JP2004261923A - オイルエレメント分解分別方法とその装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】多数のオイルエレメントの分解分別を効率良くできるようにし、その作業の際の作業者への危険を無くす。
【解決手段】載置した複数のオイルエレメントa…を順次取出位置Xに運搬する回転自在なオイルエレメント載置テーブルAと、オイルエレメントaを横倒し状態または傾斜状態にしてその両端部を保持するオイルエレメント保持装置Cと、このオイルエレメント保持装置Cに、上記オイルエレメント載置テーブルAの取出位置Xのオイルエレメントa…を供給する供給アームBと、そのオイルエレメント保持装置Cに保持されているオイルエレメントaの外容器fを切断する切断刃を備えた切断装置Dと、切断された上記外容器fを保持する分別アームEとからなるオイルエレメント分解分別装置。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、使用済みオイルエレメントをリサイクルするための、オイルエレメント分解分別方法とその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車やその他の機械,装置等の使用済みオイルエレメントは、産業廃棄物として業者によって回収され、分解分別することなく焼却処理等されていたが、この焼却処理の際に有害なガスを発生し、環境を汚染してしまう等の問題があった。
このような問題を解決するために、そのオイルエレメントの構成部品を分別回収できるようにするものとして、特開2000−198017号公報(特許文献1)、特開2001−71211号公報(特許文献2)、特開2001−269811号公報(特許文献3)等に開示されたオイルエレメントを切断する装置がある。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−198017号公報
【特許文献2】
特開2001−71211号公報
【特許文献3】
特開2001−269811号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記各装置では、オイルエレメントの外容器の切断をした後に、その内部に収容されているフィルタを手作業で取り出して分別する等の作業が別途必要であったので、この装置によって膨大な数の使用済みオイルエレメントを処理していたのでは効率が悪い。
また、これら各装置は、オイルエレメントを切断する切断刃付近の所定の位置に、手作業でオイルエレメントを配置する必要があり、作業者にとって危険なことでもあった。
【0005】
そこで、本発明は、多数のオイルエレメントの分解分別を自動的に効率良くできるようにするとともに、その作業の際の作業者への危険を無くそうとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明オイルエレメント分解分別装置は、載置した複数のオイルエレメントa…を順次取出位置Xに運搬する回転自在なオイルエレメント載置テーブルAと、オイルエレメントaを横倒し状態または傾斜状態にしてその両端部を保持するオイルエレメント保持装置Cと、このオイルエレメント保持装置Cに、上記オイルエレメント載置テーブルAの取出位置Xのオイルエレメントa…を供給する供給アームBと、そのオイルエレメント保持装置Cに保持されているオイルエレメントaの外容器fを切断する切断刃を備えた切断装置Dと、切断された上記外容器fを保持する分別アームEとからなる。
【0007】
請求項2記載の本発明は、上記オイルエレメント載置テーブルAが、オイルエレメントのための位置決めピン1…を外周縁部に所定の間隔で多数植立した円盤状のものである請求項1記載のオイルエレメント分解分別装置である。
【0008】
請求項3記載の本発明は、上記供給アームBが、オイルエレメントa…を保持する保持部5を軸杆5′の先端に備えてなるとともに、該供給アームBを上記軸杆5′のまわりに回転させる供給アーム回転機構8を備え、かつ、昇降および旋回自在な支持台7に支持されている請求項1または2記載のオイルエレメント分解分別装置である。
【0009】
請求項4記載の本発明は、上記オイルエレメント保持装置Cが、オイルエレメントaの一端を保持する固定チャック10と、その固定チャック10に近接または離隔する方向に摺動可能にして配設され、かつ、上記オイルエレメントaの他端を保持する摺動チャック11とからなる請求項1,2または3記載のオイルエレメント分解分別装置である。
