JP2004264364A - 光学素子アレイ、光学素子及びその製造方法 - Google Patents

光学素子アレイ、光学素子及びその製造方法 Download PDF

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Atsushi Murata
淳 村田
Shoji Nakamura
正二 中村
Yoshiyuki Shimizu
義之 清水
Atsushi Ashino
淳 芦野
Masaaki Haruhara
正明 春原
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Abstract

【課題】面形状精度が安定し、生産性が高く、かつ安価に製造でき、しかも製造や組立ての際の位置調整を容易にできる光学素子アレイ、光学素子、及びその製造方法を提供する。
【解決手段】複数の光学素子が一体に形成された光学素子アレイ10であって、非円筒面又は円筒面が形成された光学的有効部10aと、光学的有効部10aから延出した延出部10bと、延出部10bに形成され光学素子アレイ10を位置決めできる位置決め部11とが一体に形成されている。位置決め部11が一体に形成されているので、光学素子アレイ10を切断して複数の光学素子12を得る際に、位置決め部11を用いて位置決めをすることができる。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は半導体レーザ装置等に用いる光学素子アレイ及び光学素子に関し、特に高出力の半導体レーザによる溶接機や切断機等の加工機に用いる半導体レーザ装置用の光学素子アレイ、光学素子、及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体レーザ装置に関する技術として、例えば半導体レーザアレイから放射した光の集光度を高め、しかも光ファイバアレイから出力する光の密度を上げることのできる装置が提案されている(例えば下記特許文献1参照)。
【0003】
このような半導体レーザ装置に用いる光学素子には、例えば半円柱状のレンズや、双曲線状のレンズがあり、レンズ同士を貼り合わせて用いる場合もある。この場合、複雑な形状に対応するため、イオン交換レンズや研磨加工レンズが用いられていた。
【0004】
また、あらかじめ準備した光学レンズ用母材を、線引き処理して所定形状の光学レンズを得る技術が提案されている(例えば下記特許文献2、3参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−335755号公報
【0006】
【特許文献2】
特開2002−338281号公報
【0007】
【特許文献3】
特開2002−338282号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記のようなイオン交換レンズや研磨加工レンズは、一品一品を個別に加工するため、面形状の精度のばらつきが大きく、このばらつきが集光性や結合効率にも大きく影響するという問題があった。面形状の精度は厳格に確保する必要があり、このため、加工工程が長くなる上、安定した形状の確保も困難となり、これに伴い製造コストも増大し、高価なレンズとなっていた。
【0009】
さらに、加工面全体が光学的有効面として加工されているため、装置に保持するためには、新たな部材を接着したり、位置合わせのために冶工具を用いなければならず、複雑な調整を必要としていた。
【0010】
また、装置への保持に関しては、前記特許文献2、3の技術も同様であり、線引き処理は新たな形状を付加するというものではなく、例えば装置に保持する部材が必要であれば、別工程で付加する必要があった。
【0011】
本発明は、前記のような従来の問題を解決するものであり、面形状精度が安定し、生産性が高く、かつ安価に製造でき、しかも製造や組立ての際の位置調整を容易にできる光学素子アレイ、光学素子、及びその製造方法に関する。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の第1の光学素子アレイは、複数の光学素子が一体に形成された光学素子アレイであって、非円筒面又は円筒面が形成された光学的有効部と、前記光学的有効部から延出した延出部と、前記延出部に形成され前記光学素子アレイを位置決めできる位置決め部とが一体に形成されていることを特徴とする。
【0013】
本発明の第2の光学素子アレイは、非円筒面又は円筒面が形成された光学的有効部と、前記光学的有効部が形成された面と略直交する面に、前記略直交する面の長手方向に延びた溝が形成されていることを特徴とする。
【0014】
次に、本発明の第1の光学素子は、非円筒面又は円筒面が形成された光学的有効部と、前記光学的有効部から延出した延出部と、前記延出部に形成され前記光学素子アレイを位置決めできる位置決め部とが一体に形成されていることを特徴とする。
【0015】
本発明の第2の光学素子は、非円筒面又は円筒面が形成された光学的有効部と、前記光学的有効部から延出した放熱部とが一体に形成されていることを特徴とする。
【0016】
