JP2002279185A - 保険業務処理方法及び保険業務処理プログラム - Google Patents

保険業務処理方法及び保険業務処理プログラム

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JP2002279185A
JP2002279185A JP2001083594A JP2001083594A JP2002279185A JP 2002279185 A JP2002279185 A JP 2002279185A JP 2001083594 A JP2001083594 A JP 2001083594A JP 2001083594 A JP2001083594 A JP 2001083594A JP 2002279185 A JP2002279185 A JP 2002279185A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電子商取引を行う取引当事者の保護を図る。 【解決手段】インターネット10を流通する電子情報を
監視し、その中に保険勧誘の契機となる勧誘キーワード
があると、電子情報を交換していた取引当事者の少なく
とも一方に、保険業者の保険サーバ40に登録されてい
る保険勧誘情報102が配信される。このため、取引当
事者は、電子商取引中に取引に係る危険性を再認識する
ことができ、自己の判断に応じて保険に加入すること
で、その保護が図られる。また、インターネット10を
流通する電子情報を監視し、その中に電子商取引交渉の
完了を示す完了キーワードがあると、秘密鍵を用いてそ
の取引情報が暗号化された後保存される。このため、暗
号化された取引情報は、事故立証のための証拠として利
用されることとなり、当事者の保護を図ることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インターネットな
どのコンピュータネットワークを用いて電子商取引を行
う際に、取引当事者の保護を図る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、インターネットなどのコンピュー
タネットワークを用いて、商品などを売買する電子商取
引が盛んになってきた。電子商取引では、取引相手が不
明である場合も多く、例えば、取引相手が悪意を持って
いれば、詐欺などのトラブルが発生するおそれがあっ
た。また、取引相手が悪意を持っていなくとも、商品の
配送経路や代金の支払い経路において、商品の破損や依
頼伝票の紛失などの事故が発生してしまうおそれもあっ
た。このため、保険業者から、電子商取引において発生
した損失を補填する保険制度が提供されている。この保
険制度では、電子商取引を行う前に、予想され得る事故
項目に対応した保険契約を締結する必要があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電子商
取引では、取引頻度が多く、その取引額が小額であるこ
とが多いため、従来の保険制度に加入する者は少なかっ
た。また、電子商取引では、取引ごとに取引相手や取引
内容が異なることが多いため、従来の保険制度に加入す
るのは煩雑でもあった。
【0004】一方、電子商取引において発生した損失を
補填するには、従来の自動車保険制度と同様に、事故が
発生した事実を客観的に立証する必要がある。しかし、
電子商取引では、取引相手の実態が不明である場合も多
く、双方の陳述に基づいて事故を客観的に立証すること
が困難であった。また、現実の公証役場の機能をネット
ワーク上で実現する「電子公証システム」により、電子
商取引における事故の発生を客観的に立証しようという
構想もある。しかし、電子公証システムでは、高額かつ
重要なものを公証対象とし、その手続も厳密であるた
め、取引頻度が多く、その取引額が小額である電子商取
引には不向きなものであった。
【0005】従って、電子商取引における取引当事者
は、保険制度に未加入であることが多く、また、保険制
度に加入していても事故発生の立証が客観的に行えない
ため、発生した損失が補填されず、保護が不十分になる
おそれがあった。そこで、本発明は以上のような従来の
問題点に鑑み、電子商取引中に保険加入を促す一方、事
故発生を客観的に立証できるようにすることで、取引当
事者の保護を図った保険業務処理技術を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、電子商取引中
に保険加入を促すために、本発明に係る保険業務処理技
術では、コンピュータネットワークを流通する電子情報
を監視し、その中に保険勧誘の契機となる勧誘キーワー
ドが含まれていたときに、電子情報を交換していた当事
者の少なくとも一方に保険勧誘情報を配信することを特
徴とする。
【0007】かかる構成によれば、コンピュータネット
ワークを流通する電子情報の中に、保険勧誘の契機とな
る勧誘キーワードが含まれていると、電子情報を交換し
ていた当事者の少なくとも一方に保険勧誘情報が配信さ
れる。このため、当事者は、電子商取引に際しての危険
性を再認識することが可能となる。また、保険勧誘情報
に、保険商品の加入申請画面へのリンク情報を埋め込ん
でおけば、簡単な操作により加入申請画面が表示され
る。このため、当事者は、電子商取引中に簡単な操作で
保険に加入することができ、当事者の保護が図られる。
【0008】このとき、保険未加入である当事者に対し
て保険勧誘情報を配信するようにすれば、保険加入済み
である当事者には保険勧誘情報が配信されず、その者が
煩わしいと感じることが防止される。また、当事者が保
険加入済みであっても、保険が無効であるとき、又は、
過去に電子商取引に係る事故の遭遇経験があるときに
は、その者に保険勧誘情報を優先して配信するようにす
れば、保険の必要性を感じている当事者に対して、電子
商取引における危険性を再確認させる機会が与えられ
る。さらに、電子情報の内容に応じて選択した保険業者
からの保険勧誘情報を配信するようにすれば、取引内容
に適合しない保険に加入することが防止され、本発明の
目的が効果的に奏されることとなる。
【0009】ここで、通常の保険料率より割り引かれた
保険料率を用い、取引価格に応じて演算された保険料を
受信すると共に、受信された保険料と取引価格との合計
を演算し、演算された保険料及び合計を当事者の双方に
提示することが望ましい。かかる構成によれば、双方の
当事者が保険に加入する場合には、通常の保険料率より
割り引かれた割引保険料率に基づき保険料が決定され
る。このため、当事者の一方のみが保険に加入する場合
と比べて、当事者の保険加入に係る金銭的負担が軽減さ
れ、取引交渉中に保険に気楽に加入することが可能とな
る。また、当事者の双方が保険に加入するため、当事者
間で金銭的負担が平等となり、一方が保険料を負担する
ことによる不平・不満が緩和される。
【0010】また、電子商取引中に保険加入を促すため
に、本発明に係る保険業務処理技術では、電子商取引に
係る取引情報を送信する際に、その中に保険勧誘の契機
となる勧誘キーワードが含まれていると、保険業者のサ
ーバから送信されてきた保険勧誘情報を受信することを
特徴とする。かかる構成によれば、電子商取引に係る取
引情報を送信する際に、その中に保険勧誘の契機となる
勧誘キーワードが含まれていると、保険業者のサーバか
ら送信されてきた保険勧誘情報を受信することとなる。
このため、当事者は、電子商取引に際しての危険性を再
認識することが可能となる。また、保険勧誘情報に、保
険商品の加入申請画面へのリンク情報を埋め込んでおけ
