JP2004264108A - 索引情報提供装置及びこの装置を用いたナビゲーションシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザに大きな出費を強いることなく、現在地近辺の多くの有用な情報を取得できるようにする、装置及びこの装置を用いたナビゲーションシステムを提供する。
【解決手段】特定のGPS端末12側から送信されてくる現在地に対応する緯度経度情報が受信され、緯度経度とこの緯度経度に対応する地図13′上の位置とを関連づけたテーブルが参照されて、受信した緯度経度情報に対応する地図上の位置が索引情報として抽出される。そして、この索引情報が、緯度経度情報を送信してきたGPS端末12側に返送される。したがって、移動体側であるユーザは、受信した索引情報及び携帯する書籍に印刷された地図13′を参照して、現在地を即座に確認できる。
【選択図】 図1
【解決手段】特定のGPS端末12側から送信されてくる現在地に対応する緯度経度情報が受信され、緯度経度とこの緯度経度に対応する地図13′上の位置とを関連づけたテーブルが参照されて、受信した緯度経度情報に対応する地図上の位置が索引情報として抽出される。そして、この索引情報が、緯度経度情報を送信してきたGPS端末12側に返送される。したがって、移動体側であるユーザは、受信した索引情報及び携帯する書籍に印刷された地図13′を参照して、現在地を即座に確認できる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、地図を含む書籍と特定のGPS端末とを携帯する移動体側に、この移動体の現在地に対応する地図上の位置を知らしめるための索引情報を提供する装置及びこの装置を用いたナビゲーションシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、目的地までの最適なルートを自動検索し、電子地図や音声等で、ユーザを目的地まで誘導するナビゲーション装置が普及している。このナビゲーション装置は、周知のように、例えば車両のフロント部に取付られて、そのディスプレイ上に、電子地図と共に検索ルートや、その他の道路、地名、ランドマーク、施設等を所狭しと表示する。
【0003】
【非特許文献1】
ツーリングマップル 3 関東甲信越、「昭文社」、2002年4月
2版16刷発行、57頁
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このようなナビゲーション装置は、スペース制約や安全運転の観点から、ディスプレイを小型にせざるを得ない。したがって、市販されるロードマップやツーリングマップ等の地図帳と比較して、一度に表示できる情報量が遥かに少なくなるという問題がある。また、ディスプレイの解像度にも限界があり、細かい文字が表示できないため、一度に表示できる情報量が更に少なくなるという問題があった。
【0005】
例えば、図7に示すように、上記非特許文献1における地図帳13の57頁には、所定地域の地図に13e、13fで示すような地名、13g、13h、13iで示すような種々の道路、13j、13k、13l、13mで示すような走行ガイドや観光ガイド、13oで示すような参照頁、13pで示すような等高線等が、一頁内に十分視認可能なレベルで印刷されている。ところが、この頁の内容と同等の情報量をカーナビゲーション装置のディスプレイで一度に表示することは、ディスプレイの広さや解像度の点から困難である。また、カーナビゲーション装置は高価であるという大きな問題もある。
【0006】
よって本発明は、上述した問題点に鑑み、ユーザに大きな出費を強いることなく、現在地近辺の多くの有用な情報を取得できるようにする、装置及びこの装置を用いたナビゲーションシステムを提供することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明によりなされた請求項1記載の索引情報提供装置は、図1の基本構成図に示すように、地図13′を含む書籍と特定のGPS端末12とを携帯する移動体側に、この移動体の現在地に対応する前記地図13′上の位置を知らしめるための索引情報を提供する装置41であって、前記特定のGPS端末12側から送信されてくる現在地に対応する緯度経度情報を受信する受信手段41Aと、緯度経度とこの緯度経度に対応する前記地図13′上の位置とを関連づけたテーブルを格納する格納手段41Bと、前記テーブルを参照して、受信した緯度経度情報に対応する前記位置を抽出する抽出手段41Cと、抽出した前記位置を前記索引情報として、前記緯度経度情報を送信してきた前記特定のGPS端末12側に送信する送信手段41Dと、を備えることを特徴とする。
【0008】
また、上記課題を解決するため本発明によりなされた請求項2記載の索引情報提供装置は、図1の基本構成図に示すように、請求項1記載の索引情報提供装置において、前記位置は、緯度経度に対応する地図13′が印刷された頁とこの頁に付された索引とで示される、ことを特徴とする。
【0009】
また、上記課題を解決するため本発明によりなされた請求項3記載の索引情報提供装置は、図1の基本構成図に示すように、請求項1又は2記載の索引情報提供装置において、前記特定のGPS端末12からは書籍を特定する書籍情報も送信され、前記受信手段41Aは、前記緯度経度情報と共に前記書籍情報も受信し、前記格納手段41Bは、書籍毎に前記緯度経度と前記位置とを関連づけたテーブルを格納し、前記抽出手段41Cは、前記テーブルを参照して、受信した書籍情報に該当する書籍における受信した緯度経度情報に該当する位置とを前記索引情報として抽出し、前記送信手段41Dは、前記索引情報を、前記緯度経度情報及び前記書籍情報を送信してきた前記特定のGPS端末12側に送信する、ことを特徴とする。
【0010】
また、上記課題を解決するため本発明によりなされた請求項4記載の索引情報提供装置は、図1の基本構成図に示すように、請求項1〜3のいずれか一項に記載の索引情報提供装置において、前記特定のGPS端末12は、GPS付携帯電話である、ことを特徴とする。
【0011】
また、上記課題を解決するため本発明によりなされた請求項5記載の索引情報提供装置は、図1の基本構成図に示すように、請求項1〜3のいずれか一項に記載の索引情報提供装置において、前記書籍は、前記地図13′上の位置に対応する走行ガイド及び観光ガイドが付された地図帳である、ことを特徴とする。
【0012】
