JP2004261404A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】所定のセンサ3Aがパチンコ球2Aを感知すると、図柄変動1が開始する。図柄変動1が表示されている間に、次のパチンコ球2Bがセンサ3Bによって感知された場合に、そのパチンコ球2Bの抽選結果を図柄変動1することを保留しておく。このとき、次のパチンコ球2Bの抽選結果が、大当りであった場合には、当り報知手段7が遊技者Mに対して、その大当りを報知する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
特開2001−334032号公報には、稼働率を向上させつつ、一定の条件下で遊技者に対して有利な遊技状態を報知する遊技機(例えば、パチンコ機)が開示されている。この従来例の実施形態中に開示されたパチンコ機は、図柄変動期間中に遊技者が液晶表示器に集中する余りに、稼働率が低下するという問題の解決を図るために工夫されたものである。
【0003】
その技術内容を簡単に説明すると、次のようである。液晶表示器が図柄変動した後に、三つの図柄が揃うと大当り状態となると、特定の入賞口が一定時間だけ開放するという遊技者に対して大きな利益が得られる。そこで、図柄変動表示中に、次の球が入賞したことを条件として、その球(現在、図柄変動表示している次の球)の入賞音を通常の入賞音とは異ならせ、聴覚によって、現在図柄変動表示中の抽選結果が、大当りであることを遊技者に知らせる。こうして、遊技者が液晶表示器の変動表示に集中することを避けて、稼働率を向上させようというものである。
【特許文献1】特開2001−334032号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、パチンコ機には、所定の条件を満足すると、大当りの確率が通常よりも向上する(例えば、通常の大当りの確率の10倍となる。)という「確率変動当たり」(以下、「確変当り」ということがある。)を備えたものがある。この確変当りは、ある条件(例えば、大当りの際に、奇数の図柄が三つ揃うという条件)を満たすことにより発生し、続いて奇数の図柄が揃い続けることにより、確変当りが所定の回数だけ継続される。ところが、確変当り中に、偶数の図柄が三つ揃って大当りになると、確変状態から通常の大当りの確率(確率変動中の1/10。以下、「非確変当り」ということがある。)に戻ってしまう。
【0005】
一般に、三つの図柄のうち二つの図柄が揃った状態をリーチ状態という。特許文献1に示す技術では、確変当り中に偶数の図柄が揃うことにより、リーチ状態となり、かつ次の大当りが報知された場合には、次の大当りの際に確変当りから非確変当りに戻ってしまうことが遊技者に知れてしまう。このため、遊技者は、次の大当りが確保されていることから嬉しい反面、確変当りから非確変当りに戻ることからがっかり感が起こることが禁じ得ない。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、遊技者にがっかり感を起こさせるような報知をなくすことにより、より遊興感の向上する遊技機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段、発明の作用、及び発明の効果】
上記の課題を解決するために第1の発明に係る遊技機は、予め定めた抽選実施条件が成立すると当り又は外れについての抽選を実施する抽選手段と、前記抽選手段による抽選結果を図柄の変動によって表示する変動図柄表示手段と、前記変動図柄表示手段による変動表示を行えない期間中に前記抽選実施条件が成立したときには当該抽選結果の表示を保留しておく保留手段と、この保留手段による保留が発生した場合に当該保留中の抽選結果が当りの場合にはその旨を報知する当り報知手段と、この当り報知手段の報知を制御する報知制御手段と、前記抽選手段による抽選結果が当りである場合には遊技者が利益を得られる特別遊技状態となる特別遊技手段とを備え、前記特別遊技状態には、より大きな利益を得られる第1特別遊技状態と、この第1特別遊技状態よりも小さな利益を得られる第2特別遊技状態とが設けられたものであって、前記報知制御手段は、前記第1特別遊技状態が発生する場合には前記当り報知手段によって当りを報知する一方、前記第2特別遊技状態が発生する可能性がある場合には前記当り報知手段による当りの報知を控えるように制御することを特徴とする。
【0007】
図1を参照しつつ、本発明の要旨を説明する(なお、図1は、本発明の概略を示したものであり、この図面によって、本発明の技術的範囲が決定されるものではない)。
予め定められた抽選条件が成立すると(例えば、遊技機に設けられたセンサ3Aが、時刻t1において、パチンコ球2Aを感知すると)、抽選手段4が予め定められた抽選実施条件に基づいて抽選を行う。この抽選結果は、変動図柄表示手段1による図柄変動によって、時刻t3までの間に表示される。この図柄変動中の時刻t2に、次の抽選条件が成立すると(例えば、次のパチンコ球2Bがセンサ3Bによって感知されると)、変動図柄表示手段1は先のパチンコ球2Aによる抽選結果を表示しているため変動表示を行えない。しかし、この間(t2〜t3)に、次のパチンコ球2Bの抽選結果は決まっているため、その図柄表示は保留手段5によって保留される。この保留手段5による保留が発生した場合に、その保留中の抽選結果(つまり、パチンコ球2Bの抽選結果)が当りの場合には、当り報知手段7がその旨を遊技者Mに報知する。この当り報知手段7の報知は、報知制御手段6によって制御されている。