本発明の第3の光学素子は、光学的有効部以外の部分を、前記光学的有効部に比べ、表面粗さを大きくした粗面としていることを特徴とする。
【0017】
次に、本発明の光学素子アレイの製造方法は、前記各光学素子アレイの製造方法であって、1対の押圧型の間に配置した光学素子材料を加圧して前記光学素子アレイを成形することを特徴とする。
【0018】
次に、本発明の第1の光学素子の製造方法は、前記各光学素子の製造方法であって、1対の押圧型の間に配置した光学素子材料を加圧して前記光学素子を成形することを特徴とする。
【0019】
次に、本発明の第2の光学素子の製造方法は、前記本発明の各光学素子アレイを用いた光学素子の製造方法であって、前記位置決め部を用いて前記光学素子アレイを位置決めした後、それぞれ前記非円筒面又は円筒面を含んだ複数の光学素子になるように、前記光学素子アレイを切断することを特徴とする。
【0020】
次に、本発明の光源ユニットの製造方法は、非円筒面又は円筒面が形成された光学的有効部と、前記光学的有効部から延出した延出部と、前記延出部に形成され前記光学素子アレイを位置決めできる位置決め部とが一体に形成されている光学素子アレイを、それぞれが前記光学的有効部及び前記位置決め部を含むように切断して複数の光学素子を作製し、
組み合わされる他の光学素子との位置決めに、前記切断して得られた光学素子の前記位置決め部を用いることを特徴とする。
【0021】
本発明の第2の光源ユニットの製造方法は、非円筒面又は円筒面が形成された光学的有効部と、前記光学的有効部が形成された面と略直交する面に、前記略直交する面の長手方向に延びた溝が形成されている光学素子アレイを、それぞれが前記光学的有効部及び前記溝を含むように切断して複数の光学素子を作製し、
前記溝部に接着材を充填して前記溝の位置に板状部材を接着し、前記板状部材を、組み合わされる他の光学素子との接合、及び光源部との接合の少なくともいずれかに用いることを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の光学素子アレイによれば、位置決め部が一体に形成されているので、光学素子アレイを切断して複数の光学素子を得る際に、位置決め部を用いて位置決めをすることができる。
【0023】
本発明の第2の光学素子アレイによれば、光学素子アレイを切断することにより、溝が形成された光学素子が得られるので、この溝を接着材の溜り部として利用できる。
【0024】
本発明の第1の光学素子によれば、位置決め部が一体に形成されているので、組み合わされる光学素子との位置調整に位置決め部を用いることができる。
【0025】
本発明の第2の光学素子によれば、放熱部が一体に形成されているので、放熱に有利になる。
【0026】
本発明の第3の光学素子によれば、光学的有効部以外の部分に粗面が形成されているので、余分な光が光学素子に入射するのを防止でき、迷光対策になる。
【0027】
本発明の光学素子アレイの製造方法によれば、1対の押圧型の間に配置した光学素子材料を加圧して光学素子アレイを成形するので、面形状精度が安定し、生産性が高く、かつ安価に製造できる。
【0028】
本発明の第1の光学素子アレイの製造方法によれば、1対の押圧型の間に配置した光学素子材料を加圧して光学素子を成形するので、面形状精度が安定し、生産性が高く、かつ安価に製造できる。
【0029】
本発明の第2の光学素子の製造方法によれば、光学素子アレイの切断の際に位置決めに、光学素子アレイと一体になった位置決め部を用いるので、位置決めが容易になる。
【0030】
本発明の第1の光源ユニットの製造方法によれば、光学素子アレイの切断の際に位置決めに、光学素子アレイと一体になった位置決め部を用いるので、位置決めが容易になる。
【0031】
本発明の第2の光源ユニットの製造方法によれば、溝を接着材の溜り部として利用でき、板状部材の接着が容易になる。
【0032】
前記本発明の第1の光学素子アレイにおいては、前記位置決め部は、前記光学素子アレイの2対の対角位置のうち少なくとも1対の対角位置に形成されていることが好ましい。この構成によれば、光学素子アレイを横方向、縦方向に位置決めできる。
【0033】
また、前記位置決め部は、前記延出部から突出した突起であることが好ましい。
【0034】
また、前記位置決め部は、前記非円筒面又は円筒面に比べ表面粗さを大きくした粗面であることが好ましい。
【0035】
また、前記位置決め部は、前記延出部を切り欠いた切り欠きであることが好ましい。
【0036】
また、前記延出部に複数の突起で形成された突起の列が形成されており、前記位置決め部は、前記複数の突起のうち、少なくとも一部であることが好ましい。この構成によれば、切断により得られた複数の光学素子に突起を残すことができ、この突起を他の光学素子と組み合わせる際の位置調整に用いることができる。
【0037】
また、前記延出部に隣接し、前記光学素子アレイの幅を広げるように延出した放熱部がさらに形成されていることが好ましい。
【0038】
また、前記位置決め部は、非円筒面又は円筒面が形成された面と反対側の面に形成され、内面が非円筒面又は円筒面に対応する複数の凹部であることが好ましい。この構成によれば、切断により得られた複数の光学素子に凹部を残すことができ、この凹部を他の光学素子と組み合わせる際の位置調整に用いることができる。
