JP2004261562A - 陶磁器製食器及びその施釉方法 - Google Patents
陶磁器製食器及びその施釉方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】御飯粒がくっつきにくく、かつ御飯粒がくっついても容易に洗浄できる陶磁器製食器を提供する。
【解決手段】釉薬に陶土をまぜて素焼き生地表面に吹き付けた後、本窯焼成することで、表面に角の無い曲面で凹凸を形成した陶磁器製食器で、前記表面の粗さRyが触針式表面粗さ測定装置により20ミクロンから30ミクロンの大きさであることを特徴とする陶磁器製食器。
【選択図】 図1
【解決手段】釉薬に陶土をまぜて素焼き生地表面に吹き付けた後、本窯焼成することで、表面に角の無い曲面で凹凸を形成した陶磁器製食器で、前記表面の粗さRyが触針式表面粗さ測定装置により20ミクロンから30ミクロンの大きさであることを特徴とする陶磁器製食器。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、御飯粒が付着しにくくした陶磁器製食器及びその施釉方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、陶磁器製食器の表面は滑らかであった。
【0003】
このため御飯粒と食器表面との接触面積が広く、したがって御飯粒が食器表面にくっつき易く、きれいに箸で取りにくかった。また、御飯粒がくっついてしまった食器を洗浄する場合も、強い力で刮げ落としたり、しばらく水に浸け置きしたりしなければならなかった。
【0004】
このため釉薬をパット印刷の手法を用いて波状や粒状に施釉し、表面に凹凸をつけて御飯粒がくっつきにくくしたものがあった。(特許文献1参照)
【特許文献1】
特開2002−125828号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
これは凹凸が大きいため、柔らかい御飯粒や形の壊れた御飯粒は凹面に入り込んで、かえって取りにくかったり洗浄も容易ではなかった。また使用時に箸やスプーンなどの先が凹凸に当たり、不快な音が発生した。そこで本発明は、御飯粒がくっつきにくく、かつ容易に洗浄できる陶磁器製食器、及びその施釉方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このような課題を解決するための手段として、請求項1及び請求項2に記載の発明は、御飯粒が接触する面に、角の無い曲面であることを特徴とした微細で不規則な凹凸を形成したものであって、御飯粒と食器との接触面積が小さく、間に空気が内包されるため、御飯粒と食器の粘着力が弱くなり、食器に御飯粒がくっついて残ることが少なく、箸などで容易に取ることができる。
【0007】
また、請求項1及び請求項2に記載の発明は、洗浄の際も微細で不規則な凹凸の毛細管現象により、くっついた御飯粒と食器表面との間に素早く水をしみ込ませて御飯粒を剥がれ易くするので、強い力での刮げ落としや長時間の浸け置きがいらず、容易に洗浄できる。
【0008】
請求項1乃至請求項3に記載の発明は、凹凸が釉薬に被覆された角のない曲面を特徴とした微細で不規則な凹凸であるから、手触りはざらつかず、さらさらと滑らかであるので、箸が凹凸に引っ掛かる事なく滑らかに動かすことができ、使用時発生する音も小さい。洗浄時もスポンジが引っ掛かる事なく滑かに動かすことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
石灰釉薬と濃度50度の陶土を2:1の割合で撹拌混合させ、全体で濃度40度の釉薬を作り、これを吹き付け用のスプレーガンで、素焼生地の飯椀1個の内側に対し10cm程度離れたところから約30秒間、およそ5ccを面に 均一に噴霧する。そののち、セ氏1280度で本窯焼成する。
【0010】
【発明の効果】
本発明の食器は、表面に角の無い曲面であることを特徴とした微細で不規則な凹凸が形成されているので、御飯粒のくっつきにくい、従ってご飯がきれいに食べ易い食器で、尚且つ使用後の洗浄も容易な食器が提供できる。
【0011】
また、本発明は特殊な薬品や工程を必要とせず、通常の陶磁器製造に使用している材料と工程の中で実施できるので、製造コストも高騰せず、出来た製品も従来の陶磁器製食器と同様に毒性は無く安全である。
【0012】
本発明は飯椀の他に丼、皿、飯櫃などご飯を入れる陶磁器製の器すべてに適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の陶磁器製食器の斜視図及び表面の拡大図である。
【発明の属する技術分野】
この発明は、御飯粒が付着しにくくした陶磁器製食器及びその施釉方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、陶磁器製食器の表面は滑らかであった。
【0003】
このため御飯粒と食器表面との接触面積が広く、したがって御飯粒が食器表面にくっつき易く、きれいに箸で取りにくかった。また、御飯粒がくっついてしまった食器を洗浄する場合も、強い力で刮げ落としたり、しばらく水に浸け置きしたりしなければならなかった。
【0004】
このため釉薬をパット印刷の手法を用いて波状や粒状に施釉し、表面に凹凸をつけて御飯粒がくっつきにくくしたものがあった。(特許文献1参照)
【特許文献1】
特開2002−125828号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