また、上記課題を解決するため本発明によりなされた請求項6記載のナビゲーションシステムは、図1の基本構成図に示すように、地図13′を含む書籍と特定のGPS端末12とを携帯する移動体側と、この移動体の現在地に対応する前記地図13′上の位置を知らしめるための索引情報を提供する索引情報提供装置側とから構成されるナビゲーションシステムであって、前記特定のGPS端末12は、所定操作に応じて自端末の現在地に対応する緯度経度情報を取得してこれを送信する手段と前記索引情報を受信してこれを表示する手段と、を備え、前記索引情報提供装置は、前記特定のGPS端末12側から送信されてくる前記緯度経度情報を受信する受信手段41Aと、緯度経度とこの緯度経度に対応する前記地図13′上の位置とを関連づけたテーブルを格納する格納手段41Bと、前記テーブルを参照して、受信した緯度経度情報に対応する前記位置を抽出する抽出手段41Cと、抽出した前記位置を前記索引情報として、前記緯度経度情報を送信してきた前記特定のGPS端末12側に送信する送信手段41Dと、を備える、ことを特徴とする。
【0013】
請求項1及び6記載の発明によれば、特定のGPS端末側から送信されてくる現在地に対応する緯度経度情報が受信され、緯度経度とこの緯度経度に対応する地図上の位置とを関連づけたテーブルが参照されて、受信した緯度経度情報に対応する地図上の位置が索引情報として抽出される。そして、この索引情報が、緯度経度情報を送信してきた特定のGPS端末側に返送される。したがって、移動体側では、受信した索引情報及び携帯する書籍に印刷された地図を参照して、現在地を即座に確認できる。
【0014】
また、請求項2記載の発明によれば、緯度経度に対応する地図が印刷された頁とこの頁に付された索引とで現在地が示されるので、既成の書籍に新たに手を加える必要がない。
【0015】
また、請求項3記載の発明によれば、上述のような緯度経度情報に対応する位置に書籍情報も付加される。したがって、特定の書籍のみならず、地図を有する種々の書籍が利用可能となる。
【0016】
また、請求項4記載の発明によれば、移動体側であるユーザは、GPS端末としてのGPS付携帯電話を用いることにより、携帯性が向上すると共に電源管理も容易となるため、モータバイクドライバや歩行者のナビゲーションとしても利用可能となる。
【0017】
また、請求項5記載の発明によれば、書籍は地図上の位置に対応する走行ガイド及び観光ガイドが付された地図帳であるので、現在地情報のみならず、その近辺の走行情報及び観光情報も同時に得ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図2は本発明に係る索引情報提供装置を用いたシステムを示す図である。図2に示すように、索引情報提供装置を用いたシステムは、ユーザ1側、携帯電話オペレータ2側、これにインターネット3で通信接続されたASP4側から構成される。ユーザ1は例えばモータバイク11のドライバとする。勿論、ユーザ1は、乗用車のドライバであってもよいし、歩行者等であってもよい。ユーザ1は、例えばGPS付携帯電話等のGPS端末12及び地図帳13を携帯している。
【0019】
GPS端末12は、基本的に、入力部、表示部、GPS受信部、携帯電話通信部を備えている。ここでは、GPS端末12はGPS付携帯電話として説明する。GPS端末12は、GPS(Global Positioning Systems;全地球測位システム)を構成する複数のGPS衛星5からのGPS信号を受信し、これに基づいて緯度経度を取得し、入力部12eの所定操作に応答して、これを携帯電話オペレータ2を介してASP4側に送信する。また、GPS端末12は、携帯電話オペレータ2を介してASP4側から送信されてくる自端末の緯度経度に対応する索引情報を受信して、これに相当する内容を表示部12f上に表示する。表示内容は、例えば、121a〜121cで示すような「現在地は、[XXXマップ]の[57]頁[2B]です。」等のようなメッセージ121である。これについては、後述する。
【0020】
地図帳13は、モータバイク11のガソリンタンク上等に取り付けられる、道路情報、走行ガイド、観光ガイドが印刷されたツーリングマップやロードマップ等である。この他に、地図帳13としては、地図と共にレストランや宿泊所等が印刷されたグルメマップや地図と共に温泉ガイド等が温泉マップ等であってもよい。利用可能な地図帳13としては、要は、地図上の位置を示す索引等が付された地図を含む書籍であればよい。
【0021】
GPS端末12は、携帯電話通信網22及びこれに接続されたインターネット3を介して、ASP4側と通信接続されている。図中、携帯電話オペレータ2の位置情報提供サーバ21は、サービス加入者であるGPS端末12の位置情報を逐次更新登録し、これをASP等の所定の利用者に提供するためのものであり、例えば、NTTドコモがサービス提供するDLPサーバである。本システムでは、このようなサーバを利用して、ASP4側でGPS端末12の緯度経度を取得するようにしている。
【0022】
ASP4は、インターネット等の広域通信網を使って各種サービスを提供するアプリケーション・サービス・プロバイダとよばれる事業者である。ASP4は、サーバ機能を有する索引情報提供装置41を有している。この索引情報提供装置41は、基本的に、GPS端末12側から送信されてくる緯度経度を受信して、これを対応する索引情報に変換してGPS端末12側に返送する機能を有する。索引情報提供装置41については、図4を用いて後で説明を加える。
【0023】
次に、図3及び図4を用いて、上記GPS端末及び索引情報提供装置の構成について説明する。図3及び図4はそれぞれ、GPS端末及び索引情報提供装置の構成を示すブロック図である。
【0024】
図3に示すように、GPS端末12は、予め定めたプログラムにしたがってこの端末全体の動作の制御等を行う中央演算処理装置(CPU)12aを有している。このCPU12aには、バスBを介してCPU12aのためのプログラム等を格納した読み出し専用のメモリであるROM12b、CPU12aの処理作業に必要な各種データを格納する作業エリア等を有する読み出し書き込み自在のメモリであるRAM12cが接続されている。
【0025】