【0039】
前記本発明の第1の光学素子においては、前記位置決め部は、前記延出部から突出した突起であることが好ましい。
【0040】
また、前記位置決め部は、前記非円筒面又は円筒面に比べ表面粗さを大きくした粗面であることが好ましい。
【0041】
また、前記延出部に隣接し、前記光学素子の幅を広げるように延出した放熱部がさらに形成されていることが好ましい。
【0042】
前記本発明の第2の光学素子においては、前記放熱部は、前記光学的有効部に比べ厚さを薄くしていることが好ましい。この構成によれば、放熱に有利となる。
【0043】
本発明の第1の光源ユニットの製造方法においては、前記位置決め部は、非円筒面又は円筒面が形成された面と反対側の面に形成され、内面が非円筒面又は円筒面に対応する複数の凹部であり、
組み合わされる他の光学素子との位置決めを、前記他の光学素子の非円筒面又は円筒面に、前記凹部を組み合わせて行うことが好ましい。この構成によれば、凹部の形状を組み合わされる他の光学素子の凸部の形状に対応させておけば、位置決めが容易になる。
【0044】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【0045】
(実施の形態1)
実施の形態1は、光学素子アレイの成形に関するものである。図1の各図は、実施の形態1に係る光学素子アレイの製造方法の工程断面図である。本実施の形態に係る成型用の金型ブロック4は、胴型3、及び押圧型である下型1、上型2を備えている。成形装置には、予熱ステージ、プレスステージ、冷却ステージが配置されており、3組の金型ブロック4をこれらの各ステージに順次搬送していく機構(図示せず)が設けられている。
【0046】
ここで、各ステージでの温度Tとプレス圧力Pとの組み合わせの設定は、予熱ステージ、プレスステージ、冷却ステージの順に、設定1(予熱温度T1、予備圧力P1)、設定2(プレス温度T2、プレス圧力P2)、設定3(冷却温度T3、冷却圧力P3)とする。温度Tの調節は、加圧手段である上プレスヘッド7、下プレスヘッド8に内蔵された加熱手段であるヒータ9の発熱量を調節して行い、プレス圧力Pの調節は、上下プレスヘッド7、8の加圧力を調節して行う。
【0047】
また、プレスステージには、変位センサ5が装備されており、演算処理付きシーケンサ10が制御装置として設けられている。
【0048】
図2は、金型ブロック4の分解斜視図である。光学素子材料6は下型1と上型2との間に配置されることになる。胴型3には開口部3aが形成されており、成形時には、図1に示したように、胴型3の内部に下型1の先端部と上型2の先端部とが光学素子材料6を挟み込んだ状態で配置されていることになる。なお、図2では、下型1、上型2は先端部のみを図示している。
【0049】
下型1には、溝状部1aが形成されており、溝形状部1aの形状は、内面形状が非円筒面又は円筒面に対応する形状である。このため、光学素子材料6には、非円筒面又は円筒面が転写されることになる。
【0050】
図1に示したように、金型ブロック4は、上プレスヘッド7と下プレスヘッド8との間に挟まれている。各ステージ上に下プレスヘッド8を載置した状態で、上プレスヘッド8により、金型ブロック4を加圧することにより、光学素子材料6を加圧することができる。より具体的には、上型2の外周面と胴型3の内周面とが摺動しながら、上型2と下型1との間隔が狭まり、光学素子材料6を加圧することになる。
【0051】
以下、図1を参照しながら工程順に説明する。まず、図1(a)に示したように、下型1上に光学素子材料6を載置して、下型1の上面、上型2の下面、及び胴型3の内周面で囲まれたキャビティ内に光学素子材料6が配置された状態にする。この状態の金型ブロック4を予熱ステージ上で予備加熱する。
【0052】
本実施の形態では、光学素子材料6にホウ珪酸ガラス(ガラス転移点Tg=520℃)の平板研磨硝材を用い、縦9.5mm、横14.5mm、厚さ1mmの大きさのものを用いた。また、予備加熱の予熱温度T1は、ガラス屈服点At=560℃以上(例えば600℃)に設定し、予備圧力をP1(9.8×10N/m)に設定した。この設定の下、一定タクト(t=100秒)で、プレスステージ上に搬送して、次工程である図1(b)のプレス工程へ移行させる。
【0053】
図1(b)のプレス工程においては、金型ブロック4を加熱しながら、上プレスヘッド7で上型2を加圧して、光学素子材料6を変形させて光学素子アレイ6aを成形する。プレス温度T2は、例えば580℃に設定し、プレス圧力P2は、例えば9.8×10N/mとする。光学素子アレイ6aの成形後は、冷却ステージ上に搬送して、次工程である図1(c)の冷却工程へ移行させる。
【0054】
金型ブロック4は、図1(c)の冷却工程において冷却され、成形された光学素子アレイ6aも冷却されることになる。冷却工程においては、上型2及び下型1に加工された光学素子有効転写面の形状を光学素子材料に転写しながら固化させることになる。このため、所定の冷却圧力P3で加圧しながら、冷却温度T3まで冷却する。冷却圧力P3は、例えば4.9×10N/mに設定し、冷却温度T3は、ガラス転移点以下の例えば515℃に設定する。