ば、簡単な操作により加入申請画面が表示される。この
ため、当事者は、電子商取引中に簡単な操作で保険に加
入することができ、当事者の保護が図られる。
【0011】このとき、取引情報の中に取引キーワード
が含まれているとき、取引情報を実際に送信する前に、
電子商取引に係る危険性を報知するようにすれば、当事
者は、電子商取引における危険性を前もって再確認する
ことが可能となる。このため、当事者をより厚く保護す
ることが可能となる。一方、事故発生を客観的に立証で
きるようにするために、本発明に係る保険業務処理技術
では、コンピュータネットワークを流通する電子情報を
監視し、その中に電子商取引交渉の完了を示す完了キー
ワードが含まれていたときに、秘密鍵を用いて電子商取
引に係る取引情報を暗号化して保存することを特徴とす
る。
【0012】かかる構成によれば、コンピュータネット
ワークを流通する電子情報の中に、電子商取引交渉の完
了を示す完了キーワードが含まれていると、取引情報が
秘密鍵により暗号化された後保存される。このため、暗
号化された取引情報は、事故立証の証拠として利用され
ることとなり、当事者の保護が図られる。なお、暗号化
された取引情報は、保険金を支払う保険業者により復号
化される。
【0013】このとき、完了キーワードが含まれている
と判定されたときの日付及び時刻に基づいて秘密鍵が生
成されるようにすれば、短期間に多数の電子商取引が行
われても、各取引内容は異なる秘密鍵により暗号化され
ることとなる。このため、証拠としての取引内容の改竄
は、一層困難となる。また、当事者が加入していた保険
業者により秘密鍵が生成されるようにすれば、他の保険
業者は取引内容を容易に見ることができず、個人情報の
流出が防止される。さらに、暗号化された状態で保険業
者から秘密鍵が配信されるようにすれば、秘密鍵が悪意
を持った第三者に渡ったとしても、当事者の保護が図ら
れる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付された図面を参照して
本発明を詳述する。図1は、本発明に係る保険業務処理
技術を具現化した、保険業務処理システムの基本構成を
示す。保険業務処理システムは、コンピュータネットワ
ークを構築するインターネット10を介して相互接続さ
れるクライアント20,WWW(World Wide Web)サー
バ30及び保険業者により運営される保険サーバ40を
含んで構成される。そして、クライアント20,WWW
サーバ30及び保険サーバ40の間では、例えば、イン
ターネットで普及しているHTTP(HyperText Transf
er Protocol)により相互通信が行われる。また、WW
Wサーバ30のデータベース32には、電子商取引対象
たる商品等の売買情報100、保険サーバ40のデータ
ベース42には、取引当事者に提供される保険勧誘情報
102が夫々登録される。
【0015】なお、クライアント20,WWWサーバ3
0及び保険サーバ40は、少なくともメモリと中央処理
装置(CPU)とを備えたコンピュータにより構成され
る。そして、メモリにロードされたプログラムにより、
保険業務処理システムにおける種々の業務が遂行され
る。保険業務処理システムは、電子商取引を仲介するネ
ットワークサービス業者(以下「サービス業者」とい
う)の有無に応じて、次のような2つの形態により運用
される。即ち、サービス業者が存在する場合には、図2
(A)に示すように、WWWサーバ30は、サービス業
者により運用される。この場合、クライアント20は、
取引当事者たる買い手A及び売り手Bにより利用され
る。一方、サービス業者が存在しない場合には、図2
(B)に示すように、WWWサーバ30は、取引当事者
たる売り手Bにより運用される。この場合、クライアン
ト20は、買い手Aにより利用される。WWWサーバ3
0を買い手Aが、クライアント20を売り手Bが運用し
てもよい。なお、図示の運用形態では、保険サーバ40
は、AA保険,BB保険及びCC保険により運用され
る。
【0016】クライアント20及びWWWサーバ30に
は、図3に示すように、夫々、SSL(Secure Socket
Layer)コーダ50とプロトコルモニタ52とが備えら
れたクライアントプログラム22及びサーバプログラム
34がインストールされる。SSLコーダ50では、ク
ライアント20とWWWサーバ30との間で秘密通信を
行うべく、取引情報の暗号化及び復号化が行われる。一
方、プロトコルモニタ52では、クライアント20とW
WWサーバ30との間で授受される取引情報の中に、ワ
ード表54に登録されている勧誘キーワードが含まれて
いるか否かが監視される。そして、取引情報の中に勧誘
キーワードが含まれていることが検出されたならば、そ
の旨を示す信号(以下「キーワード検出信号」という)
が出力される。なお、プロトコルモニタ52は、クライ
アント20及びWWWサーバ30の少なくとも一方に備
えられていればよい。
【0017】ワード表54は、図4に示すように、2次
元の表形式をなしている。ワード表54の各行(j軸)
には、保険勧誘の契機となるキーワードが列(i軸)方
向に登録されている。例えば、第1行(j=1)におい
ては、保険勧誘の契機となる勧誘キーワードとして、
「<FORM POST」が登録されている。ここで、
クライアント20とWWWサーバ30との間で授受され
る取引情報の流れについて、図3を参照しつつ説明す
る。なお、以下の説明では、SSLコーダ50による取
引情報の暗号化及び復号化については省略する。
【0018】クライアント20において、WWWサーバ
30上にある売買情報としてのHTML(HyperText Ma
rkup Language)データを参照する場合には、HTML
データ(html-0)104の所在を示すURL(Uniform
Resource Lacator)を含んだ“GET”リクエストがW
WWサーバ30に送信される。“GET”リクエストを
受信したWWWサーバ30では、データベース32が検
索され、URLにより特定されるHTMLデータ104
がクライアント20に送信される。HTMLデータ10
4を受信したクライアント20では、これをディスプレ
イ装置24に表示することで、売買情報を閲覧できるよ
うになる。
【0019】そして、クライアント20において、例え
ば、表示された売買情報に対して購入希望事項が入力さ
れた後、「送信」ボタンが押されると、購入希望事項を
含んだ“POST”リクエストがWWWサーバ30に送
信される。このとき、送信された購入希望事項が特定の
プログラム(cgi-0)106で処理されるべく、cgi
(Common Gateway Interface)機能を介して指定するこ
とができる。
【0020】次に、保険業務処理システムにおいて、電
子商取引の取引交渉中に、保険勧誘情報を提供する原理
について説明する。ここでは、プロトコルモニタ52は
WWWサーバ30側にのみ備えられると共に、図2
(A)に示すように、サービス業者により電子商取引が
仲介されるものとする。なお、図2(B)に示すよう
に、売り手BによりWWWサーバ30が運営されている
場合でも同様である。
【0021】売り手Bは、電子商取引において販売する
商品等の売買情報として、例えば、図5に示すようなH
TMLデータ(html-0)104を作成する。このHTM
Lデータ104は、図中左上のような取引画面60を表
示すべく記述されている。HTMLデータ104では、
送信データが特定のプログラム(cgi-0)で処理される
こと(1)、価格及び数量が入力可能であること(2,