これは凹凸が大きいため、柔らかい御飯粒や形の壊れた御飯粒は凹面に入り込んで、かえって取りにくかったり洗浄も容易ではなかった。また使用時に箸やスプーンなどの先が凹凸に当たり、不快な音が発生した。そこで本発明は、御飯粒がくっつきにくく、かつ容易に洗浄できる陶磁器製食器、及びその施釉方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このような課題を解決するための手段として、請求項1及び請求項2に記載の発明は、御飯粒が接触する面に、角の無い曲面であることを特徴とした微細で不規則な凹凸を形成したものであって、御飯粒と食器との接触面積が小さく、間に空気が内包されるため、御飯粒と食器の粘着力が弱くなり、食器に御飯粒がくっついて残ることが少なく、箸などで容易に取ることができる。
【0007】
また、請求項1及び請求項2に記載の発明は、洗浄の際も微細で不規則な凹凸の毛細管現象により、くっついた御飯粒と食器表面との間に素早く水をしみ込ませて御飯粒を剥がれ易くするので、強い力での刮げ落としや長時間の浸け置きがいらず、容易に洗浄できる。
【0008】
請求項1乃至請求項3に記載の発明は、凹凸が釉薬に被覆された角のない曲面を特徴とした微細で不規則な凹凸であるから、手触りはざらつかず、さらさらと滑らかであるので、箸が凹凸に引っ掛かる事なく滑らかに動かすことができ、使用時発生する音も小さい。洗浄時もスポンジが引っ掛かる事なく滑かに動かすことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
石灰釉薬と濃度50度の陶土を2:1の割合で撹拌混合させ、全体で濃度40度の釉薬を作り、これを吹き付け用のスプレーガンで、素焼生地の飯椀1個の内側に対し10cm程度離れたところから約30秒間、およそ5ccを面に 均一に噴霧する。そののち、セ氏1280度で本窯焼成する。
【0010】
【発明の効果】
本発明の食器は、表面に角の無い曲面であることを特徴とした微細で不規則な凹凸が形成されているので、御飯粒のくっつきにくい、従ってご飯がきれいに食べ易い食器で、尚且つ使用後の洗浄も容易な食器が提供できる。
【0011】
また、本発明は特殊な薬品や工程を必要とせず、通常の陶磁器製造に使用している材料と工程の中で実施できるので、製造コストも高騰せず、出来た製品も従来の陶磁器製食器と同様に毒性は無く安全である。
【0012】
本発明は飯椀の他に丼、皿、飯櫃などご飯を入れる陶磁器製の器すべてに適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の陶磁器製食器の斜視図及び表面の拡大図である。
Claims (3)
- ご飯粒が接触する面に、角の無い曲面であることを特徴とした微細で不規則な凹凸を形成した陶磁器製食器。
- 前記凹凸が、触針式表面粗さ測定装置により、表面粗さRyが20ミクロンから30ミクロンの大きさであることを特徴とする請求項1に記載の陶磁器製食器。
- 石灰釉薬と陶土を混合し、吹き付け用のスプレーガン等で、素焼生地の飯椀の内側に噴霧する方法で施釉することを特徴とする陶磁器の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003104654A JP2004261562A (ja) | 2003-03-03 | 2003-03-03 | 陶磁器製食器及びその施釉方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003104654A JP2004261562A (ja) | 2003-03-03 | 2003-03-03 | 陶磁器製食器及びその施釉方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004261562A true JP2004261562A (ja) | 2004-09-24 |
Family
ID=33127825
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003104654A Pending JP2004261562A (ja) | 2003-03-03 | 2003-03-03 | 陶磁器製食器及びその施釉方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004261562A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101168926B1 (ko) * | 2009-11-23 | 2012-08-02 | 신성화 | 도자기 형태의 신발창 제조용 금형 |
JP2015044719A (ja) * | 2013-08-29 | 2015-03-12 | 株式会社豊田中央研究所 | 耐熱黒鉛部材およびその製造方法 |
-
2003
- 2003-03-03 JP JP2003104654A patent/JP2004261562A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101168926B1 (ko) * | 2009-11-23 | 2012-08-02 | 신성화 | 도자기 형태의 신발창 제조용 금형 |
JP2015044719A (ja) * | 2013-08-29 | 2015-03-12 | 株式会社豊田中央研究所 | 耐熱黒鉛部材およびその製造方法 |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060201 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060711 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20061107 |