【0055】
光学素子アレイ6aがガラス転移点以下の温度に到達すると、プレス開放して(加圧を解除して)、光学素子アレイ6aをキャビティ内から取り出す。図3は、光学素子アレイ6aを下型1から離型させた状態を示す要部拡大斜視図である。成形後の光学素子アレイ6aは、下型1の溝状部1aの形状が転写され、3本の非円筒面6bが形成されている。
【0056】
また、成形機チャンバー内は、N還元雰囲気に置換されており、金型の酸化を防止している。このことにより、光学素子素材と金型転写面との密着性を低下させており、光学素子アレイ6aのキャビティ内から取り出しを容易にしている。本実施の形態では、光学素子アレイ6aの大きさは、厚さ0.8mmの略長方形(10×15mm)であった。
【0057】
ここで、シリドリカル(円筒)面を有する光学素子は、光の広がりを平行に直したり、集光したりすることができる。この場合、光学素子の各円筒面の収差(集光のばらつき)をなくすためには、非円筒面を利用がよいことが知られている。
【0058】
円筒面、非円筒面のいずれについても、面形状精度は厳格であり、特に非円筒面の作成は、機械加工や貼り合わせなどの工法では加工精度のばらつきを抑えることが極めて困難であった。これに対して、本実施の形態のように、一旦所定形状に加工した金型を用いてガラス面に非円筒面を転写する製造方法によれば、機械加工や貼り合わせなどの工法に比べ、加工精度のばらつきを抑えることができ、面形状精度を安定させることができる。さらに、生産性に優れており、製造コストの点でも有利である。このため、本実施の形態は、特に非円筒面を有する光学素子の製造に有用である。
【0059】
また、一旦所定形状に加工しておけば、以下の各実施の形態に示すように、非円筒面や円筒面に加えて、位置決め用等に用いる突起や溝等も一体に成形した光学素子アレイを成形することも容易である。
【0060】
なお、本実施形態では、3つのステージを用いて成形する例で説明したが、1つのステージを用いて成形してもよい。
【0061】
また、金型の材料は、加工後の鏡面性を有し、成形時の温度に耐えるようにSiC等のセラミックやWC(超硬)を用いることが好ましく、安価な材料としてSUS等を用いてもよい。また、成形時のガラスとの反応を少しでも低減させるためにはグラッシーカーボン等を用いてもよい。また、母材を各種セラミック、又は金属とし、表面に金属又はカーボン等の薄膜を形成し成形用金型として用いてもよい。例えば、超硬材料にカーボン(DLC)の被膜をして成形用金型として用いてもよい。
【0062】
以下、本実施の形態で説明した製造方法により成形した後の実施の形態について説明する。実施の形態2〜10はいずれも、本実施の形態で説明した製造方法を経たものである。
【0063】
(実施の形態2)
図4(a)は、実施の形態2に係る成形後の光学素子アレイの斜視図である。本図に示した光学素子アレイ10は、非円筒面又は円筒面を有する凸部10aが矢印a方向(凸部10aの長手方向と直交する方向)に多数配列されて光学的有効部を形成している。光学的有効部の両側には、光学的有効部から延出した延出部10bが光学的有効部と一体に形成されている。
【0064】
光学素子アレイ10を所定幅で、矢印a方向に切断すれば、複数の光学素子が得られる。図4(b)に示した光学素子12は、図4(a)の光学素子アレイ10を所定幅で、矢印a方向に切断して得られた光学素子の一つを示している。
【0065】
光学素子アレイ10は4つのコーナ部のうち、互いに対角位置にある2箇所のコーナ部近傍に1対の突起11が光学素子アレイ10と一体に形成されている。すなわち、突起11は、延出部10bと一体に延出部10bとは別個に追加されたものである。突起11は、凸部10aを成形する押圧型に突起11の外形に対する凹状部を形成しておくことにより形成可能である。
【0066】
なお、光学素子アレイ10のコーナ部は、通常破線で示したような面取り状になるので、突起11に対応する成形型の凹状部の位置は、これを見越して決定する。
【0067】
突起11は、光学素子アレイ10の切断の際の位置決めに用いることができる。すなわち、突起11を治具等の固定手段に係合させれば、突起11は対角位置に2箇所形成されているので、横方向(矢印a方向)、縦方向(矢印b方向)のいずれにも移動しないように位置決めすることができる。
【0068】
また、突起11は対角位置に形成されているので、突起11を用いた位置決め部分が、光学素子アレイ10を矢印a方向に切断するカッターと干渉しないようにすることができる。
【0069】
このように、突起11を用いて位置決めした状態で、複数のカッターを用いて、光学素子アレイ10を矢印a方向に同時に切断すれば、側面の長手方向(矢印a方向)に対する凸部12a(円筒面)の軸方向(矢印b方向)の直交度の確保された光学素子12を複数得ることができる。
【0070】
図4(c)は、光学素子アレイの別の例に係る斜視図である。本図に示した光学素子アレイ13は、非円筒面又は円筒面の凸部13aが矢印a方向(凸部13aの長手方向と直交する方向)に複数配列されている。図4(d)に示した光学素子は、図4(c)の光学素子アレイ13を光学的有効面である凸部13aを含むように、矢印a方向に切断したものである。図4(c)に示した光学素子アレイ13からは、3個の光学素子15が得られることになる。