CPU12aには更に、記憶部12dがバスBを介して接続されており、この記憶部12dには、少なくとも、このGPS端末12を特定可能な端末IDが記憶されている。CPU12aには更にバスBを介して、入力部12e。表示部12f、GPS受信部12g、携帯電話通信部12hが接続されている。なお、各部とバスBとの間に介在するインターフェース回路は省略されている。
【0026】
テンキー等で構成される入力部12eから入力された各種入力データは、バスBに供給されてCPU12aに入力される。表示部12fは、液晶ディスプレイ等を用いて構成され、CPU12aから指示される内容を表示する。GPS受信部12gは、GPSアンテナを介してGPSを構成する複数のGPS衛星5からのGPS信号を受信し、これに基づいて緯度経度を取得し、これをバスBを介してCPU12aに供給する。携帯電話通信部12hは、携帯電話用アンテナを介して、携帯電話通信網22に無線接続される。なお、図示しないが、GPS端末12は、信号受信時に着信音を発する着信音発生部を有していてもよい。このGPS端末12としては例えばGPS付携帯電話が利用可能であるが、本発明において通話機能は必ずしも必要でないので、上記構成を有していればGPS付携帯電話でなくてもよい。
【0027】
図4に示すように、索引情報提供装置41は、周知のパーソナル・コンピュータを利用したサーバであり、予め定めたプログラムにしたがって装置全体の動作の制御等を行う中央演算処理装置(CPU)41aを有している。このCPU41aには、バスBを介してCPU41aのためのプログラム等を格納した読み出し専用のメモリであるROM41b、CPU41aの処理作業に必要な各種データを格納する作業エリア等を有する読み出し書き込み自在のメモリであるRAM41cが接続されている。
【0028】
CPU41aには更に、記憶部41dがバスBを介して接続されており、この記憶部41dにはハードディスク等を用いている。記憶部41dは、コンピュータを索引情報提供装置として機能させるためのプログラムファイルや各種データベース等を記憶している。また、記憶部41dは、索引テーブル411を記憶している。索引テーブル411は、図5で示すように、書籍名、頁、索引、緯度経度が対応付けられたものである。例えば、このテーブル411によると、xxxマップ(図中、411aで示す)の57頁(図中、411bで示す)の索引2B(図中、411cで示す)に対応する箇所は、緯度36°15′、経度137°33′(図中、411dで示す)に対応することがわかる。このような内容のテーブルが、複数の書籍の地図が印刷された頁に割り当てられて記憶されている。記憶部41dは、請求項中の格納手段に対応する。
【0029】
なお、GPS端末12のユーザが携帯する書籍が1種類に予め定められている場合には、索引テーブル411に書籍名は必ずしも必要ではないが、上記のように、書籍名を付加しておくことにより、1種類の書籍のみならず、種々の書籍が利用可能となり、汎用性が広がる。
【0030】
また、頁及び索引は、通常、既成の地図帳には付されているものなので、既成の地図帳に新たに手を加える必要がないため、より安価にサービスを提供するための一助となる。
【0031】
CPU41aには更にバスBを介して、入力部41e。表示部41f、通信部41gが接続されている。なお、各部とバスBとの間に介在するインターフェース回路は省略されている。キーボードやマウスを有して構成する入力部41eから入力された各種入力データは、バスBに供給されてCPU41aに入力される。表示部41fは、CRTや液晶ディスプレイ等を用いて構成され、CPU41aから指示される内容を表示する。通信部41gは、この索引情報提供装置をインターネット3に通信接続するための部位であり、図示しないルータ及びDSU等から構成される。
【0032】
次に、図6及び図7を加えて、本発明の一実施形態に係る通信シーケンス、処理手順について説明する。図6は、本発明の一実施形態に係るGPS端末側及びASP側における処理手順、並びに、これらの間における通信シーケンスを示すフローチャートである。図7は、地図が印刷された頁の一例を示す図である。
【0033】
図6のGPS端末側のステップS101においては、起動されて位置登録済みのGPS端末12において、索引情報の要求トリガが待機されている(ステップS101のN)。このトリガは、例えば、GPS端末12の入力部12eとしてのテンキーによる、索引情報を受信するための所定の発呼操作である。この要求トリガがあると(ステップS101のY)、ステップS102に進んで、上記GPS受信部12gを介してGPS信号が受信されて、ここから少なくとも緯度経度情報が取得される。そして、ステップS103に進んで、ASP側に、取得した緯度経度情報に対応する索引情報を要求するための索引情報要求信号、ステップS102で取得した緯度経度情報、及び記憶部12dに記憶される端末ID121が送信される。これらは、携帯電話通信部12h、携帯電話オペレータ2、及びインターネット3を経由して、ASP4の索引情報提供装置41に至る。上記ステップS101は請求項中の受信手段に対応し、ステップS403及びステップS404は請求項中の抽出手段に対応し、ステップS405は請求項中の送信手段に対応する。
【0034】
なお、複数の書籍が対象となっている場合には、ステップS101において、書籍を特定するコードも入力されて発呼される。そして、ステップS103において、この書籍を特定するコードも同時に送信される。
【0035】
また、ASP側のステップS401においては、GPS端末側から送信されてくる索引情報要求信号、緯度経度情報、及び端末IDが受信待機されている(ステップS401のN)。索引情報要求信号、緯度経度情報、及び端末IDが通信部41gを介して受信されると(ステップS401のY)、ステップS402に進んで、索引情報要求元がこのサービスの加入者であるか否かが判定される。すなわち、受信された端末IDと、記憶部41dに記憶されるこのナビゲーション情報提供サービスの加入者情報と、が比較されて、索引情報要求元がこのサービスに加入しているか否かが判定される。ここで、索引情報要求元がこのサービスの加入者であると判定されるとステップS403に進み(ステップS402のY)、さもなければ、GPS端末側に否認情報を返送する等の処理を行う。
【0036】