【0010】
請求項5記載の本発明は、上記オイルエレメント保持装置Cが、その保持するオイルエレメントaを、上記切断装置Dの切断刃の前縁22′に当接する箇所が上方へ向かうように回転させるもので、また、上記切断装置Dが、その切断刃を、上記オイルエレメントaに当接する前縁22′が下方へ向かうように回転させるものである請求項1,2,3または4記載のオイルエレメント分解分別装置である。
【0011】
請求項6記載の本発明は、上記切断装置Dが、上記オイルエレメント保持装置Cに近接または離隔する方向に摺動自在な摺動台19上に、上記切断刃と、上記オイルエレメント保持装置Cに保持されているオイルエレメントa…の外容器fとの距離を測定する位置検出器20を備えてなる請求項1,2,3,4または5記載のオイルエレメント分解分別装置である。
【0012】
請求項7記載の本発明は、上記分別アームEが、オイルエレメントa…を保持する保持部23を軸杆23′の先端に備えてなるとともに、該分別アームEを上記軸杆23′のまわりに回転させる分別アーム回転機構26と、上記軸杆23′の長手方向へ伸縮させる分別アーム伸縮機構27とを備えた支持台25に支持されている請求項1,2,3,4,5または6記載のオイルエレメント分解分別装置である。
【0013】
請求項8記載の本発明オイルエレメント分解分別方法は、オイルエレメント載置テーブルAに載置した複数のオイルエレメントa…を、該オイルエレメント載置テーブルAの回転により所定の取出位置Xに順次運搬し、その取出位置Xのオイルエレメントaを供給アームBによってオイルエレメント保持装置Cへ供給し、該オイルエレメント保持装置Cが、そのオイルエレメントaを横倒し状態または傾斜状態にしてその両端部を保持し、切断装置Dが、そのオイルエレメント保持装置Cが保持しているオイルエレメントaの外容器fの側面を周方向に切断してその一端を開口させ、その後、分別アームEが、その外容器fを、開口を下方に向けるよう回転させて、該外容器f内のフィルタgを落下させ、次いで、その外容器fを所定の位置に運搬することを内容とする。
【0014】
請求項9記載の本発明は、上記オイルエレメント載置テーブルAが、オイルエレメントa…を起立状態で運搬するとともに、そのオイルエレメントa…の各々が取出位置Xに運搬されたときに回転を停止する請求項8記載のオイルエレメント分解分別方法である。
【0015】
請求項10記載の本発明は、上記供給アームBが、オイルエレメントa…を、起立状態から横倒し状態または傾斜状態にする請求項8または9記載のオイルエレメント分解分別方法である。
【0016】
請求項11記載の本発明は、上記オイルエレメント保持装置Cが、その保持するオイルエレメントaを、上記切断装置Dの切断刃の前縁22′に当接する箇所が上方へ向かうように回転させ、また、上記切断装置Dが、その切断刃を、上記オイルエレメントaに当接する前縁22′が下方へ向かうように回転させる請求項8,9または10記載のオイルエレメント分解分別方法である。
【0017】
請求項12記載の本発明は、上記切断の後に、上記オイルエレメント保持装置Cが、内部にフィルタgを収容しかつ一端を開口させた上記外容器fを、切断端部e′から引き離すとともに、その切断端部e′の保持を解く請求項8,9,10または11記載のオイルエレメント分解分別方法である。
【0018】
請求項13記載の本発明は、上記切断装置Dが、その切断刃を回転させながら上記オイルエレメント保持装置Cの方向に摺動し、かつ、上記位置検出器20が上記オイルエレメント保持装置Cに保持されているオイルエレメントaの外容器fとの距離が所定の距離となったのを検出したときに、上記摺動を停止する請求項8,9,10,11または12記載のオイルエレメント分解分別方法である。
【0019】
請求項14記載の本発明は、上記分別アームEが、上記外容器fを所定の位置に運搬してその保持を解く請求項8,9,10,11,12または13記載のオイルエレメント分解分別方法である。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示の一実施形態について説明する。
【0021】
aは、蓋部bを有する筒体cの下端開口を、底孔dを有する底板eで閉鎖してなる外容器f内に、紙製あるいは綿製等のフィルタgを収容してなるオイルエレメントで(図9)、本発明オイルエレメント分解分別装置は、かかるオイルエレメントaを分解分別するためものである。
【0022】