3)、送信は「送信」というボタン62を押し下げるこ
とで行われること(4)、などが定義されている。
【0022】また、図示の例では、取引画面60の領域
(url-1)64A〜(url-3)64Cに、3つの保険業者
からの保険勧誘情報が表示され得ることが示されてい
る。取引画面60が表示された直後には、保険勧誘情報
が表示されておらず、プロトコルモニタ52からキーワ
ード検出信号が出力されると、HTMLデータ104の
所定箇所に保険勧誘情報を表示する定義行が挿入され
る。例えば、AA保険の保険勧誘情報が表示されるので
あれば、HTMLデータ104の所定箇所に定義行<a h
ref="url-1"><img src="url-1a"></a>が挿入され、領域
(url-1)64AにAA保険の勧誘情報が表示される。
【0023】売り手Bは、HTMLデータ104を作成
した後、図6に示すように、商品情報BをWWWサーバ
30のデータベース32に登録する(手順(1))。商
品情報Bは、名前(氏名,企業名など)、商品情報の概
要(商品名,価格など)、HTMLデータ104、連絡
先(メールアドレスなど)を含んで構成される。なお、
以下の説明では、データベース32に、売り手Bの商品
情報Bの他、売り手C及びDの商品情報C及びDも登録
済みであるものとする。
【0024】WWWサーバ30の取引仲介プログラム3
6は、その一機能を奏するリスティングプログラム36
Aを起動させる。すると、リスティングプログラム36
Aは、データベース32に登録された商品情報B〜Dか
ら商品情報の概要のみを抽出し、これらを電子掲示板7
0に掲示する形式に自動編集する(手順(2))。そし
て、自動編集された商品情報の概要は、電子掲示板70
に一覧表示される。
【0025】買い手Aは、“GET”リクエストを用い
て、WWWサーバ30の電子掲示板70にアクセスし
(手順(3))、一覧表示の中から商品情報Bを指定す
る。すると、商品情報Bに係るHTMLデータ104を
要求すべく、買い手Aのクライアント20からWWWサ
ーバ30に対して“POST”リクエストが送信される
(手順(4))。“POST”リクエストを受信したW
WWサーバ30では、“POST”リクエストを処理す
べく、指定されたプログラム(cgi-0)106を起動さ
せる(手順(5))。プログラム106は、データベー
ス32に登録された商品情報BからHTMLデータ10
4を検索し(手順(6))、これを買い手Aのクライア
ント20に送信する(手順(7))。これにより、買い
手Aのクライアント20には、図5に示す取引画面60
が表示される。その後、買い手Aと売り手Bとの間の売
買交渉は、例えば、電子メール,図5に示す取引画面6
0を共有する、などの方法で行われる。なお、ここで
は、取引画面60を介して売買交渉が行われるものとす
る。
【0026】取引画面60において、買い手Aが価格や
数量などの取引情報を入力した後、「送信」ボタン62
を押し下げると、WWWサーバ30に取引情報が送信さ
れる(手順(8))。取引情報を受信したWWWサーバ
30では、プロトコルモニタ52を経由させて、取引情
報が売り手Bのクライアント20に送信される(手順
(9))。
【0027】このとき、プロトコルモニタ52では、ワ
ード表54が参照され、取引情報の中に保険勧誘の契機
となる勧誘キーワードが含まれているか否かが監視され
る。そして、保険勧誘の契機となる勧誘キーワードが見
出されたならば、後述する処理に従って保険勧誘情報を
提供する保険業者が選択され、その保険業者の保険サー
バ40に対して、キーワード検出信号が送信される(手
順(10))。キーワード検出信号を受信した保険サーバ
40では、WWWサーバ30に対してデータベース42
に登録された保険勧誘情報が送信される(手順(1
1))。保険勧誘情報を受信したWWWサーバ30で
は、取引画面60を構成するHTMLデータ104の所
定箇所に、保険勧誘情報を表示する定義行が挿入され
る。これにより、取引画面60に保険勧誘情報が表示さ
れることとなる。
【0028】なお、手順(8)における処理により、入
力ステップ,入力機能,入力手段,送信ステップ,送信
機能及び送信手段が実現される。また、手順(10)にお
ける一連の処理により、勧誘判定ステップ,勧誘判定機
能及び勧誘判定手段が実現される。さらに、手順(11)
における処理及びHTMLデータ104に保険勧誘情報
を表示する定義行を挿入する処理により、配信ステッ
プ,配信機能及び配信手段が実現される。その他、取引
画面60に保険勧誘情報が表示される処理により、受信
ステップ,受信機能及び受信手段が実現される。
【0029】図7は、プロトコルモニタ52において、
保険業者を選択する処理内容を示す。WWWサーバ30
には、保険勧誘情報を提供する保険業者名が登録された
保険業者リスト80と、取引当事者間における最新取引
情報が収集されたモニタリング表82と、取引情報に応
じて選択された保険業者名が登録される答え表84と、
が備えられる。ここで、モニタリング表82は、クライ
アント20とWWWサーバ30との間で授受される取引
情報を監視しているプロトコルモニタ52により随時更
新される。
【0030】一方、保険業者の保険サーバ40には、保
険勧誘情報を提供する条件(以下「提供条件」という)
を定義した定義表86が備えられる。AA保険の定義表
86では、取引価格が5,000より高く、かつ、オー
クションであることが提供条件として定義されている。
また、BB保険の定義表86では、取引価格が1,00
0より高く、かつ、売買取引であることが提供条件とし
て定義されている。
【0031】ここで、モニタリング表82に登録されて
いるように、取引価格1,500、数量2の売買取引が
行われようとしているものとする。プロトコルモニタ5
2では、保険業者リスト80とモニタリング表82とが
読み込まれ(手順(1))、保険業者リスト80に登録
された各保険業者の定義表86が参照される(手順
(2))。そして、どの保険業者が取引情報に適合した
保険商品を提供しているかが判定される。図示の例で
は、取引価格が3,000の売買取引であるので、BB
保険が提供する保険商品が適合していると判定され、そ
の判定結果たるBB保険が答え表84に登録される(手
順(3))。次に、答え表84が読み込まれ(手順
(4))、BB保険の保険勧誘情報(html-2)102の
所在を示すURLが、取引画面60を定義したHTML
データ(html-0)104の所定箇所に挿入される(手順
(5))。この結果、取引当事者の取引画面60には、
図示するようなBB保険の保険勧誘情報が表示される
(手順(6))。
【0032】従って、取引画面60に取引内容に応じた
保険勧誘情報が表示されることで、取引当事者は、電子
商取引に際しての危険性を再確認することができる。ま
た、保険勧誘情報に、保険業者が提供する保険商品の加
入申請画面へのリンク情報を埋め込んでおけば、例え
ば、これをクリックすることで、保険商品の加入申請画
面を表示させることができる。このため、取引当事者
は、電子商取引中に簡単な操作で保険に加入することが
でき、取引当事者の保護を図ることができる。
【0033】図8は、取引情報が実際に送信される前
に、取引当事者に対して電子商取引における危険性を報
知ならしめると共に、保険勧誘情報を提供する原理を示
す。取引当事者のクライアント20には、前述したSS
Lコーダ50,プロトコルモニタ52及びワード表54
の他に、警告機構56が備えられる。警告機構56で
は、プロトコルモニタ52からのキーワード検出信号を
契機として、主として、ディスプレイ装置24に警告メ