また、遊技機には、抽選手段4による抽選結果が当りである場合には、遊技者Mが利益を得られる特別遊技状態となる特別遊技手段9が備えられている。この特別遊技状態には、遊技者Mが、より大きな利益を得られる第1特別遊技状態(この状態を与える当りを、下記実施形態では、「第1大当り」という)と、この第1特別遊技状態よりも小さな利益を得られる第2特別遊技状態(この状態を与える当りを、下記実施形態では、「第2大当り」という)との二つが設定されている。
報知制御手段6は、第1特別遊技状態が発生する第1大当りの場合には、当り報知手段7によって当りを報知する一方、第2特別遊技状態が発生する可能性がある第2大当りの場合には、当り報知手段7による当りの報知を控えるように制御する。
このような第1の発明によれば、特別遊技状態のうち、変動図柄表示手段による変動表示を行えない期間中(例えば、前回の抽選結果を変動表示している期間中)に保留状態が発生した場合に、次の抽選結果で遊技者がより大きな利益を得られる第1特別遊技状態となる場合には、当り報知手段が当りを報知する。一方、第2特別遊技状態となる可能性がある場合には、当り報知手段による当り報知が控えられるので、遊技者の期待感が事前に縮小してしまう(がっかり感の発生)という事態を避けられる。
なお、本発明において、当り報知手段とは、視覚・聴覚・触覚などを通じて遊技者に対して、当りを報知するものであり、その手段は問われない。例えば、スピーカを通じて音声で報知するもの、文字または画像(静止画像・動画像)を通じて視覚で報知するもの、ランプの点灯を通じて視覚で報知するものなどが例示される。
【0008】
また、本発明において、遊技機には、再度の抽選手段8(再抽選手段:つまり、▲1▼一度目の抽選結果が第1特別状態での当りまたは第2特別状態での当りの場合、▲2▼一度目の抽選結果が第2特別状態での当りの場合、或いは▲3▼一度目の抽選結果が第1特別状態での当りまたは第2特別状態での当りのときに演出上の効果を狙って、見かけ上に行われる場合)再度抽選をして抽選結果を変更する手段)を備えることができる。この場合には、(1)実際に再度の抽選を行う場合には、一度目の抽選結果で「第2特別遊技状態での当り」となっても、再抽選の結果によっては、再び「第1特別遊技状態での当り」を得る場合もあり得る(このような場合を「成り上がり」ということがある)。つまり、「第2特別状態での当り」→「再抽選」→「第1特別状態での当り」となることがある。
また、(2)演出上、見かけの再抽選を行う場合には、一度目の抽選結果が第1特別状態での当りのときであっても、一旦は第2特別状態での当りであるかのように見せかけておき、それが見かけの再抽選によって第1特別状態での当りに変化する(この場合も、「成り上がり」ということがある)ことがある。なお、見かけの再抽選を行う場合には、一度目の抽選結果が第2特別状態での当りのときであっても、実際にそのまま第2特別状態での当りとなることもある。つまり、「第1特別状態での当りにも係わらず、第2特別状態となる可能性があるとして当り報知をしない」→「見かけの再抽選」→「第1特別状態での当りに変化した(成り上がった)として当り報知をしないまま、第1特別状態での当り」となる。
しかしながら、上記各場合には、一度目の抽選結果によって、「第2特別遊技状態が発生する可能性がある」ので、当り報知手段による当りの報知を控えることになるが、その場合でも、再抽選の結果によって成り上がりが発生し、結果として当り報知手段による報知がなされないまま、第1特別遊技状態での当りとなることがあり得る。
【0009】
また、第2の発明は、予め定めた抽選実施条件が成立すると当り又は外れについての抽選を実施する抽選手段と、前記抽選手段による抽選結果を図柄の変動によって表示する変動図柄表示手段と、前記変動図柄表示手段による変動表示を行えない期間中に前記抽選実施条件が成立したときには当該抽選結果の表示を保留しておく保留手段と、この保留手段による保留が発生した場合に当該図柄変動中の抽選結果が当りの場合にはその旨を報知する当り報知手段と、この当り報知手段の報知を制御する報知制御手段と、前記抽選手段による抽選結果が当りである場合には遊技者が利益を得られる特別遊技状態となる特別遊技手段とを備え、前記特別遊技状態には、より大きな利益を得られる第1特別遊技状態と、この第1特別遊技状態よりも小さな利益を得られる第2特別遊技状態とが設けられたものであって、前記報知制御手段は、前記第1特別遊技状態が発生する場合には前記当り報知手段によって当りを報知する一方、前記第2特別遊技状態が発生する可能性がある場合には前記当り報知手段による当りの報知を控えるように制御することを特徴とする。