Aは、位置決めピン1…を上下に突出させた状態にして外周縁部に所定の間隔で多数植立した、円盤状のオイルエレメント載置テーブルで、その上には、分解分別しようとする上記オイルエレメントa…を、上記位置決めピン1…に上記底孔d…を係合させ、起立状態にして多数載置できるようになっている。
【0023】
1′(図8)は、上記オイルエレメント載置テーブル1を回転自在に支持する支柱で、1″はその支柱に取り付けられたステーである。
2(図8)は、そのステー1″に固定された、上記オイルエレメント載置テーブルAを回転させるためのモータ、3,3はそのモータ2の駆動力を上記オイルエレメント載置テーブルAに伝達するための歯車である。
4(図8)は、上記ステー1″に、上記オイルエレメント載置テーブル1の下面に対向させて取り付けられた位置決めピン検出体で、該オイルエレメント載置テーブルAが回転するときに、上記位置決めピン1…を検出するものである。
上記モータ2は、この位置決めピン検出体4による上記位置決めピン1…の検出に基づいて制御され、上記各位置決めピン1が後記の供給アームBに対向する取出位置Xまできたときに、上記オイルエレメント載置テーブルAの回転を停止させるようになっている。
【0024】
Bは、上記オイルエレメントa…を保持する一対の保持片からなる保持部5とそれを開閉動作させる保持片開閉機構6とを軸杆5′の先端に備えた供給アームである。
7は、上記オイルエレメント載置テーブルAの一側に、昇降および旋回自在にして配設され、かつ、供給アーム回転機構8および供給アーム伸縮機構9を備えた支持台である。
上記供給アームBは、上記支持台7に支持され、その支持台7の昇降および旋回に伴って昇降および旋回し、また、供給アーム回転機構8および供給アーム伸縮機構9の駆動によって、軸杆5′のまわりに回転し、かつその軸杆5′の長手方向へ伸縮するようになっている。
【0025】
Cは、上記供給アームBの保持部5の所定旋回位置に対向配設された固定チャック10と、これに対向する位置に、該固定チャック10に近接および離隔する方向に摺動可能にして配設された摺動チャック11とからなるオイルエレメント保持装置である。
【0026】
上記固定チャック10は、フレーム12に回転面を垂直にした状態で軸支された円盤に、等間隔で取り付けた保持爪13…を、シリンダ14によって上記円盤の内外方に移動させることにより、上記供給アームBより供給されるオイルエレメントa…を保持し、また、その保持を解くようになっている。
【0027】
上記摺動チャック11は、上記固定チャック10に近接および離隔する方向に摺動可能にした摺動フレーム15に、回転面を垂直にした状態で軸支された円盤に、等間隔で取り付けた保持爪16…を、シリンダ17によって上記円盤の内外方に移動させることにより、上記オイルエレメントa…を保持し、また、その保持を解くようになっている。
【0028】
その摺動チャック11は、上記摺動フレーム15を摺動させることによって、上記固定チャック10に最も近接する保持位置Y(図3)から、該固定チャックより最も離隔した離隔位置Z(図1,2,5)まで移動するようになっており、上記保持位置Yにおいては、上記固定チャック10が一端を保持している横倒し状態のオイルエレメントaの他端を保持できるようになっている。
【0029】
18は、上記摺動フレーム15に載置固定された、上記摺動チャック11を回転させるモータである。
【0030】
Dは、上記オイルエレメント保持装置Cの固定チャック10の一側に、該オイルエレメント保持装置Cに近接および離隔する方向に前後摺動自在にして配設した摺動台19上に、切断刃と位置検出器20とを備えてなる切断装置である。
上記切断刃は、例えば、モータ21により駆動されるようにした回転丸鋸22であって、その回転面を、上記固定チャック10の回転面に平行にして、かつ、その固定チャック10の回転面よりもやや摺動チャック11側にずらして位置させている。
これによって、この切断装置Dは、摺動台19を固定チャック10側に前進させたときに、回転丸鋸22の前縁22′を、上記オイルエレメント保持装置Cに保持されたオイルエレメントa…の外容器fの側面に当接させるようになっている。
【0031】
上記位置検出器20は、上記オイルエレメント保持装置Cに保持されているオイルエレメントa…の外容器fとの距離を測定するもので、それは、上記回転丸鋸22の側方に、その前縁22′より所定距離αだけ後退させた位置に、上記オイルエレメント保持装置Cの方に向けて配設されている(図4)。これによって、オイルエレメントa…の外容器fとの距離を測定し、上記回転丸鋸22の前縁22′が上記外容器fにどれだけの深さ切り込んでいるかを算出することができるようになっている。