ッセージを表示する機能が奏される。
【0034】そして、取引画面60において、価格及び
数量が入力された後「送信」ボタン62が押し下げられ
ると、取引情報がプロトコルモニタ52に伝達される
(手順(1))。プロトコルモニタ52では、伝達され
た取引情報が監視され、その中にワード表54に登録さ
れた取引キーワードとしての重要単語(例えば、POS
T,PRICEなど)があるか否かが判定される(手順
(2))。取引情報の中に重要単語があることが見出さ
れると、警告機構56が起動され(手順(3))、ディ
スプレイ装置24に警告メッセージが表示される(手順
(4))。これと同時に、警告機構56により、WWW
サーバ30に対して保険勧誘の契機が訪れたことが通知
され(手順(5))、前述したような処理を経て、保険
業者から提供された保険勧誘情報がディスプレイ装置2
4に表示される(手順(6))。ここまでの処理では、
取引画面60上で「送信」ボタン62が押し下げられた
にもかかわらず、取引情報はWWWサーバ30に送信さ
れない。そして、再度「送信」ボタン62が押し下げら
れると、初めて取引情報がWWWサーバ30に送信され
る。
【0035】なお、手順(2)における一連の処理によ
り、取引判定ステップが実現される。また、手順(3)
における処理により、危険性報知ステップが実現され
る。従って、最初の「送信」ボタン62の押し下げは、
警告メッセージ及び保険勧誘情報を表示させるトリガー
として利用されるだけであるので、取引情報が実際に送
信される前に、電子商取引における危険性を再確認する
ことができる。この場合、先の実施形態と異なり、取引
情報の中に重要単語があっただけで、警告メッセージ及
び保険勧誘情報が表示されるため、取引当事者をより厚
く保護することができる。
【0036】図9は、保険未加入の取引当事者に対し
て、保険勧誘情報が添付された電子メールを送付するた
めの原理を示す。なお、以下説明する一連の処理によ
り、配信ステップ,配信機能及び配信手段が実現され
る。WWWサーバ30には、保険業者リスト80と、取
引当事者の名前が登録された当事者リスト88と、保険
勧誘情報の提供先である取引当事者名が登録される答え
表84と、電子メール送付機構90と、が備えられる。
ここで、当事者リスト88は、取引当事者間の取引履
歴、即ち、少なくとも、日付,開始時刻,終了時刻及び
取引当事者が登録された取引履歴データベース92(図
10参照)に基づいて作成される。なお、取引履歴デー
タベース92は、クライアント20とWWWサーバ30
との間で授受される取引情報を監視しているプロトコル
モニタ52により、随時更新される。
【0037】一方、保険業者の保険サーバ40には、加
入者データベース44が備えられる。加入者データベー
ス44には、図11に示すように、契約番号,保険契約
状況,契約者名,契約者住所,保険品目名,保険契約期
間,契約日,契約タイプ,取引タイプ,保険料率,保険
料,保険金額,保険金の支払方法,取引口座,リンク
(同一人の他の保険契約へのリンク)及び事故情報など
が登録される。
【0038】電子メール送付機構90では、保険業者リ
スト80と当事者リスト88とが読み込まれ(手順
(1))、保険業者リスト80に登録された各保険業者
の加入者データベース44に対して、当事者リスト88
に登録された各取引当事者の保険契約状況が検索される
(手順(2))。そして、後述する処理に従って、取引
当事者が取引内容に応じた保険に未加入であると判定さ
れると、その取引当事者名が答え表84に登録される
(手順(3))。次に、答え表84が読み込まれ(手順
(4))、答え表84に登録された各取引当事者に対し
て、前述した処理により決定された保険業者の保険勧誘
情報が添付された電子メールが送信される(手順
(5))。
【0039】図12は、取引当事者が取引内容に応じた
保険に未加入であるか否かを判定する処理内容を示す。
ステップ1(図では「S1」と略記する。以下同様)で
は、当事者リスト88から取引当事者名が1つ取り出さ
れる。即ち、本ステップが最初に実行されるときには、
当事者リスト88の先頭に登録されている取引当事者名
が取り出され、以後実行されるときには、2番目,3番
目・・・に登録されている取引当事者名が逐次取り出さ
れる。
【0040】ステップ2では、保険業者リスト80から
保険業者名が1つ取り出される。即ち、ステップ2〜ス
テップ7のループ処理を行うに際し、最初に実行される
ときには、保険業者リスト80の先頭に登録されている
保険業者名が取り出され、以後実行されるときには、2
番目,3番目・・・に登録されている保険業者名が順次
取り出される。
【0041】ステップ3では、取引当事者名をキーとし
て、保険業者名により特定される保険業者の加入者デー
タベース44が検索される。ステップ4では、加入者デ
ータベース44に取引当事者名が登録済みであるか否か
が判定される。即ち、取引当事者は、保険業者から提供
される保険に加入したことがあるか否かが判定される。
そして、取引当事者名が加入者データベース44に登録
済みであればステップ5へと進み(Yes)、取引当事
者名が加入者データベース44に登録済みでなければス
テップ9へと進む(No)。
【0042】ステップ5では、加入者データベース44
の保険契約状況(図11参照)に基づいて、取引当事者
の保険契約は現在有効であるか否かが判定される。そし
て、保険契約が有効であればステップ6へと進み(Ye
s)、保険契約が有効でない、即ち、保険契約が中断又
は終了していればステップ9へと進む(No)。ステッ
プ6では、加入者データベース44の事故情報(図11
参照)に基づいて、事故情報が登録されているか否か、
即ち、取引当事者が事故に遭遇したことがあるか否かが
判定される。そして、事故情報が登録されていなければ
ステップ7へと進み(Yes)、事故情報が登録されて
いればステップ9へと進む(No)。
【0043】ステップ7では、保険業者リスト80に登
録されているすべての保険業者名に対する処理が終了し
たか否かが判定される。そして、処理が終了していれば
ステップ8へと進み(Yes)、処理が終了していなけ
ればステップ2へと戻る(No)。ステップ8では、当
事者リスト88に登録されている全ての取引当事者名に
対する処理が終了したか否かが判定される。そして、処
理が終了していれば保険未加入判定処理を終了し(Ye
s)、処理が終了していなければステップ1へと戻る
(No)。
【0044】ステップ9では、答え表84に取引当事者
名が登録され、ステップ9へと進む。このとき、答え表
84に取引当事者名が既に登録済みであるときには、重
複した登録を排除するために、登録処理をスキップする
ことが望ましい。以上説明したステップ1〜ステップ9
の処理によれば、(1)取引当事者名がいずれかの加入
者データベース44に登録されていないとき、(2)取
引当事者の保険契約が無効であるとき、(3)取引当事
者が事故に遭遇したことがあるとき、その当事者名が答
え表84に登録される。即ち、取引当事者が、取引内容
に応じた保険に未加入であるときに、取引当事者に対し
て保険勧誘情報を提供すべく、その取引当事者名が答え
表84に登録される。
【0045】従って、取引内容に応じた保険に加入済み
である取引当事者には、保険勧誘情報は提供されず、不
要な保険勧誘情報が提供されることで、取引当事者が煩
わしいと感じることを防止することができる。一方、過
去に事故に遭遇し、保険加入の必要性を感じている取引
当事者には、優先的に保険勧誘情報が提供されるため、
電子商取引における危険性を再認識することができる。