図1を参照しつつ、本発明の要旨を説明する(なお、前述の第1の発明の要旨と同等の構成については、簡素化のため説明を省略する)。本発明では、保留手段5による保留が発生した場合に、現在図柄変動中の抽選結果(つまり、パチンコ球2Aの抽選結果)が当りの場合には、当り報知手段7がその旨を遊技者Mに報知する。このとき、報知制御手段6は、第1特別遊技状態が発生する第1大当りの場合には、当り報知手段7によって当りを報知する一方、第2特別遊技状態が発生する可能性がある第2大当りの場合には、当り報知手段7による当りの報知を控えるように制御する。
このように構成した第2の発明によれば、特別遊技状態のうち、変動図柄表示手段による変動表示を行えない期間中(例えば、前回の抽選結果を変動表示している期間中)に保留状態が発生した場合に、現在変動図柄表示中の抽選結果で遊技者がより大きな利益を得られる第1特別遊技状態となる場合には、当り報知手段が当りを報知する。一方、第2特別遊技状態となる可能性がある場合には、当り報知手段による当り報知が控えられるので、遊技者の期待感が事前に縮小してしまう(がっかり感の発生)という事態を避けられる。
第3の発明は、第1の発明または第2の発明において、前記第1特別遊技状態は、当り状態の発生後に、前記当り状態が発生する確率を通常の当り確率よりも高い高確率とするものであり、前記第1特別遊技状態中に前記第2特別遊技状態が発生すると前記当り状態の後に当り確率が通常確率に復帰すると共に、前記報知制御手段による前記当り報知手段の制御は、前記高確率状態中であるときになされることを特徴とする。
本発明によれば、高確率状態中に、高確率から通常確率に復帰するときに限って、当り報知手段による当り報知を控えるように制御しているので、遊技者の期待感が縮小してしまうという事態を避けられる。
【0010】
第4の発明は、第1の発明〜第3の発明において、前記変動図柄表示手段によって表示される図柄が、残り一つで当り状態となるリーチ状態となり、かつ前記第2特別遊技状態が発生する可能性がある場合には、前記報知制御手段は、前記報知手段による当りの報知を控えることを特徴とする。
本発明によれば、当りとなるか否か確定的でないリーチ状態のときに、第2特別遊技状態となる可能性がある場合には、当りの報知を控えるので、遊技者は、当りであるか否かが分からず、期待感が縮小してしまうのを避けられる。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明するが、本発明の技術的範囲は、これらの実施形態によって限定されるものではなく、発明の要旨を変更することなく様々な形態で実施することができる。また、本発明の技術的範囲は、均等の範囲にまで及ぶものである。
図2には、本実施形態のパチンコ機10(本発明における遊技機に該当する)の正面図を示した。このパチンコ機10の遊技盤面12の内部中央には、変動図柄表示器22(本発明における変動図柄表示手段に該当する)が設けられている。変動図柄表示器22には、例えば左・中・右に三つの異なった図柄(動画)を表示することができる。また、遊技盤面12には、球センサ58を有するゲート32、パチンコ球が通過可能な通過口24、62、入賞球を検出する始動口センサ60を有する始動口30、大入賞口34、保留球ランプ20、28、その他に一般の入賞口や風車,釘などが適当に配置されている。また、遊技盤面12の下方には、遊技者がパチンコ機10に対して適当な指示を行う操作ボタン48、パチンコ球を遊技盤面12に打ち出すハンドル40、音楽・効果音等を発生するスピーカ50等が設けられている。
【0012】
このうち通過口24には、普通図柄を変動または停止して表示する普通図柄表示器26が備えられている。この普通図柄表示器26は、一個または複数個の発光体(例えば、緑色・赤色などのLED)を備えており、パチンコ球がゲート32を通過すると、所定の時間(例えば、10秒間)だけ変動表示が行われる。この普通図柄の変動表示は、発光体の点滅等によってなされる。変動表示中の発光体が特定の状態(例えば、赤色のLEDが点灯する)で停止すると、始動口68が一定期間(例えば、4秒間)だけ開放される。
【0013】
大入賞口34には、蓋体74と、この蓋体74を開閉するソレノイド54とが設けられている。この大入賞口34は、特別遊技状態となったときに(例えば、変動図柄表示器22の左・中・右の三つの図柄が一致したとき等)、一定時間(例えば、28秒)が経過するまで又はその一定時間内に所定個数(例えば、10個)の打球が入賞するまで蓋体74を開放し(以下、この蓋体74の開放及び閉止を「開放サイクル」という)、その開放サイクル中に受け入れられた打球(入賞球)が、大入賞口34内の特定球検出器(図示せず)によって検出されたときに、特別遊技状態の継続権が成立して、再度上記した開放サイクルが実行される。そして、各開放サイクルにおいて、上記の継続権が成立していることを条件として、最高16回の開放サイクルを繰り返すことができるようになっている。
【0014】
本実施形態のパチンコ機10においては、二種類の特別遊技状態が設定されている。すなわち、通常確率モードでの特別遊技状態(以下、「第2特別遊技状態」ということがある)と、これよりも高い確率モード(例えば、通常確率よりも10倍程度高い確率)での特別遊技状態(以下、「第1特別遊技状態」ということがある)とである。これは、いわゆる確率変動機(確変機)と呼ばれているものであり、遊技者の遊興感を一層向上させることができ得る。パチンコ機10の遊技者は、第2特別遊技状態に比べると、第1特別遊技状態の方が、大きな利益を得ることができる。なお、本発明の要旨との関連については、後に詳述する。