【0032】
Eは、上記オイルエレメントa…を保持する一対の保持片からなる保持部23とそれを開閉動作させる保持片開閉機構24とを軸杆23′の先端に備えた分別アームである。
25は、上記切断装置Dの一側に配設され、分別アーム回転機構26および分別アーム伸縮機構27を備えた支持台である。
上記分別アームEは、上記支持台25に支持され、上記分別アーム回転機構26および分別アーム伸縮機構27の駆動によって、軸杆23′のまわりに回転し、かつその軸杆23′の長手方向への伸縮ができるようになっている。
【0033】
上記分別アーム伸縮機構27により、分別アームEを伸長させたときには、先端の保持部23は離隔位置Zにある摺動チャック11に対向することとなる位置(図1,5)に位置し、また、縮退させたときには、該保持部23は上記摺動チャック11の摺動を妨げない位置に退避するようになっている。
【0034】
Fは、上記オイルエレメント保持装置Cや切断装置D等を支持している枠体である。
28は、上記枠体F内であって、かつ、上記固定チャック10の下方の位置に傾斜状態にして配設された、スノコ状の切断端部分別用傾斜板で、その下側先端を、上記枠体Fの外方に延出させている。29は、その切断端部分別用傾斜板28の下側先端の下方に配置した切断端部回収容器である。
30は、枠体F内であって、かつ、伸長させた上記分別アームEの保持部23の下方となる位置に傾斜状態にして配設したスノコ状のフィルタ分別用傾斜板で、その下側先端を、上記枠体Fの外方に延出させている。31は、そのフィルタ分別用傾斜板30の下側先端の下方に配置したフィルタ回収容器である。
32は、上記フィルタ分別用傾斜板30の側方であって、上記分別アームEの下方に、傾斜状態にして配設したスノコ状の外容器分別用傾斜板で、その下側先端を、上記枠体Fの外方に延出させている。33は、その外容器分別用傾斜板32の下側先端の下方に配置した外容器回収容器である。
34は、これら分別用傾斜板28,30,32の下方に配置されたオイル受けである。
【0035】
続いて、上記構成からなるオイルエレメント分解分別装置による、オイルエレメント分解分別方法ついて説明する。
【0036】
まず、分解分別すべきオイルエレメントa…を、オイルエレメント載置テーブルA上に、底孔dを位置決めピン1…に嵌入させて載置する。
モータ2の駆動によりオイルエレメント載置テーブルAが回転し、載置された各オイルエレメントa…が取出位置Xまで運搬されると、位置決めピン検出体4により位置決めピン1…が検出され、上記オイルエレメント載置テーブルAは停止する。
【0037】
オイルエレメント載置テーブルAが停止すると、供給アームBは、取出位置Xにあるオイルエレメントaを保持部5によって保持する。そして、そのままの状態で支持台7が上昇し、オイルエレメントaを上方に持ち上げ、位置決めピン1より抜く(図1)。
続いて、上記供給アームBは、上記オイルエレメントaを持ち上げたままの状態で、支持台7の旋回とともに旋回し、そのオイルエレメントaを、オイルエレメント保持装置Cの固定チャック10に対向するところまで運搬する。
このとき、上記供給アームBは、供給アーム回転機構8によってその軸杆5′まわりに90°回転し、保持部5に保持しているオイルエレメントaを横倒し状態にし、その底板eを固定チャック10に対向させる(図2)。
【0038】
次に、上記固定チャック10が、上記供給アームBにより保持されているオイルエレメントaの底板eの周縁を保持する。
これに伴い、供給アームBは、そのオイルエレメントaの保持を解く。
【0039】
続いて、離隔位置Zにあった上記摺動チャック11が、保持位置Yまで摺動し、固定チャック10により底板eの周縁を保持されている上記オイルエレメントaの蓋部bの周縁を保持する。
これにより、オイルエレメントaは、横倒し状態で、その両端部の周縁を固定チャック10および摺動チャック11により保持される(図3)。
【0040】
次に、上記切断装置Dが、その回転丸鋸22を、その前縁22′が下方へ向かうように回転させながら(図4では反時計回り)、上記オイルエレメントaの方向へ前進を開始し、その前縁22′を、上記オイルエレメントaの外容器fの側面の底板e寄りの箇所に当接させ、そこに切り込んで行く。
【0041】
この間、切断装置Dの位置検出器20は、上記オイルエレメントaの外容器fとの距離を測定しており、その距離が、回転丸鋸22の前縁22′が該外容器fに所定の深さだけ切り込むこととなる所定の距離となったのを検出すると、該切断装置Dの前進を停止させる。