ステップS403においては索引テーブルが参照され、続いてステップS404において受信した緯度経度情報に対応する索引情報が抽出される。例えば、受信した緯度経度情報が図5の411dに示すような緯度経度を示すものであるとすると、これに対応する頁(図中、411bに示す)及び索引(図中、411cに示す)が、索引情報として索引テーブル411から抽出される。書籍を特定するコードも受信されている場合には、このコードに対応する書籍(図中、411aに示す)における、頁(図中、411bに示す)及び索引(図中、411cに示す)が、索引情報として抽出される。そして、ステップS405においては、この抽出された索引情報が、通信部41gから上記と逆方向にGPS端末側に送信され、GPS端末12に至る。
【0037】
GPS端末側のステップS104においては、索引情報が受信待機されており(ステップS104のN)、ASP側から送信されてくる索引情報が、携帯電話通信部12hを介して受信されるとステップS105に進む(ステップS104のY)。ステップS105においては、受信された索引情報が表示部12f上に表示される。必ずしも必要ではないが、所定の着信音を同時に発するようにしてもよい。例えば、受信された索引情報は、図1に示すように、「現在地は、[XXXマップ]の[57]頁[2B]です。」のメッセージ121として表示される。メッセージ121は表示のみならず、音声にて知らせるようにしてもよい。なお、メッセージ121中、[XXXマップ]、[57]及び[2B]はそれぞれ、上記索引テーブル411中の書籍411a、頁411b及び索引411cに対応する。
【0038】
このようなメッセージ121をみたユーザ1は、図7に示すような、携帯する地図帳13の57頁を開き、まず、索引2Bに該当する箇所に自分がいることを知ることができる。これと同時にユーザ1は、地名や、図中、13k、13l、13mに示すような情報も得ることができる。更に、ユーザ1は、索引2Bの近傍の地形や、地名、案内情報等も得ることができる。すなわち、従来のナビゲーション装置では、一度に得ることができなかった広範で詳細な情報を同時に得ることができる。
【0039】
このように、本発明の実施形態によれば、ユーザに大きな出費を強いることなく、現在地近辺の多くの有用な情報を取得できる装置及びナビゲーションシステムが提供される。また、GPS付携帯電話を利用することにより、携帯性が向上すると共に電源管理も容易となるため、モータバイクドライバや歩行者のナビゲーションとしても利用可能となる。
【0040】
なお、本発明でいう索引情報は、単に、地図の各頁に付された英数字等の索引に限定されるものでなく、地図上の位置を特定できるものであれば他のものであってもよい。例えば、図7の13dに示すように、地図が印刷された頁に緯度経度を直接的に数字で付してもよい。また、上述したように、本発明でいう書籍は、単に、ツーリングマップやロードマップに限定されるものでなく、地図に索引情報が付されたものであれば何でもよい。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1及び6記載の発明によれば、特定のGPS端末側から送信されてくる現在地に対応する緯度経度情報が受信され、緯度経度とこの緯度経度に対応する前記地図上の位置とを関連づけたテーブルが参照されて、受信した緯度経度情報に対応する地図上の位置が索引情報として抽出される。そして、この索引情報が、緯度経度情報を送信してきた特定のGPS端末側に返送される。したがって、移動体側では、受信した索引情報及び携帯する書籍に印刷された地図を参照して、現在地を即座に確認できる。この結果、移動体側であるユーザは、高価なナビゲーション装置を所有することなく、現在地を確認できるようになる。また、書籍に印刷された地図から現在地を参照するので、既成のナビゲーション装置に比べて、遥かに多くの索引情報を一度に得ることができる。
【0042】
請求項2記載の発明によれば、緯度経度に対応する地図が印刷された頁とこの頁に付された索引とで現在地が示されるので、基本的に、既成の書籍に新たに手を加える必要がないため、より安価にサービスを提供することができる。
【0043】
請求項3記載の発明によれば、上述のような緯度経度情報に対応する位置に書籍情報も付加される。したがって、特定の書籍のみならず、地図を有する種々の書籍が利用可能となり、汎用性が広がる。
【0044】
請求項4記載の発明によれば、移動体側であるユーザは、GPS端末としてのGPS付携帯電話を用いることにより、携帯性が向上すると共に電源管理も容易となるため、モータバイクドライバや歩行者のナビゲーションとしても利用可能となる。
【0045】
請求項5記載の発明によれば、書籍は地図上の位置に対応する走行ガイド及び観光ガイドが付された地図帳であるので、現在地情報のみならず、その近辺の走行情報及び観光情報も同時に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の索引情報提供装置の基本構成を示す図である。
【図2】本発明に係る索引情報提供装置を用いたシステムを示す図である。
【図3】GPS端末の構成を示すブロック図である。
【図4】索引情報提供装置の構成を示すブロック図である。
【図5】索引テーブルを例示する図である。
【図6】本発明の一実施形態に係るGPS端末側及びASP側における処理手順、並びに、これらの間における通信シーケンスを示すフローチャートである。
【図7】地図が印刷された頁の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 ユーザ
2 携帯電話オペレータ
3 インターネット
4 ASP
5 GPS衛星
11 モータバイク
12 GPS端末
13 地図帳
21 携帯電話通信網
22 位置情報提供サーバ
41 索引情報提供装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、地図を含む書籍と特定のGPS端末とを携帯する移動体側に、この移動体の現在地に対応する地図上の位置を知らしめるための索引情報を提供する装置及びこの装置を用いたナビゲーションシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、目的地までの最適なルートを自動検索し、電子地図や音声等で、ユーザを目的地まで誘導するナビゲーション装置が普及している。このナビゲーション装置は、周知のように、例えば車両のフロント部に取付られて、そのディスプレイ上に、電子地図と共に検索ルートや、その他の道路、地名、ランドマーク、施設等を所狭しと表示する。
【0003】
【非特許文献1】
ツーリングマップル 3 関東甲信越、「昭文社」、2002年4月
