JP2004261340A - 遊技機およびその制御方法 - Google Patents

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Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
Takashi Hayashi
隆志 林
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Abstract

【課題】図柄の停止表示と変動表示とからなる従来のリーチ演出表示と異なるリーチ演出表示を行うことが可能な遊技機及び遊技機の制御方法を提供する。
【解決手段】決定手段236で増加識別情報表示領域での演出表示の実行を決定したことと、計時手段330が出力する所定のトリガ信号を入力したこととを条件として、画像生成手段320は、制御データ記憶手段340から出力されるデータと画像情報記憶手段350から出力されるデータとを入力して、画像生成手段320は、増加識別情報表示領域のそれぞれに所定の識別情報画像を配置してなる画像を生成し、さらにその一部の領域を拡大表示し、続いて、拡大表示される識別情報表示領域の表示座標を移動することで判定手段231での判定結果に基づいて決定される識別情報の組み合わせ結果を視認可能にする。
【選択図】 図16

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機やコイン遊技機あるいはスロットマシンなどで代表される遊技機に関する。詳しくは、複数種類の識別情報が可変表示される複数の表示部をマトリックス状に配置して表示する画像表示装置を備えた遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の遊技機として従来から一般的に知られているものに、例えば、表示結果として導出表示する識別情報の組合せを事前決定し、それを表示するものがあった。
【0003】
従来の遊技機の中には、複数の識別情報表示領域を含む画像表示装置において、各識別情報表示領域が順番に停止し、複数のリーチ状態が成立したとき、次に表示結果が確定するリーチ状態を示す識別情報表示領域に目印表示枠を表示するものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
また、次のような遊技機もある。画像表示装置において、4×4のマトリックス状に配置された識別情報表示領域に表示される表示画像が変動を開始した後に所定時間経過すると、まず、4×4のマトリックスのうち、中央に配置される4つの識別情報表示領域の図柄が順次停止する。次に、それらの停止図柄を表示する4つの識別情報表示領域が相対位置を変化させることなく、左右、又は上下、若しくは斜め方向にやや移動して、リーチ態様で表示するにあたってリーチの最終図柄の表示領域となる識別情報表示領域を確定させる。引き続き、変動表示している他の識別情報表示領域が停止して最終的な識別情報の組み合わせを表示させるものもある(例えば、特許文献2参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−249008号公報(第6−7頁、第6図、第7図)
【0006】
【特許文献2】
特開平10−201914号公報(第5頁、第6図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来の遊技機としては、リーチ状態が成立した識別情報表示領域に枠表示を行なったり、識別情報表示領域に表示される停止図柄が画像表示装置の画像表示領域内で移動したりすることによって、遊技者の興趣を高めるように構成されたものがあった。
しかしながら、特許文献1に示される遊技機における枠とは単にリーチ状態が成立したことを確認的に示すものである。
また、特許文献2に示される識別情報表示領域の移動とは、従来のリーチ態様での演出における最終図柄表示の対象となる識別情報表示領域を確定させるためのステップである。このため、特許文献2に開示される遊技機では最終的には二つの図柄の停止表示と一つの図柄の変動表示とからなる従来のリーチ後の表示態様を行って、識別情報の組み合わせの決定結果を導出表示している。
このように、従来の遊技機の画像表示装置には、結局は1つの表示結果を導出表示するために様々な演出(キャラクタ出現、背景変更)で行われるリーチ態様での演出が表示されるのみであって、遊技者の既存概念をうち破り、画像表示装置に可変表示される演出画像に遊技者が強く引きつけられるような表示がなされているわけではなかった。
【0008】
本発明は、係る事情に鑑み考え出されたものであり、その目的は画像表示器における識別情報の組み合わせを決定するための表示演出を効果的な方法で行うとともに、通常時の表示結果数から増加させた複数の表示結果を表示することにより、遊技者を表示器に注目させ遊技に引き寄せることにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するために提供される本願第一の発明に係る遊技機は、遊技領域に設けた始動口への遊技球の入賞を検出する始動入賞検出手段(例えば図16に示すブロック図の始動入賞検出手段210)と、始動入賞検出手段によって始動口への遊技球の入賞が検出されたことを契機として遊技者に有利な特定遊技状態を発生させるか否かを判定する判定手段(例えば図16に示すブロック図の判定手段231)と、判定手段による判定結果を示す画像であって互いに識別可能な複数種類の識別情報を導出表示する複数の識別情報表示領域を備える画像表示装置(例えば図16に示すブロック図の画像表示装置8)と、画像表示装置へ画像を表示するにあたり画像を表示する契機となるトリガ信号を出力するための計時手段(例えば図16に示すブロック図の計時手段330)と、画像表示装置に表示する画像の生成元である画像データを格納した画像情報記憶手段(例えば図16に示すブロック図の画像情報記憶手段350)と、画像表示装置に表示する画像の表示制御をするための制御データを格納した制御データ記憶手段(例えば図16に示すブロック図の制御データ記憶手段340)とを備え、画像データは、識別情報を示す画像の生成元となる識別情報画像データ(例えば図17に示すブロック図の識別情報画像データ351)と、一群の識別情報表示領域を表示する表示領域を他の表示領域と区別するための枠画像の生成元となる枠画像データ(例えば図17に示すブロック図の枠画像データ352)とを含み、制御データは、計時手段からのトリガ信号を出力するタイミングを特定するタイミングデータ(例えば図17に示すブロック図のタイミングデータ341)と、識別情報画像を複数の識別情報表示領域のそれぞれに表示し、識別情報画像を所定の方向で変動表示するための通常変動データ(例えば図17に示すブロック図の通常変動データ342)と、その通常変動データに基づいて表示する複数の識別情報表示領域に対して、行列数を増加した増加識別情報表示領域を設定する増加配列データ(例えば図17に示すブロック図の増加配列データ343)と、枠画像データを増加識別情報表示領域を表示する表示領域部分に合成して枠表示するための枠データ(例えば図17に示すブロック図の枠データ344)と、増加識別情報表示領域のうち枠画像を含む所定の領域を拡大して表示するための表示復帰データ(例えば図17に示すブロック図の表示復帰データ347)と、その増加識別情報表示領域の表示座標を変化させるための識別情報移動データ(例えば図17に示すブロック図の表示識別情報移動データ346)とを含み、画像情報記憶手段に格納した画像データと制御データ記憶手段に格納したタイミングデータに基づいて画像表示装置に表示する画像を生成する画像生成手段(例えば図16に示すブロック図の画像生成手段320)と、始動入賞検出手段によって始動口への遊技球の入賞を検出したことを契機として増加識別情報表示領域の設定を実行するか否かを決定する決定手段(例えば図16に示すブロック図の決定手段236)とを備え、画像生成手段は、通常変動データに基づいてトリガ信号が出力されるたびに、複数の識別情報表示領域のそれぞれに表示する識別情報画像を順次生成し、識別情報画像を所定の方向に変動表示する画像を生成する通常変動表示手段(例えば図17に示すブロック図の通常変動表示手段321)と、決定手段によって増加識別情報表示領域の設定を実行すると決定され、トリガ信号の出力を条件として、制御データ記憶手段に格納した増加配列データに基づいて、通常変動表示手段における識別情報表示領域画像に代えて、識別情報表示領域の行列数を増加した増加識別情報表示領域を設定する増加配列表示手段(例えば図17に示すブロック図の増加配列表示手段322)と、画像情報記憶手段に格納した識別情報画像データを読み出し、増加配列表示手段で行列数が増加したそれぞれの識別情報表示領域に、判定手段による判定結果に基づいて決定した識別情報の組み合わせを含むようにその識別情報画像データを表示する画像を生成する識別情報配置手段(例えば図17に示すブロック図の識別情報配置手段323)と、制御データ記憶手段に格納した枠データに基づいて、画像情報記憶手段に格納した枠画像データを読み出し、増加配列表示手段と識別情報配置手段とで表示する増加識別情報表示領域のうち一群の識別情報表示領域を表示する表示領域部分にその枠画像を合成して枠表示する画像を生成する選択表示手段(例えば図17に示すブロック図の選択表示手段324)と、トリガ信号の出力を条件として、制御データ記憶手段に格納した表示復帰データに基づき、選択表示手段で表示した増加識別情報表示領域のうち枠画像を含む所定の領域を拡大してなる画像を生成する表示復帰手段(例えば図17に示すブロック図の表示復帰手段326)と、計時手段からトリガ信号が出力されるたびに、制御データ記憶手段に格納した識別情報移動データに基づいて、選択表示手段で表示した枠画像に対して合成する増加識別情報表示領域の配置座標を所定回数移動するとともにその移動配置した枠画像を含む所定の領域を拡大する画像を生成し、判定手段による判定結果に基づいて決定した識別情報の組み合わせを含む一群の識別情報表示領域を選択表示する画像を生成する移動選択手段(例えば図17に示すブロック図の移動選択手段325)とを備えたことを特徴とする。
【0010】
また、本願第2の発明に係る遊技機は、遊技領域に設けた始動口への遊技球の入賞を検出する始動入賞検出手段と、始動入賞検出手段によって始動口への遊技球の入賞が検出されたことを契機として遊技者に有利な特定遊技状態を発生させるか否かを判定する判定手段と、判定手段による判定結果を示す画像であって互いに識別可能な複数種類の識別情報を導出表示する複数の識別情報表示領域を備える画像表示装置と、画像表示装置へ画像を表示するにあたり画像を表示する契機となるトリガ信号を出力するための計時手段と、画像表示装置に表示する画像の生成元である画像データを格納した画像情報記憶手段と、画像表示装置に表示する画像の表示制御をするための制御データを格納した制御データ記憶手段とを備え、画像データは、識別情報を示す画像の生成元となる識別情報画像データ(例えば図18に示すブロック図の識別情報画像データ351)と、一群の識別情報表示領域を表示する表示領域を他の表示領域と区別するための枠画像の生成元となる枠画像データ(例えば図18に示すブロック図の枠画像データ352)とを含み、制御データは、計時手段からのトリガ信号を出力するタイミングを特定するタイミングデータ(例えば図18に示すブロック図のタイミングデータ341)と、識別情報画像を識別情報表示領域のそれぞれに表示し、識別情報画像を所定の方向で変動表示するための通常変動データ(例えば図18に示すブロック図の通常変動データ342)と、枠画像データを増加識別情報表示領域を表示する表示領域部分に合成して枠表示するための枠データ(例えば図18に示すブロック図の枠データ344)と、増加識別情報表示領域のうち前記枠画像を含む所定の領域を拡大し、当該拡大された所定の領域に識別情報画像を配置してなる表示復帰画像を表示するための表示復帰データ(例えば図18に示すブロック図の表示復帰データ347)と、増加識別情報表示領域の表示座標を変化させるための識別情報移動データ(例えば図18に示すブロック図の識別情報移動ータ346)とを含み、画像データは、その通常変動データに基づいて表示する複数の識別情報表示領域に対して行列数を増加した増加識別情報表示領域のそれぞれに、判定手段による判定結果に基づいて決定された識別情報の組み合わせを含むように任意の識別情報画像を配置した増加配列画像データ(例えば図18に示すブロック図の増加配列画像データ355)と、判定手段による判定結果に基づいて決定した識別情報の組み合わせを示す識別情報画像を、表示復帰データに基づいて拡大された増加識別情報表示領域の所定の領域に表示する表示復帰画像データ(例えば図18に示すブロック図の表示復帰画像データ353)とを含み、制御データは、増加配列画像データからなる増加配列画像を表示するための増加配列データ(例えば図18に示すブロック図の増加配列データ343)を含み、画像情報記憶手段に格納した画像データと制御データ記憶手段に格納したタイミングデータに基づいて画像表示装置に表示する画像を生成する画像生成手段と、始動入賞検出手段によって始動口への遊技球の入賞を検出したことを契機として、増加配列画像を表示するか否かを決定する決定手段とを備え、画像生成手段は、通常変動データに基づいてトリガ信号が出力されるたびに、複数の識別情報表示領域のそれぞれに表示する識別情報画像を順次生成し、識別情報画像を所定の方向に変動表示する画像を生成する通常変動表示手段(例えば図18に示すブロック図の通常変動表示手段321)と、決定手段によって増加配列画像を表示すると決定され、トリガ信号の出力を条件として、制御データ記憶手段に格納した増加配列データに基づき画像情報記憶手段に格納した増加配列画像データを読み出し、通常変動表示手段で表示した識別情報表示領域画像に代えて、識別情報表示領域の行列数を増加した増加配列画像を生成する増加配列表示手段(例えば図18に示すブロック図の増加配列表示手段322)と、制御データ記憶手段に格納した枠データに基づいて、画像情報記憶手段に格納した枠画像データを読み出し、増加配列表示手段で表示した増加識別情報表示領域のうち一群の識別情報表示領域を表示する表示領域部分にその枠画像を合成して枠表示する画像を生成する選択表示手段(例えば図18に示すブロック図の選択表示手段324)と、トリガ信号の出力を条件として、制御データ記憶手段に格納した表示復帰データに基づき、画像情報記憶手段に格納した表示復帰画像データを読み出し、選択表示手段で表示した増加識別情報表示領域のうち枠画像を含む所定の領域を拡大してなる画像を生成する表示復帰手段(例えば図18に示すブロック図の表示復帰手段326)と、計時手段からトリガ信号が出力されるたびに、制御データ記憶手段に格納した識別情報移動データに基づいて、選択表示手段で表示した枠画像に対して合成する増加識別情報表示領域の配置座標を所定回数移動するとともにその移動配置した枠画像を含む所定の領域を拡大する画像を生成し、判定手段による判定結果に基づいて決定した識別情報の組み合わせを含む一群の識別情報表示領域を選択表示する画像を生成する移動選択手段(例えば図17に示すブロック図の移動選択手段325)とを備えたことを特徴とする。
【0011】
さらに、本願第3の発明に係る遊技機は、遊技領域に設けた始動口への遊技球の入賞を検出する始動入賞検出手段と、始動入賞検出手段によって始動口への遊技球の入賞が検出されたことを契機として遊技者に有利な特定遊技状態を発生させるか否かを判定する判定手段と、判定手段による判定結果を示す画像であって互いに識別可能な複数種類の識別情報を導出表示する複数の識別情報表示領域を備える画像表示装置と、画像表示装置へ画像を表示するにあたり画像を表示する契機となるトリガ信号を出力するための計時手段と、画像表示装置に表示する画像の生成元である画像データを格納した画像情報記憶手段と、画像表示装置に表示する画像の表示制御をするための制御データを格納した制御データ記憶手段とを備え、画像データは、識別情報を示す画像の生成元となる識別情報画像データと、一群の識別情報表示領域を表示する表示領域を他の表示領域と区別するための枠画像の生成元となる枠画像データとを含み、制御データは、計時手段からのトリガ信号を出力するタイミングを特定するタイミングデータと、識別情報画像を識別情報表示領域のそれぞれに表示し、識別情報画像を所定の方向で変動表示するための通常変動データと、枠画像データを増加識別情報表示領域を表示する表示領域部分に合成して枠表示するための枠データと、増加識別情報表示領域のうち前記枠画像を含む所定の領域を拡大し、当該拡大された所定の領域に識別情報画像を配置してなる表示復帰画像を表示するための表示復帰データと、増加識別情報表示領域の表示座標を変化させるための識別情報移動データとを含み、画像情報記憶手段、その通常変動データに基づいて表示する複数の識別情報表示領域に対して行列数を増加した増加識別情報表示領域のそれぞれに、判定手段による判定結果に基づいて決定された識別情報の組み合わせを含むように任意の識別情報画像を配置した増加配列画像データと、増加識別情報表示領域に配置した識別情報画像を画像表示装置の奥行き方向に対して傾斜してなる傾斜画像の生成元となる傾斜画像データ(例えば図18に示すブロック図の傾斜画像データ356)と、判定手段による判定結果に基づいて決定した識別情報の組み合わせを示す識別情報画像を、表示復帰データに基づいて拡大された増加識別情報表示領域の所定の領域に表示する表示復帰画像データとを含み、制御データは、増加配列画像データからなる増加配列画像を表示するための増加配列データと、傾斜画像データからなる傾斜画像を表示するための傾斜データ(例えば図18に示すブロック図の傾斜データ348)とを含み、画像情報記憶手段に格納した画像データと制御データ記憶手段に格納したタイミングデータに基づいて画像表示装置に表示する画像を生成する画像生成手段と、始動入賞検出手段によって始動口への遊技球の入賞を検出したことを契機として、増加配列画像を表示するか否かを決定する決定手段とを備え、画像生成手段は、通常変動データに基づいてトリガ信号が出力されるたびに、複数の識別情報表示領域のそれぞれに表示する識別情報画像を順次生成し、識別情報画像を所定の方向に変動表示する画像を生成する通常変動表示手段と、決定手段によって増加配列画像を表示すると決定され、トリガ信号の出力を条件として、制御データ記憶手段に格納した増加配列データに基づいて画像情報記憶手段に格納した増加配列画像データを読み出し、通常変動表示手段で表示した識別情報表示領域画像に代えて、識別情報表示領域の行列数を増加した増加配列画像を生成する増加配列表示手段と、制御データ記憶手段に格納した傾斜データに基づいて、画像情報記憶手段に格納した傾斜画像データを読み出し、その傾斜画像データに基づいて増加配列表示手段で表示した増加配列画像を傾斜画像へ変更する傾斜表示手段(例えば図18に示すブロック図の傾斜表示手段327)と、制御データ記憶手段に格納した枠データに基づいて、画像情報記憶手段に格納した枠画像データを読み出し、傾斜表示手段で表示した増加識別情報表示領域のうち一群の識別情報表示領域を表示する表示領域部分にその枠画像を合成して枠表示する画像を生成する選択表示手段と、トリガ信号の出力を条件として、制御データ記憶手段に格納した表示復帰データに基づき、画像情報記憶手段に格納した表示復帰画像データを読み出し、選択表示手段で表示した増加識別情報表示領域のうち枠画像を含む所定の領域を拡大してなる画像を生成する表示復帰手段と、計時手段からトリガ信号が出力されるたびに、制御データ記憶手段に格納した識別情報移動データに基づいて、選択表示手段で表示した枠画像に対して合成する増加識別情報表示領域の配置座標を所定回数移動するとともにその移動配置した枠画像を含む所定の領域を拡大する画像を生成し、判定手段による判定結果に基づいて決定した識別情報の組み合わせを含む一群の識別情報表示領域を選択表示する画像を生成する移動選択手段とを備えたことを特徴とする。
【0012】
さらに、本願第4の発明に係る遊技機は、遊技領域に設けた始動口への遊技球の入賞を検出する始動入賞検出手段と、始動入賞検出手段によって始動口への遊技球の入賞が検出されたことを契機として遊技者に有利な特定遊技状態を発生させるか否かを判定する判定手段と、判定手段による判定結果を示す画像であって互いに識別可能な複数種類の識別情報を導出表示する複数の識別情報表示領域を備える画像表示装置と、画像表示装置へ画像を表示するにあたり画像を表示する契機となるトリガ信号を出力するための計時手段と、画像表示装置に表示する画像の生成元である画像データを格納した画像情報記憶手段と、画像表示装置に表示する画像の表示制御をするための制御データを格納した制御データ記憶手段とを備え、画像データは、識別情報を示す画像の生成元となる識別情報画像データと、一群の識別情報表示領域を表示する表示領域を他の表示領域と区別するための枠画像の生成元となる枠画像データとを含み、制御データは、計時手段からのトリガ信号を出力するタイミングを特定するタイミングデータと、識別情報画像を識別情報表示領域のそれぞれに表示し、識別情報画像を所定の方向で変動表示するための通常変動データと、枠画像データを増加識別情報表示領域を表示する表示領域部分に合成して枠表示するための枠データと、増加識別情報表示領域のうち前記枠画像を含む所定の領域を拡大し、当該拡大された所定の領域に識別情報画像を配置してなる表示復帰画像を表示するための表示復帰データと、増加識別情報表示領域の表示座標を変化させるための識別情報移動データとを含み、画像データは、その通常変動データに基づいて表示する複数の識別情報表示領域に対して行列数を増加した増加識別情報表示領域のそれぞれに、判定手段による判定結果に基づいて決定された識別情報の組み合わせを含むように任意の識別情報画像を配置した増加配列画像データと、増加識別情報表示領域に配置した識別情報画像を画像表示装置の奥行き方向に対して立体的に傾斜してなる立体傾斜画像の生成元となる立体傾斜画像データ(例えば図18に示すブロック図の立体傾斜画像データ357)と、判定手段による判定結果に基づいて決定した識別情報の組み合わせを示す識別情報画像を、表示復帰データに基づいて拡大された増加識別情報表示領域の所定の領域に表示する表示復帰画像データとを含み、制御データは、増加配列画像データからなる増加配列画像を表示するための増加配列データと、立体傾斜画像からなる立体傾斜画像を表示するための立体傾斜データ(例えば図18に示すブロック図の立体傾斜データ349)と、表示復帰画像からなる表示復帰画像を表示するための表示復帰データとを含み、画像情報記憶手段に格納した画像データと制御データ記憶手段に格納したタイミングデータに基づいて画像表示装置に表示する画像を生成する画像生成手段と、始動入賞検出手段によって始動口への遊技球の入賞を検出したことを契機として、増加配列画像を表示するか否かを決定する決定手段とを備え、画像生成手段は、通常変動データに基づいてトリガ信号が出力されるたびに、複数の識別情報表示領域のそれぞれに表示する識別情報画像を順次生成し、識別情報画像を所定の方向に変動表示する画像を生成する通常変動表示手段と、決定手段によって増加配列画像を表示すると決定され、トリガ信号の出力を条件として、制御データ記憶手段に格納した増加配列データに基づき画像情報記憶手段に格納した増加配列画像データを読み出し、通常変動表示手段で表示した識別情報表示領域画像に代えて、識別情報表示領域の行列数を増加した増加配列画像を生成する増加配列表示手段と、制御データ記憶手段に格納した立体傾斜データに基づいて、画像情報記憶手段に格納した立体傾斜画像データを読み出し、その立体傾斜画像データに基づいて増加配列表示手段で画像表示装置に表示した増加配列画像を立体傾斜画像へ変更する立体傾斜表示手段(例えば図18に示すブロック図の立体傾斜表示手段328)と、制御データ記憶手段に格納した枠データに基づいて、画像情報記憶手段に格納した枠画像データを読み出し、立体傾斜表示手段で表示した増加識別情報表示領域のうち一群の識別情報表示領域を表示する表示領域部分にその枠画像を合成して枠表示する画像を生成する選択表示手段と、トリガ信号の出力を条件として、制御データ記憶手段に格納した表示復帰データに基づき、画像情報記憶手段に格納した表示復帰画像データを読み出し、選択表示手段で表示した増加識別情報表示領域のうち枠画像を含む所定の領域を拡大してなる画像を生成する表示復帰手段と、計時手段からトリガ信号が出力されるたびに、制御データ記憶手段に格納した識別情報移動データに基づいて、選択表示手段で表示した枠画像に対して合成する増加識別情報表示領域の配置座標を所定回数移動するとともにその移動配置した枠画像を含む所定の領域を拡大する画像を生成し、判定手段による判定結果に基づいて決定した識別情報の組み合わせを含む一群の識別情報表示領域を選択表示する画像を生成する移動選択手段とを備えたことを特徴とする。
【0013】
また、本願第5の発明に係る遊技機の制御方法は、遊技領域に設けた始動口への遊技球の入賞を検出する始動入賞検出ステップ(例えば図9に示す識別情報画像プロセス処理のステップS311に示す始動口スイッチがオンされているか否かを判定処理を実行する部分)と、始動入賞検出手段によって始動口への遊技球の入賞が検出されたことを契機として遊技者に有利な特定遊技状態を発生させるか否かを判定する判定ステップ(例えば図11に示す入賞時演出設定処理のステップS123に示す特定遊技状態とするか否かの判定処理を実行する部分)と、始動入賞検出手段によって始動口への遊技球の入賞が検出されたことを契機として、判定ステップによる判定結果を示す画像であって互いに識別可能な複数種類の識別情報を導出表示する複数の識別情報表示領域を備える画像表示装置に表示する識別情報表示領域数を増加した増加識別情報表示領域の設定を実行するか否かを決定する決定ステップ(例えば図11に示す入賞時演出設定処理のステップS141に示す増加識別情報表示領域での演出表示を実行するか否かの判定処理を実行する部分)と、画像表示装置に表示する画像の表示制御をするための制御データを格納した制御データ記憶手段から、識別情報画像を複数の識別情報表示領域のそれぞれに表示して識別情報画像を所定の方向で変動表示するための通常変動データを読み出し、複数の識別情報表示領域に表示する識別情報画像を変動する契機となるトリガ信号がそのトリガ信号を出力する計時手段からその通常変動データに基づいて出力されるたびに、画像表示装置に表示する画像の生成元である画像データを格納した画像情報記憶手段から、識別情報を示す画像の生成元となる識別情報画像データをその通常変動データに基づいて読み出し、複数の識別情報表示領域のそれぞれに表示する識別情報画像を順次生成し、識別情報画像を所定の方向に変動表示する画像を生成する通常変動表示ステップ(例えば図14に示す図柄変動中処理のステップS732の制御データの読み込み処理と、ステップS733の読み込み画像の設定処理とこれらの処理の実行に基づいて実質的な処理を開始する図15に示す画像生成プロセス処理とを実行する部分)と、決定ステップによって増加識別情報表示領域の設定を実行すると決定したこと(例えば図14に示す図柄変動中処理のステップS734に示す変動パターンの変更を実行することを決定しているか否かの判定手段において係る変更を行うことを決定していると判定したこと)と、その増加識別情報表示領域の設定を実行する契機となるトリガ信号が計時手段から出力されること(例えば図14に示す図柄変動中処理のステップS741に示す増加配列用のトリガ信号であるか否かの判定手段において係るトリガ信号であると判定したこと)とを条件として、増加識別情報表示領域を設定する増加配列データを制御データ記憶手段から読み出し、通常変動表示ステップにおける識別情報表示領域画像に代えて、識別情報表示領域の行列数を増加した増加識別情報表示領域を設定する増加配列表示ステップ(例えば図14に示す図柄変動中処理のステップS742の制御データの読み込み処理及び読み込み画像の設定処理と、ステップS743及びS744の増加識別情報表示領域の設定処理とを実行する部分)と、画像情報記憶手段から識別情報画像データを読み出し、増加配列表示ステップで行列数が増加したそれぞれの識別情報表示領域に、判定ステップによる判定結果に基づいて決定した識別情報の組み合わせを含むようにその識別情報画像データを表示する画像を生成する識別情報配置ステップ(例えば図14に示す図柄変動中処理のステップS742からS744の処理の実行に基づいて実質的な処理を開始する図15に示す画像生成プロセス処理を実行する部分)と、一群の識別情報表示領域を表示する表示領域を他の表示領域と区別するための枠画像を画像表示装置に表示するための枠データを制御データ記憶手段から読み出し、枠画像の生成元となる枠画像データをその枠データに基づいて画像情報記憶手段から読み出し、増加配列表示ステップと識別情報配置ステップとで表示する増加識別情報表示領域のうち一群の識別情報表示領域を表示する表示領域部分に枠画像を合成して枠表示する画像を生成する選択表示ステップ(例えば図14に示す図柄変動中処理のステップS745の制御データの読み込み処理及び読み込み画像の設定処理と、ステップS746の枠画像の配置設定処理と、これらの処理の実行に基づいて実質的な処理を開始する図15に示す画像生成プロセス処理とを実行する部分)と、トリガ信号の出力を条件として、選択表示ステップで表示した増加識別情報表示領域のうち枠画像を含む所定の領域を拡大表示するための表示復帰データを制御データ記憶手段から読み出し、その表示復帰データに基づき、増加識別情報表示領域のうちの所定の領域を拡大してなる画像を生成する表示復帰ステップ(例えば図14に示す図柄変動中処理のステップS762の制御データの読み込み処理、その制御データに基づく識別情報表示領域の拡大設定処理及び枠画像データと識別情報画像データとの読み込み設定処理と、この処理の実行に基づいて実質的な処理を開始する図15に示す画像生成プロセス処理とを実行する部分)と、計時手段からトリガ信号が出力されるたびに、増加識別情報表示領域の表示座標を変化させるためのデータであって制御データ記憶手段に格納した識別情報移動データに基づいて、選択表示ステップで表示した枠画像に対して合成する増加識別情報表示領域の配置座標を所定回数移動するとともにその移動配置した枠画像を含む所定の領域を拡大する画像を生成し、判定ステップによる判定結果に基づいて決定した識別情報の組み合わせを含む一群の識別情報表示領域を選択表示する画像を生成する移動選択ステップ(例えば図14に示す図柄変動中処理のステップS764の識別情報表示領域の位置を移動するための制御データの読み込み処理と、この処理の実行に基づいて実質的な処理を開始する図15に示す画像生成プロセス処理とを実行する部分)とを備えたことを特徴とする。