このように、切断装置Dの前進を、回転丸鋸22が所定の深さだけ切り込むところで停止するように制御しているので、内部のフィルタgを傷つけないように外容器fに切り込むことができ、また、外容器eの径が異なるオイルエレメントであっても対応できる(図4(a),(b))。
【0042】
回転丸鋸22による上記切込みとほぼ同時に、オイルエレメント保持装置Cのモータ18により、上記固定チャック10および摺動チャック11に保持されているオイルエレメントaを回転させる。
その回転方向は、上記回転丸鋸22と同方向、すなわち回転丸鋸22の前縁22′に当接する箇所が上方へ向かう方向(図4では反時計回り)である。
このように、上記回転丸鋸22とオイルエレメントaを同方向に、すなわち、回転丸鋸22を、オイルエレメントaに当接する前縁22′が下方へ向かうように、また、オイルエレメントaを、上記回転丸鋸22の前縁22′に当接する箇所が上方へ向かうように回転させることにより、オイルエレメントa内の残留オイルを周囲に飛散させることなく下方へ落下させ、そこに配置している上記オイル受け34で確実に回収することができる。
【0043】
上記オイルエレメントaが一回転すると、該オイルエレメントaの外容器fの側面が周方向に切断され、その下端が開口させられる。
その後、上記摺動チャック11は、内部にフィルタgを収容しかつ下端を開口させた状態の外容器fを保持したまま、離隔位置Zまで摺動して、その外容器fを、固定チャック10が保持している底板eおよび外容器fの下端部分(以下、「切断端部e′」という。)から引き離す。
【0044】
続いて、分別アームEが伸長し、上記摺動チャック11が保持している下端を開口させた外容器fを保持部23により保持する(図5)。これに伴い、摺動チャック11は、保持爪13…を外周方向に移動させてその外容器fの保持を解く。
【0045】
次に、上記分別アームEが、その軸回りに約90°回転して、外容器fを、その開口を下方に向けるよう回転させ、該外容器f内のフィルタgを、下方に配設されているフィルタ分別用傾斜板30の上に落下させる(図6)。
落下したフィルタgは、そのフィルタ分別用傾斜板30により上記フィルタ回収容器31に導かれる。上記フィルタ分別用傾斜板30は、スノコ状になっているので、フィルタgから滴り落ちる残留オイルは、その下方のオイル受け34で回収することができる。
【0046】
その後、下端を開口させた外容器fのみを保持している分別アームEは縮退し、その外容器fを外容器分別用傾斜板32の上方まで運搬して、その保持を解く(図7)。これにより、その外容器fは、その外容器分別用傾斜板32の上に落下して外容器回収容器33に導かれる。上記外容器分別用傾斜板32は、スノコ状になっているので、外容器fから滴り落ちる残留オイルは、下方のオイル受け34で回収することができる。
【0047】
なお、この間に、上記固定チャック10は、保持爪13…を外周側に移動させて、切断端部e′の保持を解く(図5)。これにより、該切断端部e′は、下方に配設されている切断端部分別用傾斜板28の上に落下して切断端部回収容器29に導かれる。上記切断端部分別用傾斜板28は、スノコ状になっているので、切断端部e′から滴り落ちる残留オイルは、下方のオイル受け34で回収することができる。
【0048】
オイルエレメント載置テーブルAに載置されるオイルエレメントa…は、上記のようにして順次分解分別される。
分別後のフィルタgは固形燃料等として、外容器fは鉄材資源として、回収した残留オイルは燃料等として、それぞれ100%再利用することができ、環境保全、限られた資源の有効利用に資する。
【0049】
上記の実施形態では、固定チャック10および摺動チャック11により、オイルエレメントaを横倒し状態にして保持するようにしたが、たとえば、固定チャック10をやや上方に向け、それに対向位置する摺動チャック11をやや下方に向けて、オイルエレメントaを傾斜状態で保持するようにすることもできる。
この場合、両チャック10,11の傾斜角度は、下端を開口させた外容器fからフィルターfが抜け落ちず、かつ、内部に残ったオイルが流れ落ちる程度のものとするのが好ましい。これにより、内部の残留オイルを排出させやすくなる。
【0050】
また、切断刃としては、上記回転丸鋸22の代わりに、丸い砥石タイプの切断刃、パイプカッター刃のように外周を単に鋭利にした鋸刃でないもの、あるいは、旋盤に使用される固定刃のようなものを用いてもよい。
【0051】