【0071】
本図に示した光学素子アレイ13についても、4つのコーナ部のうち、互いに対角位置にある2箇所のコーナ部に1対の突起14が光学素子アレイ13と一体に形成されている。このため、突起14を用いて位置決めすることにより、矢印a方向の切断方向と凸部13a(円筒面)の軸方向の平行度の精度を確保できる。このため、複数のカッターを用いて、光学素子アレイ13を矢印a方向に同時に切断すれば、切断が凸部13aに及ぶことがなく、図4(d)に示したような光学素子を精度良く得ることができる。
【0072】
(実施の形態3)
図5(a)は、実施の形態3に係る成形後の光学素子アレイの斜視図である。基本構成は、図4(a)に示した光学素子アレイ10と同様であるが、図4(a)の構成が位置決め用突起11を備えているのに対して、図5(a)に示した光学素子アレイ16の構成は、これに代えて粗面領域17を備えている。
【0073】
粗面領域の位置は、図4(a)の突起11の位置と同様であり、光学素子アレイ16の4つのコーナ部のうち、互いに対角位置にある2箇所のコーナ部に形成されている。粗面領域17は、凸部16aを成形する押圧型に、凸部16aに対応する部分に比べ表面粗さを大きくした粗面を形成することにより得ることができる。光学素子アレイ16のコーナ部が破線で示したような面取り状になる場合に、これを見越して、粗面領域17の位置を決定することは、実施の形態2と同様である。
【0074】
粗面領域17を治具等の固定手段への固定位置にすれば、固定が確実になり、粗面領域17を用いて位置決めした状態で、複数のカッターを用いて、光学素子アレイ16を所定幅で矢印a方向に同時に切断すれば、図4(b)に示したような光学素子12を複数得ることができる。
【0075】
図5(b)は、成形後の光学素子アレイの別の例に係る斜視図である。本図に示した光学素子アレイ18の基本構成は、図4(c)に示した光学素子アレイ13と同様であり、位置決め用突起14に代えて、粗面領域19を形成したものである。粗面領域19は、図5(a)の構成と同様に、位置決めに用いることができ、粗面領域を用いて位置決めした状態で、複数のカッターを用いて、光学素子アレイを矢印a方向に凸部18aに沿って同時に切断すれば、図4(d)に示したような光学素子15を複数得ることができる。
【0076】
(実施の形態4)
図6(a)は、実施の形態4に係る成形後の光学素子アレイの斜視図である。基本構成は、図4(a)に示した光学素子アレイ10と同様であるが、図4(a)の構成が位置決め用突起11を備えているのに対して、図6(a)の光学素子アレイ20は、これに代えて切り欠き21を形成したものである。切り欠き21は、対向する2辺に形成されている。切り欠き21は、一対の押圧型の少なくともいずれかに切り欠き21の形状に対応する凸状部を設けておくことにより、形成可能である。
【0077】
切り欠き21の形状に対応する治具等の固定手段の突起部を切り欠き21に係合させれば、横方向(矢印a方向)、縦方向(矢印b方向)のいずれにも移動しないように位置決めすることができる。この状態で、複数のカッターを用いて、光学素子アレイ20を所定幅で矢印a方向に同時に切断すれば、図4(b)に示したような光学素子12を複数得ることができる。
【0078】
図6(b)は、成形後の光学素子アレイの別の例に係る斜視図である。基本構成は、図4(c)に示した光学素子アレイ13と同様であるが、図4(c)の構成が位置決め用突起14を備えているのに対して、図6(b)の光学素子アレイ22は、これに代えて切り欠き23を形成したものである。切り欠き23に関する説明は、図6(a)の場合と同等である。
【0079】
切り欠き23を用いて位置決めした状態で、複数のカッターを用いて、光学素子アレイ22を矢印a方向に凸部23aに沿って同時に切断すれば、図4(d)に示したような光学素子15を複数得ることができる。
【0080】
(実施の形態5)
図7(a)は、実施の形態5に係る成形後の光学素子アレイの斜視図である。突起25の配置を除き、基本構成は、図4(a)に示した光学素子アレイ10と同様である。本図に示した光学素子アレイ24は、凸部24aが形成された光学的有効面から延出した両側の延出部24bに突起25が複数個形成され、突起25の列を形成している。一対の延出部24bのうち、片側の延出部24bの突起25は、それぞれ他方の延出部24bの突起25に対応しており、左右1対の突起が、複数組形成されていることになる。
【0081】
切断の際の位置決めは、前記実施の形態2同様に、対角位置にある一組の突起25を用いることができる。突起25を用いて位置決めした状態で、複数のカッターを用いて、光学素子アレイ24を所定幅で矢印a方向に同時に切断すれば、光学素子を複数得ることができる。図7(b)は、切断により得られた光学素子の斜視図を示している。本図に示した光学素子26は、左右1対の突起25を1組含んでいる。
【0082】
