローン返済の他、クレジット返済、リボルビング返済、通販会社等の利用料金、商品代金等の支払いに対しても同様にこの発明を適用することができる。
【0022】
さらに、A社1及び利用者9が口座を有するネットバンクとしてB銀行5、C銀行6、D銀行7等を示したが、銀行に限るものではなく、この発明におけるネットバンクは、郵便局や農協等、振込処理を行うことができる各種の金融機関を含んでいる。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、決済利用業者と複数のネットバンクとの間にゲートウエイを介在させ、決済利用業者とゲートウエイとの間のデータ交換を予め設定された単一のデータフォーマット及び暗号方式で行い、ゲートウエイと各ネットバンクとの間のデータ交換を各ネットバンクが指定する独自のデータフォーマット及び暗号方式で行うようにしたので、決済利用業者に大きな負担をかけることなく、複数のネットバンクによるネット振込をすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係るネットバンクのリンク振込システムの処理の流れを概略的に示すフロー図である。
【図2】他の実施の形態に係るネットバンクのリンク振込システムの処理の流れを概略的に示すフロー図である。
【符号の説明】
1 A社、2 ホストシステム、3 A社WEB、4 ゲートウエイ、5 B銀行、6 C銀行、7 D銀行、8 A社口座、9 利用者、10 利用者口座。
【発明の属する技術分野】
この発明は、ネットバンクのリンク振込システムに係り、特に利用者が選択したネットバンクにより容易に決済利用業者への振込処理を行うことができる方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、インターネット等のネットワーク上において、利用者がネットショップから商品を購入したり、サービスの提供を受けた場合の代金決済方法としては、クレジットカード、振込等によるものが主体であった。ところが、クレジットカードを用いる方法では、商品を購入した際に即時に決済することができないだけでなく、クレジットカード番号や有効期限等の通知に伴い、安全性を確保するためのセキュリティ技術が必要になるという問題を含んでいる。また、振込によって代金の支払いを行おうとすると、銀行や郵便局あるいはコンビニエンスストアへ出向いて振込処理をしなくてはならず、利便性に欠けていた。
【0003】
そこで、例えば特許文献1に開示されているように、ネットバンクを利用してネット上の代金の即時決済を行う方法の開発が進められている。利用者がネットショップの商品を選択すると、ネットバンクへリンクし、その振込画面上で振込の処理をすることによりネットバンクの利用者口座からネットショップ口座へ代金の振替が行われる。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−351024号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように同一のネットバンクに利用者とネットショップとが共に口座を有するという形式で振込が行われるため、ネットショップがいくつものネットバンクの利用者に商品の購入等の利用をしてもらおうとすると、ネットショップはそれぞれのネットバンクに口座を開設し、ネットバンクとの間で決済データ交換の設定をしなければならない。しかしながら、決済処理に必要なデータの授受の方式として、ネットバンクごとに独自のデータフォーマットや暗号方式を採用しているのが現状であり、決済利用業者であるネットショップが多数のネットバンクとの間で決済データ交換の設定を行うのは大きな負担を伴うものである。
【0006】
このため、ネットショップは自らの口座を有する一つのあるいは少数のネットバンクを特定し、そのネットバンクに限定してネット振込の利用を行うに過ぎなかった。従って、利用者は商品を購入しようとしても、そのネットショップが利用者の口座を有するネットバンクを特定していない場合には、ネット振込を利用することができないという問題があった。
さらに、この種のネット振込に関する問題は、商品の購入代金だけでなく、ローン返済やクレジット返済等に対しても同様に発生するものである。
【0007】