【0046】なお、本実施形態では、当事者リスト88
の代わりに、少なくとも、双方の取引当事者名が登録さ
れたモニタリング表82を用いてもよい。この場合、モ
ニタリング表82は、クライアント20とWWWサーバ
30との間で授受される取引情報を監視するプロトコル
モニタ52により、例えば、電子商取引の開始又は終了
を契機として、逐次更新される。
【0047】また、本実施形態では、プロトコルモニタ
52からのキーワード検出信号に応じて保険勧誘情報が
提供されたが、一方の取引当事者からの指示により、他
方の取引当事者に対して保険勧誘情報が提供されるよう
にしてもよい。さらに、電子商取引における取引交渉が
完了した後、即ち、取引交渉は完了したが、取引自体は
行われていないときに、保険未加入である取引当事者に
対して保険勧誘情報が提供されるようにしてもよい。こ
のようにすれば、取引当事者は、取引交渉の完了後であ
っても保険に加入することができ、取引当事者の保護を
一層厚くすることができる。
【0048】その他、電子メール送付機構90は、保険
業者の保険サーバ40に備えられる構成であってもよ
い。図13は、取引当事者の依頼に応じて、保険未加入
の取引当事者に対して、保険勧誘情報を提供する原理を
示す。ここでは、クライアント20又はWWWサーバ3
0には、保険加入勧誘機構94が備えられ、保険業者の
保険サーバ40には、加入者データベース44が備えら
れるものとする。なお、以下説明する一連の処理によ
り、配信ステップ,配信機能及び配信手段が実現され
る。
【0049】取引当事者Aのクライアント20から保険
加入勧誘機構94に対して、取引相手たる取引当事者B
の保険加入状況の照会指示があると、WWWサーバ30
に備えられた保険業者リスト80が入力される(手順
(1))。すると、図9に示す実施形態と同様に、各保
険業者の保険サーバ40に対して、取引当事者Bの保険
加入状況が照会される(手順(2))。取引当事者Bの
保険加入状況は、取引当事者Aのクライアント20に表
示される(手順(3))。また、取引当事者Bが保険未
加入であると、取引当事者Aが加入している保険業者の
保険サーバ40に対して、取引当事者Bに保険勧誘情報
を送信するよう依頼がなされる(手順(4))。保険勧
誘情報の送信依頼を受信した保険サーバ40では、取引
当事者Bのクライアント20に対して、保険勧誘情報が
送信される(手順(5))。
【0050】従って、取引当事者Aは、取引交渉中に、
取引相手たる取引当事者Bの保険加入状況をいつでも確
認することができ、取引相手の信頼度を推し量ることが
できる。また、取引当事者Bが保険未加入であるときに
は、取引当事者Bに対して保険勧誘情報が送信される。
このため、取引当事者Aは、保険勧誘情報が送信された
取引当事者Bの対応によって、例えば、保険加入を拒む
のならば、取引当事者Bとの取引交渉を中止するなどの
対策をとることで、損害発生を未然に防止することがで
きる。
【0051】図14は、キーワード検出信号に応じて、
保険未加入の取引当事者に対して、保険勧誘情報を提供
する原理を示す。ここでは、サービス業者によりWWW
サーバ30が運営され、WWWサーバ30に保険加入勧
誘機構94が備えられるものとする。なお、以下説明す
る一連の処理により、配信ステップ,配信機能及び配信
手段が実現される。
【0052】プロトコルモニタ52から保険加入勧誘機
構94に対して、キーワード検出信号が入力されると、
WWWサーバ30に備えられた保険業者リスト80が入
力される(手順(1))。すると、図9に示す実施形態
と同様に、各保険業者の保険サーバ40に対して、取引
当事者A及びBの保険加入状況が照会される(手順
(2))。そして、取引当事者Aの保険加入状況は、取
引当事者Bのクライアント20に表示される一方、取引
当事者Bの保険加入状況は、取引当事者Aのクライアン
ト20に表示される(手順(3))。また、取引当事者
A又は/及びBが保険未加入であると、サービス業者が
推薦する保険業者の保険サーバ40に対して、保険未加
入である取引当事者に保険勧誘情報を送信するよう依頼
がなされる(手順(4))。保険勧誘情報の送信依頼を
受信した保険サーバ40では、保険未加入である取引当
事者のクライアント20に対して、保険勧誘情報が送信
される(手順(5))。
【0053】従って、取引当事者は、取引相手たる他方
の取引当事者の保険加入状況を確認することができ、取
引相手の信頼度を推し量ることができる。また、取引交
渉中に、保険加入の必要性を再確認でき、相互に保険加
入を行うことで、取引当事者の保護を図ることができ
る。図15は、取引画面60に保険勧誘情報を表示する
際に、取引当事者の双方に対して、取引金額に応じた保
険料を併せて表示する原理を示す。ここでは、サービス
業者によりWWWサーバ30が運用され、WWWサーバ
30に保険料表示機構96が備えられるものとする。
【0054】プロトコルモニタ52から保険料表示機構
96に対してキーワード検出信号が入力されると、プロ
トコルモニタ52により随時更新されるモニタリング表
82が入力される(手順(1))。保険料表示機構96
では、前述した処理により取引内容に応じた保険業者が
選択され、その保険業者の保険サーバ40に対して、保
険料計算依頼を送信する(手順(2))。保険料計算依
頼を受信した保険サーバ40では、通常の保険料率
(0.15)から割引された割引保険料率(0.13)
を用いて、取引金額に応じた保険料が計算され、これが
保険料表示機構96に送信される(手順(3))。計算
された保険料を受信した保険料表示機構96では、取引
金額に保険料を加算した合計金額が計算され、保険料及
び合計金額が取引画面60に表示される(手順
(4))。また、保険料表示機構96では、保険業者の
保険勧誘情報を取引画面60に表示させるべく、保険サ
ーバ40に登録されている保険勧誘情報(html-1)10
2を、取引画面60を定義するHTMLデータ(html-
0)の所定箇所に挿入させる(手順(5))。
【0055】なお、手順(4)における処理により、保
険料受信ステップ,合計演算ステップ及び提示ステップ
が実現される。従って、双方の取引当事者が保険に加入
する場合には、通常の保険料率より割り引かれた割引保
険料率により保険料が決定されるため、取引当事者の一
方のみが保険に加入する場合と比べて、取引当事者の保
険加入に係る金銭的負担が軽減される。このため、取引
当事者は、取引交渉中に保険に気楽に加入することが可
能となり、保険加入による取引当事者の保護を図ること
ができる。また、取引当事者の双方が保険に加入するた
め、当事者間で金銭的負担が平等となり、一方が保険料
を負担することによる不平・不満が緩和される。
【0056】次に、電子商取引において発生した事故を
客観的に立証するための構成について説明する。図16
は、クライアント20に証拠データを保存する構成を示
す。なお、本実施形態では、プロトコルモニタ52は、
取引当事者間で授受される取引情報の中に取引交渉完了
を示す完了キーワードが見出されたときに、キーワード
検出信号を出力するものとする。
【0057】クライアント20から保険業者の保険サー
バ40に対して、証拠データを記録する証拠収集プログ
ラム110の送信要求がなされると(手順(1))、保
険サーバ40のデータベース42に登録されている証拠
収集プログラム110がクライアント20に送信される
(手順(2))。証拠収集プログラム110を受信した
クライアント20では、証拠収集プログラム110が実
行可能状態で組み込まれる。ここで、証拠収集プログラ