図7(c)は、光源ユニットの製造において、光学素子26を他の光学素子27に組み合わせる際の様子を示した斜視図であり、図7(d)は、光学素子26と光学素子27との間の位置調整が完了した状態を示す斜視図である。光学素子26は突起25を備えているので、組み合わせ対象である光学素子27を固定した状態で、突起25を移動調整可能な治具等の固定手段に固定したうえで、光学素子26を光学素子27に移動させることにより、光学素子26と光学素子27との間の位置調整が可能になる。
【0083】
位置調整後は、別途支持板等を介して光学素子26と光学素子27とを固定し、この組立体を光源基板に取り付けることになる。
【0084】
すなわち、本実施の形態によれば、突起25を切断の際の位置決めに用いることができるとともに、切断後においても突起25を備えているので、光源ユニットを製造する際に、突起25を光学素子26の位置調整に用いることができる。
【0085】
(実施の形態6)
図8(a)は、光源ユニットの製造において、光学素子同士を組み合わせる際の様子を示した斜視図である。本図に示した光学素子28は、円筒面又は非円筒面を有する凸部28aが形成された側と反対側に凹部29が形成されている。凹部29の形状は、組み合わせ対象である光学素子30の円筒面又は非円筒面の凸部30aの形状に対応している。このような形状は、一対の押圧型のうち、凸部28aに対応する押圧型と反対側の押圧型に、凹部29の形状に対応する凸形状を形成することにより、成形可能である。
【0086】
図8(b)は、光学素子28と光学素子30とを組み合わせた状態の斜視図を示している。光学素子28の凹部29の形状は、光学素子30の凸部30aに対応しているので、凹部29と凸部30aとを係合させれば、光学素子28と光学素子30との間の位置調整も完了していることになる。凹部29、凸部30aの少なくともいずれかに、接着剤を塗布しておけば、位置調整とあわせて光学素子28と光学素子30との接合も可能になる。光学素子28と光学素子30との接合後は、別途支持板等を介してこの組立体を光源基板に取り付けることになる。
【0087】
(実施の形態7)
図9(a)は、実施の形態8に係る成形後の光学素子アレイの斜視図を示している。本図に示した光学素子アレイ31は、主要部分の構成は図7(a)に示した光学素子アレイ24と同様である。光学素子アレイ31は、突起32の列が形成された領域に隣接し、光学素子アレイ31の幅を広げるように延出した放熱部33がさらに形成されている。放熱部33は平板状であり、放熱効果を高めるため、凸部31aが形成された光学的有効部に比べ厚さを薄くしている。
【0088】
実施の形態5と同様に、複数のカッターを用いて、光学素子アレイ31を所定幅で矢印a方向に同時に切断すれば、図9(b)に示したような光学素子34を複数得ることができる。図9(b)は、切断後の光学素子の斜視図を示している。本図に示し光学素子34は、左右1対の突起32を1組含むように切断して得られたものである。光学素子34は、突起32が形成された領域に隣接して平板状の放熱部33aが形成されている。光学素子を半導体レーザ装置に用いた場合、レーザ光の通過により、光学素子は高熱になるが、本実施の形態に係る光学素子34は、放熱部33aを備えているので、放熱に有利である。
【0089】
なお、図9(a)、(b)を用いて、突起32を有する構成を前提に説明したが、突起が形成された領域がなく、凸部31aが形成された光学的有効部から直接延出した放熱部を有する構成でもよい。
【0090】
図9(c)は、別の例に係る光学素子の斜視図である。本図に示した光学素子35は、凸部35aが形成された光学的有効部に隣接して平板状の放熱部36が形成されている。本図に示した光学素子35は、図4(c)に示した光学素子アレイ13に平板状の放熱部を延出させた光学素子アレイを成形し、複数のカッターを用いて、これを矢印a方向に同時に切断することにより得られる。放熱効果に優れることは、図9(b)の構成と同様である。
【0091】
(実施の形態8)
図10(a)は、実施の形態8に係る光学素子アレイの斜視図を示している。本図に示した光学素子アレイ37は、側面に溝38が形成されている。溝38は、光学素子アレイ37の側面、すなわち光学的有効部である凸部37aが形成されたと面と略直交する面に、この面の長手方向に延びるように形成されている。溝38は、図1、2のような上下方向に離型する成形型のみでは離型できないが、横方向に離型する成形型を追加すればよい。
【0092】
実施の形態2と同様に、突起39を用いて位置決めした状態で、複数のカッターを用いて、光学素子アレイ37を矢印a方向に凸部37aに沿って同時に切断すれば、図10(b)に示したような光学素子を複数得ることができる。図10(b)は、切断後の光学素子の斜視図を示している。本図に示した光学素子40は、左右に溝38aを備えている。
【0093】
図10(c)は、光学素子40と板状部材であるプレート41との接着前の状態を示す斜視図であり、図10(d)は、光学素子40とプレート41との接着後の状態を示す斜視図である。溝38aは、接着材の溜り部として用いることができる。このため、溝38aに接着材42(図10(d)の斜線部)を充填すれば、プレート41を光学素子40に容易に接着させることができる。
【0094】