また、上記では、固定チャック10にオイルエレメントaの底板eの周縁を保持させるようにして、外容器fの底板e側を切断するようにしたが、オイルエレメントaを固定チャック10まで運搬する際に、蓋板bを固定チャック10に対向させるように回転させて、固定チャック10に蓋板bの周縁を保持させ、外容器fの蓋板b側を切断するようにしてもよい。
【0052】
【発明の効果】
以上述べたところから明らかなように、本発明オイルエレメント分解分別装置によれば次の効果を奏する。
載置した複数のオイルエレメントを順次取出位置に運搬する回転自在なオイルエレメント載置テーブルと、オイルエレメントを横倒し状態または傾斜状態にしてその両端部を保持するオイルエレメント保持装置と、このオイルエレメント保持装置に、上記オイルエレメント載置テーブルの取出位置のオイルエレメントを供給する供給アームと、そのオイルエレメント保持装置に保持されているオイルエレメントの外容器を切断する切断刃を備えた切断装置と、切断された上記外容器を保持する分別アームとからなるので、簡単かつ安全に多数のオイルエレメントの分解分別をすることができ、処理の効率を従来より飛躍的に向上させることができる。
【0053】
本発明オイルエレメント分解分別方法によれば、次の効果を奏する。
オイルエレメント載置テーブルに載置した複数のオイルエレメントを、該オイルエレメント載置テーブルの回転により所定の取出位置に順次運搬し、その取出位置のオイルエレメントを供給アームによってオイルエレメント保持装置へ供給し、該オイルエレメント保持装置が、そのオイルエレメントを横倒し状態または傾斜状態にしてその両端部を保持し、切断装置が、そのオイルエレメント保持装置が保持しているオイルエレメントの外容器の側面を周方向に切断してその一端を開口させ、その後、分別アームが、その外容器を、開口を下方に向けるよう回転させて、該外容器内のフィルタを落下させ、次いで、その外容器を所定の位置に運搬するので、簡単かつ安全に多数のオイルエレメントの分解分別をすることができ、処理の効率を従来より飛躍的に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るオイルエレメント分解分別装置の斜視図で、供給アームがオイルエレメント載置テーブル上のオイルエレメントを持ち上げた状態を示したものである。
【図2】上記オイルエレメント分解分別装置の一部省略斜視図で、上記供給アームが旋回して、上記オイルエレメントをオイルエレメント保持装置のところまで運搬した状態を示したものである。
【図3】上記オイルエレメント保持装置および切断装置の拡大斜視図で、該オイルエレメント保持装置が上記オイルエレメントを保持した状態を示したものである。
【図4】(a),(b)はそれぞれ、上記切断装置の切断刃が、小径のオイルエレメントおよび大径のオイルエレメントの外容器の側面に切り込んだ状態を示した側面図である。
【図5】上記オイルエレメント分解分別装置の斜視図で、上記切断装置により切断され、下端を開口させた上記オイルエレメントの外容器を、分別アームが保持した状態を示したものである。
【図6】同上の一部省略斜視図で、上記分別アームが、下端を開口させた上記外容器を回転させて、内部のフィルタを落下させた状態を示したものである。
【図7】同上の一部省略斜視図で、上記分別アームが縮退し、上記外容器の保持を解いた状態を示したものである。
【図8】上記オイルエレメント載置テーブルの側面図である。
【図9】(a)はオイルエレメントの斜視図、(b)はその分解斜視図である。
【符号の説明】
a オイルエレメント
e′ 切断端部
f 外容器
g フィルタ
A オイルエレメント載置テーブル
B 供給アーム
C オイルエレメント保持装置
D 切断装置
E 分別アーム
X 取出位置
5,23 保持部
5′,23′ 軸杆
7,25 支持台
8 供給アーム回転機構
10 固定チャック
11 摺動チャック
15 摺動フレーム
19 摺動台
20 位置検出器
22 回転丸鋸
22′ 前縁
25 支持台
26 分別アーム回転機構
27 分別アーム伸縮機構

Claims (14)

  1. 載置した複数のオイルエレメントを順次取出位置に運搬する回転自在なオイルエレメント載置テーブルと、オイルエレメントを横倒し状態または傾斜状態にしてその両端部を保持するオイルエレメント保持装置と、このオイルエレメント保持装置に、上記オイルエレメント載置テーブルの取出位置のオイルエレメントを供給する供給アームと、そのオイルエレメント保持装置に保持されているオイルエレメントの外容器を切断する切断刃を備えた切断装置と、切断された上記外容器を保持する分別アームとからなることを特徴とするオイルエレメント分解分別装置。