【0015】
大入賞口34の下方には、パチンコ球を検出する始動口センサ66を備えた始動口68が設けられている。この始動口68は、変動図柄表示器22の下方に設けられた始動口30と同等の機能を備えている。パチンコ球が両始動口30,68のいずれかに入賞すると、通常の入賞口と同様に賞球を払い出す。
また、遊技盤面12には、普通図柄を変動中に、パチンコ球がゲート32を通過した場合に、そのパチンコ球の個数を表示する保留球ランプ20、及び変動図柄を変動中にパチンコ球が始動口30,68に入賞した場合に、そのパチンコ球(つまり、保留球)の個数を表示する保留球ランプ28が設けられている。以下、保留球ランプ28の表示によって認識できる保留球の個数を「保留球数」という。
【0016】
変動図柄表示器22には、例えば液晶表示装置を用いることが可能であり、文字、記号、符号、図形、映像などの図柄からなる変動図柄、装飾図柄等を変動させつつ表示することができる(なお、変動図柄表示器22は、液晶表示器に限らず、例えばCRTやLED表示器、プラズマ表示器などのように図柄を変動させつつ表示可能な表示器を用いることができる)。また、本実施形態においては、普通図柄表示器26と変動図柄表示器22とを個別に設けているが、同一の表示器で双方を兼用することができる。なお、保留球ランプ20,28は、それぞれが1個または複数個の発光体(例えば、4個のLED)から構成されている。
【0017】
次に、パチンコ機10に設けられる各基板100,200,300の構成について説明する。このうち、主制御基板100は、パチンコ機10の遊技状態の全般について制御する。また、表示制御基板200は、主制御基板100から送信される信号に基づいて、変動図柄表示器22の図柄表示を制御する。また、音制御基板300は、主制御基板100から送信される信号に基づいて、スピーカ50からの発音を制御する。各基板100,200,300は、いずれもパチンコ機10の内部背面側に設けられている。
【0018】
まず、図3を参照しつつ、主制御基板100の構成について説明する。主制御基板100には、各種の制御を司る中央演算処理装置(CPU)110、遊技制御プログラムや所定のデータを格納するROM112、各種の乱数や信号等のデータを格納するRAM114、各種の入力装置からの信号を受ける入力処理回路102、各種装置(例えば、ソレノイド54など)を作動する信号を出力する出力処理回路104、発光体の表示(点灯,点滅を含む。)を制御する表示制御回路106、表示制御基板200及び音制御基板300などに所定の信号を送る通信制御回路116等が設けられている。各構成要素は、いずれもバス118を介して、互いに接続されている。
【0019】
ROM112に格納されたプログラムには、パチンコ機10の遊技状態を制御するものに加えて、始動口処理等の手続きを実現するためのプログラムが含まれている。入力処理回路102には、始動口センサ60、66などの各種入賞センサ(全てについては図示せず)からの信号に加えて、遊技者が操作するボタン、或いは他のセンサ類(例えば、枠開放センサ、タッチセンサ等)からの信号が入力される。表示制御回路106は、保留球ランプ20、28、或いは普通図柄表示器26等の表示装置に信号を出力する。また、通信制御回路116は、両制御基板200、300に加えて、必要に応じてパチンコ球(賞球,貸球)の払い出しを行う払出装置450を制御する枠制御基板400、及びホールコンピュータ(図示せず)等に対して所定のデータを送ることができる。
【0020】
次に、図4を参照しつつ、表示制御基板200及び音制御基板300の構成について説明する。表示制御基板200には、中央演算処理装置(CPU)210、表示制御プログラム・所定の表示データ(例えば、表示指令に対応する表示情報、はずれ変動パターンを含む複数の変動パターン、複数のリーチパターン等)を格納するROM212、表示指令・表示情報・入出力信号等を格納するRAM214、主制御基板100からデータを受信する通信制御回路216、所定の図柄を記憶し指令を受けて生成するキャラクタジェネレータ(CG)202、CPU210からの表示情報に基づいて変動図柄表示器22に加工した図柄を表示するビデオディスプレイプロセッサ(VDP)204等が設けられている。これらの構成要素は、いずれもバス218を介して、互いに接続されている。
【0021】
ROM212に格納されたプログラムには、変動図柄表示器22の図柄表示を制御するプログラムが含まれている。通信制御回路216は、主制御基板100からのデータ受信に加えて、必要に応じて枠制御基板(図示せず)やホールコンピュータ等に対して所定のデータを送ることができる。CG202が生成する図柄データには、例えば文字(英数字、漢字等)、図柄(変動図柄、装飾図柄等を含む)、静止画、動画、映像などが含まれる。VRAM・パレットRAM等を有するVDP204は、表示情報を受けてCG202が生成した図柄データを読み込み、配色指定及びスプライト処理等の画像編集を行なって、VRAMやパレットRAMに図柄データを展開した上で、最終的に映像信号や同期信号等を変動図柄表示器22に出力する。このときスプライト処理を実行して実現されるスプライト機能によって、図柄群の変動または停止の表示を実現することができる。