【0014】
また、本願第6の発明に係る遊技機の制御方法は、遊技領域に設けた始動口への遊技球の入賞を検出する始動入賞検出ステップと、始動入賞検出手段によって始動口への遊技球の入賞が検出されたことを契機として遊技者に有利な特定遊技状態を発生させるか否かを判定する判定ステップと、始動入賞検出手段によって始動口への遊技球の入賞が検出されたことを契機として、判定ステップによる判定結果を示す画像であって互いに識別可能な複数種類の識別情報を導出表示する複数の識別情報表示領域を備える画像表示装置に表示する識別情報表示領域数を増加した増加識別情報表示領域のそれぞれに、判定ステップによる判定結果に基づいて決定された識別情報の組み合わせを含むように任意の識別情報画像を配置した増加配列画像の表示をするか否かを決定する決定ステップと、画像表示装置に表示する画像の表示制御をするための制御データを格納した制御データ記憶手段から、識別情報画像を複数の識別情報表示領域のそれぞれに表示して識別情報画像を所定の方向で変動表示するための通常変動データを読み出し、複数の識別情報表示領域画像に表示する識別情報画像を変動する契機となるトリガ信号がそのトリガ信号を出力する計時手段からその通常変動データに基づいて出力されるたびに、画像表示装置に表示する画像の生成元である画像データを格納した画像情報記憶手段から、識別情報を示す画像の生成元となる識別情報画像データを通常変動データに基づいて読み出し、複数の識別情報表示領域のそれぞれに表示する識別情報画像を順次生成し、識別情報画像を所定の方向に変動表示する画像を生成する通常変動表示ステップと、決定ステップによって増加配列画像を表示すると決定したことと、その増加配列画像を表示する契機となるトリガ信号が計時手段から出力されることとを条件として、増加配列画像を表示するための増加配列データを制御データ記憶手段から読み出し、増加配列画像の生成元となる増加配列画像データをその増加配列データに基づいて画像情報記憶手段から読み出し、通常変動表示ステップにおける識別情報表示領域に代えて、識別情報表示領域の行列数を増加した増加配列画像を表示する画像を生成する増加配列表示ステップ(例えば図14に示す図柄変動中処理のステップS742の制御データの読み込み処理及び読み込み画像の設定処理と、ステップS743及びS744の増加識別情報表示領域の設定処理と、これらの処理の実行に基づいて実質的な処理を開始する図15に示す画像生成プロセス処理を実行する部分)と、一群の識別情報表示領域を表示する表示領域を他の表示領域と区別するための枠画像を画像表示装置に表示するための枠データを制御データ記憶手段から読み出し、枠画像の生成元となる枠画像データをその枠データに基づいて画像情報記憶手段から読み出し、増加配列表示ステップと識別情報配置ステップとで表示する増加識別情報表示領域のうち一群の識別情報表示領域を表示する表示領域部分に枠画像を合成して枠表示する画像を生成する選択表示ステップと、トリガ信号の出力を条件として、選択表示手段で表示した増加識別情報表示領域のうち枠画像を含む所定の領域を拡大表示するための表示復帰データを制御データ記憶手段から読み出し、判定ステップによる判定結果に基づいて決定した識別情報の組み合わせを示す識別情報画像を拡大表示されたその増加識別情報表示領域の所定の領域に表示する画像の生成元となる表示復帰画像データをその表示復帰データに基づいて画像情報記憶手段から読み出して、その拡大表示画像を生成する表示復帰ステップ(例えば図14に示す図柄変動中処理のステップS762の制御データの読み込み処理、その制御データに基づく識別情報表示領域の拡大設定処理及び枠画像データと表示復帰画像データとの読み込み設定処理と、この処理の実行に基づいて実質的な処理を開始する図15に示す画像生成プロセス処理とを実行する部分)と、計時手段からトリガ信号が出力されるたびに、増加識別情報表示領域の表示座標を変化させるためのデータであって制御データ記憶手段に格納した識別情報移動データに基づいて、選択表示ステップで表示した枠画像に対して合成する増加識別情報表示領域の配置座標を所定回数移動するとともにその移動配置した枠画像を含む所定の領域を拡大する画像を生成し、判定ステップによる判定結果に基づいて決定した識別情報の組み合わせを含む一群の識別情報表示領域を選択表示する画像を生成する移動選択ステップとを備えたことを特徴とする。
【0015】
さらに、本願第7の発明に係る遊技機の制御方法は、遊技領域に設けた始動口への遊技球の入賞を検出する始動入賞検出ステップと、始動入賞検出手段によって始動口への遊技球の入賞が検出されたことを契機として遊技者に有利な特定遊技状態を発生させるか否かを判定する判定ステップと、始動入賞検出手段によって始動口への遊技球の入賞が検出されたことを契機として、判定ステップによる判定結果を示す画像であって互いに識別可能な複数種類の識別情報を導出表示する複数の識別情報表示領域を備える画像表示装置に表示する識別情報表示領域数を増加した増加識別情報表示領域のそれぞれに、判定ステップによる判定結果に基づいて決定された識別情報の組み合わせを含むように任意の識別情報画像を配置した増加配列画像の表示をするか否かを決定する決定ステップと、画像表示装置に表示する画像の表示制御をするための制御データを格納した制御データ記憶手段から、識別情報画像を複数の識別情報表示領域のそれぞれに表示して識別情報画像を所定の方向で変動表示するための通常変動データを読み出し、複数の識別情報表示領域に表示する識別情報画像を変動する契機となるトリガ信号がそのトリガ信号を出力する計時手段からその通常変動データに基づいて出力されるたびに、画像表示装置に表示する画像の生成元である画像データを格納した画像情報記憶手段から、識別情報を示す画像の生成元となる識別情報画像データを通常変動データに基づいて読み出し、複数の識別情報表示領域のそれぞれに表示する識別情報画像を順次生成し、識別情報画像を所定の方向に変動表示する画像を生成する通常変動表示ステップと、決定ステップによって増加配列画像を表示すると決定したことと、その増加配列画像を表示する契機となるトリガ信号が計時手段から出力されることとを条件として、増加配列画像を表示するための増加配列データを制御データ記憶手段から読み出し、増加配列画像の生成元となる増加配列画像データをその増加配列データに基づいて画像情報記憶手段から読み出し、通常変動表示ステップにおける識別情報表示領域画像に代えて、識別情報表示領域の行列数を増加した増加配列画像を表示する画像を生成する増加配列表示ステップと、増加識別情報表示領域に配置した識別情報画像を画像表示装置の奥行き方向に対して傾斜してなる傾斜画像を表示するための傾斜データを制御データ記憶手段から読み出し、その傾斜データに基づいて、傾斜画像の生成元となる傾斜画像データを画像情報記憶手段から読み出し、その傾斜画像データに基づいて増加配列表示ステップで表示した増加配列画像を傾斜画像へ変更する傾斜表示ステップ(例えば図14に示す図柄変動中処理のステップS748の制御データの読み込み処理と、その制御データに基づく画像の変更設定処理と、この処理の実行に基づいて実質的な処理を開始する図15に示す画像生成プロセス処理とを実行する部分)と、一群の識別情報表示領域を表示する表示領域を他の表示領域と区別するための枠画像を画像表示装置に表示するための枠データを制御データ記憶手段から読み出し、枠画像の生成元となる枠画像データをその枠データに基づいて画像情報記憶手段から読み出し、傾斜表示ステップで表示する増加識別情報表示領域のうち一群の識別情報表示領域を表示する表示領域部分に枠画像を合成して枠表示する画像を生成する選択表示ステップと、トリガ信号の出力を条件として、選択表示手段で表示した増加識別情報表示領域のうち枠画像を含む所定の領域を拡大表示するための表示復帰データを制御データ記憶手段から読み出し、判定ステップによる判定結果に基づいて決定した識別情報の組み合わせを示す識別情報画像を拡大表示されたその増加識別情報表示領域の所定の領域に表示する画像の生成元となる表示復帰画像データをその表示復帰データに基づいて画像情報記憶手段から読み出して、その拡大表示画像を生成する表示復帰ステップと、計時手段からトリガ信号が出力されるたびに、増加識別情報表示領域の表示座標を変化させるためのデータであって制御データ記憶手段に格納した識別情報移動データに基づいて、選択表示ステップで表示した枠画像に対して合成する増加識別情報表示領域の配置座標を所定回数移動するとともにその移動配置した枠画像を含む所定の領域を拡大する画像を生成し、判定ステップによる判定結果に基づいて決定した識別情報の組み合わせを含む一群の識別情報表示領域を選択表示する画像を生成する移動選択ステップとを備えたことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施の形態においては、遊技機の一例として遊技機を示すが、本発明はこれに限らず、例えばコイン遊技機やスロットマシンなどであってもよく、表示画面に表示される識別情報を更新して可変表示を行うことが可能な画像表示装置を含む遊技機であれば、すべてに適用することが可能である。
【0017】
図1は、本発明に係る遊技機の一例の遊技機1及びこれに対応して設置されたカードユニット50の正面図である。
【0018】
カードユニット50には、カード利用可表示ランプ151が設けられており、カードユニット50が使用可能な状態にある旨が、このカード利用可表示ランプ151の点灯又は点滅により遊技者に知らされる。このカードユニット50は、遊技機設置島に設置されている複数台の遊技機1の間に挿入された状態で設置されており、左右どちらの遊技機に接続されているかが連結台方向表示器153により表示される。
【0019】
遊技者がカード残高の記録されたプリペイドカードをカード挿入口155に挿入すると、そのプリペイドカードに記録されているカード残高が読取られる。次に、遊技者が所定の貸玉操作を行うことにより、予め入力設定されている貸出単位額分の残高が減額されるとともに、その貸出単位額分の遊技球が遊技機1の打球供給皿3に貸出される。
【0020】
カードユニット50には、端数表示スイッチ152が設けられている。この端数表示スイッチ152を押圧操作することにより、例えばカード残高やエラーが発生したときのエラーコードなどの情報が遊技機1に設けられた情報表示器(図示省略)に表示される。図中156はカードユニット錠であり、このカードユニット錠156に所定のキーを挿入して解錠操作することにより、カードユニット50の前面側を開成できるように構成されている。
【0021】
遊技機1は、額縁状に形成されたガラス扉枠2を有する。このガラス扉枠2の後方には、遊技盤6が着脱自在に取付けられている。また、ガラス扉枠2の下部表面には打球供給皿3がある。打球供給皿3の下部には、打球供給皿3から溢れた玉を貯留する余剰玉受皿4と、遊技者が打球操作するための操作ノブ5とが設けられている。操作ノブ5を遊技者が操作することにより、打球供給皿3内に貯留されている遊技球を1個ずつ発射することができる。発射された遊技球は、誘導レール29によって遊技領域7内に導かれる。誘導レール29から遊技領域7への出口部分には、弁状の逆流防止部材30が設けられている。この逆流防止部材30によって一旦遊技領域7内に打込まれた遊技球が誘導レール29に逆戻りすることが防止される。遊技領域7の中央には、識別情報を示す画像である識別情報画像を表示させる画像表示装置8が設けられている。なお、本実施形態では、識別情報画像は0〜9の10種類の図柄を数字で表したものなどで構成される。
【0022】
この画像表示装置8には、普通図柄が可変表示される普通図柄用の可変表示器10と、始動記憶表示器18とが設けられている。さらに、画像表示装置8の下方には、始動口14が構成された始動用電動役物15と、開閉板20の傾動により遊技球の入賞可能な開成状態となる可変入賞球装置19とが設けられている。始動用電動役物15には、可動片が左右に設けられている。また、一般入賞口として、画像表示装置8の上部や、画像表示装置8の左右、遊技領域7の下方左右に入賞口24がそれぞれ設けられている。また、26は、打込まれた遊技球がいずれの入賞口や可変入賞球装置にも入賞しなかったときにアウト玉として回収するアウト口であり、25は、装飾ランプである。
【0023】
遊技領域7の外周には枠ランプ(遊技効果LED28a及び遊技効果ランプ28b,28c)と、賞球の払出し時に点灯する賞球ランプ51と、玉切れ中に点灯するランプ玉切れランプ52とが設けられており、遊技領域7の上部の左右にはステレオ音の音声などの効果音を発生するためのスピーカ27,27が設けられている。
【0024】
画像表示装置8の中央の画像表示部9は、識別情報を示す画像である識別情報画像を表示可能な液晶表示器(LCD表示器)で構成されている。なお、画像表示部9は、液晶表示器に限らず、CRT(Cathode Ray Tube)、FED(Field Emission Display)、PDP(Plasma Display Panel)、ドットマトリクス等のその他の画像表示式の表示装置により構成されてもよい。画像表示部9の表示画面では、3行×3列のマトリックス状に配列された9つの識別情報表示領域から形成される図柄表示領域が表示されている。ここで、識別情報表示領域とは、識別情報画像が配置される領域であり、3行×3列のマトリックスにより形成されている9つの桝目の一つを意味する。後述するように、マトリックスが10行×10列となる場合には、100個の桝目の一つを意味することとなる。また、図柄表示領域とは、9個あるいは100個の桝目全体が表示されている領域を意味している。図柄表示領域には各識別情報表示領域との境界を示す桝目の線が描かれている。各識別情報表示領域においては、遊技球が始動口14に入賞(始動入賞)したことを契機として決定される識別情報の組み合わせ結果を示す識別情報画像が停止図柄として導出表示されるが、この導出表示の前に、複数種類の識別情報画像が変動表示される。以降の説明ではこの識別情報画像の導出表示と変動表示とを含む意味で「可変表示」を用いる。
【0025】
また、図柄表示領域に表示される識別情報表示領域は、3行×3列のマトリックス状のものを示したが、これに限られない。例えば、画像表示部9において左、中、右の各リールの外周に描かれた識別情報画像が、識別情報表示領域9の上から下に向かってスクロールするものであってもよい。
【0026】
遊技球が始動口14に入賞したことを条件として、9つすべての識別情報表示領域の識別情報画像が一斉に変動表示を開始し、各識別情報表示領域の識別情報画像は、それぞれ独楽が回転するように横方向の回転により変動表示される。そして、所定時間の経過の後、まず最左列1段目(以下「左上」と称する。)、最左列2段目(以下「左中」と称する。)、最左列3段目(以下「左下」と称する。)、中央列3段目(以下「中下」と称する。)、最右列3段目(以下「右下」と称する。)、最右列2段目(以下「右中」と称する。)、最右列1段目(以下「右上」と称する。)、中央列1段目(以下「中上」と称する。)の8つの識別情報表示領域に表示される第1図柄が導出表示され、最後に中央列2段目(以下「中中」と称する。)の識別情報表示領域に表示される第2図柄が導出表示される。
【0027】
なお、各識別情報表示領域における識別情報画像の変動態様は、横方向の回転による変動表示に限らず、各識別情報表示領域において、複数種類の識別情報画像が上から下に向かってスクロールするものであってもよい。
【0028】
画像表示部9の各識別情報表示領域において識別情報画像が可変表示中のときは、リーチ状態(リーチ表示態様)が発生するときがある。ここで、リーチ状態(リーチ表示態様)とは、識別情報を示す画像である識別情報画像の複数種類が変動表示される表示画面を備えた画像表示装置8を有し、表示画面において複数種類の識別情報の変動表示を開始させた後、時期を異ならせて複数の表示結果を導出表示し、予め定められた特定の識別情報の組合せとなったときに、遊技状態が遊技者にとって有利な特定遊技状態となる遊技機において、複数の表示結果の一部がまだ導出表示されていない段階で、既に導出表示されている表示結果が特定の組合せとなる条件を満たしている表示状態をいう。また、別の表現をすれば、リーチ状態(リーチ表示態様)とは、複数の識別情報表示領域において複数種類の識別情報の変動表示を開始させた後、その複数の識別情報表示領域の各々の表示結果を予め定められた順序で段階的に導出表示させる可変表示制御手段を有する遊技機において、その複数の識別情報表示領域のうちの既に導出表示されている識別情報表示領域の表示結果が次の段階で導出表示される識別情報表示領域の表示結果との組合せによって特定の識別情報の組合わせが成立する条件を満たしている表示状態をいう。
【0029】
例えば、本実施の形態の場合、第1停止図柄(左上、右下)を停止させた時点で、2つの図柄が特定の識別情報の組合せとなる条件を満たしていれば、リーチ状態が成立する。
【0030】
画像表示部9における図柄表示領域は、3行×3列のマトリックス状に識別情報表示領域が配列される。この図柄表示領域は、水平方向の3本の当りラインと、垂直方向の3本の当りラインと、対角線の2本の当りラインとの合計8本の当りラインが形成される。この8本の当りラインのいずれも組合せ有効ラインとされており、この有効ライン上において前述したリーチ状態が成立すると、表示結果を導出表示するための演出表示が画像表示部9において行われる。その演出表示の結果、予め定められた特定の識別情報の組合せ(例えば「777」)が前述した8本の有効ラインのうちの少なくともいずれか1本の有効ライン上において停止表示されれば、特定遊技状態が発生し、遊技者にとって有利な第1の状態になるように遊技機が制御される。以下、このような特定遊技状態が発生することを示す特定の識別情報の組合せを大当り識別情報画像ともいう。遊技状態が特定遊技状態になれば、可変入賞球装置19の開閉板20を開成させて第1の遊技状態とし、所定の遊技価値が付与可能な状態となる。開閉板20は、ソレノイド21によって駆動される。
【0031】
画像表示部9において表示される図柄表示領域の識別情報表示領域の数は、9つに限らず8つ以下または10以上のものであってもよい。さらに、この識別情報表示領域の変動表示を、遊技者の停止ボタン(図示せず)の押圧操作によって停止させたり、また、所定時間の経過または遊技者の停止ボタンの押圧操作のうちのいずれか早い方が行われたことに基づいて停止制御してもよい。
【0032】
可変入賞球装置19の大入賞口内部には可変入賞球装置19に入賞した遊技球を検出するカウントスイッチ23が設けられている。また、大入賞口内は、特定入賞領域と通常入賞領域とに区分されており、特定入賞領域には、この領域を遊技球が通過したことを検出するVカウントスイッチ22が設けられている。このVカウントスイッチ22により遊技球の通過が検出されることは特定遊技状態の継続の契機ともなる。また、V入賞を特定入賞領域に入賞した入賞玉はVカウントスイッチ22により検出された後、カウントスイッチ23により検出される。一方、通常入賞領域に入賞した通常入賞玉は大入賞口内においてはカウントスイッチ23のみにより検出される。可変入賞球装置19に入賞した入賞玉がカウントスイッチ23により検出されるごとに15個の賞球が払出される。
【0033】
遊技機1の背面側には、各入賞口及び入賞球装置に入賞した入賞玉を所定の入賞経路に沿って導く入賞玉集合カバー(図示省略)が設けられており、この入賞玉集合カバーにより導かれた入賞玉は、入賞玉を1個宛処理する入賞玉処理装置(図示省略)に供給される。入賞玉処理装置には入賞球検出スイッチ(図2参照)が設けられており、これにより、入賞玉処理装置による景品玉の払出しの対象となる入賞玉が検出される。
【0034】
可変入賞球装置19の第1の状態は、大入賞口に進入した遊技球の数が所定個数(例えば10個)に達したとき、または所定期間(例えば30秒間)経過したときのうちのいずれか早い方の条件が成立したときに一旦終了して開閉板20が閉成する。これにより、可変入賞球装置19は遊技球を入賞させることが不可能な遊技者にとって不利な第2の状態に制御される。そして、可変入賞球装置19が第1の状態となっている期間中に進入した遊技球が特定入賞領域に特定入賞し、Vカウントスイッチ22により検出されたことを条件として、その回における可変入賞球装置19の第1の状態が終了して第2の状態となった後、再度開閉板20が開成されて、可変入賞球装置19を第1の状態にする繰返し継続制御が実行される。この繰返し継続制御の実行上限回数は、例えば16回と定められている。繰返し継続制御において、可変入賞球装置19が第1の状態にされている状態はラウンドと呼ばれる。繰返し継続制御の実行上限回数が16回のときには、第1ラウンドから第16ラウンドまでの16ラウンド分、可変入賞球装置19が第1の状態にされ得る。
【0035】
画像表示装置8の左側方部分及び右側方部分には、それぞれワープ入口11が設けられている。このワープ入口11に進入した遊技球は、画像表示装置8の裏面側を通って下方に流下してワープ出口13から再度遊技領域7に放出される。このため、ワープ出口13から放出された遊技球は、始動口14に比較的入賞しやすい状態となる。
【0036】
ワープ入口11に進入した遊技球は、ゲートスイッチ12で検出される。遊技球がゲートスイッチ12で検出されることを条件として、普通図柄用可変表示器10が変動表示を開始する。なお、普通図柄用可変表示器10が可変表示している最中にさらに遊技球がゲートスイッチ12で検出されたときには、「4」を記憶数の上限として通過球が記憶されてその記憶数が通過記憶表示器(図示省略)においてLEDの点灯数により表示される。
【0037】
普通図柄用可変表示器10は、7セグメント表示器で構成されており、普通図柄と呼ばれる識別情報が可変表示される。普通図柄用可変表示器10の表示結果が予め定められた特定の表示態様(例えば7)となれば普通図柄の「当り」となる。普通図柄用可変表示器10に「当り」の表示結果が導出されると、始動用電動役物15に設けられた左右1対の可動片が1回開成する。これにより始動用電動役物15が開成状態となって遊技球がより始動入賞しやすくなる。始動用電動役物15が開成状態にある際に遊技球が1つ始動入賞すれば、可動片が元の位置まで閉成して遊技球が始動入賞しにくい状態に戻る。また、始動用電動役物15が開成状態となってから所定の開放期間が経過すれば、始動入賞が発生しなくとも可動片が元の位置まで閉成して開成状態は終了する。
【0038】
始動口14に入賞した始動入賞玉は、遊技盤6に設けられた始動口スイッチ17により検出される。始動入賞玉が始動口スイッチ17で検出されると5個の賞球が払出されるとともに、その検出出力に基づいて画像表示部9の各識別情報表示領域が変動表示を開始する。なお、画像表示部9の各識別情報表示領域が可変表示している最中にさらに遊技球が始動口スイッチ17で検出されたときには、「4」を記憶数の上限としてその入賞(始動入賞という)が記憶される。画像表示部9の各識別情報表示領域の可変表示内容(例えば、リーチを成立させるか否か、リーチの種別など)、及び表示結果は、各識別情報表示領域が変動表示を開始する前に予め決定される。その決定方法は以下のとおりである。すなわち、始動入賞が検出された段階で、始動入賞の記憶数が上限に達していないことを条件として、当たり外れ決定用の乱数、停止図柄決定用の乱数、その他の複数種類の乱数が抽出される。抽出された乱数は、その始動入賞に対応した変動表示を開始させる前に判定され、各識別情報表示領域の表示結果を特定遊技状態が発生することを確定させる結果にするか否か、各識別情報表示領域の停止図柄の種類、リーチを成立させるか否か、後述する”増加識別情報表示領域での演出表示”を行うか否か、その”増加識別情報表示領域での演出表示”を行う場合の制御の内容などが予め事前に決定される。
【0039】
この実施の形態では、前記複数種類の乱数の生成に複数種類のランダムカウンタが用いられている。これらランダムカウンタは、遊技用制御プログラムが定期的に実行されるごと(具体的には2msecごと)にその値が1ずつ加算更新され、1から加算更新されてその上限値まで加算更新された後再度1から加算更新されるものである。
【0040】
例えば、画像表示部9における各識別情報表示領域の可変表示の結果を特定遊技状態が発生することを確定させる結果とするか否かを決定するためにランダム1カウンタが用いられる。このランダム1カウンタは、タイマ割込みごと(具体的には2msecごと)に1ずつ加算更新され、1から加算更新されてその上限である256まで加算更新された後再度1から加算更新される。そして、表示結果を特定遊技状態が発生することを確定させる結果にするか否かが、その始動入賞に基づく変動表示の開始が行われる前に判定される。
【0041】
リーチ状態が成立し、表示結果を導出表示するための演出表示が画像表示部9において行われるとき、後述するように3行×3列のマトリックス状である図柄表示領域は、新たに識別情報表示領域が行列方向に増加され、10行×10列の増加識別情報表示領域となる。この図柄表示領域に表示される識別情報の組合せを決定するためにランダム2カウンタが用いられる。
【0042】
リーチ状態が成立し、表示結果を導出表示するための増加識別情報表示領域での演出表示が画像表示部9において行われるとき、後述するように10行×10列の図柄表示領域上を枠表示が移動する。その枠表示が図柄表示領域上のいずれの位置に停止するかを決定するためにランダム3カウンタが用いられる。
【0043】
ランダム1カウンタのカウンタ値の判定の結果、抽出したカウンタ値が特定遊技状態が発生することを確定させる判定値と同一であるときは、大当たりデータが判定データとして記憶され、それ以外のカウンタ値のときは、はずれデータが判定データとして記憶されるとともに、ランダム2カウンタのカウンタ値により決定された10行×10列の図柄表示領域に表示される識別情報の組合せのデータと、ランダム3カウンタのカウンタ値により決定された10行×10列の図柄表示領域上における枠表示の停止位置のデータとが記憶される。画像表示部9が可変表示中に始動口14に入賞したときは、その始動入賞に伴う各種データは「4」を記憶数(始動記憶数)の上限として記憶される。その記憶数が始動記憶表示器18においてLEDの点灯数により表示される。画像表示部9が全ての識別情報表示領域において識別情報画像を導出表示して再度変動表示を開始することが可能な状態になった後にその始動入賞記憶に基づいて画像表示部9が再度変動表示を開始するように制御される。このような始動入賞の記憶は、遊技制御用マイクロコンピュータ53のRAM55に設けられている記憶エリアにおいて行われる。
【0044】
図柄表示領域の有効ライン上においてリーチ状態が成立し、前述した増加識別情報表示領域での演出表示が行われた結果、予め定められた特定の識別情報の組合せが表示結果として導出表示され、遊技状態が特定遊技状態に制御されたとする。このとき、前述した増加識別情報表示領域での演出表示と同様の増加識別情報表示領域での演出表示が再び画像表示部9に行われる。この増加識別情報表示領域での演出表示の結果、予め定められた特定の識別情報の組合せ(例えば「777」)が、8本の有効ラインのうちの少なくともいずれか2本の有効ライン上において停止表示されれば確率変動状態が発生する。この増加識別情報表示領域での演出表示は、特定遊技状態が発生し遊技状態が特定遊技状態に制御されている間に、画像表示部9において行われる。