2版16刷発行、57頁
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このようなナビゲーション装置は、スペース制約や安全運転の観点から、ディスプレイを小型にせざるを得ない。したがって、市販されるロードマップやツーリングマップ等の地図帳と比較して、一度に表示できる情報量が遥かに少なくなるという問題がある。また、ディスプレイの解像度にも限界があり、細かい文字が表示できないため、一度に表示できる情報量が更に少なくなるという問題があった。
【0005】
例えば、図7に示すように、上記非特許文献1における地図帳13の57頁には、所定地域の地図に13e、13fで示すような地名、13g、13h、13iで示すような種々の道路、13j、13k、13l、13mで示すような走行ガイドや観光ガイド、13oで示すような参照頁、13pで示すような等高線等が、一頁内に十分視認可能なレベルで印刷されている。ところが、この頁の内容と同等の情報量をカーナビゲーション装置のディスプレイで一度に表示することは、ディスプレイの広さや解像度の点から困難である。また、カーナビゲーション装置は高価であるという大きな問題もある。
【0006】
よって本発明は、上述した問題点に鑑み、ユーザに大きな出費を強いることなく、現在地近辺の多くの有用な情報を取得できるようにする、装置及びこの装置を用いたナビゲーションシステムを提供することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明によりなされた請求項1記載の索引情報提供装置は、図1の基本構成図に示すように、地図13′を含む書籍と特定のGPS端末12とを携帯する移動体側に、この移動体の現在地に対応する前記地図13′上の位置を知らしめるための索引情報を提供する装置41であって、前記特定のGPS端末12側から送信されてくる現在地に対応する緯度経度情報を受信する受信手段41Aと、緯度経度とこの緯度経度に対応する前記地図13′上の位置とを関連づけたテーブルを格納する格納手段41Bと、前記テーブルを参照して、受信した緯度経度情報に対応する前記位置を抽出する抽出手段41Cと、抽出した前記位置を前記索引情報として、前記緯度経度情報を送信してきた前記特定のGPS端末12側に送信する送信手段41Dと、を備えることを特徴とする。
【0008】
また、上記課題を解決するため本発明によりなされた請求項2記載の索引情報提供装置は、図1の基本構成図に示すように、請求項1記載の索引情報提供装置において、前記位置は、緯度経度に対応する地図13′が印刷された頁とこの頁に付された索引とで示される、ことを特徴とする。
【0009】
また、上記課題を解決するため本発明によりなされた請求項3記載の索引情報提供装置は、図1の基本構成図に示すように、請求項1又は2記載の索引情報提供装置において、前記特定のGPS端末12からは書籍を特定する書籍情報も送信され、前記受信手段41Aは、前記緯度経度情報と共に前記書籍情報も受信し、前記格納手段41Bは、書籍毎に前記緯度経度と前記位置とを関連づけたテーブルを格納し、前記抽出手段41Cは、前記テーブルを参照して、受信した書籍情報に該当する書籍における受信した緯度経度情報に該当する位置とを前記索引情報として抽出し、前記送信手段41Dは、前記索引情報を、前記緯度経度情報及び前記書籍情報を送信してきた前記特定のGPS端末12側に送信する、ことを特徴とする。
【0010】
また、上記課題を解決するため本発明によりなされた請求項4記載の索引情報提供装置は、図1の基本構成図に示すように、請求項1〜3のいずれか一項に記載の索引情報提供装置において、前記特定のGPS端末12は、GPS付携帯電話である、ことを特徴とする。
【0011】
また、上記課題を解決するため本発明によりなされた請求項5記載の索引情報提供装置は、図1の基本構成図に示すように、請求項1〜3のいずれか一項に記載の索引情報提供装置において、前記書籍は、前記地図13′上の位置に対応する走行ガイド及び観光ガイドが付された地図帳である、ことを特徴とする。
【0012】
また、上記課題を解決するため本発明によりなされた請求項6記載のナビゲーションシステムは、図1の基本構成図に示すように、地図13′を含む書籍と特定のGPS端末12とを携帯する移動体側と、この移動体の現在地に対応する前記地図13′上の位置を知らしめるための索引情報を提供する索引情報提供装置側とから構成されるナビゲーションシステムであって、前記特定のGPS端末12は、所定操作に応じて自端末の現在地に対応する緯度経度情報を取得してこれを送信する手段と前記索引情報を受信してこれを表示する手段と、を備え、前記索引情報提供装置は、前記特定のGPS端末12側から送信されてくる前記緯度経度情報を受信する受信手段41Aと、緯度経度とこの緯度経度に対応する前記地図13′上の位置とを関連づけたテーブルを格納する格納手段41Bと、前記テーブルを参照して、受信した緯度経度情報に対応する前記位置を抽出する抽出手段41Cと、抽出した前記位置を前記索引情報として、前記緯度経度情報を送信してきた前記特定のGPS端末12側に送信する送信手段41Dと、を備える、ことを特徴とする。
【0013】
請求項1及び6記載の発明によれば、特定のGPS端末側から送信されてくる現在地に対応する緯度経度情報が受信され、緯度経度とこの緯度経度に対応する地図上の位置とを関連づけたテーブルが参照されて、受信した緯度経度情報に対応する地図上の位置が索引情報として抽出される。そして、この索引情報が、緯度経度情報を送信してきた特定のGPS端末側に返送される。したがって、移動体側では、受信した索引情報及び携帯する書籍に印刷された地図を参照して、現在地を即座に確認できる。
【0014】
また、請求項2記載の発明によれば、緯度経度に対応する地図が印刷された頁とこの頁に付された索引とで現在地が示されるので、既成の書籍に新たに手を加える必要がない。
【0015】
また、請求項3記載の発明によれば、上述のような緯度経度情報に対応する位置に書籍情報も付加される。したがって、特定の書籍のみならず、地図を有する種々の書籍が利用可能となる。
【0016】
また、請求項4記載の発明によれば、移動体側であるユーザは、GPS端末としてのGPS付携帯電話を用いることにより、携帯性が向上すると共に電源管理も容易となるため、モータバイクドライバや歩行者のナビゲーションとしても利用可能となる。