【0022】
音制御基板300には、中央演算処理装置(CPU)310、音制御プログラム・所定の音データ(例えば音指令に対応する音色、音の大小、音の高低、音の長短、音の変化パターン等)を格納するROM302、表示指令・一時データ・音データ等を格納するRAM304、主制御基板100からのデータを受信する通信制御回路306、音の高低・長短等を制御するシーケンサ312、このシーケンサ312の制御に基づき音を生成する音源回路314等が設けられている。これらの構成要素は、いずれもバス308を介して、互いに接続されている。
CPU310は、ROM302に格納された音制御プログラムを実行してスピーカ50から所定の音を発生させる。また、音源回路314は、各種の音源(例えば、単サウンドジェネレータ音源、PCM音源、PCM音源をさらに高圧縮したADPCM音源、PWM音源、PFM音源、FM音源など)を用いることができる。
【0023】
次に、図5〜図9を参照しつつ、パチンコ機10において、本発明を実現するために主制御基板100等が行う手続処理の流れについて説明する。図5には、始動口30、68へのパチンコ球の入賞判別を実現する始動口処理の手続きを、図6には、抽選結果が所定の当りの際にスピーカ50から音を出すための当り報知処理の手続きを、図7には、変動図柄表示器22に図柄を表示するための画像表示処理の手続きを、図8には、変動図柄表示器22における図柄変動処理の手続きをそれぞれフローチャートで示した。
図5及び図8に示す手続は、いずれも主制御基板100のCPU110がROM112に格納されている遊技制御プログラムを適当なタイミング(例えば、4ミリ秒毎)で実行することによって実現される。また、図6に示す手続は、表示制御基板200において、CPU210とVDP204とが適当なタイミングで(例えば、主制御基板100から表示指令を受けたとき)、プログラムを実行して実現する。図7に示す手続は、音制御基板300のCPU310が、ROM302に格納されている音制御プログラムを適当なタイミングで(例えば、主制御基板100から音指令を受けたとき)実行することによって実現される。
【0024】
また、本発明と実施形態との関係を示すと、図5に示すステップ16(なお、図中の符号「S」は、ステップの略である。他の図面においても同様)と図8に示すステップ80とは、本発明における「抽選手段」を具体化した処理ステップであり、図5に示すステップ14は「保留手段」を具体化した処理ステップであり、図5に示すステップ30及び図6は「当り報知手段」を具体化した処理ステップであり、図5に示すステップ34は「再抽選手段」を具体化した処理ステップであり、図5に示すステップ28は「報知制御手段」を具体化した処理ステップである。
【0025】
以下の説明において、始動口30と始動口68とは同等に機能するので、始動口30のみを例示しつつ説明する。また、説明を簡単にするために、保留球数が0個(保留球ランプ28が全て消灯している状態)の状態において、始動口30にパチンコ球が入賞したときを例示しつつ説明する。
図5に示す始動口処理では、まず始動口30にパチンコ球が入賞したか否かを判別する(ステップ10)。具体的には、始動口30に設けられた始動口センサ60から検出信号を受けると入賞したと判断し(YES)、その検出信号を受けなければ入賞していないと判断する(NO)。ステップ10で、始動口30にパチンコ球が入賞すると(YES)、保留球数が上限値(例えば、4個)に達したか否かを判別し(ステップ12)、保留球数が上限値に達していたときは(YES)、賞球の払い出しを行い、ステップ24に進む。
【0026】
一方、ステップ12において保留球数が上限値に達していない場合には(NO)、RAM114に格納されている保留球数の加算を行い(ステップ14)、加算した保留球数に応じて、保留球ランプ28のLEDを点灯する。次に、各種の乱数を読み込んでRAM114に記憶する(ステップ16)。ステップ16において、記憶する各種の乱数には、例えば大当たりか否かを決定するために用いる大当たり判定用乱数RAや、その大当たり判定用乱数RAによって大当たりと決定されたときに変動図柄表示器22に表示する大当たり図柄を特定するために用いる大当たり図柄用乱数RB、変動図柄表示器22に表示されたリーチ図柄等に応じてリーチに達してから変動を停止するまでの変化パターンを特定するために用いるリーチパターン乱数RC、特別遊技状態となる権利(以下、「特典」ということがある)の有無を報知するために用いる報知用乱数RDなどがある。
【0027】