そこで、この発明はこのような問題点を解消するためになされたもので、決済利用業者に大きな負担をかけることなく、いくつものネットバンクによるネット振込を可能とするネットバンクのリンク振込システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るネットバンクのリンク振込システムは、利用者からの振込を受ける決済利用業者と、予め設定された単一のデータフォーマット及び暗号方式で決済利用業者と接続されたゲートウエイと、それぞれ独自のデータフォーマット及び暗号方式でゲートウエイと接続された複数のネットバンクとを備え、決済利用業者は少なくとも一つのネットバンクに口座を有し、利用者がWEB上で決済利用業者に振込情報を指定すると、決済利用業者はゲートウエイへリンクして予め設定された単一のデータフォーマット及び暗号方式でゲートウエイへ振込情報を受け渡し、利用者がWEB上で複数のネットバンクのうちのいずれかを選択すると、ゲートウエイは選択されたネットバンクへリンクしてそのネットバンク独自のデータフォーマット及び暗号方式でそのネットバンクへ振込情報を受け渡し、利用者がWEB上で所定の振込処理を行うと、選択されたネットバンクは利用者の口座から決済利用業者の口座に振込を行うシステムである。
【0009】
なお、好ましくは、ネットバンクは利用者の口座から決済利用業者の口座に振込を行った後、ゲートウエイへリンクを戻して独自のデータフォーマット及び暗号方式で振込データをゲートウエイへ受け渡し、一方ゲートウエイは決済利用業者へリンクを戻して予め設定された単一のデータフォーマット及び暗号方式で振込データを決済利用業者へ受け渡す。
また、ゲートウエイと決済利用業者及びゲートウエイと各ネットバンクは、それぞれ通常のデータとそのデータを相互に共有する暗号鍵で暗号化した暗号データとを併せて授受し、これらのデータを受信した際に受信データ内の通常のデータをその暗号鍵で暗号化すると共に暗号化したデータを受信データ内の暗号データと比較し、両者が一致しない場合にエラーの発生と判断して以降の処理を中止するように構成することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1にこの発明の実施の形態に係るネットバンクのリンク振込システムにおける処理の流れを概略的に示す。決済利用業者であるA社1はホストシステム2を備え、ネット上にA社WEB3を開設している。A社1にゲートウエイ4を介して複数のネットバンクであるB銀行5、C銀行6、D銀行7等が接続されている。ゲートウエイ4は、A社1とB銀行5、C銀行6、D銀行7等との間のデータ交換を代行する代行業者である。ゲートウエイ4に接続されたB銀行5、C銀行6、D銀行7等のうちの少なくとも一つの銀行、例えばD銀行7にA社1の口座8が形成され、B銀行5には利用者9の口座10が形成されているものとする。
【0011】
なお、A社1とゲートウエイ4は、予め相互間で設定された単一のデータフォーマット及び暗号方式でデータ交換するように接続されており、ゲートウエイ4とB銀行5、C銀行6、D銀行7等は、それぞれB銀行5、C銀行6、D銀行7等が指定する独自のデータフォーマット及び暗号方式でデータ交換するように接続されている。
【0012】
ここで、A社1が消費者金融会社であり、利用者9がA社1に対してローン返済を行う場合を例にとって説明する。この場合、A社1のホストシステム2は利用者9を含む顧客の情報が格納された顧客データベースとしての機能を有している。
まず、利用者9がA社WEB3にログインして残高照会を行うと(ステップS1)、ホストシステム2によりA社WEB3上に残高情報が表示され(ステップS2)、利用者9はその残高情報を見ながら返済金額の指定を行う(ステップS3)。A社1は、利用者9から返済金額の指定を受けると、A社WEB3からゲートウエイ4にリンクし、ゲートウエイ4との間で予め設定されている単一のデータフォーマット及び暗号方式で利用者9のA社会員番号等の利用者9を特定する情報、返済金額等を含む振込情報をゲートウエイ4へ受け渡す(ステップS4)。
【0013】
ゲートウエイ4へリンクされたWEB上で利用者9はネットバンクを選択する(ステップS5)。ここでは、利用者9が口座10を有するB銀行5が選択されたものとする。
ネットバンクの選択を受けたゲートウエイ4は、選択されたB銀行5へリンクし、B銀行5が指定する独自のデータフォーマット及び暗号方式で振込情報をB銀行5へ受け渡す(ステップS6)。ゲートウエイ4にはD銀行7におけるA社口座8の口座番号が予め格納されており、ゲートウエイ4からB銀行5へ受け渡される振込情報には、D銀行7を示す銀行コード及びD銀行7におけるA社口座8の口座番号も含まれている。
【0014】
ゲートウエイ4からB銀行5へリンクすると、画面上に振込金額、D銀行7のA社口座8の口座番号等が表示され、ここで利用者9がWEB上で振込に必要な暗証番号等を入力して振込の処理を行うと(ステップS7)、B銀行5の利用者9の口座10からD銀行7のA社1の口座8に返済金額が振り込まれる(ステップS8)。
【0015】