【0017】
また、請求項5記載の発明によれば、書籍は地図上の位置に対応する走行ガイド及び観光ガイドが付された地図帳であるので、現在地情報のみならず、その近辺の走行情報及び観光情報も同時に得ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図2は本発明に係る索引情報提供装置を用いたシステムを示す図である。図2に示すように、索引情報提供装置を用いたシステムは、ユーザ1側、携帯電話オペレータ2側、これにインターネット3で通信接続されたASP4側から構成される。ユーザ1は例えばモータバイク11のドライバとする。勿論、ユーザ1は、乗用車のドライバであってもよいし、歩行者等であってもよい。ユーザ1は、例えばGPS付携帯電話等のGPS端末12及び地図帳13を携帯している。
【0019】
GPS端末12は、基本的に、入力部、表示部、GPS受信部、携帯電話通信部を備えている。ここでは、GPS端末12はGPS付携帯電話として説明する。GPS端末12は、GPS(Global Positioning Systems;全地球測位システム)を構成する複数のGPS衛星5からのGPS信号を受信し、これに基づいて緯度経度を取得し、入力部12eの所定操作に応答して、これを携帯電話オペレータ2を介してASP4側に送信する。また、GPS端末12は、携帯電話オペレータ2を介してASP4側から送信されてくる自端末の緯度経度に対応する索引情報を受信して、これに相当する内容を表示部12f上に表示する。表示内容は、例えば、121a〜121cで示すような「現在地は、[XXXマップ]の[57]頁[2B]です。」等のようなメッセージ121である。これについては、後述する。
【0020】
地図帳13は、モータバイク11のガソリンタンク上等に取り付けられる、道路情報、走行ガイド、観光ガイドが印刷されたツーリングマップやロードマップ等である。この他に、地図帳13としては、地図と共にレストランや宿泊所等が印刷されたグルメマップや地図と共に温泉ガイド等が温泉マップ等であってもよい。利用可能な地図帳13としては、要は、地図上の位置を示す索引等が付された地図を含む書籍であればよい。
【0021】
GPS端末12は、携帯電話通信網22及びこれに接続されたインターネット3を介して、ASP4側と通信接続されている。図中、携帯電話オペレータ2の位置情報提供サーバ21は、サービス加入者であるGPS端末12の位置情報を逐次更新登録し、これをASP等の所定の利用者に提供するためのものであり、例えば、NTTドコモがサービス提供するDLPサーバである。本システムでは、このようなサーバを利用して、ASP4側でGPS端末12の緯度経度を取得するようにしている。
【0022】
ASP4は、インターネット等の広域通信網を使って各種サービスを提供するアプリケーション・サービス・プロバイダとよばれる事業者である。ASP4は、サーバ機能を有する索引情報提供装置41を有している。この索引情報提供装置41は、基本的に、GPS端末12側から送信されてくる緯度経度を受信して、これを対応する索引情報に変換してGPS端末12側に返送する機能を有する。索引情報提供装置41については、図4を用いて後で説明を加える。
【0023】
次に、図3及び図4を用いて、上記GPS端末及び索引情報提供装置の構成について説明する。図3及び図4はそれぞれ、GPS端末及び索引情報提供装置の構成を示すブロック図である。
【0024】
図3に示すように、GPS端末12は、予め定めたプログラムにしたがってこの端末全体の動作の制御等を行う中央演算処理装置(CPU)12aを有している。このCPU12aには、バスBを介してCPU12aのためのプログラム等を格納した読み出し専用のメモリであるROM12b、CPU12aの処理作業に必要な各種データを格納する作業エリア等を有する読み出し書き込み自在のメモリであるRAM12cが接続されている。
【0025】
CPU12aには更に、記憶部12dがバスBを介して接続されており、この記憶部12dには、少なくとも、このGPS端末12を特定可能な端末IDが記憶されている。CPU12aには更にバスBを介して、入力部12e。表示部12f、GPS受信部12g、携帯電話通信部12hが接続されている。なお、各部とバスBとの間に介在するインターフェース回路は省略されている。
【0026】
テンキー等で構成される入力部12eから入力された各種入力データは、バスBに供給されてCPU12aに入力される。表示部12fは、液晶ディスプレイ等を用いて構成され、CPU12aから指示される内容を表示する。GPS受信部12gは、GPSアンテナを介してGPSを構成する複数のGPS衛星5からのGPS信号を受信し、これに基づいて緯度経度を取得し、これをバスBを介してCPU12aに供給する。携帯電話通信部12hは、携帯電話用アンテナを介して、携帯電話通信網22に無線接続される。なお、図示しないが、GPS端末12は、信号受信時に着信音を発する着信音発生部を有していてもよい。このGPS端末12としては例えばGPS付携帯電話が利用可能であるが、本発明において通話機能は必ずしも必要でないので、上記構成を有していればGPS付携帯電話でなくてもよい。
【0027】
図4に示すように、索引情報提供装置41は、周知のパーソナル・コンピュータを利用したサーバであり、予め定めたプログラムにしたがって装置全体の動作の制御等を行う中央演算処理装置(CPU)41aを有している。このCPU41aには、バスBを介してCPU41aのためのプログラム等を格納した読み出し専用のメモリであるROM41b、CPU41aの処理作業に必要な各種データを格納する作業エリア等を有する読み出し書き込み自在のメモリであるRAM41cが接続されている。
【0028】
CPU41aには更に、記憶部41dがバスBを介して接続されており、この記憶部41dにはハードディスク等を用いている。記憶部41dは、コンピュータを索引情報提供装置として機能させるためのプログラムファイルや各種データベース等を記憶している。また、記憶部41dは、索引テーブル411を記憶している。索引テーブル411は、図5で示すように、書籍名、頁、索引、緯度経度が対応付けられたものである。例えば、このテーブル411によると、xxxマップ(図中、411aで示す)の57頁(図中、411bで示す)の索引2B(図中、411cで示す)に対応する箇所は、緯度36°15′、経度137°33′(図中、411dで示す)に対応することがわかる。このような内容のテーブルが、複数の書籍の地図が印刷された頁に割り当てられて記憶されている。記憶部41dは、請求項中の格納手段に対応する。