図11(a)は、図10(d)のプレート41が接合された光学素子40に別の光学素子43を接合した状態を示している。この状態でプレート41を光源基板に接合すれば、光学素子40と光学素子43との組立体を光源基板に固定することができる。プレート41は、固定用の部材として利用できるとともに、放熱効果も有している。
【0095】
図11(b)は、光学素子組立体の別の例に係る斜視図を示している。本図の例は、光学素子40に組み合わされる光学素子44にも溝44aが形成されている。この構成によれば、両光学素子40、44は板状部材であるプレート45を介して接合されることなり、レンズ間の接着材の塗布は不要となる。放熱効果があることは、図11(a)の例と同じである。
【0096】
なお、図9(d)の例は光学素子40に、これと別個に形成したプレート41を接合したものであるが、プレート41に相当する形状が一体になった形状を成形型で作製してもよい。
【0097】
また、前記実施の形態2〜8においては、光学素子を光学素子アレイから切断して得る方法で説明したが、実施形態1で説明したプレス成形を用いて、単品である光学素子を直接成形してもよい。
【0098】
(実施の形態9)
図12(a)は、実施の形態9に係る光学素子アレイの斜視図を示している。本図に示した光学素子46は、側面部を凸部46aが形成された光学的有効部に比べ、表面粗さを大きくしている(ドットパターン部)。また、図12(b)は、別の例に係る光学素子の斜視図を示している。本図に示した光学素子47についても、側面部を凸部47aが形成された光学的有効部に比べ、表面粗さを大きくしている(ドットパターン部)。このような粗面は、対応する金型に粗面を形成することにより形成できる。
【0099】
図12(c)は、光学素子46と光学素子47とを接合した状態の斜視図である。側面部に粗面が形成されているので、余分な光が光学素子に入射するのを防止でき、迷光対策になる。
【0100】
【発明の効果】
以上のように、本発明の光学素子アレイによれば、位置決め部が一体に形成されているので、光学素子アレイを切断して複数の光学素子を得る際に、位置決め部を用いて位置決めをすることができる。
【0101】
また、本発明の光学素子や光学素子アレイの製造方法によれば、1対の押圧型の間に配置した光学素子材料を加圧して光学素子アレイを成形するので、面形状精度が安定し、生産性が高く、かつ安価に製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の実施の形態1に係る製造方法の予備加熱工程を示す工程断面図
(b)本発明の実施の形態1に製造方法のプレス工程を示す工程断面図
(c)本発明の実施の形態1に係る製造方法の冷却工程を示す工程断面図
【図2】本発明の一実施形態に係る金型ブロックの分解斜視図
【図3】本発明の一実施形態に係る光学素子材料を下型から離型させた状態を示す要部拡大図
【図4】(a)本発明の実施の形態2に係る光学素子アレイの斜視図
(b)本発明の実施の形態2に係る切断後の光学素子の斜視図
(c)本発明の実施の形態2の別の例に係る光学素子アレイの斜視図
(d)本発明の実施の形態2の別の例に係る切断後の光学素子の斜視図
【図5】(a)本発明の実施の形態3に係る光学素子アレイの斜視図
(b)本発明の実施の形態3の別の例に係る光学素子アレイの斜視図
【図6】(a)本発明の実施の形態4に係る光学素子アレイの斜視図
(b)本発明の実施の形態4の別の例に係る光学素子アレイの斜視図
【図7】(a)本発明の実施の形態5に係る光学素子アレイの斜視図
(b)本発明の実施の形態5に係る切断後の光学素子の斜視図
(c)本発明の実施の形態5に係る光学素子を他の光学素子に組み合わせる際の様子を示した斜視図
(d)本発明の実施の形態5に係る光学素子同士の位置調整が完了した状態を示す斜視図
【図8】(a)本発明の実施の形態6に係る光学素子を他の光学素子に組み合わせる際の様子を示した斜視図
(b)本発明の実施の形態6に係る光学素子同士の位置調整が完了した状態を示す斜視図
【図9】(a)本発明の実施の形態7に係る光学素子アレイの斜視図
(b)本発明の実施の形態7に係る切断後の光学素子の斜視図
(c)本発明の実施の形態7の別の例に係る切断後の光学素子の斜視図
【図10】(a)本発明の実施の形態8に係る光学素子アレイの斜視図
(b)本発明の実施の形態8に係る切断後の光学素子の斜視図
(c)本発明の実施の形態8に係る光学素子とプレートとの接着前の状態を示す斜視図
(d)本発明の実施の形態8に係る光学素子とプレートとの接着後の状態を示す斜視図
【図11】(a)本発明の実施の形態8に係る光学素子を他の光学素子に組み合わせた状態を示した斜視図
(b)本発明の実施の形態8の別の例に係る光学素子を他の光学素子に組み合わせた状態を示した斜視図
【図12】(a)本発明の実施の形態9に係る光学素子の斜視図
(b)本発明の実施の形態9の別の例に係る光学素子の斜視図
(c)本発明の実施の形態9に係る光学素子を他の光学素子に組み合わせた状態を示した斜視図
【符号の説明】
1 下型
1a 溝状部
2 上型
3 胴型
4 金型ブロック
6 光学素子材料
6a,10,13,16,18,20,22,24,31,37,24 光学素子アレイ