ム110は、圧縮された状態で送信されることが望まし
い。
【0058】証拠収集プログラム110に対して、プロ
トコルモニタ52からキーワード検出信号が入力される
と(手順(3))、その時点における取引情報が一時的
に保管され、保険サーバ40に対して秘密鍵生成要求が
送信される(手順(4))。秘密鍵生成要求を受信した
保険サーバ40では、そのときの日付及び時刻が読み込
まれ(手順(5))、これに基づいて秘密鍵が生成され
る(手順(6))。秘密鍵の生成に関しては、例えば、
RSA(Rivest Shamir Adleman)アルゴリズムなどの
公知技術が利用される。生成された秘密鍵は、取引当事
者における日付及び時刻に対応したものとして、データ
ベース46に保存される(手順(7))。また、生成さ
れた秘密鍵は、保険業者特有の暗号化技術によりさらに
暗号化される(手順(8))。暗号化された秘密鍵は、
取引当事者のクライアント20に送信される(手順
(9))。
【0059】暗号化された秘密鍵を受信したクライアン
ト20では、秘密鍵が保険業者特有の復号化技術により
復号化される(手順(10))。そして、秘密鍵により一
時的に保管された取引情報が暗号化される(手順(1
1))。暗号化された取引情報は、その日付及び時刻と
関連付けられた状態でファイル26に保存される(手順
(12))。
【0060】なお、ステップ(3)における処理によ
り、完了判定ステップ,完了判定機能及び完了判定手段
が実現される。また、手順(11)における処理により、
暗号化ステップ,暗号化機能及び暗号化手段が実現され
る。さらに、手順(12)における処理により、保存ステ
ップ,保存機能及び保存手段が実現される。このよう
に、取引当事者間で授受される取引情報の中に、取引交
渉完了を示す完了キーワードが見出されると、そのとき
の日付及び時刻に基づいて生成された秘密鍵により取引
情報が暗号化される。そして、暗号化された取引情報
は、そのときの日付及び時刻と関連付けられた状態で、
クライアント20のファイル26に保存される。この一
連の処理は、保険サーバ40から配信された証拠収集プ
ログラム110により自動的に実行されるため、取引当
事者は、事故立証のための証拠が収集には一切関与して
いない。
【0061】電子商取引において事故が発生した場合に
は、取引当事者は、保険金支払申請を行うに際し、事故
発生の日付及び時刻を指定すると、ファイル26から暗
号化された取引情報が検索され、これが保険金支払申請
書と共に保険サーバ40に送信される(手順(13))。
暗号化された取引情報を受信した保険サーバ40では、
保険金支払申請書で指定された日付及び時刻に基づい
て、データベース46から対応する秘密鍵が取り出され
(手順(14))、取り出された秘密鍵により取引情報が
復号化される(手順(15))。そして、復号化された取
引情報が、保険金支払申請における証拠データとして活
用される。
【0062】従って、事故立証に必要な証拠は、取引当
事者の意識外で収集されるため、事故発生の客観的な証
拠を提示する労力が低減される。そして、収集された証
拠としての取引情報は、事故が発生したときのみ保険業
者に対して開示されるため、個人情報の流出を最小限に
抑えることができる。このとき、証拠としての取引情報
は、保険サーバ40において生成された秘密鍵により暗
号化されているため、取引当事者が取引情報を故意に改
竄することが困難であり、証拠としての価値を高めるこ
とができる。このため、事故発生は客観的に立証され、
取引当事者の保護を図ることができる。
【0063】なお、証拠収集プログラム110は、電子
商取引を仲介するサービス業者のWWWサーバ30か
ら、取引当事者のクライアント20に配信される構成で
あってもよい。この場合、WWWサーバ30には、保険
業者から配信委託された証拠収集プログラム110が前
もって登録されることが条件となる。また、証拠収集プ
ログラム110は、取引当事者のクライアント20か
ら、取引相手たる取引当事者のクライアント20に再配
信される構成であってもよい。
【0064】ここで、電子商取引における事故を立証す
る証拠としての取引情報は、図17に示すように、WW
Wサーバ30で保存されるようにしてもよい。クライア
ント20から保険業者の保険サーバ40に対して、証拠
データを記録する証拠収集プログラム110の配信要求
がなされると(手順(1))、保険サーバ40のデータ
ベース42に登録されている証拠収集プログラム110
がWWWサーバ30に送信される(手順(2))。証拠
収集プログラム110を受信したWWWサーバ30で
は、証拠収集プログラム110が実行可能状態で組み込
まれる。
【0065】証拠収集プログラム110に対して、プロ
トコルモニタ52からキーワード検出信号が入力される
と(手順(3))、その時点における取引情報が一時的
に保管され、保険サーバ40に対して秘密鍵生成要求が
送信される(手順(4))。秘密鍵生成要求を受信した
保険サーバ40では、前述した秘密鍵生成方法により秘
密鍵が生成される(手順(5))。生成された秘密鍵
は、取引当事者における日付及び時刻に対応したものと
して、データベース46に保存される(手順(6))。
また、生成された秘密鍵は、暗号化された後、WWWサ
ーバ30に送信される(手順(7))。
【0066】暗号化された秘密鍵を受信したWWWサー
バ30では、秘密鍵が保険業者特有の復号化技術により
復号化される(手順(8))。そして、秘密鍵により一
時的に保管された取引情報が暗号化される(手順
(9))。暗号化された取引情報は、その日付及び時刻
と関連付けられた状態でファイル38に保存される(手
順(10))。
【0067】なお、手順(3)における処理により、完
了判定ステップ,完了判定機能及び完了判定手段が実現
される。また、手順(9)における処理により、暗号化
ステップ,暗号化機能及び暗号化手段が実現される。さ
らに、手順(10)における処理により、保存ステップ,
保存機能及び保存手段が実現される。このように、取引
当事者間で授受される取引情報の中に、取引交渉完了を
示す完了キーワードが見出されると、そのときの日付及
び時刻に基づいて生成された秘密鍵により取引情報が暗
号化される。そして、暗号化された取引情報は、そのと
きの日付及び時刻と関連付けられた状態で、WWWサー
バ30のファイル38に保存される。この一連の処理
は、保険サーバ40から配信された証拠収集プログラム
110により自動的に実行されるため、取引当事者は、
事故立証のための証拠が収集には一切関与していない。
【0068】電子商取引において事故が発生した場合に
は、取引当事者は、氏名及び事故発生の日付を指定し
て、WWWサーバ30に対して証拠送信要求を送信する
(手順(11))。証拠送信要求を受信したWWWサーバ
30では、指定された氏名及び事故発生の日付に基づい
て暗号化された取引情報が保存されたファイル38が検
索され、該当する取引情報のリストがクライアント20
に送信される(手順(12))。取引情報のリストを受信
したクライアント20では、必要に応じて、証拠として
必要な取引情報が選択され、選択結果がWWWサーバ3
0に送信される(手順(13))。選択結果を受信したW
WWサーバ30では、選択された取引情報がファイル3
8から取り出され、保険サーバ40に送信される(手順
(14))。
【0069】暗号化された取引情報を受信した保険サー
バ40では、事故発生の日付及び時刻に基づいて、デー
タベース46から対応する秘密鍵が取り出され(手順
(15))、取り出された秘密鍵により取引情報が復号化
される(手順(16))。そして、復号化された取引情報