【0045】
ここで、特別遊技状態とは、特定遊技状態とは異なる遊技者にとって有利な特別遊技状態の一種であり、通常時に比べて特定遊技状態が発生する頻度を向上された状態をいう(特別遊技状態)。特別遊技状態では、大当りの確率向上、識別情報画像の変動時間の短縮、普通図柄の変動時間短縮、普通図柄の当り確率向上、識別情報画像の始動記憶数増加などが考えられ、またこれらの所定の内容を複数組み合わせた状態でもよい。
【0046】
このような特別遊技状態は、大当り後(特定遊技状態後)定められた継続期間だけ継続し、その特別遊技状態中に再度特定遊技状態が発生したときには、その2回目の特別遊技状態の終了後に、再び特別遊技状態となる。
【0047】
したがって、特別遊技状態が連続する回数を制限しない場合には、極めて長時間に亘って特別遊技状態に繰返し制御される場合があり、特別遊技状態により遊技者の射幸心を煽り過ぎてしまうことになる。
【0048】
そこで、初回の特別遊技状態が発生した後、所定回数、特別遊技状態が連続すると、特別遊技状態が発生しないように制限をかけてもよい。
【0049】
遊技状態を特別遊技状態にするか否かは、ランダム4カウンタにより決定される。ランダム4カウンタのカウンタ値は、遊技球が始動口14に入賞し、始動口スイッチ17により検出されることを条件として抽出される。遊技状態を特別遊技状態にするか否かが、その始動入賞に基づいて識別情報表示領域が変動表示を開始する前に判定される。また、特定遊技状態が成立したときに行われる増加識別情報表示領域での演出表示の際、10行×10列の図柄表示領域に表示される識別情報の組合せと、10行×10列の図柄表示領域上における枠表示の停止位置とが所定の乱数値を用いて決定される。
【0050】
ランダム4カウンタのカウンタ値の判定の結果、抽出したカウンタ値が遊技状態を特別遊技状態にすることに対応する値であるときは、確変データが判定データとして記憶され、それ以外のカウンタ値のときは、非確変データが判定データとして記憶されるとともに、図柄表示領域に表示する識別情報の組合せデータと図柄表示領域上における枠表示の停止位置のデータとが記憶される。
【0051】
図2は、遊技制御基板31における回路構成の一例を示すブロック図である。図2には、制御基板として、遊技制御基板(主基板ともいう)31、賞球基板37、ランプ制御基板35、音声制御基板70、発射制御基板91及び表示制御基板80が示されている。
【0052】
賞球基板37、ランプ制御基板35、音声制御基板70、及び発射制御基板91にはマイクロコンピュータ等が搭載されており、表示制御基板80には、表示制御用マイクロコンピュータ81等が搭載されている。各基板には、例えば、CPUやI/Oポートが設けられている。
【0053】
賞球基板37には、玉払出装置97、及び、カードユニット50が接続される。ランプ制御基板35には、可変表示器(普通図柄用可変表示器)10、遊技効果LED28a、賞球ランプ51、玉切れランプ52、及び遊技効果ランプ28b,28cが接続される。発射制御基板91には、操作ノブ(打球操作ハンドル)5と打球ハンマー(図示省略)を駆動する駆動モータ94とが接続される。駆動モータ94の駆動力は、操作ノブ5の操作量に従って調整される。表示制御基板80には画像表示装置8(図示省略)が接続される。音声制御基板70にはスピーカ27が接続される。
【0054】
遊技制御基板31には、遊技制御用のプログラムに従って遊技機1を制御する遊技制御用マイクロコンピュータ53と、スイッチ回路58と、ソレノイド回路59と、ランプ・LED回路60と、情報出力回路64と、初期リセット回路65と、アドレスデコード回路67とが設けられている。
【0055】
遊技制御用マイクロコンピュータ53は、遊技制御用のプログラム等を記憶するROM54、ワークメモリとして使用されるRAM55、遊技制御用のプログラムに従って制御動作を行う遊技制御用マイクロコンピュータ53、I/Oポート57を含む。遊技制御用マイクロコンピュータ53は、タイマ割込みにしたがって、ROM54に記憶されている遊技用制御プログラムを定期的(例えば2msecごと)に先頭から繰返し実行する。
【0056】
初期リセット回路65は、電源投入時に遊技制御用マイクロコンピュータ53をリセットする回路である。遊技制御用マイクロコンピュータ53は、初期リセット回路65から送られてきた初期リセットパルスに応答して遊技機1を初期化する。
【0057】
アドレスデコード回路67は、遊技制御用マイクロコンピュータ53から与えられるアドレス信号をデコードしてI/Oポート57のうちのいずれかのポートを選択するための信号を出力する回路である。
【0058】
スイッチ回路58は、各種スイッチからの信号を遊技制御用マイクロコンピュータ53に与える回路である。スイッチ回路58には、ゲートスイッチ12、始動口スイッチ17、Vカウントスイッチ22、カウントスイッチ23、及び、入賞球検出スイッチ99が接続される。
【0059】
情報出力回路64は、遊技制御用マイクロコンピュータ53から与えられるデータに従って、特定遊技状態となっていることを示す大当り情報、及び、始動入賞のうち画像表示部9の可変表示に有効に使用される始動入賞の発生を示す始動入賞情報等をホール管理コンピュータ等のホストコンピュータに対して出力する回路である。
【0060】
ソレノイド回路59は、始動用電動役物15の可動片を動作させるソレノイド16及び可変入賞球装置19の開閉板20を開閉するソレノイド21を遊技制御用マイクロコンピュータ53からの指令に従って駆動する回路である。
【0061】
ランプ・LED回路60は、装飾ランプ25、及び始動記憶表示器18の点灯及び滅灯を制御する回路である。
【0062】
遊技制御基板31から賞球基板37、ランプ制御基板35、音声制御基板70、及び表示制御基板80には、指令情報の一例となるコマンドが送信される。
【0063】
遊技制御基板31から賞球基板37に伝送されるコマンドには、賞球の払出制御に関する指令情報としてのコマンドと、貸玉の払出制御に関する指令情報としてのコマンド(例えば、玉貸し禁止コマンド、玉貸し禁止解除コマンド等)とが含まれる。
【0064】
遊技制御用マイクロコンピュータ53は、特定遊技状態あるいは入賞等の発生に基づき、所定のランプ制御コマンドをランプ制御基板35へ出力する。ランプ制御基板35では、ランプ制御コマンドに基づく上記電気的装飾部品の点灯制御が行われる。
【0065】
遊技制御用マイクロコンピュータ53は、特定遊技状態あるいは入賞等の発生に基づき所定の音声制御コマンドを音声制御基板70へ出力する。音声制御基板70では、音声制御コマンドに基づいて所定の効果音をスピーカ27から出力させる制御が行われる。
【0066】
遊技制御用マイクロコンピュータ53は、入賞球検出スイッチ99の検出信号と始動口スイッチ17の検出信号、Vカウントスイッチ22の検出信号、カウントスイッチ23の検出信号に基づいて所定個数の景品玉を払出すための賞球信号を賞球基板37に出力する。賞球基板37では、その出力されてきた賞球信号に基づいて玉払出装置を制御して所定個数の景品玉を払出すための制御を行う。具体的には、可変入賞球装置19の大入賞口に入賞した入賞玉については1個の入賞玉につき例えば15個の景品玉が払出され、始動入賞口14に入賞した入賞玉については1個の入賞玉につき例えば6個の景品玉が払出され、その他の入賞口24に入賞した入賞玉については入賞玉1個につき例えば10個の景品玉が払出されるように制御される。
【0067】
このような3種類の個数の景品玉を払出制御するべく、遊技制御基板31は、次のような制御動作を行う。始動口スイッチ17、Vカウントスイッチ22またはカウントスイッチ23からの検出信号が入力されると、その検出信号を賞球の払出個数決定の際に用いる払出個数決定用データとして、スイッチに応じた賞球の払出個数別に一時的に内部に記憶する。その後、入賞球検出スイッチ99からの検出信号が入力されれば、その入力以前に始動口スイッチ17からの検出信号があったかどうかを払出個数決定用データを参照することによって判断し、あったときには遊技制御基板31は賞球基板37に対し「6」の賞球個数を払出指令するための賞球指令信号を出力する。一方、入賞球検出スイッチ99からの検出信号があったときに、それ以前にVカウントスイッチ22またはカウントスイッチ23からの検出信号があったときには、遊技制御基板31は「15」の賞球個数の賞球指令信号を賞球基板37に出力する。さらに、入賞球検出スイッチ99からの検出信号があったときにおいて、それ以前に始動口スイッチ17,Vスイッチ22,カウントスイッチ23のいずれからも検出信号が入力されていなかったときには、遊技制御基板31は「10」の賞球個数を払出し指令するための賞球指令信号を賞球基板37に出力する。
【0068】
遊技制御基板31から賞球基板37に送られた賞球個数信号は、賞球基板37に設けられた払出制御用マイクロコンピュータ(図示省略)により受信される。払出制御用マイクロコンピュータは、玉払出装置97を駆動して賞球個数信号により特定される個数の賞球を払出す制御を行う。
【0069】
遊技制御用マイクロコンピュータ53が遊技制御を行うために各種ランダムカウンタが用いられる。遊技制御用マイクロコンピュータ53は、ランダム1カウンタの抽出値により特定遊技状態を発生させるか否かを事前決定する。また、遊技制御用マイクロコンピュータ53は、ランダム2カウンタの抽出値によりリーチ状態が成立したときに行われる増加識別情報表示領域での演出表示の際、識別情報表示領域が行列方向に増加して10行×10列のマトリックス状になった図柄表示領域に表示される識別情報の組合せを事前決定する。また、遊技制御用マイクロコンピュータ53は、ランダム3カウンタの抽出値によりリーチ状態が成立したときに行われる増加識別情報表示領域での演出表示の際、図柄表示領域上を移動する枠表示が停止する位置を事前に決定する。さらに、遊技制御用マイクロコンピュータ53は、ランダム4カウンタの抽出値により遊技状態を特別遊技状態にするか否かを事前に決定し、図柄表示領域に表示する識別情報の組合せと図柄表示領域上における枠表示の停止位置を決定する。
【0070】
図3は、表示制御基板80内の回路構成を、画像表示を実現するLCD82とともに示すブロック図である。RAM101aを内蔵する表示制御用CPU101は、制御データROM102に格納されたプログラムに従って動作し、遊技制御基板31から入力バッファ回路105における入力バッファ105aを介してストローブ信号としての表示制御信号INT(割込信号ともいう)が入力されると表示制御用CPU101が割込動作状態となって表示制御用のコマンドデータを取込む。そして、取込んだ表示制御コマンドデータに従って、LCD82に表示される画像の表示制御を行う。制御データROM102には、変動表示の表示パターンに関するデータ等の表示制御用のデータが各種記憶されている。
【0071】
具体的には、表示制御用CPU101は、表示コマンドデータと図柄変動データの初期画面の識別番号を制御データROM102から読み出し、VDP103に送信する。VDP103は、表示画面の識別番号に応じた画像データをキャラクタROM86から読み出して、表示コマンドデータに従ってそれぞれの画像データに変倍や傾斜などの画像変形処理を行ったり、それぞれの画像の重ね合わせ処理(スプライト処理)を行ったりして、画像表示装置8に表示する画像の元となる画像データを生成する。引き続き、VDP103は、こうして得られた画像データをVRAM87内にビットマップデータとして格納する。
その後、VDP103は、所定のタイミングでVRAM87からビットマップデータを読み出し、それぞれのドットデータに着色処理を行い、画像表示信号を生成する。そして、VDP103は、生成した画像信号をD−A変換回路104で変換したアナログのRGB信号と、複合同期信号SYNCを画像表示装置8(図3においてはLCD82)に送信する。画像表示装置8(図3においてはLCD82)は、送信されてきたRGB信号と複合同期信号SYNCに基づいて画像表示部9に画像を表示する。
【0072】
なお、図3には、VDP103をリセットするためのリセット回路83、表示制御用CPU101やVDP103に動作クロックを与えるための発振回路85、使用頻度の高い画像データを格納するキャラクタROM86、及び表示制御コマンドデータを入力する入力バッファ回路105も示されている。キャラクタROM86に格納される使用頻度の高い画像データとは、例えば、LCD82に表示される人物、動物または文字、図形もしくは記号等からなる画像などである。
【0073】
表示制御用CPU101は、表示制御コマンドデータを記憶しておくためのRAM101aを内蔵しており、遊技制御基板31から表示制御コマンドを受信すると、各変動パターンにおいて予め決められている背景やキャラクタを画面上で移動表示する制御を行う。なお、予め決められているタイミングで背景やキャラクタの切換も行われるが、それらも表示制御用CPU101が独自に制御する。
【0074】
また、表示制御基板80側において表示制御コマンドが入力される入力バッファ回路105は、遊技制御基板31から表示制御基板80へ向かう方向にのみ信号の伝送を許容するが表示制御基板80側から遊技制御基板31側へ向かう信号の伝送を行なわない不可逆性入力手段である。入力バッファ回路105を構成する入力バッファ105aとして、例えば、汎用のCMOS−ICである74HC244が2チップ用いられる。この入力バッファ105aのイネーブル端子には常にローレベル(GNDレベル)が与えられている。このような構成によれば、表示制御基板80から遊技制御基板31に信号が与えられる可能性を確実になくすことができる。従って、表示制御基板80側から遊技制御基板31側に信号が伝わる余地はなく、表示制御コマンドの伝送経路に不正改造が加えられても、不正改造によって出力される信号が遊技制御基板31側に伝わることはない。このため、遊技制御基板31と表示制御基板80との間の信号の一方向通信が担保され、表示制御コマンドの伝送経路を介して遊技制御基板31に不正な信号(データ)を入力させて不正な制御動作を行なわせる不正行為を確実に防ぐことができる。また、不可逆性入力手段は、バッファIC回路で構成されているために、比較的容易に遊技制御手段への不正情報の入力を阻止できる。なお、不可逆性入力手段として、個別のトランジスタ等の他の回路素子を設けてもよい。
【0075】
また、遊技制御基板31側において表示制御コマンドが出力される出力バッファ回路63も同様に、遊技制御基板31から表示制御基板80へ向かう方向にのみ信号の伝送を許容するが表示制御基板80側から遊技制御基板31側へ向かう信号の伝送を行なわない不可逆性を有する出力インタフェースである。従って、表示制御基板80側から遊技制御基板31側に信号が伝わる余地はなく、表示制御コマンドの伝送経路に不正改造が加えられても、不正改造によって出力される信号が遊技制御基板31側に伝わることはない。
【0076】
図4及び図5は、リーチ状態が成立したときに行われる表示結果を導出表示するための増加識別情報表示領域での演出表示の方法を示す画面図である。
【0077】
増加識別情報表示領域での演出表示の方法を流れに沿って説明していく。最初、画像表示部9の図柄表示領域における9つすべての識別情報表示領域において識別情報画像が変動表示されている。このときの変動表示は、独楽が回転するように識別情報画像が横方向に回転しながら変動表示するものである(A−1)。そして、所定時間の経過後、(A−2)に示されるように「中中」識別情報表示領域以外の8つの識別情報表示領域の識別情報画像(第1図柄)が停止する。第1図柄が停止したとき、「左上」識別情報表示領域及び「右下」識別情報表示領域がともに「7」であるため、左上から右下にかけての対角線上の有効ラインに特定の識別情報の組合せである「777」が発生する可能性があるリーチ状態が成立している。
【0078】
リーチ状態が成立したとき、それまで厚みのない平面的な態様(通常態様)で表示されていた図柄表示領域は、画像表示装置の奥行き方向に厚みを生じ、立体的な表示態様で表示されるようになる(A−3)。続いて、立体的に表示された図柄表示領域は、図柄表示領域の上部が画像表示部9の奥行き方向に倒れ、傾斜して(傾斜態様)表示される(A−4)。このように図柄表示領域を立体的な表示態様で表示したり、傾斜態様で表示することにより、遊技者は視覚的な変化を受け、特定遊技状態が発生するのではないかという期待感を向上させることとなるのである。
【0079】
識別情報表示領域が傾斜表示された後、3行×3列のマトリックス状に表示されていた図柄表示領域は、(A−5)に示すように識別情報表示領域が行列方向に増加され、10行×10列のマトリックス状となる。このとき、図柄表示領域が表示されている表示領域の外形寸法は概略変化しないため、各識別情報表示領域の寸法が縮小して表示されることとなる。また、図柄表示領域が3行×3列のときに表示されていた各識別情報画像は、相対位置を変化させることなく10行×10列になった図柄表示領域の左上の3行×3列の部分に表示される。それ以外の各識別情報表示領域は、識別情報画像が配置されていない空白の状態である。
【0080】
ランダム1カウンタのカウンタ値に基づいて遊技制御用マイクロコンピュータ53が事前に特定遊技状態を発生させることを決定していたとき、特定遊技状態が発生する。この特定遊技状態を発生させることを決定したときに、大当り予告フラグが設定されていれば、(A−6)に示すような特定遊技状態発生に対する予告報知が行われる。この予告報知では、識別情報画像の組合せが所定の予告態様を形成するように図柄表示領域に表示される。例えば、10行×10列になった図柄表示領域の各識別情報表示領域に識別情報画像「7」が表示され、図柄表示領域全体で大きな「7」を表示させるように配置される。「7」が表示されている識別情報表示領域以外の各識別情報表示領域は、識別情報画像が配置されていない空白であってもよいし、「7」以外の識別情報画像が配置されている状態であってもよい。このように表示結果を導出表示するための演出表示が行われている最中に特定の識別情報が所定位置に配置されて表示されることにより、特定遊技状態発生への予告効果が高くなり、遊技者は特定遊技状態が発生するのではないかという期待感を持つことができる。
【0081】
なお、前述の実施の形態では、10行×10列になった図柄表示領域の各識別情報表示領域に識別情報画像「7」が表示され、図柄表示領域全体で大きな「7」を表示させるように配置されたが、これに限られない。例えば、図柄表示領域の全ての識別情報表示領域に「7」を表示させるようなものであってもよい。
【0082】
予告報知が終了した後、ランダム2カウンタのカウンタ値に基づいて遊技制御用マイクロコンピュータ53により事前に決定された識別情報の組合せが10行×10列の図柄表示領域に配置される。このとき、10行×10列の図柄表示領域は新たに配置された識別情報画像に更新される。新たな識別情報画像が配置されると同時に、画像表示部9の図柄表示領域が表示されている以外の場所に3行×3列のマトリックス状の枠表示が表示される(A−7)。この枠表示は、図柄表示領域と同様、立体的な表示態様で表示されており、周囲の線が図柄表示領域の桝目の線と区別できるように、太い線で表示されている。枠表示の桝目の線も図柄表示領域の桝目の線と区別できるように、太い線で表示されている。
【0083】
なお、前述した大当り予告報知は、(A−5)と(A−6)とが3回交互に表示されることにより行われるものでもよい。
【0084】
図柄表示領域上の枠表示で囲まれた部分は、枠表示で囲まれていない図柄表示領域部分と区別ができる選択表示状態となる。枠表示が図柄表示領域に重なり合うと同時に、それまで立体的な表示態様で傾斜して表示されていた図柄表示領域が、元の通常状態で表示されるようになる(A−8)。これは、図柄表示領域上を枠表示が移動するとき、図柄表示領域が傾斜表示されていると、枠表示で囲まれて選択表示状態となっている識別情報画像を遊技者が認識し難いおそれがあるためである。図柄表示領域が通常態様で表示された後、枠表示は図柄表示領域上において移動を開始する。枠表示は、図柄表示領域上を上下方向及び左右方向に移動する。
【0085】
所定時間の経過後、図柄表示領域上を移動していた枠表示は、ランダム3カウンタのカウンタ値に基づいて遊技制御用マイクロコンピュータ53により事前に決定されていた停止位置で停止する(A−9)。このとき、枠表示を事前に決定された位置に来たときに停止させてもよいし、一旦通過させた後事前に決定された停止位置で停止制御してもよい。枠表示が停止した後、枠表示で囲まれている図柄表示領域が拡大されて表示される。図柄表示領域の拡大後は、枠表示で囲まれている3行×3列の識別情報表示領域だけが画像表示部9において表示され、表示結果が確定する(A−10)。このとき、3行×3列となった図柄表示領域の8本の有効ラインのうちの少なくともいずれか1本の有効ラインにおいて特定の識別情報の組合せが存在すれば特定遊技状態の発生が確定して、遊技状態が特定遊技状態に制御されるのである。
【0086】
このように、図柄表示領域において識別情報画像がスクロール等による変動表示がされるのではなく、停止した識別情報画像が表示されている図柄表示領域上を枠表示が移動することにより可変表示が行われる。これは可変表示した結果を通常時の数から増加した結果数を表示するとともに(3×3→10×10)、枠表示を移動させることにより、増加させた結果の中から最終的な結果を選択するといったこれまでにない新しい方法で表示結果を導出表示するための演出表示が行われるため、遊技者はいずれの位置で枠表示が停止するのかという特定遊技状態が発生することへの期待感が向上する。また、10×10の増加識別情報表示領域の中に大当りの組み合わせはあるか否か遊技者は探すことをすることにより、より一層表示器に注目することになり遊技者をゲームに引き寄せることができる。さらに、10×10の増加識別情報表示領域に大当り図柄(例えば7)のみを各マスに表示した際には、大当りを予感させるとともに、一層遊技趣向を向上させることができる。
【0087】
なお、リーチ状態が成立したことにより、上記の10×10の増加識別情報表示領域での演出表示を行ってもよい。表示結果を導出表示するための演出表示が通常とは異なる方法で行われることにより、遊技者は特定遊技状態が発生することへの期待感を向上させる。
【0088】
図6は、枠表示の移動による可変表示の変形例を示す画面図である。
前述したように図5の(A−8)において、枠表示が図柄表示領域に重なり合い、それまで立体的な態様で傾斜して表示されていた図柄表示領域が通常態様で表示された後、枠表示は図柄表示領域上を移動しながら可変表示を行う。図6の左側の(B−1)〜(B−4)は、この識別情報表示領域上を移動している枠表示が停止する手前から図柄表示領域が拡大を開始し(B−2)、拡大した枠表示の座標は固定され、背景に表示する識別情報の座標を変更させ、再可変表示を行うものである。一方、図6の右側の(C−1)〜(C−4)は、枠表示が図柄表示領域上において移動を開始すると同時に図柄表示領域が拡大を開始し、図柄表示領域が拡大しながら枠表示による再可変表示が行われるものである。
【0089】
まず、図6の左側の(B−1)〜(B−4)について具体的に説明する。最初、通常態様で表示されている図柄表示領域上を枠表示が移動しており(B−1)、枠表示が停止する手前になったときに、識別情報表示領域の拡大が開始され(B−2)、その後枠移動が停止する(B−3)。次に、固定した枠の表示座標は変わらず、背景の識別情報の配置座標が変化して、選択する識別情報の組み合わせを移動表示する(B−4)。
【0090】
次に、図6の右側の(C−1)〜(C−4)について具体的に説明する。最初、(C−1)に示すように、10×10の増加識別情報表示領域で表示されている図柄表示領域上において枠表示の移動が開始されると同時に、図柄表示領域の拡大が開始される。枠表示の移動に伴い図柄表示領域は拡大し、(C−2)に示すように7行×7列のマトリックス状になる。このとき、先ほどと同様に、図柄表示領域が表示されている表示領域の外形寸法は変わらないため、各識別情報表示領域が拡大されるに伴い、表示される図柄表示領域の行列数は減少するのである。さらに図柄表示領域の拡大が進み、(C−3)に示すように図柄表示領域は5行×5列になる。そして、さらに拡大された結果、枠表示で囲まれた3行×3列の識別情報表示領域が中心に来るように表示され、枠表示の周りの識別情報画像の一部も表示された状態となる(C−4)。このとき、枠表示はまだ図柄表示領域上を移動している。図柄表示領域が拡大された結果、枠表示部分が表示領域の中心に表示されるようになるため、見かけ上、枠表示は停止したように見える。そして、実際には枠表示は図柄表示領域上を移動しているため、識別情報画像の方がスクロールしているように表示されるのである。このときのスクロール表示は、複数種類の識別情報画像が各識別情報表示領域において上から下に向かって行われる。始動入賞が発生したときに行われるスクロール表示と表示態様が異なるため、遊技者はいずれに起因して行われているスクロール表示であるか判断することができるのである。所定時間の経過後、このスクロール表示は停止し、枠表示で囲まれた部分は図5の(A−10)のように表示され、表示結果が確定する。
【0091】
前述の実施の形態では、枠表示の移動が開始される(C−1)と同時に枠表示の拡大が開始され、(C−4)に示すように枠表示の周りの識別情報画像の一部が表示される状態となる例を示したが、これに限られない。例えば、枠表示の移動が開始される(C−1)と同時に画面が(C−4)に切換わるものであってもよい。
【0092】
このように枠表示が図柄表示領域上を移動しているときに、図柄表示領域を拡大させ、枠表示で囲まれる部分を拡大することにより、特定遊技状態発生の確定となる識別情報画像の組合せが表示結果として表示されたとき、遊技者の喜びを向上させることができる。
【0093】
なお、前述では識別情報表示領域が拡大されることにより、画像表示部9に表示される識別情報表示領域が10行×10列、7行×7列、5行×5列、3行×3列と変化していったが、拡大は段階的に行われるのではなく、無段階的に行われる。
【0094】
図7及び図8は、特定遊技状態が成立したときに行われる表示結果を導出表示するための増加識別情報表示領域での演出表示の方法を示す画面図である。
【0095】
前述したようにリーチ状態が成立したときに行われる表示結果を導出表示するための増加識別情報表示領域での演出表示の結果が特定の識別情報の組合せであったとき(D−1)、画像表示部9において厚みのない通常態様で表示されていた図柄表示領域は、画像表示装置の奥行き方向に厚みを生じ、立体的な表示態様で表示されるようになる(D−2)。続いて、立体的に表示された図柄表示流域は、図柄表示領域の上部が画像表示部9の奥行き方向に倒れ、図柄表示領域は傾斜態様で表示される(D−3)。図柄表示領域が傾斜態様で表示された後、3行×3列のマトリックス状に表示されていた図柄表示領域は、(D−4)に示すように識別情報表示領域が行列方向に増加され、10行×10列のマトリックス状となる。このとき、図柄表示領域が表示されている表示領域の外形寸法は変化しないため、各識別情報表示領域の寸法が縮小して表示されることになる。また、図柄表示領域が3行×3列のときに表示されていた各識別情報画像は、相対位置を変化させることなく10行×10列になった図柄表示領域の左上の3行×3列の部分に表示され、それ以外の各識別情報表示領域は、識別情報画像が配置されていない空白の状態である。
【0096】
所定の乱数値に基づいて遊技制御用マイクロコンピュータ53により事前に決定された識別情報の組合せが10行×10列の図柄表示領域に配置される。このとき、10行×10列の図柄表示領域の左上の3行×3列の部分に表示されていた識別情報画像は新たに配置された識別情報画像に更新される。新たな識別情報画像が配置されると同時に、画像表示部9の図柄表示領域が表示されている以外の場所に3行×3列のマトリックス状の枠表示が表示される(D−5)。この枠表示は、図柄表示領域と同様、立体的な表示態様で表示されており、周囲の線が図柄表示領域の桝目の線と区別できるように、太い線で表示されている。枠表示の桝目の線も識別情報表示領域の桝目の線と区別できるように、太い線で表示されている。
【0097】