その後、B銀行5は、ゲートウエイ4へリンクを戻し、B銀行5が指定する独自のデータフォーマット及び暗号方式で振込処理番号、振込金額、利用者9を特定する情報等を含む振込データをゲートウエイ4へ受け渡す(ステップS9)。さらに、ゲートウエイ4は、A社WEB3へリンクを戻し、A社1との間で予め設定されている単一のデータフォーマット及び暗号方式で振込データをA社1へ受け渡す(ステップS10)。
A社1は、ゲートウエイ4から受け渡された振込データに基づき、利用者9の返済データを作成してホストシステム2に格納する(ステップS11)。
【0016】
なお、決済利用業者であるA社1とゲートウエイ4との間のデータ交換は、A社1のコード、利用者9の特定情報、金額、その他A社1とゲートウエイ4との間で予め設定されたデータフォーマットでURLデータとして引き継がれる。その際、読み取り可能な通常の形式のデータ(平文)に、そのデータをA社1とゲートウエイ4のみで共有する暗号鍵により暗号化した暗号データを付随させた形で授受される。このようなデータを受信したA社1あるいはゲートウエイ4は、受信データ内の通常のデータをその暗号鍵で暗号化し、暗号化したこのデータを受信データ内の暗号データと比較する。そして、両者が一致する場合には、正常にデータ伝送が行われていると判断して次のステップに進む。しかしながら、両者が一致しない場合には、本来のA社1あるいはゲートウエイ4でない者がなりすましている、あるいは利用者9が通常の形式のデータの金額等を改ざんしようとした等の行為のために正常なデータ伝送が行われず、エラーが発生したと判断して以降の処理を中止する。
【0017】
なお、読み取り可能な通常の形式のデータとして見えるのは、A社1、ゲートウエイ4、利用者9のみであり、第三者に対しては、この通常の形式のデータをSSL等の暗号方式で処理することにより容易に読み取ることができないように構成されている。
【0018】
一方、ゲートウエイ4とB銀行5、C銀行6、D銀行7等の各ネットバンクとの間のデータ交換は、利用者9の特定情報、金額、その他各ネットバンクが指定する独自のデータフォーマットでURLデータとして引き継がれる。その際も、通常の形式のデータ(平文)に、そのデータをゲートウエイ4と各ネットバンクのみで共有する暗号鍵により暗号化した暗号データを付随させた形で授受され、受信データ内の通常のデータをその暗号鍵で暗号化したデータと受信データ内の暗号データとの比較が行われ、両者の一致/不一致に応じて次のステップへ進むか、あるいは以降の処理が中止される。
【0019】
以上のようにすることにより、A社1は、ゲートウエイ4との間で予め設定されている単一のデータフォーマット及び暗号方式でゲートウエイ4とデータ交換するだけで、いくつものネットバンクの利用が可能となる。また、各ネットバンクは、A社1との間で新たにデータ授受の方式を設定しなくても、自ら指定した独自のデータフォーマット及び暗号方式でゲートウエイ4とデータ交換することができ、ひいてはA社1とのデータ交換を容易に行うことができる。
【0020】
なお、A社1が口座8を有するネットバンクと利用者9が口座10を有するネットバンクとが一致する場合、例えば図2に示されるように、A社1がB銀行5に口座8を有し、利用者9もB銀行5に自らの口座10を有してステップS5でB銀行5を選択した場合には、ステップS8でB銀行5内において利用者9の口座10からA社1の口座8に振込金額が振り込まれる。
【0021】
なお、上記の実施の形態においては、利用者9が消費者金融会社であるA社1に対してローン返済を行う場合について説明したが、決済利用業者が信販会社、クレジットカード会社、生命保険会社、通販会社等である場合のローン返済に対しても同様に適用することができる。さらに、ローン返済の他、クレジット返済、リボルビング返済、通販会社等の利用料金、商品代金等の支払いに対しても同様にこの発明を適用することができる。
【0022】
さらに、A社1及び利用者9が口座を有するネットバンクとしてB銀行5、C銀行6、D銀行7等を示したが、銀行に限るものではなく、この発明におけるネットバンクは、郵便局や農協等、振込処理を行うことができる各種の金融機関を含んでいる。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、決済利用業者と複数のネットバンクとの間にゲートウエイを介在させ、決済利用業者とゲートウエイとの間のデータ交換を予め設定された単一のデータフォーマット及び暗号方式で行い、ゲートウエイと各ネットバンクとの間のデータ交換を各ネットバンクが指定する独自のデータフォーマット及び暗号方式で行うようにしたので、決済利用業者に大きな負担をかけることなく、複数のネットバンクによるネット振込をすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係るネットバンクのリンク振込システムの処理の流れを概略的に示すフロー図である。