が、保険金支払申請における証拠データとして活用され
る。
【0070】このため、図16に示す実施形態と同様
に、事故発生が客観的に立証されることで、電子商取引
において発生した損害が保険により填補され、取引当事
者の保護を図ることができる。このような機能を実現す
るプログラムを、例えば、磁気テープ,磁気ディスク,
磁気ドラム,ICカード,CD−ROM,DVD−RO
M等のコンピュータ読取可能な記録媒体に記録しておけ
ば、本発明に係る保険業務処理プログラムを市場に流通
させることができる。そして、かかる記録媒体を取得し
た者は、一般的なコンピュータシステムを利用して、本
発明に係る保険業務処理システムを容易に構築すること
ができる。
【0071】また、インターネットに接続されたサーバ
上に、本発明に係る保険業務処理プログラムを登録させ
ておけば、電気通信回線を介して、かかるプログラムを
ダウンロードすることで、本発明に係る保険業務処理シ
ステムを容易に構築することができる。
【0072】(付記1)コンピュータネットワークを流
通する電子情報を監視し、該電子情報の中に保険勧誘の
契機となる勧誘キーワードが含まれているか否かを判定
する勧誘判定ステップと、該勧誘キーワードが含まれて
いると判定されたときに、前記電子情報を交換していた
当事者の少なくとも一方に保険勧誘情報を配信する配信
ステップと、を備えたことを特徴とする保険業務処理方
法。
【0073】(付記2)前記配信ステップは、前記当事
者が保険未加入であるときに、該当事者に保険勧誘情報
を配信することを特徴とする付記1記載の保険業務処理
方法。
【0074】(付記3)前記配信ステップは、前記当事
者が保険加入済みであっても、該保険が無効であると
き、又は、過去に電子商取引に係る事故の遭遇経験があ
るときに、前記当事者に保険勧誘情報を配信することを
特徴とする付記2記載の保険業務処理方法。
【0075】(付記4)前記配信ステップは、前記電子
情報の内容に応じて選択した保険業者からの保険勧誘情
報を配信することを特徴とする付記1〜付記3のいずれ
か1つに記載の保険業務処理方法。
【0076】(付記5)通常の保険料率より割り引かれ
た割引保険料率を用い、前記電子情報に含まれる取引価
格に応じて演算された保険料を受信する保険料受信ステ
ップと、該受信された保険料と前記取引価格との合計を
演算する合計演算ステップと、該演算された保険料及び
合計を前記当事者の双方に提示する提示ステップと、を
備えたことを特徴とする付記1〜付記4のいずれか1つ
に記載の保険業務処理方法。
【0077】(付記6)電子商取引に係る取引情報を入
力する入力ステップと、該入力した取引情報を送信する
送信ステップと、該送信した取引情報の中に保険勧誘の
契機となる勧誘キーワードが含まれていたときに、保険
業者のサーバから送信されてきた保険勧誘情報を受信す
る受信ステップと、を備えたことを特徴とする保険業務
処理方法。
【0078】(付記7)前記入力した取引情報の中に取
引キーワードが含まれているか否かを判定する取引判定
ステップと、該取引キーワードが含まれていると判定さ
れたときに、電子商取引に係る危険性を報知する危険性
報知ステップと、を備えたことを特徴とする付記6記載
の保険業務処理方法。
【0079】(付記8)コンピュータネットワークを流
通する電子情報を監視し、該電子情報の中に保険勧誘の
契機となる勧誘キーワードが含まれているか否かを判定
する勧誘判定機能と、該勧誘キーワードが含まれている
と判定されたときに、前記電子情報を交換していた当事
者の少なくとも一方に保険勧誘情報を配信する配信機能
と、をコンピュータに実現させるための保険業務処理プ
ログラム。
【0080】(付記9)電子商取引に係る取引情報を入
力する入力機能と、該入力した取引情報を送信する送信
機能と、該送信した取引情報の中に保険勧誘の契機とな
る勧誘キーワードが含まれていたときに、保険業者のサ
ーバから送信されてきた保険勧誘情報を受信する受信機
能と、をコンピュータに実現させるための保険業務処理
プログラム。
【0081】(付記10)コンピュータネットワークを
流通する電子情報を監視し、該電子情報の中に保険勧誘
の契機となる勧誘キーワードが含まれているか否かを判
定する勧誘判定機能と、該勧誘キーワードが含まれてい
ると判定されたときに、前記電子情報を交換していた当
事者の少なくとも一方に保険勧誘情報を配信する配信機
能と、をコンピュータに実現させるための保険業務処理
プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒
体。
【0082】(付記11)コンピュータネットワークを
流通する電子情報を監視し、該電子情報の中に保険勧誘
の契機となる勧誘キーワードが含まれているか否かを判
定する勧誘判定手段と、該勧誘キーワードが含まれてい
ると判定されたときに、前記電子情報を交換していた当
事者の少なくとも一方に保険勧誘情報を配信する配信手
段と、を含んで構成されたことを特徴とする保険業務処
理システム。
【0083】(付記12)電子商取引に係る取引情報を
入力する入力手段と、該入力した取引情報を送信する送
信手段と、該送信した取引情報の中に保険勧誘の契機と
なる勧誘キーワードが含まれていたときに、保険業者の
サーバから送信されてきた保険勧誘情報を受信する受信
手段と、を含んで構成されたことを特徴とする保険業務
処理システム。
【0084】(付記13)コンピュータネットワークを
流通する電子情報を監視し、該電子情報の中に電子商取
引交渉の完了を示す完了キーワードが含まれているか否
かを判定する完了判定ステップと、該完了キーワードが
含まれていると判定されたときに、秘密鍵を用いて電子
商取引に係る取引情報を暗号化する暗号化ステップと、
該暗号化された取引情報を保存する保存ステップと、を
備えたことを特徴とする保険業務処理方法。
【0085】(付記14)前記秘密鍵は、前記完了キー
ワードが含まれていると判定されたときの日付及び時刻
に基づいて生成されることを特徴とする付記13記載の
保険業務処理方法。
【0086】(付記15)前記秘密鍵は、前記電子情報
を交換していた当事者が加入している保険業者により生
成されることを特徴とする付記13又は付記14に記載
の保険業務処理方法。
【0087】(付記16)前記秘密鍵は、暗号化された
状態で保険業者から配信されることを特徴とする付記1
5記載の保険業務処理方法。
【0088】(付記17)コンピュータネットワークを
流通する電子情報を監視し、該電子情報の中に電子商取
引交渉の完了を示す完了キーワードが含まれているか否
かを判定する完了判定機能と、該完了キーワードが含ま
れていると判定されたときに、秘密鍵を用いて電子商取
引に係る取引情報を暗号化する暗号化機能と、該暗号化
された取引情報を保存する保存機能と、をコンピュータ
に実現させるための保険業務処理プログラム。
【0089】(付記18)コンピュータネットワークを
流通する電子情報を監視し、該電子情報の中に電子商取
引交渉の完了を示す完了キーワードが含まれているか否
かを判定する完了判定機能と、該完了キーワードが含ま
れていると判定されたときに、秘密鍵を用いて電子商取
引に係る取引情報を暗号化する暗号化機能と、該暗号化
された取引情報を保存する保存機能と、をコンピュータ
に実現させるための保険業務処理プログラムを記録した
コンピュータ読取可能な記録媒体。
【0090】(付記19)コンピュータネットワークを
流通する電子情報を監視し、該電子情報の中に電子商取
引交渉の完了を示す完了キーワードが含まれているか否