画像表示部9の図柄表示領域以外の場所に表示された枠表示は、図柄表示領域の方へ移動していき、ついには枠表示と図柄表示領域とが重なり合う。このとき、枠表示は図柄表示領域の左上の3行×3列の部分に重なるようにしてもよいし、それ以外の場所に重なるようにしてもよい。図柄表示領域上の枠表示で囲まれた部分は、枠表示で囲まれていない図柄表示領域部分と区別ができる選択表示状態となる。枠表示が図柄表示領域に重なり合うと同時に、それまで立体的な表示態様で傾斜して表示されていた図柄表示領域が、元の通常状態で表示されるようになる(D−6)。これは、図柄表示領域上を枠表示が移動するとき、図柄表示領域が傾斜表示していると、枠表示で囲まれて選択表示状態となっている識別情報画像を遊技者が認識し難いおそれがあるためである。図柄表示領域が通常態様で表示された後、枠表示は図柄表示領域上において移動を開始する。枠表示は、図柄表示領域上を上下方向及び左右方向に移動する。
【0098】
所定時間の経過後、図柄表示領域上を移動していた枠表示は、所定の乱数値に基づいて遊技制御用マイクロコンピュータ53により事前に決定されていた停止位置で停止する(D−7)。このとき、枠表示を事前に決定された位置に来たときに停止させてもよいし、一旦通過させた後事前に決定された停止位置で停止制御してもよい。枠表示が停止した後、枠表示で囲まれている図柄表示領域が拡大されて表示される。識別情報表示領域の拡大後は、画像表示部9において、枠表示で囲まれていた3行×3列の図柄表示領域だけが表示され、表示結果が確定する(A−10)。このとき、3行×3列の図柄表示領域の有効ラインのうちの少なくともいずれか2本の有効ラインにおいて特定の識別情報の組合せが存在すれば、遊技状態が特定遊技状態に制御されるのである。
【0099】
このように、特定遊技状態が発生したとき、遊技状態を確率変動状態にする予め定められた特定の識別情報の組合せが表示結果として導出表示されるか否かの演出表示が、識別情報表示領域において識別情報画像が可変表示されるのではなく、停止した識別情報画像が表示されている識別情報表示領域上を枠表示が移動することにより可変表示が行われ、これまでにない新しい方法で行われるため、いずれの位置で枠表示が停止するのかという遊技者の期待感を向上させることができる。
【0100】
なお、前述の実施の形態では、図柄表示領域が10行×10列のマトリックス状になった(D−4)後、画像表示部9に3行×3列の枠表示が表示され(D−5)、図柄表示態様が通常態様で表示された(D−6)が、これに限られない。例えば、(D−4)の後、図4の(A−6)に示すように識別情報画像の組合せが所定の予告態様を形成するように図柄表示領域に表示され、確変大当り予告報知が行われた後、(D−6)が表示されるものであってもよい。このように遊技状態を確率変動状態にする予め定められた特定の識別情報の組合せが表示結果として導出表示されるか否かの演出表示が行われている最中に、確変大当り予告報知が行われることにより、遊技状態を確率変動状態にするための特定の識別情報の組合せが導出表示されるのではないかという遊技者の期待感を高めることができる。
【0101】
以降、遊技制御用マイクロコンピュータ53と表示制御用マイクロコンピュータ81とによる表示制御処理を説明する。
【0102】
図9は、遊技制御用マイクロコンピュータ53が備える遊技制御用CPU56が行う識別情報画像プロセス処理の動作を示すフローチャートである。
識別情報画像プロセス処理は定期的(例えば2msecごと)に実行する遊技用制御プログラムのメインルーチンを構成する処理の一つである。この処理では、以下のように、遊技状態に応じて画像表示装置8に導出表示している識別情報画像の変動や、新たな識別情報画像の導出表示するという制御を実行する。
【0103】
まず、遊技制御用CPU56は、現在RAM55にセットされているコマンドを表示制御用マイクロコンピュータ81へと出力する(ステップS309)。ここで出力されるコマンドとは、停止図柄の決定結果や変動パターンの選択結果など遊技制御用CPU56が遊技制御プログラムを実行することで決定される遊技情報関連の制御信号であって、表示制御用マイクロコンピュータ81はこれらのコマンドを入力すると、それらの内容を解析し、その内容に従って画像表示装置8に画像を表示するための制御を実行する。
【0104】
次に、例えば保留記憶数が上限数である「4」であるときのように識別情報画像の変動時間が短縮される場合に、変動時間を設定するための変動短縮タイマの減算処理を行う(ステップS310)。
【0105】
続いて、ランダム1の抽出等の処理を実行するか否かを判別するために、遊技球が始動入賞口14に入賞しているか否か、すなわち始動口スイッチ17がオンしているか否かを判定する(ステップS311)。
【0106】
ステップS311の判定の結果、始動口スイッチ17がオンしている場合には、ランダム1等の抽出や増加識別情報表示領域での演出表示を行うか否か決定などを含む処理である始動口スイッチ通過処理を行う(ステップS312)。なお、増加識別情報表示領域での演出表示を行うと決定した場合には増加配列フラグをセットする。
本ステップの動作の詳細については図10を用いて後述する。
【0107】
その後、識別情報画像プロセス処理における移行先のステップを示す内部状態(識別情報画像プロセス処理)に従って、ステップS300〜ステップS308のうちのいずれかの処理を行う。
一方、ステップS311の判定の結果、始動口スイッチ17がオンしていない場合には、ステップS312の始動口スイッチ通過処理を経ることなく、内部状態(識別情報画像プロセスフラグ)に従って、ステップS300〜ステップS308のうちのいずれかの処理を行う。
【0108】
識別情報画像通常処理(ステップS300):本ステップでは、まず、識別情報画像の変動を開始できる状態になってから、保留記憶数がいくつであるかを判定する。保留記憶数が「0」でなければ、特定遊技状態とするか否か決定する。そして、内部状態(識別情報画像プロセスフラグ)をステップS301に移行できるように変更してから、遊技用制御プログラムのメインルーチンを構成する他の処理へ移行する。
【0109】
識別情報画像停止図柄設定処理(ステップS301):本ステップでは、まず、増加識別情報表示領域での演出表示を実行することが決定されているか否か、即ち増加配列フラグの有無を判定する。
増加配列フラグがあると判定した場合には、3行×3列のマトリックスを構成する9つの識別情報画像の停止図柄を決定する。さらに、ランダム2とランダム3とに応じて10行×10列の図柄表示領域に表示される識別情報の組合せと10行×10列の図柄表示領域上における枠表示の停止位置とを決定する。
一方、増加配列フラグがないと判定した場合には、識別情報画像の9つの図柄の停止図柄を決定する。
それぞれの場合について決定後、内部状態(識別情報画像プロセスフラグ)をステップS302に移行できるように変更してから、遊技用制御プログラムのメインルーチンを構成する他の処理へ移行する。
【0110】
変動パターン設定処理(ステップS302):本ステップでは、まず、識別情報画像の変動パターンを決定する。この際も増加配列フラグの有無を判定し、この有無に応じて変動パターンを選択する。また、変動時間タイマをオンする。このとき、表示制御用CPU101に対して、ステップS301に示す識別情報画像停止図柄設定処理で決定した識別情報画像の停止図柄などの決定結果と変動パターンを指令する情報とを出力できるようにする。そして、内部状態(識別情報画像プロセスフラグ)をステップS303に移行できるように変更してから、遊技用制御プログラムのメインルーチンを構成する他の処理へ移行する。
なお、本実施形態では本ステップで具体的な変動パターンを選択したが、本ステップでは変動時間のみを設定し、具体的な変動パターンは表示制御用CPU101が選択してもよい。この場合には、遊技用制御用CPU56から表示制御用CPU101に向けて変動パターンの選択結果を内容とするコマンドが出力される。
これに対して、変動パターンの選択は全て表示制御用CPU101が行い、その結果を遊技制御用CPU56が入力して、これに基づいて変動時間タイマをセットしてもよい。この場合には、遊技用制御用CPU56から表示制御用CPU101に向けて変動パターンを選択するための条件を内容とするコマンドが出力され、このコマンドに基づいて表示制御用CPU101が変動パターンを選択した後、係る選択された変動パターンに基づいて決定される変動時間タイマの計時時間を内容とするコマンドが表示制御用CPU101から遊技用制御用CPU56に向けて出力される。したがって、この場合には、図3に示すブロック図とは異なる構成であって、表示制御用CPU101から遊技用制御用CPU56へと信号出力が許容される構成であることが必要である。
【0111】
識別情報画像変動処理(ステップS303):本ステップでは、ステップS302においてオンした変動時間タイマがタイムアウトすると、表示制御基板80の画像生成手段が識別情報画像の変動表示制御を開始する契機となるコマンドをセットし、内部状態(識別情報画像プロセスフラグ)をステップS304に移行できるように変更してから、遊技用制御プログラムのメインルーチンを構成する他の処理へ移行する。
【0112】
識別情報画像停止処理(ステップS304):本ステップでは、まず、画像表示装置8において識別情報画像の全てを導出表示するように制御する。具体的には、識別情報画像停止を示す図柄制御コマンドを出力できるようにRAM55に図柄を特定可能な情報を設定する。そして、停止する識別情報画像がぞろ目となる場合には、特定遊技状態が発生する旨の表示を含む特定遊技状態前演出を行えるようにする。そして、内部状態(識別情報画像プロセスフラグ)をステップS305に移行できるように変更してから、遊技用制御プログラムのメインルーチンを構成する他の処理へ移行する。
一方、停止する識別情報画像がぞろ目となるラインを形成しない場合には、内部状態(識別情報画像プロセス処理)をステップS300に移行できるように変更してから、遊技用制御プログラムのメインルーチンを構成する他の処理へ移行する。
【0113】
大入賞口開放開始処理(ステップS305):本ステップでは、まず、可変入賞球装置19の大入賞口を開放するために、ソレノイド21に対して大入賞口を開放するように制御信号を出力する。また、プロセスタイマによって大入賞口開放中処理の実行時間を設定し、特定遊技状態中フラグをセットする。そして、内部状態(識別情報画像プロセスフラグ)をステップS306に移行できるように変更してから、遊技用制御プログラムのメインルーチンを構成する他の処理へ移行する。
【0114】
大入賞口開放中処理(ステップS306):本ステップでは、まず、画像表示装置8に対する、特定遊技状態におけるラウンド回数の表示を促す図柄制御コマンドを表示制御用CPU101に出力できるようにしたり、可変入賞球装置19の大入賞口の閉成条件が成立するか否かを判定したりする処理を行う。特定遊技状態における最終ラウンドの大入賞口の閉成条件が成立したら、ソレノイド21に対して大入賞口を閉成するように制御信号を出力する。そして、内部状態(識別情報画像プロセス処理)をステップS307に移行できるように変更してから、遊技用制御プログラムのメインルーチンを構成する他の処理へ移行する。
【0115】
特定領域有効時間処理(ステップS307):本ステップでは、まず、Vカウントスイッチ22のオンの有無を監視して、特定遊技状態における次ラウンドへの移行条件が成立するか否かを判定する。特定遊技状態における次ラウンドへの移行条件が成立し、かつ、まだ残りラウンドが有る場合には、内部状態(識別情報画像プロセス処理)をステップS305に移行できるように変更してから、遊技用制御プログラムのメインルーチンを構成する他の処理へ移行する。
一方、Vカウントスイッチ22での遊技球の検出が有効とされる有効時間内に、特定遊技状態における次ラウンドへの移行条件が成立しなかった場合、又は、最終ラウンドである15ラウンドを終えた場合には、内部状態(識別情報画像プロセス処理)をステップS308に移行できるように変更してから、遊技用制御プログラムのメインルーチンを構成する他の処理へ移行する。
【0116】
大当り終了処理(ステップS308):本ステップでは、まず、特定遊技状態が終了したことを遊技者に報知する図柄制御を表示制御用CPU101に行わせるための制御を行う。
さらに、内部状態(識別情報画像プロセス処理)をステップS300に移行できるように変更してから、遊技用制御プログラムのメインルーチンを構成する他の処理へ移行する。
【0117】
図10は、図9に示す識別情報画像プロセス処理のステップS312に示す始動口スイッチ通過処理の動作を示すフローチャートである。
始動口スイッチ通過処理では、まず、遊技制御用CPU56は、遊技球の始動入賞口14への入賞に基づく始動条件の成立に係る情報を、新たに保留できるか否かを判別するために、保留記憶数が最多(ここでは「4」としている。)に達しているか否かを判定する(ステップS111)。
【0118】
ステップS111の判定の結果、保留記憶数が「4」に達していれば、遊技球の始動入賞口14への入賞に基づく始動条件の成立に係る情報を、新たに保留することが不可能であるので、内部状態(識別情報画像プロセスフラグ)に従って、図9に示す識別情報画像プロセス処理のステップS300〜ステップS308のいずれかへ移行する。
一方、ステップS111の判定の結果、保留記憶数が「4」に達していなければ、遊技球の始動入賞口14への入賞に基づく始動条件の成立に係る情報を、新たに保留することが可能であるので、保留記憶数を「1」増やす(ステップS112)。
【0119】
続いて、ランダム1等の各乱数値を抽出し、保留記憶に関連づけて一連で格納するために、それらを保留記憶数に対応した保存領域に格納する(ステップS113)。
なお、乱数値を抽出するとは、乱数値カウンタのカウント値を読み出して、読み出したカウント値を乱数値とすることである。
【0120】
その後、画像表示装置8における識別情報画像の変動時間を短縮させるか否かの判定を行うタイマをセットする(ステップS114)。
【0121】
続いて、抽出した乱数値が、所定の判定値と合致するか否かの判定を含む入賞時演出設定処理を実行する(ステップS115)。その後、内部状態(識別情報画像プロセスフラグ)に従って、図9に示す識別情報画像プロセス処理のステップS300〜ステップS308のいずれかへ移行する。
なお、ステップS115に示す入賞時演出設定処理の動作の詳細については図11を用いて後述する。
【0122】
図11は、図10に示す始動口スイッチ通過処理のステップS115に示す入賞時演出設定処理の動作を示すフローチャートである。
入賞時演出設定処理では、まず、遊技制御用CPU56は、遊技球が始動入賞口14に入賞したことを示す入賞有りフラグをセットする(ステップS121)。本フラグがセットされていることを条件にして本処理で設定する入賞コマンドを表示制御用CPU56へと出力する。
【0123】
次いで、特定遊技状態を発生させるか否かの判定を行うために、図10に示す始動口スイッチ通過処理のステップS113に示す処理において格納してあるランダム1を、保存領域から読み出す(ステップS122)。
この場合、再度ランダム1を乱数値カウンタから読み出してもよい。これは以下の理由による。図10に示す始動口スイッチ通過処理において特定遊技状態を発生させるか否かの判定を行う段階、具体的には以下に示すステップS123では係る判定に用いるランダム1を発生させる数値カウンタの更新処理をまだ行っていない。従って、再度ランダム1を乱数値カウンタから読出す場合と保存領域から読み出す場合とは全く同一の乱数値が抽出される。なお、係る乱数値カウンタの更新は遊技用制御プログラムのメインルーチンを構成する処理の一つとして行う。
【0124】
次に、S122で読み出した乱数値と特定遊技状態を発生させる判定値とを比較して特定遊技状態を発生させるか否かを判別する(ステップS123)。
【0125】
ステップS123の判別の結果が特定遊技状態とするという判別結果である場合には、特定遊技状態の発生を予告する演出である大当り予告を行うか否かを決定するために、大当り予告用乱数値を抽出する(ステップS124)。
【0126】
次に、係る大当り予告用乱数値と大当り予告決定用テーブルの判定値とを比較して大当り予告を実行するか否かを決定する(ステップS125)。大当り予告を実行すると決定した場合には、その旨を後の処理で参照できるように大当り予告用フラグをセットする(ステップS126)。一方、ステップS125において大当り予告を実行しないと決定した場合には、係るフラグはセットしない。
【0127】
引き続き、図10に示す始動口スイッチ通過処理のステップS113に示す処理において格納してあるランダム4を保存領域から読み出し、この乱数値に基づいて確変特定遊技状態とするか否かを決定する(ステップS127)。なお、ランダム1と同様に再度ランダム4を抽出してもよい。
【0128】
ステップS127の判定の結果、確変特定遊技状態とするという判定結果である場合には、現在の処理に係る入賞が確変特定遊技状態入賞であるという情報を表示制御用CPU101等に出力するために、特定大当り入賞指定コマンドを入賞コマンドとしてRAM55にセットする(ステップS129)。
【0129】
一方、ステップS127の判定の結果、確変特定遊技状態とするという判定結果でない場合には、現在の処理に係る入賞が確変特定遊技状態入賞とは異なる通常特定遊技状態入賞であるという情報を表示制御用CPU101等に出力するために、非特定大当り入賞指定コマンドを入賞コマンドとしてRAM55にセットする(ステップS128)。
【0130】
一方、ステップS123の判別の結果が特定遊技状態としないという判別結果である場合には、リーチさせるか否かの判定を行うために、図9に示す始動口スイッチ通過処理のステップS113に示す処理において格納してあるランダム5を、保存領域から読み出す(ステップS131)。なお、ランダム1の場合と同様に、再度ランダム5を乱数値カウンタから読み出してもよい。
【0131】
次に、リーチ状態を発生させるか否かの判定処理を実行し、その結果リーチ状態とするという判定結果としたか否かを判別する(ステップS132)。
【0132】
ステップS132の判別の結果がリーチ状態とするという判別結果である場合には、リーチ状態の発生を予告する演出であるリーチ予告を行うか否かを決定するために、リーチ予告用乱数値を抽出する(ステップS133)。
【0133】
次に、係るリーチ予告用乱数値とリーチ予告決定用テーブルの判定値とを比較してリーチ予告を実行するか否かを決定する(ステップS134)。リーチ予告を実行すると決定した場合には、その旨を後の処理で参照できるようにリーチ予告用フラグをセットする(ステップS135)。一方、ステップS135においてリーチ予告を実行しないと決定した場合には、係るフラグはセットしない。
【0134】
引き続き、現在の処理に係る入賞がリーチ入賞であるという情報を表示制御用CPU101等に出力するために、リーチ入賞指定コマンドを入賞コマンドとしてRAM55にセットする(ステップS136)。
【0135】
一方、ステップS132の判別の結果、リーチ状態としないという判定結果である場合には、現在の処理に係る入賞が特定遊技状態入賞でなくかつリーチ入賞でもないはずれ入賞であるという情報を表示制御用マイクロコンピュータ81等に出力するために、はずれ入賞指定コマンドを入賞コマンドとしてRAM55にセットする(ステップS137)。
【0136】
続いて、ステップS128,ステップS129,ステップS136,ステップS137のいずれかでセットしたコマンドを、表示制御用CPU101に対して出力できるように、入賞時演出用バッファに入賞コマンドをセットする(ステップS138)。
【0137】
引き続き、増加識別情報表示領域での演出表示を行うか否かを決定する。まず、大当り予告用又はリーチ予告用フラグがセットされているか否かを判定する(ステップS139)。少なくとも一方のフラグがある場合には、増加識別情報表示領域での演出表示を行うか否かを決定するために用いる増加配列用乱数値を抽出する(ステップS140)。係る乱数値に応じて増加識別情報表示領域での演出表示を行うか否かを決定(ステップS141)し、行うと決定した場合には増加配列フラグをセットする(ステップS142)。
【0138】
その後、内部状態(識別情報画像プロセス処理)に従って、ステップS300〜ステップS308のうちのいずれかの処理を行う。
【0139】
図12は、表示制御用マイクロコンピュータ81が備えるCPU101がVDP103とともに実行する表示制御処理の動作を示すフローチャートである。
表示制御処理は、例えば2msecごとに定期的に実行されるプログラムであって、遊技制御用マイクロコンピュータ53から出力されるコマンドに従って画像表示装置8に表示する画像を生成する処理である。
【0140】
表示制御処理では、まず、CPU101及びVDP103は定期的に行う処理ごとに必要とされる初期処理を行う(イニシャル処理、ステップS701)。また、このステップで遊技制御用マイクロコンピュータ53から出力されるコマンドを入力しているか否かの判定処理や、入力している場合にはその帰属を行う。
【0141】
次に、CPU101及びVDP103は実際に画像表示装置8に表示する画像を生成する処理である画像生成プロセス処理を行う(ステップS702)
この処理では、後述する全図柄変動開始処理(ステップS705)、図柄変動中処理(ステップS706)及び全図柄変動開始処理(ステップS705)からなる表示プロセス処理内で開始フラグがセットされると、これを契機としてCPU101がVDP103を必要に応じて制御しながら所定の画像をVRAM87内に生成する。
本処理については図15を用いて後述する。
【0142】
続いて、CPU101はステップS701のイニシャル処理で入力確認したコマンドに変動パターンコマンドを受信したと判定した場合には、その内容を解析して表示制御基板80内でその解析結果を参照できるように変動パターンフラグをセットする(ステップS703)。
また、その解析結果に基づいて表示制御プロセスフラグを設定する。表示制御プロセスフラグとは、以降のステップS705からステップS708からなる表示プロセス処理のいずれかを実行することを指示するフラグである。
さらに、変動パターンコマンドの内容に基づいて変動開始トリガ信号が発生するようにプロセスタイマ106をセットし、計時を開始する。
【0143】
引き続き、ステップS703でセットした表示制御プロセスフラグに基づいて以下に示す全図柄変動開始処理、図柄変動中処理及び全図柄変動開始処理からなる表示プロセス処理のどの処理を実行するかを決定する処理を行い(ステップS704)、その決定結果に基づいて処理を実行する。
【0144】
全図柄変動開始処理(ステップS705):本ステップでは、まず、変動パターンフラグの内容に基づいて制御データROM102に格納されるプロセスデータを選択する。続いて、プロセスタイマ106が各種トリガ信号を出力できるように、係るプロセスデータに含まれるタイミングテーブルを計時開始の契機となる信号とともにプロセスタイマ106へと出力する。引き続き、識別情報画像の各画像の変動を開始するように制御する。その後、表示制御プロセスフラグをステップS706へ移行できるように変更してから、後述するステップS709へ移行する。
なお、本処理の詳細は図13を用いて後述する。
【0145】
図柄変動中処理(ステップS706):本ステップでは、変動パターンフラグの内容に応じて、3行x3列のマトリックス状の識別情報表示領域に識別情報画像を表示する通常変動動作処理、3行x3列のマトリックス状の識別情報表示領域から10行x10列のマトリックス状の識別情報表示領域へと表示を変更して識別情報画像を表示する増加配列動作処理、及び増加配列動作処理に基づく一連の表示に引き続いて表示を再度3行x3列のマトリックス状の識別情報表示領域に戻して識別情報画像を表示する表示態様復帰動作処理のいずれかを実行する。所定の処理を終了すると、表示制御プロセスフラグをステップS705又はステップS708へ移行できるように変更する処理を行い、その後、後述するステップS709へ移行する。
なお、本ステップの処理の詳細は図14を用いて後述する。
【0146】
特定遊技状態処理(ステップS708):本ステップでは、まず、識別情報画像の変動時間の終了後、確変特定遊技状態である旨の表示又は通常特定遊技状態である旨の表示の制御を行う。その後、特定遊技状態中の制御を行う。例えば、大入賞口開放前表示や大入賞口開放時表示の表示制御コマンドを入力したら、ラウンド数の表示制御等を行う。引き続き、特定遊技状態が終了したことを条件として、識別情報画像制御プロセスにおける移行先のステップを示す表示制御プロセスフラグをステップS705へ移行できるように変更する処理を行い、その後、後述するステップS709へ移行する。
【0147】
上記のステップS706〜S708のいずれかの実行に引き続き、これらの処理で生成を決定した画像をVRAM87内に予め形成される2つの表示画像のうちいずれかの表示画像を画像表示装置8へ出力するかを決定するとともに、キャラクタROM86からの読み込む画像データをどちらに描き込むかを指定する(ダブルバッファリング処理、ステップS709)。
その後表示制御処理を終了し、次の表示制御処理の実行まで待機状態となる。
【0148】
図13は、図12に示す識別情報画像制御プロセス処理ステップのS705に示す全図柄変動開始処理の動作を示すフローチャートである。
【0149】
本ステップでは、まず、表示制御用CPU101は図12に示す表示制御処理のステップ703で開始した計時がタイムアップして変動開始トリガ信号が発生したか否かを判定する(ステップS720)。
ステップS720での判定の結果、まだ変動開始トリガ信号が発生していないと判定した場合には、表示制御プロセスフラグを変化させることなく全図柄変動開始処理を終了し、図12に示す表示制御処理のステップ709に移行する。
一方、ステップS720での判定の結果、変動開始トリガ信号が発生したと判定した場合には、変動パターンフラグの内容に基づいて制御データROM102に格納されるプロセスデータを選択する(ステップS721)。プロセスデータには所定の変動パターンでの画像表示を実現するための各種プログラムとどのプログラムをどのタイミングで実行させるかを規定するタイミングテーブルとが含まれる。
次に、プロセスタイマ106が各種トリガ信号を出力できるように、係るプロセスデータに含まれるタイミングテーブルをプロセスタイマ106に計時開始の信号とともに出力する(ステップS722)。
プロセスタイマ106はこのタイミングテーブルを入力すると、これを解析し、その内容に基づいて各種トリガ信号を出力するまでの計時時間をセットし、計時を開始する。
続いて、表示制御用CPU101はプロセスデータの内容に従って制御データROM102から通常変動データを読み込む。この読み込んだ通常変動データに基づいて、キャラクタROM86から読み込むべき識別情報画像データの識別番号を設定する(ステップS723)。また、表示制御用CPU101は通常変動データに基づいて3行x3列のマトリックス状の識別情報表示領域表示のための設定を行う(ステップS724)。さらに、図15に示す画像生成プロセス処理の実質的な処理の実行の契機となる開始フラグをセットする。
ここで設定された識別番号と通常変動データとに基づいて、図12に示す表示制御処理のステップS702に示す画像生成プロセス処理で3行x3列のマトリックス状の識別情報表示領域に所定の識別情報画像が配置された表示画像を生成する。
【0150】
引き続き、表示制御プロセスフラグを図柄変動中処理に移行できるようにセットしてから(ステップS725)、全図柄変動開始処理を終了して図12に示す表示制御処理のステップ709に移行する。
【0151】
図14は、図12に示す識別情報画像制御プロセス処理ステップのS706に示す全図柄変動中処理の動作を示すフローチャートである。
本処理は、前述のように通常変動動作処理と増加配列動作処理と表示態様復帰動作処理に大別できる。そこで、まずいずれの処理を実行するかを指示する動作パターンフラグの内容を判別する(ステップS730)。動作パターンフラグが通常変動動作処理を示す場合にはステップS731〜S738の通常変動動作処理を行い、増加配列動作処理を示す場合にはステップS741〜S755の増加配列動作処理を行い、表示態様復帰動作処理を示す場合にはステップS761〜S767の表示態様復帰動作処理を行う。
以降それぞれの動作処理について説明する。
【0152】
ます、通常変動動作処理について説明する。
通常変動動作処理では、表示制御用CPU101は最初にプロセスタイマ106から出力されるトリガ信号が図柄変動用であるか否かを判定する(ステップS731)。
ステップS731の判定の結果、図柄変動用のトリガ信号であると判定した場合には、制御データROM102から読み込んだ通常変動データに基づいて、キャラクタROM86から読み込むべき識別情報画像データの識別番号を設定する(ステップS732)。続いて、表示制御用CPU101は通常変動データに基づいて、3行x3列のマトリックス状の識別情報表示領域に識別情報画像データに基づいてなる画像を配置できるように設定する(ステップS733)。また、図15に示す画像生成プロセス処理の実質的な処理の実行の契機となる開始フラグをセットする。