  2. 上記オイルエレメント載置テーブルが、オイルエレメントのための位置決めピンを外周縁部に所定の間隔で多数植立した円盤状のものであることを特徴とする請求項1記載のオイルエレメント分解分別装置。
  3. 上記供給アームが、オイルエレメントを保持する保持部を軸杆の先端に備えてなるとともに、該供給アームを上記軸杆のまわりに回転させる供給アーム回転機構を備え、かつ、昇降および旋回自在な支持台に支持されていることを特徴とする請求項1または2記載のオイルエレメント分解分別装置。
  4. 上記オイルエレメント保持装置が、オイルエレメントの一端を保持する固定チャックと、その固定チャックに近接または離隔する方向に摺動可能にして配設され、かつ、上記オイルエレメントの他端を保持する摺動チャックとからなることを特徴とする請求項1,2または3記載のオイルエレメント分解分別装置。
  5. 上記オイルエレメント保持装置は、その保持するオイルエレメントを、上記切断装置の切断刃の前縁に当接する箇所が上方へ向かうように回転させるものであること、および、上記切断装置は、その切断刃を、上記オイルエレメントに当接する前縁が下方へ向かうように回転させるものであることを特徴とする請求項1,2,3または4記載のオイルエレメント分解分別装置。
  6. 上記切断装置が、上記オイルエレメント保持装置に近接または離隔する方向に摺動自在な摺動台上に、上記切断刃と、上記オイルエレメント保持装置に保持されているオイルエレメントの外容器との距離を測定する位置検出器を備えてなることを特徴とする請求項1,2,3,4または5記載のオイルエレメント分解分別装置。
  7. 上記分別アームが、オイルエレメントを保持する保持部を軸杆の先端に備えてなるとともに、該分別アームを上記軸杆のまわりに回転させる分別アーム回転機構と、上記軸杆の長手方向へ伸縮させる分別アーム伸縮機構とを備えた支持台に支持されていることを特徴とする請求項1,2,3,4,5または6記載のオイルエレメント分解分別装置。
  8. オイルエレメント載置テーブルに載置した複数のオイルエレメントを、該オイルエレメント載置テーブルの回転により所定の取出位置に順次運搬し、その取出位置のオイルエレメントを供給アームによってオイルエレメント保持装置へ供給し、該オイルエレメント保持装置が、そのオイルエレメントを横倒し状態または傾斜状態にしてその両端部を保持し、切断装置が、そのオイルエレメント保持装置が保持しているオイルエレメントの外容器の側面を周方向に切断してその一端を開口させ、その後、分別アームが、その外容器を、開口を下方に向けるよう回転させて、該外容器内のフィルタを落下させ、次いで、その外容器を所定の位置に運搬することを特徴とするオイルエレメント分解分別方法。
  9. 上記オイルエレメント載置テーブルは、オイルエレメントを起立状態で運搬するとともに、そのオイルエレメントの各々が取出位置に運搬されたときに回転を停止することを特徴とする請求項8記載のオイルエレメント分解分別方法。
  10. 上記供給アームが、オイルエレメントを、起立状態から横倒し状態または傾斜状態にすることを特徴とする請求項8または9記載のオイルエレメント分解分別方法。
  11. 上記オイルエレメント保持装置が、その保持するオイルエレメントを、上記切断装置の切断刃の前縁に当接する箇所が上方へ向かうように回転させ、また、上記切断装置が、その切断刃を、上記オイルエレメントに当接する前縁が下方へ向かうように回転させることを特徴とする請求項8,9または10記載のオイルエレメント分解分別方法。
  12. 上記切断の後に、上記オイルエレメント保持装置が、内部にフィルタを収容しかつ一端を開口させた上記外容器を、切断端部から引き離すとともに、その切断端部の保持を解くことを特徴とする請求項8,9,10または11記載のオイルエレメント分解分別方法。
  13. 上記切断装置が、その切断刃を回転させながら上記オイルエレメント保持装置の方向に摺動し、かつ、上記位置検出器が上記オイルエレメント保持装置に保持されているオイルエレメントの外容器との距離が所定の距離となったのを検出したときに、上記摺動を停止することを特徴とする請求項8,9,10,11または12記載のオイルエレメント分解分別方法。
  14. 上記分別アームが、上記外容器を所定の位置に運搬してその保持を解くことを特徴とする請求項8,9,10,11,12または13記載のオイルエレメント分解分別方法。
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