【図2】他の実施の形態に係るネットバンクのリンク振込システムの処理の流れを概略的に示すフロー図である。
【符号の説明】
1 A社、2 ホストシステム、3 A社WEB、4 ゲートウエイ、5 B銀行、6 C銀行、7 D銀行、8 A社口座、9 利用者、10 利用者口座。
Claims (3)
- 利用者からの振込を受ける決済利用業者と、
予め設定された単一のデータフォーマット及び暗号方式で決済利用業者と接続されたゲートウエイと、
それぞれ独自のデータフォーマット及び暗号方式でゲートウエイと接続された複数のネットバンクと
を備え、
決済利用業者は少なくとも一つのネットバンクに口座を有し、
利用者がWEB上で決済利用業者に振込情報を指定すると、決済利用業者はゲートウエイへリンクして予め設定された単一のデータフォーマット及び暗号方式でゲートウエイへ振込情報を受け渡し、
利用者がWEB上で複数のネットバンクのうちのいずれかを選択すると、ゲートウエイは選択されたネットバンクへリンクしてそのネットバンク独自のデータフォーマット及び暗号方式でそのネットバンクへ振込情報を受け渡し、
利用者がWEB上で所定の振込処理を行うと、選択されたネットバンクは利用者の口座から決済利用業者の口座に振込を行う
ことを特徴とするネットバンクのリンク振込システム。 - ネットバンクは利用者の口座から決済利用業者の口座に振込を行った後、ゲートウエイへリンクを戻して独自のデータフォーマット及び暗号方式で振込データをゲートウエイへ受け渡し、
ゲートウエイは決済利用業者へリンクを戻して予め設定された単一のデータフォーマット及び暗号方式で振込データを決済利用業者へ受け渡す請求項1に記載のネットバンクのリンク振込システム。 - ゲートウエイと決済利用業者及びゲートウエイと各ネットバンクは、それぞれ通常のデータとそのデータを相互に共有する暗号鍵で暗号化した暗号データとを併せて授受し、これらのデータを受信した際に受信データ内の通常のデータをその暗号鍵で暗号化すると共に暗号化したデータを受信データ内の暗号データと比較し、両者が一致しない場合にエラーの発生と判断して以降の処理を中止する請求項1または2に記載のネットバンクのリンク振込システム。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2003054200A JP2004265091A (ja) | 2003-02-28 | 2003-02-28 | ネットバンクのリンク振込システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003054200A JP2004265091A (ja) | 2003-02-28 | 2003-02-28 | ネットバンクのリンク振込システム |
Publications (1)
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JP2004265091A true JP2004265091A (ja) | 2004-09-24 |
Family
ID=33118611
Family Applications (1)
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JP2003054200A Pending JP2004265091A (ja) | 2003-02-28 | 2003-02-28 | ネットバンクのリンク振込システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004265091A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006066484A1 (fr) * | 2004-12-24 | 2006-06-29 | Huawei Technologies Co., Ltd. | Systeme et procede de paiement |
-
2003
- 2003-02-28 JP JP2003054200A patent/JP2004265091A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2006066484A1 (fr) * | 2004-12-24 | 2006-06-29 | Huawei Technologies Co., Ltd. | Systeme et procede de paiement |
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