こうして用意されたデータに基づいて図15に示す画像生成プロセス処理でVRAM87内に画像が生成される。その画像が画像表示装置8に表示されると図4の(A−1)及び(A−2)に示される様な画像となる。
【0153】
通常変動動作処理で形成される画像は、識別情報表示領域において、あたかも独楽が回転するように識別情報画像が回転するような画像であり、その回転の過程で各識別情報画像が示す識別情報が変化していく画像である。
このような連続画像は、識別情報画像を平面視したときに得られる画像について、画像の対角中心は変えずに縦方向の傾斜処理と横方向の表示倍率の変動処理とを同時にかつ段階的に行い、得られる画像を連続的に表示することで実現される。
【0154】
具体的には、まず3行×3列のマトリックス状の識別情報表示領域のそれぞれに識別情報画像を適当に変倍させたものを配置する。次に、平面視した状態から段階的に傾斜角の増大と横方向の縮小とを実行することで、識別情報画像が画像表示装置8の画像表示部9内に平面状に配置される状態から画像表示部9に対して垂直になるように回転するがごとく視認される画像が得られる。縮小率が充分に大きくなり、識別情報画像が画像表示部9に対して垂直になるように視認される画像が得られたら、そのときの傾斜角の正負を反転させる。その後、傾斜角を段階的に0に向けて変化させるとともに変倍率を1に向けて段階的に増加させることで、識別情報画像が垂直状態から平面状態に回転するように視認される画像が得られる。
【0155】
このような一連の画像を生成するためには、変動開始から停止までにそれぞれの識別情報表示領域に表示される各識別情報画像について、配置座標、識別番号、表示開始タイミング、表示時間、傾斜角及び縦方向と横方向との変倍率が必要である。
ステップS732,S733では、表示制御用CPU101はこれらのデータを用意し、そのうち必要なものを選択してVDP103へと出力する。
【0156】
続いて、3行x3列のマトリックス状の識別情報表示領域を増加してなる10行x10行のマトリックス状の増加識別情報表示領域に識別情報画像を表示することを決定しているか否かを判定する(ステップS734)。
【0157】に識別情報画像を表示することを決定していると判定した場合には、動作パターンフラグを増加配列動作処理が実行されるように変更する(ステップS735)。その後、図柄変動中処理を終了して、図12に示す表示制御処理のステップS709へと移行する。
【0158】
一方、ステップS731で図柄変動用のトリガ信号ではないと判定した場合、及びステップS734で増加識別情報表示領域に識別情報画像を表示することを決定していないと判定した場合には、表示制御用CPU101はプロセスタイマ106から出力されるトリガ信号が図柄停止用であるか否かを判定する(ステップS736)。
ステップS736の判定の結果、図柄停止用のトリガ信号であると判定した場合には、制御データROM102から読み込んだ通常変動データに基づいて、キャラクタROM86から読み込むべき識別情報画像データの識別番号を設定する(ステップS737)。続いて、表示制御用CPU101は通常変動データに基づいて、3行x3列のマトリックス状の識別情報表示領域に識別情報画像データに基づいてなる画像を配置できるように設定する(ステップS738)。また、図15に示す画像生成プロセス処理の実質的な処理の実行の契機となる開始フラグをセットする。
こうして用意されたデータに基づいて図15に示す画像生成プロセス処理でVRAM87内に画像が生成される。その画像が画像表示装置8に表示されると図4の(A−10)に示される画像と同様の画像となる。
ステップS738の実行後、図柄変動中処理を終了して、図12に示す表示制御処理のステップS709へと移行する。
【0159】
一方、ステップS736の判定の結果、図柄停止用のトリガ信号でないと判定した場合には、図柄変動中処理を終了して、図12に示す表示制御処理のステップS709へと移行する。
【0160】
次に、増加配列動作処理について説明する。
まず、表示制御用CPU101はプロセスタイマ106から出力されるトリガ信号が増加配列用であるか否かを判定する(ステップS741)。
【0161】
ステップS741の判定の結果、増加配列用のトリガ信号であると判定した場合には、表示制御用CPU101は制御データROM102から増加配列データを読み込む。次に、読み込んだ増加配列データに基づいて、キャラクタROM86から読み込むべき識別情報画像データの識別番号を設定する(ステップS742)。本ステップで読み込むべき識別情報画像データは、図11に示す入賞時演出設定処理のステップS123に示す特定遊技状態とするか否かの判定結果に基づいて決定される識別情報の組み合わせを表示できるように、これらの識別情報画像の生成元となる識別情報画像データを含む。
続いて、表示制御用CPU101は増加配列データに基づいて、10行x10列のマトリックス状の識別情報表示領域の設定処理を行い(ステップS743)、さらに識別情報画像データに基づいてなる画像を配置できるように設定する(ステップS744)。
【0162】
引き続き、表示制御用CPU101は制御データROM102から枠データを読み込む。次に、読み出した枠データに基づいて、キャラクタROM86から読み込むべき枠画像データの識別番号を設定する(ステップS745)。続いて、表示制御用CPU101は枠データに基づいて、10行x10列のマトリックス状の識別情報表示領域の所定の位置に枠画像が配置されるように設定処理を行う(ステップS746)。また、図15に示す画像生成プロセス処理の実質的な処理の実行の契機となる開始フラグをセットする。
こうして用意されたデータに基づいて図15に示す画像生成プロセス処理でVRAM87内に画像が生成される。その画像が画像表示装置8に表示されると図4の(A−8)に示される様な画像となる。
ステップS746の実行後、図柄変動中処理を終了して、図12に示す表示制御処理のステップS709へと移行する。
【0163】
一方、ステップS741で図柄変動用のトリガ信号ではないと判定した場合には、表示制御用CPU101はプロセスタイマ106から出力されるトリガ信号が傾斜態様用又は立体傾斜態様用であるか否かを判定する(ステップS747)。
ステップS747の判定の結果、傾斜態様用又は立体傾斜態様用のトリガ信号であると判定した場合には、表示制御用CPU101は制御データROM102から傾斜データ又は立体傾斜データを読み込む(ステップS748)。また、読み込んだ傾斜データ又は立体傾斜データに基づいて、キャラクタROM86から読み込むべき傾斜画像データ又は立体傾斜画像データの識別番号を設定する。続いて、表示制御用CPU101は制御データに基づいて、3行x3列若しくは10行x10列のマトリックス状の識別情報表示領域に表示される画像又は枠画像を傾斜画像又は立体傾斜画像に変更できるように設定する(ステップS749)。また、図15に示す画像生成プロセス処理の実質的な処理の実行の契機となる開始フラグをセットする。
こうして用意されたデータに基づいて図15に示す画像生成プロセス処理でVRAM87内に画像が生成される。その画像が画像表示装置8に表示されると図4の(A−3)〜(A−7)に示される様な画像となる。
【0164】
例えば、(A−3)は、増加配列用のトリガ信号が出力されて10行x10列のマトリックス状の増加識別情報表示領域に変更する前に、立体傾斜態様のトリガ信号が出力され、このとき読み込んだ立体傾斜データには傾斜角を0度とする旨の情報が含まれていた場合である。
また、(A−4)は、(A−3)の画像を表示する契機となる立体傾斜態様のトリガ信号が出力された後に、再度立体傾斜態様のトリガ信号が出力され、そのトリガ信号に基づいて読み込んだ立体傾斜データには傾斜角が0度ではない情報が含まれていた場合である。
さらに、(A−5)は、(A−4)の画像を表示する契機となる立体傾斜態様のトリガ信号が出力された後に、増加配列用のトリガ信号が出力された場合である。
【0165】
ステップS749の実行後、図柄変動中処理を終了して、図12に示す表示制御処理のステップS709へと移行する。
【0166】
ここで、図4の(A−3)に示す画像を生成するための処理についてやや詳しく説明する。
係る処理は9つの識別情報画像によって構成される表示画像に対して、立体的な奥行き感を視認させるために表示画像の右側周辺部に3つの平行四辺形(図4のA−3に示す9a,9b,9c)を配置する処理と、縦方向の厚み感を視認させるために表示画像の上側周辺部に3つの平行四辺形(図4のA−3に示す9d,9e,9f)を配置する処理とを含む。
従って、本処理では係る平行四辺形を規定するためのデータであって、表示する各平行四辺形についての表示画像の重心などで規定される配置座標(例えば図4の(A−3)に示す9g)又は平行四辺形の画像を描画するにあたっての基準位置(例えば図4の(A−3)に示す9i)と基準位置を一方の端部とする隣接する2辺についてのベクトルデータ(例えば図4の(A−3)に示す9h,9j)とを必要とする。
【0167】
続いて、図4の(A−4)に示す画像を生成するための処理についてもやや詳しく説明する。
係る処理は以下のような処理を含む。9つの識別情報画像からなる表示画像を立体的に視認させるために、係る表示画像周辺部に平行四辺形を最大6つ(図4の(A−4)に示す9k,9l,9m,9n,9o,9p)付加表示させてなる画像全体を所定の傾斜角で傾斜させるとともに所定の倍率で縦方向に縮小し、この傾斜角と縮小率とを経時的に変化させる。同時に平行四辺形の形状を変化させる。なお、この処理の最終的な表示画像となる図4の(A−4)では、縦方向の厚み感を視認させるための画像は長方形(図4の(A−4)に示す9k,9l,9m)になっているが、上記の処理で配置される平行四辺形の画像を構成する2ベクトルが互いに直交するデータ(例えば図4の(A−4)に示す9qが90度)である場合に係る長方形の画像が得られることとなる。
従って、本処理では、画像の傾斜と縮小とを傾斜の程度に応じて規定する複数のデータと、傾斜の程度ごとに6つの平行四辺形の形状や配置座標を規定するためのデータと、上記二種類のデータからなる画像の表示タイミングを規定するデータとを必要とする。ここで、傾斜と縮小とを規定するためのデータは傾斜の基準点の座標と傾斜角度と縦方向の変倍率とを含む。
【0168】
一方、ステップS747で傾斜態様用又は立体傾斜態様用のトリガ信号ではないと判定した場合には、表示制御用CPU101はプロセスタイマ106から出力されるトリガ信号が枠の移動選択用であるか否かを判定する(ステップS750)。
ステップS750の判定の結果、枠の移動選択用のトリガ信号であると判定した場合には、ステップS746で設定処理を行って画像表示装置8に表示する枠画像を、異なる増加識別情報表示領域の位置へ移動表示するために、表示制御用CPU101は制御データROM102から枠移動データを読み込む(ステップS751)。また、読み込んだ枠移動データに基づいて、所定の位置に枠画像を配置できるように設定する。さらに、図15に示す画像生成プロセス処理の実質的な処理の実行の契機となる開始フラグをセットする。
こうして用意されたデータに基づいて図15に示す画像生成プロセス処理でVRAM87内に画像が生成される。その画像が画像表示装置8に表示されると図4の(A−8)に示される様な画像となる。
【0169】
ここで、枠画像の移動位置の決定方法について説明する。
全ての移動ステップについて枠画像の移動位置を予め設定しておき、これを枠移動データの一部として制御データROM102に格納していてもよい。
または、移動位置若しくは移動方向を乱数値を用いて決定してもよい。
或いは、所定の移動までは乱数値を用いた移動を行い、その後は予め決定した移動を行ってもよい。この場合には、例えば最後の枠の移動として特定の領域の二択や三択を行う演出を行ってもよい。
【0170】
ステップS751の実行後、図柄変動中処理を終了して、図12に示す表示制御処理のステップS709へと移行する。
【0171】
一方、ステップS750で枠の移動選択用のトリガ信号ではないと判定した場合には、表示制御用CPU101はプロセスタイマ106から出力されるトリガ信号が最終停止用であるか否かを判定する(ステップS752)。
ステップS752の判定の結果、最終停止用のトリガ信号であると判定した場合には、ステップS751で移動位置設定の処理を行って画像表示装置8に表示する枠画像を、最終停止する識別情報表示領域へと移動表示するために、表示制御用CPU101は制御データROM102から枠移動データを読み込む(ステップS753)。また、読み込んだ枠移動データに基づいて、所定の位置に枠画像を配置できるように設定する。さらに、図15に示す画像生成プロセス処理の実質的な処理の実行の契機となる開始フラグをセットする。
こうして用意されたデータに基づいて図15に示す画像生成プロセス処理でVRAM87内に画像が生成される。その画像が画像表示装置8に表示されると図4の(A−9)に示される様な画像となる。
【0172】
ステップS753の実行後、図柄変動中処理を終了して、図12に示す表示制御処理のステップS709へと移行する。
【0173】
一方、ステップS752で最終停止用トリガ信号ではないと判定した場合には、表示制御用CPU101はプロセスタイマ106から出力されるトリガ信号が表示態様復帰用であるか否かを判定する(ステップS754)。
ステップS754の判定の結果、表示態様復帰用のトリガ信号であると判定した場合には、動作パターンフラグを表示態様復帰パターンに変更して(ステップS755)、図柄変動中処理を終了して図12に示す表示制御処理のステップS709へと移行する。
【0174】
一方ステップS752の判定の結果、表示態様復帰用のトリガ信号でないと判定した場合には、図柄変動中処理を終了して図12に示す表示制御処理のステップS709へと移行する。
【0175】
続いて、表示態様復帰動作処理について説明する。
表示態様復帰動作処理では、まず表示制御用CPU101はプロセスタイマ106から出力されるトリガ信号が表示態様復帰用であるか否かを判定する(ステップS761)。
【0176】
ステップS761の判定の結果、表示態様復帰用のトリガ信号であると判定した場合には、表示制御用CPU101は制御データROM102から表示復帰データを読み込む(ステップS762)。また、読み込んだ表示復帰データに基づいて、VRAM87内にビットマップ展開されている10行x10列の増加識別情報表示領域の画像のうち、枠画像を含む3行x3列の表示領域のデータを抜き取り、そのデータからなる識別情報表示領域を画像表示装置8の画像表示部9全体に表示されるように拡大する処理が実行されるように設定する。
さらに、図4の(A−10)に相当する画像を生成するときには表示復帰画像データからなる画像が所定の領域に配置されるように表示復帰画像データの読み込み設定を行う。
また、図6の(C−2)、(C−3)に相当する表示画像を生成するときには枠画像データからなる画像及び識別情報画像データからなる画像がそれぞれ適当に変倍してから所定の領域に配置されるようにそれぞれの画像データの読み込み設定を行う。
ここで、図6の(C−2)、(C−3)に相当する表示画像を生成するにあたって、専用の表示復帰画像データが予め用意されており、表示復帰データがこの表示復帰画像データを用いて画像を生成する旨の内容を有している場合には、本ステップでは枠画像データとこの表示復帰画像データとの読み込み設定を行う。また、本ステップでは、図15に示す画像生成プロセス処理の実質的な処理の実行の契機となる開始フラグをセットする。
こうして用意されたデータに基づいて図15に示す画像生成プロセス処理でVRAM87内に画像が生成される。その画像が画像表示装置8に表示されると図4の(A−10)や図6の(C−2)、(C−3)に示される様な画像となる。
【0177】
ステップS762の実行後、図柄変動中処理を終了して、図12に示す表示制御処理のステップS709へと移行する。
【0178】
一方ステップS761の判定の結果、表示態様復帰用のトリガ信号でないと判定した場合には、表示制御用CPU101はプロセスタイマ106から出力されるトリガ信号が識別情報移動選択用であるか否かを判定する(ステップS763)。
【0179】
ステップS763の判定の結果、識別情報移動選択用のトリガ信号であると判定した場合には、表示制御用CPU101は制御データROM102から識別情報移動データを読み込む(ステップS764)。また、読み込んだ識別情報移動データに基づいて、枠画像を増加識別情報表示領域内で移動させ、移動後の枠画像を中心とする所定の表示領域を拡大表示する画像を生成できるように設定する。さらに、図15に示す画像生成プロセス処理の実質的な処理の実行の契機となる開始フラグをセットする。
こうして用意されたデータに基づいて図15に示す画像生成プロセス処理でVRAM87内に画像が生成される。その画像が画像表示装置8に表示されると図6に示される画像となる。
【0180】
ステップS764の実行後、図柄変動中処理を終了して、図12に示す表示制御処理のステップS709へと移行する。
【0181】
一方ステップS763の判定の結果、識別情報移動選択用のトリガ信号でないと判定した場合には、表示制御用CPU101はプロセスタイマ106から出力されるトリガ信号が最終停止用であるか否かを判定する(ステップS765)。
【0182】
ステップS765の判定の結果、最終停止用のトリガ信号であると判定した場合には、表示制御用CPU101はすでに制御データROM102から読み込んである表示復帰データに基づいて、キャラクタROM86から表示復帰画像データを読み込むための識別番号の設定を行う(ステップS766)。また、図15に示す画像生成プロセス処理の実質的な処理の実行の契機となる開始フラグをセットする。
こうして用意されたデータに基づいて図15に示す画像生成プロセス処理でVRAM87内に画像が生成される。その画像が画像表示装置8に表示されると図4の(A−10)に示される様な画像となる。
引き続き、動作パターンフラグを通常変動パターンに変更して(ステップS767)、通常変動動作処理が実行されるようにする。
【0183】
ステップS767の実行が終了した場合又はステップS765でトリガ信号が最終停止用でないと判定した場合には図柄変動中処理を終了して、図12に示す表示制御処理のステップS709へと移行する。
【0184】
図15は、図13に示す全図柄変動開始処理、図14に示す図柄変動中処理の実行で設定される開始フラグに基づいて具体的な処理を行う画像生成プロセス処理の動作を示すフローチャートである。
【0185】
画像生成プロセス処理は、開始フラグ待ち処理(ステップS400〜ステップS404)と画像生成処理(ステップS410〜ステップS420)及びタイムアウト待ち処理(ステップS430〜ステップS432)の3つの処理で構成され、画像生成プロセスフラグが示す内容に応じていずれかの処理を実行する。
【0186】
以下に本プロセス処理で実行する内容を概説する。
図12に示す表示制御処理内のいずれかの処理で画像生成プロセス処理の実質的な開始の契機となる開始フラグのセットが行われると、まず開始フラグ待ち処理で以降の画像生成処理で生成する各画像に必要なデータを用意する。このデータに基づいて次の画像生成処理で画像を生成し、VRAM87内にビットマップデータとして格納する。このデータは所定のリフレッシュレートで別のプロセス処理において読み出され、画像表示装置8へと画像を出力されることとなる。
【0187】
以下に画像生成プロセス処理を構成する各処理について説明する。
【0188】
まず、開始フラグ待ち処理では、実質的な処理実行開始の契機となる開始フラグがあるか否かを判定する(ステップS400)。開始フラグがないと判定した場合には内部状態(画像生成プロセスフラグ)を開始フラグ待ち処理のままとして、図12に示す表示制御処理のステップS703へと移行する。
【0189】
一方、開始フラグが有ると判定した場合には、まず係る開始フラグをリセットし(ステップS401)、係る開始フラグのセットを行った処理で用意したデータを解析し、以降の画像生成処理が生成する複数の画像ごとに必要なデータを用意する(ステップS402)。具体的には、複数回実行する画像生成処理ごとの、画像の識別番号や形状規定データなどを含む画像データ、傾斜変倍等の画像変換データと、変換後の画像の配置座標データ、次の画像生成までの待ち時間の設定が必要か否かを判定するためのフラグ、設定が必要な場合には次の画像生成までの待ち時間などである。
【0190】
次に、画像生成処理の繰り返し実行回数を規定する実行回数をセットする(ステップS403)。その後、内部状態(画像生成プロセスフラグ)を画像生成処理に変更して(ステップS404)、図12に示す表示制御処理のステップS703へと移行する。
【0191】
続いて、画像生成処理について説明する。
まず、実行回数が「0」であるか否かを判定する(ステップS410)。実行回数が「0」であるとは、一連の像生成プロセス処理の実行に基づく画像生成が終了したことを意味するから、内部状態(画像生成プロセスフラグ)を開始フラグ待ち処理に変更して(ステップS411)、図12に示す表示制御処理のステップS703へと移行する。
【0192】
一方、ステップS410で実行回数が「0」ではないと判定した場合には、ステップS402で用意したデータに基づいて、所定の画像データをそれぞれキャラクタROM86から読み出す(ステップS412)。
【0193】
次に、読み出した画像データの画像変換処理を行う(ステップS414)。ここで実行する処理とは、例えば、画像の傾斜処理又は、縦方向若しくは横方向の変倍処理である。または、予め規定された配置座標に係る情報に基づいて若しくは乱数を抽出して枠画像の配置座標を決定する処理である。
【0194】
続いて、得られた画像に係るデータをVRAM87内のビットマップデータに付加する(ステップS415)。具体的には、現在の画像生成プロセス処理に係る画像以外の画像、例えば背景画像を形成するためのビットマップデータをVRAM87内の別の領域に用意しておき、このデータによるビットマップ上の所定の位置にステップS414の画像変換処理で形成された画像を示すビットマップを重ね合わせるスプライト処理を行う。VRAM87が備える2つの表示画像用のデータ領域のうちの図12に示すステップS709で指定したに方のデータ領域にその結果得られるビットマップデータを格納する。
こうして得られたビットマップデータは、前述のごとく、リフレッシュレートで実行される別の画像出力プロセス処理において読み出され、RGB信号と同期信号とに変換されて画像表示装置8に画像として表示される。
【0195】
引き続き、次の画像生成処理の実行までの待ち時間をセットする必要があることを示す待ち時間フラグが有るか否かを判定する(ステップS416)。
画像の一部を移動させることや所定時間後に表示画像を切り替えることを一の画像表示処理に基づく画像生成プロセス処理で実行できるように、画像生成処理の実行開始タイミングを設定できるようにしてある。この開始タイミング間隔は、VRAM87へのデータ格納後に待ち時間タイマをセットし、タイムアウト待ち処理内でタイムアウト待ちを行うことで確保している。
ステップS416で待ち時間フラグが有ると判定した場合には、待ち時間フラグをリセットした後、画像生成プロセス処理に係るプロセスタイマ106の計時時間をセットし(ステップS417)、計時を開始する(ステップS418)。その後、内部状態(画像生成プロセスフラグ)をタイムアウト待ち処理に変更して(ステップS419)、図12に示す表示制御処理のステップS703へと移行する。
【0196】
一方、ステップS416で待ち時間フラグがないと判定した場合には、実行回数を「1」減らし(ステップS420)、内部状態(画像生成プロセスフラグ)を画像生成処理のままにして、図12に示す表示制御処理のステップS703へと移行する。
【0197】
次にタイムアウト待ち処理について説明する。
まず、本処理ではプロセスタイマ106がタイムアウトしたか否かを判定する(ステップS420)。判定の結果、タイムアウトしていないと判定した場合には、内部状態(画像生成プロセスフラグ)をタイムアウト待ち処理のままにして、図12に示す表示制御処理のステップS703へと移行する。
一方、ステップS430での判定の結果、タイムアウトしていると判定した場合には、実行回数を「1」減らして(ステップS431)、内部状態(画像生成プロセスフラグ)を画像生成処理に変更して(ステップS432)、図12に示す表示制御処理のステップS703へと移行する。
なお、本実施形態では、上記のごとくプロセスタイマを用いて画像生成処理の開始タイミングを設定するが、CPU表示制御用101が減算カウンタを用いて内部的に待機時間を制御してもよい。この場合には、ステップS417で待機時間に相当する数値をセットして、ステップS430ではカウントアップを判定対象とし、この判定処理でカウントアップしていないと判定した場合にはカウントを「1」減らす処理を行ってから他の処理へと移行するようにすればよい。
【0198】
図16は、図2又は図3に示すブロック図に示された各部のうち、主要な手段や制御信号、データについての関係を示すブロック図である。
【0199】
主基板200は図2に示される遊技制御基板31と同一のものであり、以下個別に説明する始動入賞検出手段210と、遊技制御手段220と、抽選手段230とを備える。
【0200】
始動入賞検出手段210は図2に示すブロック図のスイッチ回路58を含み、遊技球が始動口を通過したことを検出して、その旨を示す信号を遊技制御手段220に出力する。
【0201】
遊技制御手段220は図2に示すブロック図の遊技制御用マイクロコンピュータ53に相当するものであって、特定遊技状態制御手段221と変動情報出力手段223とを備える。
遊技球が始動口を通過した旨の信号が始動入賞検出手段210から出力されて遊技制御手段220へと入力すると、遊技制御手段220は、抽選手段230へと抽選処理等の実行を促す制御信号を出力する。抽選手段230は係る制御信号を入力したことを契機として抽出した乱数値や、抽出された乱数値に応じて決定した結果を遊技制御手段220へと出力する。
特定遊技状態制御手段221は、図2に示すブロック図のCPU56とRAM55とROM54とに相当するものであって、抽出手段230が備える判定手段からの結果に基づいて特手遊技状態へと遊技状態を制御するものである。
また、遊技制御手段220は、抽出手段230からの乱数値や決定結果に基づいて、遊技制御手段220は自らが備える複数の演出画像の変動パターンから一の変動パターンを選択する。
遊技制御手段220が備える変動情報出力手段223は、図3に示すブロック図の出力バッファ回路63に相当するものであって、選択された変動パターンに応じた画像を表示する処理を表示制御基板80が開始するための契機となる変動開始信号224を作成し、これを表示制御基板80が備える変動情報入力手段310へと出力する。
【0202】
抽選手段230は、図2に示すブロック図のCPU56などに相当するものであって、遊技制御手段220から出力される制御信号を入力することを契機として乱数値を抽出し、抽出した乱数値にもとづいて決定を行い、乱数値や決定結果を遊技制御手段220へと出力するものである。また、抽選手段230は、判定手段231と、停止図柄抽選手段232と、リーチ予告抽選手段233と、大当り予告抽選手段234と、リーチ表示抽選手段235と、決定手段236とを備える。
判定手段231は、乱数値を抽出し、抽出された乱数値に応じて特定遊技状態を発生させるか否かの判定を行う。
決定手段236は、乱数値を抽出し、抽出された乱数値に応じて画像表示装置8の画像表示部9に増加識別情報表示領域での識別情報画像表示を実行するか否かの判定を行う。
停止図柄抽選手段232は、判定手段231の判定処理の判定結果に基づいて、画像表示装置8に最終的に導出表示される識別情報画像(停止図柄)を遊技制御手段220が決定するために用いる乱数値を抽出するためのものである。
大当り予告抽選手段234は、判定手段231において特定遊技状態を発生させると判定した場合に、特定遊技状態が発生する可能性があることを停止図柄の導出表示の前に報知する演出である大当り予告を実行する否かの決定処理に用いる乱数値を抽出するためのものである。
リーチ表示抽選手段235とは、以下の決定に用いる乱数値を抽出するためのものである。判定手段231において特定遊技状態を発生させると判定した場合と発生させないと判定した場合とのいずれの場合でも、停止図柄を画像表示装置8に導出表示させる前にリーチ態様での図柄表示(リーチ表示)を実行する場合がある。このリーチ表示を行うか否かの決定処理を遊技制御手段220が実行するときに用いる乱数値をリーチ表示抽選手段235で抽出する。