次に、大当り判定用乱数RAに基づいて抽選した結果が、第1大当りか否かが判断される(ステップ18)。ここで、第1大当りとは、前述の第1特別遊技状態となる大当たりのことであり、通常時よりも高い確率変動モード(確変モード。例えば、通常時の約10倍の高確率)で大当りとなる。この第1大当りになると、特別遊技状態(つまり、蓋体74が、所定の開放サイクルを繰り返す)になると共に、次回の抽選時に大当りを引く確率が高く設定される。一方、第2大当りとは、特別遊技状態は得られるものの、次回の抽選時には通常の確率で抽選が行われる(非確変モード)。このため、第2大当りでは、次に大当りを引く確率は、第1大当りよりも低くなる。より具体的には、非確変モード時に大当りとなったときに、所定の条件(例えば、変動図柄表示器22において、左・中・右の三つの図柄が奇数で揃うという条件)を満足することで、確変モードの大当り(つまり、第1大当り)となり、引き続いて奇数の図柄が揃い続けることにより、第1大当りが所定の回数だけ継続される。一方、確変モード中に、所定の条件(例えば、変動図柄表示器22において、左・中・右の三つの図柄が偶数で揃うという条件)になると、確変モードから非確変モードに戻り、抽選時の当り確率は通常確率に戻る。
ステップ18において、第1大当りであると判断された場合には、ステップ20において、確変フラグが1に設定され、次回も確変モードでの抽選となる。一方、ステップ18において、第1大当りではない(つまり、第2大当り又は、はずれ)と判断された場合には、ステップ22において、確変フラグが0に設定される。こうして、大当りの場合であっても、第2大当りとなり、次回は非確変モード(通常モード)での抽選となる可能性がある(なお、後述のステップ34において、第1大当りに成り上がる場合がある)。なお、はずれの場合には、次回の抽選時には、非確変モードでの抽選となる。
【0028】
次に、変動図柄表示器22による図柄変動中か否かを判断し(ステップ24)、変動中でない場合には(NO)、そのまま始動口処理を終了する。一方、ステップ24において、図柄変動中の場合には(YES)、次の保留球の抽選結果が大当りか否かが、(第1大当りか、第2大当りかにかかわらず)判断される(ステップ26)。ここで、大当りの場合には(YES)、確変モードか否かが判断され(ステップ28)、確変中の場合(つまり、確変フラグが1で、第1大当りの場合)には(YES)、当り報知処理が実行される(ステップ30)。一方、ステップ26において、大当りではない(つまり、はずれ)と判断された場合には(NO)、再抽選ステップ32に進む。また、ステップ28において、確変中ではないと判断された場合(つまり、第2大当りの場合)にも(NO)、当り報知処理を行わず、次のステップ32に進む。
こうして、遊技者は、図柄変動中に保留球が発生した場合に、次の保留球の抽選結果で、より大きな利益を得られる第1特別遊技状態となる第1大当りの場合にのみ当り報知を受け、第2特別遊技状態となる可能性がある場合には、当り報知が控えられる。
【0029】
次に、所定の条件を満足するか否かによって、特典の有無またはその種類を変更する(つまり、はずれから大当りに、また第1大当りと第2大当りとを変更する)か否かを判別する(ステップ32)。所定の条件については、パチンコ機10の種類・日時・或いは遊技状態等に応じて、任意に設定・変更を行うことができるが、例えば保留球が上限値となった状態・リーチに達したこと等がある。ステップ32において、特典の有無またはその種類を変更する場合には(YES)、他の保留球について判定用乱数RAを再び読み込んでRAM114に記憶する(ステップ34)。この場合には、ステップ18において、第2大当りであり第1大当りではない(NO)と判断されても、後に当りの種類が、第1大当りに変更されることがあり得る(いわゆる、「成り上がり」現象)。このときは、実際には、次の保留球が第1大当りであっても、当り報知はなされないことになる。この場合は、遊技者は、予期しない第1大当りを引き当てることになるため、更に遊興感に富んだパチンコ機10となる。なお、ステップ32において、特典の有無等を変更しない場合には(NO)、始動口処理を終了する。
【0030】
次に、主制御基板100からの音指令を受けた音制御基板300が、スピーカ50から所定の音を出す当り報知について、図6を参照しながら説明する。なお、本実施形態では、主制御基板100から送られた音指令は、受信割り込み等によって適時に実行される別個の処理プログラムによって、RAM304に設けた受信バッファに記憶されている。
図6に示す当り報知処理では、まず受信バッファに記憶された音指令を取得する(ステップ40)。そして、取得した音指令に対応するシーケンスデータをROM302又はRAM304から取得し、RAM304に記憶する(ステップ42)。このシーケンスデータには、単音または複数音・音色・音の大小・音の高低・音の長短・音の変化パターン等が含まれている。
【0031】
CPU310がシーケンスデータをシーケンサ312に送ると、シーケンサ312はシーケンスデータに従って音源回路314を制御する。音源回路314では、シーケンスデータから適当な音の特性を選択する(ステップ44)。このとき、必要に応じて音をミキシングする音響編集を行なって(ステップ46)、スピーカ50にアナログ信号を出力してスピーカ50から音を出し(ステップ48)、当り報知処理を終了する。
【0032】
次に、主制御基板100からの表示指令を受けた表示制御基板200が、変動図柄表示器22に表示する画像表示処理について、図7を参照しつつ説明する。なお、本実施形態では、主制御基板100から送られた表示指令は、受信割り込み等によって適時に実行する別個の処理プログラムによって、RAM214に設けた受信バッファに記憶されている。