【0029】
なお、GPS端末12のユーザが携帯する書籍が1種類に予め定められている場合には、索引テーブル411に書籍名は必ずしも必要ではないが、上記のように、書籍名を付加しておくことにより、1種類の書籍のみならず、種々の書籍が利用可能となり、汎用性が広がる。
【0030】
また、頁及び索引は、通常、既成の地図帳には付されているものなので、既成の地図帳に新たに手を加える必要がないため、より安価にサービスを提供するための一助となる。
【0031】
CPU41aには更にバスBを介して、入力部41e。表示部41f、通信部41gが接続されている。なお、各部とバスBとの間に介在するインターフェース回路は省略されている。キーボードやマウスを有して構成する入力部41eから入力された各種入力データは、バスBに供給されてCPU41aに入力される。表示部41fは、CRTや液晶ディスプレイ等を用いて構成され、CPU41aから指示される内容を表示する。通信部41gは、この索引情報提供装置をインターネット3に通信接続するための部位であり、図示しないルータ及びDSU等から構成される。
【0032】
次に、図6及び図7を加えて、本発明の一実施形態に係る通信シーケンス、処理手順について説明する。図6は、本発明の一実施形態に係るGPS端末側及びASP側における処理手順、並びに、これらの間における通信シーケンスを示すフローチャートである。図7は、地図が印刷された頁の一例を示す図である。
【0033】
図6のGPS端末側のステップS101においては、起動されて位置登録済みのGPS端末12において、索引情報の要求トリガが待機されている(ステップS101のN)。このトリガは、例えば、GPS端末12の入力部12eとしてのテンキーによる、索引情報を受信するための所定の発呼操作である。この要求トリガがあると(ステップS101のY)、ステップS102に進んで、上記GPS受信部12gを介してGPS信号が受信されて、ここから少なくとも緯度経度情報が取得される。そして、ステップS103に進んで、ASP側に、取得した緯度経度情報に対応する索引情報を要求するための索引情報要求信号、ステップS102で取得した緯度経度情報、及び記憶部12dに記憶される端末ID121が送信される。これらは、携帯電話通信部12h、携帯電話オペレータ2、及びインターネット3を経由して、ASP4の索引情報提供装置41に至る。上記ステップS101は請求項中の受信手段に対応し、ステップS403及びステップS404は請求項中の抽出手段に対応し、ステップS405は請求項中の送信手段に対応する。
【0034】
なお、複数の書籍が対象となっている場合には、ステップS101において、書籍を特定するコードも入力されて発呼される。そして、ステップS103において、この書籍を特定するコードも同時に送信される。
【0035】
また、ASP側のステップS401においては、GPS端末側から送信されてくる索引情報要求信号、緯度経度情報、及び端末IDが受信待機されている(ステップS401のN)。索引情報要求信号、緯度経度情報、及び端末IDが通信部41gを介して受信されると(ステップS401のY)、ステップS402に進んで、索引情報要求元がこのサービスの加入者であるか否かが判定される。すなわち、受信された端末IDと、記憶部41dに記憶されるこのナビゲーション情報提供サービスの加入者情報と、が比較されて、索引情報要求元がこのサービスに加入しているか否かが判定される。ここで、索引情報要求元がこのサービスの加入者であると判定されるとステップS403に進み(ステップS402のY)、さもなければ、GPS端末側に否認情報を返送する等の処理を行う。
【0036】
ステップS403においては索引テーブルが参照され、続いてステップS404において受信した緯度経度情報に対応する索引情報が抽出される。例えば、受信した緯度経度情報が図5の411dに示すような緯度経度を示すものであるとすると、これに対応する頁(図中、411bに示す)及び索引(図中、411cに示す)が、索引情報として索引テーブル411から抽出される。書籍を特定するコードも受信されている場合には、このコードに対応する書籍(図中、411aに示す)における、頁(図中、411bに示す)及び索引(図中、411cに示す)が、索引情報として抽出される。そして、ステップS405においては、この抽出された索引情報が、通信部41gから上記と逆方向にGPS端末側に送信され、GPS端末12に至る。
【0037】
GPS端末側のステップS104においては、索引情報が受信待機されており(ステップS104のN)、ASP側から送信されてくる索引情報が、携帯電話通信部12hを介して受信されるとステップS105に進む(ステップS104のY)。ステップS105においては、受信された索引情報が表示部12f上に表示される。必ずしも必要ではないが、所定の着信音を同時に発するようにしてもよい。例えば、受信された索引情報は、図1に示すように、「現在地は、[XXXマップ]の[57]頁[2B]です。」のメッセージ121として表示される。メッセージ121は表示のみならず、音声にて知らせるようにしてもよい。なお、メッセージ121中、[XXXマップ]、[57]及び[2B]はそれぞれ、上記索引テーブル411中の書籍411a、頁411b及び索引411cに対応する。
【0038】
このようなメッセージ121をみたユーザ1は、図7に示すような、携帯する地図帳13の57頁を開き、まず、索引2Bに該当する箇所に自分がいることを知ることができる。これと同時にユーザ1は、地名や、図中、13k、13l、13mに示すような情報も得ることができる。更に、ユーザ1は、索引2Bの近傍の地形や、地名、案内情報等も得ることができる。すなわち、従来のナビゲーション装置では、一度に得ることができなかった広範で詳細な情報を同時に得ることができる。
【0039】
このように、本発明の実施形態によれば、ユーザに大きな出費を強いることなく、現在地近辺の多くの有用な情報を取得できる装置及びナビゲーションシステムが提供される。また、GPS付携帯電話を利用することにより、携帯性が向上すると共に電源管理も容易となるため、モータバイクドライバや歩行者のナビゲーションとしても利用可能となる。
【0040】