リーチ予告抽選手段233とは、リーチ表示抽選手段235によって発生させた乱数値に応じてリーチ表示を行うと遊技制御手段220が決定した場合において、係るリーチ表示を行うことをその実行前に報知する演出であるリーチ予告を実行するか否かの判定処理に用いる乱数値を抽出するためのものである。
【0203】
なお、抽選手段230が備える複数の手段のうち、決定手段231以外の手段は、以下に説明する表示制御基板80が備えていてもよい。ただし、この場合には、表示制御基板80は主基板200へと変動パターンの選択結果等を出力する必要がある。演出パターンに応じて主基板200が備える遊技制御手段220の処理内容が異なるからである。
【0204】
一方、表示制御基板80は、変動情報入力手段310と、画像生成手段320と、計時手段330と、制御データ記憶手段340と、画像情報記憶手段350とを備える。
【0205】
変動情報入力手段310は、図3に示すブロック図の入力バッファ回路105に相当するものである。また、変動情報入力手段310は、主基板200に含まれる変動情報出力手段223から出力される変動開始信号224を入力すると、その信号の内容を表示制御基板80内部で参照できるようなフラグを生成して画像生成手段320へと出力する。
画像生成手段320は、図3に示すブロック図の表示制御用CPU101とVDP103とVRAM87とに相当するものであって、上記フラグの入力を契機として各種画像を生成し、画像表示装置8に表示するためのものである。
画像生成手段320の詳細については、制御データ記憶手段340が格納する制御データの詳細及び画像情報記憶手段350が格納する画像データの詳細とともに、図17及び図18で説明する。
【0206】
計時手段330は、図3に示すブロック図の表示制御用CPU101とVDP103とによって構成されるカウンタによるタイマ或いは図3には図示されないプロセスタイマ106に相当するものである。また、計時手段330は、画像生成手段320が出力する制御信号を入力し、これに基づいて複数の計時時間をセットするとともに必要に応じて計時を開始する。また、計時を開始したのち、所定の計時時間に達したことを条件にして、画像表示装置8へ画像を導出表示するにあたり画像を変動する契機となるトリガ信号を画像生成手段320へと出力する。
【0207】
制御データ記憶手段340は図3に示すブロック図の制御データROM102に相当する。また、制御データ記憶手段340は、計時手段330からのトリガ信号を出力するタイミングを特定するタイミングデータと、画像表示装置8の画像表示部9に表示する識別情報画像数を増加する形態での表示を実行するように促す制御データとを格納しているものであり、画像生成手段320から出力される制御信号に応じて所定の制御データを出力する。
【0208】
画像情報記憶手段350は、図3に示すブロック図のキャラクタROM86に相当する。また、画像情報記憶手段350は、画像の生成元である画像データを格納しているものであって、画像生成手段320から出力される制御信号に応じて画像データを画像生成手段320へと出力する。
【0209】
図17は、図16に示すブロック図に示された各部のうち、本発明の実施形態の一つに係る主要な手段や制御信号、データについての関係を示すブロック図である。
【0210】
先述のように、始動入賞検出手段210からの遊技球が始動口を通過した旨を示す信号を入力したことに基づいて、判定手段231と決定手段236とは、特定遊技状態の発生をするか否かの判定結果と増加識別情報表示領域での識別情報画像表示を実行するか否かの判定結果とを画像生成手段320へと出力する。
なお、判定手段231の動作は図11に示す入賞時演出設定処理のステップS123に示す判定処理を含み、決定処理236の動作は図11に示す入賞時演出設定処理のステップS141に示す判定処理を含む。
画像生成手段320は、入力したこれらの結果に基づいて計時手段330、制御データ手段340及び画像情報記憶手段350へと制御信号を出力し、所定のトリガ信号又は制御データ若しくは画像データを入力して画像を生成し、画像表示装置8へと出力する。
ここで、画像生成手段320は図3に示すブロック図の表示制御用CPU101とVDP103とVRAM87とに相当する。また、制御データ手段340は制御データROM102に、画像情報記憶手段350はキャラクタROM86に相当する。また、計時手段330は、発振回路85からのクロック信号を用いて計時を行うプロセスタイマ106(図3には図示せず)に相当する。なお、このプロセスタイマ106は、表示制御用CPU101と独立に表示制御基板80内に設けてもよいし、表示制御用CPU101が定期的に実行するプログラム中でカウンタを用いて同様の機能を発揮させてもよい。
また、画像生成手段320が計時手段330へと制御信号を出力する動作は図13に示す全図柄変動開始処理のステップS722に示す処理を含む。さらに、画像生成手段320が、入力した制御データに基づいて所定の画像データを読み込んでVRAM87内に画像を生成する動作は、図15の画像生成プロセス処理に示す処理を含む。
【0211】
以降、画像生成手段320と制御データ記憶手段340と画像情報記憶手段350との制御信号又はデータのやりとりを説明する。
【0212】
本実施形態では、画像生成手段320は、通常変動表示手段321と、増加配列表示手段322と、識別情報配置手段323と、選択表示手段324と、移動選択手段325と、表示復帰手段326とを備える。以下画像生成手段320が備える機能について説明する。
【0213】
通常変動表示手段321は、始動入賞検出手段210からの遊技球検出に係る信号に応じて3行x3列のマトリックス状の識別情報表示領域内での識別情報画像が可変表示する画像を生成し、決定手段236で識別情報表示領域の行列数を増加した増加識別情報表示領域での演出表示を行わないと決定している場合には、判定手段231での判定結果に基づいて決定した識別情報の組み合わせを表示する画像を生成する機能を有する。
よって、図4の(A−1)及び(A−2)に相当する表示画像が通常変動表示手段321によって生成される。
通常配列表示手段321は、制御データ記憶手段340からタイミングデータ341と通常変動データ342とを入力し、タイミングデータ341に基づいて計時手段330から出力されるトリガ信号を契機として、画像情報記憶手段350から入力した識別情報画像データ351から識別情報画像を生成し、この識別情報画像を所定の方向に変動表示する画像を生成する。
この通常変動表示手段321の動作は、図13に示す全図柄変動開始処理のステップS723,S724及び図14に示す図柄変動中処理のステップS732,S733に示す処理と図15に示す画像生成プロセス処理とを含む。
【0214】
増加配列表示手段322は、決定手段236で識別情報表示領域の行列数を増加した増加識別情報表示領域での演出表示を行うと決定している場合には、通常変動表示手段321における識別情報表示領域画像に代えて、増加識別情報表示領域を設定する機能を有する。
また、増加配列表示手段322は、制御データ記憶手段340からタイミングデータ341と増加配列データ343とを入力し、タイミングデータ341に基づいて計時手段330から出力されるトリガ信号を契機として、識別情報表示領域の行列数を増加した増加識別情報表示領域と図15に示す画像生成プロセス処理とを設定する。
この増加配列表示手段322の動作は、図14に示す図柄変動中処理のステップS742に示す処理の一部とステップS743に示す処理とを含む。
【0215】
識別情報配置手段323は、増加配列表示手段322で設定した増加識別情報表示領域に対して、判定手段231による判定結果に基づいて決定した識別情報の組み合わせを含むように識別情報画像を配置してなる増加配列画像を生成する機能を有する。よって、図4の(A−8)に示される画像から枠画像を消去した画像に相当する表示画像が識別情報配置手段323によって生成される。
識別情報配置手段323は、制御データ記憶手段340からタイミングデータ341を入力し、タイミングデータ341に基づいて計時手段330から出力されるトリガ信号を契機として、判定手段231による判定結果に基づいて決定した識別情報の組み合わせを含むように画像情報記憶手段350から入力した識別情報画像データ351を増加識別情報表示領域のそれぞれに配置してなる画像を生成する。
この識別情報配置手段323の動作は、図14に示す図柄変動中処理のステップS742に示す処理の一部とステップS744に示す処理と図15に示す画像生成プロセス処理とを含む。
【0216】
選択表示手段324は、識別情報配置手段323で表示した増加配列画像と枠画像とを合成(スプライト処理)してなる画像を生成する機能を有する。よって、例えば図4の(A−9)に相当する表示画像が識別情報配置手段323によって生成される。
また、選択表示手段324は、制御データ記憶手段340からタイミングデータ341と枠データ344とを入力し、画像情報記憶手段350から枠画像の生成元となる枠画像データ352を入力する。また、タイミングデータ341に基づいて計時手段330から出力されるトリガ信号を契機として、記増加配列表示手段322と識別情報配置手段323とで表示する増加識別情報表示領域のうち一群の識別情報表示領域を表示する表示領域部分に枠画像を合成して枠表示する画像を生成する。
この選択表示手段324の動作は、図14に示す図柄変動中処理のステップS745及びS746に示す処理と図15に示す画像生成プロセス処理とを含む。
【0217】
移動選択手段325は、増加識別情報表示領域内に表示される枠画像の表示座標を移動させてなる画像と増加配列画像とを合成(スプライト処理)してなる画像を生成したり、一群の識別情報画像領域が拡大表示される増加識別情報表示領域の表示座標を変化させてなる画像と枠画像とを合成(スプライト処理)してなる画像を生成したりする機能を有する。よって、図4の(A−8)や図6の(C−4)に相当する表示画像が移動選択手段325によって生成される。
移動選択手段325は、制御データ記憶手段340からタイミングデータ341と枠データ344とを枠移動データ又は識別情報移動データとを入力し、画像情報記憶手段350から枠画像データ352を入力する。
また、タイミングデータ341に基づいて計時手段330からトリガ信号が出力されるたびに、選択表示手段324で表示した枠画像の表示座標を所定回数異なる座標に移動し、231判定手段による判定結果に基づいて決定した識別情報の組み合わせを含む一群の識別情報表示領域の表示領域を選択表示する画像を生成する。
或いは、タイミングデータ341に基づいて計時手段330からトリガ信号が出力されるたびに、選択表示手段324で表示した枠画像に対して合成する増加識別情報表示領域の配置座標を所定回数移動するとともにその移動配置した枠画像を含む所定の領域を拡大する画像を生成し、判定手段231による判定結果に基づいて決定した識別情報の組み合わせを含む一群の識別情報表示領域の表示領域を選択表示する画像を生成する。
この移動選択手段325の動作は、図14に示す図柄変動中処理のステップS751やS764に示す処理と図15に示す画像生成プロセス処理とを含む。
【0218】
表示復帰手段326は増加識別情報表示領域の枠画像を含む所定の領域を拡大してなる識別情報表示領域の設定を行い、この領域に所定の識別情報画像を配置してなる画像を生成する機能を有する。よって、図4の(A−10)や図6の(C−2)、(C−3)に相当する表示画像が表示復帰手段326によって生成される。
表示復帰手段326は、制御データ記憶手段340からタイミングデータ341と表示復帰データ347と識別情報移動データ346とを入力し、画像情報記憶手段350から枠画像データ352、識別情報画像データ351及び表示復帰画像データ353から選択される所定のデータを入力する。続いて、表示復帰データ347に基づき、選択表示手段324で表示した増加識別情報表示領域のうち枠画像を含む所定の領域を拡大してなる識別情報表示領域を設定する。
また、図4の(A−10)に相当する画像を生成するときには表示復帰画像データ353からなる画像を所定の領域に配置し、図6の(C−2)、(C−3)に相当する表示画像を生成するときには枠画像データ352からなる画像及び識別情報画像データ351からなる画像をそれぞれ適当に変倍してから所定の領域に配置する。
この表示復帰手段326の動作は、図14に示す図柄変動中処理のステップS762やS766に示す処理と図15に示す画像生成プロセス処理とを含む。
【0219】
図18は、図16に示すブロック図に示された各部のうち、本発明の実施形態の別の一つに係る主要な手段や制御信号、データについての関係を示すブロック図である。
【0220】
図17に示される実施形態とは画像生成手段320と制御データ記憶手段340と画像情報記憶手段350とのやりとりが一部異なるので、この部分について以下に説明する。
【0221】
本実施形態では、画像生成手段320は、通常変動表示手段321と、増加配列表示手段322と、選択表示手段324と、移動選択手段325と、表示復帰手段326と、傾斜表示手段327と、立体傾斜表示手段328とを備える。
【0222】
通常変動表示手段321は、始動入賞検出手段210からの遊技球検出に係る信号に応じて3行x3列のマトリックス状の識別情報表示領域内での識別情報画像が可変表示する画像を生成し、決定手段236で識別情報表示領域の行列数を増加した増加識別情報表示領域での演出表示を行わないと決定している場合には、判定手段231での判定結果に基づいて決定した識別情報の組み合わせを表示する画像を生成する機能を有する。
よって、図4の(A−1)及び(A−2)に相当する表示画像が通常変動表示手段321によって生成される。
通常配列表示手段321は、制御データ記憶手段340からタイミングデータ341と通常変動データ342とを入力し、タイミングデータ341に基づいて計時手段330から出力されるトリガ信号を契機として、画像情報記憶手段350から入力した識別情報画像データ351から識別情報画像を生成し、識別情報画像を所定の方向に変動表示する画像を生成する。
この通常変動表示手段321の動作は、図13に示す全図柄変動開始処理のステップS723,S724と、図14に示す図柄変動中処理のステップS732,S733に示す処理と、図15に示す画像生成プロセス処理とを含む。
【0223】
増加配列表示手段322は、通常変動データ342に基づいて表示する複数の識別情報表示領域に対して行列数を増加した増加識別情報表示領域のそれぞれに、判定手段231による判定結果に基づいて決定された識別情報の組み合わせを含むように識別情報画像を配置した増加配列画像を生成する機能を有する。よって、図4の(A−8)に示される画像から枠画像を消去した画像に相当する画像が増加配列表示手段322によって生成される。
増加配列表示手段322は、制御データ記憶手段340からタイミングデータ341と増加配列データ343とを入力し、画像情報記憶手段350から増加配列画像データ355を入力する。また、タイミングデータ341に基づいて計時手段330から出力されるトリガ信号を契機として、増加配列データ343に基づいて、通常変動表示手段321で表示した識別情報表示領域画像に代えて、識別情報表示領域の行列数を増加した増加配列画像を増加配列画像データ355から生成する。ここで、増加配列画像を生成するために選択される増加配列画像データ355は、判定手段231による判定結果に基づいて決定された識別情報の組み合わせを含む。
この識別情報配置手段323の動作は、図14に示す図柄変動中処理のステップS742からS744に示す処理と図15に示す画像生成プロセス処理とを含む。
【0224】
傾斜表示手段327は増加配列画像を画像表示装置8の奥行き方向に対して傾斜してなる傾斜画像へと変更する機能を有する。よって、例えば図4の(A−5)や(A−6)に相当する表示画像において立体的に視認させるための表示要素(長方形や平行四辺形の画像)を除いた様な画像が識別情報配置手段323によって生成される。
また、傾斜表示手段327は、制御データ記憶手段340からタイミングデータ341と傾斜データ348とを入力し、傾斜データ348に基づいて、画像情報記憶手段350から傾斜画像の生成元となる傾斜画像データ356を入力する。また、タイミングデータ341に基づいて計時手段330から出力されるトリガ信号を契機として、傾斜画像データ348に基づいて増加配列表示手段322で表示した増加配列画像を傾斜画像へ変更する。
この選択表示手段324の動作は、図14に示す図柄変動中処理のステップS748及びS749に示す処理と図15に示す画像生成プロセス処理とを含む。
【0225】
立体傾斜表示手段328は増加配列画像を画像表示装置8の奥行き方向に対して立体的に傾斜してなる立体傾斜画像へと変更する機能を有する。よって、例えば図4の(A−5)や(A−6)に相当する表示画像が識別情報配置手段323によって生成される。
また、立体傾斜表示手段327は、制御データ記憶手段340からタイミングデータ341と立体傾斜データ348とを入力し、立体傾斜データ348に基づいて、画像情報記憶手段350から立体傾斜画像の生成元となる立体傾斜画像データ356を入力する。また、タイミングデータ341に基づいて計時手段330から出力されるトリガ信号を契機として、立体傾斜画像データ348に基づいて増加配列表示手段322で表示した増加配列画像を立体傾斜画像へ変更する。この選択表示手段324の動作は、図14に示す図柄変動中処理のステップS748及びS749に示す処理と図15に示す画像生成プロセス処理とを含む。
【0226】
選択表示手段324は、増加識別情報表示領域に識別情報画像が配置されてなる画像と枠画像とを合成(スプライト処理)してなる画像を生成する機能を有する。よって、例えば図4の(A−9)に相当する表示画像が識別情報配置手段323によって生成される。
選択表示手段324は、制御データ記憶手段340からタイミングデータ341と枠データ344とを入力し、画像情報記憶手段350から枠画像の生成元となる枠画像データ352を入力する。また、タイミングデータ341に基づいて計時手段330から出力されるトリガ信号を契機として、増加配列表示手段322と識別情報配置手段323とで表示する増加識別情報表示領域のうち一群の識別情報表示領域を表示する表示領域部分に枠画像を合成して枠表示する画像を生成する。
この選択表示手段324の動作は、図14に示す図柄変動中処理のステップS745及びS744に示す処理を含む。
【0227】
移動選択手段325は、増加識別情報表示領域内に表示される枠画像の表示座標を移動させてなる画像と増加配列画像とを合成(スプライト処理)してなる画像を生成したり、一群の識別情報画像領域が拡大表示される増加識別情報表示領域の表示座標を変化させてなる画像と枠画像とを合成(スプライト処理)してなる画像を生成したりする機能を有する。よって、図4の(A−8)や図6の(C−4)に相当する表示画像が移動選択手段325によって生成される。
移動選択手段325は、制御データ記憶手段340からタイミングデータ341と枠データ344とを枠移動データ又は識別情報移動データとを入力し、画像情報記憶手段350から枠画像データ352を入力する。
さらに、タイミングデータ341に基づいて計時手段330からトリガ信号が出力されるたびに、選択表示手段324で表示した枠画像の表示座標を所定回数異なる座標に移動し、231判定手段による判定結果に基づいて決定した識別情報の組み合わせを含む一群の識別情報表示領域の表示領域を選択表示する画像を生成する。
或いは、タイミングデータ341に基づいて計時手段330からトリガ信号が出力されるたびに、選択表示手段324で表示した枠画像に対して合成する増加識別情報表示領域の配置座標を所定回数移動するとともにその移動配置した枠画像を含む所定の領域を拡大する画像を生成し、判定手段231による判定結果に基づいて決定した識別情報の組み合わせを含む一群の識別情報表示領域の表示領域を選択表示する画像を生成する。
この移動選択手段325の動作は、図14に示す図柄変動中処理のステップS751やS764に示す処理と図15に示す画像生成プロセス処理とを含む。
【0228】
表示復帰手段326は増加識別情報表示領域の枠画像を含む所定の領域を拡大してなる識別情報表示領域の設定を行い、この領域に所定の識別情報画像を配置してなる画像を生成する機能を有する。よって、図4の(A−10)や図6の(C−2)、(C−3)に相当する表示画像が表示復帰手段326によって生成される。
表示復帰手段326は、制御データ記憶手段340からタイミングデータ341と表示復帰データ347と識別情報移動データ346とを入力し、画像情報記憶手段350から枠画像データ352、識別情報画像データ351及び表示復帰画像データ353から選択される所定のデータを入力する。続いて、表示復帰データ347に基づき、選択表示手段324で表示した増加識別情報表示領域のうち枠画像を含む所定の領域を拡大してなる識別情報表示領域を設定する。
また、図4の(A−10)に相当する画像を生成するときには表示復帰画像データ353からなる画像を所定の領域に配置し、図6の(C−2)、(C−3)に相当する表示画像を生成するときには枠画像データ352からなる画像及び識別情報画像データ351からなる画像をそれぞれ適当に変倍してから所定の領域に配置する。
この表示復帰手段326の動作は、図14に示す図柄変動中処理のステップS762やS766に示す処理と図15に示す画像生成プロセス処理とを含む。
【0229】
なお、本発明を実現するためのプログラム及びデータは、コンピュータ装置等に対して、着脱自在の記録媒体により配布・提供される形態に限定されるものではなく、予めコンピュータ装置等の有する記憶装置にプリインストールしておくことで配布される形態を採っても構わない。
【0230】
さらに、本発明を実現するためのプログラム及びデータは、通信処理部を設けておくことにより、通信回線等を介して接続されたネットワーク上の、他の機器からダウンロードすることによって配布する形態を採っても構わない。
【0231】
そして、ゲームの実行形態も、着脱自在の記録媒体を装着することにより実行するものだけではなく、通信回線等を介してダウンロードしたプログラム及びデータを、内部メモリ等に一旦格納することにより実行可能とする形態、通信回線等を介して接続されたネットワーク上における、他の機器側のハードウェア資源を用いて直接実行する形態としてもよい。
【0232】
さらには、他のコンピュータ装置等とネットワークを介してデータの交換を行うことによりゲームを実行するような形態とすることもできる。
【0233】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明に係る遊技機は、通常変動データに基づいてトリガ信号が出力されるたびに、複数の識別情報表示領域のそれぞれに表示する識別情報画像を順次生成し、識別情報画像を所定の方向に変動表示する画像を生成する通常変動表示手段と、決定手段によって増加識別情報表示領域の設定を実行すると決定され、トリガ信号の出力を条件として、制御データ記憶手段に格納した増加配列データに基づいて、通常変動表示手段における識別情報表示領域画像に代えて、識別情報表示領域の行列数を増加した増加識別情報表示領域を設定する増加配列表示手段と、画像情報記憶手段に格納した識別情報画像データを読み出し、増加配列表示手段で行列数が増加したそれぞれの識別情報表示領域に、判定手段による判定結果に基づいて決定した識別情報の組み合わせを含むようにその識別情報画像データを表示する画像を生成する識別情報配置手段と、制御データ記憶手段に格納した枠データに基づいて、画像情報記憶手段に格納した枠画像データを読み出し、増加配列表示手段と識別情報配置手段とで表示する増加識別情報表示領域のうち一群の識別情報表示領域を表示する表示領域部分にその枠画像を合成して枠表示する画像を生成する選択表示手段と、トリガ信号の出力を条件として、制御データ記憶手段に格納した表示復帰データに基づき、選択表示手段で表示した増加識別情報表示領域のうち枠画像を含む所定の領域を拡大してなる画像を生成する表示復帰手段と、計時手段からトリガ信号が出力されるたびに、制御データ記憶手段に格納した識別情報移動データに基づいて、選択表示手段で表示した枠画像に対して合成する増加識別情報表示領域の配置座標を所定回数移動するとともにその移動配置した枠画像を含む所定の領域を拡大する画像を生成し、判定手段による判定結果に基づいて決定した識別情報の組み合わせを含む一群の識別情報表示領域を選択表示する画像を生成する移動選択手段とを備える。
このため、識別情報表示領域において識別情報画像がスクロール等による変動表示がされるのではなく、識別情報画像の停止表示(可変表示した結果)の表示数を通常時よりも増加させて表示させてなる増加識別情報表示領域の所定領域を拡大し、この領域に表示される一群の識別情報画像の表示座標を変動させることにより枠画像内の識別情報画像の可変表示を行って、増加させた可変表示の結果の中から最終的な結果を選択するといったこれまでにない新しい方法で可変表示結果を導出表示するための演出表示を行うことが可能となる。従って、遊技者は識別情報表示領域がいずれの位置で停止するのかという特定遊技状態が発生することへの期待感が向上する。
また、表示される増加識別情報表示領域中に特定遊技状態を発生させる識別情報画像の組み合わせはあるか否かを探すという新たな演出も提供されることとなる。このため、遊技者はその探すという行為をすべく、一層表示器に注目することになる。従って、遊技者をゲームに引き寄せることができる。
さらに、増加識別情報表示領域を表示するにあたって、通常の識別情報表示領域に表示するための画像データ(識別情報画像データ)を制御データ(増加配列データ)に基づいて増加識別情報表示領域のそれぞれに配置することとしているので、増加識別情報表示領域専用の画像データを格納しておく必要がない。また、表示復帰手段で表示する一群の識別情報画像を表示するにあたっては、制御データ(表示復帰データ)に基づいて、所定の識別情報表示領域に識別情報画像データを変倍して配置することとしているので、表示復帰画像専用の画像データを格納しておく必要がない。このため、膨大な記憶領域を必要とすることなく、増加識別情報表示領域に表示する識別情報画像の組み合わせを多数設定することができ、演出の幅を広げることが可能となる。
【0234】
また、本願第2の発明に係る遊技機は、通常変動データに基づいてトリガ信号が出力されるたびに、複数の識別情報表示領域のそれぞれに表示する識別情報画像を順次生成し、識別情報画像を所定の方向に変動表示する画像を生成する通常変動表示手段と、決定手段によって増加配列画像を表示すると決定され、トリガ信号の出力を条件として、制御データ記憶手段に格納した増加配列データに基づき画像情報記憶手段に格納した増加配列画像データを読み出し、通常変動表示手段で表示した識別情報表示領域画像に代えて、識別情報表示領域の行列数を増加した増加配列画像を生成する増加配列表示手段と、制御データ記憶手段に格納した枠データに基づいて、画像情報記憶手段に格納した枠画像データを読み出し、増加配列表示手段で表示した増加識別情報表示領域のうち一群の識別情報表示領域を表示する表示領域部分にその枠画像を合成して枠表示する画像を生成する選択表示手段と、トリガ信号の出力を条件として、制御データ記憶手段に格納した表示復帰データに基づき、画像情報記憶手段に格納した表示復帰画像データを読み出し、選択表示手段で表示した増加識別情報表示領域のうち枠画像を含む所定の領域を拡大してなる画像を生成する表示復帰手段と、計時手段からトリガ信号が出力されるたびに、制御データ記憶手段に格納した識別情報移動データに基づいて、選択表示手段で表示した枠画像に対して合成する増加識別情報表示領域の配置座標を所定回数移動するとともにその移動配置した枠画像を含む所定の領域を拡大する画像を生成し、判定手段による判定結果に基づいて決定した識別情報の組み合わせを含む一群の識別情報表示領域を選択表示する画像を生成する移動選択手段とを備える。
このため、識別情報表示領域において識別情報画像がスクロール等による変動表示がされるのではなく、識別情報画像の停止表示(可変表示した結果)の表示数を通常時よりも増加させて表示させてなる増加識別情報表示領域の所定領域を拡大し、この領域に表示される一群の識別情報画像の表示座標を変動させることにより枠画像内の識別情報画像の可変表示を行って、増加させた可変表示の結果の中から最終的な結果を選択するといったこれまでにない新しい方法で可変表示の結果を導出表示するための演出表示を行うことが可能となる。従って、遊技者は識別情報表示領域がいずれの位置で停止するのかという特定遊技状態が発生することへの期待感が向上する。
また、増加識別情報表示領域中に特定遊技状態を発生させる識別情報画像の組み合わせはあるか否かを探すという新たな演出も提供されることとなる。このため、遊技者はその探すという行為をすべく、一層表示器に注目することになる。従って、遊技者をゲームに引き寄せることができる。