図7に示す画像表示処理では、まず受信バッファに記憶された表示指令を取得し(ステップ50)、この表示指令に基づいて表示データを取得してRAM214に記憶する(ステップ52)。こうして取得した表示データを取得したCPU210は、この表示データをVDP204に伝達する。
【0033】
CPU210から表示データを受けたVDP204は、表示データに基づいて文字、図柄、背景等のデータをキャラクタジェネレータ202から選択し(ステップ54)、配色指定及びスプライト処理等の画像編集を行った後(ステップ56)、VRAMやパレットRAM上にデータを展開する(ステップ58)。次に、展開したデータを画像信号に変換して、変動図柄表示器22に出力する(ステップ60)。こうして、表示データに基づいて編集した図柄等を変動図柄表示器22に表示させることができる。
【0034】
次に、図5の始動口処理とほぼ並行して実行する図柄変動処理について、図8を参照しながら説明する。図柄変動処理は、主制御基板100が、表示制御基板200に表示指令を送り、表示制御基板200において、図7の画像表示処理を実行することにより実現される。
図柄変動処理では、まず保留球数が正数か否かを判別する(ステップ70)。ここで、保留球数が正数の場合には(YES)、保留球数を減算し(ステップ72)、表示制御基板200に表示指令を送り、変動図柄表示器22で図柄変動を開始する(ステップ74)。この図柄変動の途中には、必要に応じてリーチ図柄を表示し(ステップ76)、最終的には現在行なっている図柄変動を停止する(ステップ78)。なお、図柄変動中には、リーチ前における変動パターンやリーチパターンに基づくアニメーション表示等がなされるが、その具体的な手続きについては、当業者にとって公知技術であるため詳細な説明および図示を省略する。
【0035】
次に、今回の図柄変動による抽選結果が大当たりか否かを判別する(ステップ80)。本実施形態のパチンコ機10は、大当たり判定用乱数RAに基づいて、「大当たり」か否か(更に詳細には、第1大当りか、第2大当りか)を判別する。また、必要に応じて、変動図柄表示器22に実際に停止表示された変動図柄が大当たり図柄と一致するか否かによって、大当たりか否かを判別してもよい。なおステップ80を飛ばして、ステップ82のみを実行することもできる。ステップ80において、大当たりと判別したときは(YES)、大当たり処理を実行し(ステップ82)、図柄変動処理を終了する。大当たり処理は、例えば大入賞口34の蓋体74を一定期間(例えば30秒間)だけ開放し、この大入賞口34等に入賞したパチンコ球の数に応じて賞球を払い出す等のような大当たり遊技を実現する。大当たり処理の具体的な手続きについては、当業者にとって公知技術であるので、詳細な説明および図示を省略する。一方、ステップ70の判別で始動口30にパチンコ球が入賞していない場合(NO)、及びステップ80の判別で「はずれ」の場合(NO)には、図柄変動処理を終了する。
【0036】
このように本実施形態によれば、次のような効果を得ることができる。
特別遊技状態のうち、変動図柄表示手段による変動表示を行えない期間中(例えば、前回の抽選結果を変動表示している期間中)に保留状態が発生した場合に、次の抽選結果で遊技者がより大きな利益を得られる第1特別遊技状態となる第1大当りの場合には、当り報知手段が遊技者に対して、当りを報知する。一方、第1特別遊技状態よりも小さな利益しか得られない第2特別遊技状態となる第2大当りの可能性がある場合には、当り報知手段による当り報知が控えられる。このため、遊技者の期待感が事前に縮小してしまう(がっかり感の発生)という事態を避けられる。
【0037】
また、本実施形態のパチンコ機10には、再度の抽選手段(ステップ34)が備えられているので、一度目の抽選結果で第2大当りを引いた場合であっても、再抽選の結果によっては、再び第1大当りを引いて、成り上がることがあり得る。このときには、一度目の抽選結果によって、第2大当りとなる可能性があるので、当り報知手段による当りの報知が控えられることになるが、結果として当り報知手段による報知がなされないまま、第1大当りとなることがあり得る。このため、遊技者は、いわば予知しない第1大当りを引くことになり、遊興感に富んだパチンコ機10とできる。
【0038】
また、高確率の確変中に、高確率から通常確率に復帰するときに限って、当り報知手段による当り報知を控えるように制御しているので、遊技者の期待感が縮小してしまうという事態を避けられる。
また、大当りとなるか否か確定的でないリーチ状態のときに、第2大当りとなる可能性がある場合には、当りの報知を控えるので、遊技者は、当りであるか否かが分からず、期待感が縮小してしまうのを避けられる。
【0039】
〔他の実施の形態〕
上記パチンコ機10において、他の部分の構造、形状、大きさ、材質、配置および動作条件等については、上記実施の形態に限定するものでない。例えば、上記実施の形態を次のように変形して実施することもできる。
上記実施形態では、第1種・第2種・第3種等の種別にかかわらずパチンコ機10に本発明を適用した。この形態に代えて、パチンコ機以外の他の遊技機(例えばスロットマシン,アレンジボール機,雀球遊技機,テレビゲーム機等)であっても、同様に本発明を適用することができる。他の遊技機であっても、稼働率を向上させながらも、がっかり感を起こさせることのない遊技機を提供することができる。