かを判定する完了判定手段と、該完了キーワードが含ま
れていると判定されたときに、秘密鍵を用いて電子商取
引に係る取引情報を暗号化する暗号化手段と、該暗号化
された取引情報を保存する保存手段と、を含んで構成さ
れたことを特徴とする保険業務処理システム。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る保険
業務処理技術によれば、電子商取引中に保険勧誘情報が
配信されるため、電子商取引に際しての危険性が再認識
されることで、保険への加入が促され、当事者の保護を
図ることができる。また、電子商取引交渉が完了する
と、そのときの取引情報が秘密鍵により暗号化された後
保存されるため、暗号化された取引情報は、事故立証の
ための証拠として利用されることとなり、当事者の保護
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】保険業務処理システムの基本構成図である。
【図2】保険業務処理システムの運用形態を示し、
(A)はサービス業者によりWWWサーバが運用される
ときの構成図、(B)は売り手によりWWWサーバが運
用されるときの構成図である。
【図3】クライアント及びWWWサーバにおける基本動
作の説明図である。
【図4】ワード表の説明図である。
【図5】取引画面に保険勧誘情報を表示させる原理の説
明図である。
【図6】保険業務処理システムの基本動作の説明図であ
る。
【図7】取引情報に適合した保険業者を選択する原理の
説明図である。
【図8】取引情報の送信前に警告メッセージを表示させ
る原理の説明図である。
【図9】保険未加入者に対して保険勧誘情報が添付され
た電子メールを送信する原理の説明図である。
【図10】取引履歴データベースの説明図である。
【図11】加入者データベースの説明図である。
【図12】取引内容に応じた保険に未加入であるか否か
を判定する処理内容を示すフローチャートである。
【図13】取引当事者の依頼に応じて、保険未加入者に
対して保険勧誘情報を提供する原理の説明図である。
【図14】キーワード検出信号に応じて、保険未加入者
に対して保険勧誘情報を提供する原理の説明図である。
【図15】取引金額に応じた保険料を表示させる原理の
説明図である。
【図16】クライアントに事故立証のための証拠データ
を保存する原理の説明図である。
【図17】WWWサーバに事故立証のための証拠データ
を保存する原理の説明図である。
【符号の説明】
10 インターネット 20 クライアント 26 ファイル 30 WWWサーバ 38 ファイル 40 保険サーバ 44 加入者データベース 52 プロトコルモニタ 54 ワード表 56 警告機構 60 取引画面 80 保険業者リスト 82 モニタリング表 84 答え表 86 定義表 88 当事者リスト 90 電子メール送付機構 92 取引履歴データベース 94 保険加入勧誘機構 96 保険料表示機構 100 売買情報 102 保険勧誘情報 104 HTMLデータ 110 証拠収集プログラム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 17/30 170 G06F 17/30 170Z H04L 9/08 H04L 9/00 601A 9/32 601B 601E 675D (72)発明者 池田 義幸 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 5B075 ND20 NK06 NK39 UU24 5J104 AA16 EA06 EA17 MA01 NA02 PA10

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンピュータネットワークを流通する電子
    情報を監視し、該電子情報の中に保険勧誘の契機となる
    勧誘キーワードが含まれているか否かを判定する勧誘判
    定ステップと、 該勧誘キーワードが含まれていると判定されたときに、
    前記電子情報を交換していた当事者の少なくとも一方に
    保険勧誘情報を配信する配信ステップと、 を備えたことを特徴とする保険業務処理方法。
  2. 【請求項2】前記配信ステップは、前記当事者が保険未
    加入であるときに、該当事者に保険勧誘情報を配信する
    ことを特徴とする請求項1記載の保険業務処理方法。
  3. 【請求項3】前記配信ステップは、前記電子情報の内容
    に応じて選択した保険業者からの保険勧誘情報を配信す
    ることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の保険
    業務処理方法。
  4. 【請求項4】電子商取引に係る取引情報を入力する入力
    ステップと、 該入力した取引情報を送信する送信ステップと、 該送信した取引情報の中に保険勧誘の契機となる勧誘キ
    ーワードが含まれていたときに、保険業者のサーバから
    送信されてきた保険勧誘情報を受信する受信ステップ
    と、 を備えたことを特徴とする保険業務処理方法。
  5. 【請求項5】コンピュータネットワークを流通する電子
    情報を監視し、該電子情報の中に保険勧誘の契機となる
    勧誘キーワードが含まれているか否かを判定する勧誘判
    定機能と、 該勧誘キーワードが含まれていると判定されたときに、
    前記電子情報を交換していた当事者の少なくとも一方に
    保険勧誘情報を配信する配信機能と、 をコンピュータに実現させるための保険業務処理プログ
    ラム。
  6. 【請求項6】電子商取引に係る取引情報を入力する入力
    機能と、 該入力した取引情報を送信する送信機能と、 該送信した取引情報の中に保険勧誘の契機となる勧誘キ
    ーワードが含まれていたときに、保険業者のサーバから
    送信されてきた保険勧誘情報を受信する受信機能と、 をコンピュータに実現させるための保険業務処理プログ
    ラム。
  7. 【請求項7】コンピュータネットワークを流通する電子
    情報を監視し、該電子情報の中に電子商取引交渉の完了
    を示す完了キーワードが含まれているか否かを判定する
    完了判定ステップと、 該完了キーワードが含まれていると判定されたときに、
    秘密鍵を用いて電子商取引に係る取引情報を暗号化する
    暗号化ステップと、 該暗号化された取引情報を保存する保存ステップと、 を備えたことを特徴とする保険業務処理方法。
  8. 【請求項8】前記秘密鍵は、前記完了キーワードが含ま
    れていると判定されたときの日付及び時刻に基づいて生
    成されることを特徴とする請求項7記載の保険業務処理
    方法。
  9. 【請求項9】前記秘密鍵は、前記電子情報を交換してい
    た当事者が加入している保険業者により生成されること
    を特徴とする請求項7又は請求項8に記載の保険業務処
    理方法。
  10. 【請求項10】コンピュータネットワークを流通する電
    子情報を監視し、該電子情報の中に電子商取引交渉の完
    了を示す完了キーワードが含まれているか否かを判定す
    る完了判定機能と、 該完了キーワードが含まれていると判定されたときに、
    秘密鍵を用いて電子商取引に係る取引情報を暗号化する
    暗号化機能と、 該暗号化された取引情報を保存する保存機能と、 をコンピュータに実現させるための保険業務処理プログ
    ラム。
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