さらに、増加識別情報表示領域を表示するにあたって、増加識別情報表示領域表示専用の画像データ(増加配列画像データ)を有し、これを一度に読み込んで表示する。また、表示復帰手段で表示する一群の識別情報画像を表示するにあたっても、表示復帰画像専用の画像データ(表示復帰画像データ)を有し、これを一度に読み込んで表示する。このため、増加識別情報表示領域や増加識別情報表示領域の一部を拡大してなる所定の領域に通常の識別情報画像データを変倍して画像を配置する場合に比べて処理負荷が少ない。従って、表示の切替がスムーズに行われないなどの表示演出におけるトラブルが発生しにくい。
【0235】
さらに、本願第3の発明に係る遊技機は、通常変動データに基づいてトリガ信号が出力されるたびに、複数の識別情報表示領域のそれぞれに表示する識別情報画像を順次生成し、識別情報画像を所定の方向に変動表示する画像を生成する通常変動表示手段と、決定手段によって増加配列画像を表示すると決定され、トリガ信号の出力を条件として、制御データ記憶手段に格納した増加配列データに基づいて画像情報記憶手段に格納した増加配列画像データを読み出し、通常変動表示手段で表示した識別情報表示領域画像に代えて、識別情報表示領域の行列数を増加した増加配列画像を生成する増加配列表示手段と、制御データ記憶手段に格納した傾斜データに基づいて、画像情報記憶手段に格納した傾斜画像データを読み出し、その傾斜画像データに基づいて増加配列表示手段で表示した増加配列画像を傾斜画像へ変更する傾斜表示手段と、制御データ記憶手段に格納した枠データに基づいて、画像情報記憶手段に格納した枠画像データを読み出し、傾斜表示手段で表示した増加識別情報表示領域のうち一群の識別情報表示領域を表示する表示領域部分にその枠画像を合成して枠表示する画像を生成する選択表示手段と、トリガ信号の出力を条件として、制御データ記憶手段に格納した表示復帰データに基づき、画像情報記憶手段に格納した表示復帰画像データを読み出し、選択表示手段で表示した増加識別情報表示領域のうち枠画像を含む所定の領域を拡大してなる画像を生成する表示復帰手段と、計時手段からトリガ信号が出力されるたびに、制御データ記憶手段に格納した識別情報移動データに基づいて、選択表示手段で表示した枠画像に対して合成する増加識別情報表示領域の配置座標を所定回数移動するとともにその移動配置した枠画像を含む所定の領域を拡大する画像を生成し、判定手段による判定結果に基づいて決定した識別情報の組み合わせを含む一群の識別情報表示領域を選択表示する画像を生成する移動選択手段とを備える。
このため、識別情報表示領域において識別情報画像がスクロール等による変動表示がされるのではなく、識別情報画像の停止表示(可変表示した結果)の表示数を通常時よりも増加させて表示させてなる増加識別情報表示領域の所定領域を拡大し、この領域に表示される一群の識別情報画像の表示座標を変動させることにより枠画像内の識別情報画像の可変表示を行って、増加させた可変表示の結果の中から最終的な結果を選択するといったこれまでにない新しい方法で可変表示の結果を導出表示するための演出表示を行うことが可能となる。従って、遊技者は識別情報表示領域がいずれの位置で停止するのかという特定遊技状態が発生することへの期待感が向上する。
また、増加識別情報表示領域中に特定遊技状態を発生させる識別情報画像の組み合わせはあるか否かを探すという新たな演出も提供されることとなる。このため、遊技者はその探すという行為をすべく、一層表示器に注目することになる。従って、遊技者をゲームに引き寄せることができる。
さらに、増加識別情報表示領域を表示するにあたって、増加識別情報表示領域表示専用の画像データ(増加配列画像データ)を有し、これを一度に読み込んで表示する。また、表示復帰手段で表示する一群の識別情報画像を表示するにあたっても、表示復帰画像専用の画像データ(表示復帰画像データ)を有し、これを一度に読み込んで表示する。このため、増加識別情報表示領域や増加識別情報表示領域の一部を拡大してなる所定の領域に通常の識別情報画像データを変倍して画像を配置する場合に比べて処理負荷が少ない。従って、表示の切替がスムーズに行われないなどの表示演出におけるトラブルが発生しにくい。
さらには、増加識別情報表示領域が一体となってあたかも画像表示装置の画像表示部の奥行き方向に傾斜したように視認される画像を生成することが可能である。このような傾斜態様で表示することにより、遊技者は視覚的な変化を受け、特定遊技状態が発生するのではないかという期待感をさらに向上させることができる。
【0236】
また、本願第4の発明に係る遊技機の制御方法は、通常変動データに基づいてトリガ信号が出力されるたびに、複数の識別情報表示領域のそれぞれに表示する識別情報画像を順次生成し、識別情報画像を所定の方向に変動表示する画像を生成する通常変動表示手段と、決定手段によって増加配列画像を表示すると決定され、トリガ信号の出力を条件として、制御データ記憶手段に格納した増加配列データに基づき画像情報記憶手段に格納した増加配列画像データを読み出し、通常変動表示手段で表示した識別情報表示領域画像に代えて、識別情報表示領域の行列数を増加した増加配列画像を生成する増加配列表示手段と、制御データ記憶手段に格納した立体傾斜データに基づいて、画像情報記憶手段に格納した立体傾斜画像データを読み出し、その立体傾斜画像データに基づいて増加配列表示手段で画像表示装置に表示した増加配列画像を立体傾斜画像へ変更する立体傾斜表示手段と、制御データ記憶手段に格納した枠データに基づいて、画像情報記憶手段に格納した枠画像データを読み出し、立体傾斜表示手段で表示した増加識別情報表示領域のうち一群の識別情報表示領域を表示する表示領域部分にその枠画像を合成して枠表示する画像を生成する選択表示手段と、トリガ信号の出力を条件として、制御データ記憶手段に格納した表示復帰データに基づき、画像情報記憶手段に格納した表示復帰画像データを読み出し、選択表示手段で表示した増加識別情報表示領域のうち枠画像を含む所定の領域を拡大してなる画像を生成する表示復帰手段と、計時手段からトリガ信号が出力されるたびに、制御データ記憶手段に格納した識別情報移動データに基づいて、選択表示手段で表示した枠画像に対して合成する増加識別情報表示領域の配置座標を所定回数移動するとともにその移動配置した枠画像を含む所定の領域を拡大する画像を生成し、判定手段による判定結果に基づいて決定した識別情報の組み合わせを含む一群の識別情報表示領域を選択表示する画像を生成する移動選択手段とを備える。
このため、識別情報表示領域において識別情報画像がスクロール等による変動表示がされるのではなく、識別情報画像の停止表示(可変表示した結果)の表示数を通常時よりも増加させて表示させてなる増加識別情報表示領域の所定領域を拡大し、この領域に表示される一群の識別情報画像の表示座標を変動させることにより枠画像内の識別情報画像の可変表示を行って、増加させた可変表示の結果の中から最終的な結果を選択するといったこれまでにない新しい方法で可変表示の結果を導出表示するための演出表示を行うことが可能となる。従って、遊技者は識別情報表示領域がいずれの位置で停止するのかという特定遊技状態が発生することへの期待感が向上する。
また、増加識別情報表示領域中に特定遊技状態を発生させる識別情報画像の組み合わせはあるか否かを探すという新たな演出も提供されることとなる。このため、遊技者はその探すという行為をすべく、一層表示器に注目することになる。従って、遊技者をゲームに引き寄せることができる。
さらに、増加識別情報表示領域を表示するにあたって、増加識別情報表示領域表示専用の画像データ(増加配列画像データ)を有し、これを一度に読み込んで表示する。また、表示復帰手段で表示する一群の識別情報画像を表示するにあたっても、表示復帰画像専用の画像データ(表示復帰画像データ)を有し、これを一度に読み込んで表示する。このため、増加識別情報表示領域や増加識別情報表示領域の一部を拡大してなる所定の領域に通常の識別情報画像データを変倍して画像を配置する場合に比べて処理負荷が少ない。従って、表示の切替がスムーズに行われないなどの表示演出におけるトラブルが発生しにくい。
さらには、増加識別情報表示領域が一体となってあたかも画像表示装置の画像表示部の奥行き方向に立体的に傾斜したように視認される画像を生成することが可能である。このような立体傾斜態様で表示することにより、遊技者は視覚的な変化を受け、特定遊技状態が発生するのではないかという期待感をさらに向上させることができる。
【0237】
また、本願第5の発明に係る遊技機の制御方法は、画像表示装置に表示する画像の表示制御をするための制御データを格納した制御データ記憶手段から、識別情報画像を複数の識別情報表示領域のそれぞれに表示して識別情報画像を所定の方向で変動表示するための通常変動データを読み出し、複数の識別情報表示領域に表示する識別情報画像を変動する契機となるトリガ信号がそのトリガ信号を出力する計時手段からその通常変動データに基づいて出力されるたびに、画像表示装置に表示する画像の生成元である画像データを格納した画像情報記憶手段から、識別情報を示す画像の生成元となる識別情報画像データをその通常変動データに基づいて読み出し、複数の識別情報表示領域のそれぞれに表示する識別情報画像を順次生成し、識別情報画像を所定の方向に変動表示する画像を生成する通常変動表示ステップと、決定ステップによって増加識別情報表示領域の設定を実行すると決定したことと、その増加識別情報表示領域の設定を実行する契機となるトリガ信号が計時手段から出力されることとを条件として、増加識別情報表示領域を設定する増加配列データを制御データ記憶手段から読み出し、通常変動表示ステップにおける識別情報表示領域画像に代えて、識別情報表示領域の行列数を増加した増加識別情報表示領域を設定する増加配列表示ステップと、画像情報記憶手段から識別情報画像データを読み出し、増加配列表示ステップで行列数が増加したそれぞれの識別情報表示領域に、判定ステップによる判定結果に基づいて決定した識別情報の組み合わせを含むようにその識別情報画像データを表示する画像を生成する識別情報配置ステップと、一群の識別情報表示領域を表示する表示領域を他の表示領域と区別するための枠画像を画像表示装置に表示するための枠データを制御データ記憶手段から読み出し、枠画像の生成元となる枠画像データをその枠データに基づいて画像情報記憶手段から読み出し、増加配列表示ステップと識別情報配置ステップとで表示する増加識別情報表示領域のうち一群の識別情報表示領域を表示する表示領域部分に枠画像を合成して枠表示する画像を生成する選択表示ステップと、トリガ信号の出力を条件として、選択表示ステップで表示した増加識別情報表示領域のうち枠画像を含む所定の領域を拡大表示するための表示復帰データを制御データ記憶手段から読み出し、その表示復帰データに基づき、増加識別情報表示領域のうちの所定の領域を拡大してなる画像を生成する表示復帰ステップと、計時手段からトリガ信号が出力されるたびに、増加識別情報表示領域の表示座標を変化させるためのデータであって制御データ記憶手段に格納した識別情報移動データに基づいて、選択表示ステップで表示した枠画像に対して合成する増加識別情報表示領域の配置座標を所定回数移動するとともにその移動配置した枠画像を含む所定の領域を拡大する画像を生成し、判定ステップによる判定結果に基づいて決定した識別情報の組み合わせを含む一群の識別情報表示領域を選択表示する画像を生成する移動選択ステップとを備える。
これらのステップを実行することで、識別情報表示領域において識別情報画像がスクロール等による変動表示がされるのではなく、識別情報画像の停止表示(可変表示した結果)の表示数を通常時よりも増加させて表示させてなる増加識別情報表示領域の所定領域を拡大し、この領域に表示される一群の識別情報画像の表示座標を変動させることにより枠画像内の識別情報画像の可変表示を行って、増加させた可変表示の結果の中から最終的な結果を選択するといったこれまでにない新しい方法で可変表示の結果を導出表示するための演出表示を行うことが可能となる。従って、遊技者は識別情報表示領域がいずれの位置で停止するのかという特定遊技状態が発生することへの期待感が向上する。また、増加識別情報表示領域中に特定遊技状態を発生させる識別情報画像の組み合わせはあるか否かを探すという新たな演出も提供されることとなる。このため、遊技者はその探すという行為をすべく、一層表示器に注目することになる。従って、遊技者をゲームに引き寄せることができる。
また、増加識別情報表示領域を表示するにあたって、増加配列表示ステップで読み出した制御データ(増加配列データ)に基づいて、通常の識別情報表示領域に表示するための画像データ(識別情報画像データ)を識別情報配置ステップで増加識別情報表示領域のそれぞれに配置することとしている。このため、増加識別情報表示領域専用の画像データを格納しておく必要がない。従って、膨大な記憶領域を必要とすることなく、増加識別情報表示領域に表示する識別情報画像の組み合わせを多数設定することができ、演出の幅を広げることが可能となる。
さらに、移動選択ステップで固定表示される枠画像の後方で一群の識別情報表示領域に表示される識別情報画像が移動するような画像を生成するにあたっては、識別情報画像が移動表示される全ての表示ステップごとに表示される枠画像と識別情報画像とからなる全体画像を予め記憶領域に格納しておく必要はなく、識別情報移動データに基づいて選択される複数の識別情報画像データからなる画像を適当に変倍して配置し、その上に枠画像の上に重ね合わせる処理を実行するだけでよい。また、表示する識別情報画像の移動方向を予め決定せずに、各表示ステップの実行中に例えば乱数値を用いて移動方向を決定することも可能であるから、膨大な記憶領域を確保しなくても多数の表示パターンで識別情報画像が移動する表示を行うことができる。
【0238】
さらに、本願第6の発明に係る遊技機の制御方法は、画像表示装置に表示する画像の表示制御をするための制御データを格納した制御データ記憶手段から、識別情報画像を複数の識別情報表示領域のそれぞれに表示して識別情報画像を所定の方向で変動表示するための通常変動データを読み出し、複数の識別情報表示領域画像に表示する識別情報画像を変動する契機となるトリガ信号が該トリガ信号を出力する計時手段からその通常変動データに基づいて出力されるたびに、画像表示装置に表示する画像の生成元である画像データを格納した画像情報記憶手段から、識別情報を示す画像の生成元となる識別情報画像データを通常変動データに基づいて読み出し、複数の識別情報表示領域のそれぞれに表示する識別情報画像を順次生成し、識別情報画像を所定の方向に変動表示する画像を生成する通常変動表示ステップと、決定ステップによって増加配列画像を表示すると決定したことと、その増加配列画像を表示する契機となるトリガ信号が計時手段から出力されることとを条件として、増加配列画像を表示するための増加配列データを制御データ記憶手段から読み出し、増加配列画像の生成元となる増加配列画像データをその増加配列データに基づいて画像情報記憶手段から読み出し、通常変動表示ステップにおける識別情報表示領域に代えて、識別情報表示領域の行列数を増加した増加配列画像を表示する画像を生成する増加配列表示ステップと、一群の識別情報表示領域を表示する表示領域を他の表示領域と区別するための枠画像を画像表示装置に表示するための枠データを制御データ記憶手段から読み出し、枠画像の生成元となる枠画像データをその枠データに基づいて画像情報記憶手段から読み出し、増加配列表示ステップと識別情報配置ステップとで表示する増加識別情報表示領域のうち一群の識別情報表示領域を表示する表示領域部分に枠画像を合成して枠表示する画像を生成する選択表示ステップと、計時手段からトリガ信号が出力されるたびに、増加識別情報表示領域の表示座標を変化させるためのデータであって制御データ記憶手段に格納した識別情報移動データに基づいて、選択表示ステップで表示した枠画像に対して合成する増加識別情報表示領域の配置座標を所定回数移動するとともにその移動配置した枠画像を含む所定の領域を拡大する画像を生成し、判定ステップによる判定結果に基づいて決定した識別情報の組み合わせを含む一群の識別情報表示領域を選択表示する画像を生成する移動選択ステップとを備える。
これらのステップを実行することにより、識別情報表示領域において識別情報画像がスクロール等による変動表示がされるのではなく、識別情報画像の停止表示(可変表示した結果)の表示数を通常時よりも増加させて表示させてなる増加識別情報表示領域の所定領域を拡大し、この領域に表示される一群の識別情報画像の表示座標を変動させることにより枠画像内の識別情報画像の可変表示を行って、増加させた可変表示の結果の中から最終的な結果を選択するといったこれまでにない新しい方法で可変表示の結果を導出表示するための演出表示を行うことが可能となる。従って、遊技者は識別情報表示領域がいずれの位置で停止するのかという特定遊技状態が発生することへの期待感が向上する。また、増加識別情報表示領域中に特定遊技状態を発生させる識別情報画像の組み合わせはあるか否かを探すという新たな演出も提供されることとなる。このため、遊技者はその探すという行為をすべく、一層表示器に注目することになる。従って、遊技者をゲームに引き寄せることができる。
また、増加配列表示ステップで増加識別情報表示領域を表示するにあたって、増加識別情報表示領域表示専用の画像データ(増加配列画像データ)を有し、これを増加配列表示ステップで一度に読み込んで表示する。移動選択ステップで一群の識別情報画像を移動表示するにあたっても、それぞれの移動ステップで表示されるべき画像を予め表示復帰画像データとして画像情報記憶手段に格納しておき、これを各移動ステップで読み込んで表示する。このため、増加識別情報表示領域や各移動ステップでの識別情報表示領域に通常の識別情報画像データを変倍して画像を配置する場合に比べて処理負荷が少ない。従って表示の切替がスムーズに行われないなどの表示演出におけるトラブルが発生しにくい。
【0239】
さらに、本願第7の発明に係る遊技機の制御方法は、画像表示装置に表示する画像の表示制御をするための制御データを格納した制御データ記憶手段から、識別情報画像を複数の識別情報表示領域のそれぞれに表示して識別情報画像を所定の方向で変動表示するための通常変動データを読み出し、複数の識別情報表示領域に表示する識別情報画像を変動する契機となるトリガ信号がそのトリガ信号を出力する計時手段からその通常変動データに基づいて出力されるたびに、画像表示装置に表示する画像の生成元である画像データを格納した画像情報記憶手段から、識別情報を示す画像の生成元となる識別情報画像データを通常変動データに基づいて読み出し、複数の識別情報表示領域のそれぞれに表示する識別情報画像を順次生成し、識別情報画像を所定の方向に変動表示する画像を生成する通常変動表示ステップと、決定ステップによって増加配列画像を表示すると決定したことと、その増加配列画像を表示する契機となるトリガ信号が計時手段から出力されることとを条件として、増加配列画像を表示するための増加配列データを制御データ記憶手段から読み出し、増加配列画像の生成元となる増加配列画像データをその増加配列データに基づいて画像情報記憶手段から読み出し、通常変動表示ステップにおける識別情報表示領域画像に代えて、識別情報表示領域の行列数を増加した増加配列画像を表示する画像を生成する増加配列表示ステップと、増加識別情報表示領域に配置した識別情報画像を画像表示装置の奥行き方向に対して傾斜してなる傾斜画像を表示するための傾斜データを制御データ記憶手段から読み出し、その傾斜データに基づいて、傾斜画像の生成元となる傾斜画像データを画像情報記憶手段から読み出し、その傾斜画像データに基づいて増加配列表示ステップで表示した増加配列画像を傾斜画像へ変更する傾斜表示ステップと、一群の識別情報表示領域を表示する表示領域を他の表示領域と区別するための枠画像を画像表示装置に表示するための枠データを制御データ記憶手段から読み出し、枠画像の生成元となる枠画像データをその枠データに基づいて画像情報記憶手段から読み出し、傾斜表示ステップで表示する増加識別情報表示領域のうち一群の識別情報表示領域を表示する表示領域部分に枠画像を合成して枠表示する画像を生成する選択表示ステップと、トリガ信号の出力を条件として、選択表示手段で表示した増加識別情報表示領域のうち枠画像を含む所定の領域を拡大表示するための表示復帰データを制御データ記憶手段から読み出し、判定ステップによる判定結果に基づいて決定した識別情報の組み合わせを示す識別情報画像を拡大表示されたその増加識別情報表示領域の所定の領域に表示する画像の生成元となる表示復帰画像データをその表示復帰データに基づいて画像情報記憶手段から読み出して、その拡大表示画像を生成する表示復帰ステップと、計時手段からトリガ信号が出力されるたびに、増加識別情報表示領域の表示座標を変化させるためのデータであって制御データ記憶手段に格納した識別情報移動データに基づいて、選択表示ステップで表示した枠画像に対して合成する増加識別情報表示領域の配置座標を所定回数移動するとともにその移動配置した枠画像を含む所定の領域を拡大する画像を生成し、判定ステップによる判定結果に基づいて決定した識別情報の組み合わせを含む一群の識別情報表示領域を選択表示する画像を生成する移動選択ステップとを備える。
これらのステップを実行することにより、識別情報表示領域において識別情報画像がスクロール等による変動表示がされるのではなく、識別情報画像の停止表示(可変表示した結果)の表示数を通常時よりも増加させて表示させてなる増加識別情報表示領域の所定領域を拡大し、この領域に表示される一群の識別情報画像の表示座標を変動させることにより枠画像内の識別情報画像の可変表示を行って、増加させた可変表示の結果の中から最終的な結果を選択するといったこれまでにない新しい方法で可変表示の結果を導出表示するための演出表示を行うことが可能となる。従って、遊技者は識別情報表示領域がいずれの位置で停止するのかという特定遊技状態が発生することへの期待感が向上する。また、増加識別情報表示領域中に特定遊技状態を発生させる識別情報画像の組み合わせはあるか否かを探すという新たな演出も提供されることとなる。このため、遊技者はその探すという行為をすべく、一層表示器に注目することになる。従って、遊技者をゲームに引き寄せることができる。さらに、増加識別情報表示領域が一体となってあたかも画像表示装置の画像表示部の奥行き方向に傾斜したように視認される画像を生成することが可能である。このような傾斜画像で表示することにより、遊技者は視覚的な変化を受け、特定遊技状態が発生するのではないかという期待感をさらに向上させることができる。
また、増加配列表示ステップで増加識別情報表示領域を表示するにあたって、増加識別情報表示領域表示専用の画像データ(増加配列画像データ)を有し、これを増加配列表示ステップで一度に読み込んで表示する。移動選択ステップで一群の識別情報画像を移動表示するにあたっても、それぞれの移動ステップで表示されるべき画像を予め表示復帰画像データとして画像情報記憶手段に格納しておき、これを各移動ステップで読み込んで表示する。このため、増加識別情報表示領域や各移動ステップでの識別情報表示領域に通常の識別情報画像データを変倍して画像を配置する場合に比べて処理負荷が少ない。従って表示の切替がスムーズに行われないなどの表示演出におけるトラブルが発生しにくい。
【図面の簡単な説明】
【図1】カードユニットが接続された遊技機を示す全体正面図である。
【図2】遊技制御基板における回路構成の一例を示すブロック図である。
【図3】表示制御基板内の回路構成を、画像表示を実現するLCDとともに示すブロック図である。
【図4】リーチ状態が成立したときに行われる表示結果を導出表示するための演出表示の方法を示す画面図である。
【図5】リーチ状態が成立したときに行われる表示結果を導出表示するための演出表示の方法を示す画面図である。
【図6】枠表示の移動による可変表示の変形例を示す画面図である。
【図7】特定遊技状態が成立したときに行われる表示結果を導出表示するための演出表示の方法を示す画面図である。
【図8】特定遊技状態が成立したときに行われる表示結果を導出表示するための演出表示の方法を示す画面図である。
【図9】識別情報画像プロセス処理の概要を示すフローチャートである。
【図10】図9に示す識別情報画像プロセス処理のステップS312に示す始動口スイッチ通過処理の概要を示すフローチャートである。
【図11】図10に示す始動口スイッチ通過処理のステップS115に示す入賞時演出設定処理の概要を示すフローチャートである。
【図12】表示制御用マイクロコンピュータ81が備えるCPU101がVDP103とともに実行する表示制御処理の動作を示すフローチャートである。
【図13】図12に示す識別情報画像制御プロセス処理ステップのS705に示す全図柄変動開始処理の動作を示すフローチャートである。
【図14】図12に示す識別情報画像制御プロセス処理ステップのS706に示す全図柄変動中処理の動作を示すフローチャートである。
【図15】図13に示す全図柄変動開始処理、図14に示す図柄変動中処理の実行で設定される開始フラグに基づいて具体的な処理を行う画像生成プロセス処理の動作を示すフローチャートである。
【図16】図2又は図3に示すブロック図に示された各部のうち、主要な手段や制御信号、データについての関係を示すブロック図である。
【図17】図16に示すブロック図に示された各部のうち、本発明の実施形態の一つに係る主要な手段や制御信号、データについての関係を示すブロック図である。
【図18】図16に示すブロック図に示された各部のうち、本発明の実施形態の別の一つに係る主要な手段や制御信号、データについての関係を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 遊技機、8 画像表示装置、9 特別識別情報表示領域、14 始動口、19 可変入賞球装置、53 遊技制御用マイクロコンピュータ、81 表示制御用マイクロコンピュータ。

Claims (7)

  1. 遊技領域に設けた始動口への遊技球の入賞を検出する始動入賞検出手段と、
    前記始動入賞検出手段によって始動口への遊技球の入賞が検出されたことを契機として遊技者に有利な特定遊技状態を発生させるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段による判定結果を示す画像であって互いに識別可能な複数種類の識別情報を導出表示する複数の識別情報表示領域を備える画像表示装置と、
    前記画像表示装置へ画像を表示するにあたり画像を表示する契機となるトリガ信号を出力するための計時手段と、
    前記画像表示装置に表示する画像の生成元である画像データを格納した画像情報記憶手段と、
    前記画像表示装置に表示する画像の表示制御をするための制御データを格納した制御データ記憶手段と、
    を備え、
    前記画像データは、
    前記識別情報を示す画像の生成元となる識別情報画像データと、
    一群の識別情報表示領域を表示する表示領域を他の表示領域と区別するための枠画像の生成元となる枠画像データと
    を含み、
    前記制御データは、
    前記計時手段からのトリガ信号を出力するタイミングを特定するタイミングデータと、
    前記識別情報画像を前記複数の識別情報表示領域のそれぞれに表示し、識別情報画像を所定の方向で変動表示するための通常変動データと、
    当該通常変動データに基づいて表示する前記複数の識別情報表示領域に対して、行列数を増加した増加識別情報表示領域を設定する増加配列データと、
    前記枠画像データを前記増加識別情報表示領域を表示する表示領域部分に合成して枠表示するための枠データと、
    前記増加識別情報表示領域のうち前記枠画像を含む所定の領域を拡大して表示するための表示復帰データと、
    当該増加識別情報表示領域の表示座標を変化させるための識別情報移動データと、
    を含み、
    前記画像情報記憶手段に格納した画像データと前記制御データ記憶手段に格納したタイミングデータに基づいて前記画像表示装置に表示する画像を生成する画像生成手段と、
    前記始動入賞検出手段によって始動口への遊技球の入賞を検出したことを契機として前記増加識別情報表示領域の設定を実行するか否かを決定する決定手段とを備え、
    前記画像生成手段は、
    前記通常変動データに基づいて前記トリガ信号が出力されるたびに、前記複数の識別情報表示領域のそれぞれに表示する識別情報画像を順次生成し、識別情報画像を所定の方向に変動表示する画像を生成する通常変動表示手段と、
    前記決定手段によって増加識別情報表示領域の設定を実行すると決定され、トリガ信号の出力を条件として、前記制御データ記憶手段に格納した増加配列データに基づいて、前記通常変動表示手段における識別情報表示領域画像に代えて、識別情報表示領域の行列数を増加した増加識別情報表示領域を設定する増加配列表示手段と、