【0040】
上記実施形態では、スピーカ50から音を出すことにより、当り報知を行っている。本発明によれば、この他の方法、例えば、▲1▼変動図柄表示器22に画像として当り報知を行う、▲2▼所定のランプを点灯(或いは、点滅)させることにより当り報知を行う等を用いることもできる。
上記実施形態では、再抽選手段としては、実際に再度の抽選を行う(ステップ32〜ステップ34)ものを示したが、本発明によれば、見かけの再抽選を行うこともできる。図9には、見かけの再抽選を行う場合のフローチャートを示した。このフローチャートは、前述の図5において、ステップ24〜ステップ34に代えて用いることができる。
ステップ24において、図柄変動中の場合には(Yes)、ステップ90及びステップ92において、前述のステップ26及びステップ28と同様の判断がなされる。つまり、次の保留球の抽選結果が大当りか否か(ステップ90)、及び確変フラグが1か否か(第1大当りか否か)が判断される。両ステップ90,92において、Noの場合には、そのまま始動口処理を終了する。一方、両ステップ90,92において、Yesの場合には、次のステップ94で所定の条件が満足していることを前提として、見かけ上の再抽選を行うか否かが判断される。この所定の条件については、パチンコ機10の種類・日時・或いは遊技状態等に応じて、任意に設定・変更を行うことができるが、例えば乱数によって、1/2の確率でYesとNoとが分かれるように設定することができる。このステップ94でNoの場合(つまり、第1大当りの場合)には、前述の当り報知処理(ステップ96)がなされる。また、ステップ94でYesの場合には(つまり、第1大当りであるが、演出効果の上から、第2大当りであるかのように振る舞う)、当り報知処理を行わないで、始動口処理を終了する。
この場合には、第1特別状態での当りにも係わらず、第2特別状態での当りとなる可能性があるので当り報知をしないけれども、見かけの再抽選によって、第1特別状態での当りに変化した(成り上がった)として処理されるという流れになる。このような変形例によっても、上記実施形態と同様の作用および効果を奏することができる。
【0041】
上記実施形態では、変動図柄表示器22が、変動表示中に次の保留球が発生した場合に、次の保留球の抽選結果を報知するようにしている。本発明によれば、変動図柄表示器22が、変動表示中に次の保留球が発生したことを条件として、現在変動表示中の入賞球の抽選結果を報知するように変形することもできる。この場合には、上記フローチャート中のステップ26(図5)または、ステップ90(図9)の判断条件を「現在変動表示中の入賞球の抽選結果は大当りか?」と変更する。
この変形例によれば、特別遊技状態のうち、変動図柄表示器22が変動表示している期間中に保留状態が発生したときに、現在変動図柄表示中の抽選結果(つまり、前回の抽選結果)が第1大当りとなる場合には、当り報知処理がなされる。一方、第2大当りとなる可能性がある場合には、当り報知処理が控えられるので、遊技者の期待感が事前に縮小してしまうというがっかり感の発生を避けられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の要旨を模式的に示す図である。
【図2】本実施形態のパチンコ機の正面図である。
【図3】主制御基板の構成を示すブロック図である。
【図4】表示制御基板と音制御基板との構成を示すブロック図である。
【図5】始動口処理の手続の流れを示すフローチャートである。
【図6】当り報知処理の手続の流れを示すフローチャートである。
【図7】画像表示処理の手続の流れを示すフローチャートである。
【図8】図柄変動処理の手続の流れを示すフローチャートである。
【図9】見かけの再抽選を行う場合の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…変動図柄表示手段
4…抽選手段
5…保留手段
6…報知制御手段
7…当り報知手段
8…再度の抽選手段
9…特別遊技手段
10…パチンコ機(遊技機)
22…変動図柄表示器
M…遊技者
Claims (1)
- 予め定めた抽選実施条件が成立すると当り又は外れについての抽選を実施する抽選手段と、前記抽選手段による抽選結果を図柄の変動によって表示する変動図柄表示手段と、前記変動図柄表示手段による変動表示を行えない期間中に前記抽選実施条件が成立したときには当該抽選結果の表示を保留しておく保留手段と、この保留手段による保留が発生した場合に当該保留中の抽選結果が当りの場合にはその旨を報知する当り報知手段と、この当り報知手段の報知を制御する報知制御手段と、前記抽選手段による抽選結果が当りである場合には遊技者が利益を得られる特別遊技状態となる特別遊技手段とを備えたことを特徴とする遊技機。
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2003
- 2003-03-03 JP JP2003055086A patent/JP2004261404A/ja active Pending
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