なお、本発明でいう索引情報は、単に、地図の各頁に付された英数字等の索引に限定されるものでなく、地図上の位置を特定できるものであれば他のものであってもよい。例えば、図7の13dに示すように、地図が印刷された頁に緯度経度を直接的に数字で付してもよい。また、上述したように、本発明でいう書籍は、単に、ツーリングマップやロードマップに限定されるものでなく、地図に索引情報が付されたものであれば何でもよい。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1及び6記載の発明によれば、特定のGPS端末側から送信されてくる現在地に対応する緯度経度情報が受信され、緯度経度とこの緯度経度に対応する前記地図上の位置とを関連づけたテーブルが参照されて、受信した緯度経度情報に対応する地図上の位置が索引情報として抽出される。そして、この索引情報が、緯度経度情報を送信してきた特定のGPS端末側に返送される。したがって、移動体側では、受信した索引情報及び携帯する書籍に印刷された地図を参照して、現在地を即座に確認できる。この結果、移動体側であるユーザは、高価なナビゲーション装置を所有することなく、現在地を確認できるようになる。また、書籍に印刷された地図から現在地を参照するので、既成のナビゲーション装置に比べて、遥かに多くの索引情報を一度に得ることができる。
【0042】
請求項2記載の発明によれば、緯度経度に対応する地図が印刷された頁とこの頁に付された索引とで現在地が示されるので、基本的に、既成の書籍に新たに手を加える必要がないため、より安価にサービスを提供することができる。
【0043】
請求項3記載の発明によれば、上述のような緯度経度情報に対応する位置に書籍情報も付加される。したがって、特定の書籍のみならず、地図を有する種々の書籍が利用可能となり、汎用性が広がる。
【0044】
請求項4記載の発明によれば、移動体側であるユーザは、GPS端末としてのGPS付携帯電話を用いることにより、携帯性が向上すると共に電源管理も容易となるため、モータバイクドライバや歩行者のナビゲーションとしても利用可能となる。
【0045】
請求項5記載の発明によれば、書籍は地図上の位置に対応する走行ガイド及び観光ガイドが付された地図帳であるので、現在地情報のみならず、その近辺の走行情報及び観光情報も同時に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の索引情報提供装置の基本構成を示す図である。
【図2】本発明に係る索引情報提供装置を用いたシステムを示す図である。
【図3】GPS端末の構成を示すブロック図である。
【図4】索引情報提供装置の構成を示すブロック図である。
【図5】索引テーブルを例示する図である。
【図6】本発明の一実施形態に係るGPS端末側及びASP側における処理手順、並びに、これらの間における通信シーケンスを示すフローチャートである。
【図7】地図が印刷された頁の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 ユーザ
2 携帯電話オペレータ
3 インターネット
4 ASP
5 GPS衛星
11 モータバイク
12 GPS端末
13 地図帳
21 携帯電話通信網
22 位置情報提供サーバ
41 索引情報提供装置
Claims (6)
- 地図を含む書籍と特定のGPS端末とを携帯する移動体側に、この移動体の現在地に対応する前記地図上の位置を知らしめるための索引情報を提供する装置であって、
前記特定のGPS端末側から送信されてくる現在地に対応する緯度経度情報を受信する受信手段と、
緯度経度とこの緯度経度に対応する前記地図上の位置とを関連づけたテーブルを格納する格納手段と、
前記テーブルを参照して、受信した緯度経度情報に対応する前記位置を抽出する抽出手段と、
抽出した前記位置を前記索引情報として、前記緯度経度情報を送信してきた前記特定のGPS端末側に送信する送信手段と、
を備えることを特徴とする索引情報提供装置。 - 請求項1記載の索引情報提供装置において、
前記位置は、緯度経度に対応する地図が印刷された頁とこの頁に付された索引とで示される、
ことを特徴とする索引情報提供装置。 - 請求項1又は2記載の索引情報提供装置において、
前記特定のGPS端末からは書籍を特定する書籍情報も送信され、
前記受信手段は、前記緯度経度情報と共に前記書籍情報も受信し、
前記格納手段は、書籍毎に前記緯度経度と前記位置とを関連づけたテーブルを格納し、
前記抽出手段は、前記テーブルを参照して、受信した書籍情報に該当する書籍における受信した緯度経度情報に該当する位置とを前記索引情報として抽出し、
前記送信手段は、前記索引情報を、前記緯度経度情報及び前記書籍情報を送信してきた前記特定のGPS端末側に送信する、
ことを特徴とする索引情報提供装置。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の索引情報提供装置において、
前記特定のGPS端末は、GPS付携帯電話である、
ことを特徴とする索引情報提供装置。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の索引情報提供装置において、
前記書籍は、前記地図上の位置に対応する走行ガイド及び観光ガイドが付された地図帳である、
ことを特徴とする索引情報提供装置。 - 地図を含む書籍と特定のGPS端末とを携帯する移動体側と、この移動体の現在地に対応する前記地図上の位置を知らしめるための索引情報を提供する索引情報提供装置側とから構成されるナビゲーションシステムであって、
前記特定のGPS端末は、
所定操作に応じて自端末の現在地に対応する緯度経度情報を取得してこれを送信する手段と前記索引情報を受信してこれを表示する手段と、を備え、
前記索引情報提供装置は、
前記特定のGPS端末側から送信されてくる前記緯度経度情報を受信する受信手段と、
緯度経度とこの緯度経度に対応する前記地図上の位置とを関連づけたテーブルを格納する格納手段と、
前記テーブルを参照して、受信した緯度経度情報に対応する前記位置を抽出する抽出手段と、
抽出した前記位置を前記索引情報として、前記緯度経度情報を送信してきた前記特定のGPS端末側に送信する送信手段と、を備える、
ことを特徴とするナビゲーションシステム。
Priority Applications (1)
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