    前記画像情報記憶手段に格納した識別情報画像データを読み出し、前記増加配列表示手段で行列数が増加したそれぞれの識別情報表示領域に、前記判定手段による判定結果に基づいて決定した識別情報の組み合わせを含むように該識別情報画像データを表示する画像を生成する識別情報配置手段と、
    前記制御データ記憶手段に格納した枠データに基づいて、前記画像情報記憶手段に格納した枠画像データを読み出し、前記増加配列表示手段と前記識別情報配置手段とで表示する増加識別情報表示領域のうち一群の識別情報表示領域を表示する表示領域部分に当該枠画像を合成して枠表示する画像を生成する選択表示手段と、
    トリガ信号の出力を条件として、前記制御データ記憶手段に格納した表示復帰データに基づき、前記選択表示手段で表示した増加識別情報表示領域のうち枠画像を含む所定の領域を拡大してなる画像を生成する表示復帰手段と、
    前記計時手段からトリガ信号が出力されるたびに、前記制御データ記憶手段に格納した識別情報移動データに基づいて、前記選択表示手段で表示した枠画像に対して合成する増加識別情報表示領域の配置座標を所定回数移動するとともに当該移動配置した枠画像を含む所定の領域を拡大する画像を生成し、前記判定手段による判定結果に基づいて決定した識別情報の組み合わせを含む一群の識別情報表示領域を選択表示する画像を生成する移動選択手段と、
    を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 遊技領域に設けた始動口への遊技球の入賞を検出する始動入賞検出手段と、
    前記始動入賞検出手段によって始動口への遊技球の入賞が検出されたことを契機として遊技者に有利な特定遊技状態を発生させるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段による判定結果を示す画像であって互いに識別可能な複数種類の識別情報を導出表示する複数の識別情報表示領域を備える画像表示装置と、
    前記画像表示装置へ画像を表示するにあたり画像を表示する契機となるトリガ信号を出力するための計時手段と、
    前記画像表示装置に表示する画像の生成元である画像データを格納した画像情報記憶手段と、
    前記画像表示装置に表示する画像の表示制御をするための制御データを格納した制御データ記憶手段と、
    を備え、
    前記画像データは、
    前記識別情報を示す画像の生成元となる識別情報画像データと、
    一群の識別情報表示領域を表示する表示領域を他の表示領域と区別するための枠画像の生成元となる枠画像データと、
    を含み、
    前記制御データは、
    前記計時手段からのトリガ信号を出力するタイミングを特定するタイミングデータと、
    前記識別情報画像を前記識別情報表示領域のそれぞれに表示し、識別情報画像を所定の方向で変動表示するための通常変動データと、
    前記枠画像データを前記増加識別情報表示領域を表示する表示領域部分に合成して枠表示するための枠データと、
    前記増加識別情報表示領域のうち前記枠画像を含む所定の領域を拡大し、当該拡大された所定の領域に識別情報画像を配置してなる表示復帰画像を表示するための表示復帰データと、
    前記増加識別情報表示領域の表示座標を変化させるための識別情報移動データと
    を含み、
    前記画像データは、
    当該通常変動データに基づいて表示する前記複数の識別情報表示領域に対して行列数を増加した増加識別情報表示領域のそれぞれに、前記判定手段による判定結果に基づいて決定された識別情報の組み合わせを含むように任意の識別情報画像を配置した増加配列画像データと、
    前記判定手段による判定結果に基づいて決定した識別情報の組み合わせを示す識別情報画像を、前記表示復帰データに基づいて拡大された増加識別情報表示領域の所定の領域に表示する表示復帰画像データと
    を含み、
    前記制御データは、
    前記増加配列画像データからなる増加配列画像を表示するための増加配列データを含み、
    前記画像情報記憶手段に格納した画像データと前記制御データ記憶手段に格納したタイミングデータに基づいて前記画像表示装置に表示する画像を生成する画像生成手段と、
    前記始動入賞検出手段によって始動口への遊技球の入賞を検出したことを契機として、前記増加配列画像を表示するか否かを決定する決定手段と、
    を備え、
    前記画像生成手段は、
    前記通常変動データに基づいて前記トリガ信号が出力されるたびに、前記複数の識別情報表示領域のそれぞれに表示する識別情報画像を順次生成し、識別情報画像を所定の方向に変動表示する画像を生成する通常変動表示手段と、
    前記決定手段によって増加配列画像を表示すると決定され、トリガ信号の出力を条件として、前記制御データ記憶手段に格納した増加配列データに基づき前記画像情報記憶手段に格納した増加配列画像データを読み出し、前記通常変動表示手段で表示した識別情報表示領域画像に代えて、識別情報表示領域の行列数を増加した増加配列画像を生成する増加配列表示手段と、
    前記制御データ記憶手段に格納した枠データに基づいて、前記画像情報記憶手段に格納した枠画像データを読み出し、前記増加配列表示手段で表示した増加識別情報表示領域のうち一群の識別情報表示領域を表示する表示領域部分に当該枠画像を合成して枠表示する画像を生成する選択表示手段と、
    トリガ信号の出力を条件として、前記制御データ記憶手段に格納した表示復帰データに基づき、前記画像情報記憶手段に格納した表示復帰画像データを読み出し、前記選択表示手段で表示した増加識別情報表示領域のうち枠画像を含む所定の領域を拡大してなる画像を生成する表示復帰手段と、
    前記計時手段からトリガ信号が出力されるたびに、前記制御データ記憶手段に格納した識別情報移動データに基づいて、前記選択表示手段で表示した枠画像に対して合成する増加識別情報表示領域の配置座標を所定回数移動するとともに当該移動配置した枠画像を含む所定の領域を拡大する画像を生成し、前記判定手段による判定結果に基づいて決定した識別情報の組み合わせを含む一群の識別情報表示領域を選択表示する画像を生成する移動選択手段と、
    を備えたことを特徴とする遊技機。
  3. 遊技領域に設けた始動口への遊技球の入賞を検出する始動入賞検出手段と、
    前記始動入賞検出手段によって始動口への遊技球の入賞が検出されたことを契機として遊技者に有利な特定遊技状態を発生させるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段による判定結果を示す画像であって互いに識別可能な複数種類の識別情報を導出表示する複数の識別情報表示領域を備える画像表示装置と、
    前記画像表示装置へ画像を表示するにあたり画像を表示する契機となるトリガ信号を出力するための計時手段と、
    前記画像表示装置に表示する画像の生成元である画像データを格納した画像情報記憶手段と、
    前記画像表示装置に表示する画像の表示制御をするための制御データを格納した制御データ記憶手段と、
    を備え、
    前記画像データは、
    前記識別情報を示す画像の生成元となる識別情報画像データと、
    一群の識別情報表示領域を表示する表示領域を他の表示領域と区別するための枠画像の生成元となる枠画像データと、
    を含み、
    前記制御データは、
    前記計時手段からのトリガ信号を出力するタイミングを特定するタイミングデータと、
    前記識別情報画像を前記識別情報表示領域のそれぞれに表示し、識別情報画像を所定の方向で変動表示するための通常変動データと、
    前記枠画像データを前記増加識別情報表示領域を表示する表示領域部分に合成して枠表示するための枠データと、
    前記増加識別情報表示領域のうち前記枠画像を含む所定の領域を拡大し、当該拡大された所定の領域に識別情報画像を配置してなる表示復帰画像を表示するための表示復帰データと、
    前記増加識別情報表示領域の表示座標を変化させるための識別情報移動データと
    を含み、
    前記画像データは
    当該通常変動データに基づいて表示する前記複数の識別情報表示領域に対して行列数を増加した増加識別情報表示領域のそれぞれに、前記判定手段による判定結果に基づいて決定された識別情報の組み合わせを含むように任意の識別情報画像を配置した増加配列画像データと、
    前記増加識別情報表示領域に配置した識別情報画像を前記画像表示装置の奥行き方向に対して傾斜してなる傾斜画像の生成元となる傾斜画像データと、
    前記判定手段による判定結果に基づいて決定した識別情報の組み合わせを示す識別情報画像を、前記表示復帰データに基づいて拡大された増加識別情報表示領域の所定の領域に表示する表示復帰画像データと
    を含み、
    前記制御データは、
    前記増加配列画像データからなる増加配列画像を表示するための増加配列データと、
    前記傾斜画像データからなる傾斜画像を表示するための傾斜データと、
    を含み、
    前記画像情報記憶手段に格納した画像データと前記制御データ記憶手段に格納したタイミングデータに基づいて前記画像表示装置に表示する画像を生成する画像生成手段と、
    前記始動入賞検出手段によって始動口への遊技球の入賞を検出したことを契機として、前記増加配列画像を表示するか否かを決定する決定手段と、
    を備え、
    前記画像生成手段は、
    前記通常変動データに基づいて前記トリガ信号が出力されるたびに、前記複数の識別情報表示領域のそれぞれに表示する識別情報画像を順次生成し、識別情報画像を所定の方向に変動表示する画像を生成する通常変動表示手段と、
    前記決定手段によって増加配列画像を表示すると決定され、トリガ信号の出力を条件として、前記制御データ記憶手段に格納した増加配列データに基づいて前記画像情報記憶手段に格納した増加配列画像データを読み出し、前記通常変動表示手段で表示した識別情報表示領域画像に代えて、識別情報表示領域の行列数を増加した増加配列画像を生成する増加配列表示手段と、
    前記制御データ記憶手段に格納した傾斜データに基づいて、前記画像情報記憶手段に格納した前記傾斜画像データを読み出し、当該傾斜画像データに基づいて増加配列表示手段で表示した増加配列画像を前記傾斜画像へ変更する傾斜表示手段と
    前記制御データ記憶手段に格納した枠データに基づいて、前記画像情報記憶手段に格納した枠画像データを読み出し、前記傾斜表示手段で表示した増加識別情報表示領域のうち一群の識別情報表示領域を表示する表示領域部分に当該枠画像を合成して枠表示する画像を生成する選択表示手段と、
    トリガ信号の出力を条件として、前記制御データ記憶手段に格納した表示復帰データに基づき、前記画像情報記憶手段に格納した表示復帰画像データを読み出し、前記選択表示手段で表示した増加識別情報表示領域のうち枠画像を含む所定の領域を拡大してなる画像を生成する表示復帰手段と、
    前記計時手段からトリガ信号が出力されるたびに、前記制御データ記憶手段に格納した識別情報移動データに基づいて、前記選択表示手段で表示した枠画像に対して合成する増加識別情報表示領域の配置座標を所定回数移動するとともに当該移動配置した枠画像を含む所定の領域を拡大する画像を生成し、前記判定手段による判定結果に基づいて決定した識別情報の組み合わせを含む一群の識別情報表示領域を選択表示する画像を生成する移動選択手段と、
    を備えたことを特徴とする遊技機。
  4. 遊技領域に設けた始動口への遊技球の入賞を検出する始動入賞検出手段と、
    前記始動入賞検出手段によって始動口への遊技球の入賞が検出されたことを契機として遊技者に有利な特定遊技状態を発生させるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段による判定結果を示す画像であって互いに識別可能な複数種類の識別情報を導出表示する複数の識別情報表示領域を備える画像表示装置と、
    前記画像表示装置へ画像を表示するにあたり画像を表示する契機となるトリガ信号を出力するための計時手段と、
    前記画像表示装置に表示する画像の生成元である画像データを格納した画像情報記憶手段と、
    前記画像表示装置に表示する画像の表示制御をするための制御データを格納した制御データ記憶手段と、
    を備え、
    前記画像データは、
    前記識別情報を示す画像の生成元となる識別情報画像データと、
    一群の識別情報表示領域を表示する表示領域を他の表示領域と区別するための枠画像の生成元となる枠画像データと、
    を含み、
    前記制御データは、
    前記計時手段からのトリガ信号を出力するタイミングを特定するタイミングデータと、
    前記識別情報画像を前記識別情報表示領域のそれぞれに表示し、識別情報画像を所定の方向で変動表示するための通常変動データと、
    前記枠画像データを前記増加識別情報表示領域を表示する表示領域部分に合成して枠表示するための枠データと、
    前記増加識別情報表示領域のうち前記枠画像を含む所定の領域を拡大し、当該拡大された所定の領域に識別情報画像を配置してなる表示復帰画像を表示するための表示復帰データと、
    前記増加識別情報表示領域の表示座標を変化させるための識別情報移動データと
    を含み、
    前記画像データは
    当該通常変動データに基づいて表示する前記複数の識別情報表示領域に対して行列数を増加した増加識別情報表示領域のそれぞれに、前記判定手段による判定結果に基づいて決定された識別情報の組み合わせを含むように任意の識別情報画像を配置した増加配列画像データと、
    前記増加識別情報表示領域に配置した識別情報画像を前記画像表示装置の奥行き方向に対して立体的に傾斜してなる立体傾斜画像の生成元となる立体傾斜画像データと、
    前記判定手段による判定結果に基づいて決定した識別情報の組み合わせを示す識別情報画像を、前記表示復帰データに基づいて拡大された増加識別情報表示領域の所定の領域に表示する表示復帰画像データと
    を含み、
    前記制御データは、
    前記増加配列画像データからなる増加配列画像を表示するための増加配列データと、
    前記立体傾斜画像からなる立体傾斜画像を表示するための立体傾斜データと
    を含み、
    前記画像情報記憶手段に格納した画像データと前記制御データ記憶手段に格納したタイミングデータに基づいて前記画像表示装置に表示する画像を生成する画像生成手段と、
    前記始動入賞検出手段によって始動口への遊技球の入賞を検出したことを契機として、前記増加配列画像を表示するか否かを決定する決定手段と、
    を備え、
    前記画像生成手段は、
    前記通常変動データに基づいて前記トリガ信号が出力されるたびに、前記複数の識別情報表示領域のそれぞれに表示する識別情報画像を順次生成し、識別情報画像を所定の方向に変動表示する画像を生成する通常変動表示手段と、
    前記決定手段によって増加配列画像を表示すると決定され、トリガ信号の出力を条件として、前記制御データ記憶手段に格納した増加配列データに基づき前記画像情報記憶手段に格納した増加配列画像データを読み出し、前記通常変動表示手段で表示した識別情報表示領域画像に代えて、識別情報表示領域の行列数を増加した増加配列画像を生成する増加配列表示手段と、
    前記制御データ記憶手段に格納した立体傾斜データに基づいて、前記画像情報記憶手段に格納した前記立体傾斜画像データを読み出し、当該立体傾斜画像データに基づいて増加配列表示手段で前記画像表示装置に表示した増加配列画像を前記立体傾斜画像へ変更する立体傾斜表示手段と
    前記制御データ記憶手段に格納した枠データに基づいて、前記画像情報記憶手段に格納した枠画像データを読み出し、前記立体傾斜表示手段で表示した増加識別情報表示領域のうち一群の識別情報表示領域を表示する表示領域部分に当該枠画像を合成して枠表示する画像を生成する選択表示手段と、
    トリガ信号の出力を条件として、前記制御データ記憶手段に格納した表示復帰データに基づき、前記画像情報記憶手段に格納した表示復帰画像データを読み出し、前記選択表示手段で表示した増加識別情報表示領域のうち枠画像を含む所定の領域を拡大してなる画像を生成する表示復帰手段と、
    前記計時手段からトリガ信号が出力されるたびに、前記制御データ記憶手段に格納した識別情報移動データに基づいて、前記選択表示手段で表示した枠画像に対して合成する増加識別情報表示領域の配置座標を所定回数移動するとともに当該移動配置した枠画像を含む所定の領域を拡大する画像を生成し、前記判定手段による判定結果に基づいて決定した識別情報の組み合わせを含む一群の識別情報表示領域を選択表示する画像を生成する移動選択手段と、
    を備えたことを特徴とする遊技機。
  5. 遊技領域に設けた始動口への遊技球の入賞を検出する始動入賞検出ステップと、
    前記始動入賞検出手段によって始動口への遊技球の入賞が検出されたことを契機として遊技者に有利な特定遊技状態を発生させるか否かを判定する判定ステップと、
    前記始動入賞検出手段によって始動口への遊技球の入賞が検出されたことを契機として、前記判定ステップによる判定結果を示す画像であって互いに識別可能な複数種類の識別情報を導出表示する複数の識別情報表示領域を備える画像表示装置に表示する識別情報表示領域数を増加した増加識別情報表示領域の設定を実行するか否かを決定する決定ステップと、
    前記画像表示装置に表示する画像の表示制御をするための制御データを格納した制御データ記憶手段から、前記識別情報画像を前記複数の識別情報表示領域のそれぞれに表示して識別情報画像を所定の方向で変動表示するための通常変動データを読み出し、前記複数の識別情報表示領域に表示する識別情報画像を変動する契機となるトリガ信号が該トリガ信号を出力する計時手段から当該通常変動データに基づいて出力されるたびに、前記画像表示装置に表示する画像の生成元である画像データを格納した画像情報記憶手段から、前記識別情報を示す画像の生成元となる識別情報画像データを当該通常変動データに基づいて読み出し、前記複数の識別情報表示領域のそれぞれに表示する識別情報画像を順次生成し、識別情報画像を所定の方向に変動表示する画像を生成する通常変動表示ステップと、前記決定ステップによって前記増加識別情報表示領域の設定を実行すると決定したことと、当該増加識別情報表示領域の設定を実行する契機となるトリガ信号が前記計時手段から出力されることとを条件として、前記増加識別情報表示領域を設定する増加配列データを前記制御データ記憶手段から読み出し、前記通常変動表示ステップにおける識別情報表示領域画像に代えて、識別情報表示領域の行列数を増加した増加識別情報表示領域を設定する増加配列表示ステップと、
    前記画像情報記憶手段から前記識別情報画像データを読み出し、前記増加配列表示ステップで行列数が増加したそれぞれの識別情報表示領域に、前記判定ステップによる判定結果に基づいて決定した識別情報の組み合わせを含むように該識別情報画像データを表示する画像を生成する識別情報配置ステップと、
    一群の識別情報表示領域を表示する表示領域を他の表示領域と区別するための枠画像を画像表示装置に表示するための枠データを前記制御データ記憶手段から読み出し、前記枠画像の生成元となる枠画像データを当該枠データに基づいて前記画像情報記憶手段から読み出し、前記増加配列表示ステップと前記識別情報配置ステップとで表示する増加識別情報表示領域のうち一群の識別情報表示領域を表示する表示領域部分に前記枠画像を合成して枠表示する画像を生成する選択表示ステップと、
    トリガ信号の出力を条件として、前記選択表示ステップで表示した増加識別情報表示領域のうち枠画像を含む所定の領域を拡大表示するための表示復帰データを前記制御データ記憶手段から読み出し、当該表示復帰データに基づき、前記増加識別情報表示領域のうちの所定の領域を拡大してなる画像を生成する表示復帰ステップと、
    前記計時手段からトリガ信号が出力されるたびに、前記増加識別情報表示領域の表示座標を変化させるためのデータであって前記制御データ記憶手段に格納した識別情報移動データに基づいて、前記選択表示ステップで表示した枠画像に対して合成する増加識別情報表示領域の配置座標を所定回数移動するとともに当該移動配置した枠画像を含む所定の領域を拡大する画像を生成し、前記判定ステップによる判定結果に基づいて決定した識別情報の組み合わせを含む一群の識別情報表示領域を選択表示する画像を生成する移動選択ステップと、
    を備えたことを特徴とする遊技機の制御方法。
  6. 遊技領域に設けた始動口への遊技球の入賞を検出する始動入賞検出ステップと、
    前記始動入賞検出手段によって始動口への遊技球の入賞が検出されたことを契機として遊技者に有利な特定遊技状態を発生させるか否かを判定する判定ステップと、
    前記始動入賞検出手段によって始動口への遊技球の入賞が検出されたことを契機として、前記判定ステップによる判定結果を示す画像であって互いに識別可能な複数種類の識別情報を導出表示する複数の識別情報表示領域を備える画像表示装置に表示する識別情報表示領域数を増加した増加識別情報表示領域のそれぞれに、前記判定ステップによる判定結果に基づいて決定された識別情報の組み合わせを含むように任意の識別情報画像を配置した増加配列画像の表示をするか否かを決定する決定ステップと、
    前記画像表示装置に表示する画像の表示制御をするための制御データを格納した制御データ記憶手段から、前記識別情報画像を前記複数の識別情報表示領域のそれぞれに表示して識別情報画像を所定の方向で変動表示するための通常変動データを読み出し、前記複数の識別情報表示領域画像に表示する識別情報画像を変動する契機となるトリガ信号が該トリガ信号を出力する計時手段から当該通常変動データに基づいて出力されるたびに、前記画像表示装置に表示する画像の生成元である画像データを格納した画像情報記憶手段から、前記識別情報を示す画像の生成元となる識別情報画像データを前記通常変動データに基づいて読み出し、前記複数の識別情報表示領域のそれぞれに表示する識別情報画像を順次生成し、識別情報画像を所定の方向に変動表示する画像を生成する通常変動表示ステップと、
    前記決定ステップによって前記増加配列画像を表示すると決定したことと、当該増加配列画像を表示する契機となるトリガ信号が前記計時手段から出力されることとを条件として、前記増加配列画像を表示するための増加配列データを前記制御データ記憶手段から読み出し、前記増加配列画像の生成元となる増加配列画像データを当該増加配列データに基づいて前記画像情報記憶手段から読み出し、前記通常変動表示ステップにおける識別情報表示領域に代えて、識別情報表示領域の行列数を増加した前記増加配列画像を表示する画像を生成する増加配列表示ステップと、
    一群の識別情報表示領域を表示する表示領域を他の表示領域と区別するための枠画像を画像表示装置に表示するための枠データを前記制御データ記憶手段から読み出し、前記枠画像の生成元となる枠画像データを当該枠データに基づいて前記画像情報記憶手段から読み出し、前記増加配列表示ステップと前記識別情報配置ステップとで表示する増加識別情報表示領域のうち一群の識別情報表示領域を表示する表示領域部分に前記枠画像を合成して枠表示する画像を生成する選択表示ステップと、
    トリガ信号の出力を条件として、前記選択表示手段で表示した増加識別情報表示領域のうち枠画像を含む所定の領域を拡大表示するための表示復帰データを前記制御データ記憶手段から読み出し、前記判定ステップによる判定結果に基づいて決定した識別情報の組み合わせを示す識別情報画像を拡大表示された当該増加識別情報表示領域の所定の領域に表示する画像の生成元となる表示復帰画像データを当該表示復帰データに基づいて前記画像情報記憶手段から読み出して、該拡大表示画像を生成する表示復帰ステップと、
    前記計時手段からトリガ信号が出力されるたびに、前記増加識別情報表示領域の表示座標を変化させるためのデータであって前記制御データ記憶手段に格納した識別情報移動データに基づいて、前記選択表示ステップで表示した枠画像に対して合成する増加識別情報表示領域の配置座標を所定回数移動するとともに当該移動配置した枠画像を含む所定の領域を拡大する画像を生成し、前記判定ステップによる判定結果に基づいて決定した識別情報の組み合わせを含む一群の識別情報表示領域を選択表示する画像を生成する移動選択ステップと、
    を備えたことを特徴とする遊技機の制御方法。
  7. 遊技領域に設けた始動口への遊技球の入賞を検出する始動入賞検出ステップと、
    前記始動入賞検出手段によって始動口への遊技球の入賞が検出されたことを契機として遊技者に有利な特定遊技状態を発生させるか否かを判定する判定ステップと、
    前記始動入賞検出手段によって始動口への遊技球の入賞が検出されたことを契機として、前記判定ステップによる判定結果を示す画像であって互いに識別可能な複数種類の識別情報を導出表示する複数の識別情報表示領域を備える画像表示装置に表示する識別情報表示領域数を増加した増加識別情報表示領域のそれぞれに、前記判定ステップによる判定結果に基づいて決定された識別情報の組み合わせを含むように任意の識別情報画像を配置した増加配列画像の表示をするか否かを決定する決定ステップと、
    前記画像表示装置に表示する画像の表示制御をするための制御データを格納した制御データ記憶手段から、前記識別情報画像を前記複数の識別情報表示領域のそれぞれに表示して識別情報画像を所定の方向で変動表示するための通常変動データを読み出し、前記複数の識別情報表示領域に表示する識別情報画像を変動する契機となるトリガ信号が該トリガ信号を出力する計時手段から当該通常変動データに基づいて出力されるたびに、前記画像表示装置に表示する画像の生成元である画像データを格納した画像情報記憶手段から、前記識別情報を示す画像の生成元となる識別情報画像データを前記通常変動データに基づいて読み出し、前記複数の識別情報表示領域のそれぞれに表示する識別情報画像を順次生成し、識別情報画像を所定の方向に変動表示する画像を生成する通常変動表示ステップと、前記決定ステップによって前記増加配列画像を表示すると決定したことと、当該増加配列画像を表示する契機となるトリガ信号が前記計時手段から出力されることとを条件として、前記増加配列画像を表示するための増加配列データを前記制御データ記憶手段から読み出し、前記増加配列画像の生成元となる増加配列画像データを当該増加配列データに基づいて前記画像情報記憶手段から読み出し、前記通常変動表示ステップにおける識別情報表示領域画像に代えて、識別情報表示領域の行列数を増加した前記増加配列画像を表示する画像を生成する増加配列表示ステップと、
    前記増加識別情報表示領域に配置した識別情報画像を前記画像表示装置の奥行き方向に対して傾斜してなる傾斜画像を表示するための傾斜データを前記制御データ記憶手段から読み出し、当該傾斜データに基づいて、前記傾斜画像の生成元となる傾斜画像データを前記画像情報記憶手段から読み出し、当該傾斜画像データに基づいて前記増加配列表示ステップで表示した前記増加配列画像を前記傾斜画像へ変更する傾斜表示ステップと、
    一群の識別情報表示領域を表示する表示領域を他の表示領域と区別するための枠画像を画像表示装置に表示するための枠データを前記制御データ記憶手段から読み出し、前記枠画像の生成元となる枠画像データを当該枠データに基づいて前記画像情報記憶手段から読み出し、前記傾斜表示ステップで表示する増加識別情報表示領域のうち一群の識別情報表示領域を表示する表示領域部分に前記枠画像を合成して枠表示する画像を生成する選択表示ステップと、
    トリガ信号の出力を条件として、前記選択表示手段で表示した増加識別情報表示領域のうち枠画像を含む所定の領域を拡大表示するための表示復帰データを前記制御データ記憶手段から読み出し、前記判定ステップによる判定結果に基づいて決定した識別情報の組み合わせを示す識別情報画像を拡大表示された当該増加識別情報表示領域の所定の領域に表示する画像の生成元となる表示復帰画像データを当該表示復帰データに基づいて前記画像情報記憶手段から読み出して、該拡大表示画像を生成する表示復帰ステップと、
    前記計時手段からトリガ信号が出力されるたびに、前記増加識別情報表示領域の表示座標を変化させるためのデータであって前記制御データ記憶手段に格納した識別情報移動データに基づいて、前記選択表示ステップで表示した枠画像に対して合成する増加識別情報表示領域の配置座標を所定回数移動するとともに当該移動配置した枠画像を含む所定の領域を拡大する画像を生成し、前記判定ステップによる判定結果に基づいて決定した識別情報の組み合わせを含む一群の識別情報表示領域を選択表示する画像を生成する移動選択ステップと、
    を備えたことを特徴とする遊技機の制御方法。
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