10a,12a,13a,16a,18a,23a,24a,28a,31a,35a,37a 凸部(光学的有効部)
12,15,26,27,28,30,34,35,40,43,44 光学素子
12,14,25,39 突起
21,23 切り欠き
17,19 粗面
11b,24b 延出部
38,38a 溝
41 プレート

Claims (22)

  1. 複数の光学素子が一体に形成された光学素子アレイであって、非円筒面又は円筒面が形成された光学的有効部と、前記光学的有効部から延出した延出部と、前記延出部に形成され前記光学素子アレイを位置決めできる位置決め部とが一体に形成されていることを特徴とする光学素子アレイ。
  2. 前記位置決め部は、前記光学素子アレイの2対の対角位置のうち少なくとも1対の対角位置に形成されている請求項1に記載の光学素子アレイ。
  3. 前記位置決め部は、前記延出部から突出した突起である請求項1に記載の光学素子アレイ。
  4. 前記位置決め部は、前記非円筒面又は円筒面に比べ表面粗さを大きくした粗面である請求項1に記載の光学素子アレイ。
  5. 前記位置決め部は、前記延出部を切り欠いた切り欠きである請求項1に記載の光学素子アレイ。
  6. 前記延出部に複数の突起で形成された突起の列が形成されており、前記位置決め部は、前記複数の突起のうち、少なくとも一部である請求項1に記載の光学素子アレイ。
  7. 前記延出部に隣接し、前記光学素子アレイの幅を広げるように延出した放熱部がさらに形成されている請求項1に記載の光学素子アレイ。
  8. 前記位置決め部は、非円筒面又は円筒面が形成された面と反対側の面に形成され、内面が非円筒面又は円筒面に対応する複数の凹部である請求項1に記載の光学素子アレイ。
  9. 非円筒面又は円筒面が形成された光学的有効部と、前記光学的有効部が形成された面と略直交する面に、前記略直交する面の長手方向に延びた溝が形成されていることを特徴とする光学素子アレイ。
  10. 非円筒面又は円筒面が形成された光学的有効部と、前記光学的有効部から延出した延出部と、前記延出部に形成され前記光学素子アレイを位置決めできる位置決め部とが一体に形成されていることを特徴とする光学素子。
  11. 前記位置決め部は、前記延出部から突出した突起である請求項10に記載の光学素子。
  12. 前記位置決め部は、前記非円筒面又は円筒面に比べ表面粗さを大きくした粗面である請求項10に記載の光学素子。
  13. 前記延出部に隣接し、前記光学素子の幅を広げるように延出した放熱部がさらに形成されている請求項10に記載の光学素子。
  14. 非円筒面又は円筒面が形成された光学的有効部と、前記光学的有効部から延出した放熱部とが一体に形成されていることを特徴とする光学素子。
  15. 前記放熱部は、前記光学的有効部に比べ厚さを薄くしている請求項14に記載の光学素子。
  16. 光学的有効部以外の部分を、前記光学的有効部に比べ、表面粗さを大きくした粗面としていることを特徴とする光学素子。
  17. 請求項1から9に記載の光学素子アレイの製造方法であって、1対の押圧型の間に配置した光学素子材料を加圧して前記光学素子アレイを成形することを特徴とする光学素子アレイの製造方法。
  18. 請求項10から16に記載の光学素子の製造方法であって、1対の押圧型の間に配置した光学素子材料を加圧して前記光学素子を成形することを特徴とする光学素子の製造方法。
  19. 請求項1から9に記載の光学素子アレイを用いた光学素子の製造方法であって、前記位置決め部を用いて前記光学素子アレイを位置決めした後、それぞれ前記非円筒面又は円筒面を含んだ複数の光学素子になるように、前記光学素子アレイを切断することを特徴とする光学素子の製造方法。
  20. 非円筒面又は円筒面が形成された光学的有効部と、前記光学的有効部から延出した延出部と、前記延出部に形成され前記光学素子アレイを位置決めできる位置決め部とが一体に形成されている光学素子アレイを、それぞれが前記光学的有効部及び前記位置決め部を含むように切断して複数の光学素子を作製し、
    組み合わされる他の光学素子との位置決めに、前記切断して得られた光学素子の前記位置決め部を用いることを特徴とする光源ユニットの製造方法。
  21. 前記位置決め部は、非円筒面又は円筒面が形成された面と反対側の面に形成され、内面が非円筒面又は円筒面に対応する複数の凹部であり、
    組み合わされる他の光学素子との位置決めを、前記他の光学素子の非円筒面又は円筒面に、前記凹部を組み合わせて行う請求項20に記載の光源ユニットの製造方法。
  22. 非円筒面又は円筒面が形成された光学的有効部と、前記光学的有効部が形成された面と略直交する面に、前記略直交する面の長手方向に延びた溝が形成されている光学素子アレイを、それぞれが前記光学的有効部及び前記溝を含むように切断して複数の光学素子を作製し、
    前記溝部に接着材を充填して前記溝の位置に板状部材を接着し、前記板状部材を、組み合わされる他の光学素子との接合、及び光源部との接合の少なくともいずれかに用いることを特徴とする光源ユニットの